JPWO2015015626A1 - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ワンウェイクラッチの故障等により第2調速機構が調速出来ていないことを感知することができるエレベータ装置を提供するために、乗客が搭乗する乗りかご(300)と、乗りかご(300)を含む昇降路(200)内を昇降する昇降体に連結された調速用ロープ(1)と、綱車(4)と、綱車(4)に固定された回転軸(3)と、第1の回転体(A1)を備えた第1の調速機(A)と、乗りかご(300)の下降運転時に回転を伝達し、上昇運転時には回転の伝達を解除するクラッチ(5)と、第2の回転体(B1)を備えた第2の調速機(B)とを備え、第2の回転体(B1)の動作と同期して回転する同期回転体(61,71)を第2の回転体に設けると共に、同期回転体(61,71)の回転を検知する回転検出センサ(62,72)を設け、回転検出センサ(62,72)によって同期回転体(61,71)の回転状態を監視する。

Description

本発明は、エレベータ装置に係り、特に、上昇運転時の過速度と下降運転時の過速度を異なる値に設定可能な調速機を備えたエレベータ装置に関する。
エレベータ装置には、一般に、かごの昇降速度を常時監視し、かごが所定の過速状態に陥った際にかごを非常停止させる調速機が備えられている。具体的には、調速機は、かごの昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(通常は定格速度の1.3倍)に達すると、かごを駆動する巻上機の電源及びこの巻上機を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。また、調速機は、何らかの原因によりかごの下降速度が第1過速度を超えて第2過速度(通常は定格速度の1.4倍)に達すると、かごに設けられた非常止め装置を動作させて、かごを機械的に非常停止させる。
近年、上昇方向の定格速度より、下降方向の定格速度を低く設定し、耳閉感の低減を図ったエレベータ装置が要求されている。このようなエレベータ装置として、特開2000−327241号公報(特許文献1)に記載されたエレベータ装置が提案されている。
特許文献1には、エレベータかごに連結された調速用ロープと、調速用ロープが巻き掛けられた綱車と、この綱車の回転速度を調速する第1調速機構と、綱車の水平軸とクラッチ機構を介して連結され、綱車の回転力が伝達された時に綱車の回転速度を調速する第2調速機構を備えた調速装置が記載されている。また、特許文献1では、クラッチ機構は、綱車が正転する場合(エレベータかご下降時)には第2調速機構に綱車の回転力を伝達し、逆転する場合(エレベータかご上昇時)には回転力の伝達を解除するようにして、第1調速機構は上昇時の過速度を検出し、第2調速機構は下降時の過速度を検出するようにし、エレベータかごの移動方向によって異なった値の過速度を検出できるようにしている。
特開2000−327241号公報
特許文献1では、クラッチ機構としてワンウェイクラッチなどが例示されている。従来の技術では、このワンウェイクラッチに対する故障検出機能がなく、ワンウェイクラッチの故障を検出することが出来なかった。よって、ワンウェイクラッチが故障し、ガバナの調速機能が失われてもエレベータは稼動し続け、エレベータ異常を検出することが出来なかった。
第2調速機構の回転体は、エレベータの上昇運転時、クラッチ機構により綱車の水平軸の回転が伝達解除されるが、ワンウェイクラッチのクラッチ機構が固渋してしまった場合、伝達が解除されているはずの第2調速機構の回転体へ軸動力が伝達し、第2調速機構が調速状態となる。特に、第2調速機構に設定されている下降過速度は、第1調速機構に設定されている上昇過速度よりも小さく設定されることから、高速で回転する上昇運転時の綱車の回転がワンウェイクラッチ故障により第2調速機構に伝わると、過速度状態を誤って検出してしまい、エレベータが異常停止する可能性がある。
また逆にエレベータの下降運転時は、第2調速機構の回転体は、綱車の水平軸の回転がワンウェイクラッチによって伝達されるが、ワンウェイクラッチが故障により軸回転を伝達できなくなった場合、第2調速機構の回転体が調速状態にならず、エレベータの過速状態を感知することが出来なくなる可能性がある。
本発明の目的は、エレベータの上昇運転時、ワンウェイクラッチの故障により第2調速機構が誤って調速状態となったことを感知することができ、加えて、エレベータの下降運転時、ワンウェイクラッチの故障等により第2調速機構が調速出来ていないことを感知することができるエレベータ装置を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明にかかるエレベータ装置は、乗客が搭乗する乗りかごと、前記乗りかごを含む昇降路内を昇降する昇降体に連結された調速用ロープと、前記調速用ロープが巻き掛けられた綱車と、前記綱車に固定された回転軸と、前記回転軸に固定され前記綱車の回転速度から前記乗りかごの上昇過速度を検出して調速する第1の回転体を備えた第1の調速機と、前記乗りかごの下降運転時に前記綱車の回転を伝達し、前記乗りかごの上昇運転時には前記綱車の回転の伝達を解除するクラッチと、前記クラッチを介して前記回転軸に固定され前記綱車の回転速度から前記乗りかごの下降過速度を検出して調速する第2の回転体を備えた第2の調速機とを備えたエレベータ装置において、前記第2の回転体の動作と同期して回転する同期回転体を前記第2の回転体に設けると共に、前記同期回転体の回転を検知する回転検出センサを設け、前記回転検出センサによって前記同期回転体の回転状態を監視することを特徴とする。
本発明によれば、エレベータの上昇運転時、ワンウェイクラッチの故障により第2調速機構が誤って調速状態となったことを感知することができる。また、エレベータの下降運転時、ワンウェイクラッチの故障等により第2調速機構が調速出来ていないことを感知することが出来るエレベータ装置を提供出来る。
本発明の実施例1のエレベータ装置における調速機の正面断面図である。 本発明の実施例2のエレベータ装置における調速機の正面断面図である。 本発明の実施例2のエレベータ装置におけるワンウェイクラッチの故障検出機構の正面図である。 本発明の実施例2のエレベータ装置におけるワンウェイクラッチの故障検出機構の上面断面図である。 本発明の実施例3のエレベータ装置における調速機の正面断面図である。 本発明の実施例4のエレベータ装置における調速機の正面断面図である。 本発明の実施例4のエレベータ装置におけるワンウェイクラッチの故障検出機構の正面図である。 本発明の実施例4のエレベータ装置におけるワンウェイクラッチの故障検出機構の上面断面図である。 本発明の一実施形態にかかるエレベータ装置の概略構成を示す側面図である。
以下、本発明に係るエレベータ装置の実施例を図に基づき説明する。
先ず、本実施例におけるエレベータ装置の概略構成を図9に基づき説明する。一般に、エレベータ装置1000は、建築物に設けられた昇降路200内を昇降する昇降体である乗りかご300と、同様に昇降体である釣合いおもり400と、一方で乗りかご300を吊持し、他方で釣合いおもり400を吊持する主ロープ500と、この主ロープ500を巻掛ける機械室100に備えられたトラクションシーブ600と、このトラクションシーブ600を駆動し、制動装置を備えた駆動装置(図示省略)と、乗りかご300の昇降を案内するガイドレール700と、乗りかご300に設けられ非常時に楔によってガイドレール700を把持する非常止め装置800とを備えている。
この非常止め装置800は乗りかご300側に軸支された作動レバー900の引き上げによって動作するものであり、この作動レバー900は調速機ロープ1に連結されている。調速機ロープ1は本実施形態では上方側を調速機に備えられた綱車4に巻き掛けられ、下方側を調速機ロープ1にテンションを付与する役目も持つテンションプーリ10に巻き掛けられて、ロープ端部を接続することによって昇降路200内の乗りかごの昇降行程全域に亘って張られた無端状とされている。さらに本実施例では調速機ロープ1の動作状態を監視する調速機ロープ動作監視センサ9を備え、調速機ロープ1がどちらの方向にどのような速度で駆動するのかを監視している。なお、本発明のエレベータ装置は、図9に示す構成のみに限定されるものではない。例えば、特許文献1に記載のように、昇降路に調速機を設置するようにしても良い。
次に、本実施例のエレベータ装置における調速機について説明する。図1に示すように、無端状をなし昇降路に配置されて昇降体に連結された調速用ロープ1と、回転軸である水平軸3に固定されて調速用ロープが巻き掛けられた綱車4と、この綱車4の回転速度を調速し、上昇過速度を検出する第1の調速機Aと、水平軸3とクラッチ5を介して連結され、昇降体の下降運転時、綱車4の回転速度を調速し、下降過速度を検出する第2の調速機Bと、調速機Bに固定されている回転体B1、回転体B1に取付けられ、回転体B1と同期した回転をする同期回転体である軸61、軸61の回転を検出する回転検出用センサ62を備えている。
水平軸3は、例えば、機械室に配置された枠2に軸受を介して支持されている。水平軸3の一方に第1の調速機Aの回転体A1が固定して設けられ、水平軸3の他方の側に第2の調速機Bの回転体B1がクラッチ5を介して取り付けられている。クラッチ5は、ワンウェイクラッチが用いられ、ワンウェイクラッチの内輪が水平軸3に固定され、外輪が回転体B1に固定されている。クラッチ5により、昇降体の下降運転時、綱車4の回転を第2の調速機の回転体B1に伝達し、昇降体の上昇運転時、第2の調速機への綱車4の回転を伝達解除する。軸61は回転体B1の回転軸と同軸となるように回転体B1に固定されていると共に、水平軸3の回転とは切り離されている。
第1の調速機Aは、回転体A1と、この回転体A1に取付けられ、回転体A1の回転速度に応じて変位する振り子(図示省略)を有している。また、第2の調速機Bは、回転体B1と、この回転体B1に取付けられ、回転体B1の回転速度に応じて変位する振り子(図示省略)を有している。第1の調速機Aは、乗りかごの上昇速度が第1の定格速度の1.3倍に達すると、振り子の変位により、第1の調速機Aにおける乗りかご停止用スイッチが投入されるように構成され、乗りかごの第1の定格速度の1.3倍に達したことを検出する。また、第2の調速機Bも、乗りかごの下降速度が第1の定格速度より遅い第2の定格速度の1.3倍に達すると、振り子の変位により、第2の調速機Bにおける乗りかご停止用スイッチが投入されるように構成され、乗りかごの第2の定格速度の1.3倍に達したことを検出する。第1の調速機A及び第2の調速機Bとしては、具体的には、フライウェイト調速機構が用いられるが、これに限定されるものではない。
本実施例のエレベータ装置1000は、昇降体、すなわち乗りかご300の昇降による急激な気圧変化により、乗客の耳がつんとなる耳閉感を低減するため、上昇方向の定格速度より、下降方向の定格速度を低く設定してある。これに応じて、上昇用となる第1の調速機Aは、乗りかごの昇降速度が上昇方向の定格速度の1.3倍に達したことを検出すると、乗りかごを駆動する巻上機の電源及びこの巻上機を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。一方、下降用となる第2の調速機Bは、乗りかごの昇降速度が下降方向の定格速度の1.3倍に達したことを検出すると、乗りかごを駆動する巻上機の電源及びこの巻上機を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。
また、第2の調速機Bは、何らかの原因により乗りかごの下降速度が定格速度の1.4倍に達すると、乗りかごに設けられた非常止め装置800を動作させて、乗りかごを機械的に非常停止させる。すなわち、回転体B1に取付けられた振り子がさらに変位することで、調速用ロープ1を挟み込んで調速用ロープ1の移動を停止させる。このとき図9を参照しながら説明すると、移動を停止した調速用ロープ1に連結された作動レバー900は、乗りかご300のさらなる降下により引き上げられ、引き上げられた作動レバー900により非常止め装置800を作動させ、楔(図示省略)によりガイドレール700を把持して、乗りかご300を機械的に非常停止させる。なお、第2の調速機Bは、クラッチ5により、乗りかご300の上昇運転時、綱車4の回転が伝達解除され調速を停止する。
このように上昇方向における所定の過速度を検出すると共に、下降方向における所定の過速度を検出するため、上昇用となる第1の調速機Aと下降用となる第2の調速機Bの調速設定値は異なる値に設定されている。
次に、本実施例における故障検出機構について説明する。上述したように、本実施例では、調速機Bに取付けられ、調速機Bと同期した回転をする軸61、軸61の回転を検出する回転検出用センサ62を備えている。この回転検出センサ62は回転により電圧を発生させるもの、或いはパルスを出力するエンコーダ、或いはそれに代わる回転の有無を検出できるものであれば良い。
このように、本実施例におけるエレベータ装置1000は、乗客が搭乗する乗りかご300と、乗りかご300を含む昇降路内を昇降する昇降体に連結された調速用ロープ1と、調速用ロープ1が巻き掛けられた綱車4と、綱車4に固定された回転軸である水平軸3と、水平軸3に固定され綱車4の回転速度から乗りかご300の上昇過速度を検出して調速する第1の回転体A1を備えた第1の調速機Aと、乗りかご300の下降運転時に綱車4の回転を伝達し、昇降体の上昇運転時には綱車4の回転の伝達を解除するクラッチ5と、クラッチ5を介して水平軸3に固定され綱車4の回転速度から乗りかご300の下降過速度を検出して調速する第2の回転体B1を備えた第2の調速機Bとを備え、第2の回転体B1の動作と同期して回転する同期回転体としての軸61を第2の回転体B1に設けると共に、軸61の回転を検知する回転検出センサである回転検出用センサ62を設け、回転検出用センサ62によって軸61の回転状態を監視するものである。
従って、乗りかご300が下降運転をしている場合、本来乗りかご300の下降速度に応じた回転をしていなければならない回転体B1が動作をしていない場合、ワンウェイクラッチ、回転体B1或いは回転検出用センサ62の異常を検知することができる。また、乗りかご300が上昇運転をしている場合、本来クラッチ5により水平軸3の回転の伝達が解除されて動作しないはずの回転体B1が乗りかご300の上昇速度の応じた回転をしている場合、同様にワンウェイクラッチの異常を検知することができる。このように軸61はこの調速機Bと同期した回転をするため、軸62の回転速度又は回転状態を回転検出センサ62によって検出し、ワンウェイクラッチの正常・異常を検出することができる。
なお、本実施例によれば軸61は回転体B1の中心部に円盤状の取付部によって取り付けられると共に、回転体B1の回転中心軸と同軸であり、この円盤状の取付部と共に回転する回転体B1とは反対側に突出した軸部から構成されており、回転検出用センサ62はこの軸に接続され、軸部の回転を検出する構成であるため構造を簡易化でき、製造にかかる手間を低減できる。
さらに本実施例によれば、軸61は第2の回転体B1の回転軸と同軸の回転軸となるように第2の回転体B1に取付ければよいので、装置の主要部分がコンパクトにまとまり、回転体B1の回転を検出するため構造を簡易化でき、製造にかかる手間を低減できる。
なお本実施例においては、調速機ロープ1の動作状態を監視する調速機ロープ動作監視センサ9を備え、調速機ロープ動作監視センサ9の検出結果と回転検出センサ62によって検出される軸61の回転状態の検出結果とを比較して、第2の回転体B1及び軸61の動作状態の異常の有無を判定している。そしてその比較結果から本来検出されるべきでない回転体B1や軸61の回転が検出された場合や、本来検出されなければならない回転体B1や軸61の回転が検出された場合には異常と判断し、乗りかご300を停止させたり、外部の監視センター等に通報したりするなどの対策を講じることが可能となる。
なお、本実施例では乗りかご300の実際の動作状態を検出するために調速機ロープ動作監視センサ9を用いたが、これに限られるものではなく、例えばトラクションシーブ600を駆動する駆動装置の回転を検出するセンサを設け、このセンサの出力から現在乗りかご300がどのように動作されているのかを検出し、その検出結果と回転検出センサ62の検出結果を比較しても良い。但し、主ロープ500の切断などにより乗りかご300が落下している状態などでは、本構成であると回転体B1側の異常とご判断される可能性があるので、調速機ロープ1の動作状態を監視する調速機ロープ動作監視センサ9を備える構成であるとこの点で有利である。なお、調速機ロープ動作監視センサ9の一例としては綱車4に固定され一体に回転する水平軸3の回転を検出する調速機ロープ動作監視センサ9を設け、この調速機ロープ動作監視センサ9の出力から現在乗りかご300がどのように動作されているのかを検出し、その検出結果と回転検出センサ62の検出結果を比較しても良い。このような構成であれば、綱車4の周辺で検出装置系を構成することができ、機器配置を簡易化することができる。
また、調速機ロープ1の動作状態を監視する調速機ロープ動作監視センサ9を備えた上に、トラクションシーブ600を駆動する駆動装置の回転を検出するセンサを設け、これらそれぞれの出力結果を比較する構成とすれば、それぞれの動作状態から、クラッチ5や回転体B1等の異常であるのか、主ロープ500に関わる異常なのかといった、どのような異常が発生しているのかを特定しやすくなる。
次に、本発明に係るエレベータ装置の実施例2を図2、図3及び図4に基づき説明する。なお、実施例1に示すものと同等のものには同一符号が付してある。また、実施例1と同様な構成についての説明は省略する。
本実施例のエレベータ装置1000は、実施例1における軸61と回転検出センサ62による故障検出機構とは異なった検出機構を備えている。本故障検出機構については、図3及び図4に示すように調速機Bに取付けられ、調速機Bと同期した回転を行う遮蔽板71を同期回転体として用いると共に、遮蔽板71を挟み込む形で設置された回転検出センサ72を用いている。
回転検出センサ72には光電式であるならば投光部と受光部が備わっており、投光‐受光部間の光を遮ることによりオン・オフが切替り、投光‐受光部間の遮蔽体の有無を感知することが出来る。変位式又は近接式であるならば、遮蔽板の有無により距離の変位又は遮蔽板の近接を感知し、回転状態を確認することが出来る。
本実施例の場合、調速機Bが調速状態にある場合、回転体B1の回転に伴って遮蔽板71が回転し、その回転状態をセンサ72により確認することにより、ワンウェイクラッチ5の正常・異常を検出することができる。
このように本実施例によれば、同期回転体である遮蔽板71は切欠きを有する回転円盤からなり、回転検出センサ72は遮蔽板71の回転円盤と切欠きの通過を検出することで遮蔽板71の回転を検出するので、同期回転体が取り得る形態のバリエーションを広げることができ、設計の自由度を向上することができる。
なお、本実施例によれば、遮蔽板71は第2の回転体B1の回転軸と同軸の回転軸となるように第2の回転体B1に取付ければよいので、装置の主要部分がコンパクトにまとまり、回転体B1の回転を検出するため構造を簡易化でき、製造にかかる手間を低減できる。
なお本実施例においても実施例1と同様、調速機ロープ1の動作状態を監視する調速機ロープ動作監視センサ9を備え、調速機ロープ動作監視センサ9の検出結果と回転検出センサ72によって検出される遮蔽板71の回転状態の検出結果とを比較して、第2の回転体B1及び遮蔽板71の動作状態の異常の有無を判定する構成や、トラクションシーブ600を駆動する駆動装置の回転を検出するセンサを設け、このセンサの出力から現在乗りかご300がどのように動作されているのかを検出し、その検出結果とセンサ72の検出結果と比較する構成、更には調速機ロープ1の動作状態を監視する調速機ロープ動作監視センサ9を備えた上に、トラクションシーブ600を駆動する駆動装置の回転を検出するセンサを設け、これらそれぞれの出力結果を比較する構成をとることができ、そのような構成をとった場合、実施例1で説明したのと同様の効果を得ることが可能である。もちろん、調速機ロープ動作監視センサ9の一例としては綱車4に固定され一体に回転する水平軸3の回転を検出する調速機ロープ動作監視センサ9を設け、この調速機ロープ動作監視センサ9の出力から現在乗りかご300がどのように動作されているのかを検出し、その検出結果と回転検出センサ62の検出結果を比較する構成をとることも可能であり、その場合、やはり実施例1で説明したのと同様の効果を得ることが可能である。
また本実施例では円盤を半分に分割し、円盤と切欠きの通過を半々としたので、構成及び検出を簡易とすることができる。但し、円盤と切欠きのバリエーションは、装置構成や検出のためのセンサの動作状態の解析方法などからさまざまな形態をとることが可能である。即ち、円盤と表現したが円盤を小さくしたのと同等の棒状体で同期回転体を構成してもよい。
次に、本発明に係るエレベータ装置の実施例3を図5に基づき説明する。なお、実施例1、実施例2に示すものと同等のものには同一符号が付してある。また、実施例1、実施例2と同様な構成についての説明は省略する。
本実施例では、図5に示すように調速機Bと同軸に設けられる回転体ローラ81と調速機Bと対向するように配置される同期回転体ローラ82、これら回転体ローラ81と同期回転体ローラ82とに巻き掛けられるベルトから構成される伝達系83が備えられており、調速機Bと同期して同期回転体ローラ82が回転するようになっている。また、実施例1とは異なり本実施例では同期回転体ローラ82と回転が同期されるよう軸61が取付けられ、また軸61の回転を検出する回転検出用センサ62が備わっている。なお、伝達系83としてはベルトのみに限られるものではなく、チェーンやロープ、歯車などで構成することも可能である。
本実施例では調速機Bの回転を実施例1のように直接検出するのではなく、調速機Bと同期した回転をする同期回転体ローラ82と共に回転する軸61の回転速度を回転検出センサ62によって検出し、それと水平軸3の回転速度と比較することにより、調速機Bの回転状態を感知し、ワンウェイクラッチの正常・異常を検出することができる。
なお、本実施例においては調速機Bの回転を回転体ローラ81から同期回転体ローラ82へ伝達系83によって伝達するため、伝達系83が破損などにより同期回転体ローラ82に回転を伝達できなくなった状態も検出することが出来る。
このように第2の回転体B1と共に回転する回転体ローラ81と、同期回転体である軸61と共に回転する同期回転体ローラ82と、回転体ローラ81及び同期回転体ローラ82に巻き掛けられた回転伝達部材部材である伝達系83とを備え、同期回転体である軸61は回転体ローラ81、同期回転体ローラ82、伝達系83を介して第2の回転体B1に設けられているので、装置構成上の問題や据付環境の問題により、回転検出センサ62や同期回転体である軸61を第2の回転体B1近傍に設けることができない場合であっても、広く対応が可能な構成とすることができる。さらに、基本的に実施例1に適用可能な構成は本実施例の形態にも適用することが可能であり、実施例1で説明したのと同様の効果を得ることも可能である。
次に、本発明に係るエレベータ装置の実施例4を図6、図7及び図8に基づき説明する。なお、実施例1、実施例2、実施例3に示すものと同等のものには同一符号が付してある。また、実施例1、実施例2、実施例3と同様な構成についての説明は省略する。
本実施例では、実施例3と同様図6に示すように調速機Bと同軸に設けられる回転体ローラ81と調速機Bと対向するように配置される同期回転体ローラ82、これら回転体ローラ81と同期回転体ローラ82とに巻き掛けられる伝達系83としてのベルトが備えられている。なお、伝達系83としてはベルトのみに限られるものではなく、チェーンやロープ、歯車などで構成することも可能である。また図7及び図8に示すように同期回転体ローラ82に取付けられ、同期回転体ローラ82と同期した回転を行う遮蔽板71と、遮蔽板を挟み込む形で設置された回転検出センサ72から成る。
本実施例では、調速機Bの回転と同期した回転をする同期回転体ローラ82に伴って回転する遮蔽板71の回転により、実施例2と同様、回転検出センサの出力状態を確認することにより、ワンウェイクラッチの正常・異常を検出することができる。
また、本実施例においても実施例3と同様に調速機Bの回転をローラ81からローラ82へ伝達系83によって伝達するため、伝達系83が破断などによりローラ82に回転を伝達できなくなった状態も検出することが出来る。さらに、基本的に実施例2に適用可能な構成は本実施例の形態にも適用することが可能であり、実施例2で説明したのと同様の効果を得ることも可能である。
実施例1乃至4では調速機ロープ1を乗りかご300に連結する例を挙げて説明したが、乗りかご300と同様に昇降体である釣合いおもり400に連結する構成であっても前述の各実施例で説明したのと同様の効果を奏することが可能である。その場合、乗りかご300の上昇速度を検出する際には釣合いおもり400の下降速度を、乗りかご300の下降速度を検出する際には釣合いおもり400の上昇速度を検出するようにする必要がある。
また実施例1乃至4で説明したエレベータ装置1000は本発明の技術思想を適用した状態においてさまざまな変形や応用を行うことが可能である。
1 調速機ロープ
2 枠
3 水平軸(回転軸)
4 綱車
5 クラッチ
9 調速機ロープ動作監視センサ
10 テンションプーリ
61 軸
62 回転検出用センサ
71 遮蔽板
72 回転検出センサ
81 回転体ローラ
82 同期回転体ローラ
83 伝達系(回転伝達部材部材)
100 機械室
200 昇降路
300 乗りかご(昇降体)
400 釣合いおもり(昇降体)
500 主ロープ
600 トラクションシーブ
700 ガイドレール
800 非常止め装置
900 作動レバー
1000 エレベータ装置
A 第1の調速機
A1 回転体
B 第2の調速機
B1 回転体

Claims (6)

  1. 乗客が搭乗する乗りかごと、前記乗りかごを含む昇降路内を昇降する昇降体に連結された調速用ロープと、前記調速用ロープが巻き掛けられた綱車と、前記綱車に固定された回転軸と、前記回転軸に固定され前記綱車の回転速度から前記乗りかごの上昇過速度を検出して調速する第1の回転体を備えた第1の調速機と、前記乗りかごの下降運転時に前記綱車の回転を伝達し、前記乗りかごの上昇運転時には前記綱車の回転の伝達を解除するクラッチと、前記クラッチを介して前記回転軸に固定され前記綱車の回転速度から前記乗りかごの下降過速度を検出して調速する第2の回転体を備えた第2の調速機とを備えたエレベータ装置において、
    前記第2の回転体の動作と同期して回転する同期回転体を前記第2の回転体に設けると共に、前記同期回転体の回転を検知する回転検出センサを設け、前記回転検出センサによって前記同期回転体の回転状態を監視することを特徴とするエレベータ装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ装置において、前記回転検出センサは、前記同期回転体の回転中心軸と同軸であり且つ前記同期回転体と共に回転する軸に接続され、前記軸の回転を検出することを特徴とするエレベータ装置。
  3. 請求項1に記載のエレベータ装置において、前記同期回転体は切欠きを有する回転円盤からなり、前記センサは前記回転円盤と前記切欠きの通過を検出することで前記動機回転体の回転を検出することを特徴とするエレベータ装置。
  4. 請求項2または3のいずれかに記載のエレベータ装置において、前記同期回転体は前記第2の回転体の回転軸と同軸の回転軸となるように前記同期回転体を前記第2の回転体に取付けることを特徴とするエレベータ装置。
  5. 請求項2または3のいずれかに記載のエレベータ装置において、前記第2の回転体と共に回転する回転体ローラと、前記同期回転体と共に回転する同期回転体ローラと、前記回転体ローラ及び前記同期回転体ローラに巻き掛けられた回転伝達部材部材を備え、前記同期回転体は、前記回転体ローラ、前記同期回転体ローラ、前記回転伝達部材部材を介して前記第2の回転体に設けることを特徴とするエレベータ装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のエレベータ装置において、前記調速機ロープの動作状態を監視する調速機ロープ動作監視センサを備え、前記調速機ロープ動作監視センサの検出結果と前記回転検出センサによって検出される前記同期回転体の回転状態の検出結果とを比較して前記第2の回転体及び前記同期回転体の動作状態の異常の有無を判定することを特徴とするエレベータ装置。
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