JPWO2014203676A1 - 位置決め装置、位置決め方法及び複眼カメラモジュール - Google Patents

位置決め装置、位置決め方法及び複眼カメラモジュール Download PDF

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Abstract

複眼カメラモジュールの製造時に、複眼光学系と撮像素子との位置決めを高精度に且つ短時間で行える位置決め装置、位置決め方法及び複眼カメラモジュールを提供する。この位置決め装置は、N(Nは3以上の整数)個の個眼光学系が2次元的に並べられ一体的に形成された複眼光学系と、各個眼光学系により光学像がそれぞれ結像されるN個の領域を含む撮像面を備えた撮像素子と、を位置決めするために、前記撮像素子のZ軸方向に前記複眼光学系を配置して、チャートを撮像したときに、前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて前記複眼光学系と前記撮像素子とを相対移動させる。

Description

本発明は、複眼カメラモジュールの製造に好適な位置決め装置、位置決め方法及び複眼カメラモジュールに関する。
近年、スマートフォンやタブレット型パーソナルコンピュータなどに代表される薄型のカメラモジュール付き携帯端末が急速に普及している。しかるに、このような薄型の携帯端末に搭載される撮像装置には、高解像度を有しながらも薄形でコンパクトであることが要求されている。このような要求に対応するために、撮像レンズの光学設計による全長短縮やそれに伴う誤差感度増大に対応した製造精度向上を行ってきたが、さらなる要求に対応するためには、従来の単一の撮像レンズと撮像素子の組み合わせで像を得るという構成では限界があり、従来とは発想を変えた光学系の開発が期待されている。
これに対し、撮像素子の撮像領域を分割して、それぞれにレンズ(以下、個眼光学系という)を配置し、得られた画像を処理することで、最終的な画像出力を行う複眼光学系と呼ばれる光学系が、薄形化への要求に対応するために注目されている。特許文献1には、複数の撮像領域により撮像された複数の画像から各画像の視差情報を利用して1つの画像を再構成することができる複眼カメラモジュールが開示されている。但し特許文献1には、複眼光学系と撮像素子との位置決めについて言及されていない。
特開2007−180653号公報 特開2010−21985号公報
これに対し、特許文献2には、単一の光学系を持つカメラモジュールの製造工程で、測定チャートと直交する光軸方向のZ軸と、Z軸と直交する撮像面のX軸およびY軸、そしてX軸を中心とするX軸回り、Y軸を中心とするY軸回りの計5軸について、測定チャートを撮像した撮像素子出力の画像データの演算結果をもとに調整する方法が示されている。
ところで、特許文献2に示すような従来のカメラモジュールは、単一の光学系と単一の撮像面を持つ撮像素子で構成されているのに対し、特許文献1に示すような複眼カメラモジュールは、複数の個眼光学系を一体とした複眼光学系と、各個眼光学系の像を撮像する複数の撮像領域を持つ単一または複数の撮像素子とで構成されている。従って、複眼カメラモジュールの製造では、従来のカメラモジュールの製造における際に調整されるZ軸方向、X軸方向、Y軸方向、X軸回り、Y軸回りの5軸以外に、Z軸回りの位置を調整して、各個眼光学系の光軸と、それに対応する撮像領域とを高い精度で一致させる必要がある。
一方、特許文献2に用いた位置決め手法を、複眼カメラモジュールに適用することも考えられる。より具体的には、複眼カメラモジュールの複数面の画像データから合成した合成画像データをもとに6軸についての調整すべき値を算出し、それをもとに調整することもできる。しかしながら、複数の撮像領域から出力された画像信号のデータ量は膨大であり、合成画像の演算に時間を要するので調整時間が長くなり、生産効率が低下するという課題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、複眼カメラモジュールの製造時に、複眼光学系と撮像素子との位置決めを高精度に且つ短時間で行える位置決め装置、位置決め方法及び複眼カメラモジュールを提供することを目的とする。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映した位置決め装置は、N(Nは3以上の整数)個の個眼光学系が2次元的に並べられ一体的に形成された複眼光学系と、各個眼光学系により光学像がそれぞれ結像されるN個の領域を含む撮像面を備えた撮像素子とを位置決めする位置決め装置であって、
前記撮像素子の撮像面法線方向をZ軸とし、前記Z軸に直交する方向をX軸とし、前記Z軸及びX軸に直交する方向をY軸としたときに、前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して、前記Z軸方向,前記X軸方向、前記Y軸方向、前記Z軸回り、前記X軸回り、前記Y軸回りに相対的に駆動する駆動機構と、
前記撮像素子のZ軸方向に前記複眼光学系を配置して、チャートを撮像したときに、前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて前記駆動機構を駆動する制御手段と、を有することを特徴とする。
本位置決め装置によれば、複眼カメラモジュールの製造で必要な前記Z軸方向,前記X軸方向、前記Y軸方向、前記Z軸回り、前記X軸回り、前記Y軸回りの6軸の位置調整や角度調整が、調整用のチャートの撮像画像から算出したズレ量をもとに自動調整できる。このとき、複眼カメラモジュールの特性上、必ずしも全ての領域からの画像信号を用いる必要がない。なぜなら、例えば前記Z軸回りにおける位置決めを行う場合において、個眼光学系の像と,それに対応する領域とのずれ量が最も大きくなるのは、Z軸から最も離れた領域だからであり、従ってZ軸から最も離れた領域からの画像信号に基づいて調整を行えば、それ以外の領域では個眼光学系の像とのずれをより小さく抑制できることは明らかである。よって、本位置決め装置では、前記制御手段が、前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて前記駆動機構を駆動するので、全ての領域からの画像信号を画像処理する必要はなく、位置決めに必要な時間を大幅に短縮できる。これにより、組立不良の発生率が低下することで製造効率を向上できるとともに、製造コストを低減できることで、高画質でありながら安価な複眼カメラモジュールを提供することができる。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映した位置決め方法は、N(Nは3以上の整数)個の個眼光学系が2次元的に並べられ一体的に形成された複眼光学系と、各個眼光学系により光学像をそれぞれ結像されるN個の領域を含む撮像面を備えた撮像素子とを位置決めする位置決め方法であって、
前記撮像素子の撮像面法線方向をZ軸とし、前記Z軸に直交する方向をX軸とし、前記Z軸及びX軸に直交する方向をY軸としたときに、前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して、前記Z軸方向,前記X軸方向、前記Y軸方向、前記Z軸回り、前記X軸回り、前記Y軸回りの6軸方向に相対的に移動可能となっており、
前記撮像素子のZ軸方向に前記複眼光学系を配置して、チャートを撮像したときに、前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子を相対移動させることを特徴とする。
本位置決め方法によれば、複眼カメラモジュールの製造で必要な前記Z軸方向,前記X軸方向、前記Y軸方向、前記Z軸回り、前記X軸回り、前記Y軸回りの6軸の位置調整や角度調整が、調整用のチャートの撮像画像から算出したズレ量をもとに自動調整できる。このとき、複眼カメラモジュールの特性上、必ずしも全ての領域からの画像信号を用いる必要がない。なぜなら、例えば前記Z軸回りにおける位置決めを行う場合において、個眼光学系の像と,それに対応する領域とのずれ量が最も大きくなるのは、Z軸から最も離れた領域だからであり、従ってZ軸から最も離れた領域からの画像信号に基づいて調整を行えば、それ以外の領域では個眼光学系の像とのずれをより小さく抑制できることは明らかである。よって、本位置決め方法では、前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とを相対移動させるので、全ての領域からの画像信号を画像処理する必要はなく、位置決めに必要な時間を大幅に短縮できる。これにより、組立不良の発生率が低下することで製造効率を向上できるとともに、製造コストを低減できることで、高画質でありながら安価な複眼カメラモジュールを提供することができる。
本複眼カメラモジュールは、上述の位置決め方法により互いに位置決めされた複眼光学系と撮像素子とを有することを特徴とする。
本発明によれば、複眼カメラモジュールの製造時に、複眼光学系と撮像素子との位置決めを高精度に且つ短時間で行える位置決め装置、位置決め方法及び複眼カメラモジュールを提供することができる。
本実施形態にかかるカメラモジュールの模式図である。 図1の撮像ユニットCUの断面図である。 (a)は、撮像領域と得られる像との関係を示す図であり、(b)は、Z軸回りにずれた際の像の関係を示す図である。 本実施形態による位置決め装置を示す図である。 複眼光学系LHと撮像素子SSとの位置関係を示す図である。 チャートCHの正面図である。 本実施形態の位置決め方法を示すフローチャートである。 デフォーカス調整に用いるグラフである。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張され、実際の比率とは異なる場合がある。
まず、複眼光学系を用いた複眼カメラモジュールについて説明する。複眼光学系は、1つの撮像素子に対して複数のレンズ系がアレイ状に配置された光学系であり、各レンズ系が同じ視野の撮像を行う超解像タイプと、各レンズ系が異なる視野の撮像を行う視野分割タイプと、に通常分けられる。ここでは、視野の異なる複数の像をつなぎ合わせて1枚の合成画像を出力するために、視野の異なる複数の結像を行う超解像タイプの複眼カメラモジュールに相当する。
図1に本実施形態にかかる撮像ユニットを模式的に示す。図1に示すように、撮像ユニット(カメラモジュールともいう)CUは、1つの撮像素子SRと、その撮像素子SRに対して視野の異なる複数の結像を行う複眼光学系LHとを有している。撮像素子SRとしては、例えば複数の画素を有するCCD型イメージセンサー,CMOS型イメージセンサー等の固体撮像素子が用いられる。撮像素子SRの光電変換部である受光面に複数の撮像領域SSが形成され、この撮像領域に被写体の光学像がそれぞれ形成されるように複眼光学系LHが設けられているので、複眼光学系LHによって形成された光学像は、撮像素子SRによって電気的な信号に変換される。
図2は、図1の撮像ユニットCUの断面図である。図2の上方が物体側である。複眼光学系LHは、複数(ここでは4行4列に並べた16個)の物体側レンズ部LA1aが一体に形成された第1レンズアレイLA1と、複数(ここでは4行4列に並べた16個)の像側レンズ部LA2aが一体に形成された第2レンズアレイLA2と、を有する。第1レンズアレイLA1と第2レンズアレイLA2は、ポリカーボネート又はアクリルから射出成形されている。物体側レンズ部LA1aと、像側レンズ部LA2aの光軸は一致している。物体側レンズ部LA1aと像側レンズ部LA2aとで、個眼光学系を構成する。
図2において、第1レンズアレイLA1と、第2レンズアレイLA2との間には、金属板又は樹脂板の遮光部材AP1が配置されている。遮光部材AP1は、光軸を中心とした開口AP1aを複数個(ここでは4行4列に並べた16個)形成している。第1レンズアレイLA1と遮光部材AP1との間、及び第2レンズアレイLA2と遮光部材AP1との間には接着剤が塗布されている。
第2レンズアレイLA2の像側には、金属板又は樹脂板の遮光部材AP2が接着されている。遮光部材AP2は、光軸を中心とした開口AP2aを複数個(ここでは4行4列に並べた16個)形成している。
図2において、黒色であるアクリル製の鏡枠LFは、複眼光学系LHの周囲を囲う矩形枠状の側面部LF1と、側面部LF1の上端から内側に延在する天面部LF2とを有する。天面部LF2には、光軸を中心とした開口LF2aを複数個(ここでは4行4列に並べた16個)形成している。
図2において、鏡枠LFの側面部LF1の下端は、基板CTの上面に接着されている。基板CT上において、鏡枠LFに囲まれた内側に、皿状の下部筐体BXが固定されている。下部筐体BXは、底面に撮像素子SRを保持するとともに、撮像素子SRと複眼光学系LHとの間に配置されるようにカバーガラスCGを保持する機能を有する。
図1に示すように、撮像ユニットCUは、位置決め調整時に処理装置PUと接続される。処理装置PUは、撮像ユニットCUから画像データ出力信号を入力し、位置ずれ演算を行う演算部と、駆動制御を行う制御部から構成され、さらに位置決め調整時のデータを保存する記憶部も持つ。ここで、データとは、6軸位置決め位置情報や調整済みユニットの数量などをいう。複眼光学系LHの個眼光学系により、撮像素子SRの対応する撮像領域SSに結像された光学像は、画像信号に光電変換される。各画像信号を画像処理することによって、図3(a)に示すように、SS(1)〜SS(16)から、それぞれ像01〜像16が得られる。
処理装置PUは、得られた像01〜像16を合成して、1枚の合成画像MLを形成し、更に位置ずれ演算を行う。位置ずれ量の演算結果は、後述の図4の4軸調整ステージ112又はθ回転調整機構115c、Z軸方向昇降機構115dに出力される。尚、撮像ユニットCUを携帯端末等に組み込んだ場合、撮像ユニットCUの画像データ出力信号は、携帯端末等のCPUで画像処理されて、ディスプレイに表示等されることとなる。
ここで、複眼光学系を用いる複眼カメラモジュールでは、一般的な単一の光学系を持つカメラモジュールにおいて必要なZ軸方向、X軸方向、Y軸方向、X軸回り、Y軸回りの5軸に、Z軸回りを加えた6軸調整を行って、個眼光学系の光軸と各撮像領域の中心とを高い精度で一致させる必要がある。もし個眼光学系の光軸と各撮像領域の中心とが一致していない場合は、各撮像領域SS(1)〜SS(16)から得られた各像01〜像16(図3参照)が、Z軸回りの位置(θ)が一致している場合と比較すると、Z軸回りにズレた分だけ各々の撮像画像に写る被写体がシフトするズレが生じる。但し、図3(b)に示すように、例えば像04の画像は、点線で示すようにZ軸を中心として回転するのではなく、実線で示すように平行にシフトする。円形である個眼光学系が回転しても光学像は回転しないからである。
このように、個眼光学系の光軸と各撮像領域の中心とが一致していない場合、その影響で、最終的に一枚の画像に合成する処理が本来の視差の分をシフトだけでは一致した画像を生成できず、Z軸回りのズレを補正する追加処理が必要になるだけでなく、各々の撮像画像の中で共通の被写体を撮像しているエリアが減少することにより、合成画像の有効サイズが小さくなってしまう恐れがある。そこで、以下に示すような、複眼光学系LHと撮像素子SRとの位置決めが重要となる。
複眼光学系LHと撮像素子SSとの位置決め装置及び方法について説明する。図4は、本実施形態による複眼光学系LHと撮像素子SSとの位置決め装置の概略構成図である。図5は、複眼光学系LHと撮像素子SSとの位置関係を示す図である。
図5に示すように、撮像素子SSの撮像面SR1の法線方向をZ軸とし、Z軸に直交し撮像面SR1の長辺方向をX軸とし、Z軸に直交し撮像面SR1の短辺方向をY軸とする。ここで、Z軸回りをθ方向,X軸回りをφX方向,Y軸回りをφY方向として表す。個眼光学系LI(1)〜LI(16)により、撮像領域SS(1)〜SS(16)にそれぞれ結像された光学像は、画像処理されて、像01〜像16(図3(a)参照)として出力される。
図4において、位置決め装置100は、フレーム101上に載置されている。撮像ユニット支持機構110が、フレーム101上に配設された基台111と、基台111に連結された4軸調整ステージ112と、4軸調整ステージ112の上端に設けられ撮像素子SRを実装した基板CTを着脱可能に保持する保持部113と、を有している。
4軸調整ステージ112は保持部113を、保持部113で保持した撮像素子SRの撮像面SR1(図4参照)に沿って互いに直交するX軸方向およびY軸方向に、かつ、撮像面SR1の向きを変化させるφX方向、φY方向に(4軸に)独立して高い精度で移動できるように構成されている。
本実施形態では、4軸調整ステージ112は、XYステージ、ゴニオステージを組み合わせることによって構成されており、各ステージに設けられたアクチュエータを駆動することによって、保持部113に保持された撮像素子SRを、X軸方向、Y軸方向、φX方向、φY方向それぞれに独立して動かすことができるようになっており、このような4軸調整ステージ112として市販品を使用可能である。
鏡枠支持機構115は、光通過部115aと、光通過部115aを設けた鏡枠支持部115bと、鏡枠支持部115bをX軸方向、Y軸方向に移動させ、また、Z軸回りに回転させるθ回転調整機構115cと、光通過部115aおよび鏡枠支持部115bをZ軸方向に移動させる昇降機構115dと、を備えている。
基台111の一側から脚部111aが起立し、この脚部111aの上部に、撮像ユニット支持機構110の上方に臨むようにして鏡枠支持機構115が設けられている。
光通過部115aは、鏡枠支持部115bを貫通する貫通孔であって、鏡枠LFよりも僅かに小さい寸法の矩形孔で形成されている。鏡枠支持部115bは、鏡枠LFの外周を保持するようになっている。
なお、鏡枠支持機構115は、鏡枠LFを嵌合した際に負圧を作用させ、鏡枠LFを鏡枠支持機構115にエア吸着させるための不図示の空気路が設けられている。
θ回転調整機構115cは、昇降機構115dと鏡枠支持部115bとの間に設けられており、保持された鏡枠LFを複眼光学系LHとともに、θ方向(Z軸回り)に回転させることができるようになっており、市販品を使用可能である。
昇降機構115dは、脚部111aに対して鏡枠支持機構115をZ軸方向に移動可能に保持するものである。このような昇降機構115dとしては例えばラック・ピニオン機構を用いたもの、チェーン歯車機構を用いたもの、エアシリンダを用いたものなど従来公知のさまざまな機構が採用可能である。4軸調整ステージ112とθ回転調整機構115cと昇降機構115dとで駆動手段を構成する。
図1,図4の処理装置PUは、撮像素子SRの撮像領域SSから画像信号を入力して画像処理を施し、その結果より、4軸調整ステージ112とθ回転調整機構115cと昇降機構115dとを駆動する。尚、保持部113の近傍には、紫外線を照射する光源OPSが配置されている。
鏡枠支持機構115の上方に、撮像素子SRから所定距離離れてチャートCHが配置されている。チャートCHは、例えば図6に示すパターンPT1〜PT5が、中心と70%像高の4箇所に有り、且つチャート中心で交差する縦と横の線を有するが、これに限らずピントが合ったこと(合焦)を確認できる解像度検出用パターンがあり、またチャート中心が検出しやすいものが望ましい。
次に、図7のフローチャートを参照して、本実施形態による位置決め方法を説明する。ここで、Z軸回り(θ)、Z軸方向、X軸方向、Y軸方向、X軸回り(φX)、Y軸回り(φY)の6軸のうち、θを除く5軸の位置決めはレンズ収差やレンズ組立ずれの影響も受ける。例えば、X軸方向とY軸方向の調整はレンズ面の偏心、X軸回りとY軸回りの調整はレンズ像面の傾き、Z軸方向の調整はレンズの芯厚やレンズ間隔の誤差の影響を受ける。しかし、Z軸回りの調整は、複眼光学系LHと撮像素子SRの回転ズレを調整するものであり、他の5軸と独立して調整することが可能である。但し、Z軸方向の複数の位置で撮像するデフォーカス調整を行わないと、ズレ量を算出可能な画像を得られないため、まずZ軸方向の調整は必要になるが、X軸方向とY軸方向の光軸調整や、X軸回りとY軸回りの傾き調整と独立して、Z軸回りの調整を行うことが可能であり、光軸調整及び傾き調整と、Z軸回りの順序は任意に選択することが可能である。
ここで、図4の保持部113は、撮像素子SRを実装した基板CTをセットすると撮像面SR1の中心からの法線がチャートCHの中心に向き、撮像面SR1とチャートCHのθ方向(Z軸回り)も一致した状態で保持する構造になっている。まず、鏡枠支持機構115に、複眼光学系LHを取り付けた鏡枠LFを保持し、鏡枠LFの下端に紫外線硬化接着剤を付与した上で、基板CTに接近させる。ここで、複眼光学系LHの個眼光学系を通過した光学像が、撮像素子SRの各撮像領域SSに入射するようになる。
図1,図4の処理装置PUは、図7のステップS101で、Z軸方向調整を行う。より具体的には、例えば中央の4つの撮像領域(ここでは図5の領域SS(6)、SS(7)、SS(10)、SS(11))からの画像信号を入力し、高周波成分を抽出する。次いで昇降機構115dにより複眼光学系LHをZ軸方向に微小に移動させて、再度同じ撮像領域から画像信号を入力し、高周波成分を抽出する。これをデフォーカス調整という。ここで、縦軸に高周波成分の量、横軸にZ軸方向位置をプロットしたグラフを作成すると、図8に示すようになる。4つの撮像領域の画像信号からそれぞれ高周波成分を抽出すると、4本のグラフ(4つの山)を描く。このピーク(山の頂点)が一致していれば問題ないのであるが、実際は図8に示すように、山の左右(遠近)と頂点の高さが少々異なるグラフになることが多い。処理装置PUは、昇降機構115dにより、これらが全体的にバランスの良い位置(例えばそれぞれグラフのベストピント位置d1〜d4の平均位置d(ave)など)に複眼光学系LHを移動させる。これにより複眼光学系LHのピントが撮像領域SSに合うようになる(中心ベスト位置)。
ステップS102で、処理装置PUは、Z軸の位置を固定したままθ調整を行う。より具体的には、例えばX軸方向に離れた2つの撮像領域(ここでは同じY軸座標を含む図5の領域SS(5)、SS(8))からの画像信号を入力し、得られた像05,像08における中心を求める。更に処理装置PUは、ステップS103で、像05,像08の中心が、それぞれ領域SS(5)、SS(8)の所定範囲内にある(規格値内に入っている)か否かを判断する。撮像されたチャート画像の同じ点(例えば中心)が、同じY軸座標上に表示されば、Z軸回りの回転ずれが規格値内であることが分かる。
所定範囲内にないと判断すれば、処理装置PUは、ステップS104でθ回転調整機構115cを駆動して、複眼光学系LHをZ軸回りに回転させ、再度撮像領域SS(5)、SS(8)からの画像信号を入力し、得られた像05,像08における中心を求め,再びステップS103で、像05,像08の中心が、それぞれ撮像領域SS(5)、SS(8)の所定範囲内にあるか否かを判断する。
ここで、像05,像08の中心が、それぞれ撮像領域SS(5)、SS(8)の所定範囲内にあると処理装置PUが判断すれば、次いで4軸調整を行う。以下、詳細に説明する。
処理装置PUは、まずステップS105で光軸調整量を算出する。より具体的には、ステップS105で、処理装置PUは、複眼光学系の中心から等距離の対角線上にある個眼光学系を通した像01と像16に写るチャートCHの中心位置が、それぞれの撮影した領域SS(1)とSS(16)において中心位置からX軸,Y軸ともに逆方向に等距離の位置に写る状態がX軸とY軸が適正位置であることから、その撮像領域中心から画像上に写るチャートCHの中心位置までの距離の差分からX軸方向またはY軸方向のずれ量を求め、更にステップS106で、求めたずれ量が規格値内であるか否かを判断する。
ずれ量が規格値外であると判断すれば、処理装置PUは、ステップS107で4軸調整ステージ112を駆動して、像01と像16に写るチャートCHの中心位置が、それぞれの撮影した領域SS(1)とSS(16)の中心位置から逆方向に等距離に位置するように、複眼光学系LHをX軸方向又はY軸方向に移動させ、再度撮像領域SS(1)、SS(16)からの画像信号を入力し、得られた像01,像16に写るチャートCHの中心位置と、領域SS(1)、SS(16)における中心位置との距離の差分からX軸方向及びY軸方向のずれ量を求め、更にステップS106で、求めたずれ量が規格値内であるか否かを判断する。
これに対し、ステップS106で、X軸方向及びY軸方向のずれ量が規格値内であると判断すると、処理装置PUは、傾き調整を行う。より具体的には、例えばX軸方向に離れた2つの撮像領域(ここでは図5の領域SS(5)、SS(8))からの画像信号を入力し、得られた像05,像08の高周波成分が多くなるピーク位置を比較するとともに、Y軸方向に離れた2つの撮像領域(ここでは図5の領域SS(3)、SS(15))からの画像信号を入力し、得られた像03,像15の高周波成分が多くなるピーク位置を比較する。高周波成分が多くなるピーク位置が同じであれば、X軸回りの位置決めとY軸回りの位置決めがなされた状態にあることが分かる。
そこで処理装置PUは、ステップS108でデフォーカス調整を行いながら、ステップS109で、像05,像08の高周波成分が多くなるピーク位置を比較し、また像03,像15の高周波成分が多くなるピーク位置を比較して、差が大きい場合には、傾き規格値外であると判断して、ステップS110で、4軸調整ステージ112を駆動して、高周波成分が多くなるピーク位置の差が小さくなる方向に、複眼光学系LHをX軸回り又はY軸回りに回転移動させる。
ここで、複眼光学系LHをX軸回り又はY軸回りに回転移動させると、X軸の位置、Y軸の位置が変化することが多いので、処理装置PUは、フローを再びステップS105へと戻し、再び光軸調整と傾き調整の繰り返し制御ループを繰り返す(ステップS105〜S110)。
このようにして、光軸調整と傾き調整を行って、X軸方向及びY軸方向のずれ量と、X軸回り及びY軸回りのずれ量が規格値内に収まったと判断した場合、ステップS111で、鏡枠LFと基板CTとの間に紫外線硬化性樹脂が塗布され、処理装置PUが光源OPSから紫外線を照射する。これによりステップS112で、紫外線硬化性樹脂が硬化するので、鏡枠LFと基板CTとが接着固定される。これにより、複眼光学系LHと撮像素子SRとは、調整された状態に維持される。以上で、複眼光学系LHと撮像素子SRとの位置決めが完了する。
本実施形態によれば、処理装置PUが、16個の撮像領域のうち一部の撮像領域からの画像信号に基づいて、複眼光学系LHと撮像素子SRとのずれ量を検出し、このずれ量に基づいて駆動機構を駆動して、複眼光学系LHと撮像素子SRとを相対移動させるので、全ての撮像領域からの画像信号を画像処理する必要はなく、位置決めに必要な時間を大幅に短縮できる。
尚、Z軸回りの調整は、光軸調整と傾き調整の繰り返し制御ループ(ステップS105〜S110)の前に行ったが、その後に行っても良い。又、最終調整が終わった後、少なくとも1回は確認のため、全撮像領域からの画像に基づいて、6軸の位置又は傾きを確認しても良い。更に、6軸調整のいずれかは、像01〜像16のいずれか少なくとも2つを合成した合成画像に基づいて行っても良い。
又、処理装置PUは、複眼光学系LHを撮像素子SRに対してZ軸方向に移動させ、複数位置でチャートCHを撮像し、少なくとも2つの撮像領域からの画像信号に基づいて、各撮像領域毎に画像の像面湾曲を求め、この像面湾曲に基づいてZ軸方向の位置と、X軸回りの位置と、Y軸回りの位置の最適位置を求めることもできる。つまり、それぞれの撮像領域におけるチャートCHのパターンPT1からもとめた画像中心の高周波成分だけでなく、チャートCHの周辺にあるパターンPT2〜PT5からもとめた画像中心以外の像高の高周波成分のデータも取得し、高周波成分がピークとなるデフォーカス位置が一致せず、異なる位置でパターンPT1〜PT5高周波成分がピークとなるような特性を持つ個眼光学系である場合(これを像面が平面ではなく湾曲していると表現する)、パターンPT1のピーク位置ではなくパターンPT1〜PT5の中心と周辺の高周波成分が平均して高くなる位置がバランスが良く最適位置とする。
又、処理装置PUは、θ調整を行う際に、例えばY軸方向に離れた2つの撮像領域(ここでは同じX軸座標を含む図5の領域SS(3)、SS(15))からの画像信号を入力し、得られた像03,像15における中心を求めるようにしても良い。かかる場合、チャート画像の同じ点(例えば中心)が、同じX軸座標上に表示されば、Z軸回りの回転ずれが規格値内であることが分かる。
又、処理装置PUは、少なくとも2つの撮像領域からの画像データに基づいて、それぞれ算出した視差の値に基づいて、検出した複眼光学系LHと撮像素子SRとのずれ量を求めることもできる。
また、図4の位置決め装置において、環境温度を測定する測定手段としての温度センサSNを設けるようにしてもよい。複眼光学系LHをプラスチックから形成したような場合、シリコン製の撮像素子SRとの熱膨張係数の違いから、環境温度変化によって位置決め状態が変化する恐れがある。そこで、処理装置PUは、温度センサSNからの出力信号に基づいて、温度変化に起因した熱膨張の差による寸法変化に対応して、複眼光学系LHと撮像素子SRとのずれ量を補正することができる。
以下、好ましい実施態様についてさらに説明する。
上記位置決め装置において、前記制御手段(処理装置PU)は、少なくとも1回は、前記N個の領域全てからの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて前記駆動機構を駆動することが好ましい。
例えば、中間の位置決め調整時には、例えば2つの領域からの画像信号を用いることで、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出した上で、迅速に調整を行うが、最終の調整終了後には、前記撮像素子の全領域からの画像信号を用いることで、得られた合成画像に基づいて、ずれがないか確認することが好ましい。
また、前記Z軸回り以外の方向の駆動は、そのいずれかの方向の駆動後に、再度前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて前記駆動機構を駆動する繰り返し制御ループを行うようになっており、前記Z軸回りの駆動は、前記繰り返し制御ループ外で行うことが好ましい。
ここで、Z軸回りを除く5軸の位置ずれについては、個眼光学系のレンズ収差や組立ずれの影響を受けて発生するものである。より具体的には、X軸方向とY軸方向のずれは、個眼光学系のレンズ面の偏心の影響を受け、X軸回りとY軸回りのずれは、個眼光学系のレンズ像面の傾きの影響を受け、Z軸方向のずれはレンズの芯厚や個眼光学系のレンズ間隔の誤差の影響を受ける。しかしながら、Z軸回りの位置決めは、複眼光学系と撮像素子の回転ズレを調整するものであり、他の5軸の位置ずれと独立して調整することが可能である。そこで、前記Z軸回りの駆動を、前記繰り返し制御ループ外で行うことにより効率的な位置決めを行うことができる。
また、前記Z軸回りの駆動は、前記繰り返し制御ループの前に行うことが好ましい。複眼光学系と撮像素子の位置決めにおいて、Z軸方向の複数の位置で撮像するデフォーカス調整を行うことで、ズレ量を算出可能なピントが合った画像を得ることができる。必ずしも前記繰り返し制御ループの前に前記Z軸回りの調整を行う必要はないが、先に独立して前記Z軸回りの調整を実施すれば、Z軸回りに調整済みのチャート撮像画像を取得できるので、補正などが不要になり演算処理の負荷が減って効率的である。
また、前記Z軸回りの駆動は、前記繰り返し制御ループの後に行うことが好ましい。前記Z軸回りの調整は独立して行えるので、前記繰り返し制御ループの後に行うことも可能である。
また、前記制御手段(処理装置PU)は、前記駆動機構を介して前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して前記Z軸方向に移動させ、複数位置で前記チャートを撮像し、前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、各領域毎に画像の像面湾曲を求め、前記像面湾曲に基づいて前記Z軸方向の位置と、前記X軸回りの位置と、前記Y軸回りの位置とを求めることが好ましい。
前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して前記Z軸方向に移動させ、Z軸上の複数位置に移動して撮像したデフォーカス画像から、各個眼光学系の像面湾曲を演算して求め、その結果から各々の個眼光学系を介して各領域で撮像した画像を合成した際に、前記Z軸方向の位置と、前記X軸回りの位置と、前記Y軸回りの位置とに関して、総合的に最適になるような位置に調整することができる。
また、前記撮像素子の長辺方向がX軸方向であり、同じY軸座標を含み、且つX軸方向に並んだ少なくとも2つの前記領域からの画像信号に基づいて、前記制御手段は、前記駆動機構を介して前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して前記Z軸回りに駆動することが好ましい。
前記撮像素子の領域の内、対角方向に離れた複数の領域よりも、水平方向に離れた複数の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子のずれ量を検出する方が好ましい。撮像されたチャート画像の同じ点(例えば中心)が、同じY軸座標上に表示されることで、Z軸回りの位置決めが行われたことが分かるからである。
また、前記撮像素子の短辺方向がY軸方向であり、同じX軸座標を含み、且つY軸方向に並んだ少なくとも2つの前記領域からの画像信号に基づいて、前記制御手段は、前記駆動機構を介して前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して前記Z軸回りに駆動することが好ましい。
前記撮像素子の領域の内、対角方向に離れた複数の領域よりも、垂直方向に離れた複数の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子のずれ量を検出する方が好ましい。撮像されたチャート画像の同じ点(例えば中心)が、同じX軸座標上に表示されることで、Z軸回りの位置決めが行われたことが分かるからである。
また、前記制御手段は、少なくとも2つの前記領域からの画像信号に基づいて、それぞれ算出した視差の値に基づいて、検出した前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を求めることが好ましい。
例えば、X軸方向とY軸方向の位置決めにおいて、例えば、撮像面の対角方向に中心から等距離の2つの領域から得られたチャート画像で、チャート中心の位置がそれぞれの撮像画像の中心から等距離になる位置が適正であるから、その画像上の距離の差分からX軸方向またはY軸方向について調整する量を算出することができる。
また、前記複眼光学系の温度を測定する測定手段を有し、前記制御手段は、前記測定手段からの出力信号に基づいて、検出した前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を補正することが好ましい。
例えば、複眼光学系をプラスチックから形成したような場合、シリコン製の撮像素子との熱膨張係数の違いから、環境温度変化によって位置決め状態が変化する恐れがある。そこで、前記測定手段により前記複眼光学系の温度を測定することにより、前記制御手段は、前記測定手段からの出力信号に基づいて、検出した前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を補正することで、高精度な位置決めを行える。具体的には、位置決め装置の駆動機構近傍に温度センサーを設け、位置決め装置を設置している室内の温度が一定だとしても、調整に要した時間により複眼光学系や撮像素子の温度が変化した場合に、その温度検出結果をフィードバックして調整する位置を補正することができる。
また、前記複眼光学系は鏡枠に保持されており、前記撮像素子は基板に実装されており、前記制御手段が、検出した前記ずれ量に基づいて、前記駆動機構を介して前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して移動させた後、前記鏡枠と前記基板とが接着されるようになっていることが好ましい。これにより、前記複眼光学系と前記撮像素子との位置決めされた状態を維持できる。
また、前記鏡枠と前記基板との接着は、前記鏡枠と前記基板との間に紫外線硬化性樹脂を付与し、紫外線を照射することで硬化させるようになっていることが好ましい。紫外線硬化樹脂は、紫外線を照射することで硬化するので、比較的短時間で硬化するため、前記鏡枠と前記基板との接着に都合が良い。
本発明は、本明細書に記載の実施形態・変形例に限定されるものではなく、他の実施形態・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施形態や技術思想から本分野の当業者にとって明らかである。
CH チャート
PU 処理装置
CT 基板
CU カメラモジュール
LA1 レンズアレイ
LA1a 物体側レンズ部
LA2 レンズアレイ
LA2a 像側レンズ部
LA2a 像側レンズ部
LF 鏡枠
LH 複眼光学系
LI 個眼光学系
ML 合成画像
OPS 光源
SN 温度センサ
SR 撮像素子
SR1 撮像面
SS(1)〜SS(16) 撮像領域
100 位置決め装置
101 フレーム
110 撮像ユニット支持機構
111 基台
111a 脚部
112 4軸調整ステージ(XYステージとゴニオステージ)
113 保持部
115 鏡枠支持機構
115a 光通過部
115b 鏡枠支持部
115c θ回転調整機構
115d 昇降機構(Z軸方向の調整機構)

Claims (14)

  1. N(Nは3以上の整数)個の個眼光学系が2次元的に並べられ一体的に形成された複眼光学系と、各個眼光学系により光学像がそれぞれ結像されるN個の領域を含む撮像面を備えた撮像素子と、を位置決めする位置決め装置であって、
    前記撮像素子の撮像面法線方向をZ軸とし、前記Z軸に直交する方向をX軸とし、前記Z軸及びX軸に直交する方向をY軸としたときに、前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して、前記Z軸方向,前記X軸方向、前記Y軸方向、前記Z軸回り、前記X軸回り、前記Y軸回りに相対的に駆動する駆動機構と、
    前記撮像素子のZ軸方向に前記複眼光学系を配置して、チャートを撮像したときに、前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて前記駆動機構を駆動する制御手段と、を有することを特徴とする位置決め装置。
  2. 前記制御手段は、少なくとも1回は、前記N個の領域全てからの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて前記駆動機構を駆動することを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
  3. 前記Z軸回り以外の方向の駆動は、そのいずれかの方向の駆動後に、再度前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて前記駆動機構を駆動する繰り返し制御ループを行うようになっており、前記Z軸回りの駆動は、前記繰り返し制御ループ外で行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置決め装置。
  4. 前記Z軸回りの駆動は、前記繰り返し制御ループの前に行うことを特徴とする請求項3に記載の位置決め装置。
  5. 前記Z軸回りの駆動は、前記繰り返し制御ループの後に行うことを特徴とする請求項3に記載の位置決め装置。
  6. 前記制御手段は、前記駆動機構を介して前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して前記Z軸方向に移動させ、複数位置で前記チャートを撮像し、前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、各領域毎に画像の像面湾曲を求め、前記像面湾曲に基づいて前記Z軸方向の位置と、前記X軸回りの位置と、前記Y軸回りの位置と、を求めることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の位置決め装置。
  7. 前記撮像素子の長辺方向がX軸方向であり、同じY軸座標を含み、且つX軸方向に並んだ少なくとも2つの前記領域からの画像信号に基づいて、前記制御手段は、前記駆動機構を介して前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して前記Z軸回りに駆動することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の位置決め装置。
  8. 前記撮像素子の短辺方向がY軸方向であり、同じX軸座標を含み、且つY軸方向に並んだ少なくとも2つの前記領域からの画像信号に基づいて、前記制御手段は、前記駆動機構を介して前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して前記Z軸回りに駆動することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の位置決め装置。
  9. 前記制御手段は、少なくとも2つの前記領域からの画像信号に基づいて、それぞれ算出した視差の値に基づいて、検出した前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を求めることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の位置決め装置。
  10. 前記複眼光学系の温度を測定する測定手段を有し、前記制御手段は、前記測定手段からの出力信号に基づいて、検出した前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を補正することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の位置決め装置。
  11. 前記複眼光学系は鏡枠に保持されており、前記撮像素子は基板に実装されており、前記制御手段が、検出した前記ずれ量に基づいて、前記駆動機構を介して前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して移動させた後、前記鏡枠と前記基板とが接着されるようになっていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の位置決め装置。
  12. 前記鏡枠と前記基板との接着は,前記鏡枠と前記基板との間に紫外線硬化性樹脂を付与し、紫外線を照射することで硬化させるようになっていることを特徴とする請求項11に記載の位置決め装置。
  13. N(Nは3以上の整数)個の個眼光学系が2次元的に並べられ一体的に形成された複眼光学系と、各個眼光学系により光学像をそれぞれ結像されるN個の領域を含む撮像面を備えた撮像素子と、を位置決めする位置決め方法であって、
    前記撮像素子の撮像面法線方向をZ軸とし、前記Z軸に直交する方向をX軸とし、前記Z軸及びX軸に直交する方向をY軸としたときに、前記複眼光学系と前記撮像素子のうち一方を他方に対して、前記Z軸方向,前記X軸方向、前記Y軸方向、前記Z軸回り、前記X軸回り、前記Y軸回りの6軸方向に相対的に移動可能となっており、
    前記撮像素子のZ軸方向に前記複眼光学系を配置して、チャートを撮像したときに、前記N個の領域のうち2以上、(N−1)以下の領域からの画像信号に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子とのずれ量を検出し、前記ずれ量に基づいて、前記複眼光学系と前記撮像素子を相対移動させることを特徴とする位置決め方法。
  14. 請求項14に記載の位置決め方法により互いに位置決めされた複眼光学系と撮像素子とを有することを特徴とする複眼カメラモジュール。
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