JPWO2015083654A1 - エンジンの動弁装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載された切替機構は、吸気弁または排気弁を駆動するロッカーアームの支持形態を切替える構造のものである。ロッカーアームの支持形態は、通常運転時の支持形態と、気筒休止時の支持形態とのいずれか一方の支持形態に切り替えられる。
第1の理由は、ロッカーアームを揺動自在に支持するロッカーシャフトの構造が複雑だからである。通常運転時の支持形態から気筒休止時の支持形態に移るときは、第2ロッカーシャフトと連結棒とがロッカーアーム支持部材から外れなければならない。一方、気筒休止時の支持形態から通常運転時の支持形態に移るときには、第2ロッカーシャフトと連結棒とがロッカーアーム支持部材に収容されなければならない。すなわち、支持形態が切替えられるときに複数の部材がロッカーアーム支持部材に対して出入りしなければならず、切替えを失敗し易いから、動作の信頼性が低くなる。
ロッカーアームの支持形態を確実に切替えるためには、上述したロッカーシャフト組立体の第1ロッカーシャフトと連結棒を省き、第2ロッカーシャフトのみを使用することが考えられる。すなわち、この場合、第2ロッカーシャフトは、気筒休止時にロッカーアームから抜かれ、ロッカーアーム支持部材に収容される。
しかし、この構成を採ると、気筒休止時にロッカーアームの揺動中心が正規の位置から移動してしまい、通常運転時の支持形態に移行するときに第2ロッカーシャフトがロッカーアーム支持部材の軸孔に嵌合できなくなってしまう。
したがって、本発明によれば、通常運転時の第1の支持形態と気筒休止時の第2の支持形態とを円滑に切替えることができ、動作の信頼性が高くなるエンジンの動弁装置を提供することができる。
以下、本発明に係るエンジンの動弁装置の一実施の形態を図1〜図15によって詳細に説明する。この実施の形態においては、気筒休止が実施される気筒の動弁装置について説明する。
図1に示すエンジンの動弁装置1は、シリンダヘッド2に設けられた吸気カムシャフト3および排気カムシャフト4の回転を吸気弁5毎および排気弁6毎のロッカーアーム7〜10(図2参照)によって往復運動に変えて吸気弁5と排気弁6とを駆動するものである。ロッカーアーム7〜10は、後述する支持機構11〜14によってそれぞれ支持されている。この支持機構11〜14は、詳細は後述するが、通常運転時の第1の支持形態と、気筒休止時の第2の支持形態とを切り替えることが可能なものである。
吸気弁5と排気弁6は、1気筒当たり2本ずつ設けられている。2本の吸気弁5は、吸気カムシャフト3の軸線方向に所定の間隔をおいて並べられている。2本の排気弁6は、排気カムシャフト4の軸線方向に所定の間隔をおいて並べられている。
吸気カムシャフト本体16と排気カムシャフト本体18とを支持する機能は、図3に示すように、ジャーナル部材15の両端部に設けられた吸気カムシャフト用ジャーナル部28および排気カムシャフト用ジャーナル部29と、これらのジャーナル部28,29にそれぞれ取付けられたカムキャップ30とによって実現される。吸気カムシャフト用ジャーナル部28は、図2に示すように、1気筒あたり2本設けられている吸気弁5の間に位置している。排気カムシャフト用ジャーナル部29は、1気筒あたり2本設けられている排気弁6の間に位置している。
第1の軸孔41は、シリンダの軸線方向(図3においては上下方向)において、吸気弁5または排気弁6の弁軸先端5c,6cとカムシャフト3,4との間に位置付けられている。この第1の軸孔41は、図6に示すように、ジャーナル部材15をカムシャフト3,4の軸線方向(図6においては上下方向)に貫通している。また、この第1の軸孔41は、後述する第1の凹溝42の底部に開口している。
第1の円筒体44は、この貫通孔43の開口部内に嵌合されて保持されている。
この第1の凹溝42は、後述する第2の支持形態が採られたときにロッカーアーム7〜10の移動経路を決める軌道49として機能する。この軌道49は、第1の軸孔41からカムシャフト3,4とは反対側に延びることになる。
この取付座50には、シリンダの軸線方向(図3において上下方向)に延びる貫通孔51と、カムシャフト3,4の軸線方向に延びる2つのねじ孔52とが形成されているとともに、ノックピン53が設けられている。貫通孔51には、固定用ボルト54(図1参照)が挿入されている。この固定用ボルト54は、取付座50を貫通してシリンダヘッド2にねじ込まれている。この実施の形態によるジャーナル部材15は、この固定用ボルト54と、上述したカムキャップ固定用の第1の固定用ボルト31とによってシリンダヘッド2に固定されている。
取付座50のノックピン53は、ジャーナル部材15に対して支持部材36を位置決めするためのものである。このノックピン53は、支持部材36が取付座50に取付られることにより、支持部材36のピン孔55(図4参照)に嵌合する。
また、支持部材36における第2の支持壁56,57どうしの間には、取付用ボルト37が通される貫通孔58と、上述したピン孔55とが形成されている。
第2の軸孔61は、図6に示すように、支持部材36に形成された非貫通孔63と、この非貫通孔63の開口部に設けられた第2の円筒体64の中空部とによって構成されている。また、この第2の軸孔61は、支持部材36がジャーナル部材15に取付けられた状態で、第1の軸孔41と同一軸線上に位置付けられる。
この非貫通孔63における支持部材36内の端部には、支持部材36内とシリンダヘッド2内とに形成された第2の作動油通路65が接続されている。
第2の作動油通路65は、油圧式アクチュエータ46に接続されており、後述する第2の支持形態が採られるときに油圧式アクチュエータ46から油圧が供給される。すなわち、第2の軸孔61は、油圧式アクチュエータ46によって油圧が供給される第2の作動油通路65の一部を構成している。
油圧式アクチュエータ46は、第2の作動油通路65に油圧を加えるときは、上述した第1の作動油通路45内の状態を作動油が自由に移動できる状態に変更する。一方、油圧式アクチュエータ46は、第1の作動油通路45に油圧を加えるときは、第2の作動油通路65内の状態を作動油が自由に移動できる状態に変更する。
第2の円筒体64の中には、ピストン66が移動自在に嵌合している。このピストン66は、第2の作動油通路65に供給された油圧を受けるものである。このピストン66は、有底円筒状に形成されている。ピストン66は、底部が第2の軸孔61の開口側に位置する状態で第2の円筒体64内に嵌合されている。この有底円筒状を呈するピストン66の開口側端部には、ストッパー片66aが形成されている。
すなわち、この第2の凹溝62は、第2の軸孔61からカムシャフト3,4とは反対側に延びている。この実施の形態による第2の凹溝62の形状は、カムシャフト3,4の軸方向から見て、吸気弁5または排気弁6の弁軸先端5c,6cを中心とする円弧状である。この第2の凹溝62の底面62aと、第2の円筒体64の端面64aとは、同一平面上に位置している。また、第2の凹溝62には、後述するロッカーアーム7〜10のピン48との干渉を避けるために延長部67が形成されている。
この第2の凹溝62における第2の軸孔61が位置する一端の溝壁62bは、カムシャフトの軸線方向から見て第2の軸孔61と同一軸線上に位置する断面円弧状の周面によって形成されている。
この第2の凹溝62は、後述する第2の支持形態が採られたときに第1の凹溝42と協働してロッカーアーム7〜10の移動経路を決める軌道49として機能する。
この筒体73の外径は、第1の支持壁34,35の第1の凹溝42と、第2の支持壁56,57の第2の凹溝62とに嵌合する大きさである。
このロッカーアーム7〜10は、図1に示すように、押圧片71(一端)が吸気弁5または排気弁6に接触し、筒体73(他端)が上述した空間Sに挿入された状態で、後述する支持機構11〜14によって第1の支持壁34,35と第2の支持壁56,57とに支持されている。
ロッカーシャフト81は、図11に示すように、第1のロッカーシャフト半部83と第2のロッカーシャフト半部84とによって構成されている。
また、図11に示す第2のロッカーシャフト半部84は、第1の支持壁34に設けられた第1の軸孔41(第1の円筒体44)と、ロッカーアーム7の第3の軸孔85とに移動自在に嵌合している。
第1の作動油通路45に油圧が加えられるとともに、第2の作動油通路65内の作動油が自由に移動できる状態になると、ロッカーシャフト81が図11に示す位置に移動する。すなわち、第1の支持壁34および第2の支持壁56とロッカアーム7とがロッカーシャフト81を介して連結される。詳述すると、第1の支持形態が採られるときは、第2のロッカーシャフト半部84に油圧が加えられて第2のロッカーシャフト半部84が前進位置に移動することにより、この第2のロッカーシャフト半部84が第1の軸孔41とロッカーアーム7の第3の軸孔85とに跨って嵌合する。これとともに、第1のロッカーシャフト半部83が第2のロッカーシャフト半部84によって押されて移動し、ロッカーアーム7の第3の軸孔85と第2の軸孔61とに跨って嵌合する。
このため、第1の支持形態が採られることにより、吸気弁駆動用カム17および排気弁駆動用カム18の回転が全てのロッカーアーム7〜10によって往復運動に変換されて吸気弁5または排気弁6に伝達され、通常の運転状態になる。
カム17の頂部17bがローラ74を越えた後は、ロッカーアーム7が押圧機構82によって押され、軌道49に沿って移動して初期の位置に戻る。このとき、ロッカーアーム7は、図15に示す最大リフト時の位置と、図1に示す初期位置との間で揺動する。
この気筒休止状態から通常運転状態に戻るときは、第1の作動油通路45に油圧が加えられるだけで実施可能である。この理由は、ロッカーアーム7の移動経路が軌道49によって規制されているからである。第2の支持形態において、ロッカーアーム7は、カム17のベース円部17aがローラ74に接触することにより、上述した初期位置に位置決めされる。
このため、第2の支持形態から第1の支持形態に正しく移行することができる。
この実施の形態によれば、筒体73が第1および第2の凹溝42,62に沿って移動し、第1および第2の軸孔41,61と対向する位置に位置付けられることにより、ロッカーシャフト81が第1および第2の軸孔41,61と第3の軸孔85とに跨って嵌合可能な状態になる。このため、第3の軸孔85を第1および第2の軸孔41,61に対して位置決めするにあたって、筒体73と第1および第2の凹溝42,62との嵌合を利用して正確にかつ早く行うことができる。
したがって、この実施の形態によれば、第2の支持形態から第1の支持形態に移行する動作が円滑に行われる動弁装置を提供することができる。
このため、第1の支持形態と第2の支持形態との切替えが行われるときにロッカーシャフト81が油圧によって強制的に移動させられる。したがって、この実施の形態によれば、第1の支持形態と第2の支持形態とを切替える動作の信頼性が高い動弁装置を提供することができる。
このため、この実施の形態によれば、第2の支持形態が採られているときにロッカーアーム7〜10の揺動が第2のロッカーシャフト半部84およびピストン66によって妨げられることがない。したがって、気筒休止時にロッカーアーム7〜10が常に正しく揺動するから、動作の信頼性がより一層高くなるエンジンの動弁装置を提供することができる。
このため、この実施の形態によれば、第1および第2の凹溝42,62を第1の支持壁34,35と第2の支持壁56,57とにそれぞれ機械加工によって形成することができる。したがって、ロッカーアーム7〜10の揺動を規制するにあたって凹溝からなる軌道49を備えているにもかかわらず、製造が容易なエンジンの動弁装置を提供することができる。
このため、この実施の形態によれば、第1の支持壁34,35をカムシャフト用ジャーナル部材15に取付けるための取付部を備える必要がないから、小型化、低コスト化を図ることができる。
したがって、この実施の形態によれば、バルブリフト量が多いカムシャフト3,4を使用して通常運転状態と気筒休止状態とを切替え可能なエンジンの動弁装置を提供することができる。
支持機構は図16〜図19に示すように構成することができる。これらの図において、前記図1〜図15によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
第2の実施の形態によるエンジンの動弁装置101は、図1〜図15によって説明したエンジンの動弁装置1とは一部が異なるだけで、その他の部分は同等に形成されたものである。異なる一部とは、ロッカーアーム102〜105と、第1および第2の凹溝106,107と、ロッカーシャフト108と、ロッカーシャフト108を駆動する油圧系の構成である。
また、この実施の形態による第1および第2の凹溝106,107は、第1の実施の形態を採るときに設けられていた延長部47,67を有していない。
また、第1のロッカーシャフト半部111および第2のロッカーシャフト半部112の内部には、圧縮コイルばね113が収容されている。この圧縮コイルばね113は、これらのロッカーシャフト半部111,112どうしを互いに離間する方向へ付勢している。この実施の形態においては、この圧縮コイルばね113によって、請求項7記載の発明でいう「ばね部材」が構成されている。
この実施の形態を採る場合であっても上述した各実施の形態を採るときと同等の効果が得られる。
Claims (10)
- 吸気弁駆動用カムまたは排気弁駆動用カムを有し、シリンダヘッドに回転自在に支持されたカムシャフトと、
前記カムシャフトの軸線方向に間隔をおいて対向する状態で前記シリンダヘッドに設けられた一対の支持壁と、
一端が吸気弁または排気弁の弁軸に接触し他端が前記一対の支持壁の間に挿入され、支持機構によって前記支持壁に支持されたロッカーアームとを備え、
前記支持機構は、
複数の支持形態を切替可能であり、
前記一対の支持壁と前記ロッカーアームの他端とにそれぞれ前記カムシャフトと平行に延びるように形成された軸孔と、
これらの軸孔に移動自在に嵌合するロッカーシャフトと、
前記一対の支持壁に形成され、前記軸孔からカムシャフトとは反対側に延びる軌道と、
前記ロッカーアームを前記カムに向けて付勢する復帰用ばねとを備え、
前記複数の支持形態は、
前記ロッカーアームが前記ロッカーシャフトを揺動中心として揺動し、前記カムの回転が前記ロッカーアームによって往復運動に変換されて吸気弁または排気弁に伝達される第1の支持形態と、
前記ロッカーアームが吸気弁または排気弁の弁軸との接触部分を揺動中心として前記軌道に沿って揺動し、吸気弁または排気弁が閉じた状態に保たれる第2の支持形態とからなり、
前記ロッカーシャフトは、前記第1の支持形態が採られるときは前記支持壁と前記ロッカーアームとがこのロッカーシャフトを介して連結される位置に移動し、かつ前記第2の支持形態が採られるときには、支持壁とロッカーアームとの前記連結状態が解消される位置に移動するものであることを特徴とするエンジンの動弁装置。 - 請求項1記載のエンジンの動弁装置において、
前記軌道は、前記支持壁における前記ロッカーアームと対向する側面に形成された凹溝によって構成され、
前記ロッカーアームにおける前記支持壁と対向する側面には、前記凹溝に嵌合する形状に形成されてこの側面から突出する突起が設けられていることを特徴とするエンジンの動弁装置。 - 請求項2記載のエンジンの動弁装置において、
前記支持壁の軸孔は、前記凹溝の底部に開口し、
前記ロッカーアームの軸孔は、前記突起と同一軸線上に位置しかつロッカーアームを貫通して形成され、
前記支持壁の軸孔の孔径と、前記ロッカーアームの軸孔の孔径とは、同一であることを特徴とするエンジンの動弁装置。 - 請求項2または請求項3記載のエンジンの動弁装置において、
前記凹溝は、前記カムシャフトの軸方向から見て、吸気弁または排気弁の弁軸先端を中心とする円弧状、または、吸気弁または排気弁の弁軸に沿って延びる直線状に形成されていることを特徴とするエンジンの動弁装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちいずれか1つに記載のエンジンの動弁装置において、
前記一対の支持壁にそれぞれ形成された前記軸孔は、油圧式アクチュエータによって油圧が供給される作動油通路の一部を構成し、
前記ロッカーシャフトは、前記ロッカーアームの軸孔の長さと等しい長さに形成された第1のロッカーシャフト半部と、
前記一対の支持壁のうち一方の支持壁の軸孔に前記作動油通路の油圧を受ける状態で挿入され、かつ前記第1のロッカーシャフト半部と先端が接触する状態で軸線方向に並べられた第2のロッカーシャフト半部とからなり、
前記一対の支持壁のうち他方の支持壁の軸孔には、前記作動油通路の油圧を受けるピストンが嵌合され、
前記第1の支持形態が採られるときは、前記第2のロッカーシャフト半部に油圧が加えられることにより、この第2のロッカーシャフト半部が前記一方の支持壁の軸孔と前記ロッカーアームの軸孔とに跨って嵌合するとともに、前記第1のロッカーシャフト半部がロッカーアームの軸孔と前記他方の支持壁の軸孔とに跨って嵌合し、
前記第2の支持形態が採られるときは、前記ピストンに油圧が加えられることにより、前記第1のロッカーシャフト半部が前記ロッカーアーム内に収容されるとともに、前記第2のロッカーシャフト半部が前記一方の支持壁内に収容されることを特徴とするエンジンの動弁装置。 - 請求項5記載のエンジンの動弁装置において、
前記ロッカーアームは、前記第2の支持形態が採られて揺動した状態において、前記第2のロッカーシャフト半部および前記ピストンと対向してこれらの第2のロッカーシャフト半部とピストンとが前記支持壁から前記ロッカーアームの移動領域内に突出することを阻止するストッパーを備えていることを特徴とするエンジンの動弁装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちいずれか1つに記載のエンジンの動弁装置において、
前記一対の支持壁にそれぞれ形成された前記軸孔は、油圧式アクチュエータによって油圧が供給される作動油通路の一部を構成し、
前記ロッカーシャフトは、軸線方向に並ぶ第1のロッカーシャフト半部と第2のロッカーシャフト半部とからなり、
前記第1のロッカーシャフト半部の長さと、第2のロッカーシャフト半部の長さは、これらのロッカーシャフト半部どうしを接触させてなるロッカーシャフトの全長が前記ロッカーアームの軸孔の長さと一致する長さであり、
前記第1のロッカーシャフト半部と前記第2のロッカーシャフト半部との内部には、これらのロッカーシャフト半部どうしを互いに離間する方向へ付勢するばね部材が収容され、
前記一対の支持壁の軸孔には、この軸孔を含む前記作動油通路の油圧を受けるピストンが嵌合され、
前記第1の支持形態が採られるときは、前記第1のロッカーシャフト半部と前記第2のロッカーシャフト半部とが前記ばね部材のばね力によって押されてそれぞれ前記ロッカーアームの軸孔と前記支持壁の軸孔とに跨って嵌合し、
前記第2の支持形態が採られるときは、前記ピストンに油圧が加えられることにより、前記第1のロッカーシャフト半部と前記第2のロッカーシャフト半部とが前記ロッカーアーム内に収容されることを特徴とするエンジンの動弁装置。 - 請求項1ないし請求項7のうちいずれか1つに記載のエンジンの動弁装置において、
前記一対の支持壁の一方の支持壁と他方の支持壁は、それぞれ別体に形成されているとともに、締結部材によって一方が他方に対して分離可能に結合されていることを特徴とするエンジンの動弁装置。 - 請求項8記載のエンジンの動弁装置において、
前記一対の支持壁のうち、一方の支持壁は、前記シリンダヘッドのカムシャフト用ジャーナル部材と一体に形成されていることを特徴とするエンジンの動弁装置。 - 請求項1ないし請求項9のうちいずれか1つに記載のエンジンの動弁装置において、
前記ロッカーアームにおける吸気弁または排気弁の弁軸と接触する接触部分は、このロッカーアームの一端部に設けられているとともに、前記カムシャフトの軸方向から見て吸気弁または排気弁に向けて突出する断面円弧状に形成され、
前記接触部分の突出端の形状は、前記カムシャフトの軸方向から見て半径が異なる複数の円弧を接続した形状であり、
前記複数の円弧のうちロッカーアームの他端側に位置する円弧の半径は、ロッカーアームの一端側に位置する円弧の半径より小さいことを特徴とするエンジンの動弁装置。
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