JPWO2014112446A1 - 白色ガラスを含む筐体、白色ガラスを含む筐体の製造方法およびポータブル電子装置 - Google Patents

白色ガラスを含む筐体、白色ガラスを含む筐体の製造方法およびポータブル電子装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、指紋が目立ちにくいという優れた意匠性を有するとともに、強度に優れた筐体を提供することを目的とする。本発明は、ガラス表面の全部または一部が粗面化加工されており、JIS B0633(2001年)に準拠して接触式表面粗度計で測定される表面粗さRaが0.02〜3μmである白色ガラスを含む筐体に関する。

Description

本発明は、電子機器、例えば携帯して使用可能な通信機器または情報機器等の外装部材として好適に用いられる筐体用白色ガラスに関する。
携帯電話等の電子機器の筐体は、装飾性、耐傷性、加工性またはコスト等の様々な要因を考慮し、樹脂または金属等の素材から適宜のものが選択されて用いられている。近年、従来用いられていなかったガラスを筐体の素材として用いる試みがされている(特許文献1)。特許文献1によれば、携帯電話等の電子機器において、筐体本体をガラスで形成することにより、透明感のある独特の装飾効果を発揮することができるとされている。
筐体には、意匠性とともに、使用時の落下衝撃による破損または長期間の使用による接触傷を考慮して高い強度が求められている。
日本国特開2009−61730号公報
ガラスを筐体やタッチパネル面に応用する際、指紋が目立ち意匠性が悪くなるという問題がある。これまでに、透明なガラスの表面を粗面化加工することで、タッチパネルの操作性を向上させたり、防眩表面を有するガラスが検討されている。しかし、指紋が目立ちにくくなるまで粗面化加工したガラスを筐体に用いると、筐体としての強度を保てないという問題がある。
したがって、本発明は、指紋が目立ちにくいという優れた意匠性を有するとともに、強度に優れたガラスを含む筐体を提供することを目的とする。
本発明者らは、白色ガラスの表面を粗面化加工することで、表面粗さRaが小さくても指紋が目立ちにくくなり、粗面化加工による強度の低下を防いで優れた強度が得られ、該白色ガラスを筐体に用いることで意匠性および強度に優れた筐体が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の通りである。
1.ガラス表面の全部または一部が粗面化加工されており、JIS B0633(2001年)に準拠して測定される表面粗さRaが0.02〜3μmである白色ガラスを含む筐体。
2.ガラス表面の全部または一部が粗面化加工されており、JIS B0633(2001年)に準拠して測定される表面粗さRaが0.02〜3μmであって、且つ圧縮応力層を有する白色ガラスを含む筐体。
3.ガラス表面の全部または一部が粗面化加工されており、接触式表面粗度計で測定される表面粗さRaが0.02〜3μmである白色ガラスを含む筐体。
4.ガラス表面の全部または一部が粗面化加工されており、接触式表面粗度計で測定される表面粗さRaが0.02〜3μmであって、且つ圧縮応力層を有する白色ガラスを含む筐体。
5.前記白色ガラスのJIS B0633(2001年)に準拠して測定される表面粗さRaが0.4μm以上である前項1〜4のいずれか1に記載の筺体。
6.前記白色ガラスのヘイズ値が51%以上である前項1〜5のいずれか1に記載の筺体。
7.前記白色ガラスの指紋付着前後におけるヘイズ値の変化割合(被験者数5人以上)が0.5%以下である前項1〜6のいずれか1に記載の筺体。
8.前記白色ガラスが分相ガラスである前項1〜7のいずれか1に記載の筐体。
9.前項1〜8のいずれか1に記載の筺体を有するポータブル電子装置。
10.ポータブル電子装置が、携帯電話、タブレット端末、音楽プレイヤーまたはノートブックコンピュータである前項9に記載のポータブル電子装置。
11.ヘイズ値が50%超の白色ガラス表面の全部または一部を粗面化加工して、JIS B0633(2001年)に準拠して接触式表面粗度計で測定される表面粗さRaが0.02〜3μmである白色ガラスを含む筐体を製造する方法であって、該白色ガラスの粗面化加工前後のヘイズ値の変化割合が10%未満である筐体の製造方法。
12.ヘイズ値が50%超の白色ガラス表面の全部または一部を粗面化加工して、JIS B0633(2001年)に準拠して測定される表面粗さRaが0.02〜3μmである白色ガラスを含む筐体を製造する方法であって、該白色ガラスは圧縮応力層を有し、且つ該白色ガラスの粗面化加工前後のヘイズ値の変化割合が10%未満である筐体の製造方法。
13.ヘイズ値が50%超の白色ガラス表面の全部または一部を粗面化加工して、接触式表面粗度計で測定される表面粗さRaが0.02〜3μmである白色ガラスを含む筐体を製造する方法であって、該白色ガラスの粗面化加工前後のヘイズ値の変化割合が10%未満である筐体の製造方法。
14.ヘイズ値が50%超の白色ガラス表面の全部または一部を粗面化加工して、接触式表面粗度計で測定される表面粗さRaが0.02〜5μmである白色ガラスを含む筐体を製造する方法であって、該白色ガラスは圧縮応力層を有し、且つ該白色ガラスの粗面化加工前後のヘイズ値の変化割合が10%未満である筐体の製造方法。
本発明の筐体は、白色ガラスの表面を特定の表面粗さに粗面化加工することにより、表面粗さRaを強度が低下するまで上げなくても指紋が目立ちにくいという特性の白色ガラスを用いているため、優れた意匠性および強度を示すことができる。
本発明の第1の態様は、ガラス表面の全部または一部が粗面化加工されており、接触式表面粗度計で測定される表面粗さRaが0.02〜3μmである白色ガラスを含む筐体である。第1の態様における白色ガラスとは、化学強化されていない、圧縮応力が50MPa以下のガラスをいう。
本発明の第1の態様において、筐体に含まれる白色ガラスのRaは、0.02〜3μmである。好ましくは0.05μm以上、より好ましくは0.2μm以上、さらに好ましくは0.5μm以上であり、また、好ましくは2μm以下、より好ましくは1.5μm以下、特に好ましくは1μm以下である。白色ガラスのRaが0.02μm未満であると、指紋が目立ち易くなり、意匠性が低下する。また、Raが3μm超であると、ガラスの強度が低下する。
特に、指紋視認性の低減が求められる場合には、0.4〜3μmが好ましく、0.6μm以上であることが好ましい。また、強度が求められる場合には0.02〜1.2μmが好ましい。意匠性と強度の両立の観点から、Raは1μm以下であることが特に好ましい。
また、本発明の第2の態様は、ガラス表面の全部または一部が粗面化加工されており、接触式表面粗度計で測定される表面粗さRaが0.02〜3μmであって、且つ表面圧縮応力層を有する白色ガラスを含む筐体である。
本発明の第2の態様において、筐体に含まれる白色ガラスのRaは、0.02〜3μmである。好ましくは0.05μm以上、より好ましくは0.2μm以上、さらに好ましくは0.5μm以上であり、また、好ましくは2μm以下、より好ましくは1.5μm以下、特に好ましくは1μm以下である。白色ガラスのRaが0.02μm未満であると、指紋が目立ち易くなり、意匠性が低下する。また、Raが3μm超であると、ガラスの強度が低下する。特に、指紋視認性の低減が求められる場合には、0.4〜3μmが好ましく、0.6μm以上であることが好ましい。また、強度が求められる場合には0.02〜1.2μmが好ましい。意匠性と強度の両立の観点から、Raは0.4〜1.2μmであることが特に好ましい。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスの接触式表面粗度計で測定される表面粗さRaは0.02〜3μmである。ここで、「表面粗さRa」は、JIS B0633(2001年)に準拠した方法で測定した値を指す。
粗面化加工としては、例えば、サンドブラスト、研磨剤および砥石による粗面化加工が挙げられる。サンドブラストで使用するブラスト材の粒度は、#50〜#2500が好ましく、より好ましくは#60〜#2000、さらに好ましくは#80〜#1000である。ブラスト材の粒度を#50以上とすることにより、指等でガラス表面を触れる際、ざらつき感が生じにくくなる。また、ガラス表面に大きなクラックが発生しにくく、ガラスの機械的強度が低下するのを抑制することができる。ブラスト材の粒度を#2500以下とすることにより、ガラス表面に凹凸を付与し、指紋を目立ち難くすることができる。
サンドブラストは、ガラス表面にブラスト材を衝突させて、粗面化する加工であるため、ガラス表面に傷が発生する場合がある。このことに起因して、ガラスの機械的強度が低下する場合、サンドブラストした面をエッチング液に浸漬して、発生した傷を小さくし、ガラスの機械的強度が低下する事態を防止することが好ましい。
なお、エッチング液としては、HF、HCl、HSO、HNO、NHF、NaOH、NHHFの群から選ばれる一種または二種以上を含むことが好ましく、特にHF+NHFの混合液またはNHF+NHHFの混合液が好ましい。これらのエッチング液は、ガラスとの反応性が良好であり、これらのエッチング液を使用すれば、ガラス表面に反応物が均一に生成し、ガラス表面の表面粗さを適正な範囲にすることができる。
前記エッチング液は10〜40℃(好ましくは15〜35℃、より好ましくは20〜30℃)の温度で使用することが好ましい。10℃以上の温度でエッチングすることにより、ガラスとエッチング液の反応速度を向上することができ、ガラスの製造効率が向上する。また、40℃以下の温度でエッチングすることにより、エッチング液の揮発を防ぎ、安全面・環境面における問題が生じにくい。
粗面化加工に用いる研磨剤としては、例えば、炭化ケイ素(SiC)、アルミナ(Al)、ジルコニア(ZrO)およびダイヤモンド(C)が挙げられる。粗面化加工に用いる砥石としては、例えば、炭化ケイ素、アルミナおよびダイヤモンドを樹脂などによって固めたものが挙げられる。
本発明において、「白色ガラス」とは、ヘイズ値が50%超のガラスをいう。また、白色ガラスには、白色ガラスに着色したものも含まれる。ヘイズ値は、下記式により定義される。なお、ヘイズ値は、実施例において後述する方法により測定することができる。ヘイズ値(%)=Td/Tt×100(Td:拡散透過率、Tt:全光線透過率)
本発明の筐体に含まれる白色ガラスは、厚さ1mmの板について、波長800nmの光に対する全光反射率が10%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましく、50%以上であることがさらに好ましく、70%以上であることが特に好ましい。全光反射率が10%以上であることにより、筐体用白色ガラスを白色化することができる。
厚みが1mmを超える製品の全光反射率は、表面から1mmになるまで裏面側を研削し、鏡面研磨して測定する。厚みが1mm未満の製品については、2枚以上の板を用い、板の間にガラスの屈折率に等しい浸液を挟んで全光反射率を測定する。
本発明の筐体用白色ガラスの透過率は、波長800nmの光に対する1mm厚のガラスの透過率T800は典型的には70%以下であり、30%以下であることが好ましく、20%以下であることがより好ましく、10%以下であることがさらに好ましく、5%以下であることがよりさらに好ましく、3%以下であることが特に好ましく、1%以下であることが最も好ましい。波長400nmの光に対する1mm厚のガラスの透過率T400を30%以下とすることにより、筐体用白色ガラスを十分に白色化することができる。
白色ガラスに遮光性を持たせるためには、1mm厚のガラスの波長800nmの光に対する透過率T800、波長600nmの光に対する透過率T600、波長400nmの光に対する透過率T400のいずれもが30%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましく、5%以下であることがさらに好ましく、1%以下であることが最も好ましい。
白色ガラスの透過率は、通常の透過率測定(直線透過率測定)により測定することができる。なお、いわゆる透明ガラスの波長800nm、波長600nm、波長400nmの光に対する1mm厚換算の透過率T800、T600、T400はいずれも典型的には80%以上である。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスはヘイズ値が50%超であり、51%以上であることが好ましく、より好ましくは60%以上であり、さらに好ましくは70%以上であり、特に好ましくは90%以上である。ヘイズ値が51%以上であることにより、表面粗さが小さくても、指紋を目立ち難くすることが可能である。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスは、指紋付着前後におけるヘイズ値の変化割合が0.5%未満であることが好ましく、より好ましくは0.3%未満であり、さらに好ましくは0.2%未満である。指紋付着前後におけるヘイズ値の変化割合が0.5%未満であることにより、指紋付着の視認性を抑え、より高い意匠性が得られる。指紋付着前後のヘイズ値の変化割合(%)は、指紋付着前のヘイズ値から指紋付着後のヘイズ値を減じた値を指紋付着前のヘイズ値で除した値に100を乗じることにより算出される。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスは、白色ガラスの表面の全部または一部が粗面化加工されて製造される白色ガラスであり、粗面化加工前後のヘイズ値の変化割合が、10%未満であることが好ましく、より好ましくは5%未満であり、さらに好ましくは3%未満である。粗面化加工前後のヘイズ値の変化割合が10%未満であることにより、粗面化工程における粗面化のばらつきによる意匠性の低下を抑えることができる。粗面化加工前後のヘイズ値の変化割合(%)は、粗面化加工前のヘイズ値から粗面化加工後のヘイズ値を減じた値を粗面化加工前のヘイズ値で除した値に100を乗じることにより算出される。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスは、分相ガラスであることが好ましい。分相とは、単一相のガラスが、二つ以上のガラス相に分かれることをいう。ガラスが分相しているか否かは、SEM(scanning electron microscope、走査型電子顕微鏡)により判断することができる。ガラスが分相している場合、SEMで観察すると、2つ以上の相に分かれていることが観察できる。
分相したガラスの状態としては、バイノーダル状態およびスピノーダル状態が挙げられる。バイノーダル状態とは、核生成―成長機構による分相であり、一般的には球状である。バイノーダル状態とは、具体的には、一方の分離相が独立した球状の形で他方の分離相のマトリクス中に分散した形態をとっている状態である。また、スピノーダル状態とは、分相が、ある程度規則性を持った、3次元で相互かつ連続的に絡み合った状態である。
分相したガラスをイオン交換処理して表面圧縮応力を有する化学強化層における表面圧縮応力を高くするためには、イオン交換処理に供する分相したガラスがバイノーダル状態であることが好ましい。特に、アルカリリッチのマトリックス中に、シリカリッチのその他成分の分散相が存在していることが好ましい。
分相したガラスを白色化するためには、分相状態における一相の平均サイズまたは分相したガラスにおける分散相の平均粒子径が50〜3000nmであることが好ましく、100〜2000nmであることがより好ましい。典型的には200nm以上または1000nm以下である。分散相の平均粒子径はSEM観察をすることにより測定することができる。
ここで、分相状態における一相の平均サイズとは、スピノーダル状態にあっては相互かつ連続的に絡み合った相の幅の平均であり、バイノーダル状態にあっては一方の相が球状の場合はその直径、一方の相が楕円球状の場合はその長径と短径の平均値である。また、分散相の平均粒子径とはバイノーダル状態の場合の前記平均サイズである。
また、分相したガラスを白色化するためには、分相したガラスにおける分散相の粒子とその周りのマトリックスにおける屈折率差が大きいことが好ましい。
さらに、分相したガラスにおける分散相の粒子の体積の割合が5%以上であることが好ましく、10%以上であることがより好ましく、20%以上であることがさらに好ましい。ここで、分散相の粒子の体積の割合は、SEM観察写真からガラス表面に分布している分散粒子の割合を計算し、該分散粒子の割合から見積もる。
ガラスを分相させる方法としては、例えば、ガラスを熱処理する方法が挙げられる。ガラスを分相するために熱処理する条件としては、典型的には、ガラス転移点より50〜400℃高い温度が好ましい。100℃〜300℃高い温度がより好ましい。ガラスを熱処理する時間は、1〜64時間が好ましく、2〜32時間がより好ましい。量産性の観点からは24時間以下が好ましく、12時間以内がさらに好ましい。ガラスを成形する成形工程の前に、ガラスを分相させる分相工程においては、分相開始温度以下、且つ1200℃超の温度でガラスを保持することが好ましい。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスの製造方法は特に限定されないが、例えば種々の原料を適量調合し、約1500〜1800℃に加熱し溶融した後、脱泡、撹拌などにより均質化し、フロート法、ダウンドロー法(オーバーフローダウンドロー法、スロットダウン法またはリドロー法等)、プレス法またはロールアウト法などの周知の成形方法によって板状等に、またはキャストしてブロック状に成形し、徐冷後、任意の形状に加工する。分相ガラスである場合は、任意の形状に加工した後、分相させる処理をする。さらにイオン交換処理を施す場合は、所望の形状に加工してから、イオン交換処理を施す。
なお、本発明においては、ガラスを溶融、均質化、成形、徐冷または形状加工等の工程において特段の分相させる処理を行うことなく、溶融、均質、成形、徐冷または形状加工のための熱処理によりガラスが分相したものも分相したガラスに含むものとし、この場合ガラスを分相させる工程は当該溶融等の工程に含まれるものとする。また、ガラスを成形する成形工程の前にガラスを分相させる分相工程をもたせたものも含むものとする。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスは、NaOを含有していることが好ましい。ガラスがNaOを含有していることにより、その後のイオン交換処理によるガラスの強度を高めることができる。ガラスにおけるNaOの含有量は、モルパーセント表示(以下、同様)で1%以上が好ましい。イオン交換処理により所望の表面圧縮応力層を形成するために1%以上とする。好ましくは3%以上、より好ましくは4%以上である。耐候性の優れたガラスとするためにNaOは17%以下とする。好ましくは14%以下、より好ましくは11%以下である。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスは、SiO、AlおよびMgOを含有することが好ましい。白色ガラスが、SiO、AlおよびMgOを含有することにより、イオン交換処理しやすくなる、および耐久性、強度が向上する。白色ガラスにおけるSiOの含有量は、40〜80%であることが好ましく、45〜70%であることがより好ましく、48〜60%であることがさらに好ましい。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスにおけるAlの含有量は、0〜10%であることが好ましく、1〜7%であることがより好ましく、2〜6%であることがさらに好ましい。なお、例えばAlの含有量は0〜10%が好ましいとは、Alは含有しても含有しなくてもよいが、含有する場合その含有量は10%以下が好ましい、の意である。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスにおけるMgOの含有量は、3〜30%であることが好ましく、5〜25%であることがより好ましく、7〜20%であることがさらに好ましい。白色ガラスにおけるBaOの含有量は0〜15%が好ましく、より好ましくは2〜10%、さらに好ましくは4〜8%である。白色ガラスにおけるBの含有量は0〜6%が好ましく、より好ましくは0.5〜5%、さらに好ましくは1〜4%である。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスは、ZrO、PおよびLaから選ばれる少なくとも1を含むことが好ましい。白色ガラスが、ZrO、PおよびLaから選ばれる少なくとも1を含むことにより、ガラスの白みを増すことができる。その合量は0.5〜10%であることが好ましい。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスにおけるZrOの含有量は、0〜5%であることが好ましく、0.5〜3%であることがより好ましい。白色ガラスにおけるPの含有量は、0〜10%であることが好ましく、1〜8%であることがより好ましく、2〜7%であることがさらに好ましく、3〜6%であることが最も好ましい。白色ガラスにおけるLaの含有量は、0〜2%であることが好ましく、0.2〜1%であることがより好ましい。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスは、KOを含有してもよい。KOは溶融性を向上させる成分であるとともに、化学強化におけるイオン交換速度を大きくして所望の表面圧縮応力と応力層深さを得るようにするための成分である。溶融性を向上するために1%以上である。また、イオン交換速度を向上させるためには、好ましくは2%以上、典型的には3%以上である。耐候性の優れたガラスとするためにKOは9%以下とする。好ましくは7%以下、典型的には6%以下である。
白色ガラスの溶融の際の清澄剤として、SO、塩化物またはフッ化物などを適宜含有してもよい。
白色ガラスに、着色成分として、Co、Mn、Fe、Ni、Cu、Cr、V、Bi、Er、Tm、Nd、Sm、Sn、Ce、Pr、Eu、AgまたはAuを添加してもよい。添加する場合は、カチオン%表示で5%以下である。
本発明の筐体に含まれる白色ガラスの具体的な組成例としてとしては、前記組成の他に、例えば、下記酸化物基準のモル百分率表示組成で、以下(1)〜(11)に示す組成が挙げられる。
(1)SiOを70〜90%、CaOを12〜25%、LiOを0〜10%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが77%、CaOが18%、LiOが5%であるガラス。
(2)SiOを70〜90%、MgOを10〜25%、LiOを0〜5%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが79%、MgOが18%、LiOが3%であるガラス。
(3)SiOを75〜95%、BaOを0〜15%、CaOを0〜10%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが87%、BaOが8%、CaOが5%であるガラス。
(4)SiOを70〜95%、CaOを0〜25%、MgOを0〜25%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが74、CaOが13%、MgOが13%であるガラス。
(5)SiOを70〜90%、NaOを0〜5%、CaOを5〜25%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが82%、NaOが3%、CaOが15%であるガラス。
(6)SiOを70〜90%、BaOを0〜15%、MgOを0〜20%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが82%、BaOが8%、MgOが10%であるガラス。
(7)SiOを80〜90%、LiOを0〜5%、BaOを5〜15%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが87%、LiOが3%、BaOが10%であるガラス。
(8)SiOを70〜90%、NaOを0〜3%、MgOを15〜25%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが78%、NaOが2%、MgOが20%であるガラス。
(9)SiOを50〜90%、MgOを0〜20%、TiOを0〜50%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが65%、MgOが10%、TiOが25%であるガラス。
(10)SiOを65〜90%、MgOを10〜30%、Alを0〜5%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが77%、MgOが20%、Alが3%であるガラス。
(11)SiOを75〜85%、MgOを0〜3%、Alを15〜25%含有するガラス。具体的には、例えば、SiOが78%、MgOが2%、Alが20%であるガラス。
本発明の第1の態様において、筐体に含まれる白色ガラスは、イオン交換処理して化学強化し、高い強度を備えるようにしてもよい。白色ガラス表面の粗面化加工前に白色ガラスをイオン交換処理してもよいし、粗面化加工後に白色ガラスをイオン交換処理してもよい。
化学強化とは、ガラス表面に圧縮応力層を形成し、ガラスの強度を高める方法である。具体的には、ガラス転移点以下の温度でイオン交換によりガラス板表面のイオン半径が小さなアルカリ金属イオン(典型的には、Liイオン、Naイオン)をイオン半径のより大きいアルカリイオン(典型的には、Liイオンに対してはNaイオンまたはKイオンであり、Naイオンに対してはKイオン)に交換する処理である。
化学強化の方法としてはガラス表層のLiOまたはNaOと溶融塩中のNaOまたはKOとをイオン交換できるものであれば特に限定されないが、例えば加熱された硝酸カリウム(KNO)溶融塩にガラスを浸漬する方法が挙げられる。
ガラスに所望の表面圧縮応力を有する化学強化層(表面圧縮応力層)を形成するための条件はガラスの厚さによっても異なるが、温度条件は、350〜550℃であることが好ましく、400〜500℃であることがより好ましい。また、化学強化する時間は、1〜144時間であることが好ましく、0.5〜24時間であることがより好ましい。溶融塩としては、例えば、KNOおよびNaNOが挙げられる。具体的には、例えば、400〜550℃のKNO溶融塩に2〜24時間ガラスを浸漬させることが典型的である。
ガラスの粗面化加工工程においては、その砥粒によって、マイクロクラックが形成されると考えられる。化学強化による強度向上の効果を有効なものとするためには、ガラス表面に形成されるマイクロクラックより深い表面圧縮応力層があることが好ましく、化学強化によって生じる表面圧縮応力層の深さは6μm以上が好ましい。また、使用時に表面圧縮応力層の深さを超える傷がつくとガラスの破壊につながるため、表面圧縮応力層は深い方が好ましく、10μm以上が好ましく、15μm以上であることがより好ましく、20μm以上であることがさらに好ましく、典型的には30μm以上である。
一方、表面圧縮応力層が深くなりすぎると内部引張応力が大きくなり、破壊時の衝撃が大きくなる。すなわち、内部引張応力が大きいとガラスが破壊する際に細片となって粉々に飛散する傾向があることがわかっている。本発明者らによる実験の結果、厚さ2mm以下のガラスでは、表面圧縮応力層の深さが70μmを超えると、破壊時の飛散が顕著となることが判明した。
したがって、圧縮応力層を有する白色ガラスは、表面圧縮応力層の深さは70μm以下が好ましい。本発明の化学強化ガラスを筐体として用いる場合、外装する電子機器にもよるが、例えば表面に接触傷がつく確率が高いパネル等の用途では、安全をみて表面圧縮応力層の深さを薄くしておくことも考えられ、より好ましくは60μm以下、さらに好ましくは50μm以下、典型的には40μm以下である。
圧縮応力層を有する白色ガラスの引張応力は50MPa以下であることが好ましく、より好ましくは45MPa以下、さらに好ましくは40MPa以下、最も好ましくは30MPa以下である。なお、引張応力は式(表面圧縮応力値×表面圧縮応力層深さ)/(化学強化ガラスの厚み−2×圧縮応力層深さ)で計算される。
本発明の第2態様における筐体に含まれる白色ガラスは、表面に圧縮応力層を備える。表面圧縮応力は300MPa以上であることが好ましく、400MPa以上であることがより好ましい。本発明の第2態様における筐体に含まれる白色ガラスにおける圧縮応力深さは10μm以上であることが好ましく、より好ましくは15μm以上、さらに好ましくは20μm以上、特に好ましくは25μm以上である。
一方、表面圧縮応力層が深くなりすぎると内部引張応力が大きくなり、破壊時の衝撃が大きくなるために70μm以下であることが好ましく、より好ましくは60μm以下、さらに好ましくは50μm以下、特に好ましくは40μm以下である。
例えば、イオン交換処理においてガラス表層のナトリウム成分と溶融塩中のカリウム成分とをイオン交換する場合、EPMA(electron probe micro analyzer、電子線マイクロアナライザー)にてガラスの深さ方向の深さ方向のアルカリイオン濃度分析、この例の場合はカリウムイオン濃度分析を行い、測定により得られたカリウムイオン拡散深さを表面圧縮応力層の深さとみなす。
また、イオン交換処理においてガラス表層のリチウム成分と溶融塩中のナトリウム成分とをイオン交換する場合、EPMAにてガラスの深さ方向のナトリウムイオン濃度分析を行い、測定により得られたナトリウムイオン拡散深さを表面圧縮応力層の深さとみなす。
なお、圧縮応力層を有する白色ガラスの表面圧縮応力層の深さおよび表面圧縮応力値は、EPMAまたは表面応力計(例えば、折原製作所製FSM−6000)等を用いて測定することができる。
本発明の筐体の用途としては、例えば、スマートフォン、タブレットPCおよび電子辞書などの携帯端末機器、冷蔵庫および電子レンジなどの家電製品、デスクトップパソコン並びにディスプレイモニターが挙げられる。本発明の筐体において、白色ガラスは筐体全体に使用することも可能であるし、部分的に使用することも可能である。また、白色ガラスが用いられた筺体の一部、または全体に文字または図形を表示させて使用することも可能である。
(分相ガラスの製造)
表1に示す組成のガラス原料を1600℃で4時間溶解し、650℃で徐冷した後、900℃にて4時間加熱した後、基板形状に成型し、鏡面加工して白色ガラスを得た。ガラスが分相したことをSEMにより確認した。なお、表1に示す組成に、その質量の0.1〜0.4%に相当する質量の硫酸ナトリウムを添加した。
(透明ガラスの製造)
表1に示す組成のガラス原料を1650℃にて4時間溶解した後、基板形状に成型し、鏡面加工して透明ガラスを得た。
(粗面化加工)
得られた白色ガラスまたは透明ガラスを砥石(Fujita incorporated社製Green silicon carbide)を用いて粗面化加工し、実施例1〜4(白色ガラス)および比較例3〜6(透明ガラス)を得た。粗面化加工前の白色ガラスおよび透明ガラスをそれぞれ比較例1および比較例2とした。
(イオン交換処理)
実施例1〜4および比較例1〜6のガラスをそれぞれ450℃の100%KNO溶融塩中に92時間浸漬してイオン交換処理することにより化学強化した。
(分析方法)
得られた白色ガラスまたは透明ガラスのサンプルの物性を以下の方法により分析した。その結果を表1〜4に示す。
(1)ガラス転移温度(Tg/℃)
ガラス転移点Tgは、直径5mm×長さ20mmに加工したサンプルを、熱機械分析装置(Bruker axs社製、商品名:TMA4000SA)を用いて5℃/分の昇温速度で測定した。
(2)表面粗さ(Ra/μm)
ガラスの表面粗さRaは、接触式表面粗度計(小坂研究所社製触針式表面粗度計)により、JIS B0633(2001年)に準拠した方法で測定した。
(3)ヘイズ値
ヘイズ値は、ヘーズメーター(スガ試験機株式会社製、ヘーズメーター HZ−2)により、JIS K7136(2000年)に準拠した方法で、指紋付着前後において測定した。指紋の付着は、スキンケアクリーム(ニベア花王株式会社製 ニベアクリームC)を手全体に塗り、ガラス一面に押し付けることにより行った。被験者はA〜Fの6人とした。
(4)指紋付着
ガラス基板上に指紋を付着させ、その視認性について下記の4段階にて目視による官能評価を行った。4:指紋が全く見えない、3:指紋が極僅かに見える、2:指紋が僅かに見える、1:指紋がはっきり見える。
(5)3点曲げ強度(MPa)
3点曲げ強度は、サンプル形状を40×5×1mmとし、室温において、クロスヘッド速度0.5mm/分、支持台スパン30mmの条件で測定した。粗面化加工したガラス板の曲げ強度(単位:MPa)を測定した。また、粗面化加工したガラス板をイオン交換したものも同様に曲げ強度を測定した。
Figure 2014112446
Figure 2014112446
表2に示すように、表面粗さRaが増大するに従って、指紋が目立たなくことが分かった。特に、白色ガラスではRaが同じでも、透明ガラスより指紋が目立ち難く、Raが0.4μm以上では指紋がほとんど認識されないことが分かった。
Figure 2014112446
表3に示すように、白色ガラスでは表面粗さRaを変化させても指紋の付着によるヘイズ値は変化しなかった。一方、透明ガラスでは表面粗さRaが2.326μmとなるまで粗面化加工を施した結果、指紋付着前と比較してヘイズ値が0.6%変化(変化率0.7%)した。
Figure 2014112446
表4に示すように、白色ガラスでは表面粗さRaを僅かに大きくするだけで、指紋を目立ち難くする効果があった。一方、透明ガラスでは表面粗さRaを1μm以上としても指紋が認識された。
以上の結果から、白色ガラスを粗面化加工することにより、透明ガラスと比較して、Raが小さくても指紋視認性を効果的に低減することができ、強度と意匠性を両立できることがわかった。
本発明を特定の態様を用いて詳細に説明したが、本発明の意図と範囲を離れることなく様々な変更および変形が可能であることは、当業者にとって明らかである。なお本出願は、2013年1月16日付で出願された日本特許出願(特願2013−005618)に基づいており、その全体が引用により援用される。

Claims (9)

  1. ガラス表面の全部または一部が粗面化加工されており、JIS B0633(2001年)に準拠して測定される表面粗さRaが0.02〜3μmである白色ガラスを含む筐体。
  2. ガラス表面の全部または一部が粗面化加工されており、JIS B0633(2001年)に準拠して測定される表面粗さRaが0.02〜3μmであって、且つ圧縮応力層を有する白色ガラスを含む筐体。
  3. 前記白色ガラスのJIS B0633(2001年)に準拠して測定される表面粗さRaが0.4μm以上である請求項1または2に記載の筺体。
  4. 前記白色ガラスのヘイズ値が51%以上である請求項1または2に記載の筺体。
  5. 前記白色ガラスが分相ガラスである請求項1〜4のいずれか1項に記載の筐体。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の筺体を有するポータブル電子装置。
  7. ポータブル電子装置が、携帯電話、タブレット端末、音楽プレイヤーまたはノートブックコンピュータである請求項6に記載のポータブル電子装置。
  8. ヘイズ値が50%超の白色ガラス表面の全部または一部を粗面化加工して、JIS B0633(2001年)に準拠して測定される表面粗さRaが0.02〜3μmである白色ガラスを含む筐体を製造する方法であって、該白色ガラスの粗面化加工前後のヘイズ値の変化割合が10%未満である筐体の製造方法。
  9. ヘイズ値が50%超の白色ガラス表面の全部または一部を粗面化加工して、JIS B0633(2001年)に準拠して測定される表面粗さRaが0.02〜3μmである白色ガラスを含む筐体を製造する方法であって、該白色ガラスは圧縮応力層を有し、且つ該白色ガラスの粗面化加工前後のヘイズ値の変化割合が10%未満である筐体の製造方法。
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