JPWO2012150704A1 - 投薬用容器 - Google Patents

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Abstract

チューブを介して患者に医薬品などを従来と同等以上の安全性と確実性とをもって投与でき、さらに投与の際の労力を軽減することを目的とする。投薬用容器(10)は、収容部(30)と、排出部(32)とを備え、収容部(30)は入口(46)を有し、投薬用容器(10)は、閉塞部(34)をさらに備える。閉塞部(34)は、収容部(30)と排出部(32)との境界部分を閉塞するとともに、混合物を収容中の収容部(30)が所定の大きさ以上の力を受けると境界部分を開く。排出部(32)はチューブに接続可能であり、収容部(30)が、入口(46)に加え、入口開閉部(36)を有している。入口開閉部(36)は入口(46)を開閉する。収容部(30)が、混合物が収容されているとき、混合物中の医薬品に対して集中的に外力を加えることができる素材で形成されている。

Description

本発明は、投薬用容器に関し、さらに詳しくは、経鼻胃管、胃瘻、腸瘻などの経腸栄養機器(以下単に「チューブ」と称する。)を介して患者に医薬品などを投与するための労力を軽減する、投薬用容器に関する。
チューブを介して患者に医薬品などを投与する場合、以前は、以下の手順を経ていた。第1のステップは、薬剤師や看護・介護者が錠剤を粉砕したりカプセル剤を開封したりして医薬品を取出すというステップである。第2のステップは、粉砕された錠剤やカプセルから取出した医薬品を水に懸濁させるというステップである。第3のステップは、第2のステップで得られた懸濁液をチューブから注入するというステップである。以下の説明において、この方法を「粉砕投薬法」と称する。
粉砕投薬法には、1.医薬品のロスが大きいという問題、および、2.薬剤師や看護・介護者が医薬品に暴露される恐れがあるという問題、3.医薬品の品質が損なわれる問題、4.チューブを閉塞させることによって患者のQOL(Quality of Life)が低下する問題等がある。1.の問題は、錠剤を粉砕する際にその粉末が粉砕する機器および分包紙などに付着すること、および、投与するときに医薬品が容器内部などに残留すること(医薬品が容器内部などに残留するのは疎水性で水に混ざらないため)により生じる。2.の問題は、錠剤を粉砕する際およびカプセルから医薬品を取出す際に薬剤師がそれらを吸引する、また医薬品を懸濁させる迄の間に看護・介護者がそれらを吸引することで生じる。3.の問題は、錠剤やカプセル剤を包装から取り出し粉砕・脱カプセルすると光や湿度などにより医薬品の安定性を保持できなくなることで生じる。4.の問題は、粉砕した錠剤やカプセルから取出された医薬品がチューブを通過しないために生じる。
“嚥下障害のある患者さんの薬はつぶす”が慣例的に行われており、それが疑問視されることはほとんどなかった。薬剤師や看護・介護者は、水剤や散剤がなければ錠剤を粉砕あるいはカプセルを開封して粉末状に調剤し、その薬を投与するときに水に懸濁させてからチューブに注入する。しかし、“薬を水に懸濁したらどうなるのか”という情報が全くないまま医薬品が調剤され投与されていたため、チューブ閉塞や投与量のロスなどたくさんの問題が起こっていたにもかかわらず、それが問題視されることはなかった。本発明の発明者の一人である倉田は、1996年、看護師からの電話で薬を投与する際に胃瘻が閉塞したことを知った。錠剤つぶしの処方に対し、薬剤師が医師に疑義紹介して変更した細粒剤がチューブ閉塞の原因であった。倉田は、薬剤師が調剤した薬が原因でチューブを詰まらせてはならないと思い、薬の経管投与方法の研究を開始した。その後、様々な段階を経て簡易懸濁法が誕生する。
特許文献1は、医療用薬液封入物の製造方法及びそのための容器を示す。注出口を備える可撓性容器に医療用薬液を封入した医療用薬液封入物の製造において、薬液充填後に注出口を栓により閉塞する工程を無くし、薬液充填機の機構の複雑化を解消し、薬液充填後の容器の密閉工程を簡単化する。特許文献2は、粘体状薬品調製剤および粘体状薬品調製製品を示す。嚥下機能に障害を有する人でも容易に嚥下することができ、簡単かつ短時間に粘体状に調製することができ、長期間保存が可能である粘体状薬品調製剤を提供する。特許文献3は、包装用材料およびそれを使用した包装用容器を示す。プラスチックフィルム単層、またはこれを含む積層材の所定の箇所に、通気性を有する透過孔を設け、更に、少なくとも、上記の通気性を有する透過孔を含む部分に、通気性基材を重ね合わせて積層してなることを特徴とする包装用材料、およびそれを使用した包装用容器に関するものである
非特許文献1は、その簡易懸濁法を示す。簡易懸濁法は、次の手順で実施される。まず、錠剤やカプセルを容器又は直接注入器内に入れる。次に、容器又は注入機内に摂氏約55℃の温水を入れる。次に、最長10分間自然放冷し、温水の中で錠剤などを崩壊・懸濁させる。容器を用いる場合は、次に、錠剤などが崩壊した懸濁液を注入器の中に吸い取る。次に、懸濁液の入った注入器を、チューブに接続する。最後に、チューブを介して注入器の中の懸濁液を患者に投与する。
非特許文献1に開示された簡易懸濁法は、1.医薬品のロスが大きいという問題、および、2.薬剤師や看護・介護者が医薬品に暴露される恐れがあるという問題、3.医薬品の品質が損なわれる問題、4.チューブを閉塞させることによって患者のQOLが低下する問題等を解消できる。簡易懸濁法はチューブ閉塞のリスクを大きく抑えることができる。
特開2010-94540号公報
特開2003-137817号公報
特開平10-218250号公報
倉田なおみ、"嚥下障害のある患者さんへの服薬支援 簡易懸濁法"、[online]、2010年、昭和大学薬学部薬剤学教室、[平成23年4月21日]、インターネット< URL:http://www10.showa-u.ac.jp/~biopharm/kurata/kendaku/index.html>
また、非特許文献1に開示された簡易懸濁法には、労力において改善の余地がある。たとえば、簡易懸濁法において、容器に摂氏55℃の温水を注いでから最長で10分経過するまでに容器の中の錠剤およびカプセルが崩壊、懸濁しなくてはならない。容器に摂氏55℃の温水を注いでから10分経過するまでに錠剤またはカプセルが崩壊、懸濁しなければ、薬剤師または看護師はそれらを崩壊、懸濁させるために様々な対策を講じなければならない。錠剤またはカプセルが崩壊、懸濁したとしても、その温水を注入器に移し変える作業と、使用後の注入器の洗浄作業とに手間がかかる。
本発明の技術的課題は上記の問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、チューブを介して患者に医薬品などを従来と同等以上の安全性と確実性とをもって投与し、さらに投与の際の労力を軽減することにある。
図面を参照して本発明の投薬用容器を説明する。なお、この欄で図中の符号を使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであって、内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、投薬用容器10,60,90,100,120は、収容部30と、排出部32とを備える。収容部30は、医薬品と液体との入口46を有する。排出部32は、医薬品と液体との混合物を排出可能である。投薬用容器10,60,90,100,120は、閉塞部34,74,104,134をさらに備える。閉塞部34,74,104,134は、収容部30と排出部32との境界部分を閉塞する。閉塞部34,74,104,134は、混合物を収容中の収容部30が所定の大きさ以上の力を受けると境界部分を開く。排出部32はチューブ58に接続可能である。収容部30が、入口46に加え、入口開閉部36を有している。入口開閉部36は入口46を開閉する。収容部30が、混合物が収容されているとき混合物中の医薬品に対して集中的に外力を加えることができる素材で形成されている。なお、本発明における「医薬品」という用語の意味は、日本国の薬事法において定義されている医薬品のほか、ヒトの疾病の治療および予防の少なくとも一方を目的としてヒトに与えられることがある物質を包含する意味である。
入口開閉部36により収容部30の入口を開き、収容部30に医薬品と液体とを収容する。医薬品と液体とが収容部30に収容されると、入口開閉部36により収容部30の入口46を閉じる。収容部30の入口46が閉じられると、投薬用容器10,60,90,100,120を放置して医薬品を液体内で崩壊、懸濁させる。医薬品が崩壊、懸濁しきらない場合には、医薬品を指でつまんで液体中に分散させることができる。投薬用容器10,60,90,100,120を放置しただけでは錠剤が崩壊しない場合には、医薬品に集中的に外力を加えて医薬品の表面に亀裂を入れる。これにより医薬品の中に水が入り崩壊するようになる。医薬品が液体に崩壊、懸濁したら、排出部32にある接続コネクタ40をチューブ58の先端に接続する。排出部32がチューブ58の先端に接続されたら、収容部30に所定の大きさ以上の力を与える。これにより、閉塞部34,74,104,134が収容部30と排出部32との境界部分を開く。その境界部分が開くことで、収容部30の中の混合物が排出部32を経てチューブ58に流出する。
以上のような手順において、医薬品が液体中に崩壊、懸濁しなければ、医薬品に集中的に外力を加えて医薬品表面に亀裂を入れる。これによりその医薬品は崩壊、懸濁する。収容部30は排出部32を介してチューブ58に連通するので、収容部30内の混合物を予め別の容器で崩壊、懸濁させる必要がない。その混合物を予め別の容器で崩壊、懸濁させる必要がないため、懸濁液をそのような容器から注入器に移し変える作業は不要である。混合物を注入器に移し変える作業が不要となるので、そのような容器の洗浄作業も不要となる。しかも、収容部30に所定の大きさ以上の力を与えるまで閉塞部34,74,104,134が収容部30と排出部32との境界部分を閉塞しているので、排出部32にある接続コネクタ40をチューブ58に接続する際、混合物が漏れることを心配する必要がない。また、医薬品に対して集中的に外力を加えることができる素材で収容部30が形成されているので、当然、収容部30に力を加えてそこからチューブ58へ混合物を押し出すことは容易である。その結果、チューブ58を介して患者に医薬品などを投与するための労力を軽減することができる。
また、上述した収容部30と排出部32との境界部分が互いに対向するシート20,20により形成されている部分を有していることが望ましい。この場合、閉塞部74の第1閉塞部である融着部80、閉塞部104の第1閉塞部である融着部110、及び閉塞部134は、互いに対向するシート20の面と面とを融着することによって、収容部30と排出部32との境界部分を閉塞するものである。閉塞部74の第2閉塞部である予備部82、及び閉塞部104の第2閉塞部である予備部112は、閉塞部74、104の位置からさらに排出部32側に位置し、境界部分の閉塞状態を維持する。
予備部82,112が設けられていると、混合物中の医薬品が集中的に外力を受けたことにより閉塞部74,104の融着の一部がはがれても、境界部分の閉塞状態を維持できる。境界部分の閉塞状態を維持できるので、混合物が境界部分を通過することを防止できる。これにより、予備部82,112が設けられていない場合に比べ、混合物中の医薬品が集中的に外力を受けたことにより閉塞部74,104の融着の一部がはがれることに対する対策を講じなくてはならなくなる可能性が低下する。その可能性が低下するので、患者に医薬品などを与えるための労力をより軽減することができる。
もしくは、上述した予備部82がチャックテープを有することが望ましい。
予備部82がチャックテープを有すると、混合物中の医薬品が集中的に外力を受けたことにより閉塞部74の融着の一部がはがれても、境界部分の閉塞状態を維持できる上、そのチャックテープが開いても再度これを閉じることができる。その結果、予備部82がいったん境界部分の閉塞状態を維持できなくなっても、再度境界部分を閉塞できる。その結果、仮に投薬用容器60の使用者の意図に反して投薬用容器60から混合物が漏れ出しても、混合物の漏出を止めることができる。混合物の漏出を止めることができるので、それができない場合に比べ、混合物が排出部32の外へ流出してしまう可能性が低下する。混合物が排出部32の外へ流出してしまう可能性が低下するので、患者に医薬品などを与えるための労力をより軽減することができる。
もしくは、上述した入口開閉部36がチャックテープを有することが望ましい。
本発明によれば、チューブを介して患者に医薬品などを従来と同等以上の安全性と確実性とをもって投与し、さらに投与の際の労力を軽減することができる。
本発明の第1実施形態にかかる投薬用容器の一部破断図である。 本発明の第1実施形態にかかる投薬用容器の使用状況を示す図である。 本発明の第1変形例にかかる投薬用容器の一部破断図である。 本発明の第2変形例にかかる投薬用容器の一部破断図である。 本発明の第2実施形態にかかる投薬用容器の一部破断図である。 本発明の第2実施形態にかかる投薬用容器における実験結果を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる投薬用容器の一部破断図である。 本発明の第3実施形態にかかる投薬用容器の収納を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる投薬用容器の収納を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる投薬用容器の収納を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
[構造の説明]
図1を参照しつつ本実施形態にかかる投薬用容器10の構造を説明する。本実施形態にかかる投薬用容器10は、互いに重ね合わせた2枚のシート20,20の外周部22を容易に剥がれないようしっかりと貼り合わせることで形成されている。全長は100ミリメートル〜170ミリメートル程度、幅は80ミリメートル程度である。ちなみに、本実施形態の場合、この外周部22は、40ニュートンの力がかかっても剥がれない。
これらのシート20,20は、次に述べる要件を満たす素材でできている。第1の要件は、柔らかいという要件である。柔らかさを具体的に述べると、医薬品と温水との混合物が収容されているときその混合物中の医薬品に対して集中的に外力を加えることができる柔らかさである。第2の要件は、摂氏55度の温水を収容しても成分が温水の中に溶け出さないという要件である。第3の要件は、色つきの透明および無色透明のうち少なくとも一方に該当するという要件である。
これらの要件を満たすため、本実施形態にかかるシート20は、3層からなる複合材料である。本実施形態においては、これらの層を、「溶着層」、「密閉層」、および、「強度層」と称する。溶着層は、シート20同士を貼り合わせる際に溶ける面である。溶着層が溶けることによりシート20は融着する。本実施形態の場合、この層はポリエチレンを素材としている。厚さは40〜60μmである。密閉層は、水分などの通過を防ぐ層である。本実施形態の場合、この層はポリエチレンテレフタレートを素材としている。厚さは10〜20μmである。強度層は、投薬用容器10にかかる荷重を受ける。本実施形態の場合、この層はナイロンを素材としている。厚さは10〜20μmである。もちろん、シート20の素材はこのようなものに限定されない。
投薬用容器10には、収容部30と排出部32と閉塞部34と入口開閉部36とが形成されている。
収容部30は、医薬品と温水その他の液体との混合物を収容可能である。排出部32は収容部30内部の上述した混合物を排出可能である。ただし、本実施形態の場合、収容部30には使用開始まで医薬品も温水も入っていない。なお、収容部30は入口46を有する。入口46は、収容部30のうち端部に配置される。入口46は、収容部30への医薬品と温水その他の液体との入口となる。閉塞部34は、収容部30と排出部32との境界部分に設けられる。閉塞部34は、その境界部分を閉塞する。これにより、収容部30から排出部32への上述した混合物の移動を封じられることとなる。閉塞部34は、混合物を収容中の収容部30が所定の大きさ以上の力を受けるとその境界部分を開く。入口開閉部36は、収容部30の入口46を開閉する。
上述したとおり、本実施形態の場合、投薬用容器10が2枚のシート20,20の外周部22を貼り合わせることで形成されている。これにより、入口46も、上述したシート20,20を重ねてそれらの端と端とを貼り合わせることにより形成されていることとなる。本実施形態の場合、入口46には、切欠50が設けられている。本実施形態の場合、切欠50は1枚のシート20につき1箇所設けられている。本実施形態の場合、切欠50は互いに向かい合うことがないように設けられる。これにより、入口46に指を容易に入れることができる。
排出部32は、接続コネクタ40と、空室42とを有する。接続コネクタ40は、後述するチューブ58に接続される(ちなみに、接続コネクタ40は、周知の三方活栓を介してチューブ58に接続されることもある)。空室42は、閉塞部34に隣接している。空室42は、上述した混合物が接続コネクタ40を介して投薬用容器10の外部へ排出される際、その混合物の通路となる。接続コネクタ40は、後述するチューブ58に接続可能である。これにより、排出部32もまたチューブ58に接続可能である。
本実施形態の場合、閉塞部34は、一組のチャックテープによって構成されている。チャックテープの構造そのものは周知であるが、念のため、その概要を説明する。チャックテープは一対の部材によって構成されている。その部材の一方には溝が設けられている。他方には線状の突起が設けられている。前者の溝の中に後者の突起が入る。これらの部材が、シート20,20の上述した境界部分に貼り付けられている。これにより、上述した境界部分を開いたり閉じたりすることが可能になる。本実施形態の場合、このチャックシールは、2ニュートンないし15ニュートンの力がかかると開くものである。
本実施形態の場合、入口開閉部36も、一組のチャックテープによって構成されている。本実施形態の場合、入口開閉部36を構成するチャックテープは、閉塞部34を構成するチャックテープよりも漏れにくいものとなっている。より具体的に述べると、このチャックテープは、入口46側からは5N/50mm〜30N/50mmの力で開く一方、収容部30側からは40N/50mm〜80N/50mmの力で開くようになっている。 このように、チャックテープは、入口46側からは比較的小さい力で開き、収容部30側からは比較的大きい力でないと開かないようになっている。これにより、入口46からは容易に収容部30に混合物をできるように、入口46側からはチャックテープを開けやすく、一方、収容部30に収容されている液体が漏れにくいように、収容部30側からはチャックテープを開けにくくできる。(このチャックテープは20ニュートンないし100ニュートンの力がかかると開くようになっていてもよい)。
[使用方法の説明]
以下、本実施形態に係る投薬用容器10の使用方法を説明する。ちなみに、投薬用容器10の閉塞部34のチャックテープは通常閉じてある。
最初に、看護師は、薬剤師から、個々の患者の名前がついた、複数の医薬品入り袋を受取る。それらの医薬品入り袋のいずれかは、そのまま投薬用容器10に投入可能な医薬品を入れたものである。それら医薬品入り袋のうち他のものには、表面のフィルムに亀裂を入れる必要のある医薬品が入っている。看護師は、切欠50に指を入れ、入口46を広げる。入口46が広がると、看護師は、入口開閉部36のチャックテープを開く。入口開閉部36のチャックテープが開くと、看護師は、入口46から収容部30内部へ医薬品を入れる。この時収容部30内部へ入れられるのは、表面のフィルムに亀裂を入れる必要のある医薬品である。
収容部30内部へ医薬品が入ると、看護師は、医薬品表面のフィルムに亀裂を入れるため、投薬用容器10の外から、堅い棒状のものあるいは専用の器具を使用して医薬品を軽く叩く。医薬品表面のフィルムに亀裂が入ると、看護師は、上述した、そのまま投薬用容器10に投入可能な医薬品を収容部30内部へ入れる。医薬品がすべて収容部30内部へ入ると、看護師は、入口開閉部36のチャックテープを閉める。ちなみに、本実施形態に係る投薬用容器10の入口46の開口部は、従来の容器の開口部よりも大きい。開口部が大きいので、本実施形態に係る投薬用容器10において医薬品をこぼす可能性は従来の容器を用いる場合よりも大幅に低くなっている。医薬品をこぼす可能性が低くなっているので、看護師を飛び散りやすい粉末状の医薬品に暴露させることなくその粉末状の医薬品を移し替えることができる。
次に、看護師は、給湯室などで入口開閉部36のチャックテープを開く。入口開閉部36のチャックテープが開くと、看護師は、切欠50に指を入れ、入口46を広げる。入口46が広がると、看護師は、そこから収容部30内部へ摂氏約55度の温水を入れる。このとき閉塞部34から温水が漏れることが不安ならば、排出部32を閉塞部34に沿って折り、そこを「バインダークリップ」と呼ばれることがあるクリップなどで挟むとよい。収容部30内部へ温水が入ると、看護師は、入口開閉部36のチャックテープを閉め、その投薬用容器10を最長10分程度放置する。10分たっても錠剤その他の医薬品が崩壊、懸濁していなければ看護師は、投薬用容器10の外から医薬品を適度にモミほぐしたり、振盪させたりすることができる。これにより、収容部30内部の医薬品が温水内に崩壊、懸濁するとともに、温水の温度が次第に低下する。
投薬用容器10が放置されている間、収容部30内部で医薬品が温水に崩壊、懸濁する。
数分間が経過した後、看護師は、収容部30内部の医薬品が塊状のままとなっていないかを確認する。医薬品が塊状のままとなっていれば、看護師は、収容部30の外から塊状の医薬品に集中的に外力を加える。外力を加えるための具体的な方法は特に限定されない。看護師が指で収容部30ごと塊状の医薬品を押すことは、医薬品に集中的に外力を加える方法の一つである。これにより収容部30内部の医薬品は崩壊、懸濁される。
摂氏約55度の温水が約10分間放置されると、医薬品と温水との混合物の温度はヒトの体温に近くなっている。その結果、その混合物は、患者の与えるために適した状態になっている。そこで、投薬用容器10に医薬品と温水を入れてから10分が経過すると、看護師は、図2に示すように、投薬用容器10の接続コネクタ40をチューブ58に接続する。そのチューブ58は、患者の図示しない経鼻胃管や胃瘻、腸瘻などであり、その胃や腸の中まで達している。
投薬用容器10がチューブ58に接続されると、看護師は、図2に示すように、投薬用容器10を二つ折りにしてから握る。上述したように、収容部30は医薬品に対して集中的に外力を加えることができる素材で形成されている。これにより、
投薬用容器10が握られると、上述した混合物に圧力がかかる。その圧力を受けた混合物は、閉塞部34に圧力を与える。圧力を受けた閉塞部34は開く。これにより収容部30内の混合物はそこから搾り出される。このとき、入口開閉部36を上述したバインダークリップで挟むことにより、混合物が漏れる危険性を一層低くしてもよい。
搾り出された混合物は、排出部32と、チューブ58とを経て、患者の体内へ注入される。看護師は、医薬品を患者の体内へ注入すると、投薬用容器10をチューブ58から取外す。取外された投薬用容器10は廃棄する。その際投薬用容器10をハサミで小さく切ってもよい。
また、本実施形態にかかる投薬用容器10は、柔らかい素材でできている。柔らかい素材でできているので、折畳んだ上で箱に入れたりカレンダーポケットに収容したりすることができる。
また、本実施形態にかかる投薬用容器10の入口開閉部36は、一組のチャックテープによって構成されている。これにより、ほぼ一定の力加減で開閉を繰り返すことができる。閉めすぎたボトルキャップを開ける時の様に力が要らない。
[効果の説明]
以上のようにして、本実施形態にかかる投薬用容器10によれば、チューブ58を介して患者に医薬品などを投与するための労力を軽減することができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
前述の第1実施形態に係る投薬用容器10では、閉塞部34が、一組のチャックテープによって構成されていた。一方、本実施形態に係る投薬用容器100は、互いに対向するシート20の面と面とを熱融着させた閉塞部134を有している。以下において、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付す。また、第1実施形態と同様の構成についての詳細な説明は省略する。
1.構成
投薬薬容器100について、図5を用いて説明する。投薬容器100は、閉塞部134を有している。閉塞部134は、投薬用容器10における閉塞部34と同様に、収容部30と排出部32との境界部分に設けられる。その他の構成については、第1実施形態と同様である。
2.閉塞部134
以下において、閉塞部134について詳細に説明する。
(1)形成方法
前述のように閉塞部134は、互いに対向するシート20の面と面とを融着させることによって形成されている。このような融着の方法については、例えば、特開2006−52013、特開2007−222292及び特開平11−377等に記載された方法を用いる。
(2)融着強度
次に、閉塞部134における互いに対向するシート20の面と面との融着の強度(以下、融着強度)について説明する。
閉塞部134の融着強度を決定するにあたり、以下の実験を行った。なお、実験には、表1に示す構成のシート20を用いた。
Figure 2012150704
1)閉塞部134のシール強度が1.0N/15mm〜8.0N/15mmまでのサンプルを0.2N/15mm毎に作製した。
2)このサンプルに液体を充填し、収容部30を押さえ、閉塞部134の剥離し易さ、剥離し難さを確認した。
3)閉塞部134における1:融着の剥離し易さ、2:剥離し難さを、それぞれ、非常によい(◎)、良い(○)、良くも悪くもない(△)、悪い(×)、で評価した。
4)このサンプルに液体を充填し、収容部30を握力で搾ることによって、閉塞部134の融着がスムーズに剥離し、液の排出がスムーズにできるかどうかを確認した。
5)3:収容部30を握力で搾ることによって、閉塞部134の融着がスムーズに剥離し、液の排出がスムーズにできるかどうか(使用適正)を、非常によい(◎)、良い(○)、良くも悪くもない(△)、悪い(×)、で評価した。
6)1:融着の剥離し易さ、2:剥離し難さ、及び、3:使用適正の評価に基づき、総合評価を下した。
なお、閉塞部134の融着強度は、JIS
Z 0238 「ヒートシール軟包装袋及び半剛性容器の試験方法」、「7.袋のヒートシール強さ試験」に従い計測した。
以上のような実験の結果を踏まえて、サンプルに、表2に示す評価スコア1〜評価スコア9の9段階を有する総合評価を付与することとした。
Figure 2012150704
表2から、投薬用容器100を片手で搾るようにして閉塞部134の融着を剥離して収容部30内の懸濁液を押し出すときの閉塞部134の融着強度としては、ランク4又はランク5に属するサンプルの融着強度が望ましい。
次に、各サンプルに対して総合評価を下した結果を図6に示す。図6から、評価ランク4、評価ランク5に属するサンプル、即ち、閉塞部134の融着強度3.0N/15mm〜5.0N/15mmのものが、その前後の評価ランクに属するものと比較して、極めて良好な結果を示した。また、意外にも、融着強度が5.0N/15mmを超えると、閉塞部134における融着のスムーズな剥離が行われず、液体排出も完全にできないことがわかった。さらに、融着強度が3.0N/15mm以下であれば、軽く押えるだけで閉塞部134の一部剥離が生じ液体漏れが生じることがわかった。以上から、閉塞部134における融着強度は、ランク4〜ランク5に対応する、3.0N/15mm〜5.0N/15mmとすることが望ましい、と判断できる。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態に係る投薬用容器120について、図7を用いて説明する。投薬用容器120は、第1実施形態に係る投薬用容器10に収納用孔131及び折り畳み用開口133を設けたものである。収納用孔131は、排出部32の接続コネクタ40とシート20との接合部周辺の外周部22に、接続コネクタ40を挟んで2つ形成される。また、折り畳み用開口133は、排出部32が配置される端部とは異なる端部に形成される。折り畳み用開口133は、シート20に所定の長さの切れ込みを形成することによって形成される。
収納用孔131及び折り畳み用開口133を用いた投薬用容器120の収納について、図8〜図10を用いて説明する。図8は、投薬用容器120を吊り下げて収納した状態を示したものであり、Aは正面図を、Bは側面図を、それぞれ示している。投薬用容器120は、2枚のシート20が張り合わされたような薄状物であるため、排出部32を上にした状態では安定性が悪く、その状態での収納が難しかった。そこで、図8に示すように、収納用孔131に所定の収納用突起Tを挿入し、投薬用容器120を収納用突起Tに吊り下げて収納するようにする。このように、収納用孔131を形成することによって、投薬用容器120を吊り下げて収納することができるので、投薬用容器120を安定した状態で収納することができる。なお、収納用突起Tは、例えば、壁面に固定される。
図9は、投薬用容器120を2つに折りたたんだ状態で、収納用突起Tに吊り下げた状態を示したものであり、Aは正面図を、Bは側面図を、それぞれ示している。排出部32の接続コネクタ40を、折り畳み用開口133に挿入することによって、投薬用容器120を折りたたむことができる。これにより、投薬用容器120のコンパクトにできるため、限られた収納スペースで、効率よく投薬用容器120を収納することができる。投薬用容器120を折り畳む際には、図10に示すように、折り畳み用開口133が形成されている端部を排出部32方向(矢印a8方向)に移動させて、折り畳み用開口133に排出部32の接続コネクタ40を挿入する。その後、接続コネクタ40を折り畳み用開口133から矢印a18方向へ引き抜くようにして、図9Aに示すように、収納用孔131に収納用突起Tを挿入できる位置に配置する。これにより、投薬用容器120を2つに折り畳んだ状態で、吊り下げて収納することができる。
<変形例の説明>
上述した投薬用容器10は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものである。これは、本発明の技術的思想の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
[第1変形例]
図3は、第1変形例にかかる投薬用容器60の一部破断図である。本変形例にかかる投薬用容器60もまた、互いに重ね合わせた2枚のシート20,20の外周部22を容易に剥がれないようしっかりと貼り合わせることで形成されている。
第1変形例にかかる投薬用容器60には、収容部30と排出部32と閉塞部74と入口開閉部36とが形成されている。
第1変形例にかかる閉塞部74は、融着部80と、予備部82とを有している。融着部80は、互いに対向するシート20の面と面とが融着したものである。融着部80は、収容部30に温水を入れた状態で収容部30の外部からその温水に所定以上の大きさの力を加えたとき、その温水から受ける圧力によって開く。予備部82は、融着部80が開いた場合に、収容部30と排出部32との境界部分の閉塞状態を維持する。つまり、予備部82は、閉塞部74の位置からさらに排出部32側に位置する。本変形例の場合、予備部82は一組のチャックテープにより構成されている。その他の点は上述した投薬用容器10と同一なので、その詳細な説明は繰返さない。本変形例にかかる投薬用容器60によれば、収容部30内部の塊状の医薬品のフィルムに亀裂を入れる際、看護師の意に反して融着部80が開いても、予備部82がまだ設けられているので、看護師の意に反して医薬品と温水との混合物が排出部32から流出する危険性を抑えることができる。なお、本変形例の場合、予備部82が開くために必要な力は、融着部80が開くために必要な力をわずかに下回る大きさである。融着部80が開くために必要な力より予備部82が開くために必要な力が大きいと、閉塞部74を開くために力を加えた際、融着部80が開いた時点から一層大きな力を収容部30に加える必要が生じる。一方、予備部82は、融着部80が開いた場合に閉塞状態を維持することが求められる。これらの両立を図る必要があるので、予備部82が開くために必要な力が、融着部80が開くために必要な力をわずかに下回っている。
[第2変形例]
図4は、第2変形例にかかる投薬用容器90の一部破断図である。本変形例にかかる投薬用容器90もまた、互いに重ね合わせた2枚のシート20,20の外周部22を容易に剥がれないようしっかりと貼り合わせることで形成されている。
第2変形例にかかる投薬用容器90には、収容部30と排出部32と閉塞部104と入口開閉部36とが形成されている。
第2変形例にかかる閉塞部104は、融着部110と予備部112とを有している。融着部110と予備部112とは、いずれも、互いに対向するシート20の面と面とが融着したものである。融着部110と予備部112とは、収容部30内の温水から受ける圧力によって開く。その他の点は上述した投薬用容器10と同一なので、その詳細な説明は繰返さない。なお、本変形例の場合、予備部112が開くために必要な力は、融着部110が開くために必要な力以下の大きさである。その理由は、第1変形例において
予備部82が開くために必要な力が融着部80が開くために必要な力をわずかに下回っている理由と同一である。本変形例にかかる投薬用容器90によれば、収容部30内部の塊状の医薬品を懸濁させる際、看護師の意に反して融着部110が剥がれても、予備部112がまだ設けられているので、看護師の意に反して医薬品と温水との混合物が排出部32から流出する危険性を抑えることができる。また、本変形例にかかる投薬用容器90は、一度の投薬ごとに1つずつ使用するものである。これにより、本変形例にかかる投薬用容器90を用いると、その洗浄や再使用のための保管が不要となる。洗浄や再使用のための保管が不要となるので、それらにかかわる手間も軽減できる。
[その他の変形例]
また、上述した投薬用容器10,60,90,100,120は、互いに重ね合わせた2枚のシート20,20の周囲を貼り合わせることで形成されるものに限定されない。たとえば、これらは、1枚のシートを2つ折りにして外周部分を貼り合わせることにより形成されるものであってもよいし、1本の合成樹脂製チューブの内面同士を貼り合わせることにより形成されるものであってもよい。
また、投薬用容器10,60,90,100,120の表面には、収容部30内部の混合物の体積の目安となる目盛を設けてもよい。さらに、投薬用容器10,60,90,110,120の表面には、医薬品の投与を受ける患者の氏名などを記入する欄を設けてもよい。
さらに、前述の第2実施形態では、投薬用容器100の閉塞部134における望ましい融着強度3.0N/15mm〜5.0N/15mmを、投薬用容器10の閉塞部34におけるチャックテープの嵌合強度に適用しても良い。第2実施形態における閉塞部134の融着強度は、収容部30の内圧により決定されるものであり、閉塞部の構成に影響されないと考えられる。投薬用容器60の閉塞部74及び予備部82、投薬用容器90の閉塞部104及び予備部112についても同様である。
さらに、第3実施形態に係る投薬用容器120では、投薬用容器10に収納用孔131及び折り畳み用開口133を形成したが、投薬用容器60,90,110に形成するようにしてもよい。また、投薬用容器60,90,110,120に対して、収納用孔131、折り畳み用開口133のいずれか一方を形成するようにしてもよい。
さらに、投薬用容器120では、収納用孔131を排出部32の接続コネクタ40周辺に形成したが、収納用孔131の形成位置については、例示のものに限定されない。また、投薬用容器120では、収納用孔131を2つ形成したが、例示の数に限定されない。
さらに、投薬用容器120では、シート20に切れ込みを形成することによって、折り畳み用開口133を形成したが、排出部32を挿入するし、投薬用容器120を2つに折りたたむことができるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、排出部32を挿入することができるような孔を、排出部32が形成される端部とは異なる端部に形成するようにしてもよい。
10,60,90,100,120…投薬用容器、
20…シート、
22…外周部、
30…収容部、
32…排出部、
34,74,104,134…閉塞部、
36…入口開閉部、
40…接続コネクタ、
42…空室、
46…入口、
50…切欠、
58…チューブ、
72…仕切部分、
80,110…融着部、
82,112…予備部、

Claims (11)

  1. 医薬品と液体との入口を有する収容部と、
    前記医薬品と液体との混合物を排出可能な排出部とを備える、投薬用容器であって、
    前記投薬用容器が、前記収容部と前記排出部との境界部分を閉塞する閉塞部をさらに備え、
    前記閉塞部は、前記混合物を収容中の前記収容部が所定の大きさ以上の力を受けると前記境界部分を開き、
    前記排出部はチューブに接続可能であり、
    前記収容部が、前記入口に加え、前記入口を開閉する入口開閉部を有しており、
    前記収容部が、前記混合物が収容されているとき前記混合物中の前記医薬品に対して集中的に外力を加えることができる素材で形成されていることを特徴とする、投薬用容器。
  2. 前記収容部と前記排出部との境界部分が互いに対向するシートにより形成されている部分を有しており、
    前記閉塞部は、
    前記互いに対向するシートの面と面とを融着することによって、前記収容部と前記排出部との境界部分を閉塞する第1閉塞部を有すること、
    を特徴とする、請求項1に記載の投薬用容器。
  3. 前記閉塞部が、
    チャックテープによって、前記収容部と前記排出部との境界部分を閉塞する第1閉塞部を有すること、
    を特徴とする、請求項1に記載の投薬用容器。
  4. 前記閉塞部の位置からさらに前記排出部側に位置し、前記境界部分の閉塞状態を維持する第2閉塞部を有する、請求項1〜請求項3に記載のいずれかの投薬用容器。
  5. 前記第2閉塞部は、
    前記互いに対向するシートの面と面とを融着することによって、前記境界部分の閉塞状態を維持すること、
    を特徴とする、請求項4に記載の投薬用容器。
  6. 前記第2閉塞部は、
    チャックテープによって、前記境界部分の閉塞状態を維持すること、
    を特徴とする、請求項4に記載の投薬用容器。
  7. 前記入口開閉部がチャックテープを有することを特徴とする、請求項1〜請求項5に記載のいずれかの投薬用容器。
  8. 前記シートの融着する面がポリエチレン材料により形成されている請求項2〜記載の投薬用容器。
  9. 前記閉塞部における前記互いに対向するシートの面と面との融着における引き裂き強度が、JIS
    Z 0238の測定方法で、3.0Nf/15mm〜5.0N/15mmであること、
    を特徴とする請求項2に記載の投薬用容器。
  10. 所定の収納用突起を挿入するための収納用孔を有する請求項1〜請求項9に記載のいずれかの投薬用容器。
  11. 前記排出部が位置する端部との異なる端部に、前記排出部を挿入できる排出部挿入開孔を有する請求項1〜請求項10に記載のいずれかの投薬用容器。
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