JPWO2014054292A1 - 赤色素およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸性液中であっても安定した発色を維持でき、且つより耐光性に優れたイリドイド化合物及びタンパク加水分解物を用いた赤色素およびその製造方法を提供する。【解決手段】イリドイド骨格の4位にカルボキシル基を有するイリドイド化合物とタンパク加水分解物とを反応させて赤色素を製造する方法であって、前記タンパク加水分解物として、該分解物に含まれる全アミノ酸組成に占めるアラニン、グリシンおよびプロリンの合計比率が30重量%以上のものを用いたことを特徴とする。【選択図】なし

Description

この発明は、イリドイド化合物及びタンパク加水分解物を用いた耐酸性に優れた赤色素およびその製造方法に関する。
従来より、食用色素の赤色素として、クチナシ赤色素が広く使用されている。クチナシ赤色素は一般にアカネ科クチナシの果実より抽出して得られたイリドイド化合物のアグリコンと第一級アミノ基含有物質を酸性条件下で作用させることにより得られる。赤色素としては他にベニコウジ色素、コチニール色素、紅花赤色素、アントシアニン色素、ビート色素など、種々の色素が上げられる。しかしコチニール色素は原料が虫由来であること、紅花赤色素は水に不溶であり耐熱性に劣ること、アントシアニン色素はpHが中性域での使用が出来ないこと、ビート色素は耐熱性に劣るため使用できる食品が限定されるなどの難点がある。これに代わるものとしてクチナシ赤色素が注目されている。そして、イリドイド化合物にタンパク加水分解物を反応させて赤色を発色させた色素およびその製造方法が種々提案されている(たとえば特許文献1,2,3など)
特許文献1、2は、イリドイド骨格の4位にカルボキシル基を有するイリドイド化合物とタンパク質加水分解物とを反応させて赤色素を製造する方法を開示しており、この方法は、タンパク質加水分解物の乾燥重量に対するアミノ酸含有量が35重量%以上であること、アミノ酸のうち50重量%以上がグルタミン酸及びアスパラギン酸であり且つグルタミン酸とアスパラギン酸との合計重量に対するロイシンの重量の割合が8%以下であることを特徴とするものである。
特許文献3は、イリドイド配糖体中イリドイド骨格の4位にカルボキシル基を有する物質(例えば、ゲニポシド酸など)、全窒素量当りのアミノ基量が30〜60の範囲に含まれるタンパク質加水分解物(例えば、全窒素量当りのアミノ基量が40.7の市販の小麦タンパク質加水分解物など)および有機酸(例えば、クエン酸など)を含有する水溶液を調製し、該水溶液にβ−グルコシダーゼを添加して酵素的加水分解反応することにより得られる分子量44万以上の成分の含有量が50%以上であるクチナシ赤色素を開示している。
特許第4526600号公報
特許第4605824号公報
特開2011−217728号公報
しかし、出願人は、上記特許文献のイリドイド化合物を用いた赤色素が、中性域では良好な赤色を呈するが、酸性域においては不溶化し不安定であること、更に弱酸性域においては、耐光性に劣ることを発見した。
そこで、本発明は、酸性液中であっても安定した発色を維持でき、更に中性〜酸性域においてより耐光性に優るイリドイド化合物を用いた赤色素およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の赤色素の製造方法は、イリドイド骨格の4位にカルボキシル基を有するイリドイド化合物とタンパク加水分解物とを反応させて赤色素を製造する方法であって、前記タンパク加水分解物として、該分解物に含まれる全アミノ酸組成に占めるアラニン、グリシンおよびプロリンの合計比率が30重量%以上のものを用いたことを特徴とする。
タンパク加水分解物として、コラーゲンの分解物を用いることが可能であり、コラーゲンとして魚類の鱗を用いてもよい。
また、タンパク分解物の平均分子量が、200以上且つ1800以下、若しくは、700以上且つ1400以下であることが好ましい。
本発明の赤色素は、イリドイド化合物にタンパク分解物を反応させて製造したヒドロキシプロリンを含有する赤色素であって、該色素に含まれる全含有アミノ酸組成におけるアラニン、グリシン、プロリンおよびヒドロキシプロリンの含有率の合計が40重量%以上であることを特徴とする。
本発明の赤色素は、イリドイド化合物に、コラーゲンの分解物を反応させて製造した赤色素であって、該色素に含まれる全含有アミノ酸組成におけるアラニン、グリシン、プロリンおよび前記ヒドロキシプロリンの含有率の合計が40重量%以上であることを特徴とする。
本発明の赤色素は、イリドイド化合物に、タンパク加水分解物を反応させて製造した赤色素であって、前記タンパク加水分解物として、該分解物に含まれる全アミノ酸組成に占めるアラニン、グリシンおよびプロリンの合計比率が30重量%以上のものが用いられ、該色素に含まれる全含有アミノ酸組成におけるアラニン、グリシン、プロリンおよび前記ヒドロキシプロリンの含有率の合計が40重量%以上であることを特徴とする。
この発明によれば、上記のイリドイド化合物と該タンパク加水分解物を用い、耐酸性に優れる赤色素を提供することが可能になる。
以下、イリドイド骨格の4位にカルボキシル基を有するイリドイド化合物とタンパク加水分解物とを反応させて赤色素を製造する方法の詳細について説明する。
本発明のイリドイド骨格の4位にカルボキシル基を有するイリドイド化合物として、例えばゲニポシド酸またはゲニポシド酸のアグリコンを使用できる。ゲニポシド酸は、クチナシの果実抽出物より得られる。クチナシ果実抽出物は、ゲニポシド酸に代表されるイリドイド骨格の4位にカルボキシル基を有する化合物を多く含んでいる。クチナシ果実抽出物は、例えばクチナシの乾燥果実から含水エタノールや水で抽出して得られたゲニポシドを任意の方法にてエステル加水分解して得ることが出来る。
また、本発明のタンパク加水分解物として、任意のタンパク質を加水分解した物質を使用することができるが、好ましくは、動物性のタンパク質、特にコラーゲンの加水分解物を用いればよい。コラーゲンは、ウシ、ブタなど家畜の皮膚、ヒラメ、サケ、スズキ、ティラピアなどの魚類の皮や鱗などから抽出して得られる。また、タンパク加水分解物として、蚕の繭殻などから得られるフィブロインを用いることも可能である。なお、本発明において、タンパク加水分解物は、賦形剤や水分、食塩などの第一級アミノ基含有化合物以外の物質を含んでいてもよい。
タンパク加水分解物は、任意の方法によりタンパク質を加水分解したものであり、遊離アミノ酸およびペプチドを含む第一級アミノ基含有化合物を含有している。また、クチナシ赤色素の色素成分は、任意の方法により上述のイリドイド化合物と上記のタンパク加水分解物を反応させた物である。本発明におけるアミノ酸組成及び含有率とは、上記のタンパク加水分解物及びクチナシ赤色素の色素成分を任意の方法にて遊離アミノ酸に分解し、例えば以下の方法で測定したものである。
以下に、タンパク分解物の全アミノ酸測定方法の一例を示す。
(1)前処理
任意の方法で分解したタンパク分解物を凍結乾燥にて粉末化し、その粉末試料20mg及び6N−塩酸2mlを加水分解管に入れ封管し、110℃、22時間の加水分解を行う。放冷、開管後、ロータリーエバポレーターにて濃縮乾固し水酸化ナトリウム入り減圧デシケーター内にて15時間乾燥する。これをHPLC測定用移動相20ml加えて溶解し、アミノ酸分析用検体とする。
(2)タンパク分解物の全アミノ酸測定方法
以下の装置、器具、試薬を用い、以下の設定で測定する。
装置:島津HPLCアミノ酸分析システム
プレカラム:Shim−pack ISC−30Na/S0504(Na)
ガードカラム:Shim−pack ISC−07(Na)
カラム:Shim−pack Amino−Na
流速:0.4ml/min
注入量:5μl
カラム温度:60℃
検出器:蛍光検出EX350nm、EM450nm
移動相:アミノ酸分析用移動相キットNa型
反応液:アミノ酸分析用反応液キットOPA試薬
標準アミノ酸溶液:アミノ酸混液(和光純薬製H型)10倍希釈液
なお、本発明におけるアミノ酸とは、アミノ基とカルボキシル基の両方の官能基を持つ有機化合物の総称であるが、本発明の測定方法においては、アラニン(Ala)、アルギニン(Arg)、アスパラギン酸(Asp)、システイン(Cys)、グルタミン酸(Glu)、グリシン(Gly)、ヒスチジン(His)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、リシン(Lys)、メチオニン(Met)、フェニルアラニン(Phe)、プロリン(Pro)、セリン(Ser)、トレオニン(Thr)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)及びヒドロキシプロリン(Hyp)が含まれる。尚、本発明の測定方法では、アスパラギン(Asn)はアスパラギン酸、グルタミン(Gln)はグルタミン酸として測定される。
タンパク加水分解物の製法は任意であるが、乾燥ウロコからのタンパク加水分解物を生成する製法の一例を示す。
乾燥ウロコに水を加え十分に膨潤させる。基質である乾燥ウロコは、たとえば鯛・ティラピアのウロコなどを用いる。水に対する基質(乾燥ウコロ)の比率は5〜50重量%(以下、%は全て重量%を意味する)程度であればよく、好ましくは10〜20%とすればよい。膨潤は、水が沸騰しない程度に加熱した条件下で1時間程度行うのが好適である。ウロコの加水分解には、酵素、酸、アルカリ加水分解のいずれの方法でも良いが、好ましくは酵素加水分解反応を用いるのが良い。
酵素加水分解は、常法にて行うことが出来るが、ウロコ膨潤液にタンパク質分解酵素を加え、撹拌して反応させる。タンパク質分解酵素の種類は任意であるが、中性プロテアーゼが好適である。たとえば、プロテアーゼA「アマノ」SD、ブロメラインF(天野エンザイム(株))、スミチームLP、スミチームFP(新日本化学工業(株))、ニュートラーゼ(ノボザイムズジャパン(株))、オリエンターゼ90N(エイチビイアイ(株))、アロアーゼNS(ヤクルト薬品工業(株))、パパイン(協和発酵バイオ(株))を用いることが可能である。タンパク質分解酵素の添加量、反応温度、反応時間は任意であるが、用いるタンパク質分解酵素の適正条件で行うのが好ましいが、タンパク質加水分解物の平均分子量が200〜1800、好ましくは700〜1400程度にコントロールされることが好適である。
得られたタンパク加水分解物の分解液を加熱してタンパク質分解酵素を失活させる。加熱温度・時間は、酵素が不活性となる温度・時間であればよい。
得られたタンパク加水分解物は、そのままクチナシ赤色素の反応に用いても良いが、濃縮液及び粉末として用いることも出来る。濃縮、粉末に関わる製法は任意の方法で良い。
以上の工程により、魚類のウロコを原料とするタンパク(フィッシュコラーゲン)加水分解物を得る。以上の工程の各温度、各時間、各物質の加入量は、得られるタンパク加水分解物の平均分子量が200〜1800、好ましくは700〜1400に制御され、全含有アミノ酸に占めるグリシン、アラニンおよびプロリンの含有率の合計が30%以上、好ましくは40%以上となるように制御される。
乾燥ウロコおよび市販ゼラチンの加水分解物を用いて実験的に赤色素を作成したところ、表1のような結果が得られた。この結果に基いても、タンパク質加水分解物の平均分子量が200〜1800、好ましくは700〜1400程度にコントロールされていることが好適であることが分かる。
Figure 2014054292
なお、タンパク加水分解物の平均分子量の測定は、たとえば、以下の方法で行われる。
(1)ゲル濾過クロマトグラフィー検液の調整
任意の方法で分解したタンパク分解物を凍結乾燥にて粉末化し、その粉末試料100mgを10mlの精製水に溶解し、0.45μmのメンブランフィルターにて濾過し、平均分子量測定用ゲル濾過クロマトグラフィー用検液とする。
(2)タンパク分解物のゲル濾過クロマトグラフィー測定条件
装置:Waters Alliance HPLCシステム
カラム:TSK−GEL G250PWXL 内径7.8mm、長さ300mm
流速:0.5ml/min
カラム温度:40℃
注入量:5μl
検出器:UV(測定波長210nm)
移動相:水/アセトニトリル/TFA=55/45/0.1混液
解析:Empower2クロマトグラフィーマネジャー
分子量マーカーとして、以下の物質を用いた。(括弧内は分子量)
Gly(75)
Thyrotropin Releasing Hormore(362)
Bombesin(1620)
Glucagon(3483)
Insulin(5700)
Aprotinin(6511)
また、表1の生成赤色素の平均分子量の測定は、例えば、以下の方法で行われる。
(1)クチナシ赤色素成分のゲル濾過クロマトグラフィー検液の調整
反応したクチナシ赤色素を下記移動相にて、530nmのAbsが5.0になるように任意に希釈し、0.45μmメンブランフィルターにて濾過し、平均分子量測定用ゲル濾過クロマトグラフィー用検液とする。
(2)クチナシ赤色素成分のゲル濾過クロマトグラフィー測定条件
装置:Waters Alliance HPLCシステム
カラム:Shodex Asahipak GS−620HQ
内径7.8mm、長さ300mm
流速:0.5ml/min
カラム温度:40℃
注入量:5μl
検出器:VIS(測定波長530nm)
移動相:0.1N酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5、0.2M塩化ナトリウム含有)
解析:Empower2クロマトグラフィーマネジャー
分子量マーカーとして、以下の物質を用いた。(括弧内は分子量)
BSA(669K)
Apoferritin(443K)
Ferritin(440K)
β−Amylase(200K)
Aldolase(158K)
Conalbumin(75K)
Ovalbumin(44K)
Carbonic Abhydrase(29K)
Cytchrome C(12.4K)
Aprotinin(6.5K)
本発明の製造方法におけるイリドイド骨格の4位にカルボキシル基を有するイリドイド化合物とタンパク質加水分解物とのクチナシ赤色素の反応は、常法の種々の工程を採用してよい。
上述したように、ゲニポシドはクチナシ果実から水またはアルコールを用いて抽出されるが、ここでは濃縮液または粉体として調整されたゲニポシドを用いた。加水分解は、常法に従って行われてよく、通常、ゲニポシド溶液にアルカリまたは酸の添加、又は適当な加水分解酵素を用いて行われる。本実施形態では水酸化ナトリウムを添加する。この場合、ゲニポシド溶液は、ゲニポシドの濃度が1〜50%、好ましくは5〜15%程度になるように調製される。水酸化ナトリウムはゲニポシド溶液のpHが9.0〜13.0になるよう添加し、室温〜90℃の範囲で任意の加熱で行うのがよい。好ましくはpH10.0〜12.0、反応温度40〜60℃、反応時間1〜24時間が良い。
得られたゲニポシドの加水分解液に、塩酸などの無機酸もしくはクエン酸などの有機酸を加えることで、液性をpH7.0以下、好ましくはpH5.0以下に調整することで、ゲニポシドのエステル加水分解物であるゲニポシド酸を含む液が調整される。
本発明のクチナシ赤色素製造方法としては、上記ゲニポシド酸を含む溶液に上述したタンパク加水分解物の存在下で糖加水分解酵素(β−グルコシダーゼ)を作用させる工程を含む物であれば特に制限されない。なお、糖加水分解酵素は、任意のものを用いることが可能であるが、好適にはβグルコシターゼ活性を有する酵素製剤を用いればよい。具体的にはスミチームAC、スミチームBGA(新日本化学工業(株))、セルラーゼ「オノズカ」12S、セルラーゼY−2NC(ヤクルト薬品工業(株))、アロマーゼ(天野エンザイム(株))を用いることができる。
なお、上記反応はβ−グルコシダーゼが作用可能なpH(3〜6)、温度(40〜80℃)で酵素処理を行うことが出来る。また、反応時間は24〜72時間の範囲で行うことが好ましい。また、窒素ガス等の不活性ガス下の嫌気条件下で行うことが好ましいが、特に嫌気条件には制限はない。
本発明の好ましい製造条件としては、上記反応溶液100重量%(以下%と記す)中、ゲニポシド酸が5〜30%、好ましくは10〜15%、上述のコラーゲンタンパク分解物を5〜20%、好ましくは8〜15%、有機酸が2〜20%、好ましくは8〜15%に調整するのが好ましい。β−グルコシダーゼの添加量は0.01〜5.0%、好ましくは0.1〜1.0%が良い。
上記の反応液を70〜120℃、好ましくは80〜100℃で0.3〜3時間、好ましくは0.5〜1時間加熱することで酵素を失活させる。得られた色素は必要に応じて、遠心分離、濾過、吸着樹脂、膜精製などの精製工程を経て、任意の濃縮処理又は粉末処理などの調整を行って製品としての赤色素が完成する。
このようにして得られた赤色素は、全含有アミノ酸に占めるアラニン、グリシン、プロリンおよびヒドロキシプロリンの含有量の合計が40%以上、好ましくは50%以上である。また、色調が鮮やかで耐酸性に優れたものである。また従来製品と比較して、耐熱性および耐光性の点でも優れた効果がみられる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
《コラーゲン加水分解物の製造例》
乾燥ウロコ(フィッシュコラーゲンPeptan F 2000LD(公知貿易株式会社))15kgに水200kgを加え50℃で1時間膨潤させた後、90℃で30分の加熱処理を行った。50℃まで冷却した膨潤液にプロテアーゼA「アマノ」SD75gを加え、50±2℃に温度を維持しながら36時間撹拌反応させた。こののち90℃で1時間の殺菌処理を行い、酵素失活を行った。この反応液を濾過・濃縮・乾燥させてウロココラーゲンを原料とするタンパク加水分解物の粉末を10.9kg得た。このタンパク加水分解物の平均分子量は、表1のフィッシュコラーゲン分解物5と同様の1060前後であった。
上記製造例で製造したタンパク加水分解物の組成は表2、表3のようであった。表1に示すように、製造例のタンパク加水分解物の全含有アミノ酸に占めるグリシン、アラニンおよびプロリンの含有率の合計は40%以上であった。
なお、表2、表3には、さらに以下のような市販のタンパクの加水分解物の組成を調べた値を記載している。
魚皮・・・HDL−30DR(新田ゼラチン株式会社)
牛骨・・・S−4(新田ゼラチン株式会社)
豚骨・・・GBL−100(新田ゼラチン株式会社)
豚皮・・・800F(新田ゼラチン株式会社)
乳・・・極東ペプトン(極東製薬工業株式会社)
大豆・・・ハイニュートR(不二製油株式会社)
小麦・・・プロエキスHVP−G(播州調味料株式会社)
コーン・・・プロエキスG2(播州調味料株式会社)
Figure 2014054292
単位:mg/100g
Figure 2014054292
計1:タンパク分解物の全アミノ酸中のプロリン、グリシン及びアラニンの占める割合
<実施例1>
ゲニポシド濃度が10.8%のゲニポシド溶液78kgに水酸化ナトリウムを加えて溶液pHを12.0に調整し、60℃で2時間撹拌後、クエン酸を加えてpH4.5に調整した。この溶液に上述のフィッシュコラーゲン(ウロココラーゲン)のタンパク加水分解物粉末5.7kgを添加し、更にセルラーゼ「オノズカ」12Sを添加し、窒素雰囲気下のもと60℃で合計48時間酵素反応を行い赤色発色させる。この溶液を濾過、膜精製を経て、濃縮して色価50に調整して実施例の赤色素35kgを得た。
<実施例2>
魚皮コラーゲンであるHDL−30DR(新田ゼラチン株式会社)10gに水90gを加えて50℃で1時間撹拌溶解後、90℃で30分の加熱処理を行った。45℃まで冷却した溶解液にスミチームFP0.1gを加え、45℃に温度を維持しながら、24時間撹拌反応させた。こののち90℃で1時間の加熱処理を行い、酵素失活を行った。別にゲニポシド濃度を10%に調整したゲニポシド溶液100gに24%水酸化ナトリウム液を加えてpH12.0に調整し、室温で一晩撹拌後、クエン酸を加えてpH4.5に調整した。これに上述で調整した魚皮コラーゲン分解物を全量混合し、更にスミチームBGAを0.05gを添加し、窒素雰囲気下のもと50℃で36時間酵素反応を行い、赤色を発色させた。この液を90℃で1時間の加熱処理後、室温まで冷却し、色価14.5の赤色素200gを得た。
<実施例3>
牛骨ゼラチンS−4(新田ゼラチン株式会社)を原料として、実施例2と同様の方法で色価17.3の赤色素200gを得た。
<実施例4>
豚骨ゼラチンGBL−100(新田ゼラチン株式会社)を原料として、実施例2と同様の方法で色価17.8の赤色素200gを得た。
<実施例5>
豚皮ゼラチン800F(新田ゼラチン株式会社)を原料として、実施例2と同様の方法で色価16.3の赤色素200gを得た。
<比較例3>
市販のタンパク加水分解物である乳由来タンパク分解物の極東ペプトン(極東製薬工業株式会社)10gに水90gを加えて50℃で1時間撹拌溶解後、90℃で30分の加熱処理を行い、45℃まで冷却した。別にゲニポシド濃度を10%に調整したゲニポシド溶液100gに24%水酸化ナトリウム液を加えてpH12.0に調整し、室温で一晩撹拌後、クエン酸を加えてpH4.5に調整した。これに上述で調整した乳由来タンパク分解物溶液を全量混合し、更にスミチームBGAを0.05gを添加し、窒素雰囲気下のもと50℃で36時間酵素反応を行い、赤色を発色させた。この液を90℃で1時間の加熱処理後、室温まで冷却し、色価12.5の赤色素200gを得た。
<比較例4>
市販のタンパク加水分解物である大豆由来タンパク分解物のハイニュートR(不二製油株式会社)を原料として、比較例3と同様の方法で色価13.3の赤色素200gを得た。
<比較例5>
市販のタンパク加水分解物である小麦由来タンパク分解物のプロエキスHVP−G(播州調味料株式会社)を原料として、比較例3と同様の方法で色価15.7の赤色素200gを得た。
<比較例6>
市販のタンパク加水分解物であるコーン由来タンパク分解物のプロエキスG2(播州調味料株式会社)を原料として、比較例3と同様の方法で色価15.5の赤色素200gを得た。
この実施例のアミノ酸組成は表4、表5のようであった。なお、表4、表5には、他のタンパク加水分解物を用いて製造した赤色素、および、比較例として、他社製の赤色素の組成も参考例として記載している。比較例1は、三井製糖社製ガーデニアン・レッド−N−(L)、比較例2は、理研ビタミン社製リケカラーSGR−20である。
Figure 2014054292
単位:mg/100g
Figure 2014054292
計2:各原料由来の分解物を使用した生成赤色素の全アミノ酸組成中のプロリン、グリシン、アラニン及びヒドロキシプロリンの占める割合
これらの表に示すように、実施例の赤色素の全含有アミノ酸に占めるアラニン、グリシン、プロリンおよびヒドロキシプロリンの含有率の合計は50%以上であった。
赤色素の全アミノ酸の測定は、例えば以下の方法で行えばよい。実施例1及び比較例1,2については、クチナシ赤色素を色価2.5で20gに相当する量を2.0mlの精製水に溶解し、クチナシ赤色素構成アミノ酸測定用試料とする。上記の操作にて得られたクチナシ赤色素溶解液1mlと12N−塩酸1mlを加水分解管に加えて、タンパク加水分解物の組成の測定と同様の手法で前処理及びHPLC分析を行い、クチナシ赤色素構成アミノ酸を測定する。
各種タンパク分解物の反応液からのクチナシ赤色素の精製は、例えば実施例2〜4及び比較例3〜6などは、以下の手順で行えばよい。色価2.5で20gに相当する量を調整し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過した色素液をAmicon(登録商標) Ultra−0.5ml(Ultracel(登録商標)−3K,Merck Millipore Ltd.)に負荷して、回転数15,000rpmで10分間の遠心分離を行い、膜未通過成分を回収する。この操作によるクチナシ赤色素成分の回収率は92%以上であった。これらの操作を繰り返し行い、色価2.5で20gに相当するクチナシ赤色素成分を精製濃縮する。この精製濃縮されたクチナシ赤色素を更に1.5mlの精製水で洗浄精製し、精製された赤色素を2.0mlの精製水に溶解し、クチナシ赤色素構成アミノ酸測定用試料とする。
上記の実施例1〜5および比較例1〜6の色調、耐酸性、耐熱性および耐光性を他の赤色素と比較した。以下に、その比較結果を示す。
実施例1〜5および比較例1〜6のそれぞれをpH4.0緩衝液にてAbs530nmの読みを0.5に調整した水溶液の透過光色差を比較すると表6のようになった。ここで、L,a,bは、Lab色空間の座標値であり、Lは明度、aは赤色度、bは青色度を示している。また、マンセルはマンセル・カラー・システムによる色調値である。これによると、実施例1〜5は、比較例1〜6と比べても遜色ない色調である。特に、実施例1は、赤紫の比較例1と赤味の紫色である比較例2の中間色の色調であり、クチナシ赤色素特有の色調を有している。
Figure 2014054292
これらの水溶液に対して、以下の条件で耐性試験および、耐光性試験を行った。pH3.0およびpH5.0の2種類のクエン酸緩衝液に、実施例1および比較例1〜6の色素を添加した。条件を同一にするため、実施例1〜5及び比較例1〜6は530nmのAbsが0.5付近になるよう各クエン酸緩衝液で任意に希釈した。
この溶液を90℃で30分間加熱したものを実施例1〜5、比較例1〜6の耐酸性のサンプルとしてそれぞれ比較した。また、この溶液を90℃で30分加熱したのち6000ルクスの白色光を3日間および5日間照射したものを実施例1〜5、比較例1〜6の耐光性のサンプルとしてそれぞれ比較した。
これらの比較結果を表7、表8に示す。これらの表には、希釈調整時の吸光度、および、加熱後、3日間照射後および5日間照射後の吸光度、沈殿の有無および残存率が記載されている。pH3.0における希釈および加熱による耐酸性試験結果については、実施例1〜5はpH3.0でも殆ど退色が見られないが、比較例1〜6は、希釈後の加熱により色素成分が不溶となって沈殿した。また、その後の耐光性試験結果については、実施例1〜5は若干の退色があるものの不溶化せずほぼ元に近い色を保っているが、比較例1〜6は、色素成分は不溶化し沈澱したままであった。
また、pH5.0における耐酸性及び耐光性試験結果については、実施例1〜5は、比較例1〜6と同等以上の優位な耐酸性が認められた。
Figure 2014054292
pH3.0緩衝液中での耐酸性及び耐光性比較結果
Figure 2014054292
pH5.0緩衝液中での耐酸性及び耐光性比較結果
また、別に行った耐酸性、耐熱性および耐光性試験の結果を表9に示しておく。この試験では、実施例1とほぼ同様の材料、手順で製造された実施例6、および、比較例1,2と同様の製品である比較例7、8について、以下の処理を行った。クエン酸ナトリウムでpH3.0、pH3.5、pH4.0、pH5.0、pH7.0にpH調整した5種類の液に、実施例6および比較例7、8の色素を添加した。条件を同一にするため、実施例6(色価50)は0.10%、比較例7(色価100)は0.05%、比較例8(色価50)は0.10%添加した。
これらの溶液を90℃で30分間加熱したものを、それぞれ実施例6、比較例7、8の耐酸性のサンプルとしてそれぞれ比較した。また、これらの溶液を90℃で2時間加熱したものを、それぞれ実施例6、比較例7、8の酸性条件下での耐熱性のサンプルとして比較した。また、これらの溶液を90℃で30分加熱したのち6000ルクスの白色光を3日間照射したものを、それぞれ実施例6、比較例7、8の酸性条件下での耐光性のサンプルとして較した。
表9において、耐酸性試験結果については、実施例6はpHが小さくなっても殆ど退色が見られないが、比較例7,8は、pHが小さくなるにつれて退色が見られ、且つ、比較例7はpH3になると色素が不溶となって沈殿し、比較例8はpH3.5で色素が不要となって沈殿した。また、耐熱性試験結果については、比較例7,8が沈殿しないpHの範囲で比較するかぎり、実施例6、比較例7,8の熱による退色(耐熱性)はほぼ同等である。さらに、耐光性試験結果については、実施例6は若干の退色があるもののほぼ元に近い色を保っているが、比較例7,8は、大きく退色している。
これらの結果から、実施例6は耐酸性に優れ、且つ、耐光性にも優れている。また、耐熱性についても比較例と同等またはそれ以上の特性を有している。
Figure 2014054292
本発明の赤色素の製造方法は、イリドイド骨格の4位にカルボキシル基を有するイリドイド化合物とタンパク加水分解物とを反応させて赤色素を製造する方法であって、前記タンパク加水分解物として、該分解物に含まれる全アミノ酸組成に占めるアラニン、グリシンおよびプロリンの合計比率が50重量%以上であり、平均分子量が700以上且つ1400以下のものを用いたことを特徴とする。
本発明の赤色素は、イリドイド化合物に、平均分子量が700以上且つ1400以下のタンパク分解物を反応させて製造したヒドロキシプロリンを含有する赤色素であって、該色素に含まれる全含有アミノ酸組成におけるアラニン、グリシン、プロリンおよびヒドロキシプロリンの含有率の合計が50重量%以上であることを特徴とする。
本発明の赤色素は、イリドイド化合物に、平均分子量が700以上且つ1400以下のコラーゲンの分解物を反応させて製造した赤色素であって、該色素に含まれる全含有アミノ酸組成におけるアラニン、グリシン、プロリンおよび前記ヒドロキシプロリンの含有率の合計が50重量%以上であることを特徴とする。
本発明の赤色素は、イリドイド化合物に、平均分子量が700以上且つ1400以下のタンパク加水分解物を反応させて製造した赤色素であって、前記タンパク加水分解物として、該分解物に含まれる全アミノ酸組成に占めるアラニン、グリシンおよびプロリンの合計比率が50重量%以上のものが用いられ、該色素に含まれる全含有アミノ酸組成におけるアラニン、グリシン、プロリンおよび前記ヒドロキシプロリンの含有率の合計が50重量%以上であることを特徴とする。

Claims (9)

  1. イリドイド骨格の4位にカルボキシル基を有するイリドイド化合物とタンパク加水分解物とを反応させて赤色素を製造する方法であって、
    前記タンパク加水分解物として、該分解物に含まれる全アミノ酸組成に占めるアラニン、グリシンおよびプロリンの合計比率が30重量%以上のものを用いたことを特徴とする赤色素の製造方法。
  2. 前記タンパク加水分解物として、コラーゲンの分解物を用いた請求項1に記載の赤色素の製造方法。
  3. 前記コラーゲンとして、魚類の鱗を用いた請求項2に記載の赤色素の製造方法。
  4. 前記タンパク分解物の平均分子量が、200以上且つ1800以下である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の赤色素の製造方法。
  5. 前記タンパク分解物の平均分子量が、700以上且つ1400以下である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の赤色素の製造方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の製造方法で製造された赤色素。
  7. イリドイド化合物に、タンパク分解物を反応させて製造したヒドロキシプロリンを含有する赤色素であって、
    該色素に含まれる全含有アミノ酸組成におけるアラニン、グリシン、プロリンおよび前記ヒドロキシプロリンの含有率の合計が40重量%以上であることを特徴とする赤色素。
  8. イリドイド化合物に、コラーゲンの分解物を反応させて製造した赤色素であって、
    該色素に含まれる全含有アミノ酸組成におけるアラニン、グリシン、プロリンおよび前記ヒドロキシプロリンの含有率の合計が40重量%以上であることを特徴とする赤色素。
  9. イリドイド化合物に、タンパク加水分解物を反応させて製造した赤色素であって、
    前記タンパク加水分解物として、該分解物に含まれる全アミノ酸組成に占めるアラニン、グリシンおよびプロリンの合計比率が30重量%以上のものが用いられ、
    該色素に含まれる全含有アミノ酸組成におけるアラニン、グリシン、プロリンおよび前記ヒドロキシプロリンの含有率の合計が40重量%以上であることを特徴とする赤色素。

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