JPWO2014208428A1 - 抗がん剤分解方法および抗がん剤分解装置 - Google Patents

抗がん剤分解方法および抗がん剤分解装置 Download PDF

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Abstract

調剤時等に外部(安全キャビネット、調剤室等)に飛散した抗がん剤から医療従事者を保護するための抗がん剤分解方法およびこの分解方法に使用する抗がん剤分解装置を提供する。安全キャビネット等に飛散した抗がん剤に対して、オゾンを含み加湿手段により加湿された空気を作用させて抗がん剤を分解する。オゾンガスを含む加湿された空気の相対湿度は80%以上が好ましい。分解処理をCT値で管理するときは、想定湿度と実測湿度との差を増分CT値に反映させ、抗がん剤の分解の進行を的確に把握する。

Description

本発明は、医療従事者等への曝露を防止するための、調製時等に飛散した抗がん剤を分解する技術に関する。
抗がん剤は、がん治療においてがん摘出手術、放射線の照射治療とともに広くがんの治療に使用されている。抗がん剤は、経口または点滴により患者に投与される。抗がん剤を投与された患者には、脱毛、吐き気(悪心)、骨髄抑制、口内のただれ、肌荒れ等の副作用が表れることは、よく知られるところである。これは、抗がん剤が、がん細胞に作用するだけではなく、正常な細胞までも破壊することによるものである。
抗がん剤は、健康な者にとっても同様に遺伝子障害を発生させ、細胞分裂を阻害する点では強力な発がん物質である。近年、抗がん剤を処方する医師、薬剤師等の医療従事者に対する、調剤、処方時にこぼれ出た抗がん剤による健康被害の問題が顕在化している(非特許文献1〜3)。
これに関して、例えば、特許文献1には、輸液(静脈内への薬剤投与)の際に、抗がん剤を収容する薬液バッグごとに薬液ラインの瓶針を付け替える作業における抗がん剤の漏洩を防止する技術が開示されている(特許文献1)。
特開2013−85822号公報
職業性曝露について:抗がん剤を取り扱う医療従事者のリスク、近畿大医誌(Med J Kinki Univ)第36巻1号 43〜46 2011年 抗がん剤を取り扱う医療従事者の健康リスク、大阪府立公衆衛生研究所生活衛生課、冨岡公子、熊谷信二、産業衛生学雑誌 2005;47:195−203(インターネット、URL:http://joh.sanei.or.jp/pdf/J47/J47_5_01.pdf#search='%E6%8A%97%E3%81%8C%E3%82%93%E5%89%A4+%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%BE%93%E4%BA%8B%E8%80%85') 医療従事者における抗がん剤の職業的曝露について、公衛研ニュース第42 号、2009 年12 月24 日発行(インターネット、URL;http://www.iph.pref.osaka.jp/news/vol42/news42.pdf#search='%E6%8A%97%E3%81%8C%E3%82%93%E5%89%A4+%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%BE%93%E4%BA%8B%E8%80%85')
特許文献1に開示された技術により、輸液調製時における抗がん剤の漏洩については一定の防止効果が期待できる。
しかし、特許文献1に開示された技術においても抗がん剤を事前に薬液バッグに混合する作業、製薬会社から抗がん剤が粉体で供給される場合には溶解等の作業が、例えば安全キャビネット内で行われる。このような、薬液バッグを取り扱う前の作業で飛散した抗がん剤から医療従事者を保護する方策については未だ明確なものがなく、特許文献1に開示された技術では、飛散した抗がん剤等による曝露の防止に対応できない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、調剤時等に外部(安全キャビネット、調剤室等)に飛散した抗がん剤から医療従事者を保護するための抗がん剤分解方法およびこの分解方法に使用する抗がん剤分解装置を提供することを目的とする。
本発明に係る抗がん剤分解方法は、オゾンを含み加湿手段により加湿された空気を作用させて抗がん剤を分解する。
加湿された前記オゾンを含む空気の相対湿度は80%が好ましい。
抗ガン剤であるフルオロウラシル、シタラビン、シクロフォスファミド、イホスファミド、ドキソルビシンおよびエトポシドを分解する場合、オゾンを含み加湿手段により相対湿度80%以上に加湿された空気をこれらの抗ガン剤に作用させて分解するのが適切である。
加湿条件下での抗がん剤の分解は、次のように行うと確実かつ効率的である。
予め、加湿手段により加湿された環境でのCT値の増加に伴う抗がん剤の分解程度を、分解環境における相対湿度およびCT値の関数として求める。
オゾンによる抗がん剤の分解処理では、特定の設定湿度を想定し、その湿度に対応する分解処理の終点としてCT設定値を規定する。抗がん剤の分解処理においては、オゾンを含む加湿された空気の相対湿度およびオゾン濃度を測定する。そして、分解処理の所定時間におけるCT値の増分を、相対湿度およびCT値の関数を適用して算出した設定湿度における分解程度と測定された相対湿度における分解程度との比を用いて補正する。抗がん剤のオゾンによる分解処理は、増分を加えたCT値が、設定湿度における分解終点として規定したCT設定値に達したときに終了させる。
本発明に係る抗がん剤分解装置は、記憶手段、湿度計が計測した相対湿度およびオゾン濃度計が計測したオゾン濃度を受け入れる入力手段、および記憶手段に記憶されたデータおよび入力手段が受け入れたデータに基づいて演算処理を行う演算手段を有する。
記憶手段は、オゾンを含み加湿手段により加湿された空気を作用させて抗がん剤を分解する過程におけるCT値の増加に伴う抗がん剤の分解程度を、オゾンを含む空気の相対湿度およびCT値を変数とする関数として記憶することができる。また。記憶手段は、分解処理の設定湿度における分解終点としてのCT設定値を記憶する。
演算手段は、分解処理の際に所定時間におけるCT値の増分を、相対湿度およびCT値を変数とする関数を適用して求めた設定湿度における分解程度と測定された相対湿度における分解程度との比を用いて補正する。演算手段は、抗がん剤の分解処理を、補正した増分を加えたCT値がCT設定値に達したときに終了させるように構成される。
「加湿手段」とは、水を人為的に気化させて抗がん剤の分解環境の湿度を高める装置をいう。
本発明によると、調剤時等に外部(安全キャビネット、調剤室等)に飛散した抗がん剤から医療従事者を保護するための抗がん剤分解方法およびこの分解方法に使用する抗がん剤分解装置を提供することができる。
図1は抗がん剤の分解試験に用いた試験装置の正面図である。 図2は試験装置の平面図である。 図3は操作表示部22の正面図である。 図4は分解試験過程のオゾン濃度、温度および湿度を示す図である。 図5はフルオロウラシルの検量線である。 図6は加湿時の抗がん剤の分解試験過程のCT値および抗がん剤残存率を示す図である。 図7はCT値80000における相対湿度とフルオロウラシルのオゾンによる分解率との関係を示す図である。 図8はCT値80000における相対湿度とシタラビンのオゾンによる分解率との関係を示す図である。 図9はCT値と抗がん剤分解率とが比例する図である。 図10はCT値が大きくなるほど抗がん剤分解率の増加が小さくなる場合の図である。 図11は計測湿度を分解処理の終点に反映させるフローチャートである。 図12は図11の手順の概念を示す図である。
図1は抗がん剤の分解試験に用いた試験装置11の正面図、図2は試験装置11の平面図、図3は操作表示部22の正面図である。
試験装置11は、容器12、オゾン発生器13、CT値管理装置14、加湿装置15および湿度計16からなる。
容器12は、直方体の中空の箱であり、上面は取り外し可能な蓋17で閉じられる。
容器12は、内部の観察が外部から容易にように、透明な塩化ビニル樹脂により製作されている。
オゾン発生器13は、オゾンランプおよび強制循環ファンを内蔵する据え置き型の、公知のオゾンガスの発生装置である。
CT値管理装置14は、オゾン濃度センサ21および操作表示部22からなる。オゾン濃度センサ21は、容器12内のオゾン濃度を検出する。CT値管理装置14は、データ等を記憶する記憶手段、湿度計16が計測した湿度およびオゾン濃度センサ21が計測したオゾン濃度を取り入れる入力手段、オゾン濃度等に基づいて演算処理を行う演算手段、演算処理の結果に基づいて外部にデータを送出し、また接続された機器の起動、停止等を行う出力手段を有する。
操作表示部22は、設定入力部23、オゾン濃度表示部24、経過時間表示部25、およびCT測定値表示部26等で構成される。
設定入力部23は、CT設定値表示部27、アップボタン28およびダウンボタン29で形成される。CT設定値表示部27は、滅菌試験終了の指標であるCT設定値を表示する。アップボタン28およびダウンボタン29は、CT設定値表示部27に表示されるCT設定値の変更のために操作される。
オゾン濃度表示部24は、オゾン濃度センサ21が検出したオゾン濃度を表示する。
経過時間表示部25は、オゾンによる抗がん剤の分解試験が開始されてからの経過時間を表示する。CT測定値表示部26は、経過時間表示部25に表示される経過時間におけるCT値を表示する。CT値とは、微小時間におけるオゾンガス濃度と微小時間時間との積の積算である。
試験装置11は、スタートボタン30が押されることにより、容器12内のオゾン発生器13が起動し、同時にオゾン濃度センサ21が検出したオゾン濃度等による抗がん剤の分解試験の管理を開始する。
加湿装置15は、底にヒーターが設けられたセラミックス製の容器である。加湿装置15には、水(熱水)が入れられる。
次に、試験装置11を用いたオゾンガスによる抗がん剤分解試験について説明する。
分解対象である抗がん剤の調整試料は、濃度1μg/mLの抗がん剤溶液100μLをアルミ泊の小片上に滴下し、これを30℃で2日間放置して乾燥して得た。以後、乾燥後の抗がん剤が付着するアルミ箔を「抗がん剤試料」という。
分解試験に使用した抗がん剤は、フルオロウラシル(商品名5−FU、協和発酵キリン株式会社製造販売)である。
オゾンによる抗がん剤の分解試験は、抗がん剤試料を試験装置11の中に入れ、オゾン発生器13を一定時間稼働させて行った。分解試験は、常に加湿装置15を動作させて湿度を高めて、または加湿装置15を停止して、それぞれオゾン濃度、湿度およびCT値を記録し、分解試験後の残存抗がん剤量を測定することにより行った。
図4は加湿装置15を稼働させたときの抗がん剤分解試験過程における容器12内のオゾン濃度、温度および湿度を示す図である。
オゾンによる分解試験後の抗がん剤試料は、容器内でミリQ水(登録商標、メルクミリポア株式会社販売)1mLとともに振動させて、アルミ箔に付着する残存物をミリQ水に溶解させる。生成水溶液中のフルオロウラシル濃度は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により定量分析した。以後、このようにHPLC分析用に調製した溶液を「溶解試料」という。
フルオロウラシルのオゾンによる分解の程度は、別に調整した分解試験を行わない抗がん剤試料を同様にして溶解試料に調整し、これをブランクとして比較することにより評価した。
HPLCによる分析条件は以下の通りである。
ポンプ:ジーエルサイエンス株式会社L−2130(流速1mL/min)
オートサンプラー:システム・インスツルメント株式会社Model09(注入量100μL)
検出器:株式会社島津製作所 SPD−6AV(波長254nm)
カラム:株式会社資生堂 CAPCELL PAK C18(登録商標)
TYPE MG
SIZE 4.6mmID×150mm
A−Dコンバーター:ダックス技研株式会社 15BXP−E2(gain×1,1000ms)
移動相:50mmol/L、リン酸バッファ(pH5.0):メタノール=85:15
図5は上記分析条件によるフルオロウラシルの検量線である。図5は、HPLCによるフルオロウラシルの定量分析が十分信頼できることを示している。この検量線により、分解試験後のフルオロウラシル残量、つまり分解試験により分解したフルオロウラシル量を求めることができる。
表1は分解試験後の溶解試料における(未分解の)フルオロウラシル濃度を測定した結果である。表1における「非処理」の5つのフルオロウラシル濃度測定値は、抗がん剤の溶解試料の調製におけるバラツキによると考えられる。
Figure 2014208428
図6は表1の結果を得たときの加湿時における抗がん剤の分解試験過程のCT値および表1から求めた抗がん剤残存率を示す図である。なお、このときの相対湿度80%(以下相対湿度を「湿度」という)における抗がん剤(フルオロウラシル)分解過程のオゾン濃度、温度および湿度は、図4におけるものである。湿度40%の抗がん剤分解過程における温度は図4の変化と大差なく、湿度の変化もわずかであった。
図6に示されるように、オゾンガスによるフルオロウラシルの分解は、高い湿度環境下の方が、より短時間に進行する。
表2は前述したフルオロウラシルについて、相対湿度を変えて分解の程度を調べた試験結果である。
フルオロウラシルの分解試験に用いた抗がん剤試料は、5−FU注250協和(250mg/5mL)(協和発酵キリン株式会社製造販売)の原液100μL相当分(フルオロウラシル5mg)をステンレスプレート(10cm×10cm)に滴下して、室温放置により乾燥して得た。分解試験は、このフルオロウラシルが付着するステンレスプレート(抗がん剤試料)を試験装置11内に入れ、湿度調整下でオゾン発生器13をCT値が80000になるまで稼働させて行った。
なお、実際のステンレスプレートへの滴下は原液ではなく、量管理の利便性から、原液を10倍希釈したもの1mLで行った。以下に説明する他の抗がん剤試料についても、「相当分」で示す数値は実際の滴下量ではなく、原液換算の数値である。
Figure 2014208428
表3は他の抗がん剤シタラビンについて、相対湿度を変えて分解の程度を調べた試験結果である。
試験は、キロサイドN1g(登録商標、日本新薬株式会社製造販売)の原液(1g/50mL)10μL相当分(シタラビン0.2mg)をステンレスプレートに滴下し乾燥して得た抗がん剤試料を、湿度が調整された試験装置11内でCT値が80000(ppm×min)になるまでオゾンに暴露させて行った。
Figure 2014208428
いずれの試験も、抗がん剤試料は、各湿度において3点作成した。表2におけるフルオロウラシルについての分解処理後および非処理における残存する量の測定は、表1を求めた方法に準じて行った。
また、表3におけるシタラビンについての分解処理後および非処理における残存量の測定は、前述したフルオロウラシルの測定と同じHPLC(検出器、カラム等)を用いて行った。移動相は、0.01mol/Lリン酸2水素カリウム:アセトニトリルが95:5である。
図7および図8は、表2および表3から、それぞれの相対湿度と抗がん剤の分解率との関係を求めた図である。
図7から、フルオロウラシルは、相対湿度が70%の場合と80%の場合とでは、その分解率に大きな差があること、つまり相対湿度が少なくとも80%以上で分解率が増加することがわかる。
なお、表1における相対湿度80%、24時間分解処理(CT値10000)後のフルオロウラシルの分解率が100%であったのに対し、表2では、相対湿度80%、CT値80000において分解率が80%前後のものもあった。これは、抗がん剤試料の調整の方法の相異、容器12内の湿度分布および調整試料の位置等による影響と考えられる。
図8から、シタラビンは、フルオロウラシルと比較して相対湿度が70%の場合に分解率が大きく(分解しやすく)、フルオロウラシルと同様に、相対湿度が少なくとも80%以上であれば高い分解率となることが推測される。
図7および図8から、フルオロウラシルおよびシタラビンのいずれも、その分解は、高い湿度環境下の方が、より短時間に進行する。
表4は、上述した以外の他の抗がん剤について、相対湿度80%でCT値が60000になるまでオゾンガスにより分解処理を行った結果である。
Figure 2014208428
表4における各抗がん剤の試料(抗がん剤試料)の作成は、次のように行った。
〔シクロフォスファミド〕
精製水5mLに「注射エンドキサン500mg(登録商標、製造販売元:塩野義製薬株式会社)」を100mg溶解して原液を調整し、原液10μL相当分(シクロフォスファミド0.2mg)をステンレスプレート(10cm×10cm)の中央付近に滴下し、室温放置により乾燥させた。
〔イホスファミド〕
精製水25mLに「注射用イホマイド1g(登録商標、製造販売元:塩野義製薬株式会社)」を溶解して原液を調整し、原液10μL相当分(イホスファミド0.4mg)をステンレスプレート(10cm×10cm)の中央付近に滴下し、室温放置により乾燥させた。
〔ドキソルビシン〕
精製水1mLに「アドリアシン注用10(登録商標、製造販売元:協和発酵キリン株式会社)」を溶解して原液(10mg/mL)を調整し、原液10μL相当分(ドキソルビン0.1mg)をステンレスプレート(10cm×10cm)の中央付近に滴下し、室温放置により乾燥させた。
〔エトポシド〕
「ラステット注100mg/5mL(登録商標、製造販売元 日本化薬株式会社)」を原液とし、原液10μL相当分(エトポシド0.2mg)をステンレスプレート(10cm×10cm)の中央付近に滴下し、室温放置により乾燥させた。
非処理および分解処理後のステンレスプレートに付着する抗がん剤をミリQ水に溶解させて回収し、定量分析は、シオノギ分析センター株式会社に委託した。シクロフォスファミド、イホスファミド、ドキソルビシンはHPLCにより測定され、エトポシドは、LC/MS/MS(液体クロマトグラフィー質量分析法)により測定された。
表4から、シクロフォスファミド、イホスファミド、ドキソルビシンおよびエトポシドのいずれも、CT値60000における分解の程度に差があるものの、相対湿度80%の雰囲気下でオゾンガスによる分解が進行する。
次に、意図的な加湿環境下でオゾンによる抗がん剤の分解が促進されることを考慮した、効率的な抗がん剤分解方法について説明する。
オゾンは、その滅菌処理において残存菌数がCT値の増加と共に減少することが知られている(例えばURL:http://www.fujielectric.co.jp/about/company/jihou_2004/pdf/77-03/14.pdf#search='%E3%82%AA%E3%82%BE%E3%83%B3+%E7%B5%8C%E6%99%82CT'、富士時報Vol.77 No.3 2004、オゾン利用による下水処理・排水処理)。オゾンによる滅菌処理等では、CT値を監視し、CT値が予め設定した数値に達したとき処理を終了させるのが一般的である。以下に説明する抗がん剤分解方法においても、抗がん剤の種類に応じて予め分解処理を終了させるCT値(「CT設定値」という)を設定しておき、分解処理の進行とともに増加するCT値がCT設定値に達したとき分解処理を終了させる。
図6から明らかなように、分解環境の湿度が高くなると抗がん剤の分解が促進されるので、高湿度での分解処理では低いCT設定値を採用することができる。オゾンによる抗がん剤の分解処理の終点を判別するCT設定値は、処理時の湿度に対応して設定されるものである。
ところで、飛散した抗がん剤のオゾンによる分解処理が必要な安全キャビネット、調剤室等には、湿度制御機能を備えない場合が多く、加湿器等を稼働させるのみでは、湿度の変動が避けられない。つまり、湿度の定値制御が不十分な環境では、CT設定値に対応する湿度Hと異なる湿度で分解処理が進行する時間がある。そのような時間帯では、湿度の低い時間が続くと抗がん剤の分解が不十分なまま分解処理が終了されるおそれがある。また、分解処理における湿度がCT設定値に対応する湿度Hより高くなる場合には、過剰な時間が分解処理に費やされ、分解装置の稼働が効率的でなく、また不経済でもある。
このような、湿度の変動による抗がん剤の分解の程度のバラツキ、装置稼働の非効率等をなくすため、オゾン分解処理の過程において湿度を計測し、計測湿度を考慮して抗がん剤分解処理の終点を判断する。
図9および図10は湿度が抗がん剤の分解とCT値(以下「CT」と記すことがある)との関係に与える影響を示す図である。
図9は、CT値と抗がん剤分解率Rとが比例する場合(ΔR÷ΔCT=一定)を想定した図である。図10は、CT値が大きくなるほど抗がん剤分解率Rの増加(ΔR÷ΔCT)が小さくなる場合を想定した図である。なお、抗がん剤分解率Rとは、溶解試料における「分解処理前抗がん剤濃度(ブランク)−分解後残存抗がん剤濃度」÷分解処理前抗がん剤濃度である。
表1では、2時間経過後の未分解フルオロウラシルは、湿度40%の場合に比べて湿度80%の場合大幅に低下している。少なくとも湿度が40%を超え80%未満の範囲では、湿度が高いほどフルオロウラシル(抗がん剤)の分解が促進されることが強く推測される。
表1から、湿度が40%以上80%以下において、CT値とフルオロウラシル分解率R(以下「分解率R」ということがある)との関係は、湿度をパラメータとすると図9または図10で表される。図9および図10における二点鎖線は図6からの推定によるものである。
それぞれの湿度環境下でCT値の増加に伴う抗がん剤分解率Rは、予め、例えば試験装置11を使用して求めておく。
図9において、各湿度のCTと分解率Rとの関係は一次式(1)で表現でき、その係数Kは湿度Hを独立変数とする式(2)に近似できる。
R=K×CT ・・・・・・・ (1)
K=f(H) ・・・・・・・ (2)
f(H)は、各湿度とその湿度における係数Kとを方眼紙、片対数紙または両対数紙にプロットして相関を見極め、最小自乗法により算出することができる。f(H)の具体的な形態は、抗がん剤の種類により異なることがある。
(1)式および(2)式から、分解率Rは、湿度Hを変数とする(3)式で表せる。
R=f(H)×CT ・・・・・・・ (3)
図11は計測湿度を抗がん剤分解処理の終点判断に反映させる手順のフローチャート、図12は図11の手順の概念を示す図である。
以下に説明する処理は、例えばCT値管理装置14により行われる。
オゾンガスによる抗がん剤の分解処理は、処理時間の大半が湿度H1%で行われ、CT値管理装置14へは、湿度H1%に対応するCT設定値が入力されると想定する。抗がん剤の分解処理が行われる空間の湿度がH1%で不変であれば、分解処理は、実測されたCT値がCT設定値に達したときに終了する。
分解処理開始から時間t1経過後に湿度がH1%からH2%に低下した場合(H1>H2)を考える。時間t1経過後のCT値はCT1である。時間t1から微小時間Δt(Ts)経過したとき(S3でYES)、この間のCT値の増分ΔCTは、計測された平均オゾン濃度Coから、ΔCT=Co×Δtとして求められる(S4)。
なお、図11におけるTe(サンプリング間隔)は、予めCT値管理装置14に記憶された設定サンプリング間隔であり、Tsは、先のサンプリングによりサンプリングタイマーがリセット(S1)されてから設定サンプリング間隔Te経過した直後(S3でYES)の実サンプリング間隔である。
さて、(3)式から、湿度がH1%のとき、CT値がΔCT増加する間の抗がん剤の分解率ΔRbは、
ΔRb=f(H1)×ΔCT ・・・・・・ (4)
である。
しかし、計測された湿度はH2%なので、この間の予測される抗がん剤の分解率ΔRrは、
ΔRr=f(H2)×ΔCT ・・・・・・ (5)
である。
(4),(5)式から次の関係が導かれる。
ΔRr÷ΔRb=f(H2)÷f(H1) ・・・ (6)
ここで、f(H2)÷f(H1)は、図11における補正係数F(S4)である。
(6)式を変形すると(7)式になる。
ΔRr={f(H2)÷f(H1)}×ΔRb ・・ (7)
仮に湿度H1%で抗がん剤の分解処理が行われたと仮定すると、分解率をΔRr増加させるためのCT値の増分ΔCTrは、次のようにして求められる。
ΔRr=f(H1)×ΔCTr ・・・・・・ (8)
ΔCTr=ΔRr÷f(H1) ・・・・・・ (9)
CT値管理装置14が、湿度H1%に対応するCT設定値で抗がん剤の分解の終了を判断するように設定されたとき、湿度H2%で分解処理された間の実際の抗がん剤の分解の程度(ΔRr)に見合うCT値の増分ΔCTrは、(4),(9)式から、
ΔCTr=ΔCT×{f(H2)÷f(H1)}・・ (10)
である。
つまり、CT値管理装置14は、記憶するCT値(CT1)に、ΔCTではなくΔCTrを加算して、加算後のCT値(CT2)とCT設定値とを比較するにより(S5)、分解処理を終了させるか否かを判断するように構成される。
加算後のCT値(CT2、図11においてはSct)がCT設定値(Ect)よりも大きいとき(S5でYES)、CT値管理装置14は、例えばオゾン発生器13の動作を停止させる。
計測されたオゾン濃度と実際の経過時間との積であるΔCTを加算せず、計測湿度により補正されたΔCTrをCT値に加算することにより、抗がん剤の実際の分解程度を反映させて抗がん剤分解処理の終点を判断することができる。
上述した抗がん剤分解方法は、定値制御機能を有しない加湿器により加湿される抗がん剤分解環境において、抗がん剤の分解が不十分な状態で分解処理が終了される問題、および過剰な時間が分解処理に費やされる問題を解消することができる。
次に、図10に示されるように、CT値と抗がん剤の残存率(1−抗がん剤分解率R)の自然対数とが一次関係にある場合の、実測湿度によるCT値の増分ΔCTの補正について説明する。
図10において、CT値と抗がん剤の残存率とが直線関係にある場合、(11)式が成立する。
ln(1−R)=−f(H)×CT ・・・・・・ (11)
変形すると、
R=1−Exp{−f(H)×CT} ・・・・・・ (12)
f(H)は、湿度ごとには定数であり、特定の範囲の湿度で成立する、湿度Hを独立変数とする関数である。
CT値の微小増分ΔCTによる抗がん剤分解率Rの増分ΔRは、(12)式から、
ΔR=f(H)×Exp{−f(H)×CT}×ΔCT ・・(13)である。
図9の場合と同様に、分解処理開始から時間t1経過後に湿度がH1%からH2%に低下した場合を想定する。時間t1経過後のCT値はCT1である。微小時間経過後のCT値の増分をΔCT、図10から予想される湿度がH1%のときの抗がん剤分解率Rの増分をRb、および湿度がH2%のときの抗がん剤分解率Rの増分をRrとする。
ΔRb=f(H1)×Exp{−f(H1)×CT1}×ΔCT
・・・・・・ (14)
ΔRr=f(H2)×Exp{−f(H2)×CT1}×ΔCT
・・・・・・ (15)
湿度がH2%に低下した後に微小時間経過したのであるから、実際には抗がん剤分解率Rの増分はΔRrである。湿度H1%環境下では、増分ΔRrを得るCT値の増分ΔCTrは、(14)式のΔRbをΔRrに、ΔCTをΔCTrに置き換えて、
ΔRr=f(H1)×Exp{−f(H1)×CT1}×ΔCTr
・・・・・・(16)
(15),(16)式から、
ΔCTr={f(H2)÷f(H1)}×G×ΔCT ・・・ (17)
ここで、
G=Exp{−f(H2)×CT1}÷Exp{−f(H1)×CT1}
・・・・・・(18)
湿度H1%を想定して設定したCT設定値に基づいて抗がん剤分解の終点を判断する場合に、湿度H2%で分解処理が行われた時間帯では、抗がん剤の分解に寄与するCT値の増分は、実際に計測されたΔCTではなく、ΔCTに「{f(H2)÷f(H1)}×G」を掛け合わせた補正値を採用するのが現実的である。直前のCT値(CT1)に加算するΔCTをΔCTrに補正することにより、抗がん剤分解環境の湿度が変動しても、抗がん剤分解処理の所望する終点をより正確に判断することができる。
CT値と抗がん剤の残存率(1−抗がん剤分解率R)との湿度をパラメータとした関係が、図9、図10のようにではなく、両対数紙上で最も強い相関が認められる場合、両者の関係は(20)式で表される。
1−R=CT-f(H) ・・・・・・ (20)
f(H)は、両対数紙における各湿度のCT値に対する抗がん剤の残存率(1−抗がん剤分解率R)の変化(傾き)を、湿度の関数として求めたものである。
(20)式から、CT値の微小増分ΔCTにおける分解率の増加ΔRは、
ΔR=f(H)×CT-f(H)-1×ΔCT ・・・・・・ (21)
図9および図10の場合と同様に、想定湿度H1%におけるCT設定値で終点管理する場合、計測された湿度がH2%の時間帯でそのままΔCTを採用すると、CT値がCT設定値に達しても期待する抗がん剤の分解率が得られない(H2<H1)、または過剰な時間分解処理が行われる(H2>H1)。そのため、計測された湿度が想定値H1%ではない時間帯では、CT値に加算するCT増分は、計測されたΔCTではなく、(22),(23)で示される補正されたCT増分ΔCTrを採用するのが好ましい。
ΔCTr=G×ΔCT ・・・・・ (22)
G={f(H2)÷f(H1)}×CTf(H1)-f(H2) ・・・ (23)
CT値と残存率(1−抗がん剤分解率R)との関係が両対数紙上で最も強い相関が認められる抗がん剤の分解処理においても、分解環境の湿度が予定値から変動する場合に、加算するΔCTを予定湿度H1と計測湿度H2とにより補正することにより、確実にかつ効率よく抗がん剤の分解処理を行うことができる。
上述の実施形態において、他の抗がん剤、例えば、ゲムシタビン塩酸塩(ジェムザール:登録商標)、パクリタキセル(タキソール:登録商標)、ドセタキセル水和物(タキソテール:登録商標)等を分解対象とすることができる。
その他、加湿環境下で抗がん剤の分解に用いる抗がん剤分解装置、および抗がん剤分解装置の各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明は、調製時等に飛散した抗がん剤を分解して、医療従事者等への抗がん剤の曝露を防止するために利用することができる。
14 演算手段(CT値管理装置)
15 加湿手段(加湿器)
Co オゾン濃度
Ect CT設定値
H,H1,H2 相対湿度

Claims (5)

  1. オゾンを含み加湿手段により加湿された空気を作用させて抗がん剤を分解する
    ことを特徴とする抗がん剤分解方法。
  2. 加湿された前記オゾンを含む空気の相対湿度が80%である
    請求項1に記載の抗がん剤分解方法。
  3. 抗がん剤であるフルオロウラシル、シタラビン、シクロフォスファミド、イホスファミド、ドキソルビシンおよびエトポシドを分解する抗がん剤分解方法であって、
    オゾンを含み加湿手段により相対湿度80%以上に加湿された空気を前記抗がん剤に作用させて分解する
    ことを特徴とする抗がん剤分解方法。
  4. 予め、加湿手段により加湿された環境でのCT値の増加に伴う抗がん剤のオゾンによる分解程度を分解環境における相対湿度および前記CT値の関数として求め、
    前記加湿手段による特定の設定湿度を想定して行う前記抗がん剤の分解処理において前記オゾンを含む加湿された空気の相対湿度およびオゾン濃度を測定し、
    所定時間における前記CT値の増分を、前記関数を適用して求めた前記設定湿度における前記分解程度と測定された前記相対湿度における前記分解程度との比を用いて補正し、
    前記抗がん剤の前記オゾンによる分解処理を、前記CT値が、前記設定湿度における分解終点として規定したCT設定値に達したときに終了させる
    ことを特徴とする抗がん剤分解方法。
  5. オゾンを含み加湿手段により加湿された空気を作用させて抗がん剤を分解する過程におけるCT値の増加に伴う前記抗がん剤の分解程度を、前記オゾンを含む空気の相対湿度および前記CT値を変数とする関数として記憶することができる記憶手段と、
    湿度計が計測した相対湿度およびオゾン濃度計が計測したオゾン濃度を受け入れる入力手段と、
    前記記憶手段に記憶されたデータおよび前記入力手段が受け入れたデータに基づいて演算処理を行う演算手段と、を有し、
    前記演算手段は、
    所定時間における前記CT値の増分を、前記関数を適用して求めた前記設定湿度における前記分解程度と測定された前記相対湿度における前記分解程度との比を用いて補正し、
    前記抗がん剤の分解処理を、前記CT値が、予め前記設定湿度における分解終点として前記記憶装置に記憶されたCT設定値に達したときに終了させるように構成された
    ことを特徴とする抗がん剤分解装置。
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