JPWO2013105503A1 - 誘導加熱炊飯器 - Google Patents

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Abstract

誘導加熱炊飯器において、加熱コイル(5)が誘導磁界を所望の状態に発生させて、本体内に収納された鍋(2)を均一に加熱し、炊飯性能を向上させるために、本体内に収納された鍋の底面に対向して配設され、鍋を加熱するための誘導磁界を発生させるリング状の加熱コイルが、内周部(5a)と外周部(5b)とを有し、外周部が内周部に比べて、鉛直方向の高さ(L)が高くなるよう構成されている。

Description

本発明は、一般家庭、レストランなどでお米を炊くために使用される誘導加熱炊飯器に関するものである。
従来、この種の炊飯器としては、炊飯器内の鍋を加熱するための誘導磁界を発生させる加熱コイルを備えており、この加熱コイルが鍋の底面部分を加熱する内側コイルと、鍋の底面と側面の間の斜面部分を加熱する斜めに配置された外側コイルとを有して、当該鍋を立体的に加熱する誘導加熱炊飯器が知られている。
また、前記の従来の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイルの下部にフェライトと、前記加熱コイルと前記フェライトを支持するコイルベースとを備え、前記加熱コイルと前記フェライトと前記コイルベースとを樹脂によりインサート成型して、一体成型された誘導加熱炊飯器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−61986号公報
しかしながら、前記のように構成された従来の誘導加熱炊飯器の構成では、高価なインサート成型装置が必要になるなど、高価な設備が必要とし、当該炊飯器を低コストで製造することが困難であった。
なお、従来の誘導加熱炊飯器の構成において、加熱コイルの内側コイルと外側コイルを平面形状に形成した場合には、製造コストを低減することが可能となるが、当該加熱コイルが発生する誘導磁界が、鍋底の中心に集中し、当該鍋において加熱ムラが生じ、炊飯性能が低下するという課題を有していた。
また、前記のように構成された加熱コイルを用いた場合には、鍋底の中心に加熱が集中し、鍋の側面部分の温度が上昇し難くなり、温度制御が困難となり、この点においても炊飯性能が低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の誘導加熱炊飯器における課題を解決するものであり、加熱コイルが誘導磁界を所望の状態に発生させて、鍋を均一に加熱することにより、炊飯性能が向上した誘導加熱炊飯器を提供することを目的とする。
前記従来の誘導加熱炊飯器における課題を解決するために、本発明の誘導加熱炊飯器は、
本体と、
前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、
前記鍋の底面に対向して配設され、前記鍋を加熱するための誘導磁界を発生させるリング状の加熱コイルと、
前記加熱コイルに高周波電流を印加するインバータと、
前記加熱コイルに印加する高周波電流を制御する制御部と、を備え、
前記加熱コイルは、内周部と外周部を有し、前記外周部が前記内周部に比べて、鉛直方向の高さが高くなるよう構成されている。
本発明によれば、加熱コイルが誘導磁界を所望の状態に発生させて、鍋を均一に加熱することが可能となり、炊飯性能が向上した誘導加熱炊飯器を提供することができる。
本発明に係る実施の形態1の誘導加熱炊飯器の側断面図 本発明に係る実施の形態1の誘導加熱炊飯器における加熱コイルの平面図と側断面図
本発明に係る第1の観点の誘導加熱炊飯器は、
本体と、
前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、
前記鍋の底面に対向して配設され、前記鍋を加熱するための誘導磁界を発生させるリング状の加熱コイルと、
前記加熱コイルに高周波電流を印加するインバータと、
前記加熱コイルに印加する高周波電流を制御する制御部と、を備え、
前記加熱コイルは、内周部と外周部を有し、前記外周部が前記内周部に比べて、鉛直方向の高さが高くなるよう構成されている。
前記のように構成された本発明に係る第1の観点の誘導加熱炊飯器は、加熱コイルが誘導磁界を略均一に発生させることが可能となり、鍋を均一に加熱させることが可能となる。その結果、本発明に係る第1の観点の誘導加熱炊飯器は、加熱ムラが抑制されて、炊飯性能が向上した炊飯器となる。
また、本発明に係る第1の観点の誘導加熱炊飯器によれば、加熱コイルが発生させる誘導磁界を鍋の外側に集中させることが可能となり、当該鍋の外側が集中して加熱されることにより、鍋の底面から側面への熱伝達を加速させ、当該鍋を立体的に加熱して、結果的に当該鍋を均一に加熱し、炊飯性能を向上させることができる。
さらに、本発明に係る第1の観点の誘導加熱炊飯器によれば、加熱コイルの成形および支持が容易な構成となり、製造コストを抑制できる安価な構成とすることが可能となる。
本発明に係る第2の観点の誘導加熱炊飯器は、前記の第1の観点の前記加熱コイルにおいて、前記外周部が前記内周部に比べて前記鍋方向の高さが高く、前記外周部と前記鍋との空隙が、前記内周部と前記鍋との空隙より小さくなるよう構成されている。
前記のように構成された本発明に係る第2の観点の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイルの外周部が内周部と比べて、鍋との空隙が狭く、加熱コイルの外周部と鍋との磁気結合が向上し、誘導磁界を外側に集中させることが可能となる。その結果、本発明に係る第2の観点の誘導加熱炊飯器によれば、鍋の外側を集中して加熱することが可能となり、鍋の底面から側面への熱伝達を加速させて、鍋を立体的に加熱して、結果的に鍋を均一に加熱し炊飯性能を向上させることができる。
本発明に係る第3の観点の誘導加熱炊飯器においては、前記の第1の観点又は第2の観点における前記加熱コイルが、リッツ線を巻いて成形されている。
前記のように構成された本発明に係る第3の観点の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイルとして、細いエナメル線を複数本撚り合わせて作られた銅線で構成されたリッツ線が用いられているため、高周波電流を導体に流す場合の表皮効果による抵抗増加を防止する効果を有している。
本発明に係る第4の観点の誘導加熱炊飯器においては、前記の第1の観点乃至第3の観点におけるいずれかの態様における前記加熱コイルは、前記外周部が前記内周部に比べて、半径方向の単位長さ当たりの巻き数が多くなるよう構成されている。
前記のように構成された本発明に係る第4の観点の誘導加熱炊飯器は、加熱コイルにおいて誘導磁界を略均一に発生させて、鍋を均一に加熱させることが可能となる。その結果、本発明に係る第4の観点の誘導加熱炊飯器は、加熱ムラが抑制され、炊飯性能が向上した炊飯器となる。
また、本発明に係る第4の観点の誘導加熱炊飯器は、加熱コイルが発生する誘導磁界を外側に集中させることが可能でなり、鍋の外側を集中して加熱することにより鍋の底面から側面への熱伝達を加速させて、当該鍋を立体的に加熱し、結果的に鍋を均一に加熱して炊飯性能を向上させることができる。
本発明に係る第5の観点の誘導加熱炊飯器においては、前記の第1の観点乃至第4の観点におけるいずれかの態様において、前記本体内に収納された前記鍋と前記加熱コイルとを内包するよう構成された保護枠を備え、前記保護枠が低透磁率の金属材料により構成されている。
前記のように構成された本発明に係る第5の観点の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイルが発生させる誘導磁界により、保護枠に加熱コイルに流れる電流とは逆向きの電流が流れる。この結果、本発明に係る第5の観点の誘導加熱炊飯器では、保護枠において、加熱コイルが発生させる誘導磁界とは逆向きの誘導磁界が発生して、誘導磁界が互いに打ち消し合うため、保護枠により防磁効果を得ることができる。
また、誘導加熱炊飯器において、鍋からはシュテファン=ボルツマンの法則に従い、温度の4乗に比例した熱エネルギーが放射されるため、炊飯工程で鍋の温度が高温になると熱エネルギーの放射が増加する。しかしながら、本発明に係る第5の観点の誘導加熱炊飯器においては、鍋の外側に保護枠が設けられており、保護枠が低透磁率の金属材料であるため反射率が高く、鍋からの熱エネルギーを反射して、鍋に戻すことが可能となる。その結果、本発明に係る第5の観点の誘導加熱炊飯器は、鍋の加熱効率をさらに向上させることが可能となり、炊飯性能の更なる向上を図ることができる構成を有する。
本発明に係る第6の観点の誘導加熱炊飯器においては、前記の第1の観点乃至第5の観点におけるいずれかの態様において、前記本体内に収納された前記鍋と前記加熱コイルとの間に仕切り板を設けている。
前記のように構成された本発明に係る第6の観点の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイルの損失による発熱を、仕切り板を介して他の部材(鍋など)に伝熱することが可能となる。また、仕切り板を設けることにより、加熱コイルと鍋との間の間隔を所定距離に確実に保持することが可能となる。
さらに、本発明に係る第6の観点の誘導加熱炊飯器においては、仕切り板が設けられているため、鍋収納部分の底面にある加熱コイルをユーザに対して見えなくすることが可能となり、安全性の確保とともに鍋収納部分のデザイン性(形状)を向上させることができる。
また、本発明に係る第6の観点の誘導加熱炊飯器においては、前記の第5の観点の誘導加熱炊飯器のように保護枠が設けられた場合には、加熱コイルの損失による発熱を、仕切り板を介して保護枠に伝えやすい構成となる。保護枠は金属材料であるため熱伝導率が高く、温度が均一になりやすい構成であるため、本発明に係る第6の観点の誘導加熱炊飯器は、加熱コイルの損失による発熱を、仕切り板および保護枠を介して鍋を均一加熱することが可能となり、炊飯性能の更なる向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の誘導加熱炊飯器に係る実施の形態について、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明の誘導加熱調理器は、以下の実施の形態に記載した誘導加熱調理器の構成に限定されるものではなく、以下の実施の形態において説明する技術的思想と同等の技術的思想に基づいて構成される誘導加熱炊飯器を含むものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る実施の形態1の誘導加熱炊飯器の側断面図を示すものである。
図1において、本体1は、上面が開口する略円筒状に形成されており、本体1の内部に鍋収納部となる保護枠10を備えている。この保護枠10の内部には、内周面に水位線が描かれた鍋2が着脱自在に配置される。また、保護枠10は、鍋2とともに加熱コイル5を内包するように、本体1の内部に設けられている。保護枠10は低透磁率の金属材料で構成されている。
前記のように、実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイル5が発生させる誘導磁界により、保護枠10には加熱コイル5に流れる電流とは逆向きの電流が流れる。この結果、保護枠10においては、加熱コイル5が発生させる誘導磁界とは逆向きの誘導磁界が発生するため、加熱コイル5からの磁界を打ち消し合うことになり、保護枠10は防磁効果を有するものとなる。
また、誘導加熱炊飯器においては、鍋2からはシュテファン=ボルツマンの法則に従い、温度の4乗に比例した熱エネルギーが放射されるため、後述する炊飯工程において鍋2が高温になると熱エネルギーの放射が増加する。しかし、実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、鍋2の外側に保護枠10が設けられており、この保護枠10が低透磁率の金属材料であるため、反射率が高く、鍋2からの熱エネルギーを反射して、鍋に戻している。その結果、実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、低透磁率の金属材料、例えばアルミ材で構成された保護枠10を設けているため、鍋2の加熱効率が向上しており、炊飯性能の向上が図られている。
実施の形態1の誘導加熱炊飯器において、加熱コイル5は、保護枠10内に収納された鍋2の底面に対向して配設されており、鍋2を加熱するための誘導磁界を発生させるリング状の形状を有している。加熱コイル5の下面には、フェライト14が備えられており、加熱コイル5が発生する誘導磁界を収束させている。また、鍋2と加熱コイル5との間には、仕切り板15が設けられている。
図1に示すように、実施の形態1の誘導加熱炊飯器において、仕切り板15は加熱コイル5と鍋2との間に配設されており、仕切り板15と加熱コイル5の外周部5bの上面(鍋2に対向する面)とは伝熱可能に接触している。また、仕切り板15は、その外周部分において保護枠10とも伝熱可能に接触しているため、加熱コイルの損失により発熱した熱エネルギーが仕切り板15を介して保護枠10に伝導可能な構成である。
実施の形態1の誘導加熱炊飯器において、保護枠10は低透磁率の金属材料で構成されて、熱伝導率が高く、温度が均一になりやすい特性を有しているため、加熱コイル5の損失による発熱の熱エネルギーが、仕切り板15および保護枠10を介して鍋2に伝熱して、当該鍋2に対する均一加熱の補助をすることが可能となり、炊飯性能の更なる向上を図ることができる。
前記のように、実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイルの損失による発熱が仕切り板15を介して鍋や保護枠10などの他の部材に伝熱する構成であるため。仕切り板15が伝熱部材としても用いられている。なお、実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、仕切り板15が設けられているため、加熱コイル5と鍋2との間の間隔を所定距離に確実に保持することが可能となる。
さらに、実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、仕切り板15が設けられているため、鍋収納部の底面にある加熱コイル5をユーザに対して見えなくしており、安全性の確保とともに鍋収納部分のデザイン性(見た目)を向上させている。
また、本体1の内部には制御部8が設けられており、制御部8はインバータ7を制御し、加熱コイル5に高周波電流を印加することにより、保護枠10内に収納された鍋2を加熱する。
本体1の上部には、蓋3が開閉自在に取り付けられている。蓋3は、保護枠10の後方部分(蓋3の背面側の端部であり、図1における右側端部)にあるヒンジ3aを中心として回動自在に支持されている。また、蓋3は、回動バネにより、開放するように付勢されている。蓋3におけるヒンジ3aに対向する他方の端部(図1における左側端部)においては、保護枠10の前方部分に回動自在に軸支されたフックボタン(図示しない)が配設されており、このフックボタンが蓋3に嵌合して、蓋3が閉成するよう構成されている。即ち、フックボタンが蓋3へ嵌合しているときには、蓋3が開放されることがなくフックボタンに確実に保持されて、鍋収納部は閉塞状態となっている。
蓋3の下部には、炊飯中および保温中において、鍋2内に発生する蒸気を排出するための蒸気口4bを有する内蓋4が配設されている。その内鍋4の上部には本体外部と蒸気筒口11aにて連通している筒形状の蒸気筒11が配設されている。
蒸気筒11と内蓋4との間には蒸気口パッキン6を配設し、蒸気が蓋3の内部に流入するのを防止している。また、内蓋4の外周部には、鍋2のフランジ部(図示しない)の上面と当接する内蓋パッキン4aが配設されており、炊飯中および保温中において鍋2内に発生する蒸気が蒸気口4b以外から外部に流出するのを防止している。
鍋温度検知部9は、鍋2の底面の略中心部に当接して熱伝導によって鍋2の温度を検知している。蓋温度検知部12は内蓋4に当接して熱伝導によって鍋2の温度を検知している。
操作表示部13は、ユーザによる操作により加熱条件を受け付け、またユーザに対して当該炊飯器の状態などを表示して報知する。
なお、実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、本体1と蓋3と蒸気筒11には樹脂ケースを、仕切り板15には樹脂板を、鍋2には鉄やSUSなどの金属製鍋を、内蓋3には金属製蓋を、内蓋パッキン4aと蒸気口パッキン6にはゴム製パッキンを、加熱コイル5にはリッツ線を、インバータ7には高周波インバータを、制御部8にはマイクロコンピュータを、鍋温度検知部9と蓋温度検知部12にはサーミスタを、保護枠10にはアルミ材を、操作表示部13にはタッチパネルを用いることにより、容易に構成することができる。
図2は、本発明に係る実施の形態1の誘導加熱炊飯器における加熱コイルの平面図と側断面図を示すものである。
従来、金属導体を巻いてリング状に形成した加熱コイルにおいては、発生する誘導磁界の磁束が、当該加熱コイルの半径方向におけるコイル周囲に発生する。また、加熱コイルがリング状であるため、内周部は外周部と比べ磁束が集中している。
図2において、実施の形態1の誘導加熱炊飯器における加熱コイル5は、撚り線のリッツ線を巻いてリング状に形成したものであり、加熱コイル5の外周部5bは内周部5aと比べて、その高さL(図2参照)が高くなるように構成されている。
リッツ線は撚り線であるため、高さに応じて加熱コイル5の半径方向の幅が変化し、高さが高いと幅は狭くなる。そのため、外周部5bは内周部5aに比べて半径方向の単位長さ当たりの巻き数が多くなる。即ち、外周部5bは内周部5aに比べてコイル密度が高くなる。なお、リッツ線は、細いエナメル線を複数本撚り合わせて形成された銅線であり、高周波電流を導体に流す場合の表皮効果による抵抗増加を防止する効果を有している。
そのため、内周部5aと外周部5bの高さを変え、適切な高さにすることにより、加熱コイル5が発生する誘導磁界を略均一に発生させることが可能となる。また、加熱コイル5において外周部5bの高さをより高くすることにより、当該加熱コイル5が発生する誘導磁界を外側部分に集中させることが可能となる。
図2に示すように、実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイル5における外周部5bが、内周部5aに比べて、鍋2の鉛直方向(図2における上方向)に高さLを増して、鍋2に対して近づくように構成されている。実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、図2に示すように、加熱コイル5は、平面形状を有しており、内周部5aと外周部5bにおける鉛直方向におけるそれぞれの下面(フェライト14と接する面)が実質的に同一平面となるように構成されている。一方、内周部5aと外周部5bにおける鉛直方向におけるそれぞれの上面(鍋2に対向する面)においては、前述のように、外周部5bが内周部5aに比べて、鍋2に対して近づくように構成されている。したがって、外周部5bと鍋2との空隙(隙間)は、内周部5aと鍋2との空隙(隙間)より小さくなっており、外周部5bと鍋2との間の磁気結合が強くなっている。
このような構成を用いることにより、加熱コイル5において外周部5bは内周部5aに比べて、鍋2との空隙を狭くして、加熱コイル5と鍋2との磁気結合を向上させて、誘導磁界を加熱コイル5の外側部分に集中させることが可能となる。
次に、以上のように構成された実施の形態1の誘導加熱炊飯器の動作および作用について説明する。
実施の形態1の誘導加熱炊飯器の炊飯工程は、米に水を吸水させる浸水工程と、一気に鍋内の温度を上げて沸騰させる炊き上げ工程と、沸騰を維持させて米の澱粉を糊化させてご飯にする沸騰維持工程と、炊き上がったご飯を蒸らして鍋内を均一に仕上げるむらし工程とを有しており、各工程における制御方法が制御部8に記憶されている。
まず、ユーザが鍋2内に所定量の米と水を入れて、鍋2を本体1にセットした後、ユーザが操作表示部13を用いて炊飯開始の操作を行い、炊飯開始の指令信号が制御部8に送信される。炊飯開始の指令信号を制御部8が受け付けると、制御部8は浸水工程を開始する。
浸水工程は、米が糊化する温度よりも低温の水に米を浸して、予め米に吸水させることにより、以降の工程において、米の中心部まで十分に糊化できるようにする工程である。
また、浸水工程は、米に含まれるアミラーゼにより澱粉を分解し、グルコースを生成させ、ごはんの甘味を生み出す工程でもある。このため、浸水工程では、所定時間(例えば20分)、鍋温度検知部9の検知温度が60℃前後になるよう制御される。
即ち、制御部8は、鍋温度検知部9による温度検知を行い、鍋温度検知部9からの温度検知情報が60℃以下であれば、インバータ7を動作させて加熱コイル5に高周波電流を印加して、当該鍋2を加熱する。一方、検知温度情報が60℃以上であれば、インバータ7を動作させて加熱コイル5への電流印加を停止し、当該鍋2の加熱を停止する。
浸水工程開始から所定時間経過すると、炊き上げ工程に移行する。
炊き上げ工程では、鍋温度検知部9からの検知温度情報が水の沸点近傍(例えば、100℃)になるまで鍋2を加熱する。なお、この時、検知温度の時間推移における温度勾配の違いによって被調理物の量、即ち炊飯量を判定することができる。
鍋温度検知部9からの検知温度情報が所定温度に達すると、沸騰維持工程に移行する。
沸騰維持工程は、米の澱粉を糊化させて、糊化度を50%〜60%程度まで引き上げる工程である。沸騰維持工程では、鍋2に水がある間は、鍋2内の米及び水が沸騰状態を維持するように、制御部8はインバータ7を動作させて加熱コイル5に高周波電流を印加し、当該鍋2を加熱する。
この加熱動作において、鍋2内の水が米に吸水され、および蒸発により無くなったとき、鍋2の温度が急激に上昇する。鍋温度検知部9の検知温度が所定温度(例えば、130℃)に到達すると、沸騰維持工程を終了し、むらし工程に移行する。
むらし工程は、米の澱粉を糊化させて、糊化度を100%近くまで引き上げる工程である。むらし工程では、鍋底が焦げるのを避けつつ、ご飯の温度が低下するのを防ぎ、糊化を促進させて鍋2内のご飯を均一化するため、工程中で追い炊き加熱を経過時間に応じて複数回(例えば2回)行い、鍋温度検知部9の温度が所定温度(例えば、80℃)を保つように、加熱動作の入切を行う。
以上の各炊飯工程における、鍋2の加熱動作において、加熱コイル5の内周部5aは鍋2の底面の内側部分に誘導磁界を発生させ、加熱コイル5の外周部5bは鍋2の底面の外側部分に誘導磁界を発生させ、それぞれが誘導加熱を行う。
鍋2の底面の外側部分の熱は鍋2の側面部分へ熱伝達し、鍋2を立体的に加熱する。
また、加熱コイル5において損失により生じた発熱の熱エネルギーは、フェライト14を経由して保護枠10の底面に伝達する。保護枠10の底面部分の熱は保護枠10の側面部分へ伝達し、更に鍋2の側面部分へ空気を介して伝達され、鍋2を立体的に加熱する。
前記のように、実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイル5と保護枠10をフェライト14等が熱的に接続されて構成されているため、加熱コイル5において生じる発熱の熱エネルギーが鍋2を立体的に加熱するために用いられ、効率高く鍋2を加熱することができるという優れた効果を有している。
また、実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、鍋2と保護枠10との間を密閉する構成とすることにより、断熱効果を有するとともに、鍋2を立体的に加熱することができる構成となる。
実施の形態1の誘導加熱炊飯器においては、鍋温度検知部9は鍋2の底面の略中心部に当接して熱伝導によって鍋2の温度を検知し、検知した温度から鍋2内の水や米の温度を推測して、各炊飯工程の制御を行っている。
一方、従来の誘導加熱調理器において、鍋の中心に加熱が集中するため、鍋温度検知部を鍋の底面の略中心部に当接させて鍋の温度を検知する構成では、鍋の偏った温度を検知することとなり、鍋内の水や米の温度を正確に推測することが困難であり、炊飯性能が低下するという課題があった。
本発明に係る実施の形態1の誘導加熱炊飯器の構成においては、加熱コイル5が発生する誘導磁界を略均一に発生させることが可能であり、鍋2を均一に加熱させることが可能となる。その結果、実施の形態1の誘導加熱炊飯器の構成においては、鍋2内の水や米の温度を正確に推測することが可能になり、炊飯性能を向上させることができる。
なお、実施の形態1の誘導加熱炊飯器の構成においては、加熱コイル5が内周部5aと外周部5bの高さが異なる2つの部分を持つ構成で説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、加熱コイルが高さの異なる複数の部分を持つよう構成し、内周部から外周部に向かって鍋の形状に応じて徐々に高さが高くなるよう構成しても同様の効果が得られる。
本発明の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイルが誘導磁界を所望の状態、例えば略均一に発生させることが可能となり、その結果、当該加熱コイルにより鍋を均一に加熱することが可能となる。したがって、本発明によれば、加熱ムラが抑制され、炊飯性能が向上した炊飯器を提供することができる。
また、本発明の誘導加熱炊飯器においては、加熱コイルが発生する誘導磁界を鍋の外側に集中させることが可能となる。その結果、本発明によれば、当該鍋の外側を集中して加熱することが可能となり、鍋の底面から側面への熱伝達を加速させて、当該鍋を立体的に加熱し、結果的に鍋を均一に加熱して、炊飯性能を向上させることができる。
さらに、本発明の誘導加熱炊飯器の構成においては、加熱コイルが平面的に構成されているため、加熱コイルの成形、及び支持が容易な構成であり、製造コストを大幅に抑制できる。
本発明は、加熱コイルが誘導磁界を所望の状態に発生させることが可能となり、鍋を均一に加熱させることが可能となり、加熱ムラが抑制され、炊飯性能が向上した炊飯器であるとともに、加熱コイルの成形および支持が容易であり安価に製造することができるため、一般家庭、レストランなどで使用される炊飯器として有用である。
1 本体
2 鍋
5 加熱コイル
5a 内周部
5b 外周部
7 インバータ
8 制御部
10 保護枠
15 仕切り板

Claims (6)

  1. 本体と、
    前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、
    前記鍋の底面に対向して配設され、前記鍋を加熱するための誘導磁界を発生させるリング状の加熱コイルと、
    前記加熱コイルに高周波電流を印加するインバータと、
    前記加熱コイルに印加する高周波電流を制御する制御部と、を備え、
    前記加熱コイルは、内周部と外周部を有し、前記外周部が前記内周部に比べて、鉛直方向の高さが高くなるよう構成された誘導加熱炊飯器。
  2. 前記加熱コイルにおいて、前記外周部が前記内周部に比べて前記鍋方向の高さが高く、前記外周部と前記鍋との空隙が、前記内周部と前記鍋との空隙より小さくなるよう構成された請求項1に記載の誘導加熱炊飯器。
  3. 前記加熱コイルは、リッツ線を巻いて成形する請求項1または2に記載の誘導加熱炊飯器。
  4. 前記加熱コイルは、前記外周部が前記内周部に比べて、半径方向の単位長さ当たりの巻き数が多くなるよう構成された請求項1乃至3のいずれか1項に記載の誘導加熱炊飯器。
  5. 前記本体内に収納された前記鍋と前記加熱コイルとを内包するよう構成された保護枠を備え、前記保護枠が低透磁率の金属材料により構成された請求項1乃至4のいずれか1項に記載の誘導加熱炊飯器。
  6. 前記本体内に収納された前記鍋と前記加熱コイルとの間に仕切り板を設けた請求項1乃至5のいずれか1項に記載の誘導加熱炊飯器。
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