JPWO2015002061A1 - フェニルイミダゾール誘導体、および炎症性疾患などの治療薬若しくは予防薬 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2013年7月4日に、日本に出願された特願2013−140342号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
〔1〕 式(I)または式(II)で表されるフェニルイミダゾール誘導体またはその塩。
Aは、炭素原子または窒素原子を示す。
B1は、カルボニル基、N−COR1aで表される基、N−C(R1a)=NOHで表される基、またはN−SO2R1bで表される基を示す。
R1aは、水素原子、C1〜6アルキル基、G1で置換されたC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、G1で置換されたC2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、G1で置換されたC2〜6アルキニル基、C3〜8シクロアルキル基、G1で置換されたC3〜8シクロアルキル基、水酸基、C1〜6アルコキシ基、G1で置換されたC1〜6アルコキシ基、C2〜6アルケニルオキシ基、G1で置換されたC2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6アルキニルオキシ基、G1で置換されたC2〜6アルキニルオキシ基、アミノ基、一つのG2で置換されたアミノ基、または同一もしくは相異なる二つのG2で置換されたアミノ基(アミノ基が二つのG2で置換される場合、一緒になって環を形成してもよい。)を示す。
R1bは、C1〜6アルキル基、G1で置換されたC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、G1で置換されたC2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、G1で置換されたC2〜6アルキニル基、C3〜8シクロアルキル基、G1で置換されたC3〜8シクロアルキル基、水酸基、C1〜6アルコキシ基、G1で置換されたC1〜6アルコキシ基、C2〜6アルケニルオキシ基、G1で置換されたC2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6アルキニルオキシ基、G1で置換されたC2〜6アルキニルオキシ基、アミノ基、一つのG2で置換されたアミノ基、または同一もしくは相異なる二つのG2で置換されたアミノ基(アミノ基が二つのG2で置換される場合、一緒になって環を形成してもよい。)を示す。
G1は、ハロゲン原子、水酸基、C1〜6アルコキシ基、アミノ基、またはC1〜6アルキル基で置換されたアミノ基を示す。
G2は、C1〜6アルキル基、G1で置換されたC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、G1で置換されたC2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、G1で置換されたC2〜6アルキニル基、C3〜8シクロアルキル基、G1で置換されたC3〜8シクロアルキル基、C1〜6アルキリデン基、G1で置換されたC1〜6アルキリデン基、ホルミル基、C1〜6アルキルカルボニル基、G1で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、C3〜8シクロアルキルカルボニル基、G1で置換されたC3〜8シクロアルキルカルボニル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、G1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、C1〜6アルキルスルホニル基、またはG1で置換されたC1〜6アルキルスルホニル基を示す。
R2は、アミノ基、一つのG2で置換されたアミノ基、同一もしくは相異なる二つのG2で置換されたアミノ基、水酸基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、シアノ基、またはG3で置換されたC1〜6アルキル基を示す。
G3は、アミノ基、一つのG2で置換されたアミノ基、同一もしくは相異なる二つのG2で置換されたアミノ基、水酸基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、またはシアノ基を示す。
aは、1〜4のいずれかの整数を示し、aが2以上のとき、R2は同一または相異なってもよい。
R3は、ハロゲン原子、またはG3以外の有機基を示す。
bは、0〜3のいずれかの整数を示し、bが2以上のとき、R3は、同一または相異なってもよいが、a+b≦4を満たす。
R4は、シアノ基またはG3で置換されたC1〜6アルキル基を示す。
cは、0〜3のいずれかの整数を示し、cが2以上のとき、R4は、同一または相異なってもよい。
R5は、ハロゲン原子、またはG3以外の有機基を示す。
dは、0〜3のいずれかの整数を示し、dが2以上のとき、R5は、同一または相異なってもよいが、c+d≦3を満たす。
R6は、C1〜6アルキル基を示す。
nは、0〜4のいずれかの整数を示し、nが2以上のとき、R6は同一または相異なってもよく、2つのR6が一緒になってC2〜6アルキレン基を形成してもよい。)
B2は、NR1c−COR1aで表される基、NR1c−C(R1a)=NOHで表される基、またはNR1c−SO2R1bで表される基を示す。
R1cは、水素原子またはC1〜6アルキル基を示す。
A、R1a、R1b、R2、a、R3、b、R4、c、R5、d、およびR6は、式(I)におけるそれらと同じ意味を示す。
mは、0〜3のいずれかの整数を示し、mが2以上のとき、R6は同一または相異なってもよく、2つのR6が一緒になってC2〜6アルキレン基を形成してもよい。)
〔7〕 薬理学的に許容される添加剤をさらに含む〔6〕に記載の治療薬または予防薬。
〔8〕 網脈絡膜障害が、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、または糖尿病黄斑浮腫である〔6〕に記載の治療薬または予防薬。
〔9〕 〔1〕〜〔5〕のいずれか一つに記載のフェニルイミダゾール誘導体およびその塩から選ばれる少なくとも一種の、炎症性疾患、脂質酸化により引き起こされる疾患または網脈絡膜障害の治療薬または予防薬としての使用。
また、本発明のフェニルイミダゾール誘導体またはその塩は、網脈絡膜障害、特に網膜光障害の治療または予防に対して効果を奏するので、網膜光障害の治療薬または予防薬の有効成分として有用である。
本発明の治療薬または予防薬は、経口投与等により、優れた組織移行性を維持しつつ、網膜光障害に対して、治療または予防効果が期待できる。
式(I)または(II)中のAは、炭素原子または窒素原子を示す。
式(I)中のB1は、カルボニル基、 N−COR1aで表される基、 N−C(R1a)=NOHで表される基、または N−SO2R1bで表される基を示す。これらのうちN−COR1aで表される基が好ましい。
式(II)中のB2は、NR1c−COR1aで表される基、 NR1c−C(R1a)=NOHで表される基、または NR1c−SO2R1bで表される基を示す。これらのうちNR1c−COR1aで表される基が好ましい。
G1における「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
G1における「C1〜6アルコキシ基」としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、i−プロポキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、i−ヘキシルオキシ基などが挙げられる。
G1における「C1〜6アルキル基で置換されたアミノ基」としては、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などが挙げられる。
G2における「G1で置換されたC1〜6アルキリデン基」としては、1−クロロ−メチリデン基、2−クロロ−エチリデン基、3,3,3−トリフルオロ−プロピリデン基などのC1〜6ハロアルキリデン基; 1−ヒドロキシ−メチリデン基、2−ヒドロキシ−エチリデン基、3−ヒドロキシ−プロピリデン基などのヒドロキシC1〜6アルキリデン基; 1−メトキシ−メチリデン基、2−メトキシ−エチリデン基、3−メトキシ−プロピリデン基などのC1〜6アルコキシC1〜6アルキリデン基; 1−アミノ−メチリデン基、2−アミノ−エチリデン基、3−アミノ−プロピリデン基などのアミノC1〜6アルキリデン基; 1−メチルアミノ−メチリデン基、2−ジメチルアミノ−エチリデン基、3−エチルアミノ−プロピリデン基などのC1〜6アルキルアミノC1〜6アルキリデン基;などが挙げられる。
G2における「G1で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基」としては、クロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、トリクロロアセチル基などのC1〜6ハロアルキルカルボニル基; ヒドロキシアセチル基、2−ヒドロキシプロピオニル基などのヒドロキシC1〜6アルキルカルボニル基; メトキシアセチル基、エトキシアセチル基、メトキシプロピオニル基、エトキシプロピオニル基、エトキシアセチル基、エトキシプロピオニル基、n−プロポキシアセチル基、i−プロポキシプロピオニル基、s−ブトキシアセチル基、t−ブトキシプロピオニル基などのC1〜6アルコキシC1〜6アルキルカルボニル基; アミノアセチル基、アミノプロピオニル基などのアミノC1〜6アルキルカルボニル基; メチルアミノアセチル基、エチルアミノアセチル基、ジメチルアミノアセチル基、ジエチルアミノアセチル基などのC1〜6アルキルアミノC1〜6アルキルカルボニル基;などが挙げられる。
G2における「G1で置換されたC3〜8シクロアルキルカルボニル基」としては、1−クロロ−シクロプロピルカルボニル基、1−クロロ−シクロブチルカルボニル基、3,3,4,4−テトラフルオロ−シクロペンチルカルボニル基などのハロC3〜8シクロアルキルカルボニル基; 1−ヒドロキシ−シクロプロピルカルボニル基、1−ヒドロキシ−シクロブチルカルボニル基などのヒドロキシC3〜8シクロアルキルカルボニル基; 1−メトキシ−シクロプロピルカルボニル基、1−メトキシ−シクロブチルカルボニル基、3,4−ジメトキシ−シクロペンチルカルボニル基などのC1〜6アルコキシC3〜8シクロアルキルカルボニル基; 1−アミノ−シクロプロピルカルボニル基、1−アミノ−シクロブチルカルボニル基、3−アミノ−シクロペンチルカルボニル基などのアミノC3〜8シクロアルキルカルボニル基; 1−メチルアミノ−シクロプロピルカルボニル基、1−ジメチルアミノ−シクロブチルカルボニル基、3−ジメチルアミノ−シクロペンチルカルボニル基などのC1〜6アルキルアミノC3〜8シクロアルキルカルボニル基;などが挙げられる。
G2における「G1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基」としては、フルオロメトキシカルボニル基、クロロメトキシカルボニル基、ブロモメトキシカルボニル基、ジフルオロメトキシカルボニル基、ジクロロメトキシカルボニル基、ジブロモメトキシカルボニル基、トリフルオロメトキシカルボニル基、トリクロロメトキシカルボニル基、トリブロモメトキシカルボニル基、2,2,2−トルフルオロエトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基などのC1〜6ハロアルコキシカルボニル基; ヒドロキシメトキシカルボニル基、2−ヒドロキシエトキシカルボニル基などのヒドロキシC1〜6アルコキシカルボニル基; メトキシメトキシカルボニル基、エトキシメトキシカルボニル基、メトキシエトキシカルボニル基、エトキシエトキシカルボニル基、メトキシ−n−プロポキシカルボニル基、n−プロポキシメトキシカルボニル基、i−プロポキシエトキシカルボニル基、s−ブトキシメトキシカルボニル基、t−ブトキシエトキシカルボニル基などのC1〜6アルコキシC1〜6アルコキシカルボニル基;
アミノメトキシカルボニル基、アミノエトキシカルボニル基などのアミノC1〜6アルコキシカルボニル基; メチルアミノメトキシカルボニル基、エチルアミノメトキシカルボニル基、ジメチルアミノメトキシカルボニル基、ジエチルアミノメトキシカルボニル基などのC1〜6アルキルアミノC1〜6アルコキシカルボニル基;などが挙げられる。
G2における「G1で置換されたC1〜6アルキルスルホニル基」としては、フルオロメチルスルホニル基、クロロメチルスルホニル基、ブロモメチルスルホニル基、ジフルオロメチルスルホニル基、ジクロロメチルスルホニル基、ジブロモメチルスルホニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、トリクロロメチルスルホニル基、トリブロモメチルスルホニル基、2,2,2−トルフルオロエチルスルホニル基、2,2,2−トリクロロエチルスルホニル基などのC1〜6ハロアルキルスルホニル基; ヒドロキシメチルスルホニル基、2−ヒドロキシエチルスルホニル基などのヒドロキシC1〜6アルキルスルホニル基; メトキシメチルスルホニル基、エトキシメチルスルホニル基、メトキシエチルスルホニル基、エトキシエチルスルホニル基、メトキシ−n−プロピルスルホニル基、n−プロポキシメチルスルホニル基、i−プロポキシエチルスルホニル基、s−ブトキシメチルスルホニル基、t−ブトキシエチル基などのC1〜6アルコキシC1〜6アルキルスルホニル基; アミノメチルスルホニル基、アミノエチルスルホニル基などのアミノC1〜6アルキルスルホニル基; メチルアミノメチルスルホニル基、エチルアミノメチルスルホニル基、ジメチルアミノメチルスルホニル基、ジエチルアミノメチルスルホニル基などのC1〜6アルキルアミノC1〜6アルキルスルホニル基;などが挙げられる。
R1aおよびR1bにおける「G1で置換されたC2〜6アルケニルオキシ基」としては、2−クロロ−1−プロペニルオキシ基、2−フルオロ−1−ブテニルオキシ基などのC2〜6ハロアルケニルオキシ基; 2−ヒドロキシ−1−プロペニルオキシ基、2−ヒドロキシ−1−ブテニルオキシ基などのヒドロキシC2〜6アルケニルオキシ基; 2−メトキシ−1−プロペニルオキシ基、2−メトキシ−1−ブテニルオキシ基などのC1〜6アルコキシC2〜6アルケニルオキシ基; 2−アミノ−1−プロペニルオキシ基、2−アミノ−1−ブテニルオキシ基などのアミノC2〜6アルケニルオキシ基; 2−メチルアミノ−1−プロペニルオキシ基、2−ジメチルアミノ−1−ブテニルオキシ基などのC1〜6アルキルアミノC2〜6アルケニルオキシ基;などが挙げられる。
R1aおよびR1bにおける「G1で置換されたC2〜6アルキニルオキシ基」としては、4,4−ジクロロ−1−ブチニルオキシ基、4−フルオロ−1−ペンチニルオキシ基、5−ブロモ−2−ペンチニルオキシ基などのC2〜6ハロアルキニルオキシ基; 4−ヒドロキシ−1−ペンチニルオキシ基、5−ヒドロキシ−2−ペンチニルオキシ基などのヒドロキシC2〜6アルキニルオキシ基; 4−メトキシ−1−ペンチニルオキシ基、5−メトキシ−2−ペンチニルオキシ基などのC1〜6アルコキシC2〜6アルキニルオキシ基; 4−アミノ−1−ペンチニルオキシ基、5−アミノ−2−ペンチニルオキシ基などのアミノC2〜6アルキニルオキシ基; 4−メチルアミノ−1−ペンチニルオキシ基、5−ジメチルアミノ−2−ペンチニルオキシ基などのC1〜6アルキルアミノC2〜6アルキニルオキシ基;などが挙げられる。
また「アミノ基が二つのG2で置換されて一緒になって形成した環」としては、アジリジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環などの飽和複素環基が挙げられる。
R2は、アミノ基、一つのG2で置換されたアミノ基、同一もしくは相異なる二つのG2で置換されたアミノ基、水酸基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、シアノ基、またはG3で置換されたC1〜6アルキル基を示す。aは、1〜4のいずれかの整数を示し、aが2以上のとき、R2は同一または相異なってもよい。
R2における「一つのG2で置換されたアミノ基」、および「同一もしくは相異なる二つのG2で置換されたアミノ基」としては、R1aで例示したそれらと同様の基が挙げられる。R2における「C1〜6アルコキシ基」としては、G1で例示したそれと同様の基が挙げられる。
R2における「C1〜6アルキルカルボニルオキシ基」としては、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基などが挙げられる。
R2における「C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基」としては、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボルオキシ基などが挙げられる。
R2における「一つのG2で置換されたアミノ基で置換されたC1〜6アルキル基」としては、メチルアミノメチル基、エチルアミノメチル基、n−プロピルアミノメチル基、n−ブチルアミノメチル基などの「C1〜6アルキルアミノC1〜6アルキル基」; ビニルアミノメチル基、1−プロペニルアミノメチル基、2−プロペニルアミノメチル基、1−ブテニルアミノメチル基などの「C2〜6アルケニルアミノC1〜6アルキル基」; エチニルアミノメチル基、1−プロピニルアミノメチル基、2−プロピニルアミノメチル基、1−ブチニルアミノメチル基、2−ブチニルアミノメチル基などの「C2〜6アルキニルアミノC1〜6アルキル基」; シクロプロピルアミノメチル基、シクロブチルアミノメチル基、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノメチル基などの「C3〜8シクロアルキルアミノC1〜6アルキル基」; メチリデンアミノメチル基、エチリデンアミノメチル基、プロピリデンアミノメチル基などの「C1〜6アルキリデンアミノC1〜6アルキル基」; アセチルアミノメチル基、プロピオニルアミノメチル基などの「C1〜6アルキルカルボニルアミノC1〜6アルキル基」; シクロプロピルカルボニルアミノメチル基、シクロブチルカルボニルアミノメチル基、シクロペンチルカルボニルアミノメチル基などの「C3〜8シクロアルキルカルボニルアミノC1〜6アルキル基」; メトキシカルボニルアミノメチル基、エトキシカルボニルアミノメチル基、n−プロポキシカルボニルアミノメチル基、i−プロポキシカルボニルアミノメチル基などの「C1〜6アルコキシカルボニルアミノC1〜6アルキル基」; メチルスルホニルアミノメチル基、エチルスルホニルアミノメチル基、t−ブチルスルホニルアミノメチル基などの「C1〜6アルキルスルホニルアミノC1〜6アルキル基」;などが挙げられる。
R3は、ハロゲン原子、またはG3以外の有機基を示す。R3の中のG3はR2におけるそれと同じ意味であり、それの説明において挙げたものと同じものを挙げることができる。
bは、R3の数を示し、0〜3のいずれかの整数であり、bが2以上のときR3は、同一または相異なってもよい。ただし、a+b≦4である。
R4は、シアノ基またはG3で置換されたC1〜6アルキル基を示す。cは、0〜3のいずれかの整数を示し、cが2以上のとき、R4は、同一または相異なってもよい。
R4の中のG3は、R2におけるそれと同じ意味であり、それの説明において挙げたものと同じものを挙げることができる。
R5は、ハロゲン原子、またはG3以外の有機基を示す。dは、R5の数を示し、0〜3のいずれかの整数であり、dが2以上のときR5は、同一または相異なってもよい。ただし、c+d≦3である。
R5におけるG3以外の有機基は、R3におけるG3以外の有機基として例示したものと同じものが挙げられる。
R6は、C1〜6アルキル基を示す。
nは、0〜4のいずれかの整数を示し、nが2以上のとき、R6は同一または相異なってもよく、2つのR6が一緒になってC2〜6アルキレン基を形成してもよい。
mは、0〜3のいずれかの整数を示し、mが2以上のとき、R6は同一または相異なってもよく、2つのR6が一緒になってC2〜6アルキレン基を形成してもよい。
R6が一緒になって形成する「C2〜6アルキレン基」としては、エチレン基、プロピレン基などが挙げられる。
式(I)中の、Aが窒素原子で、B1が N−COR1aで表される基で、イミダゾリル基がイミダゾール−1−イル基で、且つR2がアミノ基であるフェニルイミダゾール誘導体(式(6)で表される化合物、以下、化合物(6)と表記する。)は、例えば、以下に示す方法により製造することができる。
メタノール、エタノールなどのアルコール類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサンなどの炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ギ酸、酢酸などの有機酸類;酢酸エチルなどのエステル類;またはこれら2種以上からなる混合溶媒の中でパラジウム炭素、水酸化パラジウム、二酸化白金、ラネーニッケルなどの公知の水素化触媒を用いて水素添加反応させる方法などが挙げられる。還元反応時の温度は、通常、0℃から用いる溶媒の沸点までの温度範囲である。
式(II)中の、Aが窒素原子で、B2がNR1c−COR1aで表される基で、イミダゾリル基がイミダゾール−1−イル基で、且つR2がアミノ基であるフェニルイミダゾール誘導体(式(6b)で表される化合物)は、例えば、製造方法1において用いた化合物(4)を、式(4b)で表される化合物(式中のR1a、R1c、R6およびmは、式(II)におけるものと同じ意味を示す。)に変えること以外は、製造方法1と同様の方法で得ることはできる。
式(I)中の、Aが炭素原子で、B1が式: N−COR1aで表される基で、イミダゾリル基がイミダゾール−1−イル基で、且つR2がアミノ基であるフェニルイミダゾール誘導体(式(15)で表される化合物、以下、化合物(15)と表記する。)は、例えば、以下に示す方法により製造することができる。
式(II)中の、Aが炭素原子で、B2が式:NR1c−COR1aで表される基で、イミダゾリル基がイミダゾール−1−イル基で、且つR2がアミノ基であるフェニルイミダゾール誘導体(式(15b)で表される化合物)は、例えば、製造方法3において用いた化合物(11)を、式(11b)で表される化合物(式中のR1c、R6およびmは、式(II)におけるものと同じ意味を示す。)に変えること以外は、製造方法3と同様の方法で得ることはできる。
また、本発明化合物は、15−リポキシゲナーゼおよびリピッドペルオキシダーゼの活性を阻害する作用があるので、脂質酸化により引き起こされる各種の疾患の治療薬または予防薬の有効成分として用いることができる。
固形製剤は、経口投与、経鼻投与などに適する。液状製剤は、経口投与、経鼻投与、静脈内投与、動脈内投与、筋肉内投与などに適する。体表面などへの局所投与に適する製剤には、液剤、懸濁剤、乳剤、ゲル剤、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤、滴剤等が含まれる。坐剤投与においては、例えば、肛門坐剤または尿道坐剤が挙げられる。本発明の治療/予防剤は、徐放性ペレットの皮下植込みによっても投与することができる。本発明の治療/予防剤は、小胞、具体的には、リポソームで組織に送達することもできる。
本発明の治療/予防薬は、速放性製剤、すなわち、化合物の全てが、投与直後に放出される製剤であってもよい。
非経口投与用製剤は、例えば、本発明化合物を、所望ならば、この目的に慣用の且つ適する物質、例えば、可溶化剤またはその他と一緒に、溶液、懸濁液またはエマルジョンへと変換する。
注射剤としては、無菌の、水性の溶液剤、非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤などを含有させることができる。水性の溶液剤、懸濁剤の希釈剤の具体例としては、注射剤用蒸留水、生理食塩水などが挙げられる。非水溶性の溶液剤、懸濁剤の希釈剤の具体例としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油;エタノールなどのアルコール類;ポリソルベート(商品名);などが挙げられる。これらの組成物は、さらに等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラクトース)、可溶剤、溶解補助剤などの添加剤を含有することができる。これらは例えばバクテリア保留フィルターを通す濾過、殺菌剤の固体組成物を製造し、使用前に無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解して使用することもできる。
眼軟膏剤における本発明化合物の濃度は、0.0001〜10%(W/W)、好ましくは0.001〜3%(W/W)、特に好ましくは0.01〜1%(W/W)であり、投与量も患者の症状、患者の体質などにより1日1回または数回とすることができる。前記投与量は目安であり、この範囲を超えて投与することもできる。
4−アセチル−1−(4−アミノ−3−イミダゾール−1−イルフェニル)ピペラジンの製造(化合物1−1)
工程1: 2−イミダゾール−1−イル−4−フルオロニトロベンゼンの製造
2,4−ジフルオロニトロベンゼン4.00g、イミダゾール1.71gおよび炭酸カリウム3.82gをN,N−ジメチルホルムアミド40mlに懸濁し、室温で1日間撹拌した。この反応液に水を加え、クロロホルムで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=1:1(体積比))で精製して、目的物を3.87g得た。
2−イミダゾール−1−イル−4−フルオロニトロベンゼン3.87g、1−アセチルピペラジン2.64gおよび炭酸カリウム3.36gをジメチルスルホキシド9mlに懸濁し、100℃で2時間撹拌した。この反応液に水を加え、析出した結晶をろ別し、水、エーテルで順次洗浄した。得られた固体にクロロホルム、メタノールを加え、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1(体積比))で精製して、目的物を5.78g得た。
エタノール50ml中に2−イミダゾール−1−イル−4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)ニトロベンゼン3gと10%Pd/C 0.2gを加え、水素圧0.45MPa、50℃で1.5時間撹拌した。冷却後、反応液をセライトろ過し、溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(富士シリシアSilica Gel(NH):クロロホルム)で精製した。得られた結晶を酢酸エチル−メタノール−ヘキサンにて再結晶して融点94〜97℃の目的物を1.6g得た。
工程1:3−アセチルアミノ−1−(4−ニトロ−3−イミダゾール−1−イルフェニル)ピロリジンの製造
1−1: mp 94〜97℃
1−2: mp 78〜83℃
1−5: mp 183〜185℃
1−6: mp 147〜149℃
1−7: mp 152〜154℃
1−8: mp 183〜184℃
1−9: vis.
1−10: vis.
1−11: vis.
1−12:mp 217〜219℃
1−14:mp 149〜150℃
1−15: vis.
1−16: vis.
2−4: mp 185〜188℃
2−5: mp 178〜179℃
2−14: vis.
2−37: vis.
3−1: mp 169〜171℃
本発明化合物を含有する製剤を以下の方法により調製した。
製剤実施例1 経口剤(有効成分10mg錠)の調製
本発明化合物 10.0 mg
乳糖 81.4 mg
コーンスターチ 20.0 mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4.0 mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 4.0 mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6 mg
合計 120.0 mg
網膜光障害モデルとして汎用されるマウス網膜光障害モデル(インベスティゲイティブ オフタルモロジー アンド ビジュアル サイエンス(Investigative Ophthalmology & Visual Science)2002年;43巻;1162−1167頁に準ずる)を用いて、本発明化合物の有用性(網膜光障害に対する改善率)を評価した。ここで、網膜光障害に対する改善率は、眼球の垂直面の組織標本において光照射による網膜細胞層のうち特に光によって強く障害される外顆粒層(以下、「ONL」と表す。)の厚みに基づき算出した。
尚、本試験において、基剤のみを投与した光照射群のONLは、通常光群の30〜50%にまで低下していた。
被験化合物を溶媒(1%(w/v)メチルセルロース水溶液)に溶解あるいは懸濁させ、30mg/kg体重となるように投与液を調製した。投与量は10ml/kg体重とした。
1)被験化合物群:
5週齢のBALB/cCr系の雄マウス(体重約20g)を48時間暗所で飼育した。その後、被験化合物投与液を経口投与(30mg/kg)した。その30分後に白色光6000〜5000ルックスを2時間連続照射した。次いで、4日間照度約50ルックスの飼育室にて飼育した。
麻酔薬(セコバルビタールナトリウム)を腹腔内投与して麻酔し、次いで放血致死させた。右眼球の上部に糸でマーキングし、眼球を摘出した。採取した眼球を固定液I(4%ホルムアルデヒド+0.25%グルタールアルデヒド)に約3時間漬けた。次いで角膜を取り除き、更に24時間固定液Iに漬けた。次いで固定液II(10%中性緩衝ホルマリン)に漬けて固定した。視神経乳頭を含む縦断面で割断し、ヘマトキシリン・エオシン染色を施し、組織標本とした。
2)光照射群:
被験化合物投与液の代わりに溶媒のみを経口投与した以外は、被験化合物群と同様の操作を行った。
3)通常光群:
被験化合物の投与液の代わりに溶媒のみを経口投与し、白色光6000〜5000ルックスを2時間連続照射を実施しなかった以外は、被験化合物群と同様の操作を行った。
網膜14は、外側より内側に向かって網膜色素上皮層1、視細胞層2、外境界膜3、ONL4、外網状層5、内顆粒層6、内網状層7、神経節細胞層8、視神経線維層9および内境界膜10の10層より成り立っている(図1〜3参照)。光照射により、視細胞から変性が始まり視細胞外節や内節は消失し、ONLが減少する(眼科診療プラックティス;2002年;5巻;93頁)。
組織標本におけるONL厚を、視神経乳頭から上方へ1mmまでの間で200μm毎に計測し(ルミナビジョン(Lumina Vision))た。グラフより視神経乳頭から上方1mmまでの面積(AUC)をONL面積として算出した。
ONL面積について、通常光群と光照射群間(片側検定)および光照射群と被験化合物群間(両側検定)でFT検定を行った。
試験結果の一部として、本発明化合物1−1、1−2、1−8,1−9、1−10、1−11、1−12、1−14、1−15、2−5、2−14、2−37、および3−1を使用したときのONL厚改善率を表5に示す。
ヒト肝臓ミクロソームを用いて、主要な薬物代謝酵素であるシトクロームP450(以下「CYP」と表す)のアイソザイムであるCYP2D6(基質としてデキストロメトルファンを使用)およびCYP3A4(基質としてミダゾラムおよびテストステロンを使用)に対する本発明化合物の阻害作用を検討した。
ウサギ網状赤血球由来の15−リポキシゲナーゼを用いて、本酵素の活性に対する本発明化合物の阻害作用を検討した。
モルモット肺由来のロイコトリエンA4ヒドラーゼを用いて、本酵素の活性に対する本発明化合物の阻害作用を検討した。
モルモット肺由来のロイコトリエンC4シンターゼを用いて、本酵素の活性に対する本発明化合物の阻害作用を検討した。
ヒト血小板由来のトロンボキサンシンターゼを用いて、本酵素の活性に対する本発明化合物の阻害作用を検討した。
ガラガラヘビ由来のホスホリパーゼA2−IIを用いて、本酵素の活性に対する本発明化合物の阻害作用を検討した。
モルモット肝ミクロゾーム由来のリピッドペルオキシダーゼを用いて、本酵素の活性に対する本発明化合物の阻害作用を検討した。
ヒトリコンビナントのMAPキナーゼ1を用いて、本酵素の活性に対する本発明化合物の阻害作用を検討した。
2 視細胞層
3 外境界膜
4 ONL
5 外網状層
6 内顆粒層
7 内網状層
8 神経節細胞層
9 視神経線維層
10 内境界膜
11:網膜視部
12:網膜毛様体部
13:網膜虹彩部
14:網膜
15:脈絡膜
16:強膜
17:視神経乳頭
18:黄斑部
19:中心窩
Claims (9)
- 式(I):
Aは、炭素原子または窒素原子を示す。
B1は、カルボニル基、N−COR1aで表される基、N−C(R1a)=NOHで表される基、またはN−SO2R1bで表される基を示す。
R1aは、水素原子、C1〜6アルキル基、G1で置換されたC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、G1で置換されたC2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、G1で置換されたC2〜6アルキニル基、C3〜8シクロアルキル基、G1で置換されたC3〜8シクロアルキル基、水酸基、C1〜6アルコキシ基、G1で置換されたC1〜6アルコキシ基、C2〜6アルケニルオキシ基、G1で置換されたC2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6アルキニルオキシ基、G1で置換されたC2〜6アルキニルオキシ基、アミノ基、一つのG2で置換されたアミノ基、または同一もしくは相異なる二つのG2で置換されたアミノ基(アミノ基が二つのG2で置換される場合、一緒になって環を形成してもよい。)を示す。
R1bは、C1〜6アルキル基、G1で置換されたC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、G1で置換されたC2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、G1で置換されたC2〜6アルキニル基、C3〜8シクロアルキル基、G1で置換されたC3〜8シクロアルキル基、水酸基、C1〜6アルコキシ基、G1で置換されたC1〜6アルコキシ基、C2〜6アルケニルオキシ基、G1で置換されたC2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6アルキニルオキシ基、G1で置換されたC2〜6アルキニルオキシ基、アミノ基、一つのG2で置換されたアミノ基、または同一もしくは相異なる二つのG2で置換されたアミノ基(アミノ基が二つのG2で置換される場合、一緒になって環を形成してもよい。)を示す。
G1は、ハロゲン原子、水酸基、C1〜6アルコキシ基、アミノ基、またはC1〜6アルキル基で置換されたアミノ基を示す。
G2は、C1〜6アルキル基、G1で置換されたC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、G1で置換されたC2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、G1で置換されたC2〜6アルキニル基、C3〜8シクロアルキル基、G1で置換されたC3〜8シクロアルキル基、C1〜6アルキリデン基、G1で置換されたC1〜6アルキリデン基、ホルミル基、C1〜6アルキルカルボニル基、G1で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、C3〜8シクロアルキルカルボニル基、G1で置換されたC3〜8シクロアルキルカルボニル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、G1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、C1〜6アルキルスルホニル基、またはG1で置換されたC1〜6アルキルスルホニル基を示す。
R2は、アミノ基、一つのG2で置換されたアミノ基、同一もしくは相異なる二つのG2で置換されたアミノ基、水酸基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、シアノ基、またはG3で置換されたC1〜6アルキル基を示す。
G3は、アミノ基、一つのG2で置換されたアミノ基、同一もしくは相異なる二つのG2で置換されたアミノ基、水酸基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、またはシアノ基を示す。
aは、1〜4のいずれかの整数を示し、aが2以上のとき、R2は同一または相異なってもよい。
R3は、ハロゲン原子、またはG3以外の有機基を示す。
bは、0〜3のいずれかの整数を示し、bが2以上のとき、R3は、同一または相異なってもよいが、a+b≦4を満たす。
R4は、シアノ基またはG3で置換されたC1〜6アルキル基を示す。
cは、0〜3のいずれかの整数を示し、cが2以上のとき、R4は、同一または相異なってもよい。
R5は、ハロゲン原子、またはG3以外の有機基を示す。
dは、0〜3のいずれかの整数を示し、dが2以上のとき、R5は、同一または相異なってもよいが、c+d≦3を満たす。
R6は、C1〜6アルキル基を示す。
nは、0〜4のいずれかの整数を示し、nが2以上のとき、R6は同一または相異なってもよく、2つのR6が一緒になってC2〜6アルキレン基を形成してもよい。)
または
式(II):
B2は、NR1c−COR1aで表される基、NR1c−C(R1a)=NOHで表される基、またはNR1c−SO2R1bで表される基を示す。
R1cは、水素原子またはC1〜6アルキル基を示す。
A、R1a、R1b、R2、a、R3、b、R4、c、R5、d、およびR6は、式(I)におけるそれらと同じ意味を示す。
mは、0〜3のいずれかの整数を示し、mが2以上のとき、R6は同一または相異なってもよく、2つのR6が一緒になってC2〜6アルキレン基を形成してもよい。)
で表されるフェニルイミダゾール誘導体またはその塩。 - 式(I)中の、Aが窒素原子で、B1がN−COR1aで表される基で、且つベンゼン環の置換基であるイミダゾリル基がイミダゾール−1−イル基である請求項1に記載のフェニルイミダゾール誘導体またはその塩。
- 式(I)中の、Aが窒素原子で、B1がN−COR1aで表される基で、ベンゼン環の置換基であるイミダゾリル基がイミダゾール−1−イル基であり、且つ該イミダゾリル基はピペラジン環に対してメタ位にある請求項1に記載のフェニルイミダゾール誘導体またはその塩。
- 式(II)中の、Aが窒素原子で、B2がNR1c−COR1aで表される基で、且つベンゼン環の置換基であるイミダゾリル基がイミダゾール−1−イル基である請求項1に記載のフェニルイミダゾール誘導体またはその塩。
- 式(II)中の、Aが窒素原子で、B2がNR1c−COR1aで表される基で、ベンゼン環の置換基であるイミダゾリル基がイミダゾール−1−イル基であり、且つ該イミダゾリル基はピロリジン環に対してメタ位にある請求項1に記載のフェニルイミダゾール誘導体またはその塩。
- 請求項1〜5のいずれか一つに記載のフェニルイミダゾール誘導体、その塩およびそれらの代謝産物から選ばれる少なくとも一種を有効成分として含有する、炎症性疾患、脂質酸化により引き起こされる疾患または網脈絡膜障害の、治療薬または予防薬。
- 薬理学的に許容される添加剤をさらに含む請求項6に記載の治療薬または予防薬。
- 網脈絡膜障害が、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、または糖尿病黄斑浮腫である請求項7に記載の治療薬または予防薬。
- 請求項1〜5のいずれか一つに記載のフェニルイミダゾール誘導体およびその塩から選ばれる少なくとも一種の、炎症性疾患、脂質酸化により引き起こされる疾患または網脈絡膜障害の治療薬または予防薬としての使用。
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