JPWO2012143988A1 - 位置測定装置及び位置測定方法 - Google Patents

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Abstract

反射装置(200)は、所定の偏波方向の反射波をそれぞれ放射する反射器を備える。移動体に固定された偏波情報読取回路(110)は、送信アンテナ(113)から電波を反射装置(200)に向けて放射し、反射装置(200)からの反射波を受信し、受信された反射波の偏波方向に対応する受信レベル差信号(ΔE)を発生する。位置演算回路(120)は、受信レベル差信号(ΔE)に基づいて、偏波情報読取回路(110)の位置を算出する。

Description

本発明は、移動体の位置測定装置に関し、特に、鉄道の列車又は昇降機(エレベータ)のかごなどの移動体の位置を測定する位置測定装置に関する。
従来技術に係るリニアエンコーダは、固定体に固定されたスケールと、固定体に対して相対的に移動する移動体に固定されたヘッドとを備え、ヘッドを用いてスケールに対するヘッドの位置情報を読み取り、移動体の位置を検出する。例えば、光学式リニアエンコーダは、発光素子と受光素子を備えたヘッドと、格子目盛を有するスケールとを備え、発光素子からの光をスケールの格子目盛で反射させ、反射光を受光素子で受光し、反射光の光量変化に基づいてヘッドの位置を検出する。また、例えば、磁気式リニアエンコーダは、磁気抵抗素子を備えたヘッドと、隣り合う磁石が互いに逆極性になるように交互に配置された複数の磁石を備えたスケールとを備え、各磁石のN極とS極に対応して設けられた目盛に対応する磁場の変化を計測してヘッドの位置を検出する。
一般に、これらリニアエンコーダは、ヘッドとスケールとの間のギャップを約1mm以下に設定する必要がある。光学式エンコーダにおいてギャップを数cm以上に設定すると、光の照射点がぼやけたり、反射光の光量が小さくなったりして、信号のS/N比が低下する。このため、位置の測定誤差が大きくなり、最悪の場合、測定不可能となるという問題がある。さらに、埃などの汚れ及び外乱光の影響を受けて測位不可能となるという問題がある。また、磁気式エンコーダにおいてギャップを数cm以上に設定すると、磁場の変化を計測するために強力磁石を用いる必要があり、スケールのコストが高くなるという問題がある。また、磁気式エンコーダの周辺に存在する磁性体の影響を受けて計測不可能となるという問題がある。
ところで、鉄道分野では列車の運行制御を高精度に行うために列車位置の高精度検出の要望があり、昇降機分野ではかごの制御を高精度に行うためにかご位置の高精度検出の要望がある。鉄道の列車位置検出にリニアエンコーダを用いる場合、ヘッドとスケールとの間のギャップは10cm〜40cmとする必要がある。また、昇降機のかご位置検出にリニアエンコーダを用いる場合、ヘッドとスケールとの間のギャップは数cmとする必要がある。
しかしながら、従来技術に係る光学式又は磁気式のリニアエンコーダにおいて、上述したように、ヘッドとスケールとの間のギャップを数cm以上に広く設定することには問題が多く、これらのリニアエンコーダを鉄道の列車位置検出や昇降機のかご位置検出へ直接適用することは困難である。
これらの問題を解決するために、特許文献1には、移動体に固定され、電波を送受信するヘッドと、固定体に固定した電波の反射強度を変化させるスケールとを備え、ヘッドにおいて電波の反射強度の変化を検出して位置を検出する検出装置が記載されている。特許文献1に係る検出装置では、電波を用いているため、埃などの汚れ、外乱光、及び検出装置の周辺に存在する磁性体の影響を受けることなく移動体の位置を検出できる。また、電波の反射強度の変化を検出可能であればよいので、従来技術に比較してヘッドとスケールとの間のギャップを広く設定できる。
特開2010−38607号公報。
しかしながら、特許文献1に係る検出装置は、電波の反射強度を利用して位置検出を行うため、検出装置の周辺に金属などの反射物が多いと、反射強度の変化を検出することが難しくなり、位置検出が不可能になるという問題がある。さらに、特許文献1に係る検出装置では、移動体が振動するとヘッドとスケールとの間の距離の変化により電波伝搬による損失が変化するので、受信する反射強度が変化する。そのため、反射強度の変化がスケールによるものなのか移動体の振動によるものかを区別できず位置検出が不可能になるという問題がある。さらに、特許文献1に係る検出装置では、ヘッドとスケールとの間の電波の多重反射による位相干渉により反射強度が変化し、位置検出が不可能になるという問題がある。
本発明の第1の目的は、以上の問題点を解決し、従来技術に比較して移動体と固定体との間の距離を大きく設定できる位置測定装置を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、以上の問題点を解決し、位置測定装置の周辺の反射物体及び磁性体、移動体の振動、ならびに移動体と固定体との間の電波の多重反射による位相干渉が存在しても移動体の位置を検出できる位置測定装置を提供することにある。
本発明に係る位置測定装置は、移動体の所定の移動経路に沿って所定の反射器間隔で配置され、所定の電波が入射するときに所定の各偏波方向の反射波をそれぞれ反射して放射する複数の反射器を備えた反射手段と、上記移動体の移動経路上の位置を検出する位置検出手段とを備えた位置測定装置であって、上記位置検出手段は、上記移動体から上記電波を上記反射手段に向けて放射し、上記反射手段からの反射波を受信し、上記受信された反射波の偏波方向に対応する偏波状態信号をそれぞれ発生する少なくとも1つの偏波情報読取手段と、上記少なくとも1つの偏波情報読取手段からの少なくとも1つの偏波状態信号に基づいて、上記移動体の移動経路上の位置を算出する位置演算手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る位置測定装置によれば、電波を用いるので、埃などの汚れ及び外乱光などの環境の変化の影響を受けずに、列車及び昇降機のかごなどの移動体の相対位置を測定できる。また、位置検出手段と反射手段との間の間隔は、反射器間隔の2分の1であればよいので、反射器間隔を30cmに設定したときは、位置検出手段と反射手段との間の間隔を数10cmに設定でき、列車及び昇降機のかごなどの移動体の位置を測定できる。さらに、反射波の反射強度ではなく、反射波の偏波方向に基づいて位置検出手段の位置を測定するので、位置測定装置の周辺の金属物体、移動体の振動、及び多重反射による位相干渉の影響を受けることなく、反射波の偏波方向の変化に対応する偏波状態信号の変化を検出でき、列車及び昇降機のかごなどの移動体の位置を従来技術に比較して正確に測定できる。
本発明の実施の形態1に係る位置測定装置1の構成を示すブロック図である。 図1の偏波情報読取回路110の構成を示すブロック図である。 図1の反射装置200の部分斜視図である。 図1の偏波情報読取回路110の中心C110が反射器2−1の直上にあるときの偏波情報読取回路110及び反射器2−1を示すブロック図である。 図1の偏波情報読取回路110の中心C110が反射器2−1の直上にあるときの偏波情報読取回路110及び反射器2−2を示すブロック図である。 図1の反射装置200の平面図と、図1の偏波情報読取回路110が原点Oからx軸の正の方向に移動したときの受信レベルE1及びE2のグラフと、受信レベル差信号ΔEのグラフである。 図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが反射器間隔Δxrの半分よりも十分小さいときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。 図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが送信アンテナ112から放射される電波の波長λよりも十分小さく、かつ反射器間隔Δxrが波長λの半分以下であるときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。 図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが反射器間隔Δxrの半分であるときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。 図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが反射器間隔Δxrよりも大きいときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。 本発明の実施の形態2に係る位置測定装置1Aの構成を示すブロック図である。 図8の反射装置200の平面図と、図8の偏波情報読取回路群601が原点Oからx軸の正の方向に移動したときの受信レベル差信号ΔE1及びΔE2のグラフと、角度θのグラフである。 本発明の実施の形態3に係る位置測定装置1Bの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る位置測定装置1Cの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5に係る偏波情報読取回路110Aの構成を示すブロック図である。 図12の伝搬時間別受信信号分離部704により離散化された受信信号E1のグラフである。 本発明の実施の形態6に係る位置測定装置1Dの構成を示すブロック図である。 図14の偏波情報読取回路110−9を構成する+45度の偏波方向を有する直線偏波の電波を受信する受信アンテナ113が、−45度から+45度までの偏波方向を有する直線偏波を受信したときの受信信号レベルを示すグラフである。 図14の偏波情報読取回路110−9が反射器4−1,4−2,4−3,又は4−4の直上にあるときの受信レベル差信号ΔE9を示す棒グラフである。 本発明の実施の形態7に係る位置測定装置1Eの構成を示すブロック図である。 図17の偏波情報読取回路110−9が反射器5−1,5−2,4−3,又は4−4の直上にあるときの各受信レベル差信号ΔE9を示す棒グラフである。 本発明の実施の形態8に係る偏波情報読取回路110Bの構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。なお、同様の構成要素については同一の符号を付している。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る位置測定装置1の構成を示すブロック図であり、図2は、図1の偏波情報読取回路110の構成を示すブロック図であり、図3は、図1の反射装置200の部分斜視図である。図1において、電波式エンコーダ装置である位置測定装置1は、位置検出装置100と、反射装置200とを備えて構成される。ここで反射装置200は線路又は昇降機の壁などの固定体に固定される一方、位置検出装置100は、列車又は昇降機のかごなどの移動体に固定される。また、偏波情報読取回路110及び反射装置200は、リニアエンコーダ装置におけるヘッド及びスケールにそれぞれ対応する。位置測定装置1は、上記移動体の移動経路上の位置を検出するために用いられる。
詳細後述するように、本実施の形態に係る位置測定装置1が、反射装置200の反射器2−1〜2−12は、隣接する各2個の反射器からの反射波の偏波方向が互いに異なるように設けられ、上記位置検出装置100は1つの偏波情報読取回路110を備え、位置演算回路120は、偏波情報読取回路110からの受信レベル差信号ΔEの変化に基づいて、所定の基準位置に対する移動体の移動経路上の相対位置を算出することを特徴としている。なお、本実施の形態において、移動体の移動経路は図1のx軸に沿う直線である。
図3において、反射装置200は、長方形の樹脂板201と、移動体の移動経路に沿って配置された反射器群604とを備えて構成される。また、反射器群604は、反射器2−1〜2−12を備えて構成される。反射器2−1〜2−12(図6参照。)は、例えば、互いに同一の形状を有しかつ同一の材料で形成された(すなわち、互いに同一の反射率を有する。)金属棒である。ここで、図3に示すように、反射器2−1の中心を右手系のxyz座標系の原点Oと定義し、原点Oに対して上方向をz軸の正の方向と定義し、樹脂板201の長手方向をx軸方向と定義する。図3において、反射器2−1〜2−12は、反射器2−1〜2−12の各中心が座標位置(x1,0,0),(x2,0,0),…,(x12,0,0)に反射器間隔Δxrで並ぶように、樹脂板201の表面に埋め込まれている。また、奇数番目の反射器2−1,2−3,…,2−11の各長手方向とy軸との間の角度β2−1,β2−3,…,β2−11は、それぞれ+45度に設定されている一方、偶数番目の反射器2−2,2−4,…,2−12の各長手方向とy軸との間の角度β2−2,β2−4,…,β2−12、それぞれ−45度に設定されている(y軸から反時計回り方向を、角度β2−1〜β2−12の正の方向と定義する。)。一般に、金属棒に電波が入射すると、金属棒は、入射した電波の偏波方向を金属棒の長手方向に変化させて反射して、金属棒の長手方向の偏波方向を有する直線偏波の電波を放射する。従って、奇数番目の反射器2−1,2−3,…,2−11は、y軸との間で+45度の角度をなす偏波方向を有する直線偏波の電波を放射し、偶数番目の反射器2−2,2−4,…,2−12は、y軸との間で−45度の角度をなす偏波方向を有する直線偏波の電波を放射する。
図1において、位置検出装置100は、偏波情報読取回路110と、カウンタ回路121を備えた位置演算回路120とを備えて構成される。また、図2において、偏波情報読取回路110は、発振器301を備えた送信部111と、送信アンテナ112と、受信アンテナ113と、受信アンテナ114と、受信レベル差演算器305を備えた受信部115とを備えて構成される。図1及び図2に示すように、送信アンテナ112と、受信アンテナ113と、受信アンテナ114とは、それぞれ矩形のパッチアンテナであって、直線偏波の電波を送信又は受信するように、高さZgの各位置に樹脂板201に平行に設けられている。図2において、送信アンテナ112から放射される電波の偏波方向P112は0度に設定され、受信アンテナ113により受信される電波の偏波方向P113は+45度に設定され、受信アンテナ114により受信される電波の偏波方向P114は−45度に設定されている。ここで、各アンテナ112,113,114の中心を中心C110と定義する。図1において、位置検出装置100は、中心C110が反射器2−1の直上の座標位置(0,0,Zg)から反射器2−12の直上の座標位置(x12,0,Zg)までの線分上を移動するように構成されている。
図2において、発振器301は、所定の周波数を有する発振信号S301を発生して送信アンテナ112の給電点Qに出力する。送信アンテナ112は、発振信号S301を、偏波方向P112を有する直線偏波の電波として放射する。放射された電波は、反射装置200上の反射点で反射した後に、受信アンテナ113及び114により受信される。ここで、受信アンテナ113は、送信アンテナ112から放射された後に反射装置200で反射され、かつ偏波方向P113を有する電波を受信して、受信信号E1として受信レベル差演算器305の非反転入力端子に出力する。一方、受信アンテナ114は、送信アンテナ112から放射された後に反射装置200で反射され、かつ偏波方向P114を有する電波を受信して、受信信号E2として受信レベル差演算器305の反転入力端子に出力する。ここで、受信アンテナ113により受信される電波の反射装置200上の反射点と、受信アンテナ114により受信される電波の反射装置200上の反射点とは、実質的に、アンテナ112〜114の中心C110を樹脂板201に投影した位置である。なお、受信アンテナ113及び114により受信される電波において、上述した反射点からの電波が支配的であるが、送信アンテナ112からの電波は所定の放射角度の範囲内に広がりながら反射装置200に到達するので、上記反射点以外からの電波も含む。
また、図2において、受信レベル差演算器305からの出力信号は、受信レベル差信号ΔEとして位置演算回路120に出力される。ここで、受信レベル差信号ΔEは、反射波の偏波方向をに対応する偏波状態信号である。位置演算回路120は、受信レベル差信号ΔEに基づいて、詳細後述するように、アンテナ112〜114の中心C110のx座標(以下、位置検出装置100の位置という。)を算出する。
図4は、図1の偏波情報読取回路110の中心C110が反射器2−1の直上にあるときの偏波情報読取回路110及び反射器2−1を示すブロック図である。図4に示すように、反射器2−1の長手方向とy軸との間の角度β2−1は+45度であり、受信アンテナ113で受信される電波の偏波方向P113と一致するので、受信信号E1の受信レベルは最大になり、受信信号E2の受信レベルは最小になる。また、受信レベル差演算器305から出力される受信レベル差信号ΔEの値は正の極大値となる。
図5は、図1の偏波情報読取回路110の中心C110が反射器2−2の直上にあるときの偏波情報読取回路110及び反射器2−1を示すブロック図である。図5に示すように、反射器2−2の長手方向とy軸との間の角度β2−2は−45度であり、受信アンテナ114で受信される電波の偏波方向P114と一致するので、受信信号E1の受信レベルは最小になり、受信信号E2の受信レベルは最大になる。また、受信レベル差演算器305から出力される受信レベル差信号ΔEの値は負の極小値となる。
図6は、図1の反射装置200の平面図と、図1の偏波情報読取回路110が原点Oからx軸の正の方向に移動したときの受信レベルE1及びE2のグラフと、受信レベル差信号ΔEのグラフである。図6に示すように、受信信号E1は、反射器間隔Δxrの2倍の周期2Δxrを有する正弦波である。また、受信信号E2は受信信号E1に対して逆位相の正弦波である。さらに、受信レベル差信号ΔEは、反射器間隔Δxrの2倍の周期2Δxrを有する正弦波である。
図1において、位置演算回路120はカウンタ回路121を備えて構成される。カウンタ回路121は、位置測定装置1の外部装置から位置検出装置100の位置検出の開始を指示する所定の開始信号を受信すると、カウント値をリセットし、入力される受信レベル差信号ΔEのゼロクロスの回数をカウントする。位置演算回路120は、カウンタ回路121によるカウント値に反射器間隔Δxrを乗算することにより、開始信号を入力したときの位置検出装置100の位置(基準位置である。)に対する位置検出装置100の相対位置を算出し、位置データD120として出力する。
次に、アンテナ112〜114の高さZg(以下、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgという。)の設定方法を説明する。
図7Aは、図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが反射器間隔Δxrの半分よりも十分小さいときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。この場合、図7Aに示すように、位置検出装置100が反射器2−1〜2−12のうちの隣接する2つの反射器の間にあるときに受信レベル差信号ΔEの傾きが非常に小さくなるので、カウンタ回路121による受信レベル差信号ΔEのゼロクロス点の検出が難しい。このため、位置検出装置100の位置の検出は難しい。
図7Bは、図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが送信アンテナ112から放射される電波の波長λよりも十分小さく、かつ反射器間隔Δxrが波長λの半分以下であるときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。この場合、図7Bに示すように、受信レベル差信号ΔEは、反射器2−1〜2−12のうちの隣接する2つの反射器の中間の各位置でゼロクロスする正弦波になるので、カウンタ回路121からのカウント値に基づいて位置検出装置100の位置を算出できる。
図7Cは、図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが反射器間隔Δxrの半分であるときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが反射器間隔Δxrの半分であるときは、受信レベル差信号ΔEは、送信アンテナ112から放射される電波の波長λによらずに、反射器2−1〜2−12のうちの隣接する2つの反射器の中間の各位置でゼロクロスする正弦波的な波形になる。このため、カウンタ回路121からのカウント値に基づいて位置検出装置100の位置を算出できる。
図7Dは、図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが反射器間隔Δxrよりも大きいときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。この場合、位相干渉が生じ、例えば、偏波情報読取回路110が反射器2−3の直上にあるとき、受信アンテナ113及び114は、反射器2−3だけでなく、周囲の反射器2−2及び2−4からの反射波を受信してしまう。従って、カウンタ回路121からのカウント値に基づいて位置検出装置100の位置を算出できない。
図7Bにおける位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgの条件は、図7Cにおける位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgの条件に含まれる。従って、図7A〜図7Dにより、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgは、送信アンテナ112から放射される電波の波長λに関係なく、反射器間隔Δxrの2分の1であればよいことがわかる。
例えば、送信アンテナ112から放射される電波を、マイクロ波、準ミリ波、及びミリ波から選択した場合、図1の位置測定装置1を鉄道における列車位置の測定に用いるときは、例えば、反射器間隔Δxrを30cmに設定し、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgを10cm以上20cm以下に設定することが好ましい。このとき、30cmの位置検出精度が得られる。また、図1の位置測定装置1を昇降機におけるかごの位置の測定に用いるときは、例えば、反射器間隔Δxrを5cmに設定し、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgを2cm以上3cm以下に設定することが好ましい。この場合、5cmの位置検出精度が得られる。
次に、偏波方向P113及びP114と、反射器2−1,2−3,…,2−11とy軸との間の角度β2−1,β2−3,…,2−11と、反射器2−2,2−4,…,2−12とy軸との間の角度β2−2,β2−4,…,β2−12の各設定方法を説明する。一般に、物体に電波が入射して反射すると、物体の形状によって反射波の偏波状態は入射波の偏波状態から変化する。例えば、反射器2−1〜2−12のような金属棒に電波が入射すると、金属棒の長手方向に振動する直線偏波の電波が反射波として放射される。従って、反射波の偏波方向に基づいて金属棒の長手方向を検出できる。また、所定の第1の偏波方向を有する直線偏波を受信するアンテナに当該偏波方向に直交する第2の偏波方向を有する直線偏波が入射すると、理論的には、受信レベルはゼロとなる。一方、第1の偏波方向を有する直線偏波を受信するアンテナに第1の偏波方向を有する直線偏波が入射すると、受信レベルは最大になる。従って、実質的に同一の経路を通過しかつ互いに直交する偏波方向P113及びP114を有する電波をそれぞれ受信する1組の受信アンテナ113及び114からの受信信号E1及びE2を用いることにより、受信レベル差信号ΔEの大きさを最大にでき、受信レベル差信号ΔEのS/N比を最大にできる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電波を用いるので、埃などの汚れ及び外乱光などの環境の変化の影響を受けずに、列車及び昇降機のかごなどの移動体の相対位置を測定できる。また、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgは、反射器間隔Δxrの2分の1であればよいので、反射器間隔Δxrを30cmに設定したときは、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgを数10cmに設定でき、列車及び昇降機のかごなどの移動体の相対位置を測定できる。さらに、反射波の反射強度ではなく、反射波の偏波方向に基づいて位置検出装置100の位置を測定するので、位置測定装置1の周辺の金属物体及び移動体の振動の影響を受けることなく、反射波の偏波方向の変化に対応する受信レベル差信号ΔEの変化を検出でき、移動体の相対位置を従来技術に比較して正確に測定できる。
またさらに、反射波の偏波方向に基づいて位置検出装置100の位置を測定するので、移動体が振動しても、反射波の偏波方向の変化に対応する受信レベル差信号ΔEの変化を検出でき、列車や昇降機のかごなどの激しく振動する移動体の相対位置を、従来技術に比較して正確に測定できる。また、位置測定装置100と反射装置200の間において、電波の多重反射による位相干渉があっても、反射波の偏波方向の変化に対応する受信レベル差信号ΔEの変化を検出でき、鉄橋の上及び昇降路の内部などの移動体の周辺に多くの金属物体が存在する環境の下でも、移動体の相対位置を従来技術に比較して正確に測定できる。
なお、本実施の形態では、反射装置200は樹脂板201と金属棒である反射器2−1〜2−12とを備えて構成されたが、本発明はこれに限られない。反射器2−1〜2−12は、入射した電波の偏波方向を所定の方向に変化させて反射波として放射すればよい。例えば、反射器2−1〜2−12は、それぞれ直線偏波の電波を反射して放射するアンテナ素子であってもよい。また、金属板に、y軸との間で45度の角度をなすスリットと、y軸との間で45度−45度の角度をなすスリットとを、反射器2−1〜2−12として交互に形成してもよい。さらに、樹脂板200の表面に、アルミテープ及び銅テープなどの導体のテープを、反射器2−1〜2−12として貼り付けてもよい。
また、本実施の形態では、受信レベル差信号ΔEのS/N比を最大にするために、受信アンテナ113により受信される電波の偏波方向P113と、受信アンテナ114により受信される電波の偏波方向P114とが互いに直交し、かつ反射器2−1,2−3,…,2−11によって放射される反射波の偏波方向と、反射器2−2,2−4,…,2−12によって放射される反射波の偏波方向とが互いに直交するように構成した。さらに、受信アンテナ113により受信される電波の偏波方向P113と、反射器2−1,2−3,…,2−11によって放射される反射波の偏波方向とが一致するように構成した。しかしながら、本発明はこれに限られず、偏波方向P113と、偏波方向P114とは互いに直交していなくてもよい。また、偏波方向P113及びP114は、反射器2−1,2−3,…,2−11によって放射される反射波の偏波方向又は反射器2−2,2−4,…,2−12によって放射される反射波の偏波方向と一致していなくてもよい。例えば、偏波方向P113を+30度に設定し、偏波方向P114を−30度に設定してもよい。
さらに、本実施の形態では、送信アンテナ112は0度の偏波方向P112を有する直線偏波の電波を放射したが、本発明はこれに限られず、円偏波などの所定の偏波状態の電波を放射してもよい。ただし、送信アンテナ112からの電波は、位置検出装置100が固定された移動体の移動経路に直交する所定の偏波方向を有する直線偏波であることが好ましい。このとき、反射器2−1〜2−12はそれぞれ、入射した電波の偏波方向を上述した直線偏波の偏波方向から+45度又は−45度だけ変化させた方向で反射して放射することが好ましい。
またさらに、位置演算回路120は、受信レベル差信号ΔEのゼロクロスのカウント値に基づいて位置検出装置100の位置を算出したが、本発明はこれに限られない。例えば、位置演算回路120は、受信レベル差信号ΔEに基づいて、受信レベル差信号ΔEが正のときにビット値「1」を有する一方、受信レベル差信号ΔEが負のときにビット値「0」を有するビットデータを生成し、当該ビットデータが反転する回数をカウントし、カウント結果のカウント値に反射器間隔Δxrを乗算することにより、位置検出装置100の位置を算出してもよい。
また、本実施の形態において、位置検出装置100全体を移動体に固定したが、本発明はこれに限られず、位置検出装置100のうち、少なくともアンテナ112〜114を移動体に固定し、かつ反射手段200との間で一定の間隔Zgを有するように設ければよい。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2に係る位置測定装置1Aの構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る位置測定装置1Aは、実施の形態1に係る位置測定装置1に比較して、2つの偏波情報読取回路110−1,110−2と、偏波情報読取回路110−1,110−2からの受信レベル差信号ΔE1及びΔE2の各変化に基づいて、移動体に固定された位置検出装置100Aの相対位置を反射器2−1〜2−12間で算出する位置演算回路120Aとを備えたことを特徴としている。
図8において、位置測定装置1Aは、反射装置200と、位置検出装置100Aとを備えて構成される。また、位置検出装置100Aは、反射器群604上を移動するように設けられた偏波情報読取回路110−1,110−2を含む偏波情報読取回路群601と、位置演算回路120Aとを備えて構成される。ここで、偏波情報読取回路110−1は図2の偏波情報読取回路110と同様に構成され、受信レベル差信号ΔE1を出力する。また、偏波情報読取回路110−2は図2の偏波情報読取回路110と同様に構成され、受信レベル差信号ΔE2を出力する。さらに、偏波情報読取回路110−1を構成するアンテナ112〜114の中心C110−1の高さと、偏波情報読取回路110−2を構成するアンテナ112〜114の中心C110−2の高さとは、それぞれ高さZg(図1参照。)に設定されている。また、中心C110−1と中心110−2との間の距離Lは、受信レベル差信号ΔE1と受信レベル差信号ΔE2との間の位相差が90度になるように設定される。具体的には、距離Lは以下の式で表される。
L=n×Δxr/2
ただし、nは正の奇数である。
図8において、位置演算回路120Aは、逆正接演算部401と、カウンタ回路402と、角度位置変換器403と、加算器404とを備えて構成される。逆正接演算部401は、偏波情報読取回路110−1からの受信レベル差信号ΔE1と、偏波情報読取回路110−2からの受信レベル差信号ΔE2とを用いて次式を用いて逆正接演算を行い、演算結果の角度θをカウンタ回路402及び角度位置変換器403に出力する。
θ=tan−1(ΔE2/ΔE1)
図9は、図8の反射装置200の平面図と、図8の偏波情報読取回路群601が原点Oからx軸の正の方向に移動したときの受信レベル差信号ΔE1及びΔE2のグラフと、角度θのグラフである。図9に示すように、受信レベル差信号ΔE1及びΔE2はそれぞれ正弦波であり、互いに90度の位相差を有する。また、角度θは−180度から+180度までの値を有し、反射器間隔Δxrの周期の2倍の周期2Δxrを有する周期関数である。また、図9に示すように、偏波情報読取回路群601がx軸の正の方向に移動しているとき、角度θがゼロでありかつ角度θの傾きが有限値であるときの当該傾きは正の値になる。一方、偏波情報読取回路群601がx軸の負の方向に移動しているとき、角度θがゼロでありかつ角度θの傾きが有限値であるときの当該傾きは負の値になる。
図8において、カウンタ回路402は、位置測定装置1Aの外部装置から位置検出装置100Aの位置検出の開始を指示する所定の開始信号を受信するとカウント値をリセットし、角度θがゼロでありかつ角度θの傾きが正の有限値であるとき、カウント値をインクリメントする一方、角度θがゼロでありかつ角度θの傾きが負の有限値であるとき、カウント値をデクリメントする。そして、カウント値に角度θの周期に対応する距離(例えば、2Δxrである。)を乗算して、乗算結果の距離を、開始信号受信時の偏波情報読取回路群601の位置を基準位置とする相対位置データD402として加算器404に出力する。
また、図8において、角度位置変換器403は、偏波情報読取回路群601の移動方向と、所定の分解能で離散化された各角度θと、角度θがゼロでありかつ角度θの傾きが有限値であるときの偏波情報読取回路群601の位置に対する相対位置(例えば、−Δxr以上Δxr以下の値を有する。)との間の変換テーブル403tを予め格納している。角度位置変換器403は、入力される角度θの傾きに基づいて偏波情報読取回路群601の移動方向を検出し、検出された移動方向と角度θに基づいて変換テーブル403tを参照して、入力される角度θを相対位置に変換し、変換後の相対位置を相対位置データD403として加算器404に出力する。さらに、図8において、加算器404は、入力される相対位置データD402に相対位置データD404を加算して、加算結果を位置データD404として出力する。
例えば、位置測定装置1Aを鉄道における列車位置の測定に用いるときは、反射器間隔Δxrを30cmに設定し、位置検出装置100Aと反射装置200との間の間隔Zgを10cm以上20cm以下に設定し、変換テーブル403tにおいて角度θを−180度から+180度までの範囲で60個以上の角度に離散化すると、1cm以下の位置測定精度が得られる。また、位置測定装置1Aを昇降機におけるかごの位置の測定に用いるときは、反射器間隔Δxrを5cmに設定し、位置検出装置100Aと反射装置200との間の間隔Zgを2cm以上3cm以下に設定し、変換テーブル403tにおいて角度θを−180度から+180度までの範囲で100個以上の角度に離散化すると、1mm以下の位置測定精度が得られる。
以上説明したように、本実施形態によれば、2つの偏波情報読取回路110−1,110−2を用いたので、反射器間隔Δxrよりも小さい位置測定精度が得られ、実施の形態1に比較して、高い精度で位置検出装置100Aの相対位置を反射器2−1〜2−12間で測定できる。
なお、本実施の形態において、角度位置変換器403は、偏波情報読取回路群601の移動方向と、所定の分解能で離散化された各角度θと、角度θがゼロでありかつ角度θの傾きが有限値であるときの偏波情報読取回路群601の位置に対する相対位置との間の変換テーブル403tを参照して、入力される角度θを相対位置D403に変換した。しかしながら、本発明はこれに限られず、角度位置変換器403は、偏波情報読取回路群601の移動方向と、所定の分解能で離散化された各角度θと、角度θがゼロでありかつ角度θの傾きが有限値であるときの偏波情報読取回路群601の位置に対する相対位置との間の所定の変換式を用いて、入力される角度θを相対位置D403に変換してもよい。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3に係る位置測定装置1Bの構成を示すブロック図である。図10において、位置測定装置1Bは、位置検出装置100Bと、反射装置200Aとを備えて構成される。また、反射装置200Aは、長方形の樹脂板201と、反射器群605とを備えて構成され、反射器群605は、12個の反射器3−1〜3−12を備えて構成される。反射器3−1〜3−12は、互いに同一の長さを有する金属棒である。ここで、図10に示すように、反射器3−1の中心を右手系のxyz座標系の原点Oと定義し、原点Oに対して上方向をz軸の正の方向と定義し、樹脂板201の長手方向をx軸方向と定義する。図10において、反射器3−1〜3−12は、反射器3−1〜3−12の各中心がx軸の正の部分に反射器間隔Δxrで並ぶように、樹脂板201の表面に埋め込まれている。
詳細後述するように、本実施の形態に係る位置測定装置1Bは以下の特徴を有する。
(a)反射装置200Aは、反射器間隔Δxrで配置された反射器3−1〜3−12を含む反射器群605を含む。ここで、反射器3−1〜3−12は、反射器3−1〜3−12から互いに隣接する6個の反射器を順次1個の反射器だけシフトしながら選択したときに、上記各選択された6個の反射器からの反射波の偏波方向の各パターンが互いに異なるように設けられている。
(b)位置検出装置100Bは、反射器間隔Δxrと同一の間隔Laで設けられた6個の偏波情報読取回路110−3〜110−8を備える。ここで、偏波情報読取回路110−3〜110−8は、それぞれ偏波情報読取回路110と同様に構成され、受信レベル差信号ΔE3〜ΔE8を発生する。
(c)位置演算回路120Bは、受信レベル差信号ΔE3〜ΔE8のパターンに基づいて、位置検出装置100Bが固定された移動体の、移動経路(図10のx軸に沿った経路である。)上の絶対位置を算出する。
図10において、各反射器3−1〜3−12とy軸との間の各角度は、それぞれビットデータ「0」又はビットデータ「1」に対応するように設定されている。具体的には、反射器3−1、3−2、3−4〜3−6、3−8、3−9及び3−11の各長手方向とy軸との間の角度は、ビットデータ「1」に対応する角度+45度に設定され、反射器3−3、3−7、3−10及び3−12の各長手方向とy軸との間の角度は、ビットデータ「0」に対応する角度−45度に設定されている。ここで、各反射器3−1〜3−12とy軸との間の各角度で表される12ビットのビットパターンには、例えば任意の連続するビット区間で同一のパターンが存在しないという特徴を有するコードを用いる。例えば、コード長63ビットのコードの場合、任意の連続する6ビット区間では同じパターンが存在しないことを特徴とするコードを用いる。本実施形態に係る各反射器3−1〜3−12とy軸との間の各角度に対応する12ビットのビットパターン(図10の場合は、ビットパターン「110111011010」である。)は、上記のコード長63ビットの一部分に対応している。
また、図10において、位置検出装置100Bは、反射器群605上を移動するように設けられた偏波情報読取回路群602と、位置演算回路120Bとを備えて構成される。偏波情報読取回路群602は、それぞれ偏波情報読取回路110(図2参照。)と同様に構成された偏波情報読取回路110−3〜110−8を備えて構成され、受信レベル差信号ΔE3〜ΔE8を生成して位置演算回路120Bに出力する。ここで、各偏波情報読取回路110−3〜110−8を構成するアンテナ112〜114の各中心C110−3〜C110−8の高さは、それぞれ高さZg(図1参照。)に設定されている。また、偏波情報読取回路110−3〜110−8は、各中心C110−3〜C110−8がx軸上に、反射器間隔Δxrと等しい間隔Laで配置されるように設けられる。
さらに、図10において、位置演算回路120Bは、ビット生成部501と、ビット位置変換部502とを備えて構成される。ビット生成部501は、受信レベル差信号ΔE3〜ΔE8の各符号に基づいて、入力される受信レベル差信号ΔE3〜ΔE8を6ビットのコード信号S501に変換してビット位置変換部502に出力する。具体的には、入力される受信レベル差信号ΔE3〜ΔE8毎に、符号が正のときはビットデータ「1」に変換する一方、符号が負のときはビットデータ「0」に変換し、変換後の6個のビットデータを含むコード信号S501を発生する。ビット位置変換部502は、コード信号S501と、偏波情報読取回路群602の絶対位置との間の変換テーブル502tを予め格納しており、入力されるコード信号S501に基づいて変換テーブル502tを参照し、コード信号S501を偏波情報読取回路群602の絶対位置に変換し、位置データD502として出力する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、反射器3−1〜3−12によって反射される反射波の偏波方向は、連続する6個の反射器による反射波の各偏波方向のパターンが互いに異なるように設定されたので、6個の偏波情報読取回路110−3〜110−8からの受信レベル差信号ΔE3〜E8に基づいて偏波情報読取回路群602の絶対位置を、従来技術に比較して正確に測定できる。
なお、本実施の形態において、受信レベル差信号ΔE3〜ΔE8にビットデータ「0」又は「1」を割り当てたが、本発明はこれに限られず、受信レベル差信号ΔE3〜ΔE8の各パターンを用いてもよい。
また、本実施の形態において、6個の偏波情報読取回路110−3〜110−8と、12個の反射器3−1〜3−12とを用いたが、本発明はこれに限られず、複数P個(Pは3以上の整数。)の反射器と、複数M個(MはPより小さい2以上の整数。)の偏波情報読取回路110とを用いればよい。この場合、各反射器とy軸との間の各角度に対応するPビットのビットパターンは、連続するMビットの各区間において同一のビットパターンが存在しないように設定される。
さらに、本実施の形態において、各反射器3−1〜3−12とからの反射波の偏波方向で表される12ビットのビットパターン(図10の場合は、ビットパターン「110111011010」である。)は、コード長63ビットのコードに対応していたが、本発明はこれに限られない。反射器3−1〜3−12からの反射波の偏波方向のパターンを、擬似ランダムコードから選択された連続する一部のコードに対応するように設定してもよい。
実施の形態4.
図11は、本発明の実施の形態4に係る位置測定装置1Cの構成を示すブロック図である。図11において、位置測定装置1Cは、位置検出装置100Cと、反射装置200Bとを備えて構成される。ここで、反射装置200Bは、樹脂板201と、実施の形態1と同様に構成された反射器群604と、実施の形態3と同様に構成された反射器群605とを備えて構成される。また、反射器群605は、反射器群604に対して平行に設けられ、かつ反射器2−1のx座標と反射器3−1のx座標とは等しい。
詳細後述するように、本実施の形態に係る位置測定装置1Cは以下の特徴を有する。
(a)反射装置200Bは、実施の形態3に係る反射器群605と、反射器間隔Δxrで配置された反射器2−1〜2−12を含みかつ反射器群605に平行に設けられた反射器群604を備える。ここで、反射器群604の反射器2−1〜2−12は、隣接する各2個の反射器からの反射波の偏波方向が互いに異なるように設けられる。
(b)位置検出装置100Cは、位置検出装置100Bに比較して、互いに所定の間隔で設けられた2個の偏波情報読取回路110−1及び110−2をさらに備える。ここで、偏波情報読取回路110−1及び110−2はそれぞれ、偏波情報読取回路110と同様に構成され、受信レベル差信号ΔE1及びΔE2を発生する。また、偏波情報読取回路110−1及び110−2の間隔は、所定の正の奇数を2で除した値を反射器間隔Δxrに乗じた間隔に設定されている。
(c)位置演算120Cは、6個の偏波情報読取回路110−3〜110−8からの6個の受信レベル差信号ΔE3〜ΔE8のパターンと、偏波情報読取回路110−1及び110−2からの2個の受信レベル差信号ΔE1及びΔE2の各変化とに基づいて、位置検出装置100Cが固定された移動体の移動経路上の絶対位置を反射器3−1〜3−12間で算出する。
図11において、位置検出装置100Cは、実施の形態2と同様に構成されかつ反射器群604上を移動するように設けられた偏波情報読取回路群601と、実施の形態3と同様に構成されかつ反射器群605上を移動するように設けられた偏波情報読取回路群602と、位置演算回路120Cとを備えて構成される。さらに、位置演算回路120Cは、逆正接演算部401と、変換テーブル403tを予め格納する角度位置変換器403と、ビット生成部501と、変換テーブル502tを予め格納するビット位置変換部502と、加算器603とを備えて構成される。逆正接演算部401は、実施の形態2と同様に、受信レベル差信号ΔE1及びΔE2に基づいて角度θを算出して角度位置変換器403に出力する。また、角度位置変換器403は、実施の形態2と同様に、入力される角度θの傾きに基づいて偏波情報読取回路群601の移動方向を検出し、検出された移動方向と角度θに基づいて変換テーブル403tを参照して、入力される角度θを相対位置データD403に変換して加算器603に出力する。
一方、図11において、ビット生成部501は、実施の形態3と同様に、受信レベル差信号ΔE3〜ΔE8を、6ビットのコード信号S501に変換してビット位置変換部502に出力する。さらに、ビット位置変換部502は、入力されるコード信号S501に基づいて変換テーブル502tを参照し、コード信号S501を偏波情報読取回路群602の絶対位置に変換し、位置データD502として加算器603に出力する。そして、加算器603は、位置データD502に相対位置データD403を加算し、位置データD603として出力する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、実施の形態3に比較して、反射器群604と、偏波情報読取回路群601とをさらに備えたので、実施の形態3に比較して、移動体の絶対位置を、反射器間隔Δxrより小さい精度で測定できる。
実施の形態5.
図12は、本発明の実施の形態5に係る偏波情報読取回路110Aの構成を示すブロック図である。図12において、偏波情報読取回路110Aは、制御部701と、発振器301及びパルス生成部702を備えた送信部111Aと、送信アンテナ112と、受信アンテナ113と、受信アンテナ114と、受信部115Aとを備えて構成される。また、受信部115Aは、距離設定部703と、伝搬時間別受信信号分離部704と、受信レベル差演算器305とを備えて構成される。ここで、制御部701は、所定の制御信号をパルス生成部702及び伝搬時間別受信信号分離部704に出力する。
本実施の形態に係る偏波情報読取回路110Aは、受信された反射波から、反射装置200で1回だけ反射した1回反射波を分離し、分離された1回反射波に基づいて受信レベル差信号ΔEaを発生することを特徴としている。
図12において、発振器301は、所定の周波数を有する発振信号S301を発生してパルス生成部702に出力する。また、パルス生成部702は、制御信号S701に応答して、所定の周波数を有するパルス信号を発生し、発振信号S301にパルス信号を乗算して、乗算結果の送信信号S702を送信アンテナ112に出力する。送信アンテナ112は、送信信号S702を実施の形態1と同様に電波として放射する。放射された電波は、実施の形態1と同様に、反射装置板200によって反射された後、受信アンテナ113及び114により受信される。さらに、受信アンテナ113及び114は、受信信号E1及びE2をそれぞれ伝搬時間別受信信号分離部704に出力する。そして、伝搬時間別受信信号分離部704は、入力される受信信号E1及びE2をそれぞれ所定の時間分解能で離散化する。
図13は、図12の伝搬時間別受信信号分離部704により離散化された受信信号E1のグラフである。図13に示すように、制御信号S701の出力タイミングt0において送信アンテナ113から放射された電波は、反射装置200上で反射した後に、受信アンテナ113により受信される。このとき、1回反射波は、伝搬時間t1が経過したときに受信され、2回反射波は、伝搬時間t2が経過したときに受信される。
図12において、伝搬時間別受信信号分離部704は、離散化された受信信号E1に含まれる1回反射波の伝搬時間t1を検出し、検出された伝搬時間t1に基づいて、アンテナ112〜114の反射装置200からの距離Zcを、以下の式を用いて算出する。
Zc=c×t1/2
ここで、cは光速である。
一方、距離設定部703は、アンテナ112〜114の反射装置200からの実際の間隔Zg(図1参照。)のデータを予め格納しており、間隔Zgのデータを伝搬時間別受信信号分離部704に出力する。伝搬時間別受信信号分離部704は、離散化された受信信号E1から、伝搬時間t2の経過後に受信される2回反射波などの多重反射波を除去して、1回反射波のみを分離する。さらに、伝搬時間別受信信号分離部704は、受信信号E1のレベルは電波の伝搬距離に反比例すると仮定し、入力される間隔Zgと算出した距離Zcとに基づいて、離散化された受信信号E1に含まれる1回反射波のレベルを補正し、補正後の離散化された受信信号E1aを受信レベル差演算器305の非反転入力端子に出力する。伝搬時間別受信信号分離部704は、離散化された受信信号E1と同様に、離散化された受信信号E2から多重反射波を除去して1回反射波のみを分離し、分離された1回反射波のレベルを補正する。そして、伝搬時間別受信信号分離部704は、補正後の離散化された受信信号E2aを受信レベル差演算器305の非転入力端子に出力する。受信レベル差演算器305からの出力信号は、受信レベル差信号ΔEaとして位置演算回路120に出力される。
なお、パルス生成部702によって発生されるパルス信号の周波数は、発振信号S301の周波数より低く、かつ受信信号E1及びE2において、2回反射波が1回反射波に重畳しないように設定される。例えば、図13の例では、パルス生成部702によって発生されるパルス信号の周波数は、発振信号S301の周波数の8分の1に設定されている。なお、図13において、2回反射波と1回反射波が完全に分離している例を示したが、1回反射波の一部が2回反射波と重畳していなければよく、一部が2回反射波と重畳している1回反射波の信号を用いてもよい。
以上説明したように、受信信号E1及びE2から多重反射波を除去し、1回反射波のレベルを補正するので、上記各実施形態に比較して、移動体の振動、多重反射、及び周辺の金属からの反射波の影響を補正でき、移動体の位置をより高い精度で測定できる。
なお、本実施の形態では、パルス信号を用いて受信信号E1及びE2に含まれる1回反射波の受信レベルを抽出したが、本発明はこれに限られない。例えば、発振信号S301を所定の符号系列に従って変調して送信アンテナ112から放射してもよい。また、発振信号S301に基づいて、周波数変調連続波信号(FM−CW(Frequency Modulated-Continuous Wave)信号)、FM(Frequency Modulated)パルス信号、又は直交周波数分割多重(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing))信号を生成して送信アンテナ112から放射してもよい。
実施の形態6.
図14は、本発明の実施の形態6に係る位置測定装置1Dの構成を示すブロック図である。図14において、位置測定装置1Dは、位置検出装置100Dと、反射装置200Cとを備えて構成される。また、反射装置200Cは、長方形の樹脂板201と、反射器群804と、反射器群805とを備えて構成される。ここで、反射器群804は、実施の形態1に係る反射装置200の反射器2−1〜2−4と同様に反射器間隔Δxrで配置された4個の反射器2−1〜2−4を備えて構成される。また、反射器群805は、反射器群804に対して平行に設けられ、反射器間隔Δxrで配置されかつ互いに同一の長さを有する4本の金属棒である反射器4−1〜4−4を備えて構成される。さらに、反射器2−1のx座標と反射器4−1のx座標とは等しい。さらに、図14において、反射器4−1とy軸との間の角度は+15度に設定され、反射器4−2とy軸との間の角度は−15度に設定され、反射器4−3とy軸との間の角度は−45度に設定され、反射器4−4とy軸との間の角度は+45度に設定されている。
また、図14において、位置検出装置120Dは、反射器群804上を移動するように設けられた偏波情報読取回路110と、反射器群805上を移動するように設けられかつ偏波情報読取回路110と同様に構成された偏波情報読取回路110−9と、位置演算回路120Dとを備えて構成される。ここで、位置演算回路120Dは、検知部801と、ビット生成部802と、ビット位置変換部803とを備えて構成される。図14において、偏波情報読取回路110は、実施の形態1と同様に受信レベル差信号ΔEを発生して検知部801に出力する。また、偏波情報読取回路110−9は、偏波情報読取回路110と同様に受信レベル差信号ΔE9を発生して検知部801に出力する。
詳細後述するように、本実施の形態に係る位置測定装置1Dは以下の特徴を有する。
(a)反射装置200Cは、反射器間隔Δxrで配置された反射器4−1〜4−4を含む反射器群805と、反射器間隔Δxrで配置された反射器2−1〜2−4を含みかつ反射器群805に平行に設けられた反射器群804とを備える。ここで、反射器4−1〜4−4は、反射器4−1〜4−4からの反射波の各偏波方向が互いに異なるように設けられ、反射器2−1〜2−4は、隣接する各2個の第2の反射器からの反射波の偏波方向が互いに異なるように設けられる。
(b)位置検出装置100Dは、反射器群805及び反射器群804にそれぞれ対応して設けられた2個の偏波情報読取回路110−9及び110を備える。ここで、偏波情報読取回路110−9は反射器群805に向けで電波を放射して受信レベル差信号ΔE9を発生し、偏波情報読取回路110は反射器群804に向けで電波を放射して受信レベル差信号ΔEを発生する。
(c)位置演算回路120Dは、受信レベル差信号ΔE9及びΔEの各変化に基づいて、位置検出装置100Dが固定された移動体の移動経路(図14のx軸に沿った経路である。)上の絶対位置を算出する。
図15は、図14の偏波情報読取回路110−9を構成する+45度の偏波方向を有する直線偏波の電波を受信する受信アンテナ113が、−45度から+45度までの偏波方向を有する直線偏波を受信したときの受信信号レベルを示すグラフである。図15に示すように、受信した電波の偏波方向が−45度から+45度まで増加すると、受信信号レベルは増加する。そして、受信した電波の偏波方向が+45度であるときに受信信号レベルは最大になり、受信した電波の偏波方向が−45度であるときに受信信号レベルは最小となる。同様に、−45度の偏波方向を有する直線偏波の電波を受信する受信アンテナが、−45度から+45度までの偏波方向を有する直線偏波を受信すると、受信した電波の偏波方向が−45度であるときに受信信号レベルは最大になり、受信した電波の偏波方向が+45度であるときに受信信号レベルは最小となる
図16は、図14の偏波情報読取回路110−9が反射器4−1,4−2,4−3,又は4−4の直上にあるときの受信レベル差信号ΔE9を示す棒グラフである。図16に示すように、受信レベル差信号ΔE9のレベルは、反射器4−1,4−2,4−3,又は4−4から放射される反射波の偏波方向に応じて変化する。このため、受信レベル差信号ΔE9に基づいて反射器4−1,4−2,4−3,及び4−4を識別するように、4つのしきい値TH1,TH2,TH3及びTH4を設定できる。
図14において、検知部801は、入力される受信レベル差信号ΔEの極大値及び極小値を検出することにより、偏波情報読取回路110を構成するアンテナ112〜114の中心C110が反射器2−1〜2−4のうちのいずれか1つの直上に存在することを検出し、当該検出タイミングにおける受信レベル差信号ΔE9をビット生成部802に出力する。
また、図14において、ビット生成部802は、入力される受信レベル差信号ΔE9のレベルと、図16のしきい値TH1,TH2,TH3及びTH4とに基づいて、偏波情報読取回路110−9を構成するアンテナ112〜114の中心C110−9が反射器4−1〜4−4のうちのどの反射器の直上にあるのかを識別する。そして、識別された反射器に応じて、所定のビット信号S802を発生して、ビット位置変換部803に出力する。具体的には、ビット生成部802は、中心C110−9が反射器4−1,4−2,4−3及び4−4の直上にあるとき、ビットデータ「01」、「10」、「00」及び「11」をそれぞれ含むビット信号S802を発生する。
さらに、図14において、ビット位置変換部803は、ビット信号S802に含まれるビットデータと偏波情報読取回路110−9の位置との間の変換テーブル803tをあらかじめ格納している。ビット位置変換部803は、変換テーブル803tを参照して、入力されるビット信号S802に含まれるビットデータを偏波情報読取回路110−9の位置に変換し、位置データD803として出力する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、互いに異なる偏波方向の反射波を放射する反射器4−1〜4−4を設けたので、偏波情報読取回路110−9の位置を2ビットのビットデータで表すことができる。このため、上記各実施形態に比較して、反射装置200Cの全長を短くでき、小型及び低コストの位置測定装置1Dを実現できる。
実施の形態7.
図17は、本発明の実施の形態7に係る位置測定装置1Eの構成を示すブロック図である。図17において、位置測定装置1Eは、位置検出装置100Eと、反射装置200Dとを備えて構成される。また、反射装置200Dは、図14の反射装置200Cに比較して、反射器群805に代えて反射器群905を備えたことを特徴としている。さらに、反射器群905は、反射器群805に比較して、反射器4−1及び4−2に代えて、それぞれ金属棒である反射器5−1及び5−2を備えている。反射器5−1とy軸との間の角度は、反射器4−4とy軸との間の角度と同様に+45度に設定され、かつ反射器5−1の長さは反射器4−4の長さよりも短い。このため、反射器5−1の反射面積は反射器4−4のそれよりも小さくなり、反射器5−1の反射率は反射器4−4の反射率よりも小さい。また、反射器5−2とy軸との間の角度は、反射器4−3とy軸との間の角度と同様に−45度に設定され、かつ反射器5−2の長さは反射器4−3の長さよりも短い。このため、反射器5−2の反射面積は反射器4−3のそれよりも小さくなり、反射器5−2の反射率は反射器4−3の反射率よりも小さい。
また、図17において、位置検出装置100Eは、反射器群804上を移動するように設けられた偏波情報読取回路110と、反射器群905上を移動するように設けられかつ偏波情報読取回路110と同様に構成された偏波情報読取回路110−9と、位置演算回路120Eとを備えて構成される。ここで、位置演算回路120Eは、検知部901と、ビット生成部902と、ビット位置変換部903とを備えて構成される。図17において、偏波情報読取回路110は、実施の形態1と同様に受信レベル差信号ΔEを発生して検知部901に出力する。また、偏波情報読取回路110−9は、偏波情報読取回路110と同様に受信レベル差信号ΔE9を発生して検知部901に出力する。
詳細後述するように、本実施の形態に係る位置測定装置1Eは以下の特徴を有する。
(a)反射装置200Dは、反射器間隔Δxrで配置された反射器5−1〜5−4を含む反射器群905と、反射器間隔Δxrで配置された反射器2−1〜2−4を含みかつ反射器群905に平行に設けられた反射器群804とを備える。ここで、反射器5−1〜5−4は、各反射器5−1〜5−4からの反射波の偏波方向と各反射器5−1〜5−4の反射率との組み合わせが互いに異なるように設けられ、反射器2−1〜2−4は、隣接する各2個の第2の反射器からの反射波の偏波方向が互いに異なるように設けられる。
(b)位置検出装置100Eは、反射器群905及び反射器群804にそれぞれ対応して設けられた2個の偏波情報読取回路110−9及び110を備える。ここで、偏波情報読取回路110−9は反射器群805に向けで電波を放射して受信レベル差信号ΔE9を発生し、偏波情報読取回路110は反射器群804に向けで電波を放射して受信レベル差信号ΔEを発生する。なお、受信レベル差信号ΔE9は、反射器群905からの反射波の偏波方向及び反射器群905上での反射率に対応する。
(c)位置演算回路120Dは、受信レベル差信号ΔE9及びΔEの各変化に基づいて、位置検出装置100Dが固定された移動体の移動経路(図17のx軸に沿った経路である。)上の絶対位置を算出する。
図18は、図17の偏波情報読取回路110−9が反射器5−1,5−2,4−3,又は4−4の直上にあるときの各受信レベル差信号ΔE9を示す棒グラフである。図18に示すように、受信レベル差信号ΔE9のレベルは、反射器5−1,5−2,4−3,4−4から放射される反射波の偏波方向に応じて変化する。このため、受信レベル差信号ΔE9に基づいて反射器5−1,5−2,4−3,及び4−4を識別するように、4つのしきい値TH1a,TH2a,TH3a及びTH4aを設定できる。
図17において、検知部901は、入力される受信レベル差信号ΔEの極大値及び極小値を検出することにより、偏波情報読取回路110を構成するアンテナ112〜114の中心C110が反射器2−1〜2−4のうちのいずれか1つの直上に存在することを検出し、当該検出タイミングにおける受信レベル差信号ΔE9をビット生成部902に出力する。
また、図17において、ビット生成部902は、入力される受信レベル差信号ΔE9のレベルと、図18のしきい値TH1a,TH2a,TH3a及びTH4aとに基づいて、偏波情報読取回路110−9を構成するアンテナ112〜114の中心C110−9が反射器5−1,5−2,4−3,及び4−4のうちのどの反射器の直上にあるのかを識別する。そして、識別された反射器に応じて、所定のビット信号S902を発生して、ビット位置変換部903に出力する。具体的には、ビット生成部902は、中心C110−9が反射器5−1,5−2,4−3,及び4−4の直上にあるとき、ビットデータ「00」、「10」、「01」及び「11」をそれぞれ含むビット信号S902を発生する。
さらに、図17において、ビット位置変換部903は、ビット信号S902に含まれるビットデータと偏波情報読取回路110−9の位置との間の変換テーブル903tをあらかじめ格納している。ビット位置変換部903は、変換テーブル903tを参照して、入力されるビット信号S902に含まれるビットデータを偏波情報読取回路110−9の位置に変換し、位置データD903として出力する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、互いに異なる偏波方向及び反射率の組み合わせを有する反射波を放射する反射器5−1,5−2,4−3,及び4−4を設けたので、偏波情報読取回路110−9の位置を2ビットのビットデータで表すことができる。このため、実施の形態6と同様に、反射装置200CDの全長を短くでき、省スペース及び低コストの位置測定装置1Eを実現できる。
実施の形態8.
図19は、本発明の実施の形態8に係る偏波情報読取回路110Bの構成を示すブロック図である。図19において、偏波情報読取回路110Bは、発振器1003及び1004を備えた送信部111Bと、送受信アンテナ1001及び1002と、受信レベル差演算器305を備えた受信部115とを備えて構成される。図19において、送受信アンテナ1001により送信又は受信される電波の偏波方向P1001と送受信アンテナ1002により送信又は受信される電波の偏波方向P1002とは、互いに直交するように設定されている。具体的には、偏波方向P1001は+45度に設定され、偏波方向P1002は−45度に設定されている。
また、図19において、発振器1003は、所定の周波数を有する発振信号S1001を発生して送受信アンテナ1001の給電点Q1に出力する。送受信アンテナ1001は、発振信号S1001を、偏波方向P1001を有する直線偏波の電波として放射する。また、送受信アンテナ1001は、偏波方向P1001を有する反射波を受信して、受信信号E1001として受信レベル差演算器305の非反転入力端子に出力する。
さらに、図19において、発振器1004は、発振信号S1001と同一の周波数を有する発振信号S1002を発生して送受信アンテナ1002の給電点Q2に出力する。送受信アンテナ1002は、発振信号S1002を、偏波方向P1002を有する直線偏波の電波として放射する。また、送受信アンテナ1002は、偏波方向P1002を有する反射波を受信して、受信信号E1002として受信レベル差演算器305の反転入力端子に出力する。そして、受信レベル差演算器305からの出力信号は、受信レベル差信号ΔEbとして位置演算回路120に出力される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、上記各実施の形態に比較して、送信アンテナ112と受信アンテナ113とを共用し、送信アンテナ112と受信アンテナ114とを共用しているので、より小型の位置測定装置を実現できる。また、送受信アンテナ1001から放射する電波の偏波方向と、反射装置200で反射された反射波の偏波方向と、送受信アンテナ1001で受信する電波の偏波方向を一致させ、送受信アンテナ1002から放射する電波の偏波方向と、反射装置200で反射された反射波の偏波方向と、送受信アンテナ2001で受信する電波の偏波方向を一致させたので、上記各実施の形態に比較して受信信号E1001及びE1002の各レベルを大きくできる。このため、上記各実施の形態に比較して受信レベル差信号ΔEbのS/N比を向上して、寄り正確に移動体の位置を検出できる。
なお、図19において、発振器1003と発振器1004とを1つの発振器に置き換えてもよい。
また、実施の形態5に係る偏波情報読取回路110A又は実施の形態8に係る偏波情報読取回路110Bを、偏波情報読取回路110,110−1〜110−9に代えて用いてもよい。
さらに、上記各実施の形態において、反射器2−1〜2−12,反射器3−1〜3−12,反射器4−1〜4−4、ならびに反射器5−1〜5−2及び4−3〜4−4は、それぞれ直線状に配置されたが、本発明はこれに限られず、移動体の所定の移動経路に沿って配置されればよい。また、上記各実施の形態において、移動体の移動経路は、x軸に沿った直線であったが、本発明はこれに限られず、曲線であってもよい。
また、上記実施の形態において、受信レベル差信号ΔE,ΔE1〜ΔE9,ΔEa及びΔEbを偏波状態信号として用いたが、本発明はこれに限られず、受信信号E1、E2,E1a,E1b,E1001又はE1002を偏波状態信号として用いてもよい。
以上説明したように、本発明に係る位置測定装置によれば、電波を用いるので、埃などの汚れ及び外乱光などの環境の変化の影響を受けずに、列車及び昇降機のかごなどの移動体の相対位置を測定できる。また、位置検出手段と反射手段との間の間隔は、反射器間隔の2分の1であればよいので、反射器間隔を30cmに設定したときは、位置検出手段と反射手段との間の間隔を数10cmに設定でき、列車及び昇降機のかごなどの移動体の位置を測定できる。さらに、反射波の反射強度ではなく、反射波の偏波方向に基づいて位置検出手段の位置を測定するので、位置測定装置の周辺の金属物体、移動体の振動、及び多重反射による位相干渉の影響を受けることなく、反射波の偏波方向の変化に対応する偏波状態信号の変化を検出でき、列車及び昇降機のかごなどの移動体の位置を従来技術に比較して正確に測定できる。
1,1A,1B,1C,1D,1E 位置測定装置、2−1〜2−12,3−1〜3−12,4−1〜4−4,5−1,5−2 反射器、100,100A,100B,100C,100D,100E 位置検出装置、110,110A,100B,110−1〜110−9 偏波情報読取回路、111,111A 送信部、112 送信アンテナ、113 受信アンテナ、114 受信アンテナ、115,115A 受信部、120,120A,120B,120C,120D,120E 位置演算回路、121 カウンタ回路、200,200A,200B,200C,200D 反射装置、201 樹脂板、301 発振器、305 受信レベル差演算器、401 逆正接演算部、402 カウンタ回路、403 角度位置変換器、404,603 加算器、501,802,902 ビット生成部、502,803,903 ビット位置変換部、601,602 偏波情報読取回路群、604,605,804,805 反射器群、701 制御部、702 パルス生成部、703 距離測定部、704 伝搬時間別受信信号分離部、801,901 検知部、905 反射器群。
本発明の実施の形態1に係る位置測定装置1の構成を示すブロック図である。 図1の偏波情報読取回路110の構成を示すブロック図である。 図1の反射装置200の部分斜視図である。 図1の偏波情報読取回路110の中心C110が反射器2−1の直上にあるときの偏波情報読取回路110及び反射器2−1を示すブロック図である。 図1の偏波情報読取回路110の中心C110が反射器2−の直上にあるときの偏波情報読取回路110及び反射器2−2を示すブロック図である。 図1の反射装置200の平面図と、図1の偏波情報読取回路110が原点Oからx軸の正の方向に移動したときの受信レベルE1及びE2のグラフと、受信レベル差信号ΔEのグラフである。 図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが反射器間隔Δxrの半分よりも十分小さいときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。 図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが送信アンテナ112から放射される電波の波長λよりも十分小さく、かつ反射器間隔Δxrが波長λの半分以下であるときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。 図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが反射器間隔Δxrの半分であるときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。 図1の位置測定装置1において、位置検出装置100と反射装置200との間の間隔Zgが反射器間隔Δxrよりも大きいときの、偏波情報読取回路110の位置のx座標に対する受信レベル差信号ΔEのグラフである。 本発明の実施の形態2に係る位置測定装置1Aの構成を示すブロック図である。 図8の反射装置200の平面図と、図8の偏波情報読取回路群601が原点Oからx軸の正の方向に移動したときの受信レベル差信号ΔE1及びΔE2のグラフと、角度θのグラフである。 本発明の実施の形態3に係る位置測定装置1Bの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る位置測定装置1Cの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5に係る偏波情報読取回路110Aの構成を示すブロック図である。 図12の伝搬時間別受信信号分離部704により離散化された受信信号E1のグラフである。 本発明の実施の形態6に係る位置測定装置1Dの構成を示すブロック図である。 図14の偏波情報読取回路110−9を構成する+45度の偏波方向を有する直線偏波の電波を受信する受信アンテナ113が、−45度から+45度までの偏波方向を有する直線偏波を受信したときの受信信号レベルを示すグラフである。 図14の偏波情報読取回路110−9が反射器4−1,4−2,4−3,又は4−4の直上にあるときの受信レベル差信号ΔE9を示す棒グラフである。 本発明の実施の形態7に係る位置測定装置1Eの構成を示すブロック図である。 図17の偏波情報読取回路110−9が反射器5−1,5−2,4−3,又は4−4の直上にあるときの各受信レベル差信号ΔE9を示す棒グラフである。 本発明の実施の形態8に係る偏波情報読取回路110Bの構成を示すブロック図である。
また、図2において、受信レベル差演算器305からの出力信号は、受信レベル差信号ΔEとして位置演算回路120に出力される。ここで、受信レベル差信号ΔEは、反射波の偏波方向対応する偏波状態信号である。位置演算回路120は、受信レベル差信号ΔEに基づいて、詳細後述するように、アンテナ112〜114の中心C110のx座標(以下、位置検出装置100の位置という。)を算出する。
図5は、図1の偏波情報読取回路110の中心C110が反射器2−2の直上にあるときの偏波情報読取回路110及び反射器2−を示すブロック図である。図5に示すように、反射器2−2の長手方向とy軸との間の角度β2−2は−45度であり、受信アンテナ114で受信される電波の偏波方向P114と一致するので、受信信号E1の受信レベルは最小になり、受信信号E2の受信レベルは最大になる。また、受信レベル差演算器305から出力される受信レベル差信号ΔEの値は負の極小値となる。
なお、本実施の形態では、反射装置200は樹脂板201と金属棒である反射器2−1〜2−12とを備えて構成されたが、本発明はこれに限られない。反射器2−1〜2−12は、入射した電波の偏波方向を所定の方向に変化させて反射波として放射すればよい。例えば、反射器2−1〜2−12は、それぞれ直線偏波の電波を反射して放射するアンテナ素子であってもよい。また、金属板に、y軸との間で45度の角度をなすスリットと、y軸との間で45度−45度の角度をなすスリットとを、反射器2−1〜2−12として交互に形成してもよい。さらに、樹脂板201の表面に、アルミテープ及び銅テープなどの導体のテープを、反射器2−1〜2−12として貼り付けてもよい。
また、本実施の形態において、位置検出装置100全体を移動体に固定したが、本発明はこれに限られず、位置検出装置100のうち、少なくともアンテナ112〜114を移動体に固定し、かつ反射装置200との間で一定の間隔Zgを有するように設ければよい。
図8において、位置測定装置1Aは、反射装置200と、位置検出装置100Aとを備えて構成される。また、位置検出装置100Aは、反射器群604上を移動するように設けられた偏波情報読取回路110−1,110−2を含む偏波情報読取回路群601と、位置演算回路120Aとを備えて構成される。ここで、偏波情報読取回路110−1は図2の偏波情報読取回路110と同様に構成され、受信レベル差信号ΔE1を出力する。また、偏波情報読取回路110−2は図2の偏波情報読取回路110と同様に構成され、受信レベル差信号ΔE2を出力する。さらに、偏波情報読取回路110−1を構成するアンテナ112〜114の中心C110−1の高さと、偏波情報読取回路110−2を構成するアンテナ112〜114の中心C110−2の高さとは、それぞれ高さZg(図1参照。)に設定されている。また、中心C110−1と中心110−2との間の距離Lは、受信レベル差信号ΔE1と受信レベル差信号ΔE2との間の位相差が90度になるように設定される。具体的には、距離Lは以下の式で表される。
また、図8において、角度位置変換器403は、偏波情報読取回路群601の移動方向と、所定の分解能で離散化された各角度θと、角度θがゼロでありかつ角度θの傾きが有限値であるときの偏波情報読取回路群601の位置に対する相対位置(例えば、−Δxr以上Δxr以下の値を有する。)との間の変換テーブル403tを予め格納している。角度位置変換器403は、入力される角度θの傾きに基づいて偏波情報読取回路群601の移動方向を検出し、検出された移動方向と角度θに基づいて変換テーブル403tを参照して、入力される角度θを相対位置に変換し、変換後の相対位置を相対位置データD403として加算器404に出力する。さらに、図8において、加算器404は、入力される相対位置データD402に相対位置データD40を加算して、加算結果を位置データD404として出力する。
図12において、発振器301は、所定の周波数を有する発振信号S301を発生してパルス生成部702に出力する。また、パルス生成部702は、制御信号S701に応答して、所定の周波数を有するパルス信号を発生し、発振信号S301にパルス信号を乗算して、乗算結果の送信信号S702を送信アンテナ112に出力する。送信アンテナ112は、送信信号S702を実施の形態1と同様に電波として放射する。放射された電波は、実施の形態1と同様に、反射装200によって反射された後、受信アンテナ113及び114により受信される。さらに、受信アンテナ113及び114は、受信信号E1及びE2をそれぞれ伝搬時間別受信信号分離部704に出力する。そして、伝搬時間別受信信号分離部704は、入力される受信信号E1及びE2をそれぞれ所定の時間分解能で離散化する。
また、図14において、位置検出装置100Dは、反射器群804上を移動するように設けられた偏波情報読取回路110と、反射器群805上を移動するように設けられかつ偏波情報読取回路110と同様に構成された偏波情報読取回路110−9と、位置演算回路120Dとを備えて構成される。ここで、位置演算回路120Dは、検知部801と、ビット生成部802と、ビット位置変換部803とを備えて構成される。図14において、偏波情報読取回路110は、実施の形態1と同様に受信レベル差信号ΔEを発生して検知部801に出力する。また、偏波情報読取回路110−9は、偏波情報読取回路110と同様に受信レベル差信号ΔE9を発生して検知部801に出力する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、互いに異なる偏波方向及び反射率の組み合わせを有する反射波を放射する反射器5−1,5−2,4−3,及び4−4を設けたので、偏波情報読取回路110−9の位置を2ビットのビットデータで表すことができる。このため、実施の形態6と同様に、反射装置200Dの全長を短くでき、省スペース及び低コストの位置測定装置1Eを実現できる。

Claims (17)

  1. 移動体の所定の移動経路に沿って所定の反射器間隔で配置され、所定の電波が入射するときに所定の各偏波方向の反射波をそれぞれ反射して放射する複数の反射器を備えた反射手段と、
    上記移動体の移動経路上の位置を検出する位置検出手段とを備えた位置測定装置であって、
    上記位置検出手段は、
    上記移動体から上記電波を上記反射手段に向けて放射し、上記反射手段からの反射波を受信し、上記受信された反射波の偏波方向に対応する偏波状態信号をそれぞれ発生する少なくとも1つの偏波情報読取手段と、
    上記少なくとも1つの偏波情報読取手段からの少なくとも1つの偏波状態信号に基づいて、上記移動体の移動経路上の位置を算出する位置演算手段とを備えたことを特徴とする位置測定装置。
  2. 上記反射手段の複数の反射器は、隣接する各2個の反射器からの反射波の偏波方向が互いに異なるように設けられ、
    上記位置検出手段は1つの偏波情報読取手段を備え、
    上記位置演算手段は、上記1つの偏波情報読取手段からの偏波状態信号の変化に基づいて、所定の基準位置に対する上記移動体の移動経路上の相対位置を算出することを特徴とする請求項1記載の位置測定装置。
  3. 上記反射手段の複数の反射器は、隣接する各2個の反射器からの反射波の偏波方向が互いに異なるように設けられ、
    上記位置検出手段は互いに所定の間隔で設けられた2個の偏波情報読取手段を備え、
    上記位置演算手段は、上記2個の偏波情報読取手段からの2個の偏波状態信号の各変化に基づいて、所定の基準位置に対する上記移動体の移動経路上の相対位置を上記反射器間で算出することを特徴とする請求項1記載の位置測定装置。
  4. 上記2個の偏波情報読取手段の間隔は、所定の正の奇数を2で除した値を上記反射器間隔に乗じた間隔に設定され、
    上記位置演算手段は、上記2個の偏波状態信号の逆正接値に基づいて上記移動体の相対位置を上記反射器間で算出することを特徴とする請求項3記載の位置測定装置。
  5. 上記電波は、上記移動体の移動経路に直交する所定の偏波方向を有する直線偏波であり、
    上記複数の反射器はそれぞれ、入射した上記電波の偏波方向を上記直線偏波の偏波方向から+45度又は−45度だけ変化させた方向で反射して放射することを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載の位置測定装置。
  6. 上記各偏波情報読取手段は、上記受信された反射波から、上記反射手段で1回だけ反射した1回反射波を分離し、上記分離された1回反射波に基づいて上記偏波状態信号を発生することを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つに記載の位置測定装置。
  7. 上記複数の反射器は、上記反射器間隔で配置された複数の第1の反射器を含む第1の反射器群を含み、
    上記第1の反射器群の複数の第1の反射器は、上記複数の第1の反射器から互いに隣接する複数M個の第1の反射器を順次1個の第1の反射器だけシフトしながら選択したときに、上記各選択された複数M個の第1の反射器からの第1の反射波の偏波方向の各パターンが互いに異なるように設けられ、
    上記位置検出手段は複数M個の偏波情報読取手段を備え、
    上記複数M個の偏波情報読取手段は上記反射器間隔と同一の間隔で設けられ、
    上記複数M個の偏波情報読取手段はそれぞれ、上記移動体から上記電波を上記第1の反射器群に向けて放射し、上記第1の反射器群からの第1の反射波を受信し、上記受信された第1の反射波の偏波方向に対応する偏波状態信号を発生し、
    上記位置演算手段は、上記複数M個の偏波情報読取手段からの複数M個の偏波状態信号のパターンに基づいて、上記移動体の移動経路上の絶対位置を算出することを特徴とする請求項1記載の位置測定装置。
  8. 上記第1の反射器群の複数の第1の反射器からの第1の反射波の偏波方向のパターンは、擬似ランダムコードから選択された連続する一部のコードに対応するように設定されたことを特徴とする請求項7記載の位置測定装置。
  9. 上記複数の反射器は、上記反射器間隔で配置された複数の第2の反射器を含みかつ上記第1の反射器群に平行に設けられた第2の反射器群をさらに含み、
    上記第2の反射器群の複数の第2の反射器は、隣接する各2個の第2の反射器からの第2の反射波の偏波方向が互いに異なるように設けられ、
    上記位置検出手段は、互いに所定の間隔で設けられた2個の別の偏波情報読取手段をさらに備え、
    上記2個の別の偏波情報読取手段はそれぞれ、上記移動体から上記電波を上記第2の反射器群に向けて放射し、上記第2の反射器群からの第2の反射波を受信し、上記受信された第2の反射波の偏波方向に対応する偏波状態信号を発生し、
    上記位置演算手段は、上記複数M個の偏波情報読取手段からの複数M個の偏波状態信号のパターンと、上記2個の別の偏波情報読取手段からの2個の偏波状態信号の各変化とに基づいて、上記移動体の移動経路上の絶対位置を上記第1の反射器間で算出することを特徴とする請求項7又は8記載の位置測定装置。
  10. 上記2個の偏波情報読取手段の間隔は、所定の正の奇数を2で除した値を上記反射器間隔に乗じた間隔に設定され、
    上記位置演算手段は、上記2個の偏波情報読取手段からの2個の偏波状態信号の逆正接値に基づいて上記移動体の移動経路上の
    絶対位置を上記第1の反射器間で算出することを特徴とする請求項9記載の位置測定装置。
  11. 上記複数の反射器は、
    上記反射器間隔で配置された複数の第1の反射器を含む第1の反射器群と、
    上記反射器間隔で配置された複数の第2の反射器を含み、かつ上記第1の反射器群に平行に設けられた第2の反射器群とを含み、
    上記第1の反射器群の複数の第1の反射器は、上記複数の第1の反射器からの第1の反射波の各偏波方向が互いに異なるように設けられ、
    上記第2の反射器群の複数の第2の反射器は、隣接する各2個の第2の反射器からの第2の反射波の偏波方向が互いに異なるように設けられ、
    上記位置検出手段は、上記第1の反射器群及び上記第2の反射器群にそれぞれ対応して設けられた2個の偏波情報読取手段を備え、
    上記2個の偏波情報読取手段のうちの一方の偏波情報読取手段は、上記移動体から上記電波を上記第1の反射器群に向けて放射し、上記第1の反射器群からの第1の反射波を受信し、上記受信された第1の反射波の偏波方向に対応する偏波状態信号を発生し、
    上記2個の偏波情報読取手段のうちの他方の偏波情報読取手段は、上記移動体から上記電波を上記第2の反射器群に向けて放射し、上記第2の反射器群からの第2の反射波を受信し、上記受信された第2の反射波の偏波方向に対応する偏波状態信号を発生し、
    上記位置演算手段は、上記2個の偏波情報読取手段からの2個の偏波状態信号の各変化に基づいて、上記移動体の移動経路上の絶対位置を算出することを特徴とする請求項1記載の位置測定装置。
  12. 上記複数の反射器は、
    上記反射器間隔で配置された複数の第1の反射器を含む第1の反射器群と、
    上記反射器間隔で配置された複数の第2の反射器を含み、かつ上記第1の反射器群に平行に設けられた第2の反射器群とを含み、
    上記第1の反射器群の複数の第1の反射器は、上記各第1の反射器からの第1の反射波の偏波方向と上記各第1の反射器の反射率との組み合わせが互いに異なるように設けられ、
    上記第2の反射器群の複数の第2の反射器は、隣接する各2個の第2の反射器からの第2の反射波の偏波方向が互いに異なるように設けられ、
    上記位置検出手段は、上記第1の反射器群及び上記第2の反射器群にそれぞれ対応して設けられた2個の偏波情報読取手段を備え、
    上記2個の偏波情報読取手段のうちの一方の偏波情報読取手段は、上記移動体から上記電波を上記第1の反射器群に向けて放射し、上記第1の反射器群からの第1の反射波を受信し、上記受信された第1の反射波の偏波方向及び上記第1の反射器群上での反射率に対応する偏波状態信号を発生し、
    上記2個の偏波情報読取手段のうちの他方の偏波情報読取手段は、上記移動体から上記電波を上記第2の反射器群に向けて放射し、上記第2の反射器群からの第2の反射波を受信し、上記受信された第2の反射波の偏波方向に対応する偏波状態信号を発生し、
    上記位置演算手段は、上記2個の偏波情報読取手段からの2個の偏波状態信号の各変化に基づいて、上記移動体の移動経路上の絶対位置を算出することを特徴とする請求項1記載の位置測定装置。
  13. 上記電波は、上記移動体の移動経路に直交する所定の偏波方向を有する直線偏波であり、
    上記複数の第1の反射器はそれぞれ、入射した上記電波の偏波方向を上記直線偏波の偏波方向から+45度又は−45度だけ変化させた方向で反射して放射し、
    上記複数の第2の反射器はそれぞれ、入射した上記電波の偏波方向を上記直線偏波の偏波方向から+45度又は−45度だけ変化させた方向で反射して放射することを特徴とする請求項7乃至12のうちのいずれか1つに記載の位置測定装置。
  14. 上記各偏波情報読取手段は、上記受信された第1の反射波又は第2の反射波から、上記反射手段で1回だけ反射した1回反射波を分離し、上記分離された1回反射波に基づいて上記偏波状態信号を発生することを特徴とする請求項7乃至13のうちのいずれか1つに記載の位置測定装置。
  15. 上記各偏波情報読取手段は、
    上記電波を上記反射手段に向けて放射する送信アンテナと、
    所定の第1の偏波方向の反射波を受信する第1の受信アンテナと、
    上記第1の偏波方向と異なる所定の第2の偏波方向の反射波を受信する第2の受信アンテナと、
    上記第1の受信アンテナにより受信された第1の受信信号のレベルと、上記第2の受信アンテナにより受信された第2の受信信号のレベルとの差を表す受信レベル差信号を、上記偏波状態信号として発生する受信手段とを備え、
    上記送信アンテナと、上記第1の受信アンテナと、上記第2の受信アンテナとは、上記移動体に固定され、かつ上記反射手段との間で所定の一定の間隔を有するように設けられたことを特徴とする請求項1乃至14のうちのいずれか1つに記載の位置測定装置。
  16. 上記一定の間隔は上記反射器間隔の2分の1に設定されたことを特徴とする請求項15記載の位置測定装置。
  17. 上記第1の偏波方向と上記第2の偏波方向とは互いに直交することを特徴とする請求項15又は16記載の位置測定装置。
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