JPWO2013128835A1 - 光受信器および光通信システム - Google Patents

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Abstract

多値変調方式を用いた光通信システムにおいては、送信光信号における歪を光送信器で補償することが困難であり、受信性能が劣化するため、本発明の光受信器は、位相変調された送信光信号を、伝送路を通して受信し、電気信号に変換して受信電気信号を出力する光電変換部と、受信電気信号を入力する逆伝達特性部を有し、逆伝達特性部は、送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数で表される伝達特性を有し、受信電気信号における送信光信号に基づく歪を補償して出力する。

Description

本発明は、光受信器および光通信システムに関し、特に、多値変調方式を用いた光受信器および光通信システムに関する。
インターネットの幅広い普及や映像配信等の広帯域マルチメディア通信サービスに対する急激な需要増加に伴い、長距離大容量かつ高信頼な光ファイバ通信システムの導入が進んでいる。光ファイバ通信システムにおいては、光伝送路である光ファイバの敷設コストの低減や、光ファイバ1本当たりの伝送帯域利用効率を高めることが重要である。このため、デジタル光送受信方式を用いたデジタルコヒーレント光通信技術の重要性が増大している。デジタルコヒーレント光通信技術によれば、従来の大容量光通信システムにおいて一般に広く用いられているオンオフ変調方式(On−Off keying:OOK)などによるアナログ光送受信方式に比べ、3〜6dBの受信感度の向上を実現することができる。さらに、デジタルコヒーレント光通信技術においては、波長分散や偏波分散などによる波形歪みを、送信側または受信側におけるデジタル信号処理(Digital Signal Processing:DSP)技術によって補償することが可能である。そのため、光通信装置の性能向上、低コスト化などを実現することができる。
デジタルコヒーレント光通信技術に用いるデジタル光送信器には、従来のアナログ送信器のような2値によるデータ変調ではなく、多値変調が可能な光変調器が必要とされている。このような光変調器の一つに、光導波路型のマッハツェンダ(Mach−Zehnder:MZ)型干渉計に光導波路型の光位相変調器を組み込んだ、MZ型光変調器がある。MZ型光変調器は、印加電圧と干渉計の構成を調整することにより、強度変調や位相変調などの種々の光変調信号を生成することが可能である。
MZ型光変調器を用いた関連する光送信器の一例が特許文献1に記載されている。関連する光送信器においては、まず、多値変調信号を構成する同相(In−Phase:I)信号と直交位相(Quadrature−Phase:Q)信号をデジタル信号処理する。その後、デジタル/アナログ変換器(Digital−to−Analog Converter:DAC)によりアナログ信号に変換する。そして、MZ型光変調器を用いた光IQ変調器(光直交変調器)に入力することによって、光IQ信号にアップコンバートして出力する構成としている。
ここで、MZ型光変調器の伝達特性は、正弦波(サイン)カーブという非線形な特性として与えられるため、この非線形伝達特性が送信信号に歪みを与えることになる。この問題への対応策として、デジタル信号処理によってMZ型光変調器の特性の逆特性(アークサイン特性)を付加して歪みを補償する手法がある。しかし、この手法には、MZ型光変調器の非線形性の補償効果が、後段のデジタル/アナログ変換器(DAC)の分解能によって大きく制限される、という問題があった。
そこで特許文献1では、関連するデジタル/アナログ変換器(DAC)を用いて、このような非線形な特性を精度良く実現することとしている。すなわち、関連するデジタル/アナログ変換器(DAC)では、バイナリ重み付けされたデジタル入力信号を適切なコードにコード変換を施した上で、適切な電流値係数を用いて電流源の電流値を制御することとしている。具体的には、バイナリ重み付けがなされたバイナリ・コードのデジタル入力信号を各ビットの重みがない温度計・コードの信号にデコードする。それととともに、電流スイッチセルの電流源から供給される電流値を、所望の非線形出力特性に応じてあらかじめ定めた重み付けをした電流値係数によって各電流スイッチセルごとに変更する。これによって、デコードされた温度計・コードにしたがって、オンになった各電流スイッチセルから供給される電流の電流値の合計が、所望の非線形特性の電流値に推移するように動作させることができる。この構成により、必要とする非線形特性に応じたD/A変換を精度良く行うことが可能となり、MZ型光変調器の非線形性を補償することができるとしている。
特開2010−199770号公報(段落「0002」〜「0061」)
しかし、関連するデジタル/アナログ変換器(DAC)においては、温度計・コードに展開して動作することとしているので、必要とする電流スイッチセルの個数が増加する。そのため、回路規模および消費電力が増大することになる。つまり、関連するデジタル/アナログ変換器(DAC)を用いてMZ型光変調器の非線形性を補償しようとすると、光送信器の消費電力が増大してしまう。
上述したように、多値変調方式を用いた光通信システムにおいて、光送信器に用いられる光変調器は駆動電気信号に対して非線形な応答を行う。さらに、製造ばらつきなどに起因して、変調された光信号が所望の値にならず、出力された送信光信号に波形歪みが生じる。その結果、光受信器の受信性能が劣化するという問題があった。一方、送信光信号における波形歪みを光送信器で補償しようとすると、光送信器の消費電力が増大するという問題があった このように、多値変調方式を用いた光通信システムにおいては、送信光信号における歪を光送信器で補償することが困難であり、受信性能が劣化する、という問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、多値変調方式を用いた光通信システムにおいては、送信光信号における歪を光送信器で補償することが困難であり、受信性能が劣化する、という課題を解決する光受信器および光通信システムを提供することにある。
本発明の光受信器は、位相変調された送信光信号を、伝送路を通して受信し、電気信号に変換して受信電気信号を出力する光電変換部と、受信電気信号を入力する逆伝達特性部を有し、逆伝達特性部は、送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数で表される伝達特性を有し、受信電気信号における送信光信号に基づく歪を補償して出力する。
本発明の光通信システムは、位相変調された送信光信号を出力する光送信器と、伝送路を通して送信光信号を受信する光受信器を有し、光送信器は、光源と、光源の出力光を位相変調する光変調器を備え、光受信器は、送信光信号を受信し、電気信号に変換して受信電気信号を出力する光電変換部と、受信電気信号を入力する逆伝達特性部を有し、逆伝達特性部は、送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数で表される伝達特性を有し、受信電気信号における送信光信号に基づく歪を補償して出力する。
本発明の光受信器および光通信システムによれば、多値変調方式を用いた光通信システムにおいて、送信光信号における歪を補償することができ、受信性能の劣化を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光受信器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光受信器の別の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光通信システムに用いられるMZ型光変調器の動作を説明するためのブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光通信システムの別の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光通信システムに用いられる光送信器の動作を説明するためのブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光通信システムの別の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光通信システムに用いられる別の光送信器の動作を説明するためのブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光通信システムに用いられる分割電極構造光位相変調器における、ON電圧を印加する分割電極数に対するトータル位相変調量の関係を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る光通信システムの別の構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光受信器100の構成を示すブロック図である。光受信器100は、光電変換部(O/E)110と逆伝達特性部120を有する。光電変換部(O/E)110は、伝送路を通して位相変調された送信光信号を受信し、電気信号に変換して受信電気信号を逆伝達特性部120に出力する。逆伝達特性部120は、送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数で表される伝達特性を有し、受信電気信号における送信光信号に基づく歪を補償して出力する。
逆伝達特性部120として、逆伝達特性フィルタ121を用いることができる。また、これに限らず、図2に示すように、逆伝達特性部120はアナログ−デジタル変換部(ADC)122と、識別レベル調整部123を備えた構成とすることもできる。ここで、識別レベル調整部123は、アナログ−デジタル変換部(ADC)122の伝達特性が送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数で表される伝達特性となるように、アナログ−デジタル変換部(ADC)122の識別レベルを調整する。
このような構成により、送信光信号がマッハツェンダ(MZ)型光変調器により多値位相変調された光信号であり、MZ型光変調器の非線形性等に基づく歪を含んでいる場合であっても、送信光信号における歪を補償することができる。そのため、受信性能の劣化を抑制することができる。ここで、逆伝達特性部120が備える伝達特性は、典型的には、MZ型光変調器の特性の逆特性であるアークサイン特性とすることができる。
図3に、本発明の第1の実施形態に係る光通信システム1000の構成を示す。光通信システム1000は、位相変調された送信光信号を出力する光送信器200と、伝送路300を通して送信光信号を受信する光受信器100を有する。光送信器200は、少なくとも光源210と、光源210の出力光を位相変調する光変調器としてのMZ型光変調器220を備える。
光受信器100は、上述したように、送信光信号を受信し、電気信号に変換して受信電気信号を出力する光電変換部(O/E)110と、受信電気信号を入力する逆伝達特性部120を有する。逆伝達特性部120は、送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数で表される伝達特性を有し、受信電気信号における送信光信号に基づく歪を補償して出力する。なお、逆伝達特性部120の具体的な構成は、図1に示したように逆伝達特性フィルタ121を用いた構成であっても、図2に示したアナログ−デジタル変換部(ADC)122と識別レベル調整部123を備えた構成であってもよい。
光送信器200は図3に示すように、デジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)230とドライバアンプ240をさらに備えた構成とすることができる。また、光受信器100は、逆伝達特性部120の後段に信号処理部としてのデジタル信号処理部(DSP)130を備えた構成とすることができる。デジタル信号処理部(DSP)130は、逆伝達特性部120の出力信号を復調した復調信号を出力する。
光送信器200のデジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)230は、送信デジタル信号をアナログ信号に変換する。MZ型光変調器220は、変換されたアナログ信号を用いてドライバアンプ240により駆動される。そして、MZ型光変調器220は光源210から出力された光信号に光変調を加え、送信光信号として伝送路300に送出する。
伝送路300を介して受信された送信光信号は、光電変換部(O/E)110により電気信号に変換され、逆伝達特性部120に入力される。逆伝達特性部120のアナログ−デジタル変換部(ADC)122によってデジタル信号に変換された受信信号は、デジタル信号処理部(DSP)130によって波形等化、クロック抽出、および誤り訂正などの信号復調処理が行われる。
次に図4を用いて、MZ型光変調器220の動作について説明する。ここではプッシュ−プル型光変調器を例として説明する。光源210からMZ型光変調器220に入力された光信号は2つの経路に分岐される。MZ型光変調器220では、それぞれの経路に光位相変調器221および光位相変調器222が配置されている。光位相変調器221および222では、印加された電圧に比例した位相変調が施される。すなわち、光位相変調器221および光位相変調器222に印加される電気信号をそれぞれV、Vとし、光位相変調器221および光位相変調器222における位相変調量をφ、φとすると、下記のように表すことができる。
φ=k、φ=k (k、kは比例定数)
光位相変調器221および光位相変調器222で位相変調を施された信号光は合波された後、MZ型光変調器220から出力される。このとき、MZ型光変調器220の出力電場強度Eoutは、例えば、exp(jφ)+exp(jφ)(jは虚数単位)に比例した信号として出力される。ここで、2つの光位相変調器221、222を駆動するドライバアンプ240が差動アンプである場合には、V=−V=Vmodとなる。これより、MZ型光変調器220の出力電場強度Eoutは以下のように表される。
out∝{exp(jkVmod)+exp(−jkVmod)}=2cos(kVmod
ただし、k=k=kとした。
上記説明では、MZ型光変調器220が理想的な動作をする場合について記述した。しかし、上述したように、MZ型光変調器では原理的な歪みが生じる。さらに、ドライバアンプ240における歪み、および調整誤差や素子の製造ばらつきなどが存在する。これらを考慮すると、MZ型光変調器220の出力電場強度Eoutは一般的に、Vmodの関数fを用いてEout=f(Vmod)と表現することができる。すなわち、MZ型光変調器220に印加される電気信号Vmodに対して、MZ型光変調器220の出力光信号は伝達関数fで表現される歪みを含んだ光信号となる。
次に、光受信器100の逆伝達特性部120の動作について図3を用いて説明する。逆伝達特性部120は逆伝達特性フィルタ121およびアナログ−デジタル変換部(ADC)122を含む構成である。逆伝達特性部120に入力されたアナログ信号は、送信光信号Eoutの伝達関数fの逆関数f−1の伝達特性を有する逆伝達特性フィルタ121に入力される。したがって、逆伝達特性フィルタ121からは、MZ型光変調器220の駆動電気信号Vmodに比例した信号が出力される。逆伝達特性フィルタ121の出力信号は、アナログ−デジタル変換部(ADC)122に入力され、デジタル信号に変換される。
ここで、逆伝達特性フィルタ121は、L(インダクタ/コイル)、C(キャパシタ/コンデンサ)、R(抵抗器)などのアナログ回路素子を用いて構成することができる。これに限らず、フィードフォワード型等化器(Feed−Forward Equalizer:FFE)や判定帰還型等化器(Decision Feedback Equalizer:DFE)などの等化器を用いることとしてもよい。また、これらを組み合わせて構成することもできる。
また、アナログ−デジタル変換部(ADC)122の識別レベルを、識別レベル調整部123を用いて調整することにより、送信光信号Eoutの伝達関数fの逆関数f−1と等化な伝達特性を実現することが可能である。すなわち、アナログ−デジタル変換部(ADC)122を不等間隔な任意の量子化レベルで量子化することにより、f−1と等化である非線形な伝達特性を実現することができる。
図5に、本発明の第1の実施形態に係る別の構成の光通信システム1010を示す。ここで図3に示した光通信システム1000と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。光通信システム1010は、送信器200が第1の伝達関数を有する送信側逆伝達特性部250を備える構成とした点において、図3に示した光通信システム1000と異なる。送信側逆伝達特性部250は、送信情報を入力し、光変調器としてのMZ型光変調器220を変調するための送信電気信号を出力する。具体的には、送信側逆伝達特性部250はデジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)251と、第1の伝達関数g−1を有する送信側逆伝達特性フィルタ252を備えた構成とすることができる。
このとき、光受信器100の逆伝達特性部120が備える逆伝達特性フィルタ151は、第2の伝達関数h−1を有する。そして、第1の伝達関数g−1と第2の伝達関数h−1の積が、送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数f−1に略等しくなるように構成されている。
図3に示した光通信システム1000では、光送信器200の歪み伝達特性fを、光受信器100が備える逆伝達特性部120の伝達特性f−1によって補償する構成とした。それに対して、図5に示した光通信システム1010においては、送信側逆伝達特性部250と逆伝達特性部120との組み合わせによって、光送信器200の歪み伝達特性fを打ち消す構成とした。ここで上述したように、送信側逆伝達特性フィルタ252の伝達特性(第1の伝達関数)をg−1、逆伝達特性フィルタ151の伝達特性(第2の伝達関数)をh−1とする。このとき、f−1=g−1×h−1となる任意の組み合わせで送信側逆伝達特性フィルタ252と逆伝達特性フィルタ151を構成することができる。
このように、光送信器と光受信器でバランスをとった信号送受信を行うことにより、デジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)251とアナログ−デジタル変換部(ADC)122にそれぞれ必要とされる分解能を低減することができる。そのため、回路実装を簡易化し、消費電力を低減することが可能となる。
なお、光受信器100に記憶部を備え、記憶部に送信光信号における歪を表す伝達関数に関する情報を蓄積する構成としてもよい。例えば、アナログ−デジタル変換部(ADC)122の識別レベルをプリセット値としてFPGA(Field Programmable Gate Array)に記憶しておくことができる。また、外部のマイコン(CPU)などからメモリに設定することとしてもよい。さらに、光送信器200および光受信器100を起動するときに、トレーニング的に送受信を行うことにより、送信光信号における歪を表す伝達関数に関する情報を決定することもできる。
送信側逆伝達特性フィルタ252は、逆伝達特性フィルタ121と同様に、アナログ回路素子を用いた構成や、フィードフォワード型等化器(FFE)や判定帰還型等化器(DFE)などの等化器を用いた構成とすることができる。また、送信側逆伝達特性フィルタ252によらず、デジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)251の量子化レベル間隔を不等間隔で非線形に調整することにより、逆伝達特性を実現する構成とすることもできる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る光通信システム2000の構成を示すブロック図である。ここで、図3に示した第1の実施形態による光通信システム1000と同一の構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。本実施形態の光通信システム2000においては、送信光信号は直交位相変調された光信号とした。すなわち、光送信器200が備える光変調器はI−Q光変調器223である。
光受信器100は、光電変換部(O/E)111、アナログ−デジタル変換部(ADC)142、および信号処理部140を有する。信号処理部140は、前置デジタル信号処理部(前置DSP)143、逆伝達特性部としての逆伝達特性フィルタ141、およびデジタル信号処理部(DSP)144を備える。
光電変換部(O/E)111は、同相成分である第1の受信電気信号(I信号)と、直交位相成分である第2の受信電気信号(Q信号)をそれぞれアナログ−デジタル変換部(ADC)142に出力する。逆伝達特性部は、第1の受信電気信号(I信号)を入力する第1の逆伝達特性部としての逆伝達特性フィルタ(f −1)141と、第2の受信電気信号(Q信号)を入力する第2の逆伝達特性部としての逆伝達特性フィルタ(f −1)141を含んで構成される。
光送信器200が備えるデジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)230は、Iチャンネル(I−ch)およびQチャンネル(Q−ch)の送信デジタル信号をそれぞれアナログ信号に変換する。I−Q光変調器223は、Iチャンネル(I−ch)およびQチャンネル(Q−ch)ごとにドライバアンプ240によってそれぞれ駆動される。I−Q光変調器223は、光源210から出力された光信号に光変調を施し、送信光信号として伝送路に送出する。
伝送路を介して光受信器100で受信された送信光信号は、光電変換部(O/E)111によってI−chとQ−chの電気信号(I信号、Q信号)にそれぞれ変換される。その後、I−ch用およびQ−ch用のアナログ−デジタル変換部(ADC)142にそれぞれ入力される。アナログ−デジタル変換部(ADC)142によってデジタル信号に変換された受信信号に対して、信号処理部140は波形等化、クロック抽出、誤り訂正などの信号復調処理を行う。
なお、光電変換部(O/E)111は、90度ハイブリッド回路、フォトダイオード、およびトランスインピーダンスアンプなどにより構成される。
次に、本実施形態に係る光送信器200の動作について図7を用いて説明する。光送信器200を構成するI−Q光変調器223は、I−ch用のMZ型光変調器220、Q−ch用のMZ型光変調器220、π/2位相変調器224を含んで構成される。ここで、それぞれのMZ型光変調器220として、例えば、図4に示したプッシュ−プル型光変調器を使用することができる。
光源210から出力された光信号はI−Q光変調器223に入力され、I−ch導波路とQ−ch導波路に分岐される。MZ型光変調器220はドライバアンプ240からの電気信号VおよびVにより、それぞれ駆動される。このとき、I−ch用のMZ型光変調器220によって変調された電場Eは、I−chにおける歪み伝達特性を表す伝達関数fを用いてf(V)と表すことができる。同様に、Q−ch用のMZ型光変調器220によって変調された電場Eは、Q−chにおける歪み伝達特性を表す伝達関数fを用いてf(V)と表すことができる。
MZ型光変調器220の後段に配置されたπ/2位相変調器224は、電気信号Vfixによりπ/2位相変調を施す。I−ch導波路およびQ−ch導波路を通過した光信号はI−Q光変調器223の出力段で合波される。このとき、出力電場強度Eoutは例えば以下の式で与えられる。
out=E+jE=f(V)+jf(V) (jは虚数単位)
なお、図7では、π/2位相変調器224をQ−ch導波路内(Q−ch用のMZ型光変調器220の後段)に配置した場合を示したが、I−ch導波路内の任意の位置に−π/2位相変調器を配置することとしてもよい。また、I−ch導波路内の任意の位置に−π/4位相変調器を、Q−ch導波路内の任意の位置にπ/4位相変調器を配置する構成であってもよい。すなわち、変調器の構成や導波路の形状に応じて、I−ch導波路とQ−ch導波路との間にπ/2の位相差が生じる構成であれば、自由に配置を変更することができる。
次に図6を用いて、信号処理部140の動作について説明する。信号処理部140に入力されたデジタル信号は、前置デジタル信号処理部(前置DSP)143によって、例えば伝送路の波長分散補償、キャリア周波数補償などのデジタル信号処理が行われる。前置デジタル信号処理部(前置DSP)143の出力信号は逆伝達特性フィルタ141に入力される。逆伝達特性フィルタ141は、I−chの歪み伝達特性fおよびQ−chの歪み伝達特性fを、それぞれ逆伝達特性f −1およびf −1によって補償する。逆伝達特性フィルタ141の出力信号はデジタル信号処理部(DSP)144に入力され、波形等化、識別処理、および誤り訂正などの信号復調処理が行われる。
以上説明したように、本実施形態の光通信システム2000によれば、送信光信号がMZ型光変調器により直交位相変調された光信号であり、MZ型光変調器の非線形性等に基づく歪を含んでいる場合であっても、送信光信号における歪を補償することができる。そのため、受信性能の劣化を抑制することができる。
なお上記説明では、単一チャネルのI−Q信号を送受信する光通信システムについて説明した。しかし、これに限らず、偏波多重(Dual−Polarization:DP)信号などにより複数チャネルを用いるDP−QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)信号や、DP−QAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号などを用いた光通信システムに適応することも可能である。その場合には、前置デジタル信号処理部(前置DSP)143またはデジタル信号処理部(DSP)144において、偏波分離処理を行う構成とすればよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係る光通信システムの別の構成について説明する。図8に、本実施形態に係る別の構成の光通信システム2010を示す。ここで、図6に示した光通信システム2000と同一の構成には同一の符号を付して、その説明は省略する。光通信システム2010は、光送信器400の構成が異なり、光受信器100の構成は光通信システム2000におけるものと同様である。
光送信器400は、光源210、I−Q光変調器420、エンコーダ430、およびドライバアンプ440を備える。エンコーダ430は、I−chおよびQ−chの送信デジタル信号をそれぞれ2値もしくは多値のアナログ信号に変換する。I−Q光変調器420は、I−chおよびQ−chのそれぞれn個からなるドライバアンプ440によって駆動される。I−Q光変調器420は光源104から出力された光信号に光変調を施し、送信光信号として直交位相変調された光信号を伝送路に送出する。
伝送路を介して光受信器100によって受信された送信光信号は、光電変換部(O/E)111によって電気信号に変換され、以降は上述した光通信システム2000における場合と同様に信号処理される。
次に、本実施形態に係る光送信器400の動作について図9を用いて説明する。光送信器400を構成するI−Q光変調器420は、I−ch導波路の分割電極型MZ型光変調器421とQ−ch導波路の分割電極型MZ型光変調器422を有する。そして分割電極型MZ型光変調器421、422はそれぞれ、分割電極構造光位相変調器423と固定光位相変調器424を備える。
I−chおよびQ−chに対する分割電極型MZ型光変調器421、422はそれぞれ、分割電極構造光位相変調器423を構成するn個の複数電極を備える。すなわち光変調器としての分割電極型MZ型光変調器421、422は、分割電極を備えたマッハツェンダ型光変調器である。そして各電極に与える電気信号VI1〜VIn、およびVQ1〜VQnを個別に調整することが可能な構成である。エンコーダ430は、I−chおよびQ−chに対応した各送信データ信号の振幅情報を、VI1〜VInおよびVQ1〜VQnにおけるOn/Off情報に変換する。したがって、VI1〜VInおよびVQ1〜VQnをそれぞれデジタル的にOn/Offすることにより、各電極における光位相変調をデジタル的に加算することが可能となる。固定光位相変調器424においては、I−chの光信号とQ−chの光信号との間の位相差がπ/2となるように、駆動電圧VIfixおよびVQfixが調整される。I−ch導波路およびQ−ch導波路においてそれぞれ位相変調された光信号は合波され、I−Q光変調器420から送信信号として送出される。
図10に、分割電極構造光位相変調器423における、ON電圧を印加する分割電極数に対するトータル位相変調量の関係の一例を示す。分割電極の数はn個とした。ここで例えば、n=2(mは整数)とし、分割電極構造光位相変調器423の各電極でそれぞれπ/2の位相変調が施されるように駆動電圧VI1〜VInおよびVQ1〜VQnを調整する。これにより、各分割電極に対する駆動電圧のON/OFFによって、デジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)230、251を用いた光送信機と等化な光送信機を構成することができる。すなわち、I−Q光変調器420からの送信信号は、I−chにおける歪み伝達特性fおよびQ−chにおける歪み伝達特性fを用いて、以下のように表すことができる。
out=E+jE=f(VI1,VI2,・・・,VIn)+jf(VQ1,VQ2,・・・,VQn
つまり、上述したデジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)230を用いた光送信器200と同様な手法により、光送信器400の歪み特性を補償することが可能である。
上記説明では、エンコーダ430は、I−chおよびQ−chにおけるそれぞれの送信データ信号の振幅情報を、駆動電圧VI1〜VInおよびVQ1〜VQnのON/OFF情報に変換することとした。しかし、これに限らず、送信データ信号の振幅情報を複数振幅(多値)の情報に変換することとしてもよい。この場合には、より高精度なI−Q光変調器を構成することができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図11は、本発明の第3の実施形態に係る光通信システム3000の構成を示すブロック図である。ここで、図6に示した第2の実施形態による光通信システム2000と同一の構成には同一符号を付して、その説明を省略する。
光通信システム3000を構成する光送信器500は、送信信号処理部510と波長分散量設定部520をさらに備える点において、光通信システム2000を構成する光送信器200と異なる。送信信号処理部510は符号化器511と予等化演算部512を含んで構成される。ここで予等化演算部512は、伝送路で発生する波長分散を補償する処理を行う。
光通信システム3000を構成する光受信器600は、モニタ部610と制御部としての逆伝達特性調整部620をさらに備える点において、光通信システム2000を構成する光受信器100と異なる。モニタ部610は、信号処理部140が出力する復調信号を検知し、検知情報を出力する。逆伝達特性調整部620は検知情報に基づいて逆伝達特性部としての逆伝達特性フィルタ141を制御する。
送信信号処理部510に入力された送信信号データは、符号化器511によって符号化される。符号化器511では、QAM変調などの多値変調方式やOFDM(Orthogonal Frequency−Division Multiplexing)変調方式などに対応した符号化が行われる。符号化器511で符号化された送信信号は、予等化演算部512に入力される。予等化演算部512は、波長分散量設定部520により設定された波長分散量に基づいて、伝送路で発生する波長分散をあらかじめ光送信器500で補償するための予等化演算を行う。
予等化演算部512の出力信号はI−chおよびQ−chの送信信号に分岐され、それぞれデジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)230に入力される。この後、送信光信号が送出されるまでの動作は、図6に示した光送信器200における動作と同様であるので、説明は省略する。
伝送路を介して受信された送信光信号は、光電変換部(O/E)111によってI−chとQ−chの電気信号にそれぞれ変換される。その後、光受信器600におけるデジタル信号処理部(DSP)144から復調信号が出力されるまでの動作は、図6に示した光受信器100における動作と同様であるので、説明は省略する。
デジタル信号処理部(DSP)144の出力信号は、モニタ部610によってモニタされる。モニタ部610の検知情報として、例えば、波形モニタなどによる信号品質情報や、FEC(Forward Error Correction)などによる誤り訂正情報を用いることができる。モニタ部610による検知情報は、逆伝達特性調整部620に入力される。逆伝達特性調整部620は逆伝達特性フィルタ141のフィルタ係数を制御し、信号品質が好適になるように伝達特性f −1およびf −1を調整する。したがって、第1の実施形態による光送受信器100のように、送信光信号における歪を表す伝達関数に関する情報をプリセット値として蓄積したり、トレーニング送受信によって設定する処理は不要となる。さらに、逆伝達特性フィルタ141の伝達特性f −1およびf −1が時間的に変動する場合であっても、適応的な制御を行うことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の光通信システム3000によれば、送信光信号がMZ型光変調器により直交位相変調された光信号であり、MZ型光変調器の非線形性等に基づく歪を含んでいる場合であっても、送信光信号における歪を補償することができる。そのため、受信性能の劣化を抑制することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る光通信システムの別の構成について説明する。図12に、本実施形態に係る別の構成の光通信システム3010を示す。ここで、図11に示した光通信システム3000と同一の構成には同一の符号を付して、その説明は省略する。
光通信システム3010は、光受信器650の構成が異なる。すなわち、光受信器650は制御部としての識別レベル調整部660を備え、識別レベル調整部660にアナログ−デジタル変換部(ADC)642が接続された構成とした。
信号処理部140の出力信号はモニタ部610によってモニタされ、モニタ部610による検知情報(モニタ情報)は識別レベル調整部660に入力される。識別レベル調整部660はモニタ情報に基づいて、信号品質が好適になるようにアナログ−デジタル変換部(ADC)642の識別レベルを調整する。すなわち、識別レベル調整部660は、アナログ−デジタル変換部(ADC)642の伝達特性が光送信器500の歪み伝達特性fおよびfを補償するように、アナログ−デジタル変換部(ADC)642の識別レベルを調整する。具体的には、識別レベル調整部660は、アナログ−デジタル変換部(ADC)642における量子化を不等間隔(非線形)な任意の量子化レベルで行うように制御する。これにより、アナログ−デジタル変換部(ADC)642の伝達特性がそれぞれf −1およびf −1となるように調整することが可能となる。
光通信システム3010によっても上述した実施形態と同様に、送信光信号がMZ型光変調器により直交位相変調された光信号であり、MZ型光変調器の非線形性等に基づく歪を含んでいる場合であっても、送信光信号における歪を補償することができる。そのため、受信性能の劣化を抑制することができる。
なお、上記実施形態における各光通信システムにおいては、光送信器と光受信器が伝送路を挟んで配置された構成として説明した。これに限らず、各実施形態における光送信器と光受信器を一体の光通信モジュールまたは光通信装置として構成し、これらの光通信モジュールまたは光通信装置が伝送路を介して配置された構成の光通信システムであっても本発明を適用することができる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
この出願は、2012年3月1日に出願された日本出願特願2012−045758を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100、600、650 光受信器
110、111 光電変換部(O/E)
120 逆伝達特性部
121、141、151 逆伝達特性フィルタ
122、142、642 アナログ−デジタル変換部(ADC)
123 識別レベル調整部
130 デジタル信号処理部(DSP)
140 信号処理部
143 前置デジタル信号処理部(前置DSP)
144 デジタル信号処理部(DSP)
200、400、500 光送信器
210 光源
220 MZ型光変調器
221、222 光位相変調器
223、420 I−Q光変調器
224 π/2位相変調器
230、251 デジタル−アナログ(D/A)変換器(DAC)
240、440 ドライバアンプ
250 送信側逆伝達特性部
252 送信側逆伝達特性フィルタ
300 伝送路
421、422 分割電極型MZ型光変調器
423 分割電極構造光位相変調器
424 固定光位相変調器
430 エンコーダ
510 送信信号処理部
511 符号化器
512 予等化演算部
520 波長分散量設定部
610 モニタ部
620 逆伝達特性調整部
660 識別レベル調整部
1000、1010、2000、2010、3000、3010 光通信システム

Claims (10)

  1. 位相変調された送信光信号を、伝送路を通して受信し、電気信号に変換して受信電気信号を出力する光電変換手段と、
    前記受信電気信号を入力する逆伝達特性手段を有し、
    前記逆伝達特性手段は、前記送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数で表される伝達特性を有し、前記受信電気信号における前記送信光信号に基づく歪を補償して出力する
    光受信器。
  2. 請求項1に記載した光受信器において、
    前記逆伝達特性手段は、逆伝達特性フィルタを備える
    光受信器。
  3. 請求項1に記載した光受信器において、
    前記逆伝達特性手段は、アナログ−デジタル変換手段と、識別レベル調整手段を備え、
    前記識別レベル調整手段は、前記アナログ−デジタル変換手段の伝達特性が前記送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数で表される伝達特性となるように、前記アナログ−デジタル変換手段の識別レベルを調整する
    光受信器。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載した光受信器において、
    記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記送信光信号における歪を表す伝達関数に関する情報を蓄積する
    光受信器。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載した光受信器において、
    前記送信光信号は、直交位相変調された光信号であり、
    前記光電変換手段は、同相成分である第1の受信電気信号と、直交位相成分である第2の受信電気信号を出力し、
    前記逆伝達特性手段は、前記第1の受信電気信号を入力する第1の逆伝達特性手段と、前記第2の受信電気信号を入力する第2の逆伝達特性手段を含む
    光受信器。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載した光受信器において、
    信号処理手段と、モニタ手段と、制御手段をさらに有し、
    前記信号処理手段は、前記逆伝達特性手段の出力信号を復調した復調信号を出力し、
    前記モニタ手段は、前記復調信号を検知して検知情報を出力し、
    前記制御手段は、前記検知情報に基づいて前記逆伝達特性手段を制御する
    光受信器。
  7. 位相変調された送信光信号を出力する光送信器と、伝送路を通して前記送信光信号を受信する光受信器を有し、
    前記光送信器は、光源と、前記光源の出力光を位相変調する光変調器を備え、
    前記光受信器は、
    前記送信光信号を受信し、電気信号に変換して受信電気信号を出力する光電変換手段と、
    前記受信電気信号を入力する逆伝達特性手段を有し、
    前記逆伝達特性手段は、前記送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数で表される伝達特性を有し、前記受信電気信号における前記送信光信号に基づく歪を補償して出力する
    光通信システム。
  8. 請求項7に記載した光通信システムにおいて、
    前記光送信器は、第1の伝達関数を有する送信側逆伝達特性手段を備え、
    前記送信側逆伝達特性手段は、送信情報を入力して、前記光変調器を変調するための送信電気信号を出力し、
    前記光受信器の前記逆伝達特性手段は、第2の伝達関数を有し、
    前記第1の伝達関数と前記第2の伝達関数の積が、前記送信光信号における歪を表す伝達関数の逆関数に略等しい
    光通信システム。
  9. 請求項7または8に記載した光通信システムにおいて、
    前記送信光信号は、直交位相変調された光信号であり、
    前記光変調器は、分割電極を備えたマッハツェンダ型光変調器であり、
    前記光電変換手段は、同相成分である第1の受信電気信号と、直交位相成分である第2の受信電気信号を出力し、
    前記逆伝達特性手段は、前記第1の受信電気信号を入力する第1の逆伝達特性手段と、前記第2の受信電気信号を入力する第2の逆伝達特性手段を含む
    光通信システム。
  10. 請求項7から10のいずれか一項に記載した光通信システムにおいて、
    前記光送信器は、予等化演算手段をさらに備え、
    前記予等化演算手段は、前記伝送路で発生する波長分散を補償する処理を行う
    光通信システム。
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