JPWO2014084191A1 - 送気システム - Google Patents

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Abstract

被検体の体腔内に所定のガスを送気可能な送気システムは、前記体腔内が所定圧力となるように前記体腔内にガスを自動的に送気するための自動送気管路と、手動操作により前記体腔内にガスを送気するための手動送気管路と、内視鏡に設けられた機能選択ボタンと、機能選択ボタンの操作に連動し、機能選択ボタンの操作で選択された送気管路を連通状態とするとともに、非選択の送気管路を遮断状態とする制御部と、を備える。

Description

本発明は、送気システムに関し、特に、被検体の体腔内に所定のガス(例えば炭酸ガス)を送気する送気システムに関する。
内視鏡を用いて検査や治療を行うときには、内視鏡の視野確保及び処置具の操作領域を確保するために、内視鏡に設けた送気管路から体腔内に気体の供給を行う。体腔内に送気する気体としては、従来は主に空気を使用していたが、近年になって炭酸ガス(COガス)が用いられるようになっている。炭酸ガスは生体吸収性が良好であることから、被検者に対して与えるダメージが少ない。このため、送気源として炭酸ガスが使用される傾向になっている。
炭酸ガスを体腔内に送気する場合には、炭酸ガスが充填されたガスボンベを取り付けたガス供給装置が用いられる。ガス供給装置は、内視鏡の送気管路に着脱可能に接続され、炭酸ガスボンベからの炭酸ガスが減圧されて供給される。
例えば、特許文献1には、術者の操作に応じて体腔内に炭酸ガスを手動送気できる送気システムが記載されている。この送気システムでは、内視鏡の視野確保及び処置具の操作領域を確保するために、術者の意図に応じて体腔内への送気量を自由に調節できるメリットがある反面、体腔内の圧力を一定に保つためには術者による頻繁な操作が必要となるため、術者にかかる操作負担が大きくなる問題がある。
これに対して、特許文献2には、体腔内が所定圧力となるように体腔内に炭酸ガスを自動送気できる送気システムが記載されている。この送気システムによれば、術者の煩雑な操作を要することなく、体腔内の圧力を所望する状態に安定して制御することが可能となり、術者にかかる操作負担を軽減できる。
特開2006−14961号公報 特開2006−130077号公報
ところで、送気システムにおいて、自動送気と手動送気の両方の送気機能を備えた送気システムの実現が要望されている。この送気システムによれば、体腔内の圧力が所定圧となるように体腔内に炭酸ガスを自動送気しつつ、術者の操作に応じて炭酸ガスを手動送気できる。このため、術者の操作負担を軽減することができるととともに、術者の意図に応じて体腔内の圧力を微調整することが可能となり、利便性が向上する。
しかしながら、体腔内に炭酸ガスが自動送気されているときに手動送気が行われると、体腔内が過剰送気となる。すなわち、自動送気によって体腔内が所望の圧力に保たれているところ、手動送気によって炭酸ガスの供給が行われると、術者が意図した送気量以上に体腔内に炭酸ガスが供給されることになり、体腔内の圧力が高くなりすぎてしまう。これにより、患者にかかる負担が大きくなる。また、過剰送気によって体腔内の圧力が高くなりすぎた場合には、吸引手段によって体腔内の圧力を下げる操作が必要になるため、術者にとっても大きな負担となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、自動送気と手動送気の両方の送気機能を備えた送気システムにおいて、体腔内への過剰送気を防止して使い勝手を向上させた送気システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、被検体の体腔内に所定のガスを送気可能な送気システムであって、体腔内が所定圧力となるように体腔内にガスを自動的に送気するための自動送気管路と、手動操作により体腔内にガスを送気するための手動送気管路と、自動送気管路と手動送気管路のいずれかを選択する選択操作部材と、選択操作部材の操作に連動し、選択操作部材の操作で選択された送気管路を連通状態とするとともに、非選択の送気管路を遮断状態とする制御手段と、を備える。
本発明の一態様によれば、選択操作部材の操作に連動して、自動送気管路及び手動送気管路のいずれか一方が連通状態となり、他方が遮断状態となる。このため、自動送気管路と手動送気管路が同時に連通状態となることがない。したがって、体腔内にガスが手動送気されるときに自動送気が行われることがなく、体腔内への過剰送気を確実に防止することができる。その結果、患者に負担をかけることなく、術者の意図に応じて自動送気と手動送気を使い分けることが可能となり、使い勝手に優れた送気システムを実現することができる。
本発明の一態様に係る送気システムは、自動送気管路を連通・遮断可能な第1開閉弁と、手動送気管路を連通・遮断可能な第2開閉弁と、をさらに備え、制御手段は、第1開閉弁及び第2開閉弁の開閉制御を行う手段であって、第1開閉弁及び第2開閉弁のうち、選択操作部材の操作で選択された送気管路の開閉弁を開状態とするとともに、非選択の送気管路の開閉弁を閉状態とすることができる。
この構成によれば、送気管路毎に開閉弁が設けられるので、各開閉弁の開閉制御を行うことにより、各送気管路の連通・遮断を個別に制御することが可能となる。このため、自動送気管路と手動送気管路が同時に連通状態とならないように排他的制御を行うことができる。したがって、体腔内にガスが手動送気されるときに自動送気が行われることがなく、体腔内への過剰送気を確実に防止することができる。
また、本発明の一態様に係る送気システムは、体腔内に送気するための送気管路を自動送気管路と手動送気管路との間で選択的に切替可能な方向切替弁を更に備え、制御手段は、選択操作部材の操作に連動し、方向切替弁の切替制御を行うことができる。
この構成によれば、送気管路毎に開閉弁が設けられる場合に比べて、部品点数を削減することができるとともに、制御の簡易化を図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る送気システムは、体腔内に送気するための送気管路を自動送気管路と手動送気管路との間で選択的に切替可能な方向切替弁を更に備え、制御手段は、体腔内圧力が所定圧力以上の場合に、方向切替弁の切替制御を行うことができる。
この構成によれば、体腔内の圧力が所定圧力以上となった場合には、自動送気管路と手動送気管路を自動的に切り替えることができるので、体腔内への過剰送気を確実に防止することができる。
また、本発明の一態様に係る送気システムにおいて、自動送気管路及び手動送気管路は同一のガス供給源に接続されていることが好ましい。このようにガス供給源を共用化することによって、システム全体のコストダウンを図ることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る送気システムにおいて、選択操作部材は、内視鏡に設けられた操作スイッチで構成されることが好ましい。この構成によれば、内視鏡の操作を行っているときに、内視鏡から手を離すことなく、体腔内に送気するための送気管路をスムーズに切り替えることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る送気システムにおいて、選択操作部材は、オペレータの足で操作可能なフットスイッチで構成されることが好ましい。この構成によれば、内視鏡の操作を行っているときに、両手が塞がっている状態でも、内視鏡から手を離すことなく、体腔内に送気するための送気管路をスムーズに切り替えることが可能となる。
本発明によれば、選択操作部材の操作に連動して、自動送気管路及び手動送気管路のいずれか一方が連通状態となり、他方が遮断状態となる。このため、自動送気管路と手動送気管路が同時に連通状態となることがない。したがって、体腔内にガスが手動送気されるときに自動送気が行われることがなく、体腔内への過剰送気を確実に防止することができる。その結果、患者に負担をかけることなく、術者の意図に応じて自動送気と手動送気を使い分けることが可能となり、使い勝手に優れた送気システムを実現することができる。
図1は、本発明が適用された内視鏡システムの概略構成を示した全体構成図である。 図2は、内視鏡の挿入部の先端部を示す斜視図である。 図3は、内視鏡の管路構成を模式的に示した構成図である。 図4は、ガス供給装置の構成を示したブロック図である。 図5は、検出信号と各電磁弁の開閉状態の関係を示したタイミングチャートである。 図6は、ガス供給制御方法の一例を示したフローチャートである。 図7は、第2の実施形態におけるガス供給装置の構成を示したブロック図である。 図8は、第3の実施形態におけるガス供給装置の構成を示したブロック図である。 図9は、第4の実施形態におけるガス供給装置で行われる自動送気方法の一例を示したフローチャートである。 図10は、第5の実施形態における内視鏡システムの概略構成を示した全体構成図である。 図11は、図10に示した内視鏡の内部構成を示す管路構成図である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明が適用された内視鏡システムの概略構成を示した全体構成図である。図1に示した内視鏡システムは、主として、内視鏡10、光源装置20、プロセッサ30、及びガス供給装置66で構成される。
内視鏡10は、体腔内に挿入される挿入部12と、この挿入部12に連設される手元操作部14を備える。手元操作部14には、ユニバーサルケーブル16が接続され、ユニバーサルケーブル16の先端にはLGコネクタ18(LG:ライトガイド)が設けられる。このLGコネクタ18を光源装置20に着脱自在に連結することによって、後述する照明光学系54(図2参照)に照明光を伝送することができる。また、LGコネクタ18には、ケーブル22を介して電気コネクタ24が接続され、この電気コネクタ24がプロセッサ30に着脱自在に連結される。なお、LGコネクタ18には送気・送水用のチューブ26や吸引用のチューブ28が接続される。
手元操作部14には、送気・送水ボタン32、吸引ボタン34、シャッターボタン36、及び機能切替ボタン(操作ボタン)37が並設されるとともに、一対のアングルノブ38、38、及び鉗子挿入部40が設けられる。また、手元操作部14には、体腔内に炭酸ガスを供給するためのガス供給口44が設けられる。
一方、挿入部12は、先端部46、湾曲部48、及び軟性部50で構成され、湾曲部48は、手元操作部14に設けられた一対のアングルノブ38、38を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部46の先端面47を所望の方向に向けることができる。
図2に示すように、先端部46の先端面47には、観察光学系52、照明光学系54、54、送気・送水ノズル56、鉗子口58が設けられる。観察光学系52の後方にはCCD(Charge Coupled Device)(不図示)が配設されており、このCCDを支持する基板には信号ケーブルが接続されている。信号ケーブルは図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16に挿通されて電気コネクタ24まで延設され、プロセッサ30に接続される。したがって、図2の観察光学系52で取り込まれた観察像は、CCDの受光面に結像されて電気信号に変換され、そして、この電気信号が信号ケーブルを介して図1のプロセッサ30に出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサ30に接続されたモニタ60に観察画像が表示される。
図2の照明光学系54、54の後方にはライトガイド(不図示)の出射端が配設されている。このライトガイドは、図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16に挿通される。そして、ライトガイドの入射端がLGコネクタ18のライトガイド棒(図3参照)19に配設される。したがって、LGコネクタ18のライトガイド棒19を光源装置20に連結することによって、光源装置20から照射された照明光がライトガイドを介して照明光学系54、54に伝送され、照明光学系54、54から照射される。
図3は内視鏡10の管路構成を模式的に示した構成図である。図3に示すように、送気・送水ノズル56には、送気・送水チューブ80が接続されている。送気・送水チューブ80は、送気チューブ82と送水チューブ84に分岐され、それぞれが、手元操作部14に配設したバルブ86に接続される。バルブ86には給気チューブ88と給水チューブ90が接続されるとともに、送気・送水ボタン32が取り付けられる。この送気・送水ボタン32が突出した状態では送気チューブ82と給気チューブ88が連通され、送気・送水ボタン32を押下操作することによって、送水チューブ84と給水チューブ90が連通される。送気・送水ボタン32には通気孔(不図示)が形成されており、この通気孔を介して給気チューブ88が外気に連通される。
給気チューブ88と給水チューブ90は、ユニバーサルケーブル16に挿通され、LGコネクタ18の送水コネクタ92まで延設される。送水コネクタ92には、チューブ26が着脱自在に接続され、このチューブ26の先端が貯水タンク27に連結される。そして、給水チューブ90が貯水タンク27の液面下に連通され、給気チューブ88が液面上に連通される。
送水コネクタ92には、エアチューブ94が接続されており、このエアチューブ94は、給気チューブ88に連通されている。また、エアチューブ94は、LGコネクタ18を光源装置20に連結することによって、光源装置20内のエアポンプ21に連通される。したがって、エアポンプ21を駆動してエアを送気すると、エアチューブ94を介して給気チューブ88にエアが送気される。このエアは、送気・送水ボタン32の非操作時には、通気孔(不図示)を介して外気に逃げるようになっている。そして、術者が通気孔を塞ぐことによって、給気チューブ88のエアが送気チューブ82に送気され、送気・送水ノズル56からエアが噴射される。また、送気・送水ボタン32を押下操作すると、給気チューブ88と送気チューブ82が遮断されるため、エアチューブ94に給気されたエアは、貯水タンク27の液面上に供給される。これにより、貯水タンク27の内圧が高まって給水チューブ90に水が送液される。そして、送水チューブ84を介して送気・送水ノズル56から水が噴射される。このように送気・送水ノズル56から水またはエアが噴射され、観察光学系52に吹き付けられることによって、観察光学系52が洗浄される。
一方、鉗子口58には、鉗子チューブ96が接続される。鉗子チューブ96は分岐して鉗子挿入部40とバルブ98に連通される。よって、鉗子挿入部40から鉗子等の処置具を挿入することによって、鉗子口58から処置具を導出することができる。前記バルブ98には、吸引チューブ100が接続され、さらに、吸引ボタン34が取り付けられる。この吸引ボタン34が突出した状態では、吸引チューブ100が外気に連通され、吸引ボタン34を押下操作することによって、吸引チューブ100と鉗子チューブ96とが接続されるようになっている。吸引チューブ100は、LGコネクタ18の吸引コネクタ102まで延設されており、この吸引コネクタ102にチューブ28(図1参照)を接続することによって、不図示の吸引装置に連通される。したがって、吸引装置を駆動した状態で吸引ボタン34を押下操作することによって、鉗子口58から病変部等を吸引することができる。
先端部46の先端面47には、ガス噴射口62が形成されている。ガス噴射口62には、ガスチューブ104が接続されている。ガスチューブ104は、手元操作部14に配設されたガス供給口44に接続される。ガス供給口44にはガス供給管64の一端が着脱自在に接続され、ガス供給管64の他端がガス供給装置66の自動送気コネクタ144(図4参照)に連結される。これにより、ガス供給装置66の自動送気コネクタ144から送気された炭酸ガスは、ガス供給管64、ガス供給口44、及びガスチューブ104を経由してガス噴射口62から噴射される。
また、LGコネクタ18にはガスコネクタ190が設けられている。ガスコネクタ190にはガス供給管65の一端が着脱自在に接続され、ガス供給管65の他端はガス供給装置66の手動送気コネクタ145(図4参照)に連結されている。LGコネクタ18の内部では、ガスコネクタ190にガスチューブ106の一端が接続され、ガスチューブ106の他端はエアチューブ94を介して給気チューブ88に連通されている。これにより、ガス供給装置66の手動送気コネクタ145から送気された炭酸ガスは、ガス供給管65、ガスコネクタ190、ガスチューブ106、及びエアチューブ94を経由して給気チューブ88に供給される。そして、光源装置20のエアポンプ21からエアが給気チューブ88に送気される場合と同様に、術者が送気・送水ボタン32を操作すると、送気・送水ノズル56から水又は炭酸ガスが噴射される。
なお、ガス供給装置66から送気される炭酸ガスとエアポンプ21から送気されるエアとが同時に給気チューブ88に供給されることがないように、これらの駆動を択一的に制御する制御手段(不図示)が設けられていることが好ましい。例えば、前記制御手段はプロセッサ30に設けられ、ガス供給装置66から送気される炭酸ガスの方がエアポンプ21から送気されるエアよりも優先的に供給されるように制御を行う。かかる場合、エアポンプ21は、炭酸ガスボンベ110の残量がなくなった場合の予備の気体供給源として用いられる。
図4は、ガス供給装置66の構成を示したブロック図である。図4に示すように、ガス供給装置66は、減圧機構114、第1及び第2の電磁弁120、122、流量センサ124、圧力センサ126、128、制御部130、及び操作パネル131を備える。
ガス供給装置66の高圧コネクタ113には、高圧ホース112の一端が着脱自在に連結され、その他端は炭酸ガスボンベ110に接続されている。これにより、炭酸ガスボンベ110からの炭酸ガスは、高圧ホース112を介して高圧コネクタ113に供給されるようになっている。
高圧コネクタ113には、ガス供給装置66の内部に設けられる内部管路142の一端が接続されている。内部管路142には、ガスボンベ110から供給された炭酸ガスを所定圧に減圧するための減圧機構114が配設されており、減圧機構114の出口側(高圧コネクタ113とは反対側)は2つの管路(分岐管路)142a、142bに分岐されている。一方の分岐管路142aは、体腔内に炭酸ガスを自動送気するための管路(以下、「自動送気管路142a」という。)であり、その端部は自動送気コネクタ144に接続される。他方の分岐管路142bは、体腔内に炭酸ガスを手動送気するための管路(以下、「手動送気管路142b」という。)であり、その端部は手動送気コネクタ145に接続される。
減圧機構114は、直列に配置した2個のレギュレータ(減圧弁)116、118から構成される。レギュレータ116、118は、炭酸ガスボンベ110から供給された炭酸ガスの圧力を段階的に適正圧まで減圧する。例えば、第1レギュレータ116では、炭酸ガスボンベ110からの炭酸ガスの圧力を10MPaから0.3MPaに減圧する。また、第2レギュレータ118では、第1レギュレータ116で減圧された炭酸ガスの圧力を0.3MPaから0.05MPaに減圧する。
第1電磁弁120は、自動送気管路142aに配設されており、制御部130から出力される制御信号に基づいて開閉動作する。すなわち、第1電磁弁120は、自動送気管路142aを連通・遮断可能な第1開閉弁として機能する。第1電磁弁120としては、制御信号(電流値)に比例して流量を無段階に制御可能な流量制御弁(電磁比例弁)が好ましく用いられる。第1電磁弁120が流量制御弁で構成される態様によれば、全開又は全閉のみ可能な開閉弁が用いられる場合に比べて、体腔内に送気される炭酸ガスの流量を高精度に制御することが可能となる。
第2電磁弁122は、手動送気管路142bに配設されており、制御部130から出力される制御信号に基づいて開閉動作する。すなわち、第2電磁弁122は、手動送気管路142bを連通・遮断可能な第2開閉弁として機能する。第2電磁弁122としては、全開又は全閉のみ可能な開閉弁が用いられるが、第1電磁弁120と同様に流量制御弁が用いられてもよい。
流量センサ124は、自動送気管路142aにおいて第1電磁弁120と自動送気コネクタ144との間に配設され、自動送気管路142aを介して体腔内に送気される炭酸ガスの流量(送気量)を検出して、その検出結果を制御部130に出力する。
第1圧力センサ126は、内部管路142において炭酸ガスボンベ110と減圧機構114との間に接続され、炭酸ガスボンベ110から供給される炭酸ガスの圧力を検出して、その検出結果を制御部130に出力する。
第2圧力センサ128は、自動送気管路142aにおいて第1電磁弁120と流量センサ124との間に接続され、体腔内に連通する管路(自動送気管路142a、ガス供給管64、ガスチューブ104)を介して体腔内の圧力を検出して、その検出結果を制御部130に出力する。
操作パネル131には、残量表示部134、警告表示部136、電源スイッチ138、及び設定部139が設けられており、これらの各部は制御部130に接続されている。設定部139には、体腔内の設定圧を入力するための操作ボタンが設けられており、術者の操作により、体腔内の設定圧が入力されると、その入力信号が制御部130に出力される。
制御部130は、ガス供給装置66の全体制御を行っており、CPUやメモリ(いずれも不図示)などを備えて構成される。メモリには、ガス供給装置66を動作させるための制御プログラムや各種設定情報(例えば設定部132で入力された体腔内の設定圧)が記憶される。
制御部130は、第1圧力センサ126で検出された圧力に基づき、炭酸ガスボンベ110の炭酸ガスの残量を残量表示部134に表示する。また、制御部130は、炭酸ガスの残量が所定レベル以下になると、警告表示部136により警告を表示するとともに、警報を発生する。これにより、炭酸ガスの残量がなくなる前に炭酸ガスボンベ110を新しいものに交換することが可能となる。
ガス供給装置66には、所定の通信ケーブルを介してプロセッサ30が接続されている。プロセッサ30には、内視鏡10の機能切替ボタン37の操作を検出する検出部200が設けられている。検出部200は、機能切替ボタン37の操作に応じた検出信号をガス供給装置66の制御部130に対して出力する。
制御部130は、プロセッサ30の検出部200から出力された検出信号に基づき、第1及び第2電磁弁120、122の開閉制御を行う。
図5は、検出部200から出力される検出信号と第1及び第2電磁弁120、122の開閉状態の関係を示したタイミングチャートである。
図5の(A)部に示すように、検出部200から出力される検出信号は、内視鏡10の機能切替ボタン37の操作が検出されると一定時間ONとなり、非検出の場合にはOFFとなるパルス信号(ON/OFF信号)である。
制御部130は、前記検出信号がONになると、第1及び第2電磁弁120、122のオープン/クローズ状態(開閉状態)を切り替える制御を行う。その際、図5の(B)部及び(C)部に示すように、第1電磁弁120と第2電磁弁122が同時にオープン状態となることがないように、いずれか一方の電磁弁をオープン状態とする場合には他方の電磁弁をクローズ状態とする排他的制御を行う。
図6は、ガス供給装置66で行われるガス供給制御方法の一例を示したフローチャートである。ここでは、内視鏡10の挿入部12が体腔内(例えば胃や大腸などの管腔内)に挿入され、ガス供給装置66の電源スイッチ138がONにされ、ガス供給装置66が稼動状態となっているものとする。
まず、制御部130は、第1電磁弁120をオープン状態にするとともに、第2電磁弁122をクローズ状態にする(ステップS10)。これにより、自動送気管路142aは連通状態となり、体腔内への自動送気が行われる。
すなわち、炭酸ガスボンベ110から供給される炭酸ガスは減圧機構114で段階的に適正圧まで減圧された後、自動送気管路142aを経由して自動送気コネクタ144に送られる。そして、自動送気コネクタ144から送出された炭酸ガスは、ガス供給管64及びガスチューブ104を経由してガス噴射口62から体腔内に噴射される。その際、制御部130は、第2圧力センサ128及び流量センサ124の検出結果に基づき、体腔内の圧力(体腔圧)が設定圧となるように第1電磁弁120の開閉制御を行うことにより、体腔内に送気される炭酸ガスを適正流量に調節する。
また、体腔内への自動送気が行われるとき、手動送気管路142bは遮断状態となっているので、手動送気コネクタ145から炭酸ガスが送出されることがない。すなわち、体腔内に自動送気が行われている間は手動送気が行われないようになっている。
次に、制御部130は、検出部200から出力される検出信号がONであるか否かを判断する(ステップS12)。
ステップS12において検出信号がONでない場合(ステップS12にてNoの場合)、すなわち、機能切替ボタン37の操作が未検出の場合には、検出信号がONとなるまで、第1及び第2電磁弁120、122のオープン/クローズ状態を維持する。
一方、ステップS12において検出信号がONである場合(ステップS12にてYesの場合)、すなわち、機能切替ボタン37の操作が検出された場合には、制御部130は、第1電磁弁120がオープン状態であるか否かを判断する(ステップS14)。第1及び第2電磁弁120、122のオープン/クローズ状態はメモリに記憶されており、制御部130はメモリを参照することによって第1及び第2電磁弁120、122のオープン/クローズ状態を確認することができる。なお、ステップS14の判断処理に代えて、第2電磁弁122がクローズ状態であるか否かを判断してもよい。
ステップS14において第1電磁弁120がオープン状態であると判断された場合(ステップS14にてYesの場合)、制御部130は、第1電磁弁120をクローズ状態にするとともに、第2電磁弁122をオープン状態にする(ステップS16)。これにより、手動送気管路142bは連通状態となり、体腔内への手動送気が可能な状態となる。
すなわち、炭酸ガスボンベ110から供給される炭酸ガスは減圧機構114で段階的に適正圧まで減圧された後、手動送気管路142bを経由して手動送気コネクタ145に送られる。そして、手動送気コネクタ145から送出された炭酸ガスは、術者による送気・送水ボタン32の操作に応じて送気・送水ノズル56から体腔内に噴射される。
また、体腔内への手動送気が可能な状態となっているとき、自動送気管路142aは遮断状態となっているので、自動送気コネクタ144から炭酸ガスが送出されることがない。すなわち、体腔内に手動送気が行われている間は自動送気が行われないようになっている。
一方、ステップS14において第1電磁弁120がオープン状態でないと判断された場合(ステップS14にてNoの場合)、制御部130は、第1電磁弁120をオープン状態にするとともに、第2電磁弁122をクローズ状態にする(ステップS18)。これにより、ステップS10の場合と同様に、自動送気管路142aは連通状態となり、体腔内への自動送気が行われる。また、手動送気管路142bは遮断状態となり、体腔内に自動送気が行われている間は手動送気が行われないようになっている。
このようにしてステップS16又はステップS18にて第1及び第2電磁弁120、122のオープン/クローズ状態の切り替えが行われた後、ステップS12に戻り、同様の処理を繰り返し実行する。
このように本実施形態によれば、内視鏡10の機能切替ボタン37の操作に連動して、自動送気管路142aと手動送気管路142bのいずれか一方が連通状態となり、他方が遮断状態となる。このため、自動送気管路142aと手動送気管路142bが同時に連通状態となることがない。したがって、体腔内に炭酸ガスが手動送気されるときに自動送気が行われることがなく、体腔内への過剰送気を確実に防止することができる。これにより、患者に負担をかけることなく、術者の意図に応じて自動送気と手動送気を使い分けることが可能となり、使い勝手に優れた送気システムを実現することができる。
また、本実施形態によれば、術者は内視鏡10の操作を行っている際に、内視鏡10から手を放すことなく、内視鏡10の機能切替ボタン37を操作するだけで自動送気管路142aと手動送気管路142bとの間の切り替えをスムーズに行うことができる。このため、術者の操作負担を軽減することができる。
なお、本実施形態では、内視鏡10の機能切替ボタン37の操作を検出する検出部200がプロセッサ30に設けられた構成を示したが、検出部200が設けられる位置には特に限定はなく、プロセッサ30以外の装置(例えば光源装置20)に設けられていてもよい。また、検出部200がガス供給装置66に設けられ、他の装置を介することなく機能切替ボタン37の操作を直接検出する構成としてもよい。
また、本実施形態では、選択操作部材は1つの操作スイッチ(機能切替ボタン37)で構成され、この操作スイッチが押下操作される度に体腔内に送気するための送気管路が交互に切り替えられる構成としているが、これに限らず、選択操作部材を複数の操作スイッチ(例えば、押しボタン方式の操作スイッチ)で構成し、体腔内に送気するための送気管路を直接選択できるようにしてもよい。また、操作スイッチは押しボタン方式に限らず、他の方式(例えば、スライド式やロータリー式など)で構成されていてもよい。
また、本実施形態では、図4に示したように、自動送気管路142aと手動送気管路142bは同一のガス供給源(炭酸ガスボンベ110)に接続された構成となっているが、これに限らず、互いに異なるガス供給源に接続された構成でもよい。但し、本実施形態のように同一のガス供給源に接続された構成によれば、ガス供給源を共用化することができ、システム全体のコストダウンを図ることが可能となる。
また、本実施形態では、選択操作部材である内視鏡10の機能切替ボタン37の操作に連動して、自動送気管路142aと手動送気管路142bが選択的に切り替えられる構成としたが、これに限らず、例えば、第2圧力センサ128によって検出される体腔内の圧力が所定圧力以上となった場合には、手動送気管路142bを自動的に遮断状態とするようにしてもよい。このとき、自動送気管路142aは連通状態となるが、体腔内に自動送気が行われることがなく、体腔内への過剰送気を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、炭酸ガスの残量が所定レベル以下になると、警告表示等により術者に報知が行われる構成となっているが、これに限らず、例えば、術者への報知とともに自動送気管路を遮断状態として、自動送気を停止するようにしてもよい。この態様によれば、炭酸ガスの残量が少なくなった場合に手動送気と自動送気が併用されると炭酸ガスの消費量が増え、術者の感覚より早期にボンベ残量がなくなることが想定されるが、自動送気を停止することで、手技を完墜するまで炭酸ガスの残量をもたせることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的部分を中心に説明する。
図7は、第2の実施形態におけるガス供給装置66の構成を示したブロック図である。図7中、図4と共通又は類似する部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すように、第2の実施形態では、プロセッサ30の検出部200は、内視鏡10の機能切替ボタン37及びフットスイッチ202のいずれかの操作を検出すると、その操作に応じた検出信号をガス供給装置66の制御部130に対して出力する。すなわち、検出部200は、機能切替ボタン37又はフットスイッチ202の操作を検出した場合には一定時間ONとし、未検出の場合にはOFFとするパルス信号(ON/OFF信号)を出力する。なお、制御部130において行われる第1及び第2電磁弁120、122の開閉制御については、第1の実施形態と同様に、検出部200から出力される検出信号に基づいて行われる。
第2の実施形態によれば、術者は、内視鏡10の操作を行っている際に、両手が全て塞がった状態でも足でフットスイッチ202を操作することにより、内視鏡10から手を離すことなく、自動送気管路142aと手動送気管路142bとの間の切り替えをスムーズに行うことができる。このため、第1の実施形態に比べて、術者の操作負担をより軽減することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的部分を中心に説明する。
図8は、第3の実施形態におけるガス供給装置66の構成を示したブロック図である。図8中、図4と共通又は類似する部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
第3の実施形態では、図8に示すように、内部管路142には、減圧機構114の出口側において自動送気管路142aと手動送気管路142bとの分岐部に方向切替弁180が配設されている。方向切替弁180は、制御部130から出力される制御信号に基づいて、出口側管路となる自動送気管路142aと手動送気管路142bとの間で選択的(択一的)に切替動作を行う。すなわち、方向切替弁180の切替動作によって自動送気管路142a及び手動送気管路142bのいずれか一方は連通状態となり、他方は遮断状態となる。なお、方向切替弁180の切替制御については、第1の実施形態と基本的に同様であり、プロセッサ30の検出部200から出力される検出信号に基づいて、検出信号がONとなった場合(すなわち、内視鏡10の機能切替ボタン37の操作が検出された場合)、方向切替弁180の出口側管路が自動送気管路142aと手動送気管路142bとの間で選択的に切り替えられる。
したがって、第3の実施形態においても、自動送気管路142aと手動送気管路142bが同時に連通状態となることがない。これにより、体腔内に炭酸ガスが手動送気されるときに自動送気が行われることがなく、体腔内への過剰送気を確実に防止することができる。また、第1の実施形態に比べて、部品点数を削減することができるとともに、制御の簡易化を図ることが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的部分を中心に説明する。
図9は、第4の実施形態におけるガス供給装置66で行われる自動送気方法の一例を示したフローチャートである。図9に示したフローチャートの各処理は、図6のステップS10又はステップS18で行われるものである。なお、第1電磁弁120は流量制御弁で構成されるものとする。
まず、制御部130は、メモリから最新の設定圧を取得し(ステップS30)、続いて、第2圧力センサ128で検出された体腔内の圧力(体腔圧)を取得する(ステップS32)。
次に、制御部130は、設定圧と体腔圧の圧力差に応じて第1電磁弁120の開度を変化させる(ステップS34〜S46)。ここでは、設定圧と体腔圧の圧力差と、第1〜第4圧力差閾値P1〜P4(但し、0<P1<P2<P3とする。)との大小を順次比較することにより、第1電磁弁120の開度をV1〜V4(但し、0<V1<V2<V3<V4とする。)の範囲で設定する。
すなわち、制御部130は、設定圧と体腔圧の圧力差が第1圧力差閾値P1(但し、P1>0)以下の場合(ステップS34にてYesの場合)には、第1電磁弁120の開度をV1(例えば25%)とする(ステップS40)。なお、体腔圧が設定圧を上回っている場合には、第1電磁弁120をクローズ状態(開度0%)にしてもよいが、生体内に吸収される炭酸ガスを考慮すると、第1電磁弁120の開度をV1を超えない範囲でオープン状態に設定しておくことが好ましい。
また、設定圧と体腔圧の圧力差が第1圧力差閾値P1よりも大きく第2圧力差閾値P2以下の場合(ステップS36にてYesの場合)には、第1電磁弁120の開度をV2(例えば50%)とする(ステップS42)。
また、設定圧と体腔圧の圧力差が第2圧力差閾値P2よりも大きく第3圧力差閾値P3以下の場合(ステップS38にてYesの場合)には、第1電磁弁120の開度をV3(例えば75%)とする(ステップS44)。
また、設定圧と体腔圧の圧力差が第3圧力差閾値P3よりも大きい場合(ステップS38にてNoの場合)には、第1電磁弁120の開度をV4(例えば100%)とする(ステップS46)。
このようにしてステップS40〜S46にて第1電磁弁120の開度が設定された後、ステップS30に戻り、同様の処理が繰り返される。
このように第4の実施形態によれば、体腔内の圧力が設定圧となるように炭酸ガスの送気が行われる際、体腔圧が設定圧に近づくにつれて炭酸ガスの流量(送気量)が徐々に少なくなるように制御が行われる。すなわち、体腔圧と設定圧との圧力差が大きい場合(例えば炭酸ガスの送気開始直後など)には流量が多くなる一方で、体腔圧と設定圧との圧力差が小さくなると流量が少なくなる。したがって、設定圧の前後で体腔圧がばたつく(上下に変動する)現象を抑え、短時間で効率的に体腔内の圧力を設定圧にすることが可能となる。
なお、第4の実施形態では、第1電磁弁120の開度を変化させることによって炭酸ガスの流路を変化させているが、これに限らず、第1電磁弁120の開度を一定にして第1電磁弁120の開閉時間を変化させてもよいし、これらを組み合わせて炭酸ガスの流量を変化させてもよい。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的部分を中心に説明する。
図10は、第5の実施形態における内視鏡システムの概略構成を示した全体構成図である。図11は、図10に示した内視鏡の内部構成を示す管路構成図である。図10及び図11中、図1及び図3と共通又は類似する部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
第5の実施形態では、図10及び図11に示すように、内視鏡10の挿入部12は挿入補助具70に挿通された状態で体腔内に挿入される。そして、この状態で体腔内への炭酸ガスの自動送気又は手動送気が行われる。
挿入補助具70は筒状に形成されており、挿入部12の外径よりも僅かに大きい内径を有し、且つ、十分な可撓性を備えている。挿入補助具70の基端には硬質の把持部74が設けられ、この把持部74から挿入部12が挿入されるようになっている。
把持部74の外周面には、炭酸ガスを供給するためのガス供給口76が設けられている。ガス供給口76には管路77の一端が接続されており、管路77の他端は挿入補助具70の内周面に開口しており、挿入補助具70の内部に形成される挿通路68に連通される。
ガス供給口76には、ガス供給管64の一端が着脱自在に接続され、ガス供給管64の他端がガス供給装置66に連結される。これにより、ガス供給装置66から炭酸ガスを送気することによって、ガス供給口44から管路77を経由して挿通路68に供給され、挿通路68の先端開口部68aから炭酸ガスが導入され、体腔内を炭酸ガスで膨らませることが可能となる。
なお、図示は省略したが、挿入補助具70の挿通路68には、管路77が開口する位置よりも基端側に炭酸ガスの流出を防止する気密手段として弁部材が設けられている。弁部材には、挿入部12を挿通するためのスリット孔が形成されている。スリット孔の形状は特に限定されるものではないが、例えば十字状に形成される。また、気密性確保の観点から、軸方向に沿って異なる位置に複数の弁部材が設けられていることが好ましい。これにより、ガス供給装置66から挿入補助具70の挿通路68に供給された炭酸ガスは、基端側から流出することなく先端開口部68aから炭酸ガスを体腔内に供給することが可能となる。
第5の実施形態によれば、挿入補助具70の内部に形成された挿通路68(具体的には挿通路68の内壁面と挿入部12との間に形成された隙間)が、ガス供給装置66から供給される炭酸ガスを体腔内に導くための送気管路として機能する。したがって、内視鏡10には炭酸ガスを体腔内に導くための送気管路が不要となる。このため、自動送気用の送気管路を具備しない内視鏡でも体腔内に炭酸ガスを自動送気することが可能となる。
なお、上述した各実施形態では、上部消化管内視鏡や下部消化管内視鏡等の軟性鏡が用いられる場合を一例に説明したが、本発明は腹腔鏡等の硬性鏡にも適用することができる。
また、体腔内に炭酸ガスが送気される場合を例にとって説明したが、体腔内に送気される気体は炭酸ガスに限らず、例えばヘリウムガスなどの他の気体であってもよい。
以上、本発明に係る送気システムについて詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…内視鏡、12…挿入部、14…手元操作部、16…ユニバーサルケーブル、18…LGコネクタ、20…光源装置、30…プロセッサ、37…機能切替ボタン、44…ガス供給口、62…ガス噴射口、64…ガス供給管、65…ガス供給管、66…ガス供給装置、70…挿入補助具、76…ガス供給口、104…ガスチューブ、110…炭酸ガスボンベ、114…減圧機構、116…第1レギュレータ、118…第2レギュレータ、120…第1電磁弁、122…第2電磁弁、124…流量センサ、126…第1圧力センサ、128…第2圧力センサ、130…制御部、131…操作パネル、134…残量表示部、136…警告表示部、138…電源スイッチ、139…設定部、142…内部管路、142a…自動送気管路、142b…手動送気管路、144…自動送気コネクタ、145…手動送気コネクタ、180…方向切替弁、200…検出部、202…フットスイッチ

Claims (7)

  1. 被検体の体腔内に所定のガスを送気可能な送気システムであって、
    前記体腔内が所定圧力となるように前記体腔内にガスを自動的に送気するための自動送気管路と、
    手動操作により前記体腔内にガスを送気するための手動送気管路と、
    前記自動送気管路と前記手動送気管路のいずれかを選択する選択操作部材と、
    前記選択操作部材の操作に連動し、前記選択操作部材の操作で選択された送気管路を連通状態とするとともに、非選択の送気管路を遮断状態とする制御手段と、
    を備える送気システム。
  2. 前記自動送気管路を連通・遮断可能な第1開閉弁と、
    前記手動送気管路を連通・遮断可能な第2開閉弁と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁の開閉制御を行う手段であって、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁のうち、前記選択操作部材の操作で選択された送気管路の開閉弁を開状態とするとともに、非選択の送気管路の開閉弁を閉状態とする請求項1に記載の送気システム。
  3. 前記体腔内に送気するための送気管路を前記自動送気管路と前記手動送気管路との間で選択的に切替可能な方向切替弁を備え、
    前記制御手段は、前記選択操作部材の操作に連動し、前記方向切替弁の切替制御を行う請求項1に記載の送気システム。
  4. 前記体腔内に送気するための送気管路を前記自動送気管路と前記手動送気管路との間で選択的に切替可能な方向切替弁を備え、
    前記制御手段は、前記体腔内の圧力が所定圧力以上の場合に、前記方向切替弁の切替制御を行う請求項1に記載の送気システム。
  5. 前記自動送気管路及び前記手動送気管路は同一のガス供給源に接続されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の送気システム。
  6. 前記選択操作部材は、内視鏡に設けられた操作スイッチで構成される請求項1〜5のいずれか1項に記載の送気システム。
  7. 前記選択操作部材は、オペレータの足で操作可能なフットスイッチで構成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の送気システム。
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