JPWO2014167905A1 - インペラの締結検査方法、インペラの締結方法、インペラの締結検査装置、およびインペラの締結装置 - Google Patents
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Abstract
インペラの締結検査方法は、ベアリングハウジングに挿通され、ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられ、インペラのうち、少なくとも一方が締結部材で締結されると共に、締結部材による締結力で、インペラと一体的に回転する回転部材が締結されたタービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える工程(S212)と、タービン軸の振動を測定する工程(S214)と、測定したタービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する工程(S216)と、を含む。
Description
本発明は、タービン軸に回転部材を締結したときの締結力が適正であるかどうかを確認するインペラの締結検査方法、インペラの締結方法、インペラの締結検査装置、およびインペラの締結装置に関する。
従来の過給機は、ベアリングハウジングと、ベアリングハウジングに回転自在に支持され、一端にタービンインペラが設けられ他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、を備える。この過給機はエンジンに接続され、エンジンから排出される排気ガスによってタービンインペラを回転させ、このタービンインペラの回転によって、タービン軸を介してコンプレッサインペラを回転させる。こうして、過給機は、コンプレッサインペラの回転に伴い空気を圧縮してエンジンに過給する。
タービン軸は、ラジアル軸受が設けられる部位よりもコンプレッサインペラ側に形成された段部を有する。段部の外径は、ラジアル軸受が設けられる部位の外径よりも小さい。このタービン軸には、段部まで、スラストカラー、油切りなどの回転部材とコンプレッサインペラが軸方向に隙間なく順次取り付けられる。最後にナットがタービン軸の軸端側に螺合する。この螺合によって、段部、回転部材、および、コンプレッサインペラ間の当接部分にタービン軸の軸力(ナットによる締結力)が掛かる。この軸力は、エンジン運転時における回転部材やコンプレッサインペラとタービン軸の回転ずれを抑制する。このナット締めには、例えば、締め付けトルクを設定できるプリセット型のトルクレンチが用いられる。
ナット締めにプリセット型のトルクレンチを用いる場合、ナットの締め付けトルクに対して発生する軸力にバラつきが発生する。これは、ナット締めされる回転部材およびコンプレッサインペラ間の摩擦係数の個体差などに起因する。従って、ナット締めにおいて適切なトルク管理が求められる。また、例えばコンプレッサインペラが圧入によってタービン軸に取り付けられる場合などでは、スラストカラーや油切りに所望の軸力を掛けるために、これらを隙間無くタービン軸に挿入させる必要がある。従ってこの場合には、コンプレッサインペラの圧入に対して適切な荷重管理(以下、圧入力管理と称す)などが求められる。
特許文献1では、この軸力を特定するための技術が開示されている。この技術において、タービン軸は、コンプレッサインペラが取り付けられる部位に、軸方向に延伸する面取り部を有する。また、この面取り部には、歪みゲージが取り付けられる。軸力は、歪みゲージによって計測されたタービン軸の歪みから導出される。なお、歪みゲージのリード線は、面取り部からタービン軸の軸端まで連通する孔を通じて、外部に引き出されている。
上述した特許文献1のように、歪みゲージの出力値によって軸力を導出する技術は、試験機などに対して正確な軸力を測定する場合に有効である。しかし、量産機に対して行うには、歪みゲージの回収が困難である上、測定のための工数が多くコスト高となる。
本発明の目的は、低コストでタービン軸と回転部材およびコンプレッサインペラの軸力が適正であるかどうかを確認することが可能となるインペラの締結検査方法、インペラの締結方法、インペラの締結検査装置、およびインペラの締結装置を提供することである。
本発明の第1の態様はインペラの締結検査方法であって、ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられ、該インペラのうち、少なくとも一方が締結部材で締結されると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材が締結されたタービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える工程と、前記タービン軸の振動を測定する工程と、測定した前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する工程と、を含むことを要旨とする。
本発明の第2の態様はインペラの締結方法であって、ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられたタービン軸に対し、該インペラのうちの少なくとも一方を締結部材で締結すると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材を該タービン軸に締結する工程と、前記タービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える工程と、前記タービン軸の振動を測定する工程と、測定した前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する工程と、を含むことを要旨とする。
本発明の第3の態様はインペラの締結検査装置であって、ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられ、該インペラのうち、少なくとも一方が締結部材で締結されると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材が締結されたタービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える加振部と、前記タービン軸の振動を測定する測定部と、測定された前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、を備えることを要旨とする。
本発明の第4の態様はインペラの締結装置であって、ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられたタービン軸に対し、該インペラのうちの一方を、締結部材で締結すると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材を締結する締結部と、前記タービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える加振部と、前記タービン軸の振動を測定する測定部と、測定された前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、を備えることを要旨とする。
本発明によれば、低コストでタービン軸と回転部材およびコンプレッサインペラの軸力が適正であるかどうかを確認することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、過給機Cの概略断面図である。以下では、図1の矢印Lで示す方向を過給機Cの左側とし、矢印Rで示す方向を過給機Cの右側として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備える。過給機本体1は、ベアリングハウジング2と、締結機構3によってベアリングハウジング2の左側に連結されるタービンハウジング4と、締結ボルト5によってベアリングハウジング2の右側に連結されるコンプレッサハウジング6と、を備える。過給機本体1は、これらの一体化によって、形成されている。
ベアリングハウジング2のタービンハウジング4近傍の外周面には、ベアリングハウジング2の径方向に突出する突起2aが設けられている。また、タービンハウジング4のベアリングハウジング2近傍の外周面には、タービンハウジング4の径方向に突出する突起4aが設けられている。ベアリングハウジング2とタービンハウジング4は、突起2a、4aを締結機構3によってバンド締結して固定される。締結機構3は、突起2a、4aを挟持するカップリングで構成される。
ベアリングハウジング2には、過給機Cの左右方向に貫通する軸受孔2bが形成されている。軸受孔2bにはラジアル軸受7が設けられている。ラジアル軸受7は、タービン軸8を回転自在に支持する。タービン軸8の左端部(一端)にはタービンインペラ9が一体的に固定されている。タービンインペラ9は、タービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、タービン軸8の右端部(他端)にはコンプレッサインペラ10が一体的に固定されている。コンプレッサインペラ10は、コンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には吸気口11が形成されている。吸気口11は、過給機Cの右側に開口し、エアクリーナ(図示せず)に接続される。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、これら両ハウジング2、6の対向面が、空気を昇圧するディフューザ流路12を形成する。ディフューザ流路12は、タービン軸8(コンプレッサインペラ10)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されており、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ10を介して吸気口11に連通している。
また、コンプレッサハウジング6には、ディフューザ流路12よりもタービン軸8(コンプレッサインペラ10)の径方向外側に位置する環状のコンプレッサスクロール流路13が設けられている。コンプレッサスクロール流路13は、エンジン(図示せず)の吸気口と連通し、ディフューザ流路12にも連通している。コンプレッサインペラ10が回転すると、吸気口11からコンプレッサハウジング6内に空気が吸気され、当該吸気された空気は、コンプレッサインペラ10の翼間を流通する過程において遠心力の作用により増速され、ディフューザ流路12およびコンプレッサスクロール流路13で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれる。
タービンハウジング4には吐出口14が形成されている。吐出口14は、過給機Cの左側に開口し、排気ガス浄化装置(図示せず)に接続される。また、タービンハウジング4には、流路15と、この流路15よりもタービン軸8(タービンインペラ9)の径方向外側に位置する環状のタービンスクロール流路16とが設けられている。タービンスクロール流路16は、排気ガスのガス流入口(図示せず)と連通し、流路15にも連通している。したがって、排気ガスは、エンジン(図示せず)の排気マニホールドから排出された後、ガス流入口に導かれる。さらに、排気ガスは、ガス流入口からタービンスクロール流路16に導かれ、流路15およびタービンインペラ9を介して吐出口14に導かれる。この流通過程において、排気ガスはタービンインペラ9を回転させる。タービンインペラ9の回転力は、タービン軸8を介してコンプレッサインペラ10に伝達される。その結果、コンプレッサインペラ10の回転力によって、空気が昇圧され、エンジンの吸気口に導かれる。
図2は、タービンハウジング4とコンプレッサハウジング6を取り付ける前の過給機Cの概略断面図である。図1と同様、図2の矢印Lが示す方向を過給機Cの左側とし、矢印Rが示す方向を過給機Cの右側として説明する。図2に示すように、ベアリングハウジング2の内部には2つのスラスト軸受20、21が設けられている。スラスト軸受20、21はスラストカラー22を挟んで左右に配され、タービン軸8に作用するスラスト荷重を受ける。スラスト軸受20、21およびスラストカラー22には、タービン軸8が挿通されている。
スラストカラー22の右側には油切り23が隣接している。油切り23の左側の端部が、スラスト軸受21に挿通されている。油切り23の右側は、シールプレート24に挿通されている。油切り23は、径方向外方に突出した部位を有する。この部位は、スラスト軸受21およびシールプレート24の間におけるシールプレート24寄りに位置し、潤滑油を径方向外方に飛散させることで、シールプレート24から右側への潤滑油漏れを抑制する。また、油切り23の右側にはコンプレッサインペラ10が隣接している。
回転部材25は、スラストカラー22と油切り23で構成される。回転部材25とコンプレッサインペラ10は、タービン軸8と一体的に回転するようにタービン軸8に締結されている。径方向におけるスラスト軸受20とタービン軸8との間には隙間が設けられ、互いに相対的に回転可能となっている。径方向における油切り23とスラスト軸受21との間にも隙間が設けられ、互いに相対的に回転可能となっている。さらに、油切り23とシールプレート24との間にも隙間が設けられ、互いに相対回転可能となっている。
図3は、タービン軸8と回転部材25およびコンプレッサインペラ10の締結を説明するための説明図である。タービンインペラ9は、タービン軸8に溶接などで固定され、タービン軸8と一体的に回転する。一方、コンプレッサインペラ10は、スラストカラー22や油切り23と共に、タービン軸8と一体的に回転するように、ナット26(締結部材)によってタービン軸8に締結されている。ナット26は、タービン軸8の軸端側に設けられたネジ溝8bに螺合する。
図3に示すように、タービン軸8には段部8aが形成されている。タービン軸8は、タービンインペラ9側の外径が、段部8aを境に、コンプレッサインペラ10側の外径よりも大きくなるように形成されている。スラストカラー22は、段部8aに当接する位置までタービン軸8に挿通される。
油切り23は、スラストカラー22に当接する位置までタービン軸8に挿通される。コンプレッサインペラ10は、油切り23に当接する位置までタービン軸8に挿通される。
コンプレッサインペラ10がタービン軸8に圧入された後、ナット26がタービン軸8のネジ溝8bに螺合する。タービン軸8の段部8aとナット26の間にスラストカラー22、油切り23、および、コンプレッサインペラ10が位置した状態で、ナット26がこれらを締め付ける。この締め付け(即ち、ナット26による締結力)が、タービン軸8の軸方向の圧縮力(軸力)を生じさせる。さらに、この軸力が、段部8a、スラストカラー22、油切り23、コンプレッサインペラ10、および、ナット26それぞれの当接部分に摩擦抵抗を生じさせる。そのため、タービン軸8に対し、各回転部材25やコンプレッサインペラ10が相対回転してしまう回転ずれが抑制され、回転部材25やコンプレッサインペラ10がタービン軸8と一体的に回転する。
また、コンプレッサインペラ10にタービン軸8を圧入することで、タービン軸8のうち、コンプレッサインペラ10への挿通部位とコンプレッサインペラ10の摩擦抵抗が大きくなる。従って、コンプレッサインペラ10とタービン軸8の回転ずれが一層抑制される。しかし、コンプレッサインペラ10にタービン軸8を圧入すると、タービン軸8の軸方向への移動に対しても摩擦抵抗が大きくなる。このため、コンプレッサインペラ10が隙間なく、スラストカラー22や油切り23まで挿入させるために、圧入力管理などが必要となる。
また、図2に示すように、ナット26による回転部材25やコンプレッサインペラ10の締め付けは、ベアリングハウジング2やラジアル軸受7にタービン軸8を挿通し、スラスト軸受20、21やシールプレート24を取り付けた状態で行われる。そのため、回転部材25やコンプレッサインペラ10はベアリングハウジング2に覆われている。例えば、段部8a、スラストカラー22、油切り23、および、コンプレッサインペラ10が軸方向に当接する位置までタービン軸8が挿通されているかを外部から視認できない。また、スラストカラー22や油切り23に外部から力を加えることで、これらをタービン軸8の回転方向に回すこともできない。すなわち、直接的にスラストカラー22や油切り23に作用する軸力が適正であるかどうかを確認することは困難である。そこで、本実施形態では、タービン軸8の振動を測定および解析して、間接的に軸力が適正であるかどうかを確認する。
具体的には、図2に示すように、過給機Cの組立時、タービンハウジング4やコンプレッサハウジング6を取り付ける前の段階で、測定部27がナット26の外周面26aに設置される。測定部27は、物体の振動を直接検知する加速度計(ピックアップ)などで構成される。測定部27が設置された後、タービン軸8に振動が与えられる。例えば、図2中の矢印で示すように、タービンインペラ9の軸方向の突出部位9aの外周面に、タービン軸8の径方向に小さな衝撃が加えられる(ハンマリング)。なお、測定部27は、上記の振動に伴って発生する音を検知する騒音計で構成されてもよい。ただし、タービン軸8に加えられる振動は、タービン軸8などで構成される回転部品のバランスや強度に影響を与えない程度に小さく設定される。この場合、騒音計では、振動に伴って発生する音と周囲の雑音との判別が難しくなる可能性がある。従って、加えられる振動の大きさによっては、測定部27は振動を直接検知する構成が望ましい場合がある。
図4(a)及び図4(b)は、振動数と軸力の関係について説明するための説明図である。測定部27の出力値に基づいて、タービン軸8の振動を解析して固有値を求めると、振動のピークを示す振動数a、または、振動数bなどの振動数(固有値)が観測される(図4(a)参照)。
図4(b)に示すように、軸力が閾値α以下の場合、固有値は大凡振動数aとなる。そして、軸力が閾値αから閾値αより大きい閾値βまでは、振動数aから振動数aよりも大きい振動数bまで、固有値が軸力に比例した値をとる。また、軸力が閾値β以上の場合、固有値が大凡振動数bとなる。
軸力が閾値α以下の場合、タービン軸8に対し、回転部材25やコンプレッサインペラ10が重りとして作用するため、固有値が低くなっている。この状態では軸力が不足している。また、軸力が閾値β以上の場合、軸力が十分に発生し、タービン軸8と回転部材25およびコンプレッサインペラ10が一体となって振動している状態であり、固有値が高くなっている。この状態では軸力が十分に生じている。軸力が閾値αから閾値βまでは、その遷移状態となっている。
このような軸力と固有値の関係から、固有値に基づいて軸力が適正であるかどうかを確認することが可能となる。例えば、図3に示す状態において、軸力が十分に生じていることを直接的に確認し、ナット26の外周面26aに測定部27を設置し、タービンインペラ9の軸方向の突出部位9aに振動を与え、その振動を測定および解析する。そして、振動の測定誤差などを勘案して、固有値の大凡の範囲(設定範囲)を予め特定しておく。この設定範囲には、少なくとも、上記のような軸力が不足しているときの振動の固有値である振動数aが含まれないように設定される。また、設定範囲は、同一の型の過給機Cに関して、少なくとも一度特定すればよい。
そして、図2に示す状態まで過給機Cを組み立てた上で、ナット26の外周面26aに測定部27を設置し、タービンインペラ9の軸方向の突出部位9aに振動を与え、その振動を測定および解析する。ここでは、測定部27は、ナット26の振動を測定することで、ナット26と一体に振動するタービン軸8の振動を間接的に測定している。
そして、タービン軸8の振動の固有値が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する。換言すれば、タービン軸8の振動について、予め設定された設定範囲の振動数でピークが表れるか否かを判定する。
その結果、タービン軸8の振動の固有値が、予め設定された設定範囲に含まれれば、軸力が十分に発生し、タービン軸8と回転部材25およびコンプレッサインペラ10が一体となっていることがわかる。また、タービン軸8の振動の固有値が、予め設定された設定範囲に含まれなければ(予め設定された設定範囲の振動数でピークが表れなければ)、組立装置のラインから排出する。
図5は、組立装置100の機能ブロック図である。図5中、矢印は信号の流れを示す。図5に示すように、組立装置100(インペラの締結装置)は、締結部101と、加振部102と、測定部27と、制御部103(判定部)とを備える。各機能部の具体的な処理については、図6、7の説明図を参照しながら詳述する。
図6は、組立装置100について説明するための第1の図であり、図7は、組立装置100について説明するための第2の図である。図6、7に示すように、組立装置100は、第1組立装置110および第2組立装置120で構成される。
図6に示す第1組立装置110においては、基台110aの上方に、加熱部111、圧入部112、搬出部113が設置されている。加熱部111は、円盤状のターンテーブル111aとヒータ(図示せず)を有する。ターンテーブル111aは、基台110aに立設する柱部材111bによって中央部分が下方支持され、柱部材111bを中心にモータ(図示せず)などの動力によって回転する。
コンプレッサインペラ10がターンテーブル111a上に搬送された後、ヒータがタービン軸8を挿通するためのコンプレッサインペラ10の孔に挿通される。ターンテーブル111aが回転している間、コンプレッサインペラ10はヒータによって加熱され、これにより当該孔の内径が拡大する。
タービンハウジング4、コンプレッサインペラ10、ナット26、および、コンプレッサハウジング6が取り付けられる前の過給機C、すなわち、コンプレッサインペラ10圧入前の過給機C(以下、過給機C1と称す)は、冶具J1に取り付けられて、ターンテーブル111aの下方に搬送される。
そして、コンプレッサインペラ10が、ターンテーブル111aの回転によって過給機C1の上方に到達すると、組入部111cが、過給機C1のタービン軸8を、コンプレッサインペラ10に挿通させる。そして、冶具J1が冶具J2に取り換えられた後、過給機C1は、圧入部112に搬送される。
圧入部112は、油圧シリンダなどのアクチュエータ112aを有する、アクチュエータ112aは、制御部103の制御に応じた圧力でコンプレッサインペラ10を押圧する。この押圧によって、過給機C1のタービン軸8がコンプレッサインペラ10に圧入される。コンプレッサインペラ10が圧入された過給機C、すなわち、ナット26による締結が完了する前の過給機C(以下、過給機C2と称す)は、アクチュエータ112aによる押圧が継続した状態で、冷却部(図示せず)によって冷却される。冷却部の冷却は、例えば、圧縮空気の噴射によって遂行される。
冷却された過給機C2は、搬出部113に搬送される。冶具J2は、過給機C2から取り外される。その後、過給機C2は第2組立装置120に搬送される。このとき、タービン軸8のコンプレッサインペラ10側の軸端側に、ナット26が仮締めされる。
図7に示す第2組立装置120においては、基台120aの上方に、締結部101、搬出部121、検査部122が設けられている。過給機C2は、締結部101に搬送され、冶具J3が取り付けられる。このとき、ナット26は仮締めされたままの状態にある。
締結部101は、ナットランナー101aを有する。ナットランナー101aは、制御部103の制御に応じたトルクで、過給機C2の仮締めされていたナット26を本締めする。
ナット26が本締めされ、軸力の検査前の過給機C(以下、過給機C3と称す)は、搬出部121に搬送される。搬出部121は、冶具J3を過給機C3から取り外す。その後、過給機C3は検査部122に搬送される。
そして、過給機C3は、冶具J4に載置される。さらに、ナット26の外周面26a(図2参照)には、測定部27が設置される。
検査部122は、加振部102、および、上記の測定部27を有する。加振部102は、例えば、先端に金属棒102aが取り付けられたロボットアームで構成され、制御部103の制御に応じ、タービンインペラ9の軸方向の突出部位9a(図2参照)に振動を与える。ここで、加振部102の構成は、所望の振動を与えられる範囲内において、任意に構成できる。
制御部103は、測定部27の出力値に基づいて、タービン軸8(ナット26)の振動の固有値が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する。制御部103は、タービン軸8の振動の固有値が、予め設定された設定範囲に含まれれば、軸力が十分に発生しているものと判定する。この場合、制御部103は、検査を終えた過給機Cを、タービンハウジング4やコンプレッサハウジング6の締結工程に進める。
一方、タービン軸8の振動の固有値が、予め設定された設定範囲に含まれていない場合、軸力が不十分である可能性が高い。従って、制御部103は、過給機Cを組立装置100のライン外に排出する。
図8は、インペラの締結方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図8に示すように、まず、過給機Cは、上記の圧入前の状態まで、過給機Cを組み立てる(S200)。即ち、S200の工程において、過給機C1が組み上がる。そして、加熱部111はコンプレッサインペラ10を加熱し(S202)、圧入部112は過給機C1のタービン軸8にコンプレッサインペラ10を圧入する(S204)。その後、ナット26が過給機C2のタービン軸8に仮締めされ(S206)、締結部101によって本締めされる(S208)。
このように、タービン軸8は、ベアリングハウジング2に挿通され、ベアリングハウジング2から突出し、その両端にインペラ(タービンインペラ9およびコンプレッサインペラ10)が設けられる。このタービン軸8に対して、コンプレッサインペラ10が、ナット26によって締結される。このときのナット26による締結力(軸力)によって、回転部材25とコンプレッサインペラ10とが、コンプレッサインペラ10と一体的にタービン軸8に締結される。
過給機C3において、測定部27がナット26の外周面26a(図2参照)に設置される(S210)。続いて、加振部102は、タービン軸8に溶接されたタービンインペラ9の軸方向の突出部位9a(図2参照)に振動を与えることで、タービン軸8に対し間接的に振動を与える(S212)。
そして、外周面26a(図2参照)上の測定部27は、ナット26の振動から、間接的にタービン軸8の振動を測定する(S214)。
制御部103は、測定部27が測定したタービン軸8の振動の固有値が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する(S216)。設定範囲に含まれれば(S216におけるYES)、制御部103は、タービンハウジング4やコンプレッサハウジング6の締結などの処理を行う。設定範囲に含まれない場合(S216におけるNO)、制御部103は、組立装置100のライン外に排出する(S218)。なお、ナットランナー101aによって本締めされたトルクが予め設定されたトルクよりも小さいと確認された場合、制御部103は、ナットランナー101aの締付けトルクを再設定し、本締め処理ステップS208の処理に戻ってもよい。
上述した組立装置100およびインペラの締結方法によれば、製造コストの上昇を抑えて、タービン軸8と回転部材25間の軸力が適正であるかどうかを確認することが可能となる。
また、上述した実施形態では、過給機Cの組立装置100およびインペラの締結方法について説明したが、かかる組立装置100およびインペラの締結方法のうち、タービン軸8の段部8a、回転部材25、および、コンプレッサインペラ10に作用する軸力が適正であるかどうかを検査する処理を遂行する加振部102、測定部27、制御部103(判定部)を備えるインペラの締結検査装置、および、加振処理ステップS212、測定処理ステップS214、および、判定処理ステップS216を行う検査方法も提供される。かかるインペラの締結検査装置およびインペラの締結検査方法によっても、上述した組立装置100およびインペラの締結方法と同様の効果を有する。
上述した実施形態では、測定部27をナット26の外周面26aに設置し、タービンインペラ9の軸方向の突出部位9aに径方向の衝撃を与える場合について説明したが、測定部27は、図3に示すタービンインペラ9、コンプレッサインペラ10、タービン軸8、および、回転部材25のいずれに設置してもよいし、あるいは、組立装置100、インペラの締結検査装置、または、冶具J4などに常時設置されていてもよい。この場合、測定部27を過給機C3に着脱する作業を省くことができる。また、衝撃を与える部位は、タービン軸8であって直接的にタービン軸8に加振してもよい。また、タービン軸8に振動を生じさせることができれば、他の何れの場所であってもよい。また、衝撃以外の外力によってタービン軸8に振動を与えてもよい。
また、上述した実施形態では、組立装置100が第1組立装置110と第2組立装置120で構成される場合について説明したが、組立装置を一つの装置で構成し、第1組立装置110と第2組立装置120で行われる処理を遂行させてもよい。
また、上述した実施形態では、第2組立装置120において、締結部101による処理と検査部122による処理が行われる場所が異なる場合について説明したが、締結部101による処理と検査部122による処理が行われる場所が同じであってもよい。この場合、過給機C3を搬送する作業を省くことが可能となる。
また、上述した実施形態では、回転部材25がスラストカラー22と油切り23で構成される場合について説明したが、回転部材として、スラストカラー22および油切り23は必須の構成ではなく、また、ナット26の締結力でタービン軸8と一体的に締結される他の部材を回転部材に含んでもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、タービン軸に回転部材を締結したときの締結力が適切であるかどうかを確認するインペラの締結検査方法、インペラの締結方法、インペラの締結検査装置、およびインペラの締結装置に利用することができる。
本発明の第1の態様はインペラの締結検査方法であって、ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられ、該インペラのうち、少なくとも一方が締結部材で締結されると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材が締結されたタービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える工程と、前記タービン軸の振動を測定する工程と、測定した前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する工程と、を含むことを要旨とする。
前記振動を与える工程において、前記ベアリングハウジングにタービンハウジングやコンプレッサハウジングを締結する前に前記タービン軸に対して前記振動を与えてもよい。
前記振動を与える工程において、前記ベアリングハウジングにタービンハウジングやコンプレッサハウジングを締結する前に前記タービン軸に対して前記振動を与えてもよい。
本発明の第2の態様はインペラの締結方法であって、ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられたタービン軸に対し、該インペラのうちの少なくとも一方を締結部材で締結すると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材を該タービン軸に締結する工程と、前記タービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える工程と、前記タービン軸の振動を測定する工程と、測定した前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する工程と、を含むことを要旨とする。
前記振動を与える工程において、前記ベアリングハウジングにタービンハウジングやコンプレッサハウジングを締結する前に前記タービン軸に対して前記振動を与えてもよい。
前記振動を与える工程において、前記ベアリングハウジングにタービンハウジングやコンプレッサハウジングを締結する前に前記タービン軸に対して前記振動を与えてもよい。
本発明の第3の態様はインペラの締結検査装置であって、ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられ、該インペラのうち、少なくとも一方が締結部材で締結されると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材が締結されたタービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える加振部と、前記タービン軸の振動を測定する測定部と、測定された前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、を備えることを要旨とする。
前記加振部は、前記ベアリングハウジングにタービンハウジングやコンプレッサハウジングを締結する前に前記タービン軸に対して前記振動を与えるものであってもよい。
前記加振部は、前記ベアリングハウジングにタービンハウジングやコンプレッサハウジングを締結する前に前記タービン軸に対して前記振動を与えるものであってもよい。
本発明の第4の態様はインペラの締結装置であって、ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられたタービン軸に対し、該インペラのうちの一方を、締結部材で締結すると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材を締結する締結部と、前記タービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える加振部と、前記タービン軸の振動を測定する測定部と、測定された前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、を備えることを要旨とする。
前記加振部は、前記ベアリングハウジングにタービンハウジングやコンプレッサハウジングを締結する前に前記タービン軸に対して前記振動を与えるものであってもよい。
前記加振部は、前記ベアリングハウジングにタービンハウジングやコンプレッサハウジングを締結する前に前記タービン軸に対して前記振動を与えるものであってもよい。
Claims (4)
- ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられ、該インペラのうち、少なくとも一方が締結部材で締結されると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材が締結されたタービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える工程と、
前記タービン軸の振動を測定する工程と、
測定した前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する工程と、
を含むことを特徴とするインペラの締結検査方法。 - ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられたタービン軸に対し、該インペラのうちの少なくとも一方を締結部材で締結すると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材を該タービン軸に締結する工程と、
前記タービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える工程と、
前記タービン軸の振動を測定する工程と、
測定した前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する工程と、
を含むことを特徴とするインペラの締結方法。 - ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられ、該インペラのうち、少なくとも一方が締結部材で締結されると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材が締結されたタービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える加振部と、
前記タービン軸の振動を測定する測定部と、
測定された前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、
を備えることを特徴とするインペラの締結検査装置。 - ベアリングハウジングに挿通され、該ベアリングハウジングから突出する両端にインペラが設けられたタービン軸に対し、該インペラのうちの一方を、締結部材で締結すると共に、該締結部材による締結力で、該インペラと一体的に回転する回転部材を締結する締結部と、
前記タービン軸に対し、直接、または、間接的に振動を与える加振部と、
前記タービン軸の振動を測定する測定部と、
測定された前記タービン軸の振動のピークとなる振動数が、予め設定された設定範囲に含まれるか否かを判定する判定部と、
を備えることを特徴とするインペラの締結装置。
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