JPWO2013046974A1 - 立体画像表示制御方法、立体画像表示制御装置、及び撮像装置 - Google Patents

立体画像表示制御方法、立体画像表示制御装置、及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

システム制御部11は、立体画像90に設定される立体画像90のサイズよりも小さいエリア91内の立体画像を切り出して表示部23に表示させ、エリア91を移動する指示がなされたときに、移動前のエリア91から切り出して表示される立体画像92における視差量と、エリア91を固定の移動幅で移動させた後のエリア91から切り出して表示される立体画像93における視差量との変化量Dが閾値より大きいときに、前記指示に応じて移動させるエリア91の移動幅を固定の移動幅よりも小さい値に設定し、変化量Dが閾値以下のときに、エリア91の移動幅を固定の移動幅に設定し、設定した移動幅でエリア91を移動させる。

Description

本発明は、立体画像表示制御方法、立体画像表示制御装置、及び撮像装置に関する。
立体画像(3D画像)を表示できるテレビジョン受像機が普及し、被写体の立体画像を撮影できるデジタルカメラ(立体画像撮像装置)も普及の兆しを見せている。このような立体画像撮像装置により撮像して得られる立体画像を、その立体画像撮像装置の表示部や外部の表示装置(例えば大画面のテレビ)等に表示させる際、その表示された立体画像の一部を拡大して表示させたい場合がある。
例えば、図13に示すように、表示装置の表示面全体に立体画像90が表示されている状態で、その一部として表示エリア91をユーザが指定すると、表示エリア91内の立体画像92を表示装置の表示面全体に拡大して表示する方法が知られている。
図13に示すように、立体画像92には、視差量がd1となる被写体92Rと被写体92Lが含まれている。
ユーザが、表示エリア91を図13中の破線の位置まで移動させると、移動後の表示エリア91内の立体画像93が表示装置の表示面全体に拡大して表示される。
図13に示すように、立体画像93には、視差量がd2となる被写体93Rと被写体93Lが含まれている。
ここで、視差量d1と視差量d2との差が大きいと、表示エリア91の移動前と移動後とで、表示装置に表示される立体画像の視差が急激に変化することになる。このように、視差が急激に変化すると、立体視を行うユーザに疲労感を与えてしまう。
なお、図13の説明では、立体画像90のサイズが表示装置の表示サイズと同じである、又は、立体画像90が表示装置の表示サイズに納まるように予め縮小されたものである場合を前提としている。ここで、画像の「サイズ」とは、その画像を構成している画素の数を意味し、画像の横方向の画素数をWx、縦方向の画素数をWyとして、その画像のサイズを、Wx×Wyと表すものとする。また、表示装置の表示サイズとは、表示装置に表示できる画素の数を意味し、画面の横方向の表示画素数をHx、縦方向の表示画素数をHyとして、その表示装置の表示サイズを、Hx×Hyと表すものとする。
しかし、上記前提とは別に、立体画像90のサイズが表示装置の表示サイズよりも大きい場合、例えば、図13において、エリア91内の立体画像のサイズが表示装置のサイズと同じである場合においても、上述したように、エリア91を移動させていくときには、表示装置に表示される立体画像の視差が急激に変化すると、立体視を行うユーザに疲労感を与えることになる。
特許文献1には、立体動画像のシーンの切り替え時におけるユーザの疲労感を軽減する方法が開示されている。
また、特許文献2には、立体画像のスクロール表示時に、移動部分を立体表示から平面表示に切替える方法が開示されている。
日本国特開2009−239388号公報 国際公開2006/19039号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、立体画像の一部を切り出し表示し、画像を切り出すエリアを移動させていく際のユーザに与える疲労感を軽減できるものではない。
また、特許文献2に記載の方法では立体表示と平面表示の切り替えが頻繁に行われることになり、ユーザに疲労感を与えてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、立体画像をスクロール表示するときの観察者に与える疲労感を軽減することのできる立体画像表示制御方法、立体画像表示制御装置、及びこれを備える撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の立体画像表示制御装置は、視差のある複数の画像から構成される立体画像の一部の領域である表示対象領域の立体画像を切り出して表示部に表示させる表示制御部と、
上記表示対象領域を移動する指示がなされたときに、移動前の上記表示対象領域内の立体画像における視差量と、上記表示対象領域を第1の移動幅で移動させた後の上記表示対象領域内の立体画像における視差量との変化量を算出する視差変化量算出部と、上記視差変化量算出部によって算出される上記変化量に応じた移動幅で、上記表示対象領域を移動させる表示対象領域移動制御部と、を備えるものである。
本発明の立体画像表示制御方法は、視差のある複数の画像から構成される立体画像の一部の領域である表示対象領域の立体画像を切り出して表示部に表示させる表示制御ステップと、上記表示対象領域を移動する指示がなされたときに、移動前の上記表示対象領域内の立体画像における視差量と、上記表示対象領域を第1の移動幅で移動させた後の上記表示対象領域内の立体画像における視差量との変化量を算出する視差変化量算出ステップと、上記視差変化量算出ステップにより算出される上記変化量に応じた移動幅で、上記表示対象領域を移動させる表示対象領域移動制御ステップと、を備えるものである。
本発明の撮像装置は、上記立体画像表示制御装置と、上記表示部と、被写体を撮像する撮像部と、上記撮像部により撮像して得られる複数の撮像画像信号から、上記立体画像を表示するための立体画像データを生成する画像処理部とを備えるものである。
本発明によれば、立体画像をスクロール表示するときの観察者に与える疲労感を軽減することのできる立体画像表示制御方法、立体画像表示制御装置、及びこれを備える撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の概略構成を示す図 図1に示すデジタルカメラ1の立体画像データの再生時の動作を説明するためのフローチャート 図2に示したステップS6の変形例を説明するためのフローチャート 図2に示したステップS6の変形例を説明するためのフローチャート 図1に示すデジタルカメラ1の立体画像再生時の動作の第一の変形例を説明するためのフローチャート 図5におけるステップS6の詳細を説明するためのフローチャート 図1に示すデジタルカメラ1の立体画像再生時の動作の第二の変形例を説明するためのフローチャート 図7におけるステップS6の詳細を説明するためのフローチャート 図1に示すデジタルカメラ1の立体画像再生時の動作の第三の変形例を説明するためのフローチャート 図1に示すデジタルカメラ1の立体画像再生時の動作の第四の変形例を説明するためのフローチャート 図10のステップS102で表示される画像の例を示す図 図1に示すデジタルカメラ1の立体画像再生時の動作の第五の変形例を説明するためのフローチャート 立体画像の拡大スクロール時の視差量の変化を説明するための図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の概略構成を示す図である。撮像装置としては、デジタルカメラ及びデジタルビデオカメラ等の撮像装置、カメラ付携帯電話機等に搭載される撮像モジュール、等があり、ここではデジタルカメラを例にして説明する。
図示するデジタルカメラ1は、撮像部10と、CPU(中央演算処理装置;コンピュータ)を主体に構成されるシステム制御部11と、ユーザからの指示信号をシステム制御部11に入力するための操作部14と、メモリ制御部15と、メインメモリ16と、デジタル信号処理部17と、圧縮伸張処理部18と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、表示ドライバ22と、表示部(表示装置)23とを備える。
撮像部10は、視差のある2つの撮像画像信号を得ることのできるものである。例えば、撮像部10は、離間して配置された2つの撮像素子及びこの2つの撮像素子の各々の前段に設けられる撮影光学系を備え、1回の撮影により、2つの撮像素子から視差のある2つの撮像画像信号を得るものが用いられる。又は、撮像部10は、1つの撮像素子及びこの前段に設けられる1つの撮影光学系を備え、これらを移動しながら行う複数回の撮影により、当該1つの撮像素子から視差のある2つの撮像画像信号を得るものが用いられる。撮像部10はシステム制御部11の制御によって動作する。
メインメモリ16は、ワークメモリとして利用され、メモリ制御部15の制御によってデータの書き込み、消去が行われる。
デジタル信号処理部17は、撮像部10から出力される撮像画像信号に対し、補間演算やガンマ補正演算,RGB/YC変換処理等を行って撮影画像データを生成する。デジタル信号処理部17によって生成された視差のある2つの撮像画像データ(異なる視点から撮像して得られた2つの撮像画像データ)は、互いに関連付けられて立体画像データとして生成される。この立体画像データは、例えば、カメラ映像機器工業会(CIPA)の規格であるMPO形式のデータである。
圧縮伸張処理部18は、デジタル信号処理部17で生成された立体画像データをJPEG形式に圧縮したり圧縮画像データを伸張したりする。
表示部23は、立体画像データ(視差のある2つの撮像画像データ)を立体視可能に合成表示するものである。表示部23は、時分割視差画像方式、レンチキュラ方式、及びパララックスバリア方式等に対応した液晶表示装置等で構成される。表示部23は、表示ドライバ22によって駆動される。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、圧縮伸張処理部18、外部メモリ制御部20、及び表示ドライバ22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
デジタルカメラ1では、撮像部10によって撮影が行われると、デジタル信号処理部17によって立体画像データが生成され、この立体画像データが記録媒体21に記録される。
記録媒体21に記録された立体画像データの再生指示があると、システム制御部11の指令により、表示ドライバ22が当該立体画像データに基づく立体画像を表示部23に表示させる。デジタルカメラ1は、立体画像の一部を切り出して表示し、更にその切り出しエリアをスクロールしていくことのできる切り出しモードを設定可能である。以下、立体画像データの再生時のデジタルカメラ1の動作について説明する。
図2は、図1に示すデジタルカメラ1の立体画像データの再生時の動作を説明するためのフローチャートである。
立体画像が表示部23に表示された後に操作部14が操作されて切り出しモードが設定されると(ステップS1:YES)、システム制御部11は、例えば、図13に例示したように、表示部23に表示中の立体画像90の中心位置に切り出し対象となるエリア91を表示させる。切り出しモードが設定されていない場合(ステップS1:NO)、システム制御部11は、ステップS12において、立体画像の再生を終了するかどうかを判定し、再生を終了する指示があった場合は再生を終了し、再生を終了する指示がない場合はステップS1に処理を戻す。
ユーザは、表示部23に表示されるエリア91を操作部14に含まれる十字キー等で自由に移動させることができる。ユーザがエリア91を所定位置に移動させた後、操作部14に含まれる決定ボタンを押下すると、システム制御部11は、そのエリア91内の立体画像を切り出し、切り出した立体画像を表示部23の表示面全体に拡大表示させる(ステップS2)。
ステップS2の後、システム制御部11は、エリア91を移動する指示があったかどうかを判定する(ステップS3)。エリア91の移動指示がない場合(ステップS3:NO)、システム制御部11はステップS11の処理を行う。
エリア91の移動指示があった場合(ステップS3:YES)、システム制御部11は、移動前のエリア91内から切り出されて表示部23に表示される立体画像における視差量と、エリア91を固定の移動幅で移動させた後のエリア91内から切り出されて表示部23に表示される立体画像における視差量との変化量Dを算出する(ステップS4)。この固定の移動幅は、デジタルカメラ1に予め設定されている値である。
例えば、図13に示すように、エリア91を実線の位置から破線の位置に移動させる指示があった場合、システム制御部11は、エリア91が実線位置にあるときにそのエリア91内から切り出されて表示部23の表示面全体に拡大表示される立体画像92における視差量と、エリア91が破線位置にあるときにそのエリア91内から切り出されて表示部23の表示面全体に拡大表示される立体画像93における視差量との変化量Dを算出する。
立体画像92,93における視差量の算出方法としては、例えば以下の4つが挙げられる。
1.立体画像92(93)に含まれる主要被写体(例えば、立体画像92(93)から抽出された被写体のうちの最もサイズの大きい被写体、立体画像92(93)の中心にある被写体等)の視差量を、その立体画像における視差量とする。
2.立体画像92(93)に含まれる各被写体の視差量のうち、最も視差量の大きい値を、その立体画像における視差量とする。
3.立体画像92(93)に含まれる各被写体の視差量のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムにおいて最も数の多い視差量(ヒストグラムのピーク値)を、その立体画像における視差量とする。
4.立体画像92(93)に含まれる各被写体の視差量の平均値を、その立体画像における視差量とする。
例えば、図13に示すように、立体画像92の視差量は、被写体92Lと被写体92Rの視差量d1になり、立体画像93の視差量は、被写体93Lと被写体93Rの視差量d2になり、変化量Dは|d1−d2|となる。
なお、立体画像に含まれる各被写体は、視差量=0の部分が表示部の管面上にあるように見え、視差量が大きくなるにつれ、管面から飛び出したり引っ込んだりして見える。飛び出し側と引っ込み側とで、視差量の符号(正負)が逆のもとして扱った場合、上記2.の算出方法における、最も視差量の大きい値として、例えば、飛び出し側と引っ込み側のいずれか一方の被写体における視差量の絶対値の最大値、あるいは、両方を含めた被写体における視差量の絶対値の最大値等を用いればよい。
また、上記4.の算出方法における平均値は、例えば、飛び出し側と引っ込み側の一方の被写体における視差量の平均値、あるいは、両方の被写体における視差量を絶対値で平均したもの等とすればよい。
エリア91を上記固定の移動幅で移動させた後のエリア91内から切り出されて表示される立体画像93と、移動前のエリア91内から切り出されて表示される立体画像92との視差変化(上記変化量Dに相当)が大きいとユーザに疲労感を与えてしまう。
そこで、システム制御部11は、ステップS4の後に、変化量Dを閾値と比較し、変化量Dが閾値を超える場合(ステップS5:YES)は、移動指示に応じて移動させるべきエリア91の移動幅を上記固定の移動幅よりも小さい値(例えば、固定の移動幅の半分等の予め決めておいた値)に設定する(ステップS6)。また、システム制御部11は、変化量Dが閾値以下の場合(ステップS5:NO)は、移動指示に応じて移動させるべきエリア91の移動幅を上記固定の移動幅に設定する(ステップS7)。
ステップS6,S7の後、システム制御部11は、ステップS6,S7において設定した移動幅でエリア91を移動させ(ステップS8)、移動後のエリア91内の立体画像を切り出し(ステップS9)、切り出した立体画像を表示部23の表示面全体に拡大表示させる(ステップS10)。ステップS10の後、システム制御部11は、ステップS11において切り出しモードを終了するかどうかを判定し、切り出しモードを終了する指示があった場合は切り出しモードを終了してステップS12の処理を行い、切り出しモードを終了する指示がない場合はステップS3に処理を戻す。
以上のように、デジタルカメラ1によれば、立体画像の一部を切り出して表示させるときに、切り出して表示される立体画像における視差量が、切り出しエリアの移動前と移動後とで大きく変化する場合には、固定の移動幅よりも小さい移動幅で切り出しエリアが移動されることになる。このため、立体画像のスクロール時における視差の急激な変化を抑制することができ、ユーザの疲労感を軽減することができる。
なお、デジタルカメラ1では、システム制御部11が、表示部23に立体画像を表示させるものとしているが、これに限らない。例えば、デジタルカメラ1を外部の表示装置に接続し、この表示装置に立体画像を表示させるようにすることもできる。この場合は、システム制御部11の制御対象となる表示ドライバが表示ドライバ22ではなく、外部の表示装置に搭載されるドライバに変更される点を除いては、図2に示したのと同じ処理が行われる。
また、図2のステップS6においてシステム制御部11が設定するエリア91の移動幅は、予め決められた値に限らない。以下では、ステップS6における移動幅の設定方法の変形例について説明する。
図3は、図2に示したステップS6の変形例を説明するためのフローチャートである。
変化量Dが閾値を超えていた場合(図2のステップS5:YES)、システム制御部11は、変化量Dに基づいてエリア91の移動幅Aを算出し(ステップS61)、その移動幅Aを、移動指示に応じて移動させるべきエリア91の移動幅として設定する(ステップS62)。ステップS62の後は、図2のステップS8以降の処理が行われる。
上記移動幅Aは、例えば、固定の移動幅Mf、立体視として許容できる視差量の最大値Mmaxとすると、以下の式(1)によって算出することができる。
A=Mf×{(Mmax−D)/Mmax} (1)
このように、変化量Dに基づいて移動幅Aを算出し、その移動幅Aでエリア91を移動させることで、エリア91の移動前後の視差変化に応じた移動幅でエリアを移動させることができ、ユーザの疲労感をより効果的に軽減することができる。
図4は、図2に示したステップS6の別の変形例を説明するためのフローチャートである。
変化量Dが閾値を超えていた場合(図2のステップS5:YES)、システム制御部11は、図3のステップS61と同じ処理を行って移動幅Aを算出する。その後、システム制御部11は、表示部23に拡大表示中の立体画像に含まれる主要被写体の表示サイズ(表示画素数)を求める(ステップS71)。主要被写体の表示サイズとは、表示部23に表示される主要被写体を構成する表示画素の数を意味する。主要被写体としては、表示されている立体画像の中央にある被写体や、予め決められた被写体(例えば顔)等を予め設定しておくことができる。
次に、システム制御部11は、ステップS61において算出した移動幅Aを、ステップS71において求めた主要被写体の表示サイズに基づいて補正して、最終的な移動幅Bを算出する(ステップS72)。システム制御部11は、その移動幅Bを、移動指示に応じて移動させるべきエリア91の移動幅として設定する(ステップS73)。ステップS73の後は、図2のステップS8以降の処理が行われる。
上記移動幅Bは、例えば、画素数閾値Th1、主要被写体の表示サイズPとすると、以下の式(2)によって算出することができる。
B=A×α, α=Th1/(P−Th1) (2)
ただし、0≦α≦1
このように、この変形例では、システム制御部11が、変化量Dだけでなく、移動前のエリア91内から切り出して表示される立体画像における主要被写体の表示サイズ(表示画素数)も考慮して移動幅Bを算出する。表示部23に拡大表示されている主要被写体の大きさが大きいと、エリア91が移動したときに、ユーザの疲労感が大きくなりやすい。上記式(2)にしたがって移動幅Bを算出することで、表示部23に拡大表示されている主要被写体の大きさに応じて移動幅Bを調整することが可能となり、表示部23に表示される主要被写体の大きさを考慮した最適な制御が可能となる。
図5は、図1に示すデジタルカメラ1の立体画像再生時の動作の変形例を説明するためのフローチャートである。図5に示したステップS6の詳細は図6に示している。図5において図2に示した処理と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。図5に示す動作を行うデジタルカメラ1は、外部の表示装置(例えば、大画面のテレビジョン)と接続して、この表示装置において立体画像を表示させることもできるものを想定している。
システム制御部11は、ステップS1の処理の前に、立体画像の表示先の表示装置(表示部23、又は、デジタルカメラ1に接続されている外部表示装置)の表示サイズと表示面積(画像が表示される面の“縦長さ”ד横長さ”で決まる面積)の情報を取得し(ステップS80)、この情報から、表示装置の1つの表示画素あたりの面積を算出する(ステップS81)。ステップS81の後、システム制御部11は、ステップS1以降の処理を行う。
そして、ステップS5の判定がYESのとき、システム制御部11は、図3のステップS61と同じ処理を行って移動幅Aを算出する(ステップS82)。
次に、システム制御部11は、図4のステップS71と同じ処理を行って、主要被写体の表示サイズ(表示画素数)を算出する(ステップS83)。
次に、システム制御部11は、ステップS81において算出した1表示画素あたりの面積を、ステップS83において算出した主要被写体の表示サイズ(表示画素数)に乗じて、表示部23又は外部の表示装置に表示されている主要被写体の表示面積を算出する(ステップS84)。
次に、システム制御部11は、ステップS82において算出した移動幅Aを、ステップS84において算出した主要被写体の表示面積に基づいて補正し、移動幅Cを算出する(ステップS85)。
次に、システム制御部11は、移動幅Cを、移動指示に応じて移動させるべきエリア91の移動幅として設定する(ステップS86)。ステップS86の後は、図5のステップS8以降の処理が行われる。
上記移動幅Cは、例えば、表示面積閾値Th2、主要被写体の表示面積Sとすると、以下の式(3)によって算出することができる。
C=A×β, β=Th2/(S−Th2) (3)
ただし、0≦β≦1
このように、この変形例では、システム制御部11が、変化量Dだけでなく、エリア移動前において表示装置に拡大表示されている立体画像に含まれる主要被写体の表示面積も考慮して移動幅Cを算出する。主要被写体の表示サイズが大きくても、表示装置の表示サイズが大きいものであれば、表示装置の表示面積に占める主要被写体の表示面積は小さくなるため、ユーザの疲労感は大きくなりにくい。上記式(3)にしたがって移動幅Cを算出することで、主要被写体の表示サイズが大きいときでも、表示装置の表示面積に応じて移動幅Cを調整することが可能となる。このため、立体画像の表示先である表示装置の表示面積を考慮した最適な制御が可能となる。
図7は、図5に示す動作の変形例を説明するためのフローチャートである。図7に示したステップS6の詳細は、図8に示している。図7において図5に示した処理と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。また、図8において図6に示した処理と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。
システム制御部11は、ステップS81の後、立体画像の表示先の表示装置(表示部23、又は、デジタルカメラ1に接続されている外部表示装置)と、その表示装置を観察している観察者(ユーザ)との距離の情報を取得する(ステップS90)。ステップS90の後、システム制御部11は、ステップS1以降の処理を行う。
ステップS90でシステム制御部11が取得する距離の情報は、例えば、デジタルカメラ1の操作部14から距離の情報を入力できるようにしておき、ユーザから入力された距離の情報をシステム制御部11が取得するものとすればよい。
図7のステップS5の判定がYESのとき、システム制御部11は、図6のステップS82〜ステップS84と同じ処理を行う。
ステップS84の後、システム制御部11は、ステップS82において算出した移動幅Aを、ステップS84において算出した主要被写体の表示面積と、ステップS90において取得した距離の情報とに基づいて補正し、移動幅Eを算出する(ステップS91)。
次に、システム制御部11は、移動幅Eを、移動指示に応じて移動させるべきエリア91の移動幅として設定する(ステップS92)。ステップS92の後は、図5のステップS8以降の処理が行われる。
上記移動幅Eは、例えば、表示面積閾値Th3、表示装置−ユーザ間距離閾値Th4、主要被写体の表示面積S、表示装置−ユーザ間距離dとすると、以下の式(4)によって算出することができる。
E=A×γ×θ,γ=Th3/(S−Th3),θ=Th4/(d−Th4) (4)
ただし、0≦γ≦1、0≦θ≦1
このように、この変形例では、システム制御部11が、変化量Dだけでなく、エリア移動前において表示装置に拡大表示されている立体画像に含まれる主要被写体の表示面積と、表示装置とそれを観察しているユーザとの距離も考慮して移動幅Eを算出する。表示装置の表示面積における主要被写体の表示面積の割合が大きい場合でも、その表示装置を遠くから観察している場合には、主要被写体は小さく見えるため、ユーザの疲労感は大きくなりにくい。上記式(4)にしたがって移動幅Eを算出することで、表示装置の表示面積における主要被写体の表示面積の割合が大きいときでも、表示装置とその観察者との距離に応じて移動幅Eを調整することが可能となる。このため、立体画像の観察状況を考慮した最適な制御が可能となる。
図9は、図1に示すデジタルカメラ1の立体画像再生時の動作の第三の変形例を説明するためのフローチャートである。図9において図2に示した処理と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。図9に示すフローチャートは、図2において、ステップS6とステップS8の間にステップS100を追加したものである。
ステップS100において、システム制御部11は、エリア91の移動幅を固定の移動幅よりも小さくしていることをユーザに通知するための注意メッセージを表示部23の任意の位置に表示させる。注意メッセージとしては、例えば、“眼の疲労軽減のため、スクロール速度を遅くしています”といったものを表示させればよい。
以上のように、エリア91の移動幅を小さくする設定を行ったときには、表示部23に注意メッセージを表示させることで、スクロール速度が突然変化することによる違和感を軽減することができる。
図10は、図1に示すデジタルカメラ1の立体画像再生時の動作の変形例を説明するためのフローチャートである。図10において図2に示した処理と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。図10に示すフローチャートは、図2において、ステップS1の前にステップS101を追加し、更に、ステップS10とステップS11の間にステップS102を追加したものである。
ステップS101において、システム制御部11は、表示部23に表示させた立体画像(図13に示した立体画像90)に含まれる各被写体の視差量を求める。
ステップS102において、システム制御部11は、図11に例示したような縮小プレビュー画像95を、拡大表示させた立体画像93に重畳表示させる。縮小プレビュー画像95は、立体画像93と同時に確認できればよく、立体画像93に重畳させていなくてもよい。
縮小プレビュー画像95は、立体画像90を縮小した画像90sと、立体画像90に設定されているエリア91を縮小した枠画像91sと、枠画像94sとにより構成される。
システム制御部11は、ステップS101において求めた立体画像90に含まれる各被写体の視差量に基づき、エリア91が固定の移動幅でその領域内に移動すると、移動前と移動後における上述した変化量Dが閾値を超える領域(例えば図11における領域94)を算出し、その領域94を示す枠として枠画像94sを表示部23に表示させる。この領域94は、例えば、エリア91を固定の移動幅でくまなく移動させたときのエリア91の各移動位置におけるエリア91内の視差量を算出し、隣接する移動位置同士の視差量の差の分布から求めることができる。
図11に示したように、切り出し表示された立体画像93と併せて縮小プレビュー画像95を表示部23に表示させることで、エリア91をどこに移動させたときにエリア91の移動幅が小さくなるのかをユーザは知ることができる。このため、スクロール速度が突然変化することによる違和感を軽減することができる。
図12は、図1に示すデジタルカメラ1の立体画像再生時の動作の変形例を説明するためのフローチャートである。図12において図2に示した処理と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。図12に示すフローチャートは、図2において、ステップS7をステップS110〜S113に変更したものである。
ステップS110において、システム制御部11は、エリア91の移動幅が固定の移動幅よりも小さい値に設定されているか否かを判定する。
エリア91の移動幅が固定の移動幅よりも小さい値に設定されている場合(ステップS110:YES)、システム制御部11は、移動幅を、合計で固定の移動幅になる複数の移動幅に分けて設定する(ステップS112)。
例えば、図12のステップS6において設定する移動幅M、エリア91が固定の移動幅Mf移動するまでのエリア91の移動回数t(tは2以上の自然数)としたとき、システム制御部11は、以下の式(5)によって求まる移動幅F(x)をステップS112において設定する。
F(x)=Mf−(Mf−M)×(t−x)/t (5)
xは、t以下の自然数のいずれかの値をとる。
その後、システム制御部11は、ステップS112において設定した移動幅F(x)で、エリア91を段階的に移動させていくと共に、エリア91の各移動位置において立体画像を切り出して表示部23に拡大表示させ(ステップS113)、その後はステップS11以降の処理を行う。
例えば、式(5)においてt=2であった場合、システム制御部11は、まず、エリア91を移動幅F(1)で移動させた後、エリア91内の立体画像を切り出して表示部23に拡大表示させ、その後、エリア91を移動幅{F(2)−F(1)}で移動させた後、エリア91内の立体画像を切り出して表示部23に拡大表示させる。これにより、エリア91の最終的な移動幅はMfとなる。
ステップS110の判定がNOであった場合、システム制御部11は、エリア91の移動幅を固定の移動幅に設定して(ステップS111)、ステップS8以降の処理を行う。
以上のように、エリア91の移動幅が固定の移動幅よりも小さい値に設定されている状態で、変化量Dが閾値以下になった場合には、エリア91を1回の移動で固定の移動幅移動させるのではなく、複数回の移動に分けて固定の移動幅を移動させることで、スクロール速度が突然変化することによる違和感を軽減することができる。
なお、ここまで説明してきた実施形態は適宜組み合わせることができる。例えば、図9〜図12で説明した各変形例は、図5及び図7で説明した変形例と組み合わせることができる。また、図9,図10に示した変形例と、図12に示した変形例とを組み合わせることもできる。
また、本実施形態ではデジタルカメラを例にしたが、立体画像データを表示部に再生表示させる制御を行う表示制御装置を搭載する電子機器(例えば、3D表示対応のテレビジョン等)であれば、本実施形態で説明した技術を適用可能である。このような電子機器では、当該電子機器に搭載されるCPU(コンピュータ)が、図2〜図10,12に示したフローチャートの各ステップを行うことで、表示部を観察するユーザにかかる負担を軽減することができる。
また、ここまでの説明では、再生表示された立体画像90のサイズが表示部23又は外部表示装置の表示サイズと同じである、又は、立体画像90が表示部23又は外部表示装置の表示サイズに納まるように予め縮小されたものである場合を前提としている。しかし、上記前提とは別に、立体画像90のサイズが表示部23又は外部表示装置の表示サイズよりも大きい場合、例えば、図13において、エリア91内の立体画像のサイズが表示部23又は外部表示装置のサイズと同じである場合においても、エリア91を移動させる指示があったときには、図2〜図8で説明した処理をシステム制御部11が行うことで、立体視を行うユーザへの疲労感を軽減することができる。
以上説明してきたように、本明細書には次の事項が開示されている。
開示された立体画像表示制御装置は、視差のある複数の画像から構成される立体画像の一部の領域である表示対象領域の立体画像を切り出して表示部に表示させる表示制御部と、上記表示対象領域を移動する指示がなされたときに、移動前の上記表示対象領域内の立体画像における視差量と、上記表示対象領域を第1の移動幅で移動させた後の上記表示対象領域内の立体画像における視差量との変化量を算出する視差変化量算出部と、上記視差変化量算出部によって算出される上記変化量に応じた移動幅で、上記表示対象領域を移動させる表示対象領域移動制御部と、を備えるものである。
開示された立体画像表示制御装置は、上記変化量が閾値より大きいときに、上記指示に応じて移動させる上記表示対象領域の移動幅を上記第1の移動幅よりも小さい第2の移動幅に設定し、上記変化量が上記閾値以下のときに、上記指示に応じて移動させる上記表示対象領域の移動幅を上記第1の移動幅に設定する移動幅設定部を備え、上記表示対象領域移動制御部は、上記移動幅設定部により設定された移動幅で上記表示対象領域を移動させるものである。
開示された立体画像表示制御装置は、上記第2の移動幅を、少なくとも上記変化量に基づいて求める移動幅生成部を備えるものである。
開示された立体画像表示制御装置は、上記立体画像に含まれる主要被写体を検出する主要被写体検出部と、移動前の上記表示対象領域内の立体画像に含まれる主要被写体の表示画素数を求める被写体表示画素数算出部とを備え、上記移動幅生成部は、上記変化量と上記主要被写体の表示画素数とに基づいて、上記第2の移動幅を求めるものである。
開示された立体画像表示制御装置は、記表示部の表示面積及び表示画素数の情報を取得する表示部情報取得部と、上記被写体表示画素数算出部で算出された上記主要被写体の表示画素数と、上記表示部の表示面積及び表示画素数の情報とから、上記主要被写体の上記表示部における表示面積を求める被写体表示面積算出部とを備え、上記移動幅生成部は、上記変化量と上記主要被写体の表示面積とに基づいて、上記第2の移動幅を求めるものである。
開示された立体画像表示制御装置は、上記表示部と上記表示部を観察する観察者との距離の情報を取得する距離情報取得部を備え、上記移動幅生成部は、上記変化量と上記主要被写体の表示面積と上記距離とに基づいて、上記第2の移動幅を求めるものである。
開示された立体画像表示制御装置は、上記指示に応じて移動させる上記表示対象領域の移動幅が上記第2の移動幅に設定された場合に、上記第2の移動幅に設定されたことを識別可能な情報を上記表示部に表示させる移動幅設定情報表示制御部を備えるものである。
開示された立体画像表示制御装置は、上記視差のある複数の画像から構成される立体画像全体における被写体の視差量を求める視差量算出部と、上記視差量算出部において求められた上記視差量に基づき、上記表示対象領域が上記第1の移動幅でその領域内に移動すると、上記表示対象領域の移動前と移動後における上記変化量が上記閾値を超える当該領域を求める領域算出部と、上記領域算出部において求められた上記領域を示す画像を、上記表示部に表示中の立体画像と併せて上記表示部に表示させる領域画像表示制御部とを備えるものである。
開示された立体画像表示制御装置は、上記指示に応じて移動させる上記表示対象領域の移動幅が上記第2の移動幅に設定されている状態で、上記変化量が閾値以下になった場合、上記移動幅設定部は、上記指示に応じて移動させる上記表示対象領域の移動幅を、合計で上記第1の移動幅になる複数の移動幅に分けて設定し、上記表示対象領域移動制御部は、上記複数の移動幅が設定された場合には、上記表示対象領域を上記複数の移動幅の各々ずつ移動させるものである。
開示された立体画像表示制御装置は、上記視差変化量算出部は、上記表示対象領域内の立体画像における視差量を、上記表示対象領域に含まれる主要被写体の視差量、上記表示対象領域に含まれる被写体の視差量のうちの最大値、上記表示対象領域に含まれる被写体の視差量のヒストグラムのピーク値、上記表示対象領域に含まれる被写体の視差量の平均値のいずれかとするものである。
開示された立体画像表示制御方法は、視差のある複数の画像から構成される立体画像の一部の領域である表示対象領域の立体画像を切り出して表示部に表示させる表示制御ステップと、上記表示対象領域を移動する指示がなされたときに、移動前の上記表示対象領域内の立体画像における視差量と、上記表示対象領域を第1の移動幅で移動させた後の上記表示対象領域内の立体画像における視差量との変化量を算出する視差変化量算出ステップと、記視差変化量算出ステップにより算出される上記変化量に応じた移動幅で、上記表示対象領域を移動させる表示対象領域移動制御ステップと、を備えるものである。
開示された撮像装置は、上記立体画像表示制御装置と、上記表示部と、被写体を撮像する撮像部と、上記撮像部により撮像して得られる複数の撮像画像信号から、上記立体画像を表示するための立体画像データを生成する画像処理部とを備えるものである。
本発明によれば、立体画像をスクロール表示するときの観察者に与える疲労感を軽減することのできる立体画像表示制御方法、立体画像表示制御装置、及びこれを備える撮像装置を提供することができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2011年9月29出願の日本特許出願(特願2011−215646)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1 デジタルカメラ
11 システム制御部
23 表示部
90 立体画像
91 切り出し対象エリア
92,93 切り出し表示された立体画像

Claims (12)

  1. 視差のある複数の画像から構成される立体画像の一部の領域である表示対象領域の立体画像を切り出して表示部に表示させる表示制御部と、
    前記表示対象領域を移動する指示がなされたときに、移動前の前記表示対象領域内の立体画像における視差量と、前記表示対象領域を第1の移動幅で移動させた後の前記表示対象領域内の立体画像における視差量との変化量を算出する視差変化量算出部と、
    前記視差変化量算出部によって算出される前記変化量に応じた移動幅で、前記表示対象領域を移動させる表示対象領域移動制御部と、を備える立体画像表示制御装置。
  2. 請求項1記載の立体画像表示制御装置であって、
    前記変化量が閾値より大きいときに、前記指示に応じて移動させる前記表示対象領域の移動幅を前記第1の移動幅よりも小さい第2の移動幅に設定し、前記変化量が前記閾値以下のときに、前記指示に応じて移動させる前記表示対象領域の移動幅を前記第1の移動幅に設定する移動幅設定部を備え、
    前記表示対象領域移動制御部は、前記移動幅設定部により設定された移動幅で前記表示対象領域を移動させる立体画像表示制御装置。
  3. 請求項2記載の立体画像表示制御装置であって、
    前記第2の移動幅を、少なくとも前記変化量に基づいて求める移動幅生成部を備える立体画像表示制御装置。
  4. 請求項3記載の立体画像表示制御装置であって、
    前記立体画像に含まれる主要被写体を検出する主要被写体検出部と、
    移動前の前記表示対象領域内の立体画像に含まれる主要被写体の表示画素数を求める被写体表示画素数算出部とを備え、
    前記移動幅生成部は、前記変化量と前記主要被写体の表示画素数とに基づいて、前記第2の移動幅を求める立体画像表示制御装置。
  5. 請求項4記載の立体画像表示制御装置であって、
    前記表示部の表示面積及び表示画素数の情報を取得する表示部情報取得部と、
    前記被写体表示画素数算出部で算出された前記主要被写体の表示画素数と、前記表示部の表示面積及び表示画素数の情報とから、前記主要被写体の前記表示部における表示面積を求める被写体表示面積算出部とを備え、
    前記移動幅生成部は、前記変化量と前記主要被写体の表示面積とに基づいて、前記第2の移動幅を求める立体画像表示制御装置。
  6. 請求項5記載の立体画像表示制御装置であって、
    前記表示部と前記表示部を観察する観察者との距離の情報を取得する距離情報取得部を備え、
    前記移動幅生成部は、前記変化量と前記主要被写体の表示面積と前記距離とに基づいて、前記第2の移動幅を求める立体画像表示制御装置。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項記載の立体画像表示制御装置であって、
    前記指示に応じて移動させる前記表示対象領域の移動幅が前記第2の移動幅に設定された場合に、前記第2の移動幅に設定されたことを識別可能な情報を前記表示部に表示させる移動幅設定情報表示制御部を備える立体画像表示制御装置。
  8. 請求項2〜6のいずれか1項記載の立体画像表示制御装置であって、
    前記視差のある複数の画像から構成される立体画像全体における被写体の視差量を求める視差量算出部と、
    前記視差量算出部において求められた前記視差量に基づき、前記表示対象領域が前記第1の移動幅でその領域内に移動すると、前記表示対象領域の移動前と移動後における前記変化量が前記閾値を超える当該領域を求める領域算出部と、
    前記領域算出部において求められた前記領域を示す画像を、前記表示部に表示中の立体画像と併せて前記表示部に表示させる領域画像表示制御部とを備える立体画像表示制御装置。
  9. 請求項2〜8のいずれか1項記載の立体画像表示制御装置であって、
    前記指示に応じて移動させる前記表示対象領域の移動幅が前記第2の移動幅に設定されている状態で、前記変化量が閾値以下になった場合、前記移動幅設定部は、前記指示に応じて移動させる前記表示対象領域の移動幅を、合計で前記第1の移動幅になる複数の移動幅に分けて設定し、
    前記表示対象領域移動制御部は、前記複数の移動幅が設定された場合には、前記表示対象領域を前記複数の移動幅の各々ずつ移動させる立体画像表示制御装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の立体画像表示制御装置であって、
    前記視差変化量算出部は、前記表示対象領域内の立体画像における視差量を、前記表示対象領域に含まれる主要被写体の視差量、前記表示対象領域に含まれる被写体の視差量のうちの最大値、前記表示対象領域に含まれる被写体の視差量のヒストグラムのピーク値、前記表示対象領域に含まれる被写体の視差量の平均値のいずれかとする立体画像表示制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項記載の立体画像表示制御装置と、
    前記表示部と、
    被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像して得られる複数の撮像画像信号から、前記立体画像を表示するための立体画像データを生成する画像処理部とを備える撮像装置。
  12. 視差のある複数の画像から構成される立体画像の一部の領域である表示対象領域の立体画像を切り出して表示部に表示させる表示制御ステップと、
    前記表示対象領域を移動する指示がなされたときに、移動前の前記表示対象領域内の立体画像における視差量と、前記表示対象領域を第1の移動幅で移動させた後の前記表示対象領域内の立体画像における視差量との変化量を算出する視差変化量算出ステップと、
    前記視差変化量算出ステップにより算出される前記変化量に応じた移動幅で、前記表示対象領域を移動させる表示対象領域移動制御ステップと、を備える立体画像表示制御方法。
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