JPWO2013098974A1 - 携帯型音声再生装置 - Google Patents

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Abstract

携帯型音声再生装置はイヤフォンを用いて音声信号を再生する装置であり、装置本体と、一般者用イヤフォンと、難聴者用イヤフォンとを備えている。装置本体のジャック(90)は、一般者用イヤフォンと難聴者用イヤフォンのいずれにも接続する。難聴者用イヤフォン(20)の接続プラグ(23)には、他の端子から実質的に絶縁されたダミー端子(23C)が設けられている。装置本体の音声再生回路は、一般者用イヤフォンの接続プラグまたは難聴者用イヤフォンの接続プラグがジャック(90)に差し込まれているとき、ダミー端子(23C)の有無の検出に基づいて音声信号の音声増幅態様を切り換える。

Description

本発明は、イヤフォンにより音声信号を再生する携帯型音声再生装置に関する。
例えば団体旅行で貸与される携帯型音声再生装置には、難聴者と一般人とに対応して音声増幅態様を切り換えることが要求されている。すなわち、携帯型音声再生装置は貸与するとき、難聴者か一般人かに対応して、音量を設定することが求められている。例えば、高齢者は高音域の音が聞き取りにくいため、高音域の音量を大きくすることが好ましい。
この要求の解決手段としては、携帯型音声再生装置の本体に高音調整スイッチ等のスイッチを設けることが考えられる。例えば、補聴器の技術ではあるが、特許文献1には、高齢者でも容易に音量を調整することができる技術が開示されている。
特開平05−130698号公報
しかし、貸し出し用の携帯型音声再生装置の場合、音声再生装置の使用者に高音調整スイッチの使用方法を説明することは、時間を要し、場合によっては各人に説明を要する場合もあるため、好ましい手段とはいえない。
なお、貸し出し用の携帯型音声再生装置以外の装置、例えば個人用の携帯型音声再生装置であっても、家族内で貸すことがあるため、難聴者と一般人とに対応して音声増幅態様を切り換える機能があることが好ましい。
本発明の目的は、難聴者用と一般者用に対応して容易に音声増幅態様を切り換えることができる携帯型音声再生装置を提供することにある。
(1)本発明の一態様は、イヤフォンで音声信号を再生する携帯型音声再生装置において、装置本体と、第1イヤフォンと、第2イヤフォンとを備え、前記装置本体は、前記音声信号を再生する音声再生回路と、前記第1イヤフォンの第1接続プラグと前記第2イヤフォンの第2接続プラグとの両プラグに接続可能なジャックとを有し、前記第1イヤフォンの前記第1接続プラグは、第1共通端子と第1入力端子とを備え、前記第2イヤフォンの前記第2接続プラグは、第2共通端子と、第2入力端子と、前記第2共通端子および前記第2入力端子から絶縁されたダミー端子とを備え、前記音声再生回路は、前記第1接続プラグまたは前記第2接続プラグが前記ジャックに差し込まれているとき、前記ダミー端子の有無の検出に基づいて音声信号の音声増幅態様を切り換える携帯型音声再生装置を提供する。
この態様では、第1イヤフォンと第2イヤフォンのうち第2イヤフォンにのみダミー端子が設けられている。そして、ダミー端子の有無の検出に基づいて、音声信号の音声増幅態様が切り換えられる。このため、一般者および難聴者が第1イヤフォンと第2イヤフォンとを選択することにより、音声増幅態様を切り換えることができる。すなわち、装置本体において設定変更等の操作を行うことなく、選択したイヤフォンに対応した音声増幅態様で音声信号を再生するができる。
(2)前記音声再生回路は、前記ダミー端子が検出されているときは、前記ダミー端子が検出されていないときよりも、高周波数域の前記音声信号の増幅率を大きくすることが好ましい。
(3)前記音声再生回路は、前記ダミー端子が検出されていないときは、前記ダミー端子が検出されているときよりも、高周波数域の前記音声信号の増幅率を大きくすることが好ましい。
(4)前記音声再生回路は、前記ダミー端子が検出されているときは、前記ダミー端子が検出されていないときよりも、前記音声信号のダイナミックレンジを圧縮することが好ましい。
(5)前記音声再生回路は、前記ダミー端子が検出されていないときは、前記ダミー端子が検出されているときよりも、前記音声信号のダイナミックレンジを圧縮することが好ましい。
(6)前記第1イヤフォンおよび前記第2イヤフォンは外観で互いに異なる形態を有することが好ましい。
(7)前記第2接続プラグに接続可能であり、かつ前記第1接続プラグと同じ端子構造を有するアダプタを更に備え、前記アダプタが前記第2接続プラグに接続されることにより、前記第2イヤフォンが前記第1イヤフォンとして機能することが好ましい。
本発明によれば、難聴者用と一般者用に対応して容易に音声増幅態様を切り換えることができる携帯型音声再生装置を提供することができる。
第1実施形態に係る携帯型音声再生装置の模式図。 第2実施形態の装置本体の構成図。 第1実施形態において、一般者用イヤフォンが装置本体に接続されたときの回路図。 第1実施形態において、難聴者用イヤフォンが装置本体に接続されたときの回路図。 第2実施形態において、一般者用イヤフォンが装置本体に接続されたときの回路図。 第2実施形態において、難聴者用イヤフォンが装置本体に接続されたときの回路図。 第3実施形態において、アダプタを示す断面図。 第3実施形態において、アダプタが難聴者用イヤフォンの接続プラグに装着された状態を示す断面図。
(第1実施形態)
携帯型音声再生装置の一例を説明する。
本実施形態に示す携帯型音声再生装置1は、送信機から送信された信号を受信する受信機であって、受信した信号を音声信号として再生し、そして音声信号をイヤフォンで再生する。携帯型音声再生装置1は、例えば、観光地、美術館等の案内において、案内人の音声を送信機で送信する場合に被案内人が使用する受信機として用いられる。被案内人は、受信機で再生された音をイヤフォンで聴く。なお、以下の説明では、モノラル信号を再生する携帯型音声再生装置1について説明する。
図1に示すように、携帯型音声再生装置1は、装置本体2と、一般者用イヤフォン10(第1イヤフォン)と、難聴者用イヤフォン20(第2イヤフォン)とを備えている。装置本体2の側面には、電源スイッチを兼ねる音量スイッチ3が取り付けられている。
一般者用イヤフォン10とは、聴力が基準範囲内の一般者が使用するイヤフォンである。一般者用イヤフォン10は、スピーカ12と、音声信号を伝送する導線11と、導線11が接続された接続プラグ13(第1接続プラグ)とを備えている。
一般者用イヤフォン10の導線11には、一般者用イヤフォン10と難聴者用イヤフォン20とを容易に判別することが可能なように、一般者用イヤフォン10を示す視認タグ14が付けられている。
難聴者用イヤフォン20とは、聴力が一般人よりも低い難聴者が使用するイヤフォンである。例えば、高齢者、病気等により聴力が低下した難聴者の使用が想定されている。難聴者用イヤフォン20は、スピーカ22と、音声信号を伝送する導線21と、導線21が接続された接続プラグ23(第2接続プラグ)とを備えている。
難聴者用イヤフォン20の導線21には、難聴者用イヤフォン20と一般者用イヤフォン10とを容易に判別することが可能なように、難聴者用イヤフォン20を示す視認タグ24が付けられている。
図2を参照して、携帯型音声再生装置1の装置本体2について説明する。
装置本体2は、送信機から送信される信号を受信する受信機能と、受信した信号(以下、受信信号)を再生する再生機能と、ジャック90に差し込まれているイヤフォンの種別に基づいて音声増幅態様を切り換えて音声信号を再生する再生機能とを備えている。
装置本体2は、送信信号を受信するアンテナ4と、受信信号を検出および復調する音声再生回路5と、音声信号を出力するジャック90とを備えている。
音声再生回路5は、所定周波数信号を検出する検波回路30と、音声信号の出力を遮断するスケルチ回路40と、音声信号を所定態様で増幅する音声処理回路50と、音声信号を増幅する増幅器60と、プラグの種別を判定するプラグ判定回路70と、音声処理回路50の機能切換指示をする制御装置80とを含む。
検波回路30は、受信信号から所定周波数信号を検波し、検波信号を復調することにより音声信号を得る。例えば、受信信号と所定発振信号とを混合して中間信号を形成し、この中間信号を増幅する。次に、中間信号からFM信号を検出して、FM信号を復調する。さらに、復調したFM信号を増幅して音声信号を形成する。
スケルチ回路40は、トーン検出部41と、ノイズ検出部42と、キャリア検出部43と、アンド回路44と、スケルチスイッチ45とを備えている。
トーン検出部41は、音声信号からトーン信号を検出する。トーン信号が検出されるとき、出力ポートの出力電圧をハイレベルに設定する。
ノイズ検出部42は、音声信号からノイズレベルを検出する。ノイズレベルが設定値よりも小さいとき出力ポートの出力電圧をハイレベルに設定する。
キャリア検出部43は、受信信号のキャリア信号のレベルを検出する。キャリア信号のレベルが設定値よりも大きいとき出力ポートの出力電圧をハイレベルに設定する。
アンド回路44は、トーン検出部41の出力ポート、ノイズ検出部42の出力ポート、およびキャリア検出部43の出力ポートの全ての出力電圧がハイレベルのとき、スケルチスイッチ45をオン状態とするオン信号を出力する。また、アンド回路44は、この条件以外のときは、スケルチスイッチ45をオフ状態とするオフ信号を出力する。
スケルチスイッチ45は、オン状態とオフ状態とを有する。オン状態では、音声信号を通過させる。オフ状態では音声信号を通過させない。例えば、トーン信号が検出されること、ノイズレベルが設定値よりも小さいこと、およびキャリア信号のレベルが設定値よりも大きいこと、これら全ての条件が成立するとき、スケルチスイッチ45はオン状態となって、音声信号が出力される。一方、これら条件のうち少なくとも1つが成立しないときは、スケルチスイッチ45はオフ状態となって音声信号が出力されない。
音声処理回路50は、ジャック90に接続されているプラグの種別に応じて音声信号を増幅する。具体的には、一般者用イヤフォン10の接続プラグ13がジャック90に接続されているとき、全音域にわたって略一定の増幅率で音声信号を増幅する。以降の説明では、この処理を通常処理と言う。
一方、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23がジャック90に接続されているとき、低音域では通常処理と略同等の増幅率で音声信号を増幅し、高音域では通常処理よりも高い増幅率で音声信号を増幅する。この高音域は、高齢者が聞き取りにくくなる周波数帯域、例えば、4kHz以上に設定されている。低音域は、4kHz未満である。以降の説明では、この処理を高周波数増幅処理と言う。
ジャック90は、一般者用イヤフォン10の接続プラグ13と難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23の両プラグに接続可能である。すなわち、装置本体2に設けられているジャック90は1つであり、一般者用イヤフォン10および難聴者用イヤフォン20に対して共通に用いられる。
プラグ判定回路70は、ジャック90に差し込まれているプラグが一般者用イヤフォン10の接続プラグ13であるか、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23であるか、を判定する。
プラグ判定回路70は、ジャック90に差し込まれているプラグが難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23である旨判定したとき、出力ポートの出力電圧をハイレベルに設定する。
プラグ判定回路70は、ジャック90に差し込まれているプラグが一般者用イヤフォン10の接続プラグ13である旨判定したとき、出力ポートの出力電圧をローレベルに設定する。
制御装置80は、プラグ判定回路70の出力電圧に基づいて音声処理回路50に指令を出す。
具体的には、プラグ判定回路70の出力ポートの出力電圧がハイレベルのとき、すなわちジャック90に難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23が差し込まれているとき、制御装置80は、音声処理回路50に対して高周波数増幅処理を実行する旨の制御信号を出す。
一方、プラグ判定回路70の出力ポートの出力電圧がローレベルのとき、すなわちジャック90に一般者用イヤフォン10の接続プラグ13が差し込まれているとき、制御装置80は音声処理回路50に対して通常処理を実行する制御信号を出す。
図3および図4を参照して、一般者用イヤフォン10の接続プラグ13、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23、およびジャック90の各構造について説明する。なお、各接続プラグ13,23としては、フォーン端子等の規格に準拠したプラグを用いることができる。
図3に示すように、一般者用イヤフォン10の接続プラグ13(第1接続プラグ)は、第1共通端子13Aと第1入力端子13Bとを備えている。
第1入力端子13Bは接続プラグ13の先端部に設けられている。第1入力端子13Bはスピーカ12の一端子に接続されている。第1共通端子13Aは接続プラグ13の基部に設けられている。第1共通端子13Aはスピーカ12の他端子に接続されている。
図4に示すように、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23(第2接続プラグ)は、第2共通端子23Aと第2入力端子23Bとダミー端子23Cとを備えている。
第2入力端子23Bは接続プラグ23の先端部に設けられている。第2入力端子23Bはスピーカ22の一端子に接続されている。第2共通端子23Aは接続プラグ23の基部側に設けられている。第2共通端子23Aはスピーカ22の他端子に接続されている。
ダミー端子23Cは第2入力端子23Bと第2共通端子23Aとの間に設けられている。ダミー端子23Cは第2入力端子23B、第2共通端子23Aおよびスピーカ22から実質的に絶縁されている。
ジャック90は、共通電極91と入力電極92とダミー電極93とを備えている。
共通電極91は、一般者用イヤフォン10の接続プラグ13がジャック90に差し込まれたとき第1共通端子13Aに接触し(図3参照)、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23がジャック90に差し込まれたとき第2共通端子23Aに接触する(図4参照)。また、共通電極91はグランドに接続されている。
入力電極92は、一般者用イヤフォン10の接続プラグ13がジャック90に差し込まれたとき第1入力端子13Bに接触し(図3参照)、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23がジャック90に差し込まれたとき第2入力端子23Bに接触する(図4参照)。また、入力電極92は増幅器60に接続されている。すなわち、入力電極92を通じて音声信号がイヤフォンに入力される。
ダミー電極93は、一般者用イヤフォン10の接続プラグ13がジャック90に差し込まれたとき第1共通端子13Aに接触し(図3参照)、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23がジャック90に差し込まれたときダミー端子23Cに接触する(図4参照)。また、ダミー電極93はプラグ判定回路70に接続されている。
図3および図4を参照して、プラグ判定回路70および音声処理回路50の一例を説明する。
プラグ判定回路70はコンパレータ71を備えている。
コンパレータ71にはダミー電極93が接続されている。ダミー電極93は、抵抗72を介して基準電位Vccの配線に接続されている。
コンパレータ71は、ダミー電極93の電位(以下、ダミー電位Vd)と予め設定された比較電位Vrefとを比較し、ダミー電位Vdが比較電位Vrefよりも高いときは、出力ポートの出力電圧をハイレベルに設定する。一方、ダミー電位Vdが比較電位Vref以下のときは、出力ポートの出力電圧をローレベルに設定する。なお、比較電位Vrefは、グランド電位よりも大きく、かつ制御装置80の基準電位Vccよりも小さい。
コンパレータ71の出力ポートは制御装置80に接続されている。制御装置80は、上記したように、プラグ判定回路70の出力ポートの出力電圧に基づいて、音声処理回路50に対し高周波数増幅処理または通常処理を実行する旨の制御信号を出す。
音声処理回路50は、オペアンプ54と、3つの抵抗51,52,53と、コンデンサ55と、スイッチ素子56とを備えている。なお、以降の説明において、抵抗51の抵抗値をR1、抵抗52の抵抗値をR2、抵抗53の抵抗値をR3とし、抵抗52と抵抗53の並列接続の合成抵抗をR23とする。
オペアンプ54の出力端子は増幅器60に接続されている。オペアンプ54のプラス入力端子には音声信号が入力される。オペアンプ54の出力端子とマイナス入力端子との間には抵抗51が接続されている。オペアンプ54のマイナス入力端子とグランドとの間には抵抗52が接続されている。オペアンプ54のマイナス入力端子には、抵抗52に並列的に、コンデンサ55および抵抗53が直列して接続されている。コンデンサ55と抵抗53との間にはスイッチ素子56が設けられている。
スイッチ素子56は、コンデンサ55および抵抗53間の接続状態を切り換える。
スイッチ素子56は、制御装置80から通常処理する旨の制御信号を受信したとき、コンデンサ55と抵抗53との間を切断する。このとき、音声処理回路50のゲインは、全周波数において設定ゲインG1となる。設定ゲインG1の値は略(1+R1/R2)である。
スイッチ素子56は、制御装置80から高周波数増幅処理する旨の制御信号を受信したとき、コンデンサ55と抵抗53とを互いに接続する。このとき、コンデンサ55が抵抗53を介してグランドに接続される。
高周波数域の音声信号はコンデンサの影響を殆ど受けないため、高周波数域においては音声処理回路50のゲインは設定ゲインG2となる。設定ゲインG2は設定ゲインG1よりも大きく、略(1+R1/R23)である。
一方、低周波数域の音声信号はコンデンサ55の影響を受けるため、低周波数域においては音声処理回路50のゲインは設定ゲインG2よりも小さくなる。なお、低周波数域のゲインは、通常処理時の設定ゲインG1よりも大きくなるように各抵抗51,52,53およびコンデンサ55が設定されている。
すなわち、音声処理回路50は、通常処理のとき、音声信号を設定ゲインG1で増幅する。これに対して、高周波数増幅処理のときは、高周波数域において音声信号を設定ゲインG2(>設定ゲインG1)で増幅する。
次に、携帯型音声再生装置1の動作を説明する。
まず、図3を参照して、一般者用イヤフォン10の接続プラグ13がジャック90に差し込まれたときの動作を説明する。
このとき、ジャック90の共通電極91とダミー電極93とが第1共通端子13Aを介して接続される。ダミー電極93の電位は、グランド電位と等電位、すなわち比較電位Vrefよりも小さくなる。このため、プラグ判定回路70のコンパレータ71の出力ポートの出力電圧はローレベルになる。
出力ポートの出力電圧がローレベルになったことに基づいて制御装置80は音声処理回路50に対して通常処理を実行する旨の制御信号を出す。この制御信号を受けて、音声処理回路50は、コンデンサ55と抵抗53との間を切断状態とする。このような回路状態のとき、音声信号は全周波数において設定ゲインG1で増幅される。すなわち、音声信号に対して通常処理が実行される。
次に、図4を参照して、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23がジャック90に差し込まれたときの動作を説明する。
このときは、ジャック90の共通電極91とダミー電極93とは互いに接触しない。ダミー電極93の電位は、基準電位Vccと等電位、すなわち比較電位Vrefよりも大きくなる。このため、プラグ判定回路70のコンパレータ71の出力ポートの出力電圧はハイレベルになる。
出力ポートの出力電圧がハイレベルになったことに基づいて制御装置80は音声処理回路50に対して高周波数増幅処理を実行する旨の制御信号を出す。この制御信号を受けて、音声処理回路50は、コンデンサ55と抵抗53との間を接続状態とする。このような回路状態のとき、高周波数域において音声信号は設定ゲインG2(>設定ゲインG1)で増幅される。すなわち、音声信号に対して高周波数増幅処理が実行される。
このような構成の携帯型音声再生装置1は、次のように動作する。
一般者用イヤフォン10の接続プラグ13がジャック90に差し込まれるとき、音声信号は通常処理される。難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23がジャック90に差し込まれるとき、音声信号は高周波数増幅処理される。このため、装置本体2のジャック90に差し込むイヤフォンを選択することにより音声信号の音声増幅態様が切り換えられる。
このような携帯型音声再生装置1は次のようにして使われる。
例えば団体旅行で、音声によるガイドが行なわれるとき、案内人は、各旅行者に携帯型音声再生装置1を渡す。このとき、高齢者等の難聴者または希望者には、装置本体2と難聴者用イヤフォン20を渡す。一般人には、装置本体2と一般者用イヤフォン10を渡す。各旅行者は、貸与された装置本体2とイヤフォン10又は20とを接続する。このような操作により、装置本体2の設定を変更することなく、各旅行者の聴力にあった音声増幅態様で音声ガイドを聴くことができる。
また、一般者用イヤフォン10および難聴者用イヤフォン20には、一般者用と難聴者用とを区別する視認タグ14,24が付けられている。このため、案内人は、各旅行者がどのような音声増幅態様で音声ガイドを聴いているか容易に把握することができる。案内人は、高齢者がいずれのイヤフォンを使用しているかについて容易に判断することができる。
(第2実施形態)
図5および図6を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。
第1実施形態では、モノラル信号を再生する携帯型音声再生装置1について説明した。以下に示す変形例では、ステレオ信号を再生する携帯型音声再生装置1について説明する。以下、この変更にともない生じる第1実施形態の構成からの変更について説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については同一の符合を付す。
図5に示すように、一般者用イヤフォン110の接続プラグ113(第1接続プラグ)は、第1共通端子113Aと第1L端子113Bと第1R端子113Cとを備えている。
第1L端子113Bは接続プラグ113の先端部に設けられている。第1共通端子113Aは接続プラグ113の基部側に設けられている。第1R端子113Cは第1L端子113Bと第1共通端子113Aとの間に設けられている。
第1L端子113Bは第1スピーカ112Aの一端子に接続されている。一方、第1R端子113Cは第2スピーカ112Bの一端子に接続されている。第1共通端子113Aは、第1スピーカ112Aの他端子および第2スピーカ112Bの他端子に接続されている。
図6に示すように、難聴者用イヤフォン120の接続プラグ123(第2接続プラグ)は、第2共通端子123Aと第2L端子123Bと第2R端子123Cとダミー端子123Dとを備えている。
第2L端子123Bは接続プラグ123の先端部に設けられている。第2R端子123Cは第2L端子123Bの隣に配置されている。ダミー端子123Dは第2R端子123Cの隣に配置されている。第2共通端子123Aは接続プラグ123の基部に設けられている。
第2L端子123Bは第1スピーカ122Aの一端子に接続されている。一方、第2R端子123Cは第2スピーカ122Bの一端子に接続されている。第2共通端子123Aは第1スピーカ122Aの他端子および第2スピーカ122Bの他端子に接続されている。ダミー端子123Dは第2L端子123B、第2R端子123C、第1スピーカ122Aおよび第2スピーカ122Bから実質的に絶縁されている。
ジャック190は、共通電極191とL電極192とR電極193とダミー電極194とを備えている。
共通電極191は、一般者用イヤフォン110の接続プラグ113がジャック190に差し込まれたとき第1共通端子113Aに接触し(図5参照)、難聴者用イヤフォン120の接続プラグ123がジャック190に差し込まれたとき第2共通端子123Aに接触する(図6参照)。また、共通電極191はグランドに接続されている。
L電極192は、一般者用イヤフォン110の接続プラグ113がジャック190に差し込まれたとき第1L端子113Bに接触し(図5参照)、難聴者用イヤフォン120の接続プラグ123がジャック190に差し込まれたとき第2L端子123Bに接触する(図6参照)。また、L電極192は第1増幅器141に接続されている。すなわち、L電極192を通じてL信号がイヤフォンに入力される。
R電極193は、一般者用イヤフォン110の接続プラグ113がジャック190に差し込まれたとき第1R端子113Cに接触し(図5参照)、難聴者用イヤフォン120の接続プラグ123がジャック190に差し込まれたとき第2R端子123Cに接触する(図6参照)。また、R電極193は第2増幅器142に接続されている。すなわち、R電極193を通じてR信号がイヤフォンに入力される。
ダミー電極194は、一般者用イヤフォン110の接続プラグ113がジャック190に差し込まれたとき第1共通端子113Aに接触し(図5参照)、難聴者用イヤフォン120の接続プラグ123がジャック190に差し込まれたときダミー端子123Dに接触する(図6参照)。また、ダミー電極194はプラグ判定回路70に接続されている。
装置本体2は、受信信号から所定周波数信号を検波し、検波した信号からL信号およびR信号を形成する。
また、装置本体2は、プラグ判定回路70および制御装置80を有する。プラグ判定回路70および制御装置80は、第1実施形態のプラグ判定回路70および制御装置80と同様の構成を有する。すなわち、プラグ判定回路70は、ダミー端子123Dの電位が比較電位よりも大きいか否かの結果に基づいて、出力ポートの出力電圧をハイレベルまたはローレベルに設定する。
制御装置80は、プラグ判定回路70の出力電圧に基づいて第1音声処理回路151および第2音声処理回路152に対して高周波数増幅処理または通常処理のいずれかを実行する制御信号を出す。なお、第1音声処理回路151および第2音声処理回路152には同じ制御信号が出される。
L信号は、第1音声処理回路151により増幅され、続いて第1増幅器141により増幅される。
R信号は、第2音声処理回路152により増幅され、続いて第2増幅器142により増幅される。
第1音声処理回路151および第2音声処理回路152は、上記音声処理回路50と同様の回路構成を有する。すなわち、制御装置80からの制御信号に対応した音声再生形態でL信号またはR信号を増幅する。
次に、携帯型音声再生装置1の動作を説明する。
まず、図5を参照して、一般者用イヤフォン110の接続プラグ113がジャック190に差し込まれたときの動作を説明する。
このときは、ジャック190の共通電極191とダミー電極194とが第1共通端子113Aを介して互いに接続される。
ダミー電極194の電位は、グランド電位と等電位、すなわち比較電位Vrefよりも小さくなる。このため、プラグ判定回路70の出力ポートの出力電圧はローレベルになる。出力ポートの出力電圧がローレベルになったことに基づいて制御装置80は第1音声処理回路151および第2音声処理回路152に対して通常処理を実行する旨の制御信号を出す。この制御信号により、L信号およびR信号は全周波数において設定ゲインG1で増幅される。すなわち、L信号およびR信号に対して通常処理が実行される。
次に、図6を参照して、難聴者用イヤフォン120の接続プラグ123がジャック190に差し込まれたときの動作を説明する。
このときは、ジャック190の共通電極191とダミー電極194とは互いに接触しない。ダミー電極194の電位は、基準電位Vccと等電位、すなわち比較電位Vrefよりも大きくなる。このため、プラグ判定回路70の出力ポートの出力電圧はハイレベルになる。出力ポートの出力電圧がハイレベルになったことに基づいて制御装置80は第1音声処理回路151および第2音声処理回路152に対して高周波数増幅処理を実行する旨の制御信号を出す。この制御信号により、高周波数域においてL信号およびR信号は設定ゲインG2(>設定ゲインG1)で増幅される。すなわち、L信号およびR信号に対し高周波数増幅処理が実行される。
以上の構成によっても第1実施形態と同様の作用を奏する。
すなわち、装置本体2のジャック190に差し込むイヤフォンを選択することにより、音声信号の音声増幅態様が切り換えられる。
(第3実施形態)
図7および図8を参照して、第1実施形態のイヤフォンの変形例を説明する。
第1実施形態では、難聴者用イヤフォン20と一般者用イヤフォン10とが個別に用意された。以下に示す変形例では、難聴者用イヤフォン20と、この難聴者用イヤフォン20に接続されるアダプタ200とが用意される。そして、アダプタ200により、難聴者用イヤフォン20を一般者用イヤフォン10としての使用を可能にする。以下、この変更にともない生じる第1実施形態の構成からの変更について説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については同一の符合を付す。
図7を参照して、アダプタ200を説明する。
アダプタ200は、ジャック90に差し込まれるプラグ部210と、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23が挿入される接続部220とを備えている。
プラグ部210は、第3共通端子210Aと第3入力端子210Bとを備えている。
第3共通端子210Aはプラグ部210の基部に設けられている。第3入力端子210Bはプラグ部210の先端部に設けられている。
プラグ部210の外形構造は、第1実施形態の一般者用イヤフォン10の接続プラグ13と同様である。すなわち、第3共通端子210Aおよび第3入力端子210Bの外形寸法は、第1共通端子13Aおよび第1入力端子13Bの外形寸法と同じである。
プラグ部210の内部構造は次のように構成されている。
すなわち、第3入力端子210Bには、プラグ部210の中心軸に沿う導体211が設けられている。第3共通端子210Aの内部は中空であり、この中空部分に導体211が挿通されている。導体211と第3共通端子210Aとの間は絶縁されている。導体211の先端部は、アダプタ200に挿入される接続プラグ23の第2入力端子23Bの先端と接触する。
接続部220は、第3共通端子210Aの延長部分である。接続部220は円筒に形成されている。接続部220の内周には、アダプタ200に挿入される接続プラグ23の第2共通端子23Aおよびダミー端子23Cと接触する内部電極221が形成されている。
図8を参照して、アダプタ200に難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23が挿入された状態について説明する。
このとき、第3入力端子210Bの導体211は、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23の第2入力端子23Bに接触する。このため、第3入力端子210Bは、スピーカ22の一端子に接続される。
第3共通端子210Aの内部電極221は、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23のダミー端子23Cおよび第2共通端子23Aに接触する。このため、第3共通端子210Aは、スピーカ22の他端子に接続される。
すなわち、アダプタ200が付けられた難聴者用イヤフォン20は、一般者用イヤフォン10を構成する。
このような構成によれば、難聴者用イヤフォン20とアダプタ200とを用意することにより、難聴者用イヤフォン20及び一般者用イヤフォン10を用意することと実質的に同じになる。したがって、難聴者用イヤフォン20とアダプタ200によっても、第1実施形態と同様の作用がある。
各実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)各実施形態の携帯型音声再生装置1では、一般者用イヤフォン10の接続プラグ13,113にダミー端子23C,123Dを設けず、難聴者用イヤフォン20の接続プラグ23,123にダミー端子23C,123Dが設けられる。そして、ダミー端子23C,123Dの有無の検出により、ジャック90に差し込まれているプラグの種別が判定され、プラグの種類に対応させて音声信号の音声増幅態様が切り換えられる。
この構成によれば、一般者および難聴者が一般者用イヤフォン10と難聴者用イヤフォン20とを選択することにより、音声信号の音声増幅態様を切り換えることができる。すなわち、使用者は、装置本体2において設定変更等の操作を行うことなく、イヤフォンを携帯型音声再生装置1に接続することにより、選択したイヤフォンに対応した音声増幅態様で音声信号を再生することができる。
(2)本実施形態では、ダミー端子23C,123Dが検出されているとき、ダミー端子23C,123Dが検出されていないときよりも、高周波数域の音声信号の増幅率が大きく設定される。すなわち、難聴者用イヤフォン20がジャック90に接続されているとき、高周波数域で音声信号の増幅率が大きく設定される。
この構成によれば、難聴者用イヤフォン20を選択した者は、難聴者用イヤフォン20をジャック90に差し込むことにより、高音域の音圧レベルを大きくした音声を聴くことができる。
(3)本実施形態では、一般者用イヤフォン10および難聴者用イヤフォン20には視認タグ14,24が設けられている。すなわち、一般者用イヤフォン10と難聴者用イヤフォン20とは外観が互いに異なっている。このため、携帯型音声再生装置1の管理者は、使用者が一般者用イヤフォン10および難聴者用イヤフォン20のうちいずれのイヤフォンを用いているかを容易に判断することができる。また、携帯型音声再生装置1の管理者は、携帯型音声再生装置1の使用者に対しこの使用者に合ったイヤフォンを使用しているか否かについて適切にアドバイスすることができる。
(その他の実施形態)
本発明の実施態様は上記各実施形態に例示した態様に限られるものではなく、例えば以下のように変更することもできる。また以下の各変形例は、上記各実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施してもよい。
・上記第1実施形態では、一般者用イヤフォン10と難聴者用イヤフォン20との両方に視認タグ14,24を付けているが、いずれか一方にのみ視認タグ14,24を付けてもよい。この構成によっても、使用者が一般者用イヤフォン10と難聴者用イヤフォン20のいずれを用いているかについて外部から容易に把握することができる。
・また、視認タグ14,24に代えて、一般者用イヤフォン10と難聴者用イヤフォン20とを外観で区別することができるシールが貼り付けられてもよい。また、各イヤフォンの導線の色または模様を互いに異ならせてもよい。いずれの構成でも、一般者用イヤフォン10と難聴者用イヤフォン20とを外観で区別可能であるため、上記(3)に準じた効果を奏する。
・上記各実施形態では、難聴者用イヤフォン20がジャック90に差し込まれているとき、音声信号の高周波数域において音圧レベルを大きくするが、音声信号の音声増幅態様はこれに限定されない。すなわち、難聴者用イヤフォン20がジャック90に差し込まれているときの音声増幅処理は、難聴者が聞き取りやすい音に変換する処理であればよい。
例えば、難聴者用イヤフォン20がジャック90に差し込まれているとき、音声信号のダイナミックレンジの圧縮処理が行われてもよい。具体的には、音声信号において、音圧レベルが第1設定値よりも大きい音声成分を小さくする変換処理が行われるとともに、音圧レベルが第2設定値よりも小さい音声成分を大きくする変換処理が行われる。これにより、音圧レベルが高すぎて耳障りな音が小さくなるとともに音圧レベルが小さく聞こえにくい音が大きくなる。このようなダイナミックレンジの圧縮処理によれば、音声信号を難聴者にとって聞きやすい音に変換される。
したがって、この構成によれば、難聴者用イヤフォン20をジャック90に差し込むことにより、音圧レベルの幅(音圧レベルの最大値と最小値との差。)が狭くなった音声を聴くことができる。
・上記各実施形態では、2端子のプラグ構造のイヤフォンが一般者用イヤフォン10として使用され、3端子のプラグ構造のイヤフォンが難聴者用イヤフォン20として使用されているが、端子のプラグ構造は逆であってもよい。すなわち、2端子のプラグ構造のイヤフォンが難聴者用イヤフォン20として使用され、3端子のプラグ構造のイヤフォンが一般者用イヤフォン10として使用されてもよい。なお、この場合は、ダミー端子23Cが検出されないとき、音声信号に対して高周波数増幅処理またはダイナミックレンジの圧縮処理等の音声増幅処理が行われる。
・上記各実施形態では、携帯型音声再生装置1の例として、送信機から送信された信号を受信する受信機が挙げられているが、本発明は、この用途に限定されない。すなわち、イヤフォンにより音声信号を再生する音声再生装置であれば、本発明を適用することができる。例えば、携帯型のオーディオ装置、携帯電話、携帯型コンピュータにも本発明が適用することができる。

Claims (7)

  1. イヤフォンで音声信号を再生する携帯型音声再生装置において、
    装置本体と、第1イヤフォンと、第2イヤフォンとを備え、
    前記装置本体は、前記音声信号を再生する音声再生回路と、前記第1イヤフォンの第1接続プラグと前記第2イヤフォンの第2接続プラグとの両プラグに接続可能なジャックとを有し、
    前記第1イヤフォンの前記第1接続プラグは、第1共通端子と第1入力端子とを備え、
    前記第2イヤフォンの前記第2接続プラグは、第2共通端子と、第2入力端子と、前記第2共通端子および前記第2入力端子から絶縁されたダミー端子とを備え、
    前記音声再生回路は、前記第1接続プラグまたは前記第2接続プラグが前記ジャックに差し込まれているとき、前記ダミー端子の有無の検出に基づいて前記音声信号の音声増幅態様を切り換える
    ことを特徴とする携帯型音声再生装置。
  2. 請求項1に記載の携帯型音声再生装置において、
    前記音声再生回路は、前記ダミー端子が検出されているときは、前記ダミー端子が検出されていないときよりも、高周波数域の前記音声信号の増幅率を大きくする
    ことを特徴とする携帯型音声再生装置。
  3. 請求項1に記載の携帯型音声再生装置において、
    前記音声再生回路は、前記ダミー端子が検出されていないときは、前記ダミー端子が検出されているときよりも、高周波数域の前記音声信号の増幅率を大きくする
    ことを特徴とする携帯型音声再生装置。
  4. 請求項1に記載の携帯型音声再生装置において、
    前記音声再生回路は、前記ダミー端子が検出されているときは、前記ダミー端子が検出されていないときよりも、前記音声信号のダイナミックレンジを圧縮する
    ことを特徴とする携帯型音声再生装置。
  5. 請求項1に記載の携帯型音声再生装置において、
    前記音声再生回路は、前記ダミー端子が検出されていないときは、前記ダミー端子が検出されているときよりも、前記音声信号のダイナミックレンジを圧縮する
    ことを特徴とする携帯型音声再生装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯型音声再生装置において、
    前記第1イヤフォンおよび前記第2イヤフォンは外観で互いに異なる形態を有する
    ことを特徴とする携帯型音声再生装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯型音声再生装置において、
    前記第2接続プラグに接続可能であり、かつ前記第1接続プラグと同じ端子構造を有するアダプタを更に備え、前記アダプタが前記第2接続プラグに接続されることにより、前記第2イヤフォンが前記第1イヤフォンとして機能する
    ことを特徴とする携帯型音声再生装置。
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