JP2019132944A - カラーコンタクトレンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】 装着者の虹彩部(黒目部)を自然な態様でくっきりと示すことができるとともに、装着者の目の動きに起因して眼球及びカラーコンタクトレンズの間でズレが生じたとしても、強膜部(白目部)が視認されることを防ぐことができかつ自然な外観を有するカラーコンタクトレンズを提供する。【解決手段】 装着者の虹彩部Iの色に対応した第1の色の着色ドットを有する環状の着色領域であって、虹彩部Iの外形を縁取る位置に配置された縁取り着色部4と、着色ドットを有する環状の着色領域であって、縁取り着色部4の内側に隣接して配置され、縁取り着色部4及び更に内側の領域の間を繋ぐ遷移着色部6と、を備え、縁取り着色部4の着色濃度は一定範囲内にあり、遷移着色部6の着色濃度は、半径方向において、外側から内側に進むにつれて減少するように分布しているカラーコンタクトレンズ2を提供する。【選択図】 図6B

Description

本発明は、装着者の虹彩の色に変化を与えることができるカラーコンタクトレンズに関する。
近年、装着者の虹彩(黒目部分)の色に変化を与えることができるカラーコンタクトレンズが、若い女性を中心に普及してきている。その中には、装着者の虹彩の輪郭部分に環状の着色帯を有するカラーコンタクトレンズが提案されている。このようなカラーコンタクトレンズでは、着色帯により虹彩部の輪郭をくっきり際立たせることができるが、逆に、これにより人工的な印象を与える問題も生じる。
これに対処するため、虹彩部及び強膜部(白目部)の境界線を跨いで内周側と外周側に広がる環状の着色帯を有し、着色帯において、内周側から外周側に向かって色の濃度が低下するように着色されたカラーコンタクトレンズが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のカラーコンタクトレンズでは、虹彩部の外形領域において、内周側から外周側に向かって色の濃度が低下する着色を有するので、より自然で暖かみのある外観を与えることができる。
特許第5689900号公報
カラーコンタクトレンズを装着した場合、カラーコンタクトレンズの端部が上下の眼瞼で拘束されるため、装着者が目を動かすとき、通常、眼球及びカラーコンタクトレンズの間にズレが生じる。特許文献1に記載のカラーコンタクトレンズでは、着色帯の内側には着色帯と同色の着色が施されていないので、このズレにより、虹彩部の外側に位置する強膜部(白目部)が着色帯の内側にずれた場合、外部から視認可能になり、不自然な外観を呈することになる。特に、カラーコンタクトレンズ装着時における虹彩部の自然な外観を得るため、着色帯の半径方向における幅寸法を小さくした場合には、強膜部(白目部)が露見し易くなる。
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、装着者の虹彩部(黒目部)を自然な態様でくっきりと示すことができるとともに、装着者の目の動きに起因して眼球及びカラーコンタクトレンズの間でズレが生じたとしても、強膜部が視認されることを防ぐことができかつ自然な外観を有するカラーコンタクトレンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係るカラーコンタクトレンズでは、
装着者の虹彩部の色に第1の色の着色ドットを有する環状の着色領域であって、前記虹彩部の外形を縁取る位置に配置された縁取り着色部と、
着色ドットを有する環状の着色領域であって、前記縁取り着色部の内側に隣接して配置され、前記縁取り着色部及び更に内側の領域の間を繋ぐ遷移着色部と、
を備え、
前記縁取り着色部の着色ドットの密度は一定範囲内にあり、
前記遷移着色部の着色ドットの密度は、半径方向において、外側から内側に進むにつれて減少するように分布している。
以上のように本開示では、縁取り着色部により、装着者の虹彩部を自然な態様でくっきりと示すことができるとともに、縁取り着色部の内側に配置され、着色ドットの密度が外側から内側に進むにつれて減少する遷移着色部により、装着者の目の動きに起因して眼球及びカラーコンタクトレンズの間でズレが生じたとしても、強膜部(白目部)が視認されることを防ぐことができかつ自然な外観を有するカラーコンタクトレンズを提供することができる。
本発明の1つの実施形態に係るカラーコンタクトレンズを模式的に示す平面図である。 図1に示すカラーコンタクトレンズの縁取り着色部を模式的に示す平面図である。 図1に示すカラーコンタクトレンズの遷移着色部を模式的に示す平面図である。 カラーコンタクトレンズを装着した場合の状態を模式的に示す側面断面図である。 従来のカラーコンタクトレンズを装着した場合を模式的に示す側面断面図であって、装着者が正面を見ている場合を示す図である。 従来のカラーコンタクトレンズを装着した場合を模式的に示す側面断面図であって、図5Aに示す場合から眼を動かした場合を示す図である。 図1に示すカラーコンタクトレンズを装着した場合を模式的に示す側面断面図であって、装着者が正面を見ている場合を示す図である。 図1に示すカラーコンタクトレンズを装着した場合を模式的に示す側面断面図であって、図6Aに示す場合から眼を動かした場合を示す図である。 図1に示すカラーコンタクトレンズの縁取り着色部、遷移着色部及び外側遷移着色部を模式的に示す平面図である。 図7に示す縁取り着色部、遷移着色部及び外側遷移着色部における着色濃度の分布の一例を示すグラフである。 図7に示す縁取り着色部、遷移着色部及び外側遷移着色部における着色濃度の分布のその他の例を示すグラフである。 従来のカラーコンタクトレンズによる比較例を示す図(写真)であって、装着者が正面を見た場合を示す図である。 従来のカラーコンタクトレンズによる比較例を示す図(写真)であって、装着者が左側を見た場合を示す図である。 従来のカラーコンタクトレンズによる比較例を示す図(写真)であって、装着者が右側を見た場合を示す図である。 従来のカラーコンタクトレンズによる比較例を示す図(写真)であって、装着者が上側を見た場合を示す図である。 従来のカラーコンタクトレンズによる比較例を示す図(写真)であって、装着者が下側を見た場合を示す図である。 本発明のカラーコンタクトレンズによる実施例を示す図(写真)であって、装着者が正面を見た場合を示す図である。 本発明のカラーコンタクトレンズによる実施例を示す図(写真)であって、装着者が左側を見た場合を示す図である。 本発明のカラーコンタクトレンズによる実施例を示す図(写真)であって、装着者が右側を見た場合を示す図である。 本発明のカラーコンタクトレンズによる実施例を示す図(写真)であって、装着者が上側を見た場合を示す図である。 本発明のカラーコンタクトレンズによる実施例を示す図(写真)であって、装着者が下側を見た場合を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための実施形態や実施例を説明する。なお、以下に説明するカラーコンタクトレンズは、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明を以下のものに限定しない。
各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態や実施例に分けて示す場合があるが、異なる実施形態や実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。後述の実施形態や実施例では、前述と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態や実施例ごとには逐次言及しないものとする。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。
(1つの実施形態に係るカラーコンタクトレンズ)
はじめに、図1から図3を参照しながら、本発明の1つの実施形態に係るカラーコンタクトレンズについて説明する。図1は、本発明の1つの実施形態に係るカラーコンタクトレンズを模式的に示す平面図である。図2は、図1に示すカラーコンタクトレンズの縁取り着色部を模式的に示す平面図である。図3は、 図1に示すカラーコンタクトレンズの遷移着色部を模式的に示す平面図である。なお、図1には各着色部の境界位置に円弧が示されているが、これは境界を明確に示すために付加した線であり、実際のカラーコンタクトレンズ2には描かれていない。
本実施形態に係るカラーコンタクトレンズ2は、度付きソフトコンタクトレンズまたは度無しソフトコンタクトレンズに様々な着色を施して形成される。ソフトコンタクトレンズの素材としては、 Poly−HEMA(ポリヒドロキシエチルメタアクリレート)またはPVP (ポリビニルピロリドン)といったゲル状の合成高分子化合物(ハイドロゲル等)を用いることができる。ただし、これに限られるものではなく、その他の任意のソフトコンタクトレンズ用素材を採用することができる。
カラーコンタクトレンズ2には、装着者の虹彩部(黒目部)の外形を縁取る位置に配置された環状の着色領域である縁取り着色部4が配置されている。縁取り着色部4は、装着者の虹彩部の色に対応した第1の色の着色ドットを有する。この第1の色は、縁取り対応色または輪郭対応色と称することもできる。
更に、縁取り着色部4の内側に隣接して、環状の着色領域である遷移着色部6が配置されている。遷移着色部6は、縁取り着色部6及び更に内側の領域の間を繋ぐ遷移領域の機能を有する。本実施形態においては、遷移着色部6の内側の領域に、第1の色と異なる第2の色の着色ドットを有する他の着色部10が配置されている。
遷移着色部6は、縁取り着色部4と同様に第1の色の着色ドットを有することもできる。この場合は、縁取り着色部4から遷移着色部6にかけて、縁取り効果のある縁取り着色部4を徐々にフェイドアウトさせていくことができる。また、遷移着色部6は、第1の色と異なる色の着色ドットを有することもできる。例えば、遷移着色部6の色を縁取り着色部4の色よりトーンを落とした色にすることもできる。この場合には、縁取り着色部4から遷移着色部6にかけて、より自然な外観を得ることができる。
縁取り着色部4により、虹彩の輪郭をくっきり示したり、大きく見せたりすることができ、他の着色部10により、虹彩を明るく見せたり、色味を変えたりすることができる。更に、遷移着色部6により、縁取り着色部4及び他の着色部10の間を自然な態様で繋ぐことができる。
<縁取り着色部4>
装着者の虹彩部の色に対応した第1の色とは、装着者の虹彩部の外形を際立たせる効果を奏するため、虹彩部の色に近似した色であることが好ましい。また、虹彩部の外形をくっきり際立たせるため、虹彩部の色よりもやや濃い色を用いる場合もある。ただし、第1の色はこれに限られるものではなく、例えば、虹彩部の色に対する意匠的効果を奏するためのその他の任意の色を採用することもできる。
例えば、虹彩部の色が濃い茶色の場合、第1の色として黒または黒に近い色を用いることが考えられる。第1の色は、装着者が概ね同じ色と認識する範囲において、ある色相の幅を有することができる。
縁取り着色部4の着色濃度についても、第1の色の着色ドットによる縁取り着色部4の着色濃度は、一定範囲内に収まるようになっている。ここで、一定範囲内とは、装着者が概ね同一の濃さの着色という認識を持つ範囲を意味する。
このような縁取り着色部4により、装着者の虹彩部の輪郭をくっきり示すことができる。特に、縁取り着色部4の半径方向における幅寸法を比較的狭くした場合に、装着者の虹彩部を自然な態様でくっきりと示すことができる。また、縁取り着色部4の外端部を、装着者の虹彩部の外端部より若干外側に配置することにより、瞳を大きく見せる効果を奏することもできる。
<遷移着色部6>
本実施形態では、遷移着色部6にも、第1の色の着色ドットが配置されている。ただし、遷移着色部6に配置された着色ドットの色は、上記の色相の一定範囲内において、縁取り着色部4に配置された着色ドットの色と全く同一でない場合もあり得る。更に、第1の色と異なる色の着色ドットを有することもできる。
本実施形態に係る遷移着色部6では、図3に示すように、着色ドットによる着色濃度が、半径方向Rにおいて、外側から内側に進むにつれて減少するように分布している。なお、着色ドットによる着色濃度は、円周方向においてほぼ同一になっている。人の虹彩は、徐々に着色濃度や色相が変化している。よって、これと同様に、縁取り着色部4の近い着色濃度から徐々に着色濃度を減少させることにより、外側の縁取り着色部4及び内側の他の着色部10の間を自然な外観で繋ぐことができる。このように自然な外観を得るため、遷移着色部6の半径方向Rにおける幅寸法が、縁取り着色部4の半径方向における幅寸法より大きくなっていることが好ましい。
縁取り着色部4及び遷移着色部6に近似した着色が施されている場合には、縁取り着色部4が、着色濃度が一定範囲内に収まる領域と、当該領域の内側に隣接した、半径方向Rにおいて外側から内側に進むにつれて着色濃度が減少するように分布した領域とを有すると表現することもできる。なお、遷移着色部6によるその他の作用効果については、図6A、6Bを用いて、追って詳細に述べる。
<他の着色部10>
図1に示すように遷移着色部6の内側に、第1の色と異なる第2の色の着色ドットを有する他の着色部10が配置されている。第1の色と異なる第2の色は、第1の色より明るい色を用いることにより、虹彩を明るく見せることができる。また、虹彩の色味に変化を付けることもできる。
例えば、第1の色が濃い茶色の場合、薄茶、黄系、赤系の、青系、緑系、灰色系の色を採用することができる。ただし、これに限られるものではなく、用途やデザインに応じて、その他の任意の色を採用することができる。第2の色として、1色だけでなく、複数の色を用いることもできる。また、他の着色部10が第1の色の着色ドットを有する場合もあり得る。その場合、同色でも明度や彩度を変更したものを用いて、変化を付けることもできる。
他の着色部10では、円周方向で同一の着色ドットパターンを有する場合だけでなく、虹彩に合わせた模様、カラーコンタクト自体のデザイン性を高める模様をはじめとする任意のパターンを描くこともできる。
他の着色部10の配置領域について更に詳細に述べれば、本実施形態では、遷移着色部6の内側の領域だけでなく、縁取り着色部4及び遷移着色部6にも配置されている。これにより、縁取り着色部4から内側に進むにつれて、色相や着色濃度を徐々に変化させていくことができる。ただし、これに限られるものではなく、他の着色部10の配置領域が、遷移着色部6及びその内側の領域に配置されている場合もあり得るし、遷移着色部6より内側の領域にのみ配置されている場合もあり得る。
つまり、少なくとも遷移着色部6の内側に、着色ドットを有する他の着色部10が配置されているということができる。
本実施形態では、他の着色部10の着色濃度が、半径方向Rにおいて、外側から内側に進むにつれて減少するように分布している。人の虹彩は、徐々に着色濃度や色相が変化しており、これと同様に、着色濃度を外側から内側に進むにつれて減少させることにより、自然な美しい外観を得ることができる。
<外側遷移着色部8>
図1に示すように、本実施形態に係るカラーコンタクト2では、縁取り着色部4の外側に隣接して、環状の着色領域である外側遷移着色部8が配置されている。遷移着色部6も、第1の色の着色ドットを有する。ただし、これ限られるものではなく、第1の色と異なる色の着色ドットを有する場合もあり得る。
外側遷移着色部8の着色濃度は、半径方向Rにおいて、内側から外側に進むにつれて減少するように分布している。人の眼球は、虹彩から徐々に強膜部(白目部)に変化しており、これと同様に、虹彩の外形領域において、着色ドットの密度を内側から外側に進むにつれて減少させることにより、自然な外観を得ることができる。
虹彩及び強膜部(白目部)は、かなり色相が異なるので、外側遷移着色部8の幅はあまり大きく取らない方が好ましい。よって、図1から明らかなように、遷移着色部6の半径方向Rにおける幅寸法が、外側遷移着色部8の半径方向Rにおける幅寸法より大きくなっていることが好ましい。
ここで、縁取り着色部4、遷移着色部6、外側遷移着色部8及び他の着色部10の各着色領域は、着色ドットにより着色が施されている。
着色ドットにより着色が施されたカラーコンタクトレンズでは、着色ドットの密度を変化させることにより、着色濃度を変化させることができる。この場合、同じ大きさの着色ドットを用いて、単位面積当たりの着色ドットの数を変化させることにより、着色ドットの密度を変化させることができ、また、着色ドット自体の大きさを変化させることにより、着色ドットの密度を変化させることもできる。更に、これらを併用して、着色ドットの密度を変化させることもできる。
以上のように、着色ドットの密度を変化させることにより、確実にかつ容易に着色濃度を変化させることができる。着色ドットの密度は、例えば、着色ドットが配置された領域全体の面積に対する着色ドットの面積の割合で示すことができる。自然な外観を得るため、着色ドットの各ドットの直径は、5〜200μm程度が好ましい。
なお、着色ドットの密度を変化させることにより着色濃度を変化させることに加えて、着色濃度が異なる着色ドットを用いて、着色濃度を変化させることもできる。これにより、着色ドットの密度の変化だけでは表すのが困難な微妙な着色濃度の変化を表すことができる。
各着色領域に着色ドットを設ける方法として、パッド印刷による場合を例示できる。パッド印刷では、インクが付いたドットパターンを有するパッドをコンタクトレンズに押しつけて転写する。このとき、コンタクトレンズの一方の面に着色ドットパターンを転写した後、印刷面を同じコンタクトレンズの素材で覆って、サンドイッチ構造のカラーコンタクトレンズを形成することができる。印刷を行う面は、装着時に外側に位置する面の場合も、内側に位置する面の場合もあり得る。
ただし、これに限られるものではなく、着色ドットパターンを有する印刷面が、外部に露出している場合もあり得る。更に、インクジェット印刷をはじめとするその他の任意の印刷方法を採用することもできるし、着色材を素材に溶かし込んでカラーコンタクトレンズを成型することもできる。
(従来のカラーコンタクトレンズの課題)
次に、図4、図5A及び図5Bを参照しながら、従来のカラーコンタクトレンズにおいて生じる装着者が眼を動かしたときの課題について説明する。図4は、カラーコンタクトレンズを装着したときの状態を模式的に示す側面断面図である。図5Aは、従来のカラーコンタクトレンズを装着した場合を模式的に示す側面断面図であって、装着者が正面を見ている場合を示す図である。図5Bは、従来のカラーコンタクトレンズを装着した場合を模式的に示す側面断面図であって、図5Aに示す場合から眼を動かした場合を示す図である。
図4に示すように、カラーコンタクトレンズ102を眼球Bに装着したとき、カラーコンタクトレンズ102の周縁部が、上眼瞼UL及び下眼瞼LLに拘束される。カラーコンタクトレンズ102及び眼球Bの間には涙が存在するので、装着者が眼球Bを動かしたとき、眼球B及びカラーコンタクトレンズ102の間でズレが生じる。なお、後述する本発明に係るカラーコンタクトレンズ2でも、同様に、装着者が眼球Bを動かしたとき、眼球及びカラーコンタクトレンズの間でズレが生じる。
図5A、5Bに示す従来のカラーコンタクトレンズ102では、装着者の虹彩部Iの外形を縁取る位置に、虹彩部Iに対応した色の着色ドットを有する縁取り着色部104が配置されている。しかし、その内側の領域には、虹彩部Iに対応した色の着色ドットは配置されていない。
図5Aに示す装着者が正面を見ている場合には、虹彩部Iの輪郭部の位置と縁取り着色部104の位置が一致している。よって、この縁取り着色部104により、装着者の虹彩部Iの輪郭をくっきり示すことができる。
一方、図5Bに示すように、図5Aに示す正面を見る場合から角度θだけ眼を動かしたとき、カラーコンタクトレンズ102が目の動きに追従しきれず、眼球B及びカラーコンタクトレンズ102の間でズレが生じる。
このため、図5Bの白抜き矢印に示すように、矢印Xで示す虹彩部Iの外側に位置する強膜部(白目部)Wが、外部から視認できるようになる。これにより、虹彩部Iの中に白く色が抜けた領域が露見し、不自然な外観を呈することになる。特に、強膜部(白目部)Wの虹彩部Iに隣接した部分は、虹彩部Iからコントラストが大きく変化するので、他人の目を引くことになり、違和感を際立たせる。
仮に、縁取り着色部104の幅を大きく内側に伸ばせば、眼球B及びカラーコンタクトレンズ102の間でズレが生じても、強膜部(白目部)が外部に露見するのを防ぐことができる。しかし、その場合には、縁取り着色部104の幅が大きくなりすぎて、不自然な人工的な外観を呈することになる。
(本発明による課題の解決)
次に、図6A及び図6Bを参照しながら、上記の本発明の1つの実施形態に係るカラーコンタクトレンズ2により、上記の課題を解決できることを説明する。
カラーコンタクトレンズ2は、虹彩部Iの色に対応した第1の色の着色ドットを有する縁取り着色部4が、装着者の虹彩部Iの外形を縁取る位置に配置されている。更に、第1の色の着色ドットを有する遷移着色部6が、縁取り着色部4の内側に隣接して配置されている。図6A、6Bに模式的に示すように、遷移着色部6の着色濃度は、外側から内側に進むにつれて減少するように分布している。
図6Aに示す装着者が正面を見ている場合には、虹彩部Iの輪郭部の位置と縁取り着色部4の位置が一致していて、装着者の虹彩部Iの輪郭をくっきり示すことができる。特に、縁取り着色部4の半径方向における幅寸法を比較的狭くすると、装着者の虹彩部Iの輪郭をより自然な態様でくっきりと示すことができる。
次に、図6Bに示すように、図6Aに示す正面を見る場合から角度θだけ眼を動かした場合、眼球B及びカラーコンタクトレンズ2の間でズレが生じる。しかし、図6Bの矢印Yで示す虹彩部Iの外側に位置する強膜部(白目部)は、遷移着色部6により覆われている。よって、図6Bの着色矢印で模式的に示すように、強膜部(白目部)Wが外部から露見するのを防ぐことができる。特に、虹彩部Iとのコントラストの変化が大きく、他人の目を引き易い強膜部(白目部)の虹彩部Iに隣接した部分が、遷移着色部6の着色濃度の高い領域で覆われるので、強膜部(白目部)Wが露見するのを効果的に防ぐことができる。よって、装着者の虹彩部を自然な態様でくっきりと見せるため、縁取り着色部4の半径方向における幅寸法を比較的狭くしたとしても、遷移着色部6により強膜部(白目部)Wが露見するのを防ぐことができる。
また、虹彩部Iは、徐々に着色濃度や色相が変化するようになっているが、同様に、遷移着色部6の着色濃度が外側から内側に進むにつれて減少するようになっているので、自然な外観を与えることができる。
特に、他人の目を引き易い強膜部(白目部)の虹彩部Iに隣接した部分が露見するのを効果的に防ぎ、かつ自然な外観を得るため、縁取り着色部4から遷移着色部6にかけて、着色濃度が、ステップ状ではなく、略連続的に減少するようにすることが好ましい。
(遷移着色部6の着色濃度分布)
以上のように、眼球B及びカラーコンタクトレンズ2の間でズレが生じても、強膜部(白目部)が露見するのを防ぐには、遷移着色部6は、比較的高い着色濃度を有する方が有利である。一方、遷移着色部6の着色濃度が高すぎると、虹彩部Iの自然な外観が得にくくなる。
これらの相反する事象に対して、実際にカラーコンタクトレンズを試作して試験した結果や様々なシミュレーション結果に基づき、以下を知見した。
着色濃度は、同じ着色濃度を有する着色ドットの密度で表すことができるが、この場合、着色ドットが配置された領域全体の面積に対する着色ドットの面積の割合で着色ドットの密度を示すことができる。
このとき、遷移着色部6の外側の端部近傍の着色ドットの密度が50〜80%の範囲にあり、遷移着色部6の内側の端部近傍の着色ドットの密度が0〜10%の範囲にあるのが好ましいことが判明した。更に、遷移着色部6全体の着色ドットの密度の平均値は、25〜45%の範囲にあることが好ましく、25〜35%の範囲にあることがより好ましいことが判明した。特に、縁取り着色部4から遷移着色部6へかけて、連続的に着色ドットの密度が減少していくのが好ましい。
このような着色ドットの密度を有することにより、眼球B及びカラーコンタクトレンズ2の間でズレが生じても、強膜部(白目部)が露見するのを防ぐことができるとともに、虹彩部Iの自然な外観が得られるカラーコンタクトレンズ2を実現できる。
眼球B及びカラーコンタクトレンズ2の間でズレが生じても、強膜部(白目部)が露見するのを防ぐことができるとともに、虹彩部Iの自然な外観が得られるカラーコンタクトレンズ2を得るため、縁取り着色部4の半径方向における幅寸法がレンズ外径寸法の3〜7%であり、遷移着色部6の半径方向における幅寸法がレンズ外径寸法の6〜10%であることが好ましいことを知見した。
また、上記の作用効果を得るため、カラーコンタクトレンズの各部の寸法として、
(1)レンズ外径寸法が13.5〜15mm、
(2)外側遷移着色部8の外側端部の径が12.5〜14.5mm、
(3)外側遷移着色部8の半径方向における幅寸法が0.1〜0.3mm、
(4)縁取り着色部4の半径方向における幅寸法が0.3〜1.0mm、及び
(5)遷移着色部6の半径方向における幅寸法が0.5〜1.8mmであることを例示できる。瞳の大きさには個人差があるが、上記の範囲であれば、多くの使用者が好適に上記の作用効果を享受できると考えられる。
(縁取り着色部4、遷移着色部6及び外側遷移着色部8の着色濃度分布)
次に、図7、図8A及び図8Bを参照しながら、縁取り着色部4、遷移着色部6及び外側遷移着色部8の着色濃度分布の説明を行う。図7は、図1に示すカラーコンタクトレンズの縁取り着色部、遷移着色部及び外側遷移着色部を模式的に示す平面図である。図8Aは、図7に示す縁取り着色部、遷移着色部及び外側遷移着色部における着色濃度の分布の一例を示すグラフである。図8Bは、図7に示す縁取り着色部、遷移着色部及び外側遷移着色部における着色濃度の分布のその他の例を示すグラフである。図8A及び図8Bに示すグラフは、横軸が半径方向Rにおける位置、縦軸が着色濃度を示す。図8A、8Bに示すグラフは、着色ドットによる着色を行うための基準プロファイルとして用いることができる。
<図8Aに示す例>
図8Aに示す例では、縁取り着色部4において、ほぼ同一の着色濃度を有する。遷移着色部6では、外側の端部Bつまり縁取り着色部4の内側の端部)から内側の端部Aに進むにつれて、着色濃度が連続的に減少するようになっている。また、外側遷移着色部8では、内側の端部C(つまり縁取り着色部4の外側の端部)から外側の端部Dまで進むにつれて、着色濃度が連続的に減少するようになっている。
この場合、縁取り着色部4から遷移着色部6にかけて、着色濃度が略連続的に減少することが好ましい。これにより、他人の目を引き易い強膜部(白目部)の虹彩部に隣接した部分が露見するのを効果的に防ぎ、かつ自然な外観を得ることができる。また、自然な外観を得るため、縁取り着色部4から外側遷移着色部8にかけて、着色濃度が略連続的に減少することが好ましい。
図8Aでは、移動距離に比例して着色濃度が変化する直線的なグラフが示されているが、これに限られるものではなく、曲線的なグラフを描くように、着色濃度が移動距離に対して変化する場合もあり得る。この場合、縁取り着色部4の両端部B、Cにおいて、遷移着色部6及び外側遷移着色部8と滑らかな曲線で繋がるのが好ましい。そのような場合、曲線的なグラフを示す関数として、多項式関数(n次関数)指数・対数関数、三角関数、双曲線関数をはじめとする任意の関数を用いることができる。
<図8Bに示す例>
図8Bに示すその他の例では、装着者が概ね同一の濃さの着色という認識を持つ一定範囲内において、縁取り着色部4の半径方向において中央部Mの着色濃度が高く、両端部B、Cの着色濃度が低い分布を有している。ここでいう中央部Mは、縁取り着色部4の両端部の間の任意の位置が含まれ、概略中心位置の場合も、どちらかの端部に近い場合もあり得る。
図8Bから明らかなように、半径方向Rにおいて、遷移着色部6の内側の端部Aから縁取り着色部4の中央部Mまで進むにつれて、着色濃度が連続的に上昇し、縁取り着色部4の中央部Mから縁取り着色部4の外側の端部Cまで進むにつれて、着色濃度が連続的に減少するように分布している。更に図8Bに示す例では、外側遷移着色部8の外側の端部Dまで、着色濃度が連続的に減少するように分布している。
上記のように、実際の虹彩及び強膜部(白目部)は、徐々に着色濃度や色相が変化しているので、これと同様に、縁取り着色部4、遷移着色部6及び外側遷移着色部8の着色濃度を連続的に変化させることにより、装着者がカラーコンタクトレンズ2を装着したとき、より自然な外観を得ることができる。
図8Bのグラフから明らかなように、半径方向Rの位置及び着色濃度を両軸とするグラフが、遷移着色部6の内側の端部から縁取り着色部4の外側の端部Cまで、または遷移着色部6の内側の端部から外側遷移着色部8の外側の端部Dまで、滑らかな曲線を描いている。これにより、眼球B及びカラーコンタクトレンズ2の間でズレが生じたとしても、虹彩部Iの外側に隣接した強膜部(白目部)が露見するのを防ぐとともに、確実にカラーコンタクトレンズ2の装着時における自然な外観を与えることができる。
以上のように、本発明の実施形態に係るカラーコンタクトレンズ2は、
装着者の虹彩部Iの色に対応した第1の色の着色ドットを有する環状の着色領域であって、虹彩部Iの外形を縁取る位置に配置された縁取り着色部4と、
第1の色の着色ドットを有する環状の着色領域であって、縁取り着色部4の内側に隣接して配置され、縁取り着色部4及び内側の第1の色の着色ドットが存在しない領域の間を繋ぐ遷移着色部6と、を備え、
縁取り着色部4の着色濃度は一定範囲内にあり、
遷移着色部6の着色濃度は、半径方向において、外側から内側に進むにつれて減少するように分布している。
よって、縁取り着色部4により、装着者の虹彩部を自然な態様でくっきりと示すことができるとともに、縁取り着色部4の内側に配置され、着色ドットの密度が外側から内側に進むにつれて減少する遷移着色部6により、装着者の目の動きに起因して眼球及びカラーコンタクトレンズの間でズレが生じたとしても、強膜部(白目部)が視認されることがなくかつ自然な外観を有するカラーコンタクトレンズ2を提供することができる。
次に、図9Aから図10Eを参照しながら、実際に本発明に係るカラーコンタクトレンズを実際に製作して装着した実施例と、従来のカラーコンタクトレンズを装着した比較例とを比較した結果を以下に説明する。
図9Aから図9Eは、従来のカラーコンタクトレンズによる比較例を示す図(写真)である。図9Aは、装着者が正面を見た場合を示す図(写真)であり、図9Bは、装着者が右側を見た場合を示す図(写真)であり、図9Cは、装着者が左側を見た場合を示す図(写真)であり、図9Dは、装着者が上側を見た場合を示す図(写真)であり、図9Eは、装着者が下側を見た場合を示す図(写真)である。
図10Aから図10Eは、本発明に係るカラーコンタクトレンズの実施例を示す図(写真)である。図10Aは、装着者が正面を見た場合を示す図(写真)であり、図10Bは、装着者が右側を見た場合を示す図(写真)であり、図10Cは、装着者が左側を見た場合を示す図(写真)であり、図10Dは、装着者が上側を見た場合を示す図(写真)であり、図10Eは、装着者が下側を見た場合を示す図(写真)である。
比較例として、下記のような仕様のカラーコンタクトレンズを用意した。
1.各部の寸法
(1)レンズ外径:14.2mm
(2)縁取り着色部の外側端部の径: 13.4mm
(3)縁取り着色部の半径方向における幅寸法: 0.67mm
実施例として、下記のような仕様のカラーコンタクトレンズを試作した。
1.各部の寸法
(1)レンズ外径: 14.2mm、
(2)外側遷移着色部の外側端部の径: 13.6mm
(3)外側遷移着色部の半径方向における幅寸法: 0.22mm
(4)縁取り着色部4半径方向における幅寸法: 0.65mm
(5)遷移着色部の半径方向における幅寸法: 0.94mm
2.着色ドットの平均密度(着色ドットの面積/着色ドットが配置された領域全体の面積)
(1)外側遷移着色部: 6.8%
(2)外側遷移着色部: 61.3%
(3)遷移着色部: 31.9%
<比較結果>
図9Aから図9Eに示す、従来のカラーコンタクトレンズによる比較例では、装着者が正面を見た場合(図9A参照)には、縁取り着色部により、装着者の虹彩部の輪郭をくっきり示すことができる。しかし、正面を見る場合から眼を左右上下に動かした場合(図9B〜図9E参照)には、矢印Xで示すように、虹彩部の外側に続く強膜部(白目部)が外部から視認できるようになる。これにより、虹彩部の中に白く色が抜けた領域露見し、極めて不自然な外観を呈する。
一方、図10Aから図10Eに示す本発明に係るカラーコンタクトレンズによる実施例では、装着者が正面を見た場合(図10A参照)には、縁取り着色部により、装着者の虹彩部の輪郭をくっきり示すことができ、遷移着色部の着色濃度が外側から内側に進むにつれて減少するようになっているので、自然な外観を与えることができる。正面を見る場合から眼を左右上下に動かした場合(図10B〜図10E参照)であっても、虹彩部の外側に続く強膜部(白目部)が遷移着色部により覆われており、矢印Yで示すように、強膜部(白目部)が外部から露見することがない。
以上のように、実際にカラーコンタクトレンズを製作して行った比較試験においても、上記の本発明の実施形態に係るカラーコンタクトレンズにより奏する作用効果が実証された。
本発明の実施の形態、実施の態様を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態、実施の態様における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
2 カラーコンタクト
4 縁取り着色部
6 遷移着色部
8 外側遷移着色部
10 他の着色部
102 カラーコンタクト
104 縁取り着色部
B 眼球
I 虹彩部(黒目部)
W 強膜部(白目部)
P 瞳孔
UL 上眼瞼
LL 下眼瞼

Claims (12)

  1. 装着者の虹彩部の色に対応した第1の色の着色ドットを有する環状の着色領域であって、前記虹彩部の外形を縁取る位置に配置された縁取り着色部と、
    着色ドットを有する環状の着色領域であって、前記縁取り着色部の内側に隣接して配置され、前記縁取り着色部及び更に内側の領域の間を繋ぐ遷移着色部と、
    を備え、
    前記縁取り着色部の着色濃度は一定範囲内にあり、
    前記遷移着色部の着色濃度は、半径方向において、外側から内側に進むにつれて減少するように分布していることを特徴とするカラーコンタクトレンズ。
  2. 前記縁取り着色部から前記遷移着色部にかけて、着色濃度が略連続的に減少することを特徴とする請求項1に記載のカラーコンタクトレンズ。
  3. 着色ドットの密度を変化させることにより着色濃度を変化させることを特徴とする請求項1または2に記載のカラーコンタクトレンズ。
  4. 前記着色ドットの密度を、着色ドットが配置された領域全体の面積に対する着色ドットの面積の割合で示すと、
    前記遷移着色部の外側の端部近傍の着色ドットの密度が50〜80%の範囲にあり、
    前記遷移着色部の内側の端部近傍の着色ドットの密度が0〜10%の範囲にあり、
    前記遷移着色部の着色ドットの密度の平均値が25〜45%の範囲にあることを特徴とする請求項3に記載のカラーコンタクトレンズ。
  5. 前記遷移着色部の半径方向における幅寸法が前記縁取り着色部の半径方向における幅寸法より大きいことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のカラーコンタクトレンズ。
  6. 前記縁取り着色部の半径方向における幅寸法がレンズ外径寸法の3〜7%であり、前記遷移着色部の半径方向における幅寸法が該レンズ外径寸法の6〜10%であることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のカラーコンタクトレンズ。
  7. 前記一定範囲内において、前記縁取り着色部の半径方向における中央部の着色濃度が高く、両端部の着色濃度が低い分布を有し、
    半径方向において、前記遷移着色部の内側の端部から前記縁取り着色部の中央部まで進むにつれて、着色濃度が連続的に上昇し、前記縁取り着色部の中央部から前記縁取り着色部の外側の端部まで進むにつれて、着色濃度が連続的に減少するように分布していることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のカラーコンタクトレンズ。
  8. 半径方向の位置及び着色濃度を両軸とするグラフが、前記遷移着色部の内側の端部から前記縁取り着色部の外側の端部まで、滑らかな曲線を描くことを特徴とする請求項7に記載のカラーコンタクトレンズ。
  9. 少なくとも前記遷移着色部の内側に、着色ドットを有する他の着色部が配置され、
    前記他の着色部の着色濃度は、半径方向において、外側から内側に進むにつれて減少するように分布していることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のカラーコンタクトレンズ。
  10. 着色ドットを有する環状の着色領域であって、前記縁取り着色部の外側に隣接して配置され、前記縁取り着色部及び外側の着色ドットが存在しない領域の間を繋ぐ外側遷移着色部を更に備え、
    前記外側遷移着色部の着色濃度は、半径方向において、内側から外側に進むにつれて減少するように分布していることを特徴とする特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載のカラーコンタクトレンズ。
  11. 前記遷移着色部の半径方向における幅寸法が前記外側遷移着色部の半径方向における幅寸法より大きいことを特徴とする請求項10に記載のカラーコンタクトレンズ。
  12. レンズ外径寸法が13.5〜15mm、
    前記外側遷移着色部の外側端部の径が12.5〜14.5mm、
    前記外側遷移着色部の半径方向における幅寸法が0.1〜0.3mm、
    前記縁取り着色部の半径方向における幅寸法が0.3〜1.0mm、及び
    前記遷移着色部の半径方向における幅寸法が0.5〜1.8mmであることを特徴とする請求項10または11に記載のカラーコンタクトレンズ。
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