JP6281303B2 - 多値強度変復調システムおよび方法 - Google Patents

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    • H04L27/36Modulator circuits; Transmitter circuits

Description

多値強度変調信号を用いて通信を行う多値強度変復調システムおよび方法に関する。
近年の伝送容量の需要増大により、より高速な通信システムが求められている。アクセスネットワークなどのエンドユーザに近いネットワーク領域においても、毎秒100ギガビットを超える通信速度を有するブロードバンド伝送が期待されている。しかし、ボーレートが上昇すると、使用する光デバイスや電子デバイスの応答速度はより速いものが要求され、デバイスの動作速度が速くなればなるほど、デバイスは高価になる。
そこで近年、信号多重伝送技術として、強度を変化させて多値化するパルス振幅変調(Pulse Amplitude Modulation)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)のような変調方式が注目されている。特に、PAMは強度情報のみを利用するため、信号振幅を変化させるだけで簡易に多値化が可能であり、比較的簡易に高ビットレートが実現可能であることから注目されている。0、1のみの2値で通信するのではなく、PAMのような変調方式を用いて多値化を行うことで、ボーレートを下げることが可能となる。その結果、周波数応答特性の低い光デバイスや電子デバイスを用いることで、低コストで高ビットレートな通信システムが実現可能となる。
しかし、PAMでは、いままで0、1の2値で通信していたところに多値シンボルを割り当てるため、シンボル間の距離が短くなり、信号対雑音比(SNR)としては劣化する。さらに、どの多値シンボルに対しても、一様な伝送特性を得るためには、0(OFF)、1(ON)の間の中間レベルの位置が重要になる。PAMのような多値強度変調信号の場合、0、1の2値だけではなく、その間のレベル全体に対し、線形に動作する光デバイス、電子デバイスが必要となる。2値伝送方式では、0(OFF)か1(ON)か、だけが問題であったため、中間の出力レベルの精度は問題ではなく、電圧に対し、光出力が線形に変化しなくても、伝送特性には影響がなかった。しかし、多値強度変調に、0、1の2値の通信で使用していた光デバイス、電子デバイスを用いる場合、中間の出力レベルが線形に変化しないため、特性が劣化する。
つまり、多値強度変調には、専用の線形動作が可能な光&電子デバイスが必要となるため、高価になってしまうという課題がある。
このような課題に対して従来、次のような従来技術が知られている(例えば特許文献1)。非線形回路を通して予め歪ませた信号を光変調器に入力することで光送信器から送出する多値光信号の各光パワーレベルの増分を単調増加するように設定し、付加されるノイズの影響を緩和し、受信感度の向上を図るものである。
また、次のような他の従来技術が知られている(例えば特許文献2)。光送信器は、送信データを出力するデータ送信部と、光信号の多値レベルを設定する多値レベル設定部を備える。また、光送信器は、多値レベル設定部の出力に基づいてデータ送信部の出力を多値振幅信号に変換する駆動部と、駆動部の出力信号を光信号に変換する発光部とを備える。光受信器は、発光部からの光信号を受光する受光部と、受光部の出力信号から光信号の消光比を検出する第1の消光比検出部と、消光比検出部の出力から受光部からの出力信号の多値レベルを判定するための識別レベルを設定する識別レベル設定部を備える。また、光受信器は、識別レベル設定部の出力に基づいて受光部からの出力信号の多値レベルを判定する多値レベル判定部を備える。この従来技術は、光送信器から出力される多値光信号の消光比を検出して多値レベルを設定することで、各多値レベルでS/Nが等しい、多値振幅変調された光信号が得られる光送信器、光受信器、及び光伝送システムを提供する。
特開2008−113386号公報 特開平10−209961号公報
ここで、中間の出力レベルの判別が必要となる多値強度変調システムにおいて、中間の出力レベルの線形性を崩す要因としては、システム上の様々な光デバイス、電子デバイスが該当する。そして、これらのデバイスにより引き起こされる中間の出力レベルの非線形性は、システムによって様々に変化し得る。
しかし、上述の、光送信器が各光パワーレベルの増分が単調増加するように設定した光信号を送出する従来技術では、システムによって様々に変化し得る中間の出力レベルの非線形性に対して十分に対応することは難しいという問題点を有していた。
また、上述の、光送信器から出力される多値光信号の消光比を検出して多値レベルを設定する従来技術では、消光比に応じて多値振幅変調される信号の各多値レベルの間隔を異ならせて各多値レベル間のS/N(信号対雑音)比を等しくしている。しかし、消光比の検出は光送信器の特性のみに基づいて行われているため、光伝送路系と光受信器まで含めたシステム全体の中の様々な光デバイス、電子デバイスに起因する非線形性に対応することは難しいという問題点を有していた。
そこで、本発明の1つの側面では、システム上の様々なデバイスに起因する中間の出力レベルの非線形性を補償することを目的とする。
態様の一例では、出力レベル値をアナログ送信電気信号に変換するデジタル−アナログ変換部と、アナログ送信電気信号に基づいて多値強度変調された光信号を光伝送系に送信する多値強度変調光送信部と、光伝送系から前記多値強度変調された光信号を受信してアナログ受信電気信号に変換する多値強度変調光受信部と、アナログ受信電気信号を受信レベル値に変換するアナログ−デジタル変換部と、送信されるデジタル信号がマッピングされる多値強度変調の複数の多値階調レベルのうちの1つである送信多値階調レベルを受信レベル値が所望の受信状態になるように出力レベル値に変換して出力し、受信レベル値から判定される受信多値階調レベルに対応するデジタル信号を受信する制御部と、を備える。
システム上の様々なデバイスに起因する中間の出力レベルの非線形性を補償することが可能となる。
実施形態に係る多値強度変調システムのシステム構成例を示す図である。 実施形態に係る多値強度変調システムの他のシステム構成例を示す図である。 4値の多値強度変調の例を示す図である。 0、1の2値のNRZ信号用電界吸収型変調器(EA変調器)の制御電圧対出力光パワー減衰量の特性例と、直接変調レーザの電流対出力光パワーの特性例を示す図である。 PDの光パワー対出力電圧の特性例を示す図である。 変調信号用ドライバアンプの入力電圧対出力電圧の特性例と、受信プリアンプの入力電圧対全高調波歪の特性例を示す図である。 非線形補償が無い場合のアイ開口の特性例を示す図である。 非線形補償が無い場合の送信した変調信号と受信した変調信号の波形例を示す図である。 第1の実施形態に係る制御部の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態の動作説明図である。 送信した変調信号と光・電気部品の初期化(最適化)処理によるゲイン調整前後の受信した変調信号の波形例を示す図である。 光・電気部品の初期化(最適化)処理の例を示すフローチャートである。 不均等マッピング処理におけるデータ取得逐次処理の例を示すフローチャートである。 不均等マッピング処理におけるDAC値の検索処理の例を示すフローチャートである。 DAC値の検索処理の動作例を示す説明図である。 第2の実施形態に係る制御部の構成例を示すブロック図である。 BERを用いたマッピング処理の例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る制御部の構成例を示すブロック図である。 SNRを用いたマッピング処理の例を示すフローチャートである。 SNRを用いたマッピング処理の動作例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る多値強度変調システムの構成例を示す図である。
このシステムは、送信器側の構成として、以下の構成を備える。
まず、デジタル−アナログ変換部であるDAC(Digital−Analog Converter)群102は、例えば4チャネルのDACで構成される。各DACは、後述する制御部101から出力される各チャネルごとの2進デジタル信号である出力レベル値を、各アナログ送信電気信号に変換して出力する。
DAC群102の各チャネルのDAC出力は、変調信号用ドライバアンプ103に入力する。
図1中では、DAC群102内の濃色のDACの出力にのみ変調信号用ドライバアンプ103が接続されるように表されているが、実際には、他の3つのDACの各出力にもそれぞれ、各変調信号用ドライバアンプ103が接続されている。
変調信号用ドライバアンプ103は、DACから出力されるアナログ送信電気信号の出力レベルを後段の光変調器106を駆動するレベルに調整する駆動回路として動作する。なお、この駆動回路は、変調信号用ドライバアンプ103とは別に設けられてもよく、あるいはDACの出力が十分な出力レベルであれば、別途設けられなくてもよい。
また、変調信号用ドライバアンプ103は、後述する制御部101が後述する光・電気部品の初期化(最適化)処理を実行するときに、制御部101からの設定に従って、DACから出力されるアナログ送信電気信号のゲインを最適な値に調整する。
変調信号用ドライバアンプ103の出力は、光変調器106に入力する。光変調器106、レーザダイオード光源であるLD(Laser Diode)105、およびLD105を駆動するバイアスドライバ回路であるLD bias ドライバ104は、多値強度変調光送信部を構成する。
この多値強度変調光送信部は、変調信号用ドライバアンプ103から出力されるアナログ送信電気信号に基づいて、多値強度変調された光信号を光伝送系である光ファイバ107に送出して送信する。
より具体的には、LD bias ドライバ104は、後述の制御部101による後述の光・電気部品の初期化(最適化)処理の実行時に、次の動作を行う。LD bias ドライバ104は、制御部101からのLDバイアス調整信号に基づいて、LD105に、最適なバイアスを付加する。
LD105は、CW(Continuous Wave:連続波形)発振光を発光する。
光変調器106は、変調信号用ドライバアンプ103から出力されるアナログ送信電気信号に基づいて、LD105からの光に光強度変調をかけることにより、多値強度変調された光信号を光伝送系である光ファイバ107に出力する。
図1中では、DAC群102内の濃色のDACおよびそれに接続される変調信号用ドライバアンプ103の出力に対応して、LD bias ドライバ104、LD105、および光変調器106からなる1つの多値強度変調光送信部が表されている。実際には、他の3つのDACの各々およびそれに接続される各変調信号用ドライバアンプ103の各出力に対応して、各多値強度変調光送信部が接続されている。4チャネルに対応する4つの光変調器106の出力は、1本の光ファイバ107に光多重される。
光ファイバ107は、光伝送系を構成する。この光伝送系には、様々な光デバイスが接続されてよい。光デバイスとしては例えば、光アンプ、可変光減衰器(VOA:Variable Optical Attenuator)、可変分散補償器(VCT:Variable Dispersion Compensating)がある。また例えば、光スイッチ、マルチプレクサ(MAX)、出マルチプレクサ(DMAX)、光分波器、光合波器などがある。後述の制御部101による後述の光・電気部品の初期化(最適化)処理および後述の不均等マッピング処理の実行時には、実際の光伝送系またはそれをシミュレートする光伝送系が接続されてよい。そして、光変調器106から光伝送系に送信された光信号は、この光伝送系を伝送されて後述する受信器に戻ってくるようにループ構成されてよい。
次に、図1の多値強度変調システムは、受信器側の構成として、以下の構成を備える。
まず、多値強度変調光受信部であるPD(PhotoDiode)108は、光伝送系である光ファイバ107から、多値強度変調された光信号を受信してアナログ受信電気信号に変換する。
PD108の出力は、受信プリアンプ109に入力する。この受信プリアンプ109は、例えばトランスインピーダンス増幅器(TIA:TransImpedance Amplifier)である。受信プリアンプ109は、後述の制御部101による後述の光・電気部品の初期化(最適化)処理の実行時に、制御部101からの設定に従って、アナログ受信電気信号のゲインを最適な値に調整する。
受信プリアンプ109の出力は、アナログ−デジタル変換部であるADC(Analog−Digital Converter)群110内の1つのADCに入力する。ADC群110は、例えば4チャネルのADCで構成される。
図1中では、上述のPD108および受信プリアンプ109は、ADC群110内の濃色のADCに接続されるように表されているが、実際には、他の3つのADCの各入力にそれぞれ、PD108および受信プリアンプ109が接続されている。
ADC群110内の各ADCは、受信プリアンプ109から入力したアナログ受信電気信号を、デジタル信号である受信レベル値に変換する。
ADC群110の各ADCから出力された各受信レベル値は、制御部101に入力する。
制御部101は、送信器側の機能と受信器側の機能を備える。
制御部101は、送信器側の機能として、4チャネルの各チャネルごとに、送信されるデジタル信号を多値階調レベルである送信多値階調レベルに変換し、さらに送信多値階調レベルに対応する出力レベル値を生成して出力する。各チャネル毎の出力レベル値は、DAC群102内の各DACに入力される。
制御部101は、受信器側の機能として、4チャネルの各チャネルごとに、ADC群110内の各ADCが出力する受信レベル値ごとに、その受信レベル値がどの多値階調レベルに対応するかを判定して受信多値階調レベルを出力する。そして、制御部101は、その受信多値階調レベルに対応するデジタル信号を受信する。
図2は、本発明の実施形態に係る多値強度変調システムの他の構成例を示す図である。図1の構成例との間で、同じ動作を行う部分には同じ参照番号を付してある。図2の構成が図1の構成と異なる部分は、送信器側の構成として、図1のLD105および光変調器106の代わりに、バイアス供給回路(Bias−T)および直接変調レーザ202を備える点である。
図2において、LD bias ドライバ104は、後述の制御部101による後述の光・電気部品の初期化(最適化)処理の実行時に、次の動作を行う。LD bias ドライバ104は、制御部101からのLDバイアス調整信号に基づいて、変調信号用ドライバアンプ103が出力するアナログ送信電気信号に、最適なバイアス(直流成分)を付加する。
そして、直接変調レーザ202は、上述のバイアス制御されたアナログ送信電気信号に基づいて、光強度変調された多値強度変調の光信号を光伝送系である光ファイバ107に出力する。
以上の図1または図2の構成を有する多値強度変調システムの動作について、以下に詳細に説明する。
まず、多値強度変調システムの一般的な動作と課題について説明し、その後に、本実施形態の詳細動作について説明する。
図3は、4値の多値強度変調(1チャネル分)の例を示す図である。
送信器側では、図3の301として示されるように、まず、制御部101が、入力してくる送信されるデジタル信号を2ビットずつのシンボル列に区切る。次に、制御部101が、シンボル列「00」「01」「10」「11」をそれぞれ、各送信多値階調レベルi=0、1、2、3に変換する。さらに、制御部101が、多値階調レベルi=0、1、2、3をそれぞれ、DAC群102内の1つのDACへの入力値となる4値の各出力レベル値OL0 、OL1 、OL2 、OL3 に変換する。この出力レベル値は、DACの分解能によって定まり、例えば8ビットのDACであれば、出力レベル値は、10進表現で0から255までの値のいずれかである。実際には、出力レベル値は例えば00000000から11111111までの値を取り得る2進データとしてDACに入力される。DACは、各出力レベル値をアナログ送信電気信号に変換する。このアナログ送信電気信号に基づいて、光変調器106(図1)または直接変調レーザ202(図2)が多値強度変調された光信号を出力する。
このように、多値強度変調では、例えば8ビット2進コードの各出力レベル値に、複数のシンボル、例えば4値強度変調の場合は2ビットのシンボルを、割り当てることが可能となる。これにより、例えば4値強度変調の場合、10ギガビット/秒(Gbps)の波形で20ギガビット/秒の伝送が可能となる。
受信器側では、図3の302として示されるように、まず、PD108が、光ファイバ107を含む光伝送系から多値強度変調された光信号を受信して、アナログ受信電気信号に変換する。次に、ADC群110内の1つのADCが、受信プリアンプ109を介して入力するアナログ受信電気信号を例えば8ビット2進コードの受信レベル値に変換する。制御部101は、ADCが出力する例えば8ビット2進コードの受信レベル値が、例えば4値の各受信レベル値RL0 、RL1 、RL2 、RL3 のどれに近いかを判定する。制御部101は、判定した各受信レベル値RL0 、RL1 、RL2 、RL3 に対応する各受信多値階調レベルi=0、1、2、3を出力する。そして、制御部101は、出力した各受信多値階調レベルi=0、1、2、3に対応するシンボル列「00」「01」「10」「11」を受信されたデジタル信号として復調出力する。
ここで、送信器側のDAC群102から受信器側のADC群110に至るまでの通信経路上の光デバイスやアナログ電子デバイスが、入出力特性において線形性を有していると仮定する。この場合において、通信経路全体として、送信器側で各送信多値階調レベルi=0、1、2、3に対して例えば8ビット2進コードの各出力レベル値OL0 、OL1 、OL2 、OL3 を均一の間隔でマッピングする。これに対して、図3の300として示される通信経路全体の線形特性上の「○」で囲まれた変換により、受信器側で各受信多値階調レベルi=0、1、2、3にマッピングされる例えば8ビット2進コードの各受信レベル値RL0 、RL1 、RL2 、RL3 も均一の間隔になる。
この場合、光伝送系上を伝送される多値強度変調された光信号波形のアイ開口は、図3の303として示されるように、はっきりとした開口を有するものとなる。
このようにして、送信器側で例えば8ビット2進コードの各出力レベル値OL0 、OL1 、OL2 、OL3 を均一の間隔で出力しながら、受信器側でも例えば8ビット2進コードの各受信レベル値RL0 、RL1 、RL2 、RL3 を均一の間隔で判定すれば、最適な多値強度変調を実現できる。
しかし実際には、上記通信経路上の光デバイスや電子デバイスとしては、線形の入出力特性を有さないものも使用される。
図4(a)は、図1の光変調器106として使用される可能性のある、0、1の2値のNRZ信号用電界吸収型変調器(EA変調器)の制御電圧対出力光パワー減衰量の特性例を示す図である。また、図4(b)は、図1の直接変調レーザ202として使用される可能性のある、一般的な直接変調レーザ(DML)の電流対出力光パワーの特性例を示す図である。
通常、制御回路からは、EA変調器の制御電圧もしくはDMLの駆動電流を制御することで、出力パワーを制御し、その結果、ON(オン)状態とOFF(オフ)状態を作り出し、光強度の差を利用して2値の強度変調をかけることが可能となる。しかし実際には、図4(a)のプロット「◆」または図4(b)の破線楕円で囲まれた部分として示されるように、制御電圧またはLD駆動電流に対する出力光パワーの変化の割合が直線ではなく、曲線を描いている。従って、横軸基準で、各送信多値レベル値に対して図1のDAC群102内のDACへ入力される8ビットの出力レベル値を均等に割り振って変調をかけた場合、縦軸である出力光パワーは線形に変化しない。つまり、あるシンボル同士が狭くなることもあれば、広くなることもある。その結果、多値レベルの違いで伝送特性に差が生じてしまう。
同様に、多値強度変調光受信部である図1または図2のPD108にも、非線形性が存在する。図5(a)および(b)は、市販されているPDの特性例を示す図である。なお、図5(a)は、横軸がdBmの対数であるため、縦軸も対数表示となっている。PDの入出力特性が、入力された光パワーに対して線形性を有すればよいが、実際は光入力パワーが弱い部分や強い部分において出力電圧が飽和する特性を示したり、直線ではない曲がった特性を示す。比較的、線形性(リニアリティ)の高いPDでも、受信光レベル、暗電流、バイアス電圧、温度等に依存し、出力電圧は線形ではなくなる。つまり、線形にマッピングされた理想的な光信号を受信しても、図1または図2のPD108において多値強度変調信号の多値間のSNRを一定に保つことは難しい。
さらに、図1または図2の変調信号用ドライバアンプ103や受信プリアンプ109においても、入力電圧に対し出力電圧を完全に線形に保つことは難しい。図6(a)は、変調信号用ドライバアンプ103に使用される可能性のある電子デバイスの入力電圧対出力電圧の特性例を示す図である。また、図6(b)は、受信プリアンプ109に使用される可能性のある電子デバイスの入力電圧対全高調波歪の特性例を示す図である。これらの図からわかるように、入力電圧の強弱によって入出力特性が曲線となる領域(例えばVg=0.8VまたはVg=2.0Vの特性)が存在する。比較的線形性の高いドライバアンプでも、入力信号周波数、入力電圧、ゲインに依存して非線形性が現れ、出力は高調波歪み成分を含み、線形ではなくなる。
そのほか、光ファイバ107を含む光通信路自体にも、非線形が存在する。
NRZ(None Return Zero)やRZ(Return Zero)のような2値強度変調ではそれほど問題にならなかったが、多値強度変調の場合、上述のように、受信光強度全域におけるリニアリティが重要となる。
これらの光デバイスや電子デバイスの入出力特性の非線形性に対し補償動作が行われなければ、送信器側から受信器側までの通信経路上に介在する光デバイスおよび電子デバイスの非線形特性の混在によって、0、1の間の中間レベルの線形性は保たれずに崩れてしまう。その関係がくずれた状態で多値強度変調が行われると、ADC群110が出力する8ビットの受信レベル値として観測される光信号波形のアイ開口は、図7のように、アイが開く部分と潰れてしまう部分が混在してしまう。この結果、8ビットの受信レベル値から例えば4値の送信多値階調レベル値への変換において、均一の間隔で判定することができなくなり、シンボル間で一様な伝送特性を確保できなくなる。
この結果、例えば図8(a)に示されるように送信器側で送信した変調信号に対して受信器側で受信した変調信号は、図8(b)の破線波形として期待される図8(a)と同じ波形ではなくなり、実線波形として示される波形のように歪んでしまう。この結果、システムのBER(ビットエラーレート)またはSNR(信号対雑音比)の悪化を招いてしまう。
そこで、以下に説明する各実施形態では、制御部101が、送信器側から受信器側までの通信経路上に介在する光デバイスや電子デバイスに起因する中間の出力レベルの非線形特性を補償する動作を実行する。
そのために、制御部101は、送信器側の機能として、多値強度変調の多値階調レベルごとの出力レベル値を設定する多値レベル設定部を備える。また、制御部101は、次のようなデータ送信部を備える。データ送信部は、送信されるデジタル信号を例えば2ビット(4値)または3ビット(8値)の送信多値階調レベルに変換し、多値レベル設定部を参照して送信多値階調レベルに対応する例えば8ビット2進コードの出力レベル値を生成してDAC群102に出力する。
また、制御部101は、受信器側の機能として、ADC群110が出力する例えば8ビット2進コードの受信レベル値が所望の受信状態になるように、多値レベル設定部が設定する多値階調レベルごとの出力レベル値を更新する出力レベル値更新部を備える。
図9は、上述の制御部101の機能を実現するための、第1の実施形態に係る制御部101の構成例を示すブロック図である。
データ変換&生成部(データ変換部)901は、送信されるデジタル信号を例えば2ビットまたは3ビットずつに区切って、多値強度変調の複数の多値階調レベルのうちの1つである送信多値階調レベルiに変換し生成する。
多値レベル設定テーブル(多値レベル設定部)902には、例えば2ビットまたは3ビットの多値階調レベルごとの例えば8ビット2進コードの出力レベル値が設定される。
データ送信部903は、多値レベル設定テーブル902を参照して、データ変換&生成部901が生成した例えば2ビットまたは3ビットの送信多値階調レベルに対応する例えば8ビット2進コードの出力レベル値を生成し、出力する。
多値レベル判定部904は、ADC群110内のADCが出力する例えば8ビット2進コードの受信レベル値RLが例えば2値(4段階)または3値(8段階)のどの多値階調レベルに対応するかを判定して例えば2ビットまたは3ビットの受信多値階調レベルiを出力する。このとき、多値レベル判定部904は、多値レベル判定テーブル905に記憶されている多値階調レベルごとの閾値に基づいて、上記判定を行う。
データ受信&変換部(データ受信部)906は、多値レベル判定部904が出力する受信多値階調レベルiに対応する例えば2ビットまたは3ビットのシンボル列に変換し、そのシンボル列を復調されたデジタル信号として受信、出力する。
不均等マッピング処理部(出力レベル値更新部)910は、受信多値階調レベルの隣接するシンボル間の受信レベル値の間隔が均一になるように、多値レベル設定テーブル902に設定される多値階調レベル(送信多値階調レベル)ごとの出力レベル値を更新する。このとき、不均等マッピング処理部910は、データ送信部903を制御するとともに、多値レベル判定部904を参照し、多値レベル判定テーブル905の設定内容を更新する。
送信側アンプゲイン調整部907は、図1または図2の変調信号用ドライバアンプ103を制御して、後述する光・電気部品の初期化(最適化)処理の実行時に、DACから出力されるアナログ送信電気信号のゲインを最適な値に調整する。
同様に、受信側アンプゲイン調整部908は、図1または図2の受信プリアンプ109を制御して、後述する光・電気部品の初期化(最適化)処理の実行時に、PD108から出力されるアナログ受信電気信号のゲインを最適な値に調整する。
LDバイアス調整部909は、図1または図2のLD bias ドライバ104に、LDバイアス調整信号912を供給する。後述の光・電気部品の初期化(最適化)処理の実行時に、LDバイアス調整信号912によって、LD bias ドライバ104からLD105(図1の場合)またはBias−T201(図2の場合)に、最適なバイアスが付加される。
データ記憶部911は、多値レベル判定テーブル905、不均等マッピング処理部910、送信側アンプゲイン調整部907、受信側アンプゲイン調整部908、およびLDバイアス調整部909に、各種設定パラメータの初期値等を供給する。
図9の構成を有する制御部101は、例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ)に実装される。この場合、901、903、904、906から910の各機能部は、DSPのプロセッサが、DSP内のROMに記憶された例えばファームウェアの各制御プログラムをDSP内のRAMに読み出して実行する動作である。また、902と905のテーブルおよび911の記憶部は、DSP内のRAMまたはROM上に構成される。あるいは、図9の構成を有する制御部101は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを用いたハードウェアによって構成されてもよい。
図10は、図9の構成を有する第1の実施形態に係る制御部101の動作説明図である。
従来は、横軸基準で、各送信多値階調レベル値iに対応する送信器側の出力レベル値OLiが均一の間隔になるように、送信多値階調レベルiに対応するシンボルを出力レベル値OLi にマッピングしていた。ここで、0≦i≦N−1で、Nは階調数で例えばN=8である。N=8の場合、データ変換&生成部901が送信されるデジタル信号から生成するシンボル列は3ビットの「000」〜「111」の値をとる。この結果、縦軸の受信器側の受信レベル値を観測した場合に、各受信多値階調レベルiに対応する受信レベル値RLi 間の間隔が不均等になってしまった。
そこで、第1の実施形態に係る制御部101は、図10に示されるように、縦軸基準の受信レベル値RLで均等に割り振りを行う。各受信多値階調レベルiに対応してADC群110のADCが出力する各受信レベル値RLi 間の間隔が均一の間隔になるように、つまりシンボル間の距離(SNRに対応)が一定になるようにされる。これを実現するために、制御部101内の不均等マッピング処理部910は、送信器側の処理において、データ変換&生成部901が生成する例えば3ビットの送信多値階調レベルiを、図10に示されるように、横路上で不均等な8ビットの出力レベル値OLi にマッピングする。
第1の実施形態に係る図9の構成を有する制御部101は、システムの運用開始前にキャリブレーション処理としてこの不均等マッピング処理を実行する。これによって、DAC群102からADC群110までの間の通信経路上で様々な非線形性を持つ光デバイスおよび電子デバイスが使用された場合であっても、受信時のシンボル間距離(SNRに対応)を一定に保つことが可能となる。
第1の実施形態に係る図9の制御部101は、上述の不均等マッピング処理を実行する前準備処理として、光・電気部品の初期化(最適化)処理を実行する。これは、制御部101内のLDバイアス調整部909、送信側アンプゲイン調整部907、および受信側アンプゲイン調整部908が中心となって、連携して実行する。
図11(a)は送信した変調信号の波形例、図11(b)は光・電気部品の初期化(最適化)処理によるゲイン調整前後の受信した変調信号の波形例を、それぞれ示す図である。
DAC群102内のDACとADC群110内のADCは、基本的に出力電圧レンジ、入力電圧レンジが固定で、DACとADC内でのSN比を高める目的で、可能な限りフルレンジで動作することが望ましい。そこで、光・電気部品の初期化(最適化)処理では、送信器側で、LDバイアス調整部909および送信側アンプゲイン調整部907が、図1または図2のLD bias ドライバ104および変調信号用ドライバアンプ103を、それぞれ制御する。また、受信器側で、受信側アンプゲイン調整部908が、図1または図2の受信プリアンプ109を制御する。これにより、図11(b)の受信した変調信号において、ゲイン調整前の破線で示される波形が、ゲイン調整後の実線で示される波形に振幅調整され、図11(a)の送信した変調信号の波形とレンジが合わせられる。
図12は、図9の制御部101が実行する光・電気部品の初期化(最適化)処理の例を示すフローチャートである。
まず、制御部101の電源が投入され、制御部101および図1または図2に示される各デバイスの初期化が行われ、使用可能な状態に設定される。また、データ記憶部911から、各初期値が読み出される。各初期値は、多値レベル設定テーブル902、多値レベル判定テーブル905、送信側アンプゲイン調整部907、受信側アンプゲイン調整部908、LDバイアス調整部909、不均等マッピング処理部910に設定される(以上、ステップS1201)。
次に、LDバイアス調整部909が、図1または図2のLD bias ドライバ104にLDバイアス調整信号912を送信する。これにより、LD bias ドライバ104からLD105(図1)またはBias−T201(図2)に、所定のバイアス電流が印加される。また、送信側アンプゲイン調整部907および受信側アンプゲイン調整部908がそれぞれ、図1または図2の変調信号用ドライバアンプ103および受信プリアンプ109に、それぞれ所定の増幅倍率を設定する(以上、ステップS1202)。
事前に取得済の「PD入力パワー対受信プリアンプ出力(ADC入力電圧)」の関係が、データ記憶部911から多値レベル判定部904に読み出され、PD入力パワーが所望値になるときの受信プリアンプ出力電圧が目標出力値に設定される(ステップS1203)。
多値レベル判定部904が、ADC群110内のADCが出力する受信レベル値をモニタしながら、受信プリアンプ109の出力電圧がステップS1203で設定された目標出力値となるように、次の処理が実行される。送信側アンプゲイン調整部907が、変調信号用ドライバアンプ103へゲイン調整信号を送り、受信器側のPD108への入力光パワーを調整する(ステップS1204)。
多値レベル判定部904は、受信プリアンプ109の出力電圧から目標出力値を減算した絶対値が、誤差範囲(ΔP)以内になったか否かを判定する(ステップS1205)。
ステップS1205の判定がNOならば、多値レベル判定部904は、ステップS1204の処理を繰り返す。
ステップS1205がYESなら、多値レベル判定部904が、ADC群110内のADCが出力する受信レベル値をモニタしながら、受信プリアンプ109が出力するアナログ受信電気信号の振幅が所定の範囲になるように、次の処理が実行される。受信側アンプゲイン調整部908が受信プリアンプ109に対して固定していた増幅率を調整する(ステップS1206)。
多値レベル判定部904は、ADCの入力振幅から目標振幅を減算した絶対値が、誤差範囲(ΔW)以内になったか否かを判定する(ステップS1207)。
ステップS1207の判定がNOならば、多値レベル判定部904は、ステップS1206の処理を繰り返す。
ステップS1207がYESになったら、制御部101は、光・電気部品の初期化(最適化)処理を終了する。
以上の処理により、図1または図2において、受信プリアンプ109からADC群110内のADCに入力するアナログ受信電気信号は、ADCの最適な入力レベルの範囲を保つことが可能となる。
図13は、図9の不均等マッピング処理部910が実行する不均等マッピング処理におけるデータ取得逐次処理の例を示すフローチャートである。
この処理では、不均等マッピング処理部910は、データ送信部903にステップ状に変化する出力レベル値を逐次送信させる。次に、不均等マッピング処理部910は、多値レベル判定部904に、ADC群110のADCに、逐次送信された出力レベル値ごとの受信レベル値を測定させる。
まず、不均等マッピング処理部910は、図12の光・電気部品の初期化(最適化)処理が完了しているか否かを判定する(ステップS1301)。
上記処理が完了しておらずステップS1301の判定がNOならば、図12の光・電気部品の初期化(最適化)処理を実行する(ステップ1302)。
ステップS1301の判定がYESまたはステップS1302の処理の後、不均等マッピング処理部910は、DACに供給する出力レベル値を最少ステップ(1デジット)単位で変化させるためのカウンタ変数kを0に初期値設定する(ステップS1303)。
その後、不均等マッピング処理部910は、データ送信部903に対して、kデジットに対応する2進データの例えば8ビット2進コードの出力レベル値をDACに出力させる(ステップS1304)。
不均等マッピング処理部910は、一定時間ウェイト(待機)した後、多値レベル判定部904を介して、上記出力レベル値に対応する受信レベル値を取得し、記憶する(ステップS1305)。
不均等マッピング処理部910は、カウンタ変数kを+1インクリメントする(ステップS1306)。なお、もしDACに供給する出力レベル値を1デジット単位ではなく1<αであるαデジット単位で変化させたい場合には、不均等マッピング処理部910は、カウンタ変数kを+αインクリメントする。
不均等マッピング処理部910は、カウンタ変数kの値がnビットDACの最大入力値2n −1以下であるか否かを判定する(ステップS1307)。例えば、n=8であれば、最大入力値は255である。
ステップS1307の判定がYESならば、不均等マッピング処理部910は、ステップS1304の処理に戻って、次のkデジット目の出力レベル値の取得と、対応する受信レベル値の取得(ステップS1305)を繰り返し実行する。
ステップS1307の判定がNOになったら、不均等マッピング処理部910は、図13のフローチャートで例示されるデータ取得逐次処理を終了する。
図14は、不均等マッピング処理部910が、上述のデータ取得逐次処理に続けて実行するDAC値の検索処理の例を示すフローチャートである。
不均等マッピング処理部910は、データ取得逐次処理において取得した受信レベル値から、実際に使用していたADCが出力する受信レベル値の使用範囲の最大値と最小値を取得する(ステップS1401)。
不均等マッピング処理部910は、各初期値の設定を行う。まず、不均等マッピング処理部910は、多値階調レベルを指定する変数iに最低階調レベルである0を設定する。次に、不均等マッピング処理部910は、次式により、各多値階調レベル(受信多値階調レベル)iに対応する各受信レベル値の均一の間隔値である各階調間差Δlevelを計算する。
各階調間差Δlevel=|ADC使用範囲の最大値−最小値|
/(多値強度変調の階調数−1) ・・・(1)
さらに、不均等マッピング処理部910は、現在の多値階調レベル(受信多値階調レベル)iにおける受信レベル値levelに、現在の最低階調値i=0に対応するADC使用範囲の最小値(通常、0レベル)をセットする(以上、ステップS1402)。
不均等マッピング処理部910は、現在の多値階調レベル(受信多値階調レベル)iに対応する受信レベル値levelが多値レベル判定部904で得られたときにデータ送信部903で設定された出力レベル値を検索する。そして、不均等マッピング処理部910は、得られた出力レベル値を、現在の多値階調レベル(送信多値階調レベル)iに対応する出力レベル値“DACSET_level_i”として、多値レベル設定テーブル902に設定する(以上、ステップS1403)。
不均等マッピング処理部910は、次の多値階調レベルへのインクリメントの処理を実行する。不均等マッピング処理部910は、現在の多値階調レベルを示す変数iを+1インクリメントする。不均等マッピング処理部910は、現在の多値階調レベル(受信多値階調レベル)iに対応する受信レベル値levelを、均一の各階調間差Δlevelだけインクリメントする(以上、ステップS1404)。
不均等マッピング処理部910は、インクリメントされた現在の多値階調レベルiが多値強度変調の階調数以下であるか否かを判定する(ステップS1405)。
ステップS1405の判定がYESならば、不均等マッピング処理部910は、ステップS1403の処理に戻り、次の多値階調レベル(送信多値階調レベル)iに対応する出力レベル値を検索する処理を繰り返す。
ステップS1405の判定がNOになったら、不均等マッピング処理部910は、DAC値の検索処理を終了し、多値レベル設定テーブル902の更新を完了する。これ以後、データ送信部903は、データ変換&生成部901が出力する送信多値階調レベルに対応する更新された出力レベル値を多値レベル設定テーブル902から読み出して、DACに出力する。
なお、不均等マッピング処理部910は、各多値階調レベル(受信多値階調レベル)iごとに求まった受信レベル値levelを判別するための閾値(例えば隣接する受信レベル値level間の中間値)を、多値レベル判定テーブル905に設定する。これ以後、多値レベル判定部904は、ADCが出力する受信レベル値が、多値レベル判定テーブル905に設定されているどの閾値間に入るかを判定し、受信多値階調レベルを判定する。
上述の第1の実施形態に係る制御部101は、ノイズはどの多値階調レベルにおいても均等に存在すると仮定し、ADCの使用範囲の最大値と最小値を均等にビットで割振った場合のDAC値の検索処理を示すものである。
図15は、8ビット分解能のDACとADCを使用した場合の上述したDAC値の検索処理の動作例を示す図である。ADCの使用範囲の最大値を233、最小値を23、多値変調の階調数を8とする。
この場合まず、各階調間差Δlevelは、前述した(1)式より、次のように計算される。
各階調間差Δlevel=|233−23|/(8−1)=30
つまり、30デジットが各階調間差Δlevelとなる。今、ADCの使用範囲の最小値が23なので、各多値階調レベル(受信多値階調レベル)iごとの受信レベル値levelは、次のように算出される。
level_0=23+(30×0)=23
level_1=23+(30×1)=53
level_2=23+(30×2)=83
level_3=23+(30×3)=113
level_4=23+(30×4)=143
level_5=23+(30×5)=173
level_6=23+(30×6)=203
level_7=23+(30×7)=233
続いて、各受信レベル値levelが得られたときの出力レベル値(DACSET_level_i)がそれぞれ検索される。前述したデータ取得逐次処理で得られた出力レベル値対受信レベル値の記憶内容から、上記の各受信レベル値levelに対応する出力レベル値を検索した結果、10進表現で以下のような結果になったとする。
DACSET_level_0=14
DACSET_level_1=24
DACSET_level_2=49
DACSET_level_3=78
DACSET_level_4=110
DACSET_level_5=149
DACSET_level_6=192
DACSET_level_7=238
これが受信器側のADCでみたときに、各多値階調レベルに対応する受信レベル値の間隔が均等になる送信器側の出力レベル値となる。この出力レベル値の2進データによって多値レベル設定テーブル902が更新され、これ以降、データ送信部903は、各多値階調レベルに対応する出力レベル値を出力する際は、この多値レベル設定テーブル902の設定値を用いる。もし1回で精度が得られない場合は、上記処理を複数回繰り返してフィードバックを行い、多値レベル設定テーブル902を徐々に更新していくように制御してもよい。
上述した第1の実施形態に係る制御部101の構成は、受信器側での各受信多値階調レベルに対応する各受信レベル値levelの差を均等に割り振ることにより、通信路上の非線形性を補償するものである。
この補償方式と併用して、あるいは排他的に、厳密にBER(ビットエラーレート)やSNR(信号対雑音比)を、受信器側で各受信多値階調レベルごとに測定し、全てのBERまたはSNRが一定範囲内に入るようにフィードバック制御することも可能である。
図16は、第2の実施形態に係る制御部101の構成例を示す図であり、BERを測定して非線形性を補償する構成を示している。
図16の構成で、図9の各部と同じ動作をする部分には、同じ参照番号を付してある。第2の実施形態に係る図16の構成が、第1の実施形態に係る図9の構成と異なる点は、計測用データ生成&BER測定部1601が追加された点である。なお、図16の構成においても、不均等マッピング処理部910が実装されている。この場合例えば、システムの稼働開始時または定期的なメインテナンス時に不均等マッピング処理部910による非線形性の補償処理を実行し、運用中随時のタイミングで計測用データ生成&BER測定部1601による非線形性の補償処理を実行してよい。
図17は、BERを用いたマッピング処理の例を示すフローチャートである。以下、この処理の説明においては、図16の制御部101の構成を参照する。
まず、制御部101は、図12のフローチャートで例示した光・電気部品の初期化(最適化)処理を実行する(ステップS1701)。
その後、データ記憶部911から多値レベル設定テーブル902へ、送信多値階調レベルからの出力レベル値へのマッピングの初期値が設定される(ステップS1702)。
計測用データ生成&BER測定部1601が、データ変換&生成部901を介して、一定量のデータを送信する(ステップS1703)。
計測用データ生成&BER測定部1601が、ステップS1703による送信データ列に対して、受信器側のデータ受信&変換部(データ受信部)906で受信されたデータ列を取得する(ステップS1704)。
計測用データ生成&BER測定部1601が、ステップS1704で取得した受信データ列に基づいて、各多値階調レベル(受信多値階調レベル)別のBERを測定する(ステップS1705)。
計測用データ生成&BER測定部1601は、全ての多値階調レベルiに対して、多値階調レベルiのBERと全ての多値階調レベルiのBERの平均値との差の絶対値が、一定範囲(ΔBER)以内になったか否かを判定する(ステップS1706)。
ステップS1706の判定がNOならば、計測用データ生成&BER測定部1601は、多値レベル設定テーブル902での各送信多値階調レベルごとの出力レベル値を調整する(ステップS1707)。例えば、各送信多値階調レベルごとの出力レベル値が、所定の順番で、一定量ずつ、増減させられる。その後、計測用データ生成&BER測定部1601は、ステップS1703の処理に戻って、BERの測定と判定を繰り返す。
ステップS1706の判定がYESになったら、計測用データ生成&BER測定部1601は、多値レベル設定テーブル902で調整後の出力レベル値を、データ記憶部911に保存する(ステップS1708)。その後、計測用データ生成&BER測定部1601は、図17のフローチャートで例示されるBERを用いたマッピング処理を終了する。
図18は、第3の実施形態に係る制御部101の構成例を示す図であり、SNRを測定して非線形性を補償する構成を示している。
図18の構成で、図9の各部と同じ動作をする部分には、同じ参照番号を付してある。第3の実施形態に係る図18の構成が、第1の実施形態に係る図9の構成と異なる点は、計測用データ生成&SNR測定部1801が追加された点である。なお、図18の構成においても、不均等マッピング処理部910が実装されている。この場合例えば、システムの稼働開始時または定期的なメインテナンス時に不均等マッピング処理部910による非線形性の補償処理を実行し、運用中随時のタイミングで計測用データ生成&SNR測定部1801による非線形性の補償処理を実行してよい。
図19は、SNRを用いたマッピング処理の例を示すフローチャートである。以下、この処理の説明においては、図18の制御部101の構成を参照する。
まず、制御部101は、図12のフローチャートで例示した光・電気部品の初期化(最適化)処理を実行する(ステップS1901)。
その後、データ記憶部911から多値レベル設定テーブル902へ、送信多値階調レベルからの出力レベル値へのマッピングの初期値が設定される(ステップS1902)。
計測用データ生成&SNR測定部1801が、データ変換&生成部901を介して、データ送信を開始する(ステップS1903)。
計測用データ生成&SNR測定部1801が、ステップS1803による送信データ列に対する受信レベル値を、多値レベル判定部904から取得する(ステップS1904)。なお、第1の実施形態の場合と異なり、多値レベル判定部904では各受信多値階調レベルの判定は行わず、生の受信レベル値を取得する。
計測用データ生成&SNR測定部1801が、ステップS1904で取得した受信レベル値levelに基づいて、次式により、各多値階調レベル(受信多値階調レベル)別のSNRを測定する(ステップS1905)。
多値階調レベルiの階調間差(SNR)=
|多値階調レベルi+1での受信レベル値−多値階調レベルiでの受信レベル値|
・・・(2)
計測用データ生成&SNR測定部1801は、全ての多値階調レベルiに対して、多値階調レベルiのSNRと全ての多値階調レベルiのSNRの平均値との差の絶対値が、一定範囲(ΔSNR)以内になったか否かを判定する(ステップS1906)。
ステップS1906の判定がNOならば、計測用データ生成&SNR測定部1801は、多値レベル設定テーブル902での各送信多値階調レベルごとの出力レベル値を調整する(ステップS1907)。例えば、各送信多値階調レベルごとの出力レベル値が、所定の順番で、一定量ずつ、増減させられる。その後、計測用データ生成&SNR測定部1801は、ステップS1903の処理に戻って、SNRの測定と判定を繰り返す。
ステップS1906の判定がYESになったら、計測用データ生成&SNR測定部1801は、データ送信を停止する。そして、計測用データ生成&SNR測定部1801は、多値レベル設定テーブル902で調整後の出力レベル値を、データ記憶部911に保存する(以上、ステップS1908)。その後、計測用データ生成&SNR測定部1801は、図19のフローチャートで例示されるSNRを用いたマッピング処理を終了する。
図20は、SNRを用いたマッピング処理の動作例を示す説明図である。
受信後の各多値階調レベル(受信多値階調レベル)ごとの受信レベル値の差(=SNR)が各多値階調レベルで一定となるように、各多値階調レベルに対応する受信レベル値の間隔が設定される。つまり、現在の多値階調レベルi(たとえば、8階調の場合、iは0〜7のいずれか)に対して、階調間差(SNR)は、前述した(2)式に従って、図20に示されるように算出される。
そして、この階調間差が、全ての多値階調レベルで等しくなるように、出力レベル値“DACSET_level_i”l_i”が設定される。
以上説明した第2または第3の実施形態に係る制御部101の構成により、システム稼働時には、不均等マッピング処理により非線形性の補償を行い、運用時にはBERまたはSNRを用いたマッピング処理により非線形性の補償を行うことができる。
図9、図16、図18では省略しているが、制御部101は、DAC群102内の4チャネルのDACおよびADC群110内の4チャネルのADCに対応して、4チャネル分の信号処理を並列に実行する機能として構成してよい。
以上説明した第1〜第3の実施形態に係る制御部101により、システム上の様々なデバイスに起因する中間の出力レベルの非線形性を補償することが可能な、信頼性の高い多値強度変復調システムを実現することが可能となる。
以上の各実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
出力レベル値をアナログ送信電気信号に変換するデジタル−アナログ変換部と、
前記アナログ送信電気信号に基づいて多値強度変調された光信号を光伝送系に送信する多値強度変調光送信部と、
前記光伝送系から前記多値強度変調された光信号を受信してアナログ受信電気信号に変換する多値強度変調光受信部と、
前記アナログ受信電気信号を受信レベル値に変換するアナログ−デジタル変換部と、
送信されるデジタル信号がマッピングされる多値強度変調の複数の多値階調レベルのうちの1つである送信多値階調レベルを前記受信レベル値が所望の受信状態になるように前記出力レベル値に変換して出力し、前記受信レベル値から判定される受信多値階調レベルに対応するデジタル信号を受信する制御部と、
を備えることを特徴とする多値強度変復調システム。
(付記2)
前記制御部は、
前記送信されるデジタル信号を前記送信多値階調レベルに変換するデータ変換部と、
前記多値階調レベルごとの出力レベル値を設定する多値レベル設定部と、
前記多値レベル設定部を参照して前記送信多値階調レベルに対応する出力レベル値を生成し出力するデータ送信部と、
前記受信レベル値がどの前記多値階調レベルに対応するかを判定して受信多値階調レベルを出力する多値レベル判定部と、
前記受信多値階調レベルに対応するデジタル信号を受信するデータ受信部と、
前記受信レベル値が所望の受信状態になるように、前記多値レベル設定部が設定する前記多値階調レベルごとの出力レベル値を更新する出力レベル値更新部と、
を備えることを特徴とする付記1に記載の多値強度変復調システム。
(付記3)
前記出力レベル値更新部は、前記受信多値階調レベルの隣接するシンボル間の前記受信レベル値の間隔が均一になるように、前記多値レベル設定部が設定する前記多値階調レベルごとの出力レベル値を更新する、
ことを特徴とする付記2に記載の多値強度変復調システム。
(付記4)
前記出力レベル値更新部は、
前記データ送信部にステップ状に変化する前記出力レベル値を逐次送信させ、前記アナログ−デジタル変換部に前記逐次送信された前記出力レベル値ごとの前記受信レベル値を測定させるデータ取得逐次処理と、
前記データ取得逐次処理により前記アナログ−デジタル変換部が出力した前記受信レベル値の最大値と最小値の範囲を前記多値階調レベルの階調数に基づいて均等に分割して前記多値階調レベルごとの受信レベル値を得て、前記データ取得逐次処理において当該多値階調レベルごとの受信レベル値が出力されたときの前記出力レベル値を検索し、前記多値レベル設定部に設定される当該多値階調レベルごとの出力レベル値を当該検索された出力レベル値によって更新する出力レベル値検索処理と、
を実行することを特徴とする付記3に記載の多値強度変復調システム。
(付記5)
前記出力レベル値更新部は、前記データ受信部が受信するデジタル信号の前記多値階調レベル間での符号誤り率が等しくなるように、前記前記多値レベル設定部が設定する前記多値階調レベルごとの出力レベル値を更新する、
ことを特徴とする付記2に記載の多値強度変復調システム。
(付記6)
前記出力レベル値更新部は、前記アナログ−デジタル変換部が受信する受信レベル値の前記多値階調レベル間での信号対雑音比が等しくなるように、前記前記多値レベル設定部が設定する前記多値階調レベルごとの出力レベル値を更新する、
ことを特徴とする付記2に記載の多値強度変復調システム。
(付記7)
前記多値強度変調光送信部は、光源と、前記アナログ送信電気信号に基づいて前記光源からの光に光強度変調をかけて前記光信号を前記光伝送系に出力する光変調器と、
を備えることを特徴とする付記1ないし6のいずれかに記載の多値強度変復調システム。
(付記8)
前記多値強度変調光送信部は、前記アナログ送信電気信号を前記光変調器への制御信号に変換する駆動回路をさらに備える、
ことを特徴とする付記7に記載の多値強度変復調システム。
(付記9)
前記多値強度変調光送信部は、前記アナログ送信電気信号に基づいて光強度変調された前記光信号を前記光伝送系に出力する直接変調光源を備える、
ことを特徴とする付記1ないし6のいずれかに記載の多値強度変復調システム。
(付記10)
前記多値強度変調光送信部は、前記アナログ送信電気信号を前記直接変調光源への制御信号に変換する駆動回路をさらに備える、
ことを特徴とする付記9に記載の多値強度変復調システム。
(付記11)
前記制御部は、前記デジタル−アナログ変換部から出力される前記アナログ送信電気信号のゲイン、前記多値強度変調光受信部から出力される前記アナログ受信電気信号のゲイン、または前記多値強度変調光送信部における光源のバイアス値のいずれか1つ以上を、前記受信多値階調レベルが所望の受信状態になるように制御する調整部をさらに備える、
ことを特徴とする付記1ないし10のいずれかに記載の多値強度変復調システム。
(付記12)
出力レベル値をアナログ送信電気信号に変換するデジタル−アナログ変換処理と、
前記アナログ送信電気信号に基づいて多値強度変調された光信号を光伝送系に送信する多値強度変調光送信処理と、
前記光伝送系から前記多値強度変調された光信号を受信してアナログ受信電気信号に変換する多値強度変調光受信処理と、
前記アナログ受信電気信号を受信レベル値に変換するアナログ−デジタル変換処理と、
送信されるデジタル信号がマッピングされる多値強度変調の複数の多値階調レベルのうちの1つである送信多値階調レベルを前記受信レベル値が所望の受信状態になるように前記出力レベル値に変換して出力し、前記受信レベル値から判定される受信多値階調レベルに対応するデジタル信号を受信する制御処理と、
を実行することを特徴とする多値強度変復調方法。

101 制御部
102 DAC(デジタル−アナログコンバータ)群
103 変調信号用ドライバアンプ
104 LD bias ドライバ
105 LD(レーザダイオード)
106 光変調器
107 光ファイバ
108 PD
109 受信プリアンプ
110 ADC(アナログ−デジタルコンバータ)群
201 Bias−T(バイアス供給回路)
202 直接変調レーザ
901 データ変換&生成部
902 多値レベル設定テーブル
903 データ送信部
904 多値レベル判定部
905 多値レベル判定テーブル
906 データ受信&変換部
907 送信側アンプゲイン調整部
908 受信側アンプゲイン調整部
909 LDバイアス調整部
910 不均等マッピング処理部
911 データ記憶部
912 LDバイアス調整信号
1601 計測用データ生成&BER測定部
1801 計測用データ生成&SNR測定部

Claims (12)

  1. 出力レベル値をアナログ送信電気信号に変換するデジタル−アナログ変換部と、
    前記アナログ送信電気信号に基づいて多値強度変調された光信号を光伝送系に送信する多値強度変調光送信部と、
    前記光伝送系から前記多値強度変調された光信号を受信してアナログ受信電気信号に変換する多値強度変調光受信部と、
    前記アナログ受信電気信号を受信レベル値に変換するアナログ−デジタル変換部と、
    送信されるデジタル信号がマッピングされる多値強度変調の複数の多値階調レベルのうちの1つである送信多値階調レベルを前記受信レベル値が所望の受信状態になるように前記出力レベル値に変換して出力し、前記受信レベル値から判定される受信多値階調レベルに対応するデジタル信号を受信する制御部と、
    を備えることを特徴とする多値強度変復調システム。
  2. 前記制御部は、
    前記送信されるデジタル信号を前記送信多値階調レベルに変換するデータ変換部と、
    前記多値階調レベルごとの出力レベル値を設定する多値レベル設定部と、
    前記多値レベル設定部を参照して前記送信多値階調レベルに対応する出力レベル値を生成し出力するデータ送信部と、
    前記受信レベル値がどの前記多値階調レベルに対応するかを判定して受信多値階調レベルを出力する多値レベル判定部と、
    前記受信多値階調レベルに対応するデジタル信号を受信するデータ受信部と、
    前記受信レベル値が所望の受信状態になるように、前記多値レベル設定部が設定する前記多値階調レベルごとの出力レベル値を更新する出力レベル値更新部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の多値強度変復調システム。
  3. 前記出力レベル値更新部は、前記受信多値階調レベルの隣接するシンボル間の前記受信レベル値の間隔が均一になるように、前記多値レベル設定部が設定する前記多値階調レベルごとの出力レベル値を更新する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の多値強度変復調システム。
  4. 前記出力レベル値更新部は、
    前記データ送信部にステップ状に変化する前記出力レベル値を逐次送信させ、前記アナログ−デジタル変換部に前記逐次送信された前記出力レベル値ごとの前記受信レベル値を測定させるデータ取得逐次処理と、
    前記データ取得逐次処理により前記アナログ−デジタル変換部が出力した前記受信レベル値の最大値と最小値の範囲を前記多値階調レベルの階調数に基づいて均等に分割して前記多値階調レベルごとの受信レベル値を得て、前記データ取得逐次処理において当該多値階調レベルごとの受信レベル値が出力されたときの前記出力レベル値を検索し、前記多値レベル設定部に設定される当該多値階調レベルごとの出力レベル値を当該検索された出力レベル値によって更新する出力レベル値検索処理と、
    を実行することを特徴とする請求項3に記載の多値強度変復調システム。
  5. 前記出力レベル値更新部は、前記データ受信部が受信するデジタル信号の前記多値階調レベル間での符号誤り率が等しくなるように、前記前記多値レベル設定部が設定する前記多値階調レベルごとの出力レベル値を更新する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の多値強度変復調システム。
  6. 前記出力レベル値更新部は、前記アナログ−デジタル変換部が受信する受信レベル値の前記多値階調レベル間での信号対雑音比が等しくなるように、前記前記多値レベル設定部が設定する前記多値階調レベルごとの出力レベル値を更新する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の多値強度変復調システム。
  7. 前記多値強度変調光送信部は、光源と、前記アナログ送信電気信号に基づいて前記光源からの光に光強度変調をかけて前記光信号を前記光伝送系に出力する光変調器と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の多値強度変復調システム。
  8. 前記多値強度変調光送信部は、前記アナログ送信電気信号を前記光変調器への制御信号に変換する駆動回路をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項7に記載の多値強度変復調システム。
  9. 前記多値強度変調光送信部は、前記アナログ送信電気信号に基づいて光強度変調された前記光信号を前記光伝送系に出力する直接変調光源を備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の多値強度変復調システム。
  10. 前記多値強度変調光送信部は、前記アナログ送信電気信号を前記直接変調光源への制御信号に変換する駆動回路をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項9に記載の多値強度変復調システム。
  11. 前記制御部は、前記デジタル−アナログ変換部から出力される前記アナログ送信電気信号のゲイン、前記多値強度変調光受信部から出力される前記アナログ受信電気信号のゲイン、または前記多値強度変調光送信部における光源のバイアス値のいずれか1つ以上を、前記受信多値階調レベルが所望の受信状態になるように制御する調整部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の多値強度変復調システム。
  12. 出力レベル値をアナログ送信電気信号に変換するデジタル−アナログ変換処理と、
    前記アナログ送信電気信号に基づいて多値強度変調された光信号を光伝送系に送信する多値強度変調光送信処理と、
    前記光伝送系から前記多値強度変調された光信号を受信してアナログ受信電気信号に変換する多値強度変調光受信処理と、
    前記アナログ受信電気信号を受信レベル値に変換するアナログ−デジタル変換処理と、
    送信されるデジタル信号がマッピングされる多値強度変調の複数の多値階調レベルのうちの1つである送信多値階調レベルを前記受信レベル値が所望の受信状態になるように前記出力レベル値に変換して出力し、前記受信レベル値から判定される受信多値階調レベルに対応するデジタル信号を受信する制御処理と、
    を実行することを特徴とする多値強度変復調方法。
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