JPWO2014167814A1 - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の誘導加熱装置は、複数の加熱コイル(11a、11b、11c)と複数のインバータ(46、56)と複数の切替回路(81a、81b、81c)と指令手段(23)とセンサ群(21)と鍋検知手段(22)とを備える。加熱コイルに高周波電流を供給するインバータの数は加熱コイルの数より少ない。各切替回路は、各加熱コイルをいずれかのインバータに接続する又はどのインバータにも接続しないように、各加熱コイルの電路を切り替える。指令手段は、インバータの駆動および切替回路の切り替えを制御する。センサ群に含まれる各センサは、インバータによる電力供給に対する、加熱コイルを含む共振回路の反応を検知する。鍋検知手段は、センサの出力に応じて加熱コイルに被加熱物(91)が載置されるか否かを検知する。本発明によれば、複数の加熱コイルを有する誘導加熱装置において、安全性の維持およびコストの低減が図れる。

Description

本発明は、誘導加熱装置に関し、特に、天板上に載置された調理用鍋などの被加熱物を誘導加熱する誘導加熱調理器に関する。
このような誘導加熱調理器において、単一のインバータに接続された共振周波数の異なる二つの加熱コイルを、インバータから供給される高周波電流の周波数を調整することで制御する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この方法によれば、加熱コイルの数と同数のインバータを備える必要がないため、装置のコストを低減することができる。
しかしながら、複数の加熱コイルが単一のインバータに接続されているため、誘導加熱時には被加熱物が載置されない加熱コイルにも、常に誘導加熱のための高周波電流が供給される。
このため、被加熱物が載置されない加熱コイルに導通損失が発生し、加熱効率が低下する可能性がある。漏洩磁界による、周辺機器におけるノイズ障害を発生させるおそれもある。
上記課題を解決するためには、例えば、リレーを用いて電路の接続および切断を行い、不要な加熱コイルに対しては、インバータから供給される高周波電流を遮断する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
この方法によれば、必要な加熱コイルにのみ高周波電流が供給されるため、不要な通電による導通損失の発生を防止し、ノイズ障害の発生を低減することができる。
近年、天板上の任意の場所に載置された複数の被加熱物を同時に誘導加熱することができる誘導加熱調理器が注目されている(例えば、特許文献3参照)。
このような誘導加熱調理器においては、マトリクス状に配置された多数の加熱コイルと、各加熱コイルに対する専用のインバータとが設けられ、被加熱物が載置されているか否かを検知するための高周波電流を、各インバータから対応の加熱コイルに供給することで把握される天板上における一つ以上の被加熱物の載置状況に応じて、適切な加熱コイルのみに誘導加熱用の高周波電流が供給される。
当然のことながら、特許文献3に記載された誘導加熱構成においては、加熱コイルの数と同数のインバータが必要となるため、装置のコストは増大する。
そこで、特許文献2に記載された方法を用いて、複数の加熱コイルに対して、一つのインバータを割り当て、切替回路を用いて通電する加熱コイルを切り替える方法が考えられている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、特許文献4に記載された方法は、インバータとの間の電路が切断された加熱コイルに対しては、被加熱物が載置されているか否かを検知できず、天板上の被加熱物の載置状況を認識することができないという課題を有している。
なお、本明細書においては、簡単のため、誘導加熱のための高周波電流を誘導加熱電流と、加熱コイルの上方に被加熱物が載置されたか否かを判断することを鍋検知と、そのために加熱コイルに供給される、誘導加熱電流に比べて非常に小さな高周波電流を鍋検知電流と呼ぶ。
また、正確には「被加熱物が加熱コイルの上方の天板に載置される」または「被加熱物が加熱コイルの上方に載置される」と記載するべきところを、単に「被加熱物が加熱コイルに載置される」と表現する。
特開2012−124081号公報 特開平9−140561号公報 米国特許第7759616号明細書 欧州特許出願公開第2380399号明細書
本発明は、従来の課題を解決するもので、複数の加熱コイルと、加熱コイルの数より少ない数のインバータとを備え、任意の場所に載置された一つ以上の被加熱物を適切に誘導加熱することができる誘導加熱装置を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、被加熱物を載置するための天板と、複数の加熱コイルと、複数のインバータと、複数の切替回路と、指令手段と、センサと、鍋検知手段とを備える。
複数の加熱コイルは、天板の下方に配置され、第1および第2の加熱コイルを含む。複数のインバータは、第1および第2のインバータを含み、加熱コイルに電力を供給する。なお、インバータの数は、加熱コイルの数より少ない。
複数の切替回路は、加熱コイルをいずれかのインバータに接続するように、又は、いずれのインバータにも接続しないように、各加熱コイルの電路を切り替える。
指令手段は、インバータによる電力供給、および、切替回路の切り替えを制御する。
センサは、インバータによる電力供給に対する、加熱コイルを含む共振回路の反応を検知する。鍋検知手段は、センサの出力に応じて加熱コイルに被加熱物が載置されるか否かを検知する。
本発明の誘導加熱装置は、特に、少なくとも第1および第2の加熱コイルが、第1のインバータと電路を構成する場合において、鍋検知手段が、第1の加熱コイルには被加熱物が載置され、第2の加熱コイルには被加熱物が載置されていないことを検知したとき、指令手段は、第1の加熱コイルまたは第2の加熱コイルが第1のインバータに接続されないように、切替回路を切り替えることを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱装置において、加熱コイルの数と同じ数のインバータを設けることなく、被加熱物が載置された加熱コイルだけに誘導加熱電流を供給し、被加熱物が載置されない加熱コイルには鍋検知電流を供給することができる。
被加熱物が載置されない加熱コイルに、別の被加熱物がさらに載置された場合、切替回路により他のインバータとの電路を新たに構成して、別途誘導加熱を行うことができる。
このようにして、複数の加熱コイルと、加熱コイルの数より少ない数のインバータとを備えた誘導加熱装置において、不要な通電による導通損失を防止し、漏洩磁界を抑制しつつ、任意の場所に載置された一つ以上の被加熱物を適切に誘導加熱することができる。
図1は、実施の形態1にかかる誘導加熱装置の概略上面図である。 図2は、実施の形態1にかかる誘導加熱装置の回路ブロック図である。 図3は、実施の形態1における誘導加熱装置上の被加熱物の載置位置を示す図である。 図4は、実施の形態1における切替回路の一状態を示す図である。 図5は、実施の形態2における誘導加熱装置上の被加熱物の載置位置を示す図である。 図6は、実施の形態2における切替回路の一状態を示す図である。 図7は、実施の形態3における誘導加熱装置上の被加熱物の載置位置を示す図である。 図8は、実施の形態3にかかる切替回路の一状態を示す図である。 図9は、実施の形態4にかかる誘導加熱装置における加熱コイルの配置、および、加熱コイルのグループ分けを示す図である。 図10は、実施の形態4にかかる誘導加熱装置の回路ブロック図である。 図11は、実施の形態4にかかる誘導加熱装置における被加熱物の載置位置、および、加熱コイルのグループ分けを示す拡大図である。 図12は、実施の形態4にかかる誘導加熱装置における被加熱物の載置位置、および、加熱コイルのグループ分けを示す拡大図である。 図13は、実施の形態5にかかる誘導加熱装置の回路ブロック図である。
第1の発明にかかる誘導加熱装置は、被加熱物を載置するための天板と、複数の加熱コイルと、複数のインバータと、複数の切替回路と、指令手段と、センサと、鍋検知手段とを備える。
複数の加熱コイルは、天板の下方に配置され、第1および第2の加熱コイルを含む。複数のインバータは、少なくとも第1および第2のインバータを含み、加熱コイルに電力を供給する。なお、インバータの数は、加熱コイルの数より少ない。
複数の切替回路は、加熱コイルをいずれかのインバータに接続するように、又は、いずれのインバータにも接続しないように、各加熱コイルの電路を切り替える。
指令手段は、インバータによる電力供給、および、切替回路の切り替えを制御する。
センサは、インバータによる電力供給に対する、加熱コイルを含む共振回路の反応を検知する。鍋検知手段は、センサの出力に応じて加熱コイルに被加熱物が載置されるか否かを検知する。
本発明の誘導加熱装置は、特に、少なくとも第1および第2の加熱コイルが、第1のインバータと電路を構成する場合において、鍋検知手段が、第1の加熱コイルには被加熱物が載置され、第2の加熱コイルには被加熱物が載置されていないことを検知したとき、指令手段は、第1の加熱コイルまたは第2の加熱コイルが第1のインバータに接続されないように、切替回路を切り替えることを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱装置において、加熱コイルの数と同じ数のインバータを設けることなく、被加熱物が載置された加熱コイルだけに誘導加熱電流を供給し、被加熱物が載置されない加熱コイルには鍋検知電流を供給することができる。
被加熱物が載置されない加熱コイルに、別の被加熱物がさらに載置された場合、切替回路により他のインバータとの電路を新たに構成して、別途誘導加熱を行うことができる。
このようにして、複数の加熱コイルと、加熱コイルの数より少ない数のインバータとを備えた誘導加熱装置において、不要な通電による導通損失を防止し、漏洩磁界を抑制しつつ、任意の場所に載置された一つ以上の被加熱物を適切に誘導加熱することができる。
また、コストおよび部品配置の観点から、本発明は、特に、多数の加熱コイルをマトリクス状に備えた誘導加熱装置に有効である。
第2の発明は、第1の発明において、指令手段が、第1の加熱コイルが第1のインバータと電路を構成し、第2の加熱コイルが第2のインバータと電路を構成するように、切替回路を切り替えるものである。
本発明によれば、被加熱物が載置されない加熱コイルは、被加熱物が載置され誘導加熱電流が供給される加熱コイルと別々の電路を構成することができ、別のインバータから鍋検知電流が供給可能となる。
第3の発明は、第1の発明において、鍋検知手段が、隣り合う二つ以上の加熱コイルに単一の被加熱物が載置されたと判断した場合、指令手段が、隣り合う二つ以上の加熱コイルが第1のインバータと電路を構成するように切替回路を切り替えるものである。
本発明によれば、単一の被加熱物を加熱する複数の加熱コイルに対して、一つのインバータを割り当て、当該インバータから誘導加熱電流を供給することができる。
第4の発明は、第3の発明において、指令手段が、隣り合う二つ以上の加熱コイルに第1のインバータから供給される電力が所定値を超えると、二つ以上の加熱コイルのうちの少なくとも一つの加熱コイルが第2のインバータと電路を構成するように切替回路を切り替える。
本発明によれば、多数の加熱コイルにまたがる大きな鍋を誘導加熱する場合に、それらの加熱コイルに対して複数のインバータから誘導加熱電流を供給することができる。
このため、比較的小さな出力を有するインバータを多数用いることが可能となり、設計の自由度が向上する。
比較的小さな出力を有するインバータが用いられる場合、スイッチング素子のための冷却機能が省略できる可能性があるので、コストおよび設計自由度の観点から、本発明は、特に、多数の加熱コイルをマトリクス状に備えた誘導加熱装置に有効である。
第5の発明は、第1の発明において、指令手段が、すべてのインバータを動作させる場合、被加熱物が載置されない加熱コイルがいずれのインバータとも電路を構成しないように、切替回路を切り替えるものである。
本発明によれば、加熱コイルの数より少ない数のインバータを最大限有効に使用することができる。例えば、一つの加熱コイルに一つの被加熱物が載置された場合を想定すると、最大で、インバータの数と同数の被加熱物を同時に別々に誘導加熱することができる。
第6の発明は、第5の発明において、誘導加熱電流は供給できないが、鍋検知電流は供給できる補助回路をさらに備え、指令手段は、被加熱物の載置が検知されない加熱コイルが補助回路と電路を構成するように切替回路を切り替えるものである。
本発明によれば、鍋検知のために必ずしもインバータを用いる必要がなくなり、すべてのインバータが誘導加熱電流を供給中であっても鍋検知を行うことができる。このため、いかなるインバータの稼働状況においても、すべての被加熱物の載置状況を把握することが可能となる。
第7の発明は、第1の発明において、指令手段に加熱開始および加熱停止を指示するための操作部をさらに備え、指令手段は、操作部からの加熱開始の指示に応答して、切替回路の切り替えを行うものである。
本発明は、特に、多数の加熱コイルをマトリクス状に備えた誘導加熱装置において有効である。このような誘導加熱装置は、天板上の任意の場所に被加熱物を載置可能なため、例えば、一旦載置された被加熱物が直後に別の場所に移動させられる可能性があり、被加熱物が載置されても、必ずしもその位置で加熱が開始されるとはかぎらないからである。
本発明によれば、切替回路の不要な切り替え動作をなくすことができる。その結果、切り替え時の雑音が防止でき、故障の可能性が低減される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の全ての図において、同一又は対応の部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる誘導加熱装置の概略上面図であり、図2は、本実施の形態にかかる誘導加熱装置の回路ブロック図である。
図1および図2を参照しながら、本実施の形態にかかる誘導加熱装置10を構成する各要素および回路構成について詳述する。
実施の形態1にかかる誘導加熱装置10は、その上面に、鍋等の被加熱物を載置するための、ガラス、セラミック等の電気絶縁物で構成された平坦な天板13を備える。
誘導加熱装置10は、商用の交流電源40からの電力を整流し平滑するために、ダイオードブリッジ41、チョークコイル42及び平滑コンデンサ43を含む直流電源49と、ダイオードブリッジ51、チョークコイル52及び平滑コンデンサ53を含む直流電源59とを有する。
直流電源59の負極母線は、直流電源49の負極母線と接続され、直流電源49の負極母線と同電位を有する。
誘導加熱装置10は、天板13の下方に横一列に設けられ、実質的に同一形状、同一構成を有する三つの加熱コイル(加熱コイル11a、加熱コイル11b、加熱コイル11c)を備える。加熱コイル11aは第1の加熱コイルに相当し、加熱コイル11bは第2の加熱コイルに相当する。
加熱コイルに高周波電流が流れることにより発生する高周波磁界が、被加熱物である金属製の鍋などに伝わって被加熱物に渦電流が発生する。その渦電流の大きさと被加熱物の固有抵抗とに応じた発熱が生じることで誘導加熱が行われる。
誘導加熱装置10は、三つの共振回路(共振回路72a、共振回路72b、共振回路72c)を有する。共振回路72aは、加熱コイル11aと共振コンデンサ71aとが直列接続されて構成される。共振回路72aの一端は、直流電源の負極母線と接続される。
同様に、共振回路72bは、加熱コイル11bと共振コンデンサ71bとが直列接続されて構成される。共振回路72bの一端は、直流電源の負極母線と接続される。共振回路72cは、加熱コイル11cと共振コンデンサ71cとが直列接続されて構成される。共振回路72cの一端は、直流電源の負極母線と接続される。
誘導加熱装置10は、第1のインバータであるインバータ46と、第2のインバータであるインバータ56とを有する。
インバータ46は、逆導通ダイオードが並列接続されたスイッチング素子44と、逆導通ダイオードが並列接続されたスイッチング素子45とが直列接続されて構成される。
同様に、インバータ56は、逆導通ダイオードが並列接続されたスイッチング素子54と、逆導通ダイオードが並列接続されたスイッチング素子55とが直列接続されて構成される。
ドライブ回路48は、スイッチング素子44、45の通電制御を行うことにより、インバータ46を駆動する。ドライブ回路58は、スイッチング素子54、55の通電制御を行うことにより、インバータ56を駆動する。
誘導加熱装置10は、三つの切替回路(切替回路81a、切替回路81b、切替回路81c)を有する。
切替回路81aは、共振回路72aの他端を、スイッチング素子44とスイッチング素子45との接続点と、スイッチング素子54とスイッチング素子55との接続点とのいずれに接続するか、またはいずれにも接続しないかを、指令手段23からの指令に応じて選択し、加熱コイル11aの電路を決定する。
切替回路81bは、共振回路72bの他端を、スイッチング素子44とスイッチング素子45との接続点と、スイッチング素子54とスイッチング素子55との接続点とのいずれに接続するか、またはいずれにも接続しないかを、指令手段23からの指令に応じて選択し、加熱コイル11bの電路を決定する。
切替回路81cは、共振回路72cの他端を、スイッチング素子44とスイッチング素子45との接続点と、スイッチング素子54とスイッチング素子55との接続点とのいずれに接続するか、またはいずれにも接続しないかを、指令手段23からの指令に応じて選択し、加熱コイル11cの電路を決定する。
すなわち、加熱コイル11a〜11cはそれぞれ、切替回路81a〜81cによって、その一端が、スイッチング素子44とスイッチング素子45との接続点と接続された場合、インバータ46と並列接続され、スイッチング素子54とスイッチング素子55との接続点と接続された場合、インバータ56と並列接続される。
図2において、共振回路72aは、切替回路81aによってインバータ46と電路を構成する。共振回路72bは、切替回路81bによってインバータ46と電路を構成する。共振回路72cは、切替回路81cによってインバータ56と電路を構成する。
誘導加熱装置10は、共振回路72aのためのセンサ21a、共振回路72bのためのセンサ21b、共振回路72cのためのセンサ21cを含むセンサ群21を備える。
センサ21aは、共振コンデンサ71aに発生する電圧と、共振回路72aに流れる電流とを検知する。
同様に、センサ21bは、共振コンデンサ71bに発生する電圧、共振回路72bに流れる電流を検知する。センサ21cは、共振コンデンサ71cに発生する電圧、共振回路72cに流れる電流を検知する。
本実施の形態においては、加熱コイル11a、11b、11cへの通電に応じて、共振コンデンサに発生する電圧と共振回路に流れる電流とを検知する。しかしながら、被加熱物が載置されたか否かが検知できれば、検知する物理量の種類や検知場所は本実施の形態に限定されるものではない。
共振回路に流れる電流を検知する場合、センサ21a、21b、21cは、例えばカレントトランスを用いて、コンパレータ又はマイクロコンピュータでの処理が可能な電圧に変換する。高い電圧を検知する場合には、分圧抵抗を用いて実際の電圧に比例した低い電圧を検知すれば、コンパレータ又はマイクロコンピュータでの処理が可能な電圧に降圧することができる。
鍋検知手段22は、センサ21a〜21cの検知結果に応じて、加熱コイル11a、11b、11cのそれぞれに、鍋等の被加熱物が載置されているか否かを判断する。
被加熱物が載置され、まだ誘導加熱を開始していない加熱コイルについて、鍋検知手段22は、被加熱物が載置されない加熱コイルと同様に扱い、鍋検知電流を供給する。これにより、誘導加熱前に被加熱物を移動させると、鍋検知手段22はその変化を認識することができる。
すなわち、鍋検知手段22は、被加熱物が載置されない加熱コイル、および、被加熱物が載置され加熱開始していない加熱コイルに対して、順番に繰り返し鍋検知電流を供給し鍋検知を行う。
載置された被加熱物を誘導加熱中の加熱コイルについては、被加熱物を移動させると、供給中の誘導加熱電流に対する共振回路からの応答に変化が生じる。鍋検知手段22は、その変化をセンサの出力から読み取ることで、被加熱物の移動を認識することができる。
この場合、鍋検知手段22の鍋検知結果に応じて、後述する指令手段23が、加熱停止の指示信号を出力する。
操作部12は、天板13上の使用者側(図1における下側)の中央付近に設けられ、使用者の操作内容に応じて、加熱の開始又は停止、火力調整等の指令信号を出力する。
指令手段23は、操作部12からの指令信号を受けて、インバータ46を駆動するドライブ回路48と、インバータ56を駆動するためのドライブ回路58とに、操作部12からの指令信号に応じた駆動信号を出力する。
指令手段23は、鍋検知手段22の検知結果に基づいて、切替回路81a〜81cの接続を切り替えるための信号を出力する。なお、鍋検知手段22と指令手段23とは、ソフトウェアで構成され、マイクロコンピュータで構成される制御手段24に含まれる。
スナバコンデンサ47は、スイッチング素子44及びスイッチング素子45がオフされるときに発生するスイッチング損失を低減するために、スイッチング素子45と並列接続される。
同様に、スナバコンデンサ57は、スイッチング素子54及びスイッチング素子55がオフされるときに発生するスイッチング損失を低減するために、スイッチング素子55と並列接続される。
以下、本実施の形態における誘導加熱装置10の動作について説明する。
ここで、図2に示された切替回路81a〜81cの接続状態は、切替回路81a〜81cの初期状態、すなわち、主電源(不図示)がオンされた時の接続状態を示すものとし、図1に示されるように、主電源オン時に、天板13上に被加熱物は載置されていないものとする。
主電源がオンされると、切替回路81a〜81cの初期状態に応じて、インバータ46は共振回路72a、72bに、インバータ56は共振回路72cに、それぞれ鍋検知電流を供給し始める。
図3は、図1に示された誘導加熱装置10の加熱コイル11aに、被加熱物91が載置された様子を示している。
図2に示された切替回路81a〜81cの初期状態において、加熱コイル11aに被加熱物91が載置されると、センサ21aは、インバータ46から供給された鍋検知電流に応じた共振回路72aの電流、および、共振コンデンサ71aの電圧を検知する。鍋検知手段22は、センサ21aの出力に応じて、加熱コイル11aに被加熱物91が載置されたと判断する。
共振回路72aと同様に、共振回路72bにもインバータ46から鍋検知電流が供給され、鍋検知手段22は、センサ21bの出力に応じて、加熱コイル11bには被加熱物が載置されていないと判断する。
共振回路72cにはインバータ56が鍋検知電流を供給し、鍋検知手段22は、センサ21cの出力に応じて、加熱コイル11cに被加熱物が載置されていないと判断する。
鍋検知手段22の検知結果に応じて、指令手段23は、被加熱物91が載置された加熱コイル11aと被加熱物91が載置されていない加熱コイル11bとが、同一のインバータと電路を構成しないように、切替回路81bを切り替える。
図4は、図2に示された誘導加熱装置10の回路構成において、上記の通り、切替回路81a〜81cにより電路が決定された状態を示す図である。
図4に示されるように、加熱コイル11aには被加熱物91が載置され、切替回路81a〜81cにより、インバータ46は、共振回路72aとだけ電路を構成し、インバータ56は、共振回路72b、72cと電路を構成している。
この状態で、操作部12を介して加熱開始が指示されると、指令手段23は、インバータ46に、加熱コイル11aへの誘導加熱電流の供給を開始させる。このようにして、誘導加熱装置10は、インバータ46を用いて加熱コイル11aを駆動し、被加熱物91を誘導加熱する。
誘導加熱中、加熱コイル11b、11cに別の被加熱物が載置されたか否かを監視するため、指令手段23は、インバータ56に、加熱コイル11b、11cへの鍋検知電流の供給を繰り返し行わせる。
本実施の形態によれば、加熱コイルの数より少ない数のインバータを備えた誘導加熱装置10において、被加熱物91が載置された加熱コイル11aだけに、インバータ46から誘導加熱電流が供給され、加熱コイル11b、11cにはインバータ56から鍋検知電流が供給される。
このようにして、被加熱物が載置されない加熱コイルに対する不要な誘導加熱電流の供給による導通損失を防止し、漏洩磁界を抑制することができる。
被加熱物が載置されない加熱コイルには鍋検知電流が供給されるので、こられの加熱コイルを、別の被加熱物が載置されたことが検知可能な状態とすることができる。
切替回路81bの切り替え動作は、鍋検知手段22による鍋検知に応答して行う場合、指令手段23からの加熱開始の指令信号に応答して行う場合が考えられる。
前者の場合、被加熱物を移動させる度に、切り替え動作が行われるため、場合によっては、その動作が無駄になる可能性がある。例えば、切替回路がリレー回路である場合、不要な切り替え動作は、その都度カチッという雑音を発生させるだけでなく、故障の可能性を増加させる。従って、指令手段23は、操作部12からの加熱開始の指示に応答して、加熱開始の直前に切替回路を切り替えるのが望ましい。
なお、本実施の形態では、被加熱物91が載置された加熱コイル11aとインバータ46との電路が保持され、被加熱物91が載置されない加熱コイル11bがインバータ56と電路を構成するように切替回路81bが切り替えられる。しかし、本実施の形態に限定されるものではない。
例えば、被加熱物91が載置されない加熱コイル11bとインバータ46との電路が保持され、被加熱物91が載置された加熱コイル11aがインバータ56と電路を構成するように切替回路81aが切り替えられても、本実施の形態と同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2にかかる誘導加熱装置について説明する。
図5は、図1に示された誘導加熱装置10の加熱コイル11a、11bに、被加熱物91より幅の広い被加熱物92が載置された状態を示している。
ここでも、実施の形態1の場合と同様、主電源がオンされると、図2に示された切替回路81a〜81cの初期状態に応じて、インバータ46は共振回路72a、72bに、インバータ56は共振回路72cに、それぞれ鍋検知電流を供給し始める。
図2に示された切替回路81a〜81cの初期状態において、加熱コイル11a、11bに単一の被加熱物92が載置されると、センサ21aは、インバータ46から供給された鍋検知電流に応じた共振回路72aの電流、および、共振コンデンサ71aの電圧を検知する。鍋検知手段22は、センサ21aの出力に応じて、加熱コイル11aに被加熱物91が載置されたと判断する。
同様に、共振回路72bにもインバータ46から鍋検知電流が供給され、センサ21bの出力に応じて、鍋検知手段22は、加熱コイル11bにも被加熱物が載置されたと判断する。
さらに、加熱コイル11bにおける鍋検知と、加熱コイル11aにおける鍋検知とがほぼ同時であるため、鍋検知手段22は、加熱コイル11a、11bに単一の被加熱物92が載置されたと認識する。
共振回路72cにはインバータ56が鍋検知電流を供給するが、鍋検知手段22は、センサ21cの出力に応じて、加熱コイル11cに被加熱物が載置されていないと判断する。
鍋検知手段22の検知結果に応じて、指令手段23は、単一の被加熱物92が載置された加熱コイル11a、11bが、引き続きインバータ46と電路を構成し、加熱コイル11cが引き続きインバータ56と電路を構成するように、切替回路81a〜81cの状態を保持する。
図6は、図2に示された誘導加熱装置10の回路構成において、上記の通り、切替回路81a〜81cにより電路が決定された状態を示す図である。
図6に示されるように、加熱コイル11a、11bには、単一の被加熱物92が載置され、切替回路81a〜81cにより、インバータ46は、共振回路72a、72bと電路を構成し、インバータ56は、共振回路72cと電路を構成している。
この状態で、操作部12を介して加熱開始が指示されると、指令手段23は、インバータ46に、加熱コイル11a、11bへの誘導加熱電流の供給を開始させる。このようにして、誘導加熱装置10は、インバータ46を用いて加熱コイル11a、11bを駆動し、被加熱物92を誘導加熱する。
誘導加熱中、加熱コイル11cに別の被加熱物が載置されたか否かを監視するため、指令手段23は、インバータ56に、加熱コイル11cへの鍋検知電流の供給を繰り返し行わせる。
本実施の形態によれば、加熱コイルの数より少ない数のインバータを備えた誘導加熱装置10において、幅の広い被加熱物92が載置された加熱コイル11a、11bに、インバータ46から誘導加熱電流が供給され、加熱コイル11cにはインバータ56から鍋検知電流が供給される。
このようにして、被加熱物が載置されない加熱コイルに対する不要な誘導加熱電流の供給による導通損失を防止し、漏洩磁界を抑制することができる。
被加熱物が載置されない加熱コイルには鍋検知電流が供給されるので、こられの加熱コイルを、別の被加熱物の載置が検知可能な状態とすることができる。
従って、加熱コイル11cに別の被加熱物が載置されると、インバータ56により、新たな誘導加熱を行うことができる。
加熱コイル11aに載置された被加熱物と加熱コイル11bに載置された被加熱物とが単一の被加熱物であるか、別々の被加熱物であるかは、上述の通り、加熱コイル11aにおける鍋検知と加熱コイル11bにおける鍋検知の間の時間的間隔に応じて判定することができる。
単一の被加熱物の場合、加熱コイル11a、11bにほぼ同時に被加熱物が載置されるため、二つの鍋検知はほぼ同時に行われ、そうでない場合は、通常であれば、二つの鍋検知の間にある程度の時間的間隔が存在するからである。
この判定方法では、故意または偶然に二つの被加熱物が同時に載置されると、鍋検知手段22は、誤った判定を行ってしまう。
しかし、本実施の形態によれば、鍋検知手段22は、共振回路から得られる電流値、電圧値に基づいて判定するため、被加熱物の材質の相違も検知可能であり、二つの被加熱物が異なる金属で構成されていれば、正常に鍋検知を行うことができる。
本実施の形態によれば、三つの加熱コイルのすべてに跨る大きさを有する単一の被加熱物に対しても、一つのインバータのみによりすべての加熱コイルを駆動して誘導加熱することが可能である。
ただし、一つのインバータで多くの加熱コイルを駆動するために、加熱コイルの数が増えるほど、より大きな出力を有するインバータが必要となる。
例えば、それぞれ1kWの定格電力を有する四つの加熱コイルと二つのインバータとを備えた誘導加熱装置の場合、すべての加熱コイルを一つのインバータで駆動するには、4kWの出力を有するインバータが必要となり、部品コストの上昇を招く。
この問題を解決するため、例えば、四つの加熱コイルをうちの二つを一方のインバータが駆動し、残りの二つをもう一方のインバータが駆動するように、切替回路が電路を構成すれば、各インバータのために2kWの電力を供給可能な部品が使用でき、コストを抑制することができる。
このように、複数の加熱コイルに跨って載置された単一の被加熱物を誘導加熱するために、一つのインバータを用いるか、複数のインバータを用いるかは、用いられる加熱コイル、インバータの仕様に応じて、指令手段内のプログラミングにより臨機応変に対応することが可能である。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3にかかる誘導加熱装置について説明する。
ここでは、図3、図4に示された状態において、加熱コイル11bに被加熱物93が新たに載置された場合の誘導加熱装置10の動作を説明する。
図7は、図3に示された誘導加熱装置10の加熱コイル11bに、被加熱物91が新たに載置された状態を示している。
図4に示された切替回路81a〜81cの状態において、加熱コイル11bに被加熱物93が新たに載置されると、センサ21bは、インバータ56から供給された鍋検知電流に応じた共振回路72bの電流、および、共振コンデンサ71bの電圧を検知する。鍋検知手段22は、センサ21bの出力に応じて、加熱コイル11bにも被加熱物が載置されたと判断する。
それと同時に、加熱コイル11aには既に被加熱物91が載置されているため、鍋検知手段22は、加熱コイル11bに載置された被加熱物は、被加熱物91とは別の被加熱物93であることを認識する。
同様に、共振回路72cにもインバータ56から鍋検知電流が供給されるが、鍋検知手段22は、センサ21cの出力に応じて、加熱コイル11cには被加熱物が載置されていないと判断する。
鍋検知手段22の検知結果に応じて、指令手段23は、被加熱物91、93がそれぞれ載置された加熱コイル11a、11bが、引き続きインバータ46、56とそれぞれ電路を構成し、加熱コイル11cはいずれのインバータとも電路を構成しないように、切替回路81a、81bの状態は保持し、切替回路81cだけを切り替える。
図8は、図2に示された誘導加熱装置10の回路構成において、上記の通り、切替回路81a〜81cにより電路が決定された状態を示す図である。
図8に示されるように、加熱コイル11a、11bには、それぞれ被加熱物91、93が載置され、切替回路81a〜81cにより、インバータ46、56は、共振回路72a、72bとそれぞれ電路を構成し、加熱コイル11cは、いずれのインバータとも電路を構成しない。
この状態で、操作部12を介して加熱開始が指示されると、指令手段23は、インバータ56を駆動するドライブ回路58に、加熱コイル11bへの誘導加熱電流の供給を開始させる。このようにして、誘導加熱装置10は、インバータ46、56を用いて加熱コイル11a、11bをそれぞれ駆動し、被加熱物91、93を別々に誘導加熱する。
誘導加熱中、加熱コイル11cには、いずれのインバータとも電路が構成されないため、加熱コイル11cには誘導加熱電流が供給されない。
本実施の形態によれば、加熱コイルの数より少ない数のインバータを備えた誘導加熱装置10において、インバータの数と同じ数の被加熱物を、それぞれ誘導加熱することができる。
また、被加熱物が載置されない加熱コイルには、誘導加熱電流が供給されないので、不要な誘導加熱電流の通電による導通損失を防止し、漏洩磁界を抑制することができる。
実施の形態1の場合と同様に、切替回路81cの切り替え動作は、鍋検知手段22による鍋検知に応答して行う場合や、指令手段23による加熱開始の指令信号に応答して行う場合などが考えられる。
前者の場合、被加熱物を移動させる度に、切り替え動作が行われるため、場合によっては、その動作が無駄になる可能性がある。例えば、切替回路がリレー回路である場合、不要な切り替え動作は、その都度カチッという雑音を発生させるだけでなく、故障の可能性を増加させる。従って、指令手段23は、操作部12からの加熱開始の指示に応答して、加熱開始の直前に切替回路を切り替えるのが望ましい。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4にかかる誘導加熱装置について説明する。
図9は、本実施の形態にかかる誘導加熱装置における加熱コイルの配置、および、主電源オン時における同一のインバータと電路を構成する加熱コイルのグループ分けを示す図である。図10は、本実施の形態にかかる誘導加熱装置の回路ブロック図である。
図9に示されるように、本実施の形態にかかる誘導加熱装置20は、天板13の下方に5行9列のマトリクス状に配置された45個の加熱コイルと、天板13上に設けられた操作部12とを有する。図9には、45個の加熱コイルの内の三つにのみ符号(11aa、11ab、11ei)が付されている。
加熱コイル11aa、加熱コイル11abを含む10個の加熱コイルにより、加熱コイルのグループ101が構成される。加熱コイル11eiを含む10個の加熱コイルにより、加熱コイルのグループ105が構成される。
同様に、10個の加熱コイル、5個の加熱コイル、10個の加熱コイルにより、加熱コイルのグループ102、グループ103、グループ104がそれぞれ構成される。
主電源オン時の初期状態において、インバータ46は、グループ101に含まれる10個の加熱コイルと電路を構成し、インバータ56、インバータ86は、グループ102、グループ105に含まれる加熱コイルとそれぞれ電路を構成するものとする。
また、図10には示されていないが、インバータ66、インバータ76が、グループ103に含まれる5個の加熱コイル、グループ104に含まれる10個の加熱コイルとそれぞれ電路を構成するものとする。
実施形態1〜3における誘導加熱装置10と同様、各インバータは、逆導通ダイオードが並列接続された二つのスイッチング素子(不図示)が直列接続されて構成される。
直流電源49、直流電源59、直流電源89を含む五つの直流電源は、商用の交流電源(不図示)からの電力を整流し平滑して、対応のインバータにそれぞれ電力を供給する。
ドライブ回路48、ドライブ回路58、ドライブ回路88を含む五つのドライブ回路は、指令手段33からの指令信号に応じて、対応のインバータをそれぞれ駆動する。
各インバータの出力端子にはそれぞれスナバコンデンサが設けられる。図10には、スナバコンデンサ47、スナバコンデンサ57、スナバコンデンサ87が図示される。
各加熱コイルの一端には、共振コンデンサがそれぞれ接続され、45個の共振回路が構成される。図10には、共振コンデンサ71aa、共振コンデンサ71ab、共振コンデンサ71ei、共振回路72aa、共振回路72ab、共振回路72eiが図示される。
各加熱コイルの他端には、切替回路がそれぞれ接続される。図10には、切替回路81aa、切替回路81ab、切替回路81eiが図示される。
各切替回路は、各加熱コイルがいずれかのインバータと電路を構成する、又は、各加熱コイルがいずれのインバータとも電路を構成しないように、各加熱コイルと各インバータとの間の電路を決定する。
センサ群31は、45個のセンサから構成され、各センサは、各共振コンデンサに発生する電圧と、各共振回路に流れる電流とをそれぞれ検知する。
鍋検知手段32は、センサ群31の各センサの検知結果に応じて、各加熱コイルに被加熱物が載置されているか否かを判断する。
指令手段33は、操作部12からの指令信号を受けて、五つのドライブ回路にスイッチング素子の通電制御を行うための信号を出力し、五つのインバータを制御する。指令手段33は、鍋検知手段32の検知結果に応じて、各切替回路の接続を切り替えるための信号を出力する。なお、鍋検知手段32と指令手段33とは、マイクロコンピュータで構成される制御手段34に含まれる。
被加熱物が載置され、まだ誘導加熱を開始していない加熱コイルについて、鍋検知手段32は、被加熱物が載置されない加熱コイルと同様に扱い、鍋検知電流を供給する。これにより、誘導加熱前に被加熱物を移動させると、鍋検知手段32はその変化を認識することができる。
すなわち、鍋検知手段32は、被加熱物が載置されない加熱コイル、および、被加熱物が載置され加熱開始していない加熱コイルに対して、順番に繰り返し鍋検知電流を供給し鍋検知を行う。
載置された被加熱物を誘導加熱中の加熱コイルについては、被加熱物を移動させると、供給中の誘導加熱電流に対する共振回路からの応答に変化が生じる。鍋検知手段32は、その変化をセンサの出力から読み取ることで、被加熱物の移動を認識することができる。
この場合、鍋検知手段32の鍋検知結果に応じて、指令手段33が、加熱停止の指示信号を出力する。
上記の通り構成された本実施の形態の誘導加熱装置の動作を以下に説明する。
主電源がオンされると、各インバータは、対応のグループに含まれる加熱コイルに対して、鍋検知電流を順番に繰り返し供給する。
図11、図12は、誘導加熱装置20の天板13上に被加熱物94が載置された様子を示すために、図9の一部が拡大された図である。
図11に示されるように、被加熱物94が四つの加熱コイルに跨るように載置されると、鍋検知手段32は、鍋検知電流に対する各センサの出力に応じて、グループ102に含まれる加熱コイル11dd、加熱コイル11ed、および、グループ103に含まれる加熱コイル11de、加熱コイル11eeに被加熱物94が載置されたと判断する。
この鍋検知手段32の検知結果に応答して、指令手段33は、図12に示されるように、加熱コイル11dd、11edをグループ103に編入させ、グループ103に含まれ、被加熱物94が載置されない加熱コイル11ae、加熱コイル11be、加熱コイル11ceをグループ102に編入させるよう、対応する切替回路の切り替えを行う。
この状態で、操作部12を介して加熱開始が指示されると、指令手段33は、グループ103を担当するインバータ66に、グループ103に含まれる加熱コイル11dd、11de、11ed、11eeへの誘導加熱電流の供給を開始させる。このようにして、誘導加熱装置20は、インバータ66を用いて四つの加熱コイルを駆動し、被加熱物94を誘導加熱する。
誘導加熱中、グループ101、102、104、105に含まれる41個の加熱コイルに別の被加熱物が載置されたか否かを監視するため、指令手段33は、インバータ46、56、76、86に、対応するグループに含まれる各加熱コイルへの鍋検知電流の供給を繰り返し行わせる。
本実施の形態によれば、加熱コイルの数より少ない数のインバータを備えた誘導加熱装置20において、被加熱物94が載置された四つの加熱コイルだけに、インバータ66から誘導加熱電流が供給され、その他の加熱コイルには鍋検知電流が供給される。
このようにして、被加熱物が載置されない加熱コイルに対する不要な誘導加熱電流の供給による導通損失を防止し、漏洩磁界を抑制することができる。
被加熱物が載置されない加熱コイルには鍋検知電流が供給されるので、こられの加熱コイルを、別の被加熱物の載置が検知可能な状態とすることができる。
切替回路の切り替え動作は、鍋検知手段32による鍋検知に応答して行う場合や、指令手段33からの加熱開始の指令信号に応答して行う場合などが考えられる。
前者の場合、被加熱物を移動させる度に、切り替え動作が行われるため、場合によっては、その動作が無駄になる可能性がある。例えば、切替回路がリレー回路である場合、不要な切り替え動作は、その都度カチッという雑音を発生させるだけでなく、故障の可能性を増加させる。従って、指令手段33は、操作部12からの加熱開始の指示に応答して、加熱開始の直前に切替回路を切り替えるのが望ましい。
本実施の形態では、最大で五つの被加熱物を別々に誘導加熱することが可能である。この場合、被加熱物が載置されない加熱コイルに不要な誘導加熱電流が供給されないよう、対応する切替回路を切り替えることにより、被加熱物が載置されない加熱コイルが、いずれのインバータとも電路を構成しないようにすることができる。
なお、本実施の形態において、誘導加熱装置20は五つのインバータを有するが、最大で加熱コイルの数より一つ少ないインバータを有する誘導加熱装置であれば、上記実施の形態と同様の動作を行うことができ、同様の効果を得ることができる。
本実施の形態においては、電源オン時の初期状態として、45個の加熱コイルは、図9に示されたようにグループ分けされる。このグループ分けは、インバータの数や、加熱コイルの数、位置、使用頻度などに応じて適宜決めることができ、本実施の形態に限定されるものではない。
直流電源、インバータなどは、同様の機能を果たすものであれば、いかなる構成であってもよい。例えば、一系統の直流電源を備え、すべてのインバータに、その直流電源から電力が供給される構成でも可である。
本実施の形態においては、45個の加熱コイルを5行9列に整列させたマトリクス状に配置されるが、この構成に限定されるものではない。例えば、加熱コイルの行を一行置きに左右のいずれかにシフトさせた構成でも、本実施の形態と同様の効果が得られる。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5にかかる誘導加熱装置について説明する。
図13は、本実施の形態にかかる誘導加熱装置の回路ブロック図である。図13において、図10と異なるのは、45個の補助回路が設けられたことである。ただし、その内の補助回路73aa、補助回路73ab、補助回路73eiのみが図示されている。
45個の補助回路は、45個の切替回路にそれぞれ接続され、切替回路を介して対応する加熱コイルにそれぞれ鍋検知電流を供給する。ただし、補助回路に対しては、誘導加熱電流が供給できるほどの仕様は要求されない。
本実施の形態では、最大で五つの被加熱物を別々に誘導加熱することが可能である。この場合、被加熱物が載置されない加熱コイルには、対応する補助回路から鍋検知電流を供給することができる。
これにより、さらなる被加熱物の載置が検知可能となり、必要に応じて電路の再構成を行い、再構成されたグループ毎に別々の誘導加熱を行うことができる。
本発明によれば、複数の加熱コイルを備えた誘導加熱装置において、加熱コイルの数よりも少ない数のインバータを用い、加熱コイルとインバータとの接続を切り替えることにより、被加熱物の載置状況に応じて必要な加熱コイルだけを動作させることができる。このようにして、被加熱物が載置されない加熱コイルに不要な誘導加熱電流を供給することを防止できる。
このため、各加熱コイルに専用のインバータを設ける場合に比べて、装置の安全性を維持しながら、コストを低減させることができるため、特に家庭用および業務用の誘導加熱調理器の用途に有効である。
10,20 誘導加熱装置
11a,11b,11c,11aa,11ab,11ae,11be,11ce,11dd,11de,11ed,11ee,11ei 加熱コイル
12 操作部
13 天板
21,31 センサ群
21a,21b,21c センサ
22,32 鍋検知手段
23,33 指令手段
24,34 制御手段
40 交流電源
41,51 ダイオードブリッジ
42,52 チョークコイル
43,53 平滑コンデンサ
44,45,54,55 スイッチング素子
46,56,66,76,86 インバータ
47,57,87 スナバコンデンサ
48,58,88 ドライブ回路
49,59,89 直流電源
71a,71b,71c,71aa,71ab,71ei 共振コンデンサ
72a,72b,72c,72aa,72ab,72ei 共振回路
73aa,73ab,73ei 補助回路
81a,81b,81c,81aa,81ab,81ei 切替回路
91,92,93,94 被加熱物
101,102,103,104,105 グループ

Claims (7)

  1. 被加熱物を載置するための天板と、
    前記天板の下方に配置され、第1および第2の加熱コイルを含む複数の加熱コイルと、
    第1および第2のインバータを含み、前記加熱コイルに電力を供給する複数のインバータと、
    前記加熱コイルをいずれかのインバータに接続するように、又は、いずれのインバータにも接続しないように、前記加熱コイルの電路を切り替える複数の切替回路と、
    前記インバータによる電力供給、および、前記切替回路の切り替えを制御する指令手段と、
    前記インバータによる電力供給に対する、前記加熱コイルを含む共振回路の反応を検知するセンサと、
    前記センサの出力に応じて前記加熱コイルに前記被加熱物が載置されるか否かを検知する鍋検知手段と、
    を備え、
    前記インバータの数は、前記加熱コイルの数より少なく、
    少なくとも前記第1および第2の加熱コイルが、前記第1のインバータと電路を構成する場合において、前記鍋検知手段が、前記第1の加熱コイルには前記被加熱物が載置され、前記第2の加熱コイルには前記被加熱物が載置されていないことを検知したとき、前記指令手段は、前記第1の加熱コイルまたは前記第2の加熱コイルが前記第1のインバータに接続されないように、前記切替回路を切り替える誘導加熱装置。
  2. 前記指令手段は、前記第1の加熱コイルが前記第1のインバータと電路を構成し、前記第2の加熱コイルが前記第2のインバータと電路を構成するように、前記切替回路を切り替える請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記鍋検知手段が、隣り合う二つ以上の加熱コイルに単一の被加熱物が載置されたと判断した場合、前記指令手段は、前記隣り合う二つ以上の加熱コイルが前記第1のインバータと電路を構成するように前記切替回路を切り替える請求項1に記載の誘導加熱装置。
  4. 前記指令手段は、隣り合う二つ以上の加熱コイルに前記第1のインバータから供給される電力が所定値を超える場合、前記隣り合う二つ以上の加熱コイルのうちの少なくとも一つの加熱コイルが前記第2のインバータと電路を構成するように前記切替回路を切り替える請求項3に記載の誘導加熱装置。
  5. 前記指令手段は、すべてのインバータを動作させる場合、前記被加熱物が載置されない加熱コイルがいずれのインバータとも電路を構成しないように、前記切替回路を切り替える請求項1に記載の誘導加熱装置。
  6. 誘導加熱電流は供給できないが、鍋検知電流は供給できる補助回路をさらに備え、前記指令手段は、前記被加熱物が載置されない加熱コイルが前記補助回路と電路を構成するように前記切替回路を切り替える請求項5に記載の誘導加熱装置。
  7. 前記指令手段に加熱開始および加熱停止を指示するための操作部をさらに備え、前記指令手段は、前記操作部からの加熱開始の指示に応答して、前記切替回路の切り替えを行う請求項1に記載の誘導加熱装置。
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