JPWO2013061986A1 - 無線通信システム、通信制御方法および中継局 - Google Patents

無線通信システム、通信制御方法および中継局 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013061986A1
JPWO2013061986A1 JP2013540798A JP2013540798A JPWO2013061986A1 JP WO2013061986 A1 JPWO2013061986 A1 JP WO2013061986A1 JP 2013540798 A JP2013540798 A JP 2013540798A JP 2013540798 A JP2013540798 A JP 2013540798A JP WO2013061986 A1 JPWO2013061986 A1 JP WO2013061986A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
priority
station
connection
wireless communication
master station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013540798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5869585B2 (ja
Inventor
宮田 健雄
健雄 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2013540798A priority Critical patent/JP5869585B2/ja
Publication of JPWO2013061986A1 publication Critical patent/JPWO2013061986A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5869585B2 publication Critical patent/JP5869585B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/26Cell enhancers or enhancement, e.g. for tunnels, building shadow
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • H04B7/15507Relay station based processing for cell extension or control of coverage area
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • H04B7/15528Control of operation parameters of a relay station to exploit the physical medium
    • H04B7/15542Selecting at relay station its transmit and receive resources
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2603Arrangements for wireless physical layer control
    • H04B7/2606Arrangements for base station coverage control, e.g. by using relays in tunnels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/02Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing
    • H04W40/22Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing using selective relaying for reaching a BTS [Base Transceiver Station] or an access point
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

本発明は無線通信システム、通信制御方法および中継局に関し、無線端末、複数の基地局、複数の基地局と無線端末との間の無線通信を中継する中継局とを備え、中継局は、複数の基地局のうち無線通信可能な基地局を親局候補とし、該親局候補が複数存在する場合に、各親局候補について接続の優先順位を設定するための優先順位設定情報を取得し、該優先順位設定情報に基づいて接続の優先順位を設定する。そして中継局が無線端末からの接続要求を受けた場合は、接続の優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定し、該最適親局に対する無線接続を行う。

Description

本発明は無線通信システム、通信制御方法および中継局に関し、特に、無線エントランス回線を用いて通信信号を中継する無線通信システム、通信制御方法および中継局に関する。
基地局と上位側基地局との間、あるいは基地局間を結ぶ伝送路であるエントランス回線として無線回線を使用した無線エントランス回線がある。この無線エントランス回線を無線通信システムに適用することは、光回線やISDN回線などが敷設できない地域を通信エリア化するのに有効であり、また、有線を使用しないのでメンテナンス費用を低減して無線通信システムの運用コストを低減することができる。
例えば、特許文献1においては基地局からの電波の届かない不感地帯や、山岳地帯等で回線制御装置と基地局との間を有線エントランス回線で接続できないような場合に、無線中継局を設けて、無線エントランス回線により接続する構成が示されている。
特開2002−252587号公報
無線中継局を設けて無線通信により信号を中継する場合、中継元と中継先とで中継のために通信キャパシティを消費するので、中継を行わない場合に比べて通信キャパシティが低下するという問題がある。
また、無線端末から基地局への通信を中継する場合、無線中継局は、自局から見て無線性能が最適な基地局を第1の中継先(親局)候補としてアクセスし、次に無線性能が良好な基地局を第2の中継先候補とするように親局に優先順位を付け、第1の中継先候補の通信キャパシティが一杯である場合は、第2の中継先候補にアクセスするような動作をすることが一般的である。
このような動作を行うと、複数の無線中継局にとって第1の親局候補として共通する基地局があった場合、当該基地局に通信が集中し、当該基地局の通信キャパシティが中継のために消費され尽くして、通常の基地局としての動作ができなくなる可能性があった。この場合は、当該基地局の通信エリア内ではスロットビジーによる接続不能状態が多発するという問題があった。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、無線中継局を設けて無線エントランス回線により通信端末と基地局との間で信号の授受を行う無線通信システムにおいて、特定の親局に通信が集中することを抑制して、接続不能状態が多発することを防止できる無線通信システム、通信制御方法および中継局を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る無線通信システムは、無線端末と、前記無線端末と無線通信を行う複数の基地局と、前記複数の基地局と前記無線端末との間の無線通信を中継する中継局とを備え、前記中継局は、前記複数の基地局のうち無線通信可能な基地局を親局候補とし、該親局候補が複数存在する場合に、各親局候補について接続の優先順位を設定するための優先順位設定情報を取得し、該優先順位設定情報に基づいて前記接続の優先順位を設定する制御部を備え、前記中継局が前記無線端末からの接続要求を受けた場合、前記制御部は、前記接続の優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定し、該最適親局に対する無線接続を行うことを特徴とする。
本発明に係る無線通信システムの一態様は、前記優先順位設定情報が、前記複数の基地局からの下り信号の受信信号強度あるいは下り信号の搬送波電力対干渉・雑音電力比を含み、前記制御部は、前記受信信号強度あるいは前記搬送波電力対干渉・雑音電力比が良い順に、前記接続の優先順位が高くなるように設定する。
本発明に係る無線通信システムの一態様は、前記優先順位設定情報が、前記複数の基地局の一日の各時間帯における過去の空き余裕度情報を含み、前記制御部は、空き余裕度が大きい順に前記接続の優先順位が高くなるように設定する。
本発明に係る無線通信システムの一態様は、前記複数の基地局が、通信キャパシティに余裕がないと判断した場合に報知情報として前記中継局にアラームを出し、前記優先順位設定情報は、前記複数の基地局の一日の各時間帯における過去のアラーム情報を含み、前記アラーム情報は、前記アラームを出したか否か、および同じ時間帯で前記アラームを出した回数を含み、前記制御部は、前記アラームを出した基地局は前記接続の優先順位を低く設定するとともに、同じ時間帯で前記アラームを出した回数が多い順に前記接続の優先順位が低くなるように設定する。
本発明に係る無線通信システムの一態様は、前記優先順位設定情報が、前記複数の基地局についての基地局の種類および回線の種類の情報を含み、前記基地局の種類は、通信キャパシティの高低によって分類され、前記回線の種類は、使用回線が有線であるか無線であるかによって分類され、前記制御部は、通信キャパシティとして第1のキャパシティを有する基地局は前記接続の優先順位を高く設定し、前記第1のキャパシティよりも低い第2のキャパシティを有する基地局は前記接続の優先順位を低く設定し、使用回線が有線である基地局は前記接続の優先順位が高くなるように設定し、使用回線が無線である基地局は前記接続の優先順位が低くなるように設定する。
本発明に係る無線通信システムの一態様は、前記制御部が、前記最適親局を決定した後は、前記最適親局の前記接続の優先順位を最下位に変更し、他の親局候補の前記接続の優先順位をそれぞれ一段上げて、新たな接続の優先順位を設定する。
本発明に係る無線通信システムの一態様は、前記制御部が、前記接続の優先順位を設定した後、前記複数の基地局のうちの何れかとの間の無線通信が終了した場合、通信を終了した基地局について前記接続の優先順位を所定段数上げて、新たな接続の優先順位を設定する。
本発明に係る通信制御方法は、無線端末と、前記無線端末と無線通信を行う複数の基地局と、前記複数の基地局と前記無線端末との間の無線通信を中継する中継局とを備えた無線通信システムの通信制御方法であって、前記中継局において、前記複数の基地局のうち無線通信可能な基地局を親局候補とし、該親局候補が複数存在する場合に、各親局候補について接続の優先順位を設定するための優先順位設定情報を取得し、該優先順位設定情報に基づいて前記接続の優先順位を設定するステップ(a)と、前記中継局において、前記無線端末からの接続要求を受けた場合、前記接続の優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定し、該最適親局に対する無線接続を行うステップ(b)とを備える。
本発明に係る中継局は、複数の基地局と無線端末との間の無線通信を中継する中継局であって、前記複数の基地局のうち無線通信可能な基地局を親局候補とし、該親局候補が複数存在する場合に、各親局候補について接続の優先順位を設定するための優先順位設定情報を取得し、該優先順位設定情報に基づいて前記接続の優先順位を設定する制御部を備え、前記中継局が前記無線端末からの接続要求を受けた場合、前記制御部は、前記接続の優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定し、該最適親局に対する無線接続を行う。
本発明に係る無線通信システムによれば、親局候補が複数存在する場合に、各親局候補について接続の優先順位を設定し、無線端末からの接続要求を受けた場合は、接続の優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定し、該最適親局に対する無線接続を行うので、特定の親局に通信が集中することを抑制して、接続不能状態が多発することを防止できる。
本発明に係る通信制御方法によれば、親局候補が複数存在する場合に、各親局候補について接続の優先順位を設定し、無線端末からの接続要求を受けた場合は、接続の優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定し、該最適親局に対する無線接続を行うので、特定の親局に通信が集中することを抑制して、接続不能状態が多発することを防止できる。
無線エントランス回線を用いた無線通信システムによるリレー通信を模式的に示す図である。 無線エントランス回線を用いた無線通信システムによるCoMP送受信を模式的に示す図である。 本発明に係る実施の形態の通信システムの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態の中継局の構成を示すブロック図である。 無線エントランス回線を用いた無線通信システムを示す図である。 タイムスロットの消費の状態を模式的に示す図である。 中継動作をする場合としない場合とでタイムスロットの消費の違いを示す図である。 本発明に係る実施の形態の無線通信システムの通信制御方法を説明するフローチャートである。 最適親局決定処理の第1の例を説明するフローチャートである。 最適親局決定処理の第2の例を説明するフローチャートである。 最適親局決定処理の第3の例を説明するフローチャートである。 最適親局決定処理の第4の例を説明するフローチャートである。
<はじめに>
実施の形態の説明に先だって、無線エントランス回線により通信端末と基地局との間で信号の授受を行う無線通信システムの利点について図1および図2を用いて説明する。
図1は、無線エントランス回線を用いた無線通信システムによるリレー通信を模式的に示す図である。
図1において、基地局BS1は親局として中継局RP1との間を無線エントランス回線WL1で接続し、中継局RP1を介して無線端末MSとの間で通信を行っている。
ここで、中継局RP1の無線端末MSに対する通信可能エリアはAR1であるが、基地局BS1は通信可能エリアAR1の外から無線エントランス回線WL1を介して中継局RP1との間で無線通信を行っている。
このような構成において、無線エントランス回線WL1を介した中継局RP1と基地局BS1とのリンクが切れてしまった場合、例えば、基地局BS1がスロットビジーとなった場合や、基地局BS1が故障や停電で機能しなくなった場合、中継局RP1は、新たな親局とリンクしようとする。
しかし、新たな親局が無線エントランス回線で接続できる範囲内に存在しない場合、中継局RP1は次善の策として、無線エントランス回線で接続できる範囲内の中継局RP2をサーチし、当該中継局RP2との間に無線エントランス回線WL2を開く。
ここで、中継局RP2の通信可能エリアAR2と、中継局RP1の通信可能エリアAR1とは互いに重なることなく隔たっているが、無線エントランス回線による接続範囲はさらに広い。
中継局RP2は、親局である基地局BS2と無線エントランス回線WL3により接続可能であり、中継局RP1は、中継局RP2を介して無線エントランス回線WL2およびWL3により基地局BS2に接続することができる。
このように、複数の中継局を介することで多段のリンク形成が可能となり、災害などの非常時に際しても通信ネットワークを維持することが可能となる。
図2は、無線エントランス回線を用いた無線通信システムによる多地点協調(CoMP:Coordinated MultiPoint)送受信を模式的に示す図である。
図2において、中継局RP1およびRP2と基地局BSXとは、それぞれ無線エントランス回線WLE1およびWLE2を介して接続可能である。
このため、従来は必要であった有線回線WCによるネットワークを介しての接続が必ずしも必要ではなくなる。
すなわち、従来の各基地局は光回線やISDN回線などの有線回線WCを介して図示しない上位装置に接続され、各基地局間での情報の授受は、有線回線WCによるネットワーク(有線ネットワーク)を経由して行う必要があった。
CoMP送受信を実現するには、各基地局が複数の基地局情報を共有して通信端末と通信する必要があるが、異なる場所に設置された基地局間で情報を共有するには有線ネットワークを経由し、上位装置を介してのデータの授受が必要となる。
例えば、ある基地局からの情報を他の基地局で共有しようとする場合、ある基地局からの情報は有線ネットワークを経由して一旦、上位装置に与えられ、上位装置から再び有線ネットワークを介して他の基地局に与えられることとなる。このため、情報を共有するまでに時間を要し、遅延が発生するという問題があった。
しかし、図2に示す無線通信システムでは、中継局RP1およびRP2と基地局BSXとを、それぞれ無線エントランス回線WLE1およびWLE2を介して接続することで、CoMP送受信の実施が求められた場合に、中継局RP1およびRP2を使って無線端末MSとの無線通信を行うことでCoMP送受信を行うことが可能となる。
図2には、CoMP送受信による効果として、基地局の通信可能エリアを広くできる効果を模式的に示している。すなわち、図2において、中継局RP1およびRP2のそれぞれの通信可能エリアがAR1およびAR2であった場合に、無線端末MSが通信可能エリアAR1およびAR2のエリアフリンジにあると、通信品質が劣化することが考えられる。しかし、中継局RP1およびRP2が、無線端末MSに対してそれぞれ無線パスP1およびP2を介してCoMP送受信を行うことで、中継局RP1およびRP2が相互に通信品質を補間して、通信品質の劣化を抑制し、中継局RP1およびRP2による通信可能エリアを実質的に広げることができる。図2には、中継局RP1およびRP2による通信可能エリアをAR3として示している。
このCoMP送受信においては、PHS(Personal Handyphone System)の基地局で使用されるスロットダイバーシチ処理と類似の処理を採用しており、複雑なプロトコルを設定する必要がない。
すなわち、PHSの基地局におけるスロットダイバーシチ処理とは、複数の時間スロットあるいは複数の周波数スロットを用いて1つの無線端末と通信を行うことで、リンク性能を向上させる処理であり、これをCoMP送受信に適用する場合は、複数のスロットの代わりに複数の中継装置から同じデータを送るように構成するだけで済む。このため、従来のCoMP送受信のように、異なる場所に設置された基地局間で情報を共有するために有線ネットワークを経由し、上位装置を介してのデータの授受を行う必要がなく、複雑なプロトコルを設定する必要がなくなる。
また、基地局間で情報を共有するために有線ネットワークを経由し、上位装置を介してのデータの授受を行う必要がなくなるので、情報を共有するために遅延の発生を抑制できる。このため、高速性と通信品質とのトレードオフの関係を改善してCoMP送受信を実現できる。
<実施の形態1>
<通信システムの構成>
図3は、本発明に係る実施の形態の無線通信システムの構成を示す図である。図3に示す無線通信システム100は、無線端末MS、中継局(無線エントランス局)RPおよび中継先基地局(親局)としての基地局BSXを有している。基地局BSXは光回線やISDN回線などの有線回線WCを介して図示しない上位装置に接続されている。
<基地局の構成>
図4は、本発明に係る実施の形態の中継局RPの構成を示すブロック図であるが、図4においては発明に係る構成についてのみ示しており、他の構成は省略している。
図4に示すように、中継局RPは、送受信アンテナATが接続されたRF部(無線通信部)1と、RF部1に接続されたCPU(Central Processing Unit)等で構成される無線信号処理部2と、無線信号処理部2に接続されたMAC部(Media Access Control)3と、MAC部3に接続されたデータ送受信部4とを備えている。
MAC部3は、CPU等で構成され、無線通信システム100が用いる通信方式のプロトコルに則った通信制御を行う部位であり、回線切替え判断部31および最適親局選択部32を含んでいる。
中継局RPにおいて、送受信アンテナATで受信した受信信号はRF部1の受信部(図示せず)に入力され、増幅処理やダウンコンバートを行って、ベースバンド信号に変換して出力する。なお、送受信アンテナATで受信される信号は、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調方式やQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調方式などで変調されている。
また、RF部1は、無線信号処理部2からの指示に従い、BPSK変調方式やQPSK変調方式などで変調された無線信号を送出する。なお、図4では基地局BS1〜BS4のうち、基地局BS1に無線信号を送る例を示している。
無線信号処理部2は、RF部1から出力される無線信号を受け、メッセージやデータを解析し、その解析結果をMAC部3に通知する。なお、当該メッセージには無線端末MSからの通信の接続要求や接続切断要求が含まれる。
データ送受信部4は、MAC部3からの通信制御に従って、送受信アンテナATで受信された信号を有線回線に出力する場合に使用され、この場合、当該信号は図示されない回線交換局を介して図示されない上位装置に与えられる。なお、中継局RPとしてレピーターなどの中継専用の通信装置を用いる場合にはデータ送受信部4は不要であるが、基地局を兼用し、基地局として動作することがある場合にはデータ送受信部4は必要となる。
またレピーターを用いる場合には、最適親局選択部32として動作することができる部位を持っていることが条件となる。
MAC部3に含まれる回線切替え判断部31は、中継局RPが通常の基地局として機能するか、あるいは中継局として機能するかを判断し、中継局として機能する場合は、送受信アンテナATで受信された信号を、データ送受信部4に与えるのではなく、再び送受信アンテナATで送信するようにMAC部3に戻すように回線を切り替える機能を有している。
また、最適親局選択部32は、中継局RPの無線エントランス回線で接続範囲内に複数の基地局が存在する場合に、何れを中継先基地局として選択するかを決定する機能を有している。
<通信キャパシティの消費>
無線エントランス回線を用いた無線通信システムにおいては、親局の通信キャパシティが中継のために消費され尽くして、通常の基地局としての動作ができなくなる可能性について説明したが、この現象について図5〜図7を用いてさらに説明する。
図5は、無線エントランス回線を用いた無線通信システムを示す図である。なお、図5において、図3に示す無線通信システム100と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図5において、基地局BSXは、中継局RPとの間で無線エントランス回線WLEを開き、中継局RPを介して無線端末MS1と通信を行っているが、無線端末MS2とは直接に無線通信を行っている。
図6には、このような場合のタイムスロットの消費(割り当て)の状態を模式的に示している。なお、以下の説明ではPHSを例に採り、アップリンク(UL)とダウンリンク(DL)は、それぞれ4つのタイムスロットに時分割されており、1スロットは制御チャネル用に使用され、3スロットは通話チャネルとして使用されるものとする。また、基地局BSXおよび中継局RPでは、RF部を2つ有し、それぞれが4スロットを処理でき、基地局BSXおよび中継局RPは8スロット分の通信キャパシティを有しているものとする。
図6の(a)部においては中継局の通信キャパシティ(中継局キャパシティ)を、図6の(b)部においては親局の通信キャパシティ(親局キャパシティ)とを模式的に示しており、横軸が時間軸、縦軸が周波数軸となる。そして、1つのRF部が上段のスロット列に、他のRF部が下段のスロット列に対応している。
中継局キャパシティでは、図に向かって左半分の4つのスロットが中継局RPと無線端末MS1との通信(通話)に使用され、そのうちの1スロットが制御チャネル(C)として使用され、残りの3スロットが通話チャネル(T)として使用される。
また、図に向かって右半分の4つのスロットが中継局RPと基地局BSXとの中継に使用され、そのうちの1スロットが制御チャネル(C)として使用され、残りの3スロットが通話チャネル(T)として使用される。
親局キャパシティでは、図に向かって左半分の4つのスロットが基地局BSXと無線端末MS2との通信(通話)に使用され、4スロットが通話チャネル(T)として使用される。
また、図に向かって右半分の4つのスロットが中継局RPと基地局BSXとの中継に使用され、そのうちの1スロットが制御チャネル(C)として使用され、残りの3スロットが通話チャネル(T)として使用される。
このように、基地局BSXおよび中継局RPでそれぞれ8スロット有する通信キャパシティのうち、それぞれで4スロットを中継のために使用することとなる。この結果、中継局RPが通話に使用できるのは3スロットとなり、基地局BSが通話に使用できるのは4スロットとなる。
ここで、基地局BSXおよび中継局RPは、中継動作をしない場合はそれぞれ制御チャネルとして1スロットを使い、通話チャネルとして6スロットを使うものとして設定されており、その場合に比べて中継動作を行う場合は、基地局BSXで2通話チャネルが使えなくなり、中継局RPで3通話チャネルが使えなくなる。
この結果を図7に一覧表で示す。図7に示すように、中継動作がない場合にはトータルで12通話チャネルが確保できるが、中継動作を行う場合は5通話チャネル分が使えなくなる。
このように、無線エントランス回線を用いた無線通信システムにおいては、中継動作のために基地局BSXおよび中継局RPで通信キャパシティ消費され、特に基地局BSXでは中継局からのアクセスが集中した場合には基地局BSXの通信キャパシティが消費され尽くしてしまうこととなる。
そこで、本発明に係る無線通信システムにおいては、中継局RPにおいて中継先の基地局BSX(親局)を一意に固定せず、親局候補の中から状況に応じて最適親局を選択することで、特定の親局に中継のためのトラフィックが集中することを回避し、特定の親局の通信キャパシティが消費され尽くしてしまうこと防止する。
<最適親局の決定>
以下、本発明に係る無線通信システム100における通信制御方法について、図3、図4を参照しつつ図8〜図12に示すフローチャートを用いて説明する。
図8は本発明に係る無線通信システム100の通信制御方法を説明するフローチャートである。
まず、中継局RP(図3)の電源を投入すると、無線同期先の基地局のサーチを自動的に開始する。そして、同期可能と判断された基地局を親局候補として登録し、それらの基地局に関して優先順位を設定するための優先順位設定情報(基地局ID、受信レベル、空き余裕度情報、アラーム情報、回線種別、など)を取得する(ステップS1)。
ステップS1の処理が、サーチ範囲にある全基地局に対して全てのタイミング(時間、周波数)で繰り返され(ステップS2)基地局サーチが完了した後は、ステップS3に進み、MAC部3の最適親局選択部32(図4)において複数の親局候補の中から最適親局を決定する。この決定は、図9〜図12に示す手法のうち少なくとも1の手法によってなされる。
ステップS3において最適親局が決定した後は、ステップS4において、当該最適親局への接続動作を行うことで一連の動作を終了するが、最適親局がスロットビジー状態などで接続ができない場合には、次に優先順位の高い親局への接続を試みる。
ここで、中継局RPが最適親局を決定し、無線エントランス回線により接続を行う際には、無線信号処理部2(図4)が送受信アンテナATの指向性を制御して、基地局BSXに対して無線エントランス回線を開くこととなる。
送受信アンテナATとしては、例えば複数のアンテナ素子で構成されるアレイアンテナを使用し、アンテナのビーム方向を調整することで、所望の基地局との間で選択的に信号の送受信を行うことができる。
また、中継局RPでは、基地局BSXとの間に無線エントランス回線が開き、基地局BSXに対して無線端末MSからの無線信号を中継する場合には、無線端末MSから無線信号を受信すると、MAC部3の回線切替え判断部31が、送受信アンテナATで受信された信号を、送受信アンテナATから基地局BSXに向けて送信するようにMAC部3に戻すように回線を切り替える。逆に、基地局BSXから無線信号を受信すると、MAC部3の回線切替え判断部31が、送受信アンテナATで受信された信号を、送受信アンテナATから無線端末MSに向けて送信するようにMAC部3に戻すように回線を切り替える。
次に、図9〜図12に示すフローチャートを用いて、ステップS3の最適親局決定処理のバリエーションについて説明する。
<第1の例>
図9は、ステップS1(図4)で取得した受信レベル情報に基づいて親局の優先順位を決定する例を示しており、同期可能な複数の基地局に対して、それぞれの基地局からの下り信号の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)あるいは下り信号の搬送波電力対干渉・雑音電力比(CINR:Carrier to Interference-plus-Noise Ratio)が良い順に、接続すべき親局候補として高い優先順位を設定する(ステップS11)。
そして、中継局において基地局に対する接続呼が発生したか否か(無線端末から基地局への接続要求が来たか否か)を確認し(ステップS12)、接続呼が発生した場合には優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定する(ステップS13)。
その後、最適親局となった親局については、その優先順位を最下位に変更し、その他の親局候補の優先順位を一段上げて、新たな優先順位を決定する(ステップS14)。図8のステップS4において説明したように、選択した最適親局への接続ができない場合には、この新たな優先順位に従って再接続を試みる。
一方、ステップS12で接続呼が発生していない場合には、ステップS15に進み、中継局において基地局に対する通信終了呼が発生したか否か(無線端末から基地局との通信切断要求が来たか否か)を確認する。そして、通信終了呼が発生した場合には、当該終了呼が接続していた親局の優先順位をα段上げて、新たな優先順位を決定する(ステップS16)。ここで、α段上げるとは、所定段数以上優先順位を上げることを意味しており、通信終了呼により接続が切れた親局は、空きスロットを有しているので、優先的に接続できるようにする措置である。なお、所定段数は整数(1,2,3,・・)に限定されるものではなく、小数(0.1,0.2,・・・)の場合も含んでいる。すなわち、例えば、通信終了呼が1回発生するごとに0.2段優先順位を上げるものとすれば、通信終了呼が5回発生することで1段優先順位が上がることとなる。
通信終了呼が発生していない場合、およびステップS16で新たな優先順位を決定した後は、一連の動作を終了するが、ステップS13以下の処理は、中継局RPにおいて基地局に対する接続呼が発生するごとに繰り返される。
<第2の例>
図10は、事前に登録されている各親局の一日の各時間帯におけるチャネル(スロット)の空き余裕度情報に基づいて親局の優先順位を決定する例を示している。
まず、ステップS21において、事前に中継局RPに登録されている各親局の一日の各時間帯における空き余裕度情報より、同期可能な複数の基地局に対して、空き余裕度が大きい順に、接続すべき親局候補として高い優先順位を設定する。
ここで、有線ネットワークに接続される上位装置は、各基地局の過去のトラフィック情報を把握しており、そこから各基地局の一日の各時間帯におけるチャネル(スロット)の空き余裕度情報を割り出し、各中継局に有線ネットワーク(あるいは無線)を介して与えることができる。各中継局では、この情報を内部の記憶装置に登録しておくことで、ステップS21の処理が可能となる。この情報は、曜日や月によって異なる可能性がある場合には、曜日や月ごとの情報として登録しておくことで、より正確な処理が可能となるが、以下の説明では、簡略化のため一日の各時間帯における空き余裕度情報に基づいて優先順位を設定したものとして説明する。
なお、空き余裕度情報は、24時間を1時間単位で区切った時間帯のものであっても良いし、2〜3時間単位など、より大まかな時間で区切った時間帯のものであっても良いし、30分単位、15分単位など、より細かな時間で区切った時間帯のものであっても良い。
次に、ステップS21において設定した親局候補の優先順位情報のうち、現在時間に対応する優先順位情報を取得する(ステップS22)。
そして、現在時間が、参照している親局候補の優先順位情報の時間帯に含まれるか否かを確認し(ステップS23)、含まれる場合にはステップS24に進み、含まれない場合には、ステップS22の動作を繰り返し、現在時間が含まれる時間帯の親局候補の優先順位情報を取得する。
次に、中継局において基地局に対する接続呼が発生したか否か(無線端末から基地局への接続要求が来たか否か)を確認し(ステップS24)、接続呼が発生した場合には優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定する(ステップS25)。
その後、最適親局となった親局については、その優先順位を最下位に変更し、その他の親局候補の優先順位を一段上げて、新たな優先順位を決定する(ステップS26)。図8のステップS4において説明したように、選択した最適親局への接続ができない場合には、この新たな優先順位に従って再接続を試みる。
一方、ステップS24で接続呼が発生していない場合には、ステップS27に進み、中継局において基地局に対する通信終了呼が発生したか否か(無線端末から基地局との通信切断要求が来たか否か)を確認する。そして、通信終了呼が発生した場合には、当該終了呼が接続していた親局の優先順位をα段上げて、新たな優先順位を決定する(ステップS28)。ここで、α段上げるとは、所定段数以上優先順位を上げることを意味しており、通信終了呼により接続が切れた親局は、空きスロットを有しているので、優先的に接続できるようにする措置である。なお、所定段数は整数(1,2,3,・・)に限定されるものではなく、小数(0.1,0.2,・・・)の場合も含んでいる。すなわち、例えば、通信終了呼が1回発生するごとに0.2段優先順位を上げるものとすれば、通信終了呼が5回発生することで1段優先順位が上がることとなる。
通信終了呼が発生していない場合、およびステップS28で新たな優先順位を決定した後は、一連の動作を終了するが、ステップS25以下の処理は、中継局RPにおいて基地局に対する接続呼が発生するごとに繰り返される。
<第3の例>
図11は、事前に登録されている各親局からのアラーム情報の有無に基づいて親局の優先順位を決定する例を示している。
まず、ステップS31において、事前に中継局RPに登録されている各親局の一日の各時間帯におけるアラーム情報の有無を確認し、同期可能な複数の基地局のうち、アラームを出した基地局の優先順位を接続すべき親局候補の最下位に設定する。
ここで、アラームとは親局が通信キャパシティに余裕がないと判断した場合に報知情報として各中継局に出す信号であり、例えば、ロード率が70%になった場合に発するように、有線ネットワークに接続される上位装置が各基地局に指示しておくことで発せられる。
アラーム情報には、単にアラームが出されたか否かだけでなく、同じ基地局から同じ時間帯で複数回のアラームが出された場合には、その回数についての情報も含んでいる。同じ時間帯で複数回のアラームを出す基地局は、接続が集中する基地局であると考えられるので、アラームを出す回数の多い基地局ほど親局候補の下位に設定する。もちろん、複数の基地局のうち、1つの基地局のみがアラームを出している場合には、当該基地局を接続すべき親局候補の最下位に設定する。このような場合や、他の基地局が同じ回数だけアラームを出している場合、他の基地局は同じ順位となるが、その場合は、例えば、中継局から見て距離的に近い順に、接続すべき親局候補として高い優先順位を設定することが考えられる。また、図9に示したステップS11のように受信レベル情報に基づいて上位側の優先順位を決定しても良い。
各中継局では各基地局から取得した過去のアラーム情報を、一日の各時間帯ごとのアラーム情報として内部の記憶装置に登録しておくことで、ステップS31の処理が可能となる。
このアラーム情報は、曜日や月によって異なる可能性がある場合には、曜日や月ごとの情報として登録しておくことで、より正確な処理が可能となる。
また、アラーム情報は、24時間を1時間単位で区切った時間帯で出されるものであっても良いし、2〜3時間単位など、より大まかな時間で区切った時間帯で出されるものであっても良いし、30分単位、15分単位など、より細かな時間で区切った時間帯で出されるものであっても良い。
次に、中継局において基地局に対する接続呼が発生したか否か(無線端末から基地局への接続要求が来たか否か)を確認し(ステップS32)、接続呼が発生した場合には優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定する(ステップS33)。
その後、最適親局となった親局については、その優先順位を最下位に変更し、その他の親局候補の優先順位を一段上げて、新たな優先順位を決定する(ステップS34)。図8のステップS4において説明したように、選択した最適親局への接続ができない場合には、この新たな優先順位に従って再接続を試みる。
一方、ステップS32で接続呼が発生していない場合には、ステップS35に進み、中継局において基地局に対する通信終了呼が発生したか否か(無線端末から基地局との通信切断要求が来たか否か)を確認する。そして、通信終了呼が発生した場合には、当該終了呼が接続していた親局の優先順位をα段上げて、新たな優先順位を決定する(ステップS36)。ここで、α段上げるとは、所定段数以上優先順位を上げることを意味しており、通信終了呼により接続が切れた親局は、空きスロットを有しているので、優先的に接続できるようにする措置である。なお、所定段数は整数(1,2,3,・・)に限定されるものではなく、小数(0.1,0.2,・・・)の場合も含んでいる。すなわち、例えば、通信終了呼が1回発生するごとに0.2段優先順位を上げるものとすれば、通信終了呼が5回発生することで1段優先順位が上がることとなる。
通信終了呼が発生していない場合、およびステップS36で新たな優先順位を決定した後は、一連の動作を終了するが、ステップS33以下の処理は、中継局RPにおいて基地局に対する接続呼が発生するごとに繰り返される。
<第4の例>
図12は、各基地局の種類、回線情報に基づいて親局の優先順位を決定する例を示している。
まず、ステップS41において、事前に中継局RPに登録されている各基地局の種類、回線の種類の情報に基づいて親局の優先順位を決定する。
ここで、基地局の種類としては、例えば、通信キャパシティが高い基地局と、低い基地局などのように基地局固有の能力に基づいて分類することができ、通信キャパシティが高い基地局については優先順位を高くし、通信キャパシティが低い基地局については優先順位を低く設定する。通信キャパシティとしては、例えば、図6を用いて説明したように、RF部を2つ有する基地局は8スロット分の通信キャパシティを有するが、RF部を1つしか有さない基地局は4スロット分の通信キャパシティしか有さない。このため、前者の基地局は優先順位を高く設定し、後者の基地局は優先順位を低く設定することとなる。
また、回線の種類とは、基地局間の信号の授受に使用する回線が有線であるか、無線であるかに基づいて分類することができ、有線回線を使用する基地局については優先順位を高くし、無線回線を使用する基地局については優先順位を低く設定する。
次に、中継局において基地局に対する接続呼が発生したか否か(無線端末から基地局への接続要求が来たか否か)を確認し(ステップS42)、接続呼が発生した場合には優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定する(ステップS43)。
その後、最適親局となった親局については、その優先順位を最下位に変更し、その他の親局候補の優先順位を一段上げて、新たな優先順位を決定する(ステップS44)。図8のステップS4において説明したように、選択した最適親局への接続ができない場合には、この新たな優先順位に従って再接続を試みる。
一方、ステップS42で接続呼が発生していない場合には、ステップS45に進み、中継局において基地局に対する通信終了呼が発生したか否か(無線端末から基地局との通信切断要求が来たか否か)を確認する。そして、通信終了呼が発生した場合には、当該終了呼が接続していた親局の優先順位をα段上げて、新たな優先順位を決定する(ステップS46)。ここで、α段上げるとは、所定段数以上優先順位を上げることを意味しており、通信終了呼により接続が切れた親局は、空きスロットを有しているので、優先的に接続できるようにする措置である。なお、所定段数は整数(1,2,3,・・)に限定されるものではなく、小数(0.1,0.2,・・・)の場合も含んでいる。すなわち、例えば、通信終了呼が1回発生するごとに0.2段優先順位を上げるものとすれば、通信終了呼が5回発生することで1段優先順位が上がることとなる。
通信終了呼が発生していない場合、およびステップS46で新たな優先順位を決定した後は、一連の動作を終了するが、ステップS43以下の処理は、中継局RPにおいて基地局に対する接続呼が発生するごとに繰り返される。
MS 無線端末
RP 中継局
BSX 基地局
WLE 無線エントランス回線

Claims (9)

  1. 無線端末と、
    前記無線端末と無線通信を行う複数の基地局と、
    前記複数の基地局と前記無線端末との間の無線通信を中継する中継局と、を備えた無線通信システムであって、
    前記中継局は、
    前記複数の基地局のうち無線通信可能な基地局を親局候補とし、該親局候補が複数存在する場合に、各親局候補について接続の優先順位を設定するための優先順位設定情報を取得し、該優先順位設定情報に基づいて前記接続の優先順位を設定する制御部を備え、
    前記中継局が前記無線端末からの接続要求を受けた場合、
    前記制御部は、
    前記接続の優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定し、該最適親局に対する無線接続を行うことを特徴とする、無線通信システム。
  2. 前記優先順位設定情報は、
    前記複数の基地局からの下り信号の受信信号強度あるいは下り信号の搬送波電力対干渉・雑音電力比を含み、
    前記制御部は、
    前記受信信号強度あるいは前記搬送波電力対干渉・雑音電力比が良い順に、前記接続の優先順位が高くなるように設定する、請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記優先順位設定情報は、
    前記複数の基地局の一日の各時間帯における過去の空き余裕度情報を含み、
    前記制御部は、
    空き余裕度が大きい順に前記接続の優先順位が高くなるように設定する、請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記複数の基地局は、
    通信キャパシティに余裕がないと判断した場合に報知情報として前記中継局にアラームを出し、
    前記優先順位設定情報は、
    前記複数の基地局の一日の各時間帯における過去のアラーム情報を含み、
    前記アラーム情報は、
    前記アラームを出したか否か、および同じ時間帯で前記アラームを出した回数を含み、
    前記制御部は、
    前記アラームを出した基地局は前記接続の優先順位を低く設定するとともに、同じ時間帯で前記アラームを出した回数が多い順に前記接続の優先順位が低くなるように設定する、請求項1記載の無線通信システム。
  5. 前記優先順位設定情報は、
    前記複数の基地局についての基地局の種類および回線の種類の情報を含み、
    前記基地局の種類は、
    通信キャパシティの高低によって分類され、
    前記回線の種類は、
    使用回線が有線であるか、無線であるかによって分類され、
    前記制御部は、
    通信キャパシティとして第1のキャパシティを有する基地局は前記接続の優先順位を高く設定し、前記第1のキャパシティよりも低い第2のキャパシティを有する基地局は前記接続の優先順位を低く設定し、
    使用回線が有線である基地局は前記接続の優先順位が高くなるように設定し、使用回線が無線である基地局は前記接続の優先順位が低くなるように設定する、請求項1記載の無線通信システム。
  6. 前記制御部は、
    前記最適親局を決定した後は、前記最適親局の前記接続の優先順位を最下位に変更し、他の親局候補の前記接続の優先順位をそれぞれ一段上げて、新たな接続の優先順位を設定する、請求項1記載の無線通信システム。
  7. 前記制御部は、
    前記接続の優先順位を設定した後、前記複数の基地局のうちの何れかとの間の無線通信が終了した場合、通信を終了した基地局について前記接続の優先順位を所定段数上げて、新たな接続の優先順位を設定する、請求項1記載の無線通信システム。
  8. 無線端末と、
    前記無線端末と無線通信を行う複数の基地局と、
    前記複数の基地局と前記無線端末との間の無線通信を中継する中継局と、を備えた無線通信システムの通信制御方法であって、
    (a)前記中継局において、前記複数の基地局のうち無線通信可能な基地局を親局候補とし、該親局候補が複数存在する場合に、各親局候補について接続の優先順位を設定するための優先順位設定情報を取得し、該優先順位設定情報に基づいて前記接続の優先順位を設定するステップと、
    (b)前記中継局において、前記無線端末からの接続要求を受けた場合、前記接続の優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定し、該最適親局に対する無線接続を行うステップと、を備えることを特徴とする、無線通信システムの通信制御方法。
  9. 複数の基地局と無線端末との間の無線通信を中継する中継局であって、
    前記複数の基地局のうち無線通信可能な基地局を親局候補とし、該親局候補が複数存在する場合に、各親局候補について接続の優先順位を設定するための優先順位設定情報を取得し、該優先順位設定情報に基づいて前記接続の優先順位を設定する制御部を備え、
    前記中継局が前記無線端末からの接続要求を受けた場合、
    前記制御部は、
    前記接続の優先順位が最も高い親局候補を最適親局として決定し、該最適親局に対する無線接続を行うことを特徴とする、中継局。
JP2013540798A 2011-10-27 2012-10-24 無線通信システム、通信制御方法および中継局 Active JP5869585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013540798A JP5869585B2 (ja) 2011-10-27 2012-10-24 無線通信システム、通信制御方法および中継局

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011235794 2011-10-27
JP2011235794 2011-10-27
JP2013540798A JP5869585B2 (ja) 2011-10-27 2012-10-24 無線通信システム、通信制御方法および中継局
PCT/JP2012/077420 WO2013061986A1 (ja) 2011-10-27 2012-10-24 無線通信システム、通信制御方法および中継局

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013061986A1 true JPWO2013061986A1 (ja) 2015-04-02
JP5869585B2 JP5869585B2 (ja) 2016-02-24

Family

ID=48167813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013540798A Active JP5869585B2 (ja) 2011-10-27 2012-10-24 無線通信システム、通信制御方法および中継局

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9143222B2 (ja)
JP (1) JP5869585B2 (ja)
WO (1) WO2013061986A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6386724B2 (ja) * 2013-12-16 2018-09-05 京セラ株式会社 基地局、中継局および無線通信システム
US9948512B2 (en) 2016-01-14 2018-04-17 Veniam, Inc. Systems and methods for remote configuration update and distribution in a network of moving things
US9788282B2 (en) * 2015-11-30 2017-10-10 Veniam, Inc. Systems and methods for improving fixed access point coverage in a network of moving things
US10211907B1 (en) 2016-05-26 2019-02-19 Sprint Spectrum L.P. Coordinated multipoint mode selection for relay base station
US10292095B1 (en) * 2017-03-14 2019-05-14 Sprint Spectrum L.P. Systems and methods for Donor Access Node selection
US10237759B1 (en) * 2017-03-29 2019-03-19 Sprint Spectrum L.P. Coordinated multipoint set selection based on donor status
KR102499126B1 (ko) 2018-07-05 2023-02-14 주식회사 쏠리드 중계기 및 이의 동작 방법

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003101465A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Kddi Corp レピータ装置および中継方法
JP2007318594A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Kyocera Corp 移動体通信システム、基地局装置、移動局装置、及び接続先基地局装置決定方法
US20110021193A1 (en) * 2009-07-27 2011-01-27 Pantech Co., Ltd. Mobile station, transmission relay, base station, and method for transferring data using connection identifier in multi-hop relay system
WO2011030836A1 (ja) * 2009-09-09 2011-03-17 京セラ株式会社 無線通信システム、無線基地局、無線中継局及びハンドオーバ制御方法
WO2011093324A1 (ja) * 2010-01-26 2011-08-04 京セラ株式会社 無線中継局及び制御方法
JP2011155401A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Kyocera Corp 無線中継局及び制御方法
JP2011166595A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Mitsubishi Electric Corp 無線中継基地局、通信システムおよび無線中継方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3967084B2 (ja) 2001-02-26 2007-08-29 株式会社日立国際電気 Tdma中継方式
JP2003069617A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Ntt Docomo Inc ハンドオーバ制御装置、基地局、エッジルータ、中継ルータ、無線端末機、移動通信システム及びハンドオーバ制御方法
JP2004056589A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Ntt Docomo Inc 無線中継装置、監視装置、無線中継装置の識別符号決定方法
US7184703B1 (en) * 2003-06-06 2007-02-27 Nortel Networks Limited Multi-hop wireless communications system having relay equipments which select signals to forward
SE0303602D0 (sv) * 2003-12-30 2003-12-30 Ericsson Telefon Ab L M Method and arrangement in self-organizing cooperative network
US8185044B2 (en) * 2004-03-31 2012-05-22 Rockstar Bidco Lp Multi-hop load balancing
JP4642384B2 (ja) * 2004-06-03 2011-03-02 パナソニック株式会社 無線網制御システム、無線網制御装置、および基地局
WO2006043903A1 (en) * 2004-10-21 2006-04-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. System and method for relaying in multi-hop cellular networks
US8660035B2 (en) * 2005-11-10 2014-02-25 Apple, Inc. Wireless relay network media access control layer control plane system and method
WO2008004099A2 (en) * 2006-06-30 2008-01-10 Nokia Corporation Sleep mode for a wireless relay in ieee 802.16 networks ( ieee project 802.16j)
KR100756985B1 (ko) * 2006-08-30 2007-09-07 삼성전자주식회사 광대역 무선통신 시스템에서 중계국을 선택하기 위한 장치및 방법
EP2068576A1 (en) * 2006-10-03 2009-06-10 Panasonic Corporation Relay station in mobile communication system and relay transmission channel setting method
US20090147728A1 (en) * 2007-12-05 2009-06-11 Atia George K Wireless Cooperative Relay Network Transmitting Data using Imperfect CSI
KR101497929B1 (ko) * 2008-11-03 2015-03-03 삼성전자주식회사 멀티-중계기 기반의 다중 입출력 통신 시스템
JP5287580B2 (ja) * 2009-08-03 2013-09-11 ブリヂストンスポーツ株式会社 ゴルフクラブヘッド

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003101465A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Kddi Corp レピータ装置および中継方法
JP2007318594A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Kyocera Corp 移動体通信システム、基地局装置、移動局装置、及び接続先基地局装置決定方法
US20110021193A1 (en) * 2009-07-27 2011-01-27 Pantech Co., Ltd. Mobile station, transmission relay, base station, and method for transferring data using connection identifier in multi-hop relay system
WO2011030836A1 (ja) * 2009-09-09 2011-03-17 京セラ株式会社 無線通信システム、無線基地局、無線中継局及びハンドオーバ制御方法
WO2011093324A1 (ja) * 2010-01-26 2011-08-04 京セラ株式会社 無線中継局及び制御方法
JP2011155401A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Kyocera Corp 無線中継局及び制御方法
JP2011166595A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Mitsubishi Electric Corp 無線中継基地局、通信システムおよび無線中継方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6012059758; CATT, CATR: 'NAS recovery for RN' 3GPP TSG RAN WG2 Meeting #70 R2-102790 , 20100514 *

Also Published As

Publication number Publication date
US20140295751A1 (en) 2014-10-02
WO2013061986A1 (ja) 2013-05-02
JP5869585B2 (ja) 2016-02-24
US9143222B2 (en) 2015-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5869585B2 (ja) 無線通信システム、通信制御方法および中継局
EP3427519B1 (en) System and method for millimeter wave communications
US7313126B2 (en) Control system and multiple access method in wireless communication system
US8000648B2 (en) Radio communications system and antenna pattern switching
KR100924605B1 (ko) 무선 네트워크에서 무선 자원들을 재사용하는 시스템 및방법
JP4957450B2 (ja) マルチラジオ無線ネットワークを実施するシステムと方法
KR101370355B1 (ko) 협력적 mac 프로토콜에서의 자동 파트너 선택
US7869416B2 (en) Method for enabling use of secondary pilot signals across a forward link of a CDMA network employing a slotted transmission scheme and time multiplexed pilot channel
JP5251191B2 (ja) 移動通信端末装置及び通信制御方法
US11425646B2 (en) Signal transmission method and device of terminal in wireless mobile communication system
US7519034B2 (en) Method and apparatus for channel assignment within ad-hoc communication system
US8422436B2 (en) Method and apparatus for forwarding data in forwarding networks
US8532589B2 (en) Beam-hopping in a radio communications system
US20030108016A1 (en) Neighborhood wireless protocol with switchable ad hoc and wide area network coverage
CN110740485A (zh) 集成接入和回程系统的节点选择方法及其装置
JPH08289359A (ja) 移動通信システムの基地局間フレーム同期方式およびこの方式を適用した基地局装置
US20220394613A1 (en) Signal transmission method and device of terminal in wireless mobile communication system
RU2141176C1 (ru) Способ и устройство для аналоговой мобильной системы телефонной связи
JP5778000B2 (ja) 無線通信システム、通信制御方法および基地局
US20160157182A1 (en) Base station, communication system, and communication control method
CN111464996B (zh) 一种基于网络的dect资源协调方法和系统
US8385904B2 (en) Space time coding where space diversity derives from use of multiple base stations
CN115462004A (zh) 在终端设备处参考信号的极化接收
US20230054804A1 (en) Massive mimo communication technique
JP2689671B2 (ja) 移動通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5869585

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150