JP2013130658A - 色付コンタクトレンズ - Google Patents

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Osamu Niida
理 新居田
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Abstract

【課題】新規な構造を有しており、装用することによって従来にない新たな効果を発揮する色付コンタクトレンズを提供すること。
【解決手段】従来技術における「黒目12の外縁に明瞭な着色ラインをくっきりと際立たせる」という思想に対して、反対に、着色帯22に外周階調領域30と内周階調領域32を設けた。外周階調領域30では、光線透過率を内周側から外周側に向かって大きくなるようにする一方、内周階調領域32では光線透過率を外周側から内周側に向かって大きくなるようにした。これにより、黒目12部分から白目14部分に向かって濃度を次第に移行させて、従来技術のように人工的な印象を回避して、できるだけ自然で優しい印象を保ちつつコスメティック効果を発揮し得る、新規な色付コンタクトレンズ10を提供せしめ得た。
【選択図】図1

Description

本発明は、色付コンタクトレンズに係り、特に特定部分に対して新規な態様で着色領域を設けることにより装用者の眼に対して従来に無い自然なコスメティック(美容)効果を与えることが出来る、新規な構造の色付コンタクトレンズに関する。
従来から、眼の角膜に重ね合わされて装用されるコンタクトレンズの一種として、色付コンタクトレンズが、幾つか提案されている。これら従来の色付コンタクトレンズは、その殆どが、特開昭60−235115号公報(特許文献1)に示されているように、角膜を通じて虹彩の色が見える黒目の部分を覆う領域を着色することで、黒目の部分を本来と異なる色に見えるようにするものであった。それ故、黒目と白目の境界線(リンバル)よりも内周側だけを着色した色付コンタクトレンズとして提供されているに過ぎなかった。
一方、特表2008−511025号公報(特許文献2)には、リンバルよりも大きな外径の着色領域を形成して、白目の部分までも着色した色付コンタクトレンズが提案されている。この色付コンタクトレンズは、黒目の外径を大きく且つ外縁をはっきりと強調して明確にさせることで、眼ひいては顔全体の表情を可愛くみせたり明るくみせたりすることが出来るものとされており、既に市場に提供されている。
しかし、かかる特許文献2に記載の色付コンタクトレンズも、特許文献1に記載の色付コンタクトレンズと同様、黒目の部分の見え方を異ならせることだけに着目している点で相違ない。そして、レンズ装用者の黒目の部分を他者に対してより大きく且つ外縁をくっきりと際立たせて見せることを目的として、着色領域の外周縁部は明確な円形ラインをもって形成されており、着色領域の外縁が明瞭に視認できるラインとされているのである。
ところが、本発明者が幾つものサンプル評価に基づいて検討を重ねた結果、特許文献2に記載の色付コンタクトレンズは、確かに装用者の表情の第三者による評価イメージを異ならせ得るものの、それが「眼」自体を美しく見せることに関しては、未だ充分でないとの知見を得るに至った。即ち、特許文献2に記載の色付コンタクトレンズは、単に「黒目を大きく見せる」ことと、「黒目の色を異ならせる」ことが出来るに過ぎず、それでは未だ、黒目と白目を含む眼全体を美しく見せることに関して充分とは言い難かったのである。
要するに、特許文献2に記載の色付コンタクトレンズも、黒目の外縁に明瞭な着色ラインをくっきりと際立たせることが意図されているとも考えられる。しかし、このように黒目と白目の境界線をくっきりとしたラインにして際立たせると、他者に対して余りに人工的な印象を抱かせてロボットの眼(義眼)のように看取され易い。それ故、特にモデル等でない一般人においては、必ずしも「眼全体を美しく見せる」目的を達成し得るものとは言い難いことが判ったのである。
特開昭60−235115号公報 特表2008−511025号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、装用者の眼全体を自然に美しく見せることが出来る、新規な構造の色付コンタクトレンズを提供することにある。
本発明の特徴とするところは、装用される眼の黒目と白目の境界線を跨いで内周側と外周側に広がる環状の着色帯を有しており、該着色帯の外周部分において、該着色帯の光線透過率が外周側に向かって上昇する外周階調領域が設けられていると共に、該着色帯の内周部分において、該着色帯の光線透過率が内周側に向かって上昇する内周階調領域が設けられている色付コンタクトレンズにある。
本発明に従う構造とされた色付コンタクトレンズを装用することにより、着色帯によって黒目を外周側に大きく見せることが出来て、他者から見た眼の印象として、より親近感を抱かせる等のコスメティック効果が期待できる。しかも、本発明の色付コンタクトレンズでは、黒目の外周側に位置する白目の部分に対して、着色帯に設けられた外周階調領域に基づき、黒目から白目に向かって次第に薄くなって黒目から白目に移行して同化すると共に白目から黒目に向かって次第に濃くなって白目から黒目に移行して同化する移行領域が設けられる。そして、この移行領域を挟んで黒目と白目が位置せしめられることで、黒目と白目の境界線上に明確なラインが発生することを回避して、より自然で暖かみのある外観を、装用者の眼に与えることができるのである。
特に、人間の眼は、成人よりも幼少期において黒目と白目の境界部分に、外部から視認できる程度に明瞭な濃度変化を伴う移行領域が認められることが多く、外観として青白く見えることが、澄んだ印象を与え成人よりも健康的で若々しい印象を与える。それ故、本発明の色付コンタクトレンズを装用すると共に、着色帯の透過率を適切に調節することで、他者から見た眼の印象として、より若々しく且つみずみずしい、清純で清涼なイメージを抱かせて、眼全体を美しく見せることも可能となる。
また、本発明の色付コンタクトレンズでは、内周階調領域に基づき、着色帯から虹彩に向かって次第に薄くなって同化する移行領域が設けられる。そして、この移行領域を設けたことにより、着色帯の内周縁と虹彩との間にも明確なラインが発生することを回避し得た。その結果、各人毎に相違する虹彩の色や模様に対して、かかる虹彩と完全に一致しない色の着色帯を設けた場合でも、虹彩と着色帯との境界線上に明確なラインが発生することを回避して、より自然で人間味のある外観を、装用者の眼に与えることが可能になる。
更にまた、かかる内周階調領域の存在により、虹彩上における着色帯の位置の外観上での視認性を不明瞭とすることが出来ることから、例えば瞬目や視線の急激な移動等に際して、着色帯の中心と瞳孔中心とが位置ずれした場合でも、外観上の違和感を軽減することも可能となる。また、内周階調領域の存在により、着色帯の内周部分における光線透過率がある程度確保されることから、一時的または継続的に着色帯が瞳孔まで及んだ場合でも、視覚に対する悪影響を軽減することができる。
なお、周知のとおり虹彩の色は、メラニン色素の量に応じて「黒」,「茶」,「緑」,「青」等に異なるが、本発明では、その色に拘わらず虹彩の色が角膜を通じて見える部分を「黒目」といい、その外側の強膜の部分を「白目」という。
また、本発明における「光線透過率」は、レンズ単体における「単位面積あたりの(投射光に対する)透過光の割合」と同義であって、「単位面積あたりの(投射光に対する)反射光の割合」である「濃度」の逆数と略等しい。例えば、着色ドットの大きさが同じでも着色ドット数(密度)が異なれば光線透過率が異なるし、着色ドット数(密度)が同じでも一つの着色ドットの大きさが異なれば光線透過率が異なる。また、着色態様がドットであるか否かに拘らず、着色面積が同じでも着色部分の透明度や濃さが異なれば「光線透過率」が異なることとなる。なお、本発明における光線透過率は、原則として可視光線(波長が380〜780nmの光線)の透過率:Tt(Tt=T2(透過全光量)/T1(入射光量))をいう。
ところで、本発明に係る色付コンタクトレンズでは、前記着色帯の径方向中間部分において、径方向所定幅で光線透過率が一定とされた定色領域を設けることができる。
着色帯に定色領域を設けることにより着色帯の存在を外観上で明瞭化することが可能になる。それ故、かかる着色帯により、黒目の外周縁(リンバル)を大きく見せる等してコスメティック効果の更なる向上も図られ得る。
また、かかる定色領域を設ける場合には、前記外周階調領域および前記内周階調領域における光線透過率の最小値を、前記定色領域における光線透過率と同じかもしくは下回らないように設定することが望ましい。
このような光線透過率の相対関係を採用すれば、外周階調領域および内周階調領域によって定色領域を白目側と虹彩側とにそれぞれ自然になじませて、不自然な外観を抑えつつ、外周階調領域および内周階調領域との光線透過率差に基づいて定色領域を一層明瞭化させることが可能になる。
また、本発明に係る色付コンタクトレンズでは、前記着色帯において光線透過率が最小とされた径方向中間部分における該光線透過率の最小値Aを、5%≦A≦50%とすることが好適である。
更にまた、本発明に係る色付コンタクトレンズでは、前記外周階調領域および前記内周階調領域における光線透過率Bを、5%≦B≦90%の範囲内に設定することが好適である。
着色帯において上述の如き光線透過率の設定範囲を採用することにより、着色帯の存在を外観上でより自然に見せることが可能となる。
さらに、本発明に係る色付コンタクトレンズでは、前記外周階調領域および前記内周階調領域を含む前記着色帯を全体として同じ色としても良い。
このように着色帯の色を全体に亘って同じにしつつ、光線透過率を変化させることにより、着色帯の存在を外観上で一層自然に見せることが可能となる。
また、本発明の色付コンタクトレンズでは、前記着色帯における前記外周階調領域および前記内周階調領域の少なくとも一方が、複数の着色ドットで形成されており、該着色ドットの大きさと単位面積当たりの数と該着色ドット自体の濃度との少なくとも一つを変化させることによって光線透過率が異ならされている態様が、好適に採用される。
このように着色ドットを用いてレンズへの着色を施すことにより、着色ドットの大きさや密度の調節等によって、着色帯における光線透過率の設定や、その径方向での変化を容易に且つ精度良く、しかも外観上で自然に見せつつ調節することが可能となる。
特に、着色ドットによって着色帯を形成するに際しては、かかる着色ドットを、パッド印刷又はインクジェット印刷で形成することが好適であり、それによって、高度な光線透過率の設定精度をもって、目的とする着色帯を一層容易に且つ効率的に形成することが可能となる。
また、着色帯の着色剤としては、染料インクや顔料インクのどちらも使用することができるが、着色帯の存在を外観上で明瞭化することが可能になり、かかる着色帯により、コスメティック効果の更なる向上が得られることから虹彩や白目に対して隠蔽性の高い顔料インクが着色帯の着色剤として好ましい。
さらに、着色帯の形成に際して着色ドットを採用するに際しては、任意の形状の着色ドットが採用可能であり、具体的には丸形と楕円形と半円形とくさび形と線形とハート形の少なくとも一つの形状をもって形成された着色ドット等が採用可能である。
また、本発明の色付コンタクトレンズにおいて前述の定色領域を形成するに際しても、かかる定色領域を上述の如き着色ドットの複数を該定色領域の全体に亘って均一に設けることによって、目的とする定色領域を形成することができる。これにより、定色領域と外周階調領域と内周階調領域からなる着色帯の全体を着色ドットで形成することが可能となる。
更にまた、本発明の色付コンタクトレンズにおいて前述の定色領域を設ける場合には、かかる定色領域の径方向幅寸法を、0.01mm〜3.5mmの範囲内で設定することが好適である。定色領域の径方向幅寸法を0.01mm以上とすることにより瞳孔径を大きく見せる等のコスメティック効果の向上を図ることが出来る一方、3.5mm以下とすることにより外観上で定色領域が不自然になるのを効果的に防止することができる。
さらに、本発明に係る色付コンタクトレンズにおいて前述の定色領域を設ける場合には、かかる定色領域幅の中心が、レンズ中心から4.5mm〜7.0mmの範囲内に設けられることが望ましい。
一般的な人間の眼を対象とした場合、着色帯の内径寸法がφ8mmより小さいと、着色帯が瞳孔にまで及んで視覚に悪影響を及ぼすおそれがある。一方、着色帯の外径寸法がφ14mmより大きいと、着色帯で覆われないで着色帯の外周側に位置せしめられる白目の領域が小さくなり過ぎて、白目による着色帯や黒目に対する色彩上の強調効果や、反対に黒目や着色帯による白目に対する色彩上の強調効果が不十分になる等して不自然に見られたり、目的とする眼の美しさの向上効果が充分に達成され難くなるおそれがある。かかる状況下、着色帯における内周階調領域および外周階調領域の径方向有効幅寸法を考慮すると、定色領域は、内径寸法をφ9.0mm以上とし、且つ外径寸法をφ14mm以下とすることが好適である。
また、本発明に係る色付コンタクトレンズでは、外周階調領域および内周階調領域による前述の如き技術的効果をより効果的に得るに際しては、前記着色帯の全体の径方向幅寸法として1.0mm以上を設定することが望ましい。また、着色帯の全体の径方向幅寸法が大きくなり過ぎると外観上で不自然さが感じられたり、瞳孔への入り込みによる光学上の悪影響も懸念されることから、着色帯の全体の径方向幅寸法を4.0mm以下とすることが好適である。
更にまた、装用時における眼球上での明確なラインの発生を回避して自然さを損なわないコスメティック効果を得る等といった、外周階調領域および内周階調領域による前述の如き技術的効果をより効果的に享受するには、前記外周階調領域および前記内周階調領域において、その径方向幅寸法を0.01mm〜1.5mmの範囲内に設定することが望ましい。
さらに、本発明に係る色付コンタクトレンズでは、内周及び外周階調領域によって発揮される自然さを損なわないコスメティック効果等の技術的効果が一層効果的に発揮されるように、かかる内周及び外周階調領域が、黒目の部分に対して虹彩模様(虹彩パターン)を与えるものでなく、着色帯による黒目領域の外観上の拡径作用を、径方向における光線透過率の変化に基づいて自然な印象を保ちつつ実現するために、かかる内周階調領域及び外周階調領域においてそれぞれ内周側及び外周側に向かう光線透過率の上昇率が、周上で一定とされていることが望ましい。
また、同様な理由から、かかる内周階調領域及び外周階調領域は、その径方向幅寸法が、周方向で一定とされていることが望ましい。即ち、内周及び外周階調領域のそれぞれ内周及び外周縁部を円周上で揃えて虹彩パターンとは異ならせることにより、内周及び外周階調領域を目立たせることなく、より自然に実現することが可能となる。
なお、本発明に係る色付コンタクトレンズでは、前記内周階調領域を装用眼の虹彩の色に合わせることも可能であるが、かかる内周階調領域を、装用眼の虹彩とは異なる色にしても良い。
本発明では、定色領域、内周階調領域、外周階調領域のそれぞれについて、色を異ならせても良いが、それぞれが同色であることが好適である。また、各領域について、装用眼の虹彩とは異なる色にしても良いが、装用眼の虹彩の色と合わせることが好適である。しかし、虹彩の色は複雑であり、また個人差が大きいため、ある特定の人の虹彩を基に色付コンタクトレンズを作製したとしても、他の人では本発明における色付コンタクトレンズの効果を十分に享受できない可能性がある。そのため、着色帯の色は虹彩の色とは異なるが、大多数の人が本発明における色付コンタクトレンズの効果を享受できるような適切な色の選択が必要であり、またそれにより所期の効果を享受し得る。
さらに、本発明の色付コンタクトレンズでは、前記着色帯の内周側に位置する領域に対して、虹彩パターンが付加的に描かれていても良い。内周階調領域の更に内周側に虹彩パターンを設けることで、内周階調領域とその内周側との色の相違を一層軽減して、着色帯に採用する色や光線透過率の設定自由度を大きくすることも可能となる。なお、かかる虹彩パターンは、例えば適当な色のドットや面、線、或いはそれらの組み合わせ等によって描画して形成することが出来る。
また、本発明の色付コンタクトレンズでは、前記着色帯の更に外周側において、非着色領域が設けられていても良い。
このような非着色領域を、外周階調領域の更に外周側に設けることにより、コンタクトレンズの外径寸法に拘わらず、着色帯の外径寸法を大きな自由度で設定することが可能となる。
本発明に従う構造とされた色付コンタクトレンズは、従来技術における「黒目の外縁に明瞭な着色ラインをくっきりと際立たせる」という思想に対して逆転の発想に基づき、黒目と白目の境界部分に光線透過率が移行する外周階調領域を設けたものであり、それによって、従来では着目されていなかった黒目に近い「白目の部分」に特別なコスメティック効果をもたせることに成功したのである。
その結果、従来技術のように人工的な印象を回避して、できるだけ自然で優しい印象を保ちつつ、従来には着目されていなかった白目の部分を利用してその美しさも引き立たせることができる新規な色付コンタクトレンズを提供せしめ得た。
加えて、本発明の色付コンタクトレンズでは、着色帯の内周部分に内周階調領域を設けたことにより、各人毎に相違する虹彩の色や模様に対して、かかる虹彩と完全に一致しない色の着色帯を設けた場合でも、虹彩と着色帯との境界線上における明確なラインの発生を回避したのであり、それによって、より一層自然で暖かみのある外観を、装用者の眼に与えることを可能と為し得た。
本発明の第一の実施形態である色付コンタクトレンズを示す平面説明図。 図1に示された色付コンタクトレンズにおける光線透過率の特性を説明するためのグラフ。 図1に示された色付コンタクトレンズの装用状態を説明するための平面説明図。 本発明の第二の実施形態である色付コンタクトレンズを示す平面説明図。 本発明の第三の実施形態である色付コンタクトレンズを示す平面説明図。 本発明の第四の実施形態である色付コンタクトレンズを示す平面説明図。 本発明の第五の実施形態である色付コンタクトレンズを示す平面説明図。 本発明の第六の実施形態である色付コンタクトレンズを示す平面説明図。 本発明の第七の実施形態である色付コンタクトレンズを示す平面説明図。 本発明の第八の実施形態である色付コンタクトレンズを示す平面説明図。 本発明の色付コンタクトレンズを右眼に装用した外観状態を表す撮像図を、裸眼状態と併せて示す説明図。 比較例として外周階調領域を有しない色付コンタクトレンズを右眼に装用した外観状態を表す撮像図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の第一の実施形態としての色付コンタクトレンズ10の正面視を拡大して示す説明図が示されている。この色付コンタクトレンズ10は、従来公知のコンタクトレンズに従った形状を有しており、眼の角膜の表面に重ね合わされて装用されるように、球状凸面形状とされた前面と球状凹面形状とされた後面とを有する球冠形状をもって形成されている。
なお、色付コンタクトレンズ10は、その材質を限定されることなく、例えばRGPレンズ(酸素透過性レンズ)やPMMA(ポリメチルメタアクリレート)等のハードレンズの他、PHEMA(ポリヒドロキシエチルメタクリレート)等の含水性やアクリル系エラストマー等の非含水性或いはシリコーンハイドロゲル等の高酸素透過性の如きソフトコンタクトレンズが、何れも採用され得る。特に、ソフトコンタクトレンズは、ハードコンタクトレンズに比して、一般に大径で白目の部分も充分に覆い、且つ装用時の角膜上での移動量も小さいことから、本発明において好適に採用され得る。
また、かかる色付コンタクトレンズ10は、角膜に重ね合わされる中央領域に対して特定の光学特性を持たせて近視や遠視、老視等の視力異常に対する矯正機能を与えた視力補正用コンタクトレンズであっても良いが、そのような特定の光学特性を持たない非視力補正用コンタクトレンズであっても良い。非視力補正用コンタクトレンズとして提供される場合には、例えばコスメティックレンズ(美容又はおしゃれ用のコンタクトレンズ)の用途とされ得る。
そして、本実施形態の色付コンタクトレンズ10は、図2〜3に説明用のグラフおよび正面図が示されているように、その外径寸法(DIA)が、眼の黒目12の部分を全体に覆い、且つ白目14の部分まで所定幅で覆い得るようになっている。即ち、眼の黒目12と白目14の境界線(リンバル)16が、色付コンタクトレンズ10の外周縁であるエッジ部18よりも内周側に位置するようになっている。なお、黒目12は、眼の虹彩の色を外部から視認できる領域であるが、透明な角膜を通じて虹彩を見ることの出来る領域であり、それ故、境界線16は、角膜とその外周側に位置する白色の強膜との境界線として理解され得る。
さらに、かかる色付コンタクトレンズ10には、レンズ幾何中心軸20と同一中心軸上で円環形状に広がる着色帯22が設けられている。この着色帯22は、装用される眼の境界線16が、全周に亘って、着色帯22に重なって周方向に延びるように形成されている。即ち、着色帯22は、境界線16の内周側と外周側との両方に跨がって径方向に広がるだけの径方向幅を備えており、境界線16の内周側では着色帯22が黒目12の上に重ね合わされると共に、境界線16の外周側では着色帯22が白目14の上に重ね合わされるようになっている。
なお、かかる着色帯22は、装用者の日常生活の多くの状況下で、瞳孔24には殆ど重なることが無い程度に、その内径寸法を設定されることが望ましい。これにより、着色帯22が視覚に与える影響が抑えられる。一方、着色帯22の外径寸法は、白目14を所定幅で覆い得るようにされる。これにより、リンバル16を外観上で大きく見せるコスメティック効果が発揮される。
また、着色帯22は、色付コンタクトレンズ10の最外周のエッジ部18にまで至って設けられていても良いが、本実施形態では、着色帯22の外径寸法が色付コンタクトレンズ10の外径寸法(DIA)よりも小さくされており、着色帯22とエッジ部18との間に、径方向所定幅で周方向に広がる円環形状の非着色領域としての外周透明領域26が設けられている。
更にまた、色付コンタクトレンズ10が、視力補正用コンタクトレンズとされる場合には、着色帯22を内周側に外れた中央領域に対して視力補正の光学特性をもった光学部が設けられる。そして、かかる光学部の外周側に形成される周辺部に対して着色帯22が設けられることが望ましい。
このような着色帯22は、目的とするコスメティック効果等を充分に得るために、1.0〜4.0mmの径方向の幅寸法をもって形成されることが好適であり、より好適には1.0〜2.5mmの径方向の幅寸法で形成される。なお、着色帯22の径方向幅寸法は、好ましくは周方向の全長に亘って一定であり、またその内周縁形状や外周縁形状は好適には周上で一定の幅寸法を有する円環形状をもって形成される。
また、着色帯22の内径寸法は、φ8mm以上とされることが好適であり、より好適にはφ9mm以上とされる。なお、着色帯22の内周部分が、黒目12に対して被せられるように、一般人の角膜の大きさを考慮して、着色帯22の内径寸法は、φ13mm以下とされることが好適である。特に、着色帯22の外周には、装用時に白目14の領域を充分に残しておくことが自然であり、且つ白目14の美しさを見せることがコスメティック効果に有効であること等から、着色帯22の外径寸法は、φ14mm以下とすることがより好適である。更に、着色帯22の外径寸法は、白目14を所定幅で覆い得るように、φ11mm以上とされることが好適であり、より好適にはφ12mm以上とされる。
ここにおいて、着色帯22は、その光線透過率が一様ではなく、径方向で変化した領域が、少なくとも外周部分と内周部分にそれぞれ設けられている。本実施形態では、着色帯22の径方向中間部分において、単位面積当たりの光線透過率が径方向所定幅に亘って一定とされた定色領域28が設けられている。そして、着色帯22の外周部分に位置する、定色領域28の外周側では、着色帯22の光線透過率が外周側に向かって次第に上昇する外周階調領域30が設けられている。また、着色帯22の内周部分に位置する、定色領域28の内周側では、着色帯22の光線透過率が内周側に向かって次第に上昇する内周階調領域32が設けられている。即ち、着色帯22においては、定色領域28が最も光線透過率が低い。また、外周階調領域30および内周階調領域32における光線透過率の最小値は、定色領域28における光線透過率と同じかもしくは下回ることはない。
さらに、着色帯22を構成する、これら定色領域28,外周階調領域30,内周階調領域32は、以下(1)〜(4)の条件を満たすことが望ましい。
(1)定色領域28は、後述する第八の実施形態に示すように、実質的に設けないことも可能であるが、目的とするコスメティック効果を充分に得るためには0.01mm以上で且つ3.5mm以下の径方向幅寸法をもって形成されることが望ましい。
(2)定色領域28は、リンバル16に重なる位置に設けることが望ましいことから、一般人の角膜の大きさを考慮して、定色領域28の幅方向の中心は、レンズ中心から半径方向距離で4.5mm〜7.0mmの領域内に形成されるのが好適である。即ち、図2中、D1≧4.5mm、且つ、D2≦7.0mmであることが望ましい。これにより、眼光学系への悪影響を回避すると共に、不自然に感じられる程に黒目12が大きく見えてしまうことも防止される。
(3)外周階調領域30の径方向幅寸法は、0.01mm〜1.5mmとすることが望ましい。
(4)内周階調領域32の径方向幅寸法は、0.01mm〜1.5mmとすることが望ましい。
このような着色帯22を設けたことにより、図2中にXで示された、定色領域28と外周階調領域30とによって、レンズ装用眼の外観上で黒目12の外周部分を強調したり大きく見せたりすることが出来る。これにより、色付コンタクトレンズ10を装用することで、装用者の外観上で黒目12が大きく親近感を抱かせる印象を与える等のコスメティック効果を得ることが可能になる。
しかも、外周階調領域30により、色付コンタクトレンズ10の装用眼における黒目12の部分と白目14の部分との間で自然に移行して同化する移行領域が形成される。この移行領域により、装用時の外観上で着色帯22の外縁によって与えられる黒目12の外周縁部が不自然に際立つことが回避される。
また、内周階調領域32により、色付コンタクトレンズ10の装用眼における黒目12の部分に位置せしめられる着色帯22の内周縁部において、着色帯から虹彩に向かって次第に色が薄くなって同化する移行領域が形成される。この移行領域により、装用時の外観上で着色帯22の内縁によって虹彩上に不自然な境界線が目立ってしまうことが回避される。
従って、本実施形態の色付コンタクトレンズ10は、それを装用することにより、着色帯22の外周縁部や内周縁部において装用時に不自然なラインが明確に発生することを回避して、より自然で暖かみのある外観を保ちつつ、特別なコスメティック効果を装用者の眼に与えることが可能となる。
なお、着色帯22は、装用者の好みや用途、虹彩色等に応じて、色や光線透過率を適宜に設定することが可能である。尤も、目的とするコスメティック効果を一層効果的に得るためには、着色帯22の径方向中間部分に設定された光線透過率の最小値が5%以上で且つ50%以下の範囲内に設定されることが望ましい。即ち、前述のように定色領域28を設けないことも可能であるが、その場合でも着色帯22は、上記範囲内の光線透過率を有している。本実施形態では、定色領域28を設けており、定色領域28の光線透過率は10%以上で且つ50%以下の範囲内に設定されている。更に、本実施形態では、外周階調領域30および内周階調領域32における光線透過率は、5%以上、且つ90%以下の範囲内に設定される。
着色帯22における光線透過率の最小値が5%より小さいと、装用状態での外観上において人工的で不自然な感じを与えやすくなる一方、最小値が50%を超えると、人眼における本来のリンバル16が色付コンタクトレンズ10を透過して見えてしまうこと等により、黒目12の外周部分を大きく見せることに支障がでるおそれがある。
また、着色帯22の色は、例えば定色領域28と外周階調領域30と内周階調領域32とにおいて相互に異ならせることも可能であるが、着色帯22の全体を同じ色、即ち同じ色相の色とすることが好ましい。これにより、外観上でより自然な印象を与えることができると共に、色付コンタクトレンズ10の製造も容易となる。
なお、着色帯22において、定色領域28,外周階調領域30,内周階調領域32は、何れも、単位面積当たりの光線透過率が周方向で偏在的に異なることなく全周に亘って一定とされていることが望ましい。また、これら定色領域28,外周階調領域30,内周階調領域32における径方向幅寸法も、周方向で局所的に異なることなく、全周に亘って一定とされていることが望ましい。これにより、色付コンタクトレンズ10を、周方向で位置決めすることなく容易に装用することが可能になると共に、着色帯22を、外観上で一層自然な感じにすることが可能となる。
ところで、かかる着色帯22の形成方法は限定されるものでなく、例えば特開平3−54519号公報等に記載されているようにコンタクトレンズの成形モノマーを注型してコンタクトレンズを成形する際に着色したり、手描きや写真印刷、スクリーン印刷等も可能ではあるが、被着面が球面状であることや、量産性、着色精度、色の再現性などを考慮すると、パッド印刷又はインクジェット印刷が好適である。
パッド印刷は、例えば金属板に対してエッチング処理で形成したドットパターンに着色材を充填した後、シリコンパッドを用いてドットパターンの着色材を移し取り、コンタクトレンズに対して、かかるドットパターンの着色材を転写することによって着色帯22を形成することが出来る。
また、インクジェット印刷も採用可能である。インクジェット印刷は、公知のとおりピエゾ素子等をアクチュエータとして着色剤を微小な多数のノズルから吹出させて、被着色面となるコンタクトレンズに対して直接に被着させるものである。このようなインクジェット印刷では、微小なドットを高精度に形成できることや、複数色のドットの数や相互割合を調節することで多様な色を全体として発現させることが容易である。
本実施形態では、パッド印刷により、着色帯22に複数の着色ドット33を印刷した形態について詳述する。着色帯22の着色態様は限定されるものでなく、全面に亘って透光性の着色材によるべた塗り態様であっても良いが、透光性又は不透光性の着色材でドット状に着色することが、光線透過率や色相,色調の調節を精度良く且つ容易に行えること等から好適である。特にドット状の着色は、コンタクトレンズを成形後に、その前面と後面の何れか一方或いは両方に対して、染料又は顔料を含む着色材を小さな点状に付着させることによって行われ得る。着色材ひいては着色ドット33に採用される色は、前述のとおり限定されるものでないが、特に本発明では、その色相等を調節する(光線透過率を異ならせる)方法として、前述のように着色ドット33の大きさや密度(単位面積当たりのドット数)を調節したり、互いに異なる複数色の着色ドット33を設けて各色の割合を調節することも可能である。
あるいは、コンタクトレンズの前面と後面の層間に着色ドット33を形成したものも本発明に用いることが可能である。かかる層間に着色ドット33を形成する方法としては、前面あるいは後面側の半層に着色ドット33を設け、残りの半層を接着する方法があげられる。このようにすれば、着色層の前後両面側にそれぞれ透明層を設けた積層構造の色付コンタクトレンズを得ることが出来る。なお、前述のとおり、着色層は、印刷層として形成することの他、前記特開平3−54519号公報等に記載されているように着色材を溶解させた着色の成形モノマーを用いて着色樹脂層として形成することも可能である。また、着色層の形成方法や透光性等にもよるが、各少なくとも一層の着色層と透明層からなる積層構造を採用する場合には、各透明層の層厚さを5μm〜300μmの範囲内とすると共に、各着色層の層厚さを0.2μm〜100μmの範囲内とすることが望ましい。特に着色層として、パッド印刷やインクジェット印刷等による印刷層を採用する場合には、透明層よりも印刷層の層厚さが小さく設定されることが好ましい。
また、着色ドット33をパッド印刷でレンズに転写させることによって形成された着色帯22では、各着色ドット33自体の光線透過率を異ならせることで、内周側から径方向中央部分に向かって光線透過率を小さく、また径方向中央部分から外周側に向かって光線透過率を大きく変化させることも可能である。一方、図1に示された本実施形態の色付コンタクトレンズ10では、各着色ドット33自体の光線透過率が同じ着色ドット33を採用し、かかる着色ドット33の大きさを、色付コンタクトレンズ10の径方向位置に応じて異ならせることで、外周階調領域30および内周階調領域32における光線透過率を変化させている。
具体的には、円形の着色ドット33が採用されており、各着色ドット33自体は同じ色及び光線透過率を有している。そして、定色領域28では、着色ドット33の間隔や大きさが調節されることにより、全面に亘って着色がべた塗り状態で施されている。一方、外周階調領域30および内周階調領域32においては、着色ドット33の大きさが径方向位置に応じて異ならされることによって、径方向の階調が実現されている。
なお、図1は、理解を容易とするために拡大したものであり、また、面上では、各着色ドット33の配列をイメージし易くするために、着色ドット33の間隔や大きさ等を正確には表していない。また、図1では、着色パターンの理解を容易とするために、着色帯22の着色パターンおよび光線透過率の説明図(グラフ)が併せ示されている。
図1に示されているように、外周階調領域30では、レンズ幾何中心軸20回りに延びる仮想的な円形配列ラインを、径方向で一定間隔をもって同心的に複数想定し、それら各円形配列ライン上に同数の着色ドット33が、何れも等間隔に設けられている。また、互いに異なる円形配列ライン上の着色ドット33は、レンズ幾何中心軸20を通る径方向線上に配列されている。
さらに、それら複数の仮想的な円形配列ライン上では、定色領域28に近い内周側の円形配列ライン上の着色ドット33が、定色領域28から遠い外周側の円形配列ライン上の着色ドット33に比して、大きな面積とされている。本実施形態では、何れも円形の着色ドット33とされており、その外径寸法が、内周側の円形配列ライン上のものに比して外周側の円形配列ライン上のものの方が小さくされている。
また、内周階調領域32でも、同様に、レンズ幾何中心軸20回りに延びる仮想的な円形配列ラインを、径方向で一定間隔をもって同心的に複数想定し、それら各円形配列ライン上に同数の着色ドット33が、何れも等間隔に設けられている。更にまた、互いに異なる円形配列ライン上の着色ドット33は、レンズ幾何中心軸20を通る径方向線上に配列されている。
さらに、それら複数の仮想的な円形配列ライン上では、定色領域28に近い外周側の円形配列ライン上の着色ドット33が、定色領域28から遠い内周側の円形配列ライン上の着色ドット33に比して、大きな面積とされている。本実施形態では、何れも円形の着色ドット33とされており、その外径寸法が、内周側の円形配列ライン上のものに比して外周側の円形配列ライン上のものの方が大きくされている。
なお、外周階調領域30および内周階調領域32の何れにおいても、全ての円形配列ライン間で相互に着色ドット33の大きさを連続的に異ならせても良いが、図1の内周階調領域32に示されているように、径方向で並んだ複数の円形配列ライン上において、レンズ幾何中心軸20を通る径方向線上に配列された幾つかの着色ドット33の大きさを同じにしてもよい。その際、着色ドット33の大きさが段階的に変化することにより、階調が形成されている。
ここにおいて、円形配列ライン毎の着色ドット33の大きさは、外周階調領域30および内周階調領域32における径方向線上で予め設定された光線透過率の変化に対応して決定されている。具体的には、本実施形態では、図2に示されているように、外周階調領域30および内周階調領域32のそれぞれについて、径方向全体に亘って内周側から外周側に向かって一次直線的に変化する濃度設計ラインが設定されている。そして、各円形配列ラインについて、かかる濃度設計ラインにより、その半径方向位置から設定されるべき濃度が求められる。この濃度は、単位面積当たりの着色ドット33の占める面積割合として認識できるから、全ての円形配列ライン上で着色ドット33が等間隔に設けられた本実施形態では、図1に記載のグラフにおける「1/光線透過率」を、着色ドット33の1個の面積とすることが出来る。このように、濃度設計ラインから、各円形配列ライン上に設けられる着色ドット33の大きさを設定することが出来る。
そして、このように着色ドット33の大きさを、色付コンタクトレンズ10における径方向位置に応じて異ならせることにより、着色ドット33の密度としての単位面積当たりの着色ドット33の数が大きく異ならなくても、外周階調領域30および内周階調領域32における径方向で、(各着色ドット33自体の光線透過率は異ならずとも)光線透過率の変化が実現されている。換言すれば、各円形配列ライン上での光線透過率に着目すれば、例えば内周階調領域32においては、外周側の円形配列ライン上の光線透過率に比して、内周側の円形配列ライン上に行くに従って、次第に光線透過率が小さくされている。この光線透過率の変化は、着色ドット33自体の階調によるものでなく、ハーフトーンによって実現されていると考えられる。
ところで、着色ドット33は、無彩色でも良いが、有彩色のものを含むことが好適であり、それによってコスメティック効果を一層有利に得ることが出来る。有彩色の場合には、単一色を採用しても良いし、互いに異なる色彩を有する着色ドット33を適当な大きさや密度の相対割合をもって設けることによって、混色法に基づく多様な色を発現させることが可能である。
また、着色ドット33に使用する着色材としても、従来から公知の各種の着色材が顔料と染料の区別や色の区別等なく、適宜に採用され得る。即ち、目的とする色を考慮して選択された一種或いは複数種類の適当な顔料や染料を、それに対応した溶媒と混合することで得られた着色材を用いることが出来、かかる着色材には、着色されるコンタクトレンズの材質や採用される定着処理等に対応した硬化剤や添加剤等が適宜に配合され得る。
ここにおいて、着色材ひいては着色ドット33に採用される色は、前述のとおり限定されるものでないが、特に本発明では、定色領域28と内周階調領域32を黒目12の色に適応するように色を設定する一方、外周階調領域30の色を別に設定することも可能であり、その場合の色相は外周階調領域30によって白目と黒目の境界を清涼感をもって自然に表現できる色相であることが望ましい。色相は、例えばマンセルの表色系で把握される。具体的には、マンセルの色相環において、5つの基本色の各中間に計5つを設けた(R,YR,Y,GY,G,BG,B,PB,P,RP)計10の色相を想定した場合には、それらの中でG又はBを含む色(GY,G,BG,B,PB)が好ましく、これらの暗色が更に好ましい。もしくは、茶、黒等も本発明では好適に採用される。
なお、着色帯22における具体的な着色の態様や光線透過率の分布態様等に関して、第一の実施形態に限定されるものでなく多様に変更可能であることは前述のとおりであるが、それらの他の具体的態様として、以下、第二〜四の実施形態を例示しておく。なお、それら第二〜四の実施形態中、第一の実施形態と同様な構造とされた部材及び部位については、それぞれ、第一の実施形態と同一の符合を各図面に記載することで、それらの詳細な説明を省略する。
図5に示された、本発明の第二の実施形態としての色付コンタクトレンズ34では、着色帯22の外周階調領域30および内周階調領域32において径方向の光線透過率分布を実現するために採用された着色ドット33の変化態様が第一の実施形態と異なっている。
具体的には、第一の実施形態と同様に、外周階調領域30および内周階調領域32においてそれぞれ仮想的に設定された複数の仮想的な円形配列ライン上に、それぞれ着色ドット33が設けられている。ここにおいて、径方向で光線透過率を変化させるために、第一の実施形態では異なる円形配列ライン上の着色ドット33の外径寸法を相互に異ならせていたのに対して、本実施形態では、互いに異なる円形配列ライン上の着色ドット33の中央部分に無色領域を設けて、かかる無色領域の大きさを異ならせることにより、着色ドット33の有効面積を異ならせたものである。
すなわち、本実施形態では、中央部分に無色領域を有しない着色ドット33aに加えて、中央部分に小径の無色領域を有する着色ドット33bと、中央部分に大径の無色領域を有する着色ドット33cとを用いて、それら複数種類の着色ドット33a,33b,33cを、径方向に配列された複数の円形配列ライン上に順次に設けた構造とされている。
このような本実施形態の色付コンタクトレンズ34でも、着色面積の相違が設定された複数種類の着色ドット33a〜cを用い、外周階調領域30および内周階調領域32においてそれぞれ仮想的に設定された複数の仮想的な円形配列ライン上に、それらの着色ドット33a〜cを配することによって、第一の実施形態と同様に、径方向の光線透過率の変化を実現することができる。
なお、本実施形態では、各円形配列ライン上では同一の着色ドット33を配する一方、かかる円形配列ラインの径方向位置に応じて有効面積の異なる着色ドット33a〜cを配列させている。これにより、第一の実施形態と同様に、外周階調領域30および内周階調領域32においてそれぞれ光線透過率が径方向で段階的に変化して設定されている。
また、図5に示された、本発明の第三の実施形態としての色付コンタクトレンズ36では、着色帯22の外周階調領域30および内周階調領域32において径方向の光線透過率分布を実現するために採用された着色ドット33の配置態様が第一の実施形態と異なっている。
具体的には、第一の実施形態と同様に、外周階調領域30および内周階調領域32においてそれぞれ円形の着色ドット33が設けられている。ここにおいて、径方向で光線透過率を変化させるために、第一の実施形態では異なる円形配列ライン上の着色ドット33の外径寸法を相互に異ならせていたのに対して、本実施形態では、全ての着色ドット33として同じものを採用し、且つその密度を径方向で異ならせたものである。
すなわち、本実施形態では、周方向および径方向で単位面積当たりの着色ドット33の数、換言すれば着色ドット33の密度が、周方向では実質的に同じに設定されている一方、径方向では次第に変化されている。そして、外周階調領域30では、径方向内方から径方向外方に行くに従って着色ドット33の密度が小さくされている。また、内周階調領域32では、径方向外方から径方向内方に行くに従って着色ドット33の密度が小さくされている。
このような本実施形態の色付コンタクトレンズ36でも、第一の実施形態と同様に、外周階調領域30および内周階調領域32において、単位面積当たりの着色面積ひいては光線透過率を径方向で次第に変化させることができる。特に、着色ドット33の密度変化を適切に設定することにより、外周階調領域30および内周階調領域32における光線透過率の径方向での変化を、第一の実施形態よりも滑らかにして一次関数に近い態様で実現することが可能となる。
さらに、図6に示された、本発明の第四の実施形態としての色付コンタクトレンズ38では、着色帯22の外周階調領域30および内周階調領域32において径方向の光線透過率分布を実現するために採用された着色ドット33の形状が第一の実施形態と異なっている。
具体的には、第一の実施形態において採用されていた円形状の着色ドット33に代えて、本実施形態ではハート形状の着色ドット39が採用されている。図示されているように、着色ドット39は、その形状に拘わらず、有効着色面積を調節することにより、同様に用いられる。そして、第一の実施形態と同様に、着色ドット39の有効着色面積である大きさを径方向位置に応じて異ならせることにより、外周階調領域30および内周階調領域32においてそれぞれ光線透過率を径方向で変化させることが出来る。このように、着色ドットは、第一の実施形態等において採用されていた円形状に限定されるものではなく、本実施形態のハート形状の他、楕円形、半円形、楔形、線形等の形状が採用され得る。
さらに、図7に示された、本発明の第五の実施形態としての色付コンタクトレンズ40は、内周階調領域32と定色領域28と外周階調領域30を有する着色体22を備えている。この着色体22の内周階調領域32は、径方向内方に向かって先細となる山形が連続した鋸歯形状で周方向に延びている。また、外周階調領域30は、径方向外方に向かって先細となる山形が連続した鋸歯形状で周方向に延びている。これにより、内周階調領域32と外周階調領域30は、何れも、周方向の所定長さに亘る領域での着色面積が、径方向で次第に変化せしめられている。そして、定色領域28の内周縁から径方向内方に行くに従って次第に光線透過率が大きくなる内周階調領域32と、定色領域28の外周縁から径方向外方に行くに従って次第に光線透過率が大きくなる外周階調領域30とが、形成されている。
また、内周階調領域32と定色領域28と外周階調領域30からなる着色体22における光線透過率の径方向での変化が、図7にグラフで示されている。内周階調領域32および外周階調領域30を形成する山形の周方向両側傾斜構成する曲線の曲率を調節することにより、内周階調領域32および定色領域28における光線透過率の径方向における漸変特性を曲線状に変化させることも可能である。なお、本実施形態における着色帯22は、光線透過率が略一定な、べた塗り状態で示されているが、それに限定されるものではなく、例えば、定色領域28や外内周階調領域30,32における各所定の着色領域を着色ドット33の集合領域として構成することも可能である。
さらに、図8に示された、本発明の第六の実施形態としての色付コンタクトレンズ50では、外周階調領域30および内周階調領域32の着色ドット33の分布態様は第三の実施形態と同様に密度を調節して階調が施されているが、定色領域28の構成が異なっている。
具体的には、外周階調領域30及び内周階調領域32には、第三の実施形態と同様に円形の着色ドット33が用いられている。更に、第三の実施形態と同様、径方向で外周階調領域30及び内周階調領域32の光線透過率を変化させるために、径方向における着色ドット33の密度分布を異ならせている。ここにおいて、例えば前記第三の実施形態における定色領域28の着色は、外内周階調領域30,32に用いられる着色ドット33を用いて、或いは用いずに、実質的に全面べた塗りの状態とされ得る。一方、本実施形態における定色領域28の着色には、外内周階調領域30,32に用いられるのと同様な着色ドット33を用いているものの、外内周階調領域30,32に比べて密度が大きくされて、隣合う着色ドット33,33間の距離が一層小さくされた状態で且つドット間に隙間が存在する状態で、全体に亘って略一定の密度となるように配置されている。そのため、本実施形態における定色領域28はべた塗りの状態ではなく、第三の実施形態における定色領域28に比べ、光線透過率を大きくすることが可能である。これにより、本実施形態の色付コンタクトレンズ50の装着に際しては、第三者からの外観上、着用者の眼を更に自然に見せることも可能となる。
さらに、図9に示された、本発明の第七の実施形態としての色付コンタクトレンズ60は、その着色帯22としては前記第一の実施形態のものと同様な構成が採用されているが、更に、かかる着色帯22に加えて、虹彩パターン62を着色形成したものである。
かかる虹彩パターン62は、着色帯22よりも内周領域において、装用者の黒目12に重なる領域に形成されるものであり、この虹彩パターン62を設けることにより、装用者の黒目12の光線透過率を異ならせて見せることが可能となる。この虹彩パターン62も、着色帯22と同様に適当な公知の印刷方法で適当な形状や態様をもって形成され得るが、特に本実施形態では、着色帯22の着色ドット33(39)と同様に、インクジェット印刷により多数の色付ドット64を設けることによって形成されている。なお、色付ドット64は、その色や光線透過率、形状、パターン、ドット密度等に関して、着色ドット33(39)と関係なく自由に設定可能である。
例えば、図9の色付コンタクトレンズ60では、かかる虹彩パターン62が、内周側に向かって次第に濃度(レンズ上の単位面積当たりにおける着色領域の面積)が大きくなるように設定された複数の分散状の色付ドット64の配設パターンによって形成されている。尤も、本発明において採用される虹彩パターン62は、図示のものに限定されない。
なお、これらの虹彩パターン62は、黒目12を覆うように、境界線(リンバル)16よりも内周側に位置して、例えば着色帯22の内周縁部から径方向内方に向かって延び出すように形成されることとなるが、瞳孔24を出来るだけ覆わないように色付コンタクトレンズ60の中央部分には形成されていないことが望ましい。また、虹彩パターン62が瞳孔24まで覆う場合を考慮して、虹彩パターン62の光線透過率を着色帯22の光線透過率より大きくしたり、虹彩パターン62を形成する色付ドット64の着色材として、着色帯22を形成する着色ドット33(39)の着色材よりも透光性の大きいものを採用することも好適である。
また、図10に示された本発明の第八の実施形態としての色付コンタクトレンズ65は、その着色帯22として前記第四の実施形態のものと同様な構成が採用されているが、かかる着色帯22において、第四の実施形態で形成されていた定色領域28が設けられていない。
要するに、本実施形態の着色帯22は、径方向中間部分における仮想的な円形の境界線αを挟んで、境界線αよりも外周側において、外周側に向かって次第に小さくなる着色ドット39が設けられて外周階調領域30が構成されている一方、境界線αよりも内周側において、内周側に向かって次第に小さくなる着色ドット39が設けられて内周階調領域32が構成されている。特に本実施形態では、外周階調領域30および内周階調領域32の何れにおいても、着色ドット39の大きさが径方向で複数段階に漸変せしめられている。このように段階的な階調パターンであっても、全体として見ると光線透過率が径方向で次第に変化せしめられているものとして把握できる。
以下、本発明の実施例として、図1に示した第一の実施形態と同様に定色領域28と外周階調領域30と内周階調領域32とからなる着色帯22を設けた色付コンタクトレンズ66を、実際に人眼に装用した状態を表す撮像図(CGによって人眼の写真にコンタクトレンズを重ね合わせたもの)を、図11(a)に示す。また、参考例として、着色帯22を設けていない従来構造のコンタクトレンズを、同様に人眼に装用した状態を表す撮像図を、図11(b)に示す。
これら図11(a),(b)より、本発明に従う構造とされた色付コンタクトレンズ66を装用することによって、黒目12を自然な状態で大きく見せることが出来て、眼の印象の変化により親しみやすさ等を抱かせるコスメティック効果が発揮されることが、客観的に認められる。
一方、定色領域28の外周側に外周階調領域30を形成していない、参考例としての色付コンタクトレンズを、人眼に装用した状態を表す撮像図が、図12に示されている。この図12から判るように、着色部分の外縁(境界ライン)がくっきりと見えており、それ故、黒目12を大きく見せることができるものの人工的でロボットの眼のように見えてしまい、前述の図11(a)における自然さや親しみやすさは認められない。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はかかる実施形態における具体的な記載によって限定的に解釈されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良などを加えた態様で実施可能である。
例えば、着色ドットの形状においては、前述の第一および第三の実施形態では円形状、第二の実施形態では中央部分に無色領域を含んだ円形状、第四の実施形態ではハート型を採用したが、これらに限定されるものではなく、これらの組み合わせ、例えば、中央部分に無色領域を含んだハート型形状なども採用可能である。また、楕円形、楔形、線形等も採用可能であり、移行領域における光線透過率の変化が滑らかであり、着色帯22内縁による不自然な境界線等が生じなければ、着色ドットは不定形でもよい。
また、前記実施形態では、内周階調領域32の色を眼の虹彩の色と同じかそれとほぼ同じとしたが、異なるようにしてもよい。内周階調領域32を含む着色帯22の色を濃く鮮やかにしたり光線透過率を小さくすることにより、第三者が視認する際に、裸眼と装用眼で虹彩の色を変えるようにする、いわゆるおしゃれ用コンタクトレンズとしての利用も可能である。しかし、本発明の目的の一つは、黒目12と白目14の境界線16を明確とせず、第三者に自然なイメージを与えることであり、そのような観点からは、特に外周階調領域30および内周階調領域32における光線透過率を大きくすることが好ましい。そもそも虹彩はある1種類の色のみというわけではなく、複数の色で構成されており、そのため、着色帯22に薄く色を付けることにより、第三者からは本来の虹彩の色だけでなく、着色帯22の色も併せて眼(瞳)として違和感なく認識される。その結果、より奥行きが感じられる、立体感のある外観となり、自然なコスメティック効果を与えることが可能となる。
10,34,36,38,40,50,60,65,66:色付コンタクトレンズ、12:黒目、14:白目、16:境界線(リンバル)、20:レンズ幾何中心軸、22:着色帯、28:定色領域、30:外周階調領域、32:内周階調領域、33,33a,33b,33c,39:着色ドット、62:虹彩パターン、64:色付ドット

Claims (21)

  1. 装用される眼の黒目と白目の境界線を跨いで内周側と外周側に広がる環状の着色帯を有しており、
    該着色帯の外周部分において、該着色帯の光線透過率が外周側に向かって上昇する外周階調領域が設けられていると共に、
    該着色帯の内周部分において、該着色帯の光線透過率が内周側に向かって上昇する内周階調領域が設けられている
    ことを特徴とする色付コンタクトレンズ。
  2. 前記着色帯の径方向中間部分には、径方向所定幅で光線透過率が一定とされた定色領域が設けられている請求項1に記載の色付コンタクトレンズ。
  3. 前記外周階調領域および前記内周階調領域における光線透過率の最小値が、前記定色領域における光線透過率と同じかもしくは下回らない請求項2に記載の色付コンタクトレンズ。
  4. 前記着色帯において光線透過率が最小とされた径方向中間部分における該光線透過率の最小値Aが、5%≦A≦50%である請求項1〜3の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  5. 前記外周階調領域および前記内周階調領域における光線透過率Bが、5%≦B≦90%の範囲内に設定されている請求項1〜4の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  6. 前記外周階調領域および前記内周階調領域を含む前記着色帯が全体として同じ色である請求項1〜5の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  7. 前記着色帯における前記外周階調領域および前記内周階調領域の少なくとも一方が、複数の着色ドットで形成されており、該着色ドットの大きさと単位面積当たりの数と該着色ドット自体の濃度との少なくとも一つを変化させることによって光線透過率が異ならされている請求項1〜6の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  8. 前記着色ドットが、丸形と楕円形と半円形とくさび形と線形とハート形との少なくとも一つの形状をもって形成されている請求項7に記載の色付コンタクトレンズ。
  9. 前記定色領域が、複数の着色ドットを該定色領域の全体に亘って均一に設けることによって形成されている請求項2又は3に記載の色付コンタクトレンズ。
  10. 前記定色領域の径方向幅寸法が、0.01mm〜3.5mmの範囲内に設定されている請求項2,3,9の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  11. 前記定色領域幅の中心が、レンズ中心から4.5mm〜7.0mmの範囲内に設けられている請求項2,3,9,10の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  12. 前記着色帯における径方向幅寸法が、1.0mm〜4.0mmの範囲内に設定されている請求項1〜11の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  13. 前記外周階調領域の径方向幅寸法が、0.01mm〜1.5mmの範囲内に設定されている請求項1〜12の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  14. 前記内周階調領域の径方向幅寸法が、0.01mm〜1.5mmの範囲内に設定されている請求項1〜13の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  15. 前記内周階調領域において内周側に向かう光線透過率の上昇率が、周上で一定とされている請求項1〜14の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  16. 前記外周階調領域において外周側に向かう光線透過率の上昇率が、周上で一定とされている請求項1〜15の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  17. 前記内周階調領域の径方向幅寸法が、周方向で一定とされている請求項1〜16の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  18. 前記外周階調領域の径方向幅寸法が、周方向で一定とされている請求項1〜17の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  19. 前記内周階調領域が、装用される眼の虹彩とは異なる色とされている請求項1〜18の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  20. 前記着色帯の内周側に位置する領域には、虹彩パターンが描かれている請求項1〜19の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
  21. 前記着色帯の外周側には、非着色領域が設けられている請求項1〜20の何れか1項に記載の色付コンタクトレンズ。
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