JPWO2013088556A1 - 光学レンズ、光学モジュール、バックライト組立体及び表示装置 - Google Patents

光学レンズ、光学モジュール、バックライト組立体及び表示装置 Download PDF

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Abstract

本発明の光学レンズは、光源20の射出側に配置した状態で用いることにより、光源20から射出される光の照明範囲を拡大する光学レンズ10であって、光学レンズ10を光源20の射出側に配置したとき、光源20を囲う凹面形状を有し、所定の第1外径を有する入射面12と、凸面形状を有し、第1外径よりも大きい第2外径を有する射出面14と、入射面12の外周端から射出面14の外周端までの所定の領域に位置する底面16とを備え、光学レンズ10の光軸と平行な方向であって、射出面14から入射面12へ向かう方向を第1方向とするとき、底面16は、光学レンズ10の光軸から離れるに従って第1方向側に向かって傾斜する傾斜部18を有する。
本発明の光学レンズによれば、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して均一性の高い光を供給することが可能となる。

Description

本発明は、光学レンズ、光学モジュール、バックライト組立体及び表示装置に関する。
表示装置の一種として液晶表示装置(LCD)が知られている。液晶表示装置は、液晶物質を用いて画像を表示する装置であり、以前広く普及していたCRT式の表示装置よりも薄型軽量とすることが可能であり、また、低消費電力とすることが可能であるため、現在、急速に普及が進んでいる。
ところで、液晶表示装置においては、液晶物質(あるいは、液晶物質を用いた液晶パネル)そのものは発光しないので、別途に光を供給するための光源が必要となる。現在使用されている多くの液晶表示装置においては、当該光源装置として蛍光ランプ系の光源が用いられているが、近年、一層の低消費電力化を達成するために、発光ダイオード(LED)系の光源を用いる場合が増えてきている。
発光ダイオード系の光源は均等拡散面光源といわれ、いわゆるランバーシャン(Lambertian)配光で光を射出するため、そのまま光源として用いると、照明可能範囲の狭さから液晶表示装置の単位面積当たりに必要な光源の数が多くなり、また、後段の光学要素(液晶表示装置の場合、光源からの光を導光する導光部材や、光源からの光を拡散させる拡散部材)に均一な光を供給することが困難となる。
上記したような経緯から、従来、液晶表示装置には上記のような光源(発光ダイオード)に用いる光学レンズが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。図14は、従来の光学レンズ910の断面図である。なお、符号900で表すのは、発光ダイオードからなる光源920と光学レンズ910とを備える光学モジュールである。従来の光学レンズ910は、図14に示すように、光源920の射出側に配置した状態で用いることにより、光源920から射出される光の照明範囲を拡大する光学レンズであって、凹面形状を有し所定の第1外径を有する入射面912と、凸面形状を有し第1外径よりも大きい第2外径を有する射出面914と、入射面912の外周端から射出面914の外周端までの領域に位置する底面916とを備える。底面916は、光源920に電力を供給する基板922に当接する第1平面部917と、第1平面部917よりも一段低くなっている第2平面部918とを有する。光源920から射出される光は、入射面912と射出面914とで屈折され、光源920で射出されたときよりも照明範囲が拡大される。このため、従来の光学レンズ910によれば、光源(特に発光ダイオードからなる光源)をそのまま使用したときよりも光の照明範囲を拡大し、単位面積当たりに必要な光源の数を減らすことが可能となる。
特許第4568194号公報
しかしながら、本発明の発明者らの研究により、従来の光学レンズ910においては、上記のように光学モジュールとしたとき、後段の光学要素に不均一に光が入射し(多くの光が、光軸を中心とするリング状の狭い領域に入射してしまう。後述の実験例(特に図10)参照。)、後段の光学要素に対して均一性の高い光を供給することが困難であるという問題があることがわかった。これは、光学モジュールにおける基板の上面から直近後段の光学部材までの距離(いわゆる空間距離)を短くしようとし、かつ、光の照明範囲を一層拡大して単位面積当たりに必要な光源の数を一層減らそうとする場合には特に深刻な問題となる。
そこで、本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して均一性の高い光を供給することが可能な光学レンズを提供することを目的とする。また、本発明の光学レンズを備え、従来の光学モジュールよりも、後段の光学要素に対して均一性の高い光を供給することが可能な光学モジュールを提供することを目的とする。また、本発明の光学モジュールを備え、品質の良い光を供給することが可能なバックライト組立体を提供することを目的とする。さらにまた、本発明のバックライト組立体を備え、品質の良い光を用いて美麗な画像を表示することが可能な表示装置を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、後段の光学要素に不均一に光が入射するという問題について鋭意研究を重ねた結果、射出面から射出されずに反射された光が底面でさらに反射され、この光が後段の光学要素のうち特定の領域(光軸を中心とするリング状の狭い領域)に多く入射することが原因であるという知見を得た。また、さらなる研究の結果、空間距離を短くしようとし、かつ、光の照明範囲を一層拡大しようとする場合には、射出面から射出されずに反射される光の割合が増加するという知見も得た。本発明は上記知見に基づいてなされたものであり、以下の要素から構成される。
[1]本発明の光学レンズは、光源の射出側に配置した状態で用いることにより、前記光源から射出される光の照明範囲を拡大する光学レンズであって、前記光学レンズを前記光源の射出側に配置したとき、前記光源を囲う凹面形状を有し、所定の第1外径を有する入射面と、凸面形状を有し、前記第1外径よりも大きい第2外径を有する射出面と、前記入射面の外周端から前記射出面の外周端までの所定の領域に位置する底面とを備え、前記光学レンズの光軸と平行な方向であって、前記射出面から前記入射面へ向かう方向を第1方向とするとき、前記底面は、前記光学レンズの光軸から離れるに従って前記第1方向側に向かって傾斜する傾斜部を有することを特徴とする。
本発明の光学レンズによれば、底面が光学レンズの光軸から離れるに従って第1方向側に向かって傾斜する傾斜部を有するため、射出面で反射された光が上記した特定の領域に集中してしまうのを緩和することが可能となり、その結果、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して均一性の高い光を供給することが可能となる。
また、本発明の光学レンズによれば、凹面形状を有し所定の第1外径を有する入射面と、凸面形状を有し第1外径よりも大きい第2外径を有する射出面とを備えるため、従来の光学レンズと同様に、光源から射出される光の照明範囲を拡大し、単位面積当たりに必要な光源の数を減らすことが可能となる。
また、本発明の光学レンズによれば、光の照明範囲を一層拡大しようとする場合に増加する光についても特定の領域に集中してしまうのを緩和することが可能であるため、均一性の高い光としたまま、空間距離を短くし、かつ、単位面積当たりに必要な光源の数を一層減らすことが可能となる。
なお、本発明において「所定の領域」とは、底面の領域の全てでもよいし、底面の領域の一部でもよい。
また、「凹面形状」とは、全体として凹面形状であればよく、連続した曲面からなる形状であることが好ましいが、一部(特に光軸付近)に平面、突出部、へこみ等を含む形状であっても良い。
さらにまた、「凸面形状」も、全体として凸面形状であればよく、連続した曲面からなる形状であることが好ましいが、一部(特に光軸付近)に平面、突出部、へこみ等を含む形状であっても良い。
なお、本発明の発明者らの研究によれば、特許文献1に係る従来の光学レンズ900を用いた場合には、光学モジュールの配置間隔を50mm(当該技術分野においては一般的な配置間隔である。)としたとき、空間距離が30mm以上必要になるのに対し、本発明に係る光学レンズを用いた場合には、光学モジュールの配置が同じでも、空間距離を15mm以下にまで低減することが可能であることが判明している。
[2]本発明の光学レンズにおいては、前記底面は、前記入射面の外周端に接し、前記光学レンズの光軸に対して垂直な平面からなる平面部をさらに有し、前記傾斜部は、前記平面部の外周側に位置することが好ましい。
このような構成とすることにより、射出面で反射される光が比較的多いと考えられる外周側に傾斜部が位置することとなるため、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して一層均一性の高い光を供給することが可能となる。
[3]本発明の光学レンズにおいては、前記傾斜部は、前記入射面の外周端及び前記射出面の外周端の両方に接していることが好ましい。
このような構成とすることにより、底面における傾斜部が占める割合が多くなることから、多くの光を光軸から離れる方向に反射することが可能となるため、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して一層均一性の高い光を供給することが可能となる。
[4]本発明の光学レンズにおいては、前記底面は、前記入射面の外周端に接し、前記光学レンズの光軸に対して垂直な平面からなる第1平面部と、前記射出面の外周端に接し、前記光学レンズの光軸に対して垂直な平面からなる第2平面部とをさらに有し、前記傾斜部は、前記第1平面部と前記第2平面部との間に位置することが好ましい。
このような構成とすることにより、射出面で反射される反射光が比較的多いと考えられる外周側に傾斜部が位置することとなり、かつ、最外周が平面からなる第2平面部であるため、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して一層均一性の高い光を供給することが可能となり、かつ、基板等に設置しやすい光学レンズとすることが可能となる。
なお、本発明においては、上記[2]〜[4]について記載した平面部、第1平面部及び傾斜部について「入射面の外周端に接する」とは、各部と入射面の外周端とが完全に接している場合だけでなく、各部と入射面の外周端とが実質的に接している場合(例えば、光学的な効果を有しない段差等を介して各部と入射面の外周端とが接している場合)も含む。
また、傾斜部及び第2平面部について「射出面の外周端に接する」とは、各部と射出面の外周端とが完全に接している場合だけでなく、各部と射出面の外周端とが実質的に接している場合(例えば、光学的な効果を有しない段差等を介して各部と射出面の外周端とが接している場合)も含む。
[5]本発明の光学レンズにおいては、前記光学レンズは回転対称の形状を有し、前記光学レンズの光軸を含む所定の平面において、前記傾斜部の表面は、直線からなることが好ましい。
光学レンズを表示装置に用いる場合、用いられる数量が多くなるので、コストの削減は重要な課題となる。上記のような構成とすることにより、傾斜部が非直線状に傾斜している場合よりも、設計や加工を簡易なものとすることが可能となり、光学レンズのコストを低減することが可能となる。
なお、本発明において「光学レンズが回転対称の形状を有する」とは、光学レンズのうち光を通過させる光学面が回転対称であることをいい、光学レンズ全体が完全に回転対称であることをいうものではない。光学レンズを基板に設置するための脚部を有するもの(後述する各実施形態参照。)や、光学レンズを上面視したときに(主に配置上の理由で)端部を切り落としたものも本発明に含まれる。
また、「傾斜部の表面は直線からなる」とは、全体として、傾斜部の表面(の断面)が所定の平面において直線からなればよく、例えば、傾斜部に微小な粗面加工等がなされている場合にも、粗面加工をしなかった場合に傾斜部が直線からなる場合も本発明の範囲に含まれる。
[6]本発明の光学レンズにおいては、前記傾斜部の傾斜角度は、前記光学レンズの光軸に垂直な平面に対して5°〜30°の範囲内にあることが好ましい。
このような構成とすることにより、光が特定の領域に集中してしまうのを十分に緩和することが可能となり、かつ、上面視したときにおける傾斜部の面積割合を十分に広く取ることが可能となる。
なお、上記の傾斜角度としては、仮想平面に対して5°〜30°の範囲内にあることとしたのは、当該傾斜角度が5°より小さい場合には光が特定の領域に集中してしまうのを十分に緩和することが困難となる場合があり、当該傾斜角度が30°より大きい場合には上面視したときにおける傾斜部の面積割合を十分に広く取ることが困難となる場合があるためである。なお、傾斜角度が大きい場合でも、傾斜部そのものの面積割合を大きくすることで上面視したときにおける傾斜部の面積割合についても広くすることが可能ではあるが、特に光学レンズを表示装置に用いる場合、光学レンズの厚みを大きくすると表示装置の厚みも大きくせざるをえないので、上記傾斜角度は30°以下であることが好ましい。
[7]本発明の光学レンズにおいては、前記入射面は、回転対称の非球面からなることが好ましい。
このような構成とすることにより、光軸を基準として回転対称に光を拡げることが可能となる。
上記[7]に記載の光学レンズにおいては、光学レンズの光軸を含む所定の平面において入射面の断面を曲線としてみたとき、入射面は、光軸と重なる点においてのみ曲線における接線の傾きが0となる形状を有することが好ましい。
また、上記[7]に記載の光学レンズにおいては、光学レンズの光軸を含む所定の平面において入射面の断面を曲線としてみたとき、入射面は、いずれの箇所においても曲線における接線と光軸とが平行とならないことも好ましい。
[8]本発明の光学レンズにおいては、前記射出面は、回転対称の非球面からなることが好ましい。
このような構成とすることにより、光軸を基準として回転対称に光を拡げることが可能となる。
上記[8]に記載の光学レンズにおいては、光学レンズの光軸を含む所定の平面において射出面の断面を曲線としてみたとき、射出面は、光軸と重なる点においてのみ曲線における接線の傾きが0となる形状を有することが好ましい。
また、上記[8]に記載の光学レンズにおいては、光学レンズの光軸を含む所定の平面において射出面の断面を曲線としてみたとき、射出面は、いずれの箇所においても曲線における接線と光軸とが平行とならないことが好ましい。
[9]本発明の光学レンズにおいては、前記傾斜部の表面は、粗面からなることが好ましい。
このような構成とすることにより、傾斜部で反射される光を散らすことが可能となり、その結果、従来の光学レンズよりも、光学モジュールとしたときに後段の光学要素に対してより一層均一な光を供給することが可能となる。
[10]本発明の光学モジュールは、光を射出する光源と、本発明の光学レンズとを備えることを特徴とする。
本発明の光学モジュールによれば、本発明の光学レンズを備えるため、後段の光学要素に対して、従来の光学レンズを用いる光学モジュールよりも、均一性の高い光を供給することが可能となる。
[11]本発明の光学モジュールにおいては、前記光源は、発光ダイオードからなることが好ましい。
このような構成とすることにより、一層の低消費電力化を達成することが可能となる。
また、本発明の光学レンズは発光ダイオードからなる光源とともに用いることに適する光学レンズであるため、このような場合にも、一層均一性の高い光を供給することが可能となる。
[12]本発明のバックライト組立体は、回路基板と、前記回路基板上に配置される光学モジュールであって、本発明の光学モジュールとを備えることを特徴とする。
本発明のバックライト組立体によれば、本発明の光学モジュールを備えるため、品質の良い光を供給することが可能となる。
[13]本発明の表示装置は、本発明のバックライト組立体と、前記バックライト組立体から供給される光を用いて画像を表示する表示パネルとを備えることを特徴とする。
本発明の表示装置によれば、本発明のバックライト組立体を備えるため、品質の良い光を用いて美麗な画像を表示することが可能となる。
実施形態1に係る光学レンズ10を説明するために示す図である。 実施形態1に係る光学モジュール100を説明するために示す図である。 実施形態1に係るバックライト組立体200を説明するために示す斜視図である。 実施形態1に係る表示装置1000を説明するために示す分解斜視図である。 実施形態2に係る光学レンズ30を説明するために示す図である。 実施形態3に係る光学レンズ40を説明するために示す図である。 実施形態4に係る光学レンズ50を説明するために示す図である。 実施形態5に係る光学レンズ60を説明するために示す図である。 実施形態6に係る光学レンズ70を説明するために示す図である。 実施形態7に係る光学レンズ80を説明するために示す図である。 実験例に係る光学レンズ90aによる光の分布を説明するために示す図である。 実験例に係る光学レンズ90bによる光の分布を説明するために示す図である。 実験例に係る光学レンズ90cによる光の分布を説明するために示す図である。 従来の光学レンズ910の断面図である。
以下、本発明の光学レンズ、光学モジュール、バックライト組立体及び表示装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、以下の説明において「内径」というときは内周端の直径のことをいい、「外径」というときは外周端の直径のことをいう。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る光学レンズ10を説明するために示す図である。図1(a)は光学レンズ10の斜視図であり、図1(b)は光学レンズ10の断面図である。図1(a)においては、直接見えない輪郭線について破線で表示している。これは、後述する図5(a)〜図10(a)においても同様である。
図2は、実施形態1に係る光学モジュール100を説明するために示す図である。図2(a)は光学モジュール100の分解斜視図であり、図2(b)は光学モジュール100の断面図である。図2の矢印は、射出面で反射された光が辿る経路を簡易的に表したものである。なお、図2(b)に符号210で表したのは後述するバックライト組立体200の回路基板であり、光学モジュール100の構成要素ではない。
図3は、実施形態1に係るバックライト組立体200を説明するために示す斜視図である。
図4は、実施形態1に係る表示装置1000を説明するために示す分解斜視図である。
実施形態1に係る光学レンズ10は、図1に示すように、光源20(後述)の射出側に配置した状態で用いることにより、光源20から射出される光の照明範囲を拡大する光学レンズであって、脚部11と、入射面12と、射出面14と、底面16とを備える光学レンズである。光学レンズ10は、回転対称の形状を有する。光学レンズ10は、例えば、アクリル系の樹脂からなる。なお、本発明の光学レンズは、アクリル系の樹脂以外の材料(例えば、ポリカーボネート系の樹脂、エポキシ系の樹脂、光学ガラス等。)からなるものであってもよい。
光学レンズ10の直径は14.96mmであり、脚部11を含めた厚さは5.15mmであり、脚部を含めない厚さは5.10mmである。
脚部11は、基板24に光学レンズ10を固定するためのものである。脚部11は合計3本あり、直径は、例えば、全て1.00mmである。
入射面12は、光学レンズ10を光源20の射出側に配置したとき、光源20を囲う凹面形状を有し、所定の第1外径を有する(図1(b)参照。)。実施形態1においては、第1外径は4.20mmである。入射面12は、回転対称の非球面からなる。
射出面14は、凸面形状を有し、第1外径よりも大きい第2外径を有する。実施形態1においては、第2外径は14.96mmである。射出面18は、回転対称の非球面からなる。
底面16は、入射面12の外周端から射出面14の外周端までの領域に位置し、第1平面部17、傾斜部18及び第2平面部19を有する。第1平面部17、傾斜部18及び第2平面部19は、表面が粗面(光学レンズ10においては梨地)からなり、第1平面部17については深さ平均値が84μm〜89μm、最低必要抜き勾配9.5°で、傾斜部18については深さ平均値が8μm〜12μm、最低必要抜き勾配2°で、第2平面部19については深さ平均値が9μm〜12μm、最低必要抜き勾配1.5°で梨地処理がなされている。
第1平面部17は、入射面12の外周端に接し、光学レンズ10の光軸に対して垂直な平面からなる。第1平面部17を光軸を中心とする環状領域として見たとき、第1平面部17の内径は4.20mmであり、第1平面部17の外径は6.00mmである。
第2平面部19は、射出面14の外周端に接し、光学レンズ10の光軸に対して垂直な平面からなる。第2平面部19を光軸を中心とする環状領域として見たとき、第2平面部19の内径は12.76mmであり、第2平面部19の外径は14.96mmである。
傾斜部18は、光学レンズ10の光軸と平行な方向であって、射出面14から入射面12に向かう方向を第1方向とするとき、光学レンズ10の光軸から離れるに従って第1方向側に向かって傾斜する。傾斜部18は、第1平面部17と第2平面部19との間に位置する。傾斜部18を光軸を中心とする環状領域として見たとき、傾斜部18の内径は6.00mmであり、傾斜部18の外径は12.76mmである。また、傾斜部18の厚みは0.50mmである。
光学レンズ10の光軸を含む所定の平面(例えば、図1(b)参照。)において、傾斜部18は、直線からなる。傾斜部18の傾斜角度は光学レンズの光軸に垂直な平面に対して5°〜30°の範囲内にあり、例えば、約8.4°にある。
なお、入射面12、射出面14及び底面16(第1平面部17、傾斜部18及び第2平面部19)の面形状は、例えば、コンピューターによるシミュレーションにより決定することができる(後述する実験例参照。)。
実施形態1に係る光学モジュール100は、図2に示すように、光を射出する光源20と、実施形態1に係る光学レンズ10とを備える。
光源20は、白色発光ダイオードからなる。光源20は、詳細な説明は省略するが、基板22上に配設された発光部を蛍光体入り樹脂で封止したものである。なお、実施形態2以降の各光学レンズは、実施形態1に係る光学レンズ10と同様に、上記した光源20に対応するように設計されている。
実施形態1に係るバックライト組立体200は、図3に示すように、回路基板210と、回路基板210上に配置される光学モジュール100とを備える。光学モジュールの配置形状、配置間隔、個数等は、バックライト組立体の規模(あるいは、バックライト組立体を用いる表示装置の規模)により任意に決定することができる。実施形態1においては、光学モジュール100の配置間隔は35mm〜50mmであり、配置形状は26行15列の長方形状であり、個数は390個である。なお、図3及び図4においては、光学モジュール100の数や回路基板210の行数を少なく表示している。
実施形態1に係る表示装置1000は、図4に示すように、バックライト組立体200と、バックライト組立体200からの光を導光する導光部材300と、導光部材300からの光を拡散して光の均一性をさらに高くする拡散部材400と、バックライト組立体200から供給される光を用いて画像を表示する表示パネル500と、全体としての覆いであるトップシャーシ600とを備える。表示パネル500は、表示パネル500を駆動する表示パネル駆動回路510を有する。
表示装置1000における空間距離は、例えば、10mm〜27mmである。
なお、表示装置全体としての構成は広く知られているため、本明細書においては、光学関連の構成要素を簡単に取り上げるに留める。
次に、実施形態1に係る光学レンズ10、光学モジュール100、バックライト組立体200及び表示装置1000の効果を説明する。
実施形態1に係る光学レンズ10によれば、底面16が光学レンズの光軸から離れるに従って第1方向側に向かって傾斜する傾斜部18を有するため、射出面で反射された光が上記した特定の領域に集中してしまうのを緩和することが可能となり、その結果、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して均一性の高い光を供給することが可能となる。
また、実施形態1に係る光学レンズ10によれば、凹面形状を有し所定の第1外径を有する入射面12と、凸面形状を有し第1外径よりも大きい第2外径を有する射出面14とを備えるため、従来の光学レンズと同様に、光源から射出される光の照明範囲を拡大し、単位面積当たりに必要な光源の数を減らすことが可能となる。
また、実施形態1に係る光学レンズ10によれば、光の照明範囲を一層拡大しようとする場合に増加する光についても特定の領域に集中してしまうのを緩和することが可能であるため、均一性の高い光としたまま、空間距離を短くし、かつ、単位面積当たりに必要な光源の数を一層減らすことが可能となる。
また、実施形態1に係る光学レンズ10によれば、底面16は、入射面12の外周端に接し、光学レンズ10の光軸に対して垂直な平面からなる第1平面部17と、射出面14の外周端に接し、光学レンズ10の光軸に対して垂直な平面からなる第2平面部19とをさらに有し、傾斜部18は、第1平面部17と第2平面部19との間に位置するため、射出面で反射される反射光が比較的多いと考えられる外周側に傾斜部が位置することとなり、かつ、最外周が平面からなる第2平面部であるため、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して一層均一性の高い光を供給することが可能となり、かつ、基板等に設置しやすい光学レンズとすることが可能となる。
また、実施形態1に係る光学レンズ10によれば、光学レンズ10は回転対称の形状を有し、光学レンズ10の光軸を含む所定の平面において、傾斜部18は直線からなるため、傾斜部が角度変化しながら傾斜している場合よりも、設計や加工を簡易なものとすることが可能となり、光学レンズのコストを低減することが可能となる。
また、実施形態1に係る光学レンズ10によれば、傾斜部18の傾斜角度は、光学レンズ10の光軸に垂直な平面に対して5°〜30°の範囲内にあるため、光が特定の領域に集中してしまうのを十分に緩和することが可能となり、かつ、上面視したときにおける傾斜部の面積割合を十分に広く取ることが可能となる。
また、実施形態1に係る光学レンズ10によれば、入射面12が回転対称の非球面からなるため、光軸を基準として回転対称に光を拡げることが可能となる。
また、実施形態1に係る光学レンズ10によれば、射出面14が回転対称の非球面からなるため、光軸を基準として回転対称に光を拡げることが可能となる。
また、実施形態1に係る光学レンズ10によれば、傾斜部18の表面が粗面からなるため、傾斜部で反射される光を散らすことが可能となり、その結果、従来の光学レンズよりも、光学モジュールとしたときに後段の光学要素に対してより一層均一な光を供給することが可能となる。
実施形態1に係る光学モジュール100によれば、実施形態1に係る光学レンズ10を備えるため、後段の光学要素に対して、従来の光学レンズを用いる光学モジュールよりも、均一性の高い光を供給することが可能となる。
また、実施形態1に係る光学モジュール100によれば、光源20が発光ダイオードからなるため、一層の低消費電力化を達成することが可能となる。また、実施形態1に係る光学レンズ10は発光ダイオードからなる光源20とともに用いることに適する光学レンズであるため、このような場合にも、一層均一性の高い光を供給することが可能となる。
実施形態1に係るバックライト組立体200によれば、回路基板210上に配置される光学モジュールであって、実施形態1に係る光学モジュール100を備えるため、品質の良い光を供給することが可能となる。
実施形態1に係る表示装置は、実施形態1に係るバックライト組立体200を備えるため、品質の良い光を用いて美麗な画像を表示することが可能となる。
[実施形態2〜5]
図5は、実施形態2に係る光学レンズ30を説明するために示す図である。
図6は、実施形態3に係る光学レンズ40を説明するために示す図である。
図7は、実施形態4に係る光学レンズ50を説明するために示す図である。
図8は、実施形態5に係る光学レンズ60を説明するために示す図である。
実施形態2〜5に係る光学レンズ30〜60は、基本的には実施形態1に係る光学レンズ10と同様の構成を有するが、各面の構成(パラメーター)が実施形態1に係る光学レンズ10の場合とは異なる。
光学レンズ30は、図5に示すように、脚部31と、入射面32と、射出面34と、底面36(第1平面部37、傾斜部38、第2傾斜部39)とを備える光学レンズである。
光学レンズ40は、図6に示すように、脚部41と、入射面42と、射出面44と、底面46(第1平面部47、傾斜部48、第2傾斜部49)とを備える光学レンズである。
光学レンズ50は、図7に示すように、脚部51と、入射面52と、射出面54と、底面56(第1平面部57、傾斜部58、第2傾斜部59)とを備える光学レンズである。
光学レンズ60は、図8に示すように、脚部61と、入射面62と、射出面64と、底面66(第1平面部67、傾斜部68、第2傾斜部69)とを備える光学レンズである。
以下、実施形態1に係る光学レンズ10との差異がある点について、表にして記載する。なお、記載を省略するが、傾斜角度以外の項目における単位は「mm」であり、傾斜角度における単位は「°」である。
光学レンズ 30 40 50 60
直径 15.50 15.50 15.50 19.70
厚さ(脚部含む) 5.10 5.10 5.10 5.70
厚さ(脚部含まず) 5.05 5.05 5.05 5.62
脚部直径 1.00 1.00 1.00 1.67
第1外径 4.21 4.22 4.40 2.86
第2外径 15.50 15.50 15.50 19.70
第1平面部の内径 4.21 4.22 4.40 2.86
第1平面部の外径 10.50 10.50 10.50 12.55
傾斜部の内径 10.50 10.50 10.50 12.55
傾斜部の外径 13.30 13.30 13.30 18.70
第2平面部の内径 13.30 13.30 13.30 18.70
第2平面部の外径 15.50 15.50 15.50 19.70
傾斜部の厚み 0.50 0.50 0.50 0.90
傾斜角度 20.0 20.0 20.0 14.9
なお、実施形態2〜4に係る光学レンズ30〜50の底面については、実施形態1の底面16と同様に粗面からなり、梨地加工がなされている。
一方、実施形態5に係る光学レンズ60の底面66は、平滑面からなる。
実施形態2〜5に係る光学レンズ30〜60は、各面の構成(パラメーター)が実施形態1に係る光学レンズ10とは異なるが、底面が光学レンズの光軸から離れるに従って第1方向側に向かって傾斜する傾斜部を有するため、実施形態1に係る光学レンズ10と同様に、射出面で反射された光が上記した特定の領域に集中してしまうのを緩和することが可能となり、その結果、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して均一性の高い光を供給することが可能となる。
なお、実施形態2〜5に係る光学レンズ30〜60は、各面の構成(パラメーター)以外の点においては、実施形態1に係る光学レンズ10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る光学レンズ10が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[実施形態6]
図9は、実施形態6に係る光学レンズ70を説明するために示す図である。
実施形態6に係る光学レンズ70は、基本的には実施形態1に係る光学レンズ10と同様の構成を有するが、底面が1つの平面部と傾斜部とを有する点で実施形態1に係る光学レンズ10の場合とは異なる。
光学レンズ70は、図9に示すように、脚部71と、入射面72と、射出面74と、底面76と、外周面79とを備える光学レンズである。底面76は、入射面72の外周端に接し、光学レンズ70の光軸に対して垂直な平面からなる平面部77と、平面部77の外周側に位置する傾斜部78とを有する。
外周面79は、射出面74の外周端と傾斜部78の外周端との間に設けられている曲面である。外周面79は、表面が粗面(光学レンズ70においては梨地)からなり、深さ平均値が9μm〜12μm、最低必要抜き勾配1.5°で梨地処理がなされている。
以下、実施形態1に係る光学レンズ10との差異がある点についてのみ記載する。
光学レンズ70全体としての直径は18.01mmであり、脚部71を含めた厚さは5.81mmである。
脚部71の直径は、2.05mmである。
実施形態6においては、第1外径は2.87mmである。
実施形態6においては、第2外径は18.01mmである。
平面部77及び傾斜部88は、表面が粗面(光学レンズ70においては梨地)からなり、平面部77については深さ平均値が84μm〜89μm、最低必要抜き勾配9.5°で、傾斜部78については深さ平均値が8μm〜12μm、最低必要抜き勾配2°で梨地処理がなされている。
平面部77を光軸を中心とする環状領域として見たとき、平面部77の内径は2.87mmであり、平面部77の外径は9.00mmである。
傾斜部78を光軸を中心とする環状領域として見たとき、傾斜部78の内径は9.00mmであり、傾斜部78の外径は17.54mmである。また、傾斜部78の厚みは0.75mmである。
傾斜部78の傾斜角度は光学レンズの光軸に垂直な平面に対して5°〜30°の範囲内にあり、例えば、約9.9°にある。
実施形態6に係る光学レンズ70は、底面が1つの平面部と傾斜部とを有する点が実施形態1に係る光学レンズ10とは異なるが、底面76は、光学レンズ70の光軸から離れるに従って第1方向側に向かって傾斜する傾斜部78を有するため、実施形態1に係る光学レンズ10と同様に、射出面で反射された光を特定の場所以外へ向けて反射することが可能となり、その結果、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して均一性の高い光を供給することが可能となる。
また、実施形態6に係る光学レンズ70によれば、底面76は、入射面72の外周端に接し、光学レンズ70の光軸に対して垂直な平面からなる平面部77を有し、傾斜部78は、平面部77の外周側に位置するため、射出面で反射される光が比較的多いと考えられる外周側に傾斜部が位置することとなるため、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して一層均一性の高い光を供給することが可能となる。
なお、実施形態6に係る光学レンズ70は、底面が1つの平面部と傾斜部とを有する点以外の点においては、実施形態1に係る光学レンズ10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る光学レンズ10が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[実施形態7]
図10は、実施形態7に係る光学レンズ80を説明するために示す図である。
実施形態7に係る光学レンズ80は、基本的には実施形態1に係る光学レンズ10と同様の構成を有するが、底面が傾斜部のみを有する(平面部を有しない)点が実施形態1に係る光学レンズ10の場合とは異なる。
光学レンズ80は、図10に示すように、脚部81と、入射面82と、射出面84と、底面86とを備える光学レンズである。底面86は、入射面82の外周端及び射出面84の外周端の両方に接している傾斜部88を有する。なお、傾斜部88の外周端と射出面84の外周端との間には、段差87及び外周面89が存在するが、これらは光学レンズの設置の都合上存在するものであり、傾斜部88は射出面84の外周端と実質的に(段差87及び外周面89を介して)接しているといえる。
以下、実施形態1に係る光学レンズ10との差異がある点についてのみ記載する。
光学レンズ80全体としての直径は18.00mmであり、脚部81を含めた厚さは5.75mmである。
脚部81の直径は、1.67mmである。
実施形態7においては、第1外径は2.86mmである。
実施形態7においては、第2外径は18.00mmである。
傾斜部88は、表面が平滑面からなる。なお、表面が粗面からなる傾斜部としてもよい。
傾斜部88を光軸を中心とする環状領域として見たとき、傾斜部88の内径は2.86mmであり、傾斜部88の外径は17.54mmである。また、傾斜部88の厚みは0.75mmである。
傾斜部88の傾斜角度は光学レンズの光軸に垂直な平面に対して5°〜30°の範囲内にあり、例えば、約5.00°にある。
実施形態7に係る光学レンズ80は、底面が傾斜部のみを有する点が実施形態1に係る光学レンズ10とは異なるが、底面86は、光学レンズ80の光軸から離れるに従って第1方向側に向かって傾斜する傾斜部88を有するため、実施形態1に係る光学レンズ10と同様に、射出面で反射された光を特定の場所以外へ向けて反射することが可能となり、その結果、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して均一性の高い光を供給することが可能となる。
また、実施形態7に係る光学レンズ80によれば、傾斜部88は、入射面82の外周端及び射出面84の外周端の両方に接しているため、底面における傾斜部が占める割合が多くなることから、多くの光を光軸から離れる方向に反射することが可能となるため、光学モジュールとしたときに、従来の光学レンズよりも、後段の光学要素に対して一層均一性の高い光を供給することが可能となる。
なお、実施形態7に係る光学レンズ80は、底面が傾斜部のみを有する点以外の点においては、実施形態1に係る光学レンズ10と同様の構成を有するため、実施形態1に係る光学レンズ10が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
[実験例]
図11は、実験例に係る光学レンズ90aによる光の分布を説明するために示す図である。図11(a)は光学レンズ90aの断面図であり、図11(b)は照明対象における光の分布を示す図であり、図11(c)は光軸を中心として光の分布をグラフ化したものである。図11(b)においては、白色に近い領域ほど後段の光学要素に光が多く入射する領域であることを示し、これは、後述する図12(b)及び図13(b)においても同様である。
なお、図11(c)におけるグラフにおいては、縦軸が輝度(単位:cd)、横軸が角度のグラフとなっている。これは、光源(光学モジュール)のレンズ表面と照度計の表面との距離が1mとなるように配置し、その状態で光源のレンズ表面を回転中心として光源を回転させ、各角度における輝度を計測したものである。後述する図12(c)及び図13(c)においても同様である。
図11(c)〜図13(c)のグラフにおいては、正面付近の輝度が低く、80度付近の輝度が高くなっているが、これは、実際に光学モジュールを用いる場合において、後段の光学要素が平面であるため、後段の光学要素との距離が近い正面付近にはあまり強い光を射出する必要がなく、後段の光学要素との距離が遠い斜め方向には光の拡散を考慮して強い光を射出する必要があるためである。
図12は、実験例に係る光学レンズ90bによる光の分布を説明するために示す図である。図12(a)は光学レンズ90bの断面図であり、図12(b)は照明対象における光の分布を示す図であり、図12(c)は光軸を中心として光の分布をグラフ化したものである。
図13は、実験例に係る光学レンズ90cによる光の分布を説明するために示す図である。図13(a)は光学レンズ90cの断面図であり、図13(b)は照明対象における光の分布を示す図であり、図13(c)は光軸を中心として光の分布をグラフ化したものである。
なお、図11(b)〜図13(b)及び図11(c)〜図13(c)においては、光学レンズ90aに関する実験において、多くの光が入射した、光軸を中心とするリング状の狭い領域に相当する部分を図11においては「a」、図12においては「b」、図13においては「c」で表示している。
実験例においては、実験例に係る光学レンズ90a,90b,90cについて、後段の光学要素(光学レンズの直近後段にある透過部材)における光の様子を観察した。なお、当該実験例は、全てコンピューターでのシミュレーションにより行ったものである。
なお、光学レンズ90a,90b,90cのうち、光学レンズ90aが従来の光学レンズに相当するものであり、光学レンズ90b,90cが本発明の光学レンズに相当するものである。すなわち、光学レンズ90aの底面96a(符号を図示せず。)は平面からなり、光学レンズ90b,90cの底面96b,96c(符号を図示せず。)は傾斜部98b,98c(符号を図示せず。)を有する。なお、光学レンズ90aの底面96aは平面からなり、光学レンズ90aにおける傾斜部98bの傾斜角度は9.9°であり、光学レンズ90cにおける傾斜部98cの傾斜角度は20°であり、各傾斜部及び各平面部が平滑面からなることを除いては、光学レンズ90a,90b,90cの構成は実施形態7に係る光学レンズ80と同様であるため、詳細な説明を省略する。
なお、光源における基板の上面から透過部材までの距離は10mmとした。
その結果、従来の光学レンズに相当する光学レンズ90aにおいては、後段の光学要素に不均一に光が入射し(多くの光が光軸を中心とするリング状の狭い領域に入射した。)、後段の光学要素に対して均一な光を供給することが困難であることがわかった(図11参照。)。一方、本発明の光学レンズである光学レンズ90b,90cにおいては、不均一に光が入射する部分(リング状の領域)が広くなるか、あるいは消散することが確認できた(図12及び図13参照。)。なお、傾斜部の表面が粗面からなる場合には、傾斜部で反射される光を散らすことができるため、不均一に光が入射する部分をぼやかしたり、完全に消散させることが可能となると考えられる。なお、光学レンズ90b(図12(b))においては、一見リング状の領域が広くなっており、後段の光学要素に入射する光の不均一さが増大してしまったように見えるが、上記のように粗面(梨地)で光を散らすことを考えた場合、リング状の領域が広い方が、リング状の領域が狭いよりも後段の光学要素に対して均一性の高い光を供給することが可能となる。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の様態において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態において記載した各構成要素の寸法、個数、材質及び形状は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
(2)上記実施形態1においては、「白色光として用いることができる光」を射出する光源を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。「白色光として用いることができる光」以外の光(例えば、赤色光、緑色光及び青色光といった単色光や、特定の色光成分を多く含む光)を射出する光源を用いてもよい。
(3)上記各実施形態1においては、表示装置に用いることを前提とする光学レンズを用いて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、照明装置に用いることを前提とする光学レンズとしてもよい。
10,30,40,50,60,70,80,90a,90b,90c,910…光学レンズ、11,31,41,51,61,71,81…脚部、12,32,42,52,62,72,82,912…入射面、14,34,44,54,64,74,84,914…射出面、16,36,46,56,66,76,86,916…底面、17,37,47,57,67,917…第1平面部、18,38,48,58,68,78,88…傾斜部、19,39,49,59,69,918…第2平面部、20,920…光源、22,922…基板、77…平面部、100,900…光学モジュール、200…バックライト組立体、210,924…回路基板、300…導光部材、400…拡散部材、500…表示パネル、510…表示パネル駆動回路、600…トップシャーシ、1000…表示装置

Claims (13)

  1. 光源の射出側に配置した状態で用いることにより、前記光源から射出される光の照明範囲を拡大する光学レンズであって、
    前記光学レンズを前記光源の射出側に配置したとき、前記光源を囲う凹面形状を有し、所定の第1外径を有する入射面と、
    凸面形状を有し、前記第1外径よりも大きい第2外径を有する射出面と、
    前記入射面の外周端から前記射出面の外周端までの所定の領域に位置する底面とを備え、
    前記光学レンズの光軸と平行な方向であって、前記射出面から前記入射面へ向かう方向を第1方向とするとき、
    前記底面は、前記光学レンズの光軸から離れるに従って前記第1方向側に向かって傾斜する傾斜部を有することを特徴とする光学レンズ。
  2. 請求項1に記載の光学レンズにおいて、
    前記底面は、前記入射面の外周端に接し、前記光学レンズの光軸に対して垂直な平面からなる平面部をさらに有し、
    前記傾斜部は、前記平面部の外周側に位置することを特徴とする光学レンズ。
  3. 請求項1に記載の光学レンズにおいて、
    前記傾斜部は、前記入射面の外周端及び前記射出面の外周端の両方に接していることを特徴とする光学レンズ。
  4. 請求項1に記載の光学レンズにおいて、
    前記底面は、前記入射面の外周端に接し、前記光学レンズの光軸に対して垂直な平面からなる第1平面部と、前記射出面の外周端に接し、前記光学レンズの光軸に対して垂直な平面からなる第2平面部とをさらに有し、
    前記傾斜部は、前記第1平面部と前記第2平面部との間に位置することを特徴とする光学レンズ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の光学レンズにおいて、
    前記光学レンズは回転対称の形状を有し、
    前記光学レンズの光軸を含む所定の平面において、前記傾斜部の表面は、直線からなることを特徴とする光学レンズ。
  6. 請求項5に記載の光学レンズにおいて、
    前記傾斜部の傾斜角度は、前記光学レンズの光軸に垂直な平面に対して5°〜30°の範囲内にあることを特徴とする光学レンズ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の光学レンズにおいて、
    前記入射面は、回転対称の非球面からなることを特徴とする光学レンズ。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の光学レンズにおいて、
    前記射出面は、回転対称の非球面からなることを特徴とする光学レンズ。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の光学レンズにおいて、
    前記傾斜部の表面は、粗面からなることを特徴とする光学レンズ。
  10. 光を射出する光源と、
    請求項1〜9のいずれかに記載の光学レンズとを備えることを特徴とする光学モジュール。
  11. 請求項10に記載の光学モジュールにおいて、
    前記光源は、発光ダイオードからなることを特徴とする光学モジュール。
  12. 前記回路基板上に配置される光学モジュールであって、請求項10又は11に記載の光学モジュールとを備えることを特徴とするバックライト組立体。
  13. 請求項12に記載のバックライト組立体と、
    前記バックライト組立体から供給される光を用いて画像を表示する表示パネルとを備えることを特徴とする表示装置。
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