JP6221072B2 - 非接触給電装置 - Google Patents

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Description

本技術分野は、非接触で電力を伝送する非接触給電装置に関する。
近年、直接的な電気的接続ではなく、非接触(無接点)で電力を伝送する非接触給電装置(無接点電力伝送システム)が開発されている。
図19は、従来の非接触給電装置100の要部回路図である。非接触給電装置100は、受電装置101と、送電制御装置119と、送電装置120とを有する。
非接触給電装置100において、送電コイル123と受電コイル127との間に、金属異物129が挟まった状態で送電を継続すると、金属異物129にうず電流が流れ、発熱してしまう。そのため、送電コイル123と受電コイル127との間の金属異物129の有無を、信号処理により検出する方法が考案されている。以下にその詳細を説明する。
受電装置101は、負荷変調トランジスタ103と、整流回路104と、給電制御トランジスタ105と、受電側制御回路107と、ロードロップアウト(LDO)レギュレータ109と、受電コイル127とを有する。負荷変調トランジスタ103は、負荷変調を行う。給電制御トランジスタ105は、給電制御を行う。受電側制御回路107は、負荷変調トランジスタ103と給電制御トランジスタ105を制御する。
ロードロップアウトレギュレータ109の入力端および出力端の電圧が、信号線111、113を経由して受電側制御回路107に入力される。受電側制御回路107はロードロップアウトレギュレータ109の両端電圧を測定することにより、負荷115の負荷状態を検出する。負荷115は、バッテリ117と充電制御装置116で構成されている。
送電装置120は、送電コイル123と、送電部124とを有する。送電制御装置119は、波形検出回路121と、電圧検出回路122と、送電側制御回路125と、ドライバ制御回路126とを有する。
送電制御装置119は、波形検出回路121によって送電コイル123の誘起電圧の振幅のピーク値を検出する。その結果、送電側制御回路125によって受電装置101の負荷変動が検出される。
受電装置101は、通常送電中に負荷変調を行い、送電装置120に、受電コイル127から異物検出信号PT1を送信する。これに基づいて送電側制御回路125は、受電装置101の負荷の変化を測定し、異物検出信号PT1が受信できない場合に、金属異物129が存在すると判定して、通常送電を停止する。このような構成により、送電コイル123と受電コイル127との間の金属異物129が検出される。
上記の先行技術文献としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2008−206231号公報
非接触給電装置は、第1コイルと、第1コイルと対向して配置された第2コイルと、検知部とを備える。検知部は、絶縁体と、送信主アンテナ部と、送信副アンテナ部と、送信回路と、受信主アンテナ部と、受信副アンテナ部と、受信回路と、を有する。絶縁体は、第1コイルと、第2コイルとの間に設置されている。送信主アンテナ部は、絶縁体の第1面に直線状に形成されている。送信副アンテナ部は、絶縁体の第1面に形成され、送信主アンテナ部と交差し、かつ電気的に接続されている。送信回路は、送信主アンテナ部と電気的に接続され、信号を送信する。受信主アンテナ部は、絶縁体の第1面の反対側の第2面に直線状に形成されている。受信副アンテナ部は、絶縁体の第2面に形成され、受信主アンテナ部と交差し、かつ電気的に接続されている。受信回路は、受信主アンテナ部と電気的に接続されている。受信回路は、受信主アンテナ部と受信副アンテナ部により信号を受信し、受信した信号の特性の変化から、第1コイルと第2コイルとの間の絶縁体以外の物を検知する。
図1は、本実施の形態1における非接触給電装置の分解斜視図である。 図2Aは、本実施の形態1における非接触給電装置の受信アンテナの説明図である。 図2Bは、本実施の形態1における非接触給電装置の送信アンテナの説明図である。 図2Cは、本実施の形態1における非接触給電装置の検知部の上面図である。 図3は、本実施の形態1における非接触給電装置の周波数特性図である。 図4は、金属異物が存在する場合の、本実施の形態1における非接触給電装置の検知部の上面図である。 図5は、本実施の形態1における非接触給電装置の周波数特性図である。 図6は、指が接近した場合の、本実施の形態1における非接触給電装置の検知部の上面図である。 図7は、本実施の形態1における非接触給電装置の周波数特性図である。 図8は、本実施の形態3における非接触給電装置の分解斜視図である。 図9は、本実施の形態3における非接触給電装置の検知部の上面図である。 図10は、本実施の形態3における非接触給電装置の周波数特性図である。 図11は、金属異物が存在する場合の、本実施の形態3における非接触給電装置の検知部の上面図である。 図12は、本実施の形態3における非接触給電装置の周波数特性図である。 図13は、指が接近した場合の、本実施の形態3における非接触給電装置の検知部の上面図である。 図14は、本実施の形態3における非接触給電装置の周波数特性図である。 図15は、本実施の形態4における非接触給電装置の検知部の上面図である。 図16Aは、本実施の形態4における副アンテナ部の形状を説明する図である。 図16Bは、本実施の形態4における他の副アンテナ部の形状を説明する図である。 図16Cは、図2Cに示す副アンテナ部の形状を説明する図である。 図17Aは、異物が存在する場合の、図16Aに示す副アンテナ部の説明図である。 図17Bは、異物が存在する場合の、図16Bに示す副アンテナ部の説明図である。 図17Cは、異物が存在する場合の、図16Cに示す副アンテナ部の説明図である。 図18Aは、本実施の形態5における副アンテナ部の形状を説明する図である。 図18Bは、本実施の形態5における他の副アンテナ部の形状を説明する図である。 図18Cは、本実施の形態5におけるさらに他の副アンテナ部の形状を説明する図である。 図19は、従来の非接触給電装置の要部回路図である。
従来の非接触給電装置100では、異物検出信号PT1により異物129の挿入を検出しているので、異物129が金属である必要がある。例えば送電コイル123と受電コイル127との間に指などの生体が存在する場合は、異物検出信号PT1が指を透過してしまう。そのため指などの生体が存在する場合、異物として検出できない。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態における非接触給電装置11の分解斜視図である。図2Aは、本実施の形態における非接触給電装置11の受信アンテナ23の説明図である。図2Bは、本実施の形態における非接触給電装置11の送信アンテナ41の説明図である。図2Cは、本実施の形態における非接触給電装置11の検知部17の上面図である。図2A〜図2Cは、第1コイル13から絶縁体19を透視して検知部17を見た図である。
非接触給電装置11は、第1コイル13(受電コイル)と、第1コイル13と対向して配置された第2コイル15(送電コイル)と、検知部17とを備える。検知部17は、絶縁体19と、送信主アンテナ部43と、送信副アンテナ部45と、送信回路21と、受信主アンテナ部27と、受信副アンテナ部29と、受信回路25と、を有する。絶縁体19は、第1コイル13と、第2コイル15との間に設置されている。送信主アンテナ部43は、絶縁体19の第1面(裏面)に直線状に形成されている。送信副アンテナ部45は、絶縁体19の第1面に形成され、送信主アンテナ部43と交差し、かつ電気的に接続されている。送信回路21は、送信主アンテナ部43と電気的に接続され、信号を送信主アンテナ部43に送信する。受信主アンテナ部27は、絶縁体19の第1面の反対側の第2面(表面)に直線状に形成されている。受信副アンテナ部29は、絶縁体19の第2面に形成され、受信主アンテナ部27と交差し、かつ電気的に接続されている。受信回路25は、受信主アンテナ部27と電気的に接続されている。受信回路25は、受信主アンテナ部27と受信副アンテナ部29により信号を受信し、受信した信号の特性の変化から、第1コイル13と第2コイル15との間の絶縁体19以外の物を検知する。
以下、具体的に本実施の形態における非接触給電装置11の構成、動作について説明する。図1において、受電用の第1コイル13は、例えば樹脂製の第1保持体31にらせん状の溝を設け、溝の中にリッツ線を挿入し、らせんコイルを形成することで構成されている。第1コイル13は、受電回路33と電気的に接続されている。受電回路33は、第1コイル13からの電力を負荷(図示せず)に適した電力に変換して出力する。なお、負荷としては、電力を消費するものに限定されず、電力を蓄える2次電池等であってもよい。
第1コイル13に対向して第2コイル15が配置されている。第2コイル15は、樹脂製の第2保持体34に設けた溝にリッツ線を挿入し、らせんコイルを形成することで構成されている。第2コイル15は、送電回路35と電気的に接続されている。送電回路35は、第2コイル15から第1コイル13へ伝送する電力を生成する。送電回路35は、系統電源から、電力伝送を行うための交流波形に変換する機能を有する。
なお、図1の破線の両矢印30に示すように、受電回路33と送電回路35との間は、無線で情報が伝達される。これにより、受電回路33は、送電回路35へ、例えば、送電要求や、受電回路33の電圧や電流などの情報を出力する。そして、送電回路35が、受電回路33へ、送電の開始や停止を知らせる。これらの情報のやり取りはデータ信号にて行われる。
第1コイル13と第2コイル15との間には、絶縁体19が配置されている。すなわち、第1コイル13は、絶縁体19を介して、第2コイル15の上方に配置されている。第2コイル15は、例えば床の上に設置される。
検知部17は、板状の絶縁体19と、絶縁体19の第1面(裏面)に設けられた送信アンテナ41と、絶縁体19の第2面(表面)に設けられた受信アンテナ23と、送信回路21と、受信回路25と、を有する。
本実施の形態では、絶縁体19として、ガラスエポキシ系プリント基板が用いられている。そして、受信アンテナ23と送信アンテナ41は、電極パターンにより形成されている。しかし、受信アンテナ23と送信アンテナ41は電極パターンに限らず、例えば金属ワイヤなどでもよい。但し、薄型化のために、電極パターンが好ましい。
受信アンテナ23は、直線状の受信主アンテナ部27と、複数の受信副アンテナ部29で構成されている。複数の受信主アンテナ部27は、お互いに平行に形成されている。それぞれの受信主アンテナ部27に、複数の受信副アンテナ部29が交差し、かつ電気的に接続されている。受信副アンテナ部29は、受信主アンテナ部27の長さよりも短く、隣接する受信主アンテナ部27とは重ならないように形成されている。受信主アンテナ部27は、受信回路25と電気的に接続されている。なお、本実施の形態1では、受信主アンテナ部27と受信副アンテナ部29とは、垂直に交差している。
送信アンテナ41は、直線状の送信主アンテナ部43と、複数の送信副アンテナ部45で構成されている。複数の送信主アンテナ部43は、お互いに平行に形成されている。それぞれの送信主アンテナ部43に、複数の送信副アンテナ部45が交差し、かつ電気的に接続されている。送信副アンテナ部45は、送信主アンテナ部43の長さよりも短く、隣接する送信主アンテナ部43とは重ならないように形成されている。送信主アンテナ部43は、送信回路21と電気的に接続されている。なお、本実施の形態1では、送信主アンテナ部43と送信副アンテナ部45とは、垂直に交差している。
接続端39が、絶縁体19の一辺の第1面(裏面)と第2面(表面)に形成されている。第1面の接続端39は、導電性物質が充填されたスルーホールにより第2面の接続端39に電気的に接続されている。受信主アンテナ部27の一端は、絶縁体19の第2面(表面)の接続端39に接続されている。受信回路25は、配線により第1面(裏面)の接続端39に電気的に接続されている。ここで、受信回路25は、絶縁体19の第2面(表面)の接続端39に接続してもよい。ただし、絶縁体19の表面に配線を出さないようにするために、絶縁体19の第1面に接続するのが好ましい。
また、本実施の形態では、送信主アンテナ部43と受信主アンテナ部27における電界結合の影響を低減するために、送信主アンテナ部43と、受信主アンテナ部27は、お互いに平行にならないように形成されている。具体的には、本実施の形態では、電界結合の影響が最小となるように、送信主アンテナ部43と、受信主アンテナ部27は、お互いに直交するように形成されている。
送信回路21は、送電回路35と電気的に接続されている。送電回路35は、例えば送電を開始する前に、検知開始信号Txを送信回路21へ出力する。これに基づいて、送信回路21は、送信アンテナ41に所定の信号を出力する。ここで、信号とは、例えば、送信アンテナ41の近傍(絶縁体19の裏面を含む)に形成される電磁界である。
受信回路25は送電回路35と電気的に接続されている。受信回路25は、送信回路21により送信アンテナ41を介して出力された信号を、受信アンテナ23で受信し、受信強度の変化から異物の有無を判断する。受信アンテナは、例えば、電磁界の変化を信号として受信する。このとき、受信強度は、電磁界強度を指す。そして、受信回路25は、その結果を送電回路35へ出力する。送電回路35は、受信回路25からの結果に応じて、送電の制御を行なう。
次に、検知部17の構成について、図2Cを参照して、詳細に説明する。図2Cは、本実施の形態1における非接触給電装置11の検知部17の上面図である。絶縁体19の上面の受信アンテナ23を実線で、絶縁体19の下面の送信アンテナ41を破線で示している。
図2Cに示すように、絶縁体19を上面から見たとき(すなわち第1コイル13から見たとき)、受信副アンテナ部29と送信副アンテナ部45とは、お互いに重ならず、直交するように形成されている。
なお、受信副アンテナ部29と送信副アンテナ部45が重なっていても、異物を検知できる。しかし、受信副アンテナ部29と送信副アンテナ部45が重なっていると、重なった箇所の電界結合が強くなる。そのため、検知部17に異物が存在している場合、信号特性の変化(感度)が小さくなる。また、異物が受信副アンテナ部29と送信副アンテナ部45をまたぐように存在していると、信号特性の変化を検出できる十分な感度が得られる。よって、受信副アンテナ部29と送信副アンテナ部45は、重ならないように、互いに近づけて形成するのが好ましい。
次に、本実施の形態における周波数特性を図3により説明する。図3は、本実施の形態1における非接触給電装置11の周波数特性図である。なお、図3において、横軸は周波数、縦軸は受信強度を示している。
図3に示すように、受信強度の周波数特性には、2つの共振周波数が存在する。本実施の形態では、この2つの共振周波数を用いて、異物が検知される。なお、f2よりさらに高い周波数において、受信強度が小さい共振周波数が存在している。しかし、f2より高い共振周波数では、受信強度が小さいために、異物に対する信号特性の感度が非常に小さくなる。従って、本実施の形態1では、受信回路25に内蔵したフィルタ回路(図示せず)により高周波帯域をカットしている。
図3に示すように、主要な2つの共振周波数が存在する理由は、送信アンテナ41と受信アンテナ23がそれぞれ、主アンテナ部27、43と、副アンテナ部29、45を有するためである。なお、主アンテナ部27、43とは、受信主アンテナ部27と、送信主アンテナ部43とを示している。また、副アンテナ部29、45とは、受信副アンテナ部29と、送信副アンテナ部45とを示している。
副アンテナ部29、45の共振周波数f1は、主アンテナ部27、43の共振周波数f2より低い。これは、次の理由による。主アンテナ部27、43は、複数の副アンテナ部29、45と交差しているため、主アンテナ部27、43と副アンテナ部29、45との間で電界ベクトルが打ち消し合い、主アンテナ部27、43の容量成分が小さくなる。その結果、共振周波数f2が高くなる。一方、副アンテナ部29、45は、絶縁体19の両面での電界結合が強いので、容量成分が大きくなる。その結果、共振周波数f1が低くなる。以上のことから、副アンテナ部29、45の共振周波数f1は、主アンテナ部27、43の共振周波数f2より低い。
なお、本実施の形態では、図3に示すように、副アンテナ部29、45の受信強度L1が、主アンテナ部27,43の受信強度L2より大きい。しかし、この大小関係は、送信アンテナ41と受信アンテナ23との距離、および絶縁体19の厚みなどによって、逆になる場合もある。
次に、小さい金属異物47が検知部17に存在する場合について図4、図5を参照しながら説明する。図4は、金属異物47が存在する場合の、非接触給電装置11の検知部17の上面図である。図5は、本実施の形態における非接触給電装置11の周波数特性図である。なお、図5において、横軸は周波数、縦軸は受信強度を示している。また、実線は金属異物47が存在する場合の周波数特性を、破線は異物が存在しない場合の周波数特性を示している。従って、図5の破線は、図3の実線と同じ周波数特性を示している。
ここで、金属異物47とは、2cm〜3cm角程度よりも小さい異物を想定している。本実施の形態では、金属異物47として1cm角程度の銅板が存在する例を示す。なお、金属異物47の形状は四角形状だけでなく、多角形状、円板形状、球状、棒状などでもよい。
送電回路35は、電力伝送を開始する前に、送信回路21に対して検知開始信号Txを出力する。送信回路21は、検知開始信号Txを受信すると、送信アンテナ41の送信主アンテナ部43へ、共振周波数f1と共振周波数f2を含む信号を出力する。これにより、送信アンテナ41から、共振周波数f1と共振周波数f2を含む信号が出力される。
送信アンテナ41から出力された信号は、受信アンテナ23で受信され、受信回路25へ出力される。受信回路25は金属異物47が存在していないときの周波数(第1検出周波数f1e)における受信強度L1eの値を記憶している。受信回路25は、記憶している第1検出周波数f1eでの受信強度(信号特性)と、現在受信している信号の第1検出周波数f1eでの受信強度を比較する。なお、この比較の動作として、受信強度L1eの値に相当する基準電圧を、例えば抵抗分割における抵抗値として記憶するようにし、コンパレータによるアナログ回路で比較してもよい。あるいは、受信強度L1eの値をメモリに記憶し、マイクロコンピュータのソフトウエアによりデジタル回路で比較してもよい。
金属異物47が存在しない場合、受信強度L1eは変化しない。この場合、受信回路25は金属異物47が存在しない旨の信号を送電回路35へ出力する。
一方、金属異物47が存在していると、金属異物47と重なる箇所の送信副アンテナ部45と受信副アンテナ部29との電界結合が強くなり、容量成分が増加する。
金属異物47は約1cm角と小さいため、主アンテナ部27、43における電界結合にはほとんど影響しない。そのため、図5に示すように、主アンテナ部27、43における共振周波数f2での受信強度L2はほとんど変化しない。しかし、副アンテナ部29、45では、送信副アンテナ部45と受信副アンテナ部29との電界結合が強くなる。その結果、容量成分が増加するので、副アンテナ部29、45における共振周波数f1が、図5の矢印50に示すように低くなる。同時に、受信強度L1が僅かに大きくなる。従って、このような変化を検出することにより金属異物47の存在を検知できる。しかし、図5に示すような周波数特性を全て測定するためには複雑な回路が必要になる。そこで、本実施の形態では、信号特性の変化として、副アンテナ部29、45の第1検出周波数f1eにおける受信強度の変化を検出している。
以下に検出方法の詳細を述べる。第1検出周波数f1eでの受信強度が、受信回路25に内蔵されているメモリ(図示せず)に予め記憶されている。本実施の形態では、第1検出周波数f1eとして、共振周波数f1より高い周波数を設定している。
図5の実線と破線とを比べると、共振周波数f1近傍における受信強度の変化が大きいことがわかる。しかし、図5において、共振周波数f1より僅かに低いA点では実線と破線が重なっている。すなわち、A点における周波数の受信強度は、金属異物47の有無で、ほとんど変化しない。そのため、A点における周波数では、金属異物47が存在するかどうかを判別できない。従って、仮に、共振周波数f1以下の周波数を第1検出周波数f1eにすると、共振周波数f1の揺らぎ等により、第1検出周波数f1eがA点になる場合があるので、金属異物47を検知できない可能性がある。従って、本実施の形態においては、第1検出周波数f1eを予め共振周波数f1より高い周波数としている。これにより、共振周波数f1が多少変動しても、A点に至る可能性を低減できる。図5において、第1検出周波数f1eでの受信強度の変化の差を両矢印70で示している。
ただし、第1検出周波数f1eをA点より低い周波数で、共振周波数f1が多少変動してもA点に至らない周波数としてもよい。但し、この場合、図5から明らかなように、第1検出周波数f1eがf1の周波数より低くなるほど、受信強度が急激に小さくなるので、異物検知感度が低下する。従って、第1検出周波数f1eは、共振周波数f1より高い周波数とするのが望ましい。
また、図5に示すように、第1検出周波数f1eは、共振周波数f1より高すぎると、金属異物47の存在による受信強度の変化が非常に小さくなる。そのため、金属異物47を検知できる感度が得られる範囲で、共振周波数f1より高い周波数として、第1検出周波数f1eを決定すればよい。
本実施の形態によれば、受信回路25は、第1検出周波数f1eにおける受信強度の変化を検出するだけでよい。具体的には、受信回路25は、第1検出周波数f1eにおける受信強度L1kを検出し、メモリに記憶されている受信強度L1eと異なっていれば、金属異物47が存在していると判断する。その結果、簡単な回路構成で金属異物47を検知できる。
このようにして、受信回路25は、第1検出周波数f1eにおいて、受信強度の変化を検知した場合、送電回路35へ異物信号Erを発信する。送電回路35は、異物信号Erを受信すると、送電を開始せず、警告を発する。これにより、送電前に金属異物47を検知できる。そのため、金属異物47による発熱を防止できる。
なお、本実施の形態では、受信強度L1の変化により金属異物47の存在を判断しているが、共振周波数f1の変化で判断してもよい。
また、受信強度L1の変化は、金属異物47の大きさや、副アンテナ部29、45の間隔などによって変わる。従って、受信強度L1の変化量と金属異物47の大きさとの相関を予め求めておくことにより、金属異物47の大きさがわかる。さらに、検出したい金属異物47の大きさに応じて、副アンテナ部29、45の間隔を決めてもよい。
次に、生体が検知部17に接近した場合の非接触給電装置11の動作について図6、図7を参照して説明する。図6は、指49が接近した場合の、非接触給電装置11の検知部17の上面図である。図7は、本実施の形態における非接触給電装置11の周波数特性図である。図7において、横軸は周波数、縦軸は受信強度を示している。実線は指49が接近した場合の周波数特性を、破線は指49が接近していない場合の周波数特性を示している。従って、図7の破線が図3の実線と同じ周波数特性を示している。
送電回路35は、送信回路21に対し生体検知のために、検知開始信号Txを出力する。送信回路21は、検知開始信号Txを受信し、共振周波数f1と共振周波数f2を含む信号を送信アンテナ41から出力する。
この信号は、受信アンテナ23により検出され、受信回路25に出力される。受信回路25は検出された信号特性から生体の有無を判断する。
指49は人体を介して接地されているので、指49が受信アンテナ23に近づくにつれて、指49の先端と受信アンテナ23との間の静電容量が変化する。この静電容量の変化は、副アンテナ部29、45よりも、主アンテナ部27、43の信号特性により大きな変化をもたらす。これは、主アンテナ部27、43が副アンテナ部29、45より長いために、その面積が大きいためである。
静電容量が変化すると、図7の矢印52に示すように、主アンテナ部27、43の共振周波数f2は指49の接近により低くなり、受信アンテナ23の受信強度L2は上昇する。従って、この信号特性の変化を検出することにより、指49の接近を判断できる。しかし、図7のような周波数特性を全て測定するには回路が複雑になる。そのために、本実施の形態では、信号特性の変化として、主アンテナ部27、43の第2検出周波数f2eにおける受信強度の変化を検出している。
以下に検出方法の詳細を述べる。第2検出周波数f2eでの受信強度が、受信回路25に内蔵されているメモリ(図示せず)に予め記憶されている。本実施の形態では、第2検出周波数f2eとして、共振周波数f2より高い周波数を設定している。
図7の実線と破線とを比べると、共振周波数f2近傍における受信強度の変化が大きいことがわかる。しかし、図7において、共振周波数f2より低いB点では実線と破線が重なっている。すなわち、B点における周波数の受信強度は、指49の有無で、ほとんど変化しない。そのため、B点における周波数では、指49が存在するかどうかを判別できない。従って、仮に、共振周波数f2以下の周波数を第2検出周波数f2eとすると、共振周波数f2の揺らぎ等により、第2検出周波数f2eがB点になる場合があるので、指49を検知できない可能性がある。従って、本実施の形態においては、第2検出周波数f2eを予め共振周波数f2より高い周波数としている。これにより、共振周波数f2が多少変動しても、B点に至る可能性を低減できる。図7において、第2検出周波数f2eでの受信強度の変化の差を両矢印72で示している。
ただし、第2検出周波数f2eをB点より低い周波数で、共振周波数f2が多少変動してもB点に至らない周波数としてもよい。但し、この場合、図7から明らかなように、第2検出周波数f2eがB点の周波数より低くなるほど、実線と破線との差、すなわち図7の両矢印72で示した幅(感度)も小さくなる。従って、第2検出周波数f2eは、共振周波数f2より高い周波数とするのが望ましい。
また、図7に示すように、第2検出周波数f2eは、共振周波数f2より高すぎると、受信強度が急激に小さくなる。そのため、指49を検知できる受信強度が得られる範囲で、共振周波数f2より高い周波数として、第2検出周波数f2eを決定すればよい。
本実施の形態によれば、第2検出周波数f2eにおける受信強度の変化を検出するだけでよい。具体的には、受信回路25は、第2検出周波数f2eにおける受信強度L2kを検出し、メモリに記憶されている受信強度L2eと異なっていれば、指49が接近していると判断する。その結果、簡単な回路構成で指49を検知できる。
このようにして、受信回路25は、第2検出周波数f2eにおいて、受信強度の変化を検知した場合、送電回路35へ異物信号Erを発信する。送電回路35は、異物信号Erを受信すると、送電を開始せず、指49が接近しているという警告を発する。
一方、共振周波数f2における受信強度が変化していなければ、受信回路25は、指49が接近していないと判断し、送電回路35へ通知する。送電回路35は、検知部17には指49が接近していないと判断し、送電を開始する。
なお、ここでは受信強度L2の変化で指49の接近を判断しているが、共振周波数f2の変化で判断してもよい。
また、指49と検知部17との距離に従って、受信強度が変化する。そのため、指49がどこまで接近すれば送電を行わないかを予め決定しておき、その距離における受信強度L2kを求めておいてもよい。
また、ここでは、第2検出周波数f2eにおいて、指49(生体)を検知する例について述べたが、これは、指49だけでなく大きな金属異物も同様にして検知できる。すなわち、例えば、小さな金属異物47よりも大きい金属異物が存在する場合や、主アンテナ部27、43の電極間隔より大きい金属異物が存在する場合は、主アンテナ部27、43による電界結合の変化が副アンテナ部29、45における電界結合の変化に比べて支配的となる。そのため、受信強度の周波数特性における、大きな金属異物の挿入時の変化は、図7のようになる。従って、指49を検知する動作と同様の動作で、大きな金属異物が検知できる。ここで、指49も大きな金属異物も、図7に示す受信強度の周波数特性の変化を示すため、両者の感度が同じになる場合では、両者を区別して検知することは困難となる。しかし、送電回路35は、指49あるいは大きな金属異物が存在すれば送電を開始しないため、両者を区別する必要性は低い。
以上のように、副アンテナ部29、45における電界結合は、小さい金属異物47により、主に変化する。そのため、受信アンテナ23で受信した信号特性の受信副アンテナ部29における共振周波数f1と受信強度L1が変化する。この際、受信主アンテナ部27における共振周波数f2と受信強度L2はほとんど変化しない。
また、主アンテナ部27、43における電界結合は、大きな金属異物、または生体の接近により主に変化する。そのため、受信アンテナ23で受信した信号特性の受信主アンテナ部27における共振周波数f2と受信強度L2が主に変化する。ゆえに、本実施の形態によれば、金属異物と生体の両方を高精度に検知できる。
なお、異物によっては、受信主アンテナ部27と受信副アンテナ部29の両方の受信強度が変化する場合がある。この場合は、第1検出周波数f1eでの受信強度と、第2検出周波数f2eでの受信強度とを検知すればよい。
また、本実施の形態では、異物検知を送電開始前に実施しているが、送電中に行ってもよい。但し、異物検知のための信号特性が電力伝送による電磁波の影響を受ける場合は、異物判断の閾値(受信強度L1kや受信強度L2k)を変更する必要がある。さらに、検知精度を上げるために、送信アンテナ41と送信回路21は、共振周波数f1、f2が電力伝送を行う周波数から離れるように設計されているのが好ましい。また、受信回路25は共振周波数f1近傍から共振周波数f2近傍までの範囲以外を減衰させるフィルタ回路を備えているのが好ましい。
また、本実施の形態では、異物検知を1回だけ行ったが、複数回行ってもよい。これにより、異物検知の精度がさらに向上する。また、異物を複数回検知することで得られた感度を積算して、異物の有無を判断してもよい。これにより、感度が低い場合でも、高精度に異物を検知できる。
また、異物検知を複数回行い、信号特性の変化が異物の検知レベル(例えば受信強度L2k)に近づいていれば、指49などの異物が検知部17へ接近していると判断してもよい。具体的には、受信回路25は複数回、異物を検知し、受信強度の変化量から、異物と検知部17との距離の変化を求める。そして、受信回路25は、受信強度が異物の検知レベル(例えば受信強度L2k)まで近づいていれば、異物が接近していると判断し、送電を開始しない。このような構成とすることで、異物の接近を予測できるので検知の精度が向上する。そのため、送電開始前に異物を1回だけ検知する場合に比べ、送電開始直後に異物が混入する可能性を低減できる。
また、本実施の形態では、プリント基板からなる絶縁体19の両面に電極パターンにより受信アンテナ23と送信アンテナ41を形成している。しかし、本実施の形態は、これに限定されない。例えば絶縁体19をセラミック基板として、その両面に電極パターンを印刷形成することにより、受信アンテナ23と送信アンテナ41を構成してもよい。この場合、ガラスエポキシ系のプリント基板に比べて、セラミック基板の絶縁体19への耐衝撃力が小さくなる可能性がある。しかし、セラミック基板の熱膨張係数はプリント基板より小さいので、周囲温度が変化しても電極パターンの温度によるずれが発生しにくくなる。そのため、異物が精度よく検知される。
さらに、検知部17を、下部電極と、絶縁層と、上部電極からなる積層構造としてもよい。この場合、例えば、下部電極を送信アンテナ41、絶縁層を絶縁体19、上部電極を受信アンテナ23とすることができる。これにより、絶縁体19の厚みを薄くできるので、異物検知の感度が向上する。なお、積層構造は樹脂を用いた積層構成でもセラミックスを用いた積層構成でもよい。また、絶縁体19が、積層構造であってもよい。
また、本実施の形態では、主アンテナ部27、43と副アンテナ部29、45とが垂直に交差しているが、本実施の形態はこの構成に限定されない。副アンテナ部29、45同士が重ならないように、直角以外の角度で主アンテナ部27、43と副アンテナ部29、45とが交差してもよい。また、主アンテナ部27、43を対称軸として、副アンテナ部29、45をV字型にしてもよい。但し、これらの構成では、交差する角度によっては金属異物47の検知感度が低下する可能性がある。そのために、検知したい感度が得られる範囲で適宜角度を決定すればよい。
本実施の形態では、受信主アンテナ部27と送信主アンテナ部43が絶縁体19を介して互いに直角になるように形成されている。しかし、本実施の形態は、これに限定されず、直角以外の角度でもよい。但し、直角以外の角度にすると、両者間の電界結合の影響が大きくなり、角度が0°(平行)になると、その影響が最大となる。その結果、異物検知の感度が低下する。従って、受信主アンテナ部27と送信主アンテナ部43が直角になるように形成するのが好ましい。
また、受信主アンテナ部27と送信主アンテナ部43との間の電界結合の影響が問題にならないように、両者の間隔を広げて平行に配置してもよい。この場合、上記のように感度が小さくなるが、異物検知は可能である。この構成にすることにより、受信アンテナ23と送信アンテナ41を絶縁体19の同一面(片面)上に形成できる。そのため、検知部17の構造が簡単になる。また、絶縁体19の両面において、受信主アンテナ部27と送信主アンテナ部43を平行に設けてもよい。
また、本実施の形態では、それぞれ複数の受信主アンテナ部27と送信主アンテナ部43を形成している。しかし、一方、または双方が単数であってもよい。これにより、アンテナ部の構成が簡単になる。但し、この場合、異物を検知できる領域が狭くなり、異物検知の感度が低下する。そのため、金属異物47を第1コイル13、または第2コイル15に設置して送電し、発熱する位置を求めて、その位置に受信主アンテナ部27と送信主アンテナ部43を配置してもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態2の非接触給電装置11の構成は、実施の形態1と同じであるが、動作が異なる。送信回路21は、送信アンテナ41の複数の送信主アンテナ部43と、複数の送信副アンテナ部45から順番に信号を出力する。受信回路25は、受信アンテナ23の複数の受信主アンテナ部27と複数の受信副アンテナ部29により信号を順次受信する。これにより、異物の位置を検知できるようにした点が実施の形態1と異なる。
上記の動作により、ユーザは、異物の位置を認識できるので、異物を確実に除去できる。以下、本実施の形態の詳細について説明する。まず、送信回路21は、各送信主アンテナ部43に対して、順番に信号を出力する。すなわち、送信回路21は、複数の送信主アンテナ部43へ同時に信号を出力するのではなく、予め決定された順番に従って、信号を出力する。例えば、送信回路21は、図2Cの一番奥の送信主アンテナ部43から一番手前の送信主アンテナ部43へ順番に信号を出力する。ここで一番奥とは、接続端39に最も近い箇所であり、一番手前とは接続端39から最も離れている箇所である。
送信主アンテナ部43は送信副アンテナ部45と接続されているので、送信主アンテナ部43に送られた信号は送信副アンテナ部45からも出力される。ここでは、まず一番奥の送信主アンテナ部43と、それに接続されている送信副アンテナ部45から信号が出力される。
受信回路25は、まず図2Cの一番右の受信主アンテナ部27と、それに接続されている受信副アンテナ部29が得た信号を受信する。ここで右とは送信主アンテナ部43と受信主アンテナ部27からの配線が延伸されている方向であり、左とは右の反対側である。
次に、受信回路25は、実施の形態1で説明した受信強度の変化を判断する。もし、受信強度の変化があれば、受信回路25は、異物(金属異物47または指49など)が図2Cの検知部17の右奥付近に存在すると判断する。そして、受信回路25は、異物が存在することと、異物の位置の情報を含んだ異物信号Erpを送電回路35へ出力する。
一方、受信強度に変化がなければ、受信回路25は、右奥付近に異物が存在しないことと、位置情報を含んだ信号Ernを送電回路35へ送信する。
次に、受信回路25は、右から2番目の受信主アンテナ部27と、それに接続されている受信副アンテナ部29が得た信号を受信する。そして、上記と同様にして異物の有無を判断し、異物の有無と位置情報を異物信号Erpあるいは信号Ernとして送電回路35へ送信する。
このように、受信回路25は、上記と同様の動作を、一番左の受信主アンテナ部27と、それに接続されている受信副アンテナ部29まで繰り返す。
そして、次に、送電回路35は、送信回路21に対し、奥から2番目の送信主アンテナ部43と、それに接続されている送信副アンテナ部45から信号を出力するように検知開始信号Txを出力する。これにより、送信回路21は、奥から2番目の送信主アンテナ部43と、それに接続されている送信副アンテナ部45から信号を出力する。
そして、受信回路25は上記と同様に、一番右から一番左までの受信主アンテナ部27と、それに接続されている受信副アンテナ部29の信号を受信し、異物判断の有無と位置情報を異物信号Erpあるいは信号Ernとして送電回路35へ送信する。
このような動作により、奥から2番目の送信主アンテナ部43と、それに接続されている送信副アンテナ部45の近傍の異物が検知される。
以上のようにして、最後に、送信回路21は、一番手前の送信アンテナ41から信号を出力し、受信回路25が一番左の受信アンテナ23から信号を得て、異物信号Erpあるいは信号Ernを送電回路35へ出力することにより、異物検知動作が終了する。要するに、送電回路35は、送信回路21と受信回路25により絶縁体19をスキャンすることにより、異物を検知する。
こうして得られた異物信号Erpと信号Ernに基づき、送電回路35は異物が存在すれば送電を開始せず、警告とともに、異物の位置を発信する。なお、異物が検知されなければ、送電回路35は送電を開始する。これにより、ユーザは小さな異物であっても、その位置がわかるので、確実に異物を除去できる。また、複数の異物が存在している場合でも、ユーザは、それぞれの位置がわかる。さらに、大きな金属異物が存在する場合、異物信号Erpがスキャン中に複数回、連続して得られるので、その大きさを検知できる。
また、上記動作では、スキャンがすべて終了した後に、送電回路35が、送電するかどうかを決定している。しかし、スキャンを1回あるいは複数回実施した後、送電回路35が、送電するかどうかを決定してもよい。
以上の構成、動作により、異物の位置がわかるので、大きな非接触給電装置11でも、小さな異物がどこにあるかがわかる。その結果、確実に異物を除去できる。
(実施の形態3)
図8は、本実施の形態3における非接触給電装置511の分解斜視図である。図9は、本実施の形態3における非接触給電装置511の検知部517の上面図である。本実施の形態3において、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付してその説明を省略する。図8、図9が、図1、図2Cと異なる点は、送信回路521と受信回路525の構成である。
以下に本実施の形態3の構成、動作について説明する。送信回路521は、実施の形態1と同様に、信号を送信アンテナ41から受信アンテナ23へ送信する機能に加え、受信アンテナ23および受信回路525からの、信号の反射を受信し、信号特性の変化から異物検知を行う。なお、本実施の形態3では、信号特性の変化とは、送信アンテナ41から受信アンテナ23へ信号を送信した場合の、反射波の影響による送信電力の変化である。なお、送信電力の変化は、信号特性の変化、すなわち、受信強度の変化と関連している。
送信回路521には、反射された信号に基づく送信電力の変化を検出するための電力検出回路(図示せず)と、異物検知用のマイクロコンピュータ(図示せず)が内蔵されている。また、図8、図9に示すように、送信回路521と送電回路35は双方向に情報を送受信できる。詳細には、送電回路35から送信回路521へ、検知開始信号Txが出力され、送信回路521から送電回路35へ、異物信号Erが出力される。
次に、受信回路525について説明する。受信主アンテナ部27の一端が配線により、インダクタ(図示せず)を介してグランドに接続されている。そのため、受信回路525は、受信アンテナ23と共に、信号を反射する。受信回路525は、図1のように異物を検知して異物信号Erを送電回路35へ出力する機能はない。ゆえに、図8、図9に示すように、受信回路525と送電回路35とは、信号を送受信しない。上記以外の構成は図1、図2A〜2Cと同じである。
次に、本実施の形態3における受信アンテナ23と受信回路525から反射された信号の受信強度における周波数特性を図10を参照して説明する。図10は、本実施の形態3における非接触給電装置511の周波数特性図である。なお、図10において、横軸は周波数、縦軸は受信強度を示している。
図10の受信強度の周波数特性には、図3と同様に、異物検知に利用される2つの共振周波数が存在する。但し、その波形は反射波であるため、図3の上下を逆転した形状となる。すなわち、2つの共振周波数f1、f2において、他の周波数帯域より小さな受信強度L1、L2が存在している。なお、f2より高い周波数においても共振周波数は存在するが、異物に対する感度が非常に小さい。従って、本実施の形態3では、図10に示すように、2つの共振周波数f1、f2の近傍のみの受信強度の変化から異物を検知している。このように、主要な2つの共振周波数を有する理由は、実施の形態1と同じである。また、受信強度L1、L2の大小関係は、送信アンテナ41と受信アンテナ23との距離や、絶縁体19の厚みなどにより、逆になる場合もある。
次に、非接触給電装置511の動作について説明する。図11は、小さい金属異物47が存在する場合の、非接触給電装置511の検知部517の上面図である。図12は、本実施の形態における非接触給電装置511の周波数特性図である。図12において、横軸は周波数、縦軸は受信強度を示している。また、実線は金属異物47が存在する場合の周波数特性を、破線は金属異物47が存在しない場合の周波数特性を示している。従って、図12の破線は、図10の実線と同じ周波数特性を示している。
送電回路35は、電力伝送を開始する前に、送信回路521に対して検知開始信号Txを出力する。送信回路521は、検知開始信号Txを受信すると、送信アンテナ41の送信主アンテナ部43へ、共振周波数f1と共振周波数f2を含む信号を出力する。これにより、送信アンテナ41から、共振周波数f1と共振周波数f2を含む信号が出力される。
こうして出力された信号は、その一部が受信アンテナ23と受信回路525のインダクタ、および送信アンテナ41と受信アンテナ23との間の容量成分により反射される。この反射波により、送信電力が変化する。送信回路521に内蔵されたマイクロコンピュータは、送信電力の変化を電力検出回路で検出し、信号特性の変化、すなわち受信強度の変化に換算する。
ここで、送信回路521は、金属異物47が存在していない場合の第1検出周波数f1eにおける受信強度L1eの値を記憶している。第1検出周波数f1eは、実施の形態1で述べたように共振周波数f1より高い周波数である。送信回路521は、記憶している第1検出周波数f1eでの受信強度L1eと、第1検出周波数f1eでの現在の受信強度L1kを比較する。もし、金属異物47が存在していなければ、受信強度は変化しないので、受信回路525は金属異物47が存在しないという信号を送電回路35へ出力する。送電回路35は、金属異物47が存在しないという信号を受信する。
一方、金属異物47が存在していると、金属異物47と重なる送信副アンテナ部45と受信副アンテナ部29との電界結合が強くなり、容量成分が増加する。
金属異物47は約1cm角と小さいため、実施の形態1で述べたように、主アンテナ部27、43における共振周波数f2での受信強度L2はほとんど変化しない。しかし、副アンテナ部29、45における共振周波数f1が、図12の矢印54に示すように低くなり、受信強度L1も僅かに小さくなる。このような変化を簡単な回路構成で検出するために、本実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、副アンテナ部29、45における共振周波数f1より高い第1検出周波数f1eにおける受信強度の変化を検出するのが好ましい。これにより、共振周波数f1が多少変動しても、C点に至る可能性を低減できる。ここでC点とは、図12において、実線と破線が重なっている点であり、金属異物47の有無で、受信強度がほとんど変化しない点である。図12において、第1検出周波数f1eでの受信強度の変化の差を両矢印74で示している。
なお、本実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、C点より低い周波数で、共振周波数f1が揺らいでもC点に至らない周波数を第1検出周波数f1eとして設定してもよい。但し、図12から明らかなように、第1検出周波数f1eが共振周波数f1の周波数より低くなるほど、異物検知感度が急激に小さくなる。従って、第1検出周波数f1eを予め共振周波数f1より高い周波数として決定する構成が望ましい。
また、図12に示すように、第1検出周波数f1eが、共振周波数f1より高すぎると、異物検知感度が小さくなる。そのために、金属異物47を検知できる感度が得られる範囲で、予め共振周波数f1より高い周波数として第1検出周波数f1eを決定するのが好ましい。
上記の構成により、第1検出周波数f1eにおける反射波の送信電力の変化、すなわち受信強度の変化を求めるだけで金属異物47の有無が判定できる。具体的には、送信回路521は、第1検出周波数f1eにおける反射波の受信強度L1kを求め、メモリに記憶されている受信強度L1eと異なっていれば、金属異物47が存在していると判断する。その結果、簡単な回路構成で金属異物47を検知できる。
このようにして、送信回路521は、第1検出周波数f1eにおいて、受信強度の変化を検知した場合、送電回路35へ異物信号Erを発信する。送電回路35は、異物信号Erを受信すると、送電を開始せず、警告を発する。これにより、送電前に金属異物47を検知できる。そのために、金属異物47による発熱を防止できる。
なお、本実施の形態3では、受信強度L1の変化により金属異物47の有無を判断しているが、これは共振周波数f1の変化で検知してもよい。
また、受信強度L1の変化は金属異物47の大きさと、副アンテナ部29、45の間隔によって変わる。従って、受信強度L1の変化量と金属異物47の大きさとの相関を予め求めておくことにより、金属異物47の大きさがわかる。さらに、検出したい金属異物47の大きさに応じて、副アンテナ部29、45の間隔を決めてもよい。
次に、生体が検知部517に接近した場合の非接触給電装置511の動作について図面を参照して説明する。図13は、指49が接近した場合の、非接触給電装置511の検知部517の上面図である。図14は、本実施の形態3における非接触給電装置511の周波数特性図である。図14において、横軸は周波数、縦軸は受信強度を示している。実線は指49が接近した場合の周波数特性を、破線は指49が接近していない場合の周波数特性を示している。従って、図14の破線が図10の実線と同じ周波数特性を示している。
送信アンテナ41から出力された共振周波数f1と共振周波数f2を含む信号は、その一部が反射され、送信回路521は、その反射波を受信強度(信号特性)の変化に換算する。送信回路521は受信強度から生体の有無を判断する。
指49は、人体を介して接地されているので、副アンテナ部29、45よりも、主アンテナ部27、43の信号特性により大きな変化をもたらす。
指49が受信アンテナ23に近づくにつれて、実施の形態1と同様の理由により、主アンテナ部27、43の共振周波数f2は低くなる。また、図14における周波数特性は、図7の周波数特性を上下逆転させた特性となるので、指49の接近により送信アンテナ41の受信強度L2は低下する。従って、このような信号特性の変化を検出することで、指49の接近を判断できる。このような変化を簡単な回路構成で検出するために、本実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、主アンテナ部27、43における共振周波数f2より高い第2検出周波数f2eにおける受信強度の変化を検出するのが好ましい。これにより、共振周波数f2が多少変動しても、D点に至る可能性を低減できる。ここでD点とは、図14において、実線と破線が重なっている点であり、指49の有無で、受信強度がほとんど変化しない点である。図14において、第2検出周波数f2eでの受信強度の変化の差を両矢印76で示している。
なお、本実施の形態3においても、実施の形態1と同様に、D点より低い周波数で、共振周波数f2が揺らいでもD点に至らない周波数を第2検出周波数f2eとして決定してもよい。但し、図14の破線から明らかなように、第2検出周波数f2eがD点の周波数より低くなるほど、異物検知感度は急激に小さくなる。従って、第2検出周波数f2eの揺らぎによる異物検知の感度誤差が大きくなる。そのため、第2検出周波数f2eを予め共振周波数f2より高い周波数として設定する方が好ましい。
また、第2検出周波数f2eは、共振周波数f2より高すぎると異物検知感度が小さくなる。そのために、金属異物47を検知できる感度が得られる範囲で、共振周波数f2より高い周波数として第2検出周波数f2eを設定するのが好ましい。
本実施の形態によれば、送信回路521は、第2検出周波数f2eにおける反射波の送信電力の変化、すなわち受信強度の変化を検出するだけでよい。具体的には、送信回路521は、第2検出周波数f2eにおける反射波の受信強度L2kを検出し、メモリに記憶されている受信強度L2eと異なっていれば、指49が接近されていると判断する。その結果、簡単な回路構成で指49を検知できる。
このようにして、送信回路521は、第2検出周波数f2eにおける受信強度L2kまでの変化を求め、指49が接近していれば、送電回路35へ異物信号Erを送信する。これにより、送電回路35は送電前に指49が接近しているという警告を発することができる。
一方、共振周波数f2における受信強度L2が変化していなければ、送信回路521は、指49が接近していないと判断し、送電回路35へ通知する。送電回路35は、検知部517に指49が接近していないと判断し、送電を開始する。
なお、ここでは受信強度L2の変化で指49の接近を判断しているが、共振周波数f2の変化で判断してもよい。
また、指49と検知部517との距離に従って、受信強度が変化する。それゆえ、指49がどこまで接近すれば送電を行わないかを予め決定しておき、その距離における受信強度L2kを求めておいてもよい。
また、実施の形態1で述べたように、第2検出周波数f2eにおいて、指49だけでなく大きな金属異物も同様に検知できる。すなわち、大きな金属異物の挿入時における受信強度L2の変化は図14のようになる。そのため、指49を検知する動作と同様の動作で、大きな金属異物の検知も可能である。
本実施の形態によれば、小さい金属異物47が第1コイル13と第2コイル15の間に存在する場合、副アンテナ部29,45における電界結合が主に変化する。そのために、送信アンテナ41で受信した反射信号特性の送信副アンテナ部45における共振周波数f1と受信強度L1が主に変化する。この際、送信主アンテナ部43における共振周波数f2と受信強度L2はほとんど変化しない。
また、大きな金属異物や生体が第1コイル13と第2コイル15の間に存在する場合、主アンテナ部27,43における電界結合の影響が大きくなる。そのために、送信アンテナ41で受信した反射信号特性の送信主アンテナ部43における共振周波数f2と受信強度L2が大きく変化する。ゆえに、金属異物と生体の両方を高精度に検知できる。
なお、本実施の形態3の構成において、実施の形態2と同様に、送信アンテナ41の複数の送信主アンテナ部43と、複数の送信副アンテナ部45から順番に信号を出力してもよい。そして、受信アンテナ23および受信回路525からの、信号の反射を送信回路521により順次受信してもよい。
また、アンテナ上に異物が置かれていると、電界結合が生じ、送信アンテナ41のインピーダンスが変化する。そのため、送信回路521から出力された信号は送信アンテナ41で反射される。したがって、送信アンテナ41からの、信号の反射を送信回路521により受信してもよい。
(実施の形態4)
図15は、本実施の形態4における非接触給電装置の検知部617の上面図である。図16Aは、本実施の形態4における受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345の形状を説明する図である。図16Bは、本実施の形態4における受信副アンテナ部429と送信副アンテナ部445の形状を説明する図である。図16Cは、図2Cおよび図9に示す副アンテナ部29、45の形状を説明する図である。図16A〜16Cにおいて、太実線は受信主アンテナ部27と受信副アンテナ部29、329、429を、太破線は送信主アンテナ部43と送信副アンテナ部45、345、445を、それぞれ示している。
本実施の形態4と実施の形態1は、受信副アンテナ部29、329、429の形状が異なる。また、送信副アンテナ部45、345、445の形状も異なる。その他の構成は、実施の形態1と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
図15、図16Aにおいて、受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345は、いずれも円弧状に形成されている。そして、同一の受信主アンテナ部27に接続された、隣接する受信副アンテナ部329は、円弧の方向が互いに180°異なっている。言い換えれば、2つの切れ目部分を有する1つの円形状に形成された複数の受信副アンテナ部329が受信主アンテナ部27に接続されている。
同様に同一の送信主アンテナ部43に接続された、隣接する送信副アンテナ部345は、円弧の方向が互いに180°異なっている。言い換えれば、2つの切れ目部分を有する1つの円形状に形成された複数の送信副アンテナ部345が送信主アンテナ部43に接続されている。
受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345における切れ目部分は、電力伝送時に発生する電極パターンのうず電流を低減するために設けられている。すなわち、切れ目部分が無く円形状の場合、電力伝送時に副アンテナ部でうず電流が流れる。それにより、受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345が発熱するので、電力伝送効率が低下する。ゆえに、受信副アンテナ部329と、送信副アンテナ部345は、それぞれ円弧状に形成するのが好ましい。
そして、送信主アンテナ部43は受信主アンテナ部27と直交するように構成されている。また、受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345の形状は同じであるので、受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345を構成する切れ目部分を有する1つの円形状が、絶縁体19の対角線方向に交互に配置されている。
また、受信副アンテナ部329と、隣接する送信副アンテナ部345とは互いに重なっていない。さらに、受信副アンテナ部329は、図16Aに示した一点鎖線を中心線として、隣接する受信副アンテナ部329に対し線対称である。また、送信副アンテナ部345は、図16Aに示した一点鎖線を中心線として、隣接する送信副アンテナ部345に対し線対称である。
本実施の形態において、指49が存在する場合の検知は、主アンテナ部27、43により行われる。それゆえ、この場合の検知動作は実施の形態1と同様である。
また、小さな金属異物47も実施の形態1と同様の方法で検知されるが、検知の精度が異なる。以下に本実施の形態4の特徴について説明する。
図16Cは、実施の形態1の図2Cに示す副アンテナ部29、45の一部拡大図である。図16Cに示すように、副アンテナ部29、45が線状で、隣接する副アンテナ部29、45と平行な場合、受信副アンテナ部29と送信副アンテナ部45が接近している箇所は、細点線203で示すように、副アンテナ部29(あるいは副アンテナ部45)の端部に限定される。
一方、図16Aの細点線201で示すように、受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345が接近している箇所は、円弧状に沿って形成されている。
従って、図16Aの方が図16Cよりも受信副アンテナ部と送信副アンテナ部が接近している箇所が長い。ここで、実施の形態1で述べたように、金属異物47の検知は、受信副アンテナ部と送信副アンテナ部との電界結合の変化による。そのため、受信副アンテナ部と送信副アンテナ部が接近している部分が長いほど、電界結合の変化が大きくなり、小さな金属異物47を検知できる領域が広くなる。そのため、図16Aの方が図16Cよりも小さな金属異物47を検出する精度が向上する。
なお、本実施の形態4において、受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345を円弧状としたが、この円弧とは、円における円弧に限定されず、楕円の円弧でもよい。従って、受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345が楕円形状の一部でもよい。この場合も、うず電流低減のために、切れ目部分を形成した方が良い。また、隣接する受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345が重ならないようにした方が良い。
なお、受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345の形状は、図16Bに示すような形状でもよい。図16Bにおいて、太実線は受信主アンテナ部27と受信副アンテナ部429を示しており、太破線は送信主アンテナ部43と送信副アンテナ部445を示している。図16Bの形状は、以下の条件を満たしている。まず、受信副アンテナ部429と、送信副アンテナ部445は、線状である。また、受信副アンテナ部429と、隣接する送信副アンテナ部445とは互いに重なっていない。さらに、隣接する受信副アンテナ部429は、お互いに非平行であり、線対称性を有している。さらに、隣接する送信副アンテナ部445は、お互いに非平行であり、線対称性を有している。なお、線対称性とは、図16Bの一点鎖線に対する線対称性を示している。
図16Bの細点線202で示すように、受信副アンテナ部429と送信副アンテナ部445が接近している部分は、近接した線状に沿って形成されている。従って、図16Bの方が図16Cよりも受信副アンテナ部と送信副アンテナ部が接近している箇所が長い。そのため、図16Bの方が図16Cよりも電界結合の変化が大きくなり、小さな金属異物47を高精度に検知できる。
なお、図16Bでは、受信副アンテナ部429が、受信主アンテナ部27対し、45°の方向に形成されている。また、送信副アンテナ部445が、送信主アンテナ部43に対し、45°の方向に形成されている。しかし、この角度は、非平行であればよく、45°に限定されない。但し、45°にすることにより、受信副アンテナ部429と送信副アンテナ部445が接近している部分が長くなるので、45°が望ましい。
また、本実施の形態4では、特徴となる構成を実施の形態1に適用した場合について説明したが、実施の形態2、3に適用してもよい。
(実施の形態5)
図17Aは、異物が存在する場合の、図16Aに示す受信副アンテナ部329と送信副アンテナ部345の説明図である。図17Bは、異物が存在する場合の、図16Bに示す受信副アンテナ部429と送信副アンテナ部445の説明図である。図17Cは、異物が存在する場合の、図16Cに示す受信副アンテナ部29と、送信副アンテナ部45の説明図である。図18Aは、本実施の形態5における副アンテナ部629、645の形状を説明する図である。図18Bは、本実施の形態5における他の副アンテナ部729、745の形状を説明する図である。図18Cは、本実施の形態5におけるさらに他の副アンテナ部829、845の形状を説明する図である。本実施の形態5と実施の形態4は、受信副アンテナ部と送信副アンテナ部の形状が異なる。
本実施の形態5では、隣接する送信副アンテナ部645、745、845に囲まれた領域を第1領域51と定義する。また、隣接する受信副アンテナ部629、729、829に囲まれた領域を第2領域53と定義する。そして、受信副アンテナ部629、729、829の一部は、第1領域51へ入り込んでいる。また、送信副アンテナ部645、745、845の一部は、第2領域53へ入り込んでいる。
以下、本実施の形態5の構成について詳細に説明する。例えば図17Aの一点鎖線60に示す部分に微小な異物が存在するとする。この場合、一点鎖線の円は送信主アンテナ部43の一部と重なっているが、送信副アンテナ部345と受信副アンテナ部329とのいずれにも重なっていない。
また、例えば図17Aの一点鎖線61に示す部分に微小な異物が存在するとする。この場合、一点鎖線の円は受信主アンテナ部27の一部と重なっているが、送信副アンテナ部345と受信副アンテナ部329とのいずれにも重なっていない。このような状況では、送信アンテナと受信アンテナとの結合がほとんど変わらないので、感度が小さくなる。
これを改善するために、図18Aでは、受信副アンテナ部629の一部が、第1領域51に入り込んでいる。また、送信副アンテナ部645の一部が、第2領域53へ入り込んでいる。ゆえに、微小な異物でも検出できる。
これは、図18B、図18Cにおいても同様である。すなわち、図17B、図17Cにおいて、第1領域51と第2領域53には、送信副アンテナ部45、445と受信副アンテナ部29、429のいずれも入り込んでいない。そのため、この箇所の感度は小さい。
これに対し、図18Bでは、受信副アンテナ部729の一部が、第1領域51に入り込んでいる。また、送信副アンテナ部745の一部が、第2領域53へ入り込んでいる。そのため、図18Aと同様に、微小な異物を検出できる。
また、図18Cでは、受信副アンテナ部829の一部が、第1領域51に入り込んでいる。また、送信副アンテナ部845の一部が、第2領域53へ入り込んでいる。そのため、図18Aと同様に、微小な異物を検出できる。
なお、微小な異物を検知する方法は、実施の形態1〜3と同様である。
以上の構成により、受信主アンテナ部しか存在しない領域や、送信主アンテナ部しか存在しない領域が減少する。そのため、受信主アンテナ部と送信副アンテナ部が形成されている領域、あるいは、送信主アンテナ部と受信副アンテナ部が形成されている領域に微小な異物が存在する確率が高くなる。そのため、微小な異物でも検出できる。
なお、微小な異物を検出するために、図2Cにおける主アンテナ部27、43と副アンテナ部29、45の間隔を狭くしてもよい。しかし、電極の間隔を狭くすると、アンテナ部分を構成する金属の総面積が増加する。その結果、アンテナ部分の金属に流れるうず電流が増し、発熱量が増える。そのため、本実施の形態5の構成とする方が望ましい。
なお、本実施の形態1〜5では、検知部17、517、617の絶縁体19の第1面(裏面)に送信アンテナ41を、第2面(表面)に受信アンテナ23を形成した。しかし、これは逆であってもよい。
また、実施の形態1〜5では、第1コイル13を受電コイル、第2コイル15を送電コイルとした。しかし、これは逆であってもよい。
また、実施の形態1〜5では、第1コイル13を第1保持体31の下側、第2コイル15を第2保持体34の上側に設けた。しかし、これは、例えば第1コイル13が壁面に配され、第2コイル15が第1コイル13と対向するような構成でもよい。
本実施の形態による非接触給電装置は、金属異物や生体を高精度に検出することができるので、非接触で電力を伝送する非接触給電装置等として有用である。
11,511 非接触給電装置
13 第1コイル
15 第2コイル
17,517,617 検知部
19 絶縁体
21,521 送信回路
23 受信アンテナ
25,525 受信回路
27 受信主アンテナ部
29,329,429,629,729,829 受信副アンテナ部
30,70,72,74,76, 両矢印
41 送信アンテナ
43 送信主アンテナ部
45,345,445,645,745,845 送信副アンテナ部
47 金属異物
49 指
50,52,54,56 矢印
60,61 一点鎖線
201,202,203 細点線

Claims (28)

  1. 第1コイルと、
    前記第1コイルと対向して配置された第2コイルと、
    前記第1コイルと、前記第2コイルとの間に設置された板状の絶縁体と、
    前記絶縁体の第1面に形成された直線状の送信主アンテナ部と、
    前記絶縁体の前記第1面に形成され、前記送信主アンテナ部と交差し、かつ電気的に接続された送信副アンテナ部と、
    前記送信主アンテナ部と電気的に接続され、信号を送信する送信回路と、
    前記絶縁体の前記第1面の反対側の第2面に形成された直線状の受信主アンテナ部と、
    前記絶縁体の前記第2面に形成され、前記受信主アンテナ部と交差し、かつ電気的に接続された受信副アンテナ部と、
    前記受信主アンテナ部と電気的に接続された受信回路と、
    を有する検知部と、
    を備え、
    前記受信回路は、前記受信主アンテナ部と前記受信副アンテナ部により前記信号を受信し、受信した前記信号の特性の変化から、前記第1コイルと前記第2コイルとの間の前記絶縁体以外の物を検知する
    非接触給電装置。
  2. 前記送信主アンテナ部は、前記受信主アンテナ部と直交している
    請求項1記載の非接触給電装置。
  3. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は、直線状であり、
    前記送信副アンテナ部は、前記送信主アンテナ部と直交しており、
    前記受信副アンテナ部は、前記受信主アンテナ部と直交している、
    請求項1記載の非接触給電装置。
  4. 前記送信主アンテナ部と、前記送信副アンテナ部と、前記受信主アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    前記送信副アンテナ部の各々は、隣接する前記送信主アンテナ部とは重なっておらず、
    前記受信副アンテナ部の各々は、隣接する前記受信主アンテナ部とは重なっていない
    請求項1記載の非接触給電装置。
  5. 前記第1コイルから前記絶縁体を透視して見た場合に、
    前記送信副アンテナ部は、前記受信主アンテナ部とは重なっておらず、
    前記受信副アンテナ部は、前記送信主アンテナ部とは重なっていない
    請求項4記載の非接触給電装置。
  6. 前記信号の特性の変化は、前記送信副アンテナ部と前記受信副アンテナ部との共振周波数より高い周波数において検出される受信強度の変化である
    請求項1記載の非接触給電装置。
  7. 前記信号の特性の変化は、前記送信主アンテナ部と前記受信主アンテナ部との共振周波数より高い周波数において検出される受信強度の変化である
    請求項1記載の非接触給電装置。
  8. 前記送信主アンテナ部と、前記送信副アンテナ部と、前記受信主アンテナ部と、前記受信副アンテナ部はそれぞれ複数のうちの1つであり、前記送信回路は、複数の前記送信主アンテナ部へ順番に信号を送信し、前記送信主アンテナ部と、前記送信主アンテナ部に接続されている前記送信副アンテナ部とを通じて、前記信号を順番に出力し、
    前記受信回路は、複数の前記受信主アンテナ部から順番に、前記受信主アンテナ部と、前記受信主アンテナ部に接続されている前記受信副アンテナ部により前記信号を受信する請求項1に記載の非接触給電装置。
  9. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は、円弧状である
    請求項1に記載の非接触給電装置。
  10. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    隣接する前記送信副アンテナ部は、円弧の方向が互いに180°異なるように形成されており、
    隣接する前記受信副アンテナ部は、円弧の方向が互いに180°異なるように形成されている
    請求項9に記載の非接触給電装置。
  11. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    隣接する前記送信副アンテナ部は、線対称であり、
    隣接する前記受信副アンテナ部は、線対称である
    請求項1に記載の非接触給電装置。
  12. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    隣接する前記送信副アンテナ部は、お互いに非平行であり、
    隣接する前記受信副アンテナ部は、お互いに非平行である
    請求項1に記載の非接触給電装置。
  13. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は、直線状であり、
    前記送信副アンテナ部は、前記送信主アンテナ部に対し、45°の方向に延びており、
    前記受信副アンテナ部は、前記受信主アンテナ部対し、45°の方向に延びている
    請求項1に記載の非接触給電装置。
  14. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    前記第1コイルから前記絶縁体を透視して見た場合に、
    隣接する前記送信副アンテナ部で囲まれた領域に、前記受信副アンテナ部の一部が入り込んでおり、隣接する前記受信副アンテナ部で囲まれた領域に、前記送信副アンテナ部の一部が入り込んでいる
    請求項1に記載の非接触給電装置。
  15. 第1コイルと、
    前記第1コイルと対向して配置された第2コイルと、
    前記第1コイルと、前記第2コイルとの間に設置された板状の絶縁体と、
    前記絶縁体の第1面に形成された直線状の送信主アンテナ部と、
    前記絶縁体の前記第1面に形成され、前記送信主アンテナ部と交差し、かつ電気的に接続された送信副アンテナ部と、
    前記送信主アンテナ部と電気的に接続され、信号を送信する送信回路と、
    前記絶縁体の前記第1面の反対側の第2面に形成された直線状の受信主アンテナ部と、
    前記絶縁体の前記第2面に形成され、前記受信主アンテナ部と交差し、かつ電気的に接続された受信副アンテナ部と、
    前記受信主アンテナ部と電気的に接続された受信回路と、
    を有する検知部と、
    を備え、
    前記送信回路は、送信した前記信号の反射信号を受信し、受信した前記反射信号の特性の変化から、前記第1コイルと前記第2コイルとの間の前記絶縁体以外の物を検知する
    非接触給電装置。
  16. 前記送信主アンテナ部は、前記受信主アンテナ部と直交している
    請求項15記載の非接触給電装置。
  17. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は、直線状であり、
    前記送信副アンテナ部は、前記送信主アンテナ部と直交しており、
    前記受信副アンテナ部は、前記受信主アンテナ部と直交している、
    請求項15記載の非接触給電装置。
  18. 前記送信主アンテナ部と、前記送信副アンテナ部と、前記受信主アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    前記送信副アンテナ部の各々は、隣接する前記送信主アンテナ部とは重なっておらず、
    前記受信副アンテナ部の各々は、隣接する前記受信主アンテナ部とは重なっていない
    請求項15記載の非接触給電装置。
  19. 前記第1コイルから前記絶縁体を透視して見た場合に、
    前記送信副アンテナ部は、前記受信主アンテナ部とは重なっておらず、
    前記受信副アンテナ部は、前記送信主アンテナ部とは重なっていない
    請求項18記載の非接触給電装置。
  20. 前記信号の特性の変化は、前記送信副アンテナ部と前記受信副アンテナ部との共振周波数より高い周波数において、検出される受信強度の変化である
    請求項15記載の非接触給電装置。
  21. 前記信号の特性の変化は、前記送信主アンテナ部と前記受信主アンテナ部との共振周波数より高い周波数において、検出される受信強度の変化である
    請求項15記載の非接触給電装置。
  22. 前記送信主アンテナ部と、前記送信副アンテナ部と、前記受信主アンテナ部と、前記受信副アンテナ部はそれぞれ複数のうちの1つであり、前記送信回路は、複数の前記送信主アンテナ部へ順番に信号を送信し、前記送信主アンテナ部と、前記送信主アンテナ部に接続されている前記送信副アンテナ部とを通じて、前記信号を順番に出力し、
    前記送信回路は、送信した前記信号の反射信号を受信する
    請求項15に記載の非接触給電装置。
  23. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は、円弧状である
    請求項15に記載の非接触給電装置。
  24. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    隣接する前記送信副アンテナ部は、円弧の方向が互いに180°異なるように形成されており、
    隣接する前記受信副アンテナ部は、円弧の方向が互いに180°異なるように形成されている
    請求項23に記載の非接触給電装置。
  25. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    隣接する前記送信副アンテナ部は、線対称であり、
    隣接する前記受信副アンテナ部は、線対称である
    請求項15に記載の非接触給電装置。
  26. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    隣接する前記送信副アンテナ部は、お互いに非平行であり、
    隣接する前記受信副アンテナ部は、お互いに非平行である
    請求項15に記載の非接触給電装置。
  27. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は、直線状であり、
    前記送信副アンテナ部は、前記送信主アンテナ部に対し、45°の方向に延びており、
    前記受信副アンテナ部は、前記受信主アンテナ部対し、45°の方向に延びている
    請求項15に記載の非接触給電装置。
  28. 前記送信副アンテナ部と、前記受信副アンテナ部は複数のうちの1つであり、
    前記第1コイルから前記絶縁体を透視して見た場合に、
    隣接する前記送信副アンテナ部で囲まれた領域に、前記受信副アンテナ部の一部が入り込んでおり、隣接する前記受信副アンテナ部で囲まれた領域に、前記送信副アンテナ部の一部が入り込んでいる
    請求項15に記載の非接触給電装置。
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