JP2003264885A - ヘッドホン出力制御装置及びこれを用いた携帯電話機 - Google Patents

ヘッドホン出力制御装置及びこれを用いた携帯電話機

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JP2003264885A
JP2003264885A JP2002066359A JP2002066359A JP2003264885A JP 2003264885 A JP2003264885 A JP 2003264885A JP 2002066359 A JP2002066359 A JP 2002066359A JP 2002066359 A JP2002066359 A JP 2002066359A JP 2003264885 A JP2003264885 A JP 2003264885A
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mobile phone
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switch
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JP2002066359A
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Eiji Sasada
栄二 佐々田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ヘッドホンの使用中に必要な周囲音
を聞き逃しにくい出力制御を行うことが可能なヘッドホ
ン出力制御装置、及びこれを用いた携帯電話機を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】本発明に係る携帯電話機1は、マイク2で
検出された周囲音が所定レベルよりも大きくなり、レベ
ルコンパレータ14の出力信号が第1状態から第2状態
に反転したことを検知して切換器17Rを開放し、逆
に、周囲音が所定レベルよりも小さくなり、レベルコン
パレータ14の出力信号が第2状態から第1状態に戻っ
たことを検知して切換器17Rを閉結する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドホンの出力
制御を行うヘッドホン出力制御装置、及びこれを用いた
携帯電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオ機器(特に携帯型オーディオ
機器)や携帯電話機の多くは、ヘッドホンを接続するた
めの接続ジャックを有して成る。また、不揮発性半導体
メモリ(フラッシュメモリ等)をオーディオデータの記
録メディアとして用いた携帯型オーディオ機器(MP3
プレーヤ等)には、ヘッドホン自体に半導体メモリの装
着スロットやオーディオデータのデコーダ回路等が内蔵
されたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上記構成から
成るオーディオ機器や携帯電話機であれば、ユーザは、
ヘッドホンを用いることで、周囲の人に迷惑をかけるこ
となく音楽鑑賞を楽しんだり、ハンズフリーで通話を行
ったりすることが可能である。
【0004】しかしながら、上記構成から成るオーディ
オ機器や携帯電話機では、ユーザがヘッドホンを用いて
音楽鑑賞やハンズフリー通話を行っているとき、耳に密
着されたヘッドホンやその出力音声によって周囲音が聞
こえにくくなるため、声を掛けられたことに気付かなか
ったり、踏み切り等の警報音に気付かずに危険な状況に
陥ったりするという課題があった。
【0005】なお、上記構成から成るオーディオ機器や
携帯電話機には、ユーザがヘッドホン出力を上げ過ぎな
いように制限するための音量制限機能を有するものもあ
る。しかし、該音量制限機能は、あくまで、ヘッドホン
から漏れ出る音が周囲の人に迷惑を掛けないようにする
ための機能であり、その音量上限レベルはかなり高めに
設定されていた。そのため、上記の課題を解決する手段
とは成り得なかった。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑み、ヘッドホ
ンの使用中に必要な周囲音を聞き逃しにくい出力制御を
行うことが可能なヘッドホン出力制御装置、及びこれを
用いた携帯電話機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るヘッドホン出力制御装置は、入力され
た電気信号を音声に変換して両耳に出力するヘッドホン
の出力制御を行うヘッドホン出力制御装置において、周
囲音が所定レベルよりも大きいか否かを判定する手段を
有し、該判定結果に応じて、前記ヘッドホンにおける両
耳への音声出力のうち、少なくとも一方の出力/非出力
を切り換える構成としている。
【0008】或いは、本発明に係るヘッドホン出力制御
装置は、入力された電気信号を音声に変換して両耳に出
力するヘッドホンの出力制御を行うヘッドホン出力制御
装置において、周囲音が所定レベルよりも大きいか否か
を判定する手段を有し、該判定結果に応じて、前記ヘッ
ドホンにおける両耳への音声出力のうち、少なくとも一
方の低減/非低減を切り換える構成にしてもよい。
【0009】また、本発明に係る携帯電話機は、上記構
成から成るヘッドホン出力制御装置と、前記ヘッドホン
を接続するための接続端子と、を有して成り、前記ヘッ
ドホンを用いた音声出力が可能な構成としている。
【0010】なお、上記構成から成る携帯電話機は、前
記ヘッドホン出力制御装置による周囲音の大小に応じた
ヘッドホン出力の自動制御について、その可否を任意に
設定することが可能な構成にするとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るヘッドホン出力制御
装置を搭載した機器として、以下では、オーディオ再生
機能付きの携帯電話機を例に挙げて説明を行う。
【0012】まず、本発明に係る携帯電話機の第1実施
形態について説明する。図1は本発明に係る携帯電話機
の第1実施形態を示すブロック図であり、特に、本発明
に関連する回路部周辺(ヘッドホン出力回路周辺)を示
している。本図に示す通り、本実施形態の携帯電話機1
は、リモコンスイッチ端子Trcsの監視を含む装置全
体の制御を行う中央処理装置10(以下、CPU[Cent
ral Processor Unit]10と呼ぶ)と、ユーザ手動入力
を受け付ける本体操作スイッチ11(テンキーやカーソ
ルキー等)と、マイク入力端子Tmicからの入力信号
を増幅するマイクアンプ12と、マイクアンプ12の出
力信号を整流して直流電圧を生成する整流回路13と、
整流回路13の出力電圧と所定の基準電圧との大小関係
に応じて出力信号を2値(H/L)反転させるレベルコ
ンパレータ14と、CPU10からの制御信号に応じて
ディジタル音楽信号やディジタル受話信号に対する各種
処理(L、Rチャンネル分離処理やPCM再生復調処
理、或いはイコライジング処理等)を行うディジタル信
号処理装置15(以下、DSP15[Digital SignalPr
ocessor]と呼ぶ)と、DSP15のL、Rディジタル
出力信号を各々アナログ信号に変換するディジタル/ア
ナログコンバータ16(以下、DAC16と呼ぶ)と、
CPU10の制御信号に応じてDAC16の一出力経路
(本実施形態ではRチャンネル経路)を閉結/開放する
切換器17Rと、DAC16のL、Rアナログ出力信号
を各々増幅する前段ヘッドホンアンプ18L、18R
と、前段ヘッドホンアンプ18L、18Rの出力信号を
各々増幅してヘッドホン端子ThpL、ThpRに与え
る後段ヘッドホンアンプ19L、19Rと、を有して成
る。
【0013】上記のマイク入力端子Tmicには、入力
された音声を電気信号に変換して出力するマイク2が接
続される。なお、マイク2は本体に内蔵してもよい。リ
モコンスイッチ端子Trcsには、オーディオ再生時や
ハンズフリー通話時の手元操作手段であるリモートコン
トローラのリモコン操作スイッチ3が接続される。ヘッ
ドホン端子ThpL、ThpRには、後段ヘッドホンア
ンプ19L、19Rのアナログ出力信号を音声に変換し
て出力するステレオヘッドホン4のL、R入力端子が各
々接続される。
【0014】なお、本図には示していないが、本実施形
態の携帯電話機1は、基地局との間で無線通信を行う無
線通信部や、画像・文字情報等の出力を行う画面表示
部、或いは、音声情報等の入出力を行う音声入出力部な
ど、携帯電話機としての必須構成を当然に有して成る。
また、本実施形態の携帯電話機1は、外部メモリインタ
ーフェイス部(図示せず)を有しており、着脱可能な外
部メモリ(メモリカード等)をオーディオデータの記録
メディアとして用いることが可能な構成である。
【0015】上記構成から成る携帯電話機1において、
整流回路13の出力電圧は、マイク2で検出された周囲
音が大きいほど高電圧となる。従って、周囲音が所定レ
ベルよりも大きくなると、整流回路13の出力電圧が所
定の基準電圧を上回り、レベルコンパレータ14の出力
信号が第1状態(例えばLレベル)から第2状態(例え
ばHレベル)に反転する。逆に、周囲音が所定レベルよ
りも小さくなると、整流回路13の出力電圧が所定の基
準電圧を下回り、レベルコンパレータ14の出力信号が
第2状態から第1状態に戻る。
【0016】本実施形態のCPU10は、上記のような
レベルコンパレータ14の出力反転に応じて、切換器1
7Rの閉結/開放を制御する構成である。具体的に言う
と、本実施形態のCPU10は、周囲音が所定レベルよ
りも大きくなり、レベルコンパレータ14の出力信号が
第1状態から第2状態に反転したことを検知して切換器
17Rを開放し、逆に、周囲音が所定レベルよりも小さ
くなり、レベルコンパレータ14の出力信号が第2状態
から第1状態に戻ったことを検知して切換器17Rを閉
結する構成である。従って、本実施形態の携帯電話機1
において、所定レベルよりも大きい周囲音がマイク2で
検出された場合には、Lチャンネルのアナログ出力信号
のみがステレオヘッドホン4に供給され、Rチャンネル
出力は遮断されることになる。
【0017】このように、所定レベルよりも大きい周囲
音がマイク2で検出された場合に、該周囲音はユーザに
とって必要な情報(呼び掛け声や警報音など)である可
能性が高いと判断して自動的にステレオヘッドホン4を
片チャンネル出力(片耳ミュート状態)とする構成であ
れば、ユーザは、出力が遮断された方の耳(本実施形態
では右耳)で該周囲音を確認しやすくなるので、ステレ
オヘッドホン4の使用中であっても、必要な周囲音を聞
き逃しにくくなる。
【0018】なお、本実施形態の携帯電話機1におい
て、CPU10は、所定レベルよりも大きい周囲音がマ
イク2で検出された場合、上記のように切換器17Rを
開放するとともに、ステレオヘッドホン4に継続供給さ
れるLチャンネル出力として、L、R両チャンネルの合
成出力信号が供給されるようにDSP15の信号処理を
制御する構成としている。このような構成とすることに
より、ユーザは、ステレオヘッドホン4が自動的に片チ
ャンネル出力とされた場合でも、出力が遮断されていな
い方の耳(本実施形態では左耳)でL、R両チャンネル
の音声を聞くことができるので、違和感を感じにくくな
る。
【0019】また、本実施形態の携帯電話機1では、レ
ベルコンパレータ14として、その出力状態を第1状態
から第2状態とする際の基準電圧と、第2状態から第1
状態とする際の基準電圧が異なるコンパレータ(例えば
ヒステリシスコンパレータ)を採用している。このよう
な構成とすることにより、マイク2で検出される周囲音
の大きさが少々変動しても、レベルコンパレータ14の
出力状態は反転しないので、切換器17Rの閉結/開放
が発振状態に陥りにくくなる。
【0020】また、本実施形態の携帯電話機1は、上記
で説明した周囲音の大小に応じたヘッドホン出力の自動
制御について、本体操作スイッチ11及びリモコン操作
スイッチ3の少なくとも一方で、その可否を任意に設定
可能な構成としている。このような構成とすることによ
り、ユーザニーズに即したヘッドホン出力の自動制御を
行うことが可能となる。なお、該可否設定が必要ない場
合には、レベルコンパレータ14の出力信号で切換器1
7Rを直接制御する構成としてもよい。
【0021】また、本実施形態の携帯電話機1は、本体
操作スイッチ11及びリモコン操作スイッチ3の少なく
とも一方で、切換器17Rの閉結/開放を手動制御する
ことが可能な構成としている。このような構成とするこ
とにより、周囲音の大小に依らず、ユーザニーズに即し
たヘッドホン出力制御を行うことが可能となる。
【0022】次に、本発明に係る携帯電話機の第2実施
形態について説明する。図2は本発明に係る携帯電話機
の第2実施形態を示すブロック図であり、図1と同様、
本発明に関連する回路部周辺(ヘッドホン出力回路周
辺)を示している。なお、前述した第1実施形態の携帯
電話機1と同様の構成部分については、図1と同一の符
号を付すことで説明を省略する。
【0023】本図に示すように、本実施形態の携帯電話
機1’は、第1実施形態の構成に加えて、CPU10か
らの制御信号に応じてDAC16のLチャンネル出力経
路を閉結/開放する切換器17Lを有して成る。
【0024】本実施形態のCPU10は、第1実施形態
の携帯電話機1と同様、レベルコンパレータ14の出力
反転に応じて、切換器17L、17Rの閉結/開放をと
もに制御する構成である。具体的に言うと、本実施形態
のCPU10は、周囲音が所定レベルよりも大きくな
り、レベルコンパレータ14の出力信号が第1状態から
第2状態に反転したことを検知して切換器17L、17
Rをともに開放し、逆に周囲音が所定レベルよりも小さ
くなり、レベルコンパレータ14の出力信号が第2状態
から第1状態に戻ったことを検知して切換器17L、1
7Rをともに閉結する構成である。従って、本実施形態
の携帯電話機1’において、所定レベルよりも大きい周
囲音がマイク2で検出された場合には、L、R両チャン
ネルのアナログ出力信号がともに遮断されることにな
る。
【0025】このように、所定レベルよりも大きい周囲
音がマイク2で検出された場合に、該周囲音はユーザに
とって必要な情報(呼び掛け声や警報音など)である可
能性が高いと判断して自動的にステレオヘッドホン4を
両チャンネル非出力(両耳ミュート状態)とする構成で
あれば、ユーザは、出力が遮断された両方の耳で該周囲
音を確認しやすくなるので、ステレオヘッドホン4の使
用中であっても、必要な周囲音を聞き逃しにくくなる。
【0026】なお、上記構成から成る携帯電話機1’と
同等の機能を有する別構成として、本実施形態のCPU
10は、レベルコンパレータ14の出力反転に応じて、
DSP15における音声出力処理の一時停止/再開を制
御する構成としてもよい。このような構成とすることに
より、切換器17L、17Rを設けることなく、上記と
同等の効果を得ることができる。
【0027】次に、本発明に係る携帯電話機の第3実施
形態について説明する。図3は本発明に係る携帯電話機
の第3実施形態を示すブロック図であり、前出の図1、
図2と同様に、本発明に関連する回路部周辺(ヘッドホ
ン出力回路周辺)を示している。なお、前述した第1、
第2実施形態の携帯電話機1、1’と同様の構成部分に
ついては、図1、図2と同一の符号を付すことで説明を
省略する。
【0028】本図に示すように、本実施形態の携帯電話
機1”は、第2実施形態の携帯電話機1’に設けられた
切換器17L、17Rに代え、CPU10からの制御信
号に応じてDAC16のL、R両チャンネル出力を前段
ヘッドホンアンプ18L、18Rと後段ヘッドホンアン
プ19L、19Rのいずれに出力するかを切り換える切
換器17L’、17R’を有して成る。
【0029】本実施形態のCPU10は、第1、2実施
形態の携帯電話機1、1’と同様、レベルコンパレータ
14の出力反転に応じて、切換器17L’、17R’の
経路切り換えを制御する構成である。具体的に言うと、
本実施形態のCPU10は、周囲音が所定レベルよりも
大きくなり、レベルコンパレータ14の出力信号が第1
状態から第2状態に反転したことを検知して切換器17
L’、17R’の経路を後段ヘッドホンアンプ19L、
19R側に切り換え、逆に、周囲音が所定レベルよりも
小さくなり、レベルコンパレータ14の出力信号が第2
状態から第1状態に戻ったことを検知して切換器17
L’、17R’の経路を前段ヘッドホンアンプ18L、
18R側に切り換える構成である。従って、本実施形態
の携帯電話機1”において、所定レベルよりも大きい周
囲音がマイク2で検出された場合には、L、R両チャン
ネルのアナログ出力信号が、各々後段ヘッドホンアンプ
19L、19Rのみで増幅されることになる。
【0030】なお、後段ヘッドホンアンプ19L、19
Rの各ゲインは、該アンプのみで増幅されたL、R両チ
ャンネル出力の音量レベルが、従来の音量制限機能(ス
テレオヘッドホン4から漏れ出る音が周囲の人に迷惑を
掛けないようにするための機能)で設定された音量上限
レベルよりも低くなるように設定されている。
【0031】このように、所定レベルよりも大きい周囲
音がマイク2で検出された場合に、該周囲音はユーザに
とって必要な情報(呼び掛け声や警報音など)である可
能性が高いと判断して自動的にステレオヘッドホン4の
両チャンネル出力レベルを低減する構成であれば、ユー
ザは、出力レベルが低減された両方の耳で該周囲音を確
認しやすくなるので、ステレオヘッドホン4の使用中で
あっても、必要な周囲音を聞き逃しにくくなる。
【0032】なお、本実施形態の携帯電話機1”は、本
体操作スイッチ11及びリモコン操作スイッチ3の少な
くとも一方で、後段ヘッドホンアンプ19L、19Rの
ゲインを調整することが可能な構成としている。このよ
うな構成とすることによりユーザニーズに即したヘッド
ホン出力の自動制御を行うことが可能となる。
【0033】また、上記構成から成る携帯電話機1”と
同等の機能を有する別構成として、本実施形態のCPU
10は、レベルコンパレータ14の出力反転に応じて、
前段ヘッドホンアンプ18L、18Rまたは後段ヘッド
ホンアンプ19L、19Rの各ゲインを制御する構成と
してもよい。このような構成とすることにより、切換器
17L’、17R’を設けずに、上記と同等の効果を得
ることができる。
【0034】なお、上記の各実施形態では、本発明に係
るヘッドホン出力制御装置を搭載した応用機器として、
オーディオ再生機能付き携帯電話機を例に挙げて説明を
行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるもので
はなく、ヘッドホンを用いて音声出力を行う様々な機器
に適用が可能である。
【0035】また、上記の各実施形態では、本発明に係
るヘッドホン出力制御装置によってステレオヘッドホン
の出力制御を行う場合を例に挙げて説明を行ったが、本
発明に係るヘッドホン出力制御装置の制御対象はステレ
オヘッドホンに限定されるものではなく、モノラルヘッ
ドホンやイヤホンについても同様の制御を行うことが可
能である。
【0036】続いて、本発明に係る携帯電話機1
(1’、1”)に着脱されるリモートコントローラにつ
いて説明する。図4は携帯電話機1に着脱されるリモー
トコントローラの一実施形態を示す概略構成図である。
本実施形態のリモートコントローラ5(以下、リモコン
5と呼ぶ)は、オーディオ再生時やハンズフリー通話時
の手元操作手段であり、本図に示すように、携帯電話機
1に着脱される複数芯の接続プラグ51と、ステレオヘ
ッドホン4を着脱するためのヘッドホンジャック52
と、ハンズフリー通話時の送話手段である無指向性のマ
イク53と、上記の各実施形態で説明したリモコン操作
スイッチ3と、を有して成る。
【0037】上記構成から成るリモコン5において、ヘ
ッドホンジャック52に接続されたステレオヘッドホン
4のL、R入力端子は、接続プラグ51を介して、携帯
電話機1のヘッドホン端子ThpL、ThpRに各々接
続される。
【0038】上記構成から成るリモコン5に内蔵された
マイク53は、ハンズフリー通話時の送話手段として用
いるだけでなく、上記の各実施形態で説明したマイク2
として流用してもよい。このような構成とすることによ
り、周囲音検出用のマイク2を別途設ける必要がないの
で、不要なコストアップを回避することができる。な
お、マイク53を周囲音検出用のマイク2として流用し
た上で、ステレオヘッドホン4使用時における周囲音の
大小に応じた受話音量の自動制御を行う場合には、ユー
ザの送話行為が周囲音検出に影響を及ぼさないように、
レベルコンパレータ14周辺やCPU10の内部処理等
に工夫が必要である。
【0039】上記構成から成るリモコン5において、リ
モコン操作スイッチ3は、無線通話を開始/終了するた
めの通話制御スイッチ31と、オーディオデータを再生
/停止するための再生/停止スイッチ32aと、オーデ
ィオ再生を早送り/巻き戻しするための早送りスイッチ
32b及び巻き戻しスイッチ32cと、ステレオヘッド
ホン4の音量制限機能をオン/オフするための音量制限
スイッチ33と、オーディオ再生の曲順設定を行うため
の曲順設定スイッチ34と、ステレオヘッドホン4の音
量を増減するための音量アップスイッチ35a及び音量
ダウンスイッチ35bと、ステレオヘッドホン4の音質
を切り換えるための音質切換スイッチ36と、周囲音の
大小に応じたヘッドホン出力の自動制御機能をオン/オ
フするための自動出力制御スイッチ37と、上記各スイ
ッチ31〜37の操作可否を切り換えるためのホールド
スイッチ38と、を有して成る。もちろん、スイッチの
種類や数については任意に増減してもよい。
【0040】上記した各スイッチ31〜38が操作され
た場合、携帯電話機1のCPU10には、リモコンスイ
ッチ端子Trcsを介して、被操作スイッチに対応した
直流電圧が入力され、該直流電圧は、CPU10に内蔵
されたアナログ/ディジタルコンバータによってディジ
タル数値に変換される。CPU10は、該ディジタル数
値をポーリングした結果に基づいて、各スイッチ31〜
38のうち、いずれのスイッチがどのように操作された
かを確定し、オーディオ再生機能や無線通話機能など、
携帯電話機1に設けられた各種機能を実行する。
【0041】
【発明の効果】上記したように、本発明に係るヘッドホ
ン出力制御装置は、入力された電気信号を音声に変換し
て両耳に出力するヘッドホンの出力制御を行うヘッドホ
ン出力制御装置において、周囲音が所定レベルよりも大
きいか否かを判定する手段を有し、該判定結果に応じ
て、ヘッドホンにおける両耳への音声出力のうち、少な
くとも一方の出力/非出力を切り換える構成としてい
る。
【0042】このような構成とすることにより、ユーザ
は、出力が遮断された方の耳(片耳或いは両耳)で周囲
音を確認しやすくなるので、ヘッドホンの使用中であっ
ても必要な周囲音を聞き逃しにくくなる。
【0043】或いは、本発明に係るヘッドホン出力制御
装置は、入力された電気信号を音声に変換して両耳に出
力するヘッドホンの出力制御を行うヘッドホン出力制御
装置において、周囲音が所定レベルよりも大きいか否か
を判定する手段を有し、該判定結果に応じて、ヘッドホ
ンにおける両耳への音声出力のうち、少なくとも一方の
低減/非低減を切り換える構成にしてもよい。
【0044】このような構成とすることにより、ユーザ
は、出力が低減された方の耳(片耳或いは両耳)で周囲
音を確認しやすくなるので、ヘッドホンの使用中であっ
ても必要な周囲音を聞き逃しにくくなる。
【0045】また、本発明に係る携帯電話機は、上記構
成から成るヘッドホン出力制御装置と、ヘッドホンを接
続するための接続端子と、を有して成り、ヘッドホンを
用いた音声出力が可能な構成としている。このような構
成とすることにより、ユーザは、ヘッドホンを用いて音
楽鑑賞やハンズフリー通話を行っている場合であって
も、必要な周囲音を聞き逃しにくくなる。
【0046】なお、上記構成から成る携帯電話機は、ヘ
ッドホン出力制御装置による周囲音の大小に応じたヘッ
ドホン出力の自動制御について、その可否を任意に設定
することが可能な構成にするとよい。このような構成と
することにより、ユーザニーズに即したヘッドホン出力
の自動制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る携帯電話機の第1実施形態を示
すブロック図である。
【図2】 本発明に係る携帯電話機の第2実施形態を示
すブロック図である。
【図3】 本発明に係る携帯電話機の第3実施形態を示
すブロック図である。
【図4】 携帯電話機1に着脱されるリモートコントロ
ーラの一実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1、1’、1” 携帯電話機 10 中央処理装置(CPU) 11 本体操作スイッチ 12 マイクアンプ 13 整流回路 14 レベルコンパレータ 15 ディジタル信号処理装置(DSP) 16 ディジタル/アナログコンバータ(DAC) 17L、17R、17L’、17R’ 切換器 18L、18R 前段ヘッドホンアンプ 19L、19R 次段ヘッドホンアンプ 2 マイク 3 リモコン操作スイッチ 31 通話制御スイッチ 32a 再生/停止スイッチ 32b 早送りスイッチ 32c 巻き戻しスイッチ 33 音量制限スイッチ 34 曲順設定スイッチ 35a 音量アップスイッチ 35b 音量ダウンスイッチ 36 音質切換スイッチ 37 自動出力制御スイッチ 38 ホールドスイッチ 4 ステレオヘッドホン 5 リモートコントローラ(リモコン) 51 接続プラグ 52 ヘッドホンジャック Tmic マイク入力端子 Trcs リモコンスイッチ端子 ThpL、ThpR ヘッドホン端子(L、R)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された電気信号を音声に変換して両耳
    に出力するヘッドホンの出力制御を行うヘッドホン出力
    制御装置において、 周囲音が所定レベルよりも大きいか否かを判定する手段
    を有し、該判定結果に応じて、前記ヘッドホンにおける
    両耳への音声出力のうち、少なくとも一方の出力/非出
    力を切り換えることを特徴とするヘッドホン出力制御装
    置。
  2. 【請求項2】入力された電気信号を音声に変換して両耳
    に出力するヘッドホンの出力制御を行うヘッドホン出力
    制御装置において、 周囲音が所定レベルよりも大きいか否かを判定する手段
    を有し、該判定結果に応じて、前記ヘッドホンにおける
    両耳への音声出力のうち、少なくとも一方の低減/非低
    減を切り換えることを特徴とするヘッドホン出力制御装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のヘッドホ
    ン出力制御装置と、前記ヘッドホンを接続するための接
    続端子と、を有して成り、前記ヘッドホンを用いた音声
    出力が可能なことを特徴とする携帯電話機。
  4. 【請求項4】前記ヘッドホン出力制御装置による周囲音
    の大小に応じたヘッドホン出力の自動制御について、そ
    の可否を任意に設定することが可能なことを特徴とする
    請求項3に記載の携帯電話機。
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