JPWO2013094073A1 - 美容コンタクトレンズ - Google Patents

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Abstract

本発明は、自然で綺麗な白目を得ることで装用者の眼全体を自然に美しく見せることが出来る美容コンタクトレンズを提供することを目的とする。本発明は、被装着眼の角膜部分を覆う略円形の中央部と、この中央部の周囲に設けられ、被装着眼の強膜部分の少なくとも一部を覆う周辺部とを備え、上記周辺部に、中央部を囲う略白色の円環状領域を有する美容コンタクトレンズである。また、上記円環状領域の内周付近の光線遮蔽率が、コンタクトレンズの中心に向かって減少していることが好ましい。さらに、上記円環状領域の外周付近の光線遮蔽率が、コンタクトレンズの外縁に向かって減少していることが好ましい。

Description

本発明は、装用者の眼に対して自然なコスメティック(美容)効果を与えることができる美容コンタクトレンズに関する。
従来から、コンタクトレンズの一種として、美容コンタクトレンズが幾つか提案されている。これらの美容コンタクトレンズは、そのほとんどが黒目の部分を覆う領域を着色することで黒目を本来と異なる色に見えるようにするものであり、美容効果の付与、特殊化粧等を目的としている(特開昭60−235115号公報及び特開平04−034405号公報参照)。
一方、特表2008−511025号公報には、黒目と白目の境界線(リンバル)よりも大きな外径の着色領域を形成して、白目の部分までも着色した美容コンタクトレンズが開示されている。この美容コンタクトレンズは、黒目の外径を大きくし、かつ外縁をはっきりと強調して明確にすることで、眼及び顔全体の表情を可愛く見せたり明るく見せたりする効果を付与するものであり、既に市場に提供されている。
しかし、従来の美容コンタクトレンズは、黒目の部分に着目し、黒目の色を変えること、黒目を大きくはっきりと見せること等を目的としたものであるため、白目の部分を含む眼全体を美しく見せることを目的とした開発は未だ不十分である。
特開昭60−235115号公報 特開平04−034405号公報 特表2008−511025号公報
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、自然で綺麗な白目を得ることで装用者の眼全体を自然に美しく見せることが出来る美容コンタクトレンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、
被装着眼の角膜部分を覆う略円形の中央部と、
この中央部の周囲に設けられ、被装着眼の強膜部分の少なくとも一部を覆う周辺部と
を備え、
上記周辺部に、中央部を囲う略白色の円環状領域を有する美容コンタクトレンズである。
本発明の美容コンタクトレンズは、上記周辺部に、中央部を囲う略白色の円環状領域を有するため、被装着者の白目に対する優れた美白効果を奏する。そのため、当該美容コンタクトレンズを装用すると、充血、加齢等に伴う白目の黄色化等により他者に与える不健康な印象を低減させ、若々しく、みずみずしい印象を与えることが可能となる。
上記円環状領域の内周付近の光線遮蔽率は、コンタクトレンズの中心に向かって減少していることが好ましい。当該美容コンタクトレンズは、上記円環状領域の内周付近の光線遮蔽率が、コンタクトレンズの中心に向かって減少していることにより、黒目と白目の境界が不自然に際立つことを防止でき、被装着者の白目に対してより自然な美白効果を付与することができる。
上記円環状領域の外周付近の少なくとも一部の光線遮蔽率は、コンタクトレンズの外縁に向かって減少していることが好ましい。当該美容コンタクトレンズは、上記円環状領域の外周付近の少なくとも一部の光線遮蔽率が、コンタクトレンズの外縁に向かって減少していることにより、略白色の円環状領域の外周部分と被装着者の白目の色が自然に馴染むため、被装着者の白目に対して、さらに自然な美白効果を付与することができる。
上記円環状領域は、インクジェット印刷法、パッド印刷法又はモノマー添加法により形成されていることが好ましい。当該美容コンタクトレンズは、上記略白色の円環状領域をインクジェット印刷法、パッド印刷法又はモノマー添加法により形成することで、被装用者の白目に対して、自然な美白効果を付与する円環状領域を、高精度で、かつ効率よく形成することができる。
上記光線遮蔽率の減少は、印刷ドットのサイズ若しくは密度、又は印刷層の濃度若しくは厚みを傾斜させることで発現されていることが好ましい。このように、印刷ドットのサイズ若しくは密度、又は印刷層の濃度若しくは厚みを傾斜させることにより、上記光線遮蔽率を容易に、かつ精度良く制御することができるため、当該美容コンタクトレンズは、被装着者の白目に対して、より自然な美白効果を付与することが可能となる。
上記円環状領域の幅は、10mm以下であることが好ましい。当該美容コンタクトレンズは、上記円環状領域の幅を10mm以下とすることで、被装着者の白目を適度にカバーし、自然な美白効果を付与することができる。
上記円環状領域の内径は、8mm以上であることが好ましい。当該美容コンタクトレンズは、上記円環状領域の内径を8mm以上とすることで、白目に対して自然な美白効果を付与することができる。
本発明の美容コンタクトレンズの形状は、円形、楕円形又はトランケーション形であることが好ましい。当該美容コンタクトレンズは、形状が円形、楕円形又はトランケーション形であることにより、装着がより容易となる。
レンズの幾何中心と、上記円環状領域の内円の中心とは異なっていてもよい。一般に、白目は、横を向いた時や上を向いた時に他人から視認され易く、特に耳側と下側の白目が外観上印象的である。そのため、上記略白色の円環状領域は、耳側及び下側により多く配置するのが好ましく、このようにレンズの幾何中心と略白色の円環状領域の内円(上記中央部)の中心とが、ずれていることで、美白の効果をより高めることができる。なお、ここでレンズの幾何中心とは、コンタクトレンズを装着した状態を正面から見た際の、平面としてのレンズ形状の中心に位置する一点のことをいい、例えばレンズ形状が円の場合は円周上の全ての点から等距離にある点をいい、楕円の場合は長軸と短軸の交点をいう。
レンズの幾何中心に対して、上記円環状領域の内円の中心は鼻側にずれていることが好ましい。コンタクトレンズは、光学中心をほぼ角膜の中央に配置させるために、中央と外縁とが異なる曲率で設計されている。よって、黒目のほぼ中心に光学部を安定させるために設計される安定中心と、略白色の上記円環状領域の内円(上記中央部)の中心をほぼ一致させ、レンズの幾何中心を安定中心よりも耳側にずらすことで、上記略白色の円環状領域を耳側により多く配置することができ、当該美容コンタクトレンズの美白効果をより高めることができる。
本発明の美容コンタクトレンズは、両面モールド法、片面モールド法、スピンキャスティング法又はレースカッティング法により形成されることが好ましい。当該美容コンタクトレンズは、両面モールド法、片面モールド法、スピンキャスティング法又はレースカッティング法により形成されることで、効率良く、安定的に供給され得る。
上記円環状領域に白色添加剤として超微粒子酸化チタンを含むことが好ましい。超微粒子酸化チタンはモノマー化合物等への分散性に優れるため、当該美容コンタクトレンズは、被装用者の白目に対してより自然な美白効果を付与する円環状領域を形成することができる。
本発明の美容コンタクトレンズは、上記中央部の外縁域に着色模様を有することが好ましい。当該美容コンタクトレンズは、上記中央部の外縁域に着色模様を有することで、装着者の白目に対して優れた美白効果を付与すると共に、黒目部分をより明瞭に見せる等の美容効果を向上させることができる。
なお、ここで「黒目」とは、虹彩の色の種類に関わらず、虹彩の色が角膜を通じて見える部分、「白目」とは、黒目の外側の強膜で覆われた部分をいう。また、本願請求項及び明細書において、コンタクトレンズ全体及び各部分の形状並びにサイズは、特に断らない限り、コンタクトレンズを装着した状態を正面から見た際の平面としての形状、及び上記平面としての形状におけるサイズを示しているものとする。
本発明の美容コンタクトレンズは、被装着者の白目に対して自然で優れた美白効果を付与することができるため、眼全体を自然に美しく見せることが可能となる。
本発明の第一の実施形態の美容コンタクトレンズにおける円環状領域を示す正面説明図である。 本発明の第一の実施形態の美容コンタクトレンズにおける円環状領域の光線遮蔽率を示す図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、本発明の美容コンタクトレンズのレンズ幾何中心及び円環状領域の内円の中心を示す正面説明図である。 (a)及び(b)はそれぞれ、本発明の美容コンタクトレンズの形状がトランケーションである場合の円環状領域の具体例を示す正面説明図である。
以下、本発明の美容コンタクトレンズの実施形態について、図面を参照しつつ説明するが、本発明はここで説明する実施形態に限られない。
<美容コンタクトレンズ>
(第一の実施形態)
本発明の美容コンタクトレンズは、被装着眼の角膜部分を覆う略円形の中央部と、この中央部の周囲に設けられ、被装着眼の強膜部分の少なくとも一部を覆う周辺部とを備え、上記周辺部に、上記中央部を囲う略白色の円環状領域を有する。本実施形態における円環状領域を図1に示した。
当該美容コンタクトレンズの形状は、従来公知のコンタクトレンズの形状であれば特に限定されず、被装着眼の角膜及び強膜の表面に重ね合わせて装用できるように、球状凸面形状の前面と、球状凹面の後面とを有する部分的な球殻形状である。また、当該美容コンタクトレンズを装着した状態を正面から見た際の当該美容コンタクトレンズの形状としては、従来公知のコンタクトレンズの形状であれば特に限定されないが、円形、楕円形又はトランケーションであることが好ましい。ここで、トランケーションとは、円形又は楕円形のコンタクトレンズの外周の一部に切り欠きを設けた形状をいう。なお、当該美容コンタクトレンズは、円環状領域1を有するため、従来のコンタクトレンズよりもサイズが大きい。
当該美容コンタクトレンズの材質としては、例えば
ハードレンズに好適に用いられる酸素透過性(RGP:Rigid gas permeable)材料、PMMA(ポリメチルメタアクリレート)等;
ソフトレンズに好適に用いられるPHEMA(ポリヒドロキシエチルメタクリレート)等の含水性材料、アクリル系エラストマー等の非含水性材料、シリコーンハイドロゲル等の高酸素透過性材料等が挙げられる。特に、ソフトコンタクトレンズは、一般にハードコンタクトレンズに比べて径が大きく、白目の部分を覆う周辺部が広いため、本発明の美容コンタクトレンズが有する白目部分に対する美白効果をより効果的に奏することができる。そのため、当該美容コンタクトレンズの材質としては、ソフトレンズに好適に用いられるPHEMA(ポリヒドロキシエチルメタクリレート)等の含水性材料、アクリル系エラストマー等の非含水性材料、シリコーンハイドロゲル等の高酸素透過性材料等が好ましい。
当該美容コンタクトレンズは、特定の光学特性を有し、近視、遠視、老視等の視力異常に対する矯正機能を備えている視力補正用コンタクトレンズであってもよいし、このような特定の光学特性を有していない非視力補正用コンタクトレンズであってもよい。当該美容コンタクトレンズ1が視力補正用コンタクトレンズである場合には、当該美容コンタクトレンズ全体が上記視力補正用コンタクトレンズに適した材料から形成されていてもよいし、角膜を覆う上記中央部のみが上記視力補正用コンタクトレンズに適した材料から形成され、上記周辺部はその他の材料から形成されていてもよい。なお、当該美容コンタクトレンズが非視力補正用コンタクトレンズである場合は、美容又はおしゃれを目的としたコスメティックレンズとして用いることができる。
上記中央部は、当該美容コンタクトレンズを装着した状態を正面から見た際に、被装着眼の角膜部分を覆う略円形の形状を有する。また、被装着眼の角膜の表面に重ね合わせて装用できるように、球状凸面形状の前面と、球状凹面の後面とを有する部分的な球殻形状である。
上記中央部の内径は、装用者の角膜の大きさに合わせて適宜調製することができるが、一般的な人の角膜部分をカバーできるように8mm以上であることが好ましい。なお、上記内径は、当該美容コンタクトレンズを装着した状態を正面から見た際の平面としての略円形の内径を示す。
上記中央部における被装着眼の瞳孔を覆う部分は、視覚に与える影響を考慮して、透明又は着色透明であることが好ましいが、それ以外の部分は、無着色でも着色されていてもよく、また透明でも不透明であってもよい。
上記中央部は、その外縁域に着色模様を有していてもよい。上記外縁域としては、上記中央部のうち瞳孔部分を除く領域内であれば特に限定されないが、角膜と強膜との境界線を最外周縁とする幅0.5mm〜3.0mmの円環状の領域内であることが好ましい。
上記着色模様としては、装用者の黒目に対して美容効果を付与できるものであれば特に限定されないが、例えばリンバルリングを強調する効果を有するように着色された円環模様、アウタースターバースト模様、テーパー状のスポーク等の虹彩模様を模式化した模様等が挙げられる。
上記着色模様の色としては、無彩色でも有彩色でもよいが、優れた美容効果を得られる観点から、有彩色が好ましい。上記有彩色としては、単一色でもよいし、互いに異なる色彩を有する着色ドット等を用い、それらの大きさや密度の相対割合を調整することにより、混色法に基づく多様な色を用いてもよい。これらの多様な色のうちでも、その色相としては、茶色が好ましい。上記着色模様を茶色とすることで、当該美容コンタクトレンズは、より自然な外観を得ることができる。
また、上記着色模様として、黒目部分の白目との境界領域に青緑のグラデーションを入れることで当該美容コンタクトレンズの美白効果を向上させることができるため、このような目的で、青及び緑のうちの少なくとも一方を含む色相を用いることができる。上記色相は、例えばマンセルの表色系で把握される。例えば、本発明において、マンセルの色相環の5つの基本色に5つの中間色を加えた合計10の色相(R,YR,Y,GY,G,BG,B,PB,P,RP)を想定した場合には、それらの中でG又はBを含む色(GY,G,BG,B,PB)が好ましい。このように青や緑の色相系を採用することにより、後述する略白色の円環状領域1による美白効果をより一層向上させることができるため、当該美容コンタクトレンズを装用した人の眼を他者が見た場合に、より若々しく、みずみずしいイメージを効果的に抱かせることが可能となる。
上記着色模様の形成に用いられる着色剤としては、従来公知の各種の顔料、染料等を用いることができる。具体的には、一種若しくは複数種の適当な顔料又は染料を、それぞれに対応した溶媒と混合することにより得られる着色剤を用いることができる。また、このような着色剤には、着色されるコンタクトレンズの材質、用いられる定着処理方法等に対応した硬化剤、添加剤等を適宜配合してもよい。
上記周辺部は、上記中央部の周囲に設けられ、被装着眼の強膜部分の少なくとも一部を覆う領域をいう。上記周辺部に、中央部を囲う略白色の円環状領域1を有する。
円環状領域1は、被装着眼の黒目の部分を囲い白目の一部を覆うように形成されている略白色の円環状領域である。当該美容コンタクトレンズは、このような円環状領域1を有することで、被装着眼の白目部分に対して優れた美白効果を奏する。
上記円環状領域1の内径(a)は、一般的な人の角膜の大きさを考慮して、8mm以上とすることが好ましい。
上記円環状領域1の幅(b)は、被装着眼の白目を所定の幅で覆い、白目に対する自然な美白効果を発揮できるように、10mm以下であることが好ましい。なお、上記円環状領域1は、周辺部全域を占めるように形成されていることが好ましいが、上記円環状領域1の外径が、当該美容コンタクトレンズの外径よりも小さく設定され、上記円環状領域1の周囲に外周透明領域が設けられている構成でもよい。なお、当該美容コンタクトレンズの形状が楕円又はトランケーションである場合には、短径側において上記円環状領域1がコンタクトレンズの外縁又は外縁付近まで至っており、長径側においては上記円環状領域1の外側に広い透明領域が存在する構成が考えられる。また、上記円環状領域1の幅は、周方向の全長に亘って一定である必要はなく、コンタクトレンズの形状、装用者の白目の上下方向、左右方向の幅の違い等に合わせて適宜調整することができる。さらに、上記円環状領域1の内周縁形状及び外周縁形状は、円形以外に、楕円形、トランケーション等の異形状であってもよく、内周縁形状と外周縁形状とが異なっていてもよい。レンズ形状がトランケーションである場合の円環状領域1としては、例えば図4に示すような形態が考えられる。
上記円環状領域1の色としては、一般的な人の白目の色合いに近い略白色であれば特に限定されないが、白目部分から受ける印象をより若々しく、みずみずしいものとし、より優れた美白効果を奏するように、白色に青色、緑色等の他の色が僅かに混合した色合いを用いてもよい。白色に混合させる他の色としては、青色が好ましい。
上記円環状領域1の着色態様としては、着色剤等によるべた塗り態様であってもよいし、着色剤等によりドット状に着色する態様であってもよい。上記ドット状の着色は、コンタクトレンズを成形後に、その前面及び後面の何れか一方の表面又は両表面に対して、染料又は顔料を含む着色剤を点状に付着させることによって行うことができる。着色剤又は着色ドットに採用される色としては、白色、白色をベースに青、緑等の他の色を混合した色、青、緑等が挙げられ、これらは透明(透光性)でも不透明(不透光性)でもよい。なお、用いられる着色剤としては、従来から公知の各種の着色剤が挙げられる。即ち、目的とする色を考慮して選択された一種又は複数種類の適当な顔料や染料を、それに対応した溶媒と混合することで得られる着色剤を用いることができる。なお、このような着色剤には、コンタクトレンズの材質や着色剤の定着処理方法等に対応した硬化剤、添加剤等を適宜に配合してもよい。
上記円環状領域1の着色態様としては、上述のようにコンタクトレンズの表面に着色剤等による着色を施した態様以外に、コンタクトレンズの前面と後面との層間に着色ドット等を形成した態様であってもよい。このように、層間に着色ドット等を形成する方法としては、コンタクトレンズの前面側又は後面側の半層を形成し、その前面又は後面に着色ドット等を設け、残りの半層を上記着色ドット上に接着する方法等が挙げられる。このようにすることで、着色層の前後両面側にそれぞれ透明層を設けた積層構造の美容コンタクトレンズを得ることが出来る。なお、着色層の形成方法や着色剤等の透光性等にもよるが、着色層と透明層とからなる積層構造を採用する場合には、各透明層の厚さを5μm〜300μmとすると共に、各着色層の厚さを0.2μm〜100μmとすることが望ましい。特に着色層としてパッド印刷やインクジェット印刷等による印刷層を採用する場合には、透明層よりも印刷層の層厚さが小さく設定されることが好ましい。
上記円環状領域1の着色態様としては、図1においてドットで示している部分において、上記円環状領域1の内周付近2の光線遮蔽率がコンタクトレンズの中心に向かって減少し、外周付近3の光線遮蔽率がコンタクトレンズの外縁に向かって減少している態様が好ましい。なお、図2に、当該美容コンタクトレンズにおける円環状領域1の光線遮蔽率を、レンズ中心からの距離を横軸とし、光線遮蔽率を縦軸として示した。なお、円環状領域1の光線遮蔽率は図2に示したものに限定されるものではない。当該美容コンタクトレンズは、上記円環状領域1の光線遮蔽率が上述のようになっていることで、黒目と白目の境界が不自然に際立つことを防止でき、被装着者の白目に対してより自然な美白効果を付与することができる。また、略白色の円環状領域1の外周部分と被装着者の白目の色が自然に馴染むため、被装着者の白目に対して、さらに自然な美白効果を付与することができる。なお、ここで、上記内周付近2及び外周付近3とは、それぞれ内周及び外周からの距離が円環幅の50%以下の領域をいい、30%以下であることが好ましく、25%以下であることがより好ましい。
上記円環状領域1の光線遮蔽率を減少させる方法は特に限定されないが、例えば上記円環状領域1の着色を印刷により行う場合には、上記着色に用いる染料、顔料等の量、濃度を調節したり、上記着色ドット等の印刷ドットの大きさ若しくは密度、印刷層の濃度若しくは厚み、階調等を傾斜させることにより行うことができ、これらのうち、印刷ドットの大きさ若しくは密度、印刷層の濃度若しくは厚みを傾斜させることにより行うことが好ましい。
例えば、上記円環状領域1では、同心的に延びる複数本の円形配列ラインが仮想的に設定されており、これら各円形配列ライン上に整列された多数の着色ドットが設けられている態様が考えられる。この態様においては、円形配列ラインが径方向で等間隔に設定されていると共に、全ての円形配列ライン上に複数の着色ドットが等間隔に設けられている。また、異なる円形配列ライン上間でも、着色ドットの間隔は同じとされている。すなわち、同じ円形配列ライン上に設けられた着色ドットが全て同じ大きさとされており、異なる円形配列ライン上に設けられた着色ドット間では相互に大きさが異なっている。上記円環状領域1の内周付近の着色ドットの大きさはコンタクトレンズの中心に向かって小さくなり、外周付近の着色ドットの大きさは、コンタクトレンズの外縁に向かって小さくなっており、このことにより内周付近及び外周付近で光線遮蔽率を徐々に減少させ、被装着者の白目に対してより自然な美白効果を付与することができるようにしている。
ここで、当該美容コンタクトレンズの各部分における光線遮蔽率(%)とは、100(%)から、光線透過率(%)を引いた値である。上記光線透過率(%)は、通常の可視光線分光光度計を用いて測定した可視光線領域(380nm〜780nm)の積算値を用いる。なお、測定は、積分球を用いずに行う。
(その他の実施形態)
本発明の美容コンタクトレンズは、上記第一の実施形態に限定されない。例えば、当該美容コンタクトレンズにおける円環状領域がモノマー添加法により形成される場合には、上記光線遮蔽率は、略白色の樹脂層の厚みを増減する等の方法により調節することができる。
また、当該美容コンタクトレンズは、各装用者に合うように各部分を調整することができ、例えば図3に示すように、レンズの幾何中心5と、上記円環状領域1の内円の中心4とは異なっていてもよい。一般に、白目は、横を向いた時や上を向いた時に他人から視認され易く、特に耳側と下側の白目が外観上印象的である。そのため、上記略白色の円環状領域1は、耳側及び下側により多く配置するのが好ましく、このようにレンズの幾何中心5と略白色の円環状領域1の内円(上記中央部)の中心4とがずれていることで、美白の効果をより高めることができる。なお、図3は、円環状領域1の外縁がレンズの外縁と一致する場合を示している。
また、図3に示すように、レンズの幾何中心5に対して、上記円環状領域1の内円の中心4は鼻側にずれていることが好ましい。コンタクトレンズは、光学中心をほぼ角膜の中央に配置させるために、中央と外縁とが異なる曲率で設計されている。よって、黒目のほぼ中心に光学部を安定させるために設計される安定中心と、略白色の上記円環状領域1の内円(上記中央部)の中心4をほぼ一致させ、レンズの幾何中心5を安定中心よりも耳側にずらすことで、上記略白色の円環状領域を耳側により多く配置することができ、当該美容コンタクトレンズの美白効果をより高めることができる。
以上説明したような構造とされた本発明の美容コンタクトレンズは、装用者の白目に対する優れた美白効果を奏する。そのため、当該美容コンタクトレンズを装用すると、充血、加齢等に伴う白目の黄色化等により他者に与える不健康な印象を低減させ、若々しく、みずみずしい印象を与えることが可能となる。
<美容コンタクトレンズの製造方法>
当該美容コンタクトレンズの製造方法としては、特に限定されないが、両面モールド法、片面モールド法、スピンキャスティング法及びレースカッティング法が好ましい方法として挙げられる。また、略白色の円環状領域の形成方法としては、例えばコンタクトレンズ表面に、手描き、インクジェット印刷、パッド印刷、写真印刷、スクリーン印刷等により略白色の円環状領域を形成する工程を含む方法、コンタクトレンズの成形モノマーを注型してコンタクトレンズを成形する際に着色材を溶解させた着色の成形モノマーを用いて略白色の円環状領域を形成する工程を含むモノマー添加法による方法等が挙げられる。上記円環状領域を形成する方法としては、これらのうち、インクジェット印刷法、パット印刷法及びモノマー添加法が好ましい。
上記インクジェット印刷法は、公知のとおりピエゾ素子等をアクチュエータとして、着色剤を微小な多数のノズルから吹出させて被着色面となるコンタクトレンズの上記円環状領域に対して直接に被着させるものである。このようなインクジェット印刷法は、パッド等によるコンタクトレンズへの押圧が不要であり、微小なドットを高精度に形成できることや、複数色のドットの数や相互割合を調節することで所望の色を全体として発現させることが容易であること等から特に好ましい。
上記パッド印刷法は、例えば金属板に対してエッチング処理で形成したドットパターンに着色剤を充填した後、シリコンパッドを用いてドットパターンの着色剤を移し取り、コンタクトレンズの上記円環状領域に対して、上記ドットパターンの着色剤を転写することによって着色する方法である。
上記モノマー添加法において用いられる上記着色剤は、樹脂を略白色に着色できるものであれば特に限定されることはなく、白色添加剤を用いてもよい。上記白色添加剤としては、超微粒子酸化チタンが好ましく、アルミナ及びポリオルガノシロキサンにより表面修飾を受けた超微粒子ルチル型酸化チタンがより好ましい。このような超微粒子酸化チタンの粒子径としては、20nm〜100nmであることが好ましく、30nm〜90nmであることがより好ましい。
本発明の美容コンタクトレンズは、被装着者の白目に対して自然で優れた美白効果を付与することができるため、眼全体を自然に美しく見せることが可能となる。従って、当該美容コンタクトレンズを装用すると、充血、加齢等に伴う白目の黄色化等により他者に与える不健康な印象を低減させ、若々しく、みずみずしい印象を与えることが可能となる。
1.円環状領域
2.内周付近
3.外周付近
4.円環状領域の内円の中心
5.レンズ幾何中心
(a).円環状領域の内径
(b).円環状領域の幅

Claims (13)

  1. 被装着眼の角膜部分を覆う略円形の中央部と、
    この中央部の周囲に設けられ、被装着眼の強膜部分の少なくとも一部を覆う周辺部と
    を備え、
    上記周辺部に、中央部を囲う略白色の円環状領域を有する美容コンタクトレンズ。
  2. 上記円環状領域の内周付近の光線遮蔽率が、コンタクトレンズの中心に向かって減少している請求項1に記載の美容コンタクトレンズ。
  3. 上記円環状領域の外周付近の少なくとも一部の光線遮蔽率が、コンタクトレンズの外縁に向かって減少している請求項1又は請求項2に記載の美容コンタクトレンズ。
  4. 上記円環状領域が、インクジェット印刷法、パッド印刷法又はモノマー添加法により形成されている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の美容コンタクトレンズ。
  5. 上記光線遮蔽率の減少が、印刷ドットのサイズ若しくは密度、又は印刷層の濃度若しくは厚みを傾斜させることで発現されている請求項2、請求項3又は請求項4に記載の美容コンタクトレンズ。
  6. 上記円環状領域の幅が、10mm以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の美容コンタクトレンズ。
  7. 上記円環状領域の内径が、8mm以上である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の美容コンタクトレンズ。
  8. 形状が、円形、楕円形又はトランケーション形である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の美容コンタクトレンズ。
  9. レンズの幾何中心と、上記円環状領域の内円の中心が異なっている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の美容コンタクトレンズ。
  10. レンズの幾何中心に対して、上記円環状領域の内円の中心が鼻側にずれている請求項9に記載の美容コンタクトレンズ。
  11. 両面モールド法、片面モールド法、スピンキャスティング法又はレースカッティング法により形成される請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の美容コンタクトレンズ。
  12. 上記円環状領域に白色添加剤として超微粒子酸化チタンを含む請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の美容コンタクトレンズ。
  13. 上記中央部の外縁域に着色模様を有する請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の美容コンタクトレンズ。
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