JPWO2014050022A1 - 通信システムおよび通信方法 - Google Patents

通信システムおよび通信方法

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健二 水谷
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Abstract

本発明の通信システムは、通常動作時に第1通信手段を用いて通信を行うと共に第2通信手段を省電力状態で待機させ、第1パスに異常が発生した時に第2通信手段を復帰させて起動信号を送信する第1通信装置、第2パスに配置され、通常動作時に省電力状態で待機し、起動信号を受信した時に復帰して起動信号を反対側へ転送する中間装置、および、通常動作時に第3通信手段を用いて通信を行うと共に第4通信手段を省電力状態で待機させ、第1パスに異常が発生した時に第4通信手段を復帰させる第2通信装置を備える。

Description

本発明は、冗長構成をとったネットワークシステムの省電力技術に関する。
近年、インターネット利用者数の増加や、高精細動画の配信およびテレビ電話に代表される双方向リアルタイム映像サービスへの対応により、光ネットワークのトラフィック容量が急激に増大している。将来のメトロ/コアの光ネットワークにおいては、トラフィックの増大に対応するために、以下の2つ要求を満たす事が重要である。
1つ目はネットワークの信頼性を向上させる事である。ネットワークを構成する個々の光パスの伝送容量が大容量化していることから、障害が発生した場合、通信遮断によって失われるデータ量が大きくなり、影響が大きくなる。そのため、一般的な光パスは冗長構成が取られる。これは、1つまたは複数の稼働している光パスに対して予備の光パスを用意し、予備の光パスの光送受信器を常に稼働状態とする。そして、稼働している現用光パスに障害が発生した場合、瞬時に稼働パスの両端の光ノードによって予備の光パスに切り替える。特許文献1には1対1プロテクションの冗長構成が、特許文献2には共有型の1対Nプロテクションの冗長構成が、開示されている。
2つ目は省電力化である。トラフィックの増大により、ネットワークの消費電力も急激に増加しており、その消費電力量の削減が重要となっている。ネットワークには非常に多くの光送受信器が配置されている。例えば、非特許文献1には、ネットワーク上の光送受信器群において、トランスポンダ装置などの光送受信器に待機モードを設け、伝送するデータがない場合は光送受信器を省電力状態で待機させる技術が開示されている。また、特許文献3には、予備の光送受信器に対する省電力化を実現するためのネットワーク制御技術が開示されている。
特開2002−190818号公報 特開2003−115872号公報 特開2011−142389号公報
特許文献1、2のネットワークにおいては、予備の光パスに配置される信号再生装置は、現用の光パスから独立した状態で配置されるため、現用の光パスで発生した障害を検知できない。従って、特許文献1、2等のネットワークの省電力化を図るために予備の光パスに配置される信号再生装置を非特許文献1にあるように省電力状態で待機させた場合、障害が発生した場合でも信号再生装置が省電力状態から復帰せずに、予備の光パスに切り替わらない。
一方、特許文献3のネットワーク制御技術では、例えば、現用光パスの状態を1秒周期で監視し、現用光パスがDOWNしていた場合に待機状態のルータに電力を供給し、予備の光パスに切り替える。この場合、末端に配置されるルータの省電力化および必要時の復帰は実現できるものの、予備の光パス上に配置されている中間装置は稼働状態で待機させる必要があり、省電力化が十分でない。
本発明の目的は、上記の課題に鑑みなされたものであり、通常運用時には予備パスに配置された装置を省電力状態で待機させることができると共に、現用パスに障害が発生した場合には速やかに予備パスに配置された装置を復帰させて予備パスに切り替えることができる、通信システムおよび通信方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る通信システムは、通常動作時に第1通信手段を選択し、第1パスの異常が検出された場合に選択先を第2通信手段に切り替える第1制御手段、第1パスと接続され、選択されている時に第2通信装置と通信を行う第1通信手段、および、第2パスと接続され、選択されていない時に省電力状態で待機し、選択された時に省電力状態から稼働状態に復帰して起動信号を出力する第2通信手段、を備えた第1通信装置と、第2パス上に配置され、通常動作時に省電力状態で待機し、隣接する装置から起動信号を受信した場合、省電力状態から稼働状態に復帰すると共に起動信号を反対側に隣接する装置へ転送する中間装置と、通常動作時に第3通信手段を選択し、第1パスの異常が検出された場合に選択先を第4通信手段に切り替える第2制御手段、第1パスと接続され、選択されている時に第1通信装置と通信を行う第3通信手段、および、第2パスと接続され、選択されていない時に省電力状態で待機し、選択された時に省電力状態から稼働状態に復帰する第4通信手段、を備えた第2通信装置と、を備える。
上記目的を達成するために本発明に係る通信方法は、第1パスと接続された第1通信手段および第2パスと接続された第2通信手段を備えた第1通信装置と、第1パスと接続された第3通信手段および第2パスと接続された第4通信手段を備えた第2通信装置と、第2パス上に配置され、隣接する装置から起動信号を受信した場合、省電力状態から稼働状態に復帰すると共に起動信号を反対側に隣接する装置へ転送する中間装置と、を用いた通信方法であって、通常動作時に、第1通信手段および第3通信手段を用いて第1パスを介した通信を行うと共に第2通信手段、第4通信手段および中間装置を省電力状態で待機させ、第1パスの異常が検出された場合、第2通信装置を省電力状態から稼働状態に復帰させて起動信号を出力させると共に第4送受信装置を省電力状態から稼働状態に復帰させる。
本発明に係る通信システムおよび通信方法は、通常運用時には予備パスに配置された装置を省電力状態で待機させることができると共に、現用パスに障害が発生した場合には速やかに予備パスに配置された装置を復帰させて予備パスに切り替えることができる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システム10のシステム構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ネットワークシステム100のシステム構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るトランスポンダ装置220のブロック構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る中間ノード710の詳細ブロック構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る起動信号840のパターン図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ノード200の動作フロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る中間ノード710、720、730の動作フロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ノード300の動作フロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ネットワークシステム100の各種信号の流れを示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る起動信号840Bのパターン図である。 本発明の第3の実施形態に係る光ネットワークシステム100Bの各種信号の流れを示した図である。 本発明の第4の実施形態に係る光ネットワークシステム100Cの各種信号の流れを示した図である。 本発明の第5の実施形態に係る光ネットワークシステム100Dのシステム構成図である。 本発明の第5の実施形態に係る信号再生装置1001のブロック構成図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る通信システムについて説明する。本実施形態に係る通信システムのシステム構成図を図1に示す。図1において、本実施形態に係る通信システム10は、第1通信装置20、第1中間装置30、第2中間装置40、第3中間装置50、第2通信装置60、第1パス70および第2パス80を備える。
第1通信装置20は、第1制御手段21、第1通信手段22および第2通信手段23を備える。
第1制御手段21は、通常動作時に第1通信手段22を選択し、第1パス70の異常が検出された場合に選択先を第1通信手段22から第2通信手段23へ切り替える。本実施形態において、第1通信装置20は、第1通信手段22が第1パス70の異常を検出した場合、または、第1中間装置30から起動信号90を受信した場合に、第2通信手段23への切り替えを実施する。
第1通信手段22は、通常動作時に第1制御手段21によって選択され、第1パス70を介して第2通信装置60と通信を行う。本実施形態において、第1通信手段22は、第1パス70の異常を検出する機能を備える。
第2通信手段23は、通常動作時に省電力状態で待機している。第2通信手段23は、第1制御手段21によって選択された時に省電力状態から稼働状態に復帰し、起動信号90を出力する。第2通信手段23はさらに、起動信号90を出力した後に図示しない完了信号を受信した場合、第2パス80を介した第2通信装置60との通信を開始する。
中間装置30、40、50は、第2パス80上にこの順番で配置されている。中間装置30、40、50は、通常動作時に省電力状態で待機しており、待機状態の時に隣接する装置から起動信号90を受信した場合、省電力状態から稼働状態に復帰すると共に受信した起動信号90を反対側に隣接する装置へ転送する。
すなわち、第1中間装置30は、待機状態の時に第1通信装置20から起動信号90を受信した場合、省電力状態から稼働状態に復帰して起動信号90を第2中間装置40へ転送する。第2中間装置40は、待機状態の時に第1中間装置30から起動信号90を受信した場合、省電力状態から稼働状態に復帰して起動信号90を第3中間装置50へ転送する。第3中間装置50は、待機状態の時に第2中間装置40から起動信号90を受信した場合、省電力状態から稼働状態に復帰して起動信号90を第2通信装置60へ転送する。
第2通信装置60は、第2制御手段61、第3通信手段62および第4通信手段63を備える。
第2制御手段61は、通常動作時に第3通信手段62を選択し、第1パス70の異常が検出された場合に選択先を第3通信手段62から第4通信手段63へ切り替える。本実施形態において、第2制御手段61は、第3通信手段62が第1パス70の異常を検出した場合、または、第3中間装置50から起動信号90を受信した場合に、第4通信手段63への切り替えを実施する。
第3通信手段62は、通常動作時に第2制御手段61によって選択され、第1パス70を介して第1通信装置20と通信を行う。本実施形態において、第3通信手段62は、第1パス70の異常を検出する機能を備える。
第4通信手段63は、通常動作時に省電力状態で待機している。第4通信手段63は、第2制御手段61によって選択された時に省電力状態から稼働状態に復帰する。第4通信手段63は、復帰後に第3中間装置50から起動信号90を受信した場合、完了信号を第1通信装置20側へ送信すると共に、第2パス80を介した第2通信装置60との通信を開始する。
上記のように構成された通信システム10は次のように動作する。すなわち、通常動作時には、第1制御手段21および第2制御手段61は第1通信手段22および第3通信手段62を選択し、第1通信手段22および第3通信手段62は第1パス70を介する通信を行う。ここで、通常動作時には、第2通信手段23、中間装置30、40、50および第4通信手段63は、省電力状態で待機している。
そして、第1通信手段22および第3通信手段62が第1パス70の異常を検出した場合、第1制御手段21および第2制御手段61は、選択先を第1通信手段22および第2制御手段61から第2通信手段23および第4通信手段63へ切り替える。
第2通信手段23および第4通信手段63は、第1通信手段22および第2制御手段61によって選択されることにより、省電力状態から稼働状態に復帰する。第2通信手段23は稼働状態に復帰した後さらに、起動信号90を生成して隣接する第1中間装置30へ出力する。
第2通信手段23から出力された起動信号90は、中間装置30、40、50を介して第2通信装置60へ入力される。第2通信装置60は、第3中間装置50から起動信号90を受信した場合、図示しない完了信号を第1通信装置20側へ送信すると共に第2パス80を介した通信を開始する。第1通信装置20は、第2通信装置60から完了信号を受信した場合、第2パス80を介した第2通信装置60との通信を開始する。
以上のように、本実施形態に係る通信システム10は、通常動作時に第2通信手段23、中間装置30、40、50および第4通信手段63を省電力状態で待機させることによってシステムとしての省電力化を実現することができる。そして、現用パスである第1パス70に障害が発生した場合に第1通信装置20から第2通信装置60に向かって起動信号90を転送していくことにより、第2通信手段23、中間装置30、40、50および第4通信手段63を速やかに省電力状態から稼働状態に復帰させて予備の第2パス80へ切り替えることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る光ネットワークシステムのシステム構成図を図2に示す。図2において、本実施形態に係る光ネットワークシステム100は、光ノード200、光ノード300、第1のパス400、第2のパス500、中間ノード600および中間ノード710、720、730を備える。ここで、図2において、通常動作時に省電力状態で待機している部分にハッチングを施した。
光ノード200は、図示しない第1クライアント装置と光ノード300との間で信号を送受信する。本実施形態に係る光ノード200は、光パス稼働制御部210、2つのトランスポンダ装置220、230およびスイッチ240を備える。
光パス稼働制御部210は、図示しない第1クライアント装置をスイッチ240を介してトランスポンダ装置220に接続させる。光パス稼働制御部210は、トランスポンダ装置220から障害報告810が入力した場合、接続先をトランスポンダ装置220からトランスポンダ装置230へ切り替えるための切替指示820を生成してスイッチ240へ出力すると共に、起動指示830を生成してトランスポンダ装置230へ出力する。
トランスポンダ装置220は、通常動作時にスイッチ240によって図示しない第1クライアント装置と接続され、第1のパス400を介して第1クライアント装置および光ノード300間で信号等を送受信する。トランスポンダ装置220のブロック構成図を図3に示す。図3において、トランスポンダ装置220は、電力・障害制御部221、クライアント側入出力部222、信号処理部223およびネットワーク側光トランシーバ224を備える。
電力・障害制御部221は、稼働状態の時にトランスポンダ装置220の各部へ電力を供給する。一方、電力・障害制御部221は、待機状態の時に不要な機能をオフして電力供給を制限し、トランスポンダ装置220を省電力状態で待機させる。そして、電力・障害制御部221は、待機状態の時に光パス稼働制御部210から起動指示830が入力した場合、電力供給を制限していた機能への電力供給を再開してトランスポンダ装置220を高速起動させると共に、起動信号840を生成して隣接する中間ノード710へ出力する。本実施形態において、トランスポンダ装置220は約30msecの高速起動が可能である。
クライアント側入出力部222は、スイッチ240を介して第1クライアント装置と接続されている時に、第1クライアント装置から受信した信号を信号処理部223へ出力すると共に信号処理部223から入力した信号を第1クライアント装置へ送信する。
信号処理部223は、稼働状態の時に、クライアント側入出力部222から入力された信号に所定の処理を施してネットワーク側光トランシーバ224へ出力すると共にネットワーク側光トランシーバ224から入力された信号に所定の処理を施してクライアント側入出力部222へ出力する。
また、信号処理部223は、障害検知機能を備え、稼働状態の時に通信断等の障害を検出した場合に障害報告810を生成して光パス稼働制御部210へ出力する。例えば、信号処理部223は、第1のパス400においてケーブルの断線等を検出した場合、障害報告810を生成して光パス稼働制御部210へ出力する。また、一方の送信機が故障した場合等の一方向のみの障害を検知した場合、障害報告810を自装置の光パス稼働制御部210へ出力すると共に、障害が発生していない通信機能を用いて光ノード300へ障害報告810を送信する。さらに、信号処理部223は、光ノード300から障害報告810を受信した場合、受信した障害報告810を光パス稼働制御部210へ転送する。
ネットワーク側光トランシーバ224は、信号処理部223から入力された信号を第1のパス400へ出力すると共に、第1のパス400から入力された信号を信号処理部223へ出力する。
図2の説明に戻る。トランスポンダ装置230は、トランスポンダ装置220と同様に構成され、電力・障害制御部231、クライアント側入出力部232、信号処理部233およびネットワーク側光トランシーバ234を備える。トランスポンダ装置230は、通常動作時は省電力状態で待機している。そして、待機状態の時に光パス稼働制御部210から起動指示830が入力された場合、電力・障害制御部231は、電力供給を制限していた機能への電力供給を再開してトランスポンダ装置230を高速起動させると共に、起動信号840を生成して隣接する中間ノード710へ出力する。
スイッチ240は、通常動作時に図示しない第1クライアント装置をトランスポンダ装置220に接続する。そして、光パス稼働制御部210から切替指示820を受信した場合、トランスポンダ装置220との接続を切断して第1クライアント装置をトランスポンダ装置230に接続する。
光ノード300は、光ノード200と同様に構成され、光パス稼働制御部310、2つのトランスポンダ装置320、330およびスイッチ340を備える。光ノード300は、通常動作時にスイッチ340によって図示しない第2クライアント装置をトランスポンダ装置320に接続する。トランスポンダ装置320は、第2クライアント装置と接続されている時、第2クライアント装置から受信した信号を第2のパス500へ送信すると共に第2のパス500から受信した信号を第2クライアント装置へ送信する。
そして、光ノード300は、障害が発生した時に、スイッチ340を制御して第2クライアント装置の接続先をトランスポンダ装置320からトランスポンダ装置330へ切り替え、トランスポンダ装置330を高速起動させる。本実施形態に係る光ノード300は、トランスポンダ装置330を高速起動した後、トランスポンダ装置330をそのまま待機させ、中間ノード730から起動信号840を受信した後、トランスポンダ装置330を用いた通信を開始する。
第1のパス400は、通常動作時に使用される現用パスであり、第1のパス400上に中間ノード600が配置されている。第2のパス500は、障害発生時に使用されるプロテクション用の予備パスであり、第2のパス500上に3つの中間ノード710、720、730がこの順番で配置されている。
中間ノード600は、通常動作時において、光ノード200、300から受信した信号を反対側の光ノード300、200へ送信する。中間ノード600は、光パス稼働制御部601および信号再生装置602を備える。光パス稼働制御部601および信号再生装置602は、中間ノード710の光パス稼働制御部711および信号再生装置712と同様の機能を備える。光パス稼働制御部711および信号再生装置712については後述する。
中間ノード710、720、730は、通常動作時において省電力状態で待機している。中間ノード710、720、730は同様に構成されるため、以下、中間ノード710の構成について説明する。中間ノード710のブロック図を図4に示す。図4において、本実施形態に係る中間ノード710は、光パス稼働制御部711および信号再生装置712を備える。信号再生装置712は、電力・障害制御部713、2つのネットワーク側光トランシーバ714、715および信号処理部716を備える。
光パス稼働制御部711は、待機状態の時に信号再生装置712から信号が入力された場合、入力された信号が起動信号840であるか否か判定し、起動信号840である場合は起動指示830を生成して信号再生装置712へ出力すると共に、入力した起動信号840を反対側に隣接する中間ノード720へ転送する。さらに、光パス稼働制御部711は、起動信号840の受信および転送に成功した事を伝える応答信号850を生成して光ノード200へ返信する。また、光パス稼働制御部711は、信号再生装置712が起動した後、起動が成功した事を伝える報告信号860を生成して隣接する光ノード200および中間ノード720へ送信する。
電力・障害制御部713は、通常動作時は、不要な機能をオフして信号再生装置712の各部へ供給する電力を制限し、信号再生装置712を省電力状態で待機させる。本実施形態に係る電力・障害制御部713は、待機状態の時でも、光ノード200から受信した信号を光パス稼働制御部711へ出力する機能は稼働させる。そして、電力・障害制御部713は、待機状態の時に光パス稼働制御部711から起動指示830が入力された場合、電力供給を制限していた部分への電力供給を再開して信号再生装置712を高速起動する。本実施形態において、信号再生装置712は、約30msecの高速起動が可能である。
ネットワーク側光トランシーバ714は、稼働状態の時、光ノード200から受信した信号を信号処理部716へ出力すると共に、信号処理部716から入力された信号を光ノード200へ送信する。また、ネットワーク側光トランシーバ714は、待機状態の時に光ノード200から信号を受信した場合、受信した信号を信号処理部716へ出力する。
ネットワーク側光トランシーバ715は、稼働状態の時、隣接する中間ノード720から受信した信号を信号処理部716へ出力すると共に、信号処理部716から入力された信号を中間ノード720へ送信する。ネットワーク側光トランシーバ715は、待機状態の時、省電力状態で待機する。
信号処理部716は、稼働状態の時、入力された信号に所定の処理を施して反対側へ出力する。一方、信号処理部716は、待機状態の時にネットワーク側光トランシーバ714から信号が入力された場合、入力された信号を光パス稼働制御部711へ出力する。また、信号処理部716は、稼働状態に復帰した後に光パス稼働制御部711の指示に従って、起動信号840を中間ノード720へ転送し、応答信号850を光ノード200へ返信し、報告信号860を光ノード200および中間ノード720へ送信する。
以上のように構成された光ネットワークシステム100は、1:1プロテクションの冗長構成を有する。本実施形態に係る光ネットワークシステム100において、図示しない第1クライアント装置および第2クライアント装置は、通常動作時に、スイッチ240−トランスポンダ装置220−第1のパス400(中間ノード600)−トランスポンダ装置320−スイッチ340を介して互いに通信を行う。そして、障害発生時には、トランスポンダ装置230、330および中間ノード710、720、730が高速起動され、スイッチ240、340がトランスポンダ装置230、330に接続先を切り替えることにより、第1クライアント装置および第2クライアント装置は、スイッチ240−トランスポンダ装置230−第2のパス500(中間ノード710、720、730)−トランスポンダ装置330−スイッチ340を介して互いに通信を行う。
ここで、本実施形態に係る光ノード200、300の電力・障害制御部221、321が生成する起動信号840の一例を図5に示す。図5において、起動信号840は、コンピュータネットワークでの電源管理技術であるWake On Lanと同様の特定の信号パターンで構成される。例えば、起動信号840は、16進数値でFF:FF:FF:FF:FF:FFおよび1の後に光パスの管理番号を付けたパターンを8回繰り返した信号パターンによって構成される。なお、本実施形態では、光パスの管理番号を00:00:0F:00:00:0Fとした。
そして、本実施形態に係る中間ノードの光パス稼働制御部は、待機状態の時にFF:FF:FF:FF:FF:FFのパターンを周期的に4回以上繰り返した信号を受信した場合、そのパターンを起動信号840の候補とする。さらに、光パス稼働制御部は、隣接する光ノードまたは中間ノードの管理番号を記憶したメモリを備え、1の後に続く信号パターンがメモリに記憶されている管理番号と一致している場合に入力した信号を起動信号840として認識する。起動信号840としてWake On Lanと同様の特定の信号パターンを適用することにより、中間ノードの光パス稼働制御部は省電力で速やかに起動信号840か否かを判定することができる。
次に、本実施形態に係る光ネットワークシステム100の動作手順を説明する。以下、光ネットワークシステム100において、稼働中の現用光パスにおいて障害が発生し、光ノード200の光パス稼働制御部210に障害が通知された場合について説明する。光ネットワークシステム100の光ノード200の動作フロー図を図6Aに、中間ノード710、720、730の動作フロー図を図6Bに、光ノード300の動作フロー図を図6Cに示す。また、この時の各種信号の流れを図7に示す。
図6A、6B、6Cおよび図7において、第1のパス400が光ノード200と中間ノード600との間で断線等した場合、光ノード200、300のトランスポンダ装置220、320はそれぞれ、障害報告810を生成して光パス稼働制御部210、310へ出力する(S101)。
光パス稼働制御部210、310は、障害報告810が入力された場合、切替指示820を生成してスイッチ240、340へ出力すると共に起動指示830を生成して待機状態のトランスポンダ装置230、330の電力・障害制御部231、331へ出力する(S102)。
スイッチ240、340は、光パス稼働制御部210、310から切替指示820が入力された時、トランスポンダ装置220、320との接続を切断し、トランスポンダ装置230、330とクライアント装置とを接続する。一方、電力・障害制御部231、331は、起動指示830が入力された場合、トランスポンダ装置230、330を高速起動する(S103)。光ノード200の電力・障害制御部231はさらに、起動信号840を生成して隣接する中間ノード710へ出力する(S104)。
中間ノード710は、待機状態の時に光ノード200から信号を受信した場合(S105)、光パス稼働制御部711において入力した信号が起動信号840であるか否か判定し(S106)、起動信号840である場合(S106のYES)、信号再生装置712を高速起動する(S107)。中間ノード710はさらに、入力した起動信号840を反対側に隣接する中間ノード720へ転送し、起動信号840の受信および転送に成功した事を伝える応答信号850を光ノード200へ返信し、信号再生装置712の起動が成功したことを伝える報告信号860を隣接する光ノード200および中間ノード720へ送信する(S108)。
中間ノード720は、待機状態の時に中間ノード710から信号を受信した場合(S109)、入力した信号が起動信号840であるか否か判定し、起動信号840である場合は信号再生装置722を高速起動する(S110)。中間ノード720はさらに、入力した起動信号840を反対側に隣接する中間ノード730へ転送し、応答信号850を中間ノード710および光ノード200へ送信し、報告信号860を中間ノード710および中間ノード730へ送信する(S111)。
同様に、中間ノード730は、待機状態の時に中間ノード720から信号を受信した場合(S112)、入力した信号が起動信号840であるか否か判定し、起動信号840である場合は信号再生装置732を高速起動する(S113)。中間ノード730はさらに、起動信号840を光ノード300へ転送し、応答信号850を中間ノード720、710および光ノード200へ、報告信号860を中間ノード720および光ノード300へ送信する(S114)。
光ノード300は、トランスポンダ装置330に切り替えた後で中間ノード730から起動信号840を受信した場合(S115)、完了信号870を生成して中間ノード730、720、710および光ノード200へ送信する(S116)。
光ノード200および中間ノード710、720、730は、応答信号850、報告信号860および完了信号870を適宜受信することによって起動が成功したことを確認する。そして、光ノード200、300および中間ノード710、720、730は、報告信号860を用いて隣接する光ノードおよび中間ノードと同期を取った後(図7の矢印α)、通信を開始する(S117)。なお、必要な信号が一定時間内に受信できなかった場合、各ノードは、エラー通知を光ノード200、300およびネットワーク管理者へ通知する。
全てのノード間での同期が取られた後、第1クライアント装置および第2クライアント装置は、スイッチ240−トランスポンダ装置230−第2のパス500(中間ノード710、720、730)−トランスポンダ装置330−スイッチ340を介した通信を開始する(S118、図7の矢印β)。
以上のように、本実施形態に係る光ネットワークシステム100は、通常動作時には、トランスポンダ装置230、330および中間ノード710、720、730を省電力状態で待機させることによってシステムとしての省電力化を実現することができる。一方、現用の第1のパス400に障害が発生した場合、光パス稼働制御部210、310はトランスポンダ装置230、330を高速復帰させて接続先を切り替える。さらに、光ノード200のトランスポンダ装置230がトランスポンダ装置330に向かって起動信号840を転送していくことによって、中間ノード710、720、730が高速復帰する。従って、本実施形態に係る光ネットワークシステム100は、現用の第1のパス400に障害が発生した場合、速やかに予備パスである第2のパス500に切り替えて障害を回復することができる。
本実施形態に係る光ネットワークシステム100は、起動信号840の転送を実際に通信を行う装置によって行うことから、起動用に別の装置を備える必要がない。また、トランスポンダ装置および信号再生装置の起動に同じ起動信号840を用いることにより、起動信号840の処理機能を共通化できる。従って、低コストの光ネットワークシステム100を提供することができる。
さらに、本実施形態では、起動信号840を光ノード200から光ノード300への一方向に送信した。この場合、待機状態の中間ノード710、720、730は光ノード200側から入力される信号のみを監視すれば良い。従って、中間ノード710、720、730の制御を単純化でき、さらなる省電力化が図れる。
なお、本実施形態では、光パス稼働制御部および電力・障害制御部を、独立した状態で光ノード200、300および中間ノード710、720、730にそれぞれ配置したが、一つの制御部にまとめることもできる。また、スイッチ240、340を光ノード200、300に配置したが、クライアント装置等に配置することもできる。さらに、光パスの数は2に限定されず、実際のリングやメッシュネットワークのように複数の光パスが多数存在している光ネットワークに適用することもできる。
ここで、図5に示した起動信号840とは別の起動信号840Bのパターンを図8に示す。図8の起動信号840Bのパターンは、FF:FF:FF:FF:FF:FFと1の信号が一定期間続くパターンとし、さらに、一定間隔で信号間に強制的に光強度0を挿入した。信号間に強制的に光強度0を挿入した起動信号840Bを用いる場合、この起動信号840Bを用いて光ノード200、300および中間ノード710、720、730間の同期を取ることができる。この場合、中間ノード710、720、730の起動と共に、光ノード200、300および中間ノード710、720、730間の同期取得とが連続ででき、通信開始までの時間が短縮される。
起動信号840、840Bのパターンは図5および図8のパターンに限定されず、例えば、信号のラベル部分に起動指示特有のラベルを用意する事もできる。この場合、信号の誤検知を防ぐ事ができる。また、起動信号840、840Bとして実際の信号を用いることもできる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。本実施形態に係るネットワークシステムは、第2の実施形態で説明した図2の光ネットワークシステム100と同様に構成される。すなわち、本実施形態に係る光ネットワークシステム100Bは、光ノード200B、光ノード300B、第1のパス400B、第2のパス500B、中間ノード600Bおよび中間ノード710B、720B、730Bを備える。第2の実施形態では、障害が発生した場合、光ノード200、300の両方が障害を検知してそれぞれトランスポンダ装置230、330を起動させてクライアント装置と接続したが、本実施形態に係る光ネットワークシステム100Bは、光ノード200B、300Bのどちらか一方が障害を検知し、障害を検知した方の光ノードが起動信号840を生成して、他方の光ノード側へ送信する。
本実施形態に係る光ネットワークシステム100Bにおいて、現用パスに障害が発生した場合の各種信号の流れを図9に示す。図9において、例えば、光ノード200Bが障害を検知した場合(障害報告810)、光ノード200Bはトランスポンダ装置230Bと第1クライアント装置とを接続する(切替指示820)と共に待機状態のトランスポンダ装置230Bを高速起動(起動指示830)する。そして、光ノード200Bは、起動信号840を生成して中間ノード710Bへ出力する。
中間ノード710Bは、待機状態の時に光ノード200Bから信号を受信した場合、起動信号840であるか否か判定し、起動信号840である場合は信号再生装置712Bを高速起動する。中間ノード710Bはさらに、起動信号840を中間ノード720Bへ転送し、応答信号850を光ノード200Bへ返信し、報告信号860を光ノード200Bおよび中間ノード720Bへ送信する。中間ノード720Bおよび中間ノード730Bも中間ノード710Bと同様に動作する。
そして、光ノード300Bは、中間ノード730Bから起動信号840を受信した場合、現用パスに障害が発生したと認識してトランスポンダ装置330Bと第2クライアント装置とを接続し(切替指示820)、待機状態のトランスポンダ装置330Bを高速起動する(起動指示830)。光ノード300Bは、トランスポンダ装置330Bの起動が完了した後、完了信号870を中間ノード730B、720B、710Bおよび光ノード200Bへ送信する。
光ノード200B、300Bおよび中間ノード710B、720B、730Bは、起動が完了次第、隣接する光ノードおよび中間ノードと同期を取って通信を開始する(図9の矢印α)。全てのノード間での同期が取られた後、第1クライアント装置および第2クライアント装置は、スイッチ240B−トランスポンダ装置230B−第2のパス500B(中間ノード710B、720B、730B)−トランスポンダ装置330B−スイッチ340Bを介した通信を開始する(図9の矢印β)。
以上のように、本実施形態に係る光ネットワークシステム100Bにおいては、障害を検知した光ノードが起動信号840を生成して送信し、他方の光ノードは隣接する中間ノードから起動信号840を受信することによって障害の発生を認識する。すなわち、一方の光ノードが、起動信号840を用いて他方の光ノードへ障害通知を行う。この場合、中間ノード710B、720B、730Bは、両側に隣接する光ノード200B、300Bおよび中間ノード710B、720B、730Bからの信号を監視して起動信号840か否か判定する必要があるため、第2の実施形態の光ネットワークシステム100と比較して制御が複雑になると共に消費電力量が増加する。しかし、両側検知はネットワーク側光トランシーバの受信部の制御機能の一部をオンにするだけで良く、消費電力量の増加は1W程度である。従って、ネットワーク全体として十分な省電力を維持することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。本実施形態に係るネットワークシステムは、第2の実施形態で説明した図2の光ネットワークシステム100と同様に構成される。すなわち、本実施形態に係る光ネットワークシステム100Cは、光ノード200C、光ノード300C、第1のパス400C、第2のパス500C、中間ノード600Cおよび中間ノード710C、720C、730Cを備える。
本実施形態に係る光ネットワークシステム100Cは、障害が発生した場合、光ノード200C、300Cの両方が障害を検知してそれぞれトランスポンダ装置230C、330Cを起動し、さらに、光ノード200C、300Cの両方が起動信号840を生成して隣接する中間ノード710C、730Cへそれぞれ送信する。そして、本実施形態に係る中間ノードは、一方側に隣接する光ノードまたは中間ノードから起動信号840を受信した後に他方側に隣接する光ノードまたは中間ノードから起動信号840を再度受信した場合、起動信号840を転送する代わりに完了信号870を中間ノード710C、730Cおよび光ノード200C、300Cへ送信する。
本実施形態に係る光ネットワークシステム100Cにおいて、現用パスに障害が発生した場合の各種信号の流れを図10に示す。図10において、光ノード200C、300Cは、障害を検知した場合(障害報告810)、トランスポンダ装置230C、330Cをそれぞれクライアント装置と接続し(切替指示820)、待機状態のトランスポンダ装置230C、330Cを高速起動させる(起動指示830)。さらに、光ノード200C、300Cは、起動信号840を生成して隣接する中間ノード710C、730Cへ出力する。
中間ノード710C、730Cはそれぞれ、待機状態の時に光ノード200C、300Cから信号を受信した場合、起動信号840であるか否か判定し、起動信号840である場合は信号再生装置712C、732Cを高速起動する。そして、中間ノード710C、730Cは、起動信号840を中間ノード720Cへ転送すると共に応答信号850を光ノード200C、300Cへ返信し、報告信号860を光ノード200C、300Cおよび中間ノード720Cへ送信する。
中間ノード720Cは、待機状態の時に隣接する中間ノードから信号を受信した場合、起動信号840であるか否か判定し、起動信号840である場合は信号再生装置722Cを高速起動し、信号を受信した側へ応答信号850を返信すると共に報告信号860を隣接する中間ノード710C、730Cへ送信する。そして、中間ノード720Bは、一方側に隣接する中間ノードから起動信号840を受信した後で他方側に隣接する中間ノードから起動信号840を再度受信した場合、起動信号840を転送する代わりに、完了信号870を生成して中間ノード710C、730Cおよび光ノード200C、300Cへ送信する。
光ノード200C、300Cおよび中間ノード710C、720C、730Cは、起動が完了次第、隣接する光ノードおよび中間ノードと同期を取って通信を開始する(図10の矢印α)。そして、全てのノード間での同期が完了した後、第1クライアント装置および第2クライアント装置が、スイッチ240C−トランスポンダ装置230C−第2のパス500C(中間ノード710C、720C、730C)−トランスポンダ装置330C−スイッチ340Cを介した通信を開始する(図10の矢印β)。
以上のように、本実施形態に係る光ネットワークシステム100Cにおいて、光ノード200Cおよび光ノード300Cの両方から起動信号840を送信して中間ノード710C、720C、730Cを起動していく場合、中間ノードの起動時間を短縮できる。例えば、光ノードが障害報告810を受信してからトランスポンダ装置を起動するまで、または、中間ノードが起動信号840を受信してから信号再生装置を起動するまでに、それぞれ約5msecかかる場合、第2の実施形態で説明した図2の光ネットワークシステム100では、起動信号840が最後の光ノード300に通知されるまでに約20msecかかるのに対し、本実施形態に係る光ネットワークシステム100Cでは、両側から起動信号840が送信されることにより、全てのノードに起動信号840が到達する時間は半分の約10msecになる。従って、本実施形態に係る光ネットワークシステム100Cは、中間ノードの数が増えても高速に予備パスへ切り替えて、新たなパスによるクライアント装置間の通信を速やかに再開することができる。
ここで、ネットワークにおいて障害が発生した場合、サービスによって差異はあるものの、一般的に、50msec以内で障害が回復されることが望ましい。トランスポンダ装置および信号再生装置の起動に約5msecかかることから、中間ノードの数を増やした場合は障害回復条件である50msecを超過してしまう。この場合、光ノード側に配置された中間ノードの信号再生装置を省電力状態で待機させると共に、光ノードから離れて配置された中間ノードの信号再生装置は起動された状態で待機させることにより、50msec以内で全ての信号再生装置を起動させることができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態について説明する。本実施形態に係るネットワークシステムは、IP(Internet Protocol)で光波長の経路を制御できるGMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)によって構成される。本実施形態に係るネットワークシステムのシステム構成図を図11に示す。
図11において、本実施形態に係る光ネットワークシステム100Dは、光ノード200D、光ノード300D、第1のパス400D、第2のパス500D、中間ノード600D、中間ノード710D、720D、730D、ネットワーク管理システム(NMS:Network Management System)910および制御プレーン920を備える。
光ノード200D、300D、パス400D、500Dおよび中間ノード600D、710D、720D、730Dは、第2の実施形態で説明した光ノード200、300、パス400、500および中間ノード600、710、720、730と同様の機能を有する。本実施形態に係る各ノードは起動信号840を転送する機能を有しない点において第2の実施形態と異なる。以下、光ノード200D、300D、パス400D、500Dおよび中間ノード600D、710D、720D、730Dをまとめてデータプレーンと記載する。
NMS910は、制御プレーン920を介してデータプレーンを管理する。本実施形態において、NMS910が光ノード200D、300Dおよび中間ノード600D、710D、720D、730Dへ起動信号840を送信する。
本実施形態に係る光ネットワークシステム100Dは、以下のように動作する。すなわち、光ノード200Dは、障害を検知した場合、制御プレーン920を介してNMS910へ障害報告810を送信する。NMS910は、障害報告810を受信した場合、切り替え先のパスを特定し、特定したパスに配置されている中間ノードと両端の光ノード200D、300Dへ起動信号840を送信する。例えば、NMS910は、第2のパス500Dを切り替え先のパスとして特定し、第2のパス500Dに配置されている中間ノード710D、720D、730Dおよび両端の光ノード200D、300Dへ起動信号840を送信する。
光ノード200D、300Dは、NMS910から起動信号840を受信した場合、待機状態のトランスポンダ装置230D、330Dを高速起動し、クライアント装置をトランスポンダ装置230D、330Dと接続する。一方、中間ノード710D、720D、730Dは、NMS910から起動信号840を受信した場合、信号再生装置712D、722D、732Dを高速起動する。ここで、光ノード200D、300D、中間ノード710D、720D、730Dは、起動が完了した後、起動完了を通知するための報告信号860をNMS910へ送信する。
さらに、本実施形態に係るNMS910は、障害が発生したパスに配置されている中間ノード600Dに対して、信号再生装置602Dを省電力待機状態に変更させるための変更信号880を送信する。中間ノード600Dは、NMS910から変更信号880を受信した場合、信号再生装置602Dを稼働状態から省電力待機状態に変更する。
以上のように、本実施形態に係る光ネットワークシステム100Dは、NMS910への障害の通知、NMS910での予備パス上のノードの特定および特定したノードへの起動信号840の送信が追加で必要となるため、ノード数が少ない場合には第2の実施形態に係る光ネットワークシステム100と比較して回線を切り替えるまでの時間が長くなる。一方、NMS910から一括して中間ノード710D、720D、730Dに起動信号840を送信できることから、ノード数が多い場合でも速やかに障害を回復できる。
また、既存のGMPLSシステムの制御プレーンを利用することにより、追加の装置を配置することなく、システムを低コストで構築することができる。さらに、本実施形態では、稼働していた中間ノード600Dを省電力待機状態に変更させることから、ネットワークの更なる省電力化が可能である。なお、GMPLSシステムを適用する場合、起動信号840として、MPLSのラベル部分に図5または図8に示した信号パターンを追加したものを適用することが望ましい。この場合、複数種の起動信号の識別が容易となり、誤動作の発生を抑制できる。
なお、上述の実施形態では、NMS910が、障害が発生したパスに配置されている中間ノードに対して変更信号880を送信したが、データプレーン内において光ノード200D、300Dが中間ノード600Dに変更信号880を送信することもできる。
また、NMS910が光ノード200D(または/および光ノード300D)に起動信号840を送信し、光ノード200D(または/および光ノード300D)が受信した起動信号840を中間ノード710D、720D、730Dへ転送すると共に、使用されなくなった自装置のトランスポンダ装置を省電力待機状態に変更することもできる。
また、NMS910が、予備パス上のノードへ起動信号840を送信すると共に障害が発生したパス上のノードへ変更信号880を送信する代わりに、ノードを特定することなく全ての中間ノードに起動信号840を送信することもできる。この場合、省電力待機状態の中間ノード710D、720D、730Dは起動信号840を受信することによって省電力待機状態から稼働状態になり、稼働状態の中間ノード600Dは起動信号840を受信することによって稼働状態から省電力待機状態になる。なお、該起動信号840をデータプレーン内で転送することも可能である。
さらに、データプレーンとして、第3の実施形態で説明したノードや第4の実施形態で説明したノードを適用することもできる。
ここで、中間ノードには、電気信号で動作する信号再生装置とOEO変換部とを配置することもできるし、光信号で動作する信号再生装置を配置してOEO変換部を配置しないこともできる。
光信号で動作する信号再生装置のブロック構成図を図12に示す。図12の信号再生装置1001は、電力・障害制御部1002、光増幅器1003、光クロック抽出1004、光ゲートスイッチ1005および起動信号840を光信号として受信するPD(Photodiode)1006を備える。
図12の信号再生装置1001を適用する場合、信号再生装置1001の前後段に光−電気−光の信号変換部を配置する必要がなく、さらなる省電力化が図れる。なお、光クロック抽出1004を配置する代わりに、電気信号によるクロック抽出を適用することもできる。しかし、光信号によるクロック抽出を適用することによって中間ノード間の同期を高速に取ることができ、電気信号によるクロック抽出を適用する場合と比較して、障害回復時間を約10%短縮することができる。
なお、図12の信号再生装置1001において、入力された起動信号840は信号再生装置内をそのまま通過するため、信号再生装置1001は応答信号を送信することができない。従って、図12の信号再生装置1001は、NMS910を備える光ネットワークシステムに適用することが望ましい。
本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。また、本願発明は、2012年9月25日に出願された日本出願特願2012−211031を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
冗長構成をとったネットワークシステムに広く適用することができる。
10 通信システム
20 第1通信装置
30、40、50 中間装置
60 第2通信装置
70 第1パス
80 第2パス
90 起動信号
100 光ネットワークシステム
200、300 光ノード
210、310 光パス稼働制御部
220、230、320、330 トランスポンダ装置
221 電力・障害制御部
222 クライアント側入出力部
223 信号処理部
224 ネットワーク側光トランシーバ
240、340 スイッチ
400、500 パス
600、710、720、730 中間ノード
711 光パス稼働制御部
712 信号再生装置
713 電力・障害制御部
714、715 ネットワーク側光トランシーバ
716 信号処理部
910 NMS
920 制御プレーン

Claims (10)

  1. 通常動作時に第1通信手段を選択し、第1パスの異常が検出された場合に選択先を第2通信手段に切り替える第1制御手段、第1パスと接続され、選択されている時に第2通信装置と通信を行う第1通信手段、および、第2パスと接続され、選択されていない時に省電力状態で待機し、選択された時に省電力状態から稼働状態に復帰して起動信号を出力する第2通信手段、を備えた第1通信装置と、
    第2パス上に配置され、通常動作時に省電力状態で待機し、隣接する装置から起動信号を受信した場合、省電力状態から稼働状態に復帰すると共に前記起動信号を反対側に隣接する装置へ転送する中間装置と、
    通常動作時に第3通信手段を選択し、第1パスの異常が検出された場合に選択先を第4通信手段に切り替える第2制御手段、第1パスと接続され、選択されている時に第1通信装置と通信を行う第3通信手段、および、第2パスと接続され、選択されていない時に省電力状態で待機し、選択された時に省電力状態から稼働状態に復帰する第4通信手段、を備えた第2通信装置と、
    を備える通信システム。
  2. 前記第1通信手段および第3通信手段は、第1パスの異常を検出する機能を備え、
    前記第1制御手段および第2制御手段は、前記第1通信手段および第3通信手段が異常を検出した時に切り替えを実施する、
    請求項1記載の通信システム。
  3. 前記第4通信手段は、選択された時にさらに起動信号を出力し、
    前記中間装置は、両隣の装置から起動信号を受信した場合、前記起動信号を転送する代わりに両隣の装置へ完了信号を出力し、
    前記第2通信手段および第4通信手段は、前記完了信号を受信した時に前記第2パスを介した通信を開始する、
    請求項1または2記載の通信システム。
  4. 前記第1通信手段は、第1パスの異常を検出する機能を備え、
    前記第1制御手段は、前記第1通信手段が異常を検出した時に切り替えを実施し、
    前記第2制御手段は、前記起動信号を受信した時に切り替えを実施する、
    請求項1記載の通信システム。
  5. 前記第4通信手段は、前記起動信号を受信した時に完了信号を出力して前記第1通信装置との通信を開始し、
    前記第2通信手段は、前記完了信号を受信した時に前記第2通信装置との通信を開始する、
    請求項1乃至4のいずれか1項記載の通信システム。
  6. 前記起動信号は、該起動信号を送信または転送した装置の識別番号を含み、
    前記中間装置は、隣接する装置の識別番号を記憶する記憶手段を備え、受信した起動信号に含まれている識別番号が前記記憶手段に記憶されている識別番号と一致した場合、省電力状態から稼働状態に復帰する、
    請求項1乃至5のいずれか1項記載の通信システム。
  7. 前記起動信号は、16進数値を複数個並べたパターンで構成される、請求項1乃至6のいずれか1項記載の通信システム。
  8. 第1パスの異常が検出された場合、前記第1制御手段および第2制御手段に選択先の切り替えを実施させると共に前記中間装置に起動信号を送信する管理手段をさらに備え、
    前記中間装置は、前記管理手段から起動信号を受信した場合、省電力状態から稼働状態に復帰すると共に復帰完了に関する報告信号を前記管理手段へ送信する、
    請求項1記載の通信システム。
  9. 前記管理手段は、第1パスの異常が検出された場合さらに、前記第1パスに関わる装置を稼働状態から省電力状態に変更する、請求項8記載の通信システム。
  10. 第1パスと接続された第1通信手段および第2パスと接続された第2通信手段を備えた第1通信装置と、第1パスと接続された第3通信手段および第2パスと接続された第4通信手段を備えた第2通信装置と、第2パス上に配置され、隣接する装置から起動信号を受信した場合、省電力状態から稼働状態に復帰すると共に前記起動信号を反対側に隣接する装置へ転送する中間装置と、を用いた通信方法であって、
    通常動作時に、前記第1通信手段および第3通信手段を用いて第1パスを介した通信を行うと共に前記第2通信手段、第4通信手段および中間装置を省電力状態で待機させ、
    第1パスの異常が検出された場合、前記第2通信装置を省電力状態から稼働状態に復帰させて起動信号を出力させると共に前記第4送受信装置を省電力状態から稼働状態に復帰させる、
    通信方法。
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