JPWO2015045160A1 - 送電装置 - Google Patents

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Abstract

複数の送電器の共振周波数を高精度に調整できる送電装置を提供する。可変容量部の静電容量を変化させたときの静電容量の変化量に対する位相差の変化度合に基づき、共振周波数が得られるように静電容量をそれぞれ調整する第1送電器と第2送電器とを含む送電装置であって、前記第1制御部は、前記第2送電器がオフの状態で、前記第1送電器の共振周波数を調整し、前記第2制御部は、前記第1送電器がオフの状態で、前記第2送電器の共振周波数を調整する。

Description

本発明は、送電装置に関する。
従来より、無線方式により電力を送信するための複数の送電アンテナと、送信された電力を受電するための受電アンテナと、前記複数の送電アンテナを独立に駆動するための複数の駆動部とを有する無線給電システムがある。この無線給電システムは、前記受電アンテナの配置状態に係る情報を検出する検出部と、前記送電アンテナから放射される磁界に係る磁界データを、前記送電アンテナ毎に記憶する磁界データ記憶部とを備える。この無線給電システムは、前記磁界データと前記受電アンテナの配置状態に係る情報とに基づいて、前記複数の送電アンテナを前記複数の駆動部を介して選択的に駆動制御する制御部とを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−283791号公報
ところで、従来の無線給電システムは、複数の送電アンテナのうち、最も大きな電力を給電できる送電アンテナを選択し、選択した送電アンテナのみを駆動するため、複数の送電アンテナの共振周波数を調整することは行っていない。
そこで、複数の送電器の共振周波数を高精度に調整できる送電装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の送電装置は、第1送電器と第2送電器とを含む送電装置であって、前記第1送電器は、交流電源から受電する第1の一次側共振コイルと、前記第1の一次側共振コイルに供給される第1電圧の位相に対する、前記第1の一次側共振コイルに流れる第1電流の位相の第1位相差を検出する第1位相差検出部と、前記第1の一次側共振コイルに設けられる第1可変容量部と、前記第1可変容量部の第1静電容量を変化させたときの前記第1静電容量の変化量に対する前記第1位相差の変化度合に基づき、共振周波数が得られるように前記第1静電容量を調整する第1制御部とを有し、前記第2送電器は、前記交流電源に接続される位相調整部と、前記第1の一次側共振コイルに並べて配設され、前記位相調整部を介して前記交流電源から受電する第2の一次側共振コイルと、前記第2の一次側共振コイルに供給される第2電圧の位相に対する、前記第2の一次側共振コイルに流れる第2電流の位相の第2位相差を検出する第2位相差検出部と、前記第2の一次側共振コイルに設けられる第2可変容量部と、前記第2可変容量部の第2静電容量を変化させたときの前記第2静電容量の変化量に対する前記第2位相差の変化度合に基づき、共振周波数が得られるように前記第2静電容量を調整する第2制御部とを有し、前記第1制御部は、前記第2送電器がオフの状態で、前記第1送電器の共振周波数を調整し、前記第2制御部は、前記第1送電器がオフの状態で、前記第2送電器の共振周波数を調整する。
複数の送電器の共振周波数を高精度に調整できる送電装置を提供することができる。
送電装置1を含む電力伝送装置50を示す図である。 一次側共振コイル13と受電器20A、20Bとの関係を示す図である。 2つの一次側共振コイル13A、13Bから受電器20に電力を伝送する様子を示す図である。 2つの一次側共振コイル13A、13Bから受電器20に電力を伝送する様子を示す図である。 位相差θと、電流及び電圧の位相差Δφとの関係を示す図である。 一次側共振コイル13Bの両端子間に直列に挿入するコンデンサの静電容量を変化させた場合に、一次側共振コイル13Aのフィードバック制御部が検出する位相差Δφの特性を示す図である。 実施の形態1の送電装置を含む電力伝送装置50を示す図である。 図7に示す電力伝送装置50の制御系を示すブロック図である。 実施の形態1の送電装置300の一次側共振コイル13A、13B、13Cを示す図である。 実施の形態1の送電装置300を示す図である。 実施の形態1の送電装置300と受電器120を示す図である。 送電器110A、110B、110Cの送電側制御回路14A、14B、14Cが調整するコンデンサ132A、132B、132Cの静電容量と、静電容量の調整が完了した場合にオンにされるフラグを示すテーブル形式のデータの一例を示す図である。 実施の形態1の送電装置300における共振周波数の設定処理を示すフローチャートである。 実施の形態2の送電装置400を示す図である。 実施の形態2の送電装置400における共振周波数の設定処理を示すフローチャートである。
本発明の送電装置を適用した実施の形態1、2について説明する前に、図1乃至図6を用いて、実施の形態1、2の送電装置の前提技術について説明する。
図1は、送電装置1を含む電力伝送装置50を示す図である。
図1に示すように、電力伝送装置50は、一次側(送電側)の送電器10と二次側(受電側)の受電器20を含む。電力伝送装置50は、送電器10及び受電器20を複数含んでもよい。なお、図1では実施の形態1の送電装置を省略する。
送電器10は、交流電源11と、一次側コイル12及び一次側共振コイル13を含む送電系コイルTCとを有し、受電器20は、二次側共振コイル22及び二次側コイル23を含む受電系コイルRCと、負荷デバイス21とを有する。
図1に示すように、送電器10及び受電器20は、一次側共振コイル(LC共振器)13と受電共振コイル(LC共振器)22の間の磁界共鳴(磁界共振)により、送電器10から受電器20へエネルギー(電力)の伝送を行う。ここで、一次側共振コイル13から二次側共振コイル22への電力伝送は、磁界共鳴だけでなく電界共鳴(電界共振)等も可能であるが、以下の説明では、主として磁界共鳴を例として説明する。
また、実施の形態1では、交流電源11が出力する交流電圧の周波数が6.78MHzであり、一次側共振コイル13と二次側共振コイル22の共振周波数が6.78MHzである場合について説明する。
なお、送電系コイルTCにおいて、一次側コイル12から一次側共振コイル13への電力伝送は電磁誘導を利用して行い、また、受電系コイルRCにおいて、二次側共振コイル22から二次側コイル23への電力伝送も電磁誘導を利用して行うようになっている。
図2は、一次側共振コイル13と受電器20A、20Bとの関係を示す図である。受電器20A、20Bは、図1に示す受電器20と同様である。図2(A)、(B)では、一次側共振コイル13が出力する電流によって形成される磁界の方向を破線の矢印で示す。破線の矢印は磁力線を表す。
図2(A)に示すように、一次側共振コイル13に対して受電器20A、20Bが磁力線に垂直な場合は、受電器20A、20Bでともに受電可能である。
図2(B)に示すように、一次側共振コイル13に対して受電器20Aが磁力線に垂直で、受電器20Bが磁力線に平行な場合は、受電器20Aは受電可能であるが、受電器20Bは受電不能である。
図3は、2つの一次側共振コイル13A、13Bから受電器20に電力を伝送する様子を示す図である。図3においても、破線の矢印で磁力線を示す。また、直交座標系であるXYZ座標系を定義する。
図3(A)に示すように、2つの一次側共振コイル13A、13Bは、互いに垂直な位置関係になるように配置されている。一次側共振コイル13AはXY平面に平行であり、一次側共振コイル13BはYZ平面に平行である。2つの一次側共振コイル13A、13Bから受電器20に磁界共鳴によって無線で電力を伝送する。
図3(B)に示す位置に受電器20がある場合に、一次側共振コイル13A、13Bから同一位相(位相差0)の電力を出力すれば、一次側共振コイル13A、13Bの両方から出力される磁力線が受電器20を貫通する。このため、受電器20は、一次側共振コイル13A、13Bから受電することができる。
また、図3(C)に示す位置に受電器20がある場合に、一次側共振コイル13A、13Bから位相差が180度の電力を出力すれば、一次側共振コイル13A、13Bの両方から出力される磁力線が受電器20を貫通する。このため、受電器20は、一次側共振コイル13A、13Bから受電することができる。
このように、一次側共振コイル13A、13Bから磁界共鳴によって受電器20に電力を送電する場合には、一次側共振コイル13A、13Bに対する受電器20の位置に応じて、一次側共振コイル13A、13Bから出力する電力の位相を調整することが必要である。
なお、ここでは、2つの一次側共振コイル13A、13Bが、互いに垂直な位置関係になるように配置されている場合について説明した。しかしながら、2つの一次側共振コイル13A、13Bがなす角度が90度以外の場合においても、同様に、一次側共振コイル13A、13Bから出力する電力の位相を調整することが必要である。2つの一次側共振コイル13A、13Bがなす角度が0度の場合も同様である。
図4は、2つの一次側共振コイル13A、13Bから受電器20に電力を伝送する様子を示す図である。
図4では、発振器30にはアンプ31と32が接続されており、アンプ32は、位相調整部33を介して発振器30に接続されている。アンプ31と32の出力端子は、それぞれ、一次側共振コイル13A、13Bに接続されている。
図4では、一次側共振コイル13A、13Bは、一次側コイル12(図1参照)を介さずに、発振器30に接続されている。
発振器30から出力される交流電力は、アンプ31で増幅される。アンプ31から出力される交流電力の電圧はVS1=Asin(ωt)で表される。
また、発振器30から出力される交流電力は、位相調整部33で位相が調整された後に、アンプ32で増幅される。アンプ32から出力される交流電力の電圧はVS2=Asin(ωt+θ)で表される。
このように、2つの一次側共振コイル13A、13Bから電力を出力する際に、一次側共振コイル13Aから出力する電力の位相に対して、一次側共振コイル13Bから出力する電力の位相をθ度遅らせることができる。
一次側共振コイル13A、13Bの両方が共振周波数で電力を出力できる状態に調整されているときに、図4に示す一次側共振コイル13A、13Bに対して、受電器が図4に示す位置にあるときは、θ=0度が最適な位相になる。これは、図3(B)に示す場合と同様である。
ところで、発振器30から(一次側コイル12(図1参照)を介さずに)一次側共振コイル13Aに電力を入力する場合には、発振器30が出力する電圧の位相に対する、一次側共振コイル13Aに流れる電流の位相の位相差は、0度である。この点が共振点である。
このため、フィードバック制御により、発振器30が出力する電圧の位相に対する、一次側共振コイル13Aに流れる電流の位相の位相差が0度になるように制御が行われる。
同様に、発振器30から(一次側コイル12(図1参照)を介さずに)一次側共振コイル13Bに電力を入力する場合には、位相調整部33が出力する電圧の位相に対する、一次側共振コイル13Bに流れる電流の位相の位相差は、0度である。この点が共振点である。
このため、フィードバック制御により、位相調整部33が出力する電圧の位相に対する、一次側共振コイル13Bに流れる電流の位相の位相差が0度になるように制御が行われる。
しかしながら、一次側共振コイル13A、13Bを近接して配置すると、互いの影響し合うため、次のような影響が生じる。この影響について、図5を用いて説明する。
図5は、位相差θと、電流及び電圧の位相差Δφとの関係を示す図である。
図5(A)、(B)において、横軸は、位相差θである。位相差θは、一次側共振コイル13Aから出力する電力の位相に対する、一次側共振コイル13Bから出力する電力の位相の位相差である。
図5(A)の縦軸は、一次側共振コイル13A、13Bをともにオンにして電力を出力している状態で、発振器30が出力する電圧の位相に対する、一次側共振コイル13Aに流れる電流の位相の位相差Δφを示す。
図5(B)の縦軸は、一次側共振コイル13A、13Bをともにオンにして電力を出力している状態で、位相調整部33が出力する電圧の位相に対する、一次側共振コイル13Bに流れる電流の位相の位相差Δφを示す。
図5(A)、(B)では、一次側共振コイル13A、13Bが出力する電力の大きさは等しく、かつ、ともに、フィードバック制御によって一次側共振コイル13A、13Bから出力する電力が共振周波数に調整されている。
図5(A)において、θ=90度で位相差Δφが0度になっているのは、一次側共振コイル13Aと13Bが互いに物理的に90度の角度をなす状態で設置されているため、一次側共振コイル13Aと13Bが出力する電力の位相差θが90度のときに、電力が互いに打ち消し合って、位相差Δφが0になるからである。
図5(B)において、θ=90度で位相差が0度になっているのは、一次側共振コイル13Aと13Bが互いに物理的に90度の角度をなす状態で設置されているため、一次側共振コイル13Aと13Bが出力する電力の位相差θが90度のときに、電力が互いに打ち消し合って、位相差Δφが0になるからである。
ところで、図5(A)のような特性が得られると、例えば、図4に示すように受電器20を配置した場合には、θ=0度で共振点が得られるはずなのに、図5(A)では、θ=0度で電圧に対する電流の位相差Δφが約45度である。このため、一次側共振コイル13Aのフィードバック制御部は、動作点が共振点からずれていると判定し、電圧に対する電流の位相差Δφが0度に近づくように、さらにフィードバック制御を行う。
この結果、共振点からどんどんずれて行ってしまう。
また、図5(B)のような特性が得られると、例えば、図4に示すように受電器20を配置した場合には、θ=0度で共振点が得られるはずなのに、図5(B)では、θ=0度で電圧に対する電流の位相差Δφが約45度である。このため、一次側共振コイル13Bのフィードバック制御部は、動作点が共振点からずれていると判定し、電圧に対する電流の位相差が0度に近づくように、さらにフィードバック制御を行う。
この結果、共振点から段々とずれて行ってしまう。
このように、2つの一次側共振コイル13A、13Bを有する系では、互いの影響があるため、共振点の調整がうまく行かなくなる。
図6は、一次側共振コイル13Bの両端子間に直列に挿入するコンデンサの静電容量を変化させた場合に、一次側共振コイル13Aのフィードバック制御部が検出する位相差Δφの特性を示す図である。
図6の横軸は、一次側共振コイル13A、13Bがともに共振周波数で電力を出力できるように、コンデンサの静電容量が設定されている状態における一次側共振コイル13Bのコンデンサの静電容量に対して、一次側共振コイル13Bのコンデンサの静電容量を変化させるときの静電容量の値の比を表す。
横軸の比が1のときは、一次側共振コイル13Bのコンデンサの静電容量が、共振周波数が得られる一次側共振コイル13Bのコンデンサの静電容量に調整されている状態を表す。横軸の比が1からずれるに従って、一次側共振コイル13Bのコンデンサの静電容量は、共振周波数を与える一次側共振コイル13Bのコンデンサの静電容量からずれていることを表す。
図6の縦軸は、一次側共振コイル13Aのフィードバック制御部が検出する、電圧に対する電流の位相差Δφを表す。
図6に示すように、一次側共振コイル13Bのコンデンサの静電容量を変化させると、一次側共振コイル13Aのフィードバック制御部が検出する、電圧に対する電流の位相差が変化する。
これは、2つの一次側共振コイル13A、13Bを有する系では、互いの影響があることを表している。
従って、2つの一次側共振コイル13A、13Bを有する系では、互いの影響があるため、電圧に対する電流の位相差が0度に近づくように、フィードバック制御を行うと、共振点から段々とずれて行ってしまう。
また、2つの一次側共振コイル13A、13Bを有する系において、2つの一次側共振コイル13A、13Bの両方に流れる電流を同時に共振点に調整することは非常に困難である。
従って、以下で説明する実施の形態1、2では、複数の一次共振コイルを有する送電装置において、共振周波数を高精度に調整できる送電装置を提供することを目的とする。
<実施の形態1>
実施の形態1では、3つの一次側共振コイルを含む送電装置について説明するが、ここでは、まず、図7及び図8を用いて、1つの一次側共振コイル13を含む送電器110と、送電器110を含む電力伝送装置50とについて説明する。
図7は、実施の形態1の送電装置を含む電力伝送装置50を示す図である。図7は、図1に示す電力伝送装置50の詳細な構成を示す図である。図7に示すように、電力伝送装置50は、送電器110及び受電器120を含む。
送電器110は、一次側共振コイル13、交流電源11、及び送電側制御回路14を備える。受電器120は、二次側共振コイル22及び受電側制御回路24を備える。受電器120には、負荷デバイス21が接続されている。
送電器110は、一次側コイル12(図1参照)を含まず、一次側共振コイル13に交流電源11が直接的に接続されている。
受電器120は、二次側コイル23(図1参照)を含まず、二次側共振コイル22に負荷デバイス21が直接的に接続されている。
一次側共振コイル13は、例えば、銅線またはアルミニウム線などの金属線が円周状に巻かれたコイル131、及び、コイル131の両端に接続されたコンデンサ132を含み、共振回路を形成する。なお、共振周波数f0は、次の式(1)で示される。
f0=1/{2π(LC)1/2} (1)
ここで、Lはコイル131のインダクタンス、Cはコンデンサ132の静電容量である。
一次側共振コイル13のコイル131は、例えば、ワンターンコイルであり、また、コンデンサ132は、種々の形式のコンデンサが適用可能であるが、できるだけ損失が少なく十分な耐圧を有するものが好ましい。コンデンサ132は、可変容量素子の一例である。
図7に示す電力伝送装置では、共振周波数を可変するために、コンデンサ132として可変コンデンサが用いられている。可変コンデンサとしては、例えば、MEMS技術を用いて製作された可変容量デバイスや半導体を用いた可変容量デバイス(バラクタ)を適用することができる。
二次側共振コイル22は、例えば、銅線またはアルミニウム線などの金属線が円周状に巻かれたコイル221、及び、コイル221の両端に接続されたコンデンサ222を含む。二次側共振コイル22の共振周波数f0は、コイル221のインダクタンス及びコンデンサ222の静電容量に従って、前述した式(1)で示される。
二次側共振コイル22のコイル221は、例えば、ワンターンコイルであり、また、コンデンサ222は、前述したように、種々の形式のコンデンサが適用可能である。図7に示す電力伝送装置では、共振周波数を可変するために、コンデンサ222として可変コンデンサが用いられる。
可変コンデンサとしては、コンデンサ132と同様に、例えば、MEMS技術を用いて製作された可変容量デバイスや半導体を用いたバラクタを適用することができる。
二次側共振コイル22の両端には負荷デバイス21が接続される。なお、負荷デバイス21は、例えば、受電器120の電源として使用するバッテリやそのバッテリを充電するための回路である。
ここで、一次側共振コイル13から二次側共振コイル22に、磁界共鳴によって無線で電力を伝送する際には、図7に示すように、コイル面が互いに平行で、コイル軸心が互いに一致するかまたは余りずれないように、互いに適当な距離の範囲内に配置されることが理想的である。
図7に示すように、電力伝送装置50において、コイル軸心KTに沿う方向が磁界KKの主な放射方向であり、一次側共振コイル13から二次側共振コイル22に向かう方向が送電方向TDである。
ここで、一次側共振コイル13の共振周波数ft及び二次側共振コイル22の共振周波数frが、両方とも交流電源11の周波数fdと一致しているとき、最大の電力が伝送される。
図7に示す電力伝送装置50では、送電側制御回路14及び受電側制御回路24により、交流電源11の位相φvt、並びに、一次側共振コイル13及び二次側共振コイル22に流れる電流の位相φit及びφirを用いて、共振周波数ftとfrの制御を行う。共振周波数ftとfrは、交流電源11の周波数fdと等しくなるように制御される。
ここで、送電側制御回路14は、一次側共振コイル13に印加される電圧Vtの位相φvt及び一次側共振コイル13に流れる電流Itの位相φitを検出し、位相差Δφtが所定の目標値φmtとなるように、一次側共振コイル13の共振周波数ftを可変制御する。
すなわち、送電側制御回路14は、電流検出センサSE1、位相検出部141,142、目標値設定部143、フィードバック制御部144、及び、位相送信部145を有する。
電流検出センサSE1は、一次側共振コイル13に流れる電流Itを検出する。電流検出センサSE1としては、例えば、ホール素子、磁気抵抗素子または検出コイルなどを用いることができる。この電流検出センサSE1は、例えば、電流Itの波形に応じた電圧信号を出力する。
位相検出部141は、一次側共振コイル13に印加される電圧Vtの位相φvtを検出し、例えば、電圧Vtの波形に応じた電圧信号を出力する。ここで、位相検出部141は、電圧Vtをそのまま出力してもよく、また、適当な抵抗によって分圧して出力してもよい。そのため、位相検出部141は、単なる導線、或いは、1つまたは複数の抵抗素子とすることもできる。
位相検出部142は、電流検出センサSE1からの出力に基づいて、一次側共振コイル13に流れる電流Itの位相φitを検出し、例えば、電流Itの波形に応じた電圧信号を出力する。ここで、位相検出部142は、電流検出センサSE1の出力をそのまま出力してもよい。そのため、電流検出センサSE1は、位相検出部142を兼ねるようにすることもできる。
目標値設定部143は、位相差Δφtの目標値φmtを設定して記憶する。そのため、目標値設定部143には、目標値φmtを記憶するためのメモリが設けられている。目標値φmtとしては、例えば、0度が設定される。
なお、目標値φmtの設定は、予め記憶された1つまたは複数のデータの中から選択することにより行ってもよく、また、CPUやキーボードなどからの指令によって行われるようにしてもよい。
フィードバック制御部144は、交流電源11の電圧Vtの位相φvtと一次側共振コイル13の電流Itの位相φitとの位相差Δφtが、設定された目標値φmtとなるように、一次側共振コイル13の共振周波数ftを可変制御する。
位相送信部145は、一次側共振コイル13に供給される電圧Vtの位相φvtについての情報を、受電側制御回路24に対してアナログ信号またはデジタル信号として無線で送信する。ここで、例えば、S/N比を向上させるために、電圧Vtの波形に応じた電圧信号を整数倍に逓倍して送信することもできる。
受電側制御回路24は、一次側共振コイル13に供給される電圧VTの位相φvt及び二次側共振コイル22に流れる電流IRの位相φirを検出し、それらの位相差Δφrが所定の目標値φmrとなるように、二次側共振コイル22の共振周波数frを可変制御する。
すなわち、受電側制御回路24は、電流検出センサSE2、位相受信部241、位相検出部242、目標値設定部243、及び、フィードバック制御部244を有する。
電流検出センサSE2は、二次側共振コイル22に流れる電流Irを検出する。電流検出センサSE2としては、例えば、ホール素子、磁気抵抗素子または検出コイルなどを用いることができる。この電流検出センサSE2は、例えば、電流Irの波形に応じた電圧信号を出力する。
位相受信部241は、位相送信部145から送信された位相φvtについての情報を受け取って出力する。ここで、位相送信部145で電圧信号を逓倍した場合には、位相受信部241で元に戻すために分周を行う。位相受信部241は、例えば、電圧Vtに応じた電圧信号を出力する。
位相検出部242は、電流検出センサSE2からの出力に基づいて、二次側共振コイル22に流れる電流Irの位相φirを検出し、例えば、電流Irの波形に応じた電圧信号を出力する。ここで、位相検出部242は、電流検出センサSE2の出力をそのまま出力してもよい。そのため、電流検出センサSE2は、位相検出部242を兼ねるようにすることもできる。
目標値設定部243は、位相差Δφrの目標値φmrを設定して記憶する。そのため、目標値設定部243には、目標値φmrを記憶するためのメモリが設けられている。目標値φmrとして、例えば、送電側制御回路14における目標値φmtに0が設定される。
なお、目標値φmrの設定方法などについては、目標値φmtの場合と同様である。
フィードバック制御部244は、交流電源11の電圧Vtの位相φvtと二次側共振コイル22の電流Irの位相φirとの位相差Δφrが、設定された目標値φmrとなるように、二次側共振コイル22の共振周波数frを可変制御する。
なお、送電側制御回路14における目標値設定部143とフィードバック制御部144は、共振周波数制御部の一例である。同様に、受電側制御回路24における目標値設定部243とフィードバック制御部244は、共振周波数制御部の一例である。
また、上述のように、一次側共振コイル13と二次側共振コイル22は、図7に示すように、コイル面が互いに平行で、コイル軸心が互いに一致するかまたは余りずれないように、互いに適当な距離の範囲内に配置されることが望ましい。
しかしながら、一次側共振コイル13は電力を送電する装置側に配設され、二次側共振コイル22は電力を受電する装置側に配設されるため、一次側共振コイル13と、二次側共振コイル22との位置関係は、常に一定ではなく、変化しうる。
また、磁界共鳴による電力の伝送は、電磁誘導による電力の伝送よりも電力を伝送可能な距離が長く、送電側と受電側がより離れている場合でも電力を伝送することができる。
このため、磁界共鳴による電力の伝送を行う場合には、送電側と受電側との間にある程度の距離がある場合がある。そして、電力伝送装置50の用途によっては、一次側共振コイル13と二次側共振コイル22との間の距離は、送電側から受電側に電力を伝送する度に異なる可能性がある。
また、一次側共振コイル13と二次側共振コイル22の結合度合は、互いの間の距離等に応じて変わる。
図8は、図7に示す電力伝送装置50の制御系を示すブロック図である。図8には、送電器110のフィードバック制御部144、及び、受電器120のフィードバック制御部244の詳細を示す。
ここで、図8のブロック図では、簡略化のために、図7における位相検出部141,142,241,242は省略されている。すなわち、図8では、電流検出センサSE1から一次側共振コイル13に流れる電流Itの位相φitが直接出力されているが、この位相φitは、例えば、フィードバック制御部144に設けた位相検出部142を介して出力されてもよい。
図8に示すように、フィードバック制御部144は、位相比較部151、加算部152、ゲイン調整部153,154、補償部155、及び、ドライバ156を備える。
位相比較部151は、電流検出センサSE1で検出された電流Itの位相φitと、交流電源11の電圧Vtの位相φvtとを比較し、位相φitと位相φvtとの位相差Δφtを表す信号を出力する。位相比較部151から出力される位相差Δφtを表す信号は、加算部152に入力される。位相比較部151は、位相差検出部の一例である。
加算部152は、位相比較部151の出力する位相差Δφtから、目標値設定部143に設定された目標値φmtを減算(反転して加算)する。従って、位相差Δφtと目標値φmtが一致したときに、加算部152の出力は零となる。
加算部152の出力は、ゲイン調整部154に入力され、さらに、補償部155に入力される。ここで、ゲイン調整部153及び154は、制御が正しく行われるように、それぞれ入力される値またはデータに対するゲイン(利得)を調整し、或いは、データなどの換算を行う。
補償部155は、例えば、低周波成分に対するゲインを定める。すなわち、フィードバック制御部144は、例えば、コンデンサ132であるMEMS可変容量デバイスに対するフィードバック制御を行うサーボ系とみることができる。
従って、補償部155には、サーボ系の安定化、高速化、高精度化を図るための適当なサーボフィルタが用いられる。また、このようなサーボ系においてPID(Proportional Integral Derivative Controller)動作を行わせるためのフィルタ回路または微分積分回路などが、適宜使用される。
ドライバ156は、例えば、コンデンサ132であるMEMS可変容量デバイスに対して制御信号KTtを出力し、そのMEMS可変容量デバイスの静電容量を可変制御する。
ここで、MEMS可変容量デバイス(MEMS可変キャパシタ)は、例えば、ガラスの基板上に下部電極及び上部電極を設け、それら電極間に印加する電圧による静電吸引力で生じる撓みに起因した間隙の変化を利用して、静電容量を変化させるようになっている。
なお、MEMS可変容量デバイス(コンデンサ132)は、キャパシタのための電極と駆動のための電極とが別個に設けられることもある。また、駆動のための電極に印加する電圧と静電容量の変化量との関係が線形ではないため、例えば、ドライバ156において、その変換のための演算またはテーブル換算などを適宜行うようになっている。
フィードバック制御部244は、位相比較部251、加算部252、ゲイン調整部253,254、補償部255、ドライバ256、及び、極性反転部257を備える。
なお、フィードバック制御部244における各部の動作は、実質的に、上述したフィードバック制御部144における各部の動作と同様なので、その説明は省略する。
なお、図7における送電側制御回路14及び受電側制御回路24、並びに、図8におけるフィードバック制御部144及びフィードバック制御部244などは、ソフトウエアまたはハードウエア、或いは、それらの組み合わせで実現可能である。
例えば、CPU、ROM及びRAMなどのメモリ、その他の周辺素子などを含むコンピュータを用い、適当なコンピュータプログラムをCPUに実行させることで実現することができる。その場合、適当なハードウエア回路を併用することになる。
図9は、実施の形態1の送電装置300の一次側共振コイル13A、13B、13Cを示す図である。図9では、図示するように直交座標系であるXYZ座標系を定義する。一次側共振コイル13A、13B、13Cは、図7及び図8に示す一次側共振コイル13と同様の一次側共振コイルである。
一次側共振コイル13AはXY平面に平行に配設されている。一次側共振コイル13Bは、XZ平面に平行に配設されている。一次側共振コイル13CはYZ平面に平行に配設されている。一次側共振コイル13A、13B、13Cは、近接した状態で、互いに垂直な位置関係になるように配設されている。
実施の形態1の送電装置300は、図9に示す3つの一次側共振コイル13A、13B、13Cを用いて、受電器20に磁界共鳴による送電を行う。
図10は、実施の形態1の送電装置300を示す図である。送電装置300は、3つの送電器110A、110B、110C、制御部200、発振器210、アンプ部220A、220B、220C、整合部230A、230B、230C、及び位相調整部240A、240Bを含む。ここで、送電器110A、110B、110Cのうちの任意の1つは、第1送電器の一例であり、他の任意の1つは、第2送電器の一例である。
送電器110A、110B、110Cは、図7及び図8に示す送電器110に、それぞれ、フラグ設定部146A、146B、146Cを追加した構成を有する。送電器110A、110B、110Cは、それぞれ、一次側共振コイル13A、13B、13Cと、送電側制御回路14A、14B、14Cとを有する。
図10に示す3つの一次側共振コイル13A、13B、13Cは、実際には図9に示すように配設されていることとする。送電装置300は、3つの送電器110A、110B、110Cから同時に、送電器110A、110B、110Cの近傍に位置する受電器120(図7及び図8参照)に磁界共鳴によって電力を送電する。
一次側共振コイル13A、13B、13Cは、それぞれ、コンデンサ132A、132B、132Cを有する。コンデンサ132A、132B、132Cは、図7及び図8に示すコンデンサ132と同様である。
一次側共振コイル13A、13B、13Cのうちの任意の1つは、第1の一次側共振コイルの一例であり、他の任意の1つは、第2の一次側共振コイルの一例である。コンデンサ132A、132B、132Cのうちの任意の1つは、第1可変容量部の一例であり、コンデンサ132A、132B、132Cのうちの他の任意の1つは、第2可変容量部の一例である。
送電器110Aは、一次側共振コイル13A及び送電側制御回路14Aを備える。送電器110Bは、一次側共振コイル13B及び送電側制御回路14Bを備える。送電器110Cは、一次側共振コイル13C及び送電側制御回路14Cを備える。
送電側制御回路14A、14B、14Cは、同様の構成を有し、それぞれ、電流検出センサSE1、位相検出部141,142、目標値設定部143、フィードバック制御部144、及び、位相送信部145を有する。また、送電側制御回路14A、14B、及び14Cは、それぞれ、さらに、フラグ設定部146A、146B、146Cを有する。フラグ設定部146A、146B、146Cは、フラグを保持する内部メモリを有する。
送電側制御回路14A、14B、14Cのうちの任意の一つは、第1制御部の一例であり、他の任意の一つは、第2制御部の一例である。なお、第1制御部と第2制御部には、制御部200の一部が含まれてもよい。
送電側制御回路14A、14B、14Cのフィードバック制御部144は、制御部200によってオン/オフの切り替えが行われる。
送電側制御回路14A、14B、14Cのフラグ設定部146A、146B、146Cは、それぞれ、コンデンサ132Aの静電容量の設定が完了すると、後述するフラグをオン('1')にする。フラグ設定部146A、146B、146Cは、フラグの値を示すデータを制御部200に送信する。
制御部200は、送電側制御回路14A、14B、及び14Cのフィードバック制御部144のオン/オフの切り替えと、アンプ部220A、220B、220C、位相調整部240A、240Bの制御を行う。
また、制御部200は、さらに、フラグ設定部146A、146B、146Cから送信されるフラグの和を求め、送電器110A、110B、110Cの共振周波数の調整処理が完了したか否かを判定する。
実施の形態1の送電装置300では、受電器120に対して磁界共鳴による電力の送電を行う前に、送電器110A、110B、110Cの共振周波数の調整を予め完了させておく。共振周波数の調整は、送電側制御回路14A、14B、14Cのフィードバック制御部144が、コンデンサ132A、132B、132Cの静電容量を設定することによって行う。そして、送電器110A、110B、110Cの共振周波数の調整が完了した後は、調整で求めた静電容量に固定して、電力を送電する。
なお、この際に、一次側共振コイル13A、13B、13Cに対する受電器120の位置と姿勢に応じて、位相調整部240A、240Bで調整される位相θ、θを調整する。
発振器210、アンプ部220A、220B、220C、整合部230A、230B、230Cは、図7及び図8に示す交流電源11の構成を詳細に示したものである。
発振器210は、交流電力を出力する。アンプ部220Aは、発振器210から出力される交流電力を増幅する。アンプ部220Aが出力する交流電力の電圧は、V=Asin(ωt)で表される。Aはアンプ部220Aで増幅された後の交流電力の電圧の振幅であり、ωは角速度である。
アンプ部220B、220Cは、発振器210から出力され、位相調整部240A、240Bで位相が調整された交流電力を増幅する。位相調整部240A、240Bで調整される位相をθ、θとすると、アンプ部220B、220Cが出力する交流電力の電圧は、それぞれ、V=Asin(ωt+θ)、V=Asin(ωt+θ)で表される。A、Aは、アンプ部220B、220Cで増幅された後の交流電力の電圧の振幅である。
アンプ部220A、220B、220Cにおける増幅率は、制御部200によって制御される。
整合部230A、230B、230Cは、それぞれ、アンプ部220A、220B、220Cと一次側共振コイル13A、13B、13Cとの間の整合をとる回路である。
位相調整部240A、240Bは、それぞれ、発振器210から入力される交流電力に、位相θ、θを付加して出力する。位相θ、θは、制御部200によって制御される。
位相調整部240A、240Bが交流電力に付加する位相θ、θは、例えば、受電器120をカメラ等で撮影し、画像処理で受電器120の姿勢を検出し、検出した受電器120の姿勢に応じて、設定すればよい。これは、図3(B)、(C)で位相を変化させたことと同様である。このような位相θ、θの設定は、周知の姿勢検出方法を用いて受電器120の姿勢を検出することによって行えばよい。また、受電器120の姿勢と、位相θ、θとを対応させたテーブルデータを予め用意しておき、制御部200の内部メモリ等に格納しておけばよい。
図11は、実施の形態1の送電装置300と受電器120を示す図である。送電装置300は、3つの送電器110A、110B、110C、制御部200、及び交流電源11を含む。交流電源11は、図10に示す発振器210、アンプ部220A、220B、220C、整合部230A、230B、230Cに対応する。
送電器110A、110B、110Cは、それぞれ、一次側共振コイル13A、13B、13C、送電側制御回路14A、14B、14C、通信部15A、15B、15Cを有する。
通信部15A、15B、15Cは、送電側制御回路14A、14B、14Cに接続されており、互いに通信を行うとともに、受電器120の通信部26と通信を行う。通信部15A、15B、15Cと、通信部26との通信としては、例えば、図7に示す位相送信部145と、位相受信部241との通信がある。通信部15A、15B、15Cは、無線通信を行える通信部であればよく、無線通信の形式は特に限定されるものではなく、どのような形式のものであってもよい。通信部15A、15B、15Cとしては、例えば、Bluetooth(登録商標)の通信を行うことのできる通信回路を用いることができる。
受電器120は、二次側共振コイル22、受電側制御回路24、整流部25、通信部26を有する。受電器120には、負荷デバイス21が接続される。整流部25は、二次側共振コイル22で受電した交流電力を整流して受電側制御回路24及び負荷デバイス21に供給する。通信部26は、送電器110A、110B、110Cの通信部15A、15B、15Cと通信を行う。
受電器120の二次側共振コイル22は、送電器110A、110B、110Cの一次側共振コイル13A、13B、13Cから交流電力を受電する。
次に、図12及び図13を用いて、実施の形態1の送電装置300において、送電器110A、110B、110Cの共振周波数の調整方法について説明する。送電器110A、110B、110Cの共振周波数の調整は、制御部200と、送電側制御回路14A、14B、14Cとによって行われる。
図12は、送電器110A、110B、110Cの送電側制御回路14A、14B、14Cが調整するコンデンサ132A、132B、132Cの静電容量と、静電容量の調整が完了した場合にオンにされるフラグを示すテーブル形式のデータの一例を示す図である。送電器110A、110B、110Cのフラグは、フラグ設定部146A、146B、146Cによって設定される。
図12において、イベントは、制御部200が送電器110A、110B、110Cに対して、静電容量の調整を実行させる内容を表す。イベントの種類としては、送電器A共振調整1回目、送電器B共振調整1回目、送電器C共振調整1回目、及び全フラグ確認1回目があり、2回目から5回目まで同様のイベントが設定されている。
送電器A共振調整1回目は、制御部200が送電器110Aの送電側制御回路14Aにコンデンサ132Aの静電容量を設定させるイベントである。より具体的には、制御部200の指令により、送電側制御回路14Aのフィードバック制御部144が、コンデンサ132Aの静電容量を設定する。コンデンサ132Aの静電容量の設定の仕方は、図7及び図8を用いて説明した通りである。
送電器B共振調整1回目と送電器C共振調整1回目は、それぞれ、制御部200が送電器110B、110Cの送電側制御回路14B、14Cにコンデンサ132B、132Cの静電容量を設定させるイベントである。より具体的には、制御部200の指令により、送電側制御回路14Bと14Cのフィードバック制御部144が、コンデンサ132B、132Cの静電容量を設定する。コンデンサ132B、132Cの静電容量の設定の仕方は、図7及び図8を用いて説明した通りである。
また、このような静電容量の設定は、後述するフラグ和が'3'になるまで実行される。
図12には、一例として、5回目の設定でフラグ和が'3'になるケースを示す。このため、図12には、送電器A共振調整1回目、送電器B共振調整1回目、送電器C共振調整1回目から、送電器A共振調整5回目、送電器B共振調整5回目、送電器C共振調整5回目までを示す。
また、図12に示すフラグは、フラグ設定部146A、146B、146Cによって設定される。フラグ設定部146A、146B、146Cは、それぞれ、今回の設定値の前回の設定値に対する変化分が絶対値で0.2pF以下の場合にフラグをオンにする。フラグがオンにされるとフラグの値は'1'になる。
なお、送電器A共振調整1回目、送電器B共振調整1回目、送電器C共振調整1回目の場合は、前回の設定値が存在しないため、フラグはオフに保持される。
全フラグ確認1回目は、送電器110A、110B、110Cについて、送電器A共振調整1回目、送電器B共振調整1回目、及び送電器C共振調整1回目で得られたフラグの合計値(フラグ和)を制御部200が演算するイベントである。フラグ和は、各回における送電器110A、110B、110Cのフラグ設定部146A、146B、146Cによって設定されるフラグの合計値を示す。
このような全フラグの確認は、2回目から5回目まで同様に行われる。なお、送電器A共振調整1回目、送電器B共振調整1回目、送電器C共振調整1回目でフラグはオフに保持されるため、全フラグ確認1回目の場合のフラグ和は0である。
例えば、送電器A共振調整3回目の場合には、前回の設定値が27.0pFであり、今回の設定値が26.8pFであるため、フラグはオン('1')になる。送電器B共振調整3回目の場合には、前回の設定値が30.2pFであり、今回の設定値も30.2pFであるため、フラグはオン('1')になる。送電器C共振調整3回目の場合には、前回の設定値が40.0pFであり、今回の設定値が41.1pFであるため、フラグはオフに保持される。
従って、全フラグ確認3回目のフラグ和は'2'である。
図12では、一例として、5回目の設定でフラグ和が'3'になっているため、5回目の設定で処理が完了する。
なお、このように、送電器110A、110B、110Cのすべてについて、今回の設定値の前回の設定値に対する変化分が所定値以下になるまで共振周波数の調整を繰り返し行うのは、次のような理由によるものである。すなわち、磁界共鳴を用いる送電装置300は、Q値が非常に高いので、コンデンサ132A、132B、132Cの静電容量が少し変わっただけで、Q値のピークがドラスティックに変わるセンシティブな系であるためである。
次に、図13を用いて、実施の形態1の送電装置300における共振周波数の設定処理について説明する。
図13は、実施の形態1の送電装置300における共振周波数の設定処理を示すフローチャートである。図13に示す共振周波数の設定処理は、制御部200、送電器110A、110B、110Cによって実行される処理であり、例えば、送電装置300を所定の場所に設置する際に行われる。
送電装置300の電源が投入されることにより、制御部200は処理を開始する。
制御部200は、送電器110Aの共振周波数の調整を指示する(ステップS101)。送電器110Aの共振周波数の調整は、送電器110Aのみが一次側共振コイル13Aから交流電力を出力し、送電器110B、110Cの一次側共振コイル13B、13Cが交流電力を出力しない状態で行われる。
送電器110B、110Cの一次側共振コイル13B、13Cが交流電力を出力しない状態にすることは、制御部200が送電器110B、110Cのフィードバック制御部144に、フィードバック制御を停止させることによって実現される。
送電器110Aは、一次側共振コイル13Aから交流電力を出力し、共振周波数の調整を実行し、前回の静電容量と今回の静電容量との差分が所定範囲内であれば、フラグをオンにする(ステップS102)。
具体的には、送電器110Aのみが一次側共振コイル13Aから交流電力を出力している状態で、送電側制御回路14Aのフィードバック制御部144がコンデンサ132Aの静電容量を設定する。
コンデンサ132Aの静電容量の設定の仕方は、図7及び図8を用いて説明した通りである。そして、送電側制御回路14Aのフラグ設定部146Aは、今回の設定値の前回の設定値に対する変化分が絶対値で0.2pF以下の場合に、フラグをオンにする。フラグ設定部146Aは、n回目の共振周波数の調整が完了したことと、フラグの値を示すデータを制御部200に送信する。ここで、nの値は、共振周波数の設定処理を行った回数を表し、共振周波数の調整処理を行う度にインクリメントされる。
なお、送電側制御回路14Aのフィードバック制御部144は、コンデンサ132Aの静電容量をステップS102における調整値に固定する。
制御部200は、送電器110Aからn回目の共振周波数の調整が完了したことと、フラグの値を示すデータを受信する(ステップS103)。
制御部200は、送電器110Bの共振周波数の調整を指示する(ステップS104)。送電器110Bの共振周波数の調整は、送電器110Bのみが一次側共振コイル13Bから交流電力を出力し、送電器110A、110Cの一次側共振コイル13A、13Cが交流電力を出力しない状態で行われる。
送電器110A、110Cの一次側共振コイル13A、13Cが交流電力を出力しない状態にすることは、制御部200が送電器110A、110Cのフィードバック制御部144に、フィードバック制御を停止させることによって実現される。
送電器110Bの送電側制御回路14Bは、共振周波数の調整を実行し、前回の静電容量と今回の静電容量との差分が所定範囲内であれば、フラグをオンにする(ステップS105)。
具体的には、送電器110Bのみが一次側共振コイル13Bから交流電力を出力している状態で、送電側制御回路14Bのフィードバック制御部144がコンデンサ132Bの静電容量を設定する。コンデンサ132Bの静電容量の設定の仕方は、図7及び図8を用いて説明した通りである。そして、送電側制御回路14Bのフラグ設定部146Bは、今回の設定値の前回の設定値に対する変化分が絶対値で0.2pF以下の場合に、フラグをオンにする。フラグ設定部146Bは、n回目の共振周波数の調整が完了したことと、フラグの値を示すデータを制御部200に送信する。
なお、送電側制御回路14Bのフィードバック制御部144は、コンデンサ132Bの静電容量をステップS105における調整値に固定する。
制御部200は、送電器110Bからn回目の共振周波数の調整が完了したことと、フラグの値を示すデータを受信する(ステップS106)。
制御部200は、送電器110Cの共振周波数の調整を指示する(ステップS107)。送電器110Cの共振周波数の調整は、送電器110Cのみが一次側共振コイル13Cから交流電力を出力し、送電器110A、110Bの一次側共振コイル13A、13Bが交流電力を出力しない状態で行われる。
送電器110A、110Bの一次側共振コイル13A、13Bが交流電力を出力しない状態にすることは、制御部200が送電器110A、110Bのフィードバック制御部144に、フィードバック制御を停止させることによって実現される。
送電器110Cの送電側制御回路14Cは、共振周波数の調整を実行し、前回の静電容量と今回の静電容量との差分が所定範囲内であれば、フラグをオンにする(ステップS108)。
具体的には、送電器110Cのみが一次側共振コイル13Cから交流電力を出力している状態で、送電側制御回路14Cのフィードバック制御部144がコンデンサ132Cの静電容量を設定する。コンデンサ132Cの静電容量の設定の仕方は、図7及び図8を用いて説明した通りである。そして、送電側制御回路14Cのフラグ設定部146Cは、今回の設定値の前回の設定値に対する変化分が絶対値で0.2pF以下の場合に、フラグをオンにする。フラグ設定部146Cは、n回目の共振周波数の調整が完了したことと、フラグの値を示すデータを制御部200に送信する。
なお、送電側制御回路14Cのフィードバック制御部144は、コンデンサ132Cの静電容量をステップS108における調整値に固定する。
制御部200は、送電器110Cからn回目の共振周波数の調整が完了したことと、フラグの値を示すデータを受信する(ステップS109)。
制御部200は、送電器110A〜110Cのすべてのフラグを確認する(ステップS110)。
そして、制御部200は、すべてのフラグがオン('1')であるか否かを判定する(ステップS111)。具体的には、ステップS111において、制御部200は、フラグ和が'3'であるか否かを判定する。
制御部200は、すべてのフラグがオン('1')であると判定すると、一連の処理を終了する。
一方、制御部200は、すべてのフラグがオン('1')ではないと判定すると、フローをS101にリターンする。この結果、送電器110A、110B、110Cの共振周波数の設定処理が再度行われる。
以上のように、実施の形態1の送電装置300では、送電器110Aの共振周波数の調整は、送電器110Aのみが一次側共振コイル13Aから交流電力を出力し、送電器110B、110Cの一次側共振コイル13B、13Cが交流電力を出力しない状態で行われる。すなわち、送電器110Aの共振周波数の調整は、送電器110Aのみが一次側共振コイル13Aから交流電力を出力する状態で行われる。
同様に、送電器110B、110Cの共振周波数の調整は、それぞれ、送電器110B、110Cのみが一次側共振コイル13B、13Cから交流電力を出力する状態で行われる。
従って、実施の形態1の送電装置300では、送電器110A、110B、110Cの互いの影響を低減した状態で共振周波数を調整できるので、送電器110A、110B、110Cの各々の共振周波数を高精度に調整することができる。
このように、実施の形態1の送電装置300では、複数の送電器の共振周波数を高精度に調整することができる。送電器110A、110B、110Cの各々の共振周波数は、他の2つの送電器をオフにした状態で設定される。
なお、以上では、3つの送電器110A、110B、110Cを含み、3つの送電器110A、110B、110Cの一次側共振コイル13A、13B、13Cが互いに垂直に配置される形態について説明した。
しかしながら、送電器及び一次側共振コイルの数は、2つ以上であれば幾つであってもよい。
また、複数の一次側共振コイルは、一つの一次側共振コイルで電波を放射できる領域よりも広い領域に電波を放射できるように配置されていればよく、どのように配置されていてもよい。複数の一次側共振コイルは、互いが電力を放射する領域が近接していればよく、角度を有さずに、平行に配列されていてもよい。これは、複数の一次側共振コイルから電力を出力することにより、よりも広い範囲で受電器が受電できるようにするためである。
また、以上では、送電器110A、110B、110Cが一次側コイル12を含まずに、交流電源11から直接的に電力の供給を受ける形態について説明した。この場合には、共振周波数において、一次側共振コイル13A、13B、13Cに流れる電流の位相は、交流電源11から出力される電圧の位相と等しいため、目標値設定部143の目標値φmtを0度に設定した。
しかしながら、送電器110A、110B、110Cは一次側コイル12を含んでもよい。この場合には、一次側共振コイル13A、13B、13Cは、交流電源11から一次側コイル12に入力される電力を一次側コイル12から電磁誘導で受電すればよい。
なお、この場合には、共振周波数において、一次側共振コイル13A、13B、13Cに流れる電流の位相は、交流電源11から出力される電圧の位相に対して90度遅れるため、目標値設定部143の目標値φmtを90度に設定すればよい。
また、以上では、送電装置300を所定の場所に設置する際に、送電器110A、110B及び110C、110Cの共振周波数の調整を行う形態について説明した。しかしながら、例えば、制御部200が所定時間毎に、送電側制御回路14A、14B、14Cのフィードバック制御部144に電流の位相を検出させて、位相に異常がある場合に、送電器110A、110B及び110C、110Cの共振周波数の調整を行うようにしてもよい。
また、送電側制御回路14A、14B、14Cが電流の位相を監視し、位相に異常がある場合に、制御部200と連携して、送電器110A、110B及び110C、110Cの共振周波数の調整を行うようにしてもよい。
<実施の形態2>
図14は、実施の形態2の送電装置400を示す図である。送電装置400は、3つの送電器110A、110B、110C、制御部200A、発振器210、アンプ部220A、220B、220C、整合部230A、230B、230C、位相調整部240A、240B、及びスイッチ401A、401B、401Cを含む。
実施の形態2の送電装置400は、実施の形態1の送電装置300と次の点で異なる。実施の形態1の制御部200を制御部200Aに置き換えてある。実施の形態1の送電器110A、110B、110Cからフラグ設定部146A、146B、146Cをそれぞれ取り除いてある。実施の形態1の整合部230A、230B、230Cと、一次側共振コイル13A、13B、13Cとの間に、スイッチ401A、401B、401Cを追加してある。
このため、実施の形態1の送電装置300と同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
送電器110A、110B、110Cの送電側制御回路14A、14B、14Cがフラグ設定部146A、146B、146Cを含まないことにより、実施の形態2の制御部200Aの制御処理は、実施の形態1の制御部200の制御処理と以下の点が異なる。
制御部200Aは、送電側制御回路14A、14B、及び14Cのフィードバック制御部144のオン/オフの切り替えと、フラグの和を求める処理を行わない。
また、制御部200Aは、スイッチ401A、401B、401Cの切り替え処理を行う点で、実施の形態1の制御部200と異なる。
スイッチ401A、401B、401Cは、それぞれ、整合部230A、230B、230Cと、一次側共振コイル13A、13B、13Cとの間に、挿入されている。スイッチ401A、401B、401Cのオン/オフは制御部200によって切り替えられる。
スイッチ401A、401B、401Cがオンのときは、それぞれ、整合部230A、230B、230Cと、一次側共振コイル13A、13B、13Cとは導通する。スイッチ401A、401B、401Cがオフのときは、それぞれ、整合部230A、230B、230Cと、一次側共振コイル13A、13B、13Cとは導通しない。
スイッチ401A、401B、401Cは、それぞれ、送電器110A、110B、110Cの共振周波数を調整するときにオンにされる。すなわち、送電器110Aの共振周波数を調整するときには、スイッチ401Aのみがオンにされる。送電器110Bの共振周波数を調整するときには、スイッチ401Bのみがオンにされる。送電器110Cの共振周波数を調整するときには、スイッチ401Cのみがオンにされる。
これは、送電器110A、110B、110Cの各々の共振周波数を調整するときに、発振器210と、他の2つの送電器とが構築するループを切り離すためである。
なお、スイッチ401A、401B、401Cのうちの任意の1つは、第1スイッチの一例であり、スイッチ401A、401B、401Cのうちの他の任意の1つは、第2スイッチの一例である。
次に、図15を用いて、実施の形態2の送電装置400における共振周波数の設定処理について説明する。
図15は、実施の形態2の送電装置400における共振周波数の設定処理を示すフローチャートである。図15に示す共振周波数の設定処理は、制御部200A、送電器110A、110B、110Cによって実行される処理であり、例えば、送電装置400を所定の場所に設置する際に行われる。
送電装置400の電源が投入されることにより、制御部200Aは処理を開始する。
制御部200Aは、送電器110Aの共振周波数の調整を行うために、スイッチ401Aをオンにするとともに、スイッチ401B及び401Cをオフにする(ステップS201)。
制御部200Aは、送電器110Aの共振周波数の調整を指示する(ステップS202)。送電器110Aの共振周波数の調整は、送電器110Aのみが一次側共振コイル13Aから交流電力を出力し、送電器110B、110Cの一次側共振コイル13B、13Cが交流電力を出力しない状態で行われる。また、スイッチ401B及び401Cはオフにされているため、発振器210と、送電器110B及び110Cとのループは、スイッチ401B及び401Cによって切り離されている。
送電器110Aは、一次側共振コイル13Aから交流電力を出力し、送電側制御回路14Aのフィードバック制御部144は、共振周波数の調整を実行し、コンデンサ132Aの静電容量を調整値に固定する(ステップS203)。
具体的には、発振器210と送電器110B及び110Cとのループは、スイッチ401B及び401Cによって切り離され、送電器110Aのみが一次側共振コイル13Aから交流電力を出力している状態で、送電側制御回路14Aのフィードバック制御部144がコンデンサ132Aの静電容量を設定する。そして、フィードバック制御部144は、コンデンサ132Aの静電容量を調整値に固定する。
制御部200Aは、送電器110Aからn回目の共振周波数の調整が完了したことを示すデータを受信する(ステップS204)。
制御部200Aは、送電器110Bの共振周波数の調整を行うために、スイッチ401Bをオンにするとともに、スイッチ401A及び401Cをオフにする(ステップS205)。
制御部200Aは、送電器110Bの共振周波数の調整を指示する(ステップS206)。送電器110Bの共振周波数の調整は、送電器110Bのみが一次側共振コイル13Bから交流電力を出力し、送電器110A、110Cの一次側共振コイル13A、13Cが交流電力を出力しない状態で行われる。また、スイッチ401A及び401Cはオフにされているため、発振器210と、送電器110A及び110Cとのループは、スイッチ401A及び401Cによって切り離されている。
送電器110Bは、一次側共振コイル13Bから交流電力を出力し、送電側制御回路14Bのフィードバック制御部144は、共振周波数の調整を実行し、コンデンサ132Bの静電容量を調整値に固定する(ステップS207)。
具体的には、発振器210と送電器110A及び110Cとのループは、スイッチ401A及び401Cによって切り離され、送電器110Bのみが一次側共振コイル13Bから交流電力を出力している状態で、送電側制御回路14Bのフィードバック制御部144がコンデンサ132Bの静電容量を設定する。そして、フィードバック制御部144は、コンデンサ132Bの静電容量を調整値に固定する。
制御部200Aは、送電器110Bからn回目の共振周波数の調整が完了したことを示すデータを受信する(ステップS208)。
制御部200Aは、送電器110Cの共振周波数の調整を行うために、スイッチ401Cをオンにするとともに、スイッチ401A及び401Bをオフにする(ステップS209)。
制御部200Aは、送電器110Cの共振周波数の調整を指示する(ステップS210)。送電器110Cの共振周波数の調整は、送電器110Cのみが一次側共振コイル13Cから交流電力を出力し、送電器110A、110Bの一次側共振コイル13A、13Bが交流電力を出力しない状態で行われる。また、スイッチ401A及び401Bはオフにされているため、発振器210と、送電器110A及び110Bとのループは、スイッチ401A及び401Bによって切り離されている。
送電器110Cは、一次側共振コイル13Cから交流電力を出力し、送電側制御回路14Cのフィードバック制御部144は、共振周波数の調整を実行し、コンデンサ132Cの静電容量を調整値に固定する(ステップS211)。
具体的には、発振器210と送電器110A及び110Bとのループは、スイッチ401A及び401Bによって切り離され、送電器110Cのみが一次側共振コイル13Cから交流電力を出力している状態で、送電側制御回路14Cのフィードバック制御部144がコンデンサ132Cの静電容量を設定する。そして、フィードバック制御部144は、コンデンサ132Cの静電容量を調整値に固定する。
制御部200Aは、送電器110Cからn回目の共振周波数の調整が完了したことを示すデータを受信する(ステップS212)。
制御部200Aは、送電器110A〜110Cのすべての共振周波数の調整が完了したか否かを判定する(ステップS213)。
制御部200Aは、すべての共振周波数の調整が完了したと判定すると、一連の処理を終了する。
一方、制御部200Aは、すべての共振周波数の調整が完了していないと判定すると、ステップS213の処理を繰り返し実行する。
以上のように、実施の形態2の送電装置400では、送電器110Aの共振周波数の調整は、送電器110Aのみが一次側共振コイル13Aから交流電力を出力し、送電器110B、110Cの一次側共振コイル13B、13Cが交流電力を出力しない状態で行われる。すなわち、送電器110Aの共振周波数の調整は、送電器110Aのみが一次側共振コイル13Aから交流電力を出力する状態で行われる。
また、このとき、スイッチ401B及び401Cはオフにされているため、発振器210と、送電器110B及び110Cとのループは、スイッチ401B及び401Cによって切り離されている。
同様に、送電器110B、110Cの共振周波数の調整は、それぞれ、送電器110B、110Cのみが一次側共振コイル13B、13Cから交流電力を出力する状態で行われる。
また、送電器110Bの共振周波数の調整を行うときは、スイッチ401A及び401Cはオフにされているため、発振器210と、送電器110A及び110Cとのループは、スイッチ401A及び401Cによって切り離されている。
また、送電器110Cの共振周波数の調整を行うときは、スイッチ401A及び401Bはオフにされているため、スイッチ401A及び401Bはオフにされているため、発振器210と、送電器110A及び110Bとのループは、スイッチ401A及び401Bによって切り離されている。
従って、実施の形態2の送電装置400では、送電器110A、110B、110Cの互いの影響を低減した状態で共振周波数を調整できるので、送電器110A、110B、110Cの各々の共振周波数を高精度に調整することができる。
実施の形態2の送電装置400では、スイッチ401A〜401Cで、それぞれ、発振器210と、送電器110A〜110Cとのループを切り離すため、共振周波数の調整を1度で終えるようにしている。このため、実施の形態1の送電装置300よりも短時間で共振周波数の調整を終えることができる。
特に、共振周波数の調整を行わない送電器と発振器210とのループをスイッチで切り離すことができるので、他の送電器の影響をより低減した状態で、送電器110A、110B、110Cの各々の共振周波数を高精度に調整することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の送電装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
300 送電装置
13A、13B、13C 一次側共振コイル
110A、110B、110C 送電器
200 制御部
210 発振器
220A、220B、220C アンプ部
230A、230B、230C 整合部
240A、240B 位相調整部
110、110A、110B、110C 送電器
14、14A、14B、14C 送電側制御回路
24 受電側制御回路
120 受電器
SE1 電流検出センサ
132A、132B、132C コンデンサ
141,142 位相検出部
143 目標値設定部
144 フィードバック制御部
145 位相送信部
146A、146B、146C フラグ設定部
400 送電装置
200A 制御部
401A、401B、401C スイッチ

Claims (7)

  1. 第1送電器と第2送電器とを含む送電装置であって、
    前記第1送電器は、
    交流電源から受電する第1の一次側共振コイルと、
    前記第1の一次側共振コイルに供給される第1電圧の位相に対する、前記第1の一次側共振コイルに流れる第1電流の位相の第1位相差を検出する第1位相差検出部と、
    前記第1の一次側共振コイルに設けられる第1可変容量部と、
    前記第1可変容量部の第1静電容量を変化させたときの前記第1静電容量の変化量に対する前記第1位相差の変化度合に基づき、共振周波数が得られるように前記第1静電容量を調整する第1制御部と
    を有し、
    前記第2送電器は、
    前記交流電源に接続される位相調整部と、
    前記第1の一次側共振コイルに並べて配設され、前記位相調整部を介して前記交流電源から受電する第2の一次側共振コイルと、
    前記第2の一次側共振コイルに供給される第2電圧の位相に対する、前記第2の一次側共振コイルに流れる第2電流の位相の第2位相差を検出する第2位相差検出部と、
    前記第2の一次側共振コイルに設けられる第2可変容量部と、
    前記第2可変容量部の第2静電容量を変化させたときの前記第2静電容量の変化量に対する前記第2位相差の変化度合に基づき、共振周波数が得られるように前記第2静電容量を調整する第2制御部と
    を有し、
    前記第1制御部は、前記第2送電器がオフの状態で、前記第1送電器の共振周波数を調整し、
    前記第2制御部は、前記第1送電器がオフの状態で、前記第2送電器の共振周波数を調整する、送電装置。
  2. 前記第1制御部及び前記第2制御部は、それぞれ、前記第1送電器及び前記第2送電器のオン/オフを制御しており、
    前記第1制御部は、前記第1送電器の共振周波数を調整するときに、前記第2制御部に前記第2送電器をオフにさせ、
    前記第2制御部は、前記第2送電器の共振周波数を調整するときに、前記第1制御部に前記第1送電器をオフにさせる、請求項1記載の送電装置。
  3. 前記第1制御部は、前記第2制御部に前記第2送電器の出力をオフにさせた状態で、前記第1送電器の共振周波数を調整し、
    前記第2制御部は、前記第1制御部に前記第1送電器の出力をオフにさせた状態で、前記第2送電器の共振周波数を調整する、請求項2記載の送電装置。
  4. 前記第1制御部は、前記第2制御部に前記第2送電器の出力をオフにさせた状態で、今回の調整処理で設定した第1静電容量と、前回の調整処理で設定した第1静電容量との第1の差が絶対値で所定値以下になるまで、前記第1送電器の共振周波数を調整し、
    前記第2制御部は、前記第1制御部に前記第1送電器の出力をオフにさせた状態で、今回の調整処理で設定した第2静電容量と、前回の調整処理で設定した第2静電容量との第2差が絶対値で所定値以下になるまで、前記第2送電器の共振周波数を調整し、
    前記第1制御部及び前記第2制御部は、前記第1の差と前記第2の差がともに絶対値で前記所定値以下になると、前記第1送電器及び前記第2送電器の共振周波数の調整処理を終了する、請求項1乃至3のいずれか一項記載の送電装置。
  5. 前記交流電源と、前記第1の一次側共振コイルとの間に挿入され、前記第1制御部によって接続状態が切り替えられる第1スイッチと、
    前記交流電源と、前記第2の一次側共振コイルとの間に挿入され、前記第2制御部によって接続状態が切り替えられる第2スイッチと
    をさらに含み、
    前記第1制御部は、前記第2制御部に前記第2スイッチを非導通状態にさせることによって前記第2送電器がオフになった状態で、前記第1送電器の共振周波数を調整し、
    前記第2制御部は、前記第1制御部に前記第1スイッチを非導通状態にさせることによって前記第1送電器がオフになった状態で、前記第2送電器の共振周波数を調整する、請求項2記載の送電装置。
  6. 前記第1送電器の共振周波数を調整と、前記第2送電器の共振周波数を調整とが完了した後は、前記第1可変容量部の第1静電容量と、前記第2可変容量部の第2静電容量とを固定して送電を行う、請求項1乃至5のいずれか一項記載の送電装置。
  7. 前記第1送電器は、
    前記交流電源と前記第1の一次側共振コイルとの間に設けられ、前記交流電源から電力を受電する第1の一次側コイルをさらに有し、
    前記第1の一次側共振コイルは、前記第1の一次側コイルから電磁誘導によって電力を受電し、
    前記第2送電器は、
    前記位相調整部を介して前記交流電源に接続される第2の一次側コイルをさらに有し、
    前記第2の一次側共振コイルは、前記第2の前記一次側コイルから電磁誘導によって電力を受電する、請求項1乃至6のいずれか一項記載の送電装置。
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