JP2001091600A - 電源高調波抑制装置 - Google Patents

電源高調波抑制装置

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JP2001091600A
JP2001091600A JP26842399A JP26842399A JP2001091600A JP 2001091600 A JP2001091600 A JP 2001091600A JP 26842399 A JP26842399 A JP 26842399A JP 26842399 A JP26842399 A JP 26842399A JP 2001091600 A JP2001091600 A JP 2001091600A
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air conditioner
harmonic suppression
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正明 矢部
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  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により設置工事時に生じる電源の
欠相異常・逆相異常および電流検出手段接続異常の誤配
線を検出できる電源高調波抑制装置を得る。 【解決手段】 電源1の相間電圧のゼロクロスポイント
を検出するゼロクロス検出手段14と、空気調和機に流
れ込む電流を検出する電流検出手段12とを備え、ゼロ
クロス検出手段の異なる相間の信号出力状態に基づいて
電源の欠相異常を検出し、ゼロクロス検出手段の異なる
相間の信号出力状態と信号出力の位相差に基づいて電源
の逆相異常を検出するとともに、ゼロクロス検出手段の
信号出力状態と電流検出手段の電流検出結果に基づいて
電流検出手段の電源に対する接続異常を検出するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電源電圧の欠相・
逆相の異常および電流検出手段の接続異常を検出するこ
とができる3相インバータ空気調和機の電源高調波抑制
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は特開平10-178736号公報に示され
た従来の一般的な3相電源機器の欠相・逆相を検出する
保護装置および3相電源機器の一例である3相空気調和機
を示す構成図である。
【0003】図11において1は3相交流電源、3は圧縮機
用モータ、51は回路の開閉手段を選択的に閉路すること
によって、電源電圧の相回転方向を変更することのでき
る回路変更手段、52は回路を開くことによって圧縮機モ
ータ54を停止させることのできる回路開閉手段、53は相
電流の過電流を検出し回路開閉手段52を開放する過電流
検出手段、55は3相交流電源1のRT相間に設けられ電源相
間の半波信号検出を検出するための半波信号検出手段か
らなる過電流判定検知手段、56は過電流検出手段53と同
等の動作をするための過電流判定手段、57はRS相間に設
けられたゼロクロス検知手段、58は圧縮機モータ3を含
む空気調和機の室外機全般の制御を行う室外機制御回路
である。
【0004】上記のように構成された空気調和機の欠相
・逆相検出手段について図12および図13を用いて説明す
る。図12は従来の実施形態における過電流判定検知手段
55と、ゼロクロス検知手段57を実現した回路の一例であ
る。PC1・PC2・PC3はフォトカプラ、P1・P2はマイクロコン
ピュータからなる共通の演算手段に設けられたマイクロ
コンピュータ入力ポートである。過電流判定検知手段55
により得られた信号がマイクロコンピュータポートP1に
入力され、ゼロクロス検知手段57により得られた信号が
マイクロコンピュータ入力ポートP2に入力される。
【0005】マイクロコンピュータ入力ポートP1は、過
電流判定検知手段55によって得られた信号が入力される
ポートである。フォトカプラPC1がOFFのときは、マイク
ロコンピュータ入力ポートP1の電圧レベルはHiとなり、
フォトカプラPC1がONのときは、フォトカプラのコレク
タ側からエミッタ側に電流が流れるため、マイクロコン
ピュータの入力ポートP1の電圧レベルはLoとなる。
【0006】マイクロコンピュータの入力ポートP2は、
ゼロクロス検知手段57によって得られた信号が入力され
るポートである。フォトカプラPC2とフォトカプラPC3と
がともにOFFのときは、マイクロコンピュータ入力ポー
トP2の電圧レベルはHiとなり、フォトカプラPC2とフォ
トカプラPC3のどちらか一方でもONしているときは、マ
イクロコンピュータ入力ポートP2の電圧レベルはLoとな
る。
【0007】図13は各部の波形を示す波形図である。3
相交流電源1から入力される電源電圧が波形(a)であると
き、電圧VaがフォトカプラがONする基準電圧である場
合、マイクロコンピュータ入力ポートP1に入力される過
電流判定検知手段55によって得られる電源相間の半波信
号からなる過電流判定信号は、波形(b)となる。同様に
電源電圧が波形(a)であるとき、マイクロコンピュータ
入力ポートP2に入力されるゼロクロス信号は、波形(c)
となる。
【0008】波形(b)と波形(c)を比較すると、3相交流
電源の各相間電圧の位相は3分の1周期ずつずれているた
め、過電流判定信号が立ち下がってからゼロクロス信号
が立ち下がるまでの時間は約3分の1周期であることがわ
かる。
【0009】また、電源電圧が逆相であった場合は、ゼ
ロクロス信号は、波形(d)となる。この場合、過電流判
定信号が立ち下がってからゼロクロス信号が立ち下がる
までの時間は、約6分の1周期である。よって、過電流判
定信号とゼロクロス信号の波形の立ち下がりタイミング
のずれを測定し両者を比較することによって電源電圧の
逆相を検知することができる。
【0010】また、R相が欠相となった場合は、PC1・PC
2ともに、T相からS相に一定レベル以上の電圧が印加さ
れたときのみONするため、ゼロクロス信号と過電流判定
信号が同波形となる。よって波形の時間的なずれを測定
し両者を比較することによってR相の欠相を検知するこ
とができる。また、S相欠相の場合はゼロクロス信号が
検知されず、T相欠相の場合は過電流判定信号が検出さ
れないため欠相を検知することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の欠
相・逆相異常を検出する手段のみでは、電源高調波抑制
装置の設置工事時に人的ミスにより生じる電流検出器の
接続異常までは検出できず、実際電源高調波抑制装置を
動作させた後、装置が誤動作することから電流検出器の
誤配線を判断する方法しかなかった。電流検出器の接続
が異常のまま電源高調波抑制装置を動作させた場合、装
置は誤動作し、ときには装置自体が破損する場合もあっ
た。
【0012】また、逆相異常および電流検出器接続異常
を検出した後、正常な接続状態へ更正するためには配線
工事をやり直す必要があった。
【0013】さらに、逆相異常をハードウェアで更正す
る場合は、リレースイッチなどの電源線を切り替える開
閉装置が必要となり、電源高調波抑制装置体積の増加、
コストの増加の原因となっていた。
【0014】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、電源高調波抑制装置の設置工事の
簡略化だけでなく、装置の保護、装置の簡略化、部品点
数の削減を図ることを目的とするとともに、ソフトウェ
アの動作負荷増加量をなるべく抑えたものにすることを
目的としている。また、同時にこの発明は信頼性の高い
電源高調波抑制装置を得ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる電源高
調波抑制装置は、3相電源で動作するインバータを搭載
した空気調和機の発生する高調波電流を抑制する電源高
調波抑制装置において、前記3相電源の相間電圧のゼロ
クロスポイントを検出するゼロクロス検出手段と、前記
空気調和機に流れ込む電流を検出する電流検出手段とを
備え、前記ゼロクロス検出手段の異なる相間の信号出力
状態に基づいて前記3相電源の欠相異常を検出し、前記
ゼロクロス検出手段の異なる相間の信号出力状態とそれ
ぞれの信号出力の位相差に基づいて前記3相電源の逆相
異常を検出するとともに、前記ゼロクロス検出手段の信
号出力状態と前記電流検出手段の電流検出結果に基づい
て前記電流検出手段の前記3相電源の電源線に対する接
続異常を検出するものである。
【0016】また、電源の欠相異常の検出は、ゼロクロ
ス検出信号が所定の時間経過して検出されないものがあ
った場合、あるいはゼロクロス検出信号の立ち上がりあ
るいは立ち下りが一致するものがあった場合に行われる
ものである。
【0017】また、異なる相間のゼロクロス検出信号を
用いて、基準となるゼロクロス信号の立ち上がりまたは
立ち下りと、他方のゼロクロス信号の立ち上がりまたは
立ち下りとの時間差により電源の相回転方向を検出する
ものである。
【0018】また、電流検出手段の3相電源の電源線に
対する接続異常の検出は、空気調和機に流れ込む電流の
波形パターン信号を検出する波形パターン検出手段と、
線間電圧ゼロクロス信号より各相電圧位相信号を求める
相電圧位相信号演算手段とを備え、前記相電圧位相信号
の所定の位相区間において前記波形パターン信号を所定
の閾値と比較して行われるものである。
【0019】また、異常状態において、ソフトウェア側
で自動的に異常状態に適合するように制御方法を変更
し、正常に動作するものである。
【0020】また、ゼロクロス検出手段は電源高調波抑
制御に用いる線間電圧ゼロクロス信号を流用するもので
ある。
【0021】また、異常検出時に、動作を停止する異常
停止手段を備えたものである。
【0022】また、異常検出時に、異常状態を表示する
異常表示手段を備えたものである。
【0023】また、異常検出時に、異常状態を保存する
ものである。
【0024】また、異常検出は、設置工事時に配線確認
モードとして行うものである。
【0025】また、異常検出または異常状態の適合化
は、電源投入後、停電復帰後または本体リセット後1回
のみ実施するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図につい
て説明する。図1は、この発明の実施の形態による空気
調和機の高調波電流を抑制する電源高調波抑制装置を示
す構成図である。図1において、1は3相交流電源、2はイ
ンバータ搭載空気調和機、3は空気調和機2内に搭載され
た圧縮機モータ、4は圧縮機モータ3を駆動するためのイ
ンバータ、5は空気調和機2が発生する電源高調波を抑制
するための電源高調波抑制装置、6はマイクロコンピュ
ータを含む電源高調波抑制装置の制御回路、7は電源高
調波抑制装置5の構成要素で高調波電流抑制のための補
償電流を発生するためのスイッチング素子、8は電源高
調波抑制装置5構成要素の交流リアクタ、9は電源高調波
抑制装置5内の直流部に設けられた電解コンデンサ、10
はノイズフィルタである。
【0027】また、11Rは電源高調波抑制装置5が発生す
るR相補償電流を検出するためのR相用補償電流検出器、
11Sは電源高調波抑制装置5が発生するS相補償電流を検
出するためのS相用補償電流検出器、12Rは電源高調波抑
制装置5が空気調和機2に流入するR相電流を検出するた
めのR相用空気調和器流入電流検出器、12Sは電源高調波
抑制装置5が空気調和機2に流入するS相電流を検出する
ためのS相用空気調和器流入電流検出器、13は電源高調
波抑制装置5と3相交流電源1とを接続するための接続端
子であり、13R・13S・13Tはそれぞれ電源高調波抑制装置5
のR相・S相・T相に相当する接続端子である。
【0028】さらに、14Aは電源の相間電圧ゼロクロス
信号Aを発生する第1の相間電圧ゼロクロス検出手段、14
Bは第1の相間電圧ゼロクロス検出手段と異なる相間の相
間電圧ゼロクロス信号Bを発生する第2の相間電圧ゼロク
ロス検出手段、15は電源高調波抑制装置内の直流部の電
圧を検出するための電圧検出器、16は3相交流電源1を空
気調和機2と電源高調波抑制装置5とに分配するための接
続端子、17は空気調和機2と3相交流電源1とを接続する
ための空気調和機電源接続端子、18Rは空気調和機と電
源とを配線するための電源線であり、18R・18S・18Tは
それぞれR相・S相・T相の電源線である。
【0029】図2はこの実施の形態における第1の相間電
圧ゼロクロス検出手段14Aと、第2の相間電圧ゼロクロス
検出手段14Bを実現した一例である。第1の相間電圧ゼロ
クロス検出手段14Aは電源高調波抑制装置5に備えられた
電源接続端子13のR相接続端子13RとS相接続端子13S間に
接続されており、R相接続端子13RとS相接続端子13S間に
印加される電圧からRS相間電圧のゼロクロスを示す相間
電圧ゼロクロス信号Aを発生させる。同様に第2の相間電
圧ゼロクロス検出手段14Bは電源高調波抑制装置5に備え
られた電源接続端子13のS相接続端子13SとT相接続端子1
3T間に接続されており、S相接続端子13SとT相接続端子1
3T間に印加される電圧からST相間電圧のゼロクロスを示
す相間電圧ゼロクロス信号Bを発生させる。
【0030】また、 PC1・PC2はフォトカプラ、P1・P2
はマイクロコンピュータ6からなる共通の演算手段に設
けられた入力ポートである。第1の相間電圧ゼロクロス
検出手段14Aにより得られた信号がマイクロコンピュー
タ入力ポートP1に入力され、第2の相間電圧ゼロクロス
検出手段14Bにより得られた信号がマイクロコンピュー
タ入力ポートP2に入力される。
【0031】マイクロコンピュータ入力ポートP1は、第
1の相間電圧ゼロクロス検出手段14Aにより得られた信号
が入力されるポートである。フォトカプラPC1がOFFのと
きは、マイクロコンピュータ入力ポートP1の電圧レベル
はHiとなり、フォトカプラPC1がONのときはフォトカプ
ラのコレクタ側からエミッタ側に電流が流れるため、マ
イクロコンピュータの入力ポートP1の電圧レベルはLoと
なる。
【0032】マイクロコンピュータ入力ポートP2は、第
2の相間電圧ゼロクロス検出手段14Bにより得られた信号
が入力されるポートである。P1と同様に、フォトカプラ
PC2がOFFのときは、マイクロコンピュータ入力ポートP2
の電圧レベルはHiとなり、フォトカプラPC2がONのとき
は、マイクロコンピュータ入力ポートP2の電圧レベルは
Loとなる。
【0033】図3は各部の波形を示す波形図である。3相
交流電源1から入力される電源電圧波形が(a)であると
き、3相交流電源1の相回転方向と電源高調波抑制装置5
の相回転方向が正しく接続されている場合、フォトカプ
ラがONするために必要な電圧をVaとすると、マイクロコ
ンピュータ入力ポートP1に入力される第1の相間電圧ゼ
ロクロス検出手段14Aによって得られる相間電圧ゼロク
ロス信号Aは(b)となり、また、マイクロコンピュータ入
力ポートP2に入力される第2の相間電圧ゼロクロス検出
手段14Bによって得られる相間電圧ゼロクロス信号Bは
(c)となる。
【0034】波形(b)に示す相間電圧ゼロクロス信号Aか
ら得られる第1の相間電圧ゼロクロスポイントは波形(b)
の立ち下がり(波形(b)の矢印部)であり、波形(c)に示す
相間電圧ゼロクロス信号Bから得られる第2の相間電圧ゼ
ロクロスポイントは波形(c)の立ち下がり(波形(c)の矢
印部)である。電源高調波抑制装置5の誤配線検出および
電源高調波抑制制御において、第1の相間電圧ゼロクロ
スポイントを位相演算の基準としている。波形(b)と波
形(c)とを比較すると、3相交流電源の各相間電圧の位相
は3分の1周期ずつずれているため、相間電圧ゼロクロス
信号Bの立ち下がりは、相間電圧ゼロクロス信号Aの立ち
下がりから約3分の1周期遅れていることがわかる。
【0035】また図3において、3相交流電源1と電源高
調波抑制装置5とが逆相の関係で接続された場合、第1の
相間電圧ゼロクロス検出手段14Aで検出される相間電圧
ゼロクロス信号Aは波形(b)となり、第2の相間電圧ゼロ
クロス検出手段14Bで検出される相間電圧ゼロクロス信
号Bは波形(d)となる。この場合、相間電圧ゼロクロス信
号Aが立ち下がってから、相間電圧ゼロクロス信号Bが立
ち下がるまでの時間は、約3分の2周期である。よって基
準となる第1の相間電圧ゼロクロス検出手段14Aより得ら
れる相間電圧ゼロクロス信号Aと第2の相間電圧ゼロクロ
ス検出手段14Bより得られる相間電圧ゼロクロス信号Bと
の立ち下がりのタイミングのずれを検出することで電源
電圧の逆相を検出することができる。
【0036】また、図2において、R相が欠相している場
合は、フォトカプラPC1がONするために必要な電圧が印
加されないため、第1の相間電圧ゼロクロス検出手段14A
から得られる相間電圧ゼロクロス信号Aが常にHiのまま
となる。同様にT相が欠相している場合は、フォトカプ
ラPC2がONするために必要な電圧が印加されないため、
第2の相間電圧ゼロクロス検出手段14Bより得られる相間
電圧ゼロクロス信号Bが常にHiのままとなる。このよう
にR相またはT相が欠相している場合は、相間電圧ゼロク
ロス信号Aまたは相間電圧ゼロクロス信号Bにパルス状の
信号が現れないため、信号の立ち下がりあるいは立ち上
がりの有無を検出することで、R相またはT相の欠相を検
出することができる。
【0037】さらに、S相が欠相している場合は、フォ
トカプラPC1とPC2に直列に電圧が印加されるため、第1
の相間電圧ゼロクロス検出手段14Aから得られる相間電
圧ゼロクロス信号Aと第2の相間電圧ゼロクロス検出手段
14Bより得られる相間電圧ゼロクロス信号Bの波形が同波
形となる。このように相間電圧ゼロクロス信号Aと相間
電圧ゼロクロス信号Bの立ち下がりあるいは立ち上がり
の位相差を比較することでS相の欠相を検出することが
できる。
【0038】第1の相間電圧ゼロクロス検出手段14Aおよ
び第2の相間電圧ゼロクロス検出手段14Bは、電源高調波
抑制装置5が電源高調波抑制制御を行う際に、補償電流
の生成のため用いる信号であるため、電源の欠相異常・
逆相異常の検出を行うために新たに欠相異常・逆相異常
の検出手段を追加する必要がない。
【0039】次に、図1に示す第1のR相用空気調和器流
入電流検出器12Rは空気調和機2側R相電源線18Rに接続さ
れ、空気調和機2に流入するR相の空気調和器流入電流を
検出するために用いられる。また、S相用空気調和器流
入電流検出器12Sは空気調和機2側S相電源線18Sに接続さ
れ、空気調和機2に流入するS相の空気調和器流入電流を
検出するために用いられる。この空気調和器流入電流検
出器12R・12Sはたとえば交流電流トランスである。
【0040】電源高調波抑制装置5の電源接続端子13のR
相接続端子13R、S相接続端子13S、T相接続端子13Tに接
続された3相交流電源1の相と同一の相に接続された空気
調和機2側の電源線のR相、S相に、それぞれR相用空気調
和器流入電流検出器12R、S相用空気調和器流入電流検出
器12Sを接続した状態が電流検出器の正常な接続状態で
ある。
【0041】3相交流電源1および空気調和機2および電
源高調波抑制装置5がそれぞれ正しい相回転方向で接続
されていた場合、第1の相間電圧ゼロクロス検出手段14A
に印加されるRS線間電圧およびR相電圧・S相電圧・T相
電圧およびR・S・T相電流それぞれの関係は図4のようにな
る。
【0042】図4において、波形(a)はR・S・T相電圧波形
を示し、波形(b)はRS相間電圧波形を示し、波形(c)はR・
S・T相電流波形を示す。波形(c)の相電流波形は3相交流
電源で用いられるインバータ4に流入する各相の一般的
な電流波形を示している。波形(c)の空気調和器流入電
流波形からわかるように、電流波形には2つのこぶ状の
電流ピークとなる部分が電圧位相に対し毎周期同位相に
生じることがわかる。このように電源電圧位相と空気調
和器流入電流検出器12R・12Sにより検出した空気調和器
流入電流の波形パターンを比較することで、R相用空気
調和器流入電流検出器12R・12Sの空気調和機2側の電源
線に接続された相および向きを検出することができる。
【0043】図5を用いて、電流検出器の誤接続検出手
段の一例を説明する。図5において、波形(a)は、電源高
調波抑制装置5のR相電源接続端子13RとS相電源接続端子
13S間に印加された線間電圧波形、波形(b)は前記線間電
圧波形から第1の相間電圧ゼロクロス検出手段14Aによっ
て求められる相間電圧ゼロクロス信号A、波形(c)は前記
相間電圧ゼロクロス信号Aより演算により求められるR相
電圧位相信号、波形(d)はR相用空気調和器流入電流検出
器12Rで検出されたR相空気調和器流入電流波形、波形
(e)は波形(d)含むR相・S相・T相の電流波形を示す。
【0044】図5よりR相の電圧位相はRS線間電圧の位相
より30度遅れた位相となるため、RS線間電圧位相がゼロ
クロスポイントにあるとき、R相電圧位相は-30度の位相
であることになる。これより、R相電圧位相信号は第1の
相間電圧ゼロクロス検出手段14Aより得られる相間電圧
ゼロクロス信号Aの立ち下がりポイントを基準とし、フ
ォトカプラPC1がONするために必要な閾値電圧の影響に
よる相間電圧ゼロクロス信号Aの立ち下がり遅れ分を補
償して求める。
【0045】波形(c)で示されるR相電圧位相信号をもと
に、正常に接続が行われた場合R相用空気調和器流入電
流検出器12Rが検出する空気調和器流入電流波形が突出
する4つの位相区間PR1・PR2・PR3・PR4を電流検出区間
とする。それぞれの位相区間において、積分値用変数Pr
i1・Pri2・Pri3・Pri4を設け、R相用空気調和器流入電
流検出器12Rで検出した電流値と閾置TH0・-TH0とを比較
し、検出値がTH0より大きい場合+1、-TH0より小さい場
合積分用変数-1、それ以外は0をそれぞれ加える。これ
を電源の周期で数周期繰り返し、Pri1・Pri2・Pri3・Pr
i4の値がPri1>0、Pri2>0、Pri3<0、Pri4<0となる場合
が、R相用空気調和器流入電流検出器12Rが正常な向き
で、空気調和機2側の電源線のR相に正常に接続されたこ
とを示す。また、Pri1・Pri2・Pri3・Pri4の値がPri1>
0、Pri2>0、Pri3<0、Pri4<0の条件を満たさなかった場
合は、R相用空気調和器流入電流検出器12Rの接続相また
は接続向きの状態が異常であることになる。
【0046】また、図5より、R相用空気調和器流入電流
検出器12Rを接続する空気調和機2側電源線18Rの相ある
いは電流検出器12Rの接続された向きにより、Pri1・Pri
2・Pri3・Pri4の値は図6に示す表のような関係となる。
このように、R相用空気調和器流入電流検出器12RでR相
用空気調和器流入電流検出器12Rの接続された空気調和
機2側の電源線18Rに流れる空気調和器流入電流のパター
ンをR相電圧位相信号と比較することで表に示すR相用空
気調和器流入電流検出器12Rの6種類の接続状態を検出す
ることができる。
【0047】さらにS相用空気調和器流入電流検出器12S
においても同様であり、第1の相間電圧ゼロクロス検出
手段14Aより得られる相間電圧ゼロクロス信号AよりS相
電圧位相信号を求め、S相電圧位相信号をもとにR相用空
気調和器流入電流検出器12Rの場合と同様図6に示す表と
比較することで、S相用空気調和器流入電流検出器12Sの
接続状態を検出することができる。そして、欠相異常お
よび逆相異常および電流検出器接続異常状態をマイクロ
コンピュータ内のメモリに蓄えるようして、メモリ内の
データを参照することで接続異常の状態を確認すること
が可能となる。
【0048】以上のR相用空気調和器流入電流検出器12R
およびS相用空気調和器流入電流検出器12Sの接続状態の
検出結果より、R相用空気調和器流入電流検出器12Rおよ
びS相用空気調和器流入電流検出器12Sがともに正常な接
続状態であるかないかを判断することができる。空気調
和器流入電流検出器12R・12Sは電源高調波抑制装置5が
本来の電源高調波抑制制御を行う際に空気調和器流入電
流検出のため用いるものであり、空気調和器流入電流検
出器12R・12Sの接続状態の検出に電流検出器自体を用い
るため、他に空気調和器流入電流検出器の誤配線検出用
の装置は不要である。
【0049】実施の形態1.図7は、この発明の実施の形
態1による電源高調波抑制装置の異常検出動作を示すフ
ローチャートである。まず、ステップ60ではタイマt0を
リセットし、ステップ61では第1の相間電圧ゼロクロス
検出手段14Aにより得られる相間ゼロクロス信号Aの立ち
下がりが検出できればステップ63にすすみ、検出できな
ければステップ62に進む。ステップ62ではタイマt0と所
定時間Tとの比較を行う。所定時間Tは電源電圧1周期の
時間である。タイマt0の値が所定時間Tより小さい場合
はステップ61に戻り、タイマt0の値が所定時間Tより大
きい場合は欠相異常を検出したこととなりステップ82へ
進む。
【0050】ステップ63では再度タイマt0をリセット
し、ステップ64へ進む。ステップ64では第2の相間電圧
ゼロクロス検出手段14Bより得られる相間電圧ゼロクロ
ス信号Bの立ち下がりが検出できればステップ66に進
み、検出できなければステップ65に進む。ステップ65で
は、ステップ62と同様に、タイマt0と所定時間Tとの比
較を行う。所定時間Tは電源電圧1周期の時間である。タ
イマt0の値が所定時間Tより小さい場合はステップ64に
戻り、タイマt0の値が所定時間Tより大きい場合は欠相
異常を検出したこととなりステップ82へ進む。
【0051】ステップ66ではタイマt0の値と所定時間T/
3とを比較し、t0とT/3とがほぼ等しい値となった場合ス
テップ69へ進む。タイマ0と所定時間T/3の値がある所定
範囲外であった場合はステップ67へ進む。ステップ67で
は、タイマt0と所定時間2T/3とを比較し、t0と2T/3がほ
ぼ等しい値となった場合逆相異常を検出したこととなり
ステップ68に進む。
【0052】ステップ69では、電源高調波抑制装置5が
接続された空気調和機2の動作を要求するステップであ
り、ステップ70へ進む。ステップ70ではゼロクロスカウ
ンタiと、タイマt0をリセットし、その後ステップ71に
進む。ステップ70の空気調和機2の動作要求では、手動
あるいは電源高調波抑制装置5の動作要求信号により空
気調和機2を動作させるものである。ステップ71では、R
相用空気調和器流入電流検出器12Rあるいは12Sにより検
出される電流が0かどうかを検出し、0であったらステッ
プ72へ進み、0でなかったらステップ73に進む。
【0053】ステップ72では、タイマt0と所定時間Twを
比較し、タイマt0の値が所定時間Twより小さい場合はス
テップ71に戻り、タイマt0の値が所定時間Twより大きい
場合はステップ81に進む。Twは電流検出器接続異常を検
出するまでの待ち時間である。ステップ73では、ゼロク
ロスカウンタiと所定値例えば10とを比較し、ゼロクロ
スカウンタの値が10以上であった場合ステップ78に進
み、ゼロクロスカウンタの値が10より小さかった場合ス
テップ74に進む。
【0054】ステップ74ではR相用空気調和器流入電流
検出器12Rで検出される電流に応じた処理を行う手段で
あり、図8に示した流れで処理を行う。処理の終了後ス
テップ75へ進む。ステップ75では、S相用空気調和器流
入電流検出器12Sで検出される電流に応じた処理を行う
手段であり図9に示した流れで処理を行う。処理終了後
ステップ76に進む。ステップ76では、第1の相間ゼロク
ロス検出手段により得られる相間電圧ゼロクロス信号A
の立ち下がりを検出した場合、ステップ77へ進み、相間
電圧ゼロクロス信号Aの立ち下がりを検出しなかった場
合はステップ73へ戻る。ステップ77ではゼロクロスカウ
ンタiに1を加え、ステップ73へ戻る。
【0055】ステップ78は、R相用空気調和器流入電流
検出器12Rの接続状態を判定する手段である。ステップ7
8では、ステップ74により求められたPR1・PR2・PR3・PR
4の値と図6の表とを比較し、R相用空気調和器流入電流
検出器12Rの接続状態を判定し、ステップ79へ進む。ス
テップ79は、S相用空気調和器流入電流検出器12Sの接続
状態を判定する手段である。ステップ79では、ステップ
75により求められたPS1・PS2・PS3・PS4の値と図6の表
とを比較し、S相用空気調和器流入電流検出器12Sの接続
状態を判定し、ステップ80へ進む。
【0056】ここで、ステップ74におけるR相用空気調
和器流入電流検出器12Rの接続状態判定手段の詳細につ
いて図8を用いて説明する。図8において、ステップ90で
は、第1の相間電圧ゼロクロス検出手段14Aより得られる
相間電圧ゼロクロス信号AよりR相電圧位相theta_rを求
め、ステップ91に進む。ステップ91ではR相用空気調和
器流入電流検出器12Rにより、R相用空気調和器流入電流
検出器12Rに接続された空気調和機2側電源線18に流れる
電流IRを検出し、ステップ92へ進む。ステップ92では、
R相電圧位相theta_rが電圧位相で50度から90度の間にあ
るかどうか判定する。R相電圧位相theta_rが50度から90
度の間にある場合ステップ96へ進み、50度から90度の間
にない場合ステップ93へ進む。
【0057】ステップ96では、ステップ91により検出さ
れた空気調和機2側電源線18に流れる電流IRと閾値TH0と
を比較し、IR>TH0のときはステップ97へ進み、IR<-TH0
のときはステップ99に進み、それ以外の場合はステップ
98に進む。ステップ97では、R相積分用変数Pri1に1を加
え、 R相用空気調和器流入電流検出器12Rの接続状態判
定手段を終了する。ステップ98ではR相積分用変数Pri1
の値を保持しR相用空気調和器流入電流検出器12Rの接続
状態判定手段を終了する。ステップ99では、R相積分用
変数Pri1に-1を加え、 R相用空気調和器流入電流検出器
12Rの接続状態判定手段を終了する。
【0058】ステップ93では、R相電圧位相theta_rが電
圧位相で110度から140度の間にあるかどうか判定する。
R相電圧位相theta_rが110度から140度の間にある場合ス
テップ100へ進み、110度から140度の間にない場合ステ
ップ94へ進む。ステップ100では、ステップ91により検
出された空気調和機2側電源線18に流れる電流IRと閾値T
H0とを比較し、IR>TH0のときはステップ101へ進み、IR<
-TH0のときはステップ103に進み、それ以外の場合はス
テップ102に進む。ステップ101では、R相積分用変数Pri
2に1を加え、 R相用空気調和器流入電流検出器12Rの接
続状態判定手段を終了する。ステップ102ではR相積分用
変数Pri2の値を保持しR相用空気調和器流入電流検出器1
2Rの接続状態判定手段を終了する。ステップ103では、R
相積分用変数Pri2に-1を加え、 R相用空気調和器流入電
流検出器12Rの接続状態判定手段を終了する。
【0059】ステップ94では、R相電圧位相theta_rが電
圧位相で230度から270度の間にあるかどうか判定する。
R相電圧位相theta_rが230度から270度の間にある場合ス
テップ104へ進み、230度から270度の間にない場合ステ
ップ95へ進む。ステップ104では、ステップ91により検
出された空気調和機2側電源線18に流れる電流IRと閾値T
H0とを比較し、IR>TH0のときはステップ105へ進み、IR<
-TH0のときはステップ107に進み、それ以外の場合はス
テップ106に進む。ステップ105では、R相積分用変数Pri
3に1を加え、 R相用空気調和器流入電流検出器12Rの接
続状態判定手段を終了する。ステップ106ではR相積分用
変数Pri3の値を保持しR相用空気調和器流入電流検出器1
2Rの接続状態判定手段を終了する。ステップ107では、R
相積分用変数Pri3に-1を加え、 R相用空気調和器流入電
流検出器12Rの接続状態判定手段を終了する。
【0060】ステップ95では、R相電圧位相theta_rが電
圧位相で290度から320度の間にあるかどうか判定する。
R相電圧位相theta_rが290度から320どの間にある場合ス
テップ108へ進み、290度から320度の間にない場合R相用
空気調和器流入電流検出器12Rの接続状態判定手段を終
了する。ステップ108では、ステップ91により検出され
た空気調和機2側電源線18に流れる電流IRと閾値TH0とを
比較し、IR>TH0のときはステップ109へ進み、IR<-TH0の
ときはステップ111に進み、それ以外の場合はステップ1
10に進む。ステップ109では、R相積分用変数Pri4に1を
加え、 R相用空気調和器流入電流検出器12Rの接続状態
判定手段を終了する。ステップ110ではR相積分用変数Pr
i4の値を保持しR相用空気調和器流入電流検出器12Rの接
続状態判定手段を終了する。ステップ111では、R相積分
用変数Pri4に-1を加え、 R相用空気調和器流入電流検出
器12Rの接続状態判定手段を終了する。
【0061】また、ここで、ステップ75におけるS相用
空気調和器流入電流検出器12Sの接続状態判定手段の詳
細について図9を用いて説明する。図9において、ステッ
プ115では、第1の相間電圧ゼロクロス検出手段14Aより
得られる相間電圧ゼロクロス信号AよりS相電圧位相thet
a_sを求め、ステップ116に進む。ステップ116ではS相用
空気調和器流入電流検出器12Sにより、S相用空気調和器
流入電流検出器12Sに接続された空気調和機2側電源線18
に流れる電流ISを検出し、ステップ117へ進む。
【0062】ステップ117では、S相電圧位相theta_sが
電圧位相で50度から90度の間にあるかどうか判定する。
S相電圧位相theta_sが50度から90度の間にある場合ステ
ップ121へ進み、50度から90度の間にない場合ステップ1
18へ進む。ステップ121では、ステップ116により検出さ
れた空気調和機2側電源線18に流れる電流ISと閾値TH0と
を比較し、IS>TH0のときはステップ122へ進み、IS<-TH0
のときはステップ124に進み、それ以外の場合はステッ
プ123に進む。ステップ122では、S相積分用変数Psi1に1
を加え、 S相用空気調和器流入電流検出器12Sの接続状
態判定手段を終了する。ステップ123ではS相積分用変数
Psi1の値を保持しS相用空気調和器流入電流検出器12Sの
接続状態判定手段を終了する。ステップ124では、S相積
分用変数Psi1に-1を加え、 S相用空気調和器流入電流検
出器12Sの接続状態判定手段を終了する。
【0063】ステップ118では、S相電圧位相theta_sが
電圧位相で110度から140度の間にあるかどうか判定す
る。S相電圧位相theta_sが110度から140度の間にある場
合ステップ125へ進み、110度から140度の間にない場合
ステップ119へ進む。ステップ125では、ステップ116に
より検出された空気調和機2側電源線18に流れる電流IS
と閾値TH0とを比較し、IS>TH0のときはステップ126へ進
み、IS<-TH0のときはステップ128に進み、それ以外の場
合はステップ127に進む。ステップ126では、S相積分用
変数Psi2に1を加え、 S相用空気調和器流入電流検出器1
2Sの接続状態判定手段を終了する。ステップ127ではS相
積分用変数Psi2の値を保持しS相用空気調和器流入電流
検出器12Sの接続状態判定手段を終了する。ステップ128
では、S相積分用変数Psi2に-1を加え、 S相用空気調和
器流入電流検出器12Sの接続状態判定手段を終了する。
【0064】ステップ119では、S相電圧位相theta_sが
電圧位相で230度から270度の間にあるかどうか判定す
る。S相電圧位相theta_sが230度から270度の間にある場
合ステップ129へ進み、230度から270度の間にない場合
ステップ120へ進む。ステップ129では、ステップ116に
より検出された空気調和機2側電源線18に流れる電流IS
と閾値TH0とを比較し、IS>TH0のときはステップ130へ進
み、IS<-TH0のときはステップ132に進み、それ以外の場
合はステップ131に進む。ステップ130では、S相積分用
変数Psi3に1を加え、 S相用空気調和器流入電流検出器1
2Sの接続状態判定手段を終了する。ステップ131ではS相
積分用変数Psi3の値を保持しS相用空気調和器流入電流
検出器12Sの接続状態判定手段を終了する。ステップ132
では、S相積分用変数Psi3に-1を加え、 S相用空気調和
器流入電流検出器12Sの接続状態判定手段を終了する。
【0065】ステップ120では、S相電圧位相theta_sが
電圧位相で290度から320度の間にあるかどうか判定す
る。S相電圧位相theta_sが290度から320度の間にある場
合ステップ133へ進み、290度から320度の間にない場合S
相用空気調和器流入電流検出器12Sの接続状態判定手段
を終了する。ステップ133では、ステップ116により検出
された空気調和機2側電源線18に流れる電流ISと閾値TH0
とを比較し、IS>TH0のときはステップ134へ進み、IS<-T
H0のときはステップ136に進み、それ以外の場合はステ
ップ135に進む。ステップ134では、S相積分用変数Psi4
に1を加え、 S相用空気調和器流入電流検出器12Sの接続
状態判定手段を終了する。ステップ135ではS相積分用変
数Psi4の値を保持しS相用空気調和器流入電流検出器12S
の接続状態判定手段を終了する。ステップ136では、S相
積分用変数Psi4に-1を加え、 S相用空気調和器流入電流
検出器12Sの接続状態判定手段を終了する。
【0066】図7において、ステップ80では、ステップ
78およびステップ79の判定結果を基にR相用空気調和器
流入電流検出器12RおよびS相用空気調和器流入電流検出
器12Sの接続状態が異常であるかないかを判断し、異常
と判断された場合ステップ81に進み、正常と判断された
場合この処理を終了する。個々での判断において、正常
と判断される条件はR相用空気調和器流入電流検出器12R
が空気調和機2側の電源線R相18Rに正常な向きに接続さ
れかつS相用空気調和器流入電流検出器12Sが空気調和機
2側の電源線S相18Sに正常な向きに接続された場合であ
る。
【0067】ステップ68では、逆相異常を検出した場合
の処理を行い、ステップ83に進む。ステップ82では欠相
異常を検出した場合の処理を行い、ステップ83に進む。
ステップ81では、電流検出器の接続異常を検出した場合
の処理を行いステップ83に進む。ステップ83では電源高
調波抑制装置5の動作を停止させ、ステップ84に進む。
ステップ84では、異常の状態を表示しその状態を保持す
る。
【0068】上記に示した電源高調波抑制装置5の誤配
線検出手段は、電源高調波抑制装置5の設置工事後、電
源高調波抑制装置5に備えられた誤配線検出モードを実
行するためのボタンを押すことにより実行される。
【0069】上記に示した電源高調波抑制装置が誤配線
異常状態を検出し、異常状態を表示する手段として、LE
Dまたはランプなどの視覚的に伝達する装置、あるいは
ブザーなどの音声により伝達する装置のいずれかの手段
または両方の手段を用いる。これらの異常状態表示装置
は電源高調波抑制装置内に備えつける。または、誤配線
検出モード実行時に外部の装置を用いて表示させてもよ
い。
【0070】このように動作させることにより以下のよ
うな効果が得られる。上記のように構成された電源高調
波抑制装置5の誤配線検出手段においては、新規に誤配
線検出回路を追加することなく、電源高調波抑制装置が
電源高調波抑制動作時に用いる既存の検出回路から得ら
れる信号を利用し、それらの信号を共通のマイクロコン
ピュータからなる演算手段により処理することで、電源
の欠相・逆相異常だけでなく電流検出器の接続異常を検
出することができるため、回路の簡略化、部品点数の削
減ができる。さらに、回路の簡略化、部品点数の削減が
可能となるためリサイクル性を向上することができる。
【0071】また、電源の欠相・逆相異常および電流検
出器の接続異常を電源高調波抑制装置の設置工事時に配
線確認モードとして行うことで、人為的なミスによる装
置の誤配線を素早く検知することができ、設置工事時間
の短縮が可能となる。さらに、電源高調波抑制装置の誤
配線による、装置の異常動作による他の機器への悪影響
および装置の故障を事前に回避することが可能となる。
【0072】実施の形態2.図10は、この発明の実施の形
態2による電源高調波抑制装置の異常検出動作を示すフ
ローチャートである。まず、ステップ60では、タイマt0
をリセットし、ステップ61では第1の相間電圧ゼロクロ
ス検出手段14Aにより得られる相間ゼロクロス信号Aの立
ち下がりが検出できればステップ63にすすみ、検出でき
なければステップ62に進む。ステップ62ではタイマt0と
所定時間Tとの比較を行う。所定時間Tは電源電圧1周期
の時間である。タイマt0の値が所定時間Tより小さい場
合はステップ61に戻り、タイマt0の値が所定時間Tより
大きい場合は欠相異常を検出したこととなりステップ82
へ進む。
【0073】ステップ63では再度タイマt0をリセット
し、ステップ64へ進む。ステップ64では第2の相間電圧
ゼロクロス検出手段14Bより得られる相間電圧ゼロクロ
ス信号Bの立ち下がりが検出できればステップ66に進
み、検出できなければステップ65に進む。ステップ65で
は、ステップ62と同様に、タイマt0と所定時間Tとの比
較を行う。所定時間Tは電源電圧1周期の時間である。タ
イマt0の値が所定時間Tより小さい場合はステップ64に
戻り、タイマt0の値が所定時間Tより大きい場合は欠相
異常を検出したこととなりステップ82へ進む。
【0074】ステップ66ではタイマt0の値と所定時間T/
3とを比較し、t0とT/3とがほぼ等しい値となった場合ス
テップ69へ進む。タイマ0と所定時間T/3の値がある所定
範囲外であった場合はステップ67へ進む。ステップ67で
は、タイマt0と所定時間2T/3とを比較し、t0と2T/3がほ
ぼ等しい値となった場合逆相異常を検出したこととなり
ステップ140に進む。
【0075】ステップ140では、電源1と電源高調波抑制
装置5とが逆相の関係で接続されている状態であり、こ
こではこのままステップ141に進む。ステップ141では、
電源高調波抑制装置5の制御方法を逆相接続状態に適合
した制御方法へ変更し、ステップ142へ進む。ステップ1
42では、逆相接続に適合させた制御変数等の変更内容を
マイクロコンピュータ内のメモリに蓄え、適合制御状態
を保持し、ステップ69に進む。逆相接続への適合手段
は、電源高調波抑制装置5の電源接続端子13に接続され
た電源1に対し、S相接続端子13Sに接続された相をT相と
して初期のS相の状態より120度位相を遅らせて電圧ある
いは電流を出力するように制御を行うことで可能とな
る。
【0076】ステップ69では、電源高調波抑制装置5が
接続された空気調和機2の動作を要求するステップであ
り、ステップ70へ進む。ステップ70ではゼロクロスカウ
ンタiと、タイマt0をリセットし、その後ステップ71に
進む。ステップ70の空気調和機2の動作要求では、手動
あるいは電源高調波抑制装置の動作要求信号により空気
調和機2を動作させるものである。ステップ71では、電
流検出器12Rあるいは12Sにより検出される電流が0かど
うかを検出し、0であったらステップ72へ進み、0でなか
ったらステップ73に進む。
【0077】ステップ72では、タイマt0と所定時間Twを
比較し、タイマt0の値が所定時間Twより小さい場合はス
テップ71に戻り、タイマt0の値が所定時間Twより大きい
場合はステップ81に進む。Twは電流検出器接続異常を検
出するまでの待ち時間である。ステップ73では、ゼロク
ロスカウンタiと所定値例えば10とを比較し、ゼロクロ
スカウンタの値が10以上であった場合ステップ78に進
み、ゼロクロスカウンタの値が10より小さかった場合ス
テップ74に進む。
【0078】ステップ74では電流検出器12Rで検出され
る電流に応じた処理を行う手段であり、図8に示した流
れで処理を行う。処理の終了後ステップ75へ進む。ステ
ップ75では、S相用空気調和器流入電流検出器12Sで検出
される電流に応じた処理を行う手段であり図9に示した
流れで処理を行う。処理終了後ステップ76に進む。ステ
ップ76では、第1の相間ゼロクロス検出手段14Aにより得
られる相間電圧ゼロクロス信号Aの立ち下がりを検出し
た場合、ステップ77へ進み、相間電圧ゼロクロス信号A
の立ち下がりを検出しなかった場合は捨て覆うステップ
73へ戻る。ステップ77ではゼロクロスカウンタiに1を加
え、ステップ73へ戻る。
【0079】ステップ78は、R相用空気調和器流入電流
検出器12Rの接続状態を判定する手段である。ステップ7
8では、ステップ74により求められたPR1・PR2・PR3・PR
4の値と図6の表とを比較し、R相用空気調和器流入電流
検出器12Rの接続状態を判定し、ステップ79へ進む。ス
テップ79は、S相用空気調和器流入電流検出器12Sの接続
状態を判定する手段である。ステップ79では、ステップ
75により求められたPS1・PS2・PS3・PS4の値と図6の表
とを比較し、S相用空気調和器流入電流検出器12Sの接続
状態を判定し、ステップ143へ進む。
【0080】ここで、ステップ74におけるR相用空気調
和器流入電流検出器12Rの接続状態判定手段およびステ
ップ75におけるS相用空気調和器流入電流検出器12Sの接
続状態判定手段は、実施の形態1において説明したステ
ップ74およびステップ75の手順とそれぞれ同様である。
【0081】ステップ143では、ステップ78およびステ
ップ79の判定結果を基にR相用空気調和器流入電流検出
器12RおよびS相用空気調和器流入電流検出器12Sの接続
状態を判断し、制御方法を変更することで電流検出器の
接続状態に適合可能であるか否かを判断し、適合不可能
と判断された場合ステップ81に進み、適合可能と判断さ
れた場合ステップ144へ進む。ステップ143での適合判断
において、適合可能と判断される条件は図6に示す表内
に示されたR相用電流検出器およびS相電流検出器の接続
状態それぞれ6種類の組み合わせ計36通りの組み合わせ
のうちR相用電流検出器12RおよびS相用電流検出器12Sが
同相の空気調和機2側電源線18に接続されていない条件
である。
【0082】ステップ143による電流検出器接続状態判
断の結果、R相用電流検出器12RおよびS相用電流検出器1
2Sともに同相の空気調和機2側電源線18に接続されてい
た場合または、R相用電流検出器12RまたはS相用電流検
出器12Sの位相パターンが図6に示す表にない条件であっ
た場合は、電流検出器の接続異常状態となりステップ81
へと進む。
【0083】ステップ144では、ステップ143で検出した
R相用電流検出器12RおよびS相用電流検出器12Sの接続状
態に合わせて、制御手段を変更し、電流検出器の接続状
態に制御方法を適合させ、ステップ145に進む。
【0084】電流検出器の適合手段の詳細は、下記のよ
うに行う。通常電源高調波抑制装置は空気調和器側電源
線のR相およびS相の流入電流を検出してR・S・T相の補償
電流を生成しているが、3相のうち2つの相の流入電流の
組み合わせからR・S・T相補償電流を求める演算手段をす
べての組み合わせについてソフトウエア内に備えておく
ことで、電流検出器接続状態により得られる検出可能な
流入電流の組み合わせからなる補償電流演算手段を選択
し、この選択した演算手段をマイクロコンピュータ内の
メモリに蓄える。実際の動作を行う場合は、選択されメ
モリに蓄えられた手段をを用いてR・S・T相の補償電流を
生成する。
【0085】ステップ145では、検出した電流検出器の
接続状態、適合制御手段をマイクロコンピュータ内のメ
モリに蓄え、誤配線検出手段を終了する。マイクロコン
ピュータ内のメモリに蓄えられた情報を元に、定常の動
作時に正常な動作を行わせるように働く。
【0086】ステップ82では、欠相異常を検出した状態
であり、そのままステップ83に進む。ステップ81は電流
検出器の接続異常を検出した状態であり、そのままステ
ップ83へ進む。ステップ83では電源高調波抑制装置5の
動作を停止させ、ステップ84に進む。ステップ84では、
異常の状態を表示しその状態を保持する。
【0087】上記のように構成した実施の形態2におけ
る電源高調波抑制装置5の誤配線検出手段は、電源高調
波抑制装置設置工事時に、電源高調波抑制装置の設置工
事後、電源高調波抑制装置に備えられた誤配線検出モー
ドを実行するためのボタンを押すことにより実行され
る。
【0088】さらに、接続状態の検出において、電源高
調波抑制装置5の電源が切断された場合、あるいはマイ
クロコンピュータがリセットされた場合に接続状態検出
結果がマイクロコンピュータ内で消去されてしまうた
め、電源投入時、停電誤再電源投入時あるいはマイクロ
コンピュータのリセット後1回行う。この検出以降は検
出内容をマイクロコンピュータ内に蓄えるため、装置の
電源が切断されない限り、再度検出を行う必要はない。
【0089】このように動作させることにより以下のよ
うな効果が得られる。上記のように構成された電源高調
波抑制装置5の誤配線検出手段においては、新規に誤配
線検出回路を追加することなく、電源高調波抑制装置が
電源高調波抑制動作時に用いる既存の検出回路から得ら
れる信号を利用し、それらの信号を共通のマイクロコン
ピュータからなる演算手段により処理することで、電源
の欠相・逆相異常だけでなく電流検出器の接続異常を検
出することができるため、回路の複雑化、部品点数の増
加を防ぐことができる。
【0090】また、電源の欠相・逆相異常および電流検
出器の接続異常を電源高調波抑制装置の設置工事時に配
線確認モードとして行うことで、人為的なミスによる装
置の誤配線を素早く検知することができ、設置工事時間
の短縮が可能となる。また、欠相異常時は再配線工事が
必要となるが、逆相・電流検出器の接続状態においては
電源投入時あるいは停電後の電源再投入時あるいはマイ
クロコンピュータリセット後1回のみ接続状態の検出お
よび電源高調波抑制装置の制御方法を適合させること
で、設置工事時の配線ミスによる再配線工事の時間を省
くことができ、信頼性が高く、取り扱いの容易な高調波
抑制装置が可能となる。
【0091】さらに、電源高調波抑制装置の誤配線によ
る、装置の異常動作による他の機器への悪影響および装
置の故障を事前に回避することが可能となる。
【0092】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、3相
電源で動作するインバータを搭載した空気調和機の発生
する高調波電流を抑制する電源高調波抑制装置におい
て、3相電源の相間電圧のゼロクロスポイントを検出す
るゼロクロス検出手段と、空気調和機に流れ込む電流を
検出する電流検出手段とを備え、ゼロクロス検出手段の
異なる相間の信号出力状態に基づいて3相電源の欠相異
常を検出し、ゼロクロス検出手段の異なる相間の信号出
力状態とそれぞれの信号出力の位相差に基づいて3相電
源の逆相異常を検出するとともに、ゼロクロス検出手段
の信号出力状態と電流検出手段の電流検出結果に基づい
て電流検出手段の3相電源の電源線に対する接続異常を
検出することにより、装置が誤動作したり、破損するこ
とがない、信頼性の高い電源高調波抑制装置が得られる
効果がある。
【0093】また、ゼロクロス検出信号が所定の時間経
過して検出されないものがあった場合、あるいはゼロク
ロス検出信号の立ち上がりあるいは立ち下りが一致する
ものがあった場合に行われることにより、異なる相間の
相間電圧ゼロクロス信号を検出することによって、電源
の欠相異常を検出することができる。
【0094】また、異なる相間のゼロクロス検出信号を
用いて、基準となるゼロクロス信号の立ち上がりまたは
立ち下りと、他方のゼロクロス信号の立ち上がりまたは
立ち下りとの時間差により電源の相回転方向を検出する
ことで、電源の逆相異常を検出することができる。
【0095】また、空気調和機に流れ込む電流の波形パ
ターン信号を検出する波形パターン検出手段と、線間電
圧ゼロクロス信号より各相電圧位相信号を求める相電圧
位相信号演算手段とを備え、相電圧位相信号の所定の位
相区間において波形パターン信号を所定の閾値と比較し
て行われることにより、電流検出手段の3相電源の電源
線に対する接続異常を検出することができる。
【0096】また、異常状態において、ソフトウェア側
で自動的に異常状態に適合するように制御方法を変更す
ることにより、電源の相回転方向や電流検出手段の接続
状態に適合した動作を行う電源高調波抑制装置を得るこ
とができる。
【0097】また、ゼロクロス検出手段は電源高調波抑
制御に用いる線間電圧ゼロクロス信号を流用することに
より、新たに誤配線検出手段を追加することなく誤配線
状態を検出する電源高調波抑制装置を得ることができ
る。
【0098】また、異常検出時に、動作を停止する異常
停止手段を備えたことにより、電源高調波抑制装置がこ
のまま動作を続けた場合に生じる誤動作や装置の故障と
いった悪影響を未然に防止できる。
【0099】また、異常検出時に、異常状態を表示する
異常表示手段を備えたことにより、設置工事者に異常状
態を伝えることができ、工事性の良い電源高調波抑制装
置を得ることができる。
【0100】また、異常検出時に、異常状態を保存する
ことにより、保存されたデータを参照することで異常状
態を確認することが可能となる電源高調波抑制装置を得
ることができる。
【0101】また、異常検出は、設置工事時に配線確認
モードとして行うことにより、工事性の向上と、工事時
間の短縮することができる電源高調波抑制装置を得るこ
とができる。
【0102】また、異常検出または異常状態の適合化
は、電源投入後、停電復帰後または本体リセット後1回
のみ実施することにより、接続状態の許容範囲が広く、
工事性が良く、信頼性の高い電源高調波抑制装置が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態による電源高調波抑制装
置を示す構成図である。
【図2】 図1の電源高調波抑制装置における相間電圧
ゼロクロス検出手段の回路の一例を示す構成図である。
【図3】 図1の電源高調波抑制装置における各部の波
形を示す説明図(1)である。
【図4】 図1の電源高調波抑制装置における各部の波
形を示す説明図(2)である。
【図5】 図1の電源高調波抑制装置における各部の波
形を示す説明図(3)である。
【図6】 図1の電源高調波抑制装置における電流検出
器の接続状態とそれに対応する各変数の関係を示す表で
ある。
【図7】 この発明の実施の形態1による電源高調波抑
制装置の異常検出動作を示すフローチャートである。
【図8】 図7のフローチャートにおいてR相空気調和
器流入電流位相検出手段の動作を示すフローチャートで
ある。
【図9】 図7のフローチャートにおいてS相空気調和
器流入電流位相検出手段の動作を示すフローチャートで
ある。
【図10】 この発明の実施の形態2による電源高調波
抑制装置の異常検出動作を示すフローチャートである。
【図11】 従来の一般的な空気調和機を示す構成図で
ある。
【図12】 従来の過電流判定検出手段の回路を示す構
成図である。
【図13】 従来の一般的な空気調和機における各部の
波形を示す説明図である。
【符号の説明】
1 3相交流電源、2 空気調和機、3 圧縮機、4 イン
バータ、5 電源高調波抑制装置、6 マイクロコンピュ
ータ、7 スイッチング素子、8 交流リアクタ、9 電
解コンデンサ、10 ノイズフィルタ、11R R相用補償電
流検出器、11S S相用補償電流検出器、12R R相用空気
調和器流入電流検出器、12S S相用空気調和器流入電流
検出器、13 電源接続端子、13R R相電源接続端子、13
S S相電源接続端子、13T T相電源接続端子、14A 第1
の相間電圧ゼロクロス検出手段、14B 第2の相間電圧ゼ
ロクロス検出手段、15 直流電圧検出手段、16 電源分
配用接続端子、17 空気調和機の電源接続端子、18R
空気調和機側R相電源線、18S 空気調和機側S相電源
線、18T 空気調和機側T相電源線。
フロントページの続き Fターム(参考) 2G016 BA03 BB01 BB02 BC01 BD06 BD13 5G058 BB01 BB04 BB05 BC01 BC06 BC11 BD14 CC04 CC09 5G066 EA03 EA10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相電源で動作するインバータを搭載し
    た空気調和機の発生する高調波電流を抑制する電源高調
    波抑制装置において、前記3相電源の相間電圧のゼロク
    ロスポイントを検出するゼロクロス検出手段と、前記空
    気調和機に流れ込む電流を検出する電流検出手段とを備
    え、前記ゼロクロス検出手段の異なる相間の信号出力状
    態に基づいて前記3相電源の欠相異常を検出し、前記ゼ
    ロクロス検出手段の異なる相間の信号出力状態とそれぞ
    れの信号出力の位相差に基づいて前記3相電源の逆相異
    常を検出するとともに、前記ゼロクロス検出手段の信号
    出力状態と前記電流検出手段の電流検出結果に基づいて
    前記電流検出手段の前記3相電源の電源線に対する接続
    異常を検出することを特徴とする電源高調波抑制装置。
  2. 【請求項2】 電源の欠相異常の検出は、ゼロクロス検
    出信号が所定の時間経過して検出されないものがあった
    場合、あるいはゼロクロス検出信号の立ち上がりあるい
    は立ち下りが一致するものがあった場合に行われること
    をを特徴とする請求項1記載の電源高調波抑制装置。
  3. 【請求項3】 異なる相間のゼロクロス検出信号を用い
    て、基準となるゼロクロス信号の立ち上がりまたは立ち
    下りと、他方のゼロクロス信号の立ち上がりまたは立ち
    下りとの時間差により電源の相回転方向を検出すること
    を特徴とする請求項1記載の電源高調波抑制装置。
  4. 【請求項4】 電流検出手段の3相電源の電源線に対す
    る接続異常の検出は、空気調和機に流れ込む電流の波形
    パターン信号を検出する波形パターン検出手段と、線間
    電圧ゼロクロス信号より各相電圧位相信号を求める相電
    圧位相信号演算手段とを備え、前記相電圧位相信号の所
    定の位相区間において前記波形パターン信号を所定の閾
    値と比較して行われることを特徴とする請求項1記載の
    電源高調波抑制装置。
  5. 【請求項5】 異常状態において、ソフトウェア側で自
    動的に異常状態に適合するように制御方法を変更し、正
    常に動作することを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載の電源高調波抑制装置。
  6. 【請求項6】 ゼロクロス検出手段は電源高調波抑制御
    に用いる線間電圧ゼロクロス信号を流用することを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電源高
    調波抑制装置。
  7. 【請求項7】 異常検出時に、動作を停止する異常停止
    手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載の電源高調波抑制装置。
  8. 【請求項8】 異常検出時に、異常状態を表示する異常
    表示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれかに記載の電源高調波抑制装置。
  9. 【請求項9】 異常検出時に、異常状態を保存すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    電源高調波抑制装置。
  10. 【請求項10】 異常検出は、設置工事時に配線確認モ
    ードとして行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかに記載の電源高調波抑制装置。
  11. 【請求項11】 異常検出または異常状態の適合化は、
    電源投入後、停電復帰後または本体リセット後1回のみ
    実施することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れかに記載の電源高調波抑制装置。
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