JPWO2015064716A1 - 有機薄膜パターニング装置、有機薄膜製造システム、及び、有機薄膜パターニング方法 - Google Patents

有機薄膜パターニング装置、有機薄膜製造システム、及び、有機薄膜パターニング方法 Download PDF

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Abstract

マスクを用いることなく有機薄膜にパターンを形成することが可能であるとともに、パーティクルの発生に伴う不具合を抑制することが可能な有機薄膜パターニング装置を提供する。有機薄膜パターニング装置(30A)は、基材(3)上に有機薄膜が形成された有機薄膜付基材(2)が収容される真空チャンバー(31)と、真空チャンバー(31)内の有機薄膜付基材(2)にレーザー光を照射することによって、レーザー光が照射された部位の有機薄膜を除去して有機薄膜にパターンを形成するレーザー光源(32)と、を備える。

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子等に用いられる有機薄膜をパターニングする有機薄膜パターニング装置、有機薄膜製造システム、及び、有機薄膜パターニング方法に関する。
各種情報産業機器の表示ディスプレイ、発光素子等においては、薄型化が図られるとともに視認性、耐衝撃性等に優れることから、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子とも称する)の利用が進んでいる。有機EL素子は、基材上において、一対の電極と、当該電極間に挟持された有機層と、を備える。一対の電極としては、可視光域で光透過性のある透明電極又は金属電極が用いられる。有機層は、機能の異なる複数の層が積層されており、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層を備える。
このような有機EL素子の電極は、例えば、蒸着法又はスパッター法によって形成され、有機層は、例えば、蒸着法によって形成される。図6に示すように、真空中で基材上に薄膜形成を行う従来の一般的な蒸着装置101は、真空チャンバー111内に、冷却プレート112、容器113、ヒーター114、シャッター116、パターン形成用のマスク117、水晶振動子等の膜厚モニター118、排気ポンプ119及び制御装置121を備える。
真空チャンバー101内は、排気ポンプ119によって真空排気される。制御装置121は、ヒーター114を制御することによって容器113内の成膜材料104を加熱する。ここで、制御装置121は、膜厚モニタ118の検出結果に基づいてヒーター114をフィードバック制御することによって、成膜材料104の蒸発速度を安定させる。
成膜材料の蒸発速度が安定すると、制御装置121は、シャッター116を開ける。蒸発した成膜材料は、マスク117を介して、冷却プレート112に保持された基材103に成膜される。ここで、制御装置121は、膜厚モニター118の検出結果(すなわち、膜厚モニター118上に成膜した成膜材料104の膜厚)に基づいて成膜速度を算出し、かかる成膜速度に基づいてヒーター114をフィードバック制御することによって、成膜速度を安定させる。すなわち、制御装置121は、膜厚モニタ118上に成膜した成膜材料104の膜厚を用いて基材103上に成膜した成膜材料104の膜厚を校正し、基材103上の成膜材料104の膜厚を間接的にモニターする。
しかし、前記した蒸着装置101においては、パターンを形成するマスク117が蒸着源のヒーター114から輻射熱を受けるため、繰り返し使用することによって、マスク117が蓄熱してマスク117に熱膨張が生じ、パターニングにズレが生じ、蒸着装置101によって成膜された基材103をデバイス化した際に色ズレ、電極間のショート等が発生するという問題があった。
このような問題に対する対策法として、例えば、マスクを用いずにレーザー転写によって有機薄膜にパターンを形成する手法(特許文献1)、及び、大気圧下でレーザーアブレーションによって有機薄膜を部分除去する手法(特許文献2)が開発されている。
図7に示すように、特許文献1に記載の有機薄膜製造装置201は、成膜用基板203を真空のチャンバー211内に収容し、レーザー光源213からのレーザー光をアッテネーター214、光学系215、反射ミラー216及び窓211aを介して支持基板212に保持された有機薄膜204(転写層及び光熱変換層を含む)に照射することによって、光熱変換層が転写層を押し出して成膜用基板203へ転写する。
また、図8に示すように、特許文献2に記載の手法では、大気圧下において、レーザー光発信器311からのレーザー光が光ファイバー312を介して基板303上に成膜された有機薄膜304に照射されることによって、有機薄膜304を部分的に除去し、有機薄膜304にパターンを形成する。ここで、レーザー光発信器311は、受光素子313及び照度計314からなる検査部によって検出された有機薄膜304の状態に基づいて制御される。
特開2009−199856号公報 特開2008−243559号公報
しかし、特許文献1に記載の手法では、製品としての有機EL等といった発光素子に必要な有機薄膜以外に、転写プロセス用に新たに複数の転写層が必要となる。さらに、転写後に転写層が残る場合があり、その場合には、転写層を除去するプロセスが必要となるため、転写層の除去時に有機薄膜にダメージを与え、性能劣化、特に寿命の劣化が発生するとともに、転写層を除去するための装置も必要となる。また、転写に用いる支持基板212は、転写収率が低い上に一度転写に用いると再利用することができず、性能上の問題だけでなく、コスト高になるという問題もあった。
また、特許文献2に記載の手法では、除去された有機薄膜304が粉末化したパーティクルを吸引等によって除去することが行われるが、除去が十分でない場合には、製品化としての有機EL素子等といった発光素子の性能劣化が発生するという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みて創案されたものであり、マスクを用いることなく有機薄膜にパターンを形成することが可能であるとともに、パーティクルの発生に伴う不具合を抑制することが可能な有機薄膜パターニング装置、有機薄膜製造システム、及び、有機薄膜パターニング方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、以下の構成を備える。
1.基材上に有機薄膜が形成された有機薄膜付基材が収容される真空チャンバーと、前記真空チャンバー内の前記有機薄膜付基材にレーザー光を照射することによって、前記レーザー光が照射された部位の前記有機薄膜を除去して前記有機薄膜にパターンを形成するレーザー光源と、を備えることを特徴とする有機薄膜パターニング装置。
2.前記真空チャンバーは、前記レーザー光を透過する窓部を備え、前記レーザー光源は、前記真空チャンバー外に配置され、前記窓部を介して前記有機薄膜付基材に前記レーザー光を照射することを特徴とする前記1に記載の有機薄膜パターニング装置。
3.前記真空チャンバー内において前記有機薄膜付基材の前記有機薄膜側に沿って配置され、除去された前記有機薄膜を回収する回収用基材を備えることを特徴とする前記1又は2に記載の有機薄膜パターニング装置。
4.前記回収用基材を前記有機薄膜付基材に沿って走行させる回収用基材走行部を備えることを特徴とする前記3に記載の有機薄膜パターニング装置。
5.前記回収用基材走行部は、上流側において前記回収用基材が巻回される上流側回収用ローラーと、下流側において前記回収用基材が巻回される下流側回収用ローラーと、前記下流側回収用ローラーを回動させることによって前記回収用基材を走行させるモーターと、を備え、前記前記回収用基材は、除去された前記有機薄膜が回収された面が内側となるように前記下流側回収用ローラーに巻回されることを特徴とする前記4に記載の有機薄膜パターニング装置。
6.前記有機薄膜付基材の前記基材は、透明基材であり、前記レーザー光源は、前記有機薄膜付基材に対して、前記有機薄膜とは逆側の面から前記レーザー光を照射する前記1から5のいずれかに記載の有機薄膜パターニング装置。
7.前記真空チャンバー内に配置され、除去された前記有機薄膜を回収する回収用帯電部を備えることを特徴とする前記1又は2に記載の有機薄膜パターニング装置。
8.前記有機薄膜付基材は、有機エレクトロルミネッセンス素子を製造するためのものであることを特徴とする前記1から7のいずれかに記載の有機薄膜パターニング装置。
9.上流側において前記有機薄膜付基材の前記基材がロール状に巻回される上流側ローラーと、下流側において前記有機薄膜付基材の前記基材がロール状に巻回される下流側ローラーと、を備え、前記有機薄膜付基材の前記基材は、前記上流側ローラーからロールトゥロールで搬送され、前記上流側ローラーと前記下流側ローラーとの間で前記レーザー光源によって前記有機薄膜にパターンが形成され、前記下流側ローラーに巻回される
ことを特徴とする前記1から8のいずれかに記載の有機薄膜パターニング装置。
10.前記1から9のいずれかに記載の有機薄膜パターニング装置と、前記有機薄膜パターニング装置の上流において、前記基材上に前記有機薄膜を蒸着させることによって前記有機薄膜付基材を形成する蒸着装置と、を備えることを特徴とする有機薄膜製造システム。
11.基材上に有機薄膜が形成された有機薄膜付基材を真空チャンバー内に収容するステップと、前記真空チャンバー内の前記有機薄膜付基材にレーザー光を照射することによって、前記レーザー光が照射された部位の前記有機薄膜を除去して前記有機薄膜にパターンを形成するステップと、を含むことを特徴とする有機薄膜パターニング方法。
本発明によると、マスクを用いることなく有機薄膜にパターンを形成することができるとともに、パーティクルの発生に伴う不具合を抑制することができる。
本発明の第一の実施形態に係る有機薄膜製造システムを示す模式図である。 (a)は、有機薄膜付基材及び回収用基材を示す平面図、(b)は、有機薄膜付基材を示す側面図、(c)は、パターニングされた有機薄膜付基材及び回収用基材を示す側面図である。 本発明の第二の実施形態に係る有機薄膜製造システムを示す模式図である。 本発明の第三の実施形態に係る有機薄膜製造システムを示す模式図である。 本発明の第四の実施形態に係る有機薄膜製造システムを示す模式図である。 従来の一般的な蒸着装置を示す模式図である。 従来のレーザー転写によって有機薄膜にパターンを形成する装置を示す模式図である。 従来の大気圧下でレーザーアブレーションによって有機薄膜を部分除去する装置を示す模式図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明において、「前後/上下/左右」「上流/下流」といった方向は、有機薄膜パターニング装置内を走行する有機薄膜付基材を基準とする。すなわち、有機薄膜付基材が進行する方向が、「前」であり「下流側」である。
<第一の実施形態>
まず、本発明の第一の実施形態に係る有機薄膜製造システムについて説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る有機薄膜製造システムを示す模式図である。図2(a)は、有機薄膜付基材及び回収用基材を示す平面図、図2(b)は、有機薄膜付基材を示す側面図、図2(c)は、パターニングされた有機薄膜付基材及び回収用基材を示す側面図である。
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係る有機薄膜製造システム1Aは、有機エレクトロルミネッセンス素子を製造するためのシステムであって、基材走行装置10と、蒸着装置20と、有機薄膜パターニング装置30Aと、を備える。
<基材走行装置>
基材走行装置10は、基材3を蒸着装置20から有機薄膜パターニング装置30Aにわたって走行させる装置である。本実施形態において、基材3は、可視光及びレーザー光源32からのレーザー光を透過可能な透明基材であって、樹脂製の可撓性フィルムである。基材走行装置10は、上流側ローラー11と、下流側ローラー12と、モーター13と、を備える。
上流側ローラー11は、蒸着装置20よりも上流側に配置されており、有機薄膜4(図2(b)参照)が形成されていない基材3が巻回される。なお、上流側ローラー11は、蒸着装置20の真空チャンバー21内に配置されていてもよい。
下流側ローラー12は、有機薄膜パターニング装置30Aよりも下流側に配置されており、上流側ローラー11から引き出された基材3であって、有機薄膜4が形成されてパターニングされた基材3、すなわちパターニングされた有機薄膜付基材2が巻回される。なお、下流側ローラー12は、有機薄膜パターニング装置30A内に配置されていてもよい。
モーター13は、下流側ローラー12を回動させることによって、上流側ローラー11及び下流側ローラー12に掛け渡された基材3を上流側から下流側へ走行させる。すなわち、基材3は、基端部が上流側ローラー11に固定された状態で上流側ローラー11に巻回されているとともに、先端部が上流側ローラー11から引き出されて蒸着装置20及び有機薄膜パターニング装置30Aを介して下流側ローラー12に固定されている。モーター13が下流側ローラー12を回動させると、基材3は、上流側ローラー11を回動させつつ上流側から下流側へと走行し、途中でパターニングされた有機薄膜付基材2となって、下流側ローラー12に巻き取られる。
以下の説明において、基材3に関しては、有機薄膜4が形成される面を表面とし、表面とは逆側の有機薄膜4が形成されない面を裏面とする。また、基材3の表面には、図示しない透明電極が形成されており、後記する有機薄膜4は、透明電極が形成された基材3の表面に形成される。
<蒸着装置>
蒸着装置20は、基材3の表面(本実施形態では、下面)に有機薄膜4(図2(b)参照)を蒸着させることによって有機薄膜付基材2を製造する装置である。蒸着装置20は、真空チャンバー21と、ローラー22a,22b,22cと、蒸着源23a,23b,23c,23d,23eと、を備える。
真空チャンバー21は、図示しない真空ポンプによって内部のチャンバー室を真空に維持する容器である。真空チャンバー21内のチャンバー室には、ローラー22a〜22c及び蒸着源23a〜23eが配置されており、真空チャンバー21内を走行する基材3は、有機薄膜付基材2となって有機薄膜パターニング装置30Aへ送られる。
本実施形態において、真空チャンバー21の後面には、開口21aが形成されている。開口21aは、蒸着装置20よりも上流の装置(例えば、基材3の表面に電極を形成する装置)の真空チャンバー(図示せず)と連結されている。基材3は、開口21aを介して真空チャンバー21内のチャンバー室へ送られる。
ローラー22aは、真空チャンバー21内の上流側に配置されており、基材3の表面が掛けられている。かかるローラー22aは、上流側ローラー11から真空チャンバー21内に送られた基材2の走行方向をローラー22aの下流端の接線方向へと変更するためのものである。
ローラー22bは、真空チャンバー21内のローラー22a,22c間に配置されており、基材3の裏面(本実施形態では、上面)が掛けられている。かかるローラー22bは、ローラー22a,22cと比較して大径を呈しており、基材3がローラー22bに当接する領域において有機薄膜4が基材3の表面に蒸着される、いわゆるバックアップローラーとして機能する。
ローラー22cは、真空チャンバー21内の下流側に配置されており、基材3、詳細には有機薄膜付基材2の表面が掛けられている。かかるローラー22cは、ローラー22bから送られた有機薄膜付基材2の走行方向を有機薄膜パターニング装置30Aへ向かう方向へと変更するためのものである。
蒸着源23aは、有機材料を基材3へ出射することによって、基材3の表面に有機層(例えば、正孔注入層)4a(図2(b)参照)を蒸着させて形成するものである。
蒸着源23bは、蒸着源23aよりも下流側に配置されており、有機材料を基材3へ出射することによって、基材3の表面、詳細には有機層4aの表面に有機層(例えば、正孔輸送層)4b(図2(b)参照)を蒸着させて形成するものである。
蒸着源23cは、蒸着源23bよりも下流側に配置されており、有機材料を基材3へ出射することによって、基材3の表面、詳細には有機層4bの表面に有機層(例えば、発光層)4c(図2(b)参照)を蒸着させて形成するものである。
蒸着源23dは、蒸着源23cよりも下流側に配置されており、有機材料を基材3へ出射することによって、基材3の表面、詳細には有機層4cの表面に有機層(例えば、電子輸送層)4d(図2(b)参照)を蒸着させて形成するものである。
蒸着源23eは、蒸着源23dよりも下流側に配置されており、有機材料を基材3へ出射することによって、基材3の表面、詳細には有機層4dの表面に有機層(例えば、電子注入層)4e(図2(b)参照)を蒸着させて形成するものである。
なお、蒸着源23a〜23eとローラー22bとの間には、図示しないシャッターが配置されており、ローラー22bの近傍には、有機薄膜4の膜厚をモニターするための図示しない膜厚センサーが配置されている。図示しない制御装置は、膜厚センサーの検出結果に基づいて、有機薄膜4の蒸着速度(有機薄膜4の成長速度)が所定速度に達したことを確認した後、シャッターを開き、蒸着源23a〜23eからの有機材料を基材3の表面に蒸着させる。
<有機薄膜パターニング装置>
有機薄膜パターニング装置30Aは、真空中でレーザーアブレーションを行う装置、詳細には、真空中で有機薄膜付基材2にレーザー光を照射することによって、有機薄膜を部分的に除去してパターニングする装置である。有機薄膜パターニング装置30Aは、真空チャンバー31と、レーザー光源32と、センサー部33と、回収用基材6と、回収用基材走行部40と、を備える。
真空チャンバー31は、図示しない真空ポンプによって内部のチャンバー室を真空に維持する容器である。真空チャンバー31内には、センサー部33、回収用基材6及び回収用基材走行部40が配置されており、真空チャンバー31内を走行する有機薄膜付基材2は、パターニングされた有機薄膜付基材2となって真空チャンバー31外へ送られる。
また、真空チャンバー31は、窓部31aを備える。窓部31aは、レーザー光源32からのレーザー光を透過可能であるとともに、真空チャンバー31内のチャンバー室の真空度を維持可能に構成されている。本実施形態において、窓部31aは、真空チャンバー31の底面に形成されている。
また、真空チャンバー31は、連通路31bを備える。連通路31bは、真空チャンバー31のチャンバー室の開口と真空チャンバー21のチャンバー室の開口とを真空チャンバー31,21内の真空度を維持可能に連通しており、有機薄膜付基材2は、真空チャンバー21内から連通路31bを介して真空チャンバー31内へ送られる。
本実施形態において、真空チャンバー31の前面には、開口31cが形成されている。開口31cは、有機薄膜パターニング装置30Aよりも下流の装置(例えば、パターニングされた有機薄膜付基材2の表面に電極を形成する装置)の真空チャンバー(図示せず)と連結されている。有機薄膜付基材2は、開口31cを介して前記下流の装置の真空チャンバー内のチャンバー室へ送られる。
レーザー光源32は、真空チャンバー31外に配置されており、レーザー光を、窓部31a及び回収用基材6を介して有機薄膜付基材2に照射する。本実施形態に係るレーザー光源32は、真空チャンバー31の窓部31aの下方に配置されている。
センサー部33は、有機薄膜付基材2の基材3に等間隔に形成されたマーカー(図示せず)を検出するセンサー(例えば、赤外線を照射し、マーカーによって反射した赤外線を検出するアクティブ型の赤外線センサー等)であり、検出結果を制御装置(図示せず)へ出力する。
≪回収用基材≫
回収用基材6は、有機薄膜付基材2の表面(有機薄膜4側の面)に沿って配置されている。本実施形態において、回収用基材6は、可視光及びレーザー光源32からのレーザー光を透過可能な透明基材であって、例えば基材3と同様な材料によって製造された樹脂製の可撓性フィルムである。回収用機材6としては、PET(PolyEthylene Terephthalate resin)フィルム、TAC(TriAcetylCellulose)フィルム等が好適に使用可能である。
回収用基材6は、有機薄膜付基材2から離間して配置されている。また、図2(b)に示すように、回収用基材6の幅W6は、有機薄膜付基材2の幅2よりも大きい。平面視で、有機薄膜付基材2は、回収用基材6の幅方向略中央に配置されている。
なお、有機薄膜付基材2と回収用基材6との間隔は、各基材2,6が撓んでも接触しない範囲で可能な限り狭い方がよく、好ましくは5〜50mmであり、さらに好ましくは10〜20mmである。また、回収用基材6の幅W6は、幅方向片側において、有機薄膜付基材2よりも20mm以上長いことが好ましく、50mm以上長いことがより好ましい。
以下の説明において、回収用基材6に関しては、有機薄膜付基材2の表面と対向する面を表面とする。
≪回収用基材走行部≫
図1に戻り、回収用基材走行部40は、回収用基材6を有機薄膜付基材2に沿って走行させる機構である。回収用基材走行部40は、ローラー41,42,43と、モーター44と、を備える。
ローラー41は、真空チャンバー31の上流側かつ有機薄膜付基材2の下方に配置された上流側回収用ローラーであり、回収用基材6が巻回されている。
ローラー42は、真空チャンバー31の下流側かつ有機薄膜付基材2の下方に配置されており、ローラー41から送られた回収用基材6の走行方向をローラー43へ向かう方向へと変更するためのものである。
ローラー43は、ローラー42の下方に配置された下流側回収用ローラーであり、回収用基材6が巻回されている。本実施形態において、ローラー43は、回収用基材6において、除去された有機薄膜4、すなわち除去有機物5が回収された表面が内側(ローラー43側)となるように回収用基材6が巻回される。
モーター44は、ローラー43を回動させることによって、ローラー41及びローラー43に掛け渡された回収用基材6を上流側から下流側へ走行させる。すなわち、回収用基材6は、基端部がローラー41に固定された状態でローラー41に巻回されているとともに、先端部がローラー41から引き出されてローラー42を介してローラー43に固定されている。モーター44がローラー43を回動させると、回収用基材6は、ローラー41,42を回動させつつ上流側から下流側へと走行し、途中で除去有機物5(図2(c)参照)を回収し、ローラー43に巻き取られる。
<制御装置>
図示しない制御装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力回路等から構成されており、モーター13,44及び蒸着源23a〜23eを制御する。また、制御装置は、センサー部33の検出結果に基づいて、レーザー光源32を制御する。
<動作例>
続いて、本実施形態に係る有機薄膜製造システム1Aの動作例について、有機薄膜パターニング装置30Aの動作例を中心に説明する。
本実施形態において、制御装置は、モーター13を制御することによって、有機薄膜付基材2を連続的に走行させるとともに、モーター44を制御することによって、回収用基材6を連続的に走行させる。また、制御装置は、センサー部33の検出結果に基づいてレーザー光源32を制御することによって、レーザー光を有機薄膜付基材2に照射して有機薄膜付基材2の有機薄膜4を除去し、有機薄膜4に所定のパターンを形成する。
ここで、レーザー光源32からのレーザー光は、窓部31a及び回収用基材6を介して有機薄膜4に照射される。図2(c)に示すように、レーザー光が照射された部位の有機薄膜4は、真空中であるためパーティクルとはならず、再蒸発(昇華)して基材3から離れる。基材4から離れた有機薄膜4、すなわち除去有機物5は、下方の回収用基材6の表面(本実施形態では、上面)上で凝固して回収用基材6の表面に付着し、回収される。また、本実施形態では、レーザー光が照射された部位の有機薄膜4の全ての有機層4a〜4eが基材3の表面から除去される。
なお、モーター44による回収用基材6の走行速度は、除去有機物5を回収しつつ回収用基材6に付着した除去有機物5がレーザー光の透過を阻害しない程度であればよく、モーター13による有機薄膜付基材2の走行速度よりも遅くすることができる。
本実施形態に係る有機薄膜製造システム1Aは、真空中でレーザーアブレーションを行うので、マスクを用いることなく有機薄膜4にパターンを形成することができるとともに、パーティクルの発生に伴う不具合を抑制することができる。
また、有機薄膜製造システム1Aは、真空中でレーザーアブレーションを行うので、高精細なパターンを形成することができるとともに、水分、酸素等による有機薄膜4への影響を抑制することができる。
また、有機薄膜製造システム1Aは、レーザー光源32が真空チャンバー31外に配置されているので、レーザー光源32の交換、メンテナンス等が容易である。特に、レーザー光源32がガスレーザー光源である場合には、ガスが真空チャンバー31外で発生するので、真空チャンバー31の真空度への影響を抑制することができる。
また、有機薄膜製造システム1Aは、回収用基材6が除去有機物5を回収するので、除去有機物5が窓部31aに付着すること等に伴う不具合を抑制することができる。
また、有機薄膜製造システム1Aは、回収用基材6が回収用基材走行部40によって走行するので、除去有機物5の回収性能を確保するとともに、回収用基材6に付着した除去有機物5によってレーザー光の有機薄膜4への照射が阻害されることを防止することができる。
また、有機薄膜製造システム1Aは、回収用基材6が除去有機物5を回収した面を内側としてローラー43に巻回されるので、ローラー43に巻回された使用後の回収用基材6の取り扱いが容易である。
また、有機薄膜製造システム1Aは、連続走行のため、高い生産性を実現することができる。
<第二の実施形態>
続いて、本発明の第二の実施形態に係る有機薄膜製造システムについて、第一の実施形態に係る有機薄膜製造システム1Aとの相違点を中心に説明する。図3は、本発明の第二の実施形態に係る有機薄膜製造システムを示す模式図である。
図3に示すように、本発明の第二の実施形態に係る有機薄膜製造システム1Bは、有機薄膜パターニング装置30Aに代えて、有機薄膜パターニング装置30Bを備える。
有機薄膜パターニング装置30Bは、レーザー光源移動部34をさらに備える。レーザー光源移動部34は、レーザー光源32を少なくとも前後方向に移動させる機構である。
本実施形態において、図示しない制御装置は、センサー部33の検出結果に基づいて、モーター13,44、レーザー光源32及びレーザー光源移動部34を連動制御する。
<動作例>
続いて、本実施形態に係る有機薄膜製造システム1Bの動作例について、有機薄膜パターニング装置30Bの動作例を中心に説明する。
本実施形態において、制御装置は、モーター13を制御することによって、有機薄膜付基材2を間欠的に走行させるとともに、有機薄膜付基材2が停止した状態において、モーター44を制御することによって回収用基材6を走行させつつレーザー光源移動部34及びレーザー光源32を制御することによってレーザー光を有機薄膜付基材2に照射して有機薄膜付基材2の有機薄膜4を除去し、有機薄膜4に所定のパターンを形成する。
詳細には、制御装置は、センサー部33の検出結果に基づいてモーター13を制御することによって、有機薄膜付基材2を所定長だけ走行させて停止させる。続いて、有機薄膜付基材2が停止した状態において、制御装置は、レーザー光源移動部34及びレーザー光源32を制御することによって、レーザー光源32を一端(ここでは上流側)から他端(ここでは下流側)へと移動させながらレーザー光を有機薄膜付基材2に照射して有機薄膜付基材2の有機薄膜4を除去し、有機薄膜4に所定のパターンを形成する。この際に、制御装置は、モーター44を制御することによって、回収用基材6を走行させる。
レーザー光源32が他端まで移動し終えると、制御装置は、モーター44を停止することによって回収用基材6を停止させるとともに、レーザー光源32を停止した状態でレーザー光源移動部34を制御することによってレーザー光源32を一端へと移動させ、さらにモーター13を制御することによって有機薄膜付基材2を走行させる。制御装置は、前記した動作を繰り返すことによって、有機薄膜4に所定のパターンを形成する。
なお、制御装置は、有機薄膜付基材2の間欠走行に応じて蒸着装置20の図示しないシャッターを制御する。詳細には、制御装置は、有機薄膜付基材2が走行しているときにシャッターを開き、有機薄膜付基材2が停止しているときにシャッターを閉じる。
本実施形態に係る有機薄膜製造システム1Bは、第一の実施形態に係る有機薄膜製造システム1Aと比較して、間欠走行のため、アライメントを高精度にとることができ、より高精細なパターン形成を行うことができる。
<第三の実施形態>
続いて、本発明の第三の実施形態に係る有機薄膜製造システムについて、第一の実施形態に係る有機薄膜製造システム1Aとの相違点を中心に説明する。図4は、本発明の第三の実施形態に係る有機薄膜製造システムを示す模式図である。
図4に示すように、本発明の第三の実施形態に係る有機薄膜製造システム1Cは、有機薄膜パターニング装置30Aに代えて、有機薄膜パターニング装置30Cを備える。有機薄膜パターニング装置30Cにおいて、窓部31aは、真空チャンバー31の底面ではなく、真空チャンバー31の上面に形成されている。また、有機薄膜パターニング装置30Cにおいて、レーザー光源32は、窓部31aの上方に配置されている。
有機薄膜パターニング装置30Cは、回収用基材6及び回収用基材走行部40に代えて、回収用帯電部50を備える。
回収用帯電部50は、有機薄膜付基材2の下方であって真空チャンバー31の底面上に配置されており、除去有機物5(図2(c)参照)とは逆の電荷に帯電可能な電極板である。有機薄膜付基材2の有機薄膜4は、ローラー22cとの摩擦等によって帯電しており、除去有機物5も帯電している。制御装置は、回収用帯電部50を制御することによって、回収用帯電部50を帯電させ、除去有機物5を電気的に吸着して回収する。
本実施形態に係る有機薄膜製造システム1Cは、レーザー光が有機薄膜付基材2の裏面から照射されるので、除去有機物5が窓部31aから離れる方向に飛散することとなり、窓部31aに付着することを抑制することができるとともに、もし仮にレーザー光源32が真空チャンバー31内に配置されている場合においては、除去有機物5がレーザー光源32に付着することを抑制することができる。
また、有機薄膜製造システム1Cは、帯電した除去有機物5を回収用帯電部50によって電気的に吸着するので、様々な方向に飛散した除去有機物5を好適に回収することができる。
<第四の実施形態>
続いて、本発明の第四の実施形態に係る有機薄膜製造システムについて、第三の実施形態に係る有機薄膜製造システム1Cとの相違点を中心に説明する。図5は、本発明の第四の実施形態に係る有機薄膜製造システムを示す模式図である。
図5に示すように、本発明の第四の実施形態に係る有機薄膜製造システム1Dは、第三の実施形態に係る基材走行部10、蒸着装置20及び有機薄膜パターニング装置30Cを前後軸周りに90度回転させた姿勢をとるものである。
本実施形態に係る有機薄膜パターニング装置30Cにおいて、窓部31aは、真空チャンバー31の左側面に形成されており、レーザー光源32は、窓部31aの左方に配置されている。また、回収用帯電部50は、有機薄膜付基材2の下方であって真空チャンバー31の底面上に配置されている。
本実施形態に係る有機薄膜製造システム1Dは、有機薄膜付基材2が幅方向を上下方向に一致させる姿勢をとるので、飛散した除去有機物5が凝固して重力により落下する場合において、かかる除去有機物5が有機薄膜付基材2に付着することを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、有機薄膜パターニング装置30A〜30Cは、上流の蒸着装置20と連結されていない構成であってもよい。この場合には、上流側ローラー11には、有機薄膜付基材2が巻回されることとなる。
また、有機薄膜付基材2は、ロール状のフィルム巻きに限定されず、有機薄膜パターニング装置30A〜30Cに細長い平板状を呈する有機薄膜付基材2が設置される構成であってもよい。
また、第三及び第四の実施形態に係る有機薄膜パターニング装置30Cに第二の実施形態に係るレーザ光源移動部34を適用し、第二の実施形態に係る有機薄膜パターニング装置30Bと同様の動作例によって有機薄膜4に所定のパターンを形成する構成であってもよい。
また、有機薄膜パターニング装置30A,30Bにおいて、回収用基材6及び回収用基材走行部40を省略する構成であってもよく、有機薄膜パターニング装置30Cにおいて回収用帯電部50を省略する構成であってもよい。
また、第一及び第二の実施形態に係る有機薄膜製造システム1A,1Bを前後軸周りに90度回転させた姿勢とする構成であってもよい。
1A,1B,1C,1D 有機薄膜製造システム
2 有機薄膜付基材
3 基材(透明基材)
4 有機薄膜
6 回収用基材(透明基材)
20 蒸着装置
30A,30B,30C 有機薄膜パターニング装置
31 真空チャンバー
32 レーザー光源
40 回収用基材走行部
50 回収用帯電部

Claims (11)

  1. 基材上に有機薄膜が形成された有機薄膜付基材が収容される真空チャンバーと、
    前記真空チャンバー内の前記有機薄膜付基材にレーザー光を照射することによって、前記レーザー光が照射された部位の前記有機薄膜を除去して前記有機薄膜にパターンを形成するレーザー光源と、
    を備えることを特徴とする有機薄膜パターニング装置。
  2. 前記真空チャンバーは、前記レーザー光を透過する窓部を備え、
    前記レーザー光源は、前記真空チャンバー外に配置され、前記窓部を介して前記有機薄膜付基材に前記レーザー光を照射する
    ことを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜パターニング装置。
  3. 前記真空チャンバー内において前記有機薄膜付基材の前記有機薄膜側に沿って配置され、除去された前記有機薄膜を回収する回収用基材を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機薄膜パターニング装置。
  4. 前記回収用基材を前記有機薄膜付基材に沿って走行させる回収用基材走行部を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の有機薄膜パターニング装置。
  5. 前記回収用基材走行部は、
    上流側において前記回収用基材が巻回される上流側回収用ローラーと、
    下流側において前記回収用基材が巻回される下流側回収用ローラーと、
    前記下流側回収用ローラーを回動させることによって前記回収用基材を走行させるモーターと、
    を備え、
    前記前記回収用基材は、除去された前記有機薄膜が回収された面が内側となるように前記下流側回収用ローラーに巻回される
    ことを特徴とする請求項4に記載の有機薄膜パターニング装置。
  6. 前記有機薄膜付基材の前記基材は、透明基材であり、
    前記レーザー光源は、前記有機薄膜付基材に対して、前記有機薄膜とは逆側の面から前記レーザー光を照射する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の有機薄膜パターニング装置。
  7. 前記真空チャンバー内に配置され、除去された前記有機薄膜を回収する回収用帯電部を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機薄膜パターニング装置。
  8. 前記有機薄膜付基材は、有機エレクトロルミネッセンス素子を製造するためのものである
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の有機薄膜パターニング装置。
  9. 上流側において前記有機薄膜付基材の前記基材がロール状に巻回される上流側ローラーと、
    下流側において前記有機薄膜付基材の前記基材がロール状に巻回される下流側ローラーと、
    を備え、
    前記有機薄膜付基材の前記基材は、前記上流側ローラーからロールトゥロールで搬送され、前記上流側ローラーと前記下流側ローラーとの間で前記レーザー光源によって前記有機薄膜にパターンが形成され、前記下流側ローラーに巻回される
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の有機薄膜パターニング装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の有機薄膜パターニング装置と、
    前記有機薄膜パターニング装置の上流において、前記基材上に前記有機薄膜を蒸着させることによって前記有機薄膜付基材を形成する蒸着装置と、
    を備えることを特徴とする有機薄膜製造システム。
  11. 基材上に有機薄膜が形成された有機薄膜付基材を真空チャンバー内に収容するステップと、
    前記真空チャンバー内の前記有機薄膜付基材にレーザー光を照射することによって、前記レーザー光が照射された部位の前記有機薄膜を除去して前記有機薄膜にパターンを形成するステップと、
    を含むことを特徴とする有機薄膜パターニング方法。
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