JPWO2012176653A1 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

面発光の光源を用い、単一の面形状式で定義されるため製作しやすい面を持つ反射鏡及びレンズを有し、小型化、特に車両前後方向の薄型化が可能な車両用前照灯を提供する。YZ平面内において第1反射鏡の第1焦点F1から光源の発光面中心Sがずれていることで、レンズの前側焦点Fと第1反射鏡の第2焦点F2の位置は一致しなくなる。これにより、(1)式の条件が成立し、車両前後方向の短縮と良好な配光分布の形成が実現できる。具体的に第1反射鏡の第1焦点F1と光源の発光面中心Sのズレは、YZ平面内において光源の発光面中心Sは第1反射鏡の第1焦点F1よりZ軸の正の方向、つまり車両前方方向に位置することとなる。OF2/OF>1 (1)

Description

本発明は、車両用前照灯に関し、例えばLED(Light Emitting Diode)等の面発光光源から出射された光を反射する反射面を有する車両用前照灯であって、理想的なロービームの配光パターンを得るのに適した車両用前照灯に関する。
環境面への配慮などから車両の低燃費化が推進されており、このため小型・軽量な前照灯が望まれている。又、前照灯の光源としては、省電力である白色LEDが期待されている。ところで、前照灯に要求される性能の一つに、十分な輝度を確保できるかということがある。これは、道路交通規則等に定められており、よって前照灯の基本的な性能として欠かすことが出来ない要件である。ここで、十分な輝度を実現するためには、光学系の効率を上げること、光源自体の輝度を確保すること、の2方向からのアプローチが必要である。
前者のアプローチでは、光学系の構成を工夫して光利用効率の向上を図ることができる。ただし、基本的には光学系の小型化につれ光学系の効率は低下するため、光学側での調整が必須となる。一方、後者のアプローチにおいて、現状ではLEDチップ単体では光量が不足することから、複数個のチップを使用するという形態が一般的である。
従って、LEDを光源とした小型の前照灯用の光学系では、光学系が小型化していること、複数個のLEDチップを使用していることから、従来の前照灯と比較して、光学系に対して発光面の面積が大きくなるという実情がある。このことは、もはや光源が点光源としてみなせなくなるということであり、光学系の構成を考える上で発光位置の空間的な広がりを考慮する必要があることを意味している。
また、前照灯をロービームで用いた場合における重要な性能の一つに、すれ違う対向車のドライバーが眩しすぎないように、上方の照射を制限する水平カットオフラインと、歩行者及び標識識別のため歩道側の照射を立ち上げる立ち上がりラインの両方を確保し、且つ最も照度が高いホットスポットがカットオフライン近傍に存在するような複雑な配光特性も求められる。
ここで、車両用前照灯用の光学系としては以下のような構成が知られている。
(a)楕円反射鏡+投影レンズ型
光源から出射された光を楕円面で集光し、投影レンズで車両前方に平行光を出射する。
光源が点光源の場合には楕円面投影レンズのパラメータを調整することで完全な平行光を出射することができる(特許文献1,2参照)。これは一般的な車両用前照灯の構成であるが、光源が光学系に比べて大きくなった場合には平行光が出射出来ないこと、また奥行き方向(車両前後方向)の長さの短縮が難しいことなどの課題があった。
(b)双曲面反射鏡+投影レンズ型
これは双曲面リフレクタ−を用い、双曲面の一方の焦点位置に光源を設置し、他方の焦点位置と投影レンズの焦点を一致させ、奥行き方向の寸法を小さくするという技術である(特許文献3参照)。かかる技術によれば、「楕円反射鏡+投影レンズ型」と比較して奥行き方向のサイズが短縮しやすいという利点がある。
特開2008-77890号公報 特開2009-199938号公報 特開2007-324003号公報
しかるに、特許文献1,2に記載されたような楕円鏡を用いた光学系では、車両前後方向の光学系の短縮が難しくまた、光学ユニット単一で所望の配光分布を達成することが難しいといえる。
また、特許文献3の技術では、双曲面反射鏡を用いているため車両前後方向の短縮は実現できているが、光源から出た光の大半がレンズにダイレクトに入射するかまたは所望の光路を通らずに光学ユニットから出ていくため光効率が悪く、遮光部材などを用いないと望む配光が得られない(特に、特許文献3では、最も光強度が高い光源中心からの光線が遮られてしまう)。また、所望の配光を得ようとすると、必然的に光学ユニットは大きくなってしまうという問題もある。更に、その構成ではユニット単体で所望の配光分布を得ることは難しく、何らかの工夫が必要になる。
本発明は、従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、面発光の光源を用い、単一の面形状式で定義されるため製作しやすい面を持つ反射鏡及びレンズを有し、所望の配光パターンを実現しつつ、小型化、特に車両前後方向の薄型化が可能な車両用前照灯を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両用前照灯は、車両用の前照灯であって、面発光の光源と第1反射鏡とレンズを有し、前記面発光光源の発光面は前記第1反射鏡の方向を向いており、曲率を有する前記第1反射鏡の頂点位置を座標の原点に取り、前記第1反射鏡の光軸を原点から車両進行方向を正とするZ軸に取り、それに直交する水平方向をX軸、鉛直方向をY軸とした際に、
YZ平面内において、前記第1反射鏡は双曲面を基本とした面で構成され、
前記第1反射鏡の曲率中心側に前記光源が設けられ、
座標の原点位置から前記第1反射鏡の光源側の最も頂点に近い焦点を第1焦点F1、もう一方の焦点を第2焦点F2とし、
座標の原点位置から前記第1焦点F1の位置までの距離をOF1(mm)、
座標の原点位置から前記第2焦点F2の位置までの距離をOF2(mm)、
座標の原点位置から前記レンズの前側焦点位置Fまでの距離をOFとすると、下記式(1)を満たすことを特徴とする。
OF2/OF>1 (1)
ただし、YZ平面の第2焦点F2のz座標<YZ平面の前記前側焦点位置Fのz座標<0とする。
本発明によれば、YZ平面内において、第1反射鏡は双曲面を基本とした面で構成されている。ここで言う双曲面を基本とした面とは、少なくとも、光軸近傍を除く有効径の半分までの面サグ量sag(y)の値が高さy(mm)に対してsag(y)<y2/2R(mm)である面のことを言う。ここでRはY軸方向の近軸曲率半径である。また、これはsag(y)<y2/150(mm)でもよい。
また、YZ平面内において第1反射鏡の第1焦点F1から光源の発光面中心Sがずれていることで、レンズの前側焦点Fと第1反射鏡の第2焦点F2の位置は一致しなくなる。これにより、(1)式の条件が成立し、車両前後方向の短縮と良好な配光分布の形成を実現できる。具体的に第1反射鏡の第1焦点F1と光源の発光面中心Sのズレは、YZ平面内において光源の発光面中心Sは第1反射鏡の第1焦点F1よりZ軸の正の方向、つまり車両前方方向に位置することとなる。好ましくは、以下の式を満たすことである。
OF2/OF>8 (1’)
尚、「面発光光源」とは、面状に発光する光源の他、発光点を複数個有するものも含む。好ましくは、発光面面積は0.25mm2以上である。ここで、第1反射鏡の光軸は、第1反射鏡の面頂点を含むYZ平面内において、第1反射鏡の頂点位置と焦点位置とを結ぶ直線を意味する。また、焦点位置は、第1反射鏡の面頂点を含むYZ平面内において、第1反射鏡に、第二焦点位置に向かって収束光を入射した場合に反射光線が一点に集まる位置のことを指す。また、面発光光源の面積は、発光面を含む平面内において、光源の発光領域を囲むように発光領域に接する接線とそれに垂直な接線で形成される(つまり四辺が発光領域の外縁に接する)長方形の面積とする。また、光源を複数有する場合の面発光光源の面積は、複数の光源を囲むように最外部に位置する発光領域に接する線とそれに垂直な接線で形成される(つまり、図1(a)、(b)に示すように、四辺がいずれかの発光領域の外縁に接する)長方形の面積とする。
又、面発光光源の発光面が第1反射鏡の方向を向いているとは、光源の発光面の中心を通り発光面に垂直な垂線(光源光軸)が必ず第1反射鏡と交点を持つことを言う。ここで垂線は発光面側にのみ存在するものとする。
請求項2に記載の車両用前照灯は、請求項1に記載の発明において、YZ平面内において前記第1反射鏡は、少なくとも光軸近傍を除く有効径の半分までの高さy(mm)の位置のサグ量sag(y)の値が、以下の式を満たすことを特徴とする。
sag(y)<y2/2R(mm) (2)
但し、RはY軸方向の近軸曲率半径(mm)である。
YZ平面内において、第1反射鏡のサグ量を(2)式の範囲内にすることで、投影用のレンズと組み合わせて使用することによって、YZ平面内で平行光に近い光束を出射することが可能となる。
請求項3に記載の車両用前照灯は、請求項1又は2に記載の発明において、前記レンズの頂点を通るレンズ光軸はZ軸に対して傾いているまたはシフトしていることを特徴とする。
レンズの頂点を通るレンズ光軸がZ軸に対して傾いているまたはシフトしていることで、ホットスポットをカットオフライン近傍に形成することが可能となる。
請求項4に記載の車両用前照灯は、請求項3に記載の発明において、前記光源の発光部は、Z軸上ではなく前記レンズ側及び/または前記レンズの光軸方向にシフトしていることを特徴とする。
YZ平面内において、面発光光源の発光部がZ軸上になく、Y軸のレンズ中心のy座標方向にシフトしていることで、ホットスポットをカットオフライン近傍に形成することが可能となる。
請求項5に記載の車両用前照灯は、請求項4に記載の発明において、前記光源の発光部を含む平面はZ軸に対して前記レンズの光軸と同じ方向に傾いていることを特徴とする。
面発光光源の発光面を含む平面がZ軸に対してレンズ光軸と同じ方向に傾いていることで、ホットスポットをカットオフライン近傍に形成することが可能となる。
請求項6に記載の車両用前照灯は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記レンズは凸面部を前記光源側に向けた平凸レンズで構成されていることを特徴とする。
レンズを平凸レンズとすれば、凸面部を光源側に向けている構成を取ることで、レンズの有効面を広く取ることができ、その結果としてエタンデュの法則より最大光度を高めることが可能となる。又、前面がフラットな前照灯のレンズは、従来にない斬新なデザインで意匠的にも優れている。
請求項7に記載の車両用前照灯は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、YZ平面内において、前記レンズの光軸とZ軸との交点をPとし、座標の原点から点Pまでの距離をOPとすると、以下の式を満たすことを特徴とする。
|OP-OF2|≦OF2/OF (3)
(3)式の条件を満たす光学系の構成を取ることで、車両前後方向にコンパクトであり且つ良好な配光分布を形成することが可能となる。
請求項8に記載の車両用前照灯は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、座標原点位置から光源の中心Sまでの距離をOS(mm)とすると、以下の式(4)を満たすことを特徴とする。
OS-OF1≦4(mm) (4)
(4)式の条件を満たす光学系の構成を取ることで、カットオフライン近傍にホットスポットを形成することが容易になる。
請求項9に記載の車両用前照灯は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記光源付近に補助反射鏡として第2反射鏡を設けたことを特徴とする。
補助反射鏡として第2反射鏡を設けることで、光源の発光面から出射した光を無駄なく車両前方に出射することが可能となる。この第2反射鏡は平面ミラーでも十分であるが、シリンドリカルミラーであるとなお良い。
請求項10に記載の車両用前照灯は、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、XZ平面内において、前記第1反射鏡または前記レンズのうち少なくとも一方の面形状が、Z軸を中心として非対称な面形状であることを特徴とする。
Z軸を挟んで高さxの正負で面形状式が異なる非対称な面を、第1反射鏡またはレンズのいずれか一方または両方に使用することで、水平カットオフラインと斜めカットオフラインの両方を単一の光学ユニットで実現できる。
請求項11に記載の車両用前照灯は、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、前記第1反射面は、座標原点より鉛直方向上方に延在していないことを特徴とする。これにより高さ方向に薄い前照灯を形成できる。
本発明によれば、面発光の光源を用い、単一の面形状式で定義されるため製作しやすい面を持つ光学系を有し、小型化、特に車両前後方向の薄型化が可能な車両用前照灯を提供することができる。これにより、遮光板などを用いずともロービームの非対称な配光パターンを光学ユニット単体で実現することが可能になる。更に非対称な自由曲面を用い、光学ユニット単体で所望の複雑な配光特性を実現できる。又、配光分布の形成に遮光板などを用いていないため、光量ロスを少なくできる。加えて、左右非対称な面形状を有する反射鏡及び投影レンズを用い、光源の位置を焦点からずらし且つ発光面の向きを工夫することで、従来よりもコンパクトな構成にも関わらず一面発光光源+ユニット単体で所望の配光分布を得ることを可能にした。
面発光光源の面積を説明するための図であり、例として、(a)は複数の光源が横方向に所定間隔で並んだ場合、(b)は複数の光源が縦横ずれて配置された場合を示す。 本実施の形態における前照灯のYZ平面で切断した断面図である。 別な実施の形態にかかる車両用前照灯の拡大断面図である。 実施例1の前照灯をYZ平面で切断した断面図である。 実施例1の前照灯をXZ平面で切断した断面図である。 実施例1の数値をプロットしたグラフである。 実施例1の車両用前照灯による配光特性を示す図である。 実施例2の前照灯をYZ平面で切断した断面図である。 実施例2の前照灯をXZ平面で切断した断面図である。 実施例2の数値をプロットしたグラフである。 実施例2の車両用前照灯による配光特性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図2は、本実施の形態における前照灯のYZ平面で切断した断面図である。但し、第1反射鏡M1の頂点位置を座標の原点Oに取り、第1反射鏡M1の光軸を原点から車両進行方向を正とするZ軸に取り、それに直交する水平方向(車両前方左側を正とする)をX軸、鉛直方向(上方を正とする)をY軸とした。尚、図で示す第1反射鏡M1及びレンズLの形状は、コンピュータ作図のため折れ曲がっているが、実際は滑らかにつながっている。
本実施の形態にかかる前照灯は、複数のLEDからなる面発光光源OSと、第1反射鏡Mと、レンズLを有する。射出成形にて形成できる第1反射鏡M1において、RPは反射面であり、PEは周縁である。面発光光源OSは、ヒートシンクなどの支持部(不図示)により、支持されている。
YZ平面内において、第1反射鏡M1は双曲面を基本とした面で構成されている。第1反射鏡M1の曲率中心側に面発光光源OSが設けられ、座標の原点Oから第1反射鏡M1の光源側の最も頂点に近い焦点を第1焦点F1、もう一方の焦点を第2焦点F2とし、座標の原点Oから第1焦点F1の位置までの距離をOF1(mm)、座標の原点Oから第2焦点F2の位置までの距離をOF2(mm)、座標の原点OからレンズLの前側焦点位置Fまでの距離をOFとすると、下記式(1)を満たす。
OF2/OF>1 (1)
ただし、YZ平面の第2焦点F2のz座標<YZ平面の前側焦点位置Fのz座標<0とする。
YZ平面内において第1反射鏡M1は、少なくとも光軸近傍を除く有効径の半分までの面サグ量sag(y)の値が高さy(mm)に対して以下の式を満たす。
sag(y)<y2/2R(mm) (2)
但し、Rはy軸方向の近軸曲率半径(mm)である。
光軸近傍においてサグ量sag(y)がy2/2Rの値を上回る場合は、サグ量sag(y)とy2/2Rとの差を、有効径内におけるサグ量sag(y)の最大値の1%以内とすることが好ましい。また、y=0の場合を除いて有効径内の全域で式(2)を満たすようにしてもよい。
図2に示すように、レンズLの頂点を通るレンズ光軸LOAはZ軸に対して傾いている。レンズ光軸LOAはZ軸に対してシフトしていても良い。
面発光光源OSの発光部は、Z軸に対してY軸方向負側(鉛直方向下方)にシフトしている。面発光光源OSの発光部を含む平面FPは、Z軸に対してレンズの光軸LOAと同じ方向(Y軸方向負側)に傾いている。
レンズL1は凸面部LPを光源側に向け、車両前方側を平面LFとした平凸レンズで構成されている。但し、光源側を平面としても良い。
YZ平面内において、レンズLの光軸LOAとZ軸との交点をPとし、座標の原点Oから点Pまでの距離をOPとすると、点Pは第2焦点F2近傍に存在し、以下の式を満たす。
|OP-OF2|≦OF2/OF (3)
XZ平面内において、第1反射鏡M1またはレンズLのうち少なくとも一方の面形状が、Z軸を中心として非対称な面形状であると好ましい。
図3は、別な実施の形態にかかる車両用前照灯の拡大断面図である。本実施の形態では、補助反射鏡として第2反射鏡M2が面発光光源OS近傍に設けられている。これにより、面発光光源OSから出射された光を反射して第1反射鏡M1に向かわせることで、より光の利用効率を高めることができる。
以下の実施例における反射面は自由曲面であり、その面形状は面頂点を原点とする直交座標系(x,y,z)を用いた以下の数1式で定義される。
ただし、
z:高さhの位置での光軸方向の基準面からの変位量、
h:光軸に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2)、
c:近軸曲率(=1/曲率半径)、
K:コーニック定数、
C(m,n):自由曲面係数(例えば表中、X**2,Y**8 1.2677E−14とある時、(X2、Y8)にかかる自由曲面係数C(m,n)が、1.2677×10-14であることを意味する。
(実施例1)
実施例1の第1反射鏡とレンズの面形状データを表1に示す。実施例1のYZ断面図を図4に示し、実施例1のXZ断面図を図5に示す。本実施例では、第1反射面は、座標原点より鉛直方向上方に延在していない。尚、F1,F2,F等の位置は、図2に示すものと同様である。又、図6に、YZ面において、横軸に光軸からの高さyを取り、第1反射鏡M1の反射面のsag(y)、y2/2Rの値をそれぞれプロットして示す。図6から明らかであるが、少なくともY軸有効径の半分までの高さy(mm)の値のサグ量sag(y)の値が、以下の式を満たす。
sag(y)<y2/2R(mm) (2)
但し、Rは以下の式により算出した。
R=1/(2* C(0,2))
ここで、単位をmmとした3次元座標において、第1反射鏡の頂点座標を(0,0,0)とすると、レンズの頂点中心位置は、(0,-16.358,80.418)であり、面発光光源の発光面中心位置は、(0,-2.7511,5.89)である。
また、実施例1は座標原点位置から光源の中心Sまでの距離をOS(mm)として、以下の式(4)を満たす。
OS-OF1≦4(mm) (4)
これにより、カットオフライン近傍にホットスポット形成しやすくしている。
又、図7に、実施例1の車両用前照灯による配光特性を示す。図7によれば、水平カットオフラインHCL及び左側に立ち上がりラインRLが確保され、且つ最も照度が高いホットスポットHPが水平カットオフラインHCL近傍に存在しており、理想的な配光特性が得られることが分かる。
(実施例2)
実施例2の第1反射鏡とレンズの面形状データを表2に示す。実施例2のYZ断面図を図8に示し、実施例2のXZ断面図を図9に示す。本実施例では、レンズの頂点を通るレンズ光軸LOAはZ軸に対してシフトしている。図10に、YZ面において、横軸に光軸からの高さyを取り、第1反射鏡M1の反射面のsag(y)、y2/2Rの値をそれぞれプロットして示す。図10から明らかであるが、少なくともY軸有効径の半分までの面サグ量sag(y)の値が高さy(mm)に対して以下の式を満たす。
sag(y)<y2/2R(mm) (2)
但し、R(mm)は以下の式により算出した。
R=1/(2* C(0,2))
ここで、単位をmmとした3次元座標において、第1反射鏡の頂点座標を(0,0,0)とすると、レンズの頂点中心位置は、(0,-2.972,35.438)であり、面発光光源の発光面中心位置は、(0,-0.461,6.65)である。
また、実施例2も式(4)を満たす。
OS-OF1≦4(mm) (4)
これにより、カットオフライン近傍にホットスポット形成しやすくしている。
又、図11に、実施例2の車両用前照灯による配光特性を示す。図11によれば、水平カットオフラインHCL及び左側に立ち上がりラインRLが確保され、且つ最も照度が高いホットスポットHPが水平カットオフラインHCL近傍に存在しており、理想的な配光特性が得られることが分かる。
表3に、各条件式の値をまとめて示す。尚、OSは、座標原点から光源の発光面中心までの距離である。
なお、本発明は、本明細書に記載の実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、他の実施の形態や変形例を含むことは、本明細書に記載された実施の形態や技術的思想から本分野の当業者にとって明らかである。
S 発光面中心
F レンズ前側焦点
FP1 第1反射鏡の第1焦点
FP2 第1反射鏡の第2焦点
L レンズ
M1 第1反射鏡
M2 第2反射鏡
O 原点
OS 面発光光源

Claims (11)

  1. 車両用の前照灯であって、面発光の光源と第1反射鏡とレンズを有し、前記面発光光源の発光面は前記第1反射鏡の方向を向いており、曲率を有する前記第1反射鏡の頂点位置を座標の原点に取り、前記第1反射鏡の光軸を原点から車両進行方向を正とするZ軸に取り、それに直交する水平方向をX軸、鉛直方向をY軸とした際に、
    YZ平面内において、前記第1反射鏡は双曲面を基本とした面で構成され、
    前記第1反射鏡の曲率中心側に前記光源が設けられ、
    座標の原点位置から前記第1反射鏡の光源側の最も頂点に近い焦点を第1焦点F1、もう一方の焦点を第2焦点F2とし、
    座標の原点位置から前記第1焦点F1の位置までの距離をOF1(mm)、
    座標の原点位置から前記第2焦点F2の位置までの距離をOF2(mm)、
    座標の原点位置から前記レンズの前側焦点位置Fまでの距離をOFとすると、下記式(1)を満たすことを特徴とする車両用前照灯。
    OF2/OF>1 (1)
    ただし、YZ平面の第2焦点F2のz座標<YZ平面の前記前側焦点位置Fのz座標<0とする。
  2. YZ平面内において前記第1反射鏡は、少なくとも光軸近傍を除く有効径の半分までの高さy(mm)の位置のサグ量sag(y)の値が、以下の式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
    sag(y)<y2/2R(mm) (2)
    但し、RはY軸方向の近似曲率半径(mm)である。
  3. 前記レンズの頂点を通るレンズ光軸はZ軸に対して傾いているまたはシフトしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用前照灯。
  4. 前記光源の発光部は、Z軸上ではなく前記レンズ側及び/または前記レンズの光軸方向にシフトしていることを特徴とする請求項3に記載の車両用前照灯。
  5. 前記光源の発光部を含む平面はZ軸に対して前記レンズの光軸と同じ方向に傾いていることを特徴とする請求項4に記載の車両用前照灯。
  6. 前記レンズは凸面部を前記光源側に向けた平凸レンズで構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両用前照灯。
  7. YZ平面内において、前記レンズの光軸とZ軸との交点をPとし、座標の原点から点Pまでの距離をOPとすると、以下の式を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用前照灯。
    |OP-OF2|≦OF2/OF (3)
  8. 座標原点位置から光源の中心Sまでの距離をOS(mm)とすると、以下の式(4)を満たすことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車両用前照灯。
    OS-OF1≦4(mm) (4)
  9. 前記光源付近に補助反射鏡として第2反射鏡を設けたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車両用前照灯。
  10. XZ平面内において、前記第1反射鏡または前記レンズのうち少なくとも一方の面形状が、Z軸を中心として非対称な面形状であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の車両用前照灯。
  11. 前記第1反射面は、座標原点より鉛直方向上方に延在していないことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の車両用前照灯。
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