JPWO2013132716A1 - マルチレート再生装置 - Google Patents

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Abstract

入力データをオーバサンプリングするM[Hz]?N位相サンプリング回路1と、N位相サンプリングデータから位相群データを出力する位相群選択回路2と、位相群選択回路2により選択された位相群データから最適識別位相サンプリングデータのみを最適位相データとして出力するN位相データ選択回路6と、最適位相データのビットレートをビットレート信号に再生するデータ再生回路9、10と、を備えており、位相群選択回路2は、N?S位相サンプリングデータから1つの位相群データを最適位相選択回路7に入力し、エッジ位相検出回路3は、N?S位相サンプリングデータから1ビットごとにエッジの位相を検出し、位相群決定回路4は、エッジの検出結果に基づき、セレクタ回路5から1つの位相群を出力させることにより、低消費電力化を実現する。

Description

この発明は、入力データビットをオーバサンプリングするマルチレートサンプリング回路およびデータ再生回路を用いたマルチレート再生装置に関し、特に、入力データからタイミング再生するためのクロックを抽出するクロック抽出回路と、抽出クロックによりリタイミングされた再生データを出力するデータ再生回路CDR(Clock and Data Recovery)と、の改良技術に関するものである。
従来から、光通信において、受信信号からクロックを再生するクロック再生装置およびそれを用いたマルチレート再生装置はよく知られている。
近年のFTTH(Fiber−to−the−Home)システムとしては、PON(Passive Optical Networks)システムが主流となっている(たとえば、非特許文献1参照)。
PONシステムは、親局側光送受信装置(OLT:Optical Line Terminal)から加入者側光送受信装置(ONU:Optical Network Unit)までを光ファイバで結び、光スプリッタを介して1つのOLTにより多数のONUを収容するものである。
上記非特許文献1に記載のPONシステムは、各ONUから出力された様々なデータ位相を有する入力光信号データがバースト的に(間欠的に)OLTに入力される際のバースト光信号データに対し、バーストクロック抽出およびバーストデータ再生を行うバーストCDRに用いた場合に好適である。
OLT光受信部におけるバーストCDR回路は、バースト光信号から、システムにて所望のオーバヘッド時間以内に、周波数情報および位相情報を、クロック信号として高速に抽出し、抽出されたクロックを用いて入力データ信号をリタイミングし再生することが要求される。
たとえば、上記非特許文献1に標準仕様として規定されるCDR用オーバヘッド時間は、1.25[Gbps]の入力データビットレートに対し、500ビット以下の周波数および位相情報量に相当する400ns以下であり、一般的な帰還制御型PLL(Phase Locked Loop)回路では、このような少量の周波数および位相情報量から正確にクロック信号を抽出することが困難である。
そこで、従来から、このようなバースト信号から高速にクロック信号を抽出して、データを再生する技術が提案されている(たとえば、非特許文献2参照)。
上記非特許文献2に示された従来のバーストCDR回路は、システムクロックに周波数同期したPONシステムにおいて、システムクロックに同期した多位相クロックを生成するマルチフェーズ・クロックジェネレータと、光受信器から出力されたバースト入力データを多位相クロックにてサンプリングするデータサンプラと、セレクタ・リタイミングDFF回路を有する出力回路と、を備えている。
上記非特許文献2の出力回路は、各位相クロックにてサンプリングされたサンプリング出力データからデータエッジ位相(データ信号パルスの立上りおよび立下り変化点の位相)を検出し、データエッジ位相の検出結果からデータの識別位相として、エッジ位相から最も位相余裕が適切と期待される位相のクロックにてサンプリングされたデータを、リタイミング再生データとしてセレクタ・リタイミングDFF回路にて選択し、システムクロックにて出力する。
これにより、常にシステムクロックにて同期した多位相の連続クロックにてバースト入力データをサンプリングし、サンプリング結果の中から最適な出力データを選択して、再生データとして出力することを可能とし、高速なバーストクロック抽出(周波数同期した多位相クロックから、位相情報の抽出)と、抽出クロックによるデータ再生(最適クロック位相サンプリング出力データの選択と出力)と、を可能にしている。
また、上記非特許文献2に示された従来のバーストCDR回路においては、入力データのパルス幅を判定するパルスワイズディテクタ回路も開示されており、入力データが歪んでいる場合にも、バースト入力データに対し正確かつ高速なクロック抽出およびデータ再生が可能となる回路構成が提案されている。
たとえば、1[Gbps]のバースト入力データに対し、8位相クロックによるサンプリング(1.25[GHz]×8位相ずれ(45度ずれ)クロック)を行うことにより、±0.68UI(Unit Interval)までの入力パルス幅ひずみに対して正確なバーストCDR動作が実現可能であることが示されている。
また、高速なバースト応答動作以外に、PONシステム用バーストCDRにおいては、同一の光アクセス網上で、従来の低速加入者をも引き続き収容する必要があることから、異なるビットレートの信号入力時に対しても動作可能なマルチレート動作が要求されている。
たとえば、10.3[Gbps]および1.25[Gbps]の異なるビットレート入力条件に対応したマルチレート動作に対する実験結果も示されている(たとえば、非特許文献3参照)。
上記非特許文献3に公開された手法は、8位相クロックによるオーバサンプリングCDR技術を用いている。
多位相サンプリングCDR手法は、通常のPLL方式をベースとしたCDR手法とは異なり、入力データビットをオーバサンプリングにより受信する手法なので、オーバサンプリング速度までは、入力データのビットレートに基本的に依存せずに、サンプリングデータを入力データビットレートに応じてダウンサンプリング(間引き)することにより、簡便にマルチレート動作が実現できるといった利点を有している。
たとえば、1.03[Gbps]入力時には、10.3[GHz]×8位相サンプリングは、1.03[GHz]×80位相サンプリング相当となるが、このうち、10分の1の8位相分のデータのみを間引いて使用することになる。
IEEE Standard,802.3av,(2009). H.Tagami et al.,「Burst−mode Bit−synchronization IC with Large tolerance for Pulse−width Distortion for Gigabit Ethernet PON」,IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS,Vol.41,No.11,(2006). N. Suzuki et al.,「Over−Sampling Based Burst−Mode CDR Technology for High−Speed TDM−PON Systems」,OThT3,OFC/NFOEC2011,(2011).
従来のマルチレート再生装置は、上記非特許文献3に記載のオーバサンプリング方式のバーストCDRの例では、マルチレート動作が可能である一方で、入力される最大のビットレートに対応したサンプリングレート(たとえば、10.3[Gbps]入力時には10.3[GHz]×8位相サンプリング)が決定されており、低速ビットレートデータが入力された場合には、オーバサンプリングにより取得したサンプリングデータの一部を廃棄しているので、回路構成に無駄が多く、低速ビットレート入力時にはコストアップを招くうえ、消費電力が余剰となるという課題があった。
一方、オーバサンプリングデータをすべて使用することにより、パルス幅歪耐力の向上といったサンプリング性能の改善効果が期待できるが、サンプリング分解能の高速化にともない、検出されるエッジ位相数が多数となるので、通常テーブルとして与えられる最適クロック位相サンプリング出力データの選択アルゴリズム(最適識別位相選択論理回路)における組み合わせ数が膨大となり、アルゴリズムが非常に複雑となり、この結果、回路実装が急激に困難となるとういう課題があった。
特に、入力パルス幅が歪んでいる場合には、サンプリング分解能の向上によりパルス幅歪耐力性能が改善する一方で、歪により想定されるエッジ位相の検出頻度が全エッジに広がるので、選択アルゴリズムがさらに複雑となる、というトレードオフが生じるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、オーバサンプリングCDRにおいて、低速度データ入力時に、高速ビットレートに応じたオーバサンプリング分解能に相当するサンプリング性能(パルス幅歪耐力)を確保しながら、最適クロック位相サンプリング出力データの最適識別位相選択論理回路(以下、「最適位相選択回路」と略称する)を簡易化し、回路実装を簡便に可能とする手段を提供することにより、従来システムと同等のサンプリング性能を有するCDR回路に対し、低消費電力化を実現したマルチレート再生装置を得ることを目的とする。
この発明に係るマルチレート再生装置は、光アクセスシステムの親局装置に設けられ、複数のビットレート信号に対して同一のサンプリングクロックを用いたマルチレート再生装置であって、親局装置からの入力データをオーバサンプリングしてN位相サンプリングデータを出力するM[Hz]×N位相サンプリング回路と、エッジ位相検出回路、位相群決定回路およびセレクタ回路を含み、N位相サンプリングデータを入力データのビットレートに応じた所要数の位相群にアサインして1つの位相群を出力する位相群選択回路と、N位相サンプリングデータから最適な識別位相でサンプリングされたデータの位相を抽出する最適位相選択回路と、位相群選択回路により選択された位相群データから、最適位相選択回路により選択された最適識別位相サンプリングデータのみを最適位相データとして出力するN位相データ選択回路と、最適位相データのビットレートを、所要のビットレート信号に再生して出力するデータ再生回路と、を備え、M[Hz]×N位相サンプリング回路は、入力データが、システム基準周波数に同期して入力され得る最大ビットレートM[bps]である場合には、M[Hz]のN位相クロックを生成して入力データをN位相オーバサンプリングし、入力データが、M[bps]の1/S(S=2^(x)、x=0、1、2、・・・)のM/S[bps]のビットレートデータからなる場合には、入力データをN×S位相オーバサンプリングし、位相群選択回路は、入力データとしてM/S[bps]データが入力された場合に、N×S位相オーバサンプリングによるN×S位相サンプリングデータをS個の位相群にアサインして、S個の位相群データのうちの、M/S[bps]のN位相分のサンプリングデータのみを1つの位相群データとして最適位相選択回路に入力し、エッジ位相検出回路は、入力データとしてM/S[bps]データが入力された場合に、N×S位相サンプリングデータから1ビットごとに立上りエッジおよび立下りエッジの位相を検出し、位相群決定回路は、立上りエッジおよび立下りエッジの検出結果に基づき、セレクタ回路から1つの位相群を出力させるものである。
この発明は、上記構成により、従来システムと同等のサンプリング性能を有するCDR回路に対し、低消費電力化を実現することができる。
この発明の実施の形態1に係るマルチレート再生装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1によるエッジ位相検出回路の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による位相群決定回路の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による位相群選択回路の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による効果を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係るマルチレート再生装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係るマルチレート再生装置を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3による位相群作成回路の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態3による最適位相選択回路の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態3による効果を示す説明図である。 この発明の実施の形態4に係るマルチレート再生装置を示すブロック図である。
実施の形態1.
以下、図1〜図5を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係るマルチレート再生装置のブロック図である。
図1において、マルチレート再生装置は、M[Hz]×N位相サンプリング回路1と、位相群選択回路2と、N位相データ選択回路6と、N位相の最適位相選択回路7と、ビット積算数決定回路8と、M/S[bps]データ再生回路9と、M[bps]データ再生回路10と、を備えている。
位相群選択回路2は、エッジ位相検出回路3と、位相群決定回路4と、N位相の各々に対応したセレクタ要素5a〜5nからなるセレクタ回路5と、により構成されている。
M/S[bps]データ再生回路9およびM[bps]データ再生回路10は、N位相データ選択回路6および最適位相選択回路7と協働して、最適位相データのビットレートを、所要のビットレート信号に再生して出力するデータ再生回路を構成している。
M[Hz]×N位相サンプリング回路1には、親局装置の光受信器(図示せず)からの入力データとして、M[bps]の1/S(S=2^(x)、x=0、1、2、3、・・・)からなる異なるビットレートのM/S[bps]データが入力されるが、M[Hz]×N位相サンプリング回路1は、複数の異なるビットレート信号に対して同一のサンプリングクロックを用いている。
図1のマルチレート再生装置(たとえば、バーストデータ再生装置)は、PONシステムなどの光アクセスシステム(図示せず)の親局装置(光受信器)に設けられている。
以下、図1に示したこの発明の実施の形態1に係るマルチレート再生装置の動作について詳細に説明する。
まず、光受信器から出力されたM/S[bps]の入力データは、M[Hz]×N位相サンプリング回路1に入力される。
M[Hz]×N位相サンプリング回路1は、M[Hz]×N位相クロックをサンプリングクロックとして、入力データをサンプリングして出力する。
ここで、M[Hz]×N位相クロックは、システムクロックと周波数同期した基準クロックから、M[bps]入力データの1ビット幅に対して1/N位相ずつシフトした位相#0〜位相#Nのクロックである。
したがって、M[Hz]×N位相サンプリング回路1からは、システムクロックに周波数同期し、かつ位相が#0〜#(N−1)×Sまで1/(N×S)位相ずつシフトした、入力データのサンプリング結果(<0>、<1>、・・・、<N−1>)が、N×S位相クロックサンプリングデータ(以下、「N×S位相サンプリングデータ」という)として出力される。
M[Hz]×N位相サンプリング回路1から出力されたN×S位相サンプリングデータは、位相群選択回路2に入力される。
位相群選択回路2において、エッジ位相検出回路3は、入力されたN×S位相サンプリングデータからデータエッジ位相を検出して、検出結果を位相群決定回路4に入力する。
ここで、データエッジ位相は、1ビット分のN×S位相サンプリングデータのうち、隣接する位相間のサンプリングデータが「・・・0→1・・・」または「・・・1→0・・・」となる変化点位相として検出される。
1ビット幅には、「0→1」、「1→0」、「1→1」、「0→0」のいずれかの場合に応じて、立上りエッジ位相または立下りエッジ位相の1つ以下が含まれるので、1ビット幅でのエッジ位相検出においては、エッジ位相が一意に決定される。なお、エッジ位相が検出されない場合には、エッジ位相検出回路3は、前回の検出結果をラッチして出力する。
次に、図2〜図4を参照しながら、位相群選択回路2(エッジ位相検出回路3、位相群決定回路4およびセレクタ回路5)の動作ついて説明する。
図2、図3はエッジ位相検出回路3および位相群決定回路4の動作を示す説明図である。また、図4は位相群選択回路2(エッジ位相検出回路3、位相群決定回路4およびセレクタ回路5)の動作シーケンスを示すフローチャートである。
なお、図2、図3においては、説明を容易にするための一例として、各変数M、S、M/S、Nを、それぞれ、M=10[Gbps]、S=4、M/S=2.5[Gbps]、N=8位相、N×S=32位相とした場合を示している。
図2においては、入力データの「0」(Low)から「1」(High)への立上りエッジが、4つの位相群A〜Dのうちの位相群Cのタイミング(破線矢印参照)に一致した場合を示している。
また、図3においては、複数データを時間積分した入力データの中心位相が、4つの位相群A〜Dのうちの位相群Cのタイミング(破線矢印参照)に一致した場合を示している。
図1のマルチレート再生装置に、M/S=2.5[Gbps]のデータを入力した場合、入力データに対して32倍のオーバサンプリングとなる「2.5[Gbps]×32位相サンプリング」が行われる。
ここで、図2、図3のように、4位相ごとの位相を組とした8位相分のサンプリングデータを有する4つの位相群A、B、C、Dをアサインする。
以下では、2.5[Gbps]×32位相サンプリングが行われる場合について、動作説明する。
図4において、まず、エッジ位相検出回路3は、2.5[Gbps]×32位相サンプリングデータから、立上りエッジ位相番号<a>、立下りエッジ位相番号<b>を、1ビットごとに検出する(ステップST1)。
続いて、位相群決定回路4は、ステップST1のエッジ位相抽出結果から、中心位相番号<c>を平均値として、以下の式(1)にしたがい、位相群を決定する(ステップST2)。
<c>=(<a>+<b>)/2 ・・・(1)
なお、エッジ位相が片方のみの場合、またはエッジ位相が存在しない場合は、中心位相番号<c>(平均値)が抽出不可能なので、前回の検出結果(位相群)をラッチして使用する。ラッチ値は、新たにデータが検出されるごとに更新されるので最新値が格納されている。
次に、位相群決定回路4は、ステップST2で決定した中心位相の所属する位相群A、B、C、Dの決定結果を、ビット積算数決定回路8が設定するビット積算数分だけ(ビット数間隔にて)積算し(ステップST3)、多数決ルールにしたがい、最も頻度の高い位相群を最適位相群として決定する(ステップST4)。
なお、ステップST4において、同一数の位相群が複数存在し、多数決で一意に決定されない場合には、前回の決定結果(最適位相群)をラッチして使用する。
最後に、セレクタ回路5は、位相群決定回路4にて決定された位相群のデータのみを選択して出力し(ステップST5)、図4の処理ルーチンを終了する。
図1において、セレクタ回路5で選択された位相群データは、N位相データ選択回路6に入力されて、バッファされる。
ここでは、セレクタ回路5から8位相(N=8)分のサンプリングデータが出力される場合を示している。
次に、N位相の最適位相選択回路7は、位相群決定回路4で決定された位相群データの中から、サンプリング位相として最適な識別位相を抽出する。
この場合、最適位相選択回路7は、入力された8位相データ(N=8)のエッジ位相を決定する。なお、エッジ位相の決定においては、ビット積算数決定回路8によって指定されるビット積算数ごとに、エッジ位相のヒストグラムを作成し、最も頻度の高い位相をエッジ位相として抽出する。
また、最適位相選択回路7は、抽出されたエッジ位相情報に基づき、最適識別位相を決定する。なお、最適識別位相の決定方法については、前述の非特許文献1および他の公知文献(たとえば、特開平10−327136号公報など)に示されているので、ここでは詳述を省略する。
次に、N位相データ選択回路6は、最適位相選択回路7で抽出された最適位相にてサンプリングされたデータを最適位相データとしてM/S[bps]データ再生回路9に出力する。M/S[bps]データ再生回路9では、システムクロックに同期し回路内部で生成されたM/S[Hz]クロックにてタイミング再生されたM/S[bps]のデータが出力される。
次に、図1において、M[bps](S=1)のビットレートデータが入力された場合の動作について説明する。
M[bps]データが入力された場合、セレクタ回路5は、すべての位相群データを出力し、位相群決定動作を休止する。
また、すべての位相群データは、M[bps]データ再生回路10から、M[bps]データとして出力される。
以後、同様の動作により、M[bps]データの再生を行うことができる。
次に、図5を参照しながら、この発明の実施の形態1による効果について説明する。
図5はこの発明の実施の形態1による第1の効果を示す説明図であり、歪んだ入力データに対するサンプリング動作を示している。
この発明の実施の形態1によれば、まず、第1の効果として、高速サンプリング分解能相当のサンプリング性能を実現することにより、図5のように、入力データのパルス幅の歪みに対しても、ビット開口部に識別位相を配置することが可能となる。
すなわち、図5において、8位相サンプリングのタイミングが、上段の実線矢印のように、歪んだ入力データのビット開口部に識別位相を配置することができず、ビット開口を識別することが困難となってペナルティを発生する場合であっても、下段の実線矢印のように位相選択して、サンプリングクロック位相を歪んだ入力データのビット開口部に配置することにより、ビット開口を識別することが可能となり、実質的に32分解能に相当するパルス幅歪耐力に向上させることができる。
また、この発明の実施の形態1によれば、第2の効果として、回路動作が複雑となる最適位相選択動作が、位相群選択回路2において、位相群選択動作にて集約された少数の入力位相サンプリングデータのみから実現することができるので、上記パルス幅歪耐力というサンプリング性能を確保しつつ、回路規模を小さくすることができるという効果を有する。
また、位相群選択回路2内の位相群選択動作は、入力されたサンプリング位相を位相群に収斂するので、組み合わせ条件を軽減して、選択動作を簡便にすることができる。これにより、同等のサンプリング性能を有する回路に対し、低消費電力化などを簡便に実現することができる。
たとえば、前述のように、2.5[Gbps]×32位相サンプリングを例にとると、従来の最適位相選択動作では、最大で232(=2^(S×N))のエッジ位相の組み合わせを考慮する必要がある。しかし、この発明の実施の形態1によれば、位相群を選択することにより、上記32位相サンプリング動作に相当する最大で232(=2^(S×N))以下となる「位相群選択動作+選別後の8位相最適位相選択動作」の組み合わせとすることが可能となる。これにより、同等のサンプリング性能を有する回路に対し、最適位相選択回路7の動作の提言と低消費電力化とを簡便に実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1〜図5)に係るマルチレート再生装置は、光アクセスシステムの親局装置(光受信器)に設けられ、複数のビットレート信号に対して同一のサンプリングクロックを用いたマルチレート再生装置であって、親局装置からの入力データをオーバサンプリングしてN位相サンプリングデータを出力するM[Hz]×N位相サンプリング回路1と、エッジ位相検出回路3、位相群決定回路4およびセレクタ回路5を含み、N位相サンプリングデータを入力データのビットレートに応じた所要数の位相群にアサインして1つの位相群を出力する位相群選択回路2と、N位相サンプリングデータから最適な識別位相でサンプリングされたデータの位相を抽出する最適位相選択回路7と、位相群選択回路2により選択された位相群データから、最適位相選択回路7により選択された最適識別位相サンプリングデータのみを最適位相データとして出力するN位相データ選択回路6と、最適位相データのビットレートを、所要のビットレート信号に再生して出力するデータ再生回路(各データ再生回路9、10)と、を備えている。
M[Hz]×N位相サンプリング回路1は、入力データが、システム基準周波数に同期して入力され得る最大ビットレートM[bps]である場合には、M[Hz]のN位相クロックを生成して入力データをN位相オーバサンプリングする。
また、M[Hz]×N位相サンプリング回路1は、入力データが、M[bps]の1/S(S=2^(x)、x=0、1、2、・・・)のM/S[bps]のビットレートデータからなる場合には、入力データをN×S位相オーバサンプリングする。
位相群選択回路2は、入力データとしてM/S[bps]データが入力された場合に、N×S位相オーバサンプリングによるN×S位相サンプリングデータをS個の位相群にアサインして、S個の位相群データのうちの、M/S[bps]のN位相分のサンプリングデータのみを1つの位相群データとして最適位相選択回路に入力する。
エッジ位相検出回路3は、入力データとしてM/S[bps]データが入力された場合に、N×S位相サンプリングデータから1ビットごとに立上りエッジおよび立下りエッジの位相を検出し、位相群決定回路4は、立上りエッジおよび立下りエッジの検出結果に基づき、セレクタ回路5から1つの位相群を出力させる。
具体的には、位相群決定回路4は、入力データとしてM/S[bps]データが入力された場合に、立上りエッジおよび立下りエッジの各位相から中心位相の所属する1つの位相群を抽出し、1つの位相群で検出した中心位相のみを選択して出力する。
位相群選択回路2は、入力データとしてM[bps]データが入力された場合には、M[Hz]×N位相サンプリング回路からのN位相サンプリングデータを1つの位相群データとして通過させる。
データ再生回路は、入力データのビットレートがM[bps]の場合には、M[bps]データ再生回路10により、M[bps]のデータを再生する。
また、データ再生回路は、入力データのビットレートがM/S[bps]の場合には、M/S[bps]データ再生回路9により、M/S[bps]のデータを再生する。
また、この発明の実施の形態1に係るマルチレート再生装置は、位相群決定回路4および最適位相選択回路7に対してビット積算数を設定するビット積算数決定回路8を備えており、位相群決定回路4は、エッジ位相検出回路3の検出結果をビット積算数分だけ積算し、最も頻度の高い位相群を最適位相群として決定し、最適位相選択回路7は、ビット積算数ごとにエッジ位相のヒストグラムを作成し、最も頻度の高い位相をエッジ位相として抽出する。
さらに、光アクセスシステムは、PONシステムからなり、入力データは、バーストデータからなる。
このように、オーバサンプリングCDRにおいて、低速度データ入力時に、高速ビットレートに応じたオーバサンプリング分解能に相当するサンプリング性能(パルス幅歪耐力)を確保しながら、最適クロック位相サンプリング出力データの最適識別位相選択論理回路(以下、「最適位相選択回路」と略称する)を簡易化し、回路実装を簡便に可能とする手段を提供することにより、従来システムと同等のサンプリング性能を有するCDR回路に対し、低消費電力化を実現することができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図1)では、N位相データ選択回路6および最適位相選択回路7を用いたが、入力データに歪またはジッタがほとんど存在しない場合には、図6のように、N位相データ選択回路6および最適位相選択回路7の機能を位相群選択回路12内の機能に含めて、全体の回路構成を簡略化してもよい。
以下、図6を参照しながら、この発明の実施の形態2に係るマルチレート再生装置について説明する。
図6はこの発明の実施の形態2に係るマルチレート再生装置を示すブロック図である。
図6において、各回路11〜20は、前述(図1参照)の各回路1〜10に対応している。
この発明の実施の形態2に係るマルチレート再生装置は、ビットレートがM[bps]の1/S(S=2^(x)、x=0、1、2、3・・・)であるM/S[bps]データが入力されるM[Hz]×N位相サンプリング回路11と、位相群選択回路12と、ビット積算数決定回路18と、M/S[bps]データ再生回路19と、M[bps]データ再生回路20と、を備えている。
位相群選択回路12は、エッジ位相検出回路13と、位相群決定回路14と、セレクタ回路15と、により構成されている。
セレクタ回路15は、N位相の各々に対応したセレクタ要素15a〜15nと、セレクタ要素15a〜15nの各出力からN位相データを選択するセレクタ要素16と、を備えている。
セレクタ要素16は、前述(図1)のN位相データ選択回路6および最適位相選択回路7の機能を含んでいる。
次に、図6に示したこの発明の実施の形態2に係るマルチレート再生装置の動作について、詳細に説明する。
まず、光受信器(図示せず)から入力されるM/S[bps]データは、M[Hz]×N位相サンプリング回路11に入力され、M[Hz]×N位相サンプリング回路11は、M[Hz]×N位相クロックをサンプリングクロックとして入力データをサンプリングして出力する。
ここで、M[Hz]×N位相クロックは、システムクロックと周波数同期した基準クロックから、M[bps]入力データの1ビット幅に対して1/N位相ずつずれた位相#0〜位相#(N−1)のクロックである。
したがって、M[Hz]×N位相サンプリング回路11からは、システムクロックに周波数同期し、かつ位相が#0〜#(N−1)×Sまで1/(N×S)位相ずつずれた、入力データのサンプリング結果が、N×S位相サンプリングデータとして出力される。
M[Hz]×N位相サンプリング回路11からのN×S位相サンプリングデータは、位相群選択回路12に入力される。
位相群選択回路12において、エッジ位相検出回路13は、入力されたN×S位相サンプリングデータからデータエッジ位相を検出し、位相群決定回路14に入力する。
このとき、前述と同様に、データエッジ位相は、1ビット分のN×S位相サンプリングデータのうち、隣接する位相間のサンプリングデータが「・・・0→1・・・」または「・・・1→0・・・」となる変化点位相として検出され、1ビット幅でのエッジ位相検出では、エッジ位相が一意に決定される。
なお、エッジ位相が検出されない場合には、エッジ位相検出回路13は、前回の検出結果をラッチして出力する。
エッジ位相検出回路13および位相群決定回路14は、前述の図2、図3のように、4位相ごとの位相を組とした8位相分のサンプリングデータを有する4つの位相群A、B、C、Dをアサインする。
たとえば、エッジ位相検出回路13は、図2のように、エッジ位相を検出し、位相群決定回路14は、図3のように、位相群を決定する。
次に、前述の図4を参照しながら、位相群選択回路12(エッジ位相検出回路13、位相群決定回路14およびセレクタ回路15)の動作ついて説明する。
図4において、まず、エッジ位相検出回路13は、2.5[Gbps]×32位相サンプリングデータから、立上りエッジ位相番号<a>、立下りエッジ位相番号<b>を1ビットごとに検出する(ステップST1)。
続いて、位相群決定回路14は、エッジ位相抽出結果から、前述の式(1)にしたがい、中心位相番号<c>を平均値として抽出する(ステップST2)。
なお、エッジ位相が存在しない場合には、前回の検出結果をラッチしておき、使用する。
次に、位相群決定回路14は、決定した中心位相の所属する位相群A、B、C、Dの決定結果を、ビット積算数決定回路8により設定されるビット積算数分だけ積算し(ステップST3)、最も頻度の高い位相群を最適位相群として決定する(ステップST4)。
なお、ステップST4において、同一数の位相群が複数あって多数決で決定されない場合には、位相群決定回路14は、前回の決定結果をラッチして使用する。
最後に、位相群決定回路14は、抽出された中心位相番号<c>のデータのみをセレクタ回路15に通知し(ステップST5)、図4の処理ルーチンを終了する。
これにより、セレクタ回路15内のセレクタ要素16は、最適位相にてサンプリングされた最適位相データをM/S[bps]データ再生回路19に入力する。
M/S[bps]データ再生回路19は、システムクロックに同期し、かつ回路内部で生成されたM/S[Hz]クロックによってタイミング再生された、M/S[bps]データを出力する。
次に、図6において、M[bps]のビットレートデータが入力された場合の動作について説明する。
M[bps]データが入力された場合、セレクタ回路15は、すべての位相群データを出力し、位相群決定動作(ステップST5)により中心位相番号<c>のみを抽出し、M[bps]データ再生回路20は、中心位相番号データのみを出力する。
以後、前述と同様の動作により、M[bps]データの再生を行うことができる。
以上のように、この発明の実施の形態2(図6)によれば、入力データに歪またはジッタがほとんど存在しない場合には、位相群選択回路12内の位相群決定回路14のみを使用し、前述(図1)の最適位相選択回路7を省略することにより、前述の効果に加えて、さらに回路規模を簡素化して消費電力の低減を実現することができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1、2(図1、図6)では、M[Hz]×N位相サンプリング回路1、11の後段に、位相群選択回路2、12を用いたが、図7のように、位相群作成回路50およびM/S[bps]データ再生位相決定回路51を用いてもよい。
図7はこの発明の実施の形態3に係るマルチレート再生装置を示すブロック図である。
図7において、マルチレート再生装置は、M[Hz]×N位相サンプリング回路21と、位相群作成回路50と、N位相の最適位相選択回路27と、M/S[bps]データ再生位相決定回路51と、M/S[bps]データ再生回路29と、M[bps]データ再生回路30と、を備えている。
M[Hz]×N位相サンプリング回路21、最適位相選択回路27、M/S[bps]データ再生回路29およびM[bps]データ再生回路30は、前述(図1)のM[Hz]×N位相サンプリング回路1、最適位相選択回路7、M/S[bps]データ再生回路9およびM[bps]データ再生回路10に対応している。
M[bps]データ再生回路30は、最適位相選択回路27と協働して、最適位相データのビットレートを所要のビットレート信号に再生し、再生データとしてM[bps]データを生成する。
M/S[bps]データ再生回路29は、最適位相選択回路27およびM/S[bps]データ再生位相決定回路51と協働して、最適位相データのビットレートを所要のビットレート信号に再生し、再生データとしてM/S[bps]データを生成する。
M[Hz]×N位相サンプリング回路21には、前述と同様に、親局装置(光受信器)からの入力データとして、M[bps]またはM/S[bps](S=2^(x)、x=1、2、3、・・・)からなる異なるビットレートのM/S[bps]データが入力される。また、M[Hz]×N位相サンプリング回路21は、複数の異なるビットレート信号に対して、同一のサンプリングクロックを用いている。
図7のマルチレート再生装置(たとえば、バーストデータ再生装置)は、PONシステムなどの光アクセスシステム(図示せず)の親局装置(光受信部)に設けられている。
以下、図7に示したこの発明の実施の形態3に係るマルチレート再生装置の動作について詳細に説明する。
まず、親局装置(光受信器)からM/S[bps](S=2^(x)、x=1、2、3、・・・)のデータが入力された場合の動作について説明する。
M[Hz]×N位相サンプリング回路21は、光受信器からM/S[bps]のデータが入力されると、M[Hz]×N位相クロックをサンプリングクロックとして、入力データをサンプリングする。
ここで、M[Hz]×N位相クロックは、システムクロックと周波数同期した基準クロックから、M[bps]入力データの1ビット幅に対して1/N位相ずつシフトした位相#0〜位相#Nのクロックである。
したがって、M[Hz]×N位相クロックは、M/S[bps]入力データに対しては、基準クロックから、M/S[bps]入力データの1ビット幅に対して1/(N×S)位相ずつシフトした、位相#0〜#(N×S−1)のクロックと考えることができる。
よって、M[Hz]×N位相サンプリング回路21からは、入力データのサンプリング結果(<0>、<1>、・・・、<N×S−1>)が、N×S位相サンプリングデータとして、時系列順にN個単位で、S回に分けられて出力される。
こうして、M[Hz]×N位相サンプリング回路21から分割出力されたN×S位相サンプリングデータは、位相群作成回路50に入力される。
位相群作成回路50は、分割入力されたN×S位相サンプリングデータを再構築した後、時系列順に見てS個とびにN個のデータを選択することにより、M/S[bps]入力データの1ビット幅に対するN位相サンプリングデータを、位相群データとして生成する。
このとき、S個とびにデータが選択されるので、位相群作成回路50により作成される位相群データは、S種類となる。
こうして生成されたS種類の位相群データは、最適位相選択回路27およびM/S[bps]データ再生回路29に、順次に入力される。
続いて、最適位相選択回路27は、位相群作成回路50から順次入力されるS種類の位相群データの各々から、サンプリング位相として最適な識別位相を抽出する。
なお、最適識別位相の決定方法については、前述の非特許文献1および公知文献に示されているので、ここでは詳述を省略する。
最適位相選択回路27で決定されたS種類の位相群データの各々の最適識別位相は、M/S[bps]データ再生位相決定回路51に、順次に入力される。
続いて、M/S[bps]データ再生位相決定回路51は、入力された各最適識別位相をストアした後、S個の最適識別位相から、M/S[bps]データの再生に用いるM/S[bps]データ再生位相を決定して、M/S[bps]データ再生回路29に入力する。
以下、図8および図9を参照しながら、M[Hz]×N位相サンプリング回路21、位相群作成回路50および最適位相選択回路27の動作について、さらに具体的に説明する。
図8は位相群作成回路50の動作を示す説明図であり、図9は最適位相選択回路27の動作を示す説明図である。
図9において、矩形枠が付された矢印は、最適位相選択回路27により抽出される位相群A〜Dごとの最適識別位相を示している。
なお、図8、図9においては、説明を容易にするための一例として、前述(図2、図3)と同様に、変数M、S、M/S、N、N×Sを、それぞれ、M=10[Gbps]、S=4、M/S=2.5[Gbps]、N=8位相、N×S=32位相とした場合を示している。
図7のマルチレート再生装置に、M/S=2.5[Gbps]のデータを入力した場合、図8のように、2.5[Gbps]の1ビット幅に対して、#0〜#7(8位相)のサンプリングが4(=S)回行われるので、32倍のオーバサンプリング「2.5[Gbps]×32位相サンプリング」となる。
次に、M[Hz]×N位相サンプリング回路21は、図9のように、32位相サンプリングデータ(<0>、<1>、・・・、<31>)から、4(=S)個とびに8(=N)個のサンプリングデータを有する4種類の位相群A、B、C、Dのデータを作成する。
続いて、最適位相選択回路(8位相)27は、位相群A、B、C、Dの各データに対して抽出された最適識別位相番号<a>、<b>、<c>、<d>から、平均値を用いた以下の式(2)を用いて、2.5[Gbps]データ再生に用いる最適位相番号mを決定する。
m=[(<a>+<b>+<c>+<d>)/4+0.5]・・・(2)
ただし、式(2)において、[K]は、Kを超えない最大の整数を表す。
なお、たとえば、位相群Aのデータに対する最適識別位相が抽出不能である場合には、最適位相選択回路(8位相)27は、式(2)の代わりに、以下の式(3)を用いて最適位相番号mを決定する。
m=[(<b>+<c>+<d>)/3+0.5] ・・・(3)
こうして抽出された位相群ごとの最適識別位相は、M/S[bps]データ再生位相決定回路51に入力される。
次に、M/S[bps]データ再生位相決定回路51は、最適位相選択回路27により決定された最適識別位相を用いて、M/S[bps]データ再生位相を決定し、M/S[bps]データ再生回路29に入力する。
M/S[bps]データ再生回路29は、入力された位相群データの中から、M/S[bps]データ再生位相にてサンプリングされたデータを最適位相データとして選択し、システムクロックに同期して回路内部で生成されたM/S[Hz]クロックにてタイミング再生されたデータを、M/S[bps]データとして生成する。
なお、M/S[bps]データ再生回路29は、M/S[bps]データ再生位相が決定されるまで、入力された位相群データをバッファする機能を備えていてもよい。
次に、図7のマルチレート再生装置に対し、M/S[bps]データに代えて、M[bps]のビットレートデータが入力された場合の動作について説明する。
M[bps]のビットレートデータが入力された場合、位相群作成回路50は、位相群作成動作を休止し、M[bps]×N位相サンプリングデータを、そのまま最適位相選択回路27およびM[bps]データ再生回路30に入力する。
続いて、最適位相選択回路27は、入力されたM[bps]×N位相サンプリングデータに対して、最適識別位相を抽出し、M[bps]データ再生回路30に入力する。
これにより、M[bps]データ再生回路30は、入力された位相群データの中から、最適位相選択回路27により決定された位相にてサンプリングされたデータを最適位相データとして選択し、再生データとしてM[bps]データを生成する。
以上のように、この発明の実施の形態3(図7〜図9)に係るマルチレート再生装置は、M[Hz]×N位相サンプリングクロックを用いて入力データをオーバサンプリングすることにより、N位相サンプリングデータを生成するM[Hz]×N位相サンプリング回路21と、N位相サンプリングデータを、入力データのビットレートに応じた所要数の位相群データに割り当てる位相群作成回路50と、位相群データから、位相群データごとの最適な識別位相でサンプリングされたデータの位相を、最適識別位相として抽出する最適位相選択回路27と、位相群データごとの最適識別位相の中から、式(2)のように平均を求めることにより、データ再生位相を決定するM/S[bps]データ再生位相決定回路51と、最適識別位相およびデータ再生位相に対応するサンプリング位相データを、所要のビットレート信号に再生して出力するM/S[bps]データ再生回路29と、を備えている。
位相群作成回路50により割り当てられる所要数の位相群データの各々は、入力データのN位相サンプリングデータと見なすことができる。
M/S[bps]データ再生位相決定回路51は、位相群データの中に、最適識別位相が得られない位相群データが存在した場合には、当該位相群データを除く位相群データの最適識別位相の中から、式(3)のように平均を求めることにより、データ再生位相を決定する。
次に、図10を参照しながら、この発明の実施の形態3による効果について説明する。
図10はこの発明の実施の形態3による第1の効果を示す説明図であり、前述(図5)と同様に、歪んだ入力データに対するサンプリング動作を示している。
この発明の実施の形態3によれば、まず、第1の効果として、高速サンプリング分解能相当のサンプリング性能を実現することにより、図10のように、入力データのパルス幅の歪みに対しても、ビット開口部に識別位相を配置することが可能となる。
図10において、上段の位相群Xは、歪んだ入力データのビット開口部に識別位相が配置されず、ビット開口を識別することが困難となってペナルティを発生する場合を示している。
一方、下段の位相群Yは、サンプリングクロック位相を歪んだ入力データのビット開口部に配置して、ビット開口を識別可能とし、N×S分解能に相当するパルス幅歪耐力に向上させた場合を示している。
すなわち、図10内の位相群Xの矢印ように、N位相サンプリングのタイミングが、歪んだ入力データのビット開口部に識別位相を配置されず、ビット開口を識別することが困難となってペナルティを発生する場合であっても、位相群Yの矢印のように位相選択し、サンプリングクロック位相を歪んだ入力データのビット開口部に配置することにより、ビット開口を識別することができる。これにより、実質的にN×S分解能に相当するパルス幅歪耐力に向上させることができる。
また、この発明の実施の形態3によれば、第2の効果として、回路動作が複雑となる最適位相選択動作が、位相群作成回路50の位相群作成動作により、集約された少数の入力位相サンプリングデータのみから実現することができるので、上記パルス幅歪耐力のサンプリング性能を確保しつつ、回路規模を小さく抑制することができる。
また、M/S[bps]データ再生位相決定回路51は、入力されたサンプリング位相数から、位相群数に収斂された位相数から最適位相を決定するので、組み合わせ条件を軽減して、最適位相決定動作を簡易にすることができる。これにより、同等のサンプリング性能を有する回路に対し、低消費電力化などを簡易に実現することができる。
たとえば、前述のように、2.5[Gbps]×32位相サンプリングを例にとると、従来の最適位相選択動作では、最大で232(=2^(N×S))のエッジ位相の組み合わせを考慮する必要がある。しかし、この発明の実施の形態3によれば、位相群作成回路50において位相群を作成することにより、上記32位相サンプリング動作に相当する最大で232以下となる「位相群作成動作+8位相最適位相選択動作+4位相再生位相決定動作」の組み合わせとすることが可能となる。これにより、同等のサンプリング性能を有する回路に対し、最適位相選択回路27の回路規模低減および低消費電力化を実現することができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3(図7)では、M/S[bps]データ再生位相決定回路51を用いたが、図11のように、位相群選択回路32を含む位相群作成回路50Aを用いることにより、M/S[bps]データ再生位相決定回路51を省略してもよい。
図11はこの発明の実施の形態4に係るマルチレート再生装置を示すブロック図である。
図11において、マルチレート再生装置は、M[Hz]×N位相サンプリング回路31と、位相群作成回路50Aと、N位相の最適位相選択回路37と、M/S[bps]データ再生回路39と、M[bps]データ再生回路40と、を備えている。
M[Hz]×N位相サンプリング回路31、最適位相選択回路37、M/S[bps]データ再生回路39、M[bps]データ再生回路40および位相群作成回路50Aは、前述(図7)のM[Hz]×N位相サンプリング回路21、最適位相選択回路27、M/S[bps]データ再生回路29、M[bps]データ再生回路30および位相群作成回路50に対応している。
位相群作成回路50Aは、位相群選択回路32と、エッジ位相検出回路33と、位相群決定回路34と、ビット積算数決定回路38と、を備えている。
位相群選択回路32、エッジ位相検出回路33、位相群決定回路34およびビット積算数決定回路38は、前述(図1)の位相群選択回路2、エッジ位相検出回路3、位相群決定回路4およびビット積算数決定回路8に対応している。
この場合、位相群作成回路50A内の位相群選択回路32において、位相群の選択が行われるので、前述(図7)のM/S[bps]データ再生位相決定回路51は、省略されている。
次に、図11に示したこの発明の実施の形態4による動作について説明する。
まず、M[Hz]×N位相サンプリング回路31は、入力データに基づくN×S位相サンプリングデータを、位相群作成回路50A内の位相群選択回路32およびエッジ位相検出回路33に入力する。
エッジ位相検出回路33は、N×S位相サンプリングデータからデータエッジ位相を検出して、位相群決定回路34に入力する。
ここで、データエッジ位相とは、N×S位相サンプリングデータにおいて、隣接する位相間のサンプリングデータが「・・・0→1・・・」または「・・・1→0・・・」となる変化点位相を意味する。
続いて、位相群決定回路34は、エッジ位相検出回路33により検出されたエッジ位相を、前述のS種類の位相群ごとに、ビット積算数決定回路38が設定するビット積算数分だけ積算して、最も頻度の高い位相群を最適位相群として決定し、位相群選択回路32に入力する。
位相群選択回路32は、S種類の位相群データの中から、位相群決定回路34により決定された最適位相群に対応する位相群データのみを抽出して、最適位相選択回路37、M/S[bps]データ再生回路39およびM[bps]データ再生回路40に入力し、その他の位相群データのタイミングにおいてはデータ出力を停止する。
最適位相選択回路37は、位相群決定回路34により決定された最適位相群データが入力されたタイミングのみにおいて、最適識別位相を抽出し、M/S[bps]データ再生回路39およびM[bps]データ再生回路40に入力する。
M/S[bps]データ再生回路39およびM[bps]データ再生回路40は、入力された最適な識別位相に対応するサンプリング位相データを、所要のビットレート信号に再生し、M/S[bps]データおよびM[bps]データとして生成する。
以上のように、この発明の実施の形態4(図11)に係るマルチレート再生装置は、M[Hz]×N位相サンプリングクロックを用いて入力データをオーバサンプリングすることにより、N位相サンプリングデータを生成するM[Hz]×N位相サンプリング回路31と、エッジ位相検出回路33、位相群決定回路34および位相群選択回路32を含み、N位相サンプリングデータを、入力データのビットレートに応じた所要数の位相群データに割り当てる位相群作成回路50Aと、位相群データから、位相群データごとの最適な識別位相でサンプリングされたデータの位相を最適識別位相として抽出する最適位相選択回路37と、最適識別位相に対応するサンプリング位相データを、所要のビットレート信号に再生して出力するM/S[bps]データ再生回路39と、を備えている。
位相群作成回路50Aにより割り当てられる所要数の位相群データの各々は、入力データのN位相サンプリングデータと見なすことができる。
また、エッジ位相検出回路33は、入力データとしてM/S[bps]データが入力された場合には、N×S位相サンプリングデータから1ビットごとにエッジ位相を検出し、位相群決定回路34は、エッジ位相の検出結果に基づいて最適な位相群を決定し、位相群選択回路32は、最適な位相群のみを位相群データとして出力する。
これにより、入力データのビットレートが、M/S[bps](S=2^(x)、x=1、2、3、・・・)の場合に、最適位相選択回路37の動作を、1/S回に低減することができるので、省電力効果を得ることができる。
1、11、21、31 M[Hz]×N位相サンプリング回路、2、12、32 位相群選択回路、3、13、33 エッジ位相検出回路、4、14、34 位相群決定回路、5、15 セレクタ回路、5a、15a、16 セレクタ要素、6 N位相データ選択回路、7、27、37 最適位相選択回路、8、18、38 ビット積算数決定回路、9、19、29、39 M/S[bps]データ再生回路、10、20、30、40 M[bps]データ再生回路、50、50A 位相群作成回路、51 M/S[bps]データ再生位相決定回路。

Claims (10)

  1. 光アクセスシステムの親局装置に設けられ、複数のビットレート信号に対して同一のサンプリングクロックを用いたマルチレート再生装置であって、
    前記親局装置からの入力データをオーバサンプリングしてN位相サンプリングデータを出力するM[Hz]×N位相サンプリング回路と、
    エッジ位相検出回路、位相群決定回路およびセレクタ回路を含み、前記N位相サンプリングデータを前記入力データのビットレートに応じた所要数の位相群にアサインして1つの位相群を出力する位相群選択回路と、
    前記N位相サンプリングデータから最適な識別位相でサンプリングされたデータの位相を抽出する最適位相選択回路と、
    前記位相群選択回路により選択された位相群データから、前記最適位相選択回路により選択された最適識別位相サンプリングデータのみを最適位相データとして出力するN位相データ選択回路と、
    前記最適位相データのビットレートを、所要のビットレート信号に再生して出力するデータ再生回路と、を備え、
    前記M[Hz]×N位相サンプリング回路は、
    前記入力データが、システム基準周波数に同期して入力され得る最大ビットレートM[bps]である場合には、M[Hz]のN位相クロックを生成して前記入力データをN位相オーバサンプリングし、
    前記入力データが、M[bps]の1/S(S=2^(x)、x=0、1、2、・・・)のM/S[bps]のビットレートデータからなる場合には、前記入力データをN×S位相オーバサンプリングし、
    前記位相群選択回路は、前記入力データとしてM/S[bps]データが入力された場合に、前記N×S位相オーバサンプリングによるN×S位相サンプリングデータをS個の位相群にアサインして、前記S個の位相群データのうちの、M/S[bps]のN位相分のサンプリングデータのみを1つの位相群データとして前記最適位相選択回路に入力し、
    前記エッジ位相検出回路は、前記入力データとしてM/S[bps]データが入力された場合に、前記N×S位相サンプリングデータから1ビットごとに立上りエッジおよび立下りエッジの位相を検出し、
    前記位相群決定回路は、前記立上りエッジおよび前記立下りエッジの検出結果に基づき、前記セレクタ回路から1つの位相群を出力させることを特徴とするマルチレート再生装置。
  2. 前記位相群決定回路は、前記入力データとしてM/S[bps]データが入力された場合に、前記立上りエッジおよび前記立下りエッジの各位相から中心位相の所属する1つの位相群を抽出し、前記1つの位相群で検出した中心位相のみを選択して出力することを特徴とする請求項1に記載のマルチレート再生装置。
  3. 前記位相群選択回路は、前記入力データとしてM[bps]データが入力された場合に、前記M[Hz]×N位相サンプリング回路からのN位相サンプリングデータを1つの位相群データとして通過させることを特徴とする請求項1に記載のマルチレート再生装置。
  4. 前記データ再生回路は、
    前記入力データのビットレートがM[bps]の場合には、前記M[bps]のデータを再生し、前記入力データのビットレートがM/S[bps]の場合には、前記M/S[bps]のデータを再生することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のマルチレート再生装置。
  5. 前記位相群決定回路および前記最適位相選択回路に対してビット積算数を設定するビット積算数決定回路を備え、
    前記位相群決定回路は、エッジ位相検出回路の検出結果を前記ビット積算数分だけ積算し、最も頻度の高い位相群を最適位相群として決定し、
    前記最適位相選択回路は、前記ビット積算数ごとにエッジ位相のヒストグラムを作成し、最も頻度の高い位相をエッジ位相として抽出することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のマルチレート再生装置。
  6. 前記光アクセスシステムはPONシステムからなり、前記入力データはバーストデータからなることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のマルチレート再生装置。
  7. 前記位相群選択回路は、前記最適位相選択回路および前記N位相データ選択回路の機能を含むことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のマルチレート再生装置。
  8. M[Hz]×N位相サンプリングクロックを用いて入力データをオーバサンプリングすることにより、N位相サンプリングデータを生成するM[Hz]×N位相サンプリング回路と、
    前記N位相サンプリングデータを、前記入力データのビットレートに応じた所要数の位相群データに割り当てる位相群作成回路と、
    前記位相群データから、位相群データごとの最適な識別位相でサンプリングされたデータの位相を、最適識別位相として抽出する最適位相選択回路と、
    前記位相群データごとの最適識別位相の中から、平均を求めることにより、データ再生位相を決定するM/S[bps]データ再生位相決定回路と、
    前記最適識別位相および前記データ再生位相に対応するサンプリング位相データを、所要のビットレート信号に再生して出力するデータ再生回路と、を備え、
    前記位相群作成回路により割り当てられる所要数の位相群データの各々は、前記入力データのN位相サンプリングデータと見なすことができることを特徴とするマルチレート再生装置。
  9. 前記M/S[bps]データ再生位相決定回路は、
    前記位相群データの中に、最適識別位相が得られない位相群データが存在した場合には、当該位相群データを除く位相群データの最適識別位相の中から、平均を求めることにより、前記データ再生位相を決定することを特徴とする請求項8に記載のマルチレート再生装置。
  10. M[Hz]×N位相サンプリングクロックを用いて入力データをオーバサンプリングすることにより、N位相サンプリングデータを生成するM[Hz]×N位相サンプリング回路と、
    エッジ位相検出回路、位相群決定回路および位相群選択回路を含み、前記N位相サンプリングデータを、前記入力データのビットレートに応じた所要数の位相群データに割り当てる位相群作成回路と、
    前記位相群データから、位相群データごとの最適な識別位相でサンプリングされたデータの位相を最適識別位相として抽出する最適位相選択回路と、
    前記最適識別位相に対応するサンプリング位相データを、所要のビットレート信号に再生して出力するデータ再生回路と、を備え、
    前記位相群作成回路により割り当てられる所要数の位相群データの各々は、前記入力データのN位相サンプリングデータと見なすことができ、
    前記エッジ位相検出回路は、前記入力データとしてM/S[bps]データが入力された場合には、前記N×S位相サンプリングデータから1ビットごとにエッジ位相を検出し、
    前記位相群決定回路は、前記エッジ位相の検出結果に基づいて最適な位相群を決定し、
    前記位相群選択回路は、前記最適な位相群のみを位相群データとして出力することを特徴とするマルチレート再生装置。
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