JPWO2013157168A1 - 接合金物及び建物構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持材と横架材の接合部に過大な荷重が作用した際に、接合部の降伏耐力、初期剛性、エネルギー吸収力等が損なわれず、且つ接合部としての強度の安定性に優れた信頼性の高い接合金物及び建物構造を提供する。【解決手段】 支持材2の側面に固定される固定板4と、固定板4から横架材3側に突出して設けられ、横架材3の端面に鉛直方向へ渡って形成された溝31に挿入された状態で連結される連結板5とを具備し、該連結板5は、横架材3を貫通するように棒状の連結具8が、前記溝31内で挿通される複数の連結孔52と、連結孔52の周囲を切り欠いて形成された第1欠損部54とを有しており、第1欠損部54は、連結孔52を中心とする円弧状に形成されている接合金物1。【選択図】図3

Description

本発明は、支持材に横架材を接合する際に用いる接合金物及び該接合金物を用いて支持材と横架材を接合した建物構造に関する。
従来から、木造建築物において、柱等の木材と梁等の木材を接合する方法としては、施工の効率化や接合部の耐力確保等の目的から様々な形状の接合金物が利用されている。
このような接合金物としては、例えば、柱の側面に接触した状態で固定される前面板と、該前面板の両端が折り曲げられて梁側に突出した一対の側面板とによりコの字状に構成されるものがある(例えば、特許文献1参照)。この接合金物では、前面板にボルトを挿通するための前孔が上下に並んで複数形成されている。前面板は、これらの前孔に挿通されたボルトが柱を貫通した状態でナットによって締結されることにより、柱の側面に固定される。また、側面板は、上下に並んで複数のピン孔が形成されており、梁の端面に形成された溝に挿入された状態で、梁の側面に形成された横孔からドリフトピンが打ち込まれることにより、梁に連結される。
しかしながら、このような接合金物では、接合部に過大な荷重が作用した場合に、当該金物が変形する前に、梁にひび割れが生じ、最終的には梁が割裂して接合部が破壊される。また、木材は、含水率等の要因で強度に個体差があるため、このような接合金物を用いた場合には、木材の割裂が降伏点の決定要因となり、降伏耐力等のバラつきが大きくなる。そこで、側面板に形成されたピン孔以外の領域で上下左右に広く開口した欠損部を複数形成することにより、梁に過大な荷重が作用した際に、側面板が塑性変形し、この塑性変形でエネルギーを吸収することで、梁に作用する局所的な負荷を軽減して、梁のひび割れの発生を遅くする接合金物が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−278027号公報 特開2011−214354号公報
しかしながら、特許文献2の接合金物では、側面板に形成されている欠損部の領域が側面板の大部分を占めているため、金物全体の剛性が低くなり、接合部に荷重が作用した際に、必要以上に早い段階で塑性変形が生じる。そのため、降伏耐力の値が低くなるので、梁の破壊挙動のバラつきは小さくなるものの、接合部全体として必ずしも高い強度性能が得られるというものではなかった。また、図27に示すように、従来のコの字状に形成される接合金物100では、ボルトを挿通するための前孔が形成されている前面板4を高トルクでボルト6を締め付けて柱2等の側面に固定した場合に、図27(a)に示すように、前面板4がボルト6側(矢印方向)に引き寄せられ、図27(b)に示すように、一対の側面板5が内側又は外側へと倒れることがあり、梁の端面に形成された溝と干渉してしまうという問題がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、柱等の支持材と梁等の横架材の接合部に過大な荷重が作用した際に、接合部の降伏耐力、初期剛性、エネルギー吸収力等が損なわれず、且つ接合部としての強度の安定性に優れた信頼性の高い接合金物及び建物構造を提供することを目的とする。また、支持材の側面に固定される固定板がボルトで締め付けられた際に、固定板から横架材側に突出して設けられる連結板が倒れるのを抑制することができる接合金物及び建物構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による第1の接合金物は、支持材の側面に横架材の端面を接合するための接合金物であって、前記支持材の側面に固定される固定板と、前記固定板から前記横架材側に突出して設けられ、前記横架材の端面に鉛直方向へ渡って形成された溝に挿入された状態で連結される連結板とを具備し、前記連結板は、前記横架材を貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される連結孔と、前記連結孔の周囲を切り欠いて形成された第1欠損部とを有しており、前記第1欠損部は、前記連結孔を中心とする円弧状に形成されていることを特徴としている。
本発明による第2の接合金物は、前記第1欠損部が、前記連結孔を中心とする同径の円弧状に形成されていることを特徴としている。
本発明による第3の接合金物は、前記第1欠損部が、前記連結孔を中心とする同径の円弧状に複数形成されており、周方向に隣り合う前記第1欠損部の端部の間の部分のうち1つは、前記連結孔の中心を通る水平方向の直線上で、且つ、前記連結孔より前記連結板の水平方向の先端側に位置するように設けられていることを特徴としている。
本発明による第4の接合金物は、前記第1欠損部が、前記連結孔の中心を通る水平方向の直線に対して線対称に形成されていることを特徴としている。
本発明による第5の接合金物は、支持材の側面に横架材の端面を接合するための接合金物であって、前記支持材の側面に固定される固定板と、前記固定板から前記横架材側に突出して設けられ、前記横架材の端面に鉛直方向へ渡って形成された溝に挿入された状態で連結される連結板とを具備し、前記連結板は、前記横架材を貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される複数の連結孔と、前記連結孔の中心を通る鉛直方向の直線上に沿って、隣接する前記連結孔の間に、鉛直方向へ長尺に形成される第2欠損部とを有していることを特徴としている。
本発明による第6の接合金物は、支持材の側面に横架材の端面を接合するための接合金物であって、前記支持材の側面に固定される固定板と、前記固定板から前記横架材側に突出して設けられ、前記横架材の端面に鉛直方向へ渡って形成された溝に挿入された状態で連結される連結板とを具備し、前記連結板は、前記横架材を貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される複数の連結孔と、前記連結孔の周囲に切り欠かれた第3欠損部と、前記連結孔を通る鉛直方向の直線上に沿った第4欠損部とを有しており、前記第3欠損部は、前記連結孔を中心とする円弧状に形成されており、前記第4欠損部は、隣接する前記連結孔の間に、鉛直方向へ長尺に形成されていることを特徴としている。
本発明による第7の接合金物は、前記第3欠損部が、前記連結孔を中心とする同径の円弧状に形成されていることを特徴としている。
本発明による第8の接合金物は、前記第3欠損部は、前記連結孔を中心とする同径の円弧状に複数形成されており、周方向に隣り合う前記第1欠損部の端部の間の部分のうち1つは、前記連結孔の中心を通る水平方向の直線上で、且つ、前記連結孔より前記連結板の水平方向の先端側に位置するように設けられていることを特徴としている。
本発明による第9の接合金物は、前記第3欠損部は、前記連結孔の中心を通る水平方向の直線に対して線対称に形成されていることを特徴としている。
本発明による第10の接合金物は、前記連結板は、その上端に形成されるピン溝と、該ピン溝の周囲に円弧状に切り欠いて形成される第5欠損部、及び/又は前記ピン溝と当該ピン溝に隣接する前記連結孔との間に鉛直方向へ長尺に切り欠いて形成される第6欠損部を有することを特徴としている。
本発明による第11の接合金物は、支持材の側面に横架材の端面を接合するための接合金物であって、前記支持材の側面に固定される固定板と、前記固定板から前記横架材側に突出して設けられ、前記横架材の端面に鉛直方向へ渡って形成された溝に挿入された状態で連結される連結板とを具備し、前記連結板は、前記横架材を貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される連結孔と、前記連結孔に連なって、水平方向の直線上に沿って長尺に形成される第7欠損部とを有していることを特徴としている。
本発明による第12の接合金物は、前記第7欠損部の鉛直方向の幅が、前記連結孔の直径より小さいことを特徴としている。
本発明による第13の接合金物は、前記固定板には、固定具を挿通するための固定孔が鉛直方向に複数並んで形成されており、前記支持材の側面と当接する前記固定板の背面部から前記連結板の突出方向に向けて突出する固定板補強ビードが設けられていることを特徴としている。
本発明による第14の接合金物は、前記固定板補強ビードが、前記固定孔の周囲を囲むように当該固定孔を中心とする円弧が鉛直方向に複数連なった形状に形成されていることを特徴としている。
本発明による第15の接合金物は、前記固定板と前記連結板との境界である曲げ部上に補強リブが設けられていることを特徴としている。
本発明による第16の接合金物は、前記固定板には、固定具を挿通するための固定孔が鉛直方向に複数並んで形成されており、前記固定板と前記連結板との境界である曲げ部上に補強リブが設けられていることを特徴としている。
本発明による第17の接合金物は、前記補強リブが、鉛直方向において、隣接する前記固定孔の間にそれぞれ設けられていることを特徴としている。
本発明による第18の接合金物は、前記固定板には、固定具を挿通するための固定孔が鉛直方向に複数並んで形成されており、前記固定板と前記連結板との境界である曲げ部を通って前記連結板から前記固定板へと連なる曲げ部補強ビードが設けられていることを特徴としている。
本発明による第19の接合金物は、前記固定板の幅方向の両端部に、鉛直方向に長尺で、且つ、前記支持材の側面と当接する当該固定板の背面部から前記連結板の突出方向に向けて突出する端部補強ビードが設けられていることを特徴としている。
本発明による建物構造は、前記第1乃至19のいずれかの接合金物によって前記支持材と前記横架材とが接合されていることを特徴としている。
第1の接合金物によれば、横架材を貫通する棒状の連結具が、横架材の端面に鉛直方向に渡って形成された溝内で挿通される連結孔の周囲に、当該連結孔を中心とする円弧状の第1欠損部が形成されているので、支持材と横架材の接合部に過大な荷重が作用した際に、連結孔の周囲を局部変形させることで、横架材の割裂を抑制することができるとともに、接合金物の全体変形を制御し、接合部の耐力のバラつきを抑えることができる。また、連結孔の周囲以外の領域の剛性を損なわないので、降伏耐力を比較的高く維持することができ、耐力評価値を向上させることができる。
第2の接合金物によれば、連結孔を中心とする同径の円弧状の第1欠損部が形成されているので、支持材と横架材の接合部に過大な荷重が作用した際に、連結孔の周囲をより効率的に局部変形させることができる。
第3の接合金物によれば、第1欠損部は、連結孔を中心とする同径の円弧状に複数形成されており、周方向に隣り合う前記第1欠損部の端部の間の部分のうち1つは、前記連結孔の中心を通る水平方向の直線上で、且つ、前記連結孔より前記連結板の水平方向の先端側に位置するように設けられているので、横架材に対して連結板の水平方向側へ作用する引張り荷重に対する耐力を向上させることができる。
第4の接合金物によれば、第1欠損部は、連結孔の中心を通る水平方向の直線に対して線対称に形成されているので、横架材に対して鉛直方向の上下いずれの向きに過大な荷重が作用する際にも、効率良く連結孔の周囲が変形して横架材の割裂を抑制することができる。
第5の接合金物によれば、連結板は、横架材を貫通する棒状の連結具が、横架材の端面に鉛直方向に渡って形成された溝内で挿通される連結孔と、前記連結孔の中心を通る直線上に沿って、隣接する前記連結孔の間に、鉛直方向へ長尺に形成される第2欠損部とを有しているので、支持材と横架材の接合部に過大な荷重が作用した際に、連結孔の周囲が変形して横架材の割裂を抑制することができる。また、連結具からの応力を負担する連結孔を含む鉛直方向の欠損量を増やすことで接合金物の変形を制御し接合部の耐力のバラつきを抑えることができる。また、横架材に対して連結板の水平方向側へ作用する引張り荷重に対する耐力を向上させることができる。
第6の接合金物によれば、連結孔の周囲に、当該連結孔を中心とする円弧状の第3欠損部が形成されているので、支持材と横架材の接合部に過大な荷重が作用した際に、連結孔の周囲を局部変形させることで、横架材の割裂を抑制することができるとともに、接合金物の全体変形を制御し、接合部の耐力のバラつきを抑えることができる。また、連結孔の中心を通る直線上に沿って、隣接する前記連結孔の間に、鉛直方向へ長尺に第4欠損部が形成されているので、連結具からの応力を負担する連結孔を含む鉛直方向の欠損量を増やすことで接合金物の変形を制御し接合部の耐力のバラつきを抑えることができる。
第7の接合金物によれば、連結孔の周囲に、当該連結孔を中心とする円弧状の第3欠損部が形成されているので、支持材と横架材の接合部に過大な荷重が作用した際に、連結孔の周囲をより効率的に局部変形させることができる。
第8の接合金物によれば、第3欠損部は、連結孔を中心とする同径の円弧状に複数形成されており、周方向に隣り合う前記欠損部の端部の間の部分のうち1つは、前記連結孔の中心を通る水平方向の直線上で、且つ、前記連結孔より前記連結板の水平方向の先端側に位置するように設けられているので、横架材に対して連結板の水平方向側へ作用する引張り荷重に対する耐力を向上させることができる。
第9の接合金物によれば、第3欠損部は、連結孔の中心を通る水平方向の直線に対して線対称に形成されているので、横架材に対して鉛直方向の上下いずれの向きに過大な荷重が作用する際にも、効率良く連結孔の周囲が変形して横架材の割裂を抑制することができる。
第10の接合金物によれば、記連結板は、その上端に形成されるピン溝と、該ピン溝の周囲に円弧状に切り欠いて形成される第5欠損部、及び/又は前記ピン溝と当該ピン溝に隣接する前記連結孔との間に鉛直方向へ長尺に切り欠いて形成される第6欠損部を有しているので、支持材と横架材の接合部に過大な荷重が作用した際に、ピン溝の周囲を局部変形させることで、横架材の割裂を抑制することができるとともに、接合金物の全体変形を制御し、接合部の耐力のバラつきを抑えることができる。
第11の接合金物によれば、連結板は、横架材を貫通する棒状の連結具が、横架材の端面に鉛直方向に渡って形成された溝内で挿通される連結孔と、前記連結孔に連なって、水平方向の直線上に沿って長尺に形成される第7欠損部とを有しているので、支持材と横架材の接合部に過大な荷重が作用した際に、連結孔の周囲が変形して横架材の割裂を抑制することができる。また、連結孔の水平方向に長尺に欠損部を形成することにより、接合金物に安定した横ずれ変形を誘発させ、接合部の耐力のバラつきを抑えることができる。また、連結孔の周囲以外の領域の剛性を損なわないので、降伏耐力を比較的高く維持することができ、耐力評価値を向上させることができる。
第12の接合金物によれば、第7欠損部の鉛直方向の幅は、連結孔の直径より小さいので、連結具が連結孔から水平方向へ移動するのを防止することができる。
第13の接合金物によれば、支持材の側面と当接する固定板の背面部から連結板の突出方向に向けて突出する固定板補強ビードが設けられているので、固定板の剛性が向上し、固定板をボルト等の固定具で締め付けた際に固定板がボルト側に引き寄せられ、連結板が倒れてしまうのを抑制することができる。また、このように固定板の剛性を向上させ、連結板が倒れるのを抑制することができるので、高い強度を確保しつつ、固定板や連結板の板厚を薄板化することができる。
第14の接合金物によれば、固定板補強ビードは、固定孔の周囲を囲むように当該固定孔を中心とする円弧が鉛直方向に複数連なった形状に形成されているので、固定板の固定孔の周囲の強度を効率的に向上させることができ、固定板をボルト等の固定具で締め付けた際に連結板が倒れるのをより確実に抑制することができる。
第15の接合金物によれば、固定板と連結板との境界である曲げ部上に更に補強リブが設けられているので、曲げ部の強度を向上させることができ、固定板をボルト等の固定具で締め付けた際に連結板が倒れるのを抑制することができる。
第16の接合金物によれば、固定板と連結板との境界である曲げ部上に補強リブが設けられているので、曲げ部の強度を向上させることができ、固定板をボルト等の固定具で締め付けた際に連結板が倒れるのを抑制することができる。また、このように曲げ部の強度を向上させ、連結板が倒れるのを抑制することができるので、高い強度を確保しつつ、固定板や連結板の板厚を薄板化することができる。
第17の接合金物によれば、補強リブは、鉛直方向において、隣接する固定孔の間にそれぞれ設けられているので、曲げ部の鉛直方向のどの位置においても高い強度を確保することができ、固定板をボルト等の固定具で締め付けた際に連結板が倒れるのをより確実に抑制することができる。
第18の接合金物によれば、固定板と連結板との境界である曲げ部を通って連結板から固定板へと連なる曲げ部補強ビードが設けられているので、曲げ部の強度を向上させることができ、固定板をボルト等の固定具で締め付けた際に連結板が倒れるのを抑制することができる。また、このように曲げ部の強度を向上させ、連結板が倒れるのを抑制することができるので、高い強度を確保しつつ、固定板や連結板の板厚を薄板化することができる。
第19の接合金物によれば、固定板の幅方向の両端部に、鉛直方向に長尺で、且つ、支持材の側面と当接する当該固定板の背面部から連結板の突出方向に向けて突出する端部補強ビードが更に設けられているので、固定板の幅方向両端の強度を向上させることができ、固定板をボルト等の固定具で締め付けた際に連結板が倒れるのをより確実に抑制することができる。
本発明による建物構造によれば、支持材と横架材の接合部に過大な荷重が作用した際に横架材に連結される連結板の連結孔の周囲が変形して横架材の割裂を抑制することができ、耐力のバラつきを抑えることができる。また、連結孔の周囲以外の領域の剛性を損なわないので、降伏耐力を比較的高く維持することができ、耐力評価値を向上させることができる。また、固定板をボルト等の固定具で締め付けた際に連結板が倒れるのを抑制することができ、高い強度を確保しつつ、固定板や連結板の板厚を薄板化することができる。
本発明の第1の実施形態に係る接合金物の一例を示す図であって、(a)は接合金物の斜視図であり、(b)は接合金物の側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る接合金物の使用状態を示す概略斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る接合金物の一例を示す側面図である。 図3に示す連結孔近傍の部分拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係る接合金物の他の一例を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る接合金物の更に他の一例を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る接合金物の更に他の一例を示す側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る接合金物の一例を示す概略斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る接合金物の一例を示す側面図である。 従来の接合金物を示す側面図であって、(a)は連結板に欠損部を形成しない接合金物の一例を示す側面図であり、(b)は連結板の連結孔以外の領域で上下左右に広く開口した欠損部が形成された接合金物の一例を示す側面図である。 実施例1の変形D(mm)と荷重P(kN)の関係を示すグラフである。 実施例2の変形D(mm)と荷重P(kN)の関係を示すグラフである。 実施例3の変形D(mm)と荷重P(kN)の関係を示すグラフである。 比較例1の変形D(mm)と荷重P(kN)の関係を示すグラフである。 比較例2の変形D(mm)と荷重P(kN)の関係を示すグラフである。 本発明の第5の実施形態に係る接合金物の一例を示す図であって、(a)は接合金物の斜視図であり、(b)は接合金物の側面図である。 本発明の第5の実施形態に係る接合金物の一例を示す概略背面図である。 図17におけるa−a線断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る接合金物の一例を示す概略背面図である。 図19におけるb−b線断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る接合金物の一例を示す概略背面図である。 本発明の第8の実施形態に係る接合金物の一例を示す概略背面図である。 本発明の第8の実施形態に係る接合金物の一例を示す概略側面図である。 図22におけるc−c線断面図である。 本発明の第9の実施形態に係る接合金物の一例を示す概略背面図である。 本発明の第9の実施形態に係る接合金物の一例を示す概略側面図である。 接合金物を支持材の側面に固定する際の状態を説明するための概略説明図であって、(a)はボルトを締め付けて固定する前の状態を示しており、(b)は高トルクでボルトを締め付けて固定した場合の状態の一例を示している。
以下、本発明に係る接合金物の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本発明の第1の実施形態に係る接合金物1は、図1及び図2に示すように、木造の建物構造における柱等の支持材2の側面に梁等の横架材3の端面を接合するためのものであって、支持材2の側面に固定される固定板4と、該固定板4の両端から横架材3側に略水平に突出した一対の連結板5とにより上面視コの字状に構成されるものである。この接合金物1は、例えば、柱の側面に梁の端面を接合するための梁受金物として用いられる。尚、支持材2は、柱に限定されるものではなく、横架材3を支持するための構造材であれば良く、例えば、胴差や横架材3とは異なる梁等であっても良い。また、横架材3も梁に限定されるものではなく、支持材2に端面が略水平に接合される構造材であれば良く、例えば、桁や胴差等であっても良い。
固定板4は、支持材2の側面に当接された状態で固定されるものである。図2に示すように、固定板4には、ボルト6等の固定具を挿通するための固定孔41が縦方向に複数並んで形成されている。また、支持材2の側面には、ボルト孔21と座グリ穴22が形成されている。ボルト孔21は、固定板4を固定するためのボルト6を挿通するためのものである。座グリ穴22は、ボルト孔21に挿通されたボルト6に螺合するナット7を収容するためのものである。固定板4を支持材2の側面に固定する際には、固定孔41とボルト孔21がそれぞれ一致するように固定板4の背面部42を支持材2の側面に当接させた状態で、ボルト6を固定孔41から挿入する。そして、ボルト6の先端が、座グリ穴22に到達するまで挿入した状態で、ナット7を螺合することにより固定板4を支持材2の側面に固定する。尚、固定板41の固定方法は、これに限定されるものではなく、ボルト6の代わりに釘等を固定孔41から支持材2の側面に打ち込むことにより固定しても良い。
連結板5は、横架材3に連結されるものであって、図1及び図2に示すように、固定板4の両端から略直角に折り曲げられて、横架材3側へ突出するように延びている。この連結板5は、略U字状に切り欠かれたピン溝51と、該ピン溝51の下方側の周囲を切り欠いて形成された第6欠損部531と、横架材3に連結されるためのドリフトピン8が挿通される複数の連結孔52と、該連結孔52の周囲を切り欠いて形成された複数の第2欠損部532、533とを有している。
ピン溝51は、ドリフトピン8を受けることができるように、連結板5の上端に形成されている。連結孔52は、ピン溝51の下方で鉛直方向に並んで複数形成されており、このピン溝51及び複数の連結孔52が並ぶ鉛直方向の直線A上を通るように鉛直方向に長尺なスリット状の第6欠損部531及び複数の第2欠損部532、533が形成されている。また、横架材3の端面には、一対の連結板5をそれぞれ挿入するための溝31が縦方向(鉛直方向)に渡って形成されおり、側面にはドリフトピン8を打ち込むためのピン孔32が縦方向に並んで複数形成されている。この横架材3と連結板5とを連結させる際は、まず支持材2の側面に固定板4が固定された接合金物1の上方に位置するよう横架材3を移動させる。この際、横架材3の一番上に位置するピン孔32には、予めドリフトピン8を打ち込んでおく。そして、横架材3を打ち込み済みのドリフトピン8がピン溝51に当接するまで徐々に下降させて、一対の連結板5が横架材3の溝31に挿入された状態で、残りのピン孔32にドリフトピン8を打ち込むことにより横架材3と連結板5とが連結される。
連結板5に形成される第6欠損部531及び第2欠損部532、533は、連結板5と横架材3が連結された状態で、支持材2と横架材3の接合部に過大な荷重が作用した際に、ピン溝51及び連結孔52の周囲を変形し易くすることにより、横架材の割裂を抑制させるためのものである。図1に示すように、第6欠損部531は、ピン溝51と当該ピン溝51と鉛直方向に隣接して形成される第2欠損部532との間に鉛直方向へ長尺に形成されている。また、第2欠損部532は、鉛直方向に隣接する連結孔52の間に位置するように、それぞれの連結孔52から所定間隔離れた位置に形成されている。この第2欠損部532は、それぞれの連結孔52の中心を通る鉛直方向の直線A上に沿って長尺に形成されている。また、第2欠損部532は、図1に示すように、その幅は連結孔51の直径Φより狭く形成されており、固定板4から所定距離W離れた位置に設けられている。
この所定距離Wは、図1(b)に示すように、連結板5の基端から第6欠損部531及び第2欠損部532、533の基端側までの距離のことである。また、この距離Wは、連結孔52の位置等に応じて変わるものであるが、連結孔52、第6欠損部531、及び第2欠損部532、533は、それぞれ連結板5の水平方向の幅W1の中央よりも先端側に設けられることが好ましい。これにより、連結孔52の周囲以外の領域の剛性をより向上させることができる。尚、連結板5の固定板4側を基端側とし、連結板5の開放側を先端側としている。また、第6欠損部531、第2欠損部532、533の縦方向の長さは、ピン溝51の位置や連結孔52の縦方向の間隔に応じて変わるものであり、本実施形態に係る接合金物1では、ピン溝51と一番上に位置する連結孔52の間に設けられる第6欠損部531の長さL1と一番下に位置する連結孔52の下側に設けられる第2欠損部533は、連結孔52の間に設けられる第2欠損部532より短く形成されている。
次に、本発明の第2の実施形態に係る接合金物1aについて、図3及び図4を参照しつつ説明する。この接合金物1aは、主に第1の実施形態に係る接合金物1の第6欠損部531及び第2欠損部532、533の形状を変更したものであり、接合金物1と同様の構成等については、同一の符号を付し、その詳細な説明については省略する。
接合金物1aは、連結孔52の周囲に該連結孔52を中心とする同径の円弧状の長穴である第1欠損部54を周方向に等間隔で3個形成し、ピン溝51の下方側の周囲にも円弧状の第5欠損部55を2個形成したものである。第1欠損部54及び第5欠損部55の周方向に直交する幅は、連結孔52の直径の半分以下に形成されている。また、円弧の長さは第1欠損部54の方が、第5欠損部55より長く形成されている。このように、接合金物1aでは、連結孔52及びピン溝51の周囲のみに第1欠損部54及び第5欠損部55を設けているので、連結板5aと横架材3が連結された状態で、支持材2と横架材3の接合部に過大な荷重が作用した際に、連結孔52及びピン溝51の周囲を効率良く変形させることができ、横架材3の割裂を抑制することができる。
また、周方向に隣り合う第1欠損部54は、図4に斜線を引いて示すように、それぞれ結合部56によって結ばれている。この結合部56は、隣り合う第1欠損部54の端部の間に位置する部分であり、図3及び図4に示すように、第1欠損部54が3個形成される場合には、連結孔52の周囲に3箇所設けられることになる。また、接合金物1aでは、結合部56のうちの1つは、連結孔52の中心を通って水平方向に延びる仮想線B上で、且つ連結孔52より連結板5aの先端側に位置するように設けられている。これにより、この連結板5aと横架材3が連結された状態で、横架材3に対して連結板5aの水平方向側へ作用する引張り荷重に対する耐力を向上させることができる。また、第1欠損部54は、直線Bに対して線対称に形成されているので、横架材3に対して鉛直方向の上下いずれの向きに過大な荷重が作用する際にも、効率良く連結孔の周囲が変形して横架材3の割裂を抑制することができる。尚、この第1欠損部54も第2欠損部532と同様に、所定の剛性を保つために連結板5aの水平方向の幅の中央よりも先端側に設けられていることが好ましい。
図5に示す接合金物1aは、連結孔52の周囲に2個の円弧状の第1欠損部54aを形成したものである。この第1欠損部54aは、図3に示す第1欠損部54と幅は同一であるが、円弧の長さが長く形成されている。この第1欠損部54aも第1欠損部54と同様に周方向に隣り合う第1欠損部54aは、それぞれ結合部56によって結ばれており、結合部56のうちの1つは、連結孔52の中心を通って水平方向に延びる仮想線B上で、且つ連結孔52より連結板5aの先端側に位置するように設けられている。
図6に示す接合金物1aの第1欠損部54bは、図4に示す第1欠損部54よりも周方向に直交する幅を約2倍近く広めに形成したものである。この第1欠損部54aのように、連結孔52の周囲で欠損領域を広くすることで、連結板5aと横架材3が連結された状態で、横架材3に過大な荷重が作用した際に、連結孔52の周囲をより効率良く変形させることができる。また、図7に示す接合金物1aの第1欠損部54cは、図5に示す第1欠損部54bと同一の幅で、円弧の長さを長く形成したものである。
次に、本発明の第3の実施形態に係る接合金物1bについて、図8を参照しつつ説明する。この接合金物1bは、それぞれ形状の異なる第3欠損部57と第4欠損部58を連結板5bに形成したものであり、接合金物1、1aと同様の構成等については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
接合金物1bの連結板5bは、図8に示すように、図3に示す接合金物1aの連結板5aに形成されている円弧状の第1欠損部54と同様の形状の第3欠損部57と、図1及び図2に示す接合金物1の連結板5に形成されている鉛直方向に長尺なスリット状の第2欠損部532、533とそれぞれ同様の形状の第4欠損部581、582とを有するものである。この第3欠損部57及び第4欠損部58は、図8に示すように、求められる耐力等に応じて、それぞれ連結孔52の周囲及び鉛直方向に隣接する連結孔52の間に形成されていれば良い。
次に、本発明の第4の実施形態に係る接合金物1cについて、図9を参照しつつ説明する。この接合金物1cは、連結孔52と連なるようにして横長のスリット状の第7欠損部59を形成したものであり、接合金物1と同様の構成等については、同一の符号を付し、その詳細な説明については省略する。
接合金物1cの連結板5cは、連結孔52に連なって切り欠かれた第7欠損部59を有している。この第7欠損部59は、連結孔52を通る水平方向の直線C上に沿って長尺に形成されている。また、この第7欠損部59の鉛直方向の幅は、連結孔52の直径より小さく形成されており、連結孔52から連結板5cの基端側及び先端側の両側に向かってそれぞれ形成されている。基端側へと長尺に延びて形成されている第7欠損部59aの長さW3は、先端側に延びて形成されている第7欠損部59bの長さW4より長尺に形成されている。このような第7欠損部59が連結板5cに形成される接合金物1cでは、連結板5cと横架材3が連結された状態で、支持材2と横架材3の接合部に過大な荷重が作用した際に、連結孔52の周囲を効率良く変形させることができるので、横架材3の割裂を抑制することができる。また、連結孔52の周囲以外の領域の剛性を向上させることができる。尚、本実施形態では、ピン溝51の下方側の周囲には、欠損部が形成されていないが、図1に示すような縦長のスリット状の第6欠損部531や図3に示すような円弧状の第5欠損部55を形成するようにしても良い。
以下、本発明に係る接合金物1、1a、1cを用いた耐力評価試験について説明する。試験の方法及び試験体形状は、「木材軸組工法住宅の許容応力度設計(2008年版)」(以下、文献という)の第583頁の記載に準じている。試験には、1本の横架材を2本の支持材で支えた構造の試験体を用いており、横架材と支持材が接合される2箇所の接合部には、同一の接合金物を用いている。また、試験では、横架材の上面に鋼製の加圧板を載置し、その中心に荷重を作用させた際の横架材の変位を測定する。そして、測定された変位と荷重の関係を示すグラフに基づいて、耐力評価値を算出する。変位計は、横架材のそれぞれの端部近傍の下面の手前側と奥側の計4箇所に設けて、それぞれの測定値の平均を変位量として算出する。試験には、以下の実施例1〜3、及び比較例1、2に示す形状の接合金物を用いた。また、試験に際しては、それぞれ3個の試験体を用いてその平均を算出している。尚、それぞれの接合金物は、欠損部の形状のみが異なるものであり、それ以外の形状は同じものを用いている。
(実施例1)
実施例1は、図1に示す縦長のスリット状の第6欠損部531及び第2欠損部532、533が連結板5に形成されている接合金物1を用いたものである。この接合金物1は、高さH:266mm、幅W1:90mm、連結孔52の直径Φ:12.5mm、連結板5の基端から連結孔52の中心までの距離W2:65mmであり、これらの値は他の実施例2,3及び比較例1,2についても同様である。また、第6欠損部531及び第2欠損部532、533は、それぞれ第6欠損部531の縦方向の長さL1:31mm、第2欠損部532の縦方向の長さL2:36mm、第2欠損部533の縦方向の長さL3:11mmであり、第6欠損部531及び第2欠損部532、533の幅は全て6mmである。
(実施例2)
実施例2は、図3に示すように、円弧状の第1欠損部54及び第5欠損部55が連結板5aに形成されている接合金物1aを用いたものである。この接合金物1aの第1欠損部54及び第5欠損部55は、図4に示すように、円弧形状の外周部分の曲率半径が16.25mm、内周部分の曲率半径が11.25mmで、第1欠損部54の間隔L4が6mmであり、同様に第5欠損部55の間隔も6mmである。
(実施例3)
実施例3は、図9に示すように、連結孔52に連なって形成される横長のスリット状の第7欠損部59を有する接合金物1cを用いたものである。この接合金物1cの第7欠損部59a、59bは、それぞれ第7欠損部59aの横方向の長さW3:26.65mm、第7欠損部59bの横方向の長さW4:6.75mmであり、第7欠損部59a、59bの鉛直方向の幅は6.0mmである。
(比較例1)
比較例1は、図10(a)に示すように、欠損部が連結板101aに形成されていない従来の接合金物100aを用いたものである。
(比較例2)
比較例2は、図10(b)に示すように、上下左右に広く開口した欠損部102bが連結板101bに形成されている接合金物100bを用いたものである。この接合金物100bの欠損部102bは、一番上の欠損部102bの縦方向の長さL5は26mmで、それ以外の欠損部102bの縦方向の長さL6は46mmである。また、欠損部102bの横方向の長さW5は46mmである。
下記の表1は、実施例1〜3、及び比較例1、2の耐力評価試験の結果を示すものである。尚、表1に示すPy(kN)は、降伏耐力を示しており、2/3Pmax(kN)は、最大荷重(Pmax)に2/3を乗じたものである。これらは、測定された変位と荷重の関係を示すグラフから文献の第571及び572頁に示された方法にて算出することができる。ばらつき係数は、文献の第586頁の記載に準じて、ばらつき係数=1−変動係数CV×kとして算出している。但し、ここではkは試験体数3体に対応する値3.152としている。また、表1では、それぞれの実施例1〜3、及び比較例1、2の条件で試験を行った3体の平均値のPy(kN)及び2/3Pmax(kN)を示している。このPy及び2/3Pmaxそれぞれの最下行に示す評価値は、文献の第586頁に示された方法(ばらつき係数×平均値)にて算出している。また、表1に示す初期剛性K(kN/mm)は、文献の第572頁の記載に準じて算出しており、エネルギーE(kN・mm)は、文献の第572頁の完全弾塑性モデルの面積と考えている。また、初期割れ発生変位D(mm)は、ドリフトピン位置で割れの発生が確認された際の試験評価上の変位を示している。また、図11〜15は、それぞれ実施例1〜3、及び比較例1、2の変形D(mm)と荷重P(kN)の関係を示すグラフである。
表1に示すように、実施例1〜3を比較例1と比べた場合、降伏耐力Pyにおいて、その平均値は実施例1〜3のいずれも比較例1に対して遜色ない値を保ちつつ、ばらつき係数が大幅に改善されていることから、耐力評価値は明らかに向上している。また、2/3Pmaxにおいても、その平均値は実施例1〜3のいずれも比較例1に対して遜色ない値を保ちつつ、ばらつき係数が大幅に改善されていることから、耐力評価値は明らかに向上している。初期剛性及びエネルギーにおいては、その平均値は実施例1〜3のいずれも比較例1に対して目立った低下はなかった。
また、実施例1〜3を比較例2と比べた場合、降伏耐力Pyにおいて、その平均値は実施例1〜3のいずれも比較例2のような低下は生じておらず、ばらつき係数については比較例2ほどは改善していなものの向上していることから、耐力評価値は比較例1に対する比較例2以上にさらに向上している。また、2/3Pmaxにおいても、その平均値は実施例1〜3のいずれも比較例2のような低下は生じておらず、ばらつき係数も比較例2以上に改善されていることから、耐力評価値は明らかに向上している。初期剛性及びエネルギーにおいては、その平均値は実施例1〜3のいずれも比較例2のような大幅な低下はみられず、比較例1と同等レベルであった。
Figure 2013157168
本実施形態では、1対の連結板5〜5cを備える上面視コの字状の接合金物1〜1cを用いて説明してきたが、必ずしも1対の連結板5〜5cに限定されるものではなく、連結板5〜5cが1枚だけの上面視T字状の接合金物に適用することも可能である。
以下、固定板4がボルト等の固定具で締め付けられた際に、連結板5が図27に示すように、倒れてしまうのを抑制するための補強を施した実施形態について図16〜図26を参照しつつ説明する。尚、接合金物1と同様の構成等については、同一の符号を付し、その詳細な説明については省略する。
本発明の第5の実施形態に係る接合金物1dは、図16〜図18に示すように、固定板4の両端から略直角に折り曲げられて、略水平に突出した一対の連結板5が設けられるものであり、上面視コの字状に構成されている。接合金物1dは、第1の実施形態に係る接合金物1と同様に、固定板4には、ボルト等の固定具(不図示)を挿通するための固定孔41が縦方向に複数並んで形成されており、連結板5には、略U字状に切り欠かれたピン溝51と、該ピン溝51の下方で鉛直方向に並んで設けられる連結孔52と、このピン溝51及び複数の連結孔52が並ぶ鉛直方向の直線A上を通るように鉛直方向に長尺なスリット状の第6欠損部531及び複数の第2欠損部532、533とが形成されている。
この接合金物1dは、図16〜図18に示すように、固定板4と連結板5の境界である曲げ部9上に補強リブ10が設けられているものである。補強リブ10は、図16及び図17に示すように、鉛直方向において、隣接する固定孔41の間にそれぞれ位置するように設けられている。
補強リブ10は、例えば、プレス加工等により、図18に示すように、上面視略三角形状で内側に突出するように形成される。従って、図16(b)に示すように、接合金物1dを外側から見た場合には、連結板5の基端側の外面には、平面視略三角形状の凹部が形成される。また、同様に、図17に示すように、固定板4の背面部42にも平面視略三角形状の凹部が形成される。このように、接合金物1dでは、曲げ部9上に補強リブ10を設けることにより、曲げ部9の強度を向上させることができるので、固定板4を高トルクでボルト等の固定具で締め付けた際に、一対の連結板5が図27に示すように、倒れてしまうのを抑制することができる。
尚、本実施形態では、図1に示す第1の実施形態に係る接合金物1のように連結板5にピン溝51の下方側の周囲を切り欠いて形成された第6欠損部531と、連結孔52の周囲を切り欠いて形成された複数の第2欠損部532、533とが形成された接合金物に補強リブ10を設けた例を示しているが、連結板5の構造はこれに限定されるものではなく、図3〜図9に示す他の連結板5a〜5cを有する接合金物1a〜1cにも適用できるものである。また、後述する他の実施形態についても同様である。
次に、本発明の第6の実施形態に係る接合金物1eについて、図19及び図20を参照しつつ説明する。この接合金物1eは、図19及び図20に示すように、固定板4に固定板補強ビード11が設けられたものである。
固定板補強ビード11は、図19及び図20に示すように、固定孔41の左右両側に設けられており、固定孔41の周囲を囲むように、固定孔41を中心とする円弧が鉛直方向に複数連なった形状に形成されている。この固定板補強ビード11は、例えば、プレス加工等により、図20に示すように、固定板4の背面部42から内側(連結板4の突出方向)に向けて突出するように形成されている。従って、図19に示すように、接合金物1eを外側から見た場合には、固定板4の背面部42には、固定孔41を中心とする円弧が鉛直方向に複数連なった形状の凹部が形成される。このように、接合金物1eでは、支持材2の側面と当接する固定板4の背面部42から連結板5の突出方向に向けて突出する固定板補強ビード11が設けられているので、固定板4の剛性を向上させることができ、固定板4をボルト等の固定具で締め付けた際に、一対の連結板5が倒れてしまうのを抑制することができる。
図21に示す本発明の第7の実施形態に係る接合金物1fは、第6の実施形態に係る接合金物1eのように固定板4に固定板補強ビード11が設けられたものに、第5の実施形態に係る接合金物1dの補強リブ10を更に設けたものである。接合金物1fでは、図21に示すように、固定板補強ビード11に干渉しないように、補強リブ11が曲げ部9上に形成されている。このように、固定板補強ビード11と補強リブ10とを組み合わせるようにしても良い。これにより、固定板4の剛性を向上させると共に、曲げ部9の強度を高めることができる。
次に、本発明の第8の実施形態に係る接合金物1gについて、図22〜図24を参照しつつ説明する。接合金物1gは、図22〜図24に示すように、固定板4と連結板5の境界である曲げ部9を通って連結板5から固定板4へと連なるように曲げ部補強ビード12が設けられているものである。
曲げ部補強ビード12は、図22に示すように、鉛直方向において、隣接する固定孔41の間にそれぞれ位置するように設けられている。曲げ部補強ビード12は、例えば、プレス加工等により、図24に示すように、内側に向けて突出するように形成されており、上面視略L字状に形成されている。この曲げ部補強ビード12は、図22及び図23に示すように、固定板4側には、幅L8で、曲げ部9から水平方向に所定距離W8だけ直線状に延びるように形成されており、連結板5側には、固定板4側と同様の幅L8で、当該連結板5の基端(曲げ部9)から先端側へ水平方向に所定距離W9だけ直線状に延びるように形成されている。従って、固定板4の背面部42には、図22に示すように、接合金物1gを外側から見た場合には、曲げ部9から水平方向に所定距離W8延びる凹部が形成され、連結板5の外面には、図23に示すように、当該連結板5の曲げ部9から先端側へ水平方向に所定距離W9延びる凹部が形成される。このように、接合金物1gでは、曲げ部9を通って連結板5から固定板4へと連なるように曲げ部補強ビード12を設けることにより、曲げ部9の強度を向上させることができるので、固定板4を高トルクでボルト等の固定具で締め付けた際に、一対の連結板5が倒れてしまうのを抑制することができる。また、曲げ部補強ビード12は、固定板4及び連結板5の水平方向にそれぞれ所定距離W8及びW9延びるように設けられているので、固定板4及び連結板5の曲げ部9付近の強度を高めることができる。
次に、本発明の第9の実施形態に係る接合金物1hについて、図25及び図26を参照しつつ説明する。接合金物1hは、図25及び図26に示すように、固定板4と連結板5の境界である曲げ部9を通って連結板5から固定板4へと連なるように曲げ部補強ビード12aと、固定板4の幅方向の両端部に、鉛直方向に長尺に形成される端部補強ビード13とが設けられているものである。
曲げ部補強ビード12aは、第8の実施形態に係る接合金物1gに設けられる曲げ部補強ビード12よりも鉛直方向に短い間隔で複数設けられている。また、曲げ部補強ビード12aの幅L9は、8の実施形態に係る接合金物1gに設けられる曲げ部補強ビード12の幅L8よりも幅広に形成されている。
端部補強ビード13は、図25に示すように、幅W10が曲げ部補強ビード12aの固定板4側に曲げ部9から水平方向に延びる寸法よりも長く形成されている。この端部補強ビード13は、固定板4の両端部の鉛直方向(縦方向)に亘って形成されている。端部補強ビード13は、例えば、プレス加工等により、固定板4の背面部42から内側(連結板4の突出方向)に向けて突出するように形成されている。従って、図25に示すように、接合金物1hを外側から見た場合には、固定板4の背面部42の両端には、鉛直方向に長尺な形状の凹部が形成される。尚、本実施形態では、端部補強ビード13が固定板4の両端部の鉛直方向に亘って形成されている例を示しているが、これに限定されるものではなく、固定板4の鉛直方向の途中で途切れるように形成されていても良い。このように、接合金物1hでは、固定板の幅方向の両端部に端部補強ビード13を設けているので、固定板の幅方向両端の強度を向上させることができる。
以下、本発明に係る接合金物1d〜1gの固定板4を図27に示すように、ボルト6で締め付けて支持材2に固定する際の一対の連結板5の変形量を測定した実験結果について説明する。ここでは、ボルトを締め付ける前の図16に示すQの位置における一対の連結板5の間隔W11と、40N・m及び80N・mで締め付けた際の一対の連結板5の間隔W11の寸法を測定し、締結前の寸法に対する変形率を求めた。実験には、以下の実施例4〜7、及び比較例3、4に示す形状の接合金物を用いた。尚、実施例4〜7、及び比較例4の接合金物については、補強部の有無及び形状のみが異なるものであり、それ以外の形状については同じものを用いている。また、比較例3については、実施例4〜7、及び比較例4よりも固定板4及び連結板5の板厚が厚いものを用いている。
(実施例4)
実施例4は、図19及び図20に示すように、固定板補強ビード11を設けた接合金物1eを用いたものである。この接合金物1eは、高さH:266mm、幅W1:85mm、連結孔52の直径Φ:12.5mm、連結板5の基端から連結孔52の中心までの距離W2:65mm、固定孔41の直径Φ1:17mmであり、これらの値は他の実施例5〜7、及び比較例3,4についても同様である。また、固定板4及び連結板5の板厚tは2.3mmであり、この値は他の実施例5〜7、及び比較例4についても同様である。尚、比較例3については、固定板4及び連結板5の板厚tは3.2mmのものを用いている。また、固定板補強ビード11の幅W7は3mmであり、固定板補強ビード11の内側の円弧の直径は28mmである。
(実施例5)
実施例5は、図22〜24に示すように、曲げ部補強ビード12を設けた接合金物1gを用いたものである。この接合金物1gの曲げ部補強ビード12の幅L8が7mm、固定板4側の水平方向の長さW8が10mm、連結板5側の水平方向の長さW9が25mmである。
(実施例6)
実施例6は、図16〜図18に示すように、補強リブ10を設けた接合金物1dを用いたものである。この接合金物1dの補強リブ10は、固定板4側及び連結板5側の水平方向のW6が10mm、固定板4及び連結板5の内面の位置からの鉛直方向の長さL7が10mmである。
(実施例7)
実施例7は、図21に示すように、補強リブ10及び固定板補強ビード11を設けた接合金物1fを用いたものである。この接合金物1fについては、実施例4の固定板補強ビード11及び実施例6の補強リブ10と同様のものを設けている。
(比較例3)
比較例3は、実施例4〜7の補強リブ10、固定板補強ビード11、及び曲げ部補強ビード12のいずれも設けていない接合金物であって、固定板4及び連結板5の板厚tは3.2mmの接合金物を用いたものである。
(比較例4)
比較例4は、実施例4〜7の補強リブ10、固定板補強ビード11、及び曲げ部補強ビード12のいずれも設けていない接合金物を用いたものである。
下記の表2は、実施例4〜7、及び比較例3、4の測定結果を示すものである。表2には、ボルトを締め付ける前の図16に示すQの位置における一対の連結板5の間隔W11の寸法、40N・m及び80N・mで締め付けた際の一対の連結板5の間隔W11の寸法、締結前の寸法に対する40N・m及び80N・mで締め付けた際の変形率を示している。
表2に示すように、実施例4〜7は、従来のように固定板4及び連結板5の板厚tが厚く形成されている接合金物を用いた実施例3と比べた場合でも、同等以上の性能を確保していることがわかる。
また、実施例4〜7は、比較例4のように補強を施すことなく、固定板4及び連結板5の板厚tを薄板化した接合金物を用いた場合に比べて、大幅に強度が向上していることがわかる。特に、80N・mの高トルクにおいてはその差が大きくなっている。
表2の測定結果から、実施例4〜7に示すように、それぞれ補強リブ10、固定板補強ビード11、及び曲げ部補強ビード12のいずれかを設けた接合金物を用いることで、高トルクでボルトを締め付けた際でも、一対の連結板5が図27に示すように、倒れてしまうことを抑制することができる。これにより、強度を確保しつつ、固定板4及び連結板5の板厚tを薄板化を図ることができる。
Figure 2013157168
尚、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
1、1a〜1h 接合金物
2 支持材
3 横架材
31 溝
4 固定板
5、5a〜5c 連結板
51 ピン溝
52 連結孔
531 第6欠損部
532、533 第2欠損部
54 第1欠損部
55 第5欠損部
56 結合部
57 第3欠損部
58 第4欠損部
59 第7欠損部
8 ドリフトピン(連結具)
9 曲げ部
10 補強リブ
11 固定板補強ビード
12 曲げ部補強ビード
13 端部補強ビード
A 直線
B 仮想線(直線)

Claims (20)

  1. 支持材の側面に横架材の端面を接合するための接合金物であって、
    前記支持材の側面に固定される固定板と、前記固定板から前記横架材側に突出して設けられ、前記横架材の端面に鉛直方向へ渡って形成された溝に挿入された状態で連結される連結板とを具備し、
    前記連結板は、前記横架材を貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される連結孔と、前記連結孔の周囲を切り欠いて形成された第1欠損部とを有しており、
    前記第1欠損部は、前記連結孔を中心とする円弧状に形成されていることを特徴とする接合金物。
  2. 前記第1欠損部は、前記連結孔を中心とする同径の円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の接合金物。
  3. 前記第1欠損部は、前記連結孔を中心とする同径の円弧状に複数形成されており、
    周方向に隣り合う前記第1欠損部の端部の間の部分のうち1つは、前記連結孔の中心を通る水平方向の直線上で、且つ、前記連結孔より前記連結板の水平方向の先端側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の接合金物。
  4. 前記第1欠損部は、前記連結孔の中心を通る水平方向の直線に対して線対称に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の接合金物。
  5. 支持材の側面に横架材の端面を接合するための接合金物であって、
    前記支持材の側面に固定される固定板と、前記固定板から前記横架材側に突出して設けられ、前記横架材の端面に鉛直方向へ渡って形成された溝に挿入された状態で連結される連結板とを具備し、
    前記連結板は、前記横架材を貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される複数の連結孔と、前記連結孔の中心を通る鉛直方向の直線上に沿って、隣接する前記連結孔の間に、鉛直方向へ長尺に形成される第2欠損部とを有していることを特徴とする接合金物。
  6. 支持材の側面に横架材の端面を接合するための接合金物であって、
    前記支持材の側面に固定される固定板と、前記固定板から前記横架材側に突出して設けられ、前記横架材の端面に鉛直方向へ渡って形成された溝に挿入された状態で連結される連結板とを具備し、
    前記連結板は、前記横架材を貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される複数の連結孔と、前記連結孔の周囲に切り欠かれた第3欠損部と、前記連結孔を通る鉛直方向の直線上に沿った第4欠損部とを有しており、
    前記第3欠損部は、前記連結孔を中心とする円弧状に形成されており、
    前記第4欠損部は、隣接する前記連結孔の間に、鉛直方向へ長尺に形成されていることを特徴とする接合金物。
  7. 前記第3欠損部は、前記連結孔を中心とする同径の円弧状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の接合金物。
  8. 前記第3欠損部は、前記連結孔を中心とする同径の円弧状に複数形成されており、
    周方向に隣り合う前記第1欠損部の端部の間の部分のうち1つは、前記連結孔の中心を通る水平方向の直線上で、且つ、前記連結孔より前記連結板の水平方向の先端側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の接合金物。
  9. 前記第3欠損部は、前記連結孔の中心を通る水平方向の直線に対して線対称に形成されていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の接合金物。
  10. 前記連結板は、その上端に形成されるピン溝と、該ピン溝の周囲に円弧状に切り欠いて形成される第5欠損部、及び/又は前記ピン溝と当該ピン溝に隣接する前記連結孔との間に鉛直方向へ長尺に切り欠いて形成される第6欠損部を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の接合金物。
  11. 支持材の側面に横架材の端面を接合するための接合金物であって、
    前記支持材の側面に固定される固定板と、前記固定板から前記横架材側に突出して設けられ、前記横架材の端面に鉛直方向へ渡って形成された溝に挿入された状態で連結される連結板とを具備し、
    前記連結板は、前記横架材を貫通する棒状の連結具が、前記溝内で挿通される連結孔と、前記連結孔に連なって、水平方向の直線上に沿って長尺に形成される第7欠損部とを有していることを特徴とする接合金物。
  12. 前記第7欠損部の鉛直方向の幅は、前記連結孔の直径より小さいことを特徴とする請求項11に記載の接合金物。
  13. 前記固定板には、固定具を挿通するための固定孔が鉛直方向に複数並んで形成されており、
    前記支持材の側面と当接する前記固定板の背面部から前記連結板の突出方向に向けて突出する固定板補強ビードが設けられていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の接合金物。
  14. 前記固定板補強ビードは、前記固定孔の周囲を囲むように当該固定孔を中心とする円弧が鉛直方向に複数連なった形状に形成されていることを特徴とする請求項13に記載の接合金物。
  15. 前記固定板と前記連結板との境界である曲げ部上に補強リブが設けられていることを特徴とする請求項13又は14に記載の接合金物。
  16. 前記固定板には、固定具を挿通するための固定孔が鉛直方向に複数並んで形成されており、
    前記固定板と前記連結板との境界である曲げ部上に補強リブが設けられていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の接合金物。
  17. 前記補強リブは、鉛直方向において、隣接する前記固定孔の間にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項15又は16に記載の接合金物。
  18. 前記固定板には、固定具を挿通するための固定孔が鉛直方向に複数並んで形成されており、
    前記固定板と前記連結板との境界である曲げ部を通って前記連結板から前記固定板へと連なる曲げ部補強ビードが設けられていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の接合金物。
  19. 前記固定板の幅方向の両端部に、鉛直方向に長尺で、且つ、前記支持材の側面と当接する当該固定板の背面部から前記連結板の突出方向に向けて突出する端部補強ビードが設けられていることを特徴とする請求項18に記載の接合金物。
  20. 請求項1乃至19のいずれかに記載の接合金物によって前記支持材と前記横架材とが接合されていることを特徴とする建物構造。
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