JPWO2013038560A1 - 表示装置、表示装置のむら補正方法 - Google Patents

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Abstract

液晶パネル(6)の背面の複数箇所に設けられ輝度及び色度を検出する複数の第1センサー(A1〜An)と、液晶パネル(6)の前面から光源(5)によって照射される光を検出する第2センサー(B)と、測定器によって測定された輝度及び色度に応じた第1のセンサーによって検出された検出結果を記憶する記憶領域を参照し、光源(5)を点灯しバックライト(3)を消灯した状態で液晶パネル(6)を透過する光を第1センサー(A1〜An)によって検出した検出結果と光源(5)から照射される光を第2センサー(B)によって検出した検出結果とに基づいて、第1センサー(A1〜An)の検出結果に対応する輝度及び色度を算出し、算出結果に基づいて、液晶パネル(6)の輝度及び色むらを補正する制御部(7)を有する。

Description

本発明は、むら補正機能を有する表示装置、表示装置のむら補正方法に関する。
液晶ディスプレイ装置等の表示装置における画面の輝度や色度のむらを補正するには、例えば、まず、予め工場等で輝度や色度のむら分布を測定する。そして、そのデータまたは補正データを表示装置内の記憶装置に記憶データとして記憶しておき、むら補正時に読み出して用いることにより、輝度や色度のむら補正を行っている。
この場合、例えば経時変化等でむらが変化した場合、工場と同じような装置を用いて補正データを採取し直し、表示装置内部に記憶された記憶データを書き換える等、高価な装置を用い煩雑な作業が必要であった。
また、むら補正を行う液晶モニター装置として、内蔵センサーを有しない液晶モニター装置と内蔵センサーを有する液晶モニター装置とがある。内蔵センサーを有しない液晶モニター装置は、外部測定器を使って補正データを取得しなければならなかった。
また、内蔵センサーを有する液晶モニター装置として、液晶パネルの背面に内蔵センサーを配置するものと、液晶パネルの前面に内蔵センサーを配置するものとが考えられる。
図3は、液晶パネルの背面に内蔵センサーを備えた液晶モニター装置の構成を表す図である。この図において、液晶パネル16の背面には、CCFL13、反射板14、内蔵センサー11−1〜11−nが設けられる。CPU17は、内蔵センサー11−1〜11−nから得られる輝度や色度の検出結果を用いて、インバータ18によってCCFL13の調光を行い、RGB制御部19によって液晶パネル16の階調操作を行う。
この液晶モニター装置においては、前面からの輝度色度を測定する必要があり、バックライトに複数個のセンサーを設置しても、正しい前面のむらを測定することはできなかった。すなわち、この液晶モニター装置では、バックライトの輝度・色度しか測定していないため、液晶パネルの透過率や色度のシフトを推測でしか求められなかった。そのため、経時変化等でパネルのむらが変化したときは、外部センサーや測定器を用いなければ、液晶パネルの透過率や色度のシフトを知ることができない。
図4は、液晶パネルの前面に内蔵センサーを備えた液晶モニター装置の構成を表す図である。
この図において、液晶パネル16の前面には内蔵センサー11−1〜11−nが設けられ、背面には、CCFL13、反射板14が設けられる。CPU17は、内蔵センサー11−1〜11−nから得られる輝度や色度の検出結果を用いて、インバータ18によってCCFL13の調光を行い、RGB制御部19によって液晶パネル16の階調操作を行う。
この構成の液晶モニター装置では、液晶パネルの前面に複数個のセンサーが設けられるため、画面表示する際の妨げとなることが考えられる。また、物理的に配置が困難である。
なお、引用文献1には、輝度均一性を確保する構成が記載されている。
特開2010−204161号公報
解決しようとする問題点は、補正を行うにあたり、画面の前面にセンサーを配置すると表示画面の妨げになり、画面の背面にセンサーを配置するあるいは、内蔵センサーを有しない場合には、画面の輝度・色度を得るために高価な測定器を用いなければならないという点である。
本発明は、上述の問題を解決するために、液晶パネルをバックライトによって背面から照明して画像を表示する表示装置であって、前記液晶パネルの背面の複数箇所に設けられ輝度及び色度を検出する複数の第1センサーと、前記液晶パネルの前面から光源によって照射される光を検出する第2センサーと、前記光源を点灯し前記バックライトを消灯した状態で前記第1センサーによって前記液晶パネルを透過する光を検出した検出結果と前記第2センサーによって前記液晶パネルを透過しない光を検出した検出結果と、前記光源からの光が照射されない状態で前記バックライトを点灯させ前記液晶パネルの前面側で前記液晶パネルを透過した前記バックライトからの光を測定器によって測定して得られる輝度及び色度とに基づいて決まる、前記測定器によって測定された輝度及び色度に応じた前記第1のセンサーによって検出された検出結果を記憶する記憶部と、前記記憶部を参照し、前記光源を点灯し前記バックライトを消灯した状態で前記液晶パネルを透過する光を前記第1センサーによって検出した検出結果と前記光源から照射される光を前記第2センサーによって検出した検出結果とに基づいて、前記第1センサーの検出結果に対応する輝度及び色度を算出し、算出結果に基づいて、前記液晶パネルの輝度及び色むらを補正する制御部と、を有する。
また、本発明は、液晶パネルをバックライトによって背面から照明して画像を表示する表示装置のむら補正方法であって、前記液晶パネルの背面の複数箇所に設けられ輝度及び色度を検出する複数の第1センサーから検出結果を取得し、前記液晶パネルの前面から光源によって照射される光を検出する第2センサーから検出結果を取得し、前記光源を点灯し前記バックライトを消灯した状態で前記第1センサーによって前記液晶パネルを透過する光を検出した検出結果と前記第2センサーによって前記液晶パネルを透過しない光を検出した検出結果と、前記光源からの光が照射されない状態で前記バックライトを点灯させ前記液晶パネルの前面側で前記液晶パネルを透過した前記バックライトからの光を測定器によって測定して得られる輝度及び色度とに基づいて決まる、前記測定器によって測定された輝度及び色度に応じた前記第1のセンサーによって検出された検出結果を記憶する記憶部を参照し、前記光源を点灯し前記バックライトを消灯した状態で前記液晶パネルを透過する光を前記第1センサーによって検出した検出結果と前記光源から照射される光を前記第2センサーによって検出した検出結果とに基づいて、前記第1センサーの検出結果に対応する輝度及び色度を算出し、算出結果に基づいて、前記液晶パネルの輝度及び色むらを補正することを特徴とする。
この構成によれば、画面の前面にセンサーを配置せずとも、あたかも画面の前面に配置しているのと同等の効果を内蔵センサーと外部光源を用いて実現できるようにしたものであり、工場出荷後において、高価な測定器を使わずに簡単にむらの補正ができる。
また、この構成によれば、バックライト背面に複数のバックライトセンサーを設け、前面に配置する光源からの光をそれぞれのバックライトセンサーに照射させることにより各部の液晶パネルの透過率を検出でき、バックライトからの光の各部の検出量と合わせることにより等価的に前面からの測定した各部の輝度や色度を得られ、工場出荷後に、経時変化等で前面の輝度や色度のむらが生じたときも高価な装置を使わずとも均一に補正できる機能を持つ。
この発明によれば、工場出荷後において、高価な外部センサーや測定器を使うことなく、画面に一様に照射できる任意の光源さえあれば画面の輝度と色度のむらが補正できる。
また、工場出荷後において、高価な外部センサーや測定器を使うことなく、画面に一様に照射できる任意の光源さえあれば画面の中間調の輝度と色度のむら補正も行うことができる。
本発明の表示装置における構成を表す図である。 本発明の表示装置における構成を表す図である。 液晶パネルの背面に内蔵センサーを備えた液晶モニター装置の構成を表す図である。 液晶パネルの前面に内蔵センサーを備えた液晶モニター装置の構成を表す図である。
以下、本発明における表示装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の表示装置における構成を表す図である。この図においては、特に、直下型CCFL(冷陰極蛍光ランプ)のバックライトシステムを持つ液晶モニター装置の構成を表す図である。
この図において、液晶モジュールは、バックライトシステムと液晶パネル6とで構成される。バックライトシステムは、複数のCCFL3と反射板4とで構成されている。この液晶モジュールは、液晶パネル6、CCFL3、反射板4が、正面側から裏面側へ順に配置される。
CCFL3は、液晶パネル6を照明するバックライト光源であり、水平方向に複数本のCCFLが配列され構成される。
センサーA1〜Anは、反射板の裏面側に配置される。例えば、センサーA1〜Anは、3行3列の9カ所(n=9)であって、それぞれの間隔が等間隔になるように配置される。ここでは、光をセンサーA1〜Anに直接到達させるための穴が、このセンサーA1〜Anの配置された位置に応じた反射板4の位置に、それぞれ9カ所設けられている。また、ここでは、センサーA1〜Anは、CCFL3が配置されていない隙間に配置され、前面から照射された光が到達するように配置される。
このセンサーA1〜Anは、それぞれが、カラーセンサーであり、その出力から色度を得るとともに、その出力から輝度を求める一般的な方式が用いられる。
センサーBは、液晶パネル6の近傍に前面を向いて配置され、光源5から照射される光を検出する。センサーBによって検出される光は、液晶パネル6を透過していない光であり、光源5から直接照射される光である。このセンサーBも、センサーA1〜Anと同様に、それぞれが、カラーセンサーであり、その出力から色度を得るとともに、その出力から輝度を求める一般的な方式が用いられる。また、このセンサーA1〜Anと、センサーBとは、いずれも同じ特性である。ここでは、工場または設計でこれらセンサーの特性が同じになるようにしておく。
CPU(中央処理装置)7は、インバータ8を制御することでCCFL3の調光を行う機能と、RGB制御部9を制御することで、液晶パネル6の階調度を制御する。また、CPU7は、センサーA1〜AnとセンサーBの検出結果を入力し、この検出結果に基づいて、液晶パネル6の階調操作の制御を行う。また、CPU7は、バックライト光源が、R(赤)、G(緑)、B(青)が1組として組み合わされたLED(発光ダイオード)の場合は、R、G、Bのそれぞれを独立に調光する。
また、CPU7は、光源5を点灯しバックライト光源を消灯した状態でセンサーA1〜Anによって液晶パネル6を透過する光を検出した検出結果とセンサーBによって液晶パネル6を透過しない光を検出した検出結果と、光源5からの光が照射されない状態でバックライト光源を点灯させ液晶パネル6の前面側で液晶パネル6を透過したバックライト光源からの光を基準測色輝度計10によって測定して得られる輝度及び色度とに基づいて決まる、基準測色輝度計10によって測定された輝度及び色度に応じたセンサーA1〜Anによって検出された検出結果を記憶する記憶部を有しており、この記憶領域を参照し、光源5を点灯しバックライト光源を消灯した状態で液晶パネル6を透過する光をセンサーA1〜Anによって検出した検出結果と光源5から照射される光をセンサーBによって検出した検出結果とに基づいて、センサーA1〜Anの検出結果に対応する輝度及び色度を算出し、算出結果に基づいて、液晶パネル6の輝度及び色むらを補正する。
光源5は、液晶モニター装置本体の外部に設けられ、液晶モニター装置の画面(液晶パネル6)全体に一様に光を照射する。この光源5は、校正用の基準光源である。工場内において、液晶モニター装置の出荷前に用いられる。
インバータ8は、CPU7からの制御信号により、CCFL3の調光を行う。RGB制御部9は、CPU7からの制御信号により、液晶パネル6の階調制御を行う。
次に、図1の液晶モニター装置の動作について説明する。
《工場における測定その1》
工場における出荷前の段階において、図1に示すように、光源5を点灯し、液晶モニター画面全体に一様な光が照射されるように配置する。このとき、CPU7は、液晶パネル6を最大階調(例えば255/255の白画面)を表示する状態にするとともに、CCFL3を非点灯の状態にする。そしてCPU7は、センサーA1〜Anによって測定を行い、検出結果を得る。ここでは、センサーA1〜Anのそれぞれから輝度の測定値として、測定値Lv(A1)〜Lv(An)を得るとともに、センサーA1〜Anのそれぞれから色度の測定値として、x(A1)〜x(An)、y(A1)〜y(An)を得る。
また、CPU7は、このとき同時にセンサーBによって測定を行い、検出結果である輝度の測定値Lv(B)、色度の測定値x(B)、y(B)を得る。ここでは、センサーA1−1〜1−nとセンサーB2は、あらかじめ同じ輝度・色度の照射に対して同じ値になるように校正しておく。
ここで、センサーA1〜AnとセンサーBの輝度の測定値を用いると、液晶パネル透過率T1〜Tnを以下に示すように表すことができる。
液晶パネル透過率T1=Lv(A1)/Lv(B)

液晶パネル透過率Tn=Lv(An)/Lv(Bn)
ここでは、液晶パネル透過率T1は、センサーA1が設けられた位置における液晶パネルの前面から照射される光の透過率を表しており、液晶パネル透過率Tnは、センサーAnが設けられた位置における液晶パネルの前面から照射される光の透過率を表している。このように、センサーA1〜Anが設けられたそれぞれの位置に対応する液晶パネル透過率T1〜Tnが得られる。
また、センサーA1〜AnとセンサーBの色度の測定値を用いると、液晶パネルの色度シフト量を以下に示すことができる。
液晶パネルの色度シフト量xδ1=x(A1)―x(B)
yδ1=y(A1)―y(B)

液晶パネルの色度シフト量xδn=x(An)―x(B)
yδn=y(An)―y(B)
ここでは、液晶パネルの色度シフト量xδ1、yδ1は、センサーA1が設けられた位置における液晶パネルの色度シフト量を表しており、液晶パネルの色度シフト量xδn、yδnは、センサーAnが設けられた位置における液晶パネルの色度シフト量を表している。このように、センサーA1〜Anが設けられたそれぞれの位置に対応する液晶パネルの色度シフト量xδ1〜xδn、yδ1〜yδnが得られる。
《工場における測定その2》
次に、工場において、以下の測定を行う。すなわち、図2に示すように、光源5を取り除く。このとき、CPU7は、液晶パネル6を最大階調(例えば255/255の白画面)の表示状態にするとともに、CCFL3を点灯させる。そして、画面の輝度と色度を基準測色輝度計10によって測定する。
ここで、基準測色輝度計10は、液晶パネル6の前面側に配置され、液晶パネル6の画面の絶対輝度と絶対色度とを測定する。基準測色輝度計10は、例えば、複数台の基準測色輝度計が組み合わされて構成されている。この基準測色輝度計10として例えば、輝度色度分布を測定できるコニカミノルタ社製CS2000等を用いてもよい。また、この基準測色輝度計10は、1台の測色輝度計を使用して各測定箇所(センサーA1〜Anに対応する箇所)をそれぞれ測定するようにしてもよい。
このとき、基準測色輝度計10の測定結果として、絶対輝度の測定値Lv(C1)〜Lv(Cn)、絶対色度の測定値x(C1)〜x(Cn)、y(C1)〜y(Cn)が得られる。
以上のようにして、各測定値を得る。以下、これらの得られた測定値を用いて、各種の値を算出する。その算出方法は、以下の通りである。
すなわち、上述した工場における測定その1及びその2を行うことで、絶対輝度、絶対色度が把握できたので、液晶モニター装置を工場から出荷した後、ユーザが基準測色輝度計10を用いなくても、基準測色輝度計10によって得られる測定値に等しい値を得るためのデータを算出する。
〈センサーA1〜Anと絶対輝度との関係を求める〉
ここでは、まず、液晶パネルの透過率T1を求める。液晶パネルの透過率T1は、次の式で表される。
T1=Lv(A1)/Lv(B)
である。
たとえば、液晶パネルの透過率T1は、1/10倍(Lv(A1)/Lv(B))として得られたとする(ここでは、絶対値である必要はない)。
次に、パネル表面の輝度Lv(C1)は、センサーA1の位置におけるパネル表面の輝度であり、基準測色輝度計10で得られた測定値である。ここでは、例えば、パネル表面の輝度Lv(C1)が300〔カンデラ〕であったとする。
そして、求めたいものは、バックライトの絶対輝度Lv(D1)である。バックライトの絶対輝度Lv(D1)は、センサーA1の位置における輝度である。このバックライトの絶対輝度Lv(D1)は、次の式で表される。
Lv(D1)=Lv(C1)/T1
ここで、液晶パネルの透過率T1が1/10倍であり、パネル表面の輝度Lv(C1)が300[カンデラ]であるので、バックライトの絶対輝度Lv(D1)は、
Lv(D1)=Lv(C1)/T1
=300/0.1
=3000[カンデラ]
として得られる。
これで、センサーA1の値がLv(A1)である場合に、センサーA1の位置におけるバックライトの輝度が、3000[カンデラ]であるという関係が得られる。すなわち、センサーA1の測定値が絶対値となるように校正できたことになる。
ここでは、センサーA1と絶対輝度との関係を求めたが、同じ手順で、センサーA2〜Anと絶対輝度との関係も求めることで、センサーA1〜Anの測定値が絶対値となるように校正を行う。
なお、ここで、例えば、光源5を輝度が異なる光源に置き換え、100[カンデラ]という異なる輝度を測定することにより、センサーA1〜Anの直線性を補正することもできる。
〈センサーA1〜Anと絶対色度との関係を求める〉
ここでは、まず、液晶パネルの色度シフト量δ1(xδ1、yδ1)を求める。液晶パネルの色度シフト量xδ1は、次の式で表される。
xδ1=x(A1)−x(B)
である。
たとえば、液晶パネルの色度シフト量xδ1は、x(A1)−x(B)=−0.003として得られたとする(ここでは、絶対値である必要はない)。
次に、パネル表面の色度x(C1)は、センサーA1の位置におけるパネル表面における色度であり、基準測色輝度計10によって得られた測定値である。ここでは、例えば、パネル表面の色度x(C1)が、0.313であったとする。
そして、求めたいものは、バックライト色度x(D1)である。バックライトの色度x(D1)は、センサーA1の位置におけるバックライトの絶対色度である。このバックライトの絶対色度x(D1)は、次の式で表される。
x(D1)=x(C1)−xδ1
ここで、
パネル表面の色度x(C1)が、0.313であり、xδ1が−0.003であった場合には、
x(D1)=x(C1)−xδ1
=0.313−(−0.003)
=0.316
として得られる。これで、これでセンサーA1の色度がx(A1)である場合に、センサーA1の位置におけるバックライトの色度が、0.316であるという関係が得られる。すなわち、センサーA1の測定値が絶対値となるよう校正できたことになる。
ここでは、センサーA1のx(A1)と絶対色度との関係を求めたが、同じ手順で、センサーA1のx(A2)〜x(An)、y(A1)〜y(An)と絶対色度との関係も求めることで、センサーA1〜Anの測定値が絶対値となるように校正を行う。
そして、工場内で求めた、センサーA1〜Anと絶対輝度との関係と、センサーA1〜Anと絶対色度との関係とについて、CPU7が、CPU7内部の所定のメモリ領域に書き込むことで記憶する。あるいは、液晶モニター装置の外部に設けられるコンピュータが、CPU7内部の所定のメモリ領域に書き込むことで記憶させる。そして、液晶モニター装置が工場から出荷される。
《ユーザにおける測定その1》
液晶モニター装置が工場から出荷され、ユーザのもとへ納入された後、ユーザは、必要なタイミングで、輝度や色度の調整を行う。
ここでは、まず、図1に示すように、光源5を点灯させる。ここでは、液晶モニター画面全体に一様な光が照射されるようにできれば、光源5と同一の光源を用いる必要はない。このとき、CPU7は、液晶パネル6を最大階調(例えば255/255の白画面)を表示する状態にするとともに、CCFL3を非点灯の状態にする。そしてCPU7は、センサーA1〜An、Bによって測定を行い、検出結果を得る。そして、CPU7は、センサーセンサーA1〜An、Bによって得られた測定値(ここでは、輝度Lv(A1’)〜Lv(An’)、Lv(B’)、色度x(A1)〜x(An)、y(A1)〜y(An)とする)を、CPU7の内部の所定のメモリ領域に一度記憶する。
〈バックライト輝度の算出〉
上記の測定が終了すると、CPU7は、バックライト輝度を算出する。ここでは、以下のようにして算出する。CPU7は、まず、液晶パネル透過率T1’を求める。液晶パネル透過率T1’は、工場出荷後であって、センサーA1の位置における液晶パネルの前面から照射される光の透過率である。この液晶パネル透過率T1’は、次の式から算出できる。
T1’=Lv(A1’)/(Lv(B’))
ここで、上記の測定において得られたLv(A1’)、(Lv(B’)から、上述の式に基づいて、例えば、液晶パネル透過率T1’が0.09として得ることができる。
次に、センサーA1の測定値を用いて、バックライトの絶対輝度を求める。ここでは、出荷後のバックライト絶対輝度D1’は、
D1’=Lv(D)×(Lv(A1’)/Lv(A1))
なる式で求めることができる。
ここでは、工場出荷前において測定したLv(D)(3000[カンデラ])とLv(A1)とから、算出する。ここでは、
D1’=3000[カンデラ]×(Lv(A1’)/Lv(A1))
なる式に基づいて算出でき、例えば、出荷後におけるバックライトの絶対輝度D1’が、2500[カンデラ]であるとして得られる。
これにより、センサーA1が設けられた位置におけるパネル表面輝度は、
L’(C1)=L’(D1)×T1’
なる式で求めることができるため、CPU7は、
L’(C1)=2500×0.09=225[カンデラ]
として算出する。
ここでは、センサーA1以外のセンサーA2〜センサーAnについても、各点における測定値Lv(A2’)〜Lv(An’)と、センサーBの測定値Lv(B’)とから、各点におけるパネル表面輝度L’(C2)〜L’(Cn)について算出する。
このようにしてパネル表面輝度L’(C1)〜L’(Cn)が得られると、CPU7は、例えば、一番低いパネル表面輝度の箇所を基準とし、その他の箇所について、液晶パネルの階調度を操作することにより、基準の箇所の輝度まで下げて、液晶パネル6の各部における輝度差を低減するように、制御する。これにより、輝度のむらを低減することができる。
《ユーザにおける測定その2》
次に、ユーザは、光源5を除去した状態で測定を行う。ここでは、CPU7は、光源5が取り除かれた後、ユーザからの指示に応じて、液晶パネル6をRGB制御部9によって非透過状態(0/255階調の黒を表示状態)にし、CCFL3を点灯状態にする。そしてCPU7は、センサーA1〜An、Bによって、バックライトの色度x(A1)〜x(An)、y(A1)〜y(An)を測定値として得る。
次に、CPU7は、この得られた測定値を用いて、出荷後であってセンサーA1の位置における液晶パネルの色度シフト量xδ1’を求める。液晶パネルの色度シフト量xδ1’は、次の式で求められる。
xδ1’=x(A1’)−x(B1’)
ここで、x(A1’)とx(B1’)とについて、上記の測定によって得られた値を用いることで、液晶パネルの色度シフト量xδ1’を算出することができる。たとえば、液晶パネルの色度シフト量xδ1’は、x(A1’)−x(B1’)=−0.006として得られたとする。
次に、CPU7は、センサーA1から得られた測定値を用いて、出荷後におけるバックライトの絶対色度x(C1’)を求める。ここでは、バックライトの絶対色度x(C1’)は、
x(C1’)=x(C1)×(x(D1’)/x(C1))+xδ1’
なる式で求めることができる。
そして、CPU7は、例えば、バックライトの絶対色度x(C1’)を0.307として算出する。
これにより、センサーA1の位置に対応するパネル表面色度は、
x(C1’)=x(D1’)+xδ1’
なる式で算出することができる。ここでは、CPU7は、例えば、
x(C1’)=0.307+(−0.006)=0.301
として算出する。
ここでは、センサーA1の測定値y(A1’)や、センサーA1以外のセンサーA2〜センサーAnから得られた色度の測定値(x(A2)〜x(An)、y(A2)〜y(An))を用いることで、センサーA1〜Anの各点におけるパネル表面色度x(C1’)〜x(Cn’)、y(C1’)〜y(Cn’)について算出する。
このようにしてパネル表面色度x(C1’)〜x(Cn’)、y(C1’)〜y(Cn’)が得られると、CPU7は、得られたパネル表面色度の値を用いて、RGB制御部9によって、液晶パネル6のRGB階調度を制御することで、色むらが低減するように補正を行う。CPU7が行う色むら補正の具体的な方法としては、例えば、xyLvを3刺激値XYZに変換し、さらにRGBに変換してパネルのRGB階調を操作するような、公知の技術を用いることができる。
以上説明した実施形態によれば、工場での出荷前に、バックライト絶対輝度とバックライト絶対色度と、センサーA1〜Anの測定値との関係を求め、液晶モニター装置に記憶しておくようにしたので、工場出荷後にユーザがむら補正を行う場合、光源5があれば、画面各部でフロントセンサーや基準測色輝度計等の測定器がなくても、各部でフロントセンサーや測定器を使って測定された輝度や色度に等価な値を得ることができる。そして、この値を用いることで、CPU7が、画面が均一になるように各部を制御し、むら補正された均一な画面が得られる。
なお、上述した実施形態において、工場での調整において最大階調である255/255時の液晶パネル透過率T1及び色度シフト量xδ1、yδ1だけではなく、任意の階調における液晶パネル透過率Tm及び色度シフト量xδm、yδmを求め、液晶モニター装置に記憶しておくことにより、バックライトセンサーではできなかった、中間調のむら補正も可能となる。
また、図1における表示装置1の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより色度補正を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものを含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。また、上記のプログラムを所定のサーバに記憶させておき、他の装置からの要求に応じて、当該プログラムを通信回線を介して配信(ダウンロード等)させるようにしてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、バックライトと透過型パネルを持つあらゆる表示装置に適用できる。そして、画面に一様に照射できる光源さえ用意できれば、携帯電話のような小型のモニターから大型のモニターまで、サイズにかかわらず適用することができる。
A1〜An、B センサー
3 CCFL(冷陰極蛍光ランプ)
4 反射板
5 光源
6 液晶パネル
7 CPU
8 インバータ
9 RGB制御部

Claims (3)

  1. 液晶パネルをバックライトによって背面から照明して画像を表示する表示装置であって、
    前記液晶パネルの背面の複数箇所に設けられ輝度及び色度を検出する複数の第1センサーと、
    前記液晶パネルの前面から光源によって照射される光を検出する第2センサーと、
    前記光源を点灯し前記バックライトを消灯した状態で前記第1センサーによって前記液晶パネルを透過する光を検出した検出結果と前記第2センサーによって前記液晶パネルを透過しない光を検出した検出結果と、前記光源からの光が照射されない状態で前記バックライトを点灯させ前記液晶パネルの前面側で前記液晶パネルを透過した前記バックライトからの光を測定器によって測定して得られる輝度及び色度とに基づいて決まる、前記測定器によって測定された輝度及び色度に応じた前記第1のセンサーによって検出された検出結果を記憶する記憶部と、
    前記記憶部を参照し、前記光源を点灯し前記バックライトを消灯した状態で前記液晶パネルを透過する光を前記第1センサーによって検出した検出結果と前記光源から照射される光を前記第2センサーによって検出した検出結果とに基づいて、前記第1センサーの検出結果に対応する輝度及び色度を算出し、算出結果に基づいて、前記液晶パネルの輝度及び色むらを補正する制御部と、
    を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記記憶部は、前記液晶パネルの異なる階調のそれぞれについて前記測定器による測定結果を得て、階調毎に当該測定結果を記憶し、
    前記制御部は、階調毎の測定結果を用いて前記液晶パネルの中間調のむらを補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 液晶パネルをバックライトによって背面から照明して画像を表示する表示装置のむら補正方法であって、
    前記液晶パネルの背面の複数箇所に設けられ輝度及び色度を検出する複数の第1センサーから検出結果を取得し、
    前記液晶パネルの前面から光源によって照射される光を検出する第2センサーから検出結果を取得し、
    前記光源を点灯し前記バックライトを消灯した状態で前記第1センサーによって前記液晶パネルを透過する光を検出した検出結果と前記第2センサーによって前記液晶パネルを透過しない光を検出した検出結果と、前記光源からの光が照射されない状態で前記バックライトを点灯させ前記液晶パネルの前面側で前記液晶パネルを透過した前記バックライトからの光を測定器によって測定して得られる輝度及び色度とに基づいて決まる、前記測定器によって測定された輝度及び色度に応じた前記第1のセンサーによって検出された検出結果を記憶する記憶部を参照し、前記光源を点灯し前記バックライトを消灯した状態で前記液晶パネルを透過する光を前記第1センサーによって検出した検出結果と前記光源から照射される光を前記第2センサーによって検出した検出結果とに基づいて、前記第1センサーの検出結果に対応する輝度及び色度を算出し、算出結果に基づいて、前記液晶パネルの輝度及び色むらを補正する
    ことを特徴とする表示装置のむら補正方法。
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