JPWO2013073489A1 - ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット - Google Patents

ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット Download PDF

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Abstract

既設家具の本体や引出しに取り付けて使用するのに好適なソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットを提供することを目的とする。鉤状の第2揺動部材(4)が揺動する二つの位置を切替手段(S)により交互に切り替え、駆動ピン(K)が第2揺動部材(4)の被駆動面(4F)を押圧することにより、ソフトクローズ機構(A)又はプッシュオープン機構(B)が作動し、ソフトクローズ機構(A)を作動させる際には、第2揺動部材(4)の揺動にシーソー状の第1揺動部材(3)の揺動を連動させるようにして、シーソー状の第1揺動部材(3)の掛止体(3B)を掛止溝(14A)から外すように構成しているため、比較的簡素かつコンパクトな構成によりソフトクローズ機構(A)及びプッシュオープン機構(B)を組み込んだ機構ユニット(1)を実現することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、家具の引出しの機能向上のためのソフトクローズ機能及びプッシュオープン機能の両方の機能を実現する機構を組み込んだ機構ユニットに関するものである。
家具の引出しにおいて、開いた状態の引出しを閉じる際における騒音の防止及び閉止の確実化のために、引出しが閉まる直前でブレーキを掛けてゆっくりと自動的に閉止する機能(以下において、「ソフトクローズ機能」という。)を実現する機構(以下において、「ソフトクローズ機構」という。)を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、全閉状態の家具の引出しを開く際における操作性の向上及び引出しのデザイン性の向上のために、引出しの前面を一度押し込む動作により引出しを自動的に開く機能(以下において「プッシュオープン機能」という。)を実現する機構(以下において、「プッシュオープン機構」という。)を備えたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、家具の引出しの機能向上のためにソフトクローズ機能及びプッシュオープン機能の両方の機能を備えるべく、ソフトクローズ機構を備えた装置とプッシュオープン機構を備えた装置を独立させて用いると、組立コスト及び調整コストが増大することから、ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構の両方をスライドレール等に備えるように構成したものがある(例えば、特許文献3参照。)。
特許第4415221号公報 特開2008−119177号公報 登録実用新案第3154197号公報
特許文献3の構成は、可動レール(可動部材)に第1の連結部及び第2の連結部を設け、固定レール(固定部材)に、ガイド体、ロックスライダ、第1の弾性部材、ロック部材、停止部及び緩衝部材を有するソフトクローズ機構(戻り機構)、並びに、固定座、押圧部材及び第2の弾性部材を有するプッシュオープン機構(イジェクト機構)を設け、前記ガイド体は、第1の長手部と、前記第1の長手部の端部から延伸された短手部とを有し、前記ロックスライダは、前記第1の長手部に接続され、前記第1の連結部および前記第2の連結部に対応し、前記第1の弾性部材は、前記ロックスライダに接続され、前記ロック部材は、前記ロックスライダに接続され、前記ロック部材と前記ロックスライダとによりロック空間を画定し、前記可動部材の前記第1の連結部を収納し、前記停止部は、前記ロック部材に接触しながら可動し、前記押圧部材は、前記固定座へ長手方向で可動するように接続され、前記第2の弾性部材は、前記押圧部材に接続され、前記押圧部材は、前記第2の弾性部材の弾力により、前記可動部材の前記第2の連結部に接触し、前記緩衝部材は、緩衝シリンダー及び前記緩衝シリンダーに対して変位する伸縮式ロッドを有し、前記伸縮式ロッドは、前記緩衝シリンダーから延伸され、前記ロックスライダに接触するものである。
このような構成によれば、ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構の両方をスライドレール等に備えることができるため、上述のとおり組立コスト及び調整コストを低減することができる。
しかしながら、特許文献3の上記構成では、固定レール(固定部材)に取り付けるソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構の構造が比較的複雑になるとともに、ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を搭載する部分のサイズが大きくなる。
したがって、ソフトクローズ機能及びプッシュオープン機能の両方の機能を実現する機構を組み込んだ機構ユニットとして、特に既設家具の本体や引出しに取り付けて使用するのが困難である。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、既設家具の本体や引出しに取り付けて使用するのに好適な、比較的簡素かつコンパクトな構成を実現した、ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットを提供する点にある。
本発明に係るソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットは、前記課題解決のために、家具の本体及び引出しの一方に取り付けられ、前記本体及び引出しの他方に取り付けられた駆動ピンにより操作されてソフトクローズ機構又はプッシュオープン機構が作動する、ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットであって、前記引出しの移動方向に長い基体と、前記基体により前記引出しの移動方向にスライド可能に支持されたスライダーと、前記引出しを開けた状態で、前記スライダーの前記駆動ピンに近い側に位置する、前記スライダーに設けられた、前記引出しの移動方向に直交する第1水平支軸により長手方向の中間部が支持され、前記駆動ピンに近い側の遊端部に第1被駆動面が形成されるとともに前記駆動ピンから遠い側の遊端部に第2被駆動面が形成され、前記第1水平支軸と前記第1被駆動面との間に横設された掛止体が前記基体に形成された前記引出しの移動方向に長いガイド部にガイドされるとともに、前記掛止体は前記ガイド部の端部から屈曲する掛止部まで移動することができる、前記引出しの移動方向に長いシーソー状の第1揺動部材と、前記引出しを開けた状態で、前記第1水平支軸よりも前記駆動ピンから離れて位置する、前記スライダーに設けられた、前記引出しの移動方向に直交する第2水平支軸により鉤状の中間部が支持され、前記ソフトクローズ機構を作動させる際及び前記プッシュオープン機構を作動させる際に前記駆動ピンが押圧される被駆動面、前記ソフトクローズ機構が作動した状態で前記駆動ピンが係合する鉤状係合部、並びに、前記ソフトクローズ機構を作動させる際に前記第1揺動部材の第2被駆動面を押圧する駆動面が形成された、鉤状の第2揺動部材と、前記スライダーに対し、前記ソフトクローズ機構を作動させる際に前記駆動ピンを引き込む方向へ復元力を作用させる第1弾性部材と、前記第1弾性部材により付勢された前記スライダーの運動エネルギーを散逸させて前記スライダーを制動するダンパーと、前記第2揺動部材に対し、前記プッシュオープン機構を作動させる際に前記駆動ピンを押し出す方向へ復元力を作用させる、前記第1弾性部材よりも復元力が小さい第2弾性部材と、前記第2弾性部材の弾性変形量が大きい前記第2揺動部材の第1揺動位置と前記第2弾性部材の弾性変形量が小さい前記第2揺動部材の第2揺動位置とを交互に切り替えて保持する切替手段とを備えたことを特徴とする(請求項1)。
このような構成によれば、前記引出しを全閉した状態では、前記第2揺動部材は前記切替手段により保持されて前記第1揺動位置にあり、前記第2揺動部材の鉤状係合部に前記駆動ピンが係合しており、前記引出しを全閉した状態で前記引出しが押されると、前記駆動ピンにより前記第2揺動部材の被駆動面が押圧されて前記切替手段により前記第2揺動部材が前記第2揺動位置に切り替わる際に、前記第2弾性部材の復元力が前記第2揺動部材の被駆動面から前記駆動ピンに作用して前記駆動ピンが前記引出しを開く方向へ押圧されるとともに、前記第2揺動部材が揺動して前記駆動ピンが前記鉤状係合部から外れるため、前記引出しを自動的に開くことができる。
また、前記引出しを開ける操作に伴って、前記駆動ピンが前記第1揺動部材の第1被駆動面を押圧しながら移動し、前記第1弾性部材が弾性変形するとともに、前記第1揺動部材の掛止体が前記基体のガイド部にガイドされながら前記掛止部まで移動して、前記掛止体が前記掛止部に掛止した状態となり、この状態では前記第1揺動部材が揺動していることから、前記駆動ピンは前記第1被駆動面から離れて移動することができるため、前記引出しを全開することができる。
さらに、前記引出しを閉じる操作に伴って、前記駆動ピンにより前記第2揺動部材の被駆動面が押圧されて前記切替手段により前記第2揺動位置から前記第1揺動位置に切り替わり、前記駆動ピンが前記鉤状係合部に係合し、前記第2揺動部材が前記第2揺動位置から前記第1揺動位置へ切り替わる途中で前記第2揺動部材の駆動面が前記第1揺動部材の第2被駆動面を押圧し、前記第1揺動部材が前記第1水平支軸まわりに揺動して前記掛止体が前記掛止部から外れて前記第1弾性部材の復元力及び前記ダンパーの制動力が前記鉤状係合部に係合している駆動ピンに伝わるため、前記引出しがゆっくりと自動的に閉止する。
すなわち、切替手段により第2弾性部材の弾性変形量が大きい第2揺動部材の第1揺動位置と第2弾性部材の弾性変形量が小さい第2揺動部材の第2揺動位置とが交互に切り替えられて保持され、プッシュオープン機構を作動させる際には、駆動ピンにより第2揺動部材が操作されて第2弾性部材の弾性変形量が大きい第1揺動位置から弾性変形量が小さい第2揺動位置に切り替わる際に解放される第2弾性部材の弾性エネルギーにより引出しを自動的に開くことができる。
その上、ソフトクローズ機構を作動させる際には、駆動ピンにより第2揺動部材が操作されて切替手段により鉤状の第2揺動部材が第2揺動位置から第1揺動位置に切り替わる際に、第2揺動部材の鉤状係合部に駆動ピンが係合するとともに、第2揺動部材の駆動面がシーソー状の第1揺動部材の第2被駆動面を押圧することから第1揺動部材を揺動させて掛止体が掛止部から外れるため、第1弾性部材の復元力及びダンパーの制動力により引出しをゆっくりと自動的に閉止することができる。
以上のように、鉤状の第2揺動部材が揺動する二つの位置を切替手段により交互に切り替え、駆動ピンが第2揺動部材の被駆動面を押圧することにより、ソフトクローズ機構又はプッシュオープン機構が作動し、ソフトクローズ機構を作動させる際には、第2揺動部材の揺動にシーソー状の第1揺動部材の揺動を連動させるようにして、シーソー状の第1揺動部材の掛止体を掛止部から外すように構成しているため、比較的簡素かつコンパクトな構成によりソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットを実現することができる。
ここで、前記切替手段が、前記切替手段が、前記第2揺動部材の鉤状先端部と異なる端部に前記引出しの移動方向に直交する水平軸まわりに揺動可能に連結されて前記第2弾性部材と反対方向に延びる掛止具と、前記掛止具の遊端部をガイドして一方向に周回させる、前記スライダーに形成されたガイド溝とからなり、前記ガイド溝の周回経路の途中に、前記掛止具の遊端部を掛止する、前記第1揺動位置に対応する第1掛止部及び前記第2揺動位置に対応する第2掛止部を設けてなると好ましい(請求項2)。
このような構成によれば、第2揺動部材が揺動する二つの位置を交互に切り替える切替手段が、第2揺動部材に連結された掛止具と、掛止具の遊端部をガイドして一方向に周回させ、第1掛止部及び第2掛止部が設けられたガイド溝とからなる簡素な構成により実現されるため、低コスト化及び動作の確実化を図ることができる。
また、本発明に係るソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットは、前記課題解決のために、家具の本体及び引出しの一方に取り付けられ、前記本体及び引出しの他方に取り付けられた駆動ピンにより操作されてソフトクローズ機構又はプッシュオープン機構が作動する、ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットであって、前記引出しの移動方向に長い基体と、前記基体により前記引出しの移動方向にスライド可能に支持された第1スライダーと、前記引出しを開けた状態で、前記第1スライダーの前記駆動ピンに近い側に位置する、前記第1スライダーに設けられた、前記引出しの移動方向に直交する第1水平支軸により長手方向の中間部が支持され、前記駆動ピンに近い側の遊端部に被駆動面が形成されるとともに前記駆動ピンから遠い側の遊端部に回動連結部が形成され、前記第1水平支軸と前記被駆動面との間に横設された第1掛止体が前記基体に形成された前記引出しの移動方向に長いガイド部にガイドされるとともに、前記第1掛止体は前記ガイド部の端部から屈曲する掛止部まで移動することができる、前記引出しの移動方向に長いシーソー状の第1揺動部材と、前記引出しを開けた状態で、前記第1水平支軸よりも前記駆動ピンから離れて位置する、前記第1スライダーに設けられた、前記引出しの移動方向に直交する第2水平支軸により鉤状の中間部が支持され、前記ソフトクローズ機構を作動させる際及び前記プッシュオープン機構を作動させる際に前記駆動ピンが押圧される被駆動面、並びに、前記ソフトクローズ機構が作動した状態で前記駆動ピンが係合する鉤状係合部が形成された、鉤状の第2揺動部材と、前記第1水平支軸及び前記第2水平支軸の間に位置する、前記第1スライダーに設けられた、前記引出しの移動方向に直交する第3水平支軸により長手方向の中間部が支持され、前記第1揺動部材の回動連結部に連結される回動連結部が一端部に、前記ソフトクローズ機構を作動させる際に前記第2揺動部材の駆動面により駆動される被駆動面が他端部に形成された、前記引出しの移動方向に長いシーソー状の連結部材と、前記第1スライダーにより前記引出しの移動方向にスライド可能に支持され、前記第2揺動部材の鉤状先端部と異なる端部に横設された第2掛止体をガイドする、前記引出しの移動方向に長いガイド部が形成され、前記ガイド部の端部から屈曲して前記第2掛止体を掛止する掛止部が形成されるとともに、前記プッシュオープン機構が作動した状態で前記駆動ピンを押圧する押圧面が形成された第2スライダーと、前記第1スライダーに対し、前記ソフトクローズ機構を作動させる際に前記駆動ピンを引き込む方向へ復元力を作用させる第1弾性部材と、前記第1弾性部材により付勢された前記第1スライダーの運動エネルギーを散逸させて前記第1スライダーを制動するダンパーと、前記第2スライダーを経由して前記第2揺動部材に対し、前記プッシュオープン機構を作動させる際に前記駆動ピンを押し出す方向へ復元力を作用させる、前記第1弾性部材よりも復元力が小さい第2弾性部材と、前記第2弾性部材の弾性変形量が大きい、前記第2揺動部材の第2掛止体が前記第2スライダーの掛止部に掛止された前記第2スライダーの第1スライド位置と、前記第2弾性部材の弾性変形量が小さい、前記第2揺動部材の第2掛止体が前記第2スライダーのガイド部にガイドされた前記第2スライダーの第2スライド位置とを交互に切り替えて保持する切替手段とを備えたことを特徴とする(請求項3)。
このような構成によれば、前記引出しを全閉した状態では、前記切替手段により前記第2スライダーは前記第2弾性部材の弾性変形量が大きい第1スライド位置にあり、前記第2揺動部材の第2掛止体が前記第2スライダーの掛止部に掛止された状態で前記第2揺動部材の鉤状係合部に前記駆動ピンが係合している。
この状態で前記引出しが押されると、前記駆動ピンにより前記第2揺動部材の被駆動面が押圧され、前記第2揺動部材の第2掛止体が掛止部に掛止している前記第2スライダーも押されて移動し、前記切替手段により前記第2スライダーが前記第2弾性部材の弾性変形量が小さい第2スライド位置に切り替わる際に、前記第2弾性部材の復元力が前記第2揺動部材の被駆動面及び前記第2スライダーの押圧面から前記駆動ピンに作用して前記駆動ピンが前記引出しを開く方向へ押圧されるとともに、前記第2揺動部材の第2掛止体が前記第2スライダーの掛止部からガイド部に移動して前記第2揺動部材が揺動して前記駆動ピンが前記鉤状係合部から外れるため、前記引出しを自動的に開くことができる。
また、前記引出しを開ける操作に伴って、前記駆動ピンが前記第1揺動部材の被駆動面を押圧しながら移動し、前記第1弾性部材が弾性変形するとともに、前記第1揺動部材の第1掛止体が前記基体のガイド部にガイドされながら前記基体の掛止部まで移動して、前記第1掛止体が前記掛止部に掛止した状態となり、この状態では前記第1揺動部材が揺動していることから、前記駆動ピンは前記被駆動面から離れて移動することができるため、前記引出しを全開することができる。
さらに、前記引出しを閉じる操作に伴って、前記駆動ピンにより前記第2揺動部材の被駆動面が押圧されて前記第2揺動部材が揺動すると、前記駆動ピンが前記第2揺動部材の鉤状係合部に係合し、前記第2揺動部材の駆動面が前記連結部材の被駆動面を押すため、前記連結部材が揺動し、それに伴って前記第1揺動部材が前記第1水平支軸まわりに揺動して前記第1掛止体が前記掛止部から外れて前記第1弾性部材の復元力及び前記ダンパーの制動力が前記鉤状係合部に係合している駆動ピンに伝わるため、前記引出しがゆっくりと自動的に閉止する。
すなわち、切替手段により、第2弾性部材の弾性変形量が大きい、第2揺動部材の第2掛止体が第2スライダーの掛止部に掛止された第2スライダーの第1スライド位置と、第2弾性部材の弾性変形量が小さい、第2揺動部材の第2掛止体が第2スライダーのガイド部にガイドされた第2スライダーの第2スライド位置とが交互に切り替えられて保持され、プッシュオープン機構を作動させる際には、駆動ピンにより第2揺動部材が操作されて第2弾性部材の弾性変形量が大きい第1スライド位置から第2弾性部材の弾性変形量が小さい第2スライド位置に切り替わる際に解放される第2弾性部材の弾性エネルギーにより引出しを自動的に開くことができる。
その上、ソフトクローズ機構を作動させる際には、駆動ピンにより第2揺動部材が操作されて切替手段により第2スライダーが第2スライド位置から第1スライド位置に切り替わる際に、第2揺動部材の鉤状係合部に駆動ピンが係合するとともに、第2揺動部材の駆動面が連結部材の被駆動面を押して連結部材を介して第1揺動部材を揺動させ、第1掛止体が掛止部から外れるため、第1弾性部材の復元力及びダンパーの制動力により引出しをゆっくりと自動的に閉止することができる。
以上のように、第2スライダーの2つのスライド位置を切替手段により交互に切り替え、第2スライダーのガイド部及び掛止部に第2掛止体が係合する第2揺動部材の被駆動面を駆動ピンが押圧することにより、ソフトクローズ機構又はプッシュオープン機構が作動し、ソフトクローズ機構を作動させる際には、第2揺動部材の揺動にシーソー状の連結部材及びシーソー状の第1揺動部材の揺動を連動させるようにして、シーソー状の第1揺動部材の第1掛止体を掛止部から外すように構成しているため、比較的簡素かつコンパクトな構成によりソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットを実現することができる。
その上、請求項1に係る発明と比較して、第1揺動部材と第2揺動部材とを連結部材により繋いでいるとともに、第1スライダーによりスライド可能に支持された第2スライダーを設けて第2スライダーの押圧面により前記第2弾性部材の復元力を前記駆動ピンに作用させているので、プッシュオープン機構により自動的に開くストロークを大きくすることができることから、引出しに手が入りやすいため操作性を向上することができる。
ここで、前記切替手段が、前記第2スライダーに前記引出しの移動方向に直交する水平軸まわりに揺動可能に連結されて前記第2弾性部材と反対方向に延びる掛止具と、前記掛止具の遊端部をガイドするガイド溝とからなり、前記ガイド溝は前記掛止具の遊端部を一方向に周回させる周回溝部と、前記周回溝部の前記引出しの移動方向端部に繋がって前記引出しの移動方向に延び、前記遊端部を往復させる往復溝部とからなり、前記周回溝部の途中を前記第1スライド位置に対応する第1掛止部とし、前記往復溝部の端部を前記第2スライド位置に対応する第2掛止部としてなると好ましい(請求項4)。
このような構成によれば、プッシュオープン機構のストロークを拡大するように距離が離れた第2スライダーの2つのスライド位置を交互に切り替える切替手段が、第2スライダーに連結された掛止具と、掛止具の遊端部をガイドする、第1掛止部が設けられた周回溝部及び第2掛止部が設けられた往復溝部からなるガイド溝とからなる簡素な構成により実現されるため、低コスト化及び動作の確実化を図ることができる。
以上のように、本発明に係るソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットによれば、鉤状の第2揺動部材が揺動する二つの位置(第2スライダーの2つのスライド位置)を切替手段により交互に切り替え、駆動ピンが第2揺動部材の被駆動面を押圧することにより、ソフトクローズ機構又はプッシュオープン機構が作動し、ソフトクローズ機構を作動させる際には、第2揺動部材の揺動にシーソー状の第1揺動部材の揺動を連動させるようにして、シーソー状の第1揺動部材の掛止体(第1掛止体)を掛止部から外すように構成しているため、比較的簡素かつコンパクトな構成によりソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットを実現することができるので、製造コストを低減することができるとともに、既設家具又は新設家具の本体又は引出しに容易に取り付けて使用することができるという顕著な効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットが装着された家具本体及び駆動ピンが装着された引出しを示す斜視図である。 前記機構ユニットが装着された家具本体及び駆動ピンが装着された引出しを示しており、(a)は平面図、(b)正面図である。 前記機構ユニットの分解斜視図である。 蓋体を外した状態を示す前記機構ユニットの正面図であり、引出しを全閉した状態を示している。 切替手段の説明図であり、(a)は掛止具及びガイド溝を示す要部拡大縦断正面図、(b)はガイド溝の斜視図である。 前記機構ユニットの各状態を示す正面図であり、(a)はプッシュオープン機構を作動させるために引出しを押した状態、(b)はプッシュオープン機構が作動して引出しが開いた状態、(c)は引出しを開ける操作に伴うスライダーの移動によりソフトクローズ機構の第1弾性部材が弾性変形し、掛止具が掛止部に掛止した状態を示している。 前記機構ユニットの各状態を示す正面図であり、(a)は図6(c)の状態から引出しをさらに開けた状態、(b)は引出し閉じる操作に伴って駆動ピンが第2揺動部材の被駆動面を押している状態、(c)は掛止具が掛止部から外れてソフトクローズ機構が作動した状態を示している。 切替手段を構成するガイド溝の変形例を示す要部拡大縦断正面図である。 前記機構ユニットを引出しに装着し、駆動ピンを家具本体に装着した例を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の実施の形態2に係るソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットが装着された家具本体及び駆動ピンが装着された引出しを示す斜視図である。 前記機構ユニットが装着された家具本体及び駆動ピンが装着された引出しを示しており、(a)は平面図、(b)正面図である。 前記機構ユニットの分解斜視図である。 前記機構ユニットの要部拡大分解斜視図である。 蓋体を外した状態を示す前記機構ユニットの正面図であり、引出しを全閉した状態を示している。 切替手段の説明図であり、(a)は掛止具及びガイド溝を示す要部拡大縦断正面図、(b)はガイド溝に沿って移動する係止具の経路を示す正面図である。 前記機構ユニットの各状態を示す正面図であり、(a)はプッシュオープン機構を作動させるために引出しを押した状態、(b)はプッシュオープン機構が作動して引出しが開いた状態を示している。 前記機構ユニットの各状態を示す正面図であり、(a)は引出しを開ける操作に伴って駆動ピンが第1揺動部材の被駆動面を押し、スライダーの移動によりソフトクローズ機構の第1弾性部材が弾性変形した状態、(b)はさらに引出しが開けられて掛止具が掛止部に掛止した状態を示している。 前記機構ユニットの各状態を示す正面図であり、(a)は引出し閉じる操作に伴って駆動ピンが第2揺動部材の被駆動面を押し、掛止具が掛止部から外れてソフトクローズ機構が作動した状態、(b)はソフトクローズ機構により引出しが閉じられている状態を示している。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
なお、本明細書においては、家具の本体から引出しを引き出す方向を前(図中、矢印E参照。)とし、前方に向かって左右をいうものとし、左方から見た図を正面図とする。
実施の形態1.
図1の斜視図、図2(a)の平面図及び図2(b)の正面図に示す引出しDは、前板(鏡板)F、左右の側板G,H、後板I及び底板Jからなり、家具の本体C及び引出しDに取り付けられたスライドレール等の案内手段L,L(図中において、本体C側の案内手段は省略している。)により支持され、図2のように本体C内に収容された状態と図1のように前方へ引き出した状態との間をスライド移動する。
また、本発明の実施の形態1に係るソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット(以下において、単に「機構ユニット」ともいう。)1,1は、本体Cに取り付けられ、機構ユニット1,1の基体に形成された駆動ピン挿通孔1H,1Hから引出しDの左右の側板G,Hに取り付けられた駆動ピンK,Kが機構ユニット1,1の内部に入るため、駆動ピンK,Kにより操作されてソフトクローズ機構又はプッシュオープン機構が作動する。
図3の分解斜視図及び図4の正面図に示すように、機構ユニット1は、前後方向(引出しDの移動方向)に長い箱状の基体1A、基体1Aにより前後方向にスライド可能に支持されたスライダー2、スライダー2によりそれぞれ揺動可能に支持された、シーソー状の第1揺動部材3及び鉤状の第2揺動部材4、ソフトクローズ機構を作動させる際に駆動ピンKを引き込む方向へ復元力を作用させる第1弾性部材5,5、第1弾性部材5,5により付勢されたスライダー2の運動エネルギーを散逸させてスライダー2を制動するダンパー6、第2揺動部材4に対し、プッシュオープン機構を作動させる際に駆動ピンKを押し出す方向へ復元力を作用させる第2弾性部材8、第2弾性部材8の弾性変形量が大きい第2揺動部材4の第1揺動位置と第2弾性部材8の弾性変形量が小さい第2揺動部材4の第2揺動位置とを交互に切り替えて保持する切替手段S(掛止具である掛止ピン9及びガイド溝10)、並びに、蓋体1B等により構成される。
図3及び図4に示すように、スライダー2は、その上面2F及び下面2Gが基体1Aの上壁下面1F及び下壁上面1Gによりガイドされるため、上述のとおり基体1Aにより前後方向にスライド可能に支持される。
シーソー状の第1揺動部材3は、図1のように引出しDを開けた状態(図7(a)も参照。)で、スライダー2の前側(駆動ピンKに近い側)に位置する、スライダー2に設けられた、左右方向の(引出しDの移動方向に直交する)第1水平支軸2Aが軸孔3Aに嵌入されるため、第1水平支軸2Aにより長手方向の中間部が支持され、前側(引出しDを開けた状態で駆動ピンKに近い側)の遊端部に第1被駆動面3Dが形成されるとともに後側(引出しDを開けた状態で駆動ピンKから遠い側)の遊端部に第2被駆動面3Eが形成され、第1水平支軸2A(軸孔3A)と第1被駆動面3Dとの間に横設された掛止体3B,3Cが基体1A及び蓋体1Bに形成された前後方向に長いガイド部である摺動溝13A,13Bにガイドされるとともに、掛止体3B,3Cは摺動溝13A,13Bの端部から屈曲する掛止部である掛止溝14A,14Bまで移動することができる。
鉤状の第2揺動部材4は、図1のように引出しDを開けた状態(図7(a)も参照。)で、スライダー2の前側(駆動ピンKに近い側)に位置する、スライダー2に設けられた、第1水平支軸2Aよりも後側の(駆動ピンKから離れた)左右方向の第2水平支軸2Bが軸孔4Aに嵌入されるため、第2水平支軸2Bにより鉤状の中間部が支持され、ソフトクローズ機構を作動させる際及びプッシュオープン機構を作動させる際に駆動ピンKが押圧される被駆動面4F、ソフトクローズ機構が作動した状態で駆動ピンKが係合する鉤状係合部4E、並びに、ソフトクローズ機構を作動させる際に第1揺動部材3の第2被駆動面3Eを押圧する駆動面4Gが形成される。
なお、第2揺動部材4は、スライダー2前面の当止面2Eに当て止めされるまで後方へ第2水平支軸2Bまわりに揺動することができる。
第1弾性部材5,5は、例えば引張コイルばねであり、スライダー2後端部のばね掛け部2C,2C及び基体1A後端部のばね掛け部1C,1Cに両端末5A,5Bが掛止される。
ダンパー6は、例えばオイルダンパーであり、基体1Aのダンパー収容部1Eに収容され、シリンダー6Aから前方へ突出するピストンロッド6Bの前端部の係合溝6Cに係合したEリング7が、スライダー2後端部の係合溝2Dに係合する。
第2弾性部材8は、例えば引張コイルばねであり、第1弾性部材5,5よりも復元力が小さく設定されており、基体1A前端部のばね掛け部1D及び第2揺動部材4の鉤状先端部と異なる端部(左右方向の支軸4Bに係合孔11Aを係合させたばね受け11のばね掛け部11B)に両端末8A,8Bが掛止される。
また、第2揺動部材4の鉤状先端部と異なる端部(ばね受け11の後方)には、左右方向の掛止ピン支持孔4Cに掛止ピン9の基端部9Aが挿入されるため、掛止ピン9は第2揺動部材4に対して上下方向に揺動可能であり、第2揺動部材4の掛止ピン支持孔4Cの上下の係合凹部4D,4Dにピンカバー12の係合凸部12A,12Aが係合するため、ピンカバー12により掛止ピン9の基端部9Aの左右方向の移動が規制される。
ここで、上述の各機構部品を基体1Aに組み付けた後、蓋体1Bの通孔1I,1I,…から基体1Aの螺孔1J,1J,…に取付ねじ15,15,…を螺合することにより、蓋体1Bが基体1Aに取り付けられ、ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット1の組立が完成し、基体1Aに形成した取付孔1K,1K,…を用いて家具の本体C又は引出しDに容易に取り付けることができる。
次に、切替手段Sの詳細について説明する。
図3及び図4のように、掛止具である掛止ピン9は、その基端部9Aが、上述のとおり、第2揺動部材4の鉤状先端部と異なる端部に左右方向軸(引出しDの移動方向に直交する水平軸)まわりに揺動可能に連結されるとともに、第2弾性部材8と反対方向に延びている。
また、図5(a)の要部拡大縦断正面図及び図5(b)の斜視図に示すように、掛止ピン9の遊端部9Bは、その先端がガイド溝10を摺動するように一方向に周回する(図5(a)のM1,M2,M3,M4参照。)。
すなわち、図5(a)及び(b)に示すように、経路M1の途中には、平面a,bの間で段落ちする段部10Bが、経路M2の途中には、平面d,eの間で段落ちする段部10Cが、経路M3の途中には、平面g,hの間で段落ちする段部10Dが、経路M4の途中には、平面h,aの間で段落ちする段部10Aが形成されており、平面b,d間は斜面cにより接続され、平面e,g間は斜面fにより接続される。
よって、段部10A,10B,10C,10Dの段落ち量を小さくして動作の円滑性及び信頼性を確保しながら、掛止ピン9の遊端部9Bは、前記段部を順番に段落ちしながら、逆方向へ戻ることなく、ガイド溝10に沿って経路M1,M2,M3,M4の一方向へ周回する。
また、ガイド溝10の周回経路の途中には、掛止ピン9の遊端部9Bを掛止する、第2弾性部材8の弾性変形量が大きい第2揺動部材4の第1揺動位置に対応する第1掛止部P1と、第2弾性部材8の弾性変形量が小さい第2揺動部材4の第2揺動位置に対応する第2掛止部P2が設けられているため、切替手段S(掛止具である掛止ピン9及びガイド溝10)により、前記第1揺動位置と前記第2揺動位置とを交互に切り替えることができる。
次に、機構ユニット1のソフトクローズ機構A及びプッシュオープン機構Bの動作について説明する。
図4に示すように、スライダー2、第1弾性部材5,5及びダンパー6、第1揺動部材3、ガイド部である摺動溝13A,13B及び掛止部である掛止溝14A,14B並びに第2揺動部材4が、ソフトクローズ機構Aを構成する。
また、スライダー2、第2弾性部材8、切替手段Sである掛止ピン(掛止具)9及びガイド溝10並びに第2揺動部材4が、プッシュオープン機構Bを構成する。
図4に示す引出しDが全閉した状態(図2も参照。)では、切替手段Sにより、掛止ピン9の遊端部9Bがガイド溝10の第1掛止部P1(図5参照。)に掛止した状態が保持される。
この状態からプッシュオープン機構Bを作動させるために引出しDの前面を押した図6(a)の状態では、第2揺動部材4の被駆動面4Fが駆動ピンKにより押されて第2揺動部材4は第2水平支軸2Bまわりに後方へ揺動し、切替手段Sにより掛止ピン9の遊端部9Bがガイド溝10の第2掛止部P2(図5参照。)に掛止した図6(b)の状態に切り替わる際に第2揺動部材4は第2水平支軸2Bまわりに前方へ揺動する。
よって、掛止ピン9の遊端部9Bが第1掛止部P1に位置した第2弾性部材8の弾性変形量が大きい第2揺動部材4の第1揺動位置から、掛止ピン9の遊端部9Bが第2掛止部P2に位置した第2弾性部材8の弾性変形量が小さい第2揺動部材4の第2揺動位置に切り替わる際に、第2弾性部材8の弾性エネルギーが解放され、第2弾性部材8の復元力が第2揺動部材4の被駆動面4Fから駆動ピンKに作用して駆動ピンKが前方(引出しDを開く方向)へ押圧されるとともに、第2揺動部材4が揺動して駆動ピンKが鉤状係合部4Eから外れるため、引出しDが自動的に開いた状態となる。
図6(b)の状態では、駆動ピンKが第1揺動部材3の第1被駆動面3Dに当接する位置までの範囲で引出しDが開いているため、図1のように引出しDの前面に把手や手掛けがなくても、例えば引出しDの前板Fの上端縁を持って引出しDを開くことができる。
引出しDを開ける操作に伴って、図6(c)に示すように、駆動ピンKが第1揺動部材3の第1被駆動面3Dを押圧しながら前方へ移動し、第1弾性部材5,5が弾性変形するとともに、第1揺動部材3の掛止体3B,3Cが基体1A及び蓋体1Bの摺動溝13A,13Bにガイドされながら掛止溝14A,14Bまで移動して、掛止体3B,3Cが掛止溝14A,14Bに掛止した状態となる。
この状態では第1揺動部材3が揺動して掛止されており、駆動ピンKから第1揺動部材3の第1被駆動面3Dが離れているため、引出しDに第1弾性部材5,5の復元力が作用することなく、引出しD(駆動ピンK)を図7(a)に示すように前方へ移動させて全開することができる。
なお、図6(c)及び図7(a)の状態では、第1揺動部材3の掛止体3B,3Cが掛止溝14A,14Bに掛止して、スライダー2の移動が停止した状態が保持されているため、ソフトクローズ機構Aを構成する第1弾性部材5,5に弾性エネルギーが蓄積している。
引出しDを全開した状態から引出しDを閉じると、図7(b)に示すように、駆動ピンKにより第2揺動部材4の被駆動面4Fが押圧されて切替手段Sにより前記第2揺動位置から前記第1揺動位置に切り替わり、駆動ピンKが第2揺動部材4の鉤状係合部4Eに係合し、第2揺動部材4が前記第2揺動位置から前記第1揺動位置へ切り替わる途中で第2揺動部材4の駆動面4Gが第1揺動部材3の第2被駆動面3Eを押圧し、図7(c)に示すように第1揺動部材3が第1水平支軸2Aまわりに揺動して掛止体3B,3Cが掛止溝14A,14Bから外れる。
この状態では、第1弾性部材5,5の復元力及びダンパー6の制動力が、スライダー2、第2揺動部材4を通して、第2揺動部材4の鉤状係合部4Eに係合している駆動ピンKに伝わるため、引出しDがゆっくりと自動的に閉止して図4に示す引出しDが全閉した状態となる。
次に、切替手段Sの変形例について説明する。
図8の要部拡大縦断正面図は、図5のような段部10A,10B,10C,10Dを形成して段落ちさせることなく、掛止ピン9の遊端部9Bの先端をガイド溝10に沿わせて一方向に周回させる構成(図8のM1,M2,M3,M4参照。)を示している。
すなわち、掛止ピン9の遊端部9Bが第1掛止部P1に掛止した状態から、遊端部9Bがガイド溝10に対して相対的に後方へ移動すると、遊端部9Bが傾斜壁部10Eに当接するため、経路M1のように移動し、この状態から遊端部9Bがガイド溝10に対して相対的に前方へ移動すると、遊端部9Bは傾斜壁部10Fに当接した後に第2掛止部P2に掛止した状態となるように経路M2のように移動する。
また、掛止ピン9の遊端部9Bが第2掛止部P2に掛止した状態から、遊端部9Bがガイド溝10に対して相対的に後方へ移動すると、遊端部9Bが傾斜壁部10Gに当接するため、経路M3のように移動し、この状態から遊端部9Bがガイド溝10に対して相対的に前方へ移動すると、遊端部9Bは傾斜壁部10Hに当接した後に第1掛止部P1に掛止した状態となるように経路M4のように移動する。
したがって、図8のようなガイド溝10であっても、このガイド溝10と掛止ピン9からなる切替手段Sにより、第2弾性部材8の弾性変形量が大きい第2揺動部材4の第1揺動位置(掛止ピン9の遊端部9Bが第1掛止部P1に掛止した状態)と第2弾性部材8の弾性変形量が小さい第2揺動部材4の第2揺動位置(掛止ピン9の遊端部9Bが第2掛止部P2に掛止した状態)とを交互に切り替えて保持することができる。
また、このようなガイド溝10によれば、段部や斜面がないため、掛止ピン9の磨耗を抑制することができる。
以上の説明においては、機構ユニット1,1を家具の本体Cに装着して駆動ピンK,Kを家具の引出しDに装着する構成を示したが、図9(a)の平面図及び図9(b)の正面図に示すように、機構ユニット1,1を引出しDに装着して駆動ピンK,Kを本体Cに装着してもよく、機構ユニット1の上下を逆にしてもよい。
あるいは、1個のみの機構ユニット1を引出しDの下面に装着し、本体Cに1個の駆動ピンKを装着するようにしてもよい。
以上のようなソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット1の構成によれば、切替手段Sにより第2弾性部材8の弾性変形量が大きい第2揺動部材4の第1揺動位置と第2弾性部材8の弾性変形量が小さい第2揺動部材4の第2揺動位置とが交互に切り替えられて保持され、プッシュオープン機構Bを作動させる際には、駆動ピンKにより第2揺動部材4が操作されて第2弾性部材8の弾性変形量が大きい第1揺動位置から弾性変形量が小さい第2揺動位置に切り替わる際に解放される第2弾性部材8の弾性エネルギーにより引出しDを自動的に開くことができる。
また、ソフトクローズ機構Aを作動させる際には、駆動ピンKにより第2揺動部材4が操作されて切替手段Sにより鉤状の第2揺動部材4が第2揺動位置から第1揺動位置に切り替わる際に、第2揺動部材4の鉤状係合部4Eに駆動ピンKが係合するとともに、第2揺動部材4の駆動面4Gがシーソー状の第1揺動部材3の第2被駆動面3Eを押圧することから第1揺動部材3を揺動させて掛止体3B,3Cが掛止溝14A,14Bから外れるため、第1弾性部材5,5の復元力及びダンパー6の制動力により引出しDをゆっくりと自動的に閉止することができる。
さらに、鉤状の第2揺動部材4が揺動する二つの位置を切替手段Sにより交互に切り替え、駆動ピンKが第2揺動部材4の被駆動面4Fを押圧することにより、ソフトクローズ機構A又はプッシュオープン機構Bが作動し、ソフトクローズ機構Aを作動させる際には、第2揺動部材4の揺動にシーソー状の第1揺動部材3の揺動を連動させるようにして、シーソー状の第1揺動部材3の掛止体3B,3Cを掛止溝14A,14Bから外すように構成しているため、比較的簡素かつコンパクトな構成によりソフトクローズ機構A及びプッシュオープン機構Bを組み込むことができるので、製造コストを低減することができるとともに、既設家具又は新設家具の本体C又は引出しDに容易に取り付けて使用することができる。
さらにまた、切替手段Sを、第2揺動部材4の鉤状先端部と異なる端部に引出しDの移動方向に直交する水平軸まわりに揺動可能に連結されて第2弾性部材8と反対方向に延びる掛止ピン(掛止具)9と、掛止ピン9の遊端部9Bをガイドして一方向に周回させる、スライダー2に形成されたガイド溝10とからなり、ガイド溝10の周回経路の途中に、掛止ピン9の遊端部9Bを掛止する、第2揺動部材4の前記第1揺動位置に対応する第1掛止部及び第2揺動部材4の前記第2揺動位置に対応する第2掛止部を設けてなるものとすることにより、切替手段Sが簡素な構成により実現されるため、低コスト化及び動作の確実化を図ることができる。
実施の形態2.
図10の斜視図、図11(a)の平面図及び図11(b)の正面図に示す家具の本体C及び引出しDは、図1及び図2の家具の本体C及び引出しDと同様のものである。
本発明の実施の形態2に係るソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット(以下において、単に「機構ユニット」ともいう。)21,21は、本体Cに取り付けられ、機構ユニット21,21の蓋体に形成された駆動ピン挿通孔21H,21Hから引出しDの左右の側板G,Hに取り付けられた駆動ピンK,Kが機構ユニット21,21の内部に入るため、駆動ピンK,Kにより操作されてソフトクローズ機構又はプッシュオープン機構が作動する。
図12の分解斜視図及び図13の要部拡大分解斜視図並びに図14の正面図に示すように、機構ユニット21は、前後方向(引出しDの移動方向)に長い箱状の基体21A、基体21Aにより前後方向にスライド可能に支持された第1スライダー22、第1スライダー22により前後方向にスライド可能に支持された第2スライダー32、第1スライダー22によりそれぞれ揺動可能に支持された、シーソー状の第1揺動部材23及び鉤状の第2揺動部材24並びにシーソー状の連結部材35、ソフトクローズ機構を作動させる際に駆動ピンKを引き込む方向へ復元力を作用させる第1弾性部材25,25、第1弾性部材25,25により付勢された第1スライダー22の運動エネルギーを散逸させて第1スライダー22を制動するダンパー26、第2スライダー32を経由して第2揺動部材24に対し、プッシュオープン機構を作動させる際に駆動ピンKを押し出す方向へ復元力を作用させる第2弾性部材28、第2弾性部材28の弾性変形量が大きい第2スライダー32の第1スライド位置と第2弾性部材28の弾性変形量が小さい第2スライダー32の第2スライド位置とを交互に切り替えて保持する切替手段S(掛止具29及びガイド溝40)、並びに、蓋体21B等により構成される。
図12〜図14に示すように、第1スライダー22は、その上面22F及び下面22Gが基体21Aの上壁下面21F及び下壁上面21Gによりガイドされるため、上述のとおり基体21Aにより前後方向にスライド可能に支持される。
シーソー状の第1揺動部材23は、図10のように引出しDを開けた状態(図17(b)も参照。)で、第1スライダー22の前側(駆動ピンKに近い側)に位置する、第1スライダー22に設けられた、左右方向の(引出しDの移動方向に直交する)第1水平支軸21Aが軸孔23Aに嵌入されるため、第1水平支軸22Aにより長手方向の中間部が支持され、前側(引出しDを開けた状態で駆動ピンKに近い側)の遊端部に被駆動面23Dが形成されるとともに後側(引出しDを開けた状態で駆動ピンKから遠い側)の遊端部に回動連結部である左右方向の連結ピン23Eが形成され、第1水平支軸22A(軸孔23A)と被駆動面23Dとの間に横設された第1掛止体23Bが基体21Aに形成された前後方向に長いガイド部である摺動溝33にガイドされるとともに、第1掛止体23Bは摺動溝33の端部から屈曲する掛止部である掛止溝34まで移動することができる。
鉤状の第2揺動部材24は、図10のように引出しDを開けた状態(図17(b)も参照。)で、第1水平支軸22Aよりも後側に(駆動ピンKから離れて)位置する、第1スライダー22に設けられた、左右方向の第2水平支軸22Bが軸孔24Aに嵌入されるため、第2水平支軸22Bにより鉤状の中間部が支持され、ソフトクローズ機構を作動させる際及びプッシュオープン機構を作動させる際に駆動ピンKが押圧される被駆動面24F、並びに、ソフトクローズ機構が作動した状態で駆動ピンKが係合する鉤状係合部24Eが形成される。
なお、第2揺動部材24は、その後面の当止面24Dが第1スライダー22前面の当止面22Eに当て止めされるまで、後方へ第2水平支軸22Bまわりに揺動することができる。
シーソー状の連結部材35は、第1水平支軸22A及び第2水平支軸22Bの間に位置する、第1スライダー22に設けられた、左右方向の第3水平支軸22Cが軸孔35Aに嵌入されるため、第3水平支軸22Cにより長手方向の中間部が支持され、第1揺動部材23の回動連結部である連結ピン23Eに連結される回動連結部である長孔35Bが一端部に、ソフトクローズ機構を作動させる際に第2揺動部材24の駆動面24Gにより駆動される被駆動面35Cが他端部に形成される。
第2スライダー32は、前後方向に延びる凹条32Aが第1スライダー22の前後方向に延びる突条22Hに係合するため、第1スライダー22により前後方向にスライド可能に支持され、第2揺動部材24の鉤状先端部と異なる端部に横設された第2掛止体24Bをガイドする、前後方向に長いガイド部である摺動溝32Bが形成され、摺動溝32Bの端部から屈曲して第2掛止体24Bを掛止する掛止部である掛止溝32Cが形成されるとともに、プッシュオープン機構が作動した状態で駆動ピンKを押圧する押圧面32Fが形成される。
第1弾性部材25,25は、例えば引張コイルばねであり、第1スライダー22前端部のばね掛けピン22I及び第1揺動部材23中間部下側のばね掛けピンばね掛止ピン23C並びに基体21A後端部のばね掛けピン21C,21Cに両端末25A,25Bが掛止される。
なお、第1弾性部材25,25は、第1スライダー22に対し、ソフトクローズ機構を作動させる際に駆動ピンKを引き込む方向へ復元力を作用させればよいので、端末25Aを第1揺動部材23のばね掛止ピン23Cに掛止する必要はなく、第1弾性部材25,25の一端末25A,25Aの両方を、第1スライダー22に掛止するようにしてもよい。
ダンパー26は、例えばオイルダンパーであり、基体21Aのダンパー収容部21Eに収容され、シリンダー26Aから前方へ突出するピストンロッド26Bの前端部の係合溝26Cに係合したEリング27が、第1スライダー22後端部の係合溝22Dに係合する。
第2弾性部材28は、例えば引張コイルばねであり、第1弾性部材25,25よりも復元力が小さく設定されており、基体21A前端部のばね掛けピン21D及び第2スライダー32のばね掛止ピン32Eに両端末8A,8Bが掛止される。
図13に示すように、第2スライダー32の後側に位置する軸孔32Dに挿入される連結ピン38を連結片30の一端部の通孔30Aに挿通して軸端をかしめることにより、連結片30が第2スライダー32により揺動可能に支持され、掛止ロッド31の軸端を連結片30の他端部の通孔30Bに挿通して軸端をかしめることにより、掛止ロッド31が連結片30の他端部(遊端部)に装着され、連結片30及び掛止ロッド31が掛止具29を構成する。すなわち、掛止具29は、連結ピン38により第2スライダー32に左右方向軸まわりに揺動可能に連結され、第2弾性部材28と反対方向に延びている。
また、上下方向に長いシーソー状のシャッター36の中間部から右方に突設された支軸36Aが第1スライダー22後端部の軸孔22Kに嵌入され、シャッター36の中間部から左方に突設された支軸36Bがカバー39の軸孔39Aに嵌入され、カバー39の右面から突出する係合凸部39B,39B,…が第1スライダー22係合凹部22Lに嵌入される。
さらに、図15(a)の要部拡大縦断正面図に示すように、第1スライダー22後端部のばね収容凹部22Mに圧縮コイルばね37が収容され、シャッター36の一端部(下端部)のばね受け36Dが圧縮コイルばね37により弾性付勢された状態でシャッター36の他端部(上端部)の突出部36Cがガイド溝40内に突出する。
ここで、上述の各機構部品を基体21Aに組み付けた後、蓋体21Bの通孔21I,21I,…から基体21Aの螺孔21J,21J,…に取付ねじ15,15,…を螺合することにより、蓋体21Bが基体21Aに取り付けられ、ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット21の組立が完成し、蓋体21Bに形成した取付孔21K,21K,…及び基体21Aに形成した取付孔21L,21L,…が連通するため、これらの取付孔を用いて家具の本体C又は引出しDに容易に取り付けることができる。
次に、切替手段Sの詳細について説明する。
図15(a)の要部拡大縦断正面図及び図15(b)の正面図に示すガイド溝40は、掛止具29の遊端部である掛止ロッド31をガイドするものであり、図8のガイド溝10と同様の構成である周回溝部(経路M1,M2,M3,M4)と、この周回溝部の前端部に繋がって前後方向に延びる往復溝部(経路N1,N2)とからなる。
そして、このようなガイド溝40及び掛止具29からなる切替手段Sにより、掛止ロッド31の位置が、前記周回溝部の途中である、第2弾性部材28の弾性変形量が大きい第2スライダー32の第1スライド位置に対応する第1掛止部P1、又は、前記往復溝部の前端部である、第2弾性部材28の弾性変形量が小さい第2スライダー32の第2スライド位置に対応する第2掛止部P2に切り替わり、掛止ロッド31は、M1,M2,N1,N2,M3,M4の順にこれらの経路に沿って移動する。
ここで、シャッター36の突出部36Cが経路M2を塞いでいるが、前記周回溝部の経路M2から前記直線溝部の経路N1へ掛止ロッド31が移動する際には、突出部36Cの斜面が掛止ロッド31により押され、圧縮コイルばね37の弾性付勢力に抗して支軸36A,36Bまわりにシャッター36が揺動するため、シャッター36が掛止ロッド31の移動を妨げることがない。
また、前記直線溝部の経路N2から前記周回溝部の経路M3へ掛止ロッド31が移動する際には、シャッター36が経路M2への通路を塞いでいることから、掛止ロッド31が経路N2から経路M2の方へ移動することが阻止されるため、掛止ロッド31は、経路N2から経路M3へ確実に移動する。
次に、機構ユニット1のソフトクローズ機構A及びプッシュオープン機構Bの動作について説明する。
図14に示すように、第1スライダー22、第1弾性部材25,25及びダンパー26、第1揺動部材23、ガイド部である摺動溝33及び掛止部である掛止溝34、連結部材35並びに第2揺動部材24が、ソフトクローズ機構Aを構成する。
また、第1スライダー22、第2弾性部材28、切替手段Sである掛止具29及びガイド溝40、第2揺動部材24並びに第2スライダー32が、プッシュオープン機構Bを構成する。
図14に示す引出しDが全閉した状態(図11も参照。)では、切替手段Sにより、掛止ロッド31ガイド溝40の第1掛止部P1(図15参照。)に掛止した状態が保持される。
この状態からプッシュオープン機構Bを作動させるために引出しDの前面を押した図16(a)の状態では、駆動ピンKにより第2揺動部材24の被駆動面24Fが押圧され、第2揺動部材24の第2掛止体24Bが掛止溝32Cに掛止している第2スライダー32も押されて移動し、切替手段Sにより掛止ロッド31がガイド溝40の第2掛止部P2(図15参照。)に掛止した図16(b)の状態に切り替わる際に第2揺動部材24は第2水平支軸22Bまわりに前方へ揺動する。
よって、掛止ロッド31が第1掛止部P1に位置した第2弾性部材28の弾性変形量が大きい第2スライダー32の第1スライド位置から、掛止ロッド31が第2掛止部P2に位置した第2弾性部材28の弾性変形量が小さい第2スライダー32の第2スライド位置に切り替わる際に、第2弾性部材28の弾性エネルギーが解放され、第2弾性部材28の復元力が第2揺動部材24の被駆動面24F及び第2スライダー32の押圧面32Fから駆動ピンKに作用して駆動ピンKが前方(引出しDを開く方向)へ押圧されるとともに、第2揺動部材24が揺動して駆動ピンKが鉤状係合部24Eから外れるため、引出しDが自動的に開いた状態となる。駆動ピンKは、図16(b)の二点鎖線のように第2スライダー32の押圧面32Fにより押されて付勢され、図16(b)の実線のように第1揺動部材23の被駆動面23Dの後方まで移動する。
図16(b)の状態では、駆動ピンKが第1揺動部材23の被駆動面23Dに当接する位置までの範囲で引出しDが開いているため、図10のように引出しDの前面に把手や手掛けがなくても、例えば引出しDの前板Fの上端縁を持って引出しDを開くことができる。
引出しDを開ける操作に伴って、図17(a)に示すように、駆動ピンKが第1揺動部材23の被駆動面23Dを押圧しながら前方へ移動し、第1弾性部材25,25が弾性変形するとともに、第1揺動部材23の第1掛止体23Bが基体21Aの摺動溝33にガイドされながら掛止溝34まで移動して、第1掛止体23Bが掛止溝34に掛止した状態となる。
この状態では第1揺動部材23が揺動して掛止されており、駆動ピンKから第1揺動部材23の被駆動面23Dが離れているため、引出しDに第1弾性部材25,25の復元力が作用することなく、引出しD(駆動ピンK)を図17(b)に示すように前方へ移動させて全開することができる。
なお、図17(a)及び図17(b)の状態では、第1揺動部材23の第1掛止体23Bが掛止溝34に掛止して、第1スライダー22の移動が停止した状態が保持されているため、ソフトクローズ機構Aを構成する第1弾性部材25,25に弾性エネルギーが蓄積している。
引出しDを全開した状態から引出しDを閉じると、図18(a)に示すように、駆動ピンKにより第2揺動部材24の被駆動面24Fが押圧され、切替手段Sにより第2スライダー32が第2スライド位置から第1スライド位置に切り替わり、駆動ピンKが第2揺動部材24の鉤状係合部24Eに係合し、第2スライダー32が第2スライド位置から第1スライド位置へ切り替わる途中で第2揺動部材24の駆動面24Gが連結部材35の被駆動面35Cを押圧し、図18(b)に示すように連結部材35が揺動し、それに伴って第1揺動部材23が第1水平支軸22Aまわりに揺動して第1掛止体23Bが掛止溝34から外れる。
この状態では、第1弾性部材25,25の復元力及びダンパー26の制動力が、第1スライダー22、第2揺動部材24を通して、第2揺動部材24の鉤状係合部24Eに係合している駆動ピンKに伝わるため、引出しDがゆっくりと自動的に閉止して図14に示す引出しDが全閉した状態となる。
ここで、図13に示す第2揺動部材24の右面に突設された摺動ピン24C(図14も参照。)が第1スライダー22のスリット22Jを通って、図12に示す基体21Aの左面に形成された周回溝41(図14も参照。)に沿って移動するように構成されており、摺動ピン24Cは、引出しDを開ける際には周回溝41の下側を、引出しDを閉じる際には周回溝41の上側を通って移動するため、誤動作を防止することができる。
以上のようなソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット21の構成によれば、切替手段Sにより第2弾性部材28の弾性変形量が大きい第2スライダー32の第1スライド位置と第2弾性部材28の弾性変形量が小さい第2スライダー32の第2スライド位置とが交互に切り替えられて保持され、プッシュオープン機構Bを作動させる際には、駆動ピンKにより第2揺動部材24が操作されて第2弾性部材28の弾性変形量が大きい前記第1スライド位置から弾性変形量が小さい前記第2スライド位置に切り替わる際に解放される第2弾性部材28の弾性エネルギーにより引出しDを自動的に開くことができる。
また、ソフトクローズ機構Aを作動させる際には、駆動ピンKにより第2揺動部材24が操作されて切替手段Sにより第2スライダー32が第2スライド位置から第1スライド位置に切り替わる際に、駆動ピンKが第2揺動部材24の鉤状係合部24Eに係合し、第2揺動部材24の駆動面24Gが連結部材35の被駆動面35Cを押圧し、連結部材35を介して第1揺動部材23を揺動させて第1掛止体23Bが掛止溝34から外れるため、第1弾性部材25,25の復元力及びダンパー26の制動力により引出しDをゆっくりと自動的に閉止することができる。
さらに、第2スライダー32の2つのスライド位置を切替手段Sにより交互に切り替え、第2スライダー32の摺動溝32B及び掛止溝32Cに第2掛止体24Bが係合する第2揺動部材24の被駆動面24Fを駆動ピンKが押圧することにより、ソフトクローズ機構A又はプッシュオープン機構Bが作動し、ソフトクローズ機構Bを作動させる際には、第2揺動部材24の揺動にシーソー状の連結部材35及びシーソー状の第1揺動部材23の揺動を連動させるようにして、シーソー状の第1揺動部材23の第1掛止体23Bを掛止部34から外すように構成しているため、比較的簡素かつコンパクトな構成によりソフトクローズ機構A及びプッシュオープン機構Bを組み込むことができるので、製造コストを低減することができるとともに、既設家具又は新設家具の本体C又は引出しDに容易に取り付けて使用することができる。
さらにまた、実施の形態1と比較して、第1揺動部材23と第2揺動部材24とを連結部材35により繋いでいるとともに、第1スライダー22によりスライド可能に支持された第2スライダー32を設けて第2スライダー32の押圧面32Fにより第2弾性部材28の復元力を駆動ピンKに作用させているので、プッシュオープン機構Bにより自動的に開くストロークを大きくすることができることから、引出しDに手が入りやすいため操作性を向上することができる。
また、切替手段Sを、第2スライダー32に水平軸(連結ピン38)まわりに揺動可能に連結されて第2弾性部材28と反対方向に延びる掛止具29と、掛止具29の遊端部(掛止ロッド31)をガイドするガイド溝40とにより構成し、ガイド溝40は掛止具29の遊端部を一方向に周回させる周回溝部と、前記周回溝部の前端部に繋がって前後方向に延び、前記遊端部を往復させる往復溝部とからなり、前記周回溝部の途中を前記第2スライダー32の第1スライド位置に対応する第1掛止部P1とし、前記往復溝部の前端部を前記第2スライダー32の第2スライド位置に対応する第2掛止部P2としている。
よって、プッシュオープン機構Bのストロークを拡大するように距離が離れた第2スライダー32の2つのスライド位置を交互に切り替える切替手段Sが、第2スライダー32に連結された掛止具29と、掛止具29の遊端部をガイドする、第1掛止部P1が設けられた周回溝部及び第2掛止部P2が設けられた往復溝部からなるガイド溝40とからなる簡素な構成により実現されるため、低コスト化及び動作の確実化を図ることができる。
A ソフトクローズ機構 B プッシュオープン機構
C 家具の本体 D 家具の引出し
E 前方 F 前板
G,H 側板 I 後板
J 底板 K 駆動ピン
L 案内手段 M1,M2,M3,M4 経路
N1,N2 経路 P1 第1掛止部
P2 第2掛止部 S 切替手段
a,b,d,e,g,h 平面 c,f 斜面
1 機構ユニット 1A 基体
1B 蓋体 1C,1D ばね掛け部
1E ダンパー収容部 1F 上壁下面
1G 下壁上面 1H 駆動ピン挿通孔
1I 通孔 1J 螺孔
1K 取付孔 2 スライダー
2A 第1水平支軸 2B 第2水平支軸
2C ばね掛け部 2D 係合溝
2E 当止面 2F 上面
2G 下面 3 第1揺動部材
3A 軸孔 3B,3C 掛止体
3D 第1被駆動面 3E 第2被駆動面
4 第2揺動部材 4A 軸孔
4B 支軸 4C 掛止ピン支持孔
4D 係合凹部 4E 鉤状係合部
4F 被駆動面 4G 駆動面
5 第1弾性部材 5A,5B 端末
6 ダンパー 6A シリンダー
6B ピストンロッド 6C 係合溝
7 Eリング 8 第2弾性部材
8A,8B 端末 9 掛止ピン(掛止具)
9A 基端部 9B 遊端部
10 ガイド溝 10A,10B,10C,10D 段部
10E,10F、10G,10H 傾斜壁部
11 ばね受け 11A 係合孔
11B ばね掛け部 12 ピンカバー
12A 係合凸部 13A,13B 摺動溝(ガイド部)
14A,14B 掛止溝(掛止部) 15 取付ねじ
21 機構ユニット 21A 基体
21B 蓋体 21C,21D ばね掛けピン
21E ダンパー収容部 21F 上壁下面
21G 下壁上面 21H 駆動ピン挿通孔
21I 通孔 21J 螺孔
21K,21L 取付孔 22 第1スライダー
22A 第1水平支軸 22B 第2水平支軸
22C 第3水平支軸 22D 係合溝
22E 当止面 22F 上面
22G 下面 22H 突条
22I ばね掛けピン 22J スリット
22K 軸孔 22L 係合凹部
22M ばね収容凹部 23 第1揺動部材
23A 軸孔 23B 第1掛止体
23C ばね掛止ピン 23D 被駆動面
23E 連結ピン(回動連結部) 24 第2揺動部材
24A 軸孔 24B 第2掛止体
24C 摺動ピン 24D 当止面
24E 鉤状係合部 24F 被駆動面
24G 駆動面 25 第1弾性部材
25A,25B 端末 26 ダンパー
26A シリンダー 26B ピストンロッド
26C 係合溝 27 Eリング
28 第2弾性部材 28A,28B 端末
29 掛止具 30 連結片
30A,30B 通孔 31 掛止ロッド
32 第2スライダー 32A 凹条
32B 摺動溝(ガイド部) 32C 掛止溝(掛止部)
32D 軸孔 32E ばね掛止ピン
32F 押圧面 33 摺動溝(ガイド部)
34 掛止溝(掛止部) 35 連結部材
35A 軸孔 35B 長孔(回動連結部)
35C 被駆動面 36 シャッター
36A,36B 支軸 36C 突出部
36D ばね受け部 37 圧縮コイルばね
38 連結ピン 39 カバー
39A 軸孔 39B 係合凸部
40 ガイド溝 41 周回溝

Claims (4)

  1. 家具の本体及び引出しの一方に取り付けられ、前記本体及び引出しの他方に取り付けられた駆動ピンにより操作されてソフトクローズ機構又はプッシュオープン機構が作動する、ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットであって、
    前記引出しの移動方向に長い基体と、
    前記基体により前記引出しの移動方向にスライド可能に支持されたスライダーと、
    前記引出しを開けた状態で、前記スライダーの前記駆動ピンに近い側に位置する、前記スライダーに設けられた、前記引出しの移動方向に直交する第1水平支軸により長手方向の中間部が支持され、前記駆動ピンに近い側の遊端部に第1被駆動面が形成されるとともに前記駆動ピンから遠い側の遊端部に第2被駆動面が形成され、前記第1水平支軸と前記第1被駆動面との間に横設された掛止体が前記基体に形成された前記引出しの移動方向に長いガイド部にガイドされるとともに、前記掛止体は前記ガイド部の端部から屈曲する掛止部まで移動することができる、前記引出しの移動方向に長いシーソー状の第1揺動部材と、
    前記引出しを開けた状態で、前記第1水平支軸よりも前記駆動ピンから離れて位置する、前記スライダーに設けられた、前記引出しの移動方向に直交する第2水平支軸により鉤状の中間部が支持され、前記ソフトクローズ機構を作動させる際及び前記プッシュオープン機構を作動させる際に前記駆動ピンが押圧される被駆動面、前記ソフトクローズ機構が作動した状態で前記駆動ピンが係合する鉤状係合部、並びに、前記ソフトクローズ機構を作動させる際に前記第1揺動部材の第2被駆動面を押圧する駆動面が形成された、鉤状の第2揺動部材と、
    前記スライダーに対し、前記ソフトクローズ機構を作動させる際に前記駆動ピンを引き込む方向へ復元力を作用させる第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材により付勢された前記スライダーの運動エネルギーを散逸させて前記スライダーを制動するダンパーと、
    前記第2揺動部材に対し、前記プッシュオープン機構を作動させる際に前記駆動ピンを押し出す方向へ復元力を作用させる、前記第1弾性部材よりも復元力が小さい第2弾性部材と、
    前記第2弾性部材の弾性変形量が大きい前記第2揺動部材の第1揺動位置と前記第2弾性部材の弾性変形量が小さい前記第2揺動部材の第2揺動位置とを交互に切り替えて保持する切替手段とを備えたことを特徴とするソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット。
  2. 前記切替手段が、前記第2揺動部材の鉤状先端部と異なる端部に前記引出しの移動方向に直交する水平軸まわりに揺動可能に連結されて前記第2弾性部材と反対方向に延びる掛止具と、前記掛止具の遊端部をガイドして一方向に周回させる、前記スライダーに形成されたガイド溝とからなり、前記ガイド溝の周回経路の途中に、前記掛止具の遊端部を掛止する、前記第1揺動位置に対応する第1掛止部及び前記第2揺動位置に対応する第2掛止部を設けてなる請求項1記載のソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット。
  3. 家具の本体及び引出しの一方に取り付けられ、前記本体及び引出しの他方に取り付けられた駆動ピンにより操作されてソフトクローズ機構又はプッシュオープン機構が作動する、ソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニットであって、
    前記引出しの移動方向に長い基体と、
    前記基体により前記引出しの移動方向にスライド可能に支持された第1スライダーと、
    前記引出しを開けた状態で、前記第1スライダーの前記駆動ピンに近い側に位置する、前記第1スライダーに設けられた、前記引出しの移動方向に直交する第1水平支軸により長手方向の中間部が支持され、前記駆動ピンに近い側の遊端部に被駆動面が形成されるとともに前記駆動ピンから遠い側の遊端部に回動連結部が形成され、前記第1水平支軸と前記被駆動面との間に横設された第1掛止体が前記基体に形成された前記引出しの移動方向に長いガイド部にガイドされるとともに、前記第1掛止体は前記ガイド部の端部から屈曲する掛止部まで移動することができる、前記引出しの移動方向に長いシーソー状の第1揺動部材と、
    前記引出しを開けた状態で、前記第1水平支軸よりも前記駆動ピンから離れて位置する、前記第1スライダーに設けられた、前記引出しの移動方向に直交する第2水平支軸により鉤状の中間部が支持され、前記ソフトクローズ機構を作動させる際及び前記プッシュオープン機構を作動させる際に前記駆動ピンが押圧される被駆動面、並びに、前記ソフトクローズ機構が作動した状態で前記駆動ピンが係合する鉤状係合部が形成された、鉤状の第2揺動部材と、
    前記第1水平支軸及び前記第2水平支軸の間に位置する、前記第1スライダーに設けられた、前記引出しの移動方向に直交する第3水平支軸により長手方向の中間部が支持され、前記第1揺動部材の回動連結部に連結される回動連結部が一端部に、前記ソフトクローズ機構を作動させる際に前記第2揺動部材の駆動面により駆動される被駆動面が他端部に形成された、前記引出しの移動方向に長いシーソー状の連結部材と、
    前記第1スライダーにより前記引出しの移動方向にスライド可能に支持され、前記第2揺動部材の鉤状先端部と異なる端部に横設された第2掛止体をガイドする、前記引出しの移動方向に長いガイド部が形成され、前記ガイド部の端部から屈曲して前記第2掛止体を掛止する掛止部が形成されるとともに、前記プッシュオープン機構が作動した状態で前記駆動ピンを押圧する押圧面が形成された第2スライダーと、
    前記第1スライダーに対し、前記ソフトクローズ機構を作動させる際に前記駆動ピンを引き込む方向へ復元力を作用させる第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材により付勢された前記第1スライダーの運動エネルギーを散逸させて前記第1スライダーを制動するダンパーと、
    前記第2スライダーを経由して前記第2揺動部材に対し、前記プッシュオープン機構を作動させる際に前記駆動ピンを押し出す方向へ復元力を作用させる、前記第1弾性部材よりも復元力が小さい第2弾性部材と、
    前記第2弾性部材の弾性変形量が大きい、前記第2揺動部材の第2掛止体が前記第2スライダーの掛止部に掛止された前記第2スライダーの第1スライド位置と、前記第2弾性部材の弾性変形量が小さい、前記第2揺動部材の第2掛止体が前記第2スライダーのガイド部にガイドされた前記第2スライダーの第2スライド位置とを交互に切り替えて保持する切替手段とを備えたことを特徴とするソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット。
  4. 前記切替手段が、前記第2スライダーに前記引出しの移動方向に直交する水平軸まわりに揺動可能に連結されて前記第2弾性部材と反対方向に延びる掛止具と、前記掛止具の遊端部をガイドするガイド溝とからなり、前記ガイド溝は前記掛止具の遊端部を一方向に周回させる周回溝部と、前記周回溝部の前記引出しの移動方向端部に繋がって前記引出しの移動方向に延び、前記遊端部を往復させる往復溝部とからなり、前記周回溝部の途中を前記第1スライド位置に対応する第1掛止部とし、前記往復溝部の端部を前記第2スライド位置に対応する第2掛止部としてなる請求項3記載のソフトクローズ機構及びプッシュオープン機構を組み込んだ機構ユニット。
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