JPWO2015033427A1 - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

圧縮機を駆動させる圧縮機モータ41と、三相交流電源3と、圧縮機モータ41とを接続する電源線を流れる電流を検出する電流検出器21、23と、電流検出器21、23が接続され、電流検出器21、23の検出結果に応じて電力に含まれる高調波成分を抑制する高調波抑制装置17と、電流検出器21、23の検出結果に応じて圧縮機モータ41を制御する制御回路15と、電流検出器21、23の検出結果に応じて三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する欠相処理部19と、を備え、欠相処理部19は、欠相異常と判定した場合、制御回路15及び高調波抑制装置17のそれぞれに停止命令を供給する。

Description

本発明は、空気調和装置に関する。
従来の空気調和装置のうち、高調波抑制装置が設けられた空気調和装置があった。高調波抑制装置は、高調波の発生を抑制すると共に、電流検出器の接続状態に応じて三相交流電源の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する。高調波抑制装置を用いた三相交流電源の欠相状態の判定の結果、三相交流電源の欠相状態が欠相異常であれば、空気調和装置は、高調波抑制装置の動作を停止する(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の空気調和装置のうち、電流検出器の検出結果と、電流基準値とに基づいて三相交流電源の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する空気調和装置があった。このような空気調和装置は、三相交流電源の欠相状態が欠相異常であれば、遮断回路を用いてインバータ回路を遮断保護することで動作を停止する(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−91600号公報(段落[0067]) 特開平5−103496号公報(段落[0024])
しかし、従来の空気調和装置(特許文献2)は、高調波抑制装置とは独立して三相交流電源の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する。同様に、従来の高調波抑制装置(特許文献1)は、空気調和装置とは独立して三相交流電源の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する。よって、空気調和装置及び高調波抑制装置のそれぞれが独自に三相交流電源の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定するため、全体として、同一の機能が冗長な構成で実現されていた。よって、部品点数が増大することで、コストがかかるという問題点があった。
また、空気調和装置が三相交流電源の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定した場合、空気調和装置は遮断回路を用いて空気調和装置の動作を停止したが、高調波抑制装置が三相交流電源の欠相状態を判定した場合、高調波抑制装置が設けられた空気調和装置は、高調波抑制装置の動作を停止するだけであって、空気調和装置そのものの動作を停止しなかった。よって、空気調和装置が確実に保護されない場合があった。
したがって、従来においては、空気調和装置にコストがかかり、三相交流電源の欠相状態が欠相異常であっても空気調和装置が確実に保護されない場合があるという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、空気調和装置のコストを削減すると共に、三相交流電源の欠相状態が欠相異常であっても空気調和装置を確実に保護することができる空気調和装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る空気調和装置は、三相交流電源から供給される電力に応じて動作する圧縮機を備えた空気調和装置であって、前記圧縮機を駆動させる圧縮機モータと、前記三相交流電源と、前記圧縮機モータとを接続する電源線を流れる電流を検出する電流検出器と、前記電流検出器が接続され、前記電流検出器の検出結果に応じて前記電力に含まれる高調波成分を抑制する高調波抑制装置と、前記電流検出器の検出結果に応じて前記圧縮機モータを制御する制御回路と、前記電流検出器の検出結果に応じて前記三相交流電源の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する欠相処理部と、を備え、前記欠相処理部は、前記欠相異常と判定した場合、前記制御回路及び前記高調波抑制装置のそれぞれに停止命令を供給するものである。
本発明は、部品点数を削減すると共に、三相交流電源の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置及び空気調和装置のそれぞれの動作を停止させるため、空気調和装置のコストを削減すると共に、三相交流電源の欠相状態が欠相異常であっても空気調和装置を確実に保護することができるという効果を有する。
本発明の実施の形態1における空気調和装置1の駆動回路構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における高調波抑制装置17に組み込まれた場合の欠相処理部19の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における欠相処理部19の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態1における試運転時に三相交流電源3の欠相状態を判定する空気調和装置1の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態1における試運転時及び通常運転時に三相交流電源3の欠相状態を判定する空気調和装置1の制御例を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2における空気調和装置1の駆動回路構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2における制御回路15に組み込まれた場合の欠相処理部19の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3における空気調和装置1の駆動回路構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3における高調波抑制装置17に組み込まれた場合の欠相検知部71及び欠相処理部73の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4における空気調和装置1の駆動回路構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4における高調波抑制装置17に組み込まれた場合の欠相検知部91及び制御回路15に含まれる欠相処理部93のそれぞれの機能構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態の動作を行うプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列に行われる処理であるが、必ずしも時系列に処理されなくても、並列的又は個別に実行される処理をも含んでもよい。
また、本実施の形態で説明される各機能をハードウェアで実現するか、ソフトウェアで実現するかは問わない。つまり、本実施の形態で説明される各ブロック図は、ハードウェアのブロック図と考えても、ソフトウェアの機能ブロック図と考えてもよい。例えば、各ブロック図は、回路デバイス等のハードウェアで実現されてもよく、図示しないプロセッサ等の演算装置上で実行されるソフトウェアで実現されてもよい。
また、本実施の形態で説明されるブロック図の各ブロックは、その機能が実施されればよく、それらの各ブロックで構成が分離されなくてもよい。なお、本実施の形態1〜4のそれぞれにおいて、特に記述しない項目については実施の形態1〜4と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態1〜4のそれぞれは、単独で実施されてもよく、組み合わされて実施されてもよい。いずれの場合においても、下記で説明する有利な効果を奏することとなる。また、本実施の形態で説明する各種具体的な設定例は一例を示すだけであり、特にこれらに限定されない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における空気調和装置1の駆動回路構成の一例を示す図である。詳細については後述するが、本実施の形態1の要旨は、空気調和装置1の部品点数を削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置17及び空気調和装置1のそれぞれの動作を停止させることで、空気調和装置1のコストを削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であっても空気調和装置1を確実に保護することである。
以下、本実施の形態1の詳細について順に説明する。図1に示すように、空気調和装置1は、室外ユニット5と、室内ユニット7とを備え、室外ユニット5及び室内ユニット7のそれぞれに三相交流電源3から電力が供給される。
また、室外ユニット5及び室内ユニット7は、冷媒配管(図示せず)を介して接続される。室外ユニット5及び室内ユニット7は、圧縮機モータ41(後述する)が駆動することで、冷凍サイクルが形成される冷媒回路(図示せず)が構成される。
室内ユニット7は、例えば、室内等の空気調和対象となる空間に設けられ、室外ユニット5と連係して動作することで、熱交換された空気等を室内等に供給する。室外ユニット5は、例えば、屋外等の空気調和対象とならない空間に設けられ、室内ユニット7からの各種指令に応じて動作する。室外ユニット5は、例えば、コンバータ回路11、インバータ回路12、インバータ制御回路13、制御回路15、高調波抑制装置17、電流検出器21、電流検出器23、及び圧縮機モータ41を備える。
コンバータ回路11は、三相交流電源3と、インバータ回路12との間に設けられる。コンバータ回路11は、三相交流電源3から供給された交流を整流して直流に変換する。コンバータ回路11は、例えば、交流リアクトル、ダイオードブリッジ、シャント抵抗、パワースイッチ素子、及び電解コンデンサ等から形成され、交流を整流し、整流した直流を平滑化し、平滑化した直流をインバータ回路12に供給する。なお、三相交流電源3は、例えば、商用電源である。
インバータ回路12は、コンバータ回路11と、圧縮機モータ41との間に設けられる。インバータ回路12は、インバータ制御回路13の指令に応じて、コンバータ回路11から供給された平滑化された直流をPWM(Pulse Width Modulation)信号に変換する。インバータ回路12は、PWM信号を圧縮機(図示せず)内部に設けられた圧縮機モータ41に供給することで、圧縮機モータ41を駆動する。
具体的には、インバータ回路12は、例えば、スナバコンデンサ、シャント抵抗、及びパワーモジュール等(いずれも図示せず)で形成される。パワーモジュールは、コンバータ回路11から供給された平滑化された直流をスイッチングすることでPWM信号を生成する。パワーモジュールは、生成したPWM信号を圧縮機モータ41に供給する。圧縮機モータ41は、供給されたPWM信号で回転磁界が生じて回転する。
インバータ制御回路13は、制御回路15からの指令に応じて、パワーモジュールのドライバ(図示せず)を制御する。よって、インバータ制御回路13は、各種条件に適したスイッチング周波数でパワーモジュール内部に実装されているスイッチング素子、例えば、ワイドバンドギャップ素子をスイッチングさせる。この結果、圧縮機モータ41は、各種条件に応じた回転速度で回転し、出力トルクを生成する。よって、圧縮機が条件に応じて駆動され、冷媒回路(図示せず)内を冷媒が循環することで、空気調和装置1は冷凍サイクルが形成される。
圧縮機モータ41は、例えば、ステータと、ロータとで形成されるブラシレス直流モータである。圧縮機モータ41は、パワーモジュールから供給されたPWM信号でステータに回転磁界が生じる。よって、ロータは回転し、ロータに固定されているクランクシャフトが回転する。クランクシャフトは、例えば、クランクシャフトの回転に連動して偏芯回転するクランクシャフト上偏芯部及びクランクシャフト下偏芯部を備え、クランクシャフト上偏芯部及びクランクシャフト下偏芯部の偏芯回転で圧縮機に供給される冷媒が圧縮され、圧縮された冷媒が圧縮機の吐出管から外部に吐出される(いずれも図示せず)。
制御回路15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を主体として構成され、インバータ制御回路13及び高調波抑制装置17を制御する。制御回路15は、室内ユニット7と各種信号を送受信する。制御回路15は、室内ユニット7と各種信号を送受信することで、室内ユニット7と、室外ユニット5とを連係して動作させる。
電流検出器21は、例えば、CT(Current Transformer)で構成され、三相交流電源3のうち、R相電流値を検出し、検出結果を高調波抑制装置17に供給する。電流検出器23は、例えば、CTで構成され、三相交流電源3のうち、T相電流値を検出し、検出結果を高調波抑制装置17に供給する。高調波抑制装置17は、電流検出器21及び電流検出器23のそれぞれの検出結果に応じて、インバータ回路12で発生する高調波電流を抑制する。
例えば、高調波抑制装置17は、電流検出器21及び電流検出器23のそれぞれの検出結果から高調波成分を抽出する。高調波抑制装置17は、三相交流電源3から供給される電力に含まれる入力電流を検出する。高調波抑制装置17は、コンバータ回路11の補償制御量を求める。高調波抑制装置17は、上記で説明した高調波成分、入力電流、及び補償制御量に基づいて、コンバータ回路11に含まれるパワースイッチ素子の開閉制御をすることで、インバータ回路12で発生する高調波電流を抑制する。なお、上記で説明した高調波を抑制する動作は一例であって、特にこれに限定されない。
高調波抑制装置17は、例えば、欠相処理部19が構成される。詳細については後述するが、欠相処理部19は、電流検出器21及び電流検出器23のそれぞれの検出結果に基づいて、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定し、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であると判定した場合、高調波抑制装置17及び圧縮機モータ41に動作停止命令を供給する。なお、上記の説明では、欠相処理部19が高調波抑制装置17に構成される一例について説明したが、欠相処理部19が構成される場所は、後述するように、特にこれに限定されない。
ここで、インバータ回路12に含まれるパワーモジュールについて説明する。パワーモジュールは、上記で説明したように、例えば、ワイドバンドギャップ素子で形成され、各種条件に応じた周波数の交流を生成する。ワイドバンドギャップ素子は、窒化ガリウム(GaN)等の窒化物半導体、炭化ケイ素(SiC)、又はダイヤモンド等のような半導体であって、バンドギャップが2(eV)よりも大きく、耐熱性が高い。
例えば、窒化ガリウム(GaN)のバンドギャップは、3.4(eV)であり、炭化ケイ素(SiC)のバンドギャップは、3.2(eV)である。また、例えば、窒化ガリウム(GaN)の絶縁破壊電界強度は、3.0(MV/cm)であり、炭化ケイ素(SiC)の絶縁破壊電界強度は、3.0(MV/cm)である。また、従来から回路素子の材料として利用されているシリコン(Si)は、バンドギャップが1.1(eV)であり、絶縁破壊電界強度が0.3(MV/cm)である。
絶縁破壊電界強度が大きく、バンドギャップ幅が大きい素子は、耐圧を維持しつつ、従来の素子と比べてその厚さを薄くしてオン抵抗を低くさせることができる。オン抵抗を低くさせることができる素子は、電力損失を低減させることができる。電力損失を低減させる素子は、従来の素子と比べて、発熱量が減る。発熱量が減る素子がモジュールに搭載されれば、そのモジュールが小型化されて熱容量が小さくなったとしても、温度は上昇しにくくなる。
ここで、バンドギャップとは、物質内部で、電子の存在できないエネルギー領域のことである。また、ここで、絶縁破壊電界強度とは、半導体又は絶縁体において、絶縁破壊を引き起こす最大電界強度である。上記の説明を考慮すると、ワイドバンドギャップ素子は、従来のシリコンで形成される素子と比べ、バンドギャップ幅がおおよそ3倍広く、絶縁破壊電界強度がおおよそ10倍大きい。よって、ワイドバンドギャップ素子は、耐熱性又は耐電圧性が、従来のシリコンで形成される素子と比べて向上している。耐熱性が向上している素子は、従来の素子で高温とみなす温度帯であっても動作することができる。よって、ワイドバンドギャップ素子を用いたモジュールは、冷却構造が小型化される。
さらに、窒化ガリウム(GaN)及び炭化ケイ素(SiC)は、シリコン(Si)と比べ、電界飽和速度が速い。例えば、窒化ガリウム(GaN)の電界飽和速度は、2.7(1×10cm/s)であり、炭化ケイ素(SiC)の電界飽和速度は、2.0(1×10cm/s)であり、シリコン(Si)の電界飽和速度は、1.0(1×10cm/s)である。電界飽和速度が速い素子は、高周波で駆動することできるので、周辺部品を小型化することができる。
なお、コンバータ回路11、インバータ回路12、インバータ制御回路13、制御回路15、及び高調波抑制装置17は、例えば、電気品箱に設けられるが、特にこれに限定されない。例えば、インバータ回路12、インバータ制御回路13、及び制御回路15が電気品箱に設けられ、高調波抑制装置17は、電気品箱とは別途設けられてもよい。
なお、上記の説明では、高調波抑制装置17が室外ユニット5の内部に設けられる一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、高調波抑制装置17は、室外ユニット5の外部に設けられてもよい。また、例えば、高調波抑制装置17は、室内ユニット7の内部に設けられてもよい。また、例えば、高調波抑制装置17は、室内ユニット7の外部に設けられてもよい。また、例えば、高調波抑制装置17は、室外ユニット5及び室内ユニット7とは独立して設けられてもよい。つまり、高調波抑制装置17は、室外ユニット5及び室内ユニット7のそれぞれと共に、空気調和装置1全体として有機的に稼働して、高調波成分が抑制されればよい。
次に、欠相処理部19に関する機能及び動作の詳細について、図2〜5を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1における高調波抑制装置17に組み込まれた場合の欠相処理部19の機能構成の一例を示す図である。図2に示すように、欠相処理部19は、例えば、欠相検知部51、欠相判定部53、試運転判定部55、及び欠相判定始動部57を備える。なお、高調波抑制装置17は、例えば、自機の高調波抑制装置17の動作を停止させる動作停止部25を備える。
欠相検知部51は、電流値演算部61及び閾値判定部63を備える。電流値演算部61は、電流検出器21の検出結果であるR相電流値と、電流検出器23の検出結果であるT相電流値と、に基づいて、S相電流値を求める。閾値判定部63は、閾値αが設定される。閾値αは、任意の値であって、R相電流値、S相電流値、及びT相電流値のそれぞれが閾値α以上であるか否かの判定に用いられる。
つまり、閾値判定部63は、閾値αを用いることで、各相の電流値の大きさを判定し、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する。閾値判定部63は、R相電流値、S相電流値、及びT相電流値のうち、1つでも閾値α以上であれば、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であると判定し、例えば、欠相検知フラグを1に設定する。なお、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常と判定された場合の結果が欠相検知フラグに設定れる一例について説明したが、特にこれに限定されない。
ところで、負荷側の負荷状態に応じて、欠相状態時におけるR相電流値、S相電流値、及びT相電流値は異なる。例えば、三相交流電源3が欠相状態時であったとしても、負荷側の誘導負荷を考慮する必要がない場合、負荷側に過電流が流れないと想定できる。このような場合、例えば、過電流に相当する値が閾値αに設定されたとしても、欠相処理部19は、閾値αを用いて欠相異常と判定する動作を実行する必要がない。
なお、負荷側の誘導負荷を考慮する必要がない場合とは、例えば、空気調和装置1が、冷媒が寝込むのを防止するために、二相のみに高周波欠相電流を流すことで圧縮機モータ41を意図的に加熱させ、圧縮機(図示せず)に溜まる液冷媒を加熱させるような状況である。
一方、例えば、三相交流電源3が欠相状態であって、負荷側の誘導負荷を考慮する必要がある場合、負荷側に過電流が流れる虞があると想定できる。このような場合、例えば、過電流に相当する値が閾値αに設定されれば、欠相処理部19は、閾値αを用いて欠相異常と判定する動作を実行することができる。なお、負荷側の誘導負荷を考慮する必要がある場合とは、例えば、空気調和装置1が試運転を開始するとき、又は、空気調和装置1が通常運転を実施しているときである。
なお、閾値αの値は、三相交流電源3と、負荷側との結線状態に応じて適宜変更されてもよい。例えば、閾値αは、特定の一定値に設定されてもよく、結線状態に応じて相ごとに異なる値に設定されてもよい。
欠相判定部53は、欠相検知部51の検知結果に応じて、空気調和装置1の室外ユニット5及び高調波抑制装置17のそれぞれに動作停止命令を供給する。欠相判定部53は、例えば、動作停止命令として欠相判定フラグを1に設定し、設定した欠相判定フラグを動作停止部25及び制御回路15に供給する。なお、欠相判定部53の動作停止命令として欠相判定フラグが用いられる一例について説明したが、特にこれに限定されない。
欠相判定部53は、例えば、欠相判定始動部57から供給される試運転処理開始フラグに応じて、空気調和装置1の室外ユニット5及び高調波抑制装置17に動作停止命令を供給するか否かを判定する。例えば、空気調和装置1が試運転処理を開始した場合、試運転判定部55で試運転処理開始フラグに1が設定され、欠相判定部53は、試運転処理開始フラグが1である場合、空気調和装置1の室外ユニット5及び高調波抑制装置17に動作停止命令を供給する。
なお、上記で説明した試運転処理開始フラグの設定は一例であって、特にこれに限定されない。また、試運転処理が開始されたか否かを示すものとして試運転処理開始フラグが用いられる一例について説明したが、特にこれに限定されない。
欠相判定部53は、例えば、欠相判定始動部57から供給される空気調和装置運転状態フラグに応じて、空気調和装置1の室外ユニット5及び高調波抑制装置17に動作停止命令を供給するか否かを判定する。例えば、空気調和装置1が通常運転状態である場合、空気調和装置運転状態フラグに1が設定され、欠相判定部53は、空気調和装置運転状態フラグが1である場合、空気調和装置1の室外ユニット5及び高調波抑制装置17に動作停止命令を供給する。
なお、上記で説明した空気調和装置運転状態フラグの設定は一例であって、特にこれに限定されない。また、空気調和装置1が通常運転状態であるか否かを示すものとして空気調和装置運転状態フラグが用いられる一例について説明したが、特にこれに限定されない。
高調波抑制装置17は、例えば、動作停止部25に欠相判定フラグが供給され、動作停止部25が欠相判定フラグに基づいて、動作を停止する判断をした場合、動作を停止する。制御回路15は、例えば、欠相判定フラグが供給され、欠相判定フラグに基づいて、動作を停止する判断をした場合、インバータ制御回路13に圧縮機モータ41の動作を停止する命令を供給する。
欠相判定フラグは、例えば、予め設定された異常信号であるロジック信号として欠相処理部19から制御回路15に供給される。なお、上記の説明では、欠相判定フラグが用いられる一例について説明したが、特にこれに限定されない。要するに、制御回路15に三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である旨が伝達されればよい。
インバータ制御回路13は、制御回路15から圧縮機モータ41の動作を停止する命令を供給された場合、インバータ回路12に動作停止指令を供給する。インバータ回路12は、インバータ制御回路13から動作停止指令を供給された場合、圧縮機モータ41の駆動を停止させる。この結果、三相交流電源3が欠相異常と判定された場合、室外ユニット5に動作を停止する命令が供給されるため、確実に空気調和装置1の動作が停止する。
なお、制御回路15は、欠相判定フラグに基づいて、動作を停止する判断をした場合、室内ユニット7に動作を停止する指令を供給してもよい。この結果、三相交流電源3が欠相異常と判定された場合、室内ユニット7にも直接的に動作を停止する命令が供給されるため、さらに確実に空気調和装置1の動作が停止する。
なお、室内ユニット7に直接的に動作を停止する指令が供給されない場合であっても、室内ユニット7は、室外ユニット5と各種情報を互いに送受信しているため、室外ユニット5の運転状態を判断できる。よって、室内ユニット7は、室内ユニット7に直接的に動作を停止する指令が供給されない場合であっても、室外ユニット5の運転状態に応じて、自機である室内ユニット7の動作を停止することができる。
図3は、本発明の実施の形態1における欠相処理部19の制御例を説明するフローチャートである。図3に示すように、ステップS11及びステップS12の処理は、電流値取得処理である。また、ステップS13の処理は、電流値演算処理である。また、ステップS14〜ステップS18の処理は、閾値判定処理である。
(ステップS11)
欠相処理部19は、R相電流値、例えば、Irを取得する。
(ステップS12)
欠相処理部19は、T相電流値、例えば、Itを取得する。
なお、ステップS11の処理及びステップS12の処理は、何れの処理が先であっても後であってもよく、また、同時に処理されてもよい。
(ステップS13)
欠相処理部19は、R相電流値、例えば、Ir及びT相電流値、例えば、Itに基づいてS相電流値、例えば、Isを求める。具体的には、欠相処理部19は、IrにItを加算したものに−1を乗算することで、Isを求める。
(ステップS14)
欠相処理部19は、R相電流値、例えば、Irが閾値α以上であるか否かを判定する。欠相処理部19は、R相電流値、例えば、Irが閾値α以上である場合、ステップS18に進む。一方、欠相処理部19は、R相電流値、例えば、Irが閾値α以上でない場合、ステップS15に進む。
(ステップS15)
欠相処理部19は、T相電流値、例えば、Itが閾値α以上であるか否かを判定する。欠相処理部19は、T相電流値、例えば、Itが閾値α以上である場合、ステップS18に進む。一方、欠相処理部19は、T相電流値、例えば、Itが閾値α以上でない場合、ステップS16に進む。
(ステップS16)
欠相処理部19は、S相電流値、例えば、Isが閾値α以上であるか否かを判定する。欠相処理部19は、S相電流値、例えば、Isが閾値α以上である場合、ステップS18に進む。一方、欠相処理部19は、S相電流値、例えば、Isが閾値α以上でない場合、ステップS17に進む。
なお、ステップS14〜ステップS16の処理は、何れの処理が先であっても後であってもよく、また、同時に処理されてもよい。
(ステップS17)
欠相処理部19は、電源、すなわち、三相交流電源3が欠相異常でないと判定し、各種処理を終了する。つまり、欠相処理部19は、R相電流値、T相電流値、及びS相電流値の何れも閾値α以上でない場合、三相交流電源3が欠相異常でないと判定する。
(ステップS18)
欠相処理部19は、電源、すなわち、三相交流電源3が欠相異常であると判定し、各種処理を終了する。つまり、欠相処理部19は、R相電流値、T相電流値、及びS相電流値の何れか1つでも閾値α以上である場合、三相交流電源3が欠相異常であると判定する。
なお、上記の説明では、欠相処理部19が、各相の電流値の大きさに基づいて、三相交流電源3が欠相異常であるか否かを判定する一例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、欠相処理部19が、三相交流電源3が欠相異常であるか否かを、各相の電流値と、それぞれに対応する力率とに基づいて判定してもよい。また、例えば、欠相処理部19が、三相交流電源3が欠相異常であるか否かを、後述するように、各相の電圧値に基づいて判定してもよい。
図4は、本発明の実施の形態1における試運転時に三相交流電源3の欠相状態を判定する空気調和装置1の制御例を説明するフローチャートである。ステップS32の欠相検知処理は、上記で説明したステップS11〜ステップS18の処理に対応する。また、ステップS35及びステップS36の処理は、欠相異常時処理に対応する。
(ステップS31)
空気調和装置1は、ユニットの試運転処理が開始されたか否かを判定する。空気調和装置1は、ユニットの試運転処理が開始された場合、ステップS32に進む。一方、空気調和装置1は、ユニットの試運転処理が開始されない場合、ステップS31に戻る。なお、ユニットは、室外ユニット5及び室内ユニット7を含む意味で用いることとする。
(ステップS32)
空気調和装置1は、欠相検知処理を実行する。
(ステップS33)
空気調和装置1は、電源、すなわち、三相交流電源3が欠相異常であるか否かを判定する。空気調和装置1は、電源、すなわち、三相交流電源3が欠相異常である場合、ステップS35に進む。一方、空気調和装置1は、電源、すなわち、三相交流電源3が欠相異常でない場合、ステップS34に進む。
(ステップS34)
空気調和装置1は、ユニットの試運転処理を終了し、各種処理を終了する。
(ステップS35)
空気調和装置1は、ユニットの運転を停止する。
(ステップS36)
空気調和装置1は、高調波抑制装置17を停止し、各種処理を終了する。
なお、上記で説明したステップS35及びステップS36の処理は、何れの処理が先であっても後であってもよく、また、同時に処理されてもよい。
図5は、本発明の実施の形態1における試運転時及び通常運転時に三相交流電源3の欠相状態を判定する空気調和装置1の制御例を説明するフローチャートである。ステップS52の欠相検知処理は、上記で説明したステップS11〜ステップS18の処理に対応する。また、ステップS57及びステップS58の処理は、欠相異常時処理に対応する。ステップS55及びステップS56の処理は、ユニットが通常運転であるか否かを判定することで、ユニットが通常運転の場合にも欠相検知処理を実行させる。
(ステップS51)
空気調和装置1は、ユニットの試運転処理が開始されたか否かを判定する。空気調和装置1は、ユニットの試運転処理が開始された場合、ステップS52に進む。一方、空気調和装置1は、ユニットの試運転処理が開始されない場合、ステップS51に戻る。なお、ユニットは、ここでも上記と同様に、室外ユニット5及び室内ユニット7を含む意味で用いることとする。
(ステップS52)
空気調和装置1は、欠相検知処理を実行する。
(ステップS53)
空気調和装置1は、電源、すなわち、三相交流電源3が欠相異常であるか否かを判定する。空気調和装置1は、電源、すなわち、三相交流電源3が欠相異常である場合、ステップS57に進む。一方、空気調和装置1は、電源、すなわち、三相交流電源3が欠相異常でない場合、ステップS54に進む。
(ステップS54)
空気調和装置1は、ユニットの試運転処理を終了する。
(ステップS55)
空気調和装置1は、ユニットの通常運転処理が開始されたか否かを判定する。空気調和装置1は、ユニットの通常運転処理が開始された場合、ステップS56に進む。一方、空気調和装置1は、ユニットの通常運転処理が開始されない場合、ステップS55に戻る。
(ステップS56)
空気調和装置1は、ユニットが通常運転中であるか否かを判定する。空気調和装置1は、ユニットが通常運転中である場合、ステップS52に戻る。一方、空気調和装置1は、ユニットが通常運転中でない場合、ステップS56に戻る。
(ステップS57)
空気調和装置1は、ユニットの運転を停止する。
(ステップS58)
空気調和装置1は、高調波抑制装置17を停止し、各種処理を終了する。
なお、上記で説明したステップS35及びステップS36の処理は、何れの処理が先であっても後であってもよく、また、同時に処理されてもよい。
以上の説明から、本実施の形態1は、空気調和装置1で通常設けられる系統用の電流の検出器と、高調波の抑制動作に用いる電流の検出器と、が、電流検出器21及び電流検出器23で兼用されるため、全体として、空気調和装置1の部品点数を削減し、空気調和装置1のコストを削減することができる。また、本実施の形態1は、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置17及び空気調和装置1のそれぞれの動作を停止させるため、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であっても空気調和装置1を確実に保護することができる。
以上、本実施の形態1において、三相交流電源3から供給される電力に応じて動作する圧縮機を備えた空気調和装置1であって、圧縮機を駆動させる圧縮機モータ41と、三相交流電源3と、圧縮機モータ41とを接続する電源線を流れる電流を検出する電流検出器21、23と、電流検出器21、23が接続され、電流検出器21、23の検出結果に応じて電力に含まれる高調波成分を抑制する高調波抑制装置17と、電流検出器21、23の検出結果に応じて圧縮機モータ41を制御する制御回路15と、電流検出器21、23の検出結果に応じて三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する欠相処理部19と、を備え、欠相処理部19は、欠相異常と判定した場合、制御回路15及び高調波抑制装置17のそれぞれに停止命令を供給する空気調和装置1が構成される。
したがって、本実施の形態1は、空気調和装置1の部品点数を削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置17及び空気調和装置1のそれぞれの動作を停止させるため、空気調和装置1のコストを削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であっても空気調和装置1を確実に保護することができる。
また、本実施の形態1において、高調波抑制装置17は、欠相処理部19が組み込まれ、電流検出器21、23の検出結果を欠相処理部19に供給し、停止命令を受けた場合、高調波抑制装置17を停止し、欠相処理部19は、停止命令として、制御回路15に電源異常信号を供給し、制御回路15は、電源異常信号を受けた場合、圧縮機モータ41を停止させる。
したがって、本実施の形態1は、空気調和装置1の部品点数を削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置17及び空気調和装置1のそれぞれの動作を停止させるため、特に顕著に、空気調和装置1のコストを削減すると共に、三相交流電源3が欠相異常であっても空気調和装置1を確実に保護することができる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2における空気調和装置1の駆動回路構成の一例を示す図である。図6に示すように、本実施の形態2における実施の形態1との相違点は、欠相処理部19が制御回路15に組み込まれた点である。この構成で、欠相処理部19は、電流検出器21の検出結果と、電流検出器23の検出結果とを、高調波抑制装置17を介して取得する。この結果、高調波抑制装置17から制御回路15には、異常信号であるロジック信号ではなく、電流値に対応するものが供給される。よって、通信線33におけるS/N比は向上する。
図7は、本発明の実施の形態2における制御回路15に組み込まれた場合の欠相処理部19の機能構成の一例を示す図である。図7に示すように、制御回路15に構成される動作停止指令部27は、高調波抑制装置17に高調波抑制装置動作停止指令を供給する。高調波抑制装置17は、制御回路15から高調波抑制装置動作停止指令が供給された場合、自機である高調波抑制装置17の動作を停止する。なお、その他の機能構成については、上記で説明した実施の形態1と同様であるため、それらの説明については省略する。
以上の説明から、本実施の形態2は、欠相処理部19が制御回路15に組み込まれた場合であっても、空気調和装置1の部品点数を削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置17及び空気調和装置1のそれぞれの動作を停止させるため、特に顕著に、空気調和装置1のコストを削減すると共に、三相交流電源3が欠相異常であっても空気調和装置1を確実に保護することができる。
また、本実施の形態2は、高調波抑制装置17から制御回路15にはロジック信号ではなく電流値に対応する信号が供給されるため、通信線33におけるS/Nを向上させることができる。
以上、本実施の形態2において、高調波抑制装置17は、電流検出器21、23の検出結果である電流値を制御回路15に供給し、停止命令を受けた場合、高調波抑制装置17を停止し、制御回路15は、欠相処理部19が組み込まれ、停止命令を受けた場合、圧縮機モータ41を停止させる。
したがって、本実施の形態2は、空気調和装置1の部品点数を削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置17及び空気調和装置1のそれぞれの動作を停止させるため、特に顕著に、空気調和装置1のコストを削減すると共に、三相交流電源3が欠相異常であっても空気調和装置1を確実に保護することができる。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3における空気調和装置1の駆動回路構成の一例を示す図である。図8に示すように、本実施の形態3における実施の形態1及び2との相違点は、高調波抑制装置17に欠相検知部71及び欠相処理部73が組み込まれ、欠相検知部71が電流値ではなく電圧値に基づいて、処理が実行される点である。
欠相検知部71は、詳細については後述するが、例えば、三相交流電源3の相間電圧のゼロクロスポイントを検出し、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する。欠相処理部73は、上記の実施の形態1で説明した場合と同様に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合、制御回路15に異常信号であるロジック信号を供給する。
図9は、本発明の実施の形態3における高調波抑制装置17に組み込まれた場合の欠相検知部71及び欠相処理部73の機能構成の一例を示す図である。図9に示すように、欠相検知部71は、第1ゼロクロス検出部81、第2ゼロクロス検出部83、及び波形判定部85を備える。第1ゼロクロス検出部81は、例えば、三相交流電源3のR相と、三相交流電源3のS相との間に接続され、三相交流電源3のR相と三相交流電源3のS相との間に印加される電圧からRS相間電圧のゼロクロスを示す相間電圧に関する信号を発生させる。第2ゼロクロス検出部83は、例えば、三相交流電源3のS相と、三相交流電源3のT相との間に接続され、三相交流電源3のS相と三相交流電源3のT相との間に印加される電圧からST相間電圧のゼロクロスを示す相間電圧に関する信号を発生させる。
波形判定部85は、第1ゼロクロス検出部81の出力と、第2ゼロクロス検出部83の出力とに基づいて、三相交流電源3のR相、S相、及びT相の各相の欠相状態が欠相異常であるかを判定する。例えば、R相が欠相している場合、第1ゼロクロス検出部81の出力をハイ・インピーダンス状態として設定することで、波形判定部85は、R相の欠相状態を検出し、三相交流電源3が欠相異常であると判定してもよい。また、例えば、T相が欠相している場合、第2ゼロクロス検出部83の出力をハイ・インピーダンス状態として設定することで、波形判定部85は、T相の欠相状態を検出し、三相交流電源3が欠相異常であると判定してもよい。
また、例えば、S相が欠相している場合、第1ゼロクロス検出部81から出力される信号と、第2ゼロクロス検出部83から出力される信号とは、同波形となるため、波形判定部85は、第1ゼロクロス検出部81の出力と、第2ゼロクロス検出部83の出力との位相差を比較することで、S相の欠相状態を検出し、三相交流電源3が欠相状態であると判定してもよい。
欠相処理部73は、実施の形態1及び2との相違点は、実施の形態1及び2における欠相検知部51が設けられない状態で、欠相判定部53、試運転判定部55、及び欠相判定始動部57が設けられている。なお、その他の機能構成については、上記で説明した実施の形態1と同様であるため、その説明については省略する。
以上の説明から、本実施の形態3は、欠相処理部73が三相交流電源3の相間電圧で欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する場合であっても、空気調和装置1の部品点数を削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置17及び空気調和装置1のそれぞれの動作を停止させるため、特に顕著に、空気調和装置1のコストを削減すると共に、三相交流電源3が欠相異常であっても空気調和装置1を確実に保護することができる。
以上、本実施の形態3において、電源線に印加される電圧に基づいて欠相異常を検知する欠相検知部71をさらに備え、欠相処理部73は、欠相検知部71から検知結果が供給された場合、検知結果に基づいて欠相異常を判定するものであって、高調波抑制装置17は、欠相検知部71及び欠相処理部73が組み込まれ、停止命令を受けた場合、高調波抑制装置17を停止し、欠相処理部73は、停止命令として、制御回路15に電源異常信号を供給し、制御回路15は、電源異常信号を受けた場合、圧縮機モータ41を停止させる。
したがって、本実施の形態3は、空気調和装置1の部品点数を削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置17及び空気調和装置1のそれぞれの動作を停止させるため、特に顕著に、空気調和装置1のコストを削減すると共に、三相交流電源3が欠相異常であっても空気調和装置1を確実に保護することができる。
実施の形態4.
図10は、本発明の実施の形態4における空気調和装置1の駆動回路構成の一例を示す図である。本実施の形態4における実施の形態1〜3との相違点は、欠相検知部71が高調波抑制装置17に組み込まれ、欠相処理部73が制御回路15に組み込まれている点である。
図11は、本発明の実施の形態4における高調波抑制装置17に組み込まれた場合の欠相検知部91及び制御回路15に含まれる欠相処理部93のそれぞれの機能構成の一例を示す図である。図11に示すように、欠相検知部91は、第1ゼロクロス検出部81及び第2ゼロクロス検出部83を備える。欠相処理部93は、波形判定部85、欠相判定部53、試運転判定部55、及び欠相判定始動部57を備える。高調波抑制装置17は、第1ゼロクロス検出部81の出力と、第2ゼロクロス検出部83の出力とを制御回路15に供給する。
よって、高調波抑制装置17から制御回路15に電圧値に対応するものが供給されるため、高調波抑制装置17から制御回路15へ供給する信号のS/N比は向上する。また、制御回路15は、欠相処理部93から動作停止指令部27に欠相異常であることを示す欠相判定フラグが供給された場合、動作停止指令部27を介して、高調波抑制装置17に高調波抑制装置動作停止指令を供給する。高調波抑制装置17は、制御回路15から供給される高調波抑制装置動作停止指令に基づいて、自機である高調波抑制装置17の動作を停止する。なお、その他の機能構成については、上記で説明した実施の形態1と同様であるため、その説明については省略する。
以上の説明から、本実施の形態4は、欠相処理部93が三相交流電源3の相間電圧で欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する場合であっても、空気調和装置1の部品点数を削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置17及び空気調和装置1のそれぞれの動作を停止させるため、特に顕著に、空気調和装置1のコストを削減すると共に、三相交流電源3が欠相異常であっても空気調和装置1を確実に保護することができる。
また、本実施の形態4は、高調波抑制装置17から制御回路15にはロジック信号ではなく電圧値に対応する信号が供給されるため、通信線33におけるS/Nを向上させることができる。
以上、本実施の形態4において、電源線に印加される電圧に基づいて欠相異常を検知する欠相検知部91をさらに備え、欠相処理部93は、欠相検知部91から検知結果が供給された場合、検知結果に基づいて欠相異常を判定するものであって、高調波抑制装置17は、欠相検知部91が組み込まれ、検知結果を制御回路15に供給し、停止命令を受けた場合、高調波抑制装置17を停止し、制御回路15は、欠相処理部93が組み込まれ、停止命令を受けた場合、圧縮機モータ41を停止させる。
したがって、本実施の形態4は、空気調和装置1の部品点数を削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常である場合には高調波抑制装置17及び空気調和装置1のそれぞれの動作を停止させるため、特に顕著に、空気調和装置1のコストを削減すると共に、三相交流電源3の欠相状態が欠相異常であっても空気調和装置1を確実に保護することができる。
1 空気調和装置、3 三相交流電源、5 室外ユニット、7 室内ユニット、8、9、10 電源線、11 コンバータ回路、12 インバータ回路、13 インバータ制御回路、15 制御回路、17 高調波抑制装置、19、73、93 欠相処理部、21、23 電流検出器、25 動作停止部、27 動作停止指令部、31、33 通信線、41 圧縮機モータ、51、71、91 欠相検知部、53 欠相判定部、55 試運転判定部、57 欠相判定始動部、61 電流値演算部、63 閾値判定部、81 第1ゼロクロス検出部、83 第2ゼロクロス検出部、85 波形判定部。

Claims (5)

  1. 三相交流電源から供給される電力に応じて動作する圧縮機を備えた空気調和装置であって、
    前記圧縮機を駆動させる圧縮機モータと、
    前記三相交流電源と、前記圧縮機モータとを接続する電源線を流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器が接続され、前記電流検出器の検出結果に応じて前記電力に含まれる高調波成分を抑制する高調波抑制装置と、
    前記電流検出器の検出結果に応じて前記圧縮機モータを制御する制御回路と、
    前記電流検出器の検出結果に応じて前記三相交流電源の欠相状態が欠相異常であるか否かを判定する欠相処理部と、
    を備え、
    前記欠相処理部は、
    前記欠相異常と判定した場合、前記制御回路及び前記高調波抑制装置のそれぞれに停止命令を供給する
    ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記高調波抑制装置は、
    前記欠相処理部が組み込まれ、
    前記電流検出器の検出結果を前記欠相処理部に供給し、
    前記停止命令を受けた場合、当該高調波抑制装置を停止し、
    前記欠相処理部は、
    前記停止命令として、前記制御回路に電源異常信号を供給し、
    前記制御回路は、
    前記電源異常信号を受けた場合、前記圧縮機モータを停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記高調波抑制装置は、
    前記電流検出器の検出結果である電流値を前記制御回路に供給し、
    前記停止命令を受けた場合、当該高調波抑制装置を停止し、
    前記制御回路は、
    前記欠相処理部が組み込まれ、
    前記停止命令を受けた場合、前記圧縮機モータを停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 前記電源線に印加される電圧に基づいて前記欠相異常を検知する欠相検知部をさらに備え、
    前記欠相処理部は、
    前記欠相検知部から検知結果が供給された場合、前記検知結果に基づいて前記欠相異常を判定するものであって、
    前記高調波抑制装置は、
    前記欠相検知部及び前記欠相処理部が組み込まれ、
    前記停止命令を受けた場合、当該高調波抑制装置を停止し、
    前記欠相処理部は、
    前記停止命令として、前記制御回路に電源異常信号を供給し、
    前記制御回路は、
    前記電源異常信号を受けた場合、前記圧縮機モータを停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  5. 前記電源線に印加される電圧に基づいて前記欠相異常を検知する欠相検知部をさらに備え、
    前記欠相処理部は、
    前記欠相検知部から検知結果が供給された場合、前記検知結果に基づいて前記欠相異常を判定するものであって、
    前記高調波抑制装置は、
    前記欠相検知部が組み込まれ、
    前記検知結果を前記制御回路に供給し、
    前記停止命令を受けた場合、当該高調波抑制装置を停止し、
    前記制御回路は、
    前記欠相処理部が組み込まれ、
    前記停止命令を受けた場合、前記圧縮機モータを停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
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