JPWO2013061460A1 - 角形電池 - Google Patents

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Abstract

本発明は、振動・衝撃に対して、より耐性の高い構造を有する角形電池を提供することを目的としている。本発明の角形電池(1)は、電極シート(11)、(12)を板状の軸芯(14)に捲回して構成された扁平状の電極捲回群(4)と、電極捲回群(4)を収容する角形の電池容器(2)と、電池容器(2)に開口する開口部(2a)を閉塞する蓋(3)と、蓋(3)に設けられた電極接続端子(43)、(53)とを有しており、電池容器(2)内で電極捲回群(4)の軸芯(14)を開口部(2a)に接近又は離反する容器高さ方向に移動可能に支持して電極捲回群(14)を容器高さ方向に沿って付勢し、電極接続端子(43)、(53)と電極捲回群(4)との間を互いに相対的に移動可能に接続する構成を有している。

Description

本発明はリチウムイオン二次電池等の角形電池に関する。
電動工具やハイブリッド車等には、大電流充放電が可能であり、かつ高エネルギ密度の角形リチウムイオン二次電池が好適である。角形リチウムイオン二次電池は、例えば、セパレータを介して正極シートと負極シートとを重ね合わせて捲回することにより扁平状の電極捲回群を構成し、かかる電極捲回群を角形の電池容器に収納することによって構成されている。電池容器の開口部は、例えば、電極接続端子やガスケット等が取り付けられた上蓋部の蓋によって封口される。上蓋部の蓋は、例えばレーザ溶接法によって電池容器に溶接される。正極シートの正極集電体と負極シートの負極集電体には、超音波溶接法によって正極集電部品と負極集電部品がそれぞれ接合されて電気的に接続されている。正極集電部品と負極集電部品は、蓋から電池容器内に各々延出するように設けられており、正極集電部品と負極集電部品の間に電極捲回群を吊り下げる形で保持している。特許文献1には、電池容器と電極捲回群との間に緩衝シートを配置して電極捲回群に激しい衝撃が伝わるのを防ぐことを目的とした角形電池の技術が提案されている。
特開2011-82162号公報
上述のように、一般的な角形電池では、電極捲回群は、蓋に固定された正極集電部品と負極集電部品によって吊り下げられる形で支持されている。したがって、予期しない衝撃・振動によって、電極捲回群の正極集電体と正極集電部品との間の接続部分や、電極捲回群の負極集電体と負極集電部品との間の接合部分、あるいは、電極捲回群全体が変形又は損傷し、電池性能の低下や信頼性を損なうおそれがある。また、例えば振動や充放電に伴う膨張収縮などにより、電極捲回群の正極シートと負極シートとの重なり位置がずれて、電池性能の低下や信頼性を損なうおそれがある。
特許文献1に示される角形電池の場合、電極捲回群と緩衝シートは相対的に固定されていない。そして、蓋(キャッププレート)に対して正極集電部品と負極集電部品(リードタップ)が固定され、これら正極集電部品と負極集電部品に電極捲回群(電極組立体)が固定されている。したがって、予期しない衝撃・振動により、正極集電部品と電極捲回群との間の接続部分及び負極集電部品と電極捲回群との間の接続部分や、電極捲回群全体が変形又は損傷して電池性能や信頼性を損なうおそれがある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、振動・衝撃に対して、より耐性の高い構造を有する角形電池を提供することである。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、本発明の角形電池は、電池容器内で電極捲回群の軸芯を電池容器の容器高さ方向に移動可能に支持して電極捲回群を容器高さ方向に沿って付勢すると共に、電極接続端子と電極捲回群との間を互いに相対的に移動可能に電気的に接続する構成を有している。
本発明によれば、振動・衝撃に対してより耐性の高い構造の角形電池を得ることができ、電池性能や信頼性が損なわれるのを防止できる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1実施の形態におけるリチウムイオン二次電池の外観斜視図。 図1に示すリチウムイオン二次電池の分解斜視図。 電極捲回群の一部を展開した状態を示す外観斜視図。 正極シートと負極シートの構成を説明する部分拡大図。 軸芯の外観斜視図。 図1のA−A線断面図。 図6に示す正極端子側の要部拡大図。 図6に示す負極端子側の要部拡大図。 第1実施の形態における支持部材の外観斜視図。 電極捲回群を支持する支持部材に作用する力を説明する模式図。 第2実施の形態におけるリチウムイオン二次電池の分解斜視図。 第2実施の形態におけるリチウムイオン二次電池の縦断面図。 第2実施の形態における電極捲回群の支持構造を説明する模式図。 第3実施の形態におけるリチウムイオン二次電池の縦断面図。 第3実施の形態における電極捲回群の支持構造を説明する模式図。 第4実施の形態におけるリチウムイオン二次電池の縦断面図。 第4実施の形態における電極捲回群の支持構造を説明する模式図。 第5実施の形態におけるリチウムイオン二次電池の縦断面図。 第5実施の形態における電極捲回群の支持構造を説明する模式図。 第6実施の形態におけるリチウムイオン二次電池の縦断面図。 第6実施の形態における電極捲回群の支持構造を説明する模式図。 第7実施の形態におけるリチウムイオン二次電池の縦断面図。 第7実施の形態における電極捲回群の支持構造を説明する模式図。
次に、本発明による角形電池をリチウムイオン二次電池に適用した場合の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
<第1実施の形態>
リチウムイオン二次電池1は、角形の電池容器2と、電池容器2の開口部2aを閉塞する平板状の蓋3とを有しており、電池容器2と蓋3により形成される密閉空間内には、扁平状の電極捲回群4が収容されて、さらに、図示していない電解液が充填されている。
電極捲回群4は、軸芯14に係合された支持部材5によって、電池容器2内で容器高さ方向に沿って移動可能に支持されて容器高さ方向上側に向かって付勢されている。
電極捲回群4の正極金属箔積層部11cと蓋3の正極接続端子43との間には、電池容器2内における電極捲回群4の容器高さ方向の移動に追従して変形する柔軟性を有して正極金属箔積層部11cと正極接続端子43との間を導通接続する正極リード(電極リード)44が設けられている。同様に、電極捲回群4の負極金属箔積層部12cと蓋3の負極接続端子53との間には、電池容器2内における電極捲回群4の容器高さ方向の移動に追従して変形する柔軟性を有して負極金属箔積層部12cと負極接続端子53との間を導通接続する負極リード(電極リード)54が設けられている。
電極捲回群4は、軸芯14に係合された支持部材5によって電池容器2内で開口部2aに接近又は離反する容器高さ方向に移動可能に支持されると共に容器高さ方向上側に向かって付勢されているので、弾性部材を介して容器高さ方向両側から挟持される。そして、柔軟性を有する正極リード44及び負極リード54によって、電池容器2内における電極捲回群4の容器高さ方向の移動を許容しつつ正極金属箔積層部11cと正極接続端子43との間、及び、負極金属箔積層部12cと負極接続端子53との間を導通接続している。したがって、リチウムイオン二次電池1に例えば予期せぬ過大な振動や衝撃が作用した場合に、電極捲回群4の正極金属箔積層部11cと正極集電部品45との接合部分や負極金属箔積層部12cと負極集電部品55との接合部分の変形又は損傷を防ぎ、また、電極捲回群4全体の変形又は損傷も防ぐことができる。したがって、電池性能や信頼性が損なわれず、耐性の高い角形電池を得ることができる。
以下に本実施の形態におけるリチウムイオン二次電池1の構成について詳細に説明する。
[電池容器]
電池容器2は、例えばアルミニウム合金などの金属材料を深絞り加工することによって構成されている。電池容器2は、図1、図2、図6に示されるように、矩形の底壁部PBと、底壁部PBの一対の長辺から上方に向かって立ち上がり対峙する一対の幅広の面壁部PWと、底壁部PBの一対の短辺から上方に向かって立ち上がり対峙する一つの幅狭の側壁部PNとを有しており、電池容器2の上部には、開口部2aが上方に向かって開口形成されている。
[電極捲回群]
電極捲回群4は、図3に示すように、正極シート11と負極シート12と2枚のセパレータ13を用意し、正極シート11と負極シート12との間に各セパレータ13が介在されるように重ね合わせて、板状の軸芯14の周りに捲回することによって形成される。電極捲回群の最外周には、必要に応じて短絡防止の為にセパレータ13が1又は複数層捲回されており、セパレータ13の捲回終了端は、粘着テープ15で止められる(図2を参照)。
正極シート11は、図4に示すように、アルミニウム箔もしくはアルミニウム合金箔からなる帯状の正極金属箔(正極集電体)11Aを有しており、負極シート12は、銅箔もしくは銅合金箔からなる帯状の負極金属箔(負極集電体)12Aを有している。セパレータ13は、リチウムイオンが通過可能な微多孔性シート材で構成されており、本例では、数十μm厚のポリエチレンシートが用いられている。なお、図4の(a)と(c)は正極シートと負極シートの各平面図、図4の(b)と(d)は正極シートと負極シートの各断面図である。
正極シート11の正極金属箔11Aの両面には、正極活物質として、例えば、マンガン酸リチウム等のリチウム含有遷移金属複酸化物を含む正極活物質合剤11Bが略均等かつ略均一に塗着(塗工)されて正極合剤層(正極合剤塗工部)11bが形成されており、両面とも長辺方向に沿う一側(短辺方向一方側)に正極活物質合剤が未塗工の正極金属箔が露出した正極金属箔露出部(正極未塗工部)11aが形成されている。
そして、負極シート12の負極金属箔12Aの両面には、負極活物質として、リチウムイオンを吸蔵、放出可能な黒鉛等の炭素材を含む負極活物質合剤12Bが略均等かつ略均一に塗着されて負極合剤層(負極合剤塗工部)12bが形成されており、両面とも長辺方向に沿う一側(短辺方向一方側)に負極活物質合剤が未塗工の負極金属箔が露出した負極金属箔露出部(負極未塗工部)12aが形成されている。
正極シート11と負極シート12は、負極合剤層12bの捲回軸方向長さ(短辺方向長さ)が、正極合剤層11bの捲回軸方向長さ(短辺方向長さ)よりも長くなるように形成されている。正極シート11は、正極合剤層11bの捲回軸方向両側端位置が、軸芯14の捲回軸方向中央部14Aと捲回軸方向端部14Bとの境界位置よりも捲回軸方向中央寄り位置に配置されるように軸芯14に捲回される。また、負極シート12は、負極合剤層12bの捲回軸方向両側端位置が、正極合剤層11bの捲回方向両側端位置よりも捲回軸方向外側位置に配置されるように軸芯14に捲回される。
正極シート11及び負極シート12は、捲回軸方向一方側に正極金属箔露出部11aが配置され、捲回軸方向他方側に負極金属箔露出部12aが配置され、正極合剤層11bと負極合剤層12bとの間にセパレータ13が介在されるように重ねられて軸芯14に捲回される。電極捲回群4の捲回軸方向一方側の端部には、正極金属箔露出部11aが捲回されて積み重ねられた正極金属箔積層部11cが形成されており、捲回軸方向他方側の端部には、負極金属箔露出部12aが捲回されて積み重ねられた負極金属箔積層部12cが形成されている。
次に、軸芯14の構成について主に図5を参照しつつ説明する。なお、説明内容の理解を容易にするために、軸芯14の捲回軸方向をX方向、軸芯14の平面に垂直な方向をZ方向、軸芯14のX方向とZ方向に直交する方向をY方向として説明する。
軸芯14は、絶縁性の材料より形成され、特に、PP(ポリプロピレン)樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂の少なくとも一つの樹脂材料を用いて形成されている。
軸芯14は、図5に示すように、電極捲回群4の平面形状に対応した矩形状の板状部材であり、X方向の中央位置に設けられて正極シート11の正極合剤層11bと負極シート12の負極合剤層12bが重なり合う部位に対応する中央部14Aと、中央部14AのX方向両側の位置に設けられて正極金属箔露出部11aと負極金属箔露出部12aにそれぞれ対応する端部14B、14Bとを備えている。
軸芯14は、中央部14Aよりも端部14Bの方が、Y方向の板幅が狭い形状を有しており、例えば、矩形状の板状部材の四隅にテーパー部14bを形成して板幅を狭くしている。軸芯14の中央部14Aは、X方向に沿って延在する一対の平行な外縁部14a,14aを有している。軸芯14の端部14Bは、外縁部14a,14aの板幅V2より狭い板幅V1の側端面14eを有している。
軸芯14は、中央部14Aに正極シート11の正極合剤層11bと負極シート12の負極合剤層12bが配置され、端部14B、14Bに正極金属箔露出部11aと負極金属箔露出部12aが配置され、正極合剤層11bと負極合剤層12bとの間には、セパレータ13が介在されて、軸芯14のX方向一方側の端部14Bに正極金属箔露出部11aが配置され、他方側の端部14Bに負極金属箔露出部12aが配置された状態で捲回される。
軸芯14の端部14Bは、X方向に沿って中央部14Aから離れる方向に移行するにしたがってY方向の板幅が狭くなるように形成されている。すなわち、軸芯14は、矩形状の軸芯14の四隅にテーパー部14bが形成され、軸芯14の板幅が、中央部14Aの板幅よりも狭くなっている。また、軸芯14はテーパー部14bを四隅に形成することにより、中央部14AのX方向に沿う横幅(捲回軸方向長さ)が、正極合剤層11bの横幅(捲回軸方向長さ)より大きく設定されている。そして、中央部14Aの横幅と負極合剤層12bの横幅は一致するように設定されている。この構成により、正極シート11の正極金属箔と負極シート12の負極金属箔との間における充放電時のイオンの移動が効率よく行われる。
軸芯14のX方向の両端部には、突起部14c、14cが設けられている。突起部14cは、軸芯14を支持部材5に係合させるためのものであり、支持部材5の腕部22に穿設された穴部23に嵌入される大きさを有している。各突起部14cは、例えば図6に示されるように、側端面14eから電極捲回群4の正極金属箔積層部11c及び負極金属箔積層部12cよりも軸芯14の捲回軸方向(X方向)両側に突出する大きさを有している。軸芯14のX方向の両端部でY方向中央には、切り欠き部14d、14dが形成されている。突起部14cは、本実施の形態では、側端面14eの切り欠き部14dよりもY方向一方側の位置に設けられている。
[蓋]
蓋3は、電池容器2と同種の金属材料からなり、電池容器2の開口部2aに外周輪郭が合致する大きさを有しており、電池容器2の開口部2aの内周部にレーザ(ビーム)溶接で接合されている。蓋3には、注液口31とガス排出弁33と正極端子41と負極端子51が設けられており、蓋組立体を構成している。注液口31とガス排出弁33は、蓋3の長辺方向中央位置で長辺方向に並んで配置されている。そして、正極端子41及び負極端子51は、蓋3の長辺方向一方側と他方側の互いに離れた位置に配置されている。
注液口31は、蓋3によって電池容器2の開口部2aを封口した後に、電池容器2内に電解液を注入するためのものであり、電解液を注入した後に、注液栓32によって封口される。ガス排出弁33は、電池容器2内の圧力が上昇したときに、予め設定された圧力で開裂して電池容器内のガスを外部に放出するためのものである。ガス排出弁33は、蓋3と略同一の金属材で構成した薄膜部材であり、レーザ溶接等により蓋3に接合されている。
正極端子41及び負極端子51は、蓋3の上面に沿って平面状に配置されており、バスバー用の固定ボルト42、52がそれぞれ突設されている。正極端子41は、アルミニウム合金で製作され、負極端子51は、銅合金で製作されている。図7A及び図7Bに示すように、正極端子41と蓋3との間、及び、負極端子51と蓋3との間には、絶縁体34が設けられており、正極端子41と蓋3との間の隙間、及び、負極端子51と蓋3との間の隙間を閉じるとともに、電気的に絶縁している。
正極端子41は、正極接続端子43に接続されている。正極接続端子43は、図7Aに示すように、正極端子41と蓋3を貫通する正極側の貫通孔に蓋3の裏面側から挿通されて、蓋3の表面側でかしめにより固定されており、正極端子41と電気的に接続されている。負極端子51は、負極接続端子53に接続されている。負極接続端子53は、図7Bに示すように、負極端子51と蓋3を貫通する負極側の貫通孔に蓋3の裏面側から挿通されて、蓋3の表面側でかしめにより固定されており、負極端子51と電気的に接続されている。
正極接続端子43と蓋3との間、及び、負極接続端子53と蓋3との間には、ガスケット35が介在されており、正極接続端子43と蓋3との間、及び、負極接続端子53と蓋3との間をシールすると共に、電気的に絶縁している。
[接続部材]
正極接続端子43と電極捲回群4の正極金属箔積層部11cとの間、及び、負極接続端子53と電極捲回群4の負極金属箔積層部12cとの間は、接続部材によってそれぞれ電気的に接続されている。正極接続端子43と電極捲回群4の正極金属箔積層部11cとの間には、接続部材として、正極リード44と正極集電部品45が設けられている。そして、負極接続端子53と電極捲回群4の負極金属箔積層部12cとの間には、接続部材として、負極リード54と負極集電部品55が設けられている。
正極集電部品45は、一端が電極捲回群4の正極金属箔積層部11cに接続され、他端が正極リード44に接続されている。正極リード44は、正極集電部品45と正極接続端子43との間を互いに相対的に移動可能に接続している。正極集電部品45は、所定の板厚を有する比較的剛性の高い金属板を折曲することによって構成されている。正極リード44は、正極集電部品45よりも板厚が薄い金属製の薄板によって構成されており、正極集電部品45と正極接続端子43との間の相対移動を許容する柔軟性を有している。
同様に、負極集電部品55は、一端が電極捲回群4の負極金属箔積層部12cに接続され、他端が負極リード54に接続されている。負極リード54は、負極集電部品55と負極接続端子53との間を互いに相対的に移動可能に接続している。負極集電部品55は、所定の板厚を有する比較的剛性の高い金属板を折曲することによって構成されている。負極リード54は、負極集電部品55よりも板厚が薄い金属製の薄板によって構成されており、負極集電部品55と負極接続端子53との間の相対移動を許容する柔軟性を有している。
尚、本実施の形態では、正極リード44及び負極リード54は、金属製の薄板に限定されるものではなく、正極集電部品45と正極接続端子43との間の相対移動を許容する柔軟性を有するものであればよく、例えば金属箔や金属メッシュ等の柔軟かつ導電性を有する部材を用いてもよい。
正極集電部品45は、蓋3の下面に沿って平行に配置される平板状のベース部45aと、ベース部45aの外側端部で折曲されて電池容器2の側壁部PNに沿って垂下した後に二股に分岐して蓋3の短辺方向に離間して互いに対向し電池容器2の底壁部PBに向かって延びる一対の正極集電接続片45bを備える。同様に、負極集電部品55は、蓋3の下面に沿って平行に配置される平板状のベース部55aと、ベース部55aの外側端部で折曲されて電池容器2の側壁部PNに沿って垂下した後に二股に分岐して蓋3の短辺方向に離間して互いに対向し電池容器2の底壁部PBに向かって延びる一対の負極集電接続片55bを備える。
一対の正極集電接続片45bは、電極捲回群4のX方向一方側の端部である正極側の端部で電極捲回群4の厚さ方向外側にそれぞれ対向して配置され、一対の正極集電接続片45bの各内面が、電極捲回群4の正極金属箔積層部11cの外表面と接合される。一対の正極集電接続片45bと電極捲回群4の正極金属箔積層部11cは、例えば超音波溶接法により溶接される。
一対の負極集電接続片55bは、電極捲回群4のX方向他方側の端部である負極側の端部で電極捲回群4の扁平厚さ方向外側にそれぞれ対向して配置され、一対の集電接続片55bの各内面が、電極捲回群4の負極金属箔積層部12cの外表面と接合される。一対の集電接続片55bと電極捲回群4の負極金属箔積層部12cは、例えば、超音波溶接法により溶接される。
正極リード44は、正極接続端子43と正極集電部品45のベース部45aとの間で二つに折り畳まれた状態で配置されており、一片が正極接続端子43の下端に接合され、他片が正極集電部品45のベース部45aの上面に重ね合わされた状態で接合されている。正極リード44は、正極接続端子43と正極集電部品45のベース部45aとの間が離れる方向に電極捲回群4が移動した場合には一片と他片との間隔が大きくなる方向に変形し、正極接続端子43と正極集電部品45のベース部45aとの間が狭くなる方向に電極捲回群4が移動した場合には一片と他片との間隔が小さくなる方向に変形して、正極接続端子43と正極集電部品45との間の導通状態を維持するようになっている。
そして、負極リード54は、負極接続端子53と負極集電部品55のベース部55aとの間で二つに折り畳まれた状態で配置されており、一片が負極接続端子53の下端に接合され、他片が負極集電部品55のベース部55aの上面に重ね合わされた状態で接合されている。負極リード54は、負極接続端子53と負極集電部品55のベース部55aとの間が離れる方向に電極捲回群4が移動した場合には一片と他片との間隔が大きくなる方向に変形し、負極接続端子53と負極集電部品55のベース部55aとの間が狭くなる方向に電極捲回群4が移動した場合には一片と他片との間隔が小さくなる方向に変形して、負極接続端子53と負極集電部品55との間の導通状態を維持するようになっている。
正極リード44と負極リード54は、蓋3の短辺方向一方側においてそれぞれの折り目が蓋3の長辺方向に沿って延在するように配置されており、蓋3の短辺方向一方側を中心として蓋3を回動させて蓋3の短辺方向他方側で電池容器2の開口部2aを開閉することを可能としている。
正極リード44は、最初に他片が正極集電部品45のベース部45aの上面に接合され、折り目に沿って略L字状に折り曲げられた状態とされる。そして、負極リード54も、最初に他片が負極集電部品55のベース部55aの上面に接合され、折り目に沿って略L字状に折り曲げられた状態とされる。そして、正極リード44の一片が正極接続端子43の下端に接合され、かつ、負極リード54の一片が負極接続端子53の下端に接合された後、蓋3の短辺方向一方側を中心として開口部2aを閉じる方向に蓋3を回動させる。これにより、正極リード44と負極リード54は、蓋3の短辺方向一方側を折り目として二つに折り畳まれる。
[支持部材]
支持部材5は、電極捲回群4の軸芯14と係合して、電極捲回群4を電池容器2内で容器高さ方向に沿って移動可能に支持すると共に容器高さ方向上側に向かって付勢するためのものである。支持部材5は、図8に示すように、略一定幅で延在する帯状の平板が略コ字状に折り曲げられた形状を有しており、電池容器2内で底壁部PBと電極捲回群4の一方の湾曲部との間で電極捲回群4の捲回軸方向に沿って延在する基部21と、基部21の両端部で折曲されて電池容器2の側壁部PNと電極捲回群4との間で電池容器2の容器高さ方向に沿って延在して軸芯14の捲回軸方向両端部とそれぞれ係合する一対の腕部22、22を有している。支持部材5は、例えばポリプロピレン樹脂などの合成樹脂製材料によって構成されている。支持部材5の材質は、樹脂に限定されるものではなく、金属、その他の材質でも適用可能である。
基部21は、付勢手段を構成するものであり、各腕部22の折曲方向と離反する方向に凸となるように湾曲しており、電池容器2内で電池容器2の底壁部PBと当接して、押圧により弾性変形し、各腕部22を容器高さ方向上側に向かって付勢するように構成されている。
各腕部22は、電池容器2の開口部2aに蓋3を被せて封口した状態で、蓋3の裏面に各腕部22の上端部22aがそれぞれ当接して、所定の押圧力で基部21を電池容器2の底壁部PBに押圧する長さ寸法を有している。各腕部22には、穴部23がそれぞれ穿設されており、軸芯14の突起部14cを嵌入させることによって軸芯14と係合するようになっている。
支持部材5は、支持部材5の穴部23に軸芯14の突起部14cを嵌入することにより、軸芯14に一体に固定される。そして、開口部2aから電池容器2内に挿入することによって、電極捲回群4の軸芯14を容器高さ方向に移動可能に案内する。そして、開口部2aを蓋3で封口することにより、支持部材5の弾性部である基部21が電池容器2の底面部PWに当接されて弾性変形し、支持部材5の各腕部22の上端部22aが蓋3の内面に所定の押圧力で押圧された状態とされる。
[組み立て方法]
上記構成を有するリチウムイオン二次電池の組み立て方法について説明する。
まず、蓋組立体と電極捲回群4を作成する。それから、正極集電部品45と負極集電部品55に正極リード44と負極リード54をそれぞれ接合する。ここでは、正極集電部品45のベース部45aに正極リード44の他片を接合し、負極集電部品55のベース部55aに負極リード54の他片を接合する。そして、正極リード44と負極リード54を略L字状に折り曲げて、正極リード44の一片と負極リード54の一片をベース部45a、55aから起立した姿勢状態とする。なお、正極集電部品45と負極集電部品55をそれぞれ接合する前に、予め正極リード44と負極リード54を略L字状に折り曲げておいてもよい。
そして、電極捲回群4の正極金属箔積層部11cと負極金属箔積層部12cに正極集電部品45の正極集電接続片45bと負極集電部品55の負極集電接続片55bをそれぞれ接合する。そして、電極捲回群4に支持部材5を取り付けて、その周りを図示していない絶縁保護シートで被覆した後、電池容器2内に挿入する。
次に、電池容器2の底壁部PBに対して蓋3を垂直に立てた状態で、電池容器2の開口部2aから突出している正極リード44の一片と負極リード54の一片を蓋組立体の正極接続端子43と負極接続端子53にそれぞれ接合する。
それから、蓋3の短辺方向一方側の長辺部分を中心として蓋3を回動させて、支持部材5の上端部22aを蓋3の裏面に当接させる。これにより、正極リード44と負極リード54は、二つに折り畳まれた状態とされる。
そして、支持部材5の付勢力に抗しながら、支持部材5を蓋3で電池容器2内に押し込み、開口部2aを閉塞した状態で、蓋3を電池容器2にレーザ溶接して封口する。そして、注液口31から電池容器2内に電解液を注入して充填し、その後、注液口31に注液栓32をレーザ溶接して封口する。
[作用]
図9は、電極捲回群4を支持する支持部材5に作用する力を説明する模式図であり、図中(a)、(b)は、電池容器2内に収容して蓋3で開口部2aを封口する前と後の状態をそれぞれ示している。
支持部材5を電池容器2内に挿入して開口部2aを蓋3で封口することによって、支持部材5の基部21が電池容器2の底壁部PBに当接し、かつ、支持部材5の各腕部22の上端部22aが蓋3の裏面に当接する。したがって、図9(b)に示すように、支持部材5には、各腕部22の上端部22aから下方に向かって押圧力F1が作用すると共に、基部21から上方に向かって押圧力F2が作用する。したがって、電極捲回群4は、弾性部を介して容器高さ方向両側から挟持された状態で電池容器2内に収容される。
上記構成を有するリチウムイオン二次電池1によれば、支持部材5によって電極捲回群4の軸芯14を電池容器2内で容器高さ方向に沿って移動可能に支持すると共に容器高さ方向上側に向かって付勢しているので、弾性部材を介して容器高さ方向両側から挟持された状態で電極捲回群4を電池容器2内に収容することができる。そして、正極金属箔積層部11cと正極接続端子43との間、及び、負極金属箔積層部12cと負極接続端子53との間を、柔軟性を有する正極リード44及び負極リード54によって導通接続しているので、電池容器2内における電極捲回群4の移動を許容することができる。
したがって、リチウムイオン二次電池1に予期せぬ過大な振動や衝撃が加えられた場合に、電極捲回群4の正極金属箔積層部11cと正極集電部品45との接合部分及び負極金属箔積層部12cと負極集電部品55との接合部分の変形又は損傷を防ぎ、また、電極捲回群4全体の変形又は損傷も防ぐことができる。したがって、電池性能や信頼性が損なわれず、耐性の高い角形電池を得ることができる。また、電池容器2内における電極捲回群4の配置位置の公差を吸収することができる。したがって、リチウムイオン二次電池1を構成する各部材に対する高度な寸法精度や、高い組み立て精度が要求されるのを防ぐことができ、高いコスト効果を発揮することができる。
[第2実施の形態]
次に、第2実施の形態について、図10〜図12を用いて以下に説明する。なお、上記した実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、第1実施の形態における正極集電部品45、負極集電部品55、正極リード44、負極リード54の代わりに、正極リボン(電極リボン)46と負極リボン(電極リボン)56を用いたことである。
正極リボン46と負極リボン56は、それぞれ容易に変形可能な薄板の金属板や金属箔によって構成されており、電池容器2内における電極捲回群4の容器高さ方向の移動に追従して変形する柔軟性を有している。
正極リボン46は、予め設定されたゆるみを有して、一端が正極接続端子43に接合され、他端が電極捲回群4の正極金属箔積層部11cに接合されている。正極リボン46と正極金属箔積層部11cとの間、及び正極リボン46と正極接続端子43との接合は、例えば超音波溶接により行われる。同様に、負極リボン56は、予め設定されたゆるみを有して、一端が負極接続端子53に接合され、他端が電極捲回群4の負極金属箔積層部12cに接合されている。負極リボン56と負極金属箔積層部12cとの間、及び負極リボン56と負極接続端子53との接合は、例えば超音波溶接により行われる。
正極リボン46は、本実施の形態では、正極金属箔積層部11cの一対の平坦面の間に亘ってU字状に巻き掛けるように配置されて接合される構成を有しているが、一方の平坦面だけに沿うように配置して接合する構成としてもよい。同様に、負極リボン56は、本実施の形態では、負極金属箔積層部12cの一対の平坦面の間に亘ってU字状に巻き掛けるように配置されて接合されているが、一方の平坦面だけに沿うように配置して接合する構成としてもよい。
上記構成を有するリチウムイオン二次電池1によれば、第1実施の形態の効果に加えて、第1実施の形態よりも部品点数及び接合箇所の数を減らすことができ、組立作業の容易化及び製造コストの低減を図ることができる。
[第3実施の形態]
次に、第3実施の形態について、図13、図14を用いて以下に説明する。なお、上記した実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、第1実施の形態と比較して、軸芯14の捲回軸方向両端部の側端面14eに突起部14cを2個ずつ設け、支持部材5の腕部22に各突起部14cが嵌入される穴部23を2個ずつ設けたことである。各突起部14cは、図13に示すように、切り欠き部14dを間に介してY方向一方側と他方側にそれぞれ設けられている。穴部23は、各腕部22において、該腕部22の長さ方向に離間して穿設されている。
上記構成を有するリチウムイオン二次電池1によれば、第1実施の形態と比較して、支持部材5に対して軸芯14を強固に支持することができる。また、電極捲回群4の軸芯14を支持部材5に係合させる際に、支持部材5に対して電極捲回群4は高さ方向には上下対称であるので、電極捲回群4の上下を考慮する必要がなく、組立作業を容易なものとすることができる。
[第4実施の形態]
次に、第4実施の形態について、図15、図16を用いて以下に説明する。なお、上記した実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、支持部材5によって電極捲回群4の軸芯14を容器高さ方向に沿って移動可能に支持すると共に、電極捲回群4と蓋3との間に弾性部材61を介在させて電極捲回群4を容器高さ方向下方側に向かって付勢する構成としたことである。
支持部材5は、第1実施の形態の場合と比較して、基部24が一直線状に延在する形状を有している。そして、腕部22は、電池容器2の底壁部PBに基部24を当接させた状態で、腕部22の上端部22aと蓋3の裏面との間に所定の間隙が形成される長さを有している。
弾性部材61は、例えばゴムやシリコンなどの合成樹脂の中でも弾性係数の高い合成樹脂製材料によって構成されており、電極捲回群4と蓋3との間に圧縮された状態で介在され、その弾性復元力によって電極捲回群4を容器高さ方向下側に向かって付勢する構成を有している。弾性部材61は、本実施の形態では、蓋3の裏面に接着して固定されている。
上記構成を有するリチウムイオン二次電池1は、電極捲回群4の軸芯14に支持部材5を係合させて、電極捲回群4を電池容器2内に挿入して開口部2aを蓋3で封口することによって組み立てられる。かかる組立状態では、電極捲回群4は、図16(b)に示すように、弾性部材61によって容器高さ方向下方に向かって押圧力F1で押圧される。これにより、支持部材5の基部24は、電池容器2の底壁部PBに当接して押圧される。そして、支持部材5の各腕部22の上端部22aは、蓋3から離間して所定の間隙を有して対向する。
したがって、弾性部材61を介して容器高さ方向両側から挟持された状態で電極捲回群4を電池容器2内に収容することができる。したがって、リチウムイオン二次電池1に予期せぬ過大な振動や衝撃が加えられた場合に、上記した他の実施の形態と同様に、電極捲回群4の正極金属箔積層部11cと正極集電部品45との接合部分及び負極金属箔積層部12cと負極集電部品55との接合部分の変形又は損傷を防ぎ、また、電極捲回群4全体の変形又は損傷も防ぐことができる。
[第5実施の形態]
次に、第5実施の形態について、図17、図18を用いて以下に説明する。なお、上記した実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、第4実施の形態の支持部材5における基部24を、第1実施の形態における支持部材5の基部21と同様の形状を有するものに代えた構成としたことである。
本実施の形態におけるリチウムイオン二次電池1は、図18(b)に示すように、組立状態において、電極捲回群4が弾性部材61によって容器高さ方向下側に向かって押圧力F1で押圧される一方、支持部材5の基部21が電池容器2の底壁部PBに当接して軸芯14が容器高さ方向上側に向かって押圧力F2で押圧される。
したがって、電極捲回群4は、容器高さ方向上側と下側のいずれにも移動可能な状態で容器高さ方向両側から挟持される。したがって、リチウムイオン二次電池1に予期せぬ過大な振動や衝撃が加えられた場合に、上記した他の実施の形態と同様に、電極捲回群4の正極金属箔積層部11cと正極集電部品45との接合部分及び負極金属箔積層部12cと負極集電部品55との接合部分の変形又は損傷を防ぎ、また、電極捲回群4全体の変形又は損傷も防ぐことができる。
[第6実施の形態]
次に、第6実施の形態について、図19、図20を用いて以下に説明する。なお、上記した実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、第5実施の形態の支持部材5における基部21を、腕部22が折曲される方向と同方向に凸状に湾曲させた形状を有する基部25に代えた構成としたことである。
基部25は、腕部22が折曲される方向と同方向に凸状に湾曲しており、電極捲回群4に支持部材5を装着した状態で、電極捲回群4の下部に当接する形状を有している。
本実施の形態におけるリチウムイオン二次電池1は、図20(b)に示すように、組立状態において、電極捲回群4が弾性部材61によって容器高さ方向下側に向かって押圧力F1で押圧される。そして、支持部材5の腕部22の下端部22bが電池容器2の底壁部PBに当接して、軸芯14が容器高さ方向上側に向かって押圧力F2で押圧される。そして、支持部材5の各腕部22の上端部22aは、蓋3から離間して所定の間隙を有して対向する。
したがって、弾性部材61を介して容器高さ方向両側から挟持された状態で電極捲回群4を電池容器2内に収容することができる。したがって、リチウムイオン二次電池1に予期せぬ過大な振動や衝撃が加えられた場合に、上記した他の実施の形態と同様に、電極捲回群4の正極金属箔積層部11cと正極集電部品45との接合部分及び負極金属箔積層部12cと負極集電部品55との接合部分の変形又は損傷を防ぎ、また、電極捲回群4全体の変形又は損傷も防ぐことができる。
[第7実施の形態]
次に、第7実施の形態について、図21、図22を用いて以下に説明する。なお、上記した実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において特徴的なことは、第6実施の形態と比較して、軸芯14の捲回軸方向両端部の側端面14eに突起部14cを2個ずつ設け、支持部材5の腕部22、22に各突起部14cが嵌入される穴部23を設けたことである。各突起部14cは、図21に示すように、切り欠き部14dを間に介してY方向一方側と他方側にそれぞれ設けられている。穴部23は、各腕部22において、該腕部22の長さ方向に離間して穿設されている。
上記構成を有するリチウムイオン二次電池1によれば、第6実施の形態と比較して、支持部材5に対して軸芯14を強固に支持することができる。また、電極捲回群4の軸芯14を支持部材5に係合させる際に、支持部材5に対して電極捲回群4は高さ方向には上下対称であるので、電極捲回群4の上下を考慮する必要がなく、組立作業を容易なものとすることができる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明は、前記の各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上述の第3実施の形態から第7実施の形態では、集電方法として、正極集電部品45、負極集電部品55、正極リード44、負極リード54を用いる場合を例に説明したが、これらの構成の代わりに、第2実施の形態における正極リボン46及び負極リボン56を適用してもよい。
1 リチウムイオン二次電池(角形電池)
2 電池容器
2a 開口部
3 蓋
4 電極捲回群
5 支持部材(支持手段)
11 正極シート(電極シート)
11c 正極金属箔積層部
12 負極シート(電極シート)
12c 負極金属箔積層部
14 軸芯
14c 突起部
21 基部(付勢手段)
22 腕部
22a 上端部
22b 下端部
23 穴部
41 正極端子
43 正極接続端子
44 正極リード(電極リード)
45 正極集電部品
46 正極リボン(電極リボン)
51 負極端子
53 負極接続端子
54 負極リード(電極リード)
55 負極集電部品
56 負極リボン(電極リボン)

Claims (10)

  1. 電極シートを板状の軸芯に捲回して構成された扁平状の電極捲回群と、該電極捲回群を収容する角形の電池容器と、該電池容器に開口する開口部を閉塞する蓋と、該蓋に設けられた電極接続端子を有する角形電池であって、
    前記電池容器内で前記電極捲回群の軸芯を前記開口部に接近又は離反する容器高さ方向に移動可能に支持して前記電極捲回群を容器高さ方向に沿って付勢し、前記電極接続端子と前記電極捲回群との間を互いに相対的に移動可能に接続する構成を有することを特徴とする角形電池。
  2. 前記電池容器の底壁部と前記電極捲回群の一方の湾曲部との間で前記電極捲回群の捲回軸方向に沿って延在する基部と、該基部の両端部で折曲されて前記電池容器の一対の側壁部と前記電極捲回群との間で前記電池容器の容器高さ方向に沿って延在して前記軸芯の捲回軸方向両端部とそれぞれ係合する一対の腕部とを有し、前記基部が前記腕部の折曲方向と離反する方向に凸状に湾曲して前記電池容器の底壁部に当接しかつ前記腕部の上端部が前記蓋に当接する支持部材を有することを特徴とする請求項1に記載の角形電池。
  3. 前記電池容器の底壁部と前記電極捲回群の一方の湾曲部との間で前記電極捲回群の捲回軸方向に沿って延在する基部と、該基部の両端部で折曲されて前記電池容器の一対の側壁部と前記電極捲回群との間で前記電池容器の容器高さ方向に沿って延在して前記軸芯の捲回軸方向両端部とそれぞれ係合する一対の腕部とを有し、前記基部が前記電池容器の底壁部に当接した状態で前記腕部の上端部が前記蓋との間に所定の間隙を有して対向する支持部材と、
    前記蓋と前記電極捲回群との間に圧縮された状態で介在されて弾性復元力により前記電極捲回群を前記容器高さ方向下方に向かって付勢する弾性部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の角形電池。
  4. 前記基部が前記腕部の折曲方向と離反する方向に凸状に湾曲した形状を有することを特徴とする請求項3に記載の角形電池。
  5. 前記基部が前記腕部の折曲方向と同じ方向に凸状に湾曲した形状を有することを特徴とする請求項3に記載の角形電池。
  6. 前記軸芯には、該軸芯の捲回軸方向両側の側端面からそれぞれ突出する突起部が設けられ、
    前記一対の腕部には、前記突起部が嵌入される穴部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の角形電池。
  7. 前記突起部は、前記各側端面に複数設けられていることを特徴とする請求項6に記載の角形電池。
  8. 前記電極接続端子と前記電極捲回群との間隔の変化に応じて変形可能な電極接続部材を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の角形電池。
  9. 前記電極接続部材は、前記電極接続端子と前記電極捲回群との間に二つに折り畳まれた状態で介在されて、一片が前記電極接続端子に接続され、他片が電極捲回群に接続された電極リードにより構成されることを特徴とする請求項8に記載の角形電池。
  10. 前記電極接続部材は、予め設定された弛みを有して一片が前記電極接続端子に接続され、他片が電極捲回群に接続された電極リボンによって構成されることを特徴とする請求項8に記載の角形電池。
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JP2006032253A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Yuasa Corp 密閉形蓄電池
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