JPWO2013065200A1 - 等化処理装置、無線通信端末及び等化処理方法 - Google Patents

等化処理装置、無線通信端末及び等化処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013065200A1
JPWO2013065200A1 JP2013541582A JP2013541582A JPWO2013065200A1 JP WO2013065200 A1 JPWO2013065200 A1 JP WO2013065200A1 JP 2013541582 A JP2013541582 A JP 2013541582A JP 2013541582 A JP2013541582 A JP 2013541582A JP WO2013065200 A1 JPWO2013065200 A1 JP WO2013065200A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correlation
unit
equalization processing
correlation pattern
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013541582A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5686202B2 (ja
Inventor
政世 清水
政世 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP5686202B2 publication Critical patent/JP5686202B2/ja
Publication of JPWO2013065200A1 publication Critical patent/JPWO2013065200A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/01Equalisers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • H04L25/0228Channel estimation using sounding signals with direct estimation from sounding signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L25/03012Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/004Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using forward error control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

等化処理装置は、相関行列生成部を備える。相関行列生成部は、複数の経路から到来する受信信号の全チップのうち該受信信号の各経路間の相関値の算出に用いられる任意のチップである相関チップの数と該相関チップの識別番号との組合せを示す任意の数の相関パターンから選択された相関パターンに基づいて相関値を算出することにより、受信信号の等化処理に適用される相関行列を生成する。

Description

本発明は、等化処理装置、無線通信端末及び等化処理方法に関する。
従来、CDMA(Code Division Multiple Access)を採用した無線通信システムでは、等化処理と呼ばれる信号処理が行われる。等化処理は、伝送路で生じた歪みを低減する処理である。この等化処理は、一般に、受信側の無線通信端末に設けた等化処理装置によって実行される。
具体的には、等化処理装置は、複数の経路から到来する受信信号の各経路間の相関値 を算出することにより、等化処理に適用される相関行列を生成する。この相関行列に含まれる各相関値は、受信信号のチップどうしを複素乗算して、その乗算結果を積算することにより求められる。
国際公開第2008/136079号 特開2009−206809号公報
しかしながら、上述した従来の等化処理装置では、相関値を算出する際に、演算量が膨大なものとなるという問題がある。例えば、受信信号に含まれるチャネルの最大拡散率が256である場合を想定する。この場合、受信信号の全256個のチップどうしを複素乗算して、その乗算結果を積算するため、相関値の算出に伴う演算量が膨大なものとなる。
一方で、相関値の算出に伴う演算量を低減するために、相関値の算出に用いられるチップの数を減らす手法が考えられる。例えば、各相関値を算出する際に、等化処理装置は、受信信号の全256個のチップのうち先頭から64個のチップどうしを複素乗算して、その乗算結果を積算することにより、演算量を従来の1/4まで低減することができる。ただし、相関値の算出に用いられるチップの数を単純に減らす手法では、受信信号に含まれるチャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の直交性が崩れる場合がある。この場合、相関値が本来の値とは異なる値となり、結果として、等化特性が劣化してしまう。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、演算量を低減させつつ、等化特性の劣化を抑制することができる等化処理装置、無線通信端末および等化処理方法を提供することを目的とする。
本願の開示する等化処理装置は、一つの態様において、相関行列生成部を備える。相関行列生成部は、複数の経路から到来する受信信号の全チップのうち該受信信号の各経路間の相関値の算出に用いられる任意のチップである相関チップの数と該相関チップの識別番号との組合せを示す任意の数の相関パターンから選択された相関パターンに基づいて前記相関値を算出することにより、前記受信信号の等化処理に適用される相関行列を生成する。
本願の開示する等化処理装置の一つの態様によれば、演算量を低減させつつ、等化特性の劣化を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る等化処理装置を備えた無線通信端末の構成を示す図である。 図2は、実施例1に係る等化処理装置の構成を示す図である。 図3は、等化処理部の構成例を示す図である。 図4は、チャネル情報記憶部の一例を示す図である。 図5は、相関パターン記憶部の一例を示す図である。 図6は、実施例1に係る等化処理装置による相関パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、実施例2に係る等化処理装置の構成を示す図である。 図8は、実施例2に係る等化処理装置による相関パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、実施例3に係る等化処理装置の構成を示す図である。 図10は、特定物理チャネル情報記憶部の一例を示す図である。 図11は、実施例3に係る等化処理装置による相関パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、本願の開示する等化処理装置、無線通信端末及び等化処理方法の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、本願の開示する無線通信端末の前提となる技術について説明する。CDMAを採用した無線通信システムでは、伝送路で生じた歪みを低減する等化処理と呼ばれる信号処理が行われる。この等化処理は、受信側の無線通信端末に設けた等化処理装置によって実行される。
具体的には、等化処理装置は、複数の経路から到来する受信信号の各経路間の相関値を算出することにより、等化処理に適用される相関行列を生成する。相関行列に含まれるi行j列の要素である相関値Rijは、以下の式(1)により求められる。
Figure 2013065200
次に、相関値の算出に関する問題点を説明する。式(1)に示すように、相関行列に含まれる各相関値は、受信信号の全256個のチップどうしを複素乗算して、その乗算結果を積算することにより求められる。このため、相関値の算出に伴う演算量が膨大なものとなる。
ここで、相関値の算出に伴う演算量を低減するための手法としては、相関値の算出に用いられるチップ(以下「相関チップ」という)の数を減らす手法が考えられる。例えば、各相関値を算出する際に、等化処理装置は、受信信号の全256個のチップのうち先頭から64個のチップどうしを複素乗算することにより、演算量を従来の1/4まで低減することができる。
しかしながら、相関チップの数を単純に減らす手法では、受信信号に含まれるチャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の直交性が崩れる場合がある。この場合、相関値が本来の値とは異なる値となり、結果として、等化特性が劣化してしまうという問題がある。かかる問題について、以下、具体例を説明する。
以下では、一例として、受信信号に含まれる制御チャネルであるCPICH(Common Pilot Channel)とPCCPCH(Primary Common Control Physical Channel)とにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の直交性が崩れる例を説明する。W−CDMAで採用される拡散符号においては、OVSF(Orthogonal Variable Spreading Factor)コードが採用される。CPICHおよびPCCPCHには、拡散率256の拡散符号がそれぞれ割り当てられている。CPICHに割り当てられた拡散符号CCCPICH(k)(ただし、k=0〜255)は、全256個のチップにおいて、「1」である。PCCPCHに割り当てられた拡散符号CCPCCPCH(k)は、前半128個のチップにおいて、「1」であり、後半128個のチップにおいて、「−1」である。CPICHおよびPCCPCHの拡散データを、それぞれαおよびβ(α、β=1 or −1)とすると、CPICHとPCCPCHとの相関値は、以下の式(2)及び(3)により求められる。なお、式(2)は、受信信号の全256個のチップが用いられた場合の相関値であり、式(3)は、受信信号の全256個のチップのうち先頭から64個のチップが用いられた場合の相関値である。
Figure 2013065200
Figure 2013065200
式(2)に示すように、受信信号の全256のチップが用いられた場合には、拡散符号間の直交性が維持されるため、相関値は「0」となる。
一方、式(3)に示すように、受信信号の全256個のチップのうち先頭から64個のチップが用いられた場合には、拡散符号のうち前半64個のチップのみが用いられるため、拡散符号間の直交性が崩れる。このため、相関値は本来の値「0」と異なる値「±64」となり、符号間干渉が発生する。結果として、等化特性が劣化してしまう。
このように、相関チップの数を単純に減らす手法では、受信信号に含まれるチャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の直交性が崩れ、等化特性が劣化してしまう。
そこで、本実施例の無線通信端末では、相関チップの数が減少した場合でも、拡散符号間の直交性を維持できるように、相関チップの数と相関チップの識別番号との組合せを示す最適な相関パターンを選択し、選択した相関パターンを基に相関値を算出する。これにより、演算量を低減させつつ、等化特性の劣化を抑制することができる。
まず、実施例1に係る等化処理装置を備えた無線通信端末の構成を説明する。図1は、実施例1に係る等化処理装置を備えた無線通信端末の構成を示す図である。図1に示す無線通信端末は、RF(Radio Frequency)部10、Layer1処理部20、Layer2処理部30、Layer3処理部40及びアプリケーションデータ処理部50を有する。
RF部10は、アンテナ10aを有し、基地局から送信される下りリンクの信号をアンテナ10aにより受信する。RF部10は、下りリンクの受信信号に対して、無線周波数からベースバンドへの変換を行う。RF部10は、受信部の一例である。
また、RF部10は、アンテナ10bを有し、基地局に対する上りリンクの信号をアンテナ10bにより送信する。RF部10は、上りリンクの送信信号に対して、ベースバンドから無線周波数への変換を行う。
Layer1処理部20は、復調処理、復号処理、符号化処理及び変調処理などのLayer1処理を行う。具体的には、Layer1処理部20は、COD(Coder)部21、MOD(Modulator)部22、DEM(Demodulator)部23及びDEC(Decoder)部24を有する。
COD部21は、送信信号の符号化処理を行う。具体的には、COD部21は、CRC(Cyclic Redundancy Check)付与部21a、ターボ符号化部21b、レートマッチング部21c及びインタリーブ部21dを有する。CRC付与部21aは、誤り訂正符号であるCRC符号を送信信号に付与する。ターボ符号化部21bは、送信信号のデータの符号化を行う。レートマッチング部21cは、各物理チャネルに割り当てられたリソースに応じてデータの伸長及び収縮を行う。インタリーブ部21dは、データに対するインタリーブを行う。
MOD部22は、送信信号の変調処理を行う。具体的には、MOD部22は、拡散部22a及び変調部22bを有する。拡散部22aは、送信信号のデータを拡散する。変調部22bは、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMなどの多値変調を行う。
DEM部23は、CDMA方式による復調処理を行う。DEM部23は、等化処理装置100、復調部23a及び逆拡散部23bを有する。等化処理装置100は、受信信号の等化処理を行う。なお、等化処理装置100の構成は、後述で説明する。復調部23aは、多値変調されたデータを復調する。逆拡散部23bは、逆拡散処理を行うことにより、拡散されたデータを元のデータに復元する。
DEC部24は、受信信号の復号処理を行う。具体的には、DEC部24は、デインタリーブ部24a、レートデマッチング部24b、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)部24c、ターボ復号部24d及びCRCチェック部24eを有する。デインタリーブ部24aは、インタリーブされたデータを元に戻す。レートデマッチング部24bは、伸縮及び収縮されたデータを元のデータに戻す。HARQ部24cは、再送データの合成を行う。ターボ復号部24dは、ターボ符号化されたデータを復号する。CRCチェック部24eは、復号されたデータの成否をチェックする。
Layer2処理部30は、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)などのサブレイヤ(sub-layer)を含む。Layer2処理部30は、各サブレイヤのフォーマットに応じてデータの分離及び結合を行う。Layer3処理部40は、呼接続やハンドオーバ処理などの端末の動作を制御する。アプリケーションデータ処理部50は、ユーザデータを処理する上位レイヤである。
次に、図1に示した等化処理装置100の構成の詳細を説明する。図2は、実施例1に係る等化処理装置100の構成を示す図である。図2に示すように、等化処理装置100は、CPICH(Common PIlot CHannel)逆拡散部101、チャネル推定値算出部102、タップ係数算出部103及び等化処理部104を有する。また、等化処理装置100は、チャネル情報記憶部105、相関パターン記憶部106、相関パターン選択部107及び相関行列生成部108を有する。
CPICH逆拡散部101は、受信信号に含まれる共通パイロットチャネル(CPICH)を逆拡散し、逆拡散後のデータをチャネル推定値算出部102に出力する。チャネル推定値算出部102は、逆拡散後のデータと既知の信号のデータとの相関をとることにより、チャネル推定値hを算出し、タップ係数算出部103に出力する。
タップ係数算出部103は、チャネル推定値hをチャネル推定値算出部102から受け付ける。タップ係数算出部103は、相関行列Rを後述する相関行列生成部108から受け付ける。タップ係数算出部103は、チャネル推定値h及び相関行列Rを用いて、以下の式(4)で示す連立方程式を解くことにより、タップ係数wを算出する。
Figure 2013065200
また、タップ係数算出部103は、算出したタップ係数wを重み付け係数として等化処理部104に設定する。
等化処理部104は、FIR(Finite Impulse Response Filter)フィルタを構成しており、受信信号に対する等化処理を行う。ここで、図3を用いて等化処理部104の構成例を説明する。図3は、等化処理部104の構成例を示す図である。
図3に示した等化処理部104は、遅延回路104a1〜104an、乗算器104b1〜104bn及び加算器104cを有する。遅延回路104a1〜104anは、受信信号を単位時間ずつ遅延させる。乗算器104b1〜104bnは、タップ係数算出部103により重み付け係数として設定されたタップ係数wを遅延回路104a1〜104anの出力にそれぞれ乗算する。加算器104cは、乗算器104b1〜104bnの出力を加算し、その加算結果を等化後のデータとして逆拡散部23bに出力する。
図2に戻り、チャネル情報記憶部105は、受信信号に含まれる物理チャネルそれぞれに割り当てられた情報をチャネル情報として記憶する。チャネル情報記憶部105に記憶されるチャネル情報は、無線通信端末が外部ネットワークに接続した場合や基地局との通信を開始した場合に、ネットワークや基地局から無線通信端末に対して提供される情報である。チャネル情報記憶部105の一例を図4に示す。図4は、チャネル情報記憶部105の一例を示す図である。
チャネル情報記憶部105は、図4に示すように、チャネル種別、拡散率、拡散符号番号及び送信電力といった項目を対応付けてチャネル情報として記憶する。これら項目のうち、チャネル種別は、受信信号に含まれる物理チャネルの種別を表す。拡散率は、各物理チャネルに割り当てられた拡散符号の符号長に相当し、送信データ速度(ビットレート:bit rate)に対する拡散符号速度(チップレート:chip rate)の比である。拡散符号番号は、各物理チャネルに割り当てられた拡散符号の識別番号を表す。送信電力は、各物理チャネルに割り当てられた送信電力である。本実施例の送信電力は、基地局の全送信電力に対する、各物理チャネルに割り当てられた送信電力の比で表される。なお、送信電力は、例えばCPICHなど、ある物理チャネルを基準とした相対値であってもよい。
相関パターン記憶部106は、受信信号の全チップのうち物理チャネル間の相関値の算出に実際に用いられる任意のチップである相関チップの数と該相関チップの識別番号との組合せを示す任意の数の相関パターンを記憶する。相関パターン記憶部106の一例を図5に示す。図5は、相関パターン記憶部106の一例を示す図である。
相関パターン記憶部106は、図5に示すように、相関パターンP#1、P#2、P#3、P#4、…を記憶する。相関パターンP#1、P#2、P#3、P#4、…では、受信信号の全256個のチップのうち任意のチップが相関チップとして設定され、相関チップの数と相関チップの識別番号との組合せが示される。例えば、相関パターンP#1では全256個のチップのうち先頭の64個のチップが相関チップとして設定され、相関チップの数64個と相関チップの識別番号k=0〜63との組合せが示される。また、相関パターンP#2では、全256個のチップを2等分した2つのブロックそれぞれの先頭の32個のチップが相関チップとして設定され、相関チップの数64個と相関チップの識別番号k=0〜31、128〜159との組合せが示される。また、相関パターンP#3では、全256個のチップを4等分した4つのブロックそれぞれの先頭の16個のチップが相関チップとして設定され、相関チップの数64個と相関チップの識別番号k=0〜15、32〜47、…、192〜207との組合せが示される。また、相関パターンP#4では、全256個のチップを64等分した64のブロックそれぞれの先頭の1個のチップが相関チップとして設定され、相関チップの数64個と相関チップの識別番号k=0、4、…、252との組合せが示される。
なお、上記の相関パターンP#2、P#3、P#4、…では、受信信号の全256個のチップを等分した複数のブロックそれぞれに含まれるチップが相関チップとして設定されるものとした。しかし、相関パターンでは、受信信号の全256個のチップのうち任意の識別番号のチップが相関チップとして設定されてもよい。
図2に戻り、相関パターン選択部107は、物理チャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の直交性の度合いを示す指標値Cを相関パターンごとに算出する。相関パターン選択部107は、相関パターン記憶部106に記憶された任意の数の相関パターンのうち指標値Cが最小となる相関パターンを選択して相関行列生成部108に設定する。
ここで、相関パターン選択部107が指標値Cの算出する処理を詳細に説明する。相関パターン選択部107は、チャネル情報記憶部105を参照して、拡散率及び拡散符号番号を取得し、取得した拡散率及び拡散符号番号から、各物理チャネルに割り当てられた拡散符号を特定する。そして、相関パターン選択部107は、チャネル情報記憶部105を参照して、物理チャネルごとの送信電力を取得する。
そして、相関パターン選択部107は、物理チャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号どうしの相関値に対して物理チャネルごとの送信電力を乗算することにより得られる乗算結果の総和を指標値Cとして相関パターンごとに算出する。すなわち、相関パターン選択部107は、下記の式(5)により指標値Cを相関パターンごとに算出する。
Figure 2013065200
式(5)を参照すると、指標値Cが小さい相関パターンほど、拡散符号間の直交性が崩れる度合いの少ない相関パターンであることが分かる。
なお、相関パターン選択部107は、拡散率(拡散符号長)が256未満となる物理チャネルが存在する場合には、拡散符号長が256となるように拡散符号を複写し、複写後の拡散符号を用いて式(5)により指標値Cを算出する。
また、相関パターン選択部107は、チャネル情報記憶部105を監視して、物理チャネルに割り当てられた拡散符号の変化を検出する。物理チャネルに割り当てられた拡散符号は、ハンドオーバ時や、呼の追加または削除により物理チャネルが増減する時に、変化する。そして、相関パターン選択部107は、拡散符号の変化を検出した場合に、指標値Cを相関パターンごとに算出し、指標値Cが最小となる相関パターンを選択する。
相関行列生成部108は、指標値Cが最小となる相関パターンを相関パターン選択部107から受け付ける。相関行列生成部108は、指標値Cが最小となる相関パターンに基づいて相関値Rijを算出することにより、受信信号の等化処理に適用される相関行列Rを生成する。具体的には、相関行列生成部108は、指標値Cが最小となる相関パターンによって示される、相関チップの数と相関チップの識別番号との組合せを上記の式(1)に適用して相関値Rijを算出することにより、相関行列Rを生成する。
例えば、図5に示した相関パターン記憶部106における相関パターンP#1〜P#4のうち相関パターンP#4に対応する指標値Cが最小である場合を想定する。この場合には、相関行列生成部108は、相関パターンP#4によって示される相関チップの数64個と相関チップの識別番号k=0、4、…、252との組合せを上記の式(1)に適用して相関値Rijを算出することにより、相関行列Rを生成する。
次に、実施例1に係る等化処理装置100による相関パターン選択処理の処理手順を説明する。図6は、実施例1に係る等化処理装置100による相関パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、等化処理装置100の相関パターン選択部107は、相関行列生成部108に対して相関パターンを既に設定したか否かを判定する(S11)。相関パターン選択部107は、相関行列生成部108に対して相関パターンを既に設定していた場合には(S11;No)、チャネル情報記憶部105を監視して、物理チャネルに割り当てられた拡散符号の変化があったか否かを検出する(S12)。相関パターン選択部107は、拡散符号の変化がないことを検出した場合には(S12;No)、チャネル情報記憶部105の監視を継続して、拡散符号の変化が検出されるまで待機する。
一方、相関行列生成部108に対して相関パターンを未だ設定していない場合(S11;Yes)、又は、拡散符号の変化を検出した場合には(S12;Yes)、相関パターン選択部107は、チャネル情報記憶部105からチャネル情報を取得する(S13)。すなわち、相関パターン選択部107は、チャネル情報記憶部105を参照して、拡散率及び拡散符号を取得し、取得した拡散率及び拡散符号番号から、各物理チャネルに割り当てられた拡散符号を特定する。相関パターン選択部107は、チャネル情報記憶部105を参照して、物理チャネルごとの送信電力を取得する。
そして、相関パターン選択部107は、相関パターン記憶部106に記憶された相関パターンのうち任意の一つの相関パターンを読み込み(S14)、読み込んだ相関パターンに対応する指標値Cを算出する(S15)。すなわち、相関パターン選択部107は、物理チャネルに割り当てられた拡散符号どうしの相関値に対して物理チャネルごとの送信電力を算出することにより得られる乗算結果の総和を指標値Cとして算出する。
そして、相関パターン選択部107は、相関パターン記憶部106に記憶された全ての相関パターンに対応する指標値Cを算出していない場合には(S16;No)、処理をS14に戻す。一方、相関パターン選択部107は、全ての相関パターンに対応する指標値Cを算出した場合には(S16;Yes)、相関パターン記憶部106に記憶された相関パターンのうち指標値Cが最小となる相関パターンを選択する(S17)。そして、相関パターン選択部107は、指標値Cが最小となる相関パターンを相関行列生成部108に設定する(S18)。そして、相関行列生成部108は、指標値Cが最小となる相関パターンによって示される、相関チップの数と相関チップの識別番号との組合せを基にして相関値Rijを算出することにより、相関行列Rを生成する。これにより、相関チップの数が減少した場合でも、拡散符号の直交性が維持される。
上述してきたように、実施例1に係る等化処理装置100は、相関チップの数と相関チップの識別番号との組合せを示す相関パターンのうち、拡散符号間の直交性の度合いを示す指標値Cが最小となる相関パターンを選択する。そして、等化処理装置100は、選択した相関パターンに基づいて相関値Rijを算出することにより、相関行列Rを生成する。このため、等化処理装置100は、相関チップの数が減少した場合でも、拡散符号間の直交性を維持することができる。結果として、演算量を低減させつつ、等化特性の劣化を抑制することができる。
また、本実施例に係る等化処理装置100は、物理チャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の相関値に対して物理チャネルごとの送信電力を乗算することにより得られる乗算結果の総和を指標値Cとして算出する。このため、等化処理装置100は、信頼度の高い指標値Cを算出することができるため、拡散符号間の直交性を維持可能な相関パターンを適切に選択することができ、等化特性の劣化を効果的に抑制することができる。
また、本実施例に係る等化処理装置100は、物理チャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号の変化を検出した場合に、指標値Cを相関パターンごとに算出し、指標値Cが最小となる相関パターンを選択する。このため、等化処理装置100は、拡散符号の変化がない場合には、指標値Cの算出及び相関パターンの選択を実行しないので、演算量をさらに低減することができる。
上記実施例1では、相関パターン選択部107は、物理チャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号どうしの相関値に対して物理チャネルごとの送信電力を乗算することにより得られる乗算結果の総和を指標値Cとして相関パターンごとに算出するものとした。しかしながら、物理チャネルのうちユーザデータチャネルは基本的にランダムなデータで構成され、拡散率が低くなるほど相関演算に含まれるデータが多くなり、拡散符号間の直交性が崩れた場合であっても、ユーザデータチャネルと他の物理チャネルとの相関値は平均すると「0」になると考えられる。そこで、本実施例では、相関パターン選択部によって指標値Cが算出される対象となる物理チャネルからユーザデータチャネルを除外する。
まず、実施例2に係る等化処理装置200の構成を説明する。図7は、実施例2に係る等化処理装置200の構成を示す図である。なお、以下では、図2に示した構成部位と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明は省略する。また、実施例2に係る等化処理装置200を備えた無線通信端末の構成は、図1に示した構成と同様であるので、その説明は省略する。
図7に示すように、等化処理装置200は、図2に示した等化処理装置100が有する相関パターン選択部107の代わりに、相関パターン選択部207と、チャネル制限部209とを新たに有する。
チャネル制限部209は、相関パターン選択部207によって指標値Cが算出される対象となる物理チャネル(以下「対象物理チャネル」という)を制限する。具体的には、チャネル制限部209は、相関パターン選択部207がチャネル情報記憶部105からチャネル情報を取得する場合に、チャネル情報記憶部105を参照して、チャネル種別からユーザデータチャネルを特定する。そして、チャネル制限部209は、特定したユーザデータチャネルを対象物理チャネルから除外することにより、対象物理チャネルを制限する。なお、以下では、チャネル制限部209によって制限された対象物理チャネルを制限物理チャネルと呼ぶ。そして、チャネル制限部209は、制限物理チャネルを相関パターン選択部207に通知する。
なお、本実施例における相関パターン選択部207は、チャネル情報記憶部105を参照して、チャネル種別からユーザデータチャネルを特定するものとした。しかし、相関パターン選択部207は、チャネル情報記憶部105を参照して、拡散率が所定値以下である物理チャネルをユーザデータチャネルとして特定するものとしてもよい。この場合、相関パターン選択部207は、図4に示したチャネル情報記憶部105を参照して、拡散率が所定値(例えば、128)以下である物理チャネルHS−DPDCH(High Speed-Dedicated Physical Data CHannel)をユーザデータチャネルとして特定する。そして、相関パターン選択部207は、特定したユーザデータチャネルを対象物理チャネルから除外することにより、対象物理チャネルを制限する。
相関パターン選択部207は、制限物理チャネルをチャネル制限部209から受け付ける。相関パターン選択部207は、制限物理チャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の直交性の度合いを示す指標値Cを相関パターンごとに算出する。具体的には、相関パターン選択部207は、制限物理チャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の相関値に対して制限物理チャネルごとの送信電力を乗算することにより得られる乗算結果の総和を指標値Cとして相関パターンごとに算出する。すなわち、相関パターン選択部207は、制限物理チャネルの拡散符号及び送信電力のみを用いて上記の式(5)を解くことにより、指標値Cを相関パターンごとに算出する。
次に、実施例2に係る等化処理装置200による相関パターン選択処理の処理手順を説明する。図8は、実施例2に係る等化処理装置200による相関パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、図6に示した処理手順と同様の処理手順については、その詳細な説明を省略する。すなわち、図6に示したS11〜S13は、図8に示したS21〜S23にそれぞれ対応する。S14〜S18は、S25〜S29にそれぞれ対応する。
以下、実施例2と実施例1との処理手順の差異について説明する。図8に示すように、相関パターン選択部207が、チャネル情報記憶部105からチャネル情報を取得する場合に(S23)、チャネル制限部209は、対象物理チャネルを制限する(S24)。すなわち、チャネル制限部209は、チャネル情報記憶部105を参照して、チャネル種別からユーザデータチャネルを特定する。そして、チャネル制限部209は、特定したユーザデータチャネルを対象物理チャネルから除外することにより、対象物理チャネルを制限する。そして、チャネル制限部209は、制限物理チャネルを相関パターン選択部207に通知する。
そして、相関パターン選択部207は、相関パターン記憶部106に記憶された相関パターンのうち任意の一つの相関パターンを読み込み(S25)、読み込んだ相関パターンに対応する指標値Cを算出する(S26)。すなわち、相関パターン選択部207は、制限物理チャネルに割り当てられた拡散符号どうしの相関値に対して制限物理チャネルごとの送信電力を算出することにより得られる乗算結果の総和を指標値Cとして算出する。
上述してきたように、実施例2に係る等化処理装置200は、相関パターン選択部207によって指標値Cが算出される対象となる物理チャネルからユーザデータチャネルを除外することにより、該物理チャネルを制限する。このため、等化処理装置200は、指標値Cの算出に伴う演算量を低減させることができる。
実施例1では、相関パターン選択部107は、物理チャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の直交性の度合いを示す指標値Cが最小となる相関パターンを選択するものとした。これにより、物理チャネルに割り当てられた全ての拡散符号間の直交性を一括で維持することが可能となる。しかしながら、一方で、物理チャネルに含まれる所望の物理チャネルと他の物理チャネルとの間の直交性が崩れ、所望の物理チャネルが他の物理チャネルに与える符号間干渉を抑えることができない場合がある。そこで、本実施例では、所望の物理チャネルと他の物理チャネルとの直交性の度合いを示す所定値を相関パターンごとに算出し、指標値Cが最小となる相関パターンよりも所定値が零である相関パターンを優先して選択する。
まず、実施例3に係る等化処理装置の構成を説明する。図9は、実施例3に係る等化処理装置300の構成を示す図である。なお、以下では、図2に示した構成部位と同様の機能を有する部位には同一符号を付すこととして、その詳細な説明は省略する。また、実施例3に係る等化処理装置300を備えた無線通信端末の構成は、図1に示した構成と同様であるので、その説明は省略する。
図9に示すように、等化処理装置300は、図2に示した等化処理装置100が有する相関パターン選択部107の代わりに、相関パターン選択部307と、特定物理チャネル情報記憶部309とを新たに有する。
相関パターン選択部307は、物理チャネルに含まれる特定の物理チャネル(以下「特定物理チャネル」という)と特定物理チャネル以外の他の物理チャネルとの直交性の度合いを示す所定値を相関パターンごとに算出する。そして、相関パターン選択部307は、指標値Cが最小となる相関パターンよりも所定値が「0」である相関パターンを優先して選択する。
ここで、相関パターン選択部307による処理の具体例を説明する。例えば、図4に示したチャネル情報記憶部105に記憶された物理チャネルのうちPICHが特定物理チャネルとして設定された場合を想定する。この場合、相関パターン選択部307は、PICHとPICH以外の他の物理チャネルとの直交性の度合いを示す所定値として、PICHと他の物理チャネルとの相関値の総和を、相関パターン記憶部106に記憶された相関パターンごとに算出する。そして、相関パターン選択部307は、算出した相関値の総和を、対応する相関パターンごとに特定物理チャネル情報記憶部309に格納する。そして、相関パターン選択部307は、相関パターン記憶部106に記憶された相関パターンのうち指標値Cが最小となる相関パターンを選択した場合に、特定物理チャネル情報記憶部309を参照する。そして、相関パターン選択部307は、指標値Cが最小となる相関パターンに対応する相関値の総和が「0」であるか否かを判定する。言い換えると、相関パターン選択部307は、指標値Cが最小となる相関パターンを相関行列生成部108に設定した場合に、PICHとPICH以外の他の物理チャネルとの直交性が維持されるか否かを判定する。
そして、相関パターン選択部307は、PICHとPICH以外の他の物理チャネルとの直交性が維持される場合、すなわち、指標値Cが最小となる相関パターンに対応する相関値の総和が「0」である場合には、該相関パターンを相関行列生成部108に設定する。一方、相関パターン選択部307は、PICHとPICH以外の他の物理チャネルとの直交性が維持されない場合、指標値Cが最小となる相関パターンに対応する相関値の総和が「0」でない場合には、指標値Cが2番目に小さい相関パターンを再選択する。そして、相関パターン選択部307は、再選択した相関パターンに対応する相関値の総和が「0」であるか否かを判定する。そして、相関パターン選択部307は、再選択した相関パターンに対応する相関値の総和が「0」である場合には、該相関パターンを相関行列生成部108に設定する。一方、相関パターン選択部307は、再選択した相関パターンに対応する相関値の総和が「0」でない場合には、該相関パターンを相関行列生成部108に設定することなく、指標値Cが3番目に小さい相関パターンを再選択する。相関パターン選択部307は、以上説明した一連の処理を、相関パターン記憶部106に記憶された全ての相関パターンが選択されるまで繰り返し実行する。なお、相関パターン選択部307は、相関値の総和が「0」である相関パターンを見つけることができなかった場合には、指標値Cが最小となる相関パターンを相関行列生成部108に設定する。
このようにして、相関パターン選択部307は、指標値Cが最小となる相関パターンよりも、特定物理チャネルと他の物理チャネルとの直交性の度合いを示す所定値が「0」である相関パターンを優先して選択する。これにより、特定物理チャネルと他の物理チャネルとの間の直交性が維持され、特定物理チャネルが他の物理チャネルに与える符号間干渉が抑えられる。
特定物理チャネル情報記憶部309は、特定物理チャネルと特定物理チャネル以外の他の物理チャネルとの直交性の度合いを示す所定値として、特定物理チャネルと他の物理チャネルとの相関値及び該相関値の総和を記憶する。特定物理チャネル情報記憶部309によって記憶された相関値及び相関値の総和は、相関パターン選択部307によって算出されて格納される。特定物理チャネル情報記憶部309の一例を図10に示す。
図10は、特定物理チャネル情報記憶部309の一例を示す図である。図10では、チャネル情報記憶部105に記憶された物理チャネルのうちPICHが特定物理チャネルとして設定された場合が示されている。図10に示すように、特定物理チャネル情報記憶部309は、相関パターン、チャネル種別、PICHと他の物理チャネルとの相関値及び相関値合計といった項目を有する。相関パターンは、相関パターン記憶部106に記憶された相関パターンに対応する。チャネル種別は、チャネル情報記憶部105に記憶されたチャネル種別のうちPICH以外の他の物理チャネルのチャネル種別に対応する。PICHと他の物理チャネルとの相関値は、各相関パターンを用いて算出された相関値を表す。相関値合計は、相関パターンごとの相関値の総和である。
次に、実施例3に係る等化処理装置300による相関パターン選択処理の処理手順を説明する。図11は、実施例3に係る等化処理装置300による相関パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、図6に示した処理手順と同様の処理手順については、その詳細な説明を省略する。すなわち、図6に示したS11〜S17は、図11に示したS31〜S37にそれぞれ対応する。
以下、実施例3と実施例1との処理手順の差異について説明する。図11に示すように、相関パターン選択部307は、相関パターン記憶部106に記憶された相関パターンのうち指標値Cが最小となる相関パターンを選択する(S37)。また、相関パターン選択部307は、特定物理チャネルと他の物理チャネルとの直交性の度合いを示す所定値として、特定物理チャネルと他の物理チャネルとの相関値の総和を、相関パターン記憶部106に記憶された相関パターンごとに算出する(S38)。例えば、相関パターン選択部307は、PICHを特定物理チャネルとして設定し、PICHと他の物理チャネルとの相関値の総和を相関パターンごとに算出する。そして、相関パターン選択部307は、算出した相関値の総和を、対応する相関パターンごとに特定物理チャネル情報記憶部309に格納する。
そして、相関パターン選択部307は、特定物理チャネル情報記憶部309を参照して、選択中の相関パターンに対応する相関値の総和が「0」であるか否かを判定する。言い換えると、相関パターン選択部307は、選択中の相関パターンを相関行列生成部108に設定した場合に、特定物理チャネルと他の物理チャネルとの直交性が維持されるか否かを判定する(S39)。相関パターン選択部307は、特定物理チャネルと他の物理チャネルとの直交性が維持される場合には(S39;Yes)、選択中の相関パターンを、相関行列生成部108に設定する(S40)。
一方、相関パターン選択部307は、特定物理チャネルと他の物理チャネルとの直交性が維持されない場合には(S39;No)、相関パターン記憶部106に記憶された全ての相関パターンを選択したか否かを判定する(S41)。相関パターン選択部307は、相関パターン記憶部106に記憶された全ての相関パターンを選択した場合には(S41;Yes)、S37にて選択した、指標値Cが最小となる相関パターンを相関行列生成部108に設定する(S42)。
一方、相関パターン選択部307は、全ての相関パターンを未だ選択していない場合には(S41;No)、前回選択された相関パターン以外の相関パターンから指標値Cが最小となる相関パターンを選択し(S43)、処理をS39に戻す。
上述してきたように、実施例3に係る等化処理装置300は、特定物理チャネルと他の物理チャネルとの直交性の度合いを示す所定値を相関パターンごとに算出し、指標値Cが最小となる相関パターンよりも所定値が零である相関パターンを優先して選択する。このため、等化処理装置300は、特定物理チャネルと他の物理チャネルとの間の直交性を維持することができ、特定物理チャネルが他の物理チャネルに与える符号間干渉を抑えることができる。
10 RF部
10a アンテナ
10b アンテナ
20 Layer1処理部
21 COD部
21a CRC付与部
21b ターボ符号化部
21c レートマッチング部
21d インタリーブ部
22 MOD部
22a 拡散部
22b 変調部
23 DEM部
23a 復調部
23b 逆拡散部
24 DEC部
24a デインタリーブ部
24b レートデマッチング部
24c HARQ部
24d ターボ復号部
24e CRCチェック部
30 Layer2処理部
40 Layer3処理部
50 アプリケーションデータ処理部
100、200、300 等化処理装置
101 CPICH逆拡散部
102 チャネル推定値算出部
103 タップ係数算出部
104 等化処理部
104a1〜104an 遅延回路
104b1〜104bn 乗算器
104c 加算器
105 チャネル情報記憶部
106 相関パターン記憶部
107、207、307 相関パターン選択部
108 相関行列生成部
209 チャネル制限部
309 特定物理チャネル情報記憶部

Claims (8)

  1. 複数の経路から到来する受信信号の全チップのうち該受信信号の各経路間の相関値の算出に用いられる任意のチップである相関チップの数と該相関チップの識別番号との組合せを示す任意の数の相関パターンから選択された相関パターンに基づいて前記相関値を算出することにより、前記受信信号の等化処理に適用される相関行列を生成する相関行列生成部
    を備えたことを特徴とする等化処理装置。
  2. 任意の数の前記相関パターンを記憶する相関パターン記憶部と、
    前記受信信号に含まれるチャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の直交性の度合いを示す指標値を前記相関パターンごとに算出し、前記相関パターン記憶部に記憶された前記相関パターンのうち前記指標値が最小となる前記相関パターンを選択する相関パターン選択部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の等化処理装置。
  3. 前記相関パターン選択部は、前記チャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号間の相関値に対して前記チャネルごとの送信電力を乗算することにより得られる乗算結果の総和を前記指標値として算出することを特徴とする請求項2に記載の等化処理装置。
  4. 前記相関パターン選択部は、前記チャネルにそれぞれ割り当てられた拡散符号の変化を検出し、該拡散符号の変化を検出した場合に、前記指標値を前記相関パターンごとに算出し、前記相関パターン記憶部に記憶された前記相関パターンのうち前記指標値が最小となる前記相関パターンを選択することを特徴とする請求項2に記載の等化処理装置。
  5. 前記相関パターン選択部によって前記指標値が算出される対象となる前記チャネルを制限するチャネル制限部をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の等化処理装置。
  6. 前記相関パターン選択部は、特定の前記チャネルと特定の前記チャネル以外の他のチャネルとの直交性の度合いを示す所定値を前記相関パターンごとに算出し、前記相関パターン記憶部に記憶された前記相関パターンのうち、前記指標値が最小となる前記相関パターンよりも前記所定値が零である前記相関パターンを優先して選択することを特徴とする請求項5に記載の等化処理装置。
  7. 基地局から送信される信号を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された受信信号の各経路間の相関値の算出に用いられる任意のチップである相関チップの数と該相関チップの識別番号との組合せを示す任意の数の相関パターンから選択された相関パターンに基づいて前記相関値を算出することにより、前記受信信号の等化処理に適用される相関行列を生成する相関行列生成部と
    を備えたことを特徴とする無線通信端末。
  8. 等化処理装置により実行される等化処理方法であって、
    前記等化処理装置は、受信信号の全チップのうち各経路間の相関値の算出に用いられる任意のチップである相関チップの数と該相関チップの識別番号との組合せを示す任意の数の相関パターンから前記相関パターンを選択し、
    選択された前記相関パターンに基づいて前記相関値を算出することにより、前記受信信号の等化処理に適用される相関行列を生成する
    ことを含むことを特徴とする等化処理方法。
JP2013541582A 2011-11-04 2011-11-04 等化処理装置、無線通信端末及び等化処理方法 Expired - Fee Related JP5686202B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/075515 WO2013065200A1 (ja) 2011-11-04 2011-11-04 等化処理装置、無線通信端末及び等化処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5686202B2 JP5686202B2 (ja) 2015-03-18
JPWO2013065200A1 true JPWO2013065200A1 (ja) 2015-04-02

Family

ID=48191587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013541582A Expired - Fee Related JP5686202B2 (ja) 2011-11-04 2011-11-04 等化処理装置、無線通信端末及び等化処理方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9491016B2 (ja)
JP (1) JP5686202B2 (ja)
WO (1) WO2013065200A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002344352A (ja) * 2001-05-11 2002-11-29 Sanyo Electric Co Ltd 受信信号処理方法とその方法を利用可能なマッチトフィルタおよび携帯電話機
WO2008136079A1 (ja) * 2007-04-20 2008-11-13 Fujitsu Limited イコライザの制御装置及び制御方法並びに前記制御装置をそなえた無線端末

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2978513B2 (ja) 1989-09-27 1999-11-15 株式会社日立製作所 自動等化装置
JPH04129479A (ja) 1990-09-20 1992-04-30 Toshiba Corp 波形等化装置
US5414699A (en) 1993-09-27 1995-05-09 Motorola, Inc. Method and apparatus for receiving and decoding communication signals in a CDMA receiver using partial de-correlation
JP2000091951A (ja) * 1998-09-09 2000-03-31 Sanyo Electric Co Ltd デジタルマッチドフィルタ、受信機、及び通信システム
JP2007060313A (ja) 2005-08-24 2007-03-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受信装置及び受信方法
US8737451B2 (en) 2007-03-09 2014-05-27 Qualcomm Incorporated MMSE MUD in 1x mobiles
JP5484682B2 (ja) 2008-02-27 2014-05-07 富士通株式会社 無線通信装置、イコライザ、イコライザ重み係数演算プログラムおよびイコライザ重み係数演算方法
TWI398135B (zh) * 2009-03-06 2013-06-01 Sunplus Mmobile Inc 叢集通道下之等化裝置與等化方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002344352A (ja) * 2001-05-11 2002-11-29 Sanyo Electric Co Ltd 受信信号処理方法とその方法を利用可能なマッチトフィルタおよび携帯電話機
WO2008136079A1 (ja) * 2007-04-20 2008-11-13 Fujitsu Limited イコライザの制御装置及び制御方法並びに前記制御装置をそなえた無線端末

Also Published As

Publication number Publication date
US9491016B2 (en) 2016-11-08
US20140219328A1 (en) 2014-08-07
JP5686202B2 (ja) 2015-03-18
WO2013065200A1 (ja) 2013-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4886065B2 (ja) 無線通信システムにおける逆方向リンク送信レートを決定するための方法および装置
EP1157483B1 (en) Method and system using transmit diversity techniques
US7161973B2 (en) Pilot aided adaptive minimum mean square interference cancellation and detection
KR100910745B1 (ko) 부반송파의 적응 제어를 위한 방법 및 시스템
JP3275079B2 (ja) 通信システムにおけるコヒーレント・チャネル推定のための方法および装置
US6904081B2 (en) Spread spectrum receiver apparatus and method
JP3697521B2 (ja) 受信装置、受信方法、ならびに、プログラム
TW201032515A (en) Root spreading code based assignment for HSDPA
JP2004179990A (ja) 無線基地局装置、及びそれに用いるtfci復号特性を利用する復号装置とその復号方法
JP2015519806A (ja) データ送信方法と装置
JP5622404B2 (ja) 無線通信システム、および通信装置
JP2008504722A (ja) データ送信方法及び受信器
CN107332796B (zh) 盲检、上行接入方法及装置、接收机、发射机、基站
EP2528261B1 (en) COMMUNICATION SYSTEM, AND TRANSMISSION METHOD based on data divided into data pieces according to the quality of the transmitting apparatuses
EP2754252A1 (en) Signature sequence selection, system value bit loading and energy allocation method and apparatus for multicode single- input single - output and multiple- input multiple - output parallel channels
KR102204393B1 (ko) 무선랜 단말기의 구동 방법
US20070201569A1 (en) Apparatus, method and computer program product providing joint detection for increasing throughout with data in uplink that multiplexes users using codes and that multiplexes users using frequency multiplexing
JP4401413B2 (ja) 送受信装置及び送受信方法
JP4756134B2 (ja) 復号化方法及び装置
US20060120436A1 (en) Wireless communication system for determining the number of operation stages of interference canceller
JP5557644B2 (ja) 通信装置、通信方法およびプログラム
JP5686202B2 (ja) 等化処理装置、無線通信端末及び等化処理方法
JP3886748B2 (ja) 復調装置、復調方法及び通信装置
US20060215738A1 (en) Data detection in communication system
JP3806389B2 (ja) 受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5686202

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees