JPWO2015008718A1 - 磁気センサー及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

トンネル磁気抵抗素子を利用した磁気センサーにおいて、トンネル磁気抵抗素子の高感度を達成し、高精度に磁気を計測する。磁気センサーは、磁化の向きが固定された強磁性金属磁化固定層6、外部からの磁界の影響を受けて磁化の向きが変化する強磁性金属磁化自由層4、及び、前記強磁性金属磁化固定層6と前記強磁性金属磁化自由層4との間に配置された絶縁層5を有し、前記強磁性金属磁化固定層6の磁化の向きと前記強磁性金属磁化自由層4の磁化の向きとの角度差に従ってトンネル効果により前記絶縁層5の抵抗を変化させるトンネル磁気抵抗素子を含み、強磁性金属磁化自由層4は、アモルファス強磁性体を含む。

Description

本発明は、微弱な磁界を感知することに適した磁気センサー及びその製造方法に関する。
特許文献1にも記載されるように、常温で使用可能で、小型軽薄化、高密度化等が可能なセンサーデバイスとして、トンネル磁気抵抗素子(TMR(Tunnel Magneto Resistive)素子)を生体磁気の計測に適用することが提案されている。
トンネル磁気抵抗素子は、磁化の向きが固定された強磁性金属磁化固定層、外部からの磁界の影響を受けて磁化の向きが変化する強磁性金属磁化自由層、及び、強磁性金属磁化固定層と強磁性金属磁化自由層との間に配置された絶縁層を有し、強磁性金属磁化固定層の磁化の向きと強磁性金属磁化自由層の磁化の向きとの角度差に従ってトンネル効果により絶縁層の抵抗を変化させる。
特許文献1に記載の発明は、このようなトンネル磁気抵抗素子を含む生体磁気センサーにおいて、高感度化を図るために、ゼロ磁界での強磁性金属磁化自由層の容易磁化軸は、強磁性金属磁化固定層の容易磁化軸に対してねじれの位置にあることを特徴とする。
さらに特許文献1に記載の発明にあっては、強磁性金属磁化自由層及び強磁性金属磁化固定層はそれぞれ、第1の強磁性体と、第2の強磁性体と、第1の強磁性体と第2の強磁性体との間に挟まれて存在する極薄非磁性体金属層とを備え、第1の強磁性体の磁化の向きと第2の強磁性体の磁化の向きとが反平行になる交換結合力を有する反平行結合膜構造体が採用されている。かかる構造を有する強磁性金属磁化自由層を構成する第1の強磁性体(同文献中符号41)としては、Ni79Fe21の適用が例示されている。
特開2013−105825号公報
しかし、生体磁気信号は非常に微弱であるため、生体磁気信号をトンネル磁気抵抗素子で検出するためには、トンネル磁気抵抗素子の強磁性金属磁化自由層の感度を極限まで高める研究が依然として求められる。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、トンネル磁気抵抗素子を利用した磁気センサーにおいて、トンネル磁気抵抗素子の高感度化を達成し、高精度に磁気を計測することができる磁気センサー及びその製造方法を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、磁化の向きが固定された強磁性金属磁化固定層、外部からの磁界の影響を受けて磁化の向きが変化する強磁性金属磁化自由層、及び、前記強磁性金属磁化固定層と前記強磁性金属磁化自由層との間に配置された絶縁層を有し、前記強磁性金属磁化固定層の磁化の向きと前記強磁性金属磁化自由層の磁化の向きとの角度差に従ってトンネル効果により前記絶縁層の抵抗を変化させるトンネル磁気抵抗素子を含む磁気センサーにおいて、
前記強磁性金属磁化自由層は、アモルファス強磁性体を含むことを特徴とする磁気センサーである。
ここで、「ねじれの位置」とは、空間内の2直線が平行でなく、かつ、交わっていない位置関係、すなわち、同一平面に存在できない2直線の位置関係をいう。ねじれの位置にある2直線に直交する直線を「ねじれの軸」といい、ねじれの軸まわりの一方の直線に対する他方の直線の相対角を「ねじれの角」という。
請求項2記載の発明は、ゼロ磁界での前記強磁性金属磁化自由層の容易磁化軸は、前記強磁性金属磁化固定層の容易磁化軸に対してねじれの位置にあることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサーである。
請求項3記載の発明は、前記強磁性金属磁化自由層は、第1の強磁性体と、前記絶縁層に接合する第2の強磁性体と、前記第1の強磁性体と前記第2の強磁性体との間に挟まれて存在する極薄非磁性体金属層とを備え、前記第1の強磁性体の磁化の向きと前記第2の強磁性体の磁化の向きとが、平行になる交換結合力を有する平行結合膜構造体、又は反平行になる交換結合力を有する反平行結合膜構造体であり、
前記強磁性金属磁化自由層の前記第1の強磁性体は、アモルファス強磁性体からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気センサーである。
請求項4記載の発明は、前記強磁性金属磁化自由層は、前記第2の強磁性体がCoFeBからなり、前記極薄非磁性体金属層がRuからなる反平行結合膜構造体であることを特徴とする請求項3に記載の磁気センサーである。
請求項5記載の発明は、前記アモルファス強磁性体からなる前記強磁性金属磁化自由層の前記第1の強磁性体は、10nmから100nmの膜厚であることを特徴とする請求項3に記載の磁気センサーである。
請求項6記載の発明は、前記極薄非磁性体金属層は、0.4nmから1.5nmの膜厚であることを特徴とする請求項3に記載の磁気センサーである。
請求項7記載の発明は、ゼロ磁界での前記強磁性金属磁化自由層の容易磁化軸と、前記強磁性金属磁化固定層の容易磁化軸とのねじれの角は、45度から135度であることを特徴とする請求項2から請求項6のうちいずれか一に記載の磁気センサーである。
請求項8記載の発明は、磁化の向きが固定された強磁性金属磁化固定層、外部からの磁界の影響を受けて磁化の向きが変化する強磁性金属磁化自由層、及び、前記強磁性金属磁化固定層と前記強磁性金属磁化自由層との間に配置された絶縁層を有し、前記強磁性金属磁化固定層の磁化の向きと前記強磁性金属磁化自由層の磁化の向きとの角度差に従ってトンネル効果により前記絶縁層の抵抗を変化させるトンネル磁気抵抗素子を含む磁気センサーを製造する方法であって、
熱処理を行う前の、前記強磁性金属磁化固定層および前記強磁性金属磁化自由層に対して、外部磁界を印加しながら第1の温度で第1の熱処理を行い、該第1の温度よりも低い第2の温度でかつ前記第1の熱処理とは向きを異ならせて外部磁界を印加しながら第2の熱処理を行うことで、熱処理後のゼロ磁界での前記強磁性金属磁化自由層の容易磁化軸を、前記強磁性金属磁化固定層の容易磁化軸に対してねじれの位置にするにあたり、
前記強磁性金属磁化自由層がアモルファス強磁性体を含み、前記第1の温度を300℃から500℃の範囲とし、前記第2の温度を200℃から350℃の範囲とすることを特徴とする磁気センサーの製造方法である。
アモルファス強磁性体は、磁気異方性が小さく軟磁性を示し、強磁性金属磁化自由層に適用されることによって、強磁性金属磁化自由層は外部からの磁界の影響を受けて磁化の向きが容易に変化する性質、すなわち、感度が向上する。
また、アモルファス強磁性体は、より高温での熱処理においてもアモルファス状態を維持し耐えることができるから、強磁性金属磁化自由層及び強磁性金属磁化固定層に誘導磁気異方性を付加する第1の熱処理の第1の温度を、十分に高い温度に設定することができ、これら両層とその間の絶縁層からなる強磁性トンネル接合(MTJ)を、良質な状態に形成して高感度化を図ることができる。
したがって、本発明によれば、強磁性金属磁化自由層がアモルファス強磁性体を含むため、トンネル磁気抵抗素子の高感度化を達成し、高精度に磁気を計測することができる。
本発明の一実施形態に係る磁気センサーの構成図である。 本発明の一実施形態に係るトンネル磁気抵抗素子の模式的斜視図であり、絶縁層を省略して描いている。 本発明の一実施形態に係るトンネル磁気抵抗素子の模式的斜視図であり、絶縁層を省略して描いている。 本発明の一実施形態に係るトンネル磁気抵抗素子の磁場中熱処理工程における炉中温度の変遷を示すグラフである。 予備実験におけるアモルファス強磁性体膜を含む積層構造の断面模式図である。 予備実験に係り、アモルファス強磁性体膜の熱処理前における磁化M−磁場H曲線である。 予備実験に係り、アモルファス強磁性体膜の熱処理後における磁化M−磁場H曲線である。 予備実験に係り、X線結晶構造解析(XRD)により測定したX線回折スペクトルである。 本発明の実施例に係り、第1の熱処理の熱処理温度(第1の温度Tf)の違いによるTMR比の変化を示すグラフである。強磁性金属磁化自由層が平行結合膜構造体であるものに関する。 本発明の実施例に係り、第1の熱処理の熱処理温度(第1の温度Tf)の違いによるTMR比の変化を示すグラフである。強磁性金属磁化自由層が反平行結合膜構造体であるものに関する。 本発明の実施例に係り、外部磁界(H(Oe)、横軸)に対するTMR素子の抵抗の変化率(TMR比(%)、縦軸)を示したグラフである。 本発明の実施例に係り、外部磁界(H(Oe)、横軸)に対するTMR素子の抵抗の変化率(TMR比(%)、縦軸)を示したグラフである。 本発明の実施例に係り、外部磁界(H(Oe)、横軸)に対するTMR素子の抵抗の変化率(TMR比(%)、縦軸)を示したグラフである。
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
本実施形態の磁気センサーは、代表的な例としては、人の頭蓋から発せられる磁界を計測して脳磁図を得る生体磁気計測に利用されるものであり、必要な本数の磁気センサーが組み込まれ各種の生体磁気計測システムが構成され、生体から発せられる磁界の計測が実施される。また、常温で使用可能で、小型軽薄化、高密度化等が可能なトンネル磁気抵抗素子の特性を活かして、生体磁気に限らず、様々な磁気発生源からの磁気を2次元的又は3次元的に計測することに利用できる。
図1に示すように本磁気センサー1は、トンネル磁気抵抗素子(以下「TMR素子」という。)10を含んで構成される。
図1に示すように本磁気センサー1は、基板2上に、下部電極層3、強磁性金属磁化自由層4、絶縁層5、強磁性金属磁化固定層6、固定化促進層7、上部電極層8が順次積層された積層構造を有する。
TMR素子10は、強磁性金属磁化固定層6の磁化の向きと強磁性金属磁化自由層4の磁化の向きとの角度差に従ってトンネル効果により絶縁層5の抵抗を変化させる。
上部電極層8と下部電極層3との間には、電流を入力するための電源11と定抵抗12とが直列に接続され、さらに絶縁層5の抵抗値の変化を電圧値の変化として検知する電圧計13に接続されて本磁気センサー1は実装される。なお、TMR素子10に対して電圧を印加し、TMR素子10の絶縁層5に流れる電流を検出することで絶縁層5の抵抗値の変化を検出するようにしても構わない。
基板2としては、各層の形成に耐え得るものであれば特に材質に限定はないが、成膜時や熱処理等に耐え得る耐熱性と絶縁性とを兼ね備えたものが好ましい。また、磁束の吸い込みを防止するために非磁性であり、表面が比較的滑らかに形成されるものであることが好ましい。このような観点からは、例えば、Si、SiO2等が使用できる。
下部電極層3は、3つの層31,32,33からなる。層31は、基板2の粗さを整えるためのものであり、例えば、Taが使用できる。層31の層厚は2nm〜10nm程度とすることが好ましい。層32としてはRu、層33としてはTaが使用できる。下部電極層3を例えばTaのみなど1つの層で構成して実施することもできる。
強磁性金属磁化自由層4は、外部からの磁束の影響を受けて磁化の向きが変化する強磁性金属磁化層で、第1の強磁性体層41と、極薄非磁性体金属層42と、第2の強磁性体層43とからなる。
第1の強磁性体層41は、アモルファス強磁性体からなる。アモルファス強磁性体は、磁気異方性が小さく軟磁性を示し、強磁性金属磁化自由層4に適用されることによって、強磁性金属磁化自由層4は外部からの磁界の影響を受けて磁化の向きが容易に変化する性質、すなわち、感度が向上する。第1の強磁性体層41に適用されるアモルファス強磁性体としては、例えば、CoFeSiBや、CoNbZr、CoZrTa、CoHfTa等が使用できる。第1の強磁性体層41の層厚は10nmから100nmであることが好ましい。
極薄非磁性体金属層42は、第1の強磁性体層41と第2の強磁性体層43とを磁気的に結合させるとともに、後者を前者の構造から切り離すためのものであり、結晶構造を有さない薄膜層を用いるのが望ましい。具体的な材料の例としてはRuや、Taが挙げられる。Ruとするとき極薄非磁性体金属層42の層厚は0.4から1.5nmであることが好ましく、より好ましくは、0.8nmから1.3nmである。
第2の強磁性体層43としては、各種のものが使用可能であるが、代表的なものとして、Co40Fe40B20をアモルファス構造から熱処理して強磁性を発現させたものが使用できる。この層の結晶構造は例えば体心立方晶である。Feリッチの材料、例えば、Co16Fe64B20を用いることもできる。第2の強磁性体層43の層厚は1〜10nm程度が好ましい。第2の強磁性体層43が絶縁層5の下面に接合する。
強磁性金属磁化自由層4は、以上のように第1の強磁性体層41と、第2の強磁性体層43と、これらの間に挟まれて存在する極薄非磁性体金属層42とを備える。第2の強磁性体43がCoFeBからなり、極薄非磁性体金属層42がRuからなるとき、強磁性金属磁化自由層4は、第1の強磁性体層41の磁化の向きと第2の強磁性体層43の磁化の向きとが反平行になる交換結合力を有する反平行結合膜構造体を構成する。また、第2の強磁性体43がCoFeBからなり、極薄非磁性体金属層42がTaからなるとき、強磁性金属磁化自由層4は、第1の強磁性体層41の磁化の向きと第2の強磁性体層43の磁化の向きとが平行になる交換結合力を有する平行結合膜構造体を構成する。ここで「平行」「反平行」とは、磁化の向きが実質的に平行で、かつ、前者にあっては同方向、後者にあっては逆方向を向いていることを意味し、実質的に磁化の向きが平行とみなせる範囲(例えば、前後へ10度傾いた範囲)にある場合も含む。
絶縁層5は、強磁性金属磁化固定層6と強磁性金属磁化自由層4との間に配置される。絶縁層5としては、各種の絶縁材料を用いることができ、例えば、MgO、AlOx等が使用できる。素子の感度を向上させるという観点からはMgOが好ましく、特に、生体磁気信号のような微弱磁界をトンネル磁気抵抗素子で検出するためには、絶縁層5としてMgO膜を用いることが好ましい。絶縁層5の層厚は、1nm〜10nm程度にすることが望ましい。
強磁性金属磁化固定層6は、磁化の向きが固定された強磁性金属磁化層で、第1の強磁性体層61と、極薄非磁性体金属層62と、第2の強磁性体層63とからなる。
第1の強磁性体層61としては、自由層4の第2の強磁性体層43と同様のもの、例えば、Co40Fe40B20が使用できる。第1の強磁性体層61の層厚は1〜10nm程度が好ましい。第1の強磁性体層61は絶縁層5の上面に接合する。
極薄非磁性体金属層62は、第1の強磁性体層61と第2の強磁性体層63とを磁気的に結合させるとともに、後者を前者の結晶構造から切り離すためのものであり、結晶構造を有さない薄膜層を用いるのが望ましい。具体的な材料の例としてはRuが挙げられる。極薄非磁性体金属層62の層厚は0.5〜1nm程度とすることが好ましい。
第2の強磁性体層63としては、例えば、CoFeが使用できる。CoとFeの組成比は任意に設定できるが、典型的には、Co:Fe=75:25又はCo:Fe=50:50とすることができる。第2の強磁性体層63の結晶構造は例えば面心立方晶である。第2の強磁性体層63の層厚としては、0.5nm〜5nm程度とすることが好ましい。
強磁性金属磁化固定層6は、以上のように第1の強磁性体層61と、第2の強磁性体層63と、これらの間に挟まれて存在する極薄非磁性体金属層62とを備え、第1の強磁性体層61の磁化の向きと第2の強磁性体層63の磁化の向きとが反平行になる交換結合力を有する反平行結合膜構造体を構成する。
固定化促進層7は、第2の強磁性体層63の固定化を促進するためのものであり、IrMn、プラチナマンガンなどの反強磁性膜が好適に用いられる。固定化促進層7の層厚は5nm〜20nm程度とすることが好ましい。
上部電極層8は、2つの層81,82からなる。層81は、層82の下地層で固定化促進層7の粗さを整えるためのものであり、例えば、Taが使用できる。層81の層厚は2nm〜10nm程度とすることが好ましい。層82は電極が接続される上層であり、例えば、Auが使用できる。層82の層厚は20nm〜40nm程度とすることが好ましい。
各層は、例えば、マグネトロンスパッタリング法により形成することができる。また、所望の結晶構造を得る等の目的のために、必要に応じて熱処理を施すとよい。本実施形態にあっては、図2A及び図2Bに示すように、ゼロ磁界での強磁性金属磁化自由層4の容易磁化軸4aは、強磁性金属磁化固定層6の容易磁化軸6aに対してねじれの位置にある。このような関係の容易磁化軸4a,6aを得るために、各層を積層した基板2を炉に納めるとともに磁界中に置き、図3に示すように温度条件の異なる2回の熱処理を行う。
まず、第1の熱処理を行うことで、強磁性金属磁化自由層4及び強磁性金属磁化固定層6に誘導磁気異方性が付加され、強磁性金属磁化自由層4の容易磁化軸4a及び強磁性金属磁化固定層6の容易磁化軸6aが形成される。但し、容易磁化軸4aと容易磁化軸6aとが同方向を向いている。第2の熱処理の温度変遷グラフA2における頂点温度(第2の温度)は、第1の熱処理の温度変遷グラフA1における頂点温度(第1の温度)より低く(好適には10℃以上低く)、第1の熱処理の後、好ましくは室温付近まで冷却した後、第2の熱処理を行うことで強磁性金属磁化固定層6の容易磁化軸6aが容易磁化軸4aに対してねじれの位置に形成される。容易磁化軸4aは、第1の熱処理時の磁界方向に沿って形成される。容易磁化軸6aは、第2の熱処理時の磁界方向に沿って形成される。したがって、第1の熱処理時の磁界方向に対し第2の熱処理時の磁界方向を変えることで容易磁化軸6aを容易磁化軸4aに対してねじれの位置にすることができる。第1の熱処理時の磁界方向及び第2の熱処理時の磁界方向は層に平行である。したがって、基板2上の積層方向の軸(=基板2に垂直な軸)まわりに磁界方向を回転させることで、容易磁化軸6aを容易磁化軸4aに対してねじれの位置にすることができる。熱処理時間に特に制限はなく、例えば10分〜2時間程度行えばよく、また、第1の熱処理よりも第2の熱処理の時間を短くすることが好ましい。熱処理の際の磁界にも特に制限はなく、例えば0.01〜2[T]の範囲で行えばよく、また、第1の熱処理よりも第2の熱処理における外部磁界を小さくすることが好ましい。
第1の強磁性体層41に適用されるアモルファス強磁性体は、より高温での熱処理においてもアモルファス状態を維持し耐えることができる。そのため、強磁性金属磁化自由層4及び強磁性金属磁化固定層6に誘導磁気異方性を付加する第1の熱処理の第1の温度を、十分に高い温度に設定することができ、これら両層4,6とその間の絶縁層5からなる強磁性トンネル接合(MTJ)を、良質な状態に形成して高感度化を図ることができる。
以上を踏まえ、第1の温度を300℃から500℃の範囲とし、第2の温度を200℃から350℃の範囲とすることが好ましい。より好ましくは、第1の温度を350℃から380℃の範囲とする。第2の温度を250℃から350℃の範囲とする。
図2Aに示すように容易磁化軸4aと容易磁化軸6aとのねじれの角φは90度を目標として作製すれば足りる。図2Bに示すように容易磁化軸4aと容易磁化軸6aが平行でなければ、両者の成すねじれの角φが90度でなくても感度向上の効果はあるが、ねじれの角φは、45度から135度の範囲とすることが好ましい。
また、強磁性金属磁化固定層6の面積は、強磁性金属磁化自由層4の面積と等しいか、図2A又は図2Bに示すように、強磁性金属磁化自由層4の面積に対して小さくする。強磁性金属磁化固定層6の面積を相対的に小さくすることで、固定層6から自由層4への漏れ磁界の影響が小さくなり、磁気検出の感度をさらに向上させることができる。強磁性金属磁化固定層6の面積と、強磁性金属磁化自由層4の面積との比率は、これに限るものではないが、1:1〜1:10の範囲に設定することが好ましい。
また、図1を参照して説明したように、強磁性金属磁化自由層4及び強磁性金属磁化固定層6を含む積層体を支持する基板2から見て、強磁性金属磁化固定層6が強磁性金属磁化自由層4より上層に(すなわち、基板2からより遠い側に)形成されている。このような上下関係とすることにより、強磁性金属磁化固定層6等が積層された基板表面からの選択的エッチングにより、強磁性金属磁化固定層6の面積を、強磁性金属磁化自由層4の面積に対して小さく形成することが容易である。
以上説明した本実施形態の磁気センサー1によれば、強磁性金属磁化自由層4の容易磁化軸4aと強磁性体金属磁化固定層6の容易磁化軸6aとが、ゼロ磁界で既に異なった方向に向いている状態であり、この状態から外部磁界が発生すると、強磁性金属磁化固定層6から発生する漏れ磁界などの悪影響が小さく抑えられて強磁性金属磁化自由層4の磁化が外部磁界に対して高感度に変化する。
また本実施形態の磁気センサー1によれば、強磁性金属磁化固定層6の面積は、強磁性金属磁化自由層4の面積に対して小さいため、これによっても、固定層6から自由層4への漏れ磁界の影響が小さく抑えられる。
さらに本実施形態の磁気センサー1によれば、強磁性金属磁化固定層6は反平行結合膜構造体であるために漏れ磁界が少なくなり、これによっても、固定層6から自由層4への漏れ磁界の影響が小さく抑えられる。
また、強磁性金属磁化自由層4を反平行結合膜構造体とする場合、同様に漏れ磁束のない安定した磁化膜を構成することができる。
また、強磁性金属磁化自由層4の第1の強磁性体41がアモルファス強磁性体からなることから、トンネル磁気抵抗素子の高感度化がさらに高水準に達成される。
以上の各技術要素の複合によって、TMR素子の高感度を達成することができ、高精度に生体磁気を計測することができる。
特に、ゼロ磁界近傍で高感度な生体磁気計測に好適な生体磁気センサーとすることができる。
本発明の磁気センサーに関し以下の実験を行った。第1の強磁性体層41のアモルファス強磁性体としてCoFeSiBを採用した。
〔予備実験〕
予備実験では、アモルファス強磁性体膜としてCoFeSiBを成膜し、上記第1の熱処理を想定した熱処理を行って、X線結晶構造解析(XRD)及び磁化特性解析(VSM)を行った。
図4に示すように、シリコン基板a1上に膜厚dのCoFeSiB膜a2をマグネトロンスパッタリング法により成膜した。成膜条件としてアルゴンガス圧を0.1Pa、スパッタ電力を30Wとし、膜厚dが10、30、70、100nmの4種の試料を作製した。さらにCoFeSiB膜a2上に、Ta層a3を5nm積層した。膜厚dを30nmとしたこの段階の試料に対し磁化特性解析(VSM)により測定した磁化Mの磁場H依存性を示すM−H曲線を図5Aに示す。その後、上記第1の熱処理を想定した熱処理を行う。その熱処理条件として熱処理温度を325℃、350℃、375℃の3通りとし、印加磁場を200(Oe)とした。膜厚dを30nmとし325℃で熱処理した試料に対し磁化特性解析(VSM)により測定した磁化Mの磁場H依存性を示すM−H曲線を図5Bに示す。図5Bに示されるように2Hk=10.4(Oe)という低い値を得た。なお、2Hkは困難軸方向に磁化の向きを反転させるのに必要な磁場に相当しており、この値が低いことによって小さな外部磁場に対して大きく反応する高感度が期待できる。膜厚dを10、70、100nmとした試料についてもHk=10(Oe)以下であった。
成膜後熱処理前(as depo.)、及び熱処理温度325℃、350℃、375℃での各熱処理後の試料について、X線結晶構造解析(XRD)により測定したX線回折スペクトルを図6に示す。図6の各スペクトルでピークは1つで回折角度が一致しており、Siのみの検出が示された。これにより、いずれの熱処理温度によってもCoFeSiB膜が結晶化していないこと、すなわち、アモルファスであることを確認した。
〔本実験〕
本実験では、上述した実施形態の磁気センサー1に従う試料を複数作製し、第1の熱処理及び第2の熱処理の熱処理温度に対する磁気抵抗特性の依存性を調べた。試料は強磁性金属磁化自由層4が平行結合膜構造体であるものと、反平行結合膜構造体であるものの2種をそれぞれ複数作製した。
まず、試料の共通条件として、マクネトロンスパッタリング装置を用いて、シリコン基板2上に図1に示した層31から層82までを順次積層した。具体的には層31としてTaを5nm、層32としてRuを10nm、層33としてTaを5nm、層41としてCoFeSiBを30nm、層43としてCoFeBを3nm、層5としてMgOを2.5nm、層61としてCoFeBを3nm、層62としてRuを0.85nm、層63としてCoFeを5nm、層7としてIrMnを10nm、層81としてTaを5nm、層82としてAuを30nm積層した。強磁性金属磁化自由層4を平行結合膜構造体とするものについては層42としてTaを0.2nm、強磁性金属磁化自由層4を反平行結合膜構造体とするものについては層42としてRuを0.85nm積層した。膜厚は成膜速度と成膜時間から換算して求めた。
次に、層82の上にフォトリソプロセスでレジストパターニングをした後、層43に達するまでArイオンミリングを行うことで、強磁性金属磁化固定層6の面積と強磁性金属磁化自由層4の面積が1:3.5の比率になるように加工し、レジスト膜を除去した。
こうして得られた試料を、第1の熱処理として外部磁場1[T]を印加しながら試料ごとに異なる温度で60分間熱処理を行った。室温に冷却後、この試料の配置方向を変えることにより、第1の熱処理時の磁場の磁界方向とは90度交差する磁界方向の外部磁場0.1[T]を印加しながら、第2熱処理として試料ごとに異なる温度で15分間熱処理を行った。室温まで冷却した後、抵抗、電源、電圧計を電気的に接続し、磁気センサーとした。
こうして得られた磁気センサーについて磁気検出性能を測定した。具体的には、ヘルムホルツコイル内に測定対象のセンサーを配置し、センサーに数μAの定電流を流しながら、コイルの磁界を−1800[Oe]から、+1800[Oe]へ、次いで−1800[Oe]へと変化させ、センサーの出力電圧を検出することで、外部磁場に対するセンサーの抵抗変化率(TMR比(%))を測定した。
第1の熱処理の熱処理温度(第1の温度Tf)の違いによるTMR比の変化を図7、図8に示した。図7は、強磁性金属磁化自由層4が平行結合膜構造体であるものに関し、図8は、強磁性金属磁化自由層4が反平行結合膜構造体であるものに関する。
強磁性金属磁化自由層4が平行結合膜構造体であるものについては、図7に示すように第1の温度Tfが350℃のときに最大のTMR比199%を得た。強磁性金属磁化自由層4が反平行結合膜構造体であるものについては、図8に示すように第1の温度Tfが375℃のときに最大のTMR比234%を得た。
図9A、図9B及び図9Cは、強磁性金属磁化自由層4が反平行結合膜構造体であるものであって、第1の温度Tf)が375℃とされ、第2の熱処理の熱処理温度(第2の温度Ts)がそれぞれ280、300、320℃とされたものについて、外部磁界(H(Oe)、横軸)に対するTMR素子の抵抗の変化率(TMR(%)、縦軸)を示したグラフである。
これらのグラフのうち第2の温度Tsを280、300℃としたグラフにおいて、ゼロ磁界を含む直線的部分が現われた。この直線的部分での変化によって磁気の検出を行う。ゼロ磁界を含む直線的部分が急峻な傾きを持っていて、外部磁界の変化に対してTMR素子抵抗が大きく変化するほど高感度であるといえる。
図9Aに示すように第2の温度Tsを280℃とした試料では、TMR比=228%、2Hk=10.4(Oe)が達成できた。TMR比を2Hkで割ることで上記の直線部分の傾きを算出し、これを感度(%/Oe)として評価することができ、この値が高い程感度が高いといえる。第2の温度Tsを280℃とした試料では、感度32.1(%/Oe)が達成でき、従来に例を見ない高感度が達成できた。
図9Bに示すように第2の温度Tsを300℃とした試料では、TMR比=228%、2Hk=5.7(Oe)、感度40.0(%/Oe)が達成でき、さらに高感度が達成できた。
なお、以上の実施形態に拘わらず、強磁性金属磁化層に反平行結合膜構造体を適用する場合にあっては、強磁性金属磁化自由層及び強磁性金属磁化固定層のうちいずれか一方のみに反平行結合膜構造体を適用してもよく、強磁性金属磁化自由層を反平行結合膜構造体とする効果、強磁性金属磁化固定層を反平行結合膜構造体とする効果がそれぞれ得られる。
また、強磁性金属磁化固定層の面積と、強磁性金属磁化自由層の面積との間の大小関係に条件を設けない場合にあっては、これらの層の積層における上下関係も任意であるが、固定層を上層として小面積とした方が有利であることは上述のとおりである。
本発明は、磁界の測定に利用することができる。
1 磁気センサー
2 基板
3 下部電極層
4 強磁性金属磁化自由層
4a 容易磁化軸
5 絶縁層
6 強磁性金属磁化固定層
6a 容易磁化軸
7 固定化促進層
8 上部電極層
10 トンネル磁気抵抗素子
13 電圧計
41 第1の強磁性体層(アモルファス強磁性体)
42 極薄非磁性体金属層
43 第2の強磁性体層
61 第1の強磁性体層
62 極薄非磁性体金属層
63 第2の強磁性体層
φ ねじれの角

Claims (8)

  1. 磁化の向きが固定された強磁性金属磁化固定層、外部からの磁界の影響を受けて磁化の向きが変化する強磁性金属磁化自由層、及び、前記強磁性金属磁化固定層と前記強磁性金属磁化自由層との間に配置された絶縁層を有し、前記強磁性金属磁化固定層の磁化の向きと前記強磁性金属磁化自由層の磁化の向きとの角度差に従ってトンネル効果により前記絶縁層の抵抗を変化させるトンネル磁気抵抗素子を含む磁気センサーにおいて、
    前記強磁性金属磁化自由層は、アモルファス強磁性体を含むことを特徴とする磁気センサー。
  2. ゼロ磁界での前記強磁性金属磁化自由層の容易磁化軸は、前記強磁性金属磁化固定層の容易磁化軸に対してねじれの位置にあることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサー。
  3. 前記強磁性金属磁化自由層は、第1の強磁性体と、前記絶縁層に接合する第2の強磁性体と、前記第1の強磁性体と前記第2の強磁性体との間に挟まれて存在する極薄非磁性体金属層とを備え、前記第1の強磁性体の磁化の向きと前記第2の強磁性体の磁化の向きとが、平行になる交換結合力を有する平行結合膜構造体、又は反平行になる交換結合力を有する反平行結合膜構造体であり、
    前記強磁性金属磁化自由層の前記第1の強磁性体は、アモルファス強磁性体からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気センサー。
  4. 前記強磁性金属磁化自由層は、前記第2の強磁性体がCoFeBからなり、前記極薄非磁性体金属層がRuからなる反平行結合膜構造体であることを特徴とする請求項3に記載の磁気センサー。
  5. 前記アモルファス強磁性体からなる前記強磁性金属磁化自由層の前記第1の強磁性体は、10nmから100nmの膜厚であることを特徴とする請求項3に記載の磁気センサー。
  6. 前記極薄非磁性体金属層は、0.4nmから1.5nmの膜厚であることを特徴とする請求項3に記載の磁気センサー。
  7. ゼロ磁界での前記強磁性金属磁化自由層の容易磁化軸と、前記強磁性金属磁化固定層の容易磁化軸とのねじれの角は、45度から135度であることを特徴とする請求項2から請求項6のうちいずれか一に記載の磁気センサー。
  8. 磁化の向きが固定された強磁性金属磁化固定層、外部からの磁界の影響を受けて磁化の向きが変化する強磁性金属磁化自由層、及び、前記強磁性金属磁化固定層と前記強磁性金属磁化自由層との間に配置された絶縁層を有し、前記強磁性金属磁化固定層の磁化の向きと前記強磁性金属磁化自由層の磁化の向きとの角度差に従ってトンネル効果により前記絶縁層の抵抗を変化させるトンネル磁気抵抗素子を含む磁気センサーを製造する方法であって、
    熱処理を行う前の、前記強磁性金属磁化固定層および前記強磁性金属磁化自由層に対して、外部磁界を印加しながら第1の温度で第1の熱処理を行い、該第1の温度よりも低い第2の温度でかつ前記第1の熱処理とは向きを異ならせて外部磁界を印加しながら第2の熱処理を行うことで、熱処理後のゼロ磁界での前記強磁性金属磁化自由層の容易磁化軸を、前記強磁性金属磁化固定層の容易磁化軸に対してねじれの位置にするにあたり、
    前記強磁性金属磁化自由層がアモルファス強磁性体を含み、前記第1の温度を300℃から500℃の範囲とし、前記第2の温度を200℃から350℃の範囲とすることを特徴とする磁気センサーの製造方法。
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