JPWO2013094697A1 - 抗腫瘍ペプチド及びその利用 - Google Patents
抗腫瘍ペプチド及びその利用 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2013094697A1 JPWO2013094697A1 JP2013550338A JP2013550338A JPWO2013094697A1 JP WO2013094697 A1 JPWO2013094697 A1 JP WO2013094697A1 JP 2013550338 A JP2013550338 A JP 2013550338A JP 2013550338 A JP2013550338 A JP 2013550338A JP WO2013094697 A1 JPWO2013094697 A1 JP WO2013094697A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seq
- amino acid
- peptide
- acid sequence
- tumor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K7/00—Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K7/04—Linear peptides containing only normal peptide links
- C07K7/08—Linear peptides containing only normal peptide links having 12 to 20 amino acids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/04—Peptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- A61K38/08—Peptides having 5 to 11 amino acids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
- A61P35/02—Antineoplastic agents specific for leukemia
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K7/00—Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K7/04—Linear peptides containing only normal peptide links
- C07K7/06—Linear peptides containing only normal peptide links having 5 to 11 amino acids
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Oncology (AREA)
- Hematology (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
Description
なお、本出願は2011年12月20日に出願された日本国特許出願2011−278973号および日本国特許出願2011−278974号に基づく優先権を主張しており、当該日本国出願の全内容は本明細書中に参照として援用されている。
そして、これらFtsZインヒビターまたはFtsAインヒビターとして機能し得るペプチドを種々の腫瘍細胞(がん細胞)に供給すると、該腫瘍細胞(がん細胞)中に正常な二極性の紡錘体ではなく多極紡錘体、即ち細胞中に多数の中心体(中心体の周辺物質(Pericentriolar material:PCM)の断片である場合を包含する。以下同じ。)が散在し該散在した多数の中心体を極として二極性とは異なり該多数の中心体の各々からランダムに伸びる紡錘体(多極紡錘体)が高頻度に形成され得ることを見出した。
さらに、かかる多極紡錘体の形成(以下、単に「多極化」ともいう。)を誘導することによって、正常な細胞分裂が阻害され、対象(標的)とする腫瘍細胞(がん細胞)の増殖を阻止若しくは抑制し得ることを確認して本発明を完成するに至った。
本明細書において、用語「腫瘍細胞」は「がん細胞」と同義であり、がん化(悪性腫瘍化)していない正常細胞と区分するために使用される用語である。
そして、上記抗腫瘍ペプチドとして、FtsZインヒビターまたはFtsAインヒビターとして機能する以下のアミノ酸配列:
(1)CSSATGKSC (配列番号1);
(2)CLAPSPSKC (配列番号2);
(3)CLGQTKMRC (配列番号3);
(4)CGHRPYQYC (配列番号4);
(5)CWAFPLHHC (配列番号5);
(6)CTLNSHSNC (配列番号6);
(7)CEISAKRTC (配列番号7);
(8)CHILHAQAC (配列番号8);
(9)CPRPPSLEC (配列番号9);
(10)CTGHWASEC (配列番号10);
(11)CSYEKRPMC (配列番号11);
(12)CLTKSYTSC (配列番号12);
(13)SVSVGMKPSPRP (配列番号13);
(14)FTTSNHTSRHGS (配列番号14);
(15)TPSLPPTMFRLT (配列番号15);
(16)GPHHYWYHLRLP (配列番号16);
(17)QSPVNHHYHYHI (配列番号17);
(18)NMTTYPMHNNTV (配列番号18);
(19)SLLPHSNHAKHY (配列番号19);
(20)EFEYFHPATFRL (配列番号20);
(21)GPHLGMNQRRRP (配列番号21);
(22)GAVTYSRISGQY (配列番号22);
のうちの何れかのアミノ酸配列又は該アミノ酸配列について1個、2個又は3個のアミノ酸残基が置換、欠失及び/又は付加されて形成されたアミノ酸配列から成る合成ペプチドを含有することを特徴とする。
そして、上記抗腫瘍ペプチドとして、FtsZインヒビターまたはFtsAインヒビターとして機能する以下のアミノ酸配列:
(1)CSSATGKSC (配列番号1);
(2)CLAPSPSKC (配列番号2);
(3)CLGQTKMRC (配列番号3);
(4)CGHRPYQYC (配列番号4);
(5)CWAFPLHHC (配列番号5);
(6)CTLNSHSNC (配列番号6);
(7)CEISAKRTC (配列番号7);
(8)CHILHAQAC (配列番号8);
(9)CPRPPSLEC (配列番号9);
(10)CTGHWASEC (配列番号10);
(11)CSYEKRPMC (配列番号11);
(12)CLTKSYTSC (配列番号12);
(13)SVSVGMKPSPRP (配列番号13);
(14)FTTSNHTSRHGS (配列番号14);
(15)TPSLPPTMFRLT (配列番号15);
(16)GPHHYWYHLRLP (配列番号16);
(17)QSPVNHHYHYHI (配列番号17);
(18)NMTTYPMHNNTV (配列番号18);
(19)SLLPHSNHAKHY (配列番号19);
(20)EFEYFHPATFRL (配列番号20);
(21)GPHLGMNQRRRP (配列番号21);
(22)GAVTYSRISGQY (配列番号22);
のうちの何れかのアミノ酸配列又は該アミノ酸配列について1個、2個又は3個のアミノ酸残基が置換、欠失及び/又は付加されて形成されたアミノ酸配列と、核小体局在シグナル(NoLS)を構成するアミノ酸配列であって配列番号23〜配列番号30のうちから選択される何れかの配列番号のアミノ酸配列又は該アミノ酸配列について1個、2個又は3個のアミノ酸残基が置換、欠失及び/又は付加されて形成されたアミノ酸配列とから成る合成ペプチドを含有することを特徴とする。
localization signal)として知られるアミノ酸配列(特許文献3、4及び5参照)が細胞外から核内(典型的には核小体)へのペプチド移行に関与するアミノ酸配列であることを見出しており、該アミノ酸配列を含むように構成された合成ペプチド(NoLS付き抗腫瘍ペプチド)を使用することにより、対象とする腫瘍組織(腫瘍細胞)により効率よく抗腫瘍ペプチドを導入することができる。従って、本態様の組成物(抗腫瘍ペプチド)の利用により、多極化細胞の形成効率が向上し、より効果的に腫瘍細胞の増殖を阻止若しくは抑制することができる。
かかる構成の方法では、上述した何れかのアミノ酸配列から成る合成ペプチド(抗腫瘍ペプチド)を腫瘍細胞に供給することによって、該腫瘍細胞を多極化して細胞分裂を阻害し、結果として対象とする腫瘍細胞(腫瘍:癌組織)の増殖を阻止若しくは抑制することができる。
好ましい一態様では、ここで開示される方法によって、扁平上皮癌を構成する腫瘍細胞若しくは腺癌を構成する腫瘍細胞の増殖を効果的に抑制することができる。
また、本明細書中で引用されている全ての文献の全ての内容は本明細書中に参照として組み入れられている。
また、本明細書において「ペプチド」とは、複数のペプチド結合を有するアミノ酸ポリマーを指す用語であり、ペプチド鎖に含まれるアミノ酸残基の数によって限定されないが、典型的には全アミノ酸残基数が概ね50以下(例えば30以下)のような比較的分子量の小さいものをいう。
また、本明細書において「アミノ酸残基」とは、特に言及する場合を除いて、ペプチド鎖のN末端アミノ酸及びC末端アミノ酸を包含する用語である。
また、本明細書において所定のアミノ酸配列に対して「改変アミノ酸配列」とは、当該所定のアミノ酸配列が有する機能(例えば上記抗腫瘍ペプチドが有する多極化誘導能やNoLSが有する細胞外から核内への移行能)を損なうことなく、1個又は数個(例えば2個又は3個)のアミノ酸残基が置換、欠失及び/又は付加(挿入)されて形成されたアミノ酸配列をいう。例えば、1個又は数個(典型的には2個又は3個)のアミノ酸残基が保守的に置換したいわゆる同類置換(conservative amino acid replacement)によって生じた配列(例えば塩基性アミノ酸残基が別の塩基性アミノ酸残基に置換した配列:例えばリジン残基とアルギニン残基との相互置換)、或いは、所定のアミノ酸配列について1個又は数個(典型的には2個又は3個)のアミノ酸残基が付加(挿入)した若しくは欠失した配列等は、本明細書でいうところの改変アミノ酸配列に包含される典型例である。従って、ここで開示される抗腫瘍ペプチドには、各配列番号のアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列で構成される合成ペプチドに加え、各配列番号のアミノ酸配列において1個又は数個(典型的には2個又は3個)のアミノ酸残基が置換(例えば上記同類置換)、欠失及び/又は付加したアミノ酸配列であって、同様に多極化誘導性を示すアミノ酸配列からなる合成ペプチドを包含する。
また、本明細書において「ポリヌクレオチド」とは、複数のヌクレオチドがリン酸ジエステル結合で結ばれたポリマー(核酸)を指す用語であり、ヌクレオチドの数によって限定されない。種々の長さのDNAフラグメント及びRNAフラグメントが本明細書におけるポリヌクレオチドに包含される。また、「人為的に設計されたポリヌクレオチド」とは、そのヌクレオチド鎖(全長)がそれ単独で自然界に存在するものではなく、化学合成或いは生合成(即ち遺伝子工学に基づく生産)によって人為的に合成されたポリヌクレオチドをいう。
ここで開示される抗腫瘍ペプチドの幾つかは、配列番号1〜配列番号22のうちの何れかの配列番号に示すアミノ酸配列(又はその改変配列)から構成される。これらアミノ酸配列から成るペプチドは、上述のとおり、上記非特許文献1或いは非特許文献2において報告されたように、ある種の細菌に対してFtsAインヒビター(配列番号1〜10,13〜21)またはFtsZインヒビター(配列番号11〜12,22)として機能し得るペプチドである。しかし、従来、かかるFtsAインヒビターまたはFtsZインヒビターとして機能し得る種々のペプチドが腫瘍細胞(真核細胞)において多極化を誘導することは全く知られておらず、そのことを示唆するものも存在しない。
(23)KKRTLRKNDRKKR (配列番号23);
(24)WRRQARFK (配列番号24);
(25)RSRKYTSWYVALKR (配列番号25);
(26)MAKSIRSKHRRQMRMMKRE (配列番号26);
(27)MARRRRHRGPRRPRPP (配列番号27);
(28)GRCRRLANFGPRKRRRRRR (配列番号28);
(29)RRRKRNRDARRRRRKQ (配列番号29);
(30)MQRKPTIRRKNLRLRRK (配列番号30);
のうちの何れかの配列番号に示すNoLSを構成するアミノ酸配列(又はその改変配列)とから構成される。これら列挙したアミノ酸配列はいずれもNoLSとして知られており、その情報は例えばNCBI(National Center for Biotechnology Information)が提供するタンパク質のアミノ酸配列データベースから得ることができる。
即ち、配列番号23のアミノ酸配列は、細胞内情報伝達に関与するプロテインキナーゼの1種であるヒト内皮細胞に存在するLIMキナーゼ2(LIM Kinase 2)の第491番目のアミノ酸残基から第503番目のアミノ酸残基までの13個のアミノ酸残基から成るNoLSに対応する。
配列番号24のアミノ酸配列は、コロナウイルス属に属するIBV(トリ伝染性気管支炎ウイルス:avian infectious bronchitis virus)のNタンパク質(nucleocapsid protein)に含まれる8個のアミノ酸残基から成るNoLSに対応する。
配列番号25のアミノ酸配列は、FGF2(塩基性線維芽細胞増殖因子)由来の合計14アミノ酸残基から成るNoLSに対応する。
配列番号26のアミノ酸配列は、核小体タンパク質の一種(ApLLP)由来の合計19アミノ酸残基から成るNoLSに対応する。
配列番号27のアミノ酸配列は、HSV−1(単純ヘルペスウイルス タイプ1)のタンパク質(γ(1)34.5)由来の合計16アミノ酸残基から成るNoLSに対応する。
配列番号28のアミノ酸配列は、HIC(human I-mfa domain-containing protein)のp40タンパク質由来の合計19アミノ酸残基から成るNoLSに対応する。
配列番号29のアミノ酸配列は、MDV(Marek病ウイルス)のMEQタンパク質由来の合計16アミノ酸残基から成るNoLSに対応する。
配列番号30のアミノ酸配列は、アポトーシスを抑制するタンパク質であるSurvivin- deltaEx3由来の合計17アミノ酸残基から成るNoLSに対応する。
これら配列番号に示されるNoLSを上記配列番号1〜配列番号22のうちの何れかの配列番号に示すアミノ酸配列(又はその改変配列)のN末端側若しくはC末端側に配置することにより、好適な抗腫瘍ペプチド(合成ペプチド)を構築することができる。
ここで開示される抗腫瘍ペプチドはアミノ酸残基数が比較的少ない(典型的には30以下)鎖長の短いペプチドである。このため、化学合成が容易であり、容易に抗腫瘍ペプチドを提供することができる。なお、ペプチドのコンホメーション(立体構造)については、使用する環境下(生体外若しくは生体内)で抗腫瘍活性(即ち上記多極化を誘導して細胞分裂ひいては細胞増殖を阻害又は抑制する活性)を発揮する限りにおいて、特に限定されるものではないが、免疫原(抗原)になり難いという観点から直鎖状又はへリックス状のものが好ましい。このような形状のペプチドはエピトープを構成し難い。かかる観点から、ここで開示される少なくとも一種の腫瘍細胞の増殖を抑制するための組成物(抗腫瘍剤)を作製するのに用いられるペプチドとして好ましい。
なお、ここで開示される抗腫瘍ペプチドとしては、全てのアミノ酸残基がL型アミノ酸であるものが好ましいが、上記多極化を誘導する能力を失わない限りにおいて、アミノ酸残基の一部又は全部がD型アミノ酸に置換されているものであってもよい。
ここで開示される抗腫瘍ペプチドは、市販のペプチド合成機(例えば、PerSeptive Biosystems社、Applied Biosystems社等から入手可能である。)を用いた固相合成法により、所望するアミノ酸配列、修飾(C末端アミド化等)部分を有するペプチド鎖を合成することができる。
一般的な技法によって、この組換えベクターを所定の宿主細胞(例えばイースト、昆虫細胞、植物細胞)に導入し、所定の条件で当該宿主細胞又は該細胞を含む組織や個体を培養する。このことにより、目的とするペプチドを細胞内で発現、生産させることができる。そして、宿主細胞(分泌された場合は培地中)からペプチドを単離し、必要に応じてリフォールディング、精製等を行うことによって、目的の抗腫瘍ペプチドを得ることができる。
なお、組換えベクターの構築方法及び構築した組換えベクターの宿主細胞への導入方法等は、当該分野で従来から行われている方法をそのまま採用すればよく、かかる方法自体は特に本発明を特徴付けるものではないため、詳細な説明は省略する。
或いは、無細胞タンパク質合成システム用の鋳型DNA(即ち抗腫瘍ペプチドのアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を含む合成遺伝子断片)を構築し、ペプチド合成に必要な種々の化合物(ATP、RNAポリメラーゼ、アミノ酸類等)を使用し、いわゆる無細胞タンパク質合成システムを採用して目的のポリペプチドをインビトロ合成することができる。無細胞タンパク質合成システムについては、例えばShimizuらの論文(Shimizu et al., Nature Biotechnology, 19, 751-755(2001))、Madinらの論文(Madin et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 97(2), 559-564(2000))が参考になる。これら論文に記載された技術に基づいて、本願出願時点において既に多くの企業がポリペプチドの受託生産を行っており、また、無細胞タンパク質合成用キット(例えば、日本の東洋紡績(株)から入手可能なPROTEIOS(商標)Wheat germ cell-free protein synthesis kit)が市販されている。
こうして得られるポリヌクレオチドは、上述のように、種々の宿主細胞中で又は無細胞タンパク質合成システムにて、抗腫瘍ペプチド生産のための組換え遺伝子(発現カセット)を構築するための材料として使用することができる。
ここで開示される組成物(即ち抗腫瘍組成物)の用途や形態に応じて適宜異なり得るが、典型的には、水、生理学的緩衝液、種々の有機溶媒が挙げられる。適当な濃度のアルコール(エタノール等)水溶液、グリセロール、オリーブ油のような不乾性油であり得る。或いはリポソームであってもよい。また、抗腫瘍組成物に含有させ得る副次的成分としては、種々の充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、表面活性剤、色素、香料等が挙げられる。
抗腫瘍組成物(抗腫瘍剤)の典型的な形態として、液剤、懸濁剤、乳剤、エアロゾル、泡沫剤、顆粒剤、粉末剤、錠剤、カプセル、軟膏、水性ジェル剤等が挙げられる。また、注射等に用いるため、使用直前に生理食塩水又は適当な緩衝液(例えばPBS)等に溶解して薬液を調製するための凍結乾燥物、造粒物とすることもできる。
なお、抗腫瘍ペプチド(主成分)及び種々の担体(副成分)を材料にして種々の形態の組成物(薬剤)を調製するプロセス自体は従来公知の方法に準じればよく、かかる製剤方法自体は本発明を特徴付けるものでもないため詳細な説明は省略する。処方に関する詳細な情報源として、例えばComprehensive Medicinal Chemistry, Corwin Hansch監修,Pergamon Press刊(1990)が挙げられる。この書籍の全内容は本明細書中に参照として援用されている。
或いは、生体外(インビトロ)において培養している腫瘍細胞(生体から摘出された細胞塊又は組織又は器官である場合を包含する。)に対し、ここで開示される抗腫瘍組成物の適当量(即ち抗腫瘍ペプチドの適当量)を、対象とする培養細胞(組織等)の培地に供給するとよい。
1回当たりの供給量及び供給回数は、培養する腫瘍細胞の種類、細胞密度(培養開始時の細胞密度)、継代数、培養条件、培地の種類、等の条件によって異なり得るため特に限定されないが、培地中の抗腫瘍ペプチド濃度が概ね20μM〜200μMの範囲内、好ましくは50μM〜100μMの範囲内となるように、1回〜複数回添加することが好ましい。
表1、2に示す各アミノ酸配列から成る計44種類の合成ペプチドを、後述するペプチド合成機を用いて製造した。なお、以下の説明では、合成した計44種類のペプチドをサンプル1〜44と呼称する。
また、サンプル23〜44は、それぞれ、サンプル1〜22の各ペプチドのアミノ酸配列のC末端側に、上記配列番号23のNoLSを構成するアミノ酸配列を連結したことを特徴とする計22アミノ酸残基(サンプル23〜34)または計25アミノ酸残基(サンプル35〜44)から成る合成ペプチドである。
いずれのペプチドも、市販のペプチド合成機(Intavis AG社製品)を用いてマニュアルどおりに固相合成法(Fmoc法)を実施して合成した。なお、ペプチド合成機の使用態様自体は本発明を特徴付けるものではないため、詳細な説明は省略する。
合成した各サンプルは、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)に溶かし、ペプチド濃度が1mMのストック液を調製した。
上記実施例1において得られたサンプルペプチドのうちの幾つかの抗腫瘍活性を、培養腫瘍細胞を対象にして調べた。評価試験の詳細は以下のとおりである。
供試腫瘍細胞として市販のマウス神経芽細胞腫の細胞株(N1E−115)を使用した。かかる細胞株を予めDMEM培地(即ち、10%のウシ胎児血清(FBS:Gibco社製品)、2mMのL−グルタミン、50ユニット/mLのペニシリン、及び50μg/mLのストレプトマイシンを含むダルベッコのMEM培地(DMEM培地:Gibco社製品))で培養し、96穴(ウェル)プレートの1ウェルあたりの細胞数が約5×103個となるように調整した。このときの培地量はウェルあたり100μLとした。
次いで、ウェル中のペプチド濃度が50μM或いは100μMとなるように、表3に示す何れかのサンプルペプチドの上記ストック液を各ウェルに注入した。
供試腫瘍細胞をHeLa細胞(HeLa S3)に代え、上述した実施例2と同様の試験を行った。本実施例では、サンプル1〜7、9、10、13、16、21、35のペプチドを使用した。サンプル1〜7、9、10に係る細胞増殖阻害率(%)を表4に示す。
また、あわせてペプチドを添加した培養細胞の蛍光顕微鏡観察を行った。ここでは、一例として、サンプル1、9、13、16、21、35に係る観察例を示す。具体的には、各ウェル中のペプチド濃度が50μM(サンプル1、9)または100μM(サンプル13、16、21、35)となるようにペプチドを添加して、24時間経過後、培養細胞についてDAPI(4',6-diamidino-2-phenylindole)による核染色を行い、蛍光顕微鏡で観察した。また、紡錘体のマーカーとしてα−チューブリンを採用し、当該チューブリンを識別する蛍光色素標識抗チューブリン抗体を用いた蛍光抗体法によって細胞中のチューブリンの存在(即ち紡錘体の存在)を調べた。図1〜6は、DAPIによる染色画像と、蛍光色素標識抗チューブリン抗体を使用した免疫抗体法で調べた結果を示す蛍光画像とを重ねた(マージした)画像である。
各画像が示すように、サンプル1(図1)、サンプル9(図2)、サンプル13(図3)、サンプル16(図4)、サンプル21(図5)、サンプル35(図6)の何れかのペプチドを添加して培養した培養液中では、図示されるように、多極紡錘体の形成、即ち多極化した細胞(ここではHeLa細胞)が数多く認められた。
供試腫瘍細胞をヒトの扁平上皮癌を構成する細胞(ヒト肺胞基底上皮腺癌細胞:A549細胞)に代え、上述した実施例2と同様の試験を行った。本実施例では、サンプル1〜13、15〜22、24、29、35、40のペプチドを使用した。結果を表5に示す。
Claims (5)
- 少なくとも一種の腫瘍細胞の増殖を抑制するための組成物であって、
該少なくとも一種の腫瘍細胞中に多極紡錘体の発生を誘導し得る抗腫瘍ペプチドと、
薬学上許容され得る少なくとも一種の担体と、
を備えており、
前記抗腫瘍ペプチドとして、FtsZインヒビターまたはFtsAインヒビターとして機能する以下のアミノ酸配列:
(1)CSSATGKSC (配列番号1);
(2)CLAPSPSKC (配列番号2);
(3)CLGQTKMRC (配列番号3);
(4)CGHRPYQYC (配列番号4);
(5)CWAFPLHHC (配列番号5);
(6)CTLNSHSNC (配列番号6);
(7)CEISAKRTC (配列番号7);
(8)CHILHAQAC (配列番号8);
(9)CPRPPSLEC (配列番号9);
(10)CTGHWASEC (配列番号10);
(11)CSYEKRPMC (配列番号11);
(12)CLTKSYTSC (配列番号12);
(13)SVSVGMKPSPRP (配列番号13);
(14)FTTSNHTSRHGS (配列番号14);
(15)TPSLPPTMFRLT (配列番号15);
(16)GPHHYWYHLRLP (配列番号16);
(17)QSPVNHHYHYHI (配列番号17);
(18)NMTTYPMHNNTV (配列番号18);
(19)SLLPHSNHAKHY (配列番号19);
(20)EFEYFHPATFRL (配列番号20);
(21)GPHLGMNQRRRP (配列番号21);
(22)GAVTYSRISGQY (配列番号22);
のうちの何れかのアミノ酸配列又は該アミノ酸配列について1個、2個又は3個のアミノ酸残基が置換、欠失及び/又は付加されて形成されたアミノ酸配列から成る合成ペプチドを含有する、腫瘍細胞の増殖を抑制するための組成物。 - 少なくとも一種の腫瘍細胞の増殖を抑制するための組成物であって、
該少なくとも一種の腫瘍細胞中に多極紡錘体の発生を誘導し得る抗腫瘍ペプチドと、
薬学上許容され得る少なくとも一種の担体と、
を備えており、
前記抗腫瘍ペプチドとして、FtsZインヒビターまたはFtsAインヒビターとして機能する以下のアミノ酸配列:
(1)CSSATGKSC (配列番号1);
(2)CLAPSPSKC (配列番号2);
(3)CLGQTKMRC (配列番号3);
(4)CGHRPYQYC (配列番号4);
(5)CWAFPLHHC (配列番号5);
(6)CTLNSHSNC (配列番号6);
(7)CEISAKRTC (配列番号7);
(8)CHILHAQAC (配列番号8);
(9)CPRPPSLEC (配列番号9);
(10)CTGHWASEC (配列番号10);
(11)CSYEKRPMC (配列番号11);
(12)CLTKSYTSC (配列番号12);
(13)SVSVGMKPSPRP (配列番号13);
(14)FTTSNHTSRHGS (配列番号14);
(15)TPSLPPTMFRLT (配列番号15);
(16)GPHHYWYHLRLP (配列番号16);
(17)QSPVNHHYHYHI (配列番号17);
(18)NMTTYPMHNNTV (配列番号18);
(19)SLLPHSNHAKHY (配列番号19);
(20)EFEYFHPATFRL (配列番号20);
(21)GPHLGMNQRRRP (配列番号21);
(22)GAVTYSRISGQY (配列番号22);
のうちの何れかのアミノ酸配列又は該アミノ酸配列について1個、2個又は3個のアミノ酸残基が置換、欠失及び/又は付加されて形成されたアミノ酸配列と、
核小体局在シグナル(NoLS)を構成するアミノ酸配列であって配列番号23〜配列番号30のうちから選択される何れかの配列番号のアミノ酸配列又は該アミノ酸配列について1個、2個又は3個のアミノ酸残基が置換、欠失及び/又は付加されて形成されたアミノ酸配列と、
から成る合成ペプチドを含有する、腫瘍細胞の増殖を抑制するための組成物。 - 少なくとも一種の腫瘍細胞の増殖を抑制する人工的に合成されたペプチドであって、
FtsZインヒビターまたはFtsAインヒビターとして機能する以下のアミノ酸配列:
(1)CSSATGKSC (配列番号1);
(2)CLAPSPSKC (配列番号2);
(3)CLGQTKMRC (配列番号3);
(4)CGHRPYQYC (配列番号4);
(5)CWAFPLHHC (配列番号5);
(6)CTLNSHSNC (配列番号6);
(7)CEISAKRTC (配列番号7);
(8)CHILHAQAC (配列番号8);
(9)CPRPPSLEC (配列番号9);
(10)CTGHWASEC (配列番号10);
(11)CSYEKRPMC (配列番号11);
(12)CLTKSYTSC (配列番号12);
(13)SVSVGMKPSPRP (配列番号13);
(14)FTTSNHTSRHGS (配列番号14);
(15)TPSLPPTMFRLT (配列番号15);
(16)GPHHYWYHLRLP (配列番号16);
(17)QSPVNHHYHYHI (配列番号17);
(18)NMTTYPMHNNTV (配列番号18);
(19)SLLPHSNHAKHY (配列番号19);
(20)EFEYFHPATFRL (配列番号20);
(21)GPHLGMNQRRRP (配列番号21);
(22)GAVTYSRISGQY (配列番号22);
のうちの何れかのアミノ酸配列又は該アミノ酸配列について1個、2個又は3個のアミノ酸残基が置換、欠失及び/又は付加されて形成されたアミノ酸配列と、
核小体局在シグナル(NoLS)を構成するアミノ酸配列であって配列番号23〜配列番号30のうちから選択される何れかの配列番号のアミノ酸配列又は該アミノ酸配列について1個、2個又は3個のアミノ酸残基が置換、欠失及び/又は付加されて形成されたアミノ酸配列と、
から成る、合成ペプチド。 - 少なくとも一種の腫瘍細胞の増殖を抑制する方法であって、
請求項1又は2に記載の組成物を、生体外において対象とする腫瘍細胞に対して少なくとも1回供給することを特徴とする、方法。 - 前記腫瘍細胞が、扁平上皮癌若しくは腺癌を構成する細胞である、請求項4に記載の方法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011278973 | 2011-12-20 | ||
JP2011278974 | 2011-12-20 | ||
JP2011278973 | 2011-12-20 | ||
JP2011278974 | 2011-12-20 | ||
PCT/JP2012/083109 WO2013094697A1 (ja) | 2011-12-20 | 2012-12-20 | 抗腫瘍ペプチド及びその利用 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2013094697A1 true JPWO2013094697A1 (ja) | 2015-04-27 |
JP6156698B2 JP6156698B2 (ja) | 2017-07-05 |
Family
ID=48668576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013550338A Active JP6156698B2 (ja) | 2011-12-20 | 2012-12-20 | 抗腫瘍ペプチド及びその利用 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9296787B2 (ja) |
EP (1) | EP2796462B1 (ja) |
JP (1) | JP6156698B2 (ja) |
WO (1) | WO2013094697A1 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9296787B2 (en) | 2011-12-20 | 2016-03-29 | Toagosei Co. Ltd. | Antitumor peptide and use thereof |
JP6120089B2 (ja) * | 2011-12-20 | 2017-04-26 | 東亞合成株式会社 | 多極化細胞の作製方法 |
WO2013094699A1 (ja) * | 2011-12-20 | 2013-06-27 | 東亞合成株式会社 | 多極化細胞の作製方法 |
WO2015098963A1 (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-02 | 東亞合成株式会社 | カルレティキュリンの発現促進方法および該方法に用いられる合成ペプチド |
JP6872713B2 (ja) * | 2015-05-29 | 2021-05-19 | 東亞合成株式会社 | 腫瘍細胞の放射線感受性を増大させる合成ペプチド及びその利用 |
JP7008400B2 (ja) * | 2016-11-18 | 2022-01-25 | 東亞合成株式会社 | 抗腫瘍ペプチドおよびその利用 |
WO2018181390A1 (ja) * | 2017-03-31 | 2018-10-04 | 東亞合成株式会社 | Pd-1シグナル配列を有する抗腫瘍ペプチドおよびその利用 |
CN113583095B (zh) * | 2021-07-29 | 2023-07-28 | 上海卡序生物医药科技有限公司 | 抗肿瘤多肽及其用途 |
KR20230046871A (ko) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | (주)케어젠 | 항염증 활성을 갖는 펩타이드 및 이의 용도 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1763082A (zh) * | 2005-09-27 | 2006-04-26 | 南开大学 | 与肿瘤转移细胞特异性结合的多肽的筛选及鉴定 |
WO2009093692A1 (ja) * | 2008-01-25 | 2009-07-30 | Toagosei Co., Ltd. | 人工ペプチド及びその利用 |
WO2011013699A1 (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-03 | 東亞合成株式会社 | キャリアペプチドフラグメントとその利用 |
WO2011013698A1 (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-03 | 東亞合成株式会社 | キャリアペプチドフラグメント及びその利用 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5595756A (en) * | 1993-12-22 | 1997-01-21 | Inex Pharmaceuticals Corporation | Liposomal compositions for enhanced retention of bioactive agents |
US6344443B1 (en) * | 1998-07-08 | 2002-02-05 | University Of South Florida | Peptide antagonists of tumor necrosis factor alpha |
WO2003024408A2 (en) * | 2001-09-20 | 2003-03-27 | University Of Rochester | Compositions and methods involved in bone growth |
AU2002363253A1 (en) * | 2001-11-01 | 2003-05-12 | Gpc Biotech Inc. | Endothelial-cell binding peptides for diagnosis and therapy |
AU2003281340B2 (en) | 2002-07-02 | 2009-04-09 | Southern Research Institute | Inhibitors of FtsZ and uses thereof |
AU2003268340A1 (en) * | 2002-08-30 | 2004-03-19 | Douglas Bishop | Methods and compositions for the inhibition of dna repair protein xrcc-3 |
WO2007004869A2 (en) | 2005-07-05 | 2007-01-11 | Biotempt B.V. | Treatment of tumors |
WO2007056188A1 (en) * | 2005-11-04 | 2007-05-18 | President And Fellows Of Harvard College | Synthesis of inhibitors of ftsz |
JPWO2008081812A1 (ja) | 2006-12-28 | 2010-04-30 | 東亞合成株式会社 | 抗腫瘍ペプチド及びその利用 |
DE102009021681B4 (de) * | 2009-05-13 | 2012-12-27 | Technische Universität Dresden | Verwendung von Staphylococcus aureus bindenden Peptiden, Verfahren und Kits zur Anreicherung, Immobilisierung und zum Nachweis von Staphylococcus aureus, Staphylococcus aureus bindendes Peptid und dafür kodierende Nukleinsäure |
US9296787B2 (en) | 2011-12-20 | 2016-03-29 | Toagosei Co. Ltd. | Antitumor peptide and use thereof |
-
2012
- 2012-12-20 US US14/367,204 patent/US9296787B2/en active Active
- 2012-12-20 EP EP12860097.0A patent/EP2796462B1/en active Active
- 2012-12-20 JP JP2013550338A patent/JP6156698B2/ja active Active
- 2012-12-20 WO PCT/JP2012/083109 patent/WO2013094697A1/ja active Application Filing
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1763082A (zh) * | 2005-09-27 | 2006-04-26 | 南开大学 | 与肿瘤转移细胞特异性结合的多肽的筛选及鉴定 |
WO2009093692A1 (ja) * | 2008-01-25 | 2009-07-30 | Toagosei Co., Ltd. | 人工ペプチド及びその利用 |
WO2011013699A1 (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-03 | 東亞合成株式会社 | キャリアペプチドフラグメントとその利用 |
WO2011013698A1 (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-03 | 東亞合成株式会社 | キャリアペプチドフラグメント及びその利用 |
Non-Patent Citations (4)
Title |
---|
APPLIED MICROBIOLOGY AND BIOTECHNOLOGY, vol. 73, JPN6016031325, 2006, pages 37 - 47, ISSN: 0003555081 * |
JOURNAL OF ANTIMICROBIAL CHEMOTHERAPY, vol. 54, no. 1, JPN6016031323, 2004, pages 278 - 280, ISSN: 0003555080 * |
JOURNAL OF MEDICINAL CHEMISTRY, vol. 49, no. 2, JPN6016031327, 2006, pages 463 - 466, ISSN: 0003555082 * |
PROTEIN ENGINEERING, DESIGN & SELECTION, vol. 18, no. 2, JPN6016031321, 2005, pages 85 - 91, ISSN: 0003555079 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6156698B2 (ja) | 2017-07-05 |
US20150018286A1 (en) | 2015-01-15 |
EP2796462A4 (en) | 2015-07-01 |
WO2013094697A1 (ja) | 2013-06-27 |
EP2796462A1 (en) | 2014-10-29 |
EP2796462B1 (en) | 2017-07-19 |
US9296787B2 (en) | 2016-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6156698B2 (ja) | 抗腫瘍ペプチド及びその利用 | |
JP2015128431A (ja) | 細胞増殖促進ペプチド及びその利用 | |
JP7008400B2 (ja) | 抗腫瘍ペプチドおよびその利用 | |
JP2023019098A (ja) | 核小体移行性キャリアペプチドフラグメントおよびその利用 | |
JP7483227B2 (ja) | Pd-1シグナル配列を有する抗腫瘍ペプチドおよびその利用 | |
JP6654899B2 (ja) | カルレティキュリンの発現促進方法および該方法に用いられる合成ペプチド | |
JP6655011B2 (ja) | 細胞の多核化を誘導するペプチドおよびその利用 | |
JP6120089B2 (ja) | 多極化細胞の作製方法 | |
US11472845B2 (en) | Antitumor peptide and use thereof | |
JP7329173B2 (ja) | 抗腫瘍ペプチドおよびその利用 | |
JP6120090B2 (ja) | 多極化細胞の作製方法 | |
JP7345753B2 (ja) | 抗腫瘍ペプチドおよびその利用 | |
US11965011B2 (en) | Antitumor peptide and use thereof | |
US11339203B2 (en) | Antitumor peptide and use thereof | |
WO2022230484A1 (ja) | ペプチドフラグメントおよびその利用 | |
JP2022079874A (ja) | キャリアペプチドフラグメントおよびその利用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151001 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160818 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170511 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170524 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6156698 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |