JPWO2013005334A1 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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中山 茂樹
茂樹 中山
優一 祖父江
優一 祖父江
寛真 西岡
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大地 今井
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康 菅原
佳久 塚本
佳久 塚本
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寛 大月
潤一 松尾
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Abstract

内燃機関の排気系にCe−Ag系触媒から成るDPFを配置した、内燃機関の排気浄化装置において、DPFへのアッシュの堆積を抑制し、長期にわたって圧損の増加や、PM再生温度の増加、また、燃費の低下を抑制することができ、更に、アッシュの除去を効率的に行うことができる、内燃機関の排気浄化装置を提供する。Ce−Ag系触媒から成るDPFの表面上に、酸強度がSO3の酸強度よりも大きくSO4の酸強度よりも小さい固体酸をコーティングしたDPFにおいて、アッシュ再生運転の、DPFの温度を上昇させる制御を、PM再生運転に引き続きいて更にDPFの温度を上昇させる制御とする。

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
内燃機関の排気ガス中の粒子状物質(以下「PM」という)の粒子数を低減するためには、内燃機関の排気ガス通路にディーゼルパティキュレートフィルタ(以下「DPF」という)を設置して、排気中のPMを捕集、除去することが一般に行われている。
この場合、DPF内に捕集されたPMは次第に堆積していくので、定期的に或いはDPFの性能低下を検知して、DPF内に捕集されたPMを燃焼除去する再生(以下「PM再生」という)運転を行う。
PM再生運転は、通常、DPFに還元剤、例えばハイドロカーボン(HC)等、を供給しつつ、DPFを加熱することによって行われる。
DPFによって排気中のPMを捕集し、DPF内に捕集されたPMを燃焼除去するPM再生運転を行う構成に対しては、その性能向上やコスト低減のため、従来から様々な改良が提案されている。
しかし、従来のDPFにおいては、DPFの使用を継続していると、PM再生運転を行っても、次第にDPFの圧力損失が増加し、また、PM再生温度を次第に増加させなければ十分な再生が行われなくなる、という問題があり、燃費が悪化する。この問題は、DPF内部にアッシュが堆積することが原因である。
アッシュは、エンジンのシリンダー内部に混入したエンジンオイルが燃焼することにより生成し、生成したアッシュ粒子は、DPF内でPMに覆われる。PMに覆われたアッシュ粒子は、DPF内でPM再生運転時の高温条件に晒され、アッシュ粒子を覆っていたPMが燃焼除去される。アッシュの堆積は、このPMが燃焼除去されたアッシュ粒子に、更に熱が加わることによって、アッシュ粒子が凝集し、大粒径化するために発生するものである。
しかし、このようなアッシュの堆積に対しては、今まで有効な解決手段がなく、DPFにアッシュが堆積することによる影響を極力小さくするために、例えば、あらかじめ大容量のDPFを設置しておくという対策がとられていた。
すなわち、従来のDPFに対する改良や、DPFの再生運転に対する改良は、DPFの捕集効率の改善や、PM再生運転の性能向上を目的とするものであり、アッシュの堆積に対するものではない。PM再生運転の性能向上を目的とするものとしては、例えば特許文献1に示された発明があり、特許文献1には、比較的低温でPMを燃焼させることができるDPFの構成が示されている。
特許文献1に示されたDPFの構成は、DPF及びこれを用いた排ガス浄化方法において、DPFに活性金属を担持した固体超強酸からなる触媒を、フィルタ表面に保持することを特徴とするものである。
すなわち、特許文献1の発明は、活性金属を担持した固体超強酸により、PMの燃焼温度を低下させ、従来よりも低温でDPFを、できれば連続的に再生すると共に、CO、HC、NO、NOをも同時に除去することができるというものである。
したがって、特許文献1の発明は、PM再生運転の性能向上を目的としたものであり、アッシュの堆積に対応するものではなく、DPFの使用を継続していると、PM再生運転を行っても、次第にDPFの圧力損失が増加し、また、PM再生温度を次第に増加させなければ十分な再生が行われなくなり、燃費が悪化する、という問題を解決するものではない。
また、特許文献1の発明に類似する触媒構成を開示したものとして、特許文献2の発明があるが、特許文献2には、ディーゼルエンジン排ガス浄化装置用触媒として、白金、パラジウム及びロジウムから選ばれる少なくとも1種の貴金属と、固体の超強酸とを有する触媒を利用すると、ディーゼルエンジン排ガス中の微粒子物質に含まれるSOF(Soluble Organic Fraction)や未燃焼炭化水素などを低温域から浄化することができ、高温域においても二酸化硫黄の酸化抑制効果を示すと記載されており、特許文献2の発明は、特許文献1の発明と類似する効果を狙ったものであり、また、DPFに関するものではない。したがって、DPFへのアッシュの堆積に対応するものではなく、DPFの使用を継続していると、PM再生運転を行っても、次第にDPFの圧力損失が増加し、また、PM再生温度を次第に増加させなければ十分な再生が行われなくなり、燃費が悪化する、という問題を解決するものではない。
特開2006−289175号公報 特開平10−033985号公報
本発明は、DPFへのアッシュの堆積を抑制し、長期にわたって圧損の増加や、PM再生温度の増加、また、燃費の低下を抑制することができる、内燃機関の排気浄化装置を提供し、更に、アッシュの堆積の抑制を効率的に行うことを目的としている。
すなわち、本発明は、DPFに堆積したアッシュを細粒径化して排出し、DPFを再生(以下「アッシュ再生」という)する構成を提供し、この構成により、長期にわたって圧損の増加や、PM再生温度の増加、また、燃費の低下を抑制することができ、更に、アッシュの除去を効率的に行うことができるという有利な効果を奏する、画期的なDPFを提供するものである。
本発明によれば、堆積したアッシュを細粒径化させて排出することができるので、更に付随する効果として、DPFの設置当初から従来よりも小型のDPFを使用することができ、DPFの製造コストの低減のみならず、PM再生運転のエネルギーコストを低減することもできる。また、小型のDPFを使用することができるということは、DPFの車両への搭載スペースを低減することができ、当該DPFを搭載した車両の重量を低減することができるということである。
本願の発明者は、DPF内部へのアッシュの堆積の問題を研究し、アッシュの堆積原因を分析して、アッシュの主成分が、エンジンオイル中に含まれるカルシウム(Ca)と排気中のSOxとがイオン結合した、CaSOが主体であり、Ca塩は融点が高いため、排気中ではアッシュが固体としてDPFに流入し、凝集して、大粒径化するという知見を得た。
更に、本願の発明者は、アッシュの大きさはサブミクロンのオーダーであり、これをナノミクロンのオーダーまで細粒径化すると、アッシュがDPFをすり抜けることを、実験により確認した。
更に、本願の発明者は、サブミクロンの大きさに大粒径化したCaSOを、還元雰囲気におくと、CaSOのSOが還元されてSOとなり、Caとの結合が弱まること、及び、このときDPFの表面上にSOよりも強い酸が存在すると、CaSOのCaとSOとの結合が切断され、CaイオンがDPFの表面上のSOよりも強い酸の上に原子状に分散して結合するということを、実験により確認した。
更に、本願の発明者は、DPFの表面上のSOよりも強い酸と結合したCaイオンは、DPFの表面上のSOよりも強い酸と比べて、更に強い酸が雰囲気中に存在すると、雰囲気中の更に強い酸と結合して、DPFから放出され、DPFをすり抜けて排出されるというということを、実験により確認した。
以上を整理すると、DPFの表面上のSOよりも強い酸として、この酸の酸強度を、SOよりも強くSOよりも弱い酸強度とすれば、サブミクロンの大きさに大粒径化してDPF内に堆積したCaSOは、還元雰囲気において、CaSOのSOが還元されてCaSOとなり、CaSOのCaイオンが、DPFの表面上の酸と結合し、DPFの表面上に原子状に分散する。次に、雰囲気中にSOを存在させれば、DPFの表面上のCaは、雰囲気中のSOと結合して、サブナノメートルの大きさのCaSOとなってDPFから放出される。
排気ガスの雰囲気が、ストイキ又はリッチ雰囲気である場合には、上述の還元雰囲気であり、リーン雰囲気である場合には、リーン雰囲気にはSOが含まれている。そこで、上述のDPFに対して、雰囲気をストイキ又はリッチ雰囲気にする制御と、次にリーン雰囲気にする制御と、を行えば、ストイキ又はリッチ雰囲気において、DPFに堆積したアッシュのCaイオンが、DPFの表面上に原子状に分散し、次に次にリーン雰囲気において、DPFの表面上のCaが、リーン雰囲気中のSOと結合してDPFから放出され、サブナノメートルの大きさに細粒径化したCaSOとなってDPFをすり抜け、排出される。
すなわち、以上の過程では、最初の、サブミクロンの大きさに大粒径化してDPFに堆積したCaSOが、最終的に、再びCaSOとなってDPFから放出されるが、放出されるCaSOは、サブナノメートルの大きさに細粒径化されており、DPFをすり抜けて排出される。
ところで、以上のアッシュ再生運転を行う場合、通常、アッシュは、DPF内に堆積したPMの中に埋没した状態にある。したがって、この状態でアッシュ再生を行おうとしても、サブミクロンの大きさに大粒径化してDPF内に堆積したCaSOが還元雰囲気と接触することができないために、CaSOのSOが還元されない。或いは、還元されてCaSOとなったアッシュも、DPFの表面上の固体酸に接触することができない。したがって、アッシュを効果的に分解するためには、PM再生運転によってPMを燃焼、除去した後、アッシュ再生運転を行うことが好ましい。
アッシュ再生運転とPM再生運転とは、それぞれ、アッシュの堆積状況と、PMの堆積状況と、に応じて行うが、通常、アッシュ再生運転の頻度は、PM再生運転の頻度よりも少なくてよく、また、アッシュ再生運転の温度とPM再生運転の温度とは、ともに、約600℃であるので、図5に示すように、アッシュ再生運転は、PM再生運転の温度上昇を利用して、PM再生運転に引き続いて実施するのが効率的である。
一方、DPFとして、セリア−銀系(以下「Ce−Ag系」という)の触媒から成るDPFを利用すると、PM再生運転における温度上昇を、従来のPM再生運転における温度上昇よりも低くすることができ、約300℃〜約500℃でPMを燃焼、除去することができる。
従って、DPFとして、Ce−Ag系の触媒から成るDPFを利用した場合には、PM再生運転における温度上昇とアッシュ再生運転の温度とが一致しないという問題が生じる。
本発明は、この問題を解決するために、アッシュ再生運転の実施時期と、PM再生運転の実施時期とを、良好に関係付けるものである。
請求項1に記載の発明によれば、内燃機関の排気系にDPFを配置した、内燃機関の排気浄化装置であって、DPFが、Ce−Ag系触媒から成るDPFであり、更に、DPFが、表面上に固体酸をコーティングしたDPFであり、固体酸の酸強度が、SOの酸強度よりも大きくSOの酸強度よりも小さく、DPFの温度を上昇させてDPF内に堆積したPMを燃焼、除去する、PM再生運転の制御と、DPF内に堆積したアッシュを除去する、アッシュ再生運転の制御と、を備え、アッシュ再生運転の制御が、DPFの温度を上昇させる制御と、DPF内の雰囲気の空燃比の制御と、を備え、DPF内の雰囲気の空燃比の制御が、DPFの温度を上昇させる制御の間に、先にストイキ又は空燃比リッチ雰囲気とし、次に空燃比リーン雰囲気に変化させる制御であり、アッシュ再生運転の、DPFの温度を上昇させる制御が、PM再生運転に引き続き、PM再生運転のDPFの温度から更に温度を上昇させる制御である、内燃機関の排気浄化装置が提供される。
すなわち、請求項1の発明では、DPFが、Ce−Ag系触媒から成るDPFであり、更に、DPFの表面上に、SOよりも強くSOよりも弱い酸強度の固体酸を塗布することによって、DPFを構成する。このように構成したDPFに対して、PMの堆積状態、アッシュの堆積状態に応じて、PM再生運転と、アッシュ再生運転と、を行うが、Ce−Ag系触媒から成るDPFのPM再生運転の温度は、アッシュ再生運転の温度よりも低いので、アッシュ再生運転を行う場合には、PM再生運転に引き続いて行うものとし、DPFの温度を、PM再生運転の温度よりも更に上昇させる制御を行う。
したがって、PMの中に埋没した状態にあった大粒径化したCaSOが、還元雰囲気に晒されるようになり、また、還元されてCaSOとなったアッシュが、DPFの表面上の固体酸に接触するようになり、PM再生運転に続くアッシュ再生運転が、効果的に進行する。この結果、アッシュが完全に除去され、長期にわたって圧損の増加や、PM再生温度の増加、また、燃費の低下を抑制することができ、更に、アッシュの除去を効率的に行うことができる、内燃機関の排気浄化装置が提供される。
請求項1に記載の発明によれば、アッシュ再生の構成が提供され、アッシュ再生運転においてアッシュが完全に除去され、長期にわたって圧損の増加や、PM再生温度の増加、また、燃費の低下を抑制することができ、更に、アッシュの除去を効率的に行うことができる、内燃機関の排気浄化装置を提供するという効果を奏する。
図1は、本発明を内燃機関の排気浄化装置に適用した場合の、実施形態の概略構成を説明する図である。
図2は、本発明を内燃機関の排気浄化装置に適用した場合の、制御のフローチャートである。
図3は、本発明を内燃機関の排気浄化装置に適用した場合の、DPFの背圧を説明する図である。
図4は、本発明を内燃機関の排気浄化装置に適用した場合の、装置配置の実施形態の概略構成を説明する図である。
図5は、本発明の発明者による従来の発明を内燃機関の排気浄化装置に適用した場合の、実施形態の概略構成を説明する図である。
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。なお、複数の添付図面において、同一又は相当する部材には、同一の符号を付している。
図4は、本発明の基本的な装置配置を示す図であり、Ce−Ag系触媒から成るDPF2の表面上に、詳細にはDPF2のDPF基材の表面上に、酸強度がSO以上でSO以下に相当する固体酸を塗布する。内燃機関の排気がDPF2に導かれ、排気中のPMはDPF2によって捕集、除去され、PMの除去された排気が排出される。DPFに捕集されたPMは次第に堆積していくので、定期的に或いはDPFの性能低下を検知して、DPF内に捕集されたPMを燃焼除去するPM再生運転を行う。
しかし、PM再生運転を繰り返し行っていると、DPF2内にアッシュ3が堆積し、PM再生運転を行っても、次第にDPF2の圧力損失が増加し、また、PM再生温度を次第に増加させなければ十分な再生が行われなくなる、という問題があり、燃費が悪化する。
そこで、本発明では、DPF2内に堆積したアッシュ3を細粒径化して排出する、アッシュ再生運転を更に行うが、DPFとして、Ce−Ag系の触媒から成るDPFを利用した場合には、PM再生運転における温度上昇とアッシュ再生運転の温度とが一致しないという問題が生じるため、本発明は、アッシュ再生運転の実施時期と、PM再生運転の実施時期とを、良好に関係付けるものである。
図1は、本発明のPM再生運転とアッシュ再生運転の、実施タイミング、温度制御、雰囲気の制御、の関係を示す図である。アッシュ再生運転は、通常、PM再生運転よりも実施頻度が低い。また、Ce−Ag系触媒から成るDPFにおいては、PM再生運転に必要な温度Tがアッシュ再生運転に必要な温度Tよりも低く、Tは、約300℃〜約500℃であり、Tは、約600℃である。
そこで、本発明では、PM再生運転を数回実施した後、アッシュ再生運転が必要なタイミングにおいて、アッシュ再生運転を、PM再生運転に引き続き実施し、PM再生運転温度T1から更にアッシュ再生運転T2に上昇させる温度制御を行う。
このようにすると、PM再生運転を比較的低温で行うことができ、PMの中に埋没した状態にあった大粒径化したCaSOが、還元雰囲気に晒されるようになり、また、還元されてCaSOとなったアッシュのCaイオンが、DPFの表面上の固体酸の酸点と結合することができ、更に、PM再生運転に続いてアッシュ再生運転が、アッシュ再生運転に必要な温度で効率的に進行する。
図2は、本発明における温度制御を、フローチャートに示したものであり、ステップ100でPM再生が必要かどうかを判定する。判定は、例えば、DPFの性能低下を検知することによって行う。PM再生が必要である場合には、ステップ200へ進み、アッシュ再生が必要かどうかを判定する。
ステップ200での判定を、図3によって説明すると、図3は、本発明におけるDPFの背圧を説明する図であり、図2のステップ200におけるアッシュ再生が必要かどうかの判定は、例えば図3のように、DPFの背圧に、背圧制御の上限値Pを設定しておき、DPFの背圧がPに接近した場合に、アッシュ再生が必要であると判定する。
図2において、ステップ200でアッシュ再生が必要ないと判定した場合には、ステップ350に進み、PM再生運転の温度TまでDPFの温度を上昇させ、PM再生運転を行って、DPFの再生運転を終了する。
ステップ200でアッシュ再生が必要であると判定した場合には、ステップ300に進み、PM再生運転の温度TまでDPFの温度を上昇させて、PM再生運転を行い、更にステップ400に進み、アッシュ再生運転の温度TまでDPFの温度を更に上昇させて、アッシュ再生運転を行い、DPFの再生運転を終了する。
したがって、アッシュ再生運転を行わない場合は、図3に示すDPFの背圧は、曲線DP1のように変化するが、本発明のアッシュ再生運転を行う場合は、DPFの背圧は、曲線DP2のように変化する。
図5は、従来の材料からなるDPFに対して、本発明の固体酸を塗布し、アッシュ再生運転を行う場合の、PM再生運転とアッシュ再生運転との実施タイミング、温度制御、雰囲気の制御、の関係の一例を示したものであり、この場合には、アッシュ再生運転は、PM再生運転の温度上昇を利用して、PM再生運転に引き続いて実施するのが効率的である。
以上のように、Ce−Ag系触媒から成るDPFのDPF基材の上に、酸強度がSO以上、SO以下に相当する固体酸を塗布し、アッシュ再生運転中に、DPF内の雰囲気の空燃比を、先にストイキ又は空燃比リッチ雰囲気とし、次に空燃比リーン雰囲気に変化させるように制御するとともに、PM再生運転を数回実施した後、アッシュ再生運転が必要なタイミングにおいて、アッシュ再生運転を、PM再生運転に引き続き実施し、DPFの温度を、PM再生運転温度Tから更にアッシュ再生運転Tに上昇させる制御を行うと、PMの中に埋没した状態にあった大粒径化したCaSOが、還元雰囲気に晒されるようになり、また、還元されてCaSOとなったアッシュのCaイオンが、DPFの表面上の固体酸の酸点と結合することができ、PM再生運転に続くアッシュ再生運転が、PM再生運転の温度上昇を有効に利用して、効率的に進行する。したがって、いつまでも性能が低下しないDPFを備えた内燃機関の排気浄化装置を構成することができ、DPFの性能を、長期間にわたって飛躍的に向上させることができるという、有利な効果を奏する。更に、この効果に付随する更なる効果として、DPFの設置当初から、従来よりも小型のDPFを使用することができ、DPFの製造コストの低減のみならず、PM再生運転のエネルギーコストも低減することができる。更に、小型のDPFを使用することができるということは、DPFの車両への搭載スペースを低減することができ、当該DPFを搭載した車両の重量を低減することができるという効果があることにも注目すべきである。
1 内燃機関
2 DPF
3 アッシュ
4 細粒径化粒子
5 DPF基材
6 固体酸
:Ce−Ag系触媒から成るDPFのPM再生温度
:アッシュ再生温度、又は従来のDPFのPM再生温度
:DPFの背圧制御の背圧上限値
P1:アッシュ再生運転制御を行わない場合のDPFの背圧
P2:アッシュ再生運転制御を行う場合のDPFの背圧

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気系にDPFを配置した、内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記DPFが、Ce−Ag系触媒から成るDPFであり、
    更に、前記DPFが、表面上に固体酸をコーティングしたDPFであり、
    前記固体酸の酸強度が、SOの酸強度よりも大きくSOの酸強度よりも小さく、
    前記DPFの温度を上昇させて前記DPF内に堆積したPMを燃焼、除去する、PM再生運転の制御と、
    前記DPF内に堆積したアッシュを除去する、アッシュ再生運転の制御と、を備え、
    前記アッシュ再生運転の制御が、
    DPFの温度を上昇させる制御と、
    DPF内の雰囲気の空燃比の制御と、を備え、
    前記DPF内の雰囲気の空燃比の制御が、前記DPFの温度を上昇させる制御の間に、先にストイキ又は空燃比リッチ雰囲気とし、次に空燃比リーン雰囲気に変化させる制御であり、
    前記アッシュ再生運転の、DPFの温度を上昇させる制御が、PM再生運転に引き続き、PM再生運転のDPFの温度から更に温度を上昇させる制御である、
    内燃機関の排気浄化装置。
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