JPWO2015068665A1 - 中継装置、音声通信システム、プログラムおよび中継方法 - Google Patents

中継装置、音声通信システム、プログラムおよび中継方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信ネットワークを経由して中継装置と端末装置を接続し、通信の優先度に基づいて端末装置同士の通信の管理を中継装置側で行わせるようにした音声通信システムを提供する。【解決手段】中継装置は、ネットワーク通信部、制御部および優先度情報記憶部を備えている。ネットワーク通信部は、通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信する。制御部は、通信セッションに参加している端末装置間で相互に音声信号を転送する。また、制御部は、既存の通信セッションに参加している端末装置を通信相手として指定する呼出音声信号を受信したとき、既存の通信セッションよりも新規の通信セッションの優先度が高い場合、既存の通信セッションに参加している端末装置を新規の通信セッションに参加させる。端末装置は、中継装置宛に、音声信号の転送先を指定する転送先情報が付加された音声信号を送信する。【選択図】図1

Description

この発明は、無線LANなどのネットワークを用いた音声通信システムに関する。
従来、無線による音声通信をする機器としては、連続時間信号である高周波キャリアをアナログ信号またはデジタル信号で変調して送信する所謂無線通信機が主流であった。無線通信機は、1対1の通信が基本であるが、複数の無線通信機同士で同時に通信するグループ通信機能を備えたものも提案されている。
また、特開2010−109506号公報に開示されているように、レピータなどから構成される無線通信システム(トランキング無線機システム)も提案されている。このシステムは、優先順位の高い通信要求(呼出)があれば、現在通信(通話)中の無線通信機であっても呼び出す(通信する)ことができる優先呼出機能を有している。このシステムでは、無線通信機が通信の優先順位を判断して通信を切り換えている。具体的には、優先順位の高い通信要求に対応する中継機チャンネルに変更することで通信を切り換える。
特開2010−109506号公報
上記トランキング無線機システムでは、優先順位の高い通信要求があったとき、該当する中継機チャンネルに変更する必要があるため、通信の切り換えが完了するまでに時間を要する。また、このシステムでは、優先呼出機能を実現できているが、複数の中継機のチャンネル(電波)が必要であるため電波効率が悪い。さらに、中継機チャンネルが全て使用されている場合、通信を切り換えることが困難である。
この発明は、通信ネットワークを経由して中継装置と通信機である端末装置を接続し、通信の優先度に基づいて端末装置同士の通信の管理を中継装置側で行わせるようにしたことにより、中継装置側で一括して優先度の高い通信に切り換えることを可能にした音声通信システムおよびこのシステムに用いられる中継装置を提供することを目的とする。
この発明の中継装置は、通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信するネットワーク通信部、制御部および優先度情報記憶部を備えている。制御部は、端末装置から呼出音声信号を受信したとき、この端末装置および呼出音声信号で指定されている通信相手の端末装置が参加する通信セッションを確立し、この通信セッションに参加している端末装置間で相互に音声信号を転送する。優先度情報記憶部は、通信セッションに関する優先度情報を記憶する。また、制御部は、既存の通信セッションに参加している端末装置を通信相手として指定する呼出音声信号を受信したとき、既存の通信セッションと今回の呼出音声信号で確立されるべき新規の通信セッションとの優先度を優先度情報に基づいて判定する優先度判定部を含み、既存の通信セッションよりも新規の通信セッションの優先度が高い場合、既存の通信セッションに参加している端末装置を既存の通信セッションから外して新規の通信セッションに参加させる。
この発明のプログラムは、複数の端末装置とネットワークを介して通信するネットワーク通信部、および、複数の端末装置による通信セッションの優先度情報を記憶する記憶部を備えた中継装置のコンピュータを、端末装置から呼出音声信号を受信したとき、この端末装置および呼出音声信号で指定されている通信相手の端末装置が参加する通信セッションを確立し、通信セッションに参加している端末装置間で相互に音声信号を転送する第一手段として機能させる。第一手段は、既存の通信セッションに参加している端末装置を通信相手として指定する呼出音声信号を受信したとき、既存の通信セッションと今回の呼出音声信号で確立されるべき新規の通信セッションとの優先度を優先度情報に基づいて判定する第二手段、および、既存の通信セッションよりも新規の通信セッションの優先度が高い場合、既存の通信セッションに参加している端末装置を既存の通信セッションから外して新規の通信セッションに参加させる第三手段を含んでいる。
この発明の中継方法は、複数の端末装置とネットワークを介して通信するネットワーク通信部、および、複数の端末装置による通信セッションの優先度情報を記憶する記憶部を備えた中継装置の制御部が、端末装置から呼出音声信号を受信したとき、この端末装置および呼出音声信号で指定されている通信相手の端末装置が参加する通信セッションを確立し、通信セッションに参加している端末装置間で相互に音声信号を転送する第一手順を実行する。第一手順は、既存の通信セッションに参加している端末装置を通信相手として指定する呼出音声信号を受信したとき、既存の通信セッションと今回の呼出音声信号で確立されるべき新規の通信セッションとの優先度を優先度情報に基づいて判定する第二手順、および、既存の通信セッションよりも新規の通信セッションの優先度が高い場合、既存の通信セッションに参加している端末装置を既存の通信セッションから外して新規の通信セッションに参加させる第三手順を含む。
制御部および第一手段は、また第一手順では、1つの端末装置および他の1つの端末装置が参加する個別通信セッション、予め設定されているグループに所属する端末装置が参加するグループ通信セッション、および、通信可能な前記複数の端末装置の全てが参加する全体通信セッションを適宜確立してもよい。優先度記憶部は、各形態の通信セッションの優先度情報を記憶してもよい。
制御部および第一手段は、また第一手順では、通信セッションに参加しているいずれの端末装置からも所定時間音声信号を受信しなかったとき、この通信セッションを解消してもよい。
制御部および第一手段は、また第一手順では、解消した通信セッションが新規の通信セッションであり、既存の通信セッションがまだ解消されていない(存続している)場合、既存の通信セッションから外された端末装置を既存の通信セッションに再度参加させてもよい。
この発明の音声通信システムは、通信ネットワークを介して、相互に通信する上記の中継装置および複数の端末装置とを有する。端末装置は、通信ネットワークを介して中継装置と通信する端末ネットワーク通信部と、通信相手の端末装置を指定する情報が付された音声信号を端末ネットワーク通信部を用いて中継装置宛に送信する端末制御部とを備える。
端末装置が、プッシュ・ツー・トーク(PTT)回路を更に備え、端末ネットワーク通信部は、PTTスイッチがオンされている間、音声信号を中継装置に送信し、PTT回路のオン/オフにかかわらず、中継装置から送られてくる音声信号を受信してもよい。
ネットワークが、無線ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)のアクセスポイントを複数有し、端末装置の端末ネットワーク通信部は、いずれかのアクセスポイントを介してネットワークに接続してもよい。
この発明によれば、通信ネットワークを経由して中継装置と通信機である端末装置を接続し、通信の優先度および端末装置同士の通信の管理を中継装置側で行わせるようにしたことにより、中継装置側で一括して優先度の高い通信に即座に切り換えることが可能になる。
図1は、この発明の実施形態である音声通信システムの構成図である。 図2は、端末装置であるトランシーバのブロック図である。 図3は、音声パケットの構成の一例を示す図である。 図4は、サーバ装置のブロック図である。 図5Aは、サーバ装置に設定される端末テーブルを示す図である。 図5Bは、サーバ装置に設定されるグループテーブルを示す図である。 図5Cは、サーバ装置に設定されるミキシングテーブルを示す図である。 図5Dは、サーバ装置に設定される優先度テーブルを示す図である。 図6Aは、サーバ装置に設定されるミキシングテーブルを示す図である。 図6Bは、サーバ装置に設定されるミキシングテーブルを示す図である。 図6Cは、サーバ装置に設定されるミキシングテーブルを示す図である。 図6Dは、サーバ装置に設定されるミキシングテーブルを示す図である。 図6Eは、サーバ装置に設定されるミキシングテーブルを示す図である。 図7は、トランシーバの動作を示すフローチャートである。 図8Aは、サーバ装置の動作を示すフローチャートである。 図8Bは、サーバ装置の動作を示すフローチャートである。 図9は、サーバ装置によって実行される登録処理を示すフローチャートである。
図面を参照してこの発明の音声通信システムについて説明する。図1は、この発明の実施形態である音声通信システムの構成図である。この音声通信システムでは、Wi−Fiなどの無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)16を用いて、複数の端末装置14が相互に通信を行う。端末装置14は、無線通信用のハンディトランシーバに似た形状をしており、図2に示すようにPTT(プッシュ・トゥ・トーク)スイッチ220を備えている。端末装置14は、機能面で言えば、無線アクセスポイント(AP)13を介して音声パケットを送受信する無線ネットワーク機器である。中継装置であるサーバ装置11は、複数の端末装置14の有線ネットワーク15および無線LAN16を経由した相互の通信を中継する。なお、以下、有線ネットワーク15および無線LAN16を総称してネットワーク17と呼ぶ。
端末装置14は、個別通信、グループ通信、全体通信(全体呼出)の形態の通信を、サーバ装置11を介して実行可能である。個別通信は、通信相手(他の端末装置14)を指定して1対1で通信を行う。グループ通信は、予め設定されているグループに所属する端末装置14と通信を行う。全体通信は、ネットワーク17に接続されている通信可能な全ての端末装置14と通信を行う。ユーザは、自己の端末装置14を操作してこれらの通信形態の中から希望する形態を選択する。サーバ装置11は、端末装置14からの呼び出しに応じて上記いずれかの形態の通信セッションを確立する。また、各形態の通信セッションには優先度が設定されている。ある通信セッションに参加中の端末装置14であっても、より優先度の高い自装置を含む通信セッションが確立された場合、参加する通信セッションがその優先度の高い通信セッションに切り換えられる。詳細は後述する。
サーバ装置11は、端末装置14がネットワーク17に接続されたとき、その端末装置14に対して、設定データを送信し、その端末装置14を通信可能な状態にセットアップする。サーバ装置11が送信する設定データは、たとえば、この端末装置14が通信可能な端末番号や更新プログラムなどである。
有線ネットワーク15として、Ethernet(登録商標)のLANやインターネットなどが使用可能である。有線ネットワーク15にインターネットが含まれる場合には、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)を用いることで安全な通信が可能である。また、無線LAN16として、Wi−FiなどIEEE802.11に準拠した通信方式などが適用可能である。端末装置14と無線アクセスポイント13とは、この無線LAN16の通信方式で通信する。
無線アクセスポイント13は、複数設置されている。各無線アクセスポイント13は、たとえば、ビルの異なるフロア、異なる部屋などにそれぞれ設置される。これにより、端末装置14がどの無線アクセスポイント13の配下にあるかによって、その端末装置14がどのフロア/部屋にいるかを推定することができる。
有線ネットワーク15には、管理装置12が接続されている。管理装置12は、管理プログラムがインストールされたパーソナルコンピュータで構成されている。管理装置12は、管理者の操作に応じてサーバ装置11にアクセスし、サーバ装置11に図5A、図5Bに示すテーブルなどを設定する。また、管理装置12は、1台の端末装置としても機能し、他の端末装置14との通信が可能である。
図2は、端末装置14のブロック図である。上述したように、端末装置14は、機能面から言うと、無線LANの無線アクセスポイント(AP)13を介して音声パケットを送受信する無線ネットワーク機器である。制御部20は、端末装置14の動作を制御し、マイクロプロセッサで構成される。制御部20は、各種のデータが記憶される記憶部21を有している。この記憶部21にサーバ装置11からダウンロードされた設定データが記憶される。制御部20には、操作部22、表示部23、オーディオ回路24および無線LAN通信部25が接続されている。操作部22は、PTTスイッチ220などのキースイッチを含み、ユーザの操作を受け付けてその操作信号を制御部20に入力する。表示部23は液晶ディスプレイを含む。液晶ディスプレイには、ユーザの操作によって選択された通信相手の識別番号や着信した通信相手の識別番号などが表示される。
オーディオ回路24は、マイク240およびスピーカ241を有している。制御部20は、受信した音声パケットをデコードしてオーディオ回路24に入力する。オーディオ回路は、このデコードされたオーディオ信号をアナログ信号に変換してスピーカ241から出力する。オーディオ回路24は、マイク240から入力された音声信号をデジタル信号に変換して制御部20に入力する。制御部20は、このデジタルオーディオ信号を音声パケット化して無線LAN通信部25に入力する。無線LAN通信部25は、IEEE802.11に準拠した通信方式で無線通信を行う回路を有する。無線LAN通信部25は、制御部20から入力されたパケットを無線アクセスポイント13に向けて送信するとともに、無線アクセスポイント13から受信したパケットを制御部20に入力する。
ユーザがPTTスイッチ220を押しながらマイク240に向けて音声を発すると、端末装置14は、この音声信号を音声パケットに編集してサーバ装置11に向けて送信する。音声パケットは、図3に示すような構成をしている。音声パケットのヘッダには宛先IPアドレス(destination address)および送信元アドレス(sender address)が含まれている。データ本体には、デジタル化された音声信号とともに、転送先端末番号および送信元端末番号が含まれている。転送先端末番号は、通信相手(target device)の識別番号である。通信相手の識別番号は、端末番号(個別通信)、グループ番号(グループ通信)または全体番号(全体通信)である。端末装置14から送信された音声パケットの宛先はサーバ装置11であるが、音声信号の最終目的地は、通信相手の端末装置14である。サーバ装置11は、音声パケットを受信すると、この音声パケットからデータ本体を取り出し、通信相手の端末装置14に対して音声信号(音声パケット)を転送する。通信相手の識別番号がグループ番号および全体番号のものである場合、通信相手となる複数の端末装置14に対して音声信号を転送する。すなわちグループ通信の場合は、そのグループに属する複数の端末装置14に対して音声信号を転送する。また、全体通信(全体番号)の場合は、通信可能な全ての端末装置14に対して音声信号を転送する。
この音声信号の転送に際して、転送先の端末装置14のIPアドレスを送信先アドレス、サーバ11のIPアドレスを送信元アドレスとする新たな音声パケットが作成される。この新たなパケットのデータ本体に含まれる転送先端末番号は、サーバ装置11が受信した音声パケットのものと同じである。送信元端末番号はクリアされてもよく、サーバ装置11が受信した音声パケットのものと同じものが付されていてもよい。
以上の手順を要約すると、端末装置14は、PTTスイッチ220がオンされると、SIP手順のような通信確立手順を行うことなく、マイク240から入力された音声信号に通信相手の識別番号が付加された音声パケットをサーバ装置11に送信する。サーバ装置11は、その音声信号を識別番号で識別される通信相手宛に転送する。このように、この音声通信システムでは、音声パケット(RTPパケット)を送ることで通信が開始されるため、ユーザはPTTスイッチ220をオンするとほぼ同時に通信を開始することができ、従来の無線通信のトランシーバと同じような使用感で通信を行うことができる。このような使用感を実現するため、各端末装置14のIPアドレスやグループなどの管理、および、音声信号の転送はサーバ装置11が行う。
端末装置14は、PTTスイッチ220とともにVOX回路を有している。VOX回路とは、マイク240の入力レベルとその持続時間に基づいて通話音声(音声信号)が入力されたか否かを判定し、通話音声が入力されたと判定された場合に装置を送信状態(PTTスイッチオン)に切り換える回路である。端末装置14は、PTTスイッチ220に代えて、または、PTTスイッチ220とともにVOX回路を用いて送信オン/オフの切り換えを行ってもよい。また、一般の無線通信のトランシーバは、送信状態の時に無線信号の受信を行うことができないシンプレックス方式である。一方、端末装置14は、無線LAN16を介した音声パケット通信で音声信号を送受信するため、音声パケットの送信と音声パケットの受信を並行して行うことができる。端末装置14は、この機能を用いて、音声信号の送信と受信を同時に並行して行うフルデュプレックス方式の通信が可能である。ただし、端末装置14は、フルデュプレックス通信を行う場合であっても、無音の音声パケットを送信し続けることがないように、PTTスイッチ220またはVOX機能により、送信対象の通話音声が入力されたときのみ音声パケットを編集・送信する。
サーバ装置11は、ネットワーク17を介して端末装置14から受信した音声パケットに含まれる音声信号を、ネットワーク17を介して通信相手の端末装置14に転送する。グループ通信の場合は、そのグループに属する複数の端末装置14に音声信号が転送される。グループ通信または全体通信の場合、複数のユーザが同時に発言し、複数の端末装置14から同時に音声信号が送信されてくる場合がある。この場合、サーバ装置11は、これら複数の音声信号をミキシングして新たな音声信号を編集し、この新たな音声信号を音声パケットにして各端末装置14に転送する。なお、ミキシングは、端末装置14ごとに行われ、自装置が送信した音声信号がミキシング音声に含まれて戻ってこないようにされる。すなわち、音声信号を送信していない端末装置14に対しては、受信した全ての音声信号をミキシングしたものを転送し、音声信号を送信してきた端末装置14に対しては、その端末装置14が送信した音声信号を外して、それ以外の音声信号をミキシングして転送する。これにより、音声信号を送信した端末装置14で自装置が送信した音声信号のエコーが生じないようにしている。
図4は、サーバ装置11のブロック図である。サーバ装置11は、制御部30、記憶部31およびネットワーク通信部32を有している。記憶部31は、たとえばハードディスクやRAMなどで構成され、図5に示す各種のテーブルや各端末装置14の設定データなどが記憶される。制御部30は、端末装置14のセットアップや音声信号のミキシングなどを行う。ネットワーク通信部32は、有線ネットワーク15との通信を制御する。
図5A、図5B、図5C、および、図5Dは、サーバ装置11の記憶部31に設けられるテーブルを示す図である。
図5Aは、端末テーブル301を示す図である。端末テーブル301は、サーバ装置11が端末装置14を管理するためのテーブルである。各端末装置14は、各々ユニークに振られている識別番号(端末番号)で識別される。端末テーブル301には、端末番号ごとにアクティブフラグおよび設定データの格納アドレスが記憶されている。アクティブフラグは、端末装置14が、ネットワーク17に接続され、サーバ装置11にアクセスしてサーバ装置11による登録と各種データのダウンロードを受けたこと、すなわち、レジストを完了して通信可能であることを示すフラグである。アクティブフラグは、サーバ装置11が端末装置14のレジストを完了したときセットされる。設定データは、たとえば、プログラムの更新データ(ファームウェア)、自己が所属するグループ、通信が許可される他のグループを記録した電話帳などである。
サーバ装置11は、端末装置14がネットワーク17に接続されたとき、端末装置14と通信して、その端末装置14のレジストを行う。さらに、サーバ装置11は、その後の適当なタイミングに端末装置14と通信して、その端末装置14のレジストを更新する。その後の適当なタイミングとは、たとえば、一定時間毎、接続している無線アクセスポイント13が切り換わったときなどである。
ユーザが、通信相手を選択する場合、端末装置14を操作して、表示部23に通信相手の候補の番号を表示させる。通信相手の候補の番号とは、上述のアクティブな端末装置14の端末番号、通信が許可されたグループ番号である。
図5Bは、グループテーブル302を示す図である。グループテーブル302は、サーバ装置11がグループを管理するためのテーブルである。各グループは、各々ユニークに振られている識別番号(グループ番号)で識別される。グループテーブル302には、グループごとに、そのグループ番号、および、そのグループに所属する端末装置14(所属端末装置)の端末番号が記憶されている。グループに所属する端末装置14の数は1台以上であればよい。これら、端末テーブル301およびグループテーブル302は、管理者が管理装置12を操作することによってサーバ装置11に設定される。
図5Cはミキシングテーブル(セッションテーブル)303を示す図である。ミキシングテーブル303は、サーバ装置11が通信セッションを管理するためのテーブルである。通信セッションとは、サーバ装置11を中継装置とした複数の端末装置14間の通信状態のことである。ミキシングテーブル303は、複数の行を有しており、各行に1つの通信セッションの情報が記憶される。サーバ装置11は、端末装置14から音声信号(音声パケット)を受信したとき、ミキシングテーブル303を参照してその音声信号がどの通信セッションのものかを判断する。
通信セッションは、例えば以下の手順で処理される。通信セッションの確立、すなわち、ミキシングテーブル303の設定は、端末装置14から通信セッションを確立しようとする最初の呼出音声パケットを受信したとき行われる。1回の(例えば数秒の)発話音声は短い(この実施形態では20ミリ秒)音声パケットに分割されて送受信される。また、通信セッションにおいては、ある発話音声に対する返信の発話音声が他の端末装置から送信されてくる。先の発話音声と返信の発話音声との間隔(無音時間)は、0秒から数秒程度である。通信セッションの保持時間は、一般の通信における無音時間の最大値以上に設定される。なお、上記の基本的な通信セッションの手順は、個別通信、グループ通信および全体通信の全ての形態で共通であるが、ミキシングテーブル303の設定手順は各通信形態で異なる。
ミキシングテーブル303には、各通信セッションについて、セッション番号、発呼端末番号、参加端末番号、追加端末番号、除外端末番号、および、残保持時間(T1)の項目が設けられる。セッション番号は、この通信セッションを識別する番号である。発呼端末番号は、この通信セッションの最初の音声パケット(呼出音声パケット)を送信した端末装置14(発呼端末装置)の端末番号である。セッション番号は、通信セッションごとにユニークな値であればよいが、この実施形態では、上記呼出音声パケットに書き込まれていた転送先端末番号が用いられる。セッション番号として端末番号(たとえば「19」)が登録されている通信セッションが、個別通信の通信セッション(個別通信セッション)である。個別通信とは、1対1の個別の端末装置14同士の通信である。セッション番号としてグループ番号(たとえば「G1」)が登録されている通信セッションが、グループ通信の通信セッション(グループ通信セッション)である。グループ通信とは、複数の端末装置14(一般的には3台以上)が相互に音声信号を交換する通信である。さらに、セッション番号として全体番号(たとえば「A」:図6C参照)が登録されている通信セッションが、全体通信の通信セッション(全体通信セッション)である。全体通信とは、ネットワーク17に接続されている通信可能な全ての端末装置14が相互に音声信号を交換する通信である。
参加端末番号は、この通信セッションに参加している端末装置14の端末番号の一覧である。参加端末番号に端末番号が登録されている或る端末装置14から音声パケットが送信されてきた場合、制御部30は、この音声パケットの音声信号を、参加端末番号に端末番号が登録されている他の端末装置14に転送し、参加端末装置間の相互通信を実現する。
グループ通信セッションの場合、参加端末番号は、発呼端末装置の端末番号および通信相手に指名されたグループに属する端末装置14の端末番号となる。ただし、そのグループに所属していてもアクティブでない端末装置14や別の個別通信セッションを行っている端末装置14は、このグループ通信セッションに参加できないため、それらの端末装置14の端末番号は参加端末番号から除外される(除外端末番号の欄に登録される)。また、発呼端末装置が、このグループに所属していない端末装置14であった場合、すなわち、端末装置14が、自局の属するグループ以外のグループを呼び出した場合、その端末装置14の端末番号も参加端末番号として登録される。同時に臨時にメンバー登録された追加端末装置として、その端末番号が追加端末番号の欄にも登録される。すなわち、このグループ通信セッションでは、発呼端末装置は、グループに所属していなくてもそのグループに所属する端末装置14と同様にその通信セッションに参加している端末装置14(参加端末装置)として扱われる。
全体通信セッションの場合、参加端末番号は、発呼端末装置の端末番号および通信可能な全ての端末装置14の端末番号となる。除外端末番号については、上述のグループ通信と同様である。また、追加端末番号は登録されない。
個別通信セッションの場合、参加端末番号として、発呼端末装置の端末番号と通信相手の端末装置14の端末番号が登録される。一対一通信であるため、追加端末番号および除外端末番号は登録されない。
なお、ミキシングテーブル303の項目のうち、追加端末番号、除外端末番号の欄は必須ではない。参加端末番号の欄に対する端末番号の追加、除外のみでもテーブルの管理が可能である。
また、保持時間は、参加端末装置から音声パケットが送信されてこない状態で、この通信セッションを解消せずに保持する時間である。サーバ装置11における各通信セッションの保持時間は、たとえば30秒に設定される。ミキシングテーブル303の保持時間タイマ(TS)は、音声パケットが送信されてこないとき、保持時間の経過をカウントするタイマである。保持時間タイマTSは、制御部30の処理(図7参照)で、音声パケットが送信されてこないとカウントダウンされ、且つ、音声パケットが送信されてくれば30秒にリセットされる。参加端末装置から音声パケットが30秒間送られて来ないことによりタイマTSがタイムアップした場合、この通信セッションは解消され、ミキシングテーブル303からこの通信セッションの情報が消去される。
以上の例では、グループ通信セッションにおいて、ミキシングテーブル303の参加端末装置の項目には、所属端末装置以外では発呼端末装置が追加で登録され、所属端末装置であっても非アクティブな端末装置14および他の通信セッションを行っている端末装置14が除外される。しかし、参加端末装置の項目に追加で登録される端末装置14、および、除外される端末装置14はこれらに限定されない。
優先度の低い通信セッション(たとえばグループ通信セッション)に参加している端末装置14が、途中で他の優先度の高い通信セッション(たとえば個別通信セッション)を開始すると、その時点で、優先度の低い通信セッションの参加端末装置から除外される。すなわち、その端末装置14の端末番号が参加端末番号の欄から除外端末番号の欄に移動する。
また、通信セッションが継続されるためには、各端末装置14においても保持時間を計時する必要がある。端末装置14の保持時間(T1)は、サーバ装置11の保持時間(TS=30秒)よりも短く、タイマT1には例えば5秒が設定される。ユーザは、PTTスイッチ220をオフしたのち、5秒が経過すると、サーバ装置11でその通信セッションが維持されていても、所定操作により他の通信セッションを開始することができる。
また、ミキシングテーブル303を、実行中ミキシングテーブルと退避テーブルからなる2つのテーブルに分けてもよい。実行中ミキシングテーブルは、現在ミキシングを行っているセッションが登録されるテーブルであり、高速なメモリ上に形成される。通信(音声パケットの送受信)が途絶えたセッションは、200ミリ秒程度の短時間で退避テーブルに転記され、退避テーブルで保持時間(T1)だけ保持される。保持時間中に再度通信(音声パケットの送受信)が発生すると、その通信セッションは再度実行中ミキシングテーブルに転記され、ミキシングの実行に用いられる。これにより、各端末装置14のミキシングテーブル303からの解放を早くすることができる。
図5Dは、優先度テーブル304を示す図である。優先度テーブル304には、各通信セッションの形態(呼出種別)に対応づけて、通信の優先度が記憶されている。優先度は、たとえば数値で表され、値が小さいほど優先度が高いとされる。優先度は、通信セッション中の端末装置14に対する新たな通信セッションの確立要求があった場合に、その端末装置14の現在の通信セッションを新たな通信セッションに切り換えるか否かを、サーバ装置11が判断するために使用される。すなわち、新たな通信セッションの優先度が現在の通信セッションの優先度より高い場合、端末装置14の通信セッションが優先度の高い新たな通信セッションに切り換えられる。なお、この優先度テーブルも、管理装置12を操作する管理者によって設定される。以下、図6A、図6Bおよび図6Cに示すミキシングテーブル303の例を用いて説明する。
たとえば、図6Aに示すようにセッション番号「G1」のグループ通信セッションが既に登録されている状態で、端末番号「20」の端末装置14が、端末番号「4」の端末装置14に対する個別通信セッションの要求(呼出音声パケット)をサーバ装置11に送信した場合について説明する。端末番号「4」の端末装置14は、図6Aに示すようにグループ通信セッションに参加中である。サーバ装置11は、優先度テーブル304を参照し、端末番号「4」の端末装置14に対して現在のグループ通信セッションの優先度「3」と新たな個別通信セッションとの優先度「2」とを比較する。この比較で、サーバ装置11は、新たな通信セッション(個別通信セッション)の方が優先度が高いと判断し、端末番号「4」の端末装置14の通信セッションをグループ通信セッションから個別通信セッションに切り換える。これにより、図6Bに示すように、ミキシングテーブル303に端末番号「4」をセッション番号とする新たな通信セッションが登録される。そして、セッション番号「G1」のグループ通信セッションでは、参加端末の項目に登録されていた端末番号「4」が除外端末の項目に移動される。
なお、上のグループ通信セッションは、端末番号「4」の端末装置14が除外されても複数の端末装置14が参加端末として登録されている。そのため、上のグループ通信セッションのミキシングテーブル303への登録は維持される。ただし、登録を解消(通信セッションを終了)するようにしてもよい。
次に、たとえば、図6Aに示すようにセッション番号「G1」のグループ通信セッションが既に登録されている状態で、端末番号「10」の端末装置14が、全体通信セッションの要求(呼出音声パケット)をサーバ装置11に送信した場合について説明する。全体通信セッションは通信可能な全ての端末装置14が対象であるので、セッション番号「G1」のグループ通信セッションの参加端末である全ての端末装置14もこの全体通信の対象となる。そのため、サーバ装置11は、優先度テーブルを参照し、端末番号「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「23」の端末装置14に対して現在のグループ通信セッションの優先度「3」と新たな全体通信セッションとの優先度「1」とを比較する。そして、サーバ装置11は、全体通信セッションの方が優先度が高いと判断し、上記端末装置14の通信セッションを上記グループ通信セッションから全体通信セッションに切り換える。すなわち、図6Cに示すように、ミキシングテーブル303に端末番号「A(全体番号)」をセッション番号とする新たな通信セッションが登録される。そして、セッション番号「G1」のグループ通信セッションは、参加端末の全てが上記全体通信セッションに切り換えられたので登録が解消される(グループ通信セッションは終了する)。なお、アクティブ状態でない(アクティブフラグ:OFF)の端末番号「100」の端末装置14は通信不可能であるので、除外端末に登録される。
さらに、図6Dに示すセッション番号「6」の個別通信セッション(セッショングループ)が既に登録されている状態で、端末番号「5」の端末装置14が、グループ番号「G1」のグループ通信セッションの要求(呼出音声パケット)をサーバ装置11に送信した場合について説明する。グループ「G1」に含まれる端末番号「1」の端末装置14は、図6Dに示すように個別通信セッションに参加中である。そのため、サーバ装置11は、優先度テーブルを参照し、端末番号「1」の端末装置14に対して現在の個別通信セッションの優先度「2」と新たなグループ通信セッションの優先度「3」とを比較する。サーバ装置11は、個別通信セッションの方が優先度が高いと判断し、端末番号「1」の端末装置14の現在の個別通信セッションを維持させる。また、上記グループ通信セッションのその他の通信相手である端末装置14(端末番号「2」,「3」,「4」)は通信可能(別の通信セッション中ではない)であるので、上記グループ通信セッションは可能である。したがって、図6Eに示すように、端末番号「1」を除外端末とするセッション番号「G1」の新たな通信セッションが登録される。
なお、現在の通信セッションの優先度と新たな通信セッションの優先度とが同一の場合も新たな通信セッションには切り換えられない。優先度が高い場合のみ切り換えられるが、同一の優先度であっても新たな通信セッションに切り換えられるようにしてもよい。また優先度テーブル304の優先度は特にこれに限定されるものではなく、個別通信セッションを優先度1としてもよい。
図7は端末装置14の制御部20によって実行される通信制御処理を示すフローチャートである。この処理は20ミリ秒毎に繰り返し実行される。この処理では、PTTスイッチ220のオン/オフや音声パケット(RTPパケット)の受信に応じて、現在の通信の状態(ステータス)を割り出す。ここで、このフローチャートで用いられるフラグ、タイマ類は以下のとおりである。
PTT:プッシュ・トゥ・トーク・スイッチ(PTTスイッチ)220の略記であるが、PTTスイッチ220のオン/オフに限定されず、VOX回路による送信信号のオン/オフも含んでいる。
NC0:ユーザの操作によって選択された通信相手の識別番号(個別番号/グループ番号/全体番号)
NC1:セッション番号、実行中の通信セッションを識別する番号、通信セッションが確立される最初の音声パケットに書き込まれていた通信相手の識別番号(個別番号/グループ番号/全体番号)が用いられる。
FC:通信セッションフラグ(この端末装置14が通信セッションに参加していることを示すフラグ)
FT:通信中フラグ(音声パケットの送信中または受信中であることを示すフラグ)
T1:保持時間タイマ(通信セッションの保持時間(5秒)を計時するタイマ)
S10〜S20は音声パケットの送信管理処理である。制御部20は、PTTスイッチ220の状態を判断する(S10)。制御部20は、PTTスイッチ220がオンしている場合、処理をS11に進める。PTTスイッチ220がオンしていない場合、処理をS20に進める。なお、このフローチャートの説明において、PTTスイッチのオンはVOXによる送信機能のオンを含むものとする。
S11では、制御部20は、通信セッションフラグFCがセットされているか否かを判断する。通信セッションフラグFCがセットされていない場合(S11でNO)、今回のPTTスイッチ220のオンによって作成される音声パケットは呼出音声パケットである。制御部20は、通信セッションフラグFC、および、音声パケットを送受信中であることを示す通信中フラグFTをセットする(S12)。制御部20は、ユーザによって選択された通信相手番号NC0を通信セッション番号NC1に転記し(S13)、この通信セッション番号NC1が音声信号とともにデータ本体に書き込まれた音声パケットをサーバ装置11宛に送信する(S14)。この呼出音声パケットの送信により、サーバ装置11により通信セッションが開始される。制御部20は、保持時間タイマT1を5秒にリセットしたのち(S15)、S30以下の音声パケットの受信管理処理に処理を進める。
S11で、通信セッションフラグFCが既にセットされている場合(S11でYES)、制御部20は、通信中フラグFTがセットされているか否か、すなわち、現在音声パケットの送信または受信中であるかを判断する(S16)。通信中フラグFTがセットされていない場合(S16でNO)、制御部20は、通信中フラグFTをセットする(S17)。処理がS11→S16→S17に進むのは、既に開始された通信セッションが維持されている状態で、新たな音声パケット(ユーザの通話音声)の送信を開始する場合である。S18では、既に開始されている通信セッションを継続して、その通信セッションに対して今回の音声パケットを返信するか(S18でNO)、先の通信セッションから離脱して、新たな通信相手に今回の音声パケットを送信する、すなわち新たな別の通信セッションを確立するか(S18でYES)を判断する。この判断は、たとえば、今回のPTTスイッチ220オンの直前のユーザによる操作、たとえば通信相手の選択操作など、が行われたか否か等に応じて判断すればよい。ユーザによって新たな通信相手の選択操作が行われた場合には、S19の処理で、その選択された通信相手に対する新たな通信セッションを確立する処理を行えばよい。
なお、上記S18の判断処理を実行して、優先度によって通信セッションが切り換えられた際、切り換えられる直前の通信セッションに戻すようにしてもよい。たとえば、端末装置14の操作部22から再通信の操作を可能にし、ユーザがその再通信操作を行うことによって上記直前の通信セッションに戻す切り換え処理を行えばよい。この場合、端末装置14は、再通信の操作が行われたことを検知して通信セッションを更新(S18でYES)と判断する。なお、端末装置14が再通信操作が行われたことを検知してサーバ装置11に直前の通信セッションに戻す要求信号を音声パケットに付加して送付する。そして、その音声パケットを受信したサーバ装置11が、直前の通信セッションに戻す処理を実行するようにしてもよい。
通信セッションを更新する場合(S18でYES)、制御部20は、そのとき選択されている通信相手番号NC0を通信セッション番号NC1に転記して(S19)、S14に処理を進める。既に開始されている通信セッションを継続する場合(S18でNO)、制御部20は、S18からそのままS14に処理を進める。
S10において、PTTスイッチ220がオンされていない場合(S10でNO)、制御部20は、通信中フラグFTをリセットする(S20)。なお、通信中フラグFTが既にリセットされている場合にはそのままでよい。こののち、制御部20は、S30以下の音声パケットの受信管理処理に処理を進める。
制御部20は、S30で、ネットワーク17を介して音声パケットを受信したか否かを判断する。制御部20は、音声パケットを受信した場合、処理をS31に進める。音声パケットを受信していない場合、処理をS40に進める。
S31では、制御部20は、通信セッションフラグFCがセットされているか否かを判断する。通信セッションフラグFCがセットされていない場合(S31でNO)、今回新たな通信セッションが確立され、その最初の音声パケットが送信されてきたと判断し、通信セッションフラグFCおよび通信中フラグFTをセットする(S32)。FTフラグは、現在音声パケットを送受信中であることを示すフラグである。制御部20は、その音声パケットに含まれている通信相手番号を通信セッション番号NC1に転記する(S33)。制御部20は、音声パケットをオーディオ回路24に出力し(S34)、保持時間タイマT1を5秒にリセットする(S35)。
S31で、通信セッションフラグFCが既にセットされている場合(S31でYES)、制御部20は、今回の音声パケットに含まれる通信セッション番号が、通信セッション番号NC1と同一であるか否かを判断する(S36)。同一である場合(S36でYES)、制御部20は、今回の音声パケットの受信に対応して通信中フラグFTをセットする(S38)。なお、通信中フラグFTが既にセットされている場合にはそのままでよい。こののち、制御部20は、処理をS34に進める。
S36で、通信セッション番号が異なると判断した場合(S36でNO)、制御部20は、今回の音声パケットに含まれる通信セッション番号を通信セッション番号NC1に転記(S37)してS38に処理を進める。処理がS36→S37に進むのは、サーバ装置11による優先度に基づく通信セッションの切り換えが行われたという状況である。
S30において、音声パケットを受信しなかった場合(S30でNO)、制御部20は、通信セッションフラグFCがセットされているか否かを判断する(S40)。通信セッションフラグFCがセットされている場合(S40でYES)、制御部20は、S41以下の処理を実行する。通信セッションフラグFCがセットされていない場合(S40でNO)、制御部20は、そのまま処理を終了する。
S41では、制御部20は、通信中フラグFTがセットされているか否かを判断する。通信中フラグFCがセットされている場合(S41でYES)、制御部20は、そのまま処理を終了する。通信中フラグFTがセットされていない場合(S41でNO)、すなわち、通信中フラグFTはリセットされているが通信セッションフラグFCがセットされた状態の場合、制御部20は、保持時間タイマT1を1カウント(20ミリ秒分)減算する(S42)。そして、この減算で保持時間タイマT1が0になったか否かを判断する(S43)。保持時間タイマT1が0になった場合(S43でYES)、制御部20は、通信セッションを解消するために、通信セッションフラグFCをリセットする(S44)。S43において、保持時間タイマT1が未だ0よりも大きい場合(S43でNO)、制御部20は、そのまま処理を終了する。
図8Aおよび図8Bはサーバ装置11の動作を示すフローチャートである。図8Aは、音声パケット受信時の処理を示している。図8Bは、ミキシングテーブル管理処理を示している。
図8Aにおいて、制御部30は、音声パケットを受信すると、発信元端末番号および通信相手番号で識別される通信セッションが、既にミキシングテーブル303に登録されているかを判断する(S50)。通信セッションが既にミキシングテーブル303に登録されている場合(S50でYES)、制御部30は、ミキシングテーブル303の参加端末番号に基づき、受信した音声パケットに含まれている音声信号を通信セッションに参加している端末装置14宛に転送する(S56)。そして、ミキシングテーブル303のその通信セッションの保持時間タイマTSを30秒にリセットする(S57)。
受信した音声パケットの通信セッションが、ミキシングテーブル303に登録されていない場合(S50でNO)、すなわち、この音声パケットが呼出音声パケットであった場合、この呼出音声パケットに基づく新たな通信セッションをミキシングテーブル303に登録する(S51)。以下、図9を用いてこの登録処理を説明する。
図9は、サーバ装置11によって実行される登録処理を示すフローチャートである。この処理は、図8AのS51で実行される。制御部30は、受信した呼出音声パケットに含まれるセッション番号(個別番号/グループ番号/全体番号)から、この新たな通信セッションの参加端末となる候補の端末装置14(端末装置の番号)の1つを選択する(S70)。次に、制御部30は、この端末装置14が、現在通信セッション中であるか否かを判断する(S71)。具体的には、ミキシングテーブル303に登録されている通信セッションにおいて参加端末に含まれているか否かによって判断される。S71で、通信中ではない場合(S71でNO)、制御部30は、この端末装置14を、新たな通信セッションの参加端末として決定し(S72)、S75に処理を進める。一方、S71で、通信中である場合(S71でYES)、制御部30は、端末装置14の現在の通信セッションよりも、新たな通信セッションの優先度が高いか否かを判断する(S73)。新たな通信セッションの優先度が高い場合(S73でYES)、制御部30は、S72に処理を進め、この端末装置14を、新たな通信セッションの参加端末として決定する。一方、S73で、新たな通信セッションの優先度が低い場合(S73でNO)、制御部30は、この端末装置14を新たな通信セッションの除外端末として決定し(S74)、S75に処理を進める。そして、新たな通信セッションの参加端末となる候補の全ての端末装置14に対して、上記S70〜S74の処理が実行されるまで(S75でYES)、制御部30は、上記処理を繰り返し実行する。
S75で、候補の端末装置14の全てに対する上記処理が終了した場合(S75でYES)、制御部30は、参加端末に決定された端末装置14の有無を判断する(S76)。参加端末の端末装置14がある場合(S76でYES)、制御部30は、この新たな通信セッションをミキシングテーブル303に登録し(S77)、この処理を終了する。S77では、呼出音声パケットの通信相手番号(通信セッション番号)がセッション番号として登録され、この呼出音声パケットの送信元の端末装置14の端末番号が発呼端末番号として登録される。参加端末番号としては、上記参加端末に決定された端末装置14の番号および発呼端末番号が登録される。また、除外端末番号としては、上記除外端末に決定された端末装置14の番号が登録される。なお、非アクティブ(アクティブフラグOFF)の端末装置14の番号も除外端末番号に登録される。また、S76で、参加端末の端末装置14がない場合(S76でNO)、制御部30は、新たな通信セッションが成立しないとして、新たな通信セッションのミキシングテーブル303への登録は行わず、この登録処理を終了する。
次に、制御部30は、図8Aに戻ってS52に処理を進める。S52では、制御部30は、上記新たな通信セッションがミキシングテーブルに登録されたか否かを判断する。ミキシングテーブルに登録されなかった場合(S52でNO)、制御部30は、新たな通信セッションは確立していないとして、この音声パケット受信時の処理を終了する。一方、S52で、ミキシングテーブルに登録された場合(S52でYES)、制御部30は、受信した音声パケットの音声信号を、ミキシングテーブル303の参加端末番号に基づき、通信セッションに参加している端末装置14宛に転送する(S53)。
制御部30は、今回確立された通信セッションにより、ミキシングテーブル303に既に登録されている通信セッションの参加端末装置から除外されるものがあるかを判断する(S54)。すなわち、優先度などに基づいて先に確立されている通信セッションに参加していた端末装置14が今回確立された新たな通信セッションに参加することになった場合、先に確立されている通信セッションから外れる必要がある。このような端末装置14が存在する場合(S54でYES)、制御部30は、他の通信セッションを更新する(S55)。具体的には、当該先に確立されていた通信セッションの参加端末番号の欄からこの端末装置14の端末番号が削除される。除外された端末番号は、除外端末番号の欄に転記される。また、当該先に確立されていた通信セッションの参加端末番号の欄からこの端末装置14の端末番号が全て削除される場合には、その通信セッションが消去される。このようにして通信セッションの参加端末装置を最適化する。S54で、ミキシングテーブル303に既に登録されている通信セッションの参加端末装置から除外されるものがなければ(S54でNO)、この音声パケット受信時の処理を終了する。
図8Bのミキシングテーブル管理処理は、定期的(たとえば20ミリ秒毎)に繰り返し実行される。制御部30は、まずミキシングテーブル303の先頭行の通信セッションを指定する(S60)。制御部30は、指定された通信セッションの保持時間タイマTSを1カウント(20ミリ秒分)減算し(S61)、この減算で保持時間タイマTSが0になったか否かを判断する(S62)。保持時間タイマTSが0になった場合(S62でYES)、制御部30は、この通信セッションは終了したとして、この行の通信セッションを消去する(S63)。
制御部30は、以上の処理をミキシングテーブル303の最終行になるまで順次行うことで(S64、S65)、ミキシングテーブル303の管理を行う。
S63で通信セッションの終了の処理が行われた場合、その通信セッションに参加していた端末装置14を他の通信セッションに途中参加させてもよい。例えば、終了した通信セッションが優先度の高い通信セッションであり、その通信セッションに参加していた端末装置14に、先に確立されていた優先度の低い通信セッションから引き抜かれたものがいる場合、この端末装置14を元の優先度の低い通信セッションに再度参加させてもよい(勿論、その優先度の低い通信セッションが継続している場合に限る)。また、終了した優先度の高い通信セッションに参加していた端末装置14が、この通信セッションよりも後に確立された優先度の低い通信セッション(グループ)に所属する場合であっても、この優先度の低い通信セッションに途中から参加させるようにしてもよい。このような処理を行う場合、S63で通信セッションの終了の処理が行われたときに、その通信セッションに参加している端末装置14の端末番号が他の継続中の通信セッションの除外端末に登録されているかを検索し、除外端末に登録されている場合には、この端末番号を参加端末に移行させることで実現できる。
以上のように、この実施形態の音声通信システムでは、通信ネットワークを経由して中継装置(サーバ装置11)と通信機である端末装置14を接続し、通信の優先度に基づいて端末装置14同士の通信の管理をサーバ装置11側で行わせるようにしている。これにより、サーバ装置11側で一括して優先度の高い通信に即座に切り換えることが可能になる。そのため、通信セッションの切り換えにかかる時間も従来に比較して短縮できる。しかも、通信の優先度に関する情報はサーバ装置11が管理しているので、ユーザが管理装置12を使用してサーバ装置11の優先度に関する情報を更新するだけで、ユーザの希望する優先度を適用できるので、優先度の更新作業も容易である。また、優先度の高い通信に切り換えられた後、この通信は別の通信と同様に維持されるので、通信相手に伝えたい内容を確実に伝えることができる。
上記実施形態では、個別通信、グループ通信および全体通信の通信セッションの種類に対して優先度が設定されているが、特にこれに限定されるものではない。たとえば、端末装置14の番号に対して優先度を設定してもよい。たとえば、或る部署に所属する端末装置14の番号が他の部署に所属する端末装置14の番号よりも優先度が高く設定される構成とすればよい。そして、新たな通信セッションに優先度の高い端末装置番号が発呼端末番号であった場合には別の通信セッション中であっても新たな通信セッションに切り換えられる。
また、上記実施形態では、優先度テーブルに基づいて通信セッションの切り換えを行っているが、特にこれに限定されるものではない。たとえば、端末装置14の操作部22から緊急呼出の操作を可能にし、ユーザがその緊急呼出操作を行った場合の通信セッションは優先度が高いものとしてもよい。緊急呼出が操作された際の呼出音声パケットに緊急であることを伝える情報を付加し、サーバ装置11はこの付加情報を受信(記憶)して優先度を判断する。
上記実施形態では、非アクティブな端末装置は除外端末装置として通信セッションから除外されているが、この端末装置がアクティブになった時点で通信セッションに途中参加させてもよい。
また、上記実施形態では、優先呼出によって通信セッション中の一部の参加端末が離脱(新たな通信セッションに移動)した場合、上記通信セッション中の残り(離脱しなかった)の参加端末に対し、上記一部の参加端末が離脱したことは通知されないが通知するようにしてもよい。たとえば、上記通信セッション中の音声パケットの音声信号に上記一部の端末装置14が離脱した旨を知らせるメッセージ音声を合成して送信すればよい。さらに、上記新たな通信セッションの音声パケットの音声信号に上記一部の端末装置14の通信セッション(所属)が変わった旨を知らせるメッセージ音声を合成して送信してもよい。
また、上記実施形態では、現在の通信セッションから優先度の高い新たな通信セッションに即座に切り換えているが、特にこれに限定されるものではない。たとえば、現在の通信セッションにおいて音声パケットを送信している最中であれば、その送信終了を待って新たな通信セッションに切り換えてもよい。
上記実施形態では、端末装置14から送信されてきた呼出音声パケットに対応して通信セッションを確立するようにしているが、通信セッション確立の契機はこれに限定されない。たとえば、管理者が管理装置12からミキシングテーブル303を操作してセッショングループの確立および解消を行ってもよい。また、管理装置12が、上に述べたグループ同士の拡張グループ通信を確立および解消を行ってもよい。この方式でも、通信セッションの統括的な管理と柔軟な変更が可能である。
11 サーバ装置(中継装置)
12 管理装置
13 無線アクセスポイント
14 端末装置
20 (端末装置の)制御部
30 (サーバ装置の)制御部
32 ネットワーク通信部
220 PTT(プッシュ・トゥ・トーク)スイッチ
301 端末テーブル
302 グループテーブル
303 ミキシングテーブル
304 優先度テーブル

Claims (15)

  1. 通信ネットワークが接続され、該通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信するネットワーク通信部と、
    前記端末装置から呼出音声信号を受信したとき、該端末装置および該呼出音声信号で指定されている通信相手の端末装置が参加する通信セッションを確立し、該通信セッションに参加している端末装置間で相互に音声信号を転送する制御部と、
    前記通信セッションに関する優先度情報を記憶する優先度情報記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、既存の通信セッションに参加している端末装置を通信相手として指定する呼出音声信号を受信したとき、前記既存の通信セッションと今回の呼出音声信号で確立されるべき新規の通信セッションとの優先度を前記優先度情報に基づいて判定する優先度判定部を含み、前記既存の通信セッションよりも前記新規の通信セッションの優先度が高い場合、前記既存の通信セッションに参加している端末装置を、該既存の通信セッションから外して、前記新規の通信セッションに参加させる
    中継装置。
  2. 前記制御部は、
    1つの端末装置および他の1つの端末装置が参加する個別通信セッション、予め設定されているグループに所属する端末装置が参加するグループ通信セッション、および、通信可能な前記複数の端末装置の全てが参加する全体通信セッションを適宜確立し、
    前記優先度記憶部は、各形態の通信セッションの優先度情報を記憶する
    請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記制御部は、前記通信セッションに参加しているいずれの端末装置からも所定時間音声信号を受信しなかったとき、この通信セッションを解消する請求項1に記載の中継装置。
  4. 前記制御部は、前記解消した通信セッションが前記新規の通信セッションであり、前記既存の通信セッションがまだ解消されていない場合、前記既存の通信セッションから外された端末装置を前記既存の通信セッションに再度参加させる請求項3に記載の中継装置。
  5. 通信ネットワークを介して、相互に通信する中継装置および複数の端末装置を有する音声通信システムであって、
    前記中継装置は、
    前記通信ネットワークに接続され、該通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信するネットワーク通信部と、
    前記端末装置から呼出音声信号を受信したとき、該端末装置および該呼出音声信号で指定されている通信相手の端末装置が参加する通信セッションを確立し、該通信セッションに参加している端末装置間で相互に音声信号を転送する制御部と、
    前記通信セッションに関する優先度情報を記憶する優先度情報記憶部と、
    を備え、
    前記第一制御部は、既存の通信セッションに参加している端末装置を通信相手として指定する呼出音声信号を受信したとき、前記既存の通信セッションと今回の呼出音声信号で確立されるべき新規の通信セッションとの優先度を前記優先度情報に基づいて判定する優先度判定部を含み、前記既存の通信セッションよりも前記新規の通信セッションの優先度が高い場合、前記既存の通信セッションに参加している端末装置を、該既存の通信セッションから外して、前記新規の通信セッションに参加させ、
    前記端末装置は、
    前記通信ネットワークを介して前記中継装置と通信する端末ネットワーク通信部と、
    通信相手の端末装置を指定する情報が付された音声信号を前記端末ネットワーク通信部を用いて前記中継装置宛に送信する端末制御部と、
    を備えた音声通信システム。
  6. 前記端末装置は、プッシュ・ツー・トーク回路を更に備え、
    前記端末ネットワーク通信部は、前記プッシュ・ツー・トーク回路がオンされている間、前記音声信号を前記中継装置に送信し、前記プッシュ・ツー・トーク回路のオン/オフにかかわらず、前記中継装置から送られてくる音声信号を受信する
    請求項5に記載の音声通信システム。
  7. 前記ネットワークは、無線ローカル・エリア・ネットワークのアクセスポイントを複数有し、
    前記端末装置の端末ネットワーク通信部は、いずれかのアクセスポイントを介して前記ネットワークに接続する
    請求項5に記載の音声通信システム。
  8. 複数の端末装置とネットワークを介して通信するネットワーク通信部、および、複数の端末装置による通信セッションの優先度情報を記憶する記憶部を備えた中継装置のコンピュータを、
    前記端末装置から呼出音声信号を受信したとき、該端末装置および該呼出音声信号で指定されている通信相手の端末装置が参加する通信セッションを確立し、該通信セッションに参加している端末装置間で相互に音声信号を転送する第一手段として機能させ、
    該第一手段は、
    既存の通信セッションに参加している端末装置を通信相手として指定する呼出音声信号を受信したとき、前記既存の通信セッションと今回の呼出音声信号で確立されるべき新規の通信セッションとの優先度を前記優先度情報に基づいて判定する第二手段、および、
    前記既存の通信セッションよりも前記新規の通信セッションの優先度が高い場合、前記既存の通信セッションに参加している端末装置を、該既存の通信セッションから外して、前記新規の通信セッションに参加させる第三手段、
    を含むプログラム。
  9. 前記第一手段は、1つの端末装置および他の1つの端末装置が参加する個別通信セッション、予め設定されているグループに所属する端末装置が参加するグループ通信セッション、および、通信可能な前記複数の端末装置の全てが参加する全体通信セッションを適宜確立し、
    前記記憶部は、各形態の通信セッションの優先度情報を記憶している
    請求項8に記載のプログラム。
  10. 前記第一手段は、前記通信セッションに参加しているいずれの端末装置からも所定時間音声信号を受信しなかったとき、この通信セッションを解消する手段を含む請求項8に記載のプログラム。
  11. 前記第一手段は、前記解消した通信セッションが前記新規の通信セッションであり、前記既存の通信セッションがまだ解消されていない場合、前記既存の通信セッションから外された端末装置を前記既存の通信セッションに再度参加させる手段を含む請求項10に記載のプログラム。
  12. 複数の端末装置とネットワークを介して通信するネットワーク通信部、および、複数の端末装置による通信セッションの優先度情報を記憶する記憶部を備えた中継装置の制御部が、
    前記端末装置から呼出音声信号を受信したとき、該端末装置および該呼出音声信号で指定されている通信相手の端末装置が参加する通信セッションを確立し、該通信セッションに参加している端末装置間で相互に音声信号を転送する第一手順を実行する中継方法であって、
    該第一手順は、
    既存の通信セッションに参加している端末装置を通信相手として指定する呼出音声信号を受信したとき、前記既存の通信セッションと今回の呼出音声信号で確立されるべき新規の通信セッションとの優先度を前記優先度情報に基づいて判定する第二手順、および、
    前記既存の通信セッションよりも前記新規の通信セッションの優先度が高い場合、前記既存の通信セッションに参加している端末装置を、該既存の通信セッションから外して、前記新規の通信セッションに参加させる第三手順、
    を含む中継方法。
  13. 前記第一手順は、1つの端末装置および他の1つの端末装置が参加する個別通信セッション、予め設定されているグループに所属する端末装置が参加するグループ通信セッション、および、通信可能な前記複数の端末装置の全てが参加する全体通信セッションを適宜確立し、
    前記記憶部は、各形態の通信セッションの優先度情報を記憶している
    請求項12に記載の中継方法。
  14. 前記第一手順は、前記通信セッションに参加しているいずれの端末装置からも所定時間音声信号を受信しなかったとき、この通信セッションを解消する手順を含む請求項12に記載の中継方法。
  15. 前記第一手順は、前記解消した通信セッションが前記新規の通信セッションであり、前記既存の通信セッションがまだ解消されていない場合、前記既存の通信セッションから外された端末装置を前記既存の通信セッションに再度参加させる手順を含む請求項14に記載の中継方法。
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