JPWO2013051220A1 - 情報記録媒体、情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

情報記録媒体、情報記録方法及び情報記録装置 Download PDF

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Abstract

情報記録媒体(1)は、周期的に形成された複数のピット(301)を有し、複数のピット(301)で形成されたピット列にレーザ光を照射してピット(301)の形状を変化させることにより情報が記録され、ピット列は周期的に蛇行し、ピット(301)の周期(fp)の長さはレーザ光の回折限界以下であり、ピット列の周期はピットの周期のn倍(nは正の整数)である。

Description

本発明は、情報を光学的に記録可能な情報記録面を有する情報記録媒体、当該情報記録媒体に情報を記録する情報記録方法、及び当該情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置に関するものである。
現在、映像又はデータなどを保存する情報記録媒体として、DVD又はBlu−ray Disc(以下BD)などの光ディスクが使用されており、より多くの情報を記録するために記録密度を高める必要がある。光ディスクでは、記録層に記録マーク及びスペースを形成することで情報が記録される。これまでは、記録マーク及びスペースの大きさをより小さくすることで、高密度記録が実現されていた。
最近では、記録密度が高いBDXLが発売されている。BDXLの1層あたりの記録密度は、約33.4GBである。BDXLでは、最短の記録マーク及びスペースの大きさは、光の回折限界よりも小さくなっている。一般的に、回折限界よりも小さな長さの記録マーク及びスペースを再生した際の再生信号の信号振幅は0となり、記録マークとスペースとを判別することができない。BDXLでは、回折限界よりも小さな記録マーク及びスペースは最短の記録マーク及びスペースだけであり、なおかつ再生信号処理としてPRML(Partial Response Maximum Likelihood)技術が適用されることにより、情報を再生することができる。
しかしながら、さらに高密度記録を実現するために、従来と同様に記録マーク及びスペースを短くする方法では、回折限界よりも小さな記録マーク及びスペースの数が増える。この場合、記録マーク及びスペースの長さの判断がさらに困難になり、なおかつ再生信号処理が複雑化し、回路規模が拡大する。
そこで、光ディスクで今まで使用されていた2値で情報を記録するマークエッジ記録方法とは別の記録方法として、記録情報を多値化させて記録する多値記録方法が提案されている。
多値記録方法に関する従来技術例として、特許文献1及び特許文献2などがある。
特許文献1の多値記録方法では、ピットの深さが異なる3値以上のデータと、ピットの位置を径方向に変位させることにより得られる3値以上のデータとに対応する凹凸パターンを光ディスク原盤に形成することで、情報が記録される。
特許文献2の多値記録方法では、記録層に形成されたピットにレーザ光を照射し、記録層を分解することにより情報が記録される。このとき、レーザ光の出力を調整することにより、多値の情報が記録される。
特許文献1の情報記録媒体は、ピットの深さを多段階に変更させることにより、多値情報が記録される。特許文献1に記載されているピットの形成方法としては、レジスト基板上に凹凸パターンを形成させ、レジスト基板を用いてスタンパを作製し、スタンパを情報記録媒体のディスク基板に転写することで、ディスク基板上に凹凸パターンが形成される。続いて、ディスク基板上に反射膜、記録膜及び誘電体膜などを積層することにより、情報記録媒体が作製される。
また、特許文献1の特徴として、ピットの位置が径方向に変位することで、情報が記録される。情報記録媒体に対して、レーザ光により情報を記録する場合、各ピットの周期単位でレーザ光の位置を高速で精度良く制御しなければならない。これは、デバイスの動作としては非常に困難な制御である。
上記2点からいえることは、特許文献1における情報記録媒体に対する多値記録は、再生専用の情報記録媒体(ROM:Read Only Memory)における原盤作成に関する技術である。従って、情報記録媒体に対して、消費者である一般ユーザが自由に情報を記録することはできない。
特許文献2の情報記録媒体は、情報を追記記録可能な情報記録媒体である。情報記録媒体は、ピットの有無による反射光量の変化に加え、ピットに情報を記録することにより、記録層の反射率又は屈折率が変化する。その結果、ピットの反射光量が多段階に変化することで多値情報が記録される。このとき、情報記録媒体に対する記録はピットに行われるため、熱の広がりが少なくなる。特に、隣接するピット列への熱の広がりが抑制される効果がある。
しかしながら、特許文献2におけるピットの間隔(以下、ピット周期)は、角速度基準で一定となっている。そのため、外周における、ピットの長さ、及びピット以外の部分であるピット間(以下、スペース)の長さは、内周に比べると長く設定される。ピットの反射光量を多段階に変化させることで多値記録されるため、ピットの長さが長くなると、記録密度は低下する。
また、記録領域を複数のセクタに分割し、各セクタの先頭におけるピット周期を、最内周におけるピット周期と同じにした場合でも、角速度が基準であるため、記録密度は低下する。さらに、この場合、セクタの切り替わりにおいて、ピットに記録する時間、あるいは角速度の回転数を変更するなど新たな記録調整手段が必要となる。
仮に、ピット周期が線速度基準で一定に設定された場合でも、情報記録媒体の製造過程において、情報記録媒体ごとにピット周期のばらつきは発生する。特に、記録密度を高めるため、ピット及びスペースの長さを短くしてピット周期を短くすると、ピット周期のばらつきの影響は大きくなる。
そのため、ピット周期のばらつきを考慮せずに、多値記録における記録単位の時間を単純に固定して記録すると、ピット周期とずれて記録される。この結果、従来の情報記録媒体は、ピットに対する記録が適切に実行できなくなるという課題を有していた。
以上のことから、ピットを用いた多値記録を行う情報記録媒体において、ピットの深さを変化させる多値記録方法は、再生専用の情報記録媒体に対して情報を記録する技術が主流であった。しかし、この場合は、一般ユーザが情報を記録できないという課題を有していた。
また、記録型の情報記録媒体に対して、ピットを利用して多値記録を行う場合、ピットの有無と記録膜の反射率又は屈折率の変化とを組み合わせた多値記録に関する技術があった。しかし、この場合は、ピット周期に対して充分に考慮された多値記録ではなく、ピットに対する記録が適切に実行できなくなるという課題を有していた。
特開2006−24299号公報 特開2007−317341号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、情報を高密度に記録することができるとともに、安定して情報を記録することができる情報記録媒体、情報記録方法及び情報記録装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係る情報記録媒体は、周期的に形成された複数のピットを有する情報記録媒体であって、前記複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射して前記ピットの形状を変化させることにより情報が記録され、前記ピット列は周期的に蛇行し、前記ピットの周期の長さは前記レーザ光の回折限界以下であり、前記ピット列の周期は前記ピットの周期のn倍(nは正の整数)である。
この構成によれば、複数のピットで形成されたピット列は周期的に蛇行し、ピットの周期の長さはレーザ光の回折限界以下であり、ピット列の周期はピットの周期のn倍(nは正の整数)である。
本発明によれば、ピットの周期の長さがレーザ光の回折限界以下であるので、短い記録単位で情報を記録することができ、情報を高密度に記録することができる。また、ピット列が周期的に蛇行し、ピット列の周期がピットの周期のn倍(nは正の整数)であるので、ピットの周期を光学的な分解能よりも短くした場合に、ピットに情報を記録するための正確なタイミング情報をピット列の周期から得ることができ、安定して情報を記録することができる。
本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
本実施形態における情報記録媒体を示す図である。 本実施形態における情報記録媒体のデータ領域の構造を示す模式図である。 本実施形態におけるピットの配置について説明するための図である。 本実施形態におけるピット列の蛇行について説明するための図である。 本実施形態におけるピット周期とウォブル周期との関係を示す図である。 本実施形態における記録前のピットを示す断面図である。 本実施形態における記録後のピットを示す断面図である。 ピット列に対して記録条件を変化させた際に得られる再生信号を説明するための図である。 未記録のピット列にレーザ光を照射することにより得られる再生信号を示す図である。 記録済みのピット列にレーザ光を照射することにより得られる再生信号を示す図である。 記録パワーと振幅変化率との関係について説明するための図である。 多値記録における記録パワーの設定値と振幅変化率との関係を説明するための図である。 ピット周期が回折限界よりも長い場合のピット列と再生信号とを示す図である。 ピット周期が回折限界よりも長く、かつ図13に示すピット周期よりも短い場合のピット列と再生信号とを示す図である。 ピット周期が回折限界よりも短い場合のピット列と再生信号とを示す図である。 ピット周期の長さが回折限界以下であるピット列に対して記録条件を変化させた際に得られる再生信号を説明するための図である。 再生信号の信号レベルの変化について説明するための図である。 記録パワーと信号レベル変化率との関係を説明するための図である。 本実施形態における記録区間と記録クロックとの関係を示す図である。 本実施形態における情報記録装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。同じ構成要素については同じ符号を用いて、説明の繰り返しは省略する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
はじめに、本実施形態における情報記録媒体について説明する。図1は、本実施形態における情報記録媒体を示す図である。
図1において、情報記録媒体1は、光学的に情報が記録又は再生される情報記録媒体であり、例えば光ディスクである。
情報記録媒体1は、情報領域101及びデータ領域102を有する。情報領域101は、例えば記録条件などの情報記録媒体1に関する媒体情報を記録する領域である。データ領域102は、データ情報を記録する領域である。なお、図1では、情報領域101は、データ領域102の内周側に位置するが、データ領域102の外周側に位置しても良い。
次に、情報記録媒体1のデータ領域102の構造について説明する。図2は、本実施形態における情報記録媒体のデータ領域の構造を示す模式図である。
データ領域102は、基板201及び記録層202を有する。基板201は、ポリカーボネート樹脂などで構成され、記録層202の記録膜は、相変化材料又は有機色素膜などで構成される。
情報記録媒体1の基板201は、凹形状又は凸形状のピットを有している。記録層202は基板201上に積層される。なお、記録層202を保護するため、記録層202の上に、紫外線硬化樹脂などで構成されるカバー層が積層されても良い。
図3は、本実施形態におけるピットの配置について説明するための図である。図3において、レーザ光のスポット302の進行方向に対して、複数のピット301が所定の周期fpで配置されることにより、ピット列が形成される。情報記録媒体1は、周期的に形成された複数のピット301を有し、複数のピット301で形成されたピット列にレーザ光を照射してピット301の形状を変化させることにより情報が記録される。また、ピットの301形状は、少なくとも2値以上の情報に対応するように変化する。
ピット列は、隣接するピット列に対して所定のピッチ間隔Tpで形成される。ここで、隣接するピット列に対して、各ピットの中心位置が周期fpの半分シフトすることにより、記録時における隣接ピット列への熱の広がりを抑制できる。
また、ピット列は、情報記録媒体1に対して、スパイラル状又は同心円状に形成され、ウォブル信号により周期的に蛇行(ウォブリング)している。ピット列の蛇行について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態におけるピット列の蛇行について説明するための図である。
図4に示すように、各ピット列は、所定の周期(以下、ウォブル周期)fwblで蛇行している。
ピット列の蛇行は、ウォブル信号により制御されて形成され、ピット列の中心に対して径方向に変位する。このとき、隣接するピット列に対して、ウォブル周期が同位相になるとは限らない。また、径方向の変位量は、ピッチ間隔Tpよりも十分に小さい。
本実施形態では、ピット列のウォブリングを利用して、情報記録媒体のアドレス情報が記録されることがより望ましい。ピット列の蛇行による変調によって情報記録媒体のアドレス情報が記録されている。
アドレス情報は、ウォブル信号の変調によって記録される。ウォブル信号の変調とは、ウォブル周期の周波数を変調した周波数変調、ウォブル周期の位相を変調した位相変調、又はウォブル信号の振幅を変調した振幅変調などである。ウォブル信号を利用したアドレス情報の記録方法及びアドレス情報のフォーマット構成などは、DVD又はBDなどで使用されている技術で実現できるため、本実施形態では説明を省略する。
なお、従来の情報記録媒体は、ランド/グルーブ構造であり、溝部(グルーブ)がウォブリングしている。しかし、本実施形態における情報記録媒体には溝部が存在しない。そのため、ピット列のウォブリングを利用することにより、情報(アドレス情報を含む)が記録領域に記録されていない未記録の状態の情報記録媒体であっても、ピット列からアドレス情報を検出することができる。
また、本実施形態のアドレス情報のフォーマット構成が、従来と同じアドレス情報のフォーマット構成である場合、従来のウォブル検出回路及びアドレス検出回路を適用できる。すなわち、従来の情報記録媒体で使用していた情報記録再生装置は、アドレス情報を検出するための回路を新たに追加することなく、本実施形態における情報記録媒体1のアドレス情報を検出することができる。
また、ピット列のウォブル周期fwblは、ピット周期fpのn倍(nは正の整数)であることがより望ましい。
図5は、本実施形態におけるピット周期とウォブル周期との関係を示す図である。図5では、複数のピット301がピット周期fpで配置されたピット列を表している。ピット列は、ウォブル周期fwblで蛇行している。このとき、ウォブル周期fwblは、ピット周期fpのn倍(nは正の整数)に設定される。図5の場合、ウォブル周期fwblは、ピット周期fpの12倍であり、n=12となる。なお、本実施形態は、n=12に限定されない。また、nは、2以上の整数であることが好ましい。
これにより、ウォブル周期を検出した信号の周波数を逓倍することで、ピット周期に合わせたクロックを生成することができる。クロックは、情報記録媒体に情報を記録する記録動作時の記録クロック、あるいは情報を再生する再生動作時の再生クロックなどに使用することができる。この構成は、情報を記録又は再生するための光ビームの光学的な分解能よりもピット周期fpを短くした場合に格段の効果を生じさせる。高密度にデータを記録するには、ピット周期fpは出来るだけ短くした方が望ましい。しかしながら、ピット周期fpを光ビームの光学的な分解能よりも短くすると、ピット上に正確に記録パワーを照射するためのタイミング信号を得ることが出来なくなる。
しかしながら、本実施形態の情報記録媒体では、図5に示すように、連続するピットの周期と蛇行するピット列の周期とが所定の倍数の関係になっている。そのため、情報記録装置は、蛇行した溝の周期情報に基づいて、ピット上に情報を記録するための正確なタイミング情報を得ることができる。なお、具体的なこのピットへの記録方法については後述する。
また、情報記録媒体の製造において、ピット周期が情報記録媒体ごとに、あるいは情報記録媒体内でばらついたとしても、ウォブル周期fwblを検出することで、ピット周期のばらつきに対応したクロックを生成することができる。
本実施形態における多値記録では、多値記録における記録単位の時間が、生成したクロックで制御される。これにより、記録単位の時間において出現するピット数を同一条件に設定でき、ピットに対する記録又は再生ばらつきを抑制することができる。
しかしながら、本実施形態では、必ずしもピット周期に合わせた記録クロック又は再生クロックを使用する必要はない。例えば、記録クロック又は再生クロックが、ピット周期よりも時間的に短い方がより望ましい。この場合、例えばスペースに対する記録動作が不要となり、ピットへの記録により発生する熱の伝導を抑制できる。あるいは、ピットに対する記録においては、情報記録媒体に応じた記録パルス形状の設定が可能となる。
なお、本実施形態における記録単位とは、記録データであるデジタル信号を多値情報として変換した情報を記録する単位である。
例えば、デジタル信号が“1100111100010110”の16bitであり、4bitの記録単位で記録する場合、デジタル信号に対する記録は、4回(1100、1111、0001、0110)実施される。このとき、記録単位である各4bitのデータが多値パターンであり、多値パターンに応じた多値レベルが情報記録媒体に記録される。
多値レベルに対する情報記録媒体の記録に関する説明は、後述の図12で説明しているため省略する。なお、図12における記録単位は3bitである。
また、本実施形態における記録区間は、記録単位に対する物理的な長さである。物理的な長さと、情報記録媒体の回転速度により、記録単位に対する時間が計算可能であるため、記録区間は、記録単位に対する時間として扱うこともできる。そのため、本実施形態における記録単位の時間は、記録区間の時間的な扱いである。
次に、ピットに対する情報の記録について説明する。図6及び図7を用いて、ピットの断面と記録によるピットの変形とについて説明する。
図6は、本実施形態における記録前のピットを示す断面図であり、図7は、本実施形態における記録後のピットを示す断面図である。
図6において、ピットの断面形状は、台形形状である。但し、本実施形態におけるピットの断面形状は、台形形状に限らず、矩形形状、V字形状又はU字形状などその他の形状でも良い。
また、図6に示すように、基板201には、レーザ光の照射方向に対して凹状にピットが形成され、基板201に記録層202が積層された構造となっている。なお、基板201は、凹状ではなく凸状としても良い。
本実施形態における情報記録媒体1では、記録層202側からレーザ光が照射され、情報が記録又は再生される。
情報の記録時において、図6のピットに対して、再生時よりも高いパワーのレーザ光203が照射されることにより、図7のようにピットの形状が変化する。
これは、ピット内の記録層202にレーザ光の熱エネルギーが蓄熱し、その熱によって基板201が変形するためである。記録層202を薄く積層する方が、基板201に伝熱する熱量が大きくなるため、より低い記録パワーでピットの形状を変化させることができる。
そのため、本実施形態では、情報記録媒体1は、基板201と記録層202との間に、ピットの形状の変化が抑制される保護層などを設けないことが望ましい。但し、基板201よりも熱による変形が大きな媒質を有する層、あるいは基板201の変形を助長する層などは、基板201と記録層202との間に設けても良い。
なお、記録層202も、レーザ光203により、反射率又は透過率などの光学特性が変化する。しかし、光学特性の変化よりも、ピットの形状の変化による反射光量の変化の方が大きい。すなわち、本実施形態は、記録層202の光学特性の変化を利用した記録ではなく、ピットの形状の変化を利用した記録となる。なお、ピットの形状を変化させるため、本実施形態における多値記録は、ピットに対する記録となるが、光学特性の変化が小さいのであれば、ピット及びスペースの両方を含めた記録単位で記録を行っても良い。
なお、本実施形態において、光学特性の変化に関する説明は必要な場合を除き省略する。
図8は、ピット列に対して記録条件を変化させた際に得られる再生信号を説明するための図である。
図8において、記録パルス400は、ピット及びスペースに照射するレーザ光の記録パワーを表している。図8において、記録パルス400はDC発光させるための形状としているが、他の記録パルス形状、例えば、図示しないマルチパルス形状又はCastle形状などでも構わない。ここでは、記録パワーは、3段階(PwA,PwB,PwC)に変化させている。記録パワーの強度関係は、PwA<PwB<PwCである。各記録パワーの記録区間が多値記録の記録単位である。
図8では、変形したピット301で形成されたピット列がレーザ光のスポット302によって再生されている。ここでは、ピット301は周期的に配置されている。また、ピットの長さとスペースの長さとは同じとしているが、ピットの長さとスペースの長さとの比率が異なっても良い。図8の記録パルス400の記録パワーの違いにより、ピット301の変形する度合いは異なる。記録パワーが高いほどピットの形状の変化は大きい。図8では、低い記録パワーPwAに対するピットの形状の変化は小さく、高い記録パワーPwCに対するピットの形状の変化は大きくなる。
再生信号401は、図8のピット列を再生した際に検出される再生信号である。図8におけるピットの形状の変化により、再生信号401の振幅が異なる。これは、ピットの形状の変化に伴う反射光量の変化により、再生信号401の振幅が変化するためである。従って、ピットの形状の変化が小さい記録パワーPwAの記録区間における再生信号401の振幅は大きく、ピットの形状の変化が大きい記録パワーPwCの記録区間における再生信号401の振幅は小さくなる。
続いて、ピットの形状の変化を用いた多値記録について説明する。
まず、ピットの形状の変化により再生信号の振幅が変化する割合(以下、振幅変化率)の検出について説明する。
図9及び図10を用いて、再生信号の振幅変化率について説明する。
図9は、未記録のピット列にレーザ光を照射することにより得られる再生信号を示す図であり、図10は、記録済みのピット列にレーザ光を照射することにより得られる再生信号を示す図である。図9及び図10において、横軸は時間tであり、縦軸は電圧Vである。
Vrefは、再生信号401が検出されない場合における電圧であり、再生信号401の信号レベルを検出する際の基準レベルである。
図9の再生信号401において、信号レベルVHunrecは基準レベルVrefからの最大値であり、信号レベルVLunrecは基準レベルVrefからの最小値である。
図10の再生信号401において、信号レベルVHrecは基準レベルVrefからの最大値であり、信号レベルVLrecは基準レベルVrefからの最小値である。
本実施形態における再生信号の振幅変化率は、未記録のピット列における再生信号の振幅を基準とし、記録済みのピット列における再生信号の振幅がどれだけ変化したかを表す。従って、振幅変化率mは、以下の式(1)で計算される。
m=1−(VHrec−VLrec)/(VHunrec−VLunrec)・・・・(1)
式(1)において、情報が記録されることにより、記録済みのピット列における再生信号の振幅が小さくなるほど、振幅変化率mは大きくなる。
図11は、記録パワーPwと振幅変化率mとの関係について説明するための図である。図11において、振幅変化率mの特性は、3つの記録パワー範囲PT1,PT2,PT3に分類される。但し、情報記録媒体の構成によっては、記録パワー範囲PT3がない場合もある。
記録パワー範囲PT1では、記録パワーが低いためにピットの形状が変化しない。記録パワー範囲PT2では、ピットの形状が変化し、記録パワーの変化に対して振幅変化率mが線形に変化する。記録パワー範囲PT3では、ピットの形状の変化が上限に達し、振幅変化率mがほぼ一定となる。
本実施形態における多値記録では、ピットの形状が変化し、記録パワーの変化に対して振幅変化率mが変化する記録パワー範囲PT2が用いられる。
図12は、多値記録における記録パワーの設定値と振幅変化率mとの関係を説明するための図である。ここでは、多値記録の多値レベルは、3値以上の8レベル(3bit)として説明するがこれに限定されない。
図12に示すように、記録パワー範囲PT2において、各振幅変化率(m0、m1、・・・、m7)に対して、記録すべき各記録パワー(Pw0、Pw1、・・・、Pw7)の変化は一定となる。これは、記録パワーPwの変化に対して、振幅変化率mが線形に変化するためである。
本実施形態の多値記録では、多値レベルに応じた記録パワーが設定され、設定された記録パワーで情報が記録されることにより、ピットの形状の変化する度合いを変化させる。多値記録によって記録された情報の再生に関しても、振幅変化率mが検出されることにより、多値レベルに応じた信号を検出することができる。
なお、本実施形態では、振幅変化率m、すなわちピットの形状の変化により再生信号の振幅が変化する割合を検出することにより、多値レベルに応じた信号を検出しているが、これに限定されない。例えば、変調度など他の指標を用いて、多値レベルに応じた信号を検出しても良い。
また、本実施形態において、記録パワーの変化に対して再生信号の振幅変化率mは線形に変化する。しかしながら、例えば光学特性の変化による影響で、記録パワーの変化に対して再生信号の振幅変化率mが非線形に変化する場合、振幅変化率mを等間隔に設定し、振幅変化率mに対する記録パワーを各々設定すれば良い。これにより、振幅変化率mの検出窓を広く設定できる。このとき、記録パワーの設定範囲は、記録パワー範囲PT2を用いることが望ましい。
上記説明において、再生信号の振幅を変化させるために、DC発光の記録パワーを変化させたが、他の記録パルス形状の記録パワーを変化させても良く、あるいはパルス幅を変化させても良い。また、記録パワーPw0における記録状態は、未記録状態と同等である。そのため、記録パワーPw0は、再生信号が未記録状態と同じである記録パワー範囲PT1を用いても良い。
このように、本実施形態における多値記録方法では、周期的に配置されたピット列に記録条件(記録パワー又はパルス幅など)を変化させて記録することで、再生信号の振幅レベルを変化させる。
なお、図8では、多値記録において、再生信号の振幅変化を説明するために、ピット周期fpを長くしている。
以下、本実施形態において、ピット周期fpを短くした場合における再生信号について説明する。図13、図14及び図15を用いて、ピット周期fpを変化させたときの再生信号について説明する。
図13、図14及び図15におけるピット301は、ピット列の一部分である。また、図13、図14及び図15において、実線の再生信号401aは、ピットが未記録である場合の再生信号を表し、一点鎖線の再生信号401bは、低い記録パワーのレーザ光が照射されることによりピットが少し変形した場合の再生信号を表し、点線の再生信号401cは、高い記録パワーのレーザ光が照射されることによりピットが変形して、ピットの反射光量がスペースの反射光量と同じになった場合の再生信号を表している。
図13は、ピット周期fpが回折限界よりも長い場合のピット列と再生信号とを示す図である。図8で説明したようにピット301の周期が再生信号401a,401b,401cに現れる。記録パワーの照射によってピット301が変形すると、ピット301部分の信号強度が変化する。また、スペース部分の信号強度は変化しない。
図14は、ピット周期fpが回折限界よりも長く、かつ図13に示すピット周期fpよりも短い場合のピット列と再生信号とを示す図である。ピット301の周期が再生信号401a,401b,401cに現れるが、光学的な分解能が低下するため、再生信号401a,401b,401cの振幅は低下する。ピット301の信号レベルは上昇して、逆にピット301間のスペース部分の信号レベルは低下する。ピット301にレーザ光を照射して記録すると、ピット301が変形することによって再生信号が変化する。この場合、ピット301の信号レベルに加えてピット301間の信号レベルも同時に変化する。ピット301間の信号レベルの変化は、ピット周期fpを短くすることにより光学的な分解能が低下して、ピット301部分の光学的な干渉の影響を受けているためである。
図15は、ピット周期fpが回折限界よりも短い場合のピット列と再生信号とを示す図である。
図15では、ピット周期fpが回折限界よりも短いため、ピット301の周期が再生信号401a,401b,401cに現れない。しかしながら、このピット301にレーザ光を照射して記録すると、ピット301が変形することによって、再生信号のレベルを連続的に変化させることができる。
図13及び図14において、振幅変化率を検出するためには、再生信号の上エンベロープ(図9におけるVHunrec及び図10におけるVHrec)、及び下エンベロープ(図9におけるVLunrec及び図10におけるVLrec)となるピーク値を検出する必要がある。検出の精度及び速度を考慮した場合、図15の形態のように再生信号にピットに対応する再生信号が現れないピット周期とすることが最も適切である。
図13、図14及び図15で示した形態では、ピット301とピット間のスペースとのデューティを、50%である1:1としているが、必ずしもこの限りではない。互いに隣接するピットの間隔を狭くすると、再生信号のレベルはより低下する。ピット301に情報を記録してピット301の変形力を大きくすることで、ピット部分を消滅させることも可能である。このような場合には、互いに隣接するピットの間隔をピット長よりも狭くする構成とした方が、より大きな信号変化を得ることができる。
上述したように、ピット周期fpの長さを回折限界以下にすることで、信号検出を精度良く行う多値記録が実現できる。そのため、本実施形態におけるピット周期fpの長さは、回折限界以下であることがより望ましい。
ピット周期fpが次の式(2)の条件を満足するとき、ピット周期fpの長さは回折限界以下となる。
fp≦λ/(2×NA)・・・・(2)
ここで、λはレーザ光の波長であり、NAは対物レンズの開口数(Numerical Aperture)である。ピット周期fpが式(2)を満足する情報記録媒体は、回折限界以下の長さである短いピット及びスペースを有する。例えば、BDシステムの場合では、一般的にλ=405nm及びNA=0.85であるため、ピット周期fpは約238.2nm以下となる。
図16は、ピット周期の長さが回折限界以下であるピット列に対して記録条件を変化させた際に得られる再生信号を説明するための図である。
図16におけるピット列のピット周期fpの長さは、図8におけるピット列と異なり、回折限界以下に設定されている。
図16の記録パルス400は、記録条件を変化させている。ここでは、図8と同様にDC発光の記録パワーは、3段階(PwA,PwB,PwC)に変化させている。
図16では、変形したピット301で形成されたピット列がレーザ光のスポット302によって再生されている。ここでは、ピット301は周期的に配置されており、ピット周期fpの長さは回折限界以下である。
再生信号401は、図16のピット列を再生した際に検出される再生信号である。ピット周期fpの長さが回折限界以下であるピット列が再生されると、再生信号401の振幅はほぼ0になる。そのため、再生信号401は、振幅のない信号レベルを有する。再生信号401は、ピット及びスペースの両方からの反射光量に基づいて検出され、再生信号401の信号レベルは、ほぼ一定の値となる。そのため、記録パワーの違いによってピットの形状の変化に伴う反射光量が異なるため、図16の再生信号401のように、記録パワーに応じて信号レベルが変化する。
また、記録パワーの変化点(例えば、記録パワーPwAと記録パワーPwBとの境界)における再生信号は、変化点の前後の記録パワーで記録されたピットに基づいて検出される。そのため、図16において、再生信号401の信号レベルが変化する。従って、再生信号401の信号レベルを適切に検出するためには、記録条件の変化点付近を除いた記録範囲、すなわち信号レベルがほぼ一定である記録範囲を使用することが望ましい。
上記したように、ピット列のピット周期fpの長さが回折限界以下である場合、再生信号は信号レベルとなるため、ピーク値の検出が不要となり、信号レベルが検出されることになる。この場合、信号レベルはほぼ一定であるため、信号レベルの検出回数は、振幅のある再生信号のピーク値の検出回数よりも多くなる。すなわち、信号レベルは、精度良く検出される。また、ピーク値の検出では、再生信号の上エンベロープ及び下エンベロープの両方を検出する必要があった。しかし、信号レベルの検出では、レベル値のみを検出すれば良く、回路規模が削減できる。
さらに、ピット列のピット周期fpの長さが回折限界以下である場合、ピット周期fpの周波数は、低域に設定されるウォブル周波数帯域に対して高域側にシフトし、なおかつピット周期fpの信号の振幅は検出されない。この結果、本実施形態における再生信号は、従来の情報記録媒体においてウォブリングしている溝部を再生した再生信号とほぼ同じとなる。すなわち、ウォブル信号を利用してアドレス情報が記録された情報記録媒体からアドレス情報を検出する従来のアドレス検出方式の適用が可能となる。
なお、図16では、再生信号の信号レベルの変化を説明するために記録区間を長く設定しているが、再生信号の信号レベルの変化が検出できる時間単位に記録区間を設定することが望ましい。この場合、短い記録単位で多値記録を行うことができるため、記録密度を高めることができる。
また、回折限界以下の長さであるピットの信号レベルが判別できるように、多値レベルの出現パターンを制限した場合、記録区間は、ピットの長さ単位に設定するのが望ましい。これにより、さらに記録密度を高めることができる。
次に、ピット列のピット周期fpの長さが回折限界以下である情報記録媒体の多値記録において、信号レベルが変化する割合(以下、信号レベル変化率)の検出について説明する。
上述した振幅変化率が検出される場合では、未記録のピット列において再生信号の振幅が存在し、多値記録により再生信号の振幅が減少していた。そのため、未記録のピット列における再生信号の振幅を最大値として、多値記録により再生信号の振幅が変化する割合が検出される。
しかし、信号レベルが検出される場合では、未記録のピット列及び多値記録を行ったピット列ともに、再生信号は信号レベルである。そのため、信号レベルの最大値を設定する必要がある。本実施形態における信号レベルの最大値には、ピットがない領域を再生した信号レベルVo、又は記録により信号レベルが変化しなくなる信号レベルVmが設定される。
ここで、図17を用いて、再生信号の信号レベルの変化について説明する。図17は、再生信号の信号レベルの変化について説明するための図である。図17において、横軸は時間tであり、縦軸は電圧Vである。
Vrefは、再生信号が検出されない場合における電圧であり、再生信号の信号レベルを検出する際の基準レベルである。
信号レベルVunrecは、未記録のピット列における再生信号の信号レベルである。信号レベルVrecは、多値記録を行ったピット列における再生信号の信号レベルである。信号レベルVmは、記録によりピットの形状の変化が上限に達したピット列における再生信号の信号レベルである。信号レベルVoは、ピットがない領域における再生信号の信号レベルである。
信号レベルVunrecは、ピット列におけるピットが未記録のピットに対応しているため、反射光量が少ない。信号レベルVrecは、ピット列におけるピットが記録済みのピットに対応しているため、記録によるピットの形状の変化に応じて反射光量が大きくなる。信号レベルVmの最大信号レベルは、情報記録媒体の構造及び記録膜の材料などで変化し、信号レベルVoと同等になりえる。また、信号レベルVmは、記録によるピットの形状の変化が上限に達しているため、信号レベルVrecの上限でもある。信号レベルVoは、ピットがない領域に対応しているため、反射光量が最も大きい。
従って、信号レベルの大小関係は、Vo≧Vm≧Vrec>Vunrecとなる。なお、本実施形態では、記録によるピットの形状の変化によって、反射光量が大きくなるが、記録によるピットの形状の変化によって、反射光量が小さくなってもよく、反射光量が大きくなる場合と同様に考えることができるため、ここでは説明は省略する。
信号レベルVoを検出する場合、ピット列の一部又は特定領域(例えば、情報記録媒体の最内周部)などにピットが存在しないスペースのみの領域を設け、スペースのみの領域を再生する必要がある。スペースのみの領域の長さは、再生時において少なくともピットが含まれない長さ以上である。スペースのみの領域を再生した再生信号の信号レベルが、信号レベルVoとなる。
信号レベルVmを検出する場合、スペースのみの領域を設ける必要がない。多値記録されたピット列を再生したとき、最大となる信号レベルが、信号レベルVmとなる。但し、多値記録の動作ごとに記録条件が異なることによって信号レベルの最大レベルが変動することを避けるため、多値記録で信号レベルVmとなる記録条件は、信号レベルが変化しない記録条件であることが望ましい。例えば、図11における記録パワー範囲PT3において、信号レベルVmとなる記録条件を設定する。
従って、信号レベルVoを検出する場合において、信号レベル変化率xは、次の式(3)で計算される。
x=1−(Vo−Vrec)/(Vo−Vunrec)・・・・(3)
同様に、信号レベルVmを検出する場合において、信号レベル変化率xは、次の式(4)で計算される。
x=1−(Vm−Vrec)/(Vm−Vunrec)・・・・(4)
図18は、記録パワーと信号レベル変化率との関係を説明するための図である。図18は、上記の式(3)及び式(4)に基づいて計算される、記録パワーPwに対する信号レベル変化率xの特性を示している。但し、式(3)及び式(4)に基づいて検出される信号レベル変化率xの数値(縦軸)は互いに異なる。
また、図18における記録パワーPwと信号レベル変化率xとの特性は、図11で説明した記録パワーPwと振幅変化率mとの特性と同等である。そのため、図12で説明した多値記録における記録パワー設定と振幅変化率との関係と同様に、信号レベル変化率xに対して記録パワーが設定されれば多値記録が可能である。
このようにして、本実施形態における多値記録方法は、回折限界以下の長さであるピット周期fpを有するピット列に対しても適用可能である。
次に、本実施形態におけるウォブル周期fwbl、ピット周期fp及び記録区間Lの関係について説明する。
上述したように、本実施形態におけるピット周期fpは光学的な分解能よりも短い。BDシステムの場合、ピット周期fpの長さは、約238.2nm以下に設定される。
また、記録区間Lの長さは、回折限界以下のピット周期fpの長さに対して、少なくとも2倍以上に設定することが望ましい。これは、記録区間Lが、少なくとも回折限界以下の長さを1周期再生する長さを有することである。これにより、信号レベルがほぼ一定である記録範囲をより安定に検出できる。従って、記録区間Lの長さは、ピット周期fpの少なくとも2倍以上に設定される。
例えば、BDシステムの場合では、記録区間Lの長さは、約476.5nm以上に設定されるのが望ましい。このとき、記録区間Lに対して、記録情報が記録されることになる。
ここで、再生信号の信号レベル変化が最大となる状態は、最小の記録パワーで記録された記録区間と最大の記録パワーで記録された記録区間とが繰り返される場合である。すなわち、再生信号の信号レベル変化の1周期の長さは、記録区間Lの2倍となる。
ウォブル信号は、基本的に基本周波数成分のみで構成される。しかし、ウォブル周期を周波数変調する場合などでは、ウォブル信号は、2次高調波の周波数帯域まで使用されることがある。そのため、記録信号の周波数成分が、ウォブル信号の2次高調波に含まれないように設定する必要がある。すなわち、ウォブル周期fwblの長さは、少なくとも、再生信号の信号レベル変化の1周期の2倍以上に設定されることが望ましい。
従って、ウォブル周期fwblの長さは、記録区間Lの4倍以上に設定されることが望ましい。また、ウォブル周期fwblの長さは、ピット周期fpの8倍以上に設定されることが望ましい。
本実施形態におけるウォブル周期fwblにBDシステムの光学系を適用すると、ウォブル周期fwblの長さは、約1.9μm以上に設定される。
なお、本実施形態における記録区間Lの長さは、一定でなくても良い。例えば、多値パターンは、記録区間Lと、記録条件を変化させる再生信号の信号レベルとの2つのパラメータの組み合わせに基づいて設定しても良い。例えば、多値パターンが4ビット(16通り)であり、当該多値パターンを、2ビット(4通り)の記録区間Lに対する情報と、2ビット(4通り)の信号レベルに対する情報との組み合わせに分離する。この場合、記録区間Lにおける4通りのなかに、最大の長さとなる記録区間Lmaxが存在する。この記録区間Lmaxの繰り返しが最も低い周波数成分となる。従って、上記と同じ理由により、ウォブル周期fwblの長さは、記録区間Lmaxの4倍以上に設定されることが望ましい。
次に、記録区間と記録クロックとの関係について説明する。図19は、本実施形態における記録区間と記録クロックとの関係を示す図である。
図19のピット列は、複数のピット301で形成され、各記録区間L1,L2,L3は、異なる記録条件で記録されている。
図19の記録パルス501,502は、各記録区間L1,L2,L3に情報を記録したときに生成される記録パルスの例である。
図19の記録クロック503は、図19記録パルス501を生成するための記録クロックである。図19の記録クロック504は、図19の記録パルス502を生成するための記録クロックである。
図19において、各記録区間L1,L2,L3では、記録パルス501又は記録パルス502に基づいてそれぞれ異なる記録条件(ここでは記録パワー)のレーザ光が照射されているため、各記録区間L1,L2,L3におけるピット301の形状は異なる。
図19における記録パルス501は、1つの記録区間においてすべて同じ記録パワーPwでレーザ光を照射する記録パルスである。すなわち、記録パルス501は、図16の記録パルス400と同じDC発光である。この場合、多値レベルに応じて記録パワーPwを変化させて、ピットの形状を変化させる。
このとき、記録区間のレーザ照射時間、すなわち記録単位の時間は、図19のように、記録クロック503の周期Twclkとなる。多値記録における記録単位の時間は、記録クロック503の整数倍に設定され、記録クロック503の整数倍は1倍となる。
なお、図19では、記録クロック503の周期Twclkごとに記録条件を変化させているが、記録クロック503の1周期Twclkを短く設定し、記録クロックの複数周期で記録条件を変化させても良い。これは、記録クロック504でも同じである。
また、図19における記録パルス502は、1つの記録区間において高い記録パワーPwと低い記録パワーPbとを有するマルチパルスである。多値レベルに応じて記録パワーPwを変化させて、ピットの形状を変化させる。ここでは、マルチパルスにおけるパルス周期は、ピット周期fpと同じに設定している。
このとき、記録クロック504の周期Twclkは、図19に示すように、ピット周期fpの1/2となる。
上記のように、記録区間L1,L2,L3の長さは、ピット周期fpの少なくとも2倍以上に設定される。そのため、多値記録における記録単位の時間は、記録クロック504の整数倍に設定され、記録クロック504の整数倍は少なくとも4倍以上となる。図19では、記録区間L1,L2,L3がピット周期fpの2倍に設定され、かつ、ピット周期fpが記録クロック504の周期Twclkの2倍に設定される一例である。このとき、記録クロック504の整数倍は4倍となる。
図20は、本実施形態における情報記録装置の構成を示すブロック図である。
図20において、情報記録装置1000は、スピンドルモータ2、サーボ制御部3、記録部1001及びシステムコントローラ1003を備える。本実施形態における記録部1001は、光ヘッド4、レーザ駆動部5、多値記録パルス生成部6、変調部7、符号化部8、記録パラメータ記憶部9、情報記録制御部10、クロック生成部11、ウォブル検出部12及びアドレス情報検出部13を備える。なお、ウォブル検出部12及びアドレス情報検出部13は、記録動作以外にも、再生動作時においても使用可能である。
情報記録媒体1は、ターンテーブル(図示せず)に積載され、記録動作時又は再生動作時において、スピンドルモータ2によって所定の回転速度で回転駆動される。
なお、情報記録媒体1は、上記したように、周期的に形成された凹形状又は凸形状のピットを有する。情報記録媒体1は、複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射してピットの形状を変化させることにより情報が記録される。例えば、ピットが凹形状である場合、ピットに照射されるレーザ光の強度が大きくなるにつれて、ピットの深さ方向の長さが短くなる。また、例えば、ピットが凸形状である場合、ピットに照射されるレーザ光の強度が大きくなるにつれて、ピットの高さ方向の長さが短くなる。複数のピットで形成されたピット列は、ウォブル周期fwblで蛇行している。ウォブル周期の周波数変調などによりアドレス情報が記録されている。ピットの周期の長さは回折限界以下である。ピット列の周期はピットの周期のn倍(nは正の整数)である。
サーボ制御部3は、光ヘッド4から出力された再生信号に基づいて、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を生成し、光ヘッド4のフォーカス制御及びトラッキング制御を行う。また、サーボ制御部3は、スピンドルモータ2に対する回転制御などを行う。
光ヘッド4は、情報記録媒体1にレーザ光を照射する。また、光ヘッド4は、情報記録媒体1からの反射光を電気的に変換した再生信号を生成する。なお、本実施形態における再生信号は、情報記録装置1000の記録動作中における情報記録媒体1からの反射光を電気的に変換した信号も含む。
ウォブル検出部12は、光ヘッド4から出力された再生信号に基づいて、ウォブル信号を検出する。上記したように、再生信号は、ウォブル信号を含む。
ウォブル周期fwblは予め設定されている。そのため、ウォブル検出部12は、ウォブル周期fwblに対応した周波数帯域のみを通過させるバンドパスフィルタで構成されることにより、ウォブル信号を検出できる。
また、本実施形態において、情報記録媒体1は、ウォブル信号の変調によってアドレス情報を記録している。そのため、アドレス情報を検出するためのウォブル信号は、アドレス情報が記録される変調方式に応じた周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタによって検出される。
クロック生成部11は、ウォブル検出部12から出力されたウォブル信号に基づいて、記録クロックを生成する。ウォブル信号は一定周期のウォブル周期fwblで構成されている。そのため、クロック生成部11は、ウォブル周期fwblに基づいてPLL(Phase Locked Loop)制御することで、情報記録媒体1に同期したクロック信号を生成する。クロック信号は、情報記録装置1000における各制御ブロックにおける基準クロックとして生成され、記録クロック又は再生クロックとして使用される。
クロック信号の周波数は、ウォブル周期fwblの周波数よりも高く、ピット周期fpの周波数以上である。
アドレス情報検出部13は、ウォブル検出部12から出力されたウォブル信号に基づいて、アドレス情報を復調する。例えば、ウォブル信号の変調が周波数変調であれば、アドレス情報検出部13は、周波数変調に対する復調処理を行い、“0”及び“1”の2値データを生成することでアドレス情報を検出する。なお、2値データのアドレス情報が情報記録媒体1に記録される時点において、2値データはエラー訂正の符号化処理が実施されていても良い。この場合、アドレス情報検出部13は、生成した2値データにさらにエラー訂正の復号化処理を行うことでアドレス情報を復号する。
システムコントローラ1003は、装置全体の動作を制御する。システムコントローラ1003は、アドレス情報検出部13によって復調されたアドレス情報に基づいて、情報記録媒体1の所定のアドレスに情報を記録する。すなわち、システムコントローラ1003は、アドレス情報に基づいて、情報記録媒体1の所定のアドレスに対応する領域に光ヘッド4を移動させる。
符号化部8は、情報源であるユーザデータに対してエラー訂正符号(ECC:Error Correcting Code)を付加した記録データを出力する。
変調部7は、エラー訂正符号が付加された記録データに対して、デジタル変調処理を行い、変調データを生成する。変調部7は、変調データを、さらに多値レベルを示す多値パターン(3値以上)に変換する。
多値記録パルス生成部6は、記録クロックに基づいて記録パルスを生成し、多値パターンに応じて記録パルスの記録パワー又はパルス幅などを補正する。
また、多値記録パルス生成部6は、多値記録における記録単位の時間を記録クロックの整数倍に設定する。整数倍は、予め決定された値である。多値記録パルス生成部6は、ピットの周期と記録クロックの周期との比率に基づいて整数倍を設定する。
例えば、記録クロックがピット周期fpと同じ周期で生成され、記録単位の時間がピット周期fpのa倍(aは1以上の整数)に設定される場合、整数倍はaとなる。例えば、記録クロックがピット周期fpに対して1/b倍(bは1以上の整数)の周期で生成され、記録単位の時間がピット周期fpのa倍に設定される場合、整数倍はa×bとなる。この場合、a×bが整数であれば、a又はbは実数であっても良い。
このように、整数倍は、ピット周期fpの周期と記録クロックの周期との比率に応じて設定されることにより、ピット周期に対応して情報を記録することができる。但し、本実施形態における記録単位の時間は、ピット周期fpに必ずしも一致させる必要はない。しかしながら、記録単位の時間をピット周期fpと一致させる形態は、記録ばらつきを低減させる最良の形態である。記録単位の時間は短い時間に設定されても良い。例えば、ピットの長さとスペースの長さとが同じであり、ピットのみで記録制御が行われる場合であれば、記録単位の時間はピット周期fpの時間の1/2に設定し、ピットとスペースとで記録条件を切り替えれば良い。
レーザ駆動部5は、光ヘッド4から照射されるレーザ光のパワー制御を行う。
記録パラメータ記憶部9は、多値パターンのレベル変化数に応じた記録条件(記録パワー又は記録パルス幅など)の設定値が記憶されている。例えば、多値パターンの多値レベルが8レベルである場合、記録パラメータ記憶部9は、記録条件である記録パワー又は記録パルスのパルス幅を8通り記憶している。なお、各記録条件における記録エネルギーは再生時のエネルギーよりも高い。
なお、記録条件の設定値は、情報記録媒体1の種類に応じてそれぞれ設定されることが望ましい。これは、情報記録媒体1の種類によって、記録特性が異なるためである。情報記録媒体1の種類は、情報記録媒体1の情報領域101に記載されている媒体情報(例えば、製造メーカ、書き換え型又は追記型のいずれであるか、単層又は2層のいずれであるか、又は記録容量など)により判別することができる。また、記録条件の設定値は、情報記録媒体1の情報領域101に記録されている記録条件を使用しても良い。この場合、記録パラメータ記憶部9は不要となるため、回路規模が削減できる。情報記録制御部10は、多値記録を行う情報記録媒体1の媒体情報に基づいて、記録パラメータ記憶部9から、多値パターンのレベル変化数に応じた記録パワー又はパルス幅の設定値を取得する。そして、情報記録制御部10は、多値記録パルス生成部6が生成する記録パルスが、取得した記録パワー又はパルス幅の設定値になるように、多値記録パルス生成部6を制御する。
なお、DC発光ではなく記録パルスを用いて情報が記録される場合、レーザ光の立ち上がり(Tr)/立ち下がり(Tf)特性により、記録パルスのパルス幅は所定値(例えば2.0ns)より大きく設定しなければならない。また、記録条件の設定に関して、記録パワーの設定分解能は記録パルスのパルス幅よりも高い。そのため、本実施形態において、多値パターンに応じて変化させる記録条件としては、記録パワーを使用することがより望ましい。記録パルスのパルス幅の変化は、記録条件を微調整するために使用しても良い。
なお、本実施形態において、情報記録装置1000が情報記録装置の一例に相当し、情報記録媒体1が情報記録媒体の一例に相当し、ウォブル検出部12がウォブル検出部の一例に相当し、クロック生成部11がクロック生成部の一例に相当し、多値記録パルス生成部6が設定部の一例に相当し、アドレス情報検出部13がアドレス情報復調部の一例に相当し、システムコントローラ1003が情報記録部の一例に相当する。
次に、図20における情報記録装置1000の記録動作について説明する。
はじめに、情報記録媒体1は、情報記録装置1000に積載され、スピンドルモータ2により線速度一定(CLV:Constant Linear Velocity)又は角速度一定(CAV:Constant Angular Velocity)で回転される。
次に、光ヘッド4は、情報記録媒体1にレーザ光を照射する。この時点では記録動作を行わないため、光ヘッド4は、記録パワーよりも低出力のレーザ光を照射する。光ヘッド4は、レーザ光を照射した情報記録媒体1からの反射光を受光し、再生信号を生成する。サーボ制御部3は、再生信号に基づいて光ヘッド4のフォーカス制御を行い、情報記録媒体1の記録層にレーザ光の焦点を合わせる。また、サーボ制御部3は、光ヘッド4のトラッキング制御を行い、レーザ光のスポットをピット列に追従させる。
ウォブル検出部12は、光ヘッド4から再生信号を受け取り、ウォブル信号を生成する。
クロック生成部11は、ウォブル検出部12から出力されたウォブル信号に基づいて、記録クロックを生成する。また、アドレス情報検出部13は、ウォブル検出部12から出力されたウォブル信号に基づいて、アドレス情報を復調する。システムコントローラ1003は、復調されたアドレス情報に基づいて、所定のアドレスに対する情報の記録動作又は再生動作を行う。
情報記録装置1000は、情報記録媒体1の情報領域101に記載されている媒体情報を取得する。情報記録制御部10は、取得した媒体情報に基づいて、記録パラメータ記憶部9に記憶されている記録条件の設定値を選択する。情報記録制御部10は、選択した記録条件の設定値を取得する。
記録時においては、システムコントローラ1003は、アドレス情報に基づいて、データ領域102の記録する領域に光ヘッド4を移動させる。
符号化部8は、情報源であるユーザデータに対してエラー訂正符号を付加した記録データを生成して出力する。変調部7は、符号化部8から出力された記録データに対して変調処理を行い、さらに変調処理された記録データを多値パターンに変換する。
多値記録パルス生成部6は、クロック生成部11によって生成された記録クロックを受け取ると共に、変調部7によって生成された多値パターンを受け取り、記録パルスを生成する。また、多値記録パルス生成部6は、媒体情報に基づいて、多値記録における記録単位の時間を記録クロックの整数倍に設定する。
このとき、情報記録制御部10は、多値記録パルス生成部6が多値パターンに応じて生成する記録パルスが記録条件の設定値になるように、多値記録パルス生成部6を制御する。
レーザ駆動部5は、情報記録制御部10によって制御された記録パルスに基づいて、各記録パルスに応じたレーザ光が出力されるように光ヘッド4を制御する。
このように、情報記録装置1000は、ピット列が形成された情報記録媒体1に対して、多値パターンに応じて記録条件の設定値を変化させることにより、ピットの変形度合いを変化させ、多値記録を行うことができる。
また、ピット列は周期的に蛇行しており、ピット列の蛇行によるウォブル信号の変調によってアドレス情報が記録されている。そのため、情報記録装置1000は、情報記録媒体1の所定のアドレスに対する情報の記録動作又は再生動作が可能となる。
さらに、ウォブル信号から記録クロックが生成されることにより、情報記録媒体1に同期したクロック信号を生成することができる。これにより、再生時におけるリーダビリティを向上させることができる。
例えば、複数の情報記録装置が、情報記録装置内部の記録クロックを用いて情報記録媒体1に情報を記録した場合、各情報記録装置で記録クロックの周波数及び位相にばらつきがあるため、再生時において再生信号から生成される再生クロックにばらつきが生じる。そのため、各情報記録装置が、ウォブル信号から記録クロックを生成することにより、情報記録装置内部の記録クロックのばらつきが抑制される。この結果、各情報記録装置が記録した記録領域の情報を再生する時に、例えば各記録領域の切り替わり点などにおいて、再生クロックが変動することなく再生信号を処理することができる。
図21は、本実施形態における情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。情報記録再生装置1100は、スピンドルモータ2、サーボ制御部3、記録部1001、再生部1002及びシステムコントローラ1003を備える。
情報記録再生装置1100は、図20に示した情報記録装置1000に対して、再生部1002が追加された構成で、情報記録媒体1に多値記録された情報を再生する再生機能を有する。そのため、図21において、図20の情報記録装置1000と同一の構成には同一の符号を用いて説明を省略し、再生部1002についてのみ説明する。
再生部1002は、再生信号指標検出部14、多値パターン検出部15、復調部16及び復号化部17を備える。
再生信号指標検出部14は、光ヘッド4から出力された再生信号を受け取り、ピットの形状の変化により再生信号の振幅又は信号レベルが変化する割合(以下、指標値)を検出する。
再生信号の指標値の検出は、アナログ信号処理又はデジタル信号処理のいずれであっても良い。多値記録を行う記録単位が時間的に短い、すなわち再生信号が変化する時間間隔が短いため、アナログ信号処理よりもデジタル信号処理の方が望ましい。デジタル信号処理の場合、再生信号指標検出部14は、光ヘッド4から出力された再生信号を再生クロックに基づいてA/D変換してデジタル信号を生成する。
例えば、指標値が再生信号の振幅変化である場合、再生信号指標検出部14は、記録単位ごとの時間内でデジタル信号のピーク値から再生信号の振幅を検出する。再生信号指標検出部14は、未記録の再生信号の振幅又はピットに与える熱量が最も低い記録条件の再生信号の振幅を基準として、各記録条件における振幅変化を検出する。
例えば、指標値が再生信号の信号レベルである場合、再生信号指標検出部14は、記録単位ごとの時間内でデジタル信号を検出する。再生信号指標検出部14は、未記録の再生信号の振幅又はピットに与える熱量が最も低い記録条件の再生信号の振幅を基準として、各記録条件における信号レベルの変化を検出する。
多値パターン検出部15は、再生信号指標検出部14で検出された指標値から多値パターンを生成する。
指標値が多値レベルに応じて変化しているため、多値パターン検出部15は、指標値を識別することにより、予め設定されている多値レベルに対応した多値パターンを検出することができる。なお、多値パターンの検出精度を高めるために、多値パターン検出部15は、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式の信号処理を適用しても良い。
復調部16は、多値パターン検出部15によって検出された多値パターンを変調データに変換し、さらに変調データを復調して復調データを生成する。
復号化部17は、復調部16によって生成された復調データに対してエラー訂正処理を行い、記録されていた情報を復号した復号化情報を出力する。
このように、情報記録再生装置1100は、情報記録媒体1に多値記録された情報を再生することができる。
なお、多値パターン検出部15は、検出した多値パターンに対して理想的な指標値を求め、検出した指標値と理想的な指標値との差分を検出しても良い。例えば、多値パターン検出部15は、理想的な指標値を、多値パターンで等間隔に変化する指標値から予測する。多値パターン検出部15は、指標値の差分を情報記録制御部10に出力する。情報記録制御部10は、指標値の差分が減少するように、記録条件の設定値を補正する。このように、記録条件の調整が行われることにより、多値記録の記録精度を向上させることができる。この場合、情報記録媒体1に、多値記録条件の調整用領域を設定しても良い。
以上、図面を参照して、本発明の実施形態を説明した。
本実施形態における情報記録媒体は、ピットの変形により反射光量が低下する情報記録媒体として説明したが、ピットの変形により反射光量が増加する情報記録媒体にも適用可能である。
本実施形態における多値記録に対する再生信号の変化は、ピットからの反射光量に基づいて検出しているが、透過光量に基づいて検出しても良く、また反射光の位相又は透過光の位相に基づいて検出しても良い。位相を用いた検出は、再生信号の振幅に対してノイズが大きい、すなわちSN比(Signal−noise ratio)が悪い場合に対して有効である。
本実施形態における情報記録媒体、情報記録方法及び情報記録装置は、3値以上の多値記録を前提として説明したが、2値記録にも適用可能である。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る情報記録媒体は、周期的に形成された複数のピットを有する情報記録媒体であって、前記複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射して前記ピットの形状を変化させることにより情報が記録され、前記ピット列は周期的に蛇行し、前記ピットの周期の長さは前記レーザ光の回折限界以下であり、前記ピット列の周期は前記ピットの周期のn倍(nは正の整数)である。
この構成によれば、複数のピットで形成されたピット列は周期的に蛇行し、ピットの周期の長さはレーザ光の回折限界以下であり、ピット列の周期はピットの周期のn倍(nは正の整数)である。
したがって、ピットの周期の長さがレーザ光の回折限界以下であるので、短い記録単位で情報を記録することができ、情報を高密度に記録することができる。また、ピット列が周期的に蛇行し、ピット列の周期がピットの周期のn倍(nは正の整数)であるので、ピットの周期を光学的な分解能よりも短くした場合に、ピットに情報を記録するための正確なタイミング情報をピット列の周期から得ることができ、安定して情報を記録することができる。
また、上記の情報記録媒体において、前記ピット列の蛇行による変調によって前記情報記録媒体のアドレス情報が記録されていることが好ましい。
この構成によれば、ピット列の蛇行による変調によって情報記録媒体のアドレス情報が記録されているので、情報が記録領域に記録されていない未記録の状態の情報記録媒体であっても、ピット列からアドレス情報を検出することができる。
また、上記の情報記録媒体において、前記ピットの形状は、少なくとも2値以上の情報に対応するように変化することが好ましい。
この構成によれば、ピットの形状が少なくとも2値以上の情報に対応するように変化するので、記録パワーの異なるレーザ光を照射することにより、ピットの形状を多段階に変化させた多値記録を行うことができる。
本発明の他の局面に係る情報記録方法は、情報記録媒体に情報を記録する情報記録方法であって、前記情報記録媒体は、周期的に形成された複数のピットを有し、前記複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射して前記ピットの形状を変化させることにより情報が記録され、前記ピット列は周期的に蛇行し、前記ピットの周期の長さは前記レーザ光の回折限界以下であり、前記ピット列の周期は前記ピットの周期のn倍(nは正の整数)であり、前記情報記録媒体からウォブル信号を検出するウォブル検出ステップと、前記ウォブル検出ステップにおいて検出された前記ウォブル信号から記録クロックを生成するクロック生成ステップと、前記情報の記録における記録単位の時間を、前記クロック生成ステップにおいて生成された前記記録クロックの整数倍に設定する設定ステップとを含む。
この構成によれば、情報記録媒体は、周期的に形成された複数のピットを有し、複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射してピットの形状を変化させることにより情報が記録される。ピット列は周期的に蛇行し、ピットの周期の長さはレーザ光の回折限界以下であり、ピット列の周期は前記ピットの周期のn倍(nは正の整数)である。そして、ウォブル検出ステップにおいて、情報記録媒体からウォブル信号が検出される。クロック生成ステップにおいて、ウォブル検出ステップで検出されたウォブル信号から記録クロックが生成される。設定ステップにおいて、情報の記録における記録単位の時間が、クロック生成ステップで生成された記録クロックの整数倍に設定される。
したがって、ピットの周期の長さがレーザ光の回折限界以下であるので、短い記録単位で情報を記録することができ、情報を高密度に記録することができる。また、ピット列が周期的に蛇行し、ピット列の周期がピットの周期のn倍(nは正の整数)であるので、ピットの周期を光学的な分解能よりも短くした場合に、ピットに情報を記録するための正確なタイミング情報をピット列の周期から得ることができ、安定して情報を記録することができる。
また、上記の情報記録方法において、前記設定ステップにおいて、前記ピットの周期と前記記録クロックの周期との比率に基づいて前記整数倍が設定されることが好ましい。
この構成によれば、設定ステップにおいて、ピットの周期と記録クロックの周期との比率に基づいて整数倍が設定されるので、ピットの周期に対応して情報を記録することができる。
また、上記の情報記録方法において、前記情報記録媒体は、前記ウォブル信号の変調によって前記情報記録媒体のアドレス情報を記録しており、前記ウォブル検出ステップにおいて検出されたウォブル信号に基づいて、前記アドレス情報を復調するアドレス情報復調ステップと、前記アドレス情報復調ステップにおいて復調された前記アドレス情報に基づいて、前記情報記録媒体の所定のアドレスに前記情報を記録する情報記録ステップとをさらに含むことが好ましい。
この構成によれば、情報記録媒体は、ウォブル信号の変調によって情報記録媒体のアドレス情報を記録している。アドレス情報復調ステップにおいて、ウォブル検出ステップで検出されたウォブル信号に基づいて、アドレス情報が復調される。情報記録ステップにおいて、アドレス情報復調ステップで復調されたアドレス情報に基づいて、情報記録媒体の所定のアドレスに情報が記録される。
したがって、ピット列の蛇行による変調によって情報記録媒体のアドレス情報が記録されているので、情報が記録領域に記録されていない未記録の状態の情報記録媒体であっても、ピット列からアドレス情報を検出することができる。
本発明の他の局面に係る情報記録装置は、情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置であって、前記情報記録媒体は、周期的に形成された複数のピットを有し、前記複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射して前記ピットの形状を変化させることにより情報が記録され、前記ピット列は周期的に蛇行し、前記ピットの周期の長さは前記レーザ光の回折限界以下であり、前記ピット列の周期は前記ピットの周期のn倍(nは正の整数)であり、前記情報記録媒体からウォブル信号を検出するウォブル検出部と、前記ウォブル検出部によって検出された前記ウォブル信号から記録クロックを生成するクロック生成部と、前記情報の記録における記録単位の時間を、前記クロック生成部によって生成された前記記録クロックの整数倍に設定する設定部とを備える。
この構成によれば、情報記録媒体は、周期的に形成された複数のピットを有し、複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射してピットの形状を変化させることにより情報が記録される。ピット列は周期的に蛇行し、ピットの周期の長さはレーザ光の回折限界以下であり、ピット列の周期はピットの周期のn倍(nは正の整数)である。ウォブル検出部は、情報記録媒体からウォブル信号を検出する。クロック生成部は、ウォブル検出部によって検出されたウォブル信号から記録クロックを生成する。設定部は、情報の記録における記録単位の時間を、クロック生成部によって生成された記録クロックの整数倍に設定する。
したがって、ピットの周期の長さがレーザ光の回折限界以下であるので、短い記録単位で情報を記録することができ、情報を高密度に記録することができる。また、ピット列が周期的に蛇行し、ピット列の周期がピットの周期のn倍(nは正の整数)であるので、ピットの周期を光学的な分解能よりも短くした場合に、ピットに情報を記録するための正確なタイミング情報をピット列の周期から得ることができ、安定して情報を記録することができる。
また、上記の情報記録装置において、前記設定部は、前記ピットの周期と前記記録クロックの周期との比率に基づいて前記整数倍を設定することが好ましい。
この構成によれば、設定部は、ピットの周期と記録クロックの周期との比率に基づいて整数倍を設定するので、ピットの周期に対応して情報を記録することができる。
また、上記の情報記録装置において、前記情報記録媒体は、前記ウォブル信号の変調によって前記情報記録媒体のアドレス情報を記録しており、前記ウォブル検出部によって検出された前記ウォブル信号に基づいて、前記アドレス情報を復調するアドレス情報復調部と、前記アドレス情報復調部によって復調された前記アドレス情報に基づいて、前記情報記録媒体の所定のアドレスに前記情報を記録する情報記録部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、情報記録媒体は、ウォブル信号の変調によって情報記録媒体のアドレス情報を記録している。アドレス情報復調部は、ウォブル検出部によって検出されたウォブル信号に基づいて、アドレス情報を復調する。情報記録部は、アドレス情報復調部によって復調されたアドレス情報に基づいて、情報記録媒体の所定のアドレスに情報を記録する。
したがって、ピット列の蛇行による変調によって情報記録媒体のアドレス情報が記録されているので、情報が記録領域に記録されていない未記録の状態の情報記録媒体であっても、ピット列からアドレス情報を検出することができる。
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。
本発明は、情報を高密度に記録することができるとともに、安定して情報を記録することができ、周期的に形成された複数のピットを有し、複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射してピットの形状を変化させることにより情報が記録される情報記録媒体、当該情報記録媒体に情報を記録する情報記録方法、及び当該情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置に有用である。
また、光学的にデータを2値記録する既存の情報記録媒体の一部、例えばDVD−RAM、BD−RE又は他の情報記録媒体の一部にデータを多値記録する情報記録方法及び情報記録装置などにも適用できる。

Claims (9)

  1. 周期的に形成された複数のピットを有する情報記録媒体であって、
    前記複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射して前記ピットの形状を変化させることにより情報が記録され、
    前記ピット列は周期的に蛇行し、
    前記ピットの周期の長さは前記レーザ光の回折限界以下であり、
    前記ピット列の周期は前記ピットの周期のn倍(nは正の整数)であることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 前記ピット列の蛇行による変調によって前記情報記録媒体のアドレス情報が記録されていることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 前記ピットの形状は、少なくとも2値以上の情報に対応するように変化することを特徴とする請求項1又は2記載の情報記録媒体。
  4. 情報記録媒体に情報を記録する情報記録方法であって、
    前記情報記録媒体は、周期的に形成された複数のピットを有し、前記複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射して前記ピットの形状を変化させることにより情報が記録され、
    前記ピット列は周期的に蛇行し、
    前記ピットの周期の長さは前記レーザ光の回折限界以下であり、
    前記ピット列の周期は前記ピットの周期のn倍(nは正の整数)であり、
    前記情報記録媒体からウォブル信号を検出するウォブル検出ステップと、
    前記ウォブル検出ステップにおいて検出された前記ウォブル信号から記録クロックを生成するクロック生成ステップと、
    前記情報の記録における記録単位の時間を、前記クロック生成ステップにおいて生成された前記記録クロックの整数倍に設定する設定ステップとを含むことを特徴とする情報記録方法。
  5. 前記設定ステップにおいて、前記ピットの周期と前記記録クロックの周期との比率に基づいて前記整数倍が設定されることを特徴とする請求項4に記載の情報記録方法。
  6. 前記情報記録媒体は、前記ウォブル信号の変調によって前記情報記録媒体のアドレス情報を記録しており、
    前記ウォブル検出ステップにおいて検出されたウォブル信号に基づいて、前記アドレス情報を復調するアドレス情報復調ステップと、
    前記アドレス情報復調ステップにおいて復調された前記アドレス情報に基づいて、前記情報記録媒体の所定のアドレスに前記情報を記録する情報記録ステップとをさらに含むことを特徴とする請求項4又は5記載の情報記録方法。
  7. 情報記録媒体に情報を記録する情報記録装置であって、
    前記情報記録媒体は、周期的に形成された複数のピットを有し、前記複数のピットで形成されたピット列にレーザ光を照射して前記ピットの形状を変化させることにより情報が記録され、
    前記ピット列は周期的に蛇行し、
    前記ピットの周期の長さは前記レーザ光の回折限界以下であり、
    前記ピット列の周期は前記ピットの周期のn倍(nは正の整数)であり、
    前記情報記録媒体からウォブル信号を検出するウォブル検出部と、
    前記ウォブル検出部によって検出された前記ウォブル信号から記録クロックを生成するクロック生成部と、
    前記情報の記録における記録単位の時間を、前記クロック生成部によって生成された前記記録クロックの整数倍に設定する設定部とを備えることを特徴とする情報記録装置。
  8. 前記設定部は、前記ピットの周期と前記記録クロックの周期との比率に基づいて前記整数倍を設定することを特徴とする請求項7に記載の情報記録装置。
  9. 前記情報記録媒体は、前記ウォブル信号の変調によって前記情報記録媒体のアドレス情報を記録しており、
    前記ウォブル検出部によって検出された前記ウォブル信号に基づいて、前記アドレス情報を復調するアドレス情報復調部と、
    前記アドレス情報復調部によって復調された前記アドレス情報に基づいて、前記情報記録媒体の所定のアドレスに前記情報を記録する情報記録部とをさらに備えることを特徴とする請求項7又は8記載の情報記録装置。
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