したがって、本発明は、好ましくは、上述の不都合点の1つ以上を単独又は任意の組合せで軽減、緩和又は取り除くことを目的とする。
したがって、本発明の態様によると、分離デバイスからデータを受け取るデバイスリーダが提供される。デバイスリーダは:ディスプレイと;分離デバイスからデータを受け取る第1のアンテナであって、ディスプレイに対してデバイスリーダアンテナ位置を有する第1のアンテナと;ディスプレイ上に、分離デバイスの少なくとも一部の第1の画像を表示するためのディスプレイプロセッサであって、第1の画像は、分離デバイスにおけるアンテナの第1の画像内の位置に対応する関連する第1の画像アンテナ位置を有し、第1の画像アンテナ位置がデバイスリーダアンテナ位置と位置合わせされるよう第1の画像を表示するように適合される、ディスプレイプロセッサと;分離デバイスの少なくとも一部の第2の画像を提供する画像生成器であって、第2の画像は、分離デバイスにおけるアンテナの第2の画像内の位置に対応する関連する第2の画像アンテナ位置を有する、画像生成器と;デバイスリーダアンテナ位置、第2の画像アンテナ位置及びディスプレイのディスプレイプロパティに応じて第2の画像から第1の画像を生成する、画像プロセッサと;を備える。
本発明は、デバイスリーダについて向上したユーザ経験を可能にすることができ、多くの実施形態では、デバイスリーダと分離デバイスとの間で通信リンクを確立するときに、改善されたユーザ経験を提供することができる。例えばNFC通信を使用してデバイスリーダと分離デバイスとの間で通信リンクを確立するとき、アプローチは、ユーザが容易にデバイスを物理的に位置合わせできるようにする便利なユーザ経験を提供することができる。また、典型的には、物理的なデバイスのより正確な位置合わせを達成することができ、これにより、分離デバイスの向上した読み取りが可能になる。
特に、アプローチは、分離デバイスの画像(の少なくとも一部)をデバイスリーダのディスプレイ上に表示し、物理的な分離デバイスが分離デバイスの画像と位置合わせされるように分離デバイスをディスプレイの上に物理的に配置するよう、ユーザに要求することができる。この結果、分離デバイスのアンテナは、第1の画像アンテナ位置に近くなる。さらに、第1の画像アンテナ位置が第1のアンテナの位置に位置合わせされるように画像が表示されるので、簡単なユーザ操作で、デバイスリーダのアンテナと分離デバイスのアンテナとの正確かつ簡単な位置合わせが達成される。したがって、デバイスリーダは、ユーザを促し、導く操作を提供し、これにより改善された位置合わせを可能にすることができる。さらに、簡単かつ直感的な視覚的方向を使用することにより、ユーザは、簡単かつ容易であるように操作を知覚し、ユーザが操作又は位置合わせの技術的理由を理解しなければならない必要性を回避する。
アプローチの特定の利点は、NFCアンテナのように、異なる機能をサポートする複数のアンテナを備える分離デバイスのためのものであり得る。そのような実施形態において、アプローチは、デバイスリーダによってサポートされる特有の機能について、ユーザが分離デバイスの適切な部分を選択することを容易にすることができる。例えばスマートフォンは、異なるアプリケーションについて、分離デバイスの異なる部分に対応する異なる画像を提示することができる。したがって、ユーザが起動するアプリケーションに応じて、スマートフォンは、この特有の機能をサポートするアンテナを備える分離デバイスの部分を表示するであろう。
デバイスリーダアンテナ位置と第1の画像アンテナ位置の位置合わせは、特に、これらの位置の間の距離の最小化に相当し得る。最小化は、他の制約又は要件の対象となり得る。一部の実施形態において、デバイスリーダアンテナ位置は、ディスプレイ上の(例えばディスプレイ上の第1のアンテナの中央の投影による)位置であってよい。第1の画像アンテナ位置は、第1のアンテナの第1の画像内の位置であってよい。ディスプレイプロセッサは、第1の画像がディスプレイ上にレンダリングされるときに、第1の画像アンテナ位置が実質的にデバイスリーダアンテナ位置の上に配置されるように、第1の画像を表示することができる。
デバイスリーダは、第1のアンテナと第2のアンテナとの間で確立される通信リンク上でデータを受け取るための通信プロセッサを更に備え得る。
ディスプレイプロセッサは、第1の画像に加えて他の情報を表示してもよい。例えば第1の画像は、例えばユーザにフィードバックを提供するテキスト又はアイコンによってオーバーレイされ得る。一部の実施形態において、ディスプレイプロセッサは、第1の画像の表示と位置合わせされる分離デバイスを配置するようユーザに指示する、ユーザ命令を表示するように適合される。
一部の実施形態において、表示画像は、分離デバイス全体の画像を備え得る。しかしながら、多くの実施形態において、分離デバイスはディスプレイよりも大きいことがあり、第1の画像は、分離デバイスの一部のみを表してもよい。典型的には、表示される部分は、第1の画像アンテナ位置を含むことになり、したがって、分離デバイスが表示画像と位置合わせされるとき、第2のアンテナの位置は典型的に、デバイスリーダに近接することになる。
第1の画像は、分離デバイスの少なくとも一部の視覚的な表現(representation)を提供し得る。第1の画像は、表示されるとき、分離デバイス(の一部)の実際のサイズの表現を提供することがある、すなわち、分離デバイスと表示画像との間のスケールは、典型的に1:1であってよい。多くの実施形態において、第1の画像は、表示画像と同じであり得る、すなわち、ディスプレイの解像度は、第1の画像の解像度と同じであってよく、ディスプレイの各ピクセルは、第1の画像の1つのピクセルに相当し得る。第1の画像は更に、ディスプレイ内のピクセルの物理的なサイズと同じピクセルサイズに関連付けられてよい。
第1の画像は、典型的に静止画像である。ディスプレイプロセッサは、延長された期間(extended duration)の間、典型的には1、2、5、10又は30秒未満の間、第1の画像を表示するように適合され得る。ディスプレイプロセッサは、したがって、第1の画像アンテナ位置がデバイスリーダアンテナ位置と位置合わせされるように、第1の画像を静止画像として提示するよう適合され得る。
ディスプレイプロセッサは、第1の画像を、デバイスリーダ及び/又は分離デバイスの動きとは独立に表示するように適合されてよく、第1の画像は、デバイスリーダ及び/又は分離デバイスの動きとは独立であってよい。したがって、デバイスリーダは、第1の画像アンテナ位置がデバイスリーダアンテナ位置と位置合わせされるように、分離デバイスの少なくとも一部の(半)永続的な画像を提示し得る。
典型的に、第1の画像は、分離デバイスの写真であってよく、そのデバイスの正確な色やマーク等を提供し得る。しかしながら、一部のシナリオでは、分離デバイスの視覚的表現は、例えば輪郭やワイヤモデル表現のような簡略化されたレンダリングであってもよい。一部の実施形態では、第1の画像は、例えば分離デバイスの3次元モデルから生成され得る。一部の実施形態において、第1の画像によって提供される視覚的表現は、テクスチャやマークのような表面特性の表示を含んでもよい。特に分離デバイスは、アンテナの位置を示すマークを含むことがあり、第1の画像は、このマークの表現を含み得る。この表現は、例えばワイヤフレームモデルに含まれるロゴ表示のような、スタイル化された表現であってもよい。
ディスプレイプロセッサは、画像がスケーリングされ、方向付けられ(回転され)かつ/又は配置されて、その結果、デバイスリーダアンテナ位置と第1の画像アンテナ位置が位置合わせされるように、画像を表示するよう適合され得る。
デバイスリーダは:分離デバイスの少なくとも一部の第2の画像を提供する画像生成器であって、第2の画像が、分離デバイスにおけるアンテナの第2の画像内の位置に対応する関連する第2の画像アンテナ位置を有する、画像生成器と;デバイスリーダアンテナ位置、第2の画像アンテナ位置及びディスプレイのディスプレイプロパティに応じて第2の画像から第1の画像を生成する、画像プロセッサと;を更に備える。
これは、多くのシナリオにおいて、有利な動作及び実装を提供することができる。特に、デバイスリーダが適切な画像を決定することを可能にし、外部機能の必要性及び依存度を回避あるいは低減することができる。
画像プロセッサは、第1の画像を生成するとき、第2の画像のスケーリング、回転及び並進(translate)のうちの少なくとも1つを行うように適合され得る。
画像生成器は特に、デバイスリーダと分離デバイスとの特定の組合せに対してカスタマイズされていない第2の画像を提供することができる。例えば分離デバイスの標準の写真が画像生成器によって提供されてもよい。例えば画像生成器は、分離デバイスの標準の画像をこの画像内で第2のアンテナがある場所の指示と一緒に格納する、すなわち、格納される位置と一緒に格納する、画像ストアを備えることができる。画像プロセッサは次いで、その標準の画像を、デバイスリーダと分離デバイスの特定の組合せに対してカスタマイズすることができる。
したがって、多くの実施形態において、第2の画像は、デバイスリーダと分離デバイスとの組合せに対してカスタマイズされていない(したがって、これらのうちの少なくとも1つと独立に生成され得る)画像であってよく、一方、第1の画像は、デバイスリーダと分離デバイスとの組合せに対してカスタマイズされ得る。
ディスプレイプロセッサは特に、第2の画像内の第2の画像アンテナ位置が最終的に、第1の画像がディスプレイ上で表示されるときにデバイスリーダアンテナ位置と位置合わせされることになる第1の画像内の第1の画像アンテナ位置になるように、第2の画像から第1の画像を生成することができる。多くの実施形態において、第1の画像アンテナ位置は、ディスプレイ上のデバイスリーダアンテナ位置に対応する第1の画像内の位置であり得る。
ディスプレイプロセッサは、多くの実施形態において、第1の画像がディスプレイ上で表示されるときに分離デバイスの表示が実物大になるように、第2の画像から第1の画像を生成する。
本発明の任意選択の特徴によると、デバイスリーダは:当該デバイスリーダと分離デバイスとの少なくとも一方の指示をリモートサーバに伝送する送信機と;リモートサーバから第2の画像を受け取る受信機と;を更に備える。
これは、多くの実施形態において、向上した実装及び/又は円滑な実装を提供することができる。例えばデバイスリーダと分離デバイスの特定の組合せについて局所的にカスタマイズすることができる、適切な画像を取得する効果的なアプローチを提供することができる。
本発明の任意選択の特徴によると、デバイスは:デバイスリーダと分離デバイスとの少なくとも一方の指示をリモートサーバに伝送する送信機と;リモートサーバから第1の画像を受け取る受信機と;を更に備える。
これは、多くの実施形態において、向上した性能及び/又は円滑な実装を提供することができる。例えばデバイスリーダと分離デバイスの特定の組合せについて局所的にカスタマイズする必要のない適切な画像を取得する効果的なアプローチを提供することができる。実際、一部の実施形態では、リモートサーバは、ディスプレイにおける直接的な提示に適した画像を直接提供することができる。
例えばデバイスリーダは、デバイスリーダ及び/又は分離デバイスのタイプ又はモデルの識別データを伝送することができる。このデータを受信したことに応答して、リモートサーバは、デバイスリーダのディスプレイ上における直接的な提示に適した画像であって、したがって、表示されると、第1の画像アンテナ位置とデバイスリーダアンテナ位置との位置合わせを提供することになる画像を、生成することができる。例えばディスプレイの解像度で、適切に配置及び回転された、分離デバイス(の一部)の写真を用いた画像が、リモートサーバによって提供され得る。デバイスリーダは、例えばいかなるローカルカスタマイズ又は画像処理も行うことなく、この画像を直接表示することができる。ユーザが、分離デバイスを提示画像と位置合わせする場合、これにより、第1のアンテナと第2のアンテナとの位置合わせが生じる。
本発明の任意選択の特徴によると、第1のアンテナは、近距離無線通信、すなわちNFCアンテナであり、装置は、第1のアンテナを使用してNFC通信によって分離デバイスからデータを受け取る通信プロセッサを備える。
このアプローチは、アンテナを相互に非常に近くに配置することを要するNFC通信を確立するときに、大いに改善されるユーザ経験を提供することができる。
本発明の任意選択の特徴によると、ディスプレイプロセッサは、分離デバイスの存在の検出に応答して、ディスプレイ上に第1の画像を表示するように適合される。
これは、特に効果的な操作及び非常に魅力的なユーザ経験を提供することができる。検出は、特に、アンテナを使用する無線リンク上の分離デバイスの検出であってよい。例えばデバイスリーダは、NFCリンク上で分離デバイスからデータを読み取るように適合されてよく、分離デバイスの存在の検出は、分離デバイスのNFC機能の存在の検出によるものであってよい。
本発明の任意選択の特徴によると、第1の画像は、デバイスリーダが、分離デバイスの正面に配置され、第1の画像アンテナ位置がデバイスリーダアンテナ位置と位置合わせされるときに、デバイスリーダによって塞がれる(閉鎖される)(occlude)ことになる、分離デバイスの少なくとも一部の表示を備える。
これは、多くの実施形態及びシナリオにおいて有利な操作を提供することができる。特に、分離デバイスがデバイスリーダより大きい多くのシナリオにおいて有利な操作を提供することができる。実際、多くの実施形態において、分離デバイスの正面のデバイスリーダとの通信リンクを確立するようユーザにガイドすることは、提示画像にとって有利であり得る。例えばデバイスリーダと分離デバイスが最適に位置合わせされるときに塞がれ得る特徴を提示することにより、ユーザを、そのような最適な位置合わせへとガイドすることができる。特に、これらの閉鎖された特徴の提示により、ユーザに、ディスプレイ上に提示された画像によって分離デバイスの閉鎖された部分を埋めることにより、分離デバイスの視覚的印象を視覚的に完成させるようにすることになる。分離デバイスの正面にあるデバイスリーダで達成される位置合わせは、ユーザへの命令のような情報の提供を可能又は容易にすることもできる。
デバイスリーダは、特に、分離デバイスがデバイスリーダのディスプレイの一部を塞がない、かつ/又はデバイスリーダが、ディスプレイを見るのに適した視点からデバイスの一部を塞ぐとき、分離デバイスの正面にあってよい。実際、ディスプレイは平面を定義することができる。デバイスリーダが、平面の、ディスプレイが光を放射しない側のボリューム内に配置されるとき、デバイスリーダは、分離デバイスの正面であってよい。分離デバイスが、ディスプレイによって形成/定義される平面の後ろのボリューム内にあるとき、デバイスリーダが分離デバイスの正面であってよい。
第1の画像アンテナ位置とデバイスリーダアンテナ位置の位置合わせは、表示される第1の画像と分離デバイスの位置合わせに相当し得る。
本発明の任意選択の特徴によると、第1の画像は、分離デバイスがデバイスリーダの正面に配置されて、第1の画像アンテナ位置がデバイスリーダアンテナ位置と位置合わせされるときに、ディスプレイ上に投影される分離デバイスの輪郭に対応する、分離デバイスの少なくとも一部の輪郭の表示、又は、分離デバイスの上記少なくとも一部の画像を備える。
これは、多くの実施形態及びシナリオにおいて有利な操作を提供することができる。特に、分離デバイスがデバイスリーダよりも小さい多くのシナリオにおいて、有利な操作を提供することができる。実際、多くの実施形態において、デバイスリーダの正面にある分離デバイスとの通信リンクを確立するようユーザをガイドすることは、提示画像について有利であり得る。デバイスリーダと分離デバイスが最適に位置合わせされるときに対応する輪郭情報を提示することにより、ユーザを、そのような最適な位置合わせへとガイドすることができる。特に、ユーザは、分離デバイスのエッジを、表示された輪郭に合致させようとすることができる。
分離デバイスは、特に、分離デバイスがデバイスリーダのディスプレイの一部を塞ぐとき、かつ/又はデバイスリーダが、ディスプレイを見るのに適した視点からデバイスの一部を塞ぐとき、デバイスリーダの正面であってよい。実際、ディスプレイは平面を定義することができる。分離デバイスは、平面の、ディスプレイが光を放射する側のボリューム内に配置されるとき、デバイスリーダの正面であってよい。分離デバイスが、ディスプレイによって形成/定義する平面の後ろのボリューム内にあるとき、分離デバイスはデバイスリーダの正面であってよい。
第1の画像アンテナ位置とデバイスリーダアンテナ位置の位置合わせは、表示される第1の画像と分離デバイスの位置合わせに相当し得る。
本発明の任意選択の特徴によると、第1の画像は静止画像である。本発明の一部の実施形態によると、ディスプレイプロセッサは、第1の画像を静止画像として表示するように適合される。
特に、第1の画像は、ビデオシーケンス又は動画シーケンスの一部でなくてもよく、ディスプレイプロセッサは、動画シーケンスをレンダリングせず、延長された期間に単一の静止画像を提示することがある。特に、第1の画像は、セットアップされた通信リンクとの関連で提示されてよく、第1の画像は、通信リンクのセットアップが(例えば成功理に、あるいは成功せずに)完了するまで提示され得る。
本発明の任意選択の特徴によると、ディスプレイプロセッサは、第1の画像を、デバイスリーダの動きとは独立に表示するよう適合される。
第1の画像及び第1の画像を表示することは、特に、分離デバイス及び/又はデバイスリーダのいずれかの動き又は位置とは独立であってよい。
第1の画像は、デバイスリーダ及び分離デバイスの所望の相対的位置を反映する、所望の目標シナリオを表すことができる。したがって、提示される第1の画像は、現在の状況又は現在の位置は反映しないが、現在の状態と独立の最終的なゴールを反映することができる。
本発明の任意選択の特徴によると、第1の画像アンテナ位置とデバイリーダスアンテナ位置との間の位置合わせは、当該デバイスリーダの位置及び分離デバイスの位置とは独立である。
本発明の態様によると、デバイスリーダのディスプレイに表示するための第1の画像を生成する装置が提供され、デバイスリーダは、分離デバイスからデータを受け取る第1のアンテナを更に備え、第1のアンテナは、第1の画像内に第1の画像アンテナ位置を有し、装置は: 分離デバイスの少なくとも一部の第2の画像を提供する画像生成器を備え、第2の画像が、分離デバイスにおけるアンテナの第2の画像内の位置に対応する関連する第2の画像アンテナ位置を有し;第1の画像アンテナ位置、第2の画像アンテナ位置及びディスプレイのディスプレイプロパティに応じて第2の画像から第1の画像を生成する、画像プロセッサを備える。
アプローチは、例えばNFC通信リンクを確立するために、デバイスリーダと分離デバイスの正確な位置合わせを実質的に容易にすることができる、デバイスリーダのための画像を生成することを可能にすることができる。
画像生成器は、特に、デバイスリーダ及び分離デバイスの特定の組合せに対してカスタマイズされない第2の画像を提供することができる。例えば分離デバイスの標準の写真が画像生成器によって提供され得る。例えば画像生成器は、分離デバイスの標準の画像を、第2のアンテナがこの画像内のどこにあるかを示す指示と一緒に、すなわち格納された場所とともに格納する、画像ストアを備え得る。画像プロセッサは次いで、デバイスリーダと分離デバイスの特定の組合せに対して標準の画像をカスタマイズすることができる。
したがって、多くの実施形態において、第2の画像は、デバイスリーダと分離デバイスの組合せに対してカスタマイズされない(したがって、これらのうちの少なくとも一方と独立に生成され得る)画像であり、一方、第1の画像は、デバイスリーダと分離デバイスの組合せに対してカスタマイズされ得る。
ディスプレイプロセッサは、特に、第2の画像内の第2の画像アンテナ位置が、第1の画像アンテナ位置で第1の画像内に配置されるように、第2の画像から第1の画像を生成することができる。多くの実施形態において、第2の画像アンテナ位置は、第2の画像内のアンテナの実際の位置であってよく、第1の画像位置は、第1の画像内のアンテナについての対応する目標位置であってよく、ここで、目標位置は、第1の画像内のデバイスリーダのアンテナの位置に対応する。
ディスプレイプロセッサは、多くの実施形態において、第1の画像がディスプレイ上で表示されるときに分離デバイスの表示が実物大となるように、第2の画像から第1の画像を生成することができる。
第1の画像アンテナ位置は、第1の画像がデバイスリーダのディスプレイ上で提示されるときの第1の画像内のデバイスリーダのアンテナの位置であってよい。
画像生成器及び/又は画像プロセッサは、デバイスリーダ自体(内に設けられ得る)の一部であってよく、あるいは例えばリモートサーバの一部であってもよい。
本発明の任意選択の特徴によると、画像プロセッサは、第2の画像アンテナ位置を含む第2の画像の一部を含むように第1の画像を生成するように適合され、第2の画像の一部は、第1の画像内における第1の画像アンテナ位置と第2の画像アンテナ位置との間の距離が実質的に最小になるように配置される。
これは、多くの実施形態及びシナリオにおいて、改善された位置合わせを可能にすることができる。
本発明の任意選択の特徴によると、画像プロセッサは、第2の画像の少なくとも一部に画像操作を適用した後、第2の画像の少なくとも一部を第1の画像内に含めるように適合され、画像操作は、並進(translation);回転;及びスケーリング;のグループから選択される。
これは、多くの実施形態において第1の画像の特に有利な生成を提供することができる。
本発明の任意選択の特徴によると、ディスプレイプロパティは:ディスプレイのサイズ;ディスプレイのピクセルサイズ;ディスプレイの向き;及びディスプレイの解像度;のグループから選択される、少なくとも1つのプロパティを備える。
これは、多くの実施形態において第1の画像の特に有利な生成を提供することができる。
本発明の任意選択の特徴によると、装置はデバイスリーダとはリモートであり、装置は、第2の画像をデバイスリーダに伝送するように適合される送信機を更に備える。
これは、多くの実施形態において、向上した性能及び/又は円滑な実装を提供することができる。例えばデバイスリーダと分離デバイスの特定の組合せについて局所的にカスタマイズする必要のない適切な画像を取得するための効果的なアプローチを提供することができる。実際、一部の実施形態において、リモートサーバは、ディスプレイにおける直接的な提示に適した画像を直接提供することができる。
装置は、デバイスリーダとはリモートであり、画像生成器及び画像プロセッサのいずれも、デバイスリーダ自体の一部ではない(その中に設けられていない)。デバイスリーダ及びリモート装置は、例えばインターネットを含む通信ネットワークを介して、相互に通信することができる。
本発明の任意選択の特徴によると、装置は、デバイスリーダから、デバイスリーダの指示を受け取るように適合される受信機を更に備え;画像プロセッサは、その指示に応じてディスプレイプロパティを決定するように適合される。
これは、多くの実施形態において、向上した性能及び/又は円滑な実装を可能にすることができる。
一部の実施形態において、装置は、第1のデバイスから、ディスプレイプロパティの指示を受け取るように適合される受信機を更に備え;画像プロセッサは、その指示に応じてディスプレイプロパティを決定するよう適合される。
これは、多くの実施形態において、向上した性能及び/又は円滑な実装を可能にすることができる。
本発明の任意選択の特徴によると、装置は、デバイスリーダから、分離デバイスの指示を受け取るように適合される受信機を更に備え、画像生成器は、その指示に応じて第2の画像を生成するように適合される。
これは、多くの実施形態において、向上した性能及び/又は円滑な実装を可能にすることができる。
本発明の任意選択の特徴によると、装置は、デバイスリーダ内に設けられる。
これは、多くの実施形態において、向上した性能及び/又は円滑な実装を可能にすることができる。特に、デバイスリーダが、適切な画像を決定することを可能にすることができ、外部機能に対する必要性及び依存性を回避又は軽減することができる。
本発明の態様によると、分離デバイスからデータを受け取るように作動可能なディスプレイリーダであって、ディスプレイと、分離デバイスからデータを受け取り、ディスプレイとの関連でデバイスリーダアンテナ位置を有する第1のアンテナとを備えるデバイスリーダの作動方法が提供され、当該方法は:ディスプレイ上に、分離デバイスの第1の画像を表示するステップであって、第1の画像は、分離デバイスにおけるアンテナの位置に対応する関連する第1の画像アンテナ位置を有し、第1の画像は、第1の画像アンテナ位置がデバイスリーダアンテナ位置と位置合わせされるように表示される、ステップと;分離デバイスの少なくとも一部の第2の画像を提供するステップであって、第2の画像は、分離デバイスにおけるアンテナの第2の画像内の位置に対応する関連する第2の画像アンテナ位置を有する、ステップと;第1の画像アンテナ位置、第2の画像アンテナ位置及びディスプレイのディスプレイプロパティに応じて第2の画像から第1の画像を生成するステップと;を備える。
本発明の態様によると、デバイスリーダのディスプレイに表示するための第1の画像を生成する方法が提供され、デバイスリーダは、分離デバイスからデータを受け取る第1のアンテナを備え、第1のアンテナは、第1の画像内に第1の画像アンテナ位置を有し;当該方法は: 分離デバイスの少なくとも一部の第2の画像を提供するステップを備え、第2の画像は、分離デバイスにおけるアンテナの第2の画像内の位置に対応する関連する第2の画像アンテナ位置を有し;第1の画像アンテナ位置、第2の画像アンテナ位置及びディスプレイのディスプレイプロパティに応じて第2の画像から第1の画像を生成するステップを備える。
本発明のこれら及び他の態様、特徴及び利点は、以下に説明される実施形態から明らかになり、これらの実施形態との関連で解明されるであろう。
以下の説明は、NFC通信リンクを介して別個の外部デバイスからデータを読み取るためのデバイスリーダに適用可能な本発明の実施形態に焦点を当てている。しかしながら、認識されるように、本発明は、いずれかの具体的なアプリケーション(適用)又は通信リンクに限定されない。
図1は、デバイスリーダ101と、該デバイスリーダ101によって読み取られている分離デバイス103(すなわち、デバイスリーダ101は分離デバイス103からデータを受け取る)の例を図示している。デバイスリーダ101は、近距離無線通信リンクを介して、特にNFC通信リンクを介して、分離デバイス103からデータを受け取るように適合される。近距離通信をサポートするために、デバイスリーダ101は第1のアンテナ105を備え、分離デバイス103は第2のアンテナ107を備える。アンテナ105、107は、典型的に、適切な基板上に形成される平面コイルのようなインダクタであってよい。
分離デバイス103とデバイスリーダ101との間の通信は、したがって、2つのアンテナ105、107が、よって2つのデバイス101、103が互いに非常に近い(典型的には10cm、あるいは極めて狭い)ときにのみ可能である。実際、デバイスリーダ101と分離デバイス103との間の通信は、一般に、ユーザが2つのデバイス101、103を互いに近くに持っていくことによって、典型的には、これらを一緒に「接触させる」ことによって開始される。
例として、デバイスリーダ101は、スマートフォンやタブレットといったパーソナルコンピューティングデバイスであってよく、分離デバイス103は、歯ブラシのような適切な消費者機器又はデバイスであってよい。このような例では、スマートフォンは、NFC通信リンクを介して歯ブラシから利用データを読み取ることができ、このデータが次いで、スマートフォンによって分析され、提示され、あるいは他の方法で使用され得る。利用データのダウンロードは、スマートフォンと歯ブラシを一緒に接触させるという簡単な操作によって開始され、これにより、非常に簡単かつ直感的なユーザ操作及び経験を提供することができる。
しかしながら、通信を最適化するためには、(典型的には、平面コイルのようなインダクタとして実装される)アンテナ間の結合を最適化することが望ましい。実際、一般的には通信経路の長さを最小にすることが望ましく、また多くの実施形態では、アンテナが、従来的な無線周波数アンテナとして機能するのではなく、疎結合される変成器のインダクタとして結合するように、アンテナを一緒に非常に近くに配置することが望ましい。通信リンクの信頼性及び能力は典型的に、アンテナ間の結合に多いに依存し、信頼性のあるNFC通信にとって、アンテナが相互に数センチメートル以内にあることを要することは、変則的なことではない。
しかしながら、この要件は、ユーザにとって操作を複雑なものにもする。例えば多くのデバイスは、所望の内部アンテナ距離と比べて比較的大きく、したがって、デバイスを単に合わせるだけでは、信頼性のある通信リンクが形成されることを保証することはできない。むしろ、通信リンクの品質は、デバイスをどのように合わせるか、並びにアンテナがデバイス内のどこに配置されるか、ということに厳密に依存することになる。ユーザは典型的にそのような詳細を知らず、したがって、通信リンクが確立されないか低品質なものである可能性がある。
実際、2つのデバイスの一方又は双方が(隠れた)NFCスポット(すなわち、アンテナ位置)を有する場合、ユーザが、一般に、これらの2つのデバイスを一緒に接触させて、信頼性のある接続を形成することには多くの困難があることがわかっている。NFCアンテナの位置及びサイズは典型的に、指定のデバイスタイプ、サイズ等に応じて異なる。また、多くのデバイスでは、NFCアンテナは非常に小さく(例えば時計や歯ブラシの中)、位置は使用ケースによって異なることがある。
デバイスリーダ101は、ユーザによる2つのデバイス101、103の位置合わせを助けるための機能を備え、これは特に、非常に簡単かつ直感的なユーザ操作を使用し、かつデバイスの詳細なプロパティ(デバイスの位置等)についての知識若しくは考慮又は最適化される位置合わせについての知識若しくは考慮をユーザが有することを要さずに、ユーザがデバイス101、103の最適な位置合わせを達成することを可能にする。
図2は、デバイスリーダ101の要素をより詳細に図示する。
デバイスリーダ101は、アンテナ105(これ以降、第1のアンテナ105と称する)を備える。第1のアンテナ105はNFCアンテナであり、特に、適切な寸法の平面コイルとして実装され得る。第1のアンテナ105は、NFC通信プロセッサ201に結合され、NFC通信プロセッサ201は、NFC通信を介して分離デバイス103からデータを受け取るように適合される。通信は、(NFCを使用してRFIDタグを読み取るときのような)マスター/スレーブ構成であるか、あるいは多くのシナリオ及び実施形態では、ピアツーピア通信であってよい。したがって、NFC通信プロセッサ201は、必要に応じて、ピアツーピア通信又は一方向のマスター/スレーブ構成をサポートするように適合され得る。
デバイスリーダ101は、また、デバイスの大多数の機能を実装するように適合されるデバイスコントローラ203も備える。例えばデバイスコントローラ203は、個々の実施形態及び適用に必要又は望まれるように、アプリケーションを実行し、デバイスリーダ101の動作を制御すること等ができる。
特に、デバイスコントローラ203は、分離デバイス103からのデータを、通信プロセッサ201から受け取り、このデータを処理及び分析して、ユーザフィードバックを提供することができる。例えば分離デバイス103が歯ブラシである例において、デバイスコントローラ203は、例えば平均歯磨き回数を計算し、これらをユーザに提示することができる。
デバイスリーダ101は、ディスプレイ205を更に備える。ディスプレイ205は、デバイス上に配置され、例えばデバイスリーダ101の一面(one side)上に配置されてよい。例えばデバイスリーダ101がスマートフォンである例において、デバイスリーダ101の一面の大部分は、ディスプレイ205によって占められ得る。
ディスプレイ205は、ディスプレイプロセッサ207に結合され、ディスプレイプロセッサ207は、ディスプレイ205を駆動して様々な表示画像を提示するよう動作可能である。ディスプレイプロセッサ207は、要求された画像を提示するよう、ディスプレイプロセッサ207を制御することが可能なデバイスコントローラ203に結合される。特に、ディスプレイプロセッサ207は、静止画像を(時々)ディスプレイ205上に提示するように適合され得る。
第1のアンテナ105及びディスプレイ205は、デバイスリーダ101の一部であり、一例では、その双方が、デバイスリーダ101を形成する筐体内又はその筐体の表面上に配置される。第1のアンテナ105は、したがって、ディスプレイ205に対する位置を有する。この位置を、デバイスリーダアンテナ位置と呼ぶことにする。一部の実施形態において、デバイスリーダアンテナ位置は、(例えばディスプレイ上の基準ポイントに対する)3次元の位置と考えることができるが、多くの実施形態では、この位置は、例えば第1のアンテナ105(の中心)に最も近いディスプレイのポイント又はピクセルの画像位置のような、2次元の位置と考えられ得る。
図2のシステムでは、ディスプレイプロセッサ207は、デバイスのユーザ位置合わせをサポートするために、分離デバイス103の静止画像をディスプレイ205上に表示するように適合される。この画像は、一部の実施形態では、分離デバイス103の全体の画像であってよいが、大部分の実施形態又はシナリオでは、分離デバイス103の一部の画像であろう。以下では、表示される画像を、第1の画像と呼ぶことにする。
分離デバイス103は、第2のアンテナ107を、典型的には内部に備えるが、場合によっては分離デバイス103の表面上又は表面の近くに備える。第2のアンテナ107は典型的に、分離デバイス103のサイズと比べると比較的小さい。第2のアンテナ107は、分離デバイス103の画像内(すなわち、第1の画像内)の位置に関連付けられ、この位置は、第1の画像アンテナ位置と呼ばれる。したがって、第1の画像アンテナ位置は典型的に、分離デバイス103(の少なくとも一部)の第1の画像内の位置に対応し、この位置は、分離デバイス103の他の部分が透過的であった場合にアンテナ107が見えたであろう位置である。第1の画像アンテナ位置は典型的に、第1の画像の視野から第2のアンテナ107の中央への視線内に入る第1の画像内のポイントに対応し得る。
第1の画像アンテナ位置は、したがって、第2のアンテナ107の位置、すなわち、分離デバイス103内のアンテナの位置を表す。この画像位置は、したがって、第1の画像内の固定の位置である。実際、第2のアンテナ107の位置が、分離デバイス103内で固定され、第1の画像アンテナ位置に対応する表示位置も固定の変化しない位置であるので、分離デバイス内の第2のアンテナ107の位置に対応する、第1の画像内の特定の画像位置が存在する。第1の画像アンテナ位置は、特に、例えば第1の画像内の(例えば第1の画像の角に対する)(2次元の)画像又はピクセル座標として与えられ得る。したがって、特に、第1の画像アンテナ位置は、画像内の特定の固定の画像座標であってよい。
ディスプレイプロセッサ207は、第1の画像アンテナ位置が、デバイスリーダアンテナ位置と位置合わせされるように、第1の画像を表示するよう適合される。特に、第1の画像は、第1の画像アンテナ位置が第2のアンテナ位置と実質的に一致するように表示され得る。
したがって、分離デバイス103の静止画像(第1の画像)は、単に直接的に表示されるのではなく、結果として得られる表示画像内では、外部デバイスのアンテナの位置に対応する位置(第1の画像アンテナ位置)が、デバイスリーダ101のアンテナの実際の物理的な位置と、すなわち第1のアンテナの位置と位置合わせされるという、固有の制約及び要件で表示される。第1の画像の表示は、第1の画像アンテナ位置のディスプレイ205上の結果の物理的位置が、第1のアンテナ105の物理的位置と位置合わせされるように行われる。デバイスリーダ101は、したがって、分離デバイスのアンテナに対応する画像内の位置が、デバイスリーダ101のアンテナの物理的位置と位置合わせされるディスプレイ上の物理的位置で表示されるように、分離デバイス103の画像を表示する。特に、第1の画像がどのように表示されるかを制御することにより、分離デバイス103のアンテナに対応する画像の位置(第1の画像アンテナ位置)を、デバイスリーダ101内のアンテナの物理的位置のできるだけ近くに配置することができる。
多くの実施形態において、位置合わせは、(例えばディスプレイ上に投影され、デバイスリーダアンテナ位置に対応するような)第1のアンテナ105の位置と、レンダリングされる画像内の第1の画像アンテナ位置との間の距離が最小になるように、画像を回転、スケーリング及び配置することによって達成され得る。実際、多くの実施形態において、位置合わせは、第1の画像アンテナ位置のディスプレイ上の位置と、ディスプレイ上のデバイスリーダアンテナ位置の投影との間の距離が(場合によっては、他の制限又は制約の対象となるか、所与の正確性の程度内で)最小になるように行われる。
特に、第1の画像の表示は、第1の画像内の第1の画像アンテナ位置が、ディスプレイ205上の対応するデバイスリーダアンテナ位置と一致するように行われ得る。対応するデバイスリーダアンテナ位置は、例えばディスプレイ上の(3次元の)デバイスリーダのアンテナ位置の投影(例えばアンテナとディスプレイ205との間の最も短い距離に沿った、第1のアンテナ105を形成する平面コイルの面に対して垂直の方向に沿った、あるいはディスプレイ205の表示面に対して垂直の方向に沿った投影)であってよい。
その結果、アンテナ間の結合を最適化するために、デバイスを相互に対してどのように配置すべきかについての非常に強力なガイドをユーザに提供するよう、第1の画像が提示される。
特に、デバイスリーダ101に対する分離デバイス103の配置を示す、分離デバイス103の静止画像が提示され、このような配置は、多くのシナリオにおいて、アンテナ105、107間の最短距離に直接対応し、したがってこれらのアンテナ間の最大の結合に対応する。したがって、単に静止画像を複製しようとすることにより(すなわち、物理的な分離デバイスを、デバイスの提示される静止画像に合致させることにより)、ユーザは、アンテナ結合を自動的に最適化することになる。実際、提示される静止画像は、互いに対するデバイスの最適な又は所望の配置を反映すると考えられる、すなわち、提示される静止画像は、ユーザのための目標シナリオを表す。ユーザは、直感的かつ自動的に、デバイスのこの目標の配置を達成しようとし、これにより自動的に、実際多くのシナリオではこれに気付くことさえなく、アンテナ105、107の間の結合を最大にすることができる。実際に、ユーザは、アンテナ間の結合を最大にするタスクを実行していること、アンテナがデバイス内のどこに配置されているか、あるいは実際にデバイス101、103がアンテナ105、107を備えていることさえも認識する必要がない。むしろ、ユーザには、ディスプレイ上にピクチャが提示され、直感的にこのピクチャを複製するようとする。したがって、このアプローチは、特有のアプリケーションを有効にする基礎となる技術的特徴及び機能の理解及び知識をほとんど持たない、あるいは全く持たない様々なユーザ及び消費者に非常に適している。
実際、多くのシナリオでは、第1のアンテナ105は、分離デバイス103のサイズに比べて非常に小さいものとなり、その結果、これらのデバイス101、103自体は近くにあるにも関わらず、アンテナ105、107は離れる可能性があるので、ユーザはこれらのデバイスを単にランダムに一緒に保持するだけでは不十分である。しかしながら、表示される画像は、デバイス101、103をどのように合わせるべきかについて、非常に簡単で直感的なガイドをユーザに提供する。実際、ディスプレイ205上の分離デバイス103の画像の提示は、同様のやり方で、自動的かつ無意識に、ユーザに分離デバイス103を配置させることになる。したがって、ユーザに命令は提供され得るが、ユーザは典型的には、所望の操作を実行するために、これらを要求することさえないであろう。実際、ユーザは、そのようにすることについてのいかなる知識も持たず、また関連する技術的考慮事項又は特徴についてのいかなる知識も持たずに、デバイス間の結合を最適化することができる。
一部の実施形態において、第1の画像は、分離デバイス103の存在がデバイスリーダ101によって検出されるときに、自動的に表示され得る。検出は、例えば通信プロセッサ201による分離デバイス103のNFC通信機能の存在の検出であってよい。
例として、ユーザは歯ブラシからスマートフォンへデータを転送することを望み、したがって、これらのデバイスを合わせ始めることがある。あるポイントにおいて、スマートフォンは、歯ブラシの存在を検出することになり、これに応答して、NFCアンテナが配置されている歯ブラシの一部の画像を提示することになる。したがって、ユーザは、歯ブラシとスマートフォンを一緒に合わせていると、スマートフォンのディスプレイに突然、歯ブラシの一部の画像が表示されることになるよう経験するだろう。ユーザは続いて、物理的な歯ブラシがディスプレイ上の画像と位置合わせされるように、歯ブラシとスマートフォンを一緒に位置合わせすることになる。そのようにすることによって、ユーザは、自動的に(及び典型的には、これを知る必要なく)NFCアンテナ間の結合を最適化することになり、したがって、結合を最適化することになる。
本質的に、ユーザは、分離デバイス103をディスプレイ205に重なるように(あるいは、ディスプレイを分離デバイス103に重なるように)配置することによって、分離デバイス103の一部の画像を完成させるというシナリオを経験することになる。この例が図3及び図4に示されている。ディスプレイ上の分離デバイス103の一部の画像を見ると、ユーザは、その部分の画像を、物理的な分離デバイス103の完全な視覚的画像と合致させようとするであろう。そのようにすることによって、ユーザは、(デバイスリーダ101のアンテナ105の)デバイスリーダアンテナ位置と、(分離デバイス103のアンテナ107の)第1の画像アンテナ位置との位置合わせにより、通信リンクを確立することになり、これにより、向上した、より信頼性のあるデータ転送が可能になる。
図3及び図4は、(スマートフォンの形の)デバイスリーダ101が、(歯ブラシの形の)分離デバイス103の正面に配置される例を図示しているが、他の実施形態又はシナリオでは、位置合わせは、デバイスリーダ101の正面に配置される分離デバイス103によって行われてもよいことが認識されよう。実際、(スマートフォンのように)比較的薄い傾向がある多くの実際のデバイスにとって、分離デバイス103がディスプレイ/画像の前にあるか、後ろにあるかは重要ではないであろう。
説明される手法の利点は、デバイスリーダ101が分離デバイス103の正面にある場合の適用と、分離デバイス103がデバイスリーダ101の正面にあるというシナリオの双方に用いることができることにあることに留意されたい。デバイスリーダ101上における、分離デバイス103の単一の静止画像の表示は、この画像が所望の目標のシナリオ又は配置を表す場合、双方のシナリオに適用可能である。実際、多くのシナリオでは、ユーザが分離デバイス103をデバイスリーダ101の正面に配置する場合と、ユーザが分離デバイス103をデバイスリーダ101の後ろに配置する場合の双方において、所望の(又は少なくとも受け入れ可能な)位置合わせが、所与のデバイスリーダ101及び分離デバイス103について起こるであろう。特に、デバイスリーダ101が薄いデバイスであるとき、例えば典型的にはモバイルフォンの場合であるが、アンテナの結合は、分離デバイス103がデバイスリーダ101の一面又は他の面にあるかどうかにはあまり依存しない。したがって、ユーザは単に、分離デバイス103を、表示画像に合わせればよく、その結果の操作は、個々のユーザが、分離デバイス103をデバイスリーダ101の正面にすることを選ぶか、後ろにすることを選ぶかによって、大きく影響されないであろう。
一部のシナリオでは、好ましくは分離デバイス103がデバイスリーダ101の正面にある(あるいは、後ろになる)ように、アンテナの一方又は双方が配置され得る。そのようなシナリオでは、ユーザは、例えばデバイスの所望の注文(order)が達成されるように位置合わせを実行するよう指示され得る。命令は、分離デバイス103が与えられるマニュアルの命令のように静的に提供され、あるいは、一部の実施形態では、ディスプレイ上に動的に提供され得る。例えば第1の画像を決定することの一部として、デバイスリーダ101は、デバイスリーダ101の正面にあること又は後ろにあることが分離デバイス103にとって重要であるかどうかを判断することができる。重要でない場合、特別な命令は提供されない。しかしながら重要である場合、所望の操作を実行するようユーザに命令が提供され得る。例えば「歯ブラシがディスプレイ上の画像と揃うように、スマートフォンを歯ブラシの正面に配置してください。」というテキストがディスプレイ上に提示され得る。
アプローチは、実質的に向上したユーザ経験を提供し得る。例えばユーザが物理的な製品をデバイスリーダに接触させる必要があるときはいつでも、物理的な製品の一部を示す画像がデバイスリーダのディスプレイ上に提示される。画像は典型的に、製品の表現が表示されるときに自然のサイズを有するように画像がスケーリングされ、回転され、配置されるよう、そしてディスプレイ上の画像の一部と物理的な製品の外観が、1つの画像に見えるように位置が合うときに、デバイスリーダのNFCアンテナと製品のNFCアンテナとが位置合わせされることになるよう、提示される。実際、多くのアプリケーションにおいて、オンスクリーンの画像部分は、ユーザに対して、完成させる必要のある「パズルのピース」のように見える。画像は、多くのシナリオにおいて、製品と同じ色等を有し、実際に、できるだけ多く物理的なデバイスを合致させるよう選択され得る。
第1の画像は、特に、分離デバイス103の写真、描画(drawing)又は輪郭といった、分離デバイス103の全て又は一部の静止画像である。第1の画像は、静止画として表示される、すなわち、ディスプレイ205は、分離デバイス103(の少なくとも一部)の静止画像を表示するよう駆動される。表示画像は、したがって、ユーザ操作の間にディスプレイ205上に表示される、固定の静的な永続的な画像である。特に、通信セットアップが開始されると、ディスプレイプロセッサ207は、ディスプレイ205上に第1の画像をレンダリングする。レンダリングされた画像はその後、(通信が確立されたことにより成功裏に、あるいは通信セットアップをあきらめたことにより成功せずに)通信セットアップが終了するまで、永続的に表示される。第1の画像は、したがって、処理中に継続的に表示される、固定又は静的な静止画像である。
ディスプレイ205上にレンダリングされる第1の画像は、したがって、延長された時間期間の間表示される、静的な静止画像である。第1の画像は、具体的には、少なくとも1秒間表示され、典型的には更に長く、例えば2、5、10又は30秒足らずの間、表示され得る。
表示される第1の画像は、特に静止画像であり、個々の画像又はビデオシーケンスや動画シーケンスのような画像のシーケンスのフレームではない。むしろ(半)永続的な画像がレンダリングされる。
表示画像は、所望のシナリオ又は目標のシナリオを表し、デバイスリーダ101と分離デバイス103との間の現在の関係を反映しない。画像は、したがって、継続的にアップデートされる画像ではなく、むしろ、延長した時間間隔の間、常に提示される同じ静止画像である。特に、画像は、デバイスリーダ101又は分離デバイス103の位置又は動きに応じて変化しない。実際、アプローチは、表示画像をデバイス101と同じままにすること及び/又は分離デバイス103を移動させることを利用する。実際、画像は、目標のシナリオ/最終的なゴールを表す一定の画像であり、この画像は、目標の状況を達成するために、ユーザがデバイスリーダ101及び/又は分離デバイス103を動かす間一定のままである。
また、第1の画像アンテナ位置と、デバイスリーダアンテナ位置との間の位置合わせは、表示画像について一定であり、この位置合わせは、第1の画像が提示されている限り変化しないことに留意されたい。特に、(表示画像内の)第1の画像位置と、デバイスリーダアンテナ位置との間の位置合わせは、デバイスリーダ101及び/又は分離デバイス103のいずれかの動き又は位置と独立である。
むしろ、第1の画像が永続的に表示されるとき、第1の画像アンテナ位置に対応する表示位置も一定である、すなわちディスプレイ205上の同じ位置(例えば同じピクセル)が、処理全体を通じて第1の画像アンテナ位置に対応する。第1のアンテナ105の位置も一定であるので、全ての位置の間の関係は一定である。特に、分離デバイス103又はデバイスリーダ101がユーザによって移動されるとき、関連する位置は変化しない。
多くの実施形態において、第1の画像は、表示されることに先立って生成された所定の画像である、すなわち、第1の画像は典型的に、位置合わせ処理との関連でキャプチャされる画像ではない。
多くの実施形態において、デバイスリーダ101は画像ストアを備えてよく(又は画像ストアはリモートであってよい)、第1の画像は画像ストア内に格納された画像であり得る。そのような例では、第1の画像は、画像ストアから取り出されて、ディスプレイプロセッサによって提示され得る、すなわち、第1の画像は、格納された画像である。多くの実施形態において、分離デバイス103の画像は、物理的なデバイスリーダ101の実際の写真である。しかしながら、これは本質的ではなく、他の実施形態では、画像は、例えば分離デバイス103の輪郭のみを示す描画又は輪郭画像であってよいことが認識されよう。
デバイスリーダ101は、したがって、NFCを使用してデバイス101と製品(分離デバイス103)との間の接続を確立するときに、正確な移動を実行するようユーザをガイドする出力を提供するように、作動することができる。
アプローチは、NFC通信を使用するユーザフレンドリなアプリケーションの開発において最も顕著なものの1つとして認識される問題を軽減することができる。すなわち、製品とNFCデバイスリーダを正しいスポットで接触させることは、多くの詳しくないユーザにとってイライラすることであることがわかっている。そのような製品は、ハンドヘルドで、例えば歯ブラシのような比較的小さいか、あるいはエスプレッソマシンのように静的な装置であり得る。NFC対応型モバイルフォンで(アンテナが配置される)特有のNFCスポットに接触するように指示するとき、実験では、多くの人が、これを非常にイライラする経験と考えることが示されている。しばしば、人々は、スポットを正確に配置することができず、操作は、しばしば、(製品とデバイスリーダの)2つのアンテナエリアの不一致という結果になる。
これらの問題が、典型的に幾つかの問題に関連するという更なる調査が公開されている。特に、モバイルデバイスやタブレットのようなモバイルデバイスでは、NFCエリアの方向、位置及びサイズについて規格がないことがわかっている。さらに、モバイルデバイスのサイズは、例えば小さな画面(例えば3.5インチの画面)を有するスマートフォンから、(例えば最大20インチの画面の)大きなタブレットまで、大きく異なる可能性がある。製品又はデバイスリーダのサイズに対して、適切なNFCスポットは非常に小さく、これは目標に「当てる(hitting)」ことを難しくする。結合は更に、デバイスの方向及びデバイス内のアンテナに依存し、これは操作を更に煩雑にする。例えばデバイスリーダが製品に次善的角度で接触しているとき、NFCを介して情報を受信する機会は減少するであろう。また、製品を、例えばモバイルフォンと接触させる操作は、多くの人々にとって通常のことではなく、非従来的なことである。
ユーザが、製品とデバイスリーダを位置合わせすることにより「画像を完成させる」と、アンテナがほぼ位置合わせされることになるように、製品の画像の一部をディスプレイ上に表示するという、説明したアプローチは、これらの問題の大部分又は全てを解決することがわかっている。さらに、典型的には、特別な技術的操作ではなく、簡単で容易な日常のアクションとして、デバイスを位置合わせするアクションを経験するユーザからの非常に直観的な反応が得られる。実際、このアプローチは実際的に評価されており、デバイスリーダ101の操作の結果、非常に自然で容易であると考えられたユーザ経験及び操作が得られることがわかった。また、結果として生じる通信リンクの品質が平均的に、大幅に向上したこともわかった。
アプローチは、例えばデバイスリーダによって読み取られ得る複数の内部アンテナを有するデバイスについて特に有利な操作を提供することができる。例えば異なるアンテナを使用して、異なる機能を提供するために使用可能なデバイス上の異なる位置を提供することができる。そのようなシナリオでは、分離デバイス103によってサポートされる現在のアプリケーションの特有の機能をサポートするアンテナを備える分離デバイスの一部を示すように、画像が選択され得る。
例えば機器は、スマートフォンが個々のアンテナに近づけられるときに、スマートフォン上の異なる特徴をトリガすることになる多くの内部アンテナを有することがある。例えばコーヒーマシンは、タッチされると、制御ユーザインタフェースを示すことになる制御NFCスポットを有することがある。加えて、スマートフォン上で診断アプリケーションを開始する異なるNFCスポットを有してもよい。ユーザマニュアルの提示をトリガすることができる第3のNFCスポットを更に有してもよい。説明されるアプローチの利点は、適切なNFCスポットへユーザを明確を向けることができることにある。
一部の実施形態では、デバイスリーダ101自体が、ローカルに格納された情報及びローカルの処理に基づいて、第1の画像を生成してもよい。そのようなデバイスリーダ101の例が図5に図示されており、このデバイスリーダ101は、第1の画像を作成する機能を有する、図1のデバイスリーダ101に対応する。
図1の例に加えて、図5のデバイスリーダ101は、ディスプレイプロセッサ207に結合される画像プロセッサ501を備える。画像プロセッサ501は、画像操作を第2の画像に適用することにより、第2の画像から第1の画像を生成するように適合される。画像プロセッサ501は、第2の画像を画像プロセッサ501に提供する画像生成器503に更に結合される。
例において、第2の画像は、分離デバイス103(の少なくとも一部)の画像であり、この画像は、デバイスリーダ101と分離デバイス103の特定の組合せに対してカスタマイズされていない。カスタマイズされていない第2の画像から、画像プロセッサ501は、デバイスリーダ101と分離デバイス103の特定の組合せに対してカスタマイズされる第1の画像を生成する。
第2の画像は、したがって、典型的には、分離デバイス103の標準の画像であってよく、この標準の画像は、デバイスリーダ101の特有の特性に対してカスタマイズされておらず、特に、デバイスリーダ101のディスプレイ特性及びアンテナ位置に対してカスタマイズされていない。特に、第2の画像は、デバイスリーダ101とは独立に生成され、様々なデバイスリーダの範囲によって使用可能な分離デバイス103のストック画像であってよい。ディスプレイプロセッサ207は、第2の画像を適合させることによりデバイスリーダ101に対してカスタマイズされる画像として、第1の画像を生成するように適合され得る。
第2の画像は、対応する第2の画像アンテナ位置を有することになり、この第2の画像アンテナ位置は、分離デバイス103内のアンテナ107の位置に対応する。この位置は典型的に、第2の画像内の第2のアンテナ107のx、y位置を指定するメタデータのような、分離位置データとして提供されることになる。ディスプレイプロセッサ207は更に、デバイスリーダアンテナ位置を提供する情報を有することになる。例えばNFC通信を実行するときに、分離デバイスのNFCアンテナの所望の最適な位置に対応するディスプレイ上のx、y位置を定義するデータが、ディスプレイプロセッサ207内に(例えば製造時に永久的に)格納され得る。
特に、第1のアンテナ105(例えばその中央)に最も近いディスプレイ上の位置が、ディスプレイプロセッサ207内に記憶され得る。ディスプレイプロセッサ207は続いて、第1の画像がディスプレイ205上に表示されるときに第2の画像アンテナ位置がデバイスリーダアンテナ位置と位置合わせされるように、第2の画像の少なくとも一部を含めることによって第1の画像を生成し得る。
特に、第2の画像の少なくとも一部分は、第2の画像アンテナ位置における第2の画像のその部分が、デバイスリーダアンテナ位置に対応する第1の画像アンテナ位置の上に配置されるように、第1の画像に挿入/コピーされ得る。
したがって、第2の画像アンテナ位置は、表示のために格納されたx、y位置に対応する第1の画像内のx、y位置で挿入される。
第1の画像は、ディスプレイ205と同じピクセル寸法を有するように適合され得る。そのような場合、第1の画像アンテナ位置とデバイスリーダアンテナ位置の双方が、ディスプレイのピクセル座標に関して与えられ、第1の画像は特に、第1の画像アンテナ位置がデバイスリーダアンテナ位置と同じピクセル位置であるように表示され得る。デバイスリーダアンテナ位置は、第1の画像内のピクセル座標として記憶されてよく、ディスプレイプロセッサ207は、第2の画像についての関連するメタデータによって示される第2の画像アンテナ位置が、デバイスリーダアンテナ位置のピクセル座標によって示されるピクセル位置と一致するように、第2の画像を挿入することができる。
このアプローチの結果、ユーザが、分離デバイス103をディスプレイ上の画像と位置合わせをし始めた場合に、デバイスの位置合わせが望み通りになり、アンテナ105、107が互いに対して最適な配置となる傾向があるように、第1の画像がユーザに提示され得ることになる。
多くの実施形態において、ディスプレイプロセッサ207は、第1の画像に挿入される第2の画像の一部のスケーリングを実行することができる。実際、ユーザによる操作を容易かつ最適にするために、第1の画像内における分離デバイス103の表現は、第1の画像が表示されるときの物理的なデバイス自体と実質的に同じサイズを有するようになる。したがって、ディスプレイプロセッサ207は、第2の画像を第1の画像に挿入するときに第2の画像をスケーリングすることができる。スケーリングファクタは、結果として得られるディスプレイ上の表現がほぼ実物大となるようなものであってよい。
スケーリングファクタの決定は、ディスプレイのピクセルサイズや全体(total)のサイズといった特性の知識から決定してもよい。例えばディスプレイについて、ディスプレイの全体のサイズ及びピクセル解像度がわかることがある。さらに、例えば画像のピクセルサイズや全体のサイズの形で、第2の画像のスケールがわかることがある。次いで、スケーリングは、全ての差分を補正するように決定され得る。例えばスケーリングファクタは、第2の画像のピクセルサイズと第1の画像のピクセルサイズとの間の比として設定され得る。
したがって、第1の画像は、ディスプレイ上に表示されるときに、分離デバイス103の視覚的表現が実質的に(例えば5%以内で)実物大となるように生成される。第2の画像のスケーリングは、したがって、第1の画像の表示の結果が、分離デバイス103(の少なくとも一部)の1:1のスケーリングの表現となるように行われる。
スケーリングは、第2の画像、第1の画像及びディスプレイの特性に関する情報に基づいて決定され得る。例えば第2の画像、第1の画像及びディスプレイについてのピクセル寸法を説明するデータが提供され、使用され得る。
具体的な例として、第2の画像には、各ピクセルが、例えば0.2mm×0.2mmという物理的な寸法に対応することを示す情報が提供され得る。ディスプレイは、例えば0.1mm×0.1mmという物理的なピクセル寸法を有することがある。第1の画像についての物理的なピクセル寸法が、第1の画像のピクセルと、ディスプレイのピクセルとの間の関係に基づいて計算され得る。多くの実施形態において、第1の画像は、表示画像に直接対応し得る、すなわち正確に同じピクセル解像度を有するように生成され得る。例えばディスプレイ205が、1000×1500ピクセルの解像度を有する場合、第1の画像は、直接表示することができる1000×1500ピクセルの画像として生成され得る。また、この場合、第1の画像のピクセルの物理的な寸法は0.1mm×0.1mmである。したがって、第2の画像のスケーリングは、第2の画像の各ピクセルが第1の画像の4つのピクセルに対応するよう行われ、これにより、結果として得られる第1の画像の表示は、分離デバイス103の実物大の表現を提供することになる。
したがって、第2の画像から第1の画像を決定するために、ディスプレイプロセッサ207は、表される物理的な寸法に対して、これに関連する第2の画像についての情報を使用してよい。例えば対応するピクセルの物理的サイズ、ピクセル密度(例えばdpi)又は全体の解像度及び物理的な画像エリアが、ディスプレイプロセッサ207によって提供され、使用され得る。
一部の実施形態において、メタデータには、第2の画像の関連する特性を示す第2の画像が提供され得る。さらに、そのようなメタデータは、例えば表面上の特徴的な位置を示す情報を提供することができ、この情報は、例えばより特徴的な文字を提供するように第2の画像を回転させることによって最も良い画像の選択を可能にする。あるいはまた、一部の実施形態では、画像処理によって、例えばドットやエッジのような顕著な特徴を検出することによって、第2の画像内の特定の位置が識別されてもよい。メタデータを使用してそのような情報を明示的に提供することにより、しばしば、より正確な操作を達成することができる。例えば分離デバイスの表面が、容易にエイリアスを生じる反復構造を有する場合、画像処理は、不正確又は曖昧な検出を提供する可能性がある。
一部の実施形態では、画像処理パラメータが、ユーザ入力に基づいて決定され得る。例えば最初に第2の画像を使用するとき、デバイスリーダ101は、画像全体がディスプレイ上に表示されるように第2の画像をスケーリングし得る。ユーザは、次いで、分離デバイス103をディスプレイの近くに保持するよう求められ、物理的な分離デバイス103と同じサイズになるまで(例えば専用のユーザボタンを使用して、あるいはタッチディスプレイ上のピンチアンドズーム・フィンガー操作を使用して)ディスプレイ上の画像を手動でスケーリングすることがある。デバイスリーダ101は、所望の第1の画像アンテナ位置(第1の画像を生成するとき、第1の画像アンテナ位置を、第2の画像アンテナ位置のための目標位置と考えることができる)と、第2の画像アンテナ位置との情報を有する場合、システムは続いて、第1及び第2の画像アンテナ位置が第1の画像内で一致するように、スケーリングした第2の画像を配置することによって、第1の画像を生成し始めることができる。
一部の実施形態において、位置は、ユーザ入力に基づくものであってもよい。例えば画像をスケーリングした後、ユーザは、(例えば信号強度又はエラーレートから導出される)NFC通信リンクの通信品質の指示を提示され、デバイスリーダ101及び分離デバイス103を相互に対して移動させるよう求められ、そして最適な品質が得られるまでディスプレイ上の画像を動かすことがある。その結果、第2の画像のスケーリング及び位置が、将来の結合操作のために記憶されて使用され、ディスプレイプロセッサ207が対応する画像を将来生成することが可能になる。
そのような実施形態において、ユーザの位置合わせ(並びに例えば分離デバイス103とデバイスリーダ101との間の将来の位置合わせ)の結果がキャプチャされ得る。結果として得られるデータは、例えばリモートサーバにアップロードされ、ここで記憶され得る。他のデバイスリーダはその後、リモートサーバから情報を取り出し、これを使用して画像を直接カスタマイズし、これにより、これらを個々に較正する必要性を回避することができる。そのような実施形態において、データは、例えば画像自体と一緒にアップロードされ得る。
また、一部の実施形態において、第2の画像は、デバイスリーダ101でローカルに生成され得る。そのような場合、第2の画像は、他のデバイスリーダがアクセスするよう、典型的には調整又は較正データと一緒にリモートサーバにアップロードされ得る。例えばユーザは、例えばデバイスリーダを備えるスマートフォンを使用して、分離デバイスの写真をとることがある。この写真はその後、適切な位置合わせを保証するために、ユーザによって手動で調整され得る。結果として得られる画像及び/又は元の画像が調整データと一緒に、他のデバイスリーダが使用するためリモートサーバにアップロードされ得る。
一部の実施形態において、写真はリモートサーバへ送信され、次いでリモートサーバが、例えば画像認識等を使用して第1の画像を生成し始めることがある。
一部の実施形態において、結果として得られる第1の画像を記憶し、将来分離デバイス103とのNFC通信リンクが設定されるときはいつでも直接表示してもよい。
したがって、アプローチは、デバイスリーダ101が、ユーザがデバイスを正確に位置合わせることを助けるのに使用され得る、カスタマイズされた画像を生成することを可能にする。また、適切な画像を提示することができるように、ディスプレイ特性及び(少なくとも相互に対して)アンテナ位置を決定するための効果的なアプローチも提供する。
一部の実施形態において、ディスプレイプロセッサ207は、第2の画像の要素(又は画像全体)を第1の画像に挿入するときに、第2の画像を回転するようにも適合され得る。例えば第2の画像は、最も都合の良い結合を達成する、所望の方向に角度を付けられることがある。
一部の実施形態及びシナリオにおいて、分離デバイス103をデバイスリーダ101の正面に配置することにより、NFCアンテナ105、107の間のリンクを確立するようユーザをガイドするアプローチが使用され得る。他の実施形態及びシナリオでは、ユーザは、分離デバイス103をデバイスリーダ101の後ろに配置することにより、NFCアンテナ間のリンクを確立するようにガイドされ得る。
後者のケースが、図3及び図4の例により図示されている。このアプローチはしばしば、分離デバイス103がデバイスリーダ101より(少なくとも一方向において)大きいというシナリオにおいて好ましい。そのような場合、例えば図3及び図4に示されるように、分離デバイス103の一部がデバイスリーダ101の後ろで可視であり、したがって、デバイスリーダ101は(最適な位置合わせが達成されるとき)、分離デバイス103の全てではないが、分離デバイス103の一部を塞ぐことになる。
そのような実施形態において、第1の画像は、2つのデバイス101、103が完全に位置合わせされるときにデバイスリーダ101によって塞がれる、分離デバイス103の少なくとも一部の表示を備えることができる。したがって、2つのデバイス101、103が位置合わせされるとき、表示される画像は本質的に、デバイスリーダ101による閉鎖により生じる、デバイスの視覚的印象の隙間(gap)を埋めることができる。したがって、ユーザは、デバイスリーダ101の塞がれた部分を表示するようディスプレイを位置合わせすることにより、知覚される画像を効果的に完成させることになる。
したがって、このシナリオでは、ディスプレイは、デバイスの特徴のうちの幾つかの画像を効果的に表し、この場合、示される特徴は、アンテナ105、107を結合するために望まれるとおりに、デバイスリーダ101がユーザによって保持されるときに、デバイスリーダ101によってブロック又は閉鎖される特徴である。
分離デバイス103が、少なくとも一方向においてディスプレイ及びデバイスリーダ101を超えて伸びるとき、分離デバイス103の一部がユーザに可視となり、表示画像は、デバイスのこの部分と合致するように生成される。したがって、画像は、デバイスリーダ101及び分離デバイス103がそこで正確に位置合わせされるとき、分離デバイス103自体により与えられる視覚的印象と、表示画像によって与えられるものとの間のスムースな遷移となるように、生成される。デバイスと、デバイスの表示画像との間の最も良い合致を提供するために、表示画像は、分離デバイス103を、実際の分離デバイス103と同じ物理的なサイズで提示するよう生成される。
アプローチは、多くのシナリオで、多くのデバイスにとって有利であり得る。特に、位置合わせを助けることができる、より多くの視覚的情報を分離デバイス103のユーザに提供することができる。例えば分離デバイス103上に存在し、(例えば図3に図示されるように)デバイス101、103を位置合わせするのに使用することができる、テクスチャ、表面パターン、ロゴ等を含んでもよい。
また、アプローチは、ユーザに都合が良いように知覚され得る。アプローチの更なる利点は、ユーザが閉鎖されていない画面を見ることができるので、ディスプレイ205を使用してユーザにユーザ情報を提供することもできることである。例えばディスプレイ205を同時に使用して、操作命令をユーザへ提供し、あるいはコントロール又はフィードバックをユーザへ提供してもよい。例えば信号強度又は同様の指示を表示して、アンテナ105、107の間の結合に対する更なる情報を提供することができる。
ユーザが、分離デバイス103をデバイスリーダ101の正面に配置するようガイドされる実施形態は、特に、一部のデバイス又はデバイスリーダに適していることがあり、これは、アンテナ105、107の間のより近い結合を生じることになる。
アプローチはまた、特に、分離デバイス103が、例えばデバイスリーダ101よりもかなり小さいというシナリオにおいても適している。例えば分離デバイス103がデバイスリーダ101よりもかなり小さい場合、デバイスリーダ101は、2つのアンテナが位置合わせされると、場合によっては分離デバイス103を完全に閉鎖することがある。しかしながら、ディスプレイ205が、分離デバイス103の一部又は場合によっては全体の表現を表示する場合、これを使用して、表示された表現に合致又は適合するように、分離デバイス103をディスプレイ205の上に配置することができる。分離デバイス103が完全に、デバイスリーダ101の境界内にある場合であっても、あるいはディスプレイ205の境界内にある場合でさえも、このアプローチを使用することができる。
そのような実施形態において、第1の画像は、分離デバイス(103)の少なくとも一部の輪郭の表現を備えることがある。一部の実施形態において、第1の画像は、例えば適切な線による分離デバイス103の輪郭の表現を含むように生成され得る。第1の画像は、デバイスリーダ101及び分離デバイス103が最適に位置合わせされるとき(したがって、2つのアンテナ位置が位置合わせされるとき)、表示されると、ディスプレイ205上の物理的な分離デバイス103の輪郭の投影に合致するように生成される。
したがって、ユーザは、ディスプレイ205上で分離デバイス103(又はその一部)の完全なサイズの輪郭を見ることになり、続いて、分離デバイス103のエッジが表示画像内の輪郭に合致するように、分離デバイス103を上に置くことができる。この操作を行うことによって、2つのアンテナ105、107が位置合わせされることになる。
一部の実施形態において、表示画像は、分離デバイスの一部の画像、例えば表面の画像を含んでもよい。ユーザは、分離デバイス103の視覚的印象が、分離デバイス103により閉鎖されるときにディスプレイ205により提供されるものに合致するよう、分離デバイス103の表示される部分を分離デバイス103自体によって閉鎖しようとすることがある。
多くの実施形態において、デバイスリーダ101は潜在的に、広範な分離デバイスとともに使用され得る。例えばスマートフォンは、異なる製造業者の歯ブラシの範囲とともに使用されてよく、あるいはキッチン用機器のように完全に異なるデバイスとともに使用されてもよい。したがって、デバイスリーダ101は、多くの実施形態において、異なるNFCセットアップのために異なる画像を表示するように適合され得る。
多くの実施形態において、ディスプレイプロセッサ207は、分離デバイス103の特有のアイデンティティ又はタイプの指示に応じて、複数の画像から第2の画像を取り出すように適合され得る。例えば画像生成器503は、多くの実施形態において、異なるデバイスの複数の画像を(個々のデバイスの、あるいはデバイスのモデル又はタイプの)アイデンティティデータと一緒に記憶する、画像ストアを備え得る。ディスプレイプロセッサ207は、現在NFC通信リンクが設定されている分離デバイス103に対応する第2の画像を、複数の画像から抽出するよう適合され得る。
これは、例えば分離デバイス103から例えばNFC通信リンク自体を介して受け取った分離デバイス103の指示に応答して行われ得る。例えばデバイスリーダ101は、分離デバイス103の存在を検出すると、分離デバイス103を読み取って、これはどの特有のデバイスであるかを決定しようとする。成功した場合、ディスプレイプロセッサ207は、画像生成器503の画像ストアにアクセスして、識別されたデバイスに対応する第2の画像を抽出することができる。次いで、デバイスリーダ101のディスプレイ上に表示される第1の画像を生成することができ、これにより、ユーザに正確にデバイスを位置合わせさせることができる。
一部の実施形態において、第1の画像の選択は、分離デバイス103からデータを読み取るようにアクティブ化されるユーザアプリケーションに基づいてもよい。例えばユーザが歯磨きデータをダウンロードして分析するアプリケーションを起動する場合、ディスプレイプロセッサ207は、ユーザの歯ブラシの画像を取り出し、これを提示することができる。
更に他の実施形態では、適切な画像の選択は、ユーザ入力に基づいてもよい。実際、一部の実施形態では、ユーザはどの画像を使用すべきか直接選択することができる。
一部の実施形態において、表示画像は、リモートサーバから受け取った画像から導出される。例えば第1又は第2の画像を、リモートサーバから受け取ることがある。例えば図6に図示されるように、デバイスリーダ101はネットワーク601に結合され、ネットワーク601はリモートサーバ603にも結合される。ネットワーク601は任意のネットワークであってよく、具体的には、インターネットであるかインターネットを備え得る。デバイスリーダ101は任意の適切な手段を通してネットワーク601に結合され得る。例えばデバイスリーダ101は、インターネット又はインターネットに接続される可能性のあるローカルエリアネットワーク(LAN)と無線で結合するためのデータ通信機能を有するスマートフォンであってよい。
例において、リモートサーバ603は、多数の異なるデバイスについての画像を含む、大きな画像ストアを備えることができる。加えて、ストアは、NFCアンテナが、デバイスの各々内で配置される場所を定義するデータを格納することができる。リモートサーバ603は、例えば任意の製造業者が関連する画像及びデータをストレージのためにサーバにアップロードすることを許容する、独立の第三者によって操作され得る。
図7は、画像をリモートサーバ603から取得する実施形態についてのデバイスリーダ101の例を図示している。デバイスリーダ101は、図2のデバイスリーダ101に相当し得るが、リモートサーバ603から画像を取得するための機能を更に含む。
図7のデバイスリーダ101は、デバイスリーダ101をネットワーク601へ結合するよう適合されるネットワークインタフェース701を備える。ネットワークインタフェース701は、ネットワーク601を介してリモートサーバ603と通信するために必要な機能又は所望の機能を含み得る。例えばネットワークインタフェース701は、デバイスリーダ101がインターネットを介して無線で通信することを可能にするために必要とされる、無線通信機能、ネットワークプロトコル機能等を含み得る。
ネットワークインタフェース701は、メッセージ送信機703に結合され、メッセージ送信機703はデバイスコントローラ203に更に結合される。メッセージ送信機703は、要求メッセージを生成してリモートサーバ603に伝送するように適合される。要求メッセージは、リモートサーバ603が、画像をデバイスリーダ101へ戻すよう伝送することを要求する。したがって、要求メッセージを受け取ったことに応答して、リモートサーバ603は、ネットワーク601を介してデバイスリーダ101へ戻すようデータを伝送し、この場合、このデータは、分離デバイス103の画像を含み得る。したがって、デバイスリーダ101は、データ受信機705を更に備え、データ受信機705は、ネットワークインタフェース701及びディスプレイプロセッサ207に結合され、そして、リモートサーバ603からのデータを受け取り、包含されるデータを抽出し、これをディスプレイプロセッサ207へ転送するように適合される。
一部の実施形態において、要求メッセージは、分離デバイス103の指示を含むことができる。例えばデバイス識別データが含まれ得る。このデバイス識別データは、例えば個々のデバイスのアイデンティティを示すことがあり、より典型的には、分離デバイス103のタイプ又はモデルの指示を提供し得る。例えば分離デバイス103の製造業者とモデル(例えば歯ブラシの製造業者とモデル番号等)を指定するデータを備える要求メッセージが、分離デバイス103に伝送され得る。
分離デバイス103は、提供された識別データを使用して、適切な画像を見つけることができる。特に、その画像のストア中を検索し、識別データに合致する画像を見つけることができる。例えば指示された製造業者から、指示された歯ブラシモデルの画像を識別し、画像内のNFCアンテナの位置の指示とともにデバイスリーダ101へ戻すよう通信することができる。
データ受信機705から画像を受け取ると、ディスプレイプロセッサ207は続いて、画像がデバイスリーダ101内にローカルに記憶されている場合、以前に説明したように、表示すべき画像を生成することができる。したがって、第2の画像をローカルストレージから取り出すのではなく、デバイスリーダ101は、リモートサーバ603から第2の画像を受け取ることができる。そして、ローカルに記憶された画像からではなく、この第2の画像から第1の画像を生成することができる。
認識されるように、ローカルストレージとリモートストレージの手法を組み合わせてもよい。例えばデバイスリーダ101は初めに、ローカルストアから適切な画像を取り出そうとすることがある。適切な画像が見つからない場合は、続いてリモートサーバ603にアクセスして、そこから画像を取り出すことになる。この受け取った第2の画像から第1の画像を生成することに加えて、デバイスリーダ101は、これを将来の使用のためにローカルに記憶してもよい。
一部の実施形態において、デバイスリーダ101は、分離デバイス103の識別データに加えて、デバイスリーダ101自体を特徴付けるデータも伝送することがある。このデータは、例えばデバイスリーダ101のタイプ又はモデルを識別する識別データであるか、あるいはデバイスの1つ以上の特性を指示するデータであってよい。例えばデータはディスプレイの物理的なサイズ及びピクセル解像度を含み得る。加えて、対応するデバイスリーダアンテナ位置が提供され得る。
そのような実施形態において、リモートサーバ603は、提供された情報を使用して、デバイスリーダ101の特有の特性に適合される画像を生成することができる。したがって、このシナリオでは、リモートサーバ603は特定の分離デバイス103とデバイスリーダ101との組合せについて特有の画像を返すことができる。多くの実施形態では、画像は、デバイスリーダ101によって受け取られるとおりに表示され得る。したがって、そのような実施形態では、リモートサーバ603は、ディスプレイプロセッサ207による表示のために準備した第1の画像を直接提供することができる。
一部の実施形態において、要求メッセージは、デバイスリーダ101の特性の指示を備えるが、分離デバイス103についていずれの指示も含まないことがある。これは、例えばリモートサーバ603が1つの特定の分離デバイスに対して専用であるが、異なるデバイスリーダの範囲に適した画像を提供する場合である。
例えばサーバは、特定の歯ブラシの製造業者によって設定され得る。加えて、アプリケーションが1つのデバイスリーダ101のみに対して特有でない場合、アプリケーションは複数の歯ブラシユーザに提供され得る。例えば異なるスマートフォンの範囲にダウンロードすることができるAndroid(登録商標)又はiOSアプリケーションが公開され得る。歯ブラシデータを分析するようアプリケーションを実行している所与のスマートフォンは、次いで、要求メッセージをサーバに送信することができ、この場合、要求メッセージは、使用される特定のスマートフォンの指示を含む。これに応答して、サーバは、そのスマートフォンに対して最適化された歯ブラシの画像を取得し、これをスマートフォンに送信することができる。スマートフォンは、受け取った画像をディスプレイ上に直接提示することができる。歯ブラシをディスプレイ上の画像と位置合わせすることにより、NFCアンテナが位置合わせされることになり、最適なNFCデータ交換を達成することができる。
図8は、リモートサーバの要素の例を示しており、リモートサーバは具体的には、図1に図示されるリモートサーバ603であってよい。リモートサーバ603は、特定の例ではデバイスリーダ101によって直接使用され得る画像をデバイスリーダ101へ提供することができる、すなわち、リモートサーバ603によって提供される画像は、デバイスリーダ101に対して既にカスタマイズされており、特定の例では、デバイスリーダ101と分離デバイス103との特定の組合せに対してカスタマイズされる。したがって、特定の例では、分離デバイス103は、第1の画像(すなわち、ディスプレイ及びアンテナ位置の位置合わせに対してカスタマイズされる画像)をデバイスリーダ101に提供する。
分離デバイス103は、分離デバイス103をネットワーク601へインタフェースするネットワークインタフェース801を備え、特定の例では、分離デバイス103をインターネットへインタフェースするために必要な機能を備える。
ネットワークインタフェース801は、デバイスリーダ101から要求メッセージを受け取るメッセージ受信機803に結合される。続いて、要求メッセージのデータを抽出するが、特定の例では、デバイスリーダ101及び分離デバイス103についての識別データを抽出する。
メッセージ受信機803は、識別データを受け取る画像取得器805に結合される。画像取得器805は画像ストア807に結合され、画像ストア807は、デバイスリーダとともに使用され得る異なるデバイスの画像についての場合によっては大きいデータベースを備える。例えばデータベースは、歯ブラシ、ブレンダ、ウォッシングマシーン等の画像を備えてよく、これらの画像は、NFC通信リンクを介して通信することが可能である。
一部の実施形態において、データベースは、可能性のある各デバイスについて複数の画像を備えてよく、実際、特定のデバイスリーダについて既にカスタマイズされている画像を備えてもよい。例えば所与のデバイス、例えば歯ブラシの画像が、異なるスマートフォンの範囲について格納されてもよい。
受け取った識別データに基づいて、画像取得器805は、画像ストア807から対応する画像を取得し始める。特に、分離デバイスの識別データによって識別されるデバイスに対応する画像が、データベースから抽出される。異なるデバイスリーダについて複数の画像が格納されている場合、画像取得器805は、デバイスリーダの識別データに対応する画像を更に選択することができる。特定のデバイスリーダについて合致が見つかる場合、デフォルトの画像が取得され得る。
一部の実施形態について、取得した画像は、分離デバイス103においていかなる修正又は画像処理も行うことなく、デバイスリーダ101へ戻るよう伝送され得る。画像が、特定のデバイスリーダ101に対してカスタマイズされていないデフォルトの画像である場合、これは、第2の(カスタマイズされていない)画像をデバイスリーダ101へ伝送することに対応し、デバイスリーダ101は続いて、以前に説明したようにこの第2の画像をカスタマイズすることができる。しかしながら、画像が、特定のデバイスリーダ101に対して既にカスタマイズされている画像の場合、これは、デバイスリーダ101への第1の画像の伝送に対応すると考えられ、この場合、第1の画像を直接使用することができる。
しかしながら、図8の例では、画像取得器805は画像プロセッサ809に結合されており、画像プロセッサ809は、画像を特定のデバイスリーダ101に対してカスタマイズするために、取得した画像に画像処理を適用するように適合される(取得した画像が既にカスタマイズされていた場合は、画像プロセッサ809は、何ら画像処理を適用することなく、画像を単に転送してよい)。
例において、画像プロセッサ809は、したがって、特定のデバイスリーダ101に対してカスタマイズされていない第2の画像を受け取り、この画像から、特定のデバイスリーダ101に対してカスタマイズされる第1の画像を生成する。画像プロセッサ809によって実行される画像処理は、デバイスリーダ101のアンテナ105の第1の画像アンテナ位置と、分離デバイス103のアンテナ107の第2の画像アンテナ位置と、ディスプレイ特性とに基づく。特に、画像プロセッサ809は、第2の画像アンテナ位置のための第1の画像内の目標位置として第1の画像アンテナ位置を使用して、第1の画像を生成することができる。
第1の画像アンテナ位置は、ディスプレイ上のピクセル位置として要求メッセージ内で提供され得る。ディスプレイ特性は、特に、デバイスリーダ101のディスプレイのサイズ、ピクセル解像度又はピクセルサイズであってよく、要求メッセージ内のデータによって提供されてもよい。
一部の実施形態において、分離デバイス103自体が、第1の画像アンテナ位置及び/又は特定のデバイスリーダ101のディスプレイ特性を決定するように適合され得る。例えば画像プロセッサ809は、(多数のスマートフォンのような)多数の可能性のあるデバイスリーダについて、ディスプレイサイズ、解像度及び適切なNFCアンテナ位置を特徴付けるデータを備えるデータベースを備えることができる。画像プロセッサ809は、したがって、デバイスリーダの識別データによって識別される特定のデバイスリーダタイプについて、格納済みのデータを抽出することができる。
第2の画像アンテナ位置は典型的に、画像ストア807内にデバイス画像とともに格納されてよく、したがって、画像取得器805によって画像とともに取り出され得る。
画像プロセッサ809は続いて、取り出された第2の(カスタマイズされていない)画像から、第1の(カスタマイズされた)画像を生成することができる。画像プロセッサ809は続いて、特に、画像プロセッサ501について以前に説明したように、第1の画像において、第2の画像の少なくとも一部をスケーリング、回転し、配置することができる。
結果として得られる第1の画像は、次いで画像送信機811に供給され、画像送信機811は、ネットワークインタフェース801に結合されて、第1の画像をデバイスリーダ101に伝送するように適合される。デバイスリーダ101は、画像処理を実行する必要なく、第1の画像を直接使用して、その画像を特定のデバイスリーダ101に対してカスタマイズすることができる。
画像を提供するリモートサーバの使用は、単一の中央サーバが多数のデバイスリーダをサポートすることを可能にするので、多くの実施形態において有利である。これは、例えば個々のデバイスリーダにおけるメモリ要件を実質的に低減させることができ、計算負荷も低減することができる。さらに、アンテナ位置に関する情報並びに適切な画像の提供と分散を容易にすることができる。例えばNFCをサポートするデバイスの製造業者は、単に画像及び関連情報を1つの中央サーバにアップロードすることができる。
以前に、カスタマイズされた画像をどのように生成することができるかについての具体的な例を幾つか説明した。カスタマイズされた画像は、デバイスリーダ101のディスプレイ上に提示されると、ディスプレイ上の画像と位置合わせされるよう分離デバイスを配置したことにより、デバイスリーダのNFCアンテナと分離デバイスのNFCアンテナが相互に位置合わせされることになるように、生成される。特に、位置合わせは、カスタマイズされた画像が表示されるときに、デバイスリーダアンテナ位置と第1画像アンテナ位置との間の距離が実質的に最小になるように行われる。表示されるべき画像のカスタマイズは、特に、デバイスリーダアンテナ位置と第2の画像アンテナ位置が一致するように行われる。一部の実施形態又はシナリオでは、第1の画像アンテナ位置と第2の画像アンテナ位置との間の距離は、他の基準又は要件の対象となり得る。
以前に説明したように、カスタマイズされた画像は、カスタマイズされていない画像から、例えば並進、回転及びスケーリングを実行することによって生成され得る。さらに、画像操作は、ディスプレイのサイズ、ディスプレイの向き、ディスプレイの解像度及び/又はディスプレイのピクセルサイズのような、様々なディスプレイプロパティに依存し得る。
しかしながら、認識されるように、異なる画像処理操作が、異なる実施形態において、異なる画像及びディスプレイについて適用されてよい。実際、可能性のある画像処理アプローチの様々な具体的な例が説明されるが、これらは単なる例示であって、他の実施形態では他のアプローチを使用してもよいことが認識されよう。
例えばカスタマイズされた画像は、デバイスリーダ101がNFCトランザクションに最適な方法で配置されるときに画像が分離デバイス103と同じスケール/サイズを有するような方法による画像のスケーリングによって、カスタマイズされていない画像から生成されてよい。例えば分離デバイス103が歯ブラシであり、その本体の一部がディスプレイ上に表示されているとき、ディスプレイ上に表示される本体の幅(mm単位)は、製品サイズの(視覚的に知覚される)幅と同様である。また、製品にパターンが存在するとき、(例えばX、Y方向の)スケーリングは、パターンのアスペクト比が同じであるように実行される。
別の例として、画像のトランザクションを使用して、アンテナが分離デバイス103の内部のアンテナの上のデバイスリーダ内に配置される場所にスポットを配置するようユーザにガイドするように、デバイスリーダのディスプレイ上に画像を配置してよい。例えばタブレットは、実際のアンテナの側面(side)よりもかなり大きい製品本体及びディスプレイを有することがある。画像を、アンテナが配置される、例えば角の部分に移すことによって、ユーザはタブレットの内部のアンテナの位置を理解するであろう。異なるタブレットタイプ、サイズ及び適用されるNFC技術では、アンテナサイズ、位置及び方向さえも異なる可能性がある。
典型的に、例えばスマートフォンを一方向で、いわゆるランドスケープモードで使用するとき、画像は、アンテナがこの方向について正しく位置合わせされるような方法で回転され得る。スマートフォンが方向をシフトする場合、例えばポートレートモードへシフトする場合、画像はこれに応じて回転され得る。他に対して一方向を使用することはしばしばより有利であり、これに応じて画像を回転させることにより、向上したユーザ経験を達成することができる。
認識されるように、簡単なスケーリング、並進又は回転以外の他の画像操作を使用してもよい。例えばアンテナがデバイスリーダの内部(例えば腕時計内)で曲がっている場合や、アンテナが配置されている分離デバイス103に傾斜又はカーブがある場合、アンテナは平らではない。そのような場合、例えばアファイン又は投影画像変換を使用して、(デバイスリーダのディスプレイ上の画像と、分離デバイスの)全体的な視覚的表現が直感的に整合するような方法で、モバイルデバイス上のガイド画像を修正することが可能である。アファイン変換では、例えば画像を歪曲させることや、スクエア画像を台形形状に変えることができる。
以上の説明では、スマートフォン(の一部)や同様のデバイスであるデバイスリーダに焦点を当てているが、認識されるように、デバイスリーダは任意の適切なデバイスであってよく、あるいは任意の適切なデバイスの一部であってよい。例えば時計やブレスレット、電子インクデバイス/デジタルペーパー、スクリーンのあるクレジットサイズのデバイス等であってよい。
認識されるように、上記の説明は明確性のために、異なる機能回路、ユニット及びプロセッサとの関連で本発明の実施形態を説明してきた。しかしながら、認識されるように、異なる機能回路、ユニット又はプロセッサの間における機能の任意の適切な分散は、本発明から逸脱することなく使用され得る。例えば別個のプロセッサ又はコントローラによって実行されるように示される機能が、同じプロセッサ又はコントローラによって実行されてもよい。したがって、特定の機能ユニット又は回路への言及は、厳格な論理的又は物理的構造又は編成を示すものではなく、単に説明される機能を提供するための適切な手段への言及として理解されるべきである。
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの任意の組合せを含む、任意の適切な形式で実装され得る。本発明は、任意選択により、少なくとも部分的に、1つ以上のデータプロセッサ及び/又はデジタル信号プロセッサ上で動作するコンピュータソフトウェアとして実装され得る。本発明の実施形態の要素及びコンポーネントは、任意の適切な方法で物理的、機能的及び論理的に実装され得る。実際、機能は、単一のユニットで実装されても、複数のユニットで実装されても、あるいは他の機能ユニットの一部として実装されてもよい。したがって、本発明は、単一のユニットで実装されてもよく、異なるユニット、回路及びプロセッサ間に物理的かつ機能的に分散されてもよい。
本発明は、幾つかの実施形態との関連で説明されているが、本明細書で説明される具体的な形式に限定されるように意図されていない。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。加えて、ある特徴が特定の実施形態との関連で説明されるよう見えるが、当業者には、説明される実施形態の様々な特徴が、本発明に従って組み合わせられてよいことが理解されよう。特許請求の範囲において、備える(comprising)という用語は、他の要素又はステップの存在を除外しない。
さらに、個々に列挙されるが、複数の手段、要素、回路又は方法のステップは、例えば単一の回路、ユニット又はプロセッサによって実装されてもよい。加えて、個々の特徴が異なる請求項に含まれ得るが、これらを有利に組み合わせることも可能であり、異なる請求項に含まれることは、特徴の組合せが実現可能でないか、かつ/又は有利でないことを示唆しない。ある特徴が、あるカテゴリの請求項に含まれることは、このカテゴリへの限定を示唆するものではなく、むしろ、適切である場合、この特徴が、他の請求項のカテゴリにも等しく適用可能であることを示す。さらに、請求項における特徴の順序は、その特徴が機能しなければならない具体的な順序を示唆するものではなく、特に、方法の請求項における個々のステップの順序は、この順序でステップが実行されなければならないことを示唆するものではない。むしろ、ステップは任意の適切な順序で実行され得る。加えて、単数形の言及は複数を除外しない。したがって、「ある」(「a」、「an」)、「第1」、「第2」等への言及は、複数を排除しない。特許請求の範囲における参照符号は、単に明確にする例として与えられており、いかなる方法においても特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。