以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における通信システムの構成を示す図である。図1に示す通信システムは、携帯機器1と、端末機器2と、サーバ3とを備える。
携帯機器1は、例えば携帯電話機などの通信装置から構成され、ループアンテナ11を介して近接無線通信を利用して端末機器2と通信するとともに、ネットワーク4を介してサーバ3と通信可能に接続されている。携帯機器1は、端末機器2のパッシブ/アクティブRFIDタグと通信可能なNFC(Near Field Communication)リーダ/ライタを備える機器であればどのような機器であってもよいが、可搬性のある機器がより好ましい。
端末機器2は、例えばテレビ、冷蔵庫、洗濯機及び電子レンジなどの家電機器から構成され、近接無線通信により携帯機器1と通信可能に接続される。なお、端末機器2は、家電機器だけでなく、住設機器、住環境を測定及び検知するセンサなども含めた、家庭内外で使用される電化製品である。端末機器2は、パッシブ/アクティブRFIDタグによってNFCリーダ/ライタと通信可能な機器であればどのような機器であってもよい。端末機器2は、コントローラ201、メインメモリ202、近接無線通信部203及びループアンテナ204を備える。
なお、携帯機器1がNFCリーダ/ライタの代わりにパッシブ/アクティブRFIDタグを備え、端末機器2がパッシブ/アクティブRFIDタグの代わりにNFCリーダ/ライタを備えてもよい。ここでは、携帯機器1は、NFCリーダ/ライタを備え、端末機器2はパッシブ/アクティブRFIDタグを備えるものとして説明する。
コントローラ201は、CPU(中央演算処理装置)等から構成され、近接無線通信部203の動作を制御するとともに、近接無線通信部203を介して受信した情報等に応じてメインメモリ202の動作を制御する。
メインメモリ202には、端末機器2を識別するための端末機器識別情報(製品番号情報)、例えば端末機器2の型番号及びシリアルナンバー等が製造時等に予め記憶される。また、メインメモリ202には、端末機器2の使用履歴及び不具合情報などの内部情報が記憶される。なお、メインメモリ202は、端末機器をサーバのデータベースに登録するために、端末機器のメーカが特定できる情報、製造日が特定できる情報、及び製造工程が特定できる情報などを含むことが好ましい。また、メインメモリ202は、端末機器2の製造メーカ毎に異なるサーバにアクセスするためのサーバ特定情報(例えばURI(Uniform Resource Identifier))を含むことが好ましい。これにより、携帯機器1からサーバ3へ容易にアクセスすることが可能となる。また、URIを端末機器2のメインメモリ202に保持することによって、携帯機器1は、どのような機種であっても、端末機器2に固有のサーバへ、アクセスすることが可能となる。
なお、サーバ3は、端末機器2の製造メーカに固有のサーバや、端末機器2に固有のサーバに限られない。サーバ3は、携帯機器1で起動されるアプリケーションにより特定されてもよい。サーバ3は、ユーザの選択により特定されてもよい。
近接無線通信部203は、ループアンテナ204を介して無線方式により双方向で種々の情報を携帯機器1と送信及び受信する。
ループアンテナ204は、近接無線通信を行うためのアンテナである。本実施の形態では、近接無線通信として、13.56MHz帯を用いるHF(High Frequency)帯域のRFID又はNFCを想定しているが、この周波数帯に限定されることはない。近接無線通信の周波数帯は、90MHz〜1GHzのUHF(Ultra High Frequency)帯であってもよく、2GHz帯を越える周波数帯であってもよい。
図2は、本発明の実施の形態1における携帯機器の外観構成を示す図である。図2(A)は、本発明の実施の形態1における携帯機器の裏面を示す図である。図2(B)は、本発明の実施の形態1における携帯機器の表面を示す図である。図2(C)は、本発明の実施の形態1における携帯機器の側面を示す図である。
図2(A)〜図2(C)に示すように、携帯機器1にはループアンテナ11が内蔵されている。携帯機器1の表面には、表示部12が設けられている。ループアンテナ11の指向方向は、表面から裏面に向かう方向であり、表示部12の表示方向とは反対の方向を向いている。
図3は、本発明の実施の形態1における携帯機器の内部構成を示す図である。図3に示す携帯機器1は、ループアンテナ11、表示部12、システム制御部13、メモリ部14、近接無線通信部15、操作部16、表示制御部17、移動網通信部18、アンテナ19及びスピーカ20を備える。
ループアンテナ11は、携帯機器1に内蔵されており、近接無線通信のための電波を送受信する。ループアンテナ11は、携帯機器1の種類毎に異なる位置に配置される。
表示部12は、携帯機器1を端末機器2に近接させる際の端末機器2に対向する面とは反対の面に設けられ、種々の情報を表示する。なお、ループアンテナ11は、表示部12の表示範囲内(図2(C)において、表示部12に囲まれる範囲内)に配置されることが好ましい。
システム制御部13は、携帯機器1の全体を制御する。システム制御部13は、操作部16によって入力された操作に基づいて、メモリ部14、近接無線通信部15、表示制御部17、移動網通信部18及びスピーカ20を制御する。
メモリ部14は、識別情報記憶部141及び基準画像情報記憶部142を備える。識別情報記憶部141は、携帯機器1の種類を識別するための携帯機器識別情報を記憶する。携帯機器識別情報は、例えば携帯機器1の製品番号、製造番号又はシリアル番号であり、製造時等に予め記憶される。基準画像情報記憶部142は、端末機器2と近接無線通信可能な位置に携帯機器1を案内するための基準画像を含む基準画像情報を記憶する。基準画像情報は、サーバ3から取得され、基準画像情報記憶部142に記憶される。また、基準画像情報は、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報をさらに含む。
図4は、基準画像記憶部に記憶される基準画像情報の一例を示す図である。
図4に示すように、基準画像情報記憶部142は、基準画像と位置補正情報とを含む基準画像情報を、端末機器2の製品番号毎に記憶する。
基準画像情報記憶部142は、表示部12の表示画面の例えば左下を原点とし、原点から水平方向をx軸方向とし、原点から垂直方向をy軸方向とする。基準画像情報記憶部142は、基準画像をx軸方向又はy軸方向にどれだけ移動させたかを表す座標値を位置補正情報として記憶する。なお、座標値は、例えば、表示部12の画素位置である。
基準画像情報記憶部142は、端末機器2の製品番号が指定されていない場合、中央に十字の図形が描かれた基準画像を記憶する。また、基準画像が補正されていない場合、位置補正情報は、x軸方向及びy軸方向ともに0(x0,y0)となる。また、基準画像は、端末機器2の表面に形成された目標マークに連続的に繋がる画像であることが好ましい。例えば、図4において、製品番号「NA−XXX」に対応する基準画像は、端末機器2(例えば、洗濯乾燥機)の表面に形成された、「洗い」、「すすぎ」及び「乾燥」等の操作ボタン及びロゴマークに連続的に繋がる画像となっている。これにより、端末機器2の表面に形成された目標マークと、表示部12に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作が容易となる。
また、製品番号「NA−XXX」に対応する位置補正情報は、基準画像が補正されているため、基準画像を移動させるための座標値(x1,y1)となる。
なお、目標マークは、端末機器2のアンテナ近傍の表面に形成された図形であればよい。また、目標マークは、ロゴマーク又は操作ボタンなどの文字であってもよい。
図3に戻って、近接無線通信部15は、ループアンテナ11を介して近接無線通信を利用して端末機器2と通信する。
操作部16は、例えばタッチパネル又は操作キーなどで構成され、ユーザによる入力操作を受け付ける。
表示制御部17は、表示部12を制御する。表示制御部17は、基準画像取得部171、基準画像表示制御部172、基準画像補正部173及び位置補正情報作成部174を備える。
基準画像取得部171は、携帯機器1の種類を識別するための携帯機器識別情報に基づき、端末機器2と近接無線通信可能な位置に携帯機器1を案内するための基準画像を取得する。また、基準画像取得部171は、携帯機器識別情報と、端末機器2を識別するための製品番号情報とに基づき、基準画像を取得する。
基準画像表示制御部172は、基準画像取得部171によって取得された基準画像を表示部12に表示する。
基準画像補正部173は、端末機器2の表面に形成された目標マークと、表示部12に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の位置を補正する。また、基準画像補正部173は、基準画像取得部171によって取得された基準画像を、基準画像取得部171によって取得された位置補正情報に基づいて補正する。
位置補正情報作成部174は、基準画像補正部173によって補正された基準画像の位置を示す位置補正情報を作成する。
アンテナ19は、ネットワーク4に接続するためのアンテナである。移動網通信部18は、ネットワーク4を介してサーバ3と通信する。なお、ネットワーク4は、例えば移動体通信網である。
スピーカ20は、種々の音声を出力する。スピーカ20は、端末機器2との近接無線通信が確立した場合に、所定の音(通信確立音)を出力する。
移動網通信部18は、識別情報送信部181、基準画像情報受信部182及び位置補正情報送信部183を備える。識別情報送信部181は、識別情報記憶部141に記憶されている携帯機器識別情報を、ネットワーク4を介して接続されたサーバ3へ送信する。基準画像情報受信部182は、サーバ3から携帯機器識別情報に対応する基準画像情報を受信する。位置補正情報送信部183は、位置補正情報をサーバ3へ送信する。
図5は、本発明の実施の形態1におけるサーバの内部構成を示す図である。サーバ3は、公知のサーバコンピュータ等から構成され、ネットワーク4を介して携帯機器1と通信可能に接続されている。図5に示すサーバ3は、基準画像管理データベース31、通信部32及び平均化部33を備える。
基準画像管理データベース31は、携帯機器1の種類を識別するための携帯機器識別情報と、端末機器2と近接無線通信可能な位置に携帯機器1を案内するための基準画像と、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報とを対応付けて記憶する。
図6は、基準画像管理データベースに記憶される基準画像情報の一例を示す図である。
図6に示すように、基準画像管理データベース31は、携帯機器識別情報毎に、端末機器2と近接無線通信可能な位置に携帯機器1を案内するための基準画像と、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報とを含む基準画像情報を端末機器2の製品番号に対応付けて記憶する。
例えば、「Pxxx」という携帯機器識別情報には、「指定なし」及び「NA−XXX」という端末機器2の製品番号の基準画像情報が対応付けられている。「Sxxx」という携帯機器識別情報には、「NR−XXX」という端末機器2の製品番号の基準画像情報が対応付けられている。また、基準画像情報は、端末機器2と近接無線通信可能な位置に携帯機器1を案内するための基準画像と、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報とを含む。なお、図6に示す基準画像情報は、図4に示す基準画像情報と同じである。
図5に戻って、通信部32は、ネットワーク4を介して携帯機器1と通信する。通信部32は、識別情報受信部321、基準画像情報送信部322及び位置補正情報受信部323を備える。
識別情報受信部321は、携帯機器1から携帯機器識別情報を受信する。基準画像情報送信部322は、識別情報受信部321によって受信された携帯機器識別情報に基づいて基準画像管理データベース31から基準画像情報を選択する。基準画像情報送信部322は、選択された基準画像情報を携帯機器1へ送信する。すなわち、基準画像情報送信部322は、受信された携帯機器識別情報と対応付けられて基準画像管理データベース31に記憶されている、端末機器2と近接無線通信可能な位置に携帯機器1を案内するための基準画像を携帯機器1へ送信する。
なお、識別情報受信部321は、端末機器2を識別するための端末機器識別情報(製品番号情報)を携帯機器1から受信してもよい。基準画像情報送信部322は、受信された製品番号情報に基づいて、受信された携帯機器識別情報と対応付けられて記憶されている基準画像を携帯機器1へ送信してもよい。
位置補正情報受信部323は、位置補正情報を携帯機器1から受信する。位置補正情報受信部323は、受信された位置補正情報に、基準画像管理データベース31に記憶されている位置補正情報を更新する。また、位置補正情報受信部323は、携帯機器識別情報に対応する複数の位置補正情報を受信する。すなわち、位置補正情報受信部323は、送信された基準画像を表示する表示位置を補正する位置補正情報(第1補正情報)を携帯機器1から受信する。また、位置補正情報受信部323は、受信された位置補正情報(第1補正情報)に基づいて、受信された携帯機器識別情報と対応付けられて基準画像管理データベース31に記憶されている、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報(第2補正情報)を更新する。なお、基準画像情報送信部322は、受信された携帯機器識別情報と対応付けられて記憶されている位置補正情報(第2補正情報)を携帯機器1へ送信する。
平均化部33は、位置補正情報受信部323によって受信された携帯機器識別情報に対応する複数の位置補正情報を平均化する。平均化部33は、同一の携帯機器識別情報及び同一の端末機器製品情報に対応する所定数の位置補正情報を記憶し、記憶している所定数の位置補正情報を平均化する。
なお、本実施の形態において、携帯機器1が通信装置の一例に相当し、端末機器2が外部装置の一例に相当し、サーバ3がサーバ装置の一例に相当する。ループアンテナ11がアンテナ部の一例に相当し、表示部12が表示部の一例に相当する。基準画像取得部171が基準画像取得部の一例に相当し、基準画像表示制御部172が基準画像表示制御部の一例に相当し、基準画像補正部173が基準画像補正部の一例に相当し、位置補正情報作成部174が位置補正情報作成部の一例に相当する。基準画像情報記憶部142が通信装置の基準画像記憶部の一例に相当し、位置補正情報送信部183が位置補正情報送信部の一例に相当する。基準画像管理データベース31がサーバ装置の基準画像記憶部の一例に相当する。識別情報受信部321が通信装置識別情報受信部の一例に相当し、基準画像情報送信部322が基準画像送信部の一例に相当し、位置補正情報受信部323が位置補正情報受信部の一例に相当する。平均化部33がサーバ装置の平均化部の一例に相当する。
次に、本発明の実施の形態1における通信システムの動作について説明する。図7〜図9は、本発明の実施の形態1における通信システムの動作について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、携帯機器1のシステム制御部13は、端末機器2と近接無線通信可能な位置に携帯機器1を案内するための基準画像を表示部12に表示するためのアプリケーションを起動する。このとき、操作部16は、ユーザによる当該アプリケーションの起動指示を受け付ける。システム制御部13は、受け付けられた起動指示に基づいてアプリケーションを起動する。
次に、ステップS2において、表示制御部17は、ユーザが保有している端末機器の保有機器リストの中から、1つの端末機器を選択するための端末機器選択画面を表示するよう表示部12を制御する。なお、保有機器リストは、メモリ部14に記憶されている。例えば、ユーザが、端末機器の種類及びシリアル番号等を入力することにより、メモリ部14に記憶されている保有機器リストに登録される。表示部12は、表示制御部17によって制御されることにより、端末機器選択画面を表示する。
本実施の形態では、保有機器リストはメモリ部14に記憶されているが、本発明は特にこれに限定されず、サーバに記憶してもよい。この場合、移動網通信部18は、ユーザが保有している端末機器を表す保有機器リストを要求するための保有機器リスト要求をサーバへ送信する。保有機器リスト要求は、携帯機器1を識別するための携帯機器識別情報を含む。次に、サーバの通信部は、携帯機器1によって送信された保有機器リスト要求を受信する。次に、サーバの制御部は、保有機器リスト要求に含まれる携帯機器識別情報に対応する端末機器識別情報を保有機器管理データベースから抽出し、抽出した端末機器識別情報を保有機器リストとして作成する。保有機器管理データベースには、端末機器識別情報と携帯機器識別情報とが対応付けられて記憶されている。次に、サーバの通信部は、制御部によって作成された保有機器リストを携帯機器1へ送信する。次に、携帯機器1の移動網通信部18は、サーバによって送信された保有機器リストを受信する。次に、表示制御部17は、移動網通信部18によって受信された保有機器リストの中から、1つの端末機器を選択するための端末機器選択画面を表示するよう表示部12を制御する。
図10は、表示部に表示される端末機器選択画面の一例を示す図である。端末機器選択画面には、端末機器の種類名及びシリアル番号が選択可能に表示される。図10の端末機器選択画面では、選択可能な端末機器を表す4つの選択項目222が表示される。各選択項目222は、例えば、“テレビ シリアル番号:AAAA”、“冷蔵庫 シリアル番号:BBBB”、“洗濯機 シリアル番号:CCCC”及び“炊飯器 シリアル番号:DDDD”である。なお、シリアル番号の代わりに、予めシリアル番号と対応付けてメモリ部14に記憶された情報が表示されてもよい。
次に、ステップS3において、操作部16は、端末機器選択画面に表示された端末機器の中から、近接無線通信を行う端末機器の選択を受け付ける。
ユーザは、表示部12に表示される選択項目222の中から、近接無線通信を行う端末機器を選択する。操作部16は、ユーザによる端末機器の選択操作を受け付ける。なお、表示部12がタッチパネルであれば、表示画面がタッチされることにより、所望の選択項目が選択される。また、表示部12がタッチパネルではない場合、携帯機器1に設けられた操作部材が操作されることにより、所望の選択項目が選択される。なお、ユーザが通信を所望する端末機器が、メモリ部14に記憶されている保有機器リストに登録されていない場合、端末機器選択画面には当該端末機器が表示されない。この場合、操作部16は、ユーザによる製品番号情報の入力を受け付けてもよい。また、ユーザによる選択がなくとも端末機器が特定される場合には、ステップS3は必要ない。
次に、ステップS4において、基準画像取得部171は、基準画像情報記憶部142にユーザによって選択された端末機器の基準画像情報を記憶しているか否かを判断する。ここで、基準画像情報を記憶していると判断された場合(ステップS4でYES)、ステップS10の処理へ移行する。
一方、基準画像情報を記憶していないと判断された場合(ステップS4でNO)、ステップS5において、識別情報送信部181は、識別情報記憶部141に記憶されている携帯機器識別情報、及びユーザによって選択された端末機器の製品番号情報をサーバ3へ送信する。
次に、ステップS6において、サーバ3の識別情報受信部321は、携帯機器1によって送信された携帯機器識別情報及び製品番号情報を受信する。
次に、ステップS7において、サーバ3の基準画像情報送信部322は、識別情報受信部321によって受信された携帯機器識別情報及び製品番号情報に対応する基準画像情報を基準画像管理データベース31から取得する。
次に、ステップS8において、サーバ3の基準画像情報送信部322は、基準画像管理データベース31から取得した基準画像情報を携帯機器1へ送信する。
次に、ステップS9において、携帯機器1の基準画像情報受信部182は、サーバ3によって送信された基準画像情報を受信する。
次に、ステップS10において、基準画像取得部171は、基準画像情報受信部182によって受信された基準画像情報を取得する。なお、ステップS4で基準画像情報を記憶していると判断された場合、基準画像取得部171は、ユーザによって選択された端末機器の基準画像情報を基準画像情報記憶部142から取得する。なお、基準画像情報記憶部142は、携帯機器1の製造時に基準画像情報を予め記憶してもよい。この場合、基準画像情報は、補正されていない基準画像を含む。
次に、ステップS11において、基準画像表示制御部172は、基準画像取得部171によって取得された基準画像情報に含まれる基準画像が補正されているか否かを判断する。ここで、基準画像表示制御部172は、基準画像情報に含まれる位置補正情報に基づいて、基準画像が補正されているか否かを判断する。すなわち、基準画像表示制御部172は、位置補正情報の値が補正されていないことを表す値であれば、基準画像が補正されていないと判断し、位置補正情報の値が補正されていることを表す値であれば、基準画像が補正されていると判断する。
基準画像が補正されていないと判断された場合(ステップS11でNO)、ステップS13の処理へ移行する。
一方、基準画像が補正されていると判断された場合(ステップS11でYES)、ステップS12において、基準画像補正部173は、位置補正情報に応じて基準画像の位置を補正する。
次に、ステップS13において、基準画像表示制御部172は、基準画像を表示部12に表示する。このとき、基準画像が補正されていない場合は、基準画像表示制御部172は、補正されていない基準画像を表示部12に表示する。基準画像が既に補正されている場合は、基準画像表示制御部172は、補正された基準画像を表示部12に表示する。
次に、ステップS14において、近接無線通信部15は、ループアンテナ11を介してポーリング信号を端末機器2へ送信する。
次に、ステップS15において、端末機器2の近接無線通信部203は、ループアンテナ204を介してポーリング信号を携帯機器1から受信する。
次に、ステップS16において、近接無線通信部203は、ループアンテナ204を介してポーリング応答を携帯機器1へ送信する。
次に、ステップS17において、携帯機器1の近接無線通信部15は、ループアンテナ11を介してポーリング応答を端末機器2から受信する。
なお、携帯機器1の近接無線通信部15は、ポーリング応答を端末機器2から受信するまで、ポーリング信号を所定の時間間隔(例えば、0.5秒間隔)で端末機器2へ送信する。ユーザは、端末機器2の表面に形成された目標マークと、表示部12に表示された基準画像とを近づけるように携帯機器1を移動させる。ユーザは、ポーリング応答が受信されるまでの間、端末機器2の表面に形成された目標マークの近傍で、携帯機器1を移動させる動作を行う。
次に、ステップS18において、近接無線通信部15は、端末機器2からポーリング応答を受信すると、端末機器2との近接無線通信が確立したことを表す通信確立音を、スピーカ20を介して出力する。ユーザは、端末機器2の表面に形成された目標マークの近傍で、携帯機器1を移動させる動作を行う。ユーザは、通信確立音が聞こえた時点で、携帯機器1を移動させる動作を止める。
なお、本実施の形態では、端末機器2からポーリング応答が受信されると、通信確立音が出力されるが、本発明は特にこれに限定されない。端末機器2からポーリング応答が受信されると、端末機器2との近接無線通信が確立したことを表す通信確立画面を表示部12に表示してもよい。ユーザは、通信確立画面が表示部12に表示されたことを確認した時点で、携帯機器1を移動させる動作を止める。
次に、ステップS19において、操作部16は、ユーザによる基準画像の補正操作を受け付ける。操作部16は、端末機器2の表面に形成された目標マークと、表示部12に表示される基準画像とを一致させる補正操作を受け付ける。表示部12がタッチパネルであれば、表示される基準画像と端末機器2の表面に形成された目標マークとが一致する位置まで、基準画像が指でドラッグされることにより、基準画像が移動される。また、表示部12がタッチパネルではない場合、携帯機器1に設けられた操作部材が操作されることにより、基準画像が移動される。なお、ユーザは、通信確立音が聞こえた時点で、表示されている基準画像が、端末機器2の表面に形成された目標マークと一致している場合、基準画像を移動しなくてもよい。
次に、ステップS20において、基準画像補正部173は、ユーザにより基準画像を補正するための補正操作が行われたか否かを判断する。ここで、補正操作が行われていないと判断された場合(ステップS20でNO)、ステップS24の処理へ移行する。
一方、補正操作が行われたと判断された場合(ステップS20でYES)、ステップS21において、基準画像補正部173は、端末機器2の表面に形成された目標マークと、表示部12に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の位置を補正して表示する。
次に、ステップS22において、位置補正情報作成部174は、基準画像補正部173によって補正された基準画像の位置を示す位置補正情報を作成する。なお、位置補正情報作成部174は、表示部12を介してユーザに確認することにより位置補正情報を作成してもよいし、ドラッグした指が離されることにより位置補正情報を作成してもよい。
次に、ステップS23において、位置補正情報送信部183は、位置補正情報をサーバ3へ送信する。このとき、位置補正情報送信部183は、携帯機器識別情報及び製品番号情報とともに、位置補正情報をサーバ3へ送信する。
次に、ステップS24において、位置補正情報作成部174は、基準画像情報を基準画像情報記憶部142に記憶する。位置補正情報作成部174は、基準画像が補正された場合、位置補正情報作成部174によって作成された位置補正情報と基準画像とを含む基準画像情報を基準画像情報記憶部142に記憶する。また、位置補正情報作成部174は、基準画像が補正されなかった場合、ステップS10において取得された基準画像情報を基準画像情報記憶部142に記憶する。
なお、本実施の形態では、位置補正情報作成部174によって作成された位置補正情報は、基準画像に対応付けて基準画像情報記憶部142に記憶されるとともに、携帯機器識別情報に対応付けてサーバ3へ送信されるが、本発明は特にこれに限定されない。位置補正情報作成部174によって作成された位置補正情報は、基準画像に対応付けて基準画像情報記憶部142に記憶されるが、携帯機器識別情報に対応付けてサーバ3へ送信されなくてもよい。また、位置補正情報作成部174によって作成された位置補正情報は、携帯機器識別情報に対応付けてサーバ3へ送信されるが、基準画像に対応付けて基準画像情報記憶部142に記憶されなくてもよい。
次に、ステップS25において、位置補正情報受信部323は、携帯機器1の位置補正情報送信部183によって送信された位置補正情報を受信する。
次に、ステップS26において、平均化部33は、位置補正情報受信部323によって受信された携帯機器識別情報及び製品番号情報に対応する複数の位置補正情報を平均化する。
次に、ステップS27において、平均化部33は、平均化した位置補正情報を携帯機器識別情報及び製品番号情報に対応付けて基準画像管理データベース31に記憶する。これにより、基準画像管理データベース31に記憶されている位置補正情報が、平均化された位置補正情報に更新される。
なお、サーバ3は平均化部33を備えていなくてもよい。この場合、位置補正情報受信部323は、位置補正情報を携帯機器1から受信し、受信した位置補正情報に、基準画像管理データベース31に記憶されている位置補正情報を更新する。
次に、本発明の実施の形態1における通信システムの動作について具体的に説明する。図11〜図14は、本発明の実施の形態1における通信システムの動作について具体的に説明するための模式図である。
図11は、図8のステップS13において、基準画像が補正されていない場合の携帯機器の表示部に表示される基準画像を示す図である。図12は、図8のステップS18において、端末機器2との近接無線通信が確立した時点での携帯機器を示す図である。図13は、図9のステップS19において、ユーザによる基準画像の補正操作を説明するための図である。図14は、図8のステップS13において、基準画像が既に補正されている場合の携帯機器の表示部に表示される基準画像を示す図である。
図11に示すように、携帯機器1の表示部12には、基準画像121が表示される。基準画像121は、端末機器2(例えば、洗濯乾燥機)の表面に形成された、「洗い」、「すすぎ」及び「乾燥」等の操作ボタン及びロゴマークに連続的に繋がる画像となっている。つまり、端末機器2の表面に形成された目標マークの一部を表す画像が、基準画像121として表示される。また、図11では、基準画像121の位置が補正されていないため、表示部12の中央部分に基準画像121が表示されている。
続いて、図12に示すように、ユーザは、端末機器2の表面211に形成された目標マーク212の近傍に、携帯機器1を接触させ、近接無線通信が可能な位置に携帯機器1を移動させる。端末機器2との近接無線通信が確立した時点において、表示部12には、ユーザに基準画像の補正操作を促すためのメッセージ122が表示される。図12では、例えば、「タッチが成功した場所で画像を合わせてください」というメッセージ122が表示されている。このメッセージにおいて、「タッチ」とは端末機器2のループアンテナ204と携帯機器1のループアンテナ11とを近接させて近接無線通信を行うことを指す。
続いて、図13に示すように、操作部16は、端末機器2の表面211に形成された目標マーク212と、表示部12に表示される基準画像121とを一致させる補正操作を受け付ける。表示部12がタッチパネルであれば、表示される基準画像121が目的の位置まで指214でドラッグされることにより、基準画像121が移動される。図13では、移動前の基準画像121が破線で表され、移動後の基準画像121が実線で表されている。
上記のように基準画像の補正が行われることにより、補正された位置補正情報が基準画像情報記憶部142に記憶される。図14に示すように、基準画像が既に補正されている場合は、ユーザに携帯機器1を端末機器2へ近接させることを促すためのメッセージ123を表示部12に表示してもよい。図14では、例えば、「画像と筐体が一致するようにタッチしてください」というメッセージ123が表示されている。このように、ユーザに携帯機器1を端末機器2へ近接させることを促すためのメッセージ123が表示されることにより、基準画像の補正が既に完了していることをユーザに認知させることができる。
なお、本実施の形態1では、端末機器2の製品番号情報が携帯機器1に予め記憶されているため、端末機器2の製品番号情報が取得可能であるが、端末機器2の製品番号情報が取得できない場合がある。
そこで、携帯機器1が端末機器2の製品番号情報を取得できない場合について説明する。
図15〜図18は、本実施の形態1の第1の変形例において、携帯機器が端末機器の製品番号情報を取得できない場合における通信システムの動作について具体的に説明するための模式図である。
図15は、携帯機器が端末機器の製品番号情報を取得できない場合であり、かつ基準画像が補正されていない場合の携帯機器の表示部に表示される基準画像を示す図である。図16は、携帯機器が端末機器の製品番号情報を取得できない場合であり、かつ端末機器2との近接無線通信が確立した時点での携帯機器を示す図である。図17は、携帯機器が端末機器の製品番号情報を取得できない場合において、ユーザによる基準画像の補正操作を説明するための図である。図18は、携帯機器が端末機器の製品番号情報を取得できない場合であり、かつ基準画像が既に補正されている場合の携帯機器の表示部に表示される基準画像を示す図である。
ユーザが通信を所望する端末機器が、メモリ部14に記憶されている保有機器リストに登録されていない場合、端末機器選択画面には当該端末機器が表示されない。そのため、ユーザは、所望する端末機器を選択しない。この場合、図7のステップS5において、識別情報送信部181は、携帯機器1の種類を識別するための携帯機器識別情報のみをサーバ3へ送信する。
サーバ3の識別情報受信部321は、携帯機器1によって送信された携帯機器識別情報を受信する。次に、サーバ3の基準画像情報送信部322は、識別情報受信部321によって受信された携帯機器識別情報に対応する基準画像情報を基準画像管理データベース31から取得する。ここで、基準画像情報送信部322は、製品番号情報が対応付けられていない基準画像情報を取得する。例えば、図6の「指定なし」に対応する基準画像情報が取得される。
次に、サーバ3の基準画像情報送信部322は、基準画像管理データベース31から取得した基準画像情報を携帯機器1へ送信する。次に、携帯機器1の基準画像情報受信部182は、サーバ3によって送信された基準画像情報を受信する。次に、基準画像取得部171は、基準画像情報受信部182によって受信された基準画像情報を取得する。
次に、基準画像表示制御部172は、基準画像を表示部12に表示する。図15に示すように、携帯機器1の表示部12には、基準画像124が表示される。基準画像124は、端末機器2(例えば、洗濯乾燥機)の表面に形成された十字形状の目標マークと同じ画像となっている。つまり、端末機器2の表面に形成された目標マークを表す画像が、基準画像124として表示される。また、図15では、基準画像124の位置が補正されていないため、表示部12の中央部分に基準画像124が表示されている。
なお、本実施の形態では、基準画像124は、端末機器2の表面に形成された目標マークと同じ画像としているが、本発明は特にこれに限定されない。位置合わせが可能な図形であれば、基準画像124は、端末機器2の表面に形成された目標マークと同じ画像でなくてもよい。
続いて、図16に示すように、ユーザは、端末機器2の表面211に形成された目標マーク213の近傍に、携帯機器1を接触させ、近接無線通信が可能な位置に携帯機器1を移動させる。端末機器2との近接無線通信が確立した時点において、表示部12には、ユーザに基準画像の補正操作を促すためのメッセージ125が表示される。図16では、例えば、「タッチが成功した場所で画像を家電のタッチマークに合わせてください」というメッセージ125が表示されている。
続いて、図17に示すように、操作部16は、端末機器2の表面211に形成された目標マーク213と、表示部12に表示される基準画像124とを一致させる補正操作を受け付ける。表示部12がタッチパネルであれば、表示される基準画像124と端末機器2の表面に形成された目標マークとが一致する位置まで、基準画像124が指214でドラッグされることにより、基準画像124が移動される。図17では、移動前の基準画像124が破線で表され、移動後の基準画像124が実線で表されている。
上記のように基準画像の補正が行われることにより、補正された位置補正情報が基準画像情報記憶部142に記憶される。図18に示すように、基準画像が既に補正されている場合は、ユーザに携帯機器1を端末機器2へ近接させることを促すためのメッセージ126を表示部12に表示してもよい。図18では、例えば、「表示されたマークを家電のマークに合わせてください」というメッセージ126が表示されている。このように、ユーザに携帯機器1を端末機器2へ近接させることを促すためのメッセージ126が表示されることにより、基準画像の補正が既に完了していることをユーザに認知させることができる。
以上のように、携帯機器1が端末機器2の製品番号情報を取得できない場合であっても、基準画像をサーバから取得し、取得した基準画像の位置を補正することができる。
また、本実施の形態1では、端末機器2の製品番号情報が携帯機器1に予め記憶されているが、端末機器2から製品番号情報を取得してもよい。
そこで、携帯機器1が端末機器2から製品番号情報を取得する場合について説明する。
図19〜図21は、本発明の実施の形態1の第2の変形例において、携帯機器が端末機器から製品番号情報を取得する場合における通信システムの動作について説明するためのフローチャートである。
なお、本発明の実施の形態1の第2の変形例における通信システムの構成は、図1、図3及び図5と同じである。そのため、以下の説明では、図1、図3及び図5に示す通信システムを参照する。
まず、ステップS31の処理は、図7のステップS1の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS32において、基準画像取得部171は、基準画像情報記憶部142に端末機器の基準画像情報を記憶しているか否かを判断する。なお、端末機器の基準画像情報を記憶しているか否かの判断は、基準画像情報を取得するか否かをユーザに確認することにより行われる。すなわち、例えば、基準画像取得部171は、基準画像情報を取得するか否かをユーザに確認する画面を表示部12に表示し、操作部16は、基準画像情報を取得するか否かのユーザによる選択を受け付ける。基準画像取得部171は、基準画像情報を取得する場合、端末機器の基準画像情報を記憶していないと判断し、基準画像情報を取得しない場合、端末機器の基準画像情報を記憶していると判断する。ここで、基準画像情報を記憶していると判断された場合(ステップS32でYES)、ステップS43の処理へ移行する。
一方、基準画像情報を記憶していないと判断された場合(ステップS32でNO)、ステップS33において、近接無線通信部15は、ループアンテナ11を介してポーリング信号を端末機器2へ送信する。
次に、ステップS34において、端末機器2の近接無線通信部203は、ループアンテナ204を介してポーリング信号を携帯機器1から受信する。
次に、ステップS35において、近接無線通信部203は、ループアンテナ204を介してポーリング応答を携帯機器1へ送信する。ここで、ポーリング応答は、端末機器2の製品番号情報を含む。
次に、ステップS36において、携帯機器1の近接無線通信部15は、ループアンテナ11を介してポーリング応答を端末機器2から受信する。
なお、携帯機器1の近接無線通信部15は、ポーリング応答を端末機器2から受信するまで、ポーリング信号を所定の時間間隔(例えば、0.5秒間隔)で端末機器2へ送信する。ユーザは、ポーリング応答が受信されるまでの間、端末機器2の表面に形成された目標マークの近傍で、携帯機器1を移動させる動作を行う。
次に、ステップS37において、近接無線通信部15は、端末機器2からポーリング応答を受信すると、端末機器2との近接無線通信が確立したことを表す通信確立音を、スピーカ20を介して出力する。ユーザは、端末機器2の表面に形成された目標マークの近傍で、携帯機器1を移動させる動作を行い、通信確立音が聞こえた時点で、携帯機器1を移動させる動作を止める。
なお、本実施の形態では、端末機器2からポーリング応答が受信されると、通信確立音が出力されるが、本発明は特にこれに限定されない。端末機器2からポーリング応答が受信されると、端末機器2との近接無線通信が確立したことを表す通信確立画面を表示部12に表示してもよい。ユーザは、通信確立画面が表示部12に表示されたことを確認した時点で、携帯機器1を移動させる動作を止める。
次に、ステップS38において、識別情報送信部181は、識別情報記憶部141に記憶されている携帯機器識別情報、及びポーリング応答に含まれる端末機器の製品番号情報をサーバ3へ送信する。
ステップS39〜S46の処理は、図7及び図8のステップS6〜S13の処理と同じであるので説明を省略する。また、ステップS47〜S55の処理は、図8及び図9のステップS19〜S27の処理と同じであるので説明を省略する。
以上の処理により、端末機器2との近接無線通信が確立した時点で、携帯機器1の表示部12に基準画像が表示され、基準画像の補正操作が受け付けられる。
次に、本発明の実施の形態1の第2の変形例における通信システムの動作について具体的に説明する。図22〜図25は、本発明の実施の形態1の第2の変形例における通信システムの動作について具体的に説明するための模式図である。
図22は、図19のステップS33において、近接無線通信部15がポーリング信号の送信を開始した後、表示部12に表示されるメッセージを示す図である。図23は、図20のステップS46において、基準画像を表示した時点での携帯機器を示す図である。図24は、図20のステップS47において、ユーザによる基準画像の補正操作を説明するための図である。図25は、図20のステップS47において、基準画像が既に補正されている場合の携帯機器の表示部に表示される基準画像を示す図である。
図22に示すように、近接無線通信部15がポーリング信号の送信を開始した後、表示部12には、ユーザに携帯機器1を端末機器2に接触させることを指示するためのメッセージ127が表示される。図22では、例えば、「タッチしてください」というメッセージ127が表示されている。
続いて、図23に示すように、ユーザは、端末機器2の表面211に形成された目標マーク212の近傍に、携帯機器1を接触させ、近接無線通信が可能な位置に携帯機器1を移動させる。端末機器2との近接無線通信が確立した時点において、表示部12には、基準画像128と、ユーザに基準画像の補正操作を促すためのメッセージ129とが表示される。
基準画像128は、端末機器2(例えば、洗濯乾燥機)の表面に形成された、「洗い」、「すすぎ」及び「乾燥」等の操作ボタン及びロゴマークに連続的に繋がる画像となっている。つまり、端末機器2の表面に形成された目標マークの一部を表す画像が、基準画像128として表示される。また、図23では、基準画像128の位置が補正されていないため、表示部12の中央部分に基準画像128が表示されている。また、図23では、例えば、「タッチが成功した場所で画像を合わせてください」というメッセージ129が表示されている。
続いて、図24に示すように、操作部16は、端末機器2の表面211に形成された目標マーク212と、表示部12に表示される基準画像128とを一致させる補正操作を受け付ける。表示部12がタッチパネルであれば、表示される基準画像128が目的の位置まで指214でドラッグされることにより、基準画像128が移動される。図24では、移動前の基準画像128が破線で表され、移動後の基準画像128が実線で表されている。
上記のように基準画像の補正が行われることにより、補正された位置補正情報が基準画像情報記憶部142に記憶される。図25に示すように、基準画像が既に補正されている場合は、ユーザに携帯機器1を端末機器2へ近接させることを促すためのメッセージ129を表示部12に表示してもよい。図25では、例えば、「画像と筐体が一致するようにタッチしてください」というメッセージ129が表示されている。このように、ユーザに携帯機器1を端末機器2へ近接させることを促すためのメッセージ129が表示されることにより、基準画像の補正が既に完了していることをユーザに認知させることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における通信システムについて説明する。上述の実施の形態1では、サーバ3が平均化部33を備えているが、実施の形態2では、携帯機器1が平均化部を備える。
図26は、本発明の実施の形態2における携帯機器の内部構成を示す図である。なお、本発明の実施の形態2における通信システムの構成は、実施の形態1における通信システムの構成と同じであるので説明を省略する。
図26に示す携帯機器1は、ループアンテナ11、表示部12、システム制御部13、メモリ部14、近接無線通信部15、操作部16、表示制御部17、移動網通信部18、アンテナ19及びスピーカ20を備える。なお、実施の形態2の携帯機器において、実施の形態1の携帯機器と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
表示制御部17は、表示部12を制御する。表示制御部17は、基準画像取得部171、基準画像表示制御部172、基準画像補正部173、位置補正情報作成部174及び平均化部175を備える。
平均化部175は、位置補正情報作成部174によって作成された複数の位置補正情報を平均化する。平均化部175は、同一の端末機器製品情報に対応する所定数の位置補正情報を記憶し、記憶している所定数の位置補正情報を平均化する。
なお、本実施の形態において、平均化部175が通信装置の平均化部の一例に相当する。
実施の形態2における通信システムの動作は、図7〜図9に示す実施の形態1における通信システムの動作とほぼ同じであるので、実施の形態1と異なる動作のみを説明する。
図9のステップS22において位置補正情報が作成された後、平均化部175は、作成された位置補正情報と、既に記憶している同一の端末機器製品情報に対応する位置補正情報とを平均化する。
そして、図9のステップS23において、位置補正情報送信部183は、平均化部175によって平均化された位置補正情報をサーバ3へ送信する。
このように、位置補正情報が平均化されるので、ユーザによる補正操作の誤差を修正することができる。
なお、本実施の形態において、サーバ3は、平均化部33を備えていなくてもよい。また、サーバ3は、平均化部33を備えていてもよい。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における通信システムについて説明する。実施の形態3では、撮像されたループアンテナの指向方向の画像に、端末機器に設けられた近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すマーカ画像を、撮像画像内の端末機器に重畳して表示する。
図27は、本発明の実施の形態3における携帯機器の内部構成を示す図である。なお、本発明の実施の形態3における通信システムの構成は、実施の形態1における通信システムの構成と同じであるので説明を省略する。
図27に示す携帯機器1は、ループアンテナ11、表示部12、システム制御部13、メモリ部14、近接無線通信部15、操作部16、表示制御部17、移動網通信部18、アンテナ19、スピーカ20及び撮像部21を備える。なお、実施の形態3の携帯機器において、実施の形態1の携帯機器と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
撮像部21は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラで構成され、ループアンテナ11の指向方向の画像を取得する。撮像部21は、端末機器2を撮像する。
表示制御部17は、表示部12を制御する。表示制御部17は、基準画像取得部171、基準画像表示制御部172、基準画像補正部173、位置補正情報作成部174及び画像合成部176を備える。
画像合成部176は、撮像部21によって撮像された撮像画像内における端末機器2を判別する。画像合成部176は、端末機器2に設けられた近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すマーカ画像を、撮像画像内の判別された端末機器2の画像に重畳する。
図28は、本発明の実施の形態3における携帯機器の外観構成を示す図である。図28(A)は、本発明の実施の形態3における携帯機器の裏面を示す図である。図28(B)は、本発明の実施の形態3における携帯機器の表面を示す図である。図28(C)は、本発明の実施の形態3における携帯機器の側面を示す図である。
図28(A)〜図28(C)に示すように、携帯機器1の表面には、表示部12が設けられている。携帯機器1にはループアンテナ11が内蔵されている。
携帯機器1の裏面には、撮像部21が配置されている。なお、本実施の形態3では、撮像部21は、携帯機器1の裏面の左上端部に配置されているが、本発明は特にこれに限定されない。ループアンテナ11の指向方向は、表面から裏面に向かう方向であり、表示部とは反対の方向を向いている。ループアンテナ11の指向方向と、撮像部21の撮像方向とは、一致している。
表示部12は、撮像部21によって取得された画像に、端末機器2に設けられた近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すマーカ画像を重畳して表示する。また、表示部12は、携帯機器1と端末機器2とが接近した場合、撮像部21によって取得された画像に替えて、端末機器2と近接無線通信可能な位置に携帯機器1を案内するための基準画像を表示する。
次に、本発明の実施の形態3における通信システムの動作について具体的に説明する。図29〜図31は、本発明の実施の形態3における通信システムの動作について具体的に説明するための模式図である。
図29は、端末機器と、端末機器を撮像した際に携帯機器の表示部に表示される画像の一例を示す図である。図30は、端末機器との近接無線通信が確立した時点での携帯機器を示す図である。図31は、ユーザによる基準画像の補正操作を説明するための図である。
画像合成部176は、既存の画像認識技術を用いて、撮像部21によって撮像された画像から端末機器2を判別する。例えば、メモリ部14は、端末機器2の全体又は一部を表す画像を記憶している。画像合成部176は、メモリ部14に記憶されている端末機器2の全体又は一部を表す画像を用いて、撮像部21によって撮像された画像から端末機器2を判別する。
また、画像合成部176は、既存の拡張現実(Augmented Reality)表示技術を用いて、端末機器2に設けられた近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すマーカ画像を、撮像画像内の判別された端末機器2の画像に重畳する。例えば、メモリ部14は、端末機器2に設けられた近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すアンテナ位置情報と、当該アンテナ部の位置を示すためのマーカ画像とを記憶している。画像合成部176は、アンテナ位置情報に基づいて撮像画像内の判別された端末機器2の画像におけるアンテナ部の位置を特定し、特定したアンテナ部の位置にマーカ画像を重畳する。
これにより、図29に示すように、表示部12には、端末機器2の画像に、端末機器2の画像のアンテナ部の位置にマーカ画像130を重畳した画像が表示される。
画像合成部176は、表示部12に表示される端末機器2の撮像画像の所定の位置、すなわち、端末機器2のアンテナ部の位置にマーカ画像130を常に重畳して表示する。したがって、携帯機器1が端末機器2に近づけられても、表示部12には、端末機器2と、端末機器2のアンテナ部の位置を示すマーカ画像130とが表示される。
そして、基準画像表示制御部172は、携帯機器1と端末機器2との間の距離が所定の距離になった場合、表示部12に表示される撮像画像を基準画像に切り換える。なお、携帯機器1と端末機器2との間の距離が所定の距離になったか否かの判断は、例えば、撮像画像中の端末機器2の大きさにより判断される。携帯機器1が端末機器2に近づき、撮像画像中の端末機器2が所定の大きさになった場合、携帯機器1と端末機器2との間の距離が所定の距離になったと判断される。または、携帯機器1が端末機器2に接触し、撮像画像が取得できなくなった場合(画面が黒くなった場合)に、携帯機器1と端末機器2との間の距離が所定の距離になったと判断される。
続いて、図30に示すように、ユーザは、端末機器2の表面211に形成された目標マーク212の近傍に、携帯機器1を接触させ、近接無線通信が可能な位置に携帯機器1を移動させる。端末機器2との近接無線通信が確立した時点において、表示部12には、ユーザに基準画像の補正操作を促すためのメッセージが表示される。
続いて、図31に示すように、操作部16は、端末機器2の表面211に形成された目標マーク212と、表示部12に表示される基準画像131とを一致させる補正操作を受け付ける。表示部12がタッチパネルであれば、表示される基準画像131が目的の位置まで指でドラッグされることにより、基準画像131が移動される。
上記のように基準画像の補正が行われることにより、補正された位置補正情報が基準画像情報記憶部142に記憶される。
このように、表示部12に端末機器2のアンテナ部の位置が表示されるので、端末機器2の表面にアンテナ部の位置を示すマークを設ける必要がなくなる。これにより、端末機器2のデザイン性を損なうことなく、端末機器2のアンテナ部の位置をユーザに報知することができる。
なお、本実施の形態3において、携帯機器1の表示制御部17は、実施の形態2の平均化部175を備えてもよい。
また、本実施の形態3では、撮像部21によって撮像された端末機器2の画像を表示しているが、本発明は特にこれに限定されない。携帯機器1は、端末機器2におけるアンテナ部の位置を特定可能な端末機器画像を予め記憶し、基準画像を表示する前に当該端末機器画像を表示してもよい。端末機器画像は、例えば、端末機器2の外観を撮影した画像、又は端末機器2の外観を表すCG(Computer Graphics)画像であってもよい。携帯機器1は、撮像部21によって撮像された端末機器2の画像から、端末機器2を画像認識により判別し、判別された端末機器2に対応する端末機器画像をメモリ部14又はサーバ3から取得する。
なお、本実施の形態1〜3において、基準画像情報は、基準画像及び位置補正情報としているが、補正された画像であってもよい。
なお、携帯機器が補正された基準画像情報を記憶している場合でも、補正されていない基準画像を表示部に表示し、画像を補正してもよい。例えば、ユーザによる画像補正情報を複数取得するために、ゲームを用いてユーザに画像補正を行わせるアプリケーションを提供してもよい。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4における通信システムについて説明する。実施の形態4では、サーバ装置から携帯機器へアプリケーションプログラムを送信する。
図32は、本発明の実施の形態4における通信システムの構成を示す図である。図32に示す通信システムは、携帯機器1、端末機器2、サーバ3及びダウンロードサーバ5を備える。なお、本発明の実施の形態4における携帯機器1、端末機器2及びサーバ3の構成は、実施の形態1〜3における携帯機器1、端末機器2及びサーバ3の構成と同じであるので詳細な説明を省略する。
携帯機器1は、ネットワーク4を介してサーバ3及びダウンロードサーバ5と通信可能に接続されている。
ダウンロードサーバ5は、公知のサーバコンピュータ等から構成され、ネットワーク4を介して携帯機器1と通信可能に接続されている。ダウンロードサーバ5は、近接無線通信を利用して外部装置と通信する携帯機器1へ、ネットワーク4を介してアプリケーションプログラムを送信する。
図33は、本発明の実施の形態4におけるダウンロードサーバの構成を示す図である。ダウンロードサーバ5は、アプリケーションプログラム記憶部51及びアプリケーションプログラム送信部52を備える。
アプリケーションプログラム記憶部51は、携帯機器1で実行されるアプリケーションプログラムを記憶する。アプリケーションプログラム送信部52は、アプリケーションプログラム記憶部51に記憶されたアプリケーションプログラムを携帯機器1へ送信する。より具体的には、アプリケーションプログラム送信部52は、アプリケーションプログラムの送信要求を携帯機器1から受け付け、受け付けた送信要求に対応するアプリケーションプログラムをアプリケーションプログラム記憶部51から読み出し、読み出したアプリケーションプログラムを携帯機器1へ送信する。
アプリケーションプログラムは、携帯機器1を、携帯機器1の種類を識別するための携帯機器識別情報に基づき、端末機器2と近接無線通信可能な位置に携帯機器1を案内するための基準画像を含む画像情報を取得し、携帯機器1を端末機器2に近接させる際の端末機器2に対向する面とは反対の面に設けられた、携帯機器1が備える表示部12に、取得された画像情報に基づいて基準画像を表示し、端末機器2の表面に形成された目標マークの位置と、表示部12に表示される基準画像の位置とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の表示位置を補正する携帯機器1として機能させるプログラムである。
携帯機器1は、ダウンロードサーバ5によって送信されたアプリケーションプログラムを受信し、受信したアプリケーションプログラムをメモリ部14に記憶する。携帯機器1のシステム制御部13は、メモリ部14に記憶されたアプリケーションプログラムを実行する。
また、アプリケーションプログラムは、携帯機器1を、さらに、補正された基準画像の表示位置を示す第1補正情報を作成し、作成された第1補正情報を、基準画像に対応付けて記憶する携帯機器1として機能させるプログラムである。
また、アプリケーションプログラムは、携帯機器1を、さらに、補正された基準画像の表示位置を示す第1補正情報を作成し、作成された第1補正情報を送信する携帯機器1として機能させるプログラムである。
また、アプリケーションプログラムは、携帯機器1を、さらに、基準画像を、画像情報に含まれる、基準画像の表示位置を示す第2補正情報に示される表示位置に表示する携帯機器1として機能させるプログラムである。
また、アプリケーションプログラムは、携帯機器1を、さらに、携帯機器識別情報と、端末機器2を識別するための端末機器識別情報とに基づいて定まる基準画像を含む画像情報を取得する携帯機器1として機能させるプログラムである。
また、アプリケーションプログラムは、携帯機器1を、さらに、複数の第1補正情報を作成し、作成された複数の第1補正情報を平均化する携帯機器1として機能させるプログラムである。
また、アプリケーションプログラムは、携帯機器1を、さらに、携帯機器1が備える撮像部21を用いて端末機器2を撮像し、撮像された撮像画像内における端末機器2を判別し、端末機器2に設けられた近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すマーカ画像を、撮像画像内の判別された端末機器2の画像に重畳する携帯機器1として機能させるプログラムである。
なお、本実施の形態4では、サーバ3とダウンロードサーバ5とが個別に設けられているが、本発明は特にこれに限定されず、サーバ3がダウンロードサーバ5の機能を備えてもよく、サーバ3がアプリケーションプログラムを携帯機器1に送信してもよい。
なお、ダウンロードサーバ5は、複数のサーバコンピュータ等から構成されていてもよい。例えば、アプリケーションプログラムが複数のプログラムから構成されており、複数のプログラムのうち一部のプログラムを送信するサーバと、その他のプログラムを送信するサーバとが異なってもよい。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係るに係る通信装置は、近接無線通信を利用して外部装置と通信する通信装置であって、前記近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部と、前記通信装置を前記外部装置に近接させる際の前記外部装置に対向する面とは反対の面に設けられた表示部と、前記通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報に基づき、前記外部装置と前記近接無線通信可能な位置に前記通信装置を案内するための基準画像を取得する基準画像取得部と、前記基準画像取得部によって取得された前記基準画像を前記表示部に表示する基準画像表示制御部と、前記外部装置の表面に形成された目標マークと、前記表示部に表示される前記基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、前記基準画像の位置を補正する基準画像補正部とを備える。
この構成によれば、アンテナ部は、近接無線通信のための電波を送受信する。表示部は、通信装置を外部装置に近接させる際の外部装置に対向する面とは反対の面に設けられる。基準画像取得部は、通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報に基づき、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像を取得する。基準画像表示制御部は、基準画像取得部によって取得された基準画像を表示部に表示する。基準画像補正部は、外部装置の表面に形成された目標マークと、表示部に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の位置を補正する。
したがって、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像が表示され、外部装置の表面に形成された目標マークと、表示部に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の位置が補正される。これにより、補正された基準画像を用いて通信装置のアンテナと外部機器のアンテナとの位置合わせを正確に行うことができる。
また、上記の通信装置において、前記基準画像補正部によって補正された前記基準画像の位置を示す位置補正情報を作成する位置補正情報作成部と、前記位置補正情報作成部によって作成された位置補正情報を、前記基準画像に対応付けて記憶する基準画像記憶部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、位置補正情報作成部は、基準画像補正部によって補正された基準画像の位置を示す位置補正情報を作成する。基準画像記憶部は、位置補正情報作成部によって作成された位置補正情報を、基準画像に対応付けて記憶する。
したがって、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報が、基準画像に対応付けて記憶されるので、記憶された位置補正情報に基づいて基準画像を補正して表示することができる。また、記憶された位置補正情報に基づいて基準画像が補正して表示されるので、基準画像を補正するための処理時間を短縮することができる。
また、上記の通信装置において、前記基準画像補正部によって補正された前記基準画像の位置を示す位置補正情報を作成する位置補正情報作成部と、前記位置補正情報作成部によって作成された前記位置補正情報を、前記通信装置識別情報に対応付けて送信する位置補正情報送信部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、位置補正情報作成部は、基準画像補正部によって補正された基準画像の位置を示す位置補正情報を作成する。位置補正情報送信部は、位置補正情報作成部によって作成された位置補正情報を、通信装置識別情報に対応付けて送信する。
したがって、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報が、通信装置識別情報に対応付けて送信されるので、位置補正情報がサーバ装置に送信されることにより、サーバ装置から他の通信装置に対して位置補正情報を送信することができる。これにより、他の通信装置においても適切な位置に補正された基準画像を表示することができる。
また、上記の通信装置において、前記基準画像取得部は、前記基準画像とともに、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報をさらに取得し、前記基準画像補正部は、前記基準画像取得部によって取得された前記基準画像を、前記基準画像取得部によって取得された前記位置補正情報に基づいて補正することが好ましい。
この構成によれば、基準画像取得部は、基準画像とともに、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報をさらに取得する。基準画像補正部は、基準画像取得部によって取得された基準画像を、基準画像取得部によって取得された位置補正情報に基づいて補正する。
したがって、取得された基準画像が、取得された位置補正情報に基づいて補正されるので、基準画像を補正するための処理時間を短縮することができる。また、他の通信装置によって作成された位置補正情報を取得することにより、他の通信装置によって作成された位置補正情報を利用して基準画像を補正して表示することができる。
また、上記の通信装置において、前記基準画像取得部は、前記通信装置識別情報と、前記外部装置を識別するための外部装置識別情報とに基づき、前記基準画像を取得することが好ましい。
この構成によれば、通信装置識別情報と、外部装置を識別するための外部装置識別情報とに基づき、基準画像が取得されるので、外部装置の種類に応じた基準画像を表示することができる。
また、上記の通信装置において、前記位置補正情報作成部は、複数の前記位置補正情報を作成し、前記位置補正情報作成部によって作成された複数の位置補正情報を平均化する平均化部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、位置補正情報作成部は、複数の位置補正情報を作成する。平均化部は、位置補正情報作成部によって作成された複数の位置補正情報を平均化する。
したがって、作成された複数の位置補正情報が平均化されるので、位置補正情報の精度をより高めることができる。
また、上記の通信装置において、前記外部装置を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された撮像画像内における前記外部装置を判別し、前記外部装置に設けられた前記近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すマーカ画像を、前記撮像画像内の判別された前記外部装置の画像に重畳する画像合成部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、撮像部は、外部装置を撮像する。画像合成部は、撮像部によって撮像された撮像画像内における外部装置を判別し、外部装置に設けられた近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すマーカ画像を、撮像画像内の判別された外部装置の画像に重畳する。
したがって、外部装置に設けられた近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すマーカ画像が、撮像画像内の判別された外部装置の画像に重畳して表示される。これにより、外部装置の表面にアンテナ部の位置を示すマークを設ける必要がなくなり、外部装置のデザイン性を損なうことなく、外部装置のアンテナ部の位置をユーザに報知することができる。
本発明の他の局面に係る通信方法は、近接無線通信を利用して外部装置と通信するための通信方法であって、通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報に基づき、前記外部装置と前記近接無線通信可能な位置に前記通信装置を案内するための基準画像を取得する基準画像取得ステップと、前記基準画像取得ステップにおいて取得された前記基準画像を、前記通信装置を前記外部装置に近接させる際の前記外部装置に対向する面とは反対の面に設けられた表示部に表示する基準画像表示制御ステップと、前記外部装置の表面に形成された目標マークと、前記表示部に表示される前記基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、前記基準画像の位置を補正する基準画像補正ステップとを含む。
この構成によれば、基準画像取得ステップにおいて、通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報に基づき、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像が取得される。次に、基準画像表示制御ステップにおいて、取得された基準画像が、通信装置を外部装置に近接させる際の外部装置に対向する面とは反対の面に設けられた表示部に表示される。次に、基準画像補正ステップにおいて、外部装置の表面に形成された目標マークと、表示部に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の位置が補正される。
したがって、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像が表示され、外部装置の表面に形成された目標マークと、表示部に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の位置が補正される。これにより、補正された基準画像を用いて通信装置のアンテナと外部機器のアンテナとの位置合わせを正確に行うことができる。
本発明の他の局面に係る通信プログラムは、近接無線通信を利用して外部装置と通信するための通信プログラムであって、通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報に基づき、前記外部装置と前記近接無線通信可能な位置に前記通信装置を案内するための基準画像を取得する基準画像取得部と、前記基準画像取得部によって取得された前記基準画像を、前記通信装置を前記外部装置に近接させる際の前記外部装置に対向する面とは反対の面に設けられた表示部に表示する基準画像表示制御部と、前記外部装置の表面に形成された目標マークと、前記表示部に表示される前記基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、前記基準画像の位置を補正する基準画像補正部としてコンピュータを機能させる。
この構成によれば、基準画像取得部は、通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報に基づき、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像を取得する。基準画像表示制御部は、基準画像取得部によって取得された基準画像を、通信装置を外部装置に近接させる際の外部装置に対向する面とは反対の面に設けられた表示部に表示する。基準画像補正部は、外部装置の表面に形成された目標マークと、表示部に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の位置を補正する。
したがって、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像が表示され、外部装置の表面に形成された目標マークと、表示部に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の位置が補正される。これにより、補正された基準画像を用いて通信装置のアンテナと外部機器のアンテナとの位置合わせを正確に行うことができる。
本発明の他の局面に係るサーバ装置は、近接無線通信を利用して外部装置と通信する通信装置へ、ネットワークを介してプログラムを送信するサーバ装置であって、前記プログラムは、前記通信装置を、前記通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報に基づき、前記外部装置と前記近接無線通信可能な位置に前記通信装置を案内するための基準画像を含む画像情報を取得し、前記通信装置を前記外部装置に近接させる際の前記外部装置に対向する面とは反対の面に設けられた、前記通信装置が備える表示部に、前記取得された画像情報に基づいて前記基準画像を表示し、前記外部装置の表面に形成された目標マークの位置と、前記表示部に表示される前記基準画像の位置とを一致させる画像移動操作に応じて、前記基準画像の表示位置を補正する通信装置として機能させるプログラムである。
この構成によれば、通信装置は、通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報に基づき、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像を含む画像情報を取得し、通信装置を外部装置に近接させる際の外部装置に対向する面とは反対の面に設けられた、通信装置が備える表示部に、取得された画像情報に基づいて基準画像を表示し、外部装置の表面に形成された目標マークの位置と、表示部に表示される基準画像の位置とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の表示位置を補正する。
したがって、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像が表示され、外部装置の表面に形成された目標マークの位置と、表示部に表示される基準画像の位置とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の表示位置が補正される。これにより、補正された基準画像を用いて通信装置のアンテナと外部機器のアンテナとの位置合わせを正確に行うことができる。
また、上記のサーバ装置において、前記プログラムは、前記通信装置を、さらに、前記補正された基準画像の表示位置を示す第1補正情報を作成し、前記作成された第1補正情報を、前記基準画像に対応付けて記憶する通信装置として機能させるプログラムであることが好ましい。
この構成によれば、補正された基準画像の表示位置を示す第1補正情報が、基準画像に対応付けて記憶されるので、記憶された第1補正情報に基づいて基準画像を補正して表示することができる。また、記憶された第1補正情報に基づいて基準画像が補正して表示されるので、基準画像を補正するための処理時間を短縮することができる。
また、上記のサーバ装置において、前記プログラムは、前記通信装置を、さらに、前記補正された基準画像の表示位置を示す第1補正情報を作成し、前記作成された第1補正情報を送信する通信装置として機能させるプログラムであることが好ましい。
この構成によれば、補正された基準画像の表示位置を示す第1補正情報が送信されるので、第1補正情報がサーバ装置に送信されることにより、サーバ装置から他の通信装置に対して第1補正情報を送信することができる。これにより、他の通信装置においても適切な位置に補正された基準画像を表示することができる。
また、上記のサーバ装置において、前記プログラムは、前記通信装置を、さらに、前記基準画像を、前記画像情報に含まれる、基準画像の表示位置を示す第2補正情報に示される表示位置に表示する通信装置として機能させるプログラムであることが好ましい。
この構成によれば、基準画像が、画像情報に含まれる、基準画像の表示位置を示す第2補正情報に示される表示位置に表示されるので、基準画像を補正するための処理時間を短縮することができる。また、他の通信装置によって作成された第2補正情報を取得することにより、他の通信装置によって作成された第2補正情報を利用して基準画像を補正して表示することができる。
また、上記のサーバ装置において、前記プログラムは、前記通信装置を、さらに、前記通信装置識別情報と、前記外部装置を識別するための外部装置識別情報とに基づいて定まる基準画像を含む画像情報を取得する通信装置として機能させるプログラムであることが好ましい。
この構成によれば、通信装置識別情報と、外部装置を識別するための外部装置識別情報とに基づいて定まる基準画像を含む画像情報が取得されるので、外部装置の種類に応じた基準画像を表示することができる。
また、上記のサーバ装置において、前記プログラムは、前記通信装置を、さらに、複数の第1補正情報を作成し、前記作成された複数の第1補正情報を平均化する通信装置として機能させるプログラムであることが好ましい。
この構成によれば、作成された複数の第1補正情報が平均化されるので、第1補正情報の精度をより高めることができる。
また、上記のサーバ装置において、前記プログラムは、前記通信装置を、さらに、前記通信装置が備える撮像部を用いて前記外部装置を撮像し、前記撮像された撮像画像内における前記外部装置を判別し、前記外部装置に設けられた前記近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すマーカ画像を、前記撮像画像内の判別された前記外部装置の画像に重畳する通信装置として機能させるプログラムであることが好ましい。
この構成によれば、外部装置に設けられた近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部の位置を示すマーカ画像が、撮像画像内の判別された外部装置の画像に重畳して表示される。これにより、外部装置の表面にアンテナ部の位置を示すマークを設ける必要がなくなり、外部装置のデザイン性を損なうことなく、外部装置のアンテナ部の位置をユーザに報知することができる。
本発明の他の局面に係るサーバ装置は、近接無線通信を利用して外部装置と通信する通信装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、前記通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報と、前記外部装置と前記近接無線通信可能な位置に前記通信装置を案内するための基準画像と、補正された前記基準画像の位置を示す位置補正情報とを対応付けて記憶する基準画像記憶部と、前記通信装置から前記通信装置識別情報を受信する通信装置識別情報受信部と、前記通信装置識別情報受信部によって受信された前記通信装置識別情報に基づいて前記基準画像記憶部から前記基準画像を選択し、選択した前記基準画像を前記通信装置へ送信する基準画像送信部と、前記位置補正情報を前記通信装置から受信し、受信した前記位置補正情報に、前記基準画像記憶部に記憶されている前記位置補正情報を更新する位置補正情報受信部とを備える。
この構成によれば、基準画像記憶部は、通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報と、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像と、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報とを対応付けて記憶する。通信装置識別情報受信部は、通信装置から通信装置識別情報を受信する。基準画像送信部は、通信装置識別情報受信部によって受信された通信装置識別情報に基づいて基準画像記憶部から基準画像を選択し、選択した基準画像を通信装置へ送信する。位置補正情報受信部は、位置補正情報を通信装置から受信し、受信した位置補正情報に、基準画像記憶部に記憶されている位置補正情報を更新する。
したがって、位置補正情報が通信装置から受信され、受信された位置補正情報に、基準画像記憶部に記憶されている位置補正情報が更新される。これにより、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報を通信装置から取得することができ、他の通信装置に位置補正情報を提供することができる。
また、上記のサーバ装置において、前記位置補正情報受信部は、前記通信装置識別情報に対応する複数の位置補正情報を受信し、前記位置補正情報受信部によって受信された前記通信装置識別情報に対応する複数の位置補正情報を平均化する平均化部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、位置補正情報受信部は、通信装置識別情報に対応する複数の位置補正情報を受信する。平均化部は、位置補正情報受信部によって受信された通信装置識別情報に対応する複数の位置補正情報を平均化する。
したがって、受信された通信装置識別情報に対応する複数の複数の位置補正情報が平均化されるので、位置補正情報の精度をより高めることができる。
本発明の他の局面に係る通信方法は、近接無線通信を利用して外部装置と通信する通信装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置で実行される通信方法であって、前記通信装置から前記通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報を受信し、前記受信された通信装置識別情報と対応付けられて記憶部に記憶されている、前記外部装置と前記近接無線通信可能な位置に前記通信装置を案内するための基準画像を前記通信装置へ送信し、前記送信された基準画像を表示する表示位置を補正する第1補正情報を前記通信装置から受信し、前記受信された第1補正情報に基づいて、前記受信された通信装置識別情報と対応付けられて記憶部に記憶されている、補正された前記基準画像の位置を示す第2補正情報を更新する。
この構成によれば、通信装置から通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報が受信される。受信された通信装置識別情報と対応付けられて記憶部に記憶されている、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像が通信装置へ送信される。送信された基準画像を表示する表示位置を補正する第1補正情報が通信装置から受信される。受信された第1補正情報に基づいて、受信された通信装置識別情報と対応付けられて記憶部に記憶されている、補正された基準画像の位置を示す第2補正情報が更新される。
したがって、第1補正情報が通信装置から受信され、受信された第1補正情報に基づいて、記憶部に記憶されている、補正された基準画像の位置を示す第2補正情報が更新される。これにより、補正された基準画像の位置を示す第1補正情報を通信装置から取得することができ、他の通信装置に第2補正情報を提供することができる。
また、上記の通信方法において、前記通信方法は、さらに、前記受信された通信装置識別情報と対応付けられて記憶されている第2補正情報を前記通信装置へ送信することが好ましい。
この構成によれば、受信された通信装置識別情報と対応付けられて記憶されている第2補正情報が通信装置へ送信されるので、通信装置に第2補正情報を提供することができる。
また、上記の通信方法において、前記通信方法は、さらに、前記外部装置を識別するための外部装置識別情報を前記通信装置から受信し、前記受信された外部装置識別情報に基づいて、前記受信された通信装置識別情報と対応付けられて記憶されている基準画像を前記通信装置へ送信することが好ましい。
この構成によれば、外部装置を識別するための外部装置識別情報が通信装置から受信される。受信された外部装置識別情報に基づいて、受信された通信装置識別情報と対応付けられて記憶されている基準画像が通信装置へ送信される。
したがって、外部装置識別情報に基づいて、受信された通信装置識別情報と対応付けられて記憶されている基準画像が通信装置へ送信されるので、通信装置は、外部装置の種類に応じた基準画像を表示することができる。
本発明の他の局面に係るサーバ装置の情報更新方法は、近接無線通信を利用して外部装置と通信する通信装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置の情報更新方法であって、前記通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報と、前記外部装置と前記近接無線通信可能な位置に前記通信装置を案内するための基準画像と、補正された前記基準画像の位置を示す位置補正情報とを対応付けて基準画像記憶部に記憶する基準画像記憶ステップと、前記通信装置から前記通信装置識別情報を受信する通信装置識別情報受信ステップと、前記通信装置識別情報受信ステップにおいて受信された前記通信装置識別情報に基づいて前記基準画像記憶部から前記基準画像を選択し、選択した前記基準画像を前記通信装置へ送信する基準画像送信ステップと、前記位置補正情報を前記通信装置から受信し、受信した前記位置補正情報に、前記基準画像記憶部に記憶されている前記位置補正情報を更新する位置補正情報更新ステップとを含む。
この構成によれば、基準画像記憶ステップにおいて、通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報と、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像と、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報とが対応付けて基準画像記憶部に記憶される。次に、通信装置識別情報受信ステップにおいて、通信装置から通信装置識別情報が受信される。次に、基準画像送信ステップにおいて、通信装置識別情報受信ステップにおいて受信された通信装置識別情報に基づいて基準画像記憶部から基準画像が選択され、選択された基準画像が通信装置へ送信される。次に、位置補正情報更新ステップにおいて、位置補正情報が通信装置から受信され、受信された位置補正情報に、基準画像記憶部に記憶されている位置補正情報が更新される。
したがって、位置補正情報が通信装置から受信され、受信された位置補正情報に、基準画像記憶部に記憶されている位置補正情報が更新される。これにより、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報を通信装置から取得することができ、他の通信装置に位置補正情報を提供することができる。
本発明の他の局面に係る通信システムは、近接無線通信を利用して前記外部装置と通信する通信装置と、前記通信装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置とを備える通信システムであって、前記通信装置は、前記近接無線通信のための電波を送受信するアンテナ部と、前記通信装置を前記外部装置に近接させる際の前記外部装置に対向する面とは反対の面に設けられた表示部と、前記通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報に基づき、前記外部装置と前記近接無線通信可能な位置に前記通信装置を案内するための基準画像を取得する基準画像取得部と、前記基準画像取得部によって取得された前記基準画像を前記表示部に表示する基準画像表示制御部と、前記外部装置の表面に形成された目標マークと、前記表示部に表示される前記基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、前記基準画像の位置を補正する基準画像補正部とを備え、前記サーバ装置は、前記通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報と、前記外部装置と前記近接無線通信可能な位置に前記通信装置を案内するための基準画像と、補正された前記基準画像の位置を示す位置補正情報とを対応付けて記憶する基準画像記憶部と、前記通信装置から前記通信装置識別情報を受信する通信装置識別情報受信部と、前記通信装置識別情報受信部によって受信された前記通信装置識別情報に基づいて前記基準画像記憶部から前記基準画像を選択し、選択した前記基準画像を前記通信装置へ送信する基準画像送信部と、前記位置補正情報を前記通信装置から受信し、受信した前記位置補正情報に、前記基準画像記憶部に記憶されている前記位置補正情報を更新する位置補正情報受信部とを備える。
この構成によれば、通信装置のアンテナ部は、近接無線通信のための電波を送受信する。表示部は、通信装置を外部装置に近接させる際の外部装置に対向する面とは反対の面に設けられる。基準画像取得部は、通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報に基づき、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像を取得する。基準画像表示制御部は、基準画像取得部によって取得された基準画像を表示部に表示する。基準画像補正部は、外部装置の表面に形成された目標マークと、表示部に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の位置を補正する。サーバ装置の基準画像記憶部は、通信装置の種類を識別するための通信装置識別情報と、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像と、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報とを対応付けて記憶する。通信装置識別情報受信部は、通信装置から通信装置識別情報を受信する。基準画像送信部は、通信装置識別情報受信部によって受信された通信装置識別情報に基づいて基準画像記憶部から基準画像を選択し、選択した基準画像を通信装置へ送信する。位置補正情報受信部は、位置補正情報を通信装置から受信し、受信した位置補正情報に、基準画像記憶部に記憶されている位置補正情報を更新する。
したがって、外部装置と近接無線通信可能な位置に通信装置を案内するための基準画像が表示され、外部装置の表面に形成された目標マークと、表示部に表示される基準画像とを一致させる画像移動操作に応じて、基準画像の位置が補正される。これにより、補正された基準画像を用いて通信装置のアンテナと外部機器のアンテナとの位置合わせを正確に行うことができる。また、位置補正情報が通信装置から受信され、受信された位置補正情報に、基準画像記憶部に記憶されている位置補正情報が更新される。これにより、補正された基準画像の位置を示す位置補正情報を通信装置から取得することができ、他の通信装置に位置補正情報を提供することができる。
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。