JPWO2015059917A1 - マルチレイヤネットワーク制御方法および装置 - Google Patents

マルチレイヤネットワーク制御方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】上位レイヤで要求された経路に応じて下位レイヤの経路を追加可能なマルチレイヤネットワーク制御方法および装置を提供する。【解決手段】複数レイヤのネットワークからなるマルチレイヤネットワークを制御する際に、下位レイヤネットワークのトポロジ情報に基づいて上位レイヤネットワークにおける仮想リンク(L901〜L903)を生成し、上位レイヤネットワークでの与えられた経路(F701)に少なくとも1つの仮想リンクが含まれる場合には、当該仮想リンクに対応する下位レイヤ経路(L601、L602)を下位レイヤネットワークに設定する。【選択図】図11

Description

本発明はマルチレイヤネットワークの制御技術に関する。
近年、キャリアネットワークにおいて、複数のレイヤで構成されたマルチレイヤ構成が注目されている。例えば、統計多重効果によりネットワークリソースを効率良く使えるパケットのレイヤと、長距離・大容量伝送に適した光のレイヤを組み合わせたネットワークが考えられる。パケットのレイヤ技術としては、例えばMPLS (Multi-Protocol Label Switching)や、MPLS-TP (Multi-Protocol Label Switching-Transport Profile)などがある。また、光のレイヤは一般に回線交換型のネットワークであり、代表的な技術としては、OTN (Optical Transport Network)がある。OTNは、さらにその中でもパスの切り替え方法の違いで、TDM (Time Division Multiplexing)と、WDM (Wavelength Division Multiplexing)のレイヤなどに分かれる。これらのネットワークは、一般に、レイヤごとで独立した制御がなされる。
これに対して、マルチレイヤネットワークの制御を統合する技術が注目されている。その理由は、マルチレイヤネットワークの設定を自動化することで運用コストを削減することができ、また複数のレイヤの情報を基にリソースをより効率的に利用することで設備コストを削減することが可能となるからである。一例として、特許文献1には、パケットとWDMの2レイヤネットワークにおいて集中的なトポロジ設計によるマルチレイヤパス制御技術が開示されている。
特開2008−211551号公報
しかしながら、上述したマルチレイヤネットワークの制御統合技術では、上位レイヤネットワークでパス経路を探索する場合、下位レイヤでパス設定済の区間のリンクのみが考慮される。たとえば、先に述べたマルチレイヤネットワークでは、パスとリンクとが入れ子状の構成となる。すなわち、下位レイヤネットワークでは、下位レイヤのノード、ポート、リンクをネットワークリソースとして利用してパスを設定する。上位レイヤネットワークでは、下位レイヤで設定済のパスがノード間のリンクとして扱われ、これにノードとポートの情報を加えたものが上位レイヤのネットワークリソースとなり、これを利用して上位レイヤのパスを設定する。
このために、例えば、下位レイヤのパスを追加すれば更に低遅延の上位レイヤパス経路が得られる場合であっても、上位レイヤの利用可能なネットワークリソースとしてパス設定済の区間のリンクのみを使わざるを得ない。特許文献1によるマルチレイヤパス制御方法でも、リンクの無い区間へのリンク追加を考慮して上位レイヤのパスを設定することはできない。
そこで、本発明の目的は、上位レイヤで要求された経路に応じて下位レイヤの経路を追加可能なマルチレイヤネットワーク制御方法および装置を提供することにある。
本発明によるマルチレイヤネットワーク制御装置は、複数レイヤのネットワークからなるマルチレイヤネットワークを制御する装置であって、下位レイヤネットワークのトポロジ情報に基づいて上位レイヤネットワークにおける仮想リンクを生成する仮想リンク生成手段と、前記上位レイヤネットワークでの与えられた経路に少なくとも1つの仮想リンクが含まれる場合には、当該仮想リンクに対応する下位レイヤ経路を前記下位レイヤネットワークに設定する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によるマルチレイヤネットワーク制御方法は、複数レイヤのネットワークからなるマルチレイヤネットワークを制御する方法であって、仮想リンク生成手段が、下位レイヤネットワークのトポロジ情報に基づいて上位レイヤネットワークにおける仮想リンクを生成し、制御手段が、前記上位レイヤネットワークでの与えられた経路に少なくとも1つの仮想リンクが含まれる場合には、当該仮想リンクに対応する下位レイヤ経路を前記下位レイヤネットワークに設定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、上位レイヤで要求された経路に応じて下位レイヤの経路を追加することで上位レイヤでの有利な経路設定が可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態によるマルチレイヤ制御装置の機能的構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態によるマルチレイヤ制御装置における階層制御部の機能的構成を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態によるマルチレイヤ制御装置の動作を説明するためのマルチレイヤネットワークの一例を示す構成図である。 図4は、第1実施形態によるマルチレイヤ制御装置におけるユーザ向けNWDB情報の作成動作を示すフローチャートである。 図5は、図4に示すユーザ向けNWDB情報作成後の各ネットワークデータベース情報の概略的構成を示す模式図である。 図6は、図4に示すユーザ向けNWDB情報作成後のユーザ向けネットワークデータベースのデータ構成の一例を示す模式図である。 図7は、図4に示すユーザ向けNWDB情報作成後の上位レイヤネットワークデータベースのデータ構成の一例を示す模式図である。 図8は、図4に示すユーザ向けNWDB情報作成後の下位レイヤネットワークデータベースのデータ構成の一例を示す模式図である。 図9は、第1実施形態によるマルチレイヤ制御装置における階層制御部が有するレイヤ境界情報の一例を示す模式図である。 図10は、第1実施形態によるマルチレイヤ制御装置におけるフロー設定動作を示すフローチャートである。 図11は、図10に示すフロー設定後の各ネットワークデータベース情報の概略的構成を示す模式図である。 図12は、図10に示すフロー設定後のユーザ向けネットワークデータベースのデータ構成の一例を示す模式図である。 図13は、図10に示すフロー設定後の上位レイヤネットワークデータベースのデータ構成の一例を示す模式図である。 図14は、図10に示すフロー設定後の下位レイヤネットワークデータベースのデータ構成の一例を示す模式図である。 図15は、本発明の第2実施形態によるマルチレイヤ制御装置の機能的構成を示すブロック図である。 図16は、第2実施形態によるマルチレイヤ制御装置の各ユーザ向けNWDB情報の作成動作を示すフローチャートである。 図17は、第2実施形態によるマルチレイヤ制御装置におけるフロー設定動作を示すフローチャートである。
<実施形態の概要>
本発明の実施形態によれば、下位レイヤネットワークのトポロジ情報に基づいて上位レイヤネットワークにおける仮想的なリンクを生成しておき、上位レイヤネットワークにおいて要求された経路内に下位レイヤネットワークでパス設定されていない区間があれば、当該区間のパス設定を実行する。このように、上位レイヤでの要求に応じて下位レイヤネットワークのパス設定を実行することにより、上位レイヤにおいてより有利な経路、例えばより低遅延の経路の設定が可能となる。以下、「マルチレイヤネットワーク制御」を「マルチレイヤ制御」と簡略化し、「フロー」という用語を「パス」と同義に用いて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.第1実施形態
本発明の第1実施形態では、2レイヤからなるマルチレイヤネットワークを制御するマルチレイヤ制御装置の構成および動作について詳細に説明する。
1.1)構成
図1において、本実施形態によるマルチレイヤ制御装置10は、ユーザによるユーザ要求部20からのフロー要求に従って、下位レイヤネットワーク31および上位レイヤネットワーク32を制御する。マルチレイヤ制御部装置10は、ユーザ向けNWDB(ネットワークデータベース)101、上位レイヤNWDB102、下位レイヤNWDB103および階層制御部104を有する。さらに、マルチレイヤ制御部装置10は、上位レイヤNWDB102および下位レイヤNWDB103におけるそれぞれの情報変更に従って上位レイヤネットワーク32および下位レイヤネットワーク31をそれぞれ制御する上位レイヤ制御部105および下位レイヤ制御部106を有する。
ユーザ向けNWDB101はユーザ要求部20からアクセスされ、ユーザが利用可能なリソース情報を格納する。上位レイヤNWDB102は上位レイヤのネットワーク32の情報を保持し、下位レイヤNWDB103は下位レイヤのネットワーク31の情報を保持する。各ネットワークデータベースは、ノード、ポート、リンクを含むトポロジ情報と、そこに設定されるフロー(パス相当)情報とからなるネットワーク情報を保持する。
階層制御部104は、後述するように、下位レイヤNWDB103におけるフロー情報に基づいてユーザ向けNWDB101および上位レイヤNWDB102のリンクへの変換、仮想リンクの生成、ユーザ向けNWDB101への登録等の制御を実行する。
図2に示すように、階層制御部104は、全体の制御、外部ネットワークデータベースのアクセス管理等を行う管理部201を有し、外部のネットワークデータベース101−103へのアクセス、情報の取得または更新を外部データベースアクセス部202を通して実行する。さらに、階層制御部104は、ユーザ向けNWDB101の仮想リンク情報および仮想ポート情報を作成する仮想ネットワーク情報作成部203、上位レイヤと下位レイヤとのレイヤ境界を管理するレイヤ境界情報管理部204、ユーザ向けNWDB101、上位レイヤNWDB102および下位レイヤNWDB103に格納された情報の対応を管理するDB情報間対応管理部205、および、ネットワークデータベースのトポロジ情報を基に経路計算および計算した経路の管理を行う経路計算・管理部206を有する。
なお、階層制御部104は、マルチレイヤ制御装置10の図示しないメモリに格納されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)等のコンピュータ上で実行することにより、同等の機能を実現することもできる。以下、図3に例示するマルチレイヤネットワークを参照しながら、本実施形態によるマルチレイヤ制御装置10の動作について説明する。
1.2)マルチレイヤネットワークの構成例
図3に示すように、マルチレイヤネットワークは、下位レイヤネットワーク31、上位レイヤネットワーク32およびレイヤ境界40から構成されるものとする。具体的には、上位レイヤネットワーク32はノードN11〜N13とポートP301〜P310とを有し、下位レイヤネットワーク31はノードN21〜N23と、ポートP401〜P412と、リンクL601〜L603とを有する。
さらに、レイヤ境界40は、ポートP305とP401とを接続する境界コネクションB501、ポートP306とP402とを接続する境界コネクションB502、ポートP307とP403とを接続する境界コネクションB503、ポートP308とP404とを接続する境界コネクションB504、ポートP309とP405とを接続する境界コネクションB505、および、ポートP310とP406とを接続する境界コネクションB506から構成されるものとする。
マルチレイヤ制御装置10の上位レイヤ制御部105および下位レイヤ制御部106は、図3における上位レイヤネットワーク32の情報と下位レイヤネットワーク31の情報とをそれぞれのネットワークから取得し、上位レイヤNWDB102と下位レイヤNWDB103とにそれぞれノード、ポートおよびリンクに関する情報を登録しているものとする。また、レイヤ境界40の情報は、予め階層制御部104に設定されているものとする。
以下、マルチレイヤ制御装置10のユーザ向けNWDB101の作成動作とフロー設定動作について図4〜図14を参照しながら詳細に説明する。
1.3)仮想リンク作成
図4において、まず、階層制御部104の管理部201は、外部DBアクセス部202を通して上位レイヤNWDB102から上位レイヤのトポロジ情報を取り込み、ユーザ向けNWDB101へコピーする(動作S301)。このとき、レイヤ境界40に設定されているポートはコピーしない。
続いて、階層制御部104の仮想NW情報作成部203は、上位レイヤネットワーク32にてレイヤ境界40のポートを持つノードに対応するユーザNWDB101のノードについて仮想ポートを作成する(動作S302)。仮想ポートの数は、作成しようとしている仮想リンクパターンに十分な個数を作成する。例えば、レイヤ境界を持つN個のノード間でフルメッシュ接続をする場合には、(N−1)個の仮想ポートを各ノードに作成する。
続いて、仮想NW情報作成部203は、作成した仮想ポート同士を結ぶリンクの接続可能性の確認と仮想リンクの作成を行う(動作S303)。例えばレイヤ境界を持つノード間でフルメッシュ接続をする場合には、接続するノードの全ペアについて接続可能性確認を行い、仮想リンクを作成する。接続可能性確認とは、具体的には、経路計算・管理部206を用いて下位レイヤノード間にて経路計算を行い、経路が見つかれば接続可能性があると判定する。
例えば、図3のノードN11とN12との間の接続可能性確認では、レイヤ境界40における下位レイヤノードN21とN22との間の経路計算を行う。図3の例では、ノードN21とN22との間はリンクL601を経由する経路があるので、接続可能性があると判断する。接続可能性がある場合は、仮想NW情報作成部203は、ユーザ向けNWDB101に、ノードN11の仮想ポートの1つとノードN12の仮想ポートの1つとを接続する仮想リンクを作成する。
その際、階層制御部104は、計算した経路情報と、ノードN21とN22間のリンクリスト(ここではリンクL601のみ)とを仮想リンクに対応づけて保持する。経路計算に失敗した場合は、仮想リンクは作成しない。このとき、両端のノードの仮想ポートを削除してもよい。以上の動作を、ユーザ向けNWDB101におけるレイヤ境界40を持つノードの全ペアについて行うことにより、フルメッシュ接続の仮想リンクを作成することができる。
以上により、図5に示すように、階層制御部104は、ユーザ向けNWDB101に上位レイヤのノードに関する情報と、その間の接続可能な仮想リンクに関する情報とを格納する。ここでは、ユーザ向けNWDB101に、ノードN11〜N13と、各ノードにおける点線の円で示す仮想ポートP801〜P806と、点線で示す仮想リンクL901〜L903と、が格納される。図6に、図3のマルチレイヤネットワークにおけるユーザ向けNWDB101の具体的なデータ構成を示す。
図6に示すように、ユーザ向けNWDB101には、ノード情報101A、ポート情報101Bおよびリンク情報101Cというトポロジ情報が登録されている。ノード情報101Aは各ノードの識別情報を示す。ポート情報101Bの”Assigned”は、仮想ポートであるかどうかを示す情報であり、TRUEであれば仮想ポートではなく実在のポート、FALSEであれば仮想ポートであることを示す。リンク情報101Cの”Established”は、リンクが仮想リンクであるかを示す情報であり、TRUEであれば下位レイヤネットワークに実際にフローが設定されている設定済リンク、FALSEであれば仮想リンクであることを示す。また、リンクの遅延(Delay)には、階層制御部104が各仮想リンク作成時に計算した経路上のリンク遅延の総和がメトリック情報として登録される。すなわち、遅延(Delay)は、当該区間に下位レイヤのフローを設定してリンクを作成した場合に生じるリンク遅延を表す。
図7および図8は、ユーザ向けNWDB101の作成時の上位レイヤNWDB102と下位レイヤNWDB103をそれぞれ示す。図7に示す上位レイヤNWDB102には、下位レイヤネットワークにフローがないためリンクはなく、ノード情報102Aおよびポート情報102Bのみが登録されている。ただし、ネットワークの構成によっては、レイヤ境界でないポート同士を接続するリンクが登録される場合もある。この場合は、リンクも含めてユーザ向けNWDBへコピーする。
図8に示す下位レイヤNWDB103には、ノート情報103A、ポート情報103B、リンク情報103Cというトポロジ情報が登録されている。リンク情報103Cの遅延情報(Delay)は、例えばリンクの物理的な距離に基づく伝搬遅延であり、下位レイヤ制御部106により登録される。なお、下位レイヤNWDB103にはフローが登録されていないが、ネットワークの初期状態によってはフローが登録されている場合もある。この場合は、各フローに対応する設定済のリンクを作成してから仮想リンク作成の動作を行う。
図9は、階層制御部104のレイヤ境界情報管理部204が保持するレイヤ境界40のデータ構成を示す。
なお、各ネットワークデータベースにおけるノード、ポート、リンクおよびフローの情報は、上述したものに限定されない。例えば、各ポートに最大帯域と残り帯域、フローに確保する帯域情報を追加しても良いし、リンクの遅延以外に経路計算のためのコスト情報をメトリック情報として追加しても良い。また、例えば、制御するネットワークが光レイヤのネットワークであれば、ポートに利用可能リソース情報と空リソース情報を追加しても良い。リソース情報とは、WDMレイヤでは波長、TDMレイヤではタイムスロットに対応する。
1.4)フロー設定動作
次に、ユーザ向けNWDB101にフローが追加された場合のマルチレイヤ制御装置10の動作を図10〜図14を参照しながら説明する。
まず、ユーザ要求部20は、図6に例示するユーザ向けNWDB101のトポロジ情報を参照し、設定しようとするフローの要求条件を基にフローの経路計算を行う。ここでは、フローの要求条件として、ノードN11のポートP301からノードN13のポートP304の間のフロー(図5参照)を遅延最小で要求するものとする。ノードN11からノードN13までのフローの経路候補としては、図5に示すように、リンクL901(遅延100msec)とL902(遅延100msec)を通る第1経路(合計遅延200msec)と、リンクL903(遅延300msec)の第2経路(合計遅延300msec)とがある。この場合、第1経路の方が遅延が小さいため、ユーザ要求部20は第1経路(L901−L902)を選択する。遅延最小の経路を計算するアルゴリズムとしては、例えば遅延をリンクのコストと見なしたダイクストラアルゴリズムが考えられる。
図10において、ユーザ要求部20は、選択した第1経路(L901−L902)を持つフローF701をユーザ向けNWDB101に登録する(動作S401)。ユーザ向けNWDB101におけるフローF701は図11に模式的に示されている。このとき、図12に示すユーザ向けNWDB101におけるフロー情報101DのStatusは「設定中」としておく。
ユーザ要求部20からユーザ向けNWDB101に対してフローF701が登録されると、階層制御部104は、当該フローF701の経路に仮想リンクが含まれるか否かを確認する(動作S402)。この例では、フローF701には2つの仮想リンクL901およびL902が含まれる。
仮想リンクが含まれていれば(動作S402;Yes)、階層制御部104は、まず1つの仮想リンク(ここではL901)に対応するフローを下位レイヤNWDB103に登録する(動作S403)。具体的には、図11を参照すると、仮想リンクL901に対応する下位レイヤの経路は、ノードN21とN22との間のリンクL601を通る経路であり、フローの端点としてレイヤ境界40に含まれるノードN21のポートP402とノードN22のポートP403とが選択されたものとする。したがって、階層制御部104は、図14に示すように、下位レイヤNWDB103に対し、リンクL601を経路としポートP402とポートP403とを端点とするフローF703を登録する。ただし、この時点ではフローF703のStatusは「設定中」としておく。
下位レイヤNWDB103にフローF703が登録されると、下位レイヤ制御部106は登録されたフローF703の情報に従って下位レイヤネットワーク31の各ネットワーク装置に実際にフローを設定する(動作S404)。フロー設定が完了すると、下位レイヤ制御部106は、図14に示すように、下位レイヤNWDB103におけるフローF703のStatusを「設定済」に変更する。
下位レイヤ制御部106によるフロー設定が完了すると、階層制御部104は、設定したフローF703に対応するユーザ向けNWDB101における仮想リンクを「設定済」に変更する(動作S405)。具体的には、図12に示すように、仮想リンクL901のEstablished(設定済)を”TRUE”に変更する。また、仮想リンクL901の端点の仮想ポートP802およびP803と、上位レイヤNWDB102のポートとの対応づけも併せて行う。下位レイヤNWDB103のフローF703の端点ポートはノードN21のポートP402とノードN22のポートP403であるから、図9に示すレイヤ境界情報を参照することで、これらのポートに対応する上位レイヤネットワーク32のポートは、それぞれP306およびP307であることがわかる。したがって、階層制御部104のDB情報間対応管理部205は、ユーザ向けNWDB101の仮想ポートP802に上位レイヤNWDB102のノードN11のポートP306を、ユーザ向けNWDB101の仮想ポートP803に上位レイヤNWDB102のノードN12のポートP307を、それぞれ対応させ、このポート対応関係を保持する。階層制御部104の管理部は、図12に示すように、ユーザ向けNWDB103のポート情報101Bにおける仮想ポートP802およびP803のAssignedをそれぞれ”TRUE”に変更する。
続いて、階層制御部104は、前ステップで設定済に変更したユーザ向けNWDB101のリンクを上位レイヤNWDB102にリンクとして登録する(動作S406)。具体的には、先に保持したDB情報間対応を基に、上位レイヤNWDB102のポートP306とP307との間にユーザ向けNWDB101のリンクL901に対応するリンクL001を登録する。その際、遅延などリンクの他の情報も併せてコピーする。また、DB情報間対応管理部205は、ユーザ向けNWDB101のリンクL901と上位レイヤNWDB102のリンクL001との対応関係もDB情報間対応として保持する。
上位レイヤNWDB102へのリンク登録が終わると、階層制御部104は、仮想リンクの再配置を行う(動作S407)。具体的には、上位レイヤネットワーク32のノードのうち、ここまでのリンク・フロー設定によってレイヤ境界のポート全てにリンクが設定されたノードを、ユーザ向けNWDB101の仮想ポート作成対象ノードから除外する。これにより除外されたノードの仮想ポートおよび仮想リンクもユーザ向けNWDB101から削除される。逆に、上位レイヤにてリンクの設定されていないレイヤ境界のポートがあるにも拘わらず、ユーザ向けNWDB101に仮想ポートのないノードがあれば、仮想ポートおよび仮想リンクを追加する。例えば、仮想リンクをフルメッシュで作成している場合、そのノードを含む全ての仮想ポート作成対象ノードに仮想ポートを追加し、図4の動作S303と同様の動作により、仮想リンクの作成を行う。仮に、この仮想リンク再配置によりユーザ向けNWDB101へ登録されたフローが通る仮想リンクがなくなれば、フローの設定失敗となるため、フローのStatus情報を設定失敗に変更する。この場合は、例えばユーザ要求部20が、ユーザ向けNWDB101のトポロジ情報を用いて、別の経路にフローを設定し直す。
階層制御部104は、以上の動作S403〜S407を、最初にユーザ向けNWDB101へ登録されたフローの通る全ての仮想リンクに対して行う(動作S408)。上述したように、フローF701に含まれる2つの仮想リンクL901およびL902のうち仮想リンクL901に対しての処理は完了したが、他方の仮想リンクL902が残っている(動作S408;No)。したがって、仮想リンクL902に対して、上記動作S403〜S407を実行する。
全ての仮想リンクに対してパス設定が完了した場合(動作S408;Yes)、またはフローF701の経路に仮想リンクが含まれない場合(動作S402;No)、階層制御部104は、ユーザ向けNWDB101へ登録されたフローの情報を上位レイヤNWDB102へコピーする(動作S409)。この例では、ユーザ向けNWDB101におけるフローF701の情報がコピーされ、上位レイヤNWDB102のフロー情報102DにフローF702として登録されるが、図13に示すフローF702のStatusは「設定中」とされる。
上位レイヤNWDB102にフローが登録されると、上位レイヤ制御部105が登録されたフローF702の情報に従い、上位レイヤネットワーク32の各ネットワーク装置に実際にフローを設定する(動作S410)。設定が完了すると、上位レイヤ制御部105は、図13に示すように、上位レイヤNWDB102のフローF702のStatus情報を「設定済」に変更する。階層制御部104は、この変更を検出すると、図12に示すように、ユーザ向けNWDB101におけるフローF701のStatusを「設定済」に変更する。ユーザ要求部20は、このユーザ向けNWDB101のフロー情報変更により、フロー設定完了を知ることができる。
以上の動作により、階層制御部104は、図11に示すように、下位レイヤネットワーク31および上位レイヤネットワーク32に必要なフローの設定を行う。上述したように、図11に示すユーザ向けNWDB101、上位レイヤNWDB102および下位レイヤNWDB103のそれぞれのデータ構成が図12、図13および図14に例示されている。
図12に示すユーザ向けNWDB101では、トポロジ情報(101A、101B、101C)に加えて、フロー情報101Dが追加されている。また、設定済になったリンクのEstablished情報が”TRUE”に、上位レイヤネットワークのポートと対応づけられたポートのAssigned情報が”TRUE”になっている。このようにユーザ向けNWDB101にフローが追加された場合、マルチレイヤ制御装置10が下位レイヤネットワーク31、上位レイヤネットワーク32のそれぞれに必要な設定を行う。
図13に示す上位レイヤNWDB102では、下位レイヤネットワーク31にフローが設定されたためにリンクL001、L002が追加されている。また、設定されたフローの情報も追加されている。
図14に示す下位レイヤNWDB103では、トポロジ情報(103A、103B、103C)に加え、フロー情報103Dが追加されている。Pathに経路情報が経由するリンクのリストの形で保持される。また、Matchにはフローの入力側端点のノードとポートの情報が、Actionにはフローの出力側端点のノードとポートの情報が保持される。
1.5)効果
以上述べたように、本発明の第1実施形態によれば、ユーザ向けNWDB101に仮想リンクを作成し、下位レイヤにフローを設定した場合の遅延などの見込み情報を入れる。これにより、まだ下位レイヤにフローが設定されておらず上位レイヤにリンクの無い状態であっても、ユーザがリンク追加を考慮して、設定しようとするフローの要求に合う経路を決定しパス設定をすることができる。すなわち、下位レイヤネットワーク31でリンクの無い区間に対するリンク追加を考慮してパス設定を行うことができる。
2.第2実施形態
本発明の第2実施形態によるマルチレイヤ制御装置は3レイヤのネットワークを制御対象とする。下位のレイヤから順に第1レイヤ、第2レイヤ、第3レイヤとする。
2.1)構成
図15において、本実施形態によるマルチレイヤ制御装置50は、ユーザによるユーザ要求部20からのフロー要求に従って、第1レイヤネットワーク33、第2レイヤネットワーク34および第3レイヤネットワーク35を制御する。マルチレイヤ制御装置50は、第1および第2階層制御部5101および5102、第1および第2ユーザ向けNWDB5201および5202、第1、第2および第3レイヤNWDB5301〜5303、第1、第2および第3レイヤ制御部5401〜5403を有する。
第1ユーザ向けNWDB5201は、第1階層制御部5101のユーザ向けNWDBであり、かつ第2階層制御部5102の下位レイヤNWDBである。第2ユーザ向けNWDB5202は、第2階層制御部5102のユーザ向けNWDBである。
第1レイヤNWDB5301は、第1階層制御部5101の下位レイヤNWDBであり、第1レイヤネットワーク33のネットワーク情報を保持する。第2レイヤNWDB5302は、第1階層制御部5101の上位レイヤNWDBであり、第2レイヤネットワーク33のネットワーク情報を保持する。第3レイヤNWDB5303は、第2階層制御部5102の上位レイヤNWDBであり、第3レイヤネットワーク33のネットワーク情報を保持する。
第1、第2および第3レイヤ制御部5401〜5403は、第1、第2および第3レイヤNWDB5301〜5303におけるそれぞれの情報変更に従って第1、第2および第3レイヤネットワーク33〜35をそれぞれ制御する。
2.2)ユーザ向けNWDBの作成
前提として、マルチレイヤ制御装置50の第1レイヤ制御部5401、第2レイヤ制御部5402および第3レイヤ制御部5403は、第1、第2および第3レイヤネットワーク33〜35からそれぞれのネットワーク情報を取得し、第1、第2および第3レイヤNWDB5301〜5303に、ノード、ポートおよびリンクの情報をそれぞれ登録しているものとする。また、第1レイヤと第1レイヤとのレイヤ境界情報、第2レイヤと第3レイヤとのレイヤ境界情報は、それぞれ第1階層制御部5101および第2階層制御部5102に設定されているものとする。
図16において、第1階層制御部5101は、第1レイヤNWDB5301を下位レイヤNWDBとし、第2レイヤNWDB5302を上位レイヤNWDBとして、第1ユーザ向けNWDB5201の情報を作成する(動作S5501)。具体的な生成動作は、図4に示す第1実施形態と同様である。
次に、第2階層制御部5102は、第1ユーザ向けNWDB5201を下位レイヤNWDBとし、第3レイヤNWDB5303を上位レイヤNWDBとして、第2ユーザ向けNWDB5202の情報を作成する(動作S5502)。具体的な生成動作は、図4に示す第1実施形態と同様である。以上の動作により、第1および第2ユーザ向けNWDB5201および5202の情報作成が完了する。
2.3)フロー設定動作
次に、図17を参照しながら、第2ユーザ向けNWDB5202にフローが追加された場合の第2実施形態によるマルチレイヤ制御動作を説明する。
ユーザ要求部20は、第2ユーザ向けNWDB5202のトポロジ情報を参照し、設定しようとするフローの要求条件を基に、フローの経路計算を行い、第2ユーザ向けNWDB5202にフローを登録する(動作S5601)。具体的な動作は図10の動作S401と同様である。
ユーザ要求部20から第2ユーザ向けNWDB5202にフローが登録されると、第2階層制御部5102は、登録されたフローの経路に仮想リンクが含まれるか否かを確認する(動作S5602)。仮想リンクが含まれる場合(動作S5602;Yes)、第2階層制御部5102は、自身からみて下位レイヤNWDBに相当する第1ユーザ向けNWDB5201に仮想リンクに対応するフローを登録する(動作S5603)。具体的な動作は図10の動作S401と同様である。
第1ユーザ向けNWDB5201にフローが登録されると、第1階層制御部5101は登録されたフローの経路に仮想リンクが含まれるか否かを確認する(動作S5604)。仮想リンクが含まれる場合(動作S5604;Yes)、第1階層制御部5101による第1レイヤNWDB5301へのフロー登録、第1レイヤ制御部5401によるフロー設定、第1階層制御部5101による第1ユーザ向けNWDB5201のリンク情報変更、第2レイヤNWDB5302のリンク情報変更が実行される(動作S5605)。具体的な動作は、第1実施形態と同様であり、図10の動作S403〜S408(Yes)までの動作である。
動作S5605の完了後、または仮想リンクが含まれない場合(動作S5604;No)、第1ユーザ向けNWDB5201に登録されたフローについて、第1階層制御部5101による第2レイヤNWDB5302へのフロー情報コピー、第2レイヤ制御部5402による第2レイヤネットワーク34へのフローの設定が行われる(動作S5606)。具体的な動作は、第1実施形態と同様であり、図10の動作S409〜S410である。
動作S5606により第2階層制御部5102の下位レイヤNWDBである第1ユーザ向けNWDB5201のフロー設定が完了したので、第2階層制御部5102は、第2ユーザ向けNWDB5202の仮想リンクの設定済リンクへの変更および第3レイヤNWDB5303のリンク情報登録を行う(動作S5607)。具体的な動作は、第1実施形態と同様であり、図10の動作S405〜S407である。
動作S5607の完了後、または登録されたフローの経路に仮想リンクが含まれない場合(動作S5602;No)、第2階層制御部5102は、動作S5601で登録されたフローを第3レイヤNWDB5303へ登録し、第3レイヤ制御部5403が第3レイヤネットワーク35へフローを設定する(動作S5608)。
以上のようにして、第2ユーザ向けNWDB5202にフローが追加された場合、マルチレイヤ制御装置50が第1レイヤ、第2レイヤおよび第3レイヤのネットワーク33〜35にそれぞれ必要な設定を行う。
ここでは、3レイヤから構成されるマルチレイヤネットワークの例を示したが、同様にして、マルチレイヤ制御装置が[(レイヤ数)-1]個の階層制御部を含むことにより、3レイヤ以上のマルチレイヤネットワークを制御することができる。
以上述べたように、第1実施形態のマルチレイヤ制御装置の内部構成を図15に例示するように2以上組み合わせることにより、3レイヤ以上のネットワークへの制御に適用することが可能となる。
3.付記
上述した実施形態の一部あるいは全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これらに限定されるものではない。
(付記1)
複数レイヤのネットワークからなるマルチレイヤネットワークを制御する装置であって、
下位レイヤネットワークのトポロジ情報に基づいて上位レイヤネットワークにおける仮想リンクを生成する仮想リンク生成手段と、
前記上位レイヤネットワークでの与えられた経路に少なくとも1つの仮想リンクが含まれる場合には、当該仮想リンクに対応する下位レイヤ経路を前記下位レイヤネットワークに設定する制御手段と、
を有することを特徴とするマルチレイヤネットワーク制御装置。
(付記2)
前記仮想リンク生成手段は、前記下位レイヤネットワークにおけるノード間の経路計算により前記仮想リンクを生成することを特徴とする付記1に記載のマルチレイヤネットワーク制御装置。
(付記3)
前記仮想リンク生成手段は、前記経路計算のためのメトリック情報を前記仮想リンクの付加情報として登録することを特徴とする付記2に記載のマルチレイヤネットワーク制御装置。
(付記4)
前記仮想リンク生成手段は、前記上位レイヤネットワークに含まれる複数のノード間を所望のパターンで接続するように前記仮想リンクを生成することを特徴とする付記1−3のいずれか1項に記載のマルチレイヤネットワーク制御装置。
(付記5)
前記与えられた経路は、前記仮想リンク生成手段により生成された仮想リンクに基づいてユーザ要求手段により選択されることを特徴とする付記1−4のいずれか1項に記載のマルチレイヤネットワーク制御装置。
(付記6)
複数レイヤのネットワークからなるマルチレイヤネットワークを制御する方法であって、
仮想リンク生成手段が、下位レイヤネットワークのトポロジ情報に基づいて上位レイヤネットワークにおける仮想リンクを生成し、
制御手段が、前記上位レイヤネットワークでの与えられた経路に少なくとも1つの仮想リンクが含まれる場合には、当該仮想リンクに対応する下位レイヤ経路を前記下位レイヤネットワークに設定する、
ことを特徴とするマルチレイヤネットワーク制御方法。
(付記7)
前記仮想リンク生成手段が前記下位レイヤネットワークにおけるノード間の経路計算により前記仮想リンクを生成する、ことを特徴とする付記6に記載のマルチレイヤネットワーク制御方法。
(付記8)
前記仮想リンク生成手段が前記経路計算のためのメトリック情報を前記仮想リンクの付加情報として登録する、ことを特徴とする付記7に記載のマルチレイヤネットワーク制御方法。
(付記9)
前記仮想リンク生成手段が前記上位レイヤネットワークに含まれる複数のノード間を所望のパターンで接続するように前記仮想リンクを生成する、ことを特徴とする付記6−8のいずれか1項に記載のマルチレイヤネットワーク制御方法。
(付記10)
前記与えられた経路は、前記仮想リンク生成手段により生成された仮想リンクに基づいてユーザ要求手段により選択されることを特徴とする付記6−9のいずれか1項に記載のマルチレイヤネットワーク制御方法。
(付記11)
複数レイヤのネットワークからなるマルチレイヤネットワークを制御する装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
下位レイヤネットワークのトポロジ情報に基づいて上位レイヤネットワークにおける仮想リンクを生成する仮想リンク生成機能と、
前記上位レイヤネットワークでの与えられた経路に少なくとも1つの仮想リンクが含まれる場合には、当該仮想リンクに対応する下位レイヤ経路を前記下位レイヤネットワークに設定する制御機能と、
を前記コンピュータに実現することを特徴とするプログラム。
(付記12)
前記仮想リンク生成機能が前記下位レイヤネットワークにおけるノード間の経路計算により前記仮想リンクを生成することを特徴とする付記11に記載のプログラム。
(付記13)
前記仮想リンク生成機能が前記経路計算のためのメトリック情報を前記仮想リンクの付加情報として登録することを特徴とする付記12に記載のプログラム。
(付記14)
前記仮想リンク生成機能が前記上位レイヤネットワークに含まれる複数のノード間を所望のパターンで接続するように前記仮想リンクを生成する、ことを特徴とする付記11−13のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記15)
前記与えられた経路は、前記仮想リンク生成手段により生成された仮想リンクに基づいてユーザ要求手段により選択されることを特徴とする付記11−14のいずれか1項に記載のプログラム。
(付記16)
第1レイヤのネットワークに設定したフローが第2レイヤのネットワークのリンクとして使われるマルチレイヤネットワークを制御するマルチレイヤ制御装置であって、
ユーザが利用可能なリソース情報を格納するユーザ向けネットワークデータベースと、
第1レイヤのネットワーク情報を保持する第1レイヤネットワークデータベースと、
第2レイヤのネットワーク情報を保持する第2レイヤネットワークデータベースと、
前記ユーザ向けネットワークデータベース、前記第1レイヤネットワークデータベースおよび前記第2レイヤネットワークデータベースにアクセスして、前記第2レイヤネットワークデータベースにおけるフローの情報を、前記ユーザ向けネットワークデータベースおよび前記第2レイヤネットワークデータベースにおけるリンクに変換し、前記第1レイヤネットワークデータベースのトポロジ情報を基にして前記第1レイヤネットワークデータベースに未登録のフローに対応する仮想的なリンクを前記ユーザ向けネットワークに作成する階層制御手段と、
前記第1レイヤネットワークデータベースへのフロー情報変更に基づき前記第1レイヤネットワークの各ノードの設定を変更する第1レイヤ制御手段と、
前記第2レイヤネットワークデータベースへのフロー情報変更に基づき前記第2レイヤネットワークの各ノードの設定を変更する第2レイヤ制御手段と、
を備えることを特徴とするマルチレイヤ制御装置。
(付記17)
付記16に記載のマルチレイヤ制御装置であって、
前記階層制御手段は、前記仮想的なリンクをユーザ向けネットワークに作成する際に、前記第1レイヤネットワークデータベースの情報を用いてノード間について経路計算し、成功すれば仮想リンクとして登録することを特徴とするマルチレイヤ制御装置。
(付記18)
付記17に記載のマルチレイヤ制御装置であって、
前記階層制御手段は、前記仮想的なリンクをユーザ向けネットワークに作成する際に、前記第1レイヤネットワークデータベースの情報を用いて計算した経路の情報を基に、ユーザ向けネットワークの経路計算のためのメトリック情報を前記仮想的なリンクの付加情報として登録することを特徴とするマルチレイヤ制御装置。
(付記19)
第1レイヤのネットワークに設定したフローが第2レイヤのネットワークのリンクとして使われるマルチレイヤネットワークを制御するマルチレイヤ制御方法であって、
ユーザがアクセス可能なユーザ向けネットワーク情報データベースのトポロジ情報を作成する際に、前記第1レイヤのネットワークに未設定のフロー情報に対応する仮想リンク情報を作成して前記ユーザ向けネットワーク情報データベースに追加するステップと、
前記ユーザ向けネットワーク情報データベースのフロー情報が追加された場合、追加されたフローが仮想リンクを通るかを判断するステップと、
前記フローが通る仮想リンクに対応するフローを前記第1レイヤのネットワークに設定するステップと、
前記第1レイヤのネットワークに設定したフローに対応する仮想リンクを設定済の通常のリンクに変更するステップと、
前記追加されたフローの通る仮想リンクが全て設定済の通常のリンクに変更した後、前記追加されたフローを前記第2レイヤのネットワークに設定するステップと、
を含むことを特徴とするマルチレイヤ制御方法。
(付記20)
第1レイヤのネットワークに設定したフローが第2レイヤのネットワークのリンクとして使われるマルチレイヤネットワークを制御する装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
ユーザがアクセス可能なユーザ向けネットワーク情報データベースのトポロジ情報を作成する際に、前記第1レイヤのネットワークに未設定のフロー情報に対応する仮想リンク情報を作成して前記ユーザ向けネットワーク情報データベースに追加するステップと、
前記ユーザ向けネットワーク情報データベースのフロー情報が追加された場合、追加されたフローが仮想リンクを通るかを判断するステップと、
前記フローが通る仮想リンクに対応するフローを前記第1レイヤのネットワークに設定するステップと、
前記第1レイヤのネットワークに設定したフローに対応する仮想リンクを設定済の通常のリンクに変更するステップと、
前記追加されたフローの通る仮想リンクが全て設定済の通常のリンクに変更した後、前記追加されたフローを前記第2レイヤのネットワークに設定するステップと、
を含むように前記コンピュータを動作させることを特徴とするプログラム。
本発明は、例えばキャリアがユーザに対し、オンデマンドにて迅速に仮想ネットワーク提供するサービスについて、適用することができる。具体的には、ユーザの拠点ネットワーク同士を接続するVPNサービスや、データセンタとユーザ拠点、あるいはデータセンタ同士を接続するクラウドサービスのネットワーク制御部分などに適用できる。
10 マルチレイヤ制御装置
20 ユーザ要求部
31 下位レイヤネットワーク
32 上位レイヤネットワーク
33 第1レイヤネットワーク
34 第2レイヤネットワーク
35 第3レイヤネットワーク
40 レイヤ境界
50 マルチレイヤ制御装置
101 ユーザ向けネットワークデータベース
102 上位レイヤネットワークデータベース
103 下位レイヤネットワークデータベース
104 階層制御部
105 上位レイヤ制御部
106 下位レイヤ制御部
201 管理部
202 外部データベースアクセス部
203 仮想ネットワーク情報作成部
204 レイヤ境界情報管理部
205 データベース情報間対応管理部
206 経路計算・管理部
5101 第1階層制御部
5102 第2階層制御部
5201 第1ユーザ向けネットワークデータベース
5202 第2ユーザ向けネットワークデータベース
5301 第1レイヤネットワークデータベース
5302 第2レイヤネットワークデータベース
5303 第3レイヤネットワークデータベース
5401 第1レイヤ制御部
5402 第2レイヤ制御部
5403 第3レイヤ制御部
L001、L002 上位レイヤリンク
L601〜L603 下位レイヤリンク
L901〜L903 仮想リンク
F701 要求されたフロー
F702 上位レイヤフロー
F703、F704 下位レイヤの設定されたフロー

Claims (10)

  1. 複数レイヤのネットワークからなるマルチレイヤネットワークを制御する装置であって、
    下位レイヤネットワークのトポロジ情報に基づいて上位レイヤネットワークにおける仮想リンクを生成する仮想リンク生成手段と、
    前記上位レイヤネットワークでの与えられた経路に少なくとも1つの仮想リンクが含まれる場合には、当該仮想リンクに対応する下位レイヤ経路を前記下位レイヤネットワークに設定する制御手段と、
    を有することを特徴とするマルチレイヤネットワーク制御装置。
  2. 前記仮想リンク生成手段は、前記下位レイヤネットワークにおけるノード間の経路計算により前記仮想リンクを生成することを特徴とする請求項1に記載のマルチレイヤネットワーク制御装置。
  3. 前記仮想リンク生成手段は、前記経路計算のためのメトリック情報を前記仮想リンクの付加情報として登録することを特徴とする請求項2に記載のマルチレイヤネットワーク制御装置。
  4. 前記仮想リンク生成手段は、前記上位レイヤネットワークに含まれる複数のノード間を所望のパターンで接続するように前記仮想リンクを生成することを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載のマルチレイヤネットワーク制御装置。
  5. 前記与えられた経路は、前記仮想リンク生成手段により生成された仮想リンクに基づいてユーザ要求手段により選択されることを特徴とする請求項1−4のいずれか1項に記載のマルチレイヤネットワーク制御装置。
  6. 複数レイヤのネットワークからなるマルチレイヤネットワークを制御する方法であって、
    仮想リンク生成手段が、下位レイヤネットワークのトポロジ情報に基づいて上位レイヤネットワークにおける仮想リンクを生成し、
    制御手段が、前記上位レイヤネットワークでの与えられた経路に少なくとも1つの仮想リンクが含まれる場合には、当該仮想リンクに対応する下位レイヤ経路を前記下位レイヤネットワークに設定する、
    ことを特徴とするマルチレイヤネットワーク制御方法。
  7. 前記仮想リンク生成手段が前記下位レイヤネットワークにおけるノード間の経路計算により前記仮想リンクを生成する、ことを特徴とする請求項6に記載のマルチレイヤネットワーク制御方法。
  8. 前記仮想リンク生成手段が前記経路計算のためのメトリック情報を前記仮想リンクの付加情報として登録する、ことを特徴とする請求項7に記載のマルチレイヤネットワーク制御方法。
  9. 前記与えられた経路は前記仮想リンク生成手段により生成された仮想リンクに基づいてユーザ要求手段により選択されることを特徴とする請求項6−8のいずれか1項に記載のマルチレイヤネットワーク制御方法。
  10. 複数レイヤのネットワークからなるマルチレイヤネットワークを制御する装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    下位レイヤネットワークのトポロジ情報に基づいて上位レイヤネットワークにおける仮想リンクを生成する仮想リンク生成機能と、
    前記上位レイヤネットワークでの与えられた経路に少なくとも1つの仮想リンクが含まれる場合には、当該仮想リンクに対応する下位レイヤ経路を前記下位レイヤネットワークに設定する制御機能と、
    を前記コンピュータに実現することを特徴とするプログラム。
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