JPWO2014068728A1 - 給水制御システム及び給水制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力需要の大きい時間帯の給水ポンプによる電力消費を抑制する。【解決手段】給水制御システム1は、第1の水槽(高置水槽13)、水道事業者から供給される水を第1の水槽に送る給水ポンプ12、及び給水ポンプ12の動作を制御する給水ポンプ制御部(給水制御装置14)を備える。このような給水制御システム1では、給水ポンプ制御部が、過去の水需要を示すデータに基づいて所定の期間における水需要の総量を示す第1の水需要予測量を予測し、所定の期間に第1の水槽に送水される水量の総量が第1の水需要予測量に一致するように、かつ、電力需要の大きい時間帯における水需要の一部を電力需要の小さい時間帯に供給するように、給水ポンプ12の動作を制御し、給水ポンプ12が、給水ポンプ制御部の制御に従って作動して、第1の水需要予測量に相当する水量を所定の期間で第1の水槽に送水する。

Description

本発明は、給水制御システム及び給水制御方法に関し、ビルや工場等の大口需要家が有する高置水槽への給水を制御する給水制御システム及び給水制御方法に適用して好適なものである。
ビル、マンション、工場等では上水や中水の需要が大量に発生するが、このような大口需要家に大量の水を供給するために、受水槽と高置水槽とが設けられることが多い。受水槽には、水道事業者から供給される水が一時的に貯留され、大口需要家の屋上等に配置された高置水槽には、受水槽に貯留した水が給水ポンプによって運び上げられる。そして、高置水槽に貯留された水が、重力を利用して需要者に供給される。
例えば特許文献1には、災害時に高置水槽に貯留された水が低減することを防止する給水ポンプ制御装置が記載されている。特許文献1に記載された給水ポンプ制御装置では、水位を検出するセンサが高置水槽に設けられ、高置水槽の水位が所定の下限水位以下になったことを検出すると、ポンプを起動して高置水槽に給水し、所定の上限水位を超えると給水を停止する制御を行うことにより、高置水槽の水位が上限水位と下限水位との間に収まるように、高置水槽への給水量を制御し、需要に対して水の供給が停止しないようにしている。
特開2011−163298号公報
ところで、一般に、大口需要家の水需要は、昼間の時間帯(例えば10時から18時)に大きく、それ以外の時間帯には小さい傾向がある。従って、水需要が大きい時間帯には、高置水槽の貯留水量が不足がちになるので、水需要が小さい時間帯に比べて給水ポンプの起動回数(又は起動時間)が多くなり、給水ポンプの起動及び動作による電力消費が多くなる。そして、水需要が大きい時間帯は電力需要が大きい時間と重なる傾向があるので、電力需要の大きい時間帯に給水ポンプによる電力消費が大きくなり、節電に寄与できないという問題がある。
しかし、特許文献1に記載された給水ポンプ制御装置は、災害発生時にて漏水発生を検知して迅速に給水ポンプを適切に制御するものであり、上述したような電力需要の大きい時間帯における給水ポンプによる電力消費を抑制することはできない。また、特許文献1に記載された給水ポンプ制御装置は、固定速の給水ポンプを用いて高置水槽への水供給を行っているが、急激な水需要の増加に応えられるだけの高性能な給水ポンプの性能が求められるという問題もある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、電力需要の大きい時間帯の給水ポンプによる電力消費を抑制可能な給水制御システム及び給水制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、給水管を介して水道事業者から供給される水を貯留する第1の水槽と、前記水道事業者から供給される水を前記第1の水槽に送る給水ポンプと、前記給水ポンプの動作を制御する給水ポンプ制御部と、を備え、前記給水ポンプ制御部は、過去の水需要を示すデータに基づいて所定の期間における水需要の総量を示す第1の水需要予測量を予測し、前記所定の期間に前記第1の水槽に送水される水量の総量が前記第1の水需要予測量に一致するように、かつ、電力需要の大きい時間帯における水需要の一部を電力需要の小さい時間帯に供給するように、前記給水ポンプの動作を制御し、前記給水ポンプは、前記給水ポンプ制御部の制御に従って動作して、前記第1の水需要予測量に相当する水量を前記所定の期間で前記第1の水槽に送水する給水制御システムが提供される。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、水道事業者から供給される水を需要家に給水する給水制御システムによる給水制御方法において、前記給水制御システムは、給水管を介して前記水道事業者から供給される水を貯留する第1の水槽と、前記水道事業者から供給される水を前記第1の水槽に送る給水ポンプと、前記給水ポンプの動作を制御する給水ポンプ制御部と、を有し、前記給水ポンプ制御部が、過去の水需要を示すデータに基づいて所定の期間における水需要の総量を示す第1の水需要予測量を予測する水需要予測ステップと、前記給水ポンプ制御部が、前記所定の期間に前記第1の水槽に送水される水量の総量が前記水需要予測ステップで予測された第1の水需要予測量に一致するように、かつ、電力需要の大きい時間帯における水需要の一部を電力需要の小さい時間帯に供給するように、前記給水ポンプの動作を制御するポンプ制御ステップと、前記給水ポンプが、前記ポンプ制御ステップによる制御に従って作動して、前記第1の水需要予測量に相当する水量を前記所定の期間で前記第1の水槽に送水する送水ステップと、を備える給水制御方法が提供される。
本発明によれば、電力需要の大きい時間帯の給水ポンプによる電力消費を抑制することができる。
第1の実施の形態による給水制御システムの構成を示すブロック図である。 図1に示す給水制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 給水ポンプの能力の設定方法を説明するための図である。 給水ポンプの起動又は停止を判定する処理手続を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による給水制御の実行結果例を説明するグラフである。 従来の給水制御の実行結果例を説明するグラフである。 第2の実施の形態による給水制御システムの構成を示すブロック図である。 目標流量の算出結果の一例を示すグラフである。 目標回転数を決定する処理手続を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による給水制御の実行結果例を説明するグラフである。 第3の実施の形態による給水制御システムの構成を示すブロック図である。 バルブの開閉を判定する処理手続を示すフローチャートである。
(1)第1の実施の形態
第1の実施の形態による給水制御システム1は、所定の期間内の水需要の予測に基づいて、従来より性能の低い固定速の給水ポンプによって受水槽から高置水槽に安定した給水を行い、かつ、電力需要ピーク時間帯における給水ポンプの動作を抑える給水制御を行うことを特徴としている。
(1−1)本実施の形態による給水制御システムの構成
図1は、第1の実施の形態による給水制御システムの構成を示すブロック図である。図1に示す給水制御システム1は、大口需要家の一例であるビル15に対する給水を制御する給水制御システムであって、受水槽11、給水ポンプ12、高置水槽13、及び給水制御装置14を備えている。また、受水槽11には、水道事業者から水が供給される側に給水管161が接続され、給水ポンプ12との間に給水管162が接続されている。また、給水ポンプ12と高置水槽13との間は、給水管163で接続され、高置水槽13は、ビル15の需要者に水を配送するために設けられた給水管164に接続されている。これらの給水管161〜164は、通流可能な管状のパイプであって、材質は特に限定されない。
受水槽11は、ビル15の近傍に配置される水槽であり、給水管161を経由して水道事業者から供給される水を一時的に貯留する。また、受水槽11は、給水管162を介して給水ポンプ12に接続される。
給水ポンプ12は、電力によってモータを固定の回転数で動作させることにより、一定の水量を送水する機構を有するポンプであり、給水管163を介して高置水槽13に接続される。給水ポンプ12は、給水制御装置14から入力される指示に従って作動し、受水槽11に貯留されている水を給水管162及び給水管163を経由して高置水槽13に引き揚げて送水する。なお、給水ポンプ12は、高置水槽13に貯留される水が枯渇しないように、大口需要家のビル15が需要する水量を高置水槽13に確実に給水できる給水能力が求められる。このような給水ポンプ12に求められる給水能力を決定する方法については、図3を参照しながら後述する。
高置水槽13は、ビル15の屋上に配置される水槽であり、給水ポンプ12によって受水槽12から給水される水を貯留する。高置水槽13は、受水槽11の設置位置よりも高い位置に設置される。高置水槽13に貯留された水は、重力エネルギーを利用し、給水管164を経由してビル15の需要者に供給される。また、高置水槽13には、高置水槽13に貯留された水の水位を検出する水位センサ131,132が、それぞれ異なる水位を検出するように設けられている。
水位センサ131は、高置水槽13の満杯に近い水位133の検出を行う位置に設けられている。水位133は、給水制御装置14が高置水槽13に対する給水を停止すべきか否かを判定するために必要な停止水位であり、例えば、高置水槽13の容量の95%の水準とする。水位センサ132は、水位133よりも下方の水位134の検出を行う位置に設けられている。水位132は、給水制御装置14が高置水槽13に対する給水を開始すべきか否かを判定するために必要な起動水位であり、例えば、高置水槽13の容量の90%の水準とする。水位センサ131,132は、それぞれに対応する水位133,134を検出すると給水制御装置14に水位検出を通知する。
給水制御装置14は、給水ポンプ12の動作を制御する装置であって、組み込みコンピュータ又はパーソナルコンピュータで実現される。図2は、図1に示す給水制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、給水制御装置14は、各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)143、制御プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)144、センサ情報や制御に必要な情報を記憶するRAM(Random Access Memory)145、計時機能を有するタイマ146、及び入出力インタフェース(I/F)147がバス148を介して接続されて構成される。
図1に示すように、給水制御装置14は、水需要予測部140、ポンプ起動停止判断部141、及びポンプ起動停止実行部142を有する。水需要予測部140は、過去の水需要データに基づいて、所定の期間に想定される最大の水需要(例えば、後述する最大水需要Qmax)を算出する。ポンプ起動停止判定部141及びポンプ起動停止実行部142は、ROM144に格納された制御プログラムをCPU143が実行することによって実現される機能的要素であり、ポンプ起動停止判定部141が水位センサ131,132による検出結果に基づいて給水ポンプ12の起動(ON)又は停止(OFF)を判定し、ポンプ起動停止実行部142が、ポンプ起動停止判定部141の判定結果に従って給水ポンプ12に起動又は停止の動作を指示する信号を出力する。
(1−2)給水ポンプに求められる給水能力の決定方法
給水ポンプ12には、大口需要家のビル15が需要する水量を高置水槽13に確実に給水できるだけの給水能力が求められる。ただし、ビル15が需要する水量は季節又は時間によって異なるので、給水ポンプ12には、所定の期間における最大の水需要(例えば最大水需要Qmaxに相当)に応えられる給水能力が求められる。1つの解決手段として、十分に高性能な給水ポンプを使用することも考えられるが、一般に高性能になるほど給水ポンプの価格が上昇する。従って、価格コストを抑えながらも必要な給水能力を有する給水ポンプの給水能力を設定することが好ましく、以下では、水需要予測部140によって算出される所定の期間における最大の水需要に応じて、給水ポンプ12に求められる給水能力を決定する方法について説明する。
まず、水需要予測部140は、過去の所定期間(例えば1年間)のビル15における水需要の総計を、例えば水道事業者が定期的に検針した検針データに基づいて算出する。2カ月おきの検針データを用いる場合には、例えば連続する6個(すなわち1年分)の検針データを取得する。次に、水需要予測部140は、取得した6個の検診データから、最大の検針値(Q1)を算出する。そして、水需要予測部140は、Q1を2カ月の供給日数(例えば61日)で割って、1日当たりの最大需要Q2を算出する。さらに、水需要予測部140は、Q2に安全係数k(kは1以上で1近傍の定数とし、例えば「1.1」)を掛けることによって、1日の最大水需要Qmaxを算出する。安全係数kは、実際の水需要の変動に対応する安全幅を確保するための係数である。そして、1日の最大水需要Qmaxは、次式
により算出される。
図3は、給水ポンプの能力の設定方法を説明するための図である。図3(a)には、流量Q[m/h]及び揚程H[m]によって示される性能曲線171及び抵抗曲線172が表されている。性能曲線171は、給水ポンプの性能特性を示し、汲み上げる揚程が増加するほど、汲み上げることができる流量は減少する。また、抵抗曲線172は、受水槽11から給水管162,163を経由して高置水槽13に給水する場合に発生する、圧力損失及び重力等による抵抗を示す。例えば受水槽11と高置水槽13との高低差をa[m]とし、給水管162,163の管路抵抗係数をbとすると、抵抗Rは、次式
のように流量Qの2次関数の近似式によって近似値が算出される。
図3(b)には、給水ポンプによって供給される水の供給効率を示す効率曲線173が示されている。効率曲線173は、性能曲線171及び抵抗曲線172に基づいて決定され、流量Qに対応する効率ηを示す。
そして、効率曲線173の頂点付近をQmaxとして、図3(a)に示したポンプ性能を満たすような給水ポンプが選定される。このようにして選定される給水ポンプ12は、1日の最大水需要Qmax又はQmax近傍の水量を供給できる供給能力を有し、給水ポンプ12の起動時には効率よく流量Qmaxの給水を実現することができる。なお、本実施形態では、1日の最大水需要であるQmaxを使用して説明しているが、他の所定期間(例えば12時間)の最大水需要をQmaxとして算出して使用してもよい。
このような給水ポンプ12は、水需要予測部140によって算出される最大水需要Qmaxに基づいて供給性能が決定されるので、給水ポンプ12を常時作動させたとしても、高置水槽13に供給される水量は所定期間の最大水需要Qmaxを大幅に超えるものではない。従って、本実施の形態においては、給水ポンプ12は、OFF状態である割合が少なくほぼON状態で作動する。
なお、水需要予測部140が最大水需要Qmaxを算出するためのプログラムは、例えばROM144に格納され、CPU143によって当該プログラムが実行される。また、水需要予測部140による各処理の実行に必要となるデータ(例えば検針データや給水ポンプごとの性能曲線を示すデータ)等は、ROM144に格納される。
(1−3)給水制御装置による給水ポンプの起動/停止制御
次に、給水制御装置14が、上述のように選定された給水ポンプ12を起動/停止する制御について説明する。図4は、給水ポンプの起動又は停止を判定する処理手続を示すフローチャートである。なお、図4に示す一連の処理は、定期的に繰り返し実行される。
まず、ポンプ起動停止判定部141は、高置水槽13における現在の水位が停止水位(水位133)以上であるか判定する(ステップS101)。ステップS101の判定は、ポンプ起動停止判定部141が、水位センサ131から水位検出を通知されるか否かによって判定される。
ステップS101で現在の水位が停止水位以上である場合(ステップS101のYES)、すなわち、水位センサ131から水位検出が通知された場合には、高置水槽13に水が十分に貯留されていて給水ポンプ12の作動を許可するべきではない状況であるので、ポンプ起動停止判定部141は、ポンプ起動フラグに「0」を設定し(ステップS102)、次回の一連の処理が開始されるまで待機状態となる。ポンプ起動フラグは、給水ポンプ12の動作を制御するためのフラグであって、例えば「0」又は「1」の値が設定される。ポンプ起動フラグは、例えば図2に示すRAM145に記憶される。
ステップS101で現在の水位が停止水位未満である場合(ステップS101のNO)、すなわち、水位センサ131から水位検出が通知されない場合には、ポンプ起動停止判定部141は、高置水槽13における現在の水位が起動水位(水位134)未満であるか判定する(ステップS103)。ステップS103の判定は、ポンプ起動停止判定部141が、水位センサ132から水位検出を通知されるか否かによって判定される。
ステップS103で現在の水位が起動水位未満である場合(ステップS103のYES)、すなわち、水位センサ132から水位検出が通知されない場合には、高置水槽13に水が十分に貯留されておらず給水ポンプ12を作動させるべき状況であるので、ポンプ起動停止判定部141は、ポンプ起動フラグに「1」を設定し(ステップS104)、次回の一連の処理が開始されるまで待機状態となる。
ステップS103で現在の水位が起動水位以上である場合(ステップS103のNO)、すなわち、水位センサ132から水位検出が通知された場合には、高置水槽13には給水を必要としない程度に十分な水が貯留されている状況であるので、ポンプ起動停止判定部141は特段の処理を行わず、次回の一連の処理が開始されるまで待機状態となる。
そして、ポンプ起動停止実行部142は、ポンプ起動フラグを所定の周期ごとに参照し、ポンプ起動フラグの値が「1」の場合には、給水ポンプ12の起動を指示する起動信号を給水ポンプ12に送信し、ポンプ起動フラグの値が「0」の場合には、給水ポンプ12の停止を指示する停止信号を給水ポンプ12に送信する。なお、ポンプ起動停止実行部142は、ポンプ起動停止判定部141がポンプ起動フラグの値を変更した場合に、即座にその変更後の値を受け取って上述の処理を行ってもよい。給水ポンプ12は、起動信号又は停止信号を受信すると、受信した信号に従ってポンプの起動又は停止を行う。
上述のようなステップS101〜S104の処理を定期的に繰り返して実行することによって、ポンプ起動停止判定部141は、高置水槽13内の水位に基づいて、給水ポンプ12の起動又は停止を判定し、ポンプ起動停止実行部142は、ポンプ起動停止判定部141による判定に応じて、給水ポンプ12の起動又は停止を実行させる。その結果、給水制御装置14は、高置水槽13内の水位を水位133と水位134との間に維持するように給水制御を実現する。
ただし、実際には、給水ポンプ12は前述したようにほぼON状態で作動し、その作動途中で高置水槽13内の水位が上昇しすぎたり下降しすぎたりした場合に、図4に示した処理によって給水ポンプ12の動作が制御される。
(1−4)本実施の形態による実施結果
以下では、上述してきたような給水制御システム1による給水制御の実行結果について説明する。図5は、第1の実施の形態による給水制御の実行結果例を説明するグラフである。
図5(a)は、時間経過に伴う需要量の変化を示している。図5(a)に示す需要量181は、例えば10時から18時までの間に需要量が高いことを示している。図5(b)は、時間経過に伴う高置水槽13の水位の変化を示している。図5(b)に示す水位182は、図5(a)の需要量181及び図5(d)の給水量184によって変化する。図5(b)に示す水位133は、図1の水位センサ131が検出する水位である。図5(c)は、給水ポンプ12のON/OFFの状態変化を示している。図5(c)のポンプ状態183は、給水制御装置14からの指示に従ってON/OFFが切り替えられる。図5(d)は、給水ポンプ12の動作によって高置水槽13に供給される給水量の変化を示している。図5(d)の給水量184は、ポンプ状態183がONのときには、給水ポンプ12に設定された供給能力に応じた給水が行われ、ポンプ状態183がOFFのときには、給水が行われなかったことを示している。
図5(a)〜(d)からは、ポンプ状態183が1日(24時間)を通じてほぼ一定にONを示し、需要量181の変化にかかわらず、高置水槽13の水位182が「0」になることなく、かつ、水位133を超えない状態で維持されたことが読み取れる。
ここで、従来の給水制御方法による給水制御結果との比較を行う。図6は、従来の給水制御の実行結果例を説明するグラフである。図6(a)〜(d)は、従来の給水制御の実行結果例に関して図5(a)〜(d)にそれぞれ対応するグラフである。なお、図6(a)に示す需要量981の変化は、図5(a)の需要量181の変化と同じであり、高置水槽のサイズや給水管の径等も、給水制御システム1におけるそれらと同じであるとする。
図6(d)に示す第1の給水量987は、図5(d)における給水量184の最大値を示している。図6(d)で給水量984が第1の給水量987を超えているように、図6で説明する従来の給水制御方法では、給水ポンプ12よりも給水量の多い固定速の給水ポンプを用いた。また、図6(b)に示すように、高置水槽に上限水位985及び下限水位986を設定し、高置水槽の水位が下限水位986まで下降した場合に給水ポンプを起動させ、高置水槽の水位が上限水位985まで上昇した場合に給水ポンプを停止させる給水制御を行った。
このような従来の給水制御方法によれば、高置水槽の水位は図6(b)に示すように「0」になることなく上限水位985を超えない状態で維持されたが、図6(c)に示すように、需要量981の変化に応じて、水需要の大きい時間帯(例えば10時から18時)に給水ポンプの起動が集中して行われ、急激な給水が行われることが読み取れる。また、図5(b)と比較すると、図6(b)では水位982の変化が激しいことも分かる。
ところで、水需要が時間によって変化するように、電力需要も時間によって変化する。一般的には、水需要及び電力需要は昼間の時間帯に需要が大きくなることが多く、水需要の大きい時間帯(水需要ピーク時間帯)と電力需要が大きい時間帯(電力需要ピーク時間帯)とが近い時間になりやすい。そして、従来の給水制御方法では、図6に示したように水需要の変化に応じて給水ポンプが作動するので、給水ポンプが作動する時間帯が電力需要ピーク時間帯に重なる傾向がある。その結果、給水ポンプを動作させるための電力消費が電力需要ピーク時間帯に発生してしまう。
一方、本実施の形態の給水制御システム1では、前述したように所定の最大水需要Qmaxに基づいて決定される供給性能を有する給水ポンプ12が選定される。このような給水ポンプ12は、ほぼON状態で作動して所定期間の最大水需要Qmaxを超える程度の水量を供給できればよく、従来の給水制御方法で用いられる給水ポンプよりも低い供給能力が求められる。そして、給水ポンプ12は、電力需要の大きい時間帯における水需要の一部を電力需要の小さい時間帯に供給するように、給水制御装置14によって給水ポンプ12の動作が制御されて、図5(d)に示すように1日(24時間)を通じてほぼ一定に作動して水供給を行う。その結果、給水ポンプ12を作動させるための電力消費は、電力需要ピーク時間帯に関係なく平均して発生し、電力消費量が平滑化される。
(1−5)本実施の形態による効果
このような給水制御システム1によれば、給水ポンプ12による給水を電力需要が大きい時間帯から他の時間帯にシフトさせ、需要家への安定した水供給を実現しながらも平滑な電力消費を実現することにより、電力需要の大きい時間帯に給水ポンプ12の作動による電力消費を抑制することができるので、電力消費のピークカットに寄与することができる。また、電力消費のピークを低く抑えることによって、最大電力消費量に基づいて基本料金が決定される場合の電気料金を削減させる効果も期待できる。
また、このような給水制御システム1では、給水ポンプ12はほぼON状態で作動して所定期間の最大水需要Qmaxを超える程度の水量を供給できればよく、従来の給水制御方法で用いられる給水ポンプよりも低い供給能力しか求められない。一般に、給水ポンプの供給能力は、給水ポンプにおけるモータの回転数に比例し、モータの回転数を上げるためにはより大きな消費電力を要する。すなわち、給水ポンプの供給能力と電力消費量は比例する。従って、給水制御システム1で用いられる給水ポンプ12は、従来の給水制御方法で用いられる給水ポンプよりも低い能力の給水ポンプを使用できることから、給水ポンプ12による電力消費量を、従来の給水制御方法で用いられる給水ポンプの電力消費量より軽減させることができる。また一般に、給水ポンプの価格は、供給能力に比例して上昇することから、給水制御システム1では、給水ポンプ12に要する価格コストを抑えることができる。
また、このような給水制御システム1では、従来の給水制御と比較した場合に、ほぼ一定に給水ポンプ12が作動するので、従来の給水制御のように需要家の水需要に応じて急激な給水が行われることがなく、急激な給水のために給水ポンプ12の電力消費量が急増することを防ぐことができる。
(2)第2の実施の形態
第2の実施の形態による給水制御システム2は、所定の期間内の水需要の予測に基づいて、電力需要ピーク時間帯における給水を抑えながら受水槽から高置水槽に安定した給水を行うだけでなく、給水管の実流量に応じて目標流量の補正を行い、受水槽から高置水槽に供給する水流量を補正した目標流量とするために変速の給水ポンプの動作を制御することを特徴としている。
(2−1)本実施の形態による給水制御システムの構成
図7は、第2の実施の形態による給水制御システムの構成を示すブロック図である。図7に示す給水制御システム2のうち、図1に示した給水制御システム1と同じ構成については、同じ番号を付して説明を省略する。
給水制御システム2は、図1で示した固定速の給水ポンプ12の代わりに、変速の給水ポンプ22を備えている。変速の給水ポンプ22は、電力によって作動し、インバータ(図示せず)でモータの回転数を変動させることによって送水量を変更可能な機構を有するポンプである。給水ポンプ22には、給水ポンプ22の回転数を制御するPID制御装置21と、給水ポンプ22の回転数を検出してPID制御装置21に通知する回転数センサ221とが接続されている。PID制御装置21は、給水制御装置24から出力される目標回転数と回転数センサ221から通知される給水ポンプ22の回転数とに基づいて、所定のPID制御アルゴリズムによって給水ポンプ22への制御信号を決定し、給水ポンプ22の回転数を目標値に保つ。
流量センサ222は、給水管163を通る水の流量を検出するセンサであって、検出した流量を給水制御装置24に通知する。高置水槽23には、水位センサ131,132の他に、水位232を検出する水位センサ231が設けられている。水位232は、給水制御装置24が目標流量の補正を行うか否かを判定するために必要な修正判定水位である。水位センサ231は、水位232を検出すると給水制御装置24に水位検出を通知する。目標流量の補正については図9を参照しながら後述する。
(2−2)本実施の形態の給水制御装置による給水制御
給水制御装置24は、図1の給水制御装置14と同様のポンプ起動停止判定部141及びポンプ起動停止実行部142に加えて、水需要予測部241、目標流量計算部242、目標回転数計算部243、及び記憶装置244を備える。給水制御装置24は、図2に示した給水制御装置14と同様のハードウェア構成を有し、ポンプ起動停止判定部141及びポンプ起動停止実行部142、水需要予測部241、目標流量計算部242、及び目標回転数計算部243は、CPUがROMに格納されたプログラムを呼び出して実行することによって実現される。また、記憶装置244はROMに相当する。
記憶装置244は、日時及び曜日情報を示すカレンダ情報、及び、月や曜日等を単位として24時間の水需要量をまとめた水需要履歴情報を格納する。なお、記憶装置244は、給水制御システム24に外部接続される記憶装置(例えばデータベース)であってもよい。記憶装置244に格納される水需要履歴情報は、流量センサ222によって検出された流量値が蓄積されて作成される。より具体的には、CPUが所定のプログラムを実行することによって流量センサ222によって検出された流量値に対する演算処理を行い、月や曜日ごとに算出した24時間の流量の平均値を、水需要履歴情報として記憶装置244に格納する。また、水需要履歴情報は、需要家における水消費量を取得して得られる情報に基づいて作成されてもよい。
水需要予測部241は、1日の所定の時刻(例えば0時)に制御プログラムが実行され、記憶装置244に格納されているカレンダ情報を参照して現在の日時及び曜日を特定し、対応する月や曜日の水需要履歴情報を参照して、現在の月又は曜日で限定した、以後24時間における水需要量の合計(1日の水需要予測量)を予測する。
目標流量計算部242は、水需要予測部241によって予測された1日の水需要予測量に基づいて、以後24時間の各時刻で高置水槽23に供給する目標流量を算出する。図8は、目標流量の算出結果の一例を示すグラフである。図8に示す目標流量271は、最大の流量を示す最大流量QHと最小の流量を示す最小流量QLとの2値で与えられ、最大流量QHと最小流量QLとの切り替え時刻T1,T2が9時と21時に設定されている。なお、最大流量QH及び最小流量QLは、給水ポンプ22による送水量の変動域を規定する値の一例であり、切り替え時刻T1,T2は、給水ポンプ22による送水量の切り替え時刻の一例である。最小流量QLは0でもよく、切り替え時刻T1,T2は、例えば電力ピーク付近に限定し、それぞれ13時,14時というように設定してもよい。
切り替え時間T1,T2は、最小流量QLとする時間帯(T1〜T2)が電力需要の大きい電力需要ピーク時間帯に多く重なるように設定される。また、最大流量QH、最小流量QL、及び切り替え時刻T1,T2は、目標流量271によって24時間で供給される水量が水需要予測部241によって予測された1日の水需要予測量に一致するという条件下で、ユーザが任意に設定できる。
このような場合に図8を例とすれば、1日の水需要予測量は、次式
のような関係式を満たす。なお、目標流量271は、24時間常に給水されるように決定される。
目標回転数計算部243は、給水管163を流れる水の実流量が目標流量計算部242によって算出された目標流量に一致するように給水ポンプ22の目標回転数を決定する。図9は、目標回転数を決定する処理手続を示すフローチャートである。図9に示す一連の処理は、所定の周期(例えば5分周期)で繰り返し実行される。図9を参照して給水ポンプ22の目標回転数を決定する処理を説明する。
まず、目標回転数計算部243が、目標流量計算部242によって算出された目標流量と、給水管163を通る水について流量センサ222が検出した最新の流量(計測流量)とを取得する(ステップS201)。ここでは、例えば図8に示した目標流量271が、最大流量QH、最小流量QL、及び切り替え時刻T1,T2をパラメータとして取得されるとする。
次に、目標回転数計算部243は、高置水槽23における現在の水位が修正判定水位を下回っていないか判定する(ステップS202)。ステップS202の判定は、目標回転数計算部243、水位センサ231から水位232の水位検出を通知されるか否かによって判定される。ステップS202で現在の水位が修正判定水位以上である場合(ステップS202のNO)、すなわち、水位センサ231から水位232の水位検出が通知された場合には、ステップS204の処理に移行する。
ステップS202で現在の水位が修正判定水位未満である場合(ステップS202のYES)、すなわち、水位センサ231から水位232の水位検出が通知されない場合には、目標回転数計算部243は、ステップS201で取得した目標流量271の最小流量QLを補正する(ステップS203)。最小流量QLの補正値である最小流量補正値QLnewは、次式
のように算出される。ここで、補正係数は1より大きい定数である。ステップS203における最小流量補正値QLnewの算出は、例えば時刻0の時点で高置水槽23に十分な水量がない場合に水位が修正判定水位を下回る場合があり、速やかに水位の回復を行う必要があるような場合に、目標流量271を上方修正するために行われる。目標回転数計算部243は、最小流量QLを最小流量補正値QLnewに置き換えて、ステップS204の処理を行う。
ステップS204では、目標回転数計算部243は、給水管163を流れる水の実流量が目標流量271に一致するように、又は、最小流量QLを最小流量補正値QLnewに置き換えた場合には補正後の目標流量に一致するように、PID制御装置21の動作を制御するPID制御ロジックに従って目標回転数を決定する。例えば、時刻tにおける目標流量をQT(t)、実流量をQm(t)とすると、目標回転数N(t)は、偏差e(t)に基づく比例積分制御により、次式
のように算出される。ここで、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲインであり、共に定数である。そして、目標回転数計算部243は、PID制御装置21に、式(5)で算出した目標回転数N(t)に従って給水ポンプ22の回転数を変動制御させる。
上述のようなステップS201〜S204の処理を定期的に繰り返して実行することによって、給水制御装置24は、常に給水ポンプ22を起動させて、目標流量271(又は補正後の目標流量)に一致する実流量を高置水槽24に供給する。
(2−3)本実施の形態による実施結果
以下では、上述してきたような給水制御システム1による給水制御の実行結果について説明する。図10は、第2の実施の形態による給水制御の実行結果例を説明するグラフである。図10(a)〜(d)は、第1の実施の形態における実行結果例を説明した図5(a)〜(d)にそれぞれ対応するグラフである。また、図10(a)に示す需要量281の変化は、図5(a)の需要量181の変化と同じである。なお、図10(a)〜(d)に示す実行結果は、高置水槽23に図1に示す高置水槽13と同じサイズの水槽を用い、給水制御装置24のポンプ起動停止判定部141及びポンプ起動停止実行部142によって、図4で説明したような給水ポンプ24の起動/停止制御が行われない場合の結果を示している。
このとき、図10(c)に示すように、給水ポンプ22は常に起動(ON)状態にあるが、図10(d)に示すように、給水制御装置24で決定される目標回転数N(t)に従って給水ポンプ22の回転数が変動するために、高置水槽23に供給される給水量284が変動する。給水量284の最大値は最大流量QHに一致し、給水量284の最小値は最小流量QL又は最小流量補正値QLnewに一致する。そして、図10(b)に示すように、高置水槽23では、24時間を通じて需要量281に応えられるだけの水位282が維持された。
ところで、本実施の形態による給水制御システム2では、目標回転数N(t)は目標流量271の設定に基づいて電力需要ピーク時間帯に回転数が抑えられるように設定され、電力需要ピーク時間帯と水需要ピーク時間帯とが重なりやすい傾向にあることから、目標回転数N(t)は電力需要ピーク時間帯及び水需要ピーク時間帯の前の時間帯に高い回転数に設定される。その結果、図10(b)に示すように、高置水槽23の水位282は、水需要ピーク時間帯になる前の時刻(例えば8時付近)で水位133の停止水位を超え、水需要ピーク時間帯には給水量が少なくなることから、水位が次第に減少する。
すなわち、給水制御システム2では、ポンプ起動停止判定部141及びポンプ起動停止実行部142による給水ポンプ22の起動/停止制御が行われない場合には、給水制御システム1による給水制御の場合に比べて、高置水槽23における水位282の最大値が大きくなる。このような状況に対応するためには、例えば高置水槽13よりも容量の大きい高置水槽23を使用すればよい。また例えば、給水制御装置24が、水需要予測部241、目標流量計算部242、及び目標回転数計算部243による処理制御に加えて、ポンプ起動停止判定部141及びポンプ起動停止実行部142による給水ポンプ22の起動/停止制御を実行することによって、高置水槽23の水位が停止水位を超えた場合に給水ポンプ22を停止し、起動水位を下回った場合に給水ポンプ22を起動するようにして、水位の調整を行うようにしてもよい。またさらに、上記2つの対応を併せて実行するようにしてもよい。
(2−4)本実施の形態による効果
このような給水制御システム2によれば、図10(d)を図5(d)と比較した場合に、水需要及び電力需要の大きい時間帯に高置水槽23に供給する給水量が第1の実施の形態による給水制御の場合よりも少なくできるので、電力需要ピーク時間帯の給水ポンプ22による電力消費量を、第1の実施の形態による給水制御の場合よりもさらに低減させることができ、電力消費のピークカットに、より一層寄与することができる。そして、電力消費のピークをより低く抑えることによって、電気料金をより安く抑える効果も期待できる。
また、このような給水制御システム2によれば、目標回転数計算部243が給水管163を流れる実流量に応じて目標流量の補正を行い、目標回転数計算部244が補正後の目標流量に一致するように給水ポンプ22の回転数を算出することによって、予測した目標流量と実流量との間に差分が生じた場合に、実流量に合せて柔軟な対応を行うことができる。
なお、本実施の形態による給水制御システム2を第1の実施の形態による給水制御システム1と比較すると、給水制御システム1,2のいずれの場合も、給水ポンプ12,22の双方がほぼ常時又は常時起動するので、求められる総需要量が同じ状況では、変速ポンプである給水ポンプ22は、固定速ポンプの給水ポンプ12よりも高性能(高回転数で作動可能な性能)である必要がある。そして一般に、給水ポンプの価格は、高性能である方が高く、同程度の性能でも固定速ポンプよりも変速ポンプの方が高いので、給水制御システム2の給水ポンプ22は、給水制御システム1の給水ポンプ12よりも価格コストが高くなる。また、高置水槽23についても、高置水槽13より大きい容量が要求されるので設備コストが上昇する。しかし一方で、本実施の形態による効果として上述したように、給水制御システム2は、変速の給水ポンプ22を用いることによって、電力消費のピークカットにより一層寄与し、電気料金の低減も期待することができる。すなわち、第1及び第2の実施の形態による給水制御システム1,2において、システムの設備コストと電力消費のピークカットへの寄与(及び電気料金の低減)とがトレードオフの関係にあり、システムの設備コストと電力消費のピークカットへの寄与(及び電気料金の低減)とのバランスを、ユーザの希望に応じて決定することができる。
(3)第3の実施の形態
第3の実施の形態による給水制御システム3は、給水制御システム1による受水槽から高置水槽への給水制御に加え、水道事業者から受水槽への給水量を調整するバルブを追加し、受水槽の水位に基づいてバルブの動作を制御することによって、電力需要ピーク時間帯における給水を抑えながら給水制御を行い、受水槽の水位をほぼ一定に保つことを特徴としている。
(3−1)本実施の形態による給水制御システムの構成
図11は、第3の実施の形態による給水制御システムの構成を示すブロック図である。図11に示す給水制御システム3は、図1に示した給水制御システム1と同じ構成については、同じ番号を付して説明を省略する。給水制御システム3は、受水槽11の代わりに受水槽31を備え、給水管161の途中にバルブ32を備え、バルブ32の動作を指示するバルブ制御装置33を備えている点が、図1に示した給水制御システム1とは異なる。
受水槽31には、受水槽31内の水位313を検出する水位センサ311と、水位314を検出する水位センサ312とが、それぞれ異なる水位を検出するように設けられている。
ここで、水位313は、バルブ32を閉状態にするか否かを判定するために必要なバルブ閉判定水位であり、例えば受水槽31の容量の95%の水準とする。水位314は、バルブ32を開状態にするか否かを判定するために必要なバルブ開判定水位である。水位314は、水位313よりもわずかに低い水位であり例えば受水槽31の容量の93%の水準とする。水位センサ311,312は、対応する水位313,314を検出するとバルブ制御装置33に通知する。
バルブ32は、水道事業者側の排水管と受水槽31との間を接続する給水管161に設けられ、バルブ制御装置33からの指示に従って作動することによって、給水管161通って受水槽31に通流する水量を変更する機構を有した装置である。図11に示すバルブ32では、バルブ制御装置33からの指示を専用の制御部(図示せず)受信し、当該制御部が受信した指示に従ってバルブ32の作動を制御するように動作するが、バルブ32はこれに限定されるものではなく、一般的に用いられる水量調整が可能なバルブ機構を有していればよい。
バルブ制御装置33は、バルブ32の動作を決定するための装置であって、組み込みコンピュータ又はパーソナルコンピュータで実現される。バルブ制御装置33のハードウェア構成は、図2に示した給水制御装置14の構成と同様であり、説明を省略する。バルブ制御装置33は、バルブ32の開閉を判定するバルブ制御開閉判定部331と、バルブ制御開閉判定部331による判定結果に応じてバルブ32の開閉の実行を指示するバルブ開閉実行部332とを備えている。バルブ制御開閉判定部331及びバルブ開閉実行部332は、例えば、バルブ制御装置33のRAM(図示せず)に格納された制御プログラムをCPU(図示せず)が読み出して実行することによって実現される。
(3−2)バルブ制御装置によるバルブの開閉制御
次に、バルブ制御装置33が、開閉動作を指示してバルブ32を開閉させる制御について説明する。図12は、バルブの開閉を判定する処理手続を示すフローチャートである。図12に示す一連の処理は、定期的(例えば5分周期)に繰り返し実行される。
まず、バルブ制御開閉判定部331は、受水槽31における現在の水位がバルブ閉判定水位(水位313)以上であるか判定する(ステップS301)。ステップS301の判定は、バルブ制御開閉判定部331が、水位センサ311から水位検出を通知されるか否かによって判定される。
ステップS301で現在の水位がバルブ閉判定水位以上である場合(ステップS301のYES)、すなわち、水位センサ313から水位検出が通知された場合には、受水槽31に水が十分に貯留されていてバルブ32を開く必要がない状況であるので、バルブ制御開閉判定部331は、バルブ開フラグに「0」を設定し(ステップS302)、次回の一連の処理が開始されるまで待機状態となる、バルブ開フラグは、バルブ32の動作を制御するためのフラグであって、例えば「0」又は「1」の値が設定される。バルブ開フラグは、例えばバルブ制御装置33のRAMに記憶される。
ステップS301で現在の水位がバルブ閉判定水位未満である場合(ステップS301のNO)、すなわち、水位センサ313から水位検出が通知されない場合には、バルブ制御開閉判定部331は、受水槽31における現在の水位がバルブ開判定水位(水位314)未満であるか判定する(ステップS303)。ステップS303の判定は、バルブ開閉判定部331が、水位センサ312から水位検出を通知されるか否かによって判定される。
ステップS303で現在の水位がバルブ閉判定水位未満である場合(ステップS303のYES)、すなわち、水位センサ312からの水位検出が通知されない場合には、受水槽31に水が十分に貯留されておらずバルブ32を作動させるべき状況であるので、バルブ開閉判定部331は、バルブ開フラグに「1」を設定し(ステップS304)、次回の一連の処理が開始されるまで待機状態となる。
ステップS303で現在の水位がバルブ閉判定水位以上である場合(ステップS303のNO)、すなわち、水位センサ312から水位検出が通知された場合には、受水槽31には十分な水が貯留されている状況であるので、バルブ開閉判定部331は特段の処理を行わず、次回の一連の処理が開始されるまで待機状態となる。
そして、バルブ開閉実行部332は、バルブ開フラグを所定の周期ごとに参照し、バルブ開フラグの値が「1」の場合には、バルブ32の開動作を指示する信号をバルブ32に送信し、バルブ開フラグの値が「0」の場合には、バルブ32の閉動作を指示する信号をバルブ32に送信する。なお、ポンプ起動停止実行部142は、ポンプ起動停止判定部141がポンプ起動フラグの値を変更した場合に、即座にその変更後の値を受け取って上述の処理を行ってもよい。バルブ32(より具体的にはバルブ32に備えられた専用の制御部)は、開動作又は閉動作を指示する信号を受信すると、受信した信号に従ってバルブ32を開閉する。
上述のようなステップS301〜S304の処理を定期的に繰り返して実行することによって、バルブ制御装置33は、受水槽31の水位に基づいてバルブ32の開閉を制御し、給水管161の通流を制御する。その結果、受水槽31内の水位が水位313と水位314との間で維持されるような給水制御が実現される。ここで、水位313及び水位314はほぼ同位に設定されるので、実際には、受水槽31の水位はほぼ一定に保たれることになる。また、受水槽31に貯留された水を高置水槽13に供給する制御は、給水制御装置14によって、第1の実施の形態による給水制御システム1と同様に行われる。
(3−3)本実施の形態による効果
このような給水制御システム3によれば、受水槽31の水位がほぼ一定に保たれることから、受水槽31から高置水槽13への給水量に応じて、当該給水量分を即座に補う形で受水槽31には水道事業者から給水管161を通じて水が供給される。すなわち、水道事業者から供給される水量は高置水槽13への給水量に等しくなり、水道事業者から受水槽31への給水タイミングも、受水槽31から高置水槽13への給水タイミングとほぼ同じになる。そして、受水槽31から高置水槽13への給水制御は、第1の実施の形態による給水制御システム1と同様の制御が行われることから、給水ポンプ12による給水を電力需要が大きい時間帯から他の時間帯にシフトさせ、需要家への安定した水供給を実現しながらも平滑な電力消費を実現する。従って、給水制御システム3によれば、水道事業者からの給水流量を、電力需要が大きい時間帯からシフトできるので、水道事業者による配水に伴って発生する電力消費を電力需要が大きい時間帯からシフトさせることができ、水道事業者による電力消費のピークカットに寄与することができる。
さらに、このような給水制御システム3によれば、電力需要が大きい時間帯から他の時間帯にシフトさせて給水ポンプ12による給水を行う給水計画が策定され、水道事業者から受水槽31に供給される水量は、策定された給水計画と同期することになる。従って、給水制御装置14が、このように策定された給水計画を水道事業者に通知するようにすれば、水道事業者は、給水計画に基づいて配水池から給水管161に供給する水量を事前に調整することができるようになるので、水道事業者による配水に伴う電力消費をさらに計画的に削減する効果が期待できる。
また、このような給水制御システム3によれば、受水槽31の水位をほぼ一定に保つことができるので、受水槽31から高置水槽13への給水を安定して実現できるという効果が期待できる。
(4)他の実施の形態
なお、上述の第3の実施の形態による給水制御システム3では、受水槽31に貯留された水の制御について第1の実施の形態の給水制御システム1と同様の構成を有する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば第2の実施の形態の給水制御システム2と同様の構成を有するように構成されてもよい。このような場合には、固定速の給水ポンプ13を変速の給水ポンプ22とし、高置水槽13を高置水槽23とする等して構成を変更し、給水制御装置14の代わりに給水制御装置24によって高置水槽23への給水制御を行うようにすればよい。このような給水制御システムでは、受水槽から高置水槽への給水と水道事業者から受水槽への給水との双方で、電力消費のピークカットにより一層寄与する効果が期待できる。
また、上述の第1〜第3の実施の形態による給水制御システム1〜3では、大口需要家の一例としてビル15の需要家に水を供給する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、マンションや工場等、ビル以外の需要家に対して水を供給するようにされてもよい。
また、上述の第1〜第3の実施の形態による給水制御システム1〜3では、高置水槽13,23がビル15の屋上に配置される場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば重力エネルギーを利用して給水管164を経由してビル15の需要者に給水するような高置水槽の場合には、ビル15の需要者よりも高い位置に配置されればよい。またさらに、給水管164に水に加圧可能なポンプ等が設けられて、位置関係に関係なく高置水槽から需要者まで給水可能な構成である場合には、高置水槽13の配置場所は特に限定されず、ビル15の需要家に供給する水を所定量確保できる容量を有する水槽が需要家の施設に配置されればよい。
また、上述の第1〜第3の実施の形態による給水制御システムでは、高置水槽13,23に給水される水を一時的に貯留するための受水槽13,23を備える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、受水槽13,23を備えずに、水道事業者から供給される水を給水ポンプ12,22で増圧して直接高置水槽12,23に送水するように構成されてもよい。このような構成の場合には、受水槽を備えない給水形態を採用している給水制御システムに対しても、本発明を適用することが可能になる。
また、上述の第1〜第3の実施の形態による給水制御システム1〜3において、高置水槽13,23は、給水管(給水管161〜163)を介して水道事業者から供給される水を貯留する第1の水槽の一例であり、受水槽11,31は、水道事業者と第1の水槽(例えば高置水槽13)との間に給水管(給水管161,162)を介して接続するように設けられ、給水管(給水管161〜163)を介して水道事業者から第1の水槽に供給される水を一時的に貯留する第2の水槽の一例であり、給水制御装置14,24は、給水ポンプの動作を制御する給水ポンプ制御部の一例である。また、1日の最大水需要Qmax及び1日の水需要予測量は、所定の期間における水需要の総量を示す第1の水需要予測量の一例であり、特に、1日の最大水需要Qmaxは、所定の期間に想定される最大の水需要の総量を示す第2の水需要予測量に相当し、水需要予測部241によって予測される1日の水需要予測量は、現在の月又は曜日で限定した所定の期間における第3の水需要予測量に相当する。また、水位センサ131は、第1の水位(水位133)を検出する第1の水位センサに、水位センサ132は、第1の水位よりも低位の第2の水位(水位134)を検出する第2の水位センサに、水位センサ231は、給水ポンプによる送水量の補正を行うか否かの判定基準となる第3の水位(水位232)を検出する第3の水位センサに、水位センサ311は、第4の水位(水位313)を検出する第4の水位センサに、水位センサ312は、第4の水位よりもわずかに低位な第5の水位(水位314)を検出する第5の水位センサに相当する。
1,2,3 給水制御システム
11,31 受水槽
12,22 給水ポンプ
13,23 高置水槽
14,24 給水制御装置
21 PID制御装置
32 バルブ
33 バルブ制御装置
140,241 水需要予測部
141 ポンプ起動停止判定部
142 ポンプ起動停止実行部
221 回転数センサ
222 流量センサ
242 目標流量計算部
243 目標回転数計算部
131,132,231,311,312 水位センサ
161〜164 給水管

Claims (15)

  1. 給水管を介して水道事業者から供給される水を貯留する第1の水槽と、
    前記水道事業者から供給される水を前記第1の水槽に送る給水ポンプと、
    前記給水ポンプの動作を制御する給水ポンプ制御部と、
    を備え、
    前記給水ポンプ制御部は、過去の水需要を示すデータに基づいて所定の期間における水需要の総量を示す第1の水需要予測量を予測し、前記所定の期間に前記第1の水槽に送水される水量の総量が前記第1の水需要予測量に一致するように、かつ、電力需要の大きい時間帯における水需要の一部を電力需要の小さい時間帯に供給するように、前記給水ポンプの動作を制御し、
    前記給水ポンプは、前記給水ポンプ制御部の制御に従って動作して、前記第1の水需要予測量に相当する水量を前記所定の期間で前記第1の水槽に送水する
    ことを特徴とする給水制御システム。
  2. 前記給水ポンプは、固定の回転数で一定の水量を送水する機構を有し、
    前記給水ポンプ制御部は、所定の期間に想定される最大の水需要の総量を示す第2の水需要予測量を算出して前記第1の水需要予測量とする
    ことを特徴とする請求項1記載の給水制御システム。
  3. 前記第1の水槽は、第1の水位を検出する第1の水位センサと、前記第1の水位よりも低位の第2の水位を検出する第2の水位センサとを有し、
    前記給水ポンプ制御部は、前記第1の水位センサからの水位検出を通知された場合に前記給水ポンプによる送水を停止するよう指示し、前記第2の水位センサからの水位検出を通知された場合に前記給水ポンプによる送水を開始するように指示する
    ことを特徴とする請求項1記載の給水制御システム。
  4. 前記給水ポンプは、回転数の変動によって送水量を変更可能な機構を有し、
    前記給水ポンプ制御部は、現在の月又は曜日で限定した所定の期間における第3の水需要予測量を算出して前記第1の水需要予測量とし、前記算出した第3の水需要予測量に基づいて、前記給水ポンプによって送水される単位時間ごとの目標流量を算出し、前記算出した単位時間ごとの目標流量に応じて前記給水ポンプの目標回転数を決定し、
    前記給水ポンプは、前記給水ポンプ制御部で決定された目標回転数に従って作動して、前記第1の水槽に送水する
    ことを特徴とする請求項1記載の給水制御システム。
  5. 前記給水ポンプ制御部は、前記給水ポンプによる送水量が、電力需要の大きい時間帯よりも電力需要の小さい時間帯で多くなるように、前記単位時間ごとの目標流量を決定する
    ことを特徴とする請求項4記載の給水制御システム。
  6. 前記給水ポンプ制御部は、前記第3の水需要予測量、ユーザに設定される前記給水ポンプによる送水量の変動域、及び、ユーザに設定される前記給水ポンプによる送水量の切り替え時刻に基づいて、前記単位時間ごとの目標流量を算出する
    ことを特徴とする請求項4記載の給水制御システム。
  7. 前記給水ポンプの実流量を検出する流量センサと、
    前記第1の水槽に設けられ、給水ポンプによる送水量の補正を行うか否かの判定基準となる第3の水位を検出する第3の水位センサと、
    をさらに備え、
    前記給水ポンプ制御部は、前記第3の水位センサからの水位検出が通知されない場合に、前記流量センサから通知される実流量を用いて前記目標回転数を補正し、補正後の目標回転数で前記補正ポンプを作動させる
    ことを特徴とする請求項4記載の給水制御システム。
  8. 前記水道事業者と前記第1の水槽との間に前記給水管を介して接続するように設けられ、前記給水管を介して前記水道事業者から前記第1の水槽に供給される水を一時的に貯留する第2の水槽と、
    前記第2の水槽と前記水道事業者との間の前記給水管に設けられ、前記水道事業者から前記第2の水槽に供給される水の水量を変更可能な機構を有するバルブと、
    前記第2の水槽に設けられ、第4の水位を検出する第4の水位センサ及び前記第4の水位よりもわずかに低位な第5の水位を検出する第5の水位センサと、
    前記第4の水位センサ及び前記第5の水位センサによる水位検出の通知に基づいて前記バルブの動作を制御するバルブ制御部と、
    をさらに備え、
    前記バルブ制御部は、前記第4の水位センサから水位検出を通知された場合に前記第2の水槽への水の供給を停止するように前記バルブの動作を制御し、前記第5の水位センサから水位検出を通知された場合に前記第2の水槽への水の供給を開始するように前記バルブの動作を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の給水制御システム。
  9. 前記第1の水槽は、需要家の水需要に応じて、第3の給水管を介して該第1の水槽に貯留した水を前記需要家に供給し、
    前記第1の水槽は、前記第2の水槽及び前記需要家よりも高位に配置される
    ことを特徴とする請求項1記載の給水制御システム。
  10. 水道事業者から供給される水を需要家に給水する給水制御システムによる給水制御方法において、
    前記給水制御システムは、
    給水管を介して前記水道事業者から供給される水を貯留する第1の水槽と、
    前記水道事業者から供給される水を前記第1の水槽に送る給水ポンプと、
    前記給水ポンプの動作を制御する給水ポンプ制御部と、を有し、
    前記給水ポンプ制御部が、過去の水需要を示すデータに基づいて所定の期間における水需要の総量を示す第1の水需要予測量を予測する水需要予測ステップと、
    前記給水ポンプ制御部が、前記所定の期間に前記第1の水槽に送水される水量の総量が前記水需要予測ステップで予測された第1の水需要予測量に一致するように、かつ、電力需要の大きい時間帯における水需要の一部を電力需要の小さい時間帯に供給するように、前記給水ポンプの動作を制御するポンプ制御ステップと、
    前記給水ポンプが、前記ポンプ制御ステップによる制御に従って作動して、前記第1の水需要予測量に相当する水量を前記所定の期間で前記第1の水槽に送水する送水ステップと、
    を備えることを特徴とする給水制御方法。
  11. 前記給水ポンプは、固定の回転数で一定の水量を送水する機構を有し、
    前記水需要予測ステップで、前記給水ポンプ制御部が、所定の期間に想定される最大の水需要の総量を示す第2の水需要予測量を算出して前記第1の水需要予測量とする
    ことを特徴とする請求項10記載の給水制御方法。
  12. 前記給水制御システムは、前記第1の水槽に設けられ、第1の水位を検出する第1の水位センサと、前記第1の水位よりも低位の第2の水位を検出する第2の水位センサとをさらに有し、
    前記給水ポンプ制御部が、前記第1の水位センサからの水位検出を通知された場合に前記給水ポンプによる送水を停止するよう指示し、前記第2の水位センサからの水位検出を通知された場合に前記給水ポンプによる送水を開始するように指示するポンプ起動/停止ステップをさらに備える
    ことを特徴とする請求項10記載の給水制御方法。
  13. 前記給水ポンプは、回転数の変動によって送水量を変更可能な機構を有し、
    前記水需要予測ステップで、前記給水ポンプ制御部が、現在の月又は曜日で限定した所定の期間における第3の水需要予測量を算出して前記第1の水需要予測量とし、
    前記ポンプ制御ステップで、前記給水ポンプ制御部が、前記算出した第3の水需要予測量に基づいて、前記給水ポンプによって送水される単位時間ごとの目標流量を算出し、前記算出した単位時間ごとの目標流量に応じて前記給水ポンプの目標回転数を決定し、
    前記送水ステップで、前記給水ポンプが、前記ポンプ制御ステップで決定された目標回転数に従って作動して、前記第1の水槽に送水する
    ことを特徴とする請求項10記載の給水制御方法。
  14. 前記給水制御システムは、前記給水ポンプの実流量を検出する流量センサと、前記第1の水槽に設けられ、給水ポンプによる送水量の補正を行うか否かの判定基準となる第3の水位を検出する第3の水位センサとをさらに有し、
    前記給水ポンプ制御部が、前記第3の水位センサからの水位検出が通知されない場合に、前記流量センサから通知される実流量を用いて前記目標回転数を補正し、補正後の目標回転数で前記補正ポンプを作動させる目標回転数補正ステップをさらに備える
    ことを特徴とする請求項13記載の給水制御方法。
  15. 前記給水制御システムは、
    前記水道事業者と前記第1の水槽との間に前記給水管を介して接続するように設けられ、前記給水管を介して前記水道事業者から前記第1の水槽に供給される水を一時的に貯留する第2の水槽と、
    前記第2の水槽と前記水道事業者との間の前記給水管に設けられ、前記水道事業者から前記第2の水槽に供給される水の水量を変更可能な機構を有するバルブと、
    前記第2の水槽に設けられ、第4の水位を検出する第4の水位センサ及び前記第4の水位よりもわずかに低位な第5の水位を検出する第5の水位センサと、
    前記第4の水位センサ及び前記第5の水位センサによる水位検出の通知に基づいて前記バルブの動作を制御するバルブ制御部と、をさらに有し、
    前記バルブ制御部が、前記第4の水位センサから水位検出を通知された場合に前記第2の水槽への水の供給を停止するように前記バルブの動作を制御し、前記第5の水位センサから水位検出を通知された場合に前記第2の水槽への水の供給を開始するように前記バルブの動作を制御するバルブ制御ステップをさらに備える
    ことを特徴とする請求項10記載の給水制御方法。
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