JPWO2014141753A1 - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

電池モジュール1は、外装体7の内部に、セパレータ13を挟んで正極電極14と負極電極15とが交互に積層された電池要素6からなる電池セル3と、電池セル3を収容するモジュールケース2とを有する。モジュールケース2は、電池セル3の正極電極14と負極電極15との積層方向の膨張を許容する空間部4を有する。

Description

本発明は、充放電可能な電池セルを備えた二次電池等の電池モジュールに関する。
近年の電子機器、特に携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、ビデオカメラなどの携帯用情報機器の発達や普及に伴い、小型、軽量で、かつエネルギー密度が高い電池モジュール(二次電池)の需要が大きく伸張し、さらなる高性能化の検討がなされている。
電池モジュールの主な構成は、セパレータを挟んで正極電極と負極電極とが交互に積層された電池要素(積層構造体)を電解液と共にラミネート外装で封止した電池セルを複数個積層させた組電池をモジュールケース(電池パック)内部に有している。このような構成の電池モジュールにおいては、電池モジュールの過充電等により定格以上の電圧が印加されると、電池セル内の温度が高温になる。電池セル内の温度が高温になり、セパレータの溶解温度に達すると、セパレータが局所的に破断し、正極電極と負極電極との間で短絡が発生して、電解液が分解されて蒸発することにより、電池セル内にガスが発生する。このように、電池セル内で発生したガスによって、電池セル自体が膨張することがある。従来は、電池モジュールが、非膨張時の電池セルの形状にあわせたモジュールケースを有する構成であるため、電池セルが膨張した場合に、モジュールケースが内部から押圧されて破損するおそれがあった。
そこで、組電池全体の変形を防止するための変形防止手段に含まれる変形防止部材が電池セル同士の間に挿入された構造を有する電池モジュールが、特許文献1に開示されている。変形防止部材や変形防止手段によって電池セル自体の膨張を抑制することによって、電池セル内に収容されている正極電極と負極電極とセパレータのそれぞれの形状が変化することを抑制することができる。
複数の電池セルと共に、所定の圧力以下で加圧されると弾性変形し、所定の圧力を超えるとそれ以上は変形しなくなる変形部材が積層され、変形部材が変形しなくなったことを感知したときに電流を遮断する構造を有する電池モジュールが、特許文献2に開示されている。変形材料は、所定の圧力まで加圧されるまでは弾性変形することで、電池セルが所定の大きさまで膨張することができるため、電池セルの内部が高圧力になるのを抑えることができる。
国際公開2007/043392号公報 特開2007−173030号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明では、機械的に電池セルの膨張を抑制している間も電池セル内部には短絡によるガスが発生し続けているため、充満するガスの量が増えることで、電池セル内の圧力が急激に高まる。電池セル内が高圧の状態で、機械的に電池セルの膨張を抑制し続けると、電池セル内が所定の圧力を超えた時点で電池セルの外装体が破裂してモジュールケースが破損するおそれがあった。或いは、電池セルの外装体の一部が破損して、破損部からガスが外部へ漏れて、電池モジュールのモジュールケースから放出されるおそれがあった。
また、特許文献2に開示された発明では、所定の圧力以上では変形部材が変形しなくなるため、電池セルが所定の大きさ以上に膨張することができない。変形材料が変形しなくなったことを感知して電流を遮断することができるが、ガスの発生はすぐには止まらないため、電流が遮断された後もガスは発生し続ける。そのため、電流遮断後に発生するガスが電池セル内に充満することで、電池セル内の圧力が急激に高まる。さらには、変形材料が複数の電池セルと共に積層されているため、変形材料が電池セルの最も膨張しやすい主面の中央領域を膨張時に押さえつける。そのため、電池セルの主面の中央領域付近に配置されている正極電極と負極電極との距離が近い状態が保たれ、短絡が解消されにくいという課題があった。
そこで本発明の目的は、前記した問題を解決して、過充電等による電池モジュールの電池セル内の電極同士の間に短絡が発生しても、破裂するおそれのある圧力まで電池セル内の圧力が高まらず、短絡を解消する手段を有する電池モジュールを提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明の電池モジュールは、可撓性を有する外装体の内部に、セパレータを挟んで正極電極と負極電極とが交互に積層された電池要素及び電解液を有する電池セルと、電池セルを収容するモジュールケースと、を有し、モジュールケースは、電池セルの、正極電極と負極電極との積層方向の膨張を許容する空間部を有することを特徴とする。
本発明によれば、電池セル内にガスが発生して電池セルが膨張することによって、電池セル内にセパレータを介して積層されている正極電極と負極電極との間の距離が広がり、両極間の電気的抵抗が高まる。これにより、両極間に短絡電流が流れにくくなるため、両極間の短絡が抑制された時点から、電池セル内でガスが発生しにくくなり、電池セルが膨張しすぎて破裂する可能性が低くなる。このように、電池モジュールのモジュールケースに電池セルの膨張を許容する空間部が設けられていることで、電池セルが膨張した際に電池セルが抑制されないため、電池セル内の圧力が高くなりにくい。
また、電池セルが膨張することによって、両極間の電気的抵抗が高まることで、両極間の短絡が抑制されて、電池セルの膨張が抑制され、電池セルが膨張しすぎて破裂する可能性が低くなる。同時に、両極間の短絡が抑制された時点から、短絡による熱エネルギーの発生が抑えられ、電池セルの温度上昇を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の電池モジュールを示す平面図である。 図1aのA−A’断面図である。 電池モジュール内の電池セルが膨張した状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例の電池モジュールを示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の電池モジュールの構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の電池モジュールの構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態の電池モジュールの構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態の変形例を示す断面図である。 正極電極を作成する工程を示す図である。 正極電極を作成する工程を示す図である。 正極電極を作成する工程を示す図である。 正極電極を作成する工程を示す図である。 負極電極を作成する工程を示す図である。 負極電極を作成する工程を示す図である。 負極電極を作成する工程を示す図である。 負極電極を作成する工程を示す図である。 正極電極と負極電極とを積層して電池要素を作成する工程を示す図である。 正極電極と負極電極とを積層して電池要素を作成する工程を示す図である。 正極電極と負極電極とを積層して電池要素を作成する工程を示す図である。 電池要素に正極端子及び負極端子が取り付けられた状態を示す斜視図である。 電池要素を外装体に収めて電池セルを作成する工程を示す斜視図である。 電池セルを示す平面図である。 電池セルが積層された組電池を示す斜視図である。 固定部材によって固定された組電池を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1aは、電池セルを少なくとも一つ備えている電池モジュールを示す平面図であり、図1bは、図1aのA−A’断面図である。
電池モジュール1は、主に、少なくとも一つの電池セル3と、その電池セルを内蔵したモジュールケース2と、から構成されている。電池セル3は、図11a,11bに示すように、正極端子16と負極端子17とが引き出されている電池要素6と、電池要素6を内部に収容するラミネートフィルム等から構成される外装体7とを有する。電池要素6は、図9a〜9cに示すように、絶縁性を有するセパレータ13を挟んで、アルミニウム等の可撓性を有する金属に、正極合剤が塗布されて形成される正極電極14と、負極合剤が塗布されて形成される負極電極15とが積層されて形成されている。
図1bに示すように、モジュールケース2は、複数の電池セル3が電池セル収容部に収められた状態で、電池セル3の主面とモジュールケース2の内壁との間に空間部4を備えている。この空間部4は、図2に示すように、電池モジュール1の過充電等によって電池セル3が膨張した際に、電池セル3の膨張を許容するための領域である。この空間部4は、電池セル3の正極電極14と負極電極15との積層方向にみて、非膨張状態の電池セル3の厚さの10%以上の厚さを有している。尚、本実施形態の空間部4の厚さは、非膨張状態の電池セル3の厚さの10%以上に構成されているが、非膨張状態の電池セル3の厚さの15%以上に構成されてもよく、或いは、非膨張状態の電池セル3の厚さの20%程度に構成されてもよい。
このように、空間部4が設けられていることによって、電池セル3の膨張時に電池セル3の主面の中央領域の膨張が抑制されないため、電池セル3内の圧力が上昇しにくくなり、電池セル3が破裂するおそれが低くなる。また、電池セル3が抑制されずに膨張することによって、電池セル3内に積層されている正極電極14とセパレータ13と負極電極15との間にガスが入り込み、正極電極14とセパレータ13と負極電極15とのそれぞれの間の間隔が広くなる。こうして、ガスが入り込むことによって正極電極14と負極電極15との間の間隔が広くなるため、正極電極14と負極電極15との間の電気的抵抗が増加し、両極間の短絡電流が減少する。両極間の短絡電流が減少した時点より、電池セル3内部のガス発生が抑えられるため、電池セル3が膨張しすぎて破裂する可能性が低くなる。同時に、両極間の短絡電流が減少した時点より、短絡による熱エネルギーの発生が抑えられるため、電池セル3の温度上昇を抑制することができる。
本実施形態の空間部4の厚さは、非膨張状態の電池セル3の厚さの10%以上に構成されているが、非膨張状態の電池セル3の厚さの15%以上であると上記の効果がさらに良好に得られ、非膨張状態の電池セル3の厚さの20%程度で最も良好な効果が得られる。
以上の構成の電池モジュール1を製造する工程を説明する。
尚、図1a,1bでは、モジュールケースに二個の電池セルまたは二個の組電池を並べられるものを例示しているが、便宜上一つの電池セルのみを図示している。
電池セルまたは組電池を一つだけ配置する場合には、モジュールケースは概ね半分の面積にすることができる。また、隣り合う電池セルまたは組電池と接続するためのバスバー27は必ずしも必要ない。
図7a〜7cは、正極電極を作成する工程を示している。
初めに、図7aに示すように、アルミニウムからなる帯状の正極集電体9が、巻出ローラ21と巻取ローラ22とにセットされる。巻出ローラ21に隣接するように、正極合剤を塗布する正極合剤塗布部19が設けられている。巻出ローラ21と巻取ローラ22とが回転駆動すると、図7bに示すように、正極合剤塗布部19から正極集電体9へ正極合剤が、塗布部と非塗布部が交互に現れるように塗布される。正極合剤が塗布された正極集電体9は、不図示の乾燥ゾーンに送られて乾燥され、図7cに示すように、塗布部から電極本体14bが、非塗布部から正極集電タブ14aが形成されるように打ち抜かれる。正極集電体9が打ち抜かれると、図7dに示すような正極電極14が形成される。正極電極14の正極集電タブ14aは、電極本体14bを構成する一対の辺のいずれか一方に、辺の中心から一方の端部に近接した位置に設けられている。正極合剤は、正極集電体の両面に形成することができる。
図8a〜8cは、負極電極を作成する工程を示している。
図8aに示すように、銅からなる帯状の負極集電体10が、巻出ローラ21と巻取ローラ22とにセットされる。巻出ローラ21に隣接するように、負極合剤を塗布する負極合剤塗布部20が設けられている。巻出ローラ21と巻取ローラ22とが回転駆動されると、図8bに示すように、負極合剤塗布部20から負極集電体10へ負極合剤が、塗布部と非塗布部が交互に現れるように塗布される。負極合剤が塗布された負極集電体10は、不図示の乾燥ゾーンに送られて乾燥され、図8cに示すように、塗布部から電極本体15bが、非塗布部から負極集電タブ15aが形成されるように打ち抜かれる。負極集電体10が打ち抜かれると、図8dに示すような負極電極15が形成される。負極電極15の負極集電タブ15aは、電極本体15bを構成する一対の辺のいずれか一方に、短辺の中心から一方の端部に近接した位置に設けられている。このとき、正極集電タブ14aと負極集電タブ15aとは、正極電極14と負極電極15とが積層された際にそれぞれ重ならない位置に形成されている。負極合剤は、負極集電体の両面に形成することができる。
次に、図9aに示すように、正極電極14と負極電極15とが、ポリオレフィン等の絶縁性を有する材料から成り正極電極14または負極電極15の電極本体と同じ形状のセパレータ13を挟んで交互に積層されて、扁平状の電池要素6が形成される。このとき、正極電極14の正極集電タブ14aと負極電極15の負極集電タブ15aとが、図9bに示すように、平面的にみて、電池要素6の一辺から引き出され、それぞれ干渉しないように積層される。電池要素6は、図9cに示すように、正極集電タブ14a及び負極集電タブ15aが引き出されていない一対の辺に、積層されたセパレータ13と正極電極14と負極電極15とがずれないように保持する電池要素固定部材8を有していてもよい。この電池要素固定部材8には、テープ等が用いられる。一例として、電池要素6の主面は、縦220mm、横200mmの寸法に構成されている。
図10に示すように、電池要素6の一辺から引き出されている複数の正極集電タブ14aを一つに束ねて、束ねられた複数の正極集電タブ14aと正極端子16の一端とが接続される。同様にして、複数の負極集電タブ15aが、一つに束ねられて負極端子17の一端と接続される。各集電タブと各端子との接続は、補助的に導電性の部材を介して行われてもよく、その際、正極端子16及び負極端子17、または導電性の部材の一部に樹脂が形成されていてもよい。一例として、正極端子16及び負極端子17の幅は80mmに構成され、正極端子16と負極端子17との間の距離は10mmになるように構成されている。
作成された電池要素6は、図11aに示すように、表面及び裏面が樹脂でコーティングされ可撓性を有するアルミニウム等からなる外装体7に収容される。外装体7は、プレス加工等によって電池要素6を収容する電池要素収容部を有する形状や、アルミニウムの板の絞り加工等によって内部に電池要素収容部を有する缶形状等に形成されている。電池要素6は、正極端子16の他端及び負極端子17の他端が外装体7の外部に露出するように、外装体7の電池要素収容部に配置される。このとき、外装体7の外部に露出した正極端子16の他端及び負極端子17の他端は、正極端子露出部23及び負極端子露出部24を形成する。そして、電解液を注液するための開口部分を一部に残しつつその開口部分以外において、電池要素6を収容した外装体7の周囲が熱溶着によって封止される。その後、開口部分から電解液を外装体7の内部に注入し、開口部分が接着されることによって、図11bに示すような電池セル3が形成される。一例として、電池セル3の主面は、縦270mm、横230mmの寸法に構成されている。
電池セル3の正極端子露出部23及び負極端子露出部24に穴があけられた後に、図1aに示すように、電池セル3がモジュールケース2の電池セル収容部に収容される。ネジ等の締結部材25が、正極端子露出部23及び負極端子露出部24の穴を通り、モジュールケース2の締結部材受け部26にて締結され、電池セル3とモジュールケース2とが固定される。モジュールケース2の締結部材受け部26は、バスバー27等を介してコネクタ28と電気的に接続されている。電池セル3とモジュールケース2とが固定された状態で、電池セル3の主面とモジュールケース2の内壁面との間に空間部4が形成されるように、モジュールケース2は構成されている。
このような工程を経て、電池モジュール1が完成する。
尚、積層されるセパレータ13は、正極電極14を収容することができる袋状であってもよい。この場合には、セパレータ13の形状の寸法を負極電極15の形状の寸法と同じにすることで、セパレータ13と負極電極15とを積層した際に、ずれが発生しにくい。
また、正極集電タブ14aと負極集電タブ15aとは、平面的にみて、電池要素6の同じ辺から引き出されずに、正極集電タブ14aが引き出されている一辺と対向する辺から負極集電タブ15aが引き出されていてもよい。この場合には、正極集電タブ14a及び負極集電タブ15aの幅を広くすることができる。
さらには、図12aに示すように、複数の電池セル3を同じ向きに積層して矩形状の組電池5を形成し、図3に示すように、少なくとも一つの組電池5がモジュールケース2に収容されてもよい。組電池5は、図12bに示すように、電池セル3のそれぞれの正極端子露出部23及び負極端子露出部24が引き出されていない一対の辺に、積層された電池セル3がずれないように保持する組電池固定部材18を有していてもよい。この組電池固定部材18には、テープ等が用いられる。
以上のように、電池モジュール1が電池セル3主面の中央領域の膨張を許容する空間部4を有していることによって、電池セル3の膨張が抑制されず、電池セル3内の圧力が上昇しにくくなり、電池セル3が破裂するおそれが低くなる。また、電池セル3が抑制されずに膨張することによって、正極電極14と負極電極15との間にガスが入り込み、間隔が広くなることで、正極電極14と負極電極15との間の電気的抵抗が増加し、両極間の短絡電流が減少する。両極間の短絡電流が減少した時点より、電池セル3内部のガス発生が抑えられるのと同時に、短絡による熱エネルギーの発生が抑えられ、電池セル3の温度上昇を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態の、電池セルを少なくとも一つ備えている電池モジュールを示す断面図である。
本実施形態の電池モジュール1は、第1の実施形態の構造に加えて、モジュールケース2内に電池セル3の端部に圧力を与えるためのクッション部材(当接部材)11を有している。クッション部材11は、モジュールケース2の内壁と、電池セル3が膨張する際に最も膨張率の大きい電池セル3の主面の中央領域を除いた、膨張率の小さい電池セル3の主面の端部とに接触している。また、このクッション部材11同士に囲まれた領域に、電池セル3の膨張時に電池セル3の膨張を許容する空間部4が形成されている。この空間部4は、電池セル3の正極電極14と負極電極15との積層方向にみて、非膨張状態の電池セル3の厚さの10%以上の厚さを有している。
尚、その他の構成と電池モジュール1の製造方法は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
以上のように、モジュールケース2のクッション部材11が電池セル3の端部を押圧することによって、クッション部材11に内部の構造が押圧されない電池セル3の主面の中央領域で電池セル3が膨張しやすくなる。そのため、電池セル3の膨張をクッション部材11に囲まれた空間部4が許容しやすくなる。電池セル3の膨張が抑制されないため、電池セル3が膨張することができ、その結果として電池セル3内の圧力が上昇しにくくなり、電池セル3が破裂するおそれが低くなる。また、電池セル3が膨張して、正極電極14と負極電極15との間にガスが入り込み、間隔が広くなることで、正極電極14と負極電極15との間の電気的抵抗が増加し、両極間の短絡電流が減少する。両極間の短絡電流が減少した時点より、電池セル3内部のガス発生が抑えられるのと同時に、短絡による熱エネルギーの発生が抑えられ、電池セル3の温度上昇を抑制することができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態の、電池セルを少なくとも二つ備えている電池モジュールを示す断面図である。
本実施形態の電池モジュール1は、第1の実施形態の構造に加えて、モジュールケース2の内壁に、電池セル3同士が向かい合う位置に設けられた少なくとも二つの電池セル3を有している。このとき、電池セル3の膨張を許容するための空間部4が、互いに向かい合う電池セル3の主面同士の間に形成されている。この空間部4は、電池セル3の正極電極14と負極電極15との積層方向にみて、収容されている全ての非膨張状態の電池セル3の厚さの合計の10%以上の厚さを有している。
また、本実施形態においても、第2の実施形態で用いられているクッション部材11が、それぞれの電池セル3の主面の端部を押圧するように、モジュールケース内に設けられていてもよい。
尚、その他の構成と電池モジュール1の製造方法は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
以上のように、第1の実施形態で得られる効果に加えて、モジュールケース2の内壁に、電池セル3同士が向き合う位置に設けられることによって、一つのモジュールケース2内に配置できる電池セル3の数が増えるため、電池モジュール1の蓄電量が高くなる。
(第4の実施形態)
図6aは、本発明の第4の実施形態の、電池セルを少なくとも二つ以上備えている電池モジュールを示す断面図である。
本実施形態の電池モジュール1は、第1の実施形態の構造に加えて、モジュールケース2内に少なくとも一つの中板12を有している。この中板12が、モジュールケース2の電池セル収容部を厚さ方向に分割することで、複数の区画が設けられており、各区画内に電池セル3と空間部4とがそれぞれ設けられている。中板12の少なくとも一方の面には電池セル3が配置されている。このとき、電池セル3の膨張を許容するための空間部4が、中板12に配置された電池セル3の主面と、中板12の電池セル3が配置されている面と対向するモジュールケース2の内壁との間に設けられている。加えて、中板12の電池セル3が配置されていない面と、中板12の電池セル3が配置されていない面と対向するモジュールケース2の内壁との間に、空間部4が形成されている。それぞれの空間部4は、電池セル3の正極電極14と負極電極15とが積層されている方向にみて、収容されているそれぞれの非膨張状態の電池セル3の厚さの10%以上の厚さを有している。
図6bは、第4の実施形態の変形例の電池モジュールを示す断面図である。
本変形例の電池モジュール1においては、モジュールケース2に設けられた中板12の両面に電池セル3が設けられている。この場合においては、電池セル3の膨張を許容するための空間部4が、それぞれの電池セル3の主面とモジュールケース2の内壁との間に形成されている。それぞれの空間部4は、電池セル3の正極電極14と負極電極15と積層方向にみて、収容されているそれぞれの電池セル3の厚さの10%以上の厚さを有している。
また、本実施形態及び変形例においても、第2の実施形態で用いられているクッション部材11が、それぞれの電池セル3の主面の端部を押圧するように、モジュールケース2内に設けられていてもよい。尚、その他の構成と電池モジュール1の製造方法は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
以上のように、第1の実施形態で得られる効果に加えて、モジュールケース2内に電池セル収容部を区画するための中板12が設けられていることによって、各電池セル3の膨張を許容するための空間部4をそれぞれ設けることができる。また、それぞれの電池セル3同士が接触することがないため、膨張する各電池セル3同士が干渉してしまうことがなくなる。さらに、一つのモジュールケース2内に配置できる電池セル3の数が増えるため、電池モジュール1の蓄電量が高くなる。
本出願は、2013年3月12日に出願された日本特許出願2013−48752号を基礎とする優先権を主張し、日本特許出願2013−48752号の開示の全てをここに取り込む。
1 電池モジュール
2 モジュールケース
3 電池セル
4 空間部
5 組電池
6 電池要素
7 外装体
8 電池要素固定部材
9 正極集電体
10 負極集電体
11 クッション部材
12 中板
13 セパレータ
14 正極電極
15 負極電極
16 正極端子
17 負極端子
前記した目的を達成するために、本発明の電池モジュールは、可撓性を有する外装体の内部に、セパレータを挟んで正極電極と負極電極とが交互に積層された電池要素及び電解液を有する電池セルと、電池セルを収容するモジュールケースと、を有し、モジュールケースは、電池セルの、正極電極と負極電極との積層方向の膨張を許容する空間部と、平面的にみて、電池セルの主面の、中央領域を除く端部と接触する当接部材と、を有することを特徴とする。

Claims (12)

  1. 可撓性を有する外装体の内部に、セパレータを挟んで正極電極と負極電極とが交互に積層された電池要素及び電解液を有する電池セルと、前記電池セルを収容するモジュールケースと、を有し、
    前記モジュールケースは、前記電池セルの、前記正極電極と前記負極電極との積層方向の膨張を許容する空間部を有することを特徴とする電池モジュール。
  2. 前記積層方向にみて、前記空間部の厚さは、非膨張状態の前記電池セルの厚さの10%以上であることを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記モジュールケースは、2つ以上の前記電池セルを収容できることを特徴とする請求項1または2に記載の電池モジュール。
  4. 前記モジュールケースは、前記モジュールケースを厚さ方向に分割するための少なくとも一つの中板を備え、前記中板によって分割された複数の区画のそれぞれに前記電池セルと前記空間部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電池モジュール。
  5. 前記中板の少なくとも一方の面に前記電池セルが配置されていることを特徴とする請求項4に記載の電池モジュール。
  6. 前記積層方向にみて、各区画内の前記空間部の厚さは、該区画内に配置されている非膨張状態の前記電池セルの厚さの10%以上であることを特徴とする請求項4または5に記載の電池モジュール。
  7. 前記モジュールケースは、平面的にみて、前記電池セルの端部と接触する当接部材を有していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  8. 前記空間部は、前記当接部材に囲まれた領域に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の電池モジュール。
  9. 前記空間部は、前記モジュールケース内に収容された前記電池セルの主面同士の間に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電池モジュール。
  10. 前記空間部は、前記電池セルの主面と前記モジュールケースの内壁との間に設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  11. 前記空間部は、前記中板に配置されている前記電池セルの主面と、前記中板の前記電池セルが配置されている面と対向する前記モジュールケースの内壁との間と、前記中板の前記電池セルが配置されていない面と、前記中板の前記電池セルが配置されていない面と対向する前記モジュールケースの内壁との間と、にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  12. 前記電池セルは、一端が前記正極電極と電気的に接続されている正極端子と、一端が前記負極電極と電気的に接続されている負極端子とを有し、複数の前記電池セルが積層されることで組電池が形成されており、
    平面的にみて、前記組電池は、矩形状であり、前記組電池の対向する一対の辺の少なくとも一辺から前記正極端子及び前記負極端子のそれぞれの他端が引き出されており、前記正極端子及び前記負極端子が引き出されていない、前記組電池の対向する一対の辺を固定する固定部材を有していることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の電池モジュール。
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