JPWO2013001873A1 - 電池および電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、高い動作信頼性を長期間にわたって維持する電池を提供する。本発明の電池は、アルミナを主成分とする貫通孔(12)を有する絶縁性基板(10)と、絶縁性基板(10)の一方主面(10A)に接合され、貫通孔(12)の開口(12A)を塞いでいる、アルミニウムを主成分とする第1金属体(30)と、絶縁性基板(10)の他方主面(10B)に接合され、貫通孔(12)の開口(12B)を塞いでいる、アルミニウムを主成分とする第2金属体(40)と、貫通孔(12)の内側に配置された蓄電体(20)とを有しており、第1金属体(20)は、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第1接合層(32)を介して一方主面(10A)に接合され、第2金属体(40)は、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第2接合層(42)を介して他方主面(10B)に接合されていることを特徴とする。

Description

本発明は、電池および電池の製造方法に関する。
近年、携帯電話や携帯型コンピュータ、カメラ一体型ビデオテープレコーダー等に代表される携帯機器が発達するとともに、これら機器のより一層の小型化、軽量化が求められている。そして、これらの携帯機器の電源としての電池の需要も増加の一途をたどるとともに、電池のエネルギー密度を高めることによる小型軽量化の研究が進められている。特に、リチウム電池は、原子量が小さくかつイオン化エネルギーが大きなリチウムを用いており、小型軽量としながらも高エネルギー密度の電池が得られ、携帯機器の電源をはじめとする広範囲な用途に用いられている。リチウム電池の正極には、例えば金属酸化物を正極活物質としてこれに導電材を添加したものが一般的に使用される。この正極活物質としては例えばコバルト酸リチウム(LiCoO)やマンガン酸リチウム(LiMn)などが使用され、また、導電材としては例えばアセチレンブラック(AB)や黒鉛などが使用される。電池の負極には、例えばチタン酸リチウム(LiTi12)などのリチウムチタン複合酸化物やグラファイトまたは非晶質炭素などの活物質を樹脂で固めたものが使用される。このLiCoOやLiMnなどから成る正極活物質の充放電電圧が約4Vであり、これに対して炭素材料などから成る負極活物質の充放電電圧は0V付近であり、これらの正極活物質と負極活物質と電解液とを組み合わせることによって約3.5Vの高放電電圧を達成している。
図7は、下記特許文献1に示す従来のリチウム電池の一例の概略断面図である。図7に示す従来の電池100は、正極111と負極112と電解液を含む電解質層114とからなる蓄電体117が、正極側ケース体115と負極側ケース体116とが組み合わされてなるケース体120の内部に配置されている。正極側ケース体115および負極側ケース体116はともにステンレスからなり、正極側ケース体115と負極側ケース体116とが、ポリプロピレン樹脂からなるガスケット119を介して互いにかしめて接合されて、密閉体構造のケース体120が構成されている。
イオン化エネルギーの大きなリチウムイオンは金属との反応性が高く、例えばCuやNiなどを含むメタライズ層や金属ろうを用いて、正極側ケース体115と負極側ケース体116とを接合した場合など、電解液が接合部分の金属(メタライズ層や金属ろう)に接触し、電解液に含まれるリチウムイオンによって、この接合部分の金属が腐食し易いといった問題がある。特許文献1に示すような従来の電池では、正極側ケース体115と負極側ケース体116とを、物理的なかしめによって接合しており、このような腐食の発生を回避している。
特開2003−100569号公報
しかし、特許文献1に示されているような、正極側ケース体115と負極側ケース体116とが物理的なかしめによってのみ接合されてなるケース体120では、かしめられた部位(正極側ケース体115と負極側ケース体116との接合部分)が、例えば長期間に亘る温度変動に伴って比較的ゆるみ易いといった問題があった。接合部分にゆるみが発生した場合、ゆるみによって生じた微細な隙間から、例えば水分や酸素等の活性ガスがケース体120の内部に侵入して、蓄電体117を構成する正極111の正極活物質や負極112の負極活物質および電解質液等と反応し、蓄電体117の電池性能を劣化させるおそれがあった。
上記課題を解決するために、本発明は、アルミナを主成分とする、一方主面および他方主面の間を貫通する貫通孔を有する絶縁性基板と、該絶縁性基板の前記一方主面に接合され、前記貫通孔の前記一方主面側の開口を塞いでいる、アルミニウムを主成分とする第1金属体と、前記絶縁性基板の前記他方主面に接合され、前記貫通孔の前記他方主面側の開口を塞いでいる、アルミニウムを主成分とする第2金属体と、前記貫通孔の内側に配置された蓄電体とを有しており、該蓄電体は、前記第1金属体に当接して該第1金属体に電気的に接続した第1電極層と、前記第2金属体に当接して該第2金属体に電気的に接続した第2電極層と、前記第1電極層と前記第2電極層との間に配置されて前記第1電極層および前記第2電極層に電気的に接続した、電解液を含有する電解質層とを備え、前記第1金属体は、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第1接合層を介して前記一方主面に接合され、前記第2金属体は、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第2接合層を介して前記他方主面に接合されていることを特徴とする電池を提供する。
また本発明は、アルミナを主成分とする、一方主面および他方主面の間を貫通する貫通孔を有する絶縁性基板を準備する準備工程と、前記絶縁性基板の前記一方主面に、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第1接合層を介して、アルミニウムを主成分とする第1金属体を接合し、前記貫通孔の前記一方主面側の開口を前記第1金属体で塞ぐ一方主面側接合工程と、前記貫通孔の内側に、前記第1金属体に当接した第1電極層と、第2電極層と、前記第1電極層と前記第2電極層との間に配置されて前記第1電極層および前記第2電極層に電気的に接合した、電解液を含有する電解質層とを備えた蓄電体を配置する蓄電体配置工程と、前記絶縁性基板の前記他方主面に、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第2接合層を介して、アルミニウムを主成分とする第2金属体を接合し、前記貫通孔の前記他方主面側の開口を前記第2金属体で塞ぐとともに、前記第2電極層に前記第2金属体を当接させる他方主面側接合工程とを有し、前記一方主面側接合工程は、前記絶縁性基板の前記一方主面に前記第1金属体を当接させて、前記絶縁性基板と前記第1金属体とを含む集合体に、アルミニウムの融点よりも高い第1の温度範囲で第1の熱処理を施す第1の熱処理工程と、前記第1の熱処理工程の後、前記集合体を降温させる降温工程と、前記降温工程の後、前記集合体をアルミニウムの融点よりも低い第2の温度範囲まで昇温させて、該第2の温度範囲で第2の熱処理を施す第2の熱処理工程とを有することを特徴とする電池の製造方法を併せて提供する。
本発明の電池は、アルミナを主成分とする絶縁性基板と、アルミニウムを主成分とする金属体とが、酸素を含むアルミニウムを主成分とする接合層を介して接合されている。絶縁性基板と金属体とを接合するこの接合層はリチウムイオンによって腐食され難く、絶縁性基板と金属体とで覆った蓄電体を、長期にわたって確実に密閉しておくことができる。すなわち、本発明の電池は、高い動作信頼性を長期間にわたって維持することができる。
また本発明の製造方法によると、高い確実性をもって密閉された電池を、比較的低コストに製造することができる。
本発明の電池の一実施形態について説明する図であり、(a)は概略斜視図、(b)は(a)に示すα―α´線に沿った概略断面図である。 図1(b)に示す範囲Xについての拡大図である。 図1および図2示す電池を備えた装置の一実施形態の斜視図である。 (a)〜(d)は、図1および図2に示す電池の製造方法の一実施形態の一部について説明する断面図である。 (a)〜(e)は、図1および図2に示す電池の製造方法の一実施形態の一部について説明する図であり、図4に示す工程からの続きを示す断面図である。 本発明の電池の製造方法で得られた、アルミニウムとアルミナとの接合体の断面の電子顕微鏡写真像である。 従来の電池について説明する断面図である。
《電池の実施形態》
本発明の電池の実施形態について、図面を参照して説明する。図1および図2は、本発明の電池の一実施形態であるに電池1についての説明図である。
電池1は、筐体2と、蓄電体20とを備えて構成されている。蓄電体20は、例えば正極層に対応する第1電極層22と、負極層に対応する第2電極層24と、電解質層26とを備える、蓄電および放電が可能な電池部材である。筐体2は、蓄電体20を保護するとともに、第1電極層22および第2電極層24へ電荷を流入させたり、第1電極層22および第2電極層24から電荷を取り出すための端子として機能する。筐体2は、蓄電池体20が配置される貫通孔12が形成された絶縁性基板10と、絶縁性基板10の一方主面10Aに接合され、貫通孔12の一方主面10Aの側の開口12Aを塞ぐ第1金属体30と、絶縁性基板10の他方主面10Bに接合され、貫通孔12の他方主面10Bの側の開口12Bを塞ぐ第1金属体40と、を備えて構成されている。
まず、蓄電体20について説明する。上述のように蓄電体20は、第1電極層22と、第2電極層24と、第1電極層22と第2電極層24との間に配置された電解質層26とを有する。第1電極層22は蓄電体20における正極層に対応し、第1金属体30に当接して、この第1金属体30に電気的に接続している。第1電極層22は、例えばLiCoOやLiMn等の正極活物質およびアセチレンブラックや黒鉛等の導電材を含む板状部材である。第1電極層22は、例えば、上記正極活物質に上記導電材を加えたものにポリテトラフルオロエチレンやポリフッ化ビニリデンなどのバインダを添加し、混合してスラリー状となし、これをドクターブレード法等を用いてシート状に成形し、次いでこのシートを貫通孔12の断面に応じた形状(本実施形態では例えば四角形状)に裁断して作製することができる。
第2電極層24は蓄電体20における負極層に対応し、第2金属体40に当接して、この第2金属体40に電気的に接続している。第2電極層24は、例えばコークスや炭素繊維等の炭素材料から成る負極活物質を含む板状部材である。第2電極層24は、上記負極活物質に例えばポリテトラフルオロエチレンやポリフッ化ビニリデンなどのバインダを添加、混合してスラリー状となし、これを周知のドクターブレード法等を用いてシート状に成形し、次いでこのシートを貫通孔12の断面に応じた形状(本実施形態では例えば四角形状)に裁断して作製することができる。
電解質層26は、第1電極層22と第2電極層24との間に配置されて第1電極層22および第2電極層24に電気的に接続している。電解質層26は、例えばポリオレフィン繊維製の不織布やポリオレフィン製の微多孔膜などからなり、図示しない電解液が含浸されている。この電解液は、第1電極層22と第2電極層24との間のリチウムイオンの移動を可能とする。本実施形態において電解液は、例えば過塩素酸リチウム(LiCiO)からなる。過塩素酸リチウムは、リチウムイオンの伝導性を高くする上で好ましいが、電解液としては、例えば四フッ化ホウ酸リチウム等のリチウム塩や塩酸,硫酸,硝酸等の酸をジメトキシエタンやプロピレンカーボネート等の有機溶媒に溶解したものを用いてもよい。
なお、上記実施形態では、第1電極層22を正極層とし、第2電極層24を負極層とする例について示したが、第1電極層22を負極層とし、第2電極層24を正極層としても構わず、正極と負極との組合せについては特に限定されない。
次に、蓄電体20を保護する筐体2について説明する。筐体2の絶縁性基板10は、一方主面10Aおよび他方主面10Bを有する、例えばアルミナを主成分とする基板であり、一方主面10Aおよび他方主面10Bの間を貫通する貫通孔12が形成されている。主成分とは80質量%以上含まれる成分のことをいう。絶縁性基板10は、例えばアルミナを90質量%以上、より好ましくは95質量%以上含有することが好ましい。
第1金属体30は例えばアルミニウムを主成分とする部材であり、絶縁性基板10の一方主面10Aに、後述する第1接合層32を介して接合され、貫通孔12の一方主面10Aの側の開口12Aを塞いでいる。また、第2金属体40も例えばアルミニウムを主成分とする基板状の部材であり、絶縁性基板10の他方主面10Bに、後述する第2接合層42を介して接合され、貫通孔12の他方主面10Bの側の開口12Bを塞いでいる。第1金属体30および第2金属体40は、いずれも、アルミニウムを90質量%以上、より好ましくは95質量%以上含有することが好ましい。
第2金属体40は、絶縁性基板10の一方主面10Aの側に向かって折れ曲がり、絶縁性基板10の側面に沿って一方主面10Aの側まで延在して、その延在部が一方主面10Aに接合されている。本実施形態ではこのように、絶縁性基板10の一方主面10Aの側に、第1金属体30と第2金属体40の一部が配置されている。図1に示すように、一方主面10Aの側においても、第1金属体30と第2金属体40とは離れており、第1金属体30と第2金属体40とは、電気的に絶縁されている。電池1は第1金属体30の側から第2金属体40の側に至る全体の厚さが、例えば0.5mm〜3mmと小さい。
一方主面10Aの側に配置された、第1金属体30および第2金属体40の一部は、電池1を実装するための実装用端子として機能する。電池1では、実装用基板に実装するための端子が、いずれも電池1の一方主面10Aの側に配置されており、例えば実装用基板の一方主面に設けられた正極側電極および負極側電極に対し、例えば半田層を介して直接接合することができる。電池1の実装状態の例については、後に詳述する。
第1金属体30と縁性基板10の一方主面10Aとを接合する第1接合層32、および第2金属体40と縁性基板10の他方主面10Bとを接合する第2接合層42は、酸素を含むアルミニウムを主成分とする。また、第1金属体30および第2金属体40は、アルミニウムを主成分とし、絶縁性基板10は、アルミナを主成分とする。このように、筐体2を構成する各部材および各部材の接合部分は、アルミニウム、またはアルミニウムと酸素との化合物を主成分とする。これらアルミニウムを主成分とする第1金属体30および第2金属体40と、アルミナを主成分とする絶縁性基板10と、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第1接合層32および第2接合層42とはいずれも、電解質層26に含浸された電解液に含まれた過塩素酸リチウム(LiCiO)等のリチウム塩に対して、反応性(腐食性)が著しく低い。電池1では、絶縁性基板10と第1金属体30とを接合する第1接合層32と、絶縁性基板10と第2金属体40とを接合する第2接合層42とは、電解液によって腐食され難い。このため電池1では、電解液による腐食部分からの水分や活性ガス(酸素等)の侵入が抑制され、水分やガスと蓄電体との接触が防止されている。なお、アルミニウム、またはアルミニウムと酸素との化合物を主成分とする部材は、過塩素酸リチウム(LiCiO)等のリチウム塩に限らず、その他のリチウム塩や、電池に使用される電解液全般に対して、反応性(腐食性)が著しく低い。
第1接合層32は、第1金属体30と絶縁性基板10との接合界面全体に形成されている。第1接合層32は、絶縁性基板10とも第1金属体30とも接触面積が比較的大きく、分子間力による接合力が比較的大きい。加えて、第1接合層32が、絶縁性基板10の微細な凹部の内面を含む領域にまで形成されているので、いわゆるアンカー効果といわれる、微小な機械的係合力についても、比較的大きくなっている。電池1では、第1接合層32を介して、絶縁性基板10と第1金属体30とが、比較的強固に結合されている。また、絶縁性基板10の一方主面10Aは、一方主面10Aの側に配置された第2金属体40の一部分とも、上記第1の熱処理および第2の熱処理を経て形成された第1接合層32を介して接合されている。
《電池が実装された装置の実施形態》
図3は、図1および図2に示す電池1を備えた装置50の一実施形態について示す斜視図である。装置50は、電池1と、回路基板51とを備えて構成されている。回路基板51は、例えば樹脂材料からなる実装用基板52と、実装用基板52の表面に設けられた、例えば銅からなる電極54および導体パターン56とを備えている。電極54は、正電極54aと負電極54bとを有している。正電極54aおよび負電極54bは、導体パターン56を介して図示しない機能素子等に接続している。正電極54aは、半田等の接続体55aを介して第1金属体30と接合している。また、負電極54bは、半田等の接続体55bを介して第2金属体40と接合している。
電池1は、絶縁性基板10の一方主面10Aの側に、第1金属体30と第2金属体40の一部とが配置されている。すなわち、例えば図5に示す従来の電池のように、電池の上面側と下面側といった、それぞれ異なる側の面に正電極および負電極がそれぞれ配置されているのではなく、実装する対象の回路基板51の側を向いた一方主面10Aの側に、第1金属体60(正電極層)および第2金属体40(負電層)の双方が配置されている。電池1を用いた場合、回路基板51の導電パターン56と電池1とを電気的に接続するための、立体的に配置されたボンディングワイヤ等を設ける必要がない。電池10は、自身が小型であるとともに、この電池10を備えて構成された装置50全体の厚さを比較的小さくすることができる。
《電池の製造方法》
次に、本発明の製造方法の一実施形態について、上記電池10の製造方法を例に説明する。電池10は、例えば、貫通孔12を有する絶縁性基板10を準備する工程〔準備工程〕と、絶縁性基板10の一方主面10Aに第1金属体30を接合し、貫通孔12の一方主面10A側の開口12Aを第1金属体30で塞ぐ工程〔一方主面側接合工程〕と、貫通孔12の内側に蓄電体20を配置する工程〔蓄電体配置工程〕と、第2金属体40を絶縁性基板10の他方主面10Bに接合して、貫通孔12の他方主面側10Bの側の開口12Bを第2金属体40で塞ぐとともに、蓄電体20の第2電極層24に第2金属体40を当接させる工程〔他方主面側接合工程〕とを経て製造されている。
上記一方主面側接合工程は、集合体60を、アルミニウムの融点よりも高い第1の温度範囲で第1の熱処理を施す第1の熱処理工程と、第1の熱処理工程の後、集合体60を降温させる降温工程と、この降温工程の後、集合体60をアルミニウムの融点よりも低い第2の温度範囲まで昇温させて、第2の温度範囲で第2の熱処理を施す第2の熱処理工程とを有している。また、他方主面側接合工程は、第2金属体40を絶縁性基板10の他方主面10Bに当接させ、第2金属体40と他方主面10Bとの当接部分に第2金属体40を介して超音波振動を与えることで当接部分を接合する超音波接合工程とを有している。
以下、電池10の製造方法の一例について、より詳細に説明していく。図4および図5は、電池1の製造方法の一例について説明する概略断面図である。
1.〔準備〕 まず、図4(a)に示すように、一方主面10Aおよび他方主面10Bの間を貫通する貫通孔12を有する絶縁性基板10を準備する。絶縁性基板10は、例えばアルミナを99質量%以上含有する公知のセラミック焼結体からなる。また、第1金属体30および第2金属体40として、例えば、アルミニウム純度が99.5%、厚さが約0.3mmの基板(図示せず)を準備する。
2.〔一方主面側接合工程:第1おもり載置〕次に、図4(b)に示すように、真空炉内のステージ62上に、第1金属体30と第2金属体40とを並べて配置し、第1金属体30および第2金属体40の一部の上面に絶縁性基板10を載置する。この第1金属体30と第2金属体40と絶縁性基板10とを併せて集合体60という。真空炉内には、セラミック製もしくはカーボン製のステージ62が備えられており、このステージ62は、同じく真空炉内に配置された円筒状のステンレスチャンバ内に配置されている。ステンレスチャンバの周囲には、モリブデン(Mo)ヒーターが配置されており、このMoヒーターが昇温することで、ステージ62に載置された集合体60に熱処理を施すことができる構成になっている。この集合体60に対して、絶縁性基板10の上面の側(他方主面10Bの側)に第1おもり64を載置する(図4(b))。なお、この第1おもり64の重さは、絶縁性基板10の側から第1金属体30の側にかかる圧力が0.1〜2kPaとなるよう調整されている。
3.〔一方主面側接合工程:第1の熱処理〕図4(b)に示す状態で、真空炉内の温度を制御し、集合体60に対して第1の熱処理を行う。第1の熱処理は、アルミニウムの融点よりも高い第1の温度範囲にて行う。第1の熱処理では、まず、真空炉内を真空引き(すなわち排気)し、真空炉内を比較的低圧力とする。例えば、真空炉を、10−2Pa以下の圧力になるまで排気する。第1の熱処理では、真空炉内を10−2Pa以下の圧力とした状態で、集合体20が660〜680℃の温度となるよう、真空炉内の温度を制御する。本実施形態では、例えば室温から10℃/分の昇温速度で昇温させ、660℃〜680℃の範囲で約60分保持させる。第1の熱処理の際の熱処理温度を、アルミニウムの融点温度以上である660℃以上とすることで、絶縁性基板10と第1金属体30、および絶縁性基板10と第2金属体40とを、比較的強固に接合することができる。また、第1の熱処理の際の熱処理温度を680℃未満とすることで、溶融したアルミニウム(第1金属体30の表面、および第2金属体40の表面)と絶縁性基板10の表面との濡れ性が比較的良好になる。また、第1の熱処理において印加する圧力の大きさを、0.1kPa以上2kPa未満とすることで、熱処理後のアルミニウム層の平坦性を比較的良好にすることができる。
なお、荷重に使用する第1おもり64の材質は特に限定されないが、アルミニウムに直接接する面には、炭素(C)を主成分とするカーボン板が配置されていることが好ましい。カーボン板とは、主成分として炭素(C)を80質量%以上含む基板である。カーボン板を配置した場合、アルミニウムと接して起こる化学反応も比較的少なく、アルミニウムを溶融して冷却した後、アルミニウムからカーボン板を比較的容易に除去することができる。また、第1の熱処理における雰囲気を、真空もしくは水素ガスなどを含んだ還元雰囲気とすると、アルミニウムを溶融させるだけでアルミニウム表面の酸化皮膜を除去することができる。
4.〔一方主面側接合工程:降温〕第1の熱処理の後、集合体60を真空炉内に配置したまま、ヒーターの出力を停止し、集合体60を、アルミニウムの融点未満の温度で、かつ取り扱い可能な温度(例えば400℃以下)まで自然冷却させる。本実施形態では、例えば室温まで自然冷却させる。
5.〔一方主面側接合工程:第2おもりの載置〕次に、図4(c)に示すように、真空炉を大気開放して、ステージ62上の集合体60の上面(他方主面10Bの側)に、第1おもり64よりも質量の大きい第2おもり68を載置する。本実施形態では、例えばSUS304製の基板を、第2おもり68として用いる。本実施形態では、絶縁性基板10の上面(他方主面10B)に加わる圧力、ひいては、第1金属体30および第2金属体40の一部とセラミック基板12との接合界面にかかる圧力を10kPa以上とする。この圧力は、第2おもり68の質量で制御することができる。なお、荷重に使用するおもりとしては特に限定されないが、アルミニウムに直接接する面には、炭素(C)を主成分とするカーボン板が配置されていることが好ましい。
6.〔一方主面側接合工程:第2の熱処理〕次に、おもり68が載置された集合体60に対して、第2の熱処理を行う。第2の熱処理は、まず、第1の熱処理と同様、真空炉内を真空引き(すなわち排気)し、真空炉内を比較的低圧力とする。例えば、真空炉を、10−2Pa以下の圧力になるまで排気する。第2の熱処理では、真空炉内を10−2Pa以下の圧力とした状態で、集合体60が600℃〜650℃の温度となるよう、真空炉内の温度を制御する。第2の熱処理も、例えば室温から10℃/分の速さで昇温させ、600℃〜650℃の範囲で1時間以上保持する。第2の熱処理では、ステージ上の集合体60をアルミニウムの融点(約660℃)未満の温度まで加熱するとともに、第1の熱処理の際に印加したよりも大きな圧力を印加する。これにより、第1の熱処理において生じた集合体60の反りを、低減させることができる。
アルミニウムの熱膨張率は約23ppm/Kであり、セラミックスの熱膨張率である5〜7ppm/Kと異なっている。第1の熱処理のみでは、この熱膨張率の相違に起因した反りが発生することもある。本実施形態では、第2の熱処理を実施することで、第1の熱処理によって発生した反りを低減させることができる。
7.〔一方主面側接合工程:取り出し〕次に、真空炉のヒーターの出力を停止して真空炉内を室温程度に冷却させる。その後、第1金属体30および第2金属体40と絶縁性基板10とが接合した接合体70と、第2おもり68とを取り出す。おもり68と接合体70とは接合しておらず、おもり68を取り除くことで、絶縁性基板10と第1金属体30および第2金属体40とが接合した接合体70を得ることができる。
このように一方主面側接合工程では、絶縁性基板10の一方主面10Aに第1金属体30が当接された状態で、集合体60がアルミニウムの融点以上の温度(例えば約660℃)以上の温度範囲まで加熱され、第1金属体30の少なくとも表面が溶融される。溶融したアルミニウム成分(第1金属体30)がセラミックスに押し付けられると、溶融した第1金属体30の一部は、絶縁性基板10表面の微細形状に応じた形状となる。すなわち、アルミナを主成分とする絶縁性基板10表面の微細な凹部の内面にまで、溶融した第1金属体30が入りこんでいる。また、溶融することで、第1金属体30の主成分であるアルミニウムは、絶縁性基板10のアルミナを構成するアルミニウム原子および酸素原子と、原子間距離のレベルまで接近する。絶縁性基板10の酸素原子も高温により活性状態となっており、第1金属体30のアルミニウム原子が、絶縁性基板10のアルミニウム原子と結合するとともに、絶縁性基板10の酸素原子が、第1金属体30の側に取り込まれるように、第1金属体30を構成していたアルミニウム原子と結合する。この後、一度400℃以下の温度まで降温させ、降温後、集合体をアルミニウムの融点よりも低い第2の温度範囲まで昇温させて、第2の温度範囲で第2の熱処理を施すことで、絶縁性基板10の酸素原子が、第1金属体30の側へと拡散し、酸素を含みアルミニウムを主成分とする接合層(第1接合層32)が形成される。
8.〔蓄電体配置工程〕次に、絶縁性基板10の貫通孔12内に、蓄電体20を配置する。この蓄電体20の配置は、第1電極層22と電解質層26と第2電極層24とを、絶縁性基板10の貫通孔12に順次積層することで行われる。
まず、図4(d)に示すように、貫通孔12の内部にまず第1電極層22を配置し、その後、図5(a)に示すように、第1電極層22の上に電解質層26を積層する。電解質層26は、上述のように、例えばポリオレフィン繊維製の不織布やポリオレフィン製の微多孔膜などからなり、この微細多孔膜からなる層を配置した後、図示しない電解液を含浸させる。電解質層26を配置した後、図5(b)に示すように、電解質26上に第2電極層24を積層する。第2電極層24は蓄電体における負極層に対応し、例えばコークスや炭素繊維等の炭素材料から成る負極活物質を含む板状部材である。このように、第1電極層22と、電解質層26と、第2電極層24とを貫通孔12に積層することで、図5(b)に示すように、貫通孔12内に蓄電体20が配置された状態となる。
9.〔他方主面側接合工程:第2金属体の加工〕貫通孔12の内部に蓄電体20を配置した状態とした後、第2金属体40を折り曲げて、第2金属体40を絶縁性基板10の他方の主面10Bに接合する。まず、図5(c)に示すように、第2金属体40の、絶縁性基板10の外側に延びた部分を、絶縁性基板10の側面に沿うように上側に折り曲げる。さらに、図5(d)に示すように、第2金属体40の、絶縁性基板10の他方の主面10Bよりも上側の部分を、絶縁性基板10の他方の主面10Bの側に倒すように折り曲げて、第2金属体40を、絶縁性基板10の他方の主面10Bに当接させる。蓄電体20の第2電極層24の上面は、絶縁性基板10の他方主面10Bと面一か、他方主面10Bよりも図中上側に位置しており、第2金属体40は、第2電極層24に当接して第2電極層24に電気的に接続する。
10.〔他方主面側接合工程:超音波接合〕次に、図4(e)に示すように、第2金属体40と絶縁性基板10の他方主面10Bとを、第2接合層42を介して接合する。本実施形態では、この第2金属体40と絶縁性基板10との接合を、超音波接合法によって行う。具体的には、第2金属体40を絶縁性基板10の他方主面10Bに当接させ、第2金属体40と他方主面10Bとの当接部分に第2金属体40を介して超音波振動を与える。超音波接合法では、第2金属体40のアルミニウム原子と、絶縁性基板10のアルミナ結晶粒同士が原子間距離になるまで接近することによって、第2金属体40のアルミニウム原子と、絶縁性基板10のアルミナ結晶粒の酸素原子との間に相互引力が作用する。この作用によって、第2金属体40の接合界面部分に絶縁性基板10の酸素原子が取り込まれ、他方主面10Bと第2金属体40との当接部分に、酸素を含みアルミニウムを主成分とする接合層(第2接合層42)が形成される。この第2接合層42を介して、絶縁性基板10と第2金属体40とが接合される。
超音波接合法では、アルミニウムの融点の1/3以下の温度(200度以下の温度)が局部的に発生するが、この程度の熱であれば電解質液の変質は殆ど発生せず、よって電池1の電池性能の劣化を抑えることができる。また、このような超音波接合法を用いた接合法でも、絶縁性基板10の他方主面10Bと第2金属体40とが、アルミニウム以外の金属を含まない、アルミニウムと酸素とからなる接合層(第2接合層42)のみによって接合される。例えば、過塩素酸リチウム(LiCiO)からなる、金属との反応性が高い(金属に対する腐食性が高い)電解液に対しても、この絶縁性基体10Bと第2金属体40との接合部分の耐腐食性は高い。超音波接合によって接合された、絶縁性基体10の他方主面10Bと第2金属体40との接合の強度は、上記第1の熱処理および第2の熱処理を経て接合された、絶縁性基板10の一方主面10Aと第1金属体30との接合の強度に比べると低いが、電池として使用する上で充分な耐久性を有している。また、図3に示すように、電池1を実装用基板52に実装して用いる場合は、実装用基板52と接合する側(すわなち絶縁性基板10の一方主面10A側)における、第1金属体30および第2金属体40と絶縁性基板10の一方主面10Aとの接合部分には、例えば実装用基板52の熱膨張および熱収縮に伴う比較的大きな応力がかかる。電池1では、実装用基板からの応力が比較的大きくかかる側は、第1の熱処理と第2の熱処理とを経て比較的高強度に接合し、実装用基板からの応力が比較的小さい側を超音波接合法等によって接合している。このような工程を経て作製した電池1は、電解液の変質等が少なく蓄電体20の電池特性が高く、かつ実装用基板52からの応力に伴う接合不良を充分に抑制することができる。
なお、第2金属体40と絶縁性基板10の他方主面10Bとの接合は、例えばシーム溶接法や抵抗溶接法などによって行ってもよい。シーム溶接法は、接合したい部位に沿って円錐状のローラーの側部を回転移動させながら通電し、線状に溶接部を形成する方法である。抵抗溶接法としては、シーム溶接法の他にもスポット溶接法や電極にタングステンを用いるTIG(Tungusten‐Inert‐Gas)溶接法等があるが、線状に溶接でき、気密性が良好になるという点でシーム溶接法が好適である。シーム溶接は常温雰囲気中で行なうことができるので、電池1全体に大きな熱履歴を与えることを抑制し、温度による電解質の変質が抑制される。電池1は、例えばこのような工程を経て製造することができる。
なお、絶縁性基板10の他方主面10Bの外縁近くの、第2金属体40と接合される部位には、断面が三角形状や台形状で高さが10〜30μm程度の突条が形成されていてもよい。この突条は第2金属体40を絶縁性基板10B上に接合するに際して、溶接の際には溶接温度を速やかに所定温度まで上昇させる作用をなして溶接を短時間で確実に行なうことを可能とし、また超音波接合に際しては、超音波を加えるときに適度に潰れながら第2金属体40に接合することで、第2金属体40と絶縁性基板10との接合強度を、より高くすることができる。このような突条は、例えば、絶縁性基板10をプレス成形等によって成形する際に、絶縁性基板10の他方主面10Bの、第2金属体40と接合される部分に形成すればよい。
図6は、図4および図5に示す工程を経て作製した電池の実施例について、絶縁性基板と金属体との接合部分の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察した観察像の写真(電子顕微鏡写真)である。この写真は、電子顕微鏡装置に日立製作所製S−800を用い、加速電圧15kVで撮影した。また、観察像を撮影する際に、同じ電子顕微鏡装置を用いてEDS分析(エネルギー分散型X線分光分析)も行った。より詳しくは、図6は、アルミニウム純度が99.5%で厚さが約0.3mmのアルミニウム基板Aと、アルミナを99質量%以上含有するアルミナ基板Bとを接合した接合部分の断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察した観察像の写真(電子顕微鏡写真)である。図6からわかるように、アルミニウム基板Aとアルミナ基板Bとは、接合層Cを介して接合していることが確認できる。接合層CについてEDS分析を行った結果、この接合層には、アルミニウムが約70%〜90%、酸素が約10〜30%程度含まれていた。図6に示すアルミニウム基板Aとアルミナ基板Bとは強固に接合されており、電池として十分な接合強度を有している。
本実施形態の製造方法によると、比較的小さく、かつ耐久性が高い電池を、少ない手間とコストで製造することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
1 電池
10 絶縁性基板
10A 一方主面
10B 他方主面
12 貫通孔
20 蓄電体
22 第1電極層
24 第2電極層
26 電解質層
30 第1金属体
32 第1接合層
40 第2金属体
42 第2接合層
50 装置
51 回路基板
52 実装用基板
54 電極

Claims (6)

  1. アルミナを主成分とする、一方主面および他方主面の間を貫通する貫通孔を有する絶縁性基板と、
    該絶縁性基板の前記一方主面に接合され、前記貫通孔の前記一方主面側の開口を塞いでいる、アルミニウムを主成分とする第1金属体と、
    前記絶縁性基板の前記他方主面に接合され、前記貫通孔の前記他方主面側の開口を塞いでいる、アルミニウムを主成分とする第2金属体と、
    前記貫通孔の内側に配置された蓄電体とを有しており、
    該蓄電体は、前記第1金属体に当接して該第1金属体に電気的に接続した第1電極層と、前記第2金属体に当接して該第2金属体に電気的に接続した第2電極層と、前記第1電極層と前記第2電極層との間に配置されて前記第1電極層および前記第2電極層に電気的に接続した、電解液を含有する電解質層とを備え、
    前記第1金属体は、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第1接合層を介して前記一方主面に接合され、
    前記第2金属体は、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第2接合層を介して前記他方主面に接合されていることを特徴とする電池。
  2. 前記第2金属体は、前記絶縁性基板の前記他方主面から前記一方主面まで延在され、該延在部分が前記第1金属体と間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項1記載の電池。
  3. 前記電解液が、過塩素酸リチウムを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電池。
  4. アルミナを主成分とする、一方主面および他方主面の間を貫通する貫通孔を有する絶縁性基板を準備する準備工程と、
    前記絶縁性基板の前記一方主面に、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第1接合層を介して、アルミニウムを主成分とする第1金属体を接合し、前記貫通孔の前記一方主面側の開口を前記第1金属体で塞ぐ一方主面側接合工程と、
    前記貫通孔の内側に、前記第1金属体に当接した第1電極層と、第2電極層と、前記第1電極層と前記第2電極層との間に配置されて前記第1電極層および前記第2電極層に電気的に接合した、電解液を含有する電解質層とを備えた蓄電体を配置する蓄電体配置工程と、
    前記絶縁性基板の前記他方主面に、酸素を含むアルミニウムを主成分とする第2接合層を介して、アルミニウムを主成分とする第2金属体を接合し、前記貫通孔の前記他方主面側の開口を前記第2金属体で塞ぐとともに、前記第2電極層に前記第2金属体を当接させる他方主面側接合工程とを有し、
    前記一方主面側接合工程は、
    前記絶縁性基板の前記一方主面に前記第1金属体を当接させて、前記絶縁性基板と前記第1金属体とを含む集合体に、アルミニウムの融点よりも高い第1の温度範囲で第1の熱処理を施す第1の熱処理工程と、
    前記第1の熱処理工程の後、前記集合体を降温させる降温工程と、
    前記降温工程の後、前記集合体をアルミニウムの融点よりも低い第2の温度範囲まで昇温させて、該第2の温度範囲で第2の熱処理を施す第2の熱処理工程と、
    を有することを特徴とする電池の製造方法。
  5. 前記第1の温度範囲を660〜680℃とし、前記第2の温度範囲を600〜650℃とすることを特徴とする請求項4記載の電池の製造方法。
  6. 前記他方主面側接合工程は、
    前記第2金属体を前記絶縁性基板の前記他方主面に当接させ、前記第2金属体と前記他方主面との当接部分に前記第2金属体を介して超音波振動を与えることで、前記当接部分を接合することを特徴とする請求項4または5記載の電池の製造方法。
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