JPWO2014102926A1 - フィルタロッドの製造機及びフィルタロッドの製造方法 - Google Patents

フィルタロッドの製造機及びフィルタロッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明のフィルタロッドの製造方法を実施する製造機は、フィルタトウ(T)及びペーパウエブ(PW)からトウロッド(TR)が成形される過程にて、フィルタトウ(T)とペーパウエブ(PW)とが合流する合流位置(MP)よりも下流に位置付けられた糸送出端(80)を備え、この糸送出端(80)からトング(54)内のフィルタトウ(T)中に糸部材(S)を送出させる糸送出ノズル(76)と、糸送出端(80)よりも下流に位置付けられ液吐出口(88)を備え、この液吐出口(88)から香料液(L)を糸部材(S)に向けて吐出し、糸部材(S)に含浸させる液供給ノズル(86)とを有する。

Description

本発明は、フィルタの内部に添加液が含浸された糸を有するフィルタシガレットの製造に先立ち、フィルタの数倍の長さを有したフィルタロッドを製造するための製造機及びフィルタロッドの製造方法に関する。
この種の製造機は、フィルタトウを包材によりロッド形状に包み込み、トウロッドを成形するラッピングセクションと、このラッピングセクションの下流にてトウロッドをフィルタロッドに切断する切断装置と、ラッピングセクションに向けてフィルタトウが移送される過程にて、フィルタトウ中に添加剤含浸糸を送り込む糸送出装置とを含む(例えば、特許文献1の図3参照)。それ故、フィルタロッドはそのフィルタトウ中に添加液含浸糸を有する。
具体的には、特許文献1の糸送出装置は、糸の供給リールからラッピングセクションに向けて延びる糸部材の送出経路と、この送出経路に配置された液槽とを有し、この液槽には添加液が蓄えられており、この添加液には香料が溶解されている。糸部材はフィルタトウ中に送り込まれる前に液槽内の添加液中を通過し、これにより、糸部材に添加液が染み込み、添加剤含浸糸が得られる。
特開昭55-58084号公報(JP1990-58084 A)
上述した特許文献1の糸送出装置は、液槽よりも下流にて糸送出経路に糸ガイドや糸ノズルを更に含み、これら糸ガイド及び糸ノズルはフィルタトウ中への添加剤含浸糸の正確な送り込みを可能にする。
しかしながら、添加剤含浸糸が糸ガイドや糸ノズルに直接的に摺接すれば、添加剤含浸糸は糸ガイドや糸ノズルにて圧迫され、添加剤含浸糸から添加液が絞り出されてしまうことがある。それ故、添加剤含浸糸中への添加液の含浸量、即ち、フィルタロッド1本あたりの添加剤の含有量に変動が発生し、この変動はフィルタロッドの品質を低下させる。
本発明の目的は、フィルタロッド中の添加剤含浸糸に含まれる添加液の含浸量に関し、含浸量の変動を効果的に抑制することができるフィルタロッドの製造機及びフィルタロッドの製造方法を提供することにある。
上述の目的は、本発明のフィルタロッドの製造機によって達成され、この製造機は、
帯状のフィルタトウが移送過程される過程にて、フィルタトウを収束させるトウ収束セクションと、
フィルタトウの移送方向でみてトウ収束セクションの下流に規定された合流位置にて、収束されたフィルタトウ及び包材をそれぞれ受取り、フィルタトウが包材で包み込まれたトウロッドを成形するラッピングセクションと、
ラッピングセクションに向けて糸部材を案内する糸送出ノズルであって、合流位置よりも下流に位置付けられた糸送出端を含み、この糸送出端からフィルタトウ中に糸部材を送出させ、これにより、内部に糸部材を有したトウロッドを成形させる、糸送出ノズルと、
糸送出ノズルに沿って延び、糸部材に含浸させるべき添加液を供給する液供給ノズルであって、糸送出端よりも下流に位置付けられ且つ糸送出端から送出された糸部材に向けて添加液を吐出する液吐出口を含む、液供給ノズルと、
ラッピングセクションの下流に配置され、トウロッドを所定の長さのフィルタロッドに切断する切断装置と
を具備する。
上述の製造機によれば、フィルタトウと包材との合流位置よりも下流のフィルタトウ中に糸部材が送り込まれる一方、この糸部材に向けて添加液が吐出される。即ち、糸部材に添加液が含浸された添加剤含浸糸はフィルタトウの外部にて形成されるのではなく、フィルタトウ中にて形成されることから、フィルタトウ中に添加剤含浸糸を導くための前述した糸ガイドや糸ノズルは不要となる。
従って、添加剤含浸糸が糸ガイドや糸ノズルに直接的に摺接しないので、これら糸ガイドや糸ノズルが添加剤含浸糸から添加液を絞り出し、絞り出された添加液が糸ガイドや糸ノズルに付着することはない。この結果、フィルタロッド1本当たりの添加剤含浸糸に含まれる添加液の含浸量に関し、含浸量の変動は抑制される。
ラッピングセクションは、合流位置の下流にフィルタトウをロッド形状に絞り込むトングを含み、この場合、糸送出端及び液吐出口は共にトング内に配置されているのが望ましい。
このようにトング内に糸送出端及び液吐出口が配置されていれば、これら糸送出端及び液吐出口はトングにてロッド形状に形成される過程のフィルタトウに囲まれた状態となる。それ故、液吐出口から吐出された添加液の一部が糸部材に含浸されなくとも、添加液の一部は周囲のフィルタトウに付着し、トングや包材が添加液で汚れることはない。
液吐出口は、液供給ノズルの先端に配置されているのが好ましい。この場合、トング内への液供給ノズルの侵入長さが最短となる。
更に、液供給ノズルは糸送出ノズルの直下を延び、液吐出口は上方に向けて開口することができる。この場合、液吐出口から上方に向けて吐出された添加液は糸部材の下面に塗布され、糸部材に含浸される。このような液吐出口が上方に向けて開口していれば、液吐出口からの添加液の吐出が停止されても、液吐出口から添加液が重力により漏れ出すことはない。
更に、液供給ノズル及び糸送出ノズルは共通のホルダプレートに一体的に支持されているのが好ましい。
また、本発明は、上述の製造機にて実施されるフィルタロッドの製造方法をも提供する。
本発明のフィルタロッドの製造機及びフィルタロッドの製造方法は、フィルタトウ中にて添加液含浸糸を形成するので、フィルタロッド1本当たりの添加液含浸液に含まれる添加液の含浸量に関し、この含浸量の変動を効果的に抑制することができる。
フィルタシガレットを示す斜視図である。 図1のフィルタシガレットのフィルタを形成するためのフィルタロッドを一部破断して示した斜視図である。 図2のフィルタロッドを製造する製造機の一部を示した概略図である。 図3の製造機が有する糸供給装置を示した図である。 図4の糸供給装置の一部を拡大して示した斜視図である。 図4の糸供給装置の働きを説明するための図である。 フィルタロッド1本当たりの香料含浸糸に含まれるメンソールの量に関して、実施例と比較例との間でのCV値を示すグラフである。 香料含浸糸へのメンソールの含浸量を増加させた実施例でのCV値を示すグラフである。
図1を参照すれば、フィルタシガレットFCはシガレットCと、このシガレットCの基端にチップペーパTPの巻付けを介して接続されたフィルタFとを含む。このフィルタFはその内部に香料含浸糸FTを有し、この香料含浸糸FTは香料を含む。
具体的には、フィルタFは図2に示されたフィルタロッドFRを切断して得られる。このフィルタロッドFRは、アセテート繊維の束からなるフィルタトウTと、このフィルタトウTをロッド形状に包み込む包材、所謂、巻取紙WPと、フィルタトウTの中心に配置された香料含浸糸FTとを有する。
一方、図3はフィルタロッドFRの製造機を基本的な構成を概略的に示しており、この製造機が実施するフィルタロッドFRの製造方法は、製造機に係る以下の説明から明らかになる。
製造機は、アセテート繊維からなるトウベール、即ち、帯状のフィルタトウTを含み、このフィルタトウTは台車10上にてパイル12を形成している。このパイル12からはトウ収束セクション14に向けてフィルタトウTの移送経路16が延び、移送経路16にはフィルタトウTのパイル12側からリングガイド18、第1バンディングジェット20、第2バンディングジェット22、プレテンションロール24、ブルーミングロール26、第3バンディングジェット28、可塑剤の添加装置30及び移送ロール32が順次配置されている。
第1〜第3バンディングジェット20,22,28はフィルタトウTに圧縮空気を吹き付け、ここでの圧縮空気の吹き付けはアセテート繊維の捲縮を解き、フィルタトウTを開繊する。プレテンションロール24はフィルタトウTに所定の張力を付与し、ブルーミングロール26はプレテンションロール24との間にてフィルタトウTを引き伸ばす。
フィルタトウTが添加装置30を通過するとき、添加装置30はフィルタトウTに可塑剤としての液状のトリアセチンを一様に塗布する。この後、フィルタトウTは移送ロール32からトウ収束セクション14に移送される。
本実施形態の場合、トウ収束セクション14はトランペットジェット34及びトランペットガイド36を含み、これらトランペットジェット34及びトランペットガイド36は移送ロール32側から順次配置され、互いに隣接している。トランペットジェット34はその内部にトランペットガイド36に向かう圧縮空気の流れを発生させ、この圧縮空気の流れはトランペットジェット34内にて移送ロール32から移送されたフィルタトウTを円筒状に収束させ(トウ収束工程)、トランペットガイド36内に導く。この後、トランペットガイド36内に進入した円筒状のフィルタトウTは一旦、その径方向に膨張した後、ラッピングセクション38に向けて移送される。
ラッピングセクション38は成形ベッド40を含み、この成形ベッド40は水平方向に延び、トランペットガイド36の近傍に位置した始端40aと、トランペットガイド36から離れた終端40bとを有する。成形ベッド40の上面には成形溝(図示しない)が形成され、この成形溝は始端40aから終端40bまで延びている。具体的には、成形溝は始端40aにて平坦であるものの、成形溝の深さは終端40bに向けて徐々に増加し、一方、成形溝の幅は終端40bに向けて徐々に減少する。この結果、成形溝は終端40bにて半円形の横断面を有する。
成形溝にはガニチャーテープ42の一部が配置されている。このガニチャーテープ42は無端状をなし、成形ベッド40の下方にて、駆動ドラム44に所定の巻付け角にて巻付けられている一方、複数のガイドローラ46により案内されている。図3から明らかなようにガイドローラ46の1つはトランペットガイド36の直下に配置されている。駆動ドラム44が回転されたとき、ガニチャーテープ42の前記一部は成形ベッド40の成形溝上を成形ベッド40の始端40aから終端40bに向けて走行する。
一方、成形ベッド40上にて、ガニチャーテープ42にはペーパウエブPWが重ね合わされており、このペーパウエブPWはウエブロールWRから複数のガイドローラ48を介してガニチャーテープ42上に導かれている。これらガイドローラ48の1つはトランペットガイド36の直下にて、前述のガイドローラ46に隣接して配置されている。
更に、ペーパウエブPWの供給経路にはスプレーガン50,52が配置されている。スプレーガン52はペーパウエブPWの幅方向でみて、その中央にレール糊を塗布し、一方、スプレーガン52はペーパウエブPWの一側縁にラップ糊を塗布する。
トランペットガイド36を通過したフィルタトウTは成形ベッド40の始端40a又は始端40aの手前に規定された合流位置MPにてペーパウエブPWに重ね合わされ、レール糊によりペーパウエブPWに接着される。この後、これらペーパウエブPW及びフィルタトウTはガニチャーテープ42とともに成形ベッド40上を成形溝に沿って走行する。
成形ベッド40の直上にはその始端40a側からトング54、フォーマ56、ヒータ58及びクーラ60が順次配置されている。フィルタトウTがペーパウエブPW及びガニチャーテープTとともにトング54を通過するとき、トング54はフィルタトウTを上方から絞り込み(絞り込みプロセス)、成形ベッド40の成形溝と協働してフィルタトウTをロッド形状に圧縮成形する。この際、ガニチャーテープ42及びペーパウエブPWは成形溝に沿いフィルタトウTを下側から包み込むようなU字形に曲げられる。
具体的には、トング54は成形ベッド40の成形溝と協働して圧縮成形通路を規定し、この圧縮成形通路はトング54により形成される天井面を有し、この天井面は成形溝を下向きにしたような形状を有する。従って、成形ベッド40の終端40b、即ち、圧縮成形通路の終端にて、圧縮成形通路は円形の横断面を有する。
この後、フィルタトウT、ペーパウエブPW及びガニチャーテープ42の三者がフォーマ56を通過する過程にて、ペーパウエブPWの両側縁部はガニチャーテープ42を介してフィルタトウTに向けて順次曲げられる。それ故、ペーパウエブPWの両側縁はフィルタトウT上にて互いに重ね合わされ、前述のラップ糊により互いに接着されことでラップ部を形成する。この時点にて、フィルタトウTはペーパウエブPWにより完全に包み込まれ(ラッピング工程)、トウロッドTRが成形される。
この後、トウロッドTRはヒータ58及びクーラ60を通過する過程にて、ラップ部での接着が強固にされる。
ラッピングセクション38の直下流には切断装置70が配置されており、トウロッドTRは切断装置70を通過する。このとき、切断装置70はトウロッドTRを所定の長さ毎に切断し、個々のフィルタロッドFRを形成する(切断工程)。
このようにして形成されたフィルタロッドFRは切断装置70からレシーバ72に受け取られ、この後、フィルタシガレットの製造機、所謂、フィルタ取付け機に向けて移送される。
なお、フィルタ取付け機にて、フィルタロッドFRは切断され、フィルタFの2倍の長さを有したダブルフィルタが形成される。このダブルフィルタは2本のシガレットC間に配置され、そして、これらシガレット及びダブルフィルタはチップペーパの巻付けにより接続され、ダブルフィルタシガレットを形成する。この後、ダブルフィルタシガレットは個々のフィルタシガレットに切断される。
図1には示されていないが、上述したフィルタロッドFRの製造機は、トウロッドTR内に香料含浸糸FTを組み込むための糸供給装置74を更に含み、この糸供給装置74の詳細は図4に示されている。
糸供給装置74は糸送出ノズル76を含む。この糸送出ノズル76はパイプ部材から形成され、例えば、前述したトウ収束セクション14の外側からトウ収束セクション14内を通じ、ラッピングセクション38に向けて延びている。
具体的には、糸送出ノズル76はトランペットジェット34及びトランペットガイド36内を通過し、その両端、即ち、入口端78及び糸送出端(糸送出位置)80を有する。入口端78はトランペットジェット34の外側に位置付けられ、一方、糸送出端80はフィルタトウTの移送方向でみて前述した合流位置MPよりも下流に配置されている。本実施形態の場合、図4から明らかなように糸送出端80はトング54内に進入し、フィルタトウTの移送方向でみて下流に向けて開口している。更に、前述した圧縮成形通路における円形の終端の中心を通過する水平な軸線(図示しない)を考えたとき、糸送出端80はその軸線上に位置付けられている。
糸送出ノズル76は入口端78にて糸部材Sを受取り、受け取った糸部材Sを糸送出端80に向けて案内し、この糸送出端80からトング54内に送出する(糸送出工程)。糸部材Sは糸供給源82から供給され、糸送出ノズル76の入口端78まで導かれる。なお、図4には示されていないが、糸供給源82は糸部材Sが巻付けられた糸リール、この糸リールから糸部材Sを案内経路に沿い糸送出ノズル76に向けて供給するフィードロール等を含み、図4には、案内経路を規定する1つのガイドローラ84が示され、このガイドローラ84は入口端78の近傍に配置されている。
糸供給装置74は液供給ノズル86を更に含む。この液供給ノズル86もまたパイプ部材から形成され、糸送出ノズル76に沿って延びている。即ち、液供給ノズル86もまたトランペットジェット34及びトランペットガイド36内を通過している。図4から明らかなように本実施形態では、液供給ノズル86は糸送出ノズル76の直下に位置付けられ、トング54内に位置付けられた先端、即ち、液吐出口(液吐出位置)88を有する。この液吐出口88は糸送出端80よりも下流にて、上方に向けて開口している。それ故、液吐出口88は糸送出端80から送出された糸部材Sの直下に位置し、この糸部材Sの下面に向けて開口する。
具体的には、図5から明らかなように液供給ノズル86の先端は閉塞端90として形成され、液吐出口88は、液供給ノズル86の上部が閉塞端90から所定の長さに亘って斜めに切り取られることで形成されている。ここで、閉塞端90の下部が残されていることに留意すべきである。
一方、液供給ノズル86もまたトランペットジェット34から突出し、糸送出ノズル76とともに共通のホルダプレート92に一体的に支持されている。このように液供給ノズル86及び糸送出ノズル76がホルダプレート92に一体的に支持されることにより、液供給ノズル86及び糸送出ノズル76をこれらの所定位置にてホルダプレート92にそれぞれ取り付ければ、トング54内への液吐出口88及び糸送出端80の位置付けや、前述した糸送出端80と液送出口88との間での相対的な位置付けが自動的に決定される。よって、その後の糸送出端80や液送出口88の位置調整を行なう必要が無く、香料液の添加のばらつきを低減できると共に、生産性の向上に効果がある。
更に、液供給ノズル86はホルダプレート92にて液供給管94に接続されており、この液供給管94は液供給源96に向けて延び、この液供給源96に接続されている。この液供給源96は液供給管94を通じて液供給ノズル86に香料液を定量的に供給することができる。なお、図4には示されていないが、液供給源96は香料液を蓄えた液タンクや、この液タンクから香料液を供給する定量型ポンプ等を含む。
本実施形態の場合、香料液は溶媒としてのプロピレングリコール(PG)と、このプロピレングリコールに溶解された香料としてのメンソール(M)とを含んでいる。
上述の糸供給装置74によれば、トング54内に進入したフィルタトウTの中心に向けて(前記絞り込みプロセス中)、糸送出ノズル76の糸送出端80から糸部材Sが送り込まれる一方(糸送出工程)、図6中、矢印Lで示されるように液供給ノズル86の液吐出口88から斜め上方、即ち、糸部材Sに向けて香料液が吐出される(液吐出工程)。このようにして吐出された香料液は糸部材Sに塗布され、トウロッドTRが形成される過程にて糸部材Sに含浸される。それ故、糸部材Sは前述した香料含浸糸FTとなる。この結果、トウロッドTR、即ち、トウロッドTRから形成されたフィルタロッドFRはその中心に香料含浸糸FTを有することになる。
上述したように香料液は、糸送出ノズル76の糸送出端80から送出された糸部材Sに塗布されることから、この後、香料液が塗布された糸部材S、即ち、香料含浸糸FTはフィルタトウTに囲まれ、このフィルタトウTに接触するものの、糸送出ノズル76や周囲のトング54、ガニチャーテープ42及び成形ベッド40等の機械要素に接触することはない。それ故、香料含浸糸FTに一旦含浸された香料液が香料含浸糸FTから染み出す可能性は低い。また、たとえ香料含浸糸FTから香料液が染み出したとしても、ここでの香料液はフィルタトウTに付着されるだけで、糸送出ノズル76や周囲の機械要素に付着することはない。
従って、液吐出口88からの香料液の吐出量が一定であれば、フィルタロッドFRの1本当たりの香料含浸糸FTに含浸された香料液の量に関し、香料液における含浸量の変動は効果的に抑制される。なお、前述したように香料液の一部がフィルタトウTに付着したとしても、フィルタロッドFRの1本当たりの香料液の含有量は一定となる。
更に、本実施形態の場合、液吐出口88は上方に向けて開口していることから、製造機の運転、即ち、液供給源96からの香料液の供給が停止されても、液吐出口88から香料液が重力によって零れ落ちることはない。それ故、周囲の機械要素が香料液で汚れることもなく、機械要素の清掃にかかる負荷を軽減することができる。
以下の表1は、上述の製造機にて製造された実施例E1,E2のフィルタロッドFRに関し、香料含浸糸FTに含まれているメンソールMの量の平均値及びそのCV値を測定した結果を示す。表1中、Qo,M量は香料含浸糸FTの1本当たりにおけるメンソールMの目標含有量及び実含浸量を示す。
また、表1には、特許文献1の製造機にて製造された比較例C1〜C3のフィルタロッドに関する同様な測定結果をも併せて示されている。なお、実施例E1,E2間の相違や、比較例C1〜C3の相違は製造日時の相違を表す。
Figure 2014102926
図7は、表1におけるメンソールMのCV値を棒グラフにて示している。図7から明らかなように、実施例E1,E2のCV値は比較例C1〜C3のCV値に比べて大幅に低減されていることが分かる。このことは、フィルタロッドFR、即ち、フィルタFの1本当たりに含まれるメンソールMの量が安定し、高品質なフィルタシガレットFCの製造が可能となることを意味する。
なお、図8は、香料液の目標含浸量Qoを0.056g/本に変更して製造された実施例E3,E4のフィルタロッドFRに関し、これら実施例E3,E4におけるメンソールMのCV値を示す。図8から明らかなようにメンソールMの目標含浸量Qoが増加されれば、本実施形態の製造機はメンソールMのCV値を更に低減することができる。
本発明は上述の一実施形態の製造機及びその製造方法に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、液供給ノズル86の液吐出口88は鉛直方向且つ上向きに開口していてもよいし、糸部材Sの側面に向けて開口されていてもよい。また、液供給ノズル86は複数であってもよい。
また、一実施例では糸送出ノズル76及び液供給ノズル86は共に、トランペットジェット34及びトランペットガイド36を貫通してトング54内に延びているが、少なくとも糸送出ノズル76はフィルタトウTの移送方向と直交する方向からトング54とトランペットガイド36との間やトランペットガイド36とトランペットジェット34との間に一旦突入し、この後、フィルタトウTの移送方向に沿ってトング54内に延びるべく屈曲されていてもよい。
更に、糸部材に含浸される添加液はメンソール以外に他の香料を含むものであってもよいし、溶剤もプロピレングリコールに限られるものではない。特に限定されるものでないが、メンソールと溶剤の配合割合は、9:1〜5:5であれば良い。
14 トウ収束セクション
38 ラッピングセクション
54 トング
70 切断装置
76 糸送出ノズル
80 糸送出端
86 液供給ノズル
88 液吐出口
FR フィルタロッド
FT 香料含浸糸
S 糸部材
T フィルタトウ

Claims (8)

  1. 帯状のフィルタトウが移送過程される過程にて、前記フィルタトウを収束させるトウ収束セクションと、
    前記フィルタトウの移送方向でみて前記トウ収束セクションの下流に規定された合流位置にて、収束されたフィルタトウ及び包材をそれぞれ受取り、前記フィルタトウが前記包材で包み込まれたトウロッドを成形するラッピングセクションと、
    前記ラッピングセクションに向けて糸部材を案内する糸送出ノズルであって、前記合流位置よりも下流に位置付けられた糸送出端を含み、この糸送出端から前記フィルタトウ中に糸部材を送出させ、これにより、内部に糸部材を有した前記トウロッドを成形させる、糸送出ノズルと、
    前記糸送出ノズルに沿って延び、前記糸部材に含浸させるべき添加液を供給する液供給ノズルであって、前記糸送出端よりも下流に位置付けられ且つ前記糸送出端から送出された前記糸部材に向けて前記添加液を吐出する液吐出口を含む、液供給ノズルと、
    前記ラッピングセクションの下流に配置され、前記トウロッドを所定の長さのフィルタロッドに切断する切断装置と
    を具備したことを特徴とするフィルタロッドの製造機。
  2. 前記ラッピングセクションは、前記合流位置の下流に前記フィルタトウをロッド形状に絞り込むトングを含み、
    前記糸送出端及び前記液吐出口は共に前記トング内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタロッドの製造機。
  3. 前記液吐出口は、前記液供給ノズルの先端に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のフィルタロッド製造機。
  4. 前記液供給ノズルは前記糸送出ノズルの直下を延び、前記液吐出口は上方に向けて開口することを特徴とする請求項3に記載のフィルタロッドの製造機。
  5. 前記液供給ノズル及び前記糸送出ノズルは共通のホルダプレートに一体的に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタロッドの製造機。
  6. 帯状のフィルタトウが移送過程される過程にて、前記フィルタトウを収束させるトウ収束工程と、
    収束されたフィルタトウ及び包材をそれぞれ合流位置にて受取り、前記フィルタトウが前記包材で包み込まれたトウロッドを成形するラッピング工程と
    前記合流位置よりも下流に規定された糸送出位置にて前記フィルタトウ中に糸部材を送出し、内部に前記糸部材を有した前記トウロッドを成形させる、糸送出工程と、
    前記糸送出位置よりも下流に規定された液吐出位置にて、前記糸部材に向けて添加液を吐出し、吐出された添加液を前記糸部材に含浸させる液吐出工程と、
    前記ラッピング工程にて成形された前記トウロッドを所定の長さのフィルタロッドに切断する切断工程と
    を具備したことを特徴とするフィルタロッド製造方法。
  7. 前記ラッピング工程は、前記合流位置の下流にて前記フィルタトウをロッド形状に絞り込む絞り込みプロセスを含み、
    前記糸送出工程及び前記液吐出工程は、前記絞り込みプロセス中に実施されることを特徴とする請求項6に記載のフィルタロッドの製造方法。
  8. 前記液吐出工程は、前記液吐出位置にて前記添加液を上方に吐出することを特徴とする請求項7に記載のフィルタロッドの製造方法。
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