JPWO2013014895A1 - ボールねじの軸受装置 - Google Patents

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Abstract

ボールねじの軸受装置又は軸受装置近傍を効率良く冷却できる冷却機構を提供する。そのために、ボールねじの軸受装置(101)は、ボールねじのねじ軸(110)の端部に嵌合してねじ軸(110)と一体に回転する内輪(121)と、該内輪(121)の外周面(121a)に配設された複数の転動体(122)を介して内輪(121)を回転可能に支持する外輪(123)と、外輪(123)の外周面(123a)と当接する内周面(130a)を有してねじ軸(110)を回転可能に支持するハウジング(130)とを備える。ハウジング(130)には、ハウジング(130)の両端部(130b,130b)を貫通し、冷却媒体を通過させる冷却用貫通孔(170)がハウジング(130)の軸方向に沿って複数形成される。

Description

この発明は、ボールねじのねじ軸の端部を回転自在に支持する転がり軸受と、この転がり軸受の外輪が内嵌されるハウジングを有する、ボールねじの軸受装置に関する。
ボールねじは、内周面に螺旋溝が形成されたナットと、外周面に螺旋溝が形成されたねじ軸と、ナットの螺旋溝とねじ軸の螺旋溝で形成される軌道溝の間に配置されたボールと、を備えている。
工作機械、射出成形機、半導体素子製造装置等の精密送り機構として使用されるボールねじは、高速、高サイクルで使用されると高温になり、ねじ軸やナットに熱変形が生じる(ねじ軸は熱膨張により伸びる)。これに伴い、ボールの負荷分布異常や作動性の悪化が生じて、送り機構としての位置決め精度が悪化する。そのため、高い位置決め精度が要求されるボールねじでは、ねじ軸、ナット、およびねじ軸の端部に配置された軸受装置を冷却する対策が施されている。
特許文献1には、ねじ軸の端部を回転自在に支持する転がり軸受の外輪が内嵌されるハウジングと、ハウジングに断熱材を介して固定された本体フレームとの間、およびナットと、ナットに断熱材を介して固定された移動体との間に隙間を設けて、各隙間に冷却用の空気を送り込むことで、上記ナットと転がり軸受を冷却することが記載されている。
また、特許文献2には、ナットに冷却機構を備えたボールねじが記載されている。
実開平01−117847号公報 特開2011−17419号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術には、転がり軸受の冷却効率の点で改善の余地がある。具体的には、ハウジングの外周部を冷却しており、発熱源である軸受装置及びその近傍ではないため、効率的な冷却がなされないという点である。
そこで、本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、ボールねじのねじ軸の端部を回転自在に支持する転がり軸受、又は軸受装置の近傍を効率的に冷却できるボールねじの軸受装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のある実施形態のボールねじの軸受装置は、ボールねじのねじ軸の端部に嵌合して上記ねじ軸と一体に回転する内輪と、
該内輪の外周に配設された複数の転動体を介して上記内輪を回転可能に支持する外輪と、
上記外輪の外周面と当接する内周面を有し、上記ねじ軸を回転可能に支持するハウジングとを備え、
上記ハウジングの両端部を貫通し、冷却媒体を通過させる冷却用貫通孔が上記ハウジングの軸方向に沿って複数形成されたことを特徴としている。
また、上記ボールねじの軸受装置は、上記冷却用貫通孔を連通する溝部が、上記ハウジングの端面に形成されたことを特徴としている。
また、上記冷却用貫通孔が、継手部材を介して配管によりハウジングの外部で連結されている構成とすることができる。
また、上記冷却用貫通孔が、上記ハウジングの周方向に沿って均等に配置されてもよい。
上記冷却用貫通孔をこのように配置することにより、ハウジングの外側よりも転がり軸受に近いハウジングの内部に設けた冷却用貫通孔を使用してハウジングの円周方向で均一な冷却を行うことができるため、ハウジングの外側を空冷する特許文献1の方法よりも、ボールねじのねじ軸の端部を回転自在に支持する転がり軸受を効率良く冷却できる。
また、上記冷却用貫通孔が3〜6本形成されてもよい。
上記冷却用貫通孔の数が多いほど冷却効果を高めることができるが、ハウジングの機械的強度が低下し、加工コストも嵩む。また、上記冷却用貫通孔が2個の場合は、円周方向に等間隔に配置されていても、配置間隔が大きいため、温度勾配が発生してハウジングが楕円状に熱変形しやすくなる。よって、上記冷却用貫通孔を3個以上6個以下の範囲で有することが好ましい。
また、上記冷却用貫通孔が上記ねじ軸の端部側、又はフランジ側に配置されることが好ましい。
本発明のある実施形態のボールねじの軸受装置によれば、ボールねじのねじ軸の端部を回転自在に支持する転がり軸受又は軸受装置の近傍を効率良く冷却することができる。
ボールねじの軸受装置の第1実施形態を示す正面図である。 図1の軸受装置のa矢視図である。 図1の軸受装置のb矢視図である。 図3のIV−IV断面図である。 図1の軸受装置を構成する押え蓋を示す平面図である。 ボールねじの軸受装置の第2実施形態における構成を示す正面図である。 ボールねじの軸受装置の第2実施形態における構成を示す右側面図である。 ボールねじの軸受装置の第2実施形態における構成を示す左側面図である。 ボールねじの軸受装置の第2実施形態における構成を示す軸方向に沿った断面図である。
(第1実施形態) 以下、ボールねじの軸受装置の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
この実施形態のボ−ルねじの軸受装置は、図4に示すように、ボールねじのねじ軸1の端部11を回転自在に支持する二個の転がり軸受2a,2bと、両転がり軸受2a,2bの外輪21a,21bが内嵌されるハウジング3を有する。また、転がり軸受2a,2bの内輪22a,22bの軸方向への移動を押えるカラー4およびロックナット5と、外輪21a,21bの軸方向への移動を押える押え蓋6を有する。さらに、図1〜4に示すように、継手部材71a〜71d,72a〜72dと、配管73〜77と、押え蓋6をフランジ3に固定するボルト8を有する。
ねじ軸1の端部11は小径部となっていて、その段差部と一方の転がり軸受2aの内輪22aとの間に、カラー4が配置されている。他方の転がり軸受2bの内輪22bの外側にもカラー4が配置され、その外側にロックナット5が配置されている。
転がり軸受2a,2bの外輪21a,21bは、ハウジング3の内周面の大径部に配置されている。一方の転がり軸受2aの外輪21aの端面が段差面に当接し、他方の転がり軸受2bの外輪21bが押え蓋6の端面に当接している。
図1〜4に示すように、ハウジング3の軸方向一端にはフランジ31が形成されている。フランジ31には、ボルト8を螺合させる雌ねじ31aと、取付用のボルトを挿入するボルト穴31bが形成されている。ハウジング3には、また、軸方向に貫通する4本の冷却用貫通孔32a〜32dが、円周方向に等間隔で形成されている。各冷却用貫通孔32a〜32dの両端部に、管用テーパー雌ねじ部320が形成されている。
図5に示すように、押え蓋6は、ねじ軸2が遊嵌される大きさの中心穴61を有する円板状部材であって、ボルト8の頭部側を配置するボルト穴62が、円周方向の8カ所に等間隔で形成されている。これらのボルト穴62は、ハウジング3の雌ねじ31aに対応する位置に設けてある。また、押え蓋6の外周部には、ハウジング3の各冷却用貫通孔32a〜32dに対応する位置に、凹部63が形成されている。
組立時には、先ず、一方のカラー4を、ねじ軸1の端部11の段差部に接触させて取り付けた後、ハウジング3とねじ軸1の端部11との間に転がり軸受2a,2bを取り付ける。次に、押え蓋6の中心穴61をねじ軸1に通して、押え蓋6をハウジング3のフランジ31側に配置し、ボルト8を押え蓋6のボルト穴62から挿入してフランジ31の雌ねじ31aに螺合する。次に、他方のカラー4をねじ軸1の端部11に取り付けて、ロックナット5を締め付ける。これにより、転がり軸受2a,2bの外輪21a,21bがハウジング3に固定され、内輪22a,22bがねじ軸1の端部11に固定される。
この状態で、押え蓋6の凹部63から各継手部材71a〜71d,72a〜72dを入れて、図4に示すように、その先端部(管用テーパー雄ねじ部)を各冷却用貫通孔32a〜32dの管用テーパー雌ねじ部320に螺合する。
これにより、図1〜3に示すように、ハウジング3の各冷却用貫通孔32a〜32dの両端に、各継手部材71a〜71d,72a〜72dが連結された状態となる。
そして、フランジ31側の継手部材71aと継手部材71dとを配管73で連結する。フランジ31側の継手部材71bに冷却液導入用配管74を接続する。フランジ31側の継手部材71cに冷却液排出用配管75を接続する。ハウジング3のフランジ31が形成されていない側では、継手部材72aと継手部材72bとを配管76で連結し、継手部材72cと継手部材72dとを配管77で連結する。
この実施形態のボールねじにおいて、冷却液導入用配管74から導入された冷却液は、継手部材71b→ハウジング3の冷却用貫通孔32b→継手部材72b→配管76→継手部材72a→ハウジング3の冷却用貫通孔32a→継手部材71a→配管73→継手部材71d→ハウジング3の冷却用貫通孔32d→継手部材72d→配管77→継手部材72c→ハウジング3の冷却用貫通孔32c→継手部材71c→冷却液排出用配管75の順に流れる。この冷却液の流れによりハウジング3が冷却される。
したがって、この実施形態の軸受装置によれば、ハウジング3の円周方向で均一な冷却がなされるため、ハウジング3、転がり軸受2a,2b、ねじ軸1の端部11が周方向で均一に冷却されて、熱変形が抑制される。これに伴い、転がり軸受2a,2bが効率良く冷却されるため、転がり軸受2a,2bのボールの負荷分布異常や作動性の悪化を防ぐことができる。
なお、例えば特許文献2のように、ナットのみに冷却機構を備えたボールねじでは、ねじ軸の冷却がナットの移動範囲のみで行われ、ねじ軸の端部に対する冷却効果が期待できないため、本実施形態の軸受装置を併用することが有用である。
(第2実施形態) 次に、ボールねじの軸受装置の第2実施形態について図面を参照して説明する。図6は、ボールねじの軸受装置の第2実施形態における構成を示す正面図である。また、図7は、ボールねじの軸受装置の第2実施形態における構成を示す右側面図である。また、図8は、ボールねじの軸受装置の第2実施形態における構成を示す左側面図である。また、図9は、ボールねじの第2実施形態における構成を示す軸方向に沿った断面図である。
図6〜9に示すように、本実施形態のボールねじの軸受装置101は、ボールねじのねじ軸110を回転可能に支持する複列の転がり軸受120と、転がり軸受120を収容するハウジング130とを備えている。
<転がり軸受>
図9示すように、転がり軸受120は、ねじ軸110の端部に嵌合してねじ軸110と一体に回転する二つの内輪121,121を有しており、これら内輪121,121の外周面121a,121aには、複数の転動体122を介して内輪121を回転可能に支持する外輪123,123がそれぞれ設けられている。
転がり軸受120の内輪121は、ねじ軸110に形成された段部111とロックナット140とにより所定位置に位置決めされている。このロックナット140はねじ軸110の端部に螺嵌されており、ロックナット140と内輪121との間のねじ軸110の外周には、例えば皿バネ又はコイルバネあるいは縦弾性係数の金属等からなるカラー150が設けられている。
また、転がり軸受120の内輪121は、ロックナット140の締付け力により前述した段部111に押圧されており、この段部111と内輪121との間のねじ軸110の外周には、例えば皿バネ又はコイルバネあるいは縦弾性係数の金属等からなるカラー150が設けられている。
なお、転がり軸受120の内輪121はねじ軸110に形成された段部111とロックナット140とにより所定位置に位置決めされている。
<ハウジング>
ハウジング130は、例えば、円筒形状をなす。また、図9に示すように、ハウジング130の内周面130aは、転がり軸受120の外周面(外輪123の外周面123a)に嵌合している。したがって、ハウジング130は、ねじ軸110を回転可能に支持することとなる。
また、図9に示すように、ハウジング130の外周面は、図示しないベアリングサポートの内周面と摺動可能に嵌合している。すなわち、ハウジング130を介してベアリングサポート(図示せず)が転がり軸受120を支持している。
<押え蓋>
転がり軸受120の外輪123は、ハウジング130の内周面130aに形成された段部131及び第2の押え蓋162により所定位置に位置決めされている。この押え蓋161,162は、複数のボルト200によりハウジング130の軸方向の端面130b,130bに取り付けられている(図9参照)。
<冷却用貫通孔>
ハウジング130には、ハウジング130の両端部(両端面)を軸方向に貫通する冷却用貫通孔170が複数形成されている。これら冷却用貫通孔170は、ハウジング130の外周面に沿って、又は同一円周上に配置されることが好ましく、均等に配置されることがさらに好ましい。なお、これら冷却用貫通孔170は、冷却流体を通過させるために設けられるものである。冷却流体は、複数の冷却用貫通孔170のいずれかに連結された冷却管190によって供給又は排出される。冷却管190は、冷却媒体を供給し、かつ冷却媒体を回収して再び冷却機能を備えさせて再び供給させる冷却媒体循環装置(図示せず)に連結されている。
<溝部>
ハウジング130の端面130b,130bには、冷却用貫通孔170の開口部を連通する溝部180が端面130b,130bの外周に沿って形成されていることが好ましい。このように設けられた溝部180は、ガスケット185を介して、第1の押え蓋161又は第2の押え蓋162により密封されることで、冷却用貫通孔170に連通する流路B〜D(図7及び図8参照)が形成される。溝部180が形成される形態を採用することにより、ハウジング130に冷却用貫通孔170のみが形成された形態よりも冷却用貫通孔170に通過させる冷却媒体を供給するための部品点数を減少させ、結果としてコストの低減が図れる。
ここで、上述のように、流路は、溝部180と、第1の押え蓋161又は第2の押え蓋162とにより形成されるが、第1の押え蓋161及び第2の押え蓋162の溝部180に対向する面は平坦であることが好ましい。第1の押え蓋161及び第2の押え蓋162の溝部180に対向する面に、溝部180に対応する別の溝部を形成すると、フランジの組違いなどにより流路が好適に形成されない場合があり、加工コストも低減でき、製品管理も容易であるからである。
[冷却用貫通孔の設置位置]
複数形成される冷却用貫通孔170の設置位置としては、ハウジング130の周方向に沿って均等に配置することが好ましい。しかし、冷却用貫通孔170が2本である場合、すなわち、冷却用貫通孔170が均等配置(180°等配)では、冷却用貫通孔170から離れた部分では温度が高くなるため、温度勾配が発生し、転がり軸受120の外輪123の断面形状はラグビーボール状になる。これにより、転がり軸受120の外輪123の真円度(円筒度)が低下し、転がり軸受120への負荷が不均一となるため作動性などに影響が出やすくなってしまうので、好ましくない。
[冷却用貫通孔の本数]
また、冷却用貫通孔170の本数を増やすことで、転がり軸受120のより大きな冷却効果が得られると共に、転がり軸受120の外輪123の真円度(円筒度)が向上すると考えられるが、無闇に冷却用貫通孔170の本数を増やすべきではない。それは、冷却用貫通孔170の本数を増やすということは、ハウジング130の強度低下も意味し、結果として、ボールねじ軸の支持剛性を低下させることにつながってしまうためである。
加えて、冷却用貫通孔170の加工は縦長比が大きいため、加工に手間がかかりコストをアップさせてしまう。
そこで、本実施形態では、図6〜8に示すように、冷却用貫通孔170の本数を4本としているが、構造により冷却用貫通孔170を均等に4本設けることが難しい場合には3本でもよい。
[冷却媒体の循環経路]
このように冷却用貫通孔170が形成されたボールねじの軸受装置101においては、図6〜8に示すように、冷却管191から供給された冷却媒体が、「A」部分で冷却管191に連結された冷却用貫通孔171に流入し、流路「B」を経て冷却用貫通孔172に流入し、流路「C」を経て冷却用貫通孔173に流入し、流路「D」を経て冷却用貫通孔174に流入し、「E」部分で連結された冷却管192から排出される。
このように、ボールねじの軸受装置101では、ハウジング130に複数の冷却用貫通孔170を設け、それら冷却用貫通孔170と、溝部180及び第1の押え蓋161あるいは第2の押え蓋162によって形成される流路に冷却流体を流すことで、発熱源である軸受の直近部を効率的に冷却することができる。その結果、転がり軸受120の発熱を抑制することができ、熱膨張によるボールねじとねじ軸110との間の伸びを減少させ、位置決め精度などを向上させることができる。
また、冷却用貫通孔170を均等に配置することで、温度分布が均一に近づき、不均一な熱変形を抑えることができるため、転がり軸受120の内部におけるボール(転動体122)の負荷分布異常や作動性の悪化を防ぐことができる。
ここで、本実施形態のボールねじの軸受装置101においては、冷却管190(191,192)がねじ軸110の端部112側(ねじ溝が形成されていない部分)に配置されてもよい。また、本実施形態のボールねじの軸受装置101においては、冷却管190(191,192)がフランジ132側に配置されてもよい。
冷却管190(191,192)がねじ軸110の端部112側に配置される、すなわち、冷却用貫通孔170がねじ軸110の端部112側に配置されることによって、ねじ軸110のねじ溝が形成された側に冷却用貫通孔170を配置した場合に比べて、ボールねじのナット(図示せず)の移動範囲に影響を与えないため、ボールねじのナット(図示せず)の移動範囲を大きくできる。
また、冷却管190(191,192)がフランジ132側に配置される、すなわち、冷却用貫通孔170がフランジ132側に配置されることによって、冷却管190(191,192)を組み付けたまま、ハウジング130を図示しないハウジング固定部材(例えば、ベアリングサポートなど)に組み付けることができる。具体的に、ハウジング130を上記ハウジング固定部材に組み付けるにあたっては、図9において、ハウジング130に対して、矢印の向きに上記ハウジング固定部材を組み付けることとなる。すなわち、ハウジング130におけるフランジ132が形成されていない側(第1の押え蓋161が設けられた側)に冷却管190(191,192)を配置すると、ハウジング130を上記ハウジング固定部材に組み付けた後に、冷却管190(191,192)を組み付ける必要がある。しかし、冷却管190(191,192)がフランジ132側に配置された態様では、ハウジング130を上記ハウジング固定部材に組み付ける際に、冷却管190(191,192)が干渉しない。したがって、冷却管190(191,192)がフランジ132側に配置されることによって、冷却管190(191,192)を組み付けたまま、ハウジング130を上記ハウジング固定部材に組み付けることができる。
以上、ボールねじの軸受装置の第2実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに、種々の変更、改良を行うことができる。例えば、上述した実施形態ではボールねじのねじ軸を支持する軸受として複列転がり軸受を例示したが、これに限定されるものではなく、単列転がり軸受であってもよい。また、本実施形態のボールねじの軸受装置は、ナットを冷却するナット冷却装置と併用されることが好ましい。ボールねじの軸芯冷却では、ねじ軸内部に冷却経路が形成されるため軸受も冷却されるが、ナット冷却の場合にはナットが移動する部分しか冷却されず、軸受に対する冷却効果は期待できない場合に有効だからである。このため、ナット冷却では軸受の冷却も必要となる。
1 ねじ軸
11 ねじ軸の端部
2a,2b 転がり軸受
21a,21b 外輪
22a,22b 内輪
3 ハウジング
31 フランジ
31a 雌ねじ
31b ボルト挿入穴
32a〜32d 冷却用貫通孔
320 管用テーパー雌ねじ部
4 カラー
5 ロックナット
6 押え蓋
61 中心穴
62 ボルト穴
63 凹部
71a〜71d 継手部材
72a〜72d 継手部材
73 配管
74 冷却液導入用配管
75 冷却液排出用配管
76 配管
77 配管
8 ボルト
101 ボールねじの軸受装置
110 ねじ軸
111 段部
120 転がり軸受
121 内輪
122 転動体
123 外輪
130 ハウジング
131 段部
132 フランジ
140 ロックナット
150 カラー
161,162 押え蓋
170 冷却用貫通孔
180 溝部
190 冷却管

Claims (6)

  1. ボールねじのねじ軸の端部に嵌合して前記ねじ軸と一体に回転する内輪と、
    該内輪の外周面に配設された複数の転動体を介して前記内輪を回転可能に支持する外輪と、
    前記外輪の外周面と当接する内周面を有して前記ねじ軸を回転可能に支持するハウジングとを備え、
    前記ハウジングの両端部を貫通し、冷却媒体を通過させる冷却用貫通孔が前記ハウジングの軸方向に沿って複数形成されたことを特徴とするボールねじの軸受装置。
  2. 前記冷却用貫通孔が、継手部材を介して配管によりハウジングの外部で連結されていることを特徴とする請求項1に記載のボールねじの軸受装置。
  3. 前記冷却用貫通孔を連通する溝部が、前記ハウジングの端面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のボールねじの軸受装置。
  4. 前記冷却用貫通孔が、前記ハウジングの周方向に沿って均等に配置されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のボールねじの軸受装置。
  5. 前記冷却用貫通孔が3〜6本形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のボールねじの軸受装置。
  6. 前記冷却用貫通孔が前記ねじ軸の端部側、又はフランジ側に配置されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のボールねじの軸受装置。
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