JPWO2012115264A1 - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の光走査装置10は、光を反射する反射面12を一方の面に備え、複数の圧電素子を含む圧電部13を他方の面に備えた板状の可動ミラー11と、可動ミラー11の両端に互いに対向して配置され、可動ミラー11を揺動可能に支持するねじれ変形可能な一対のねじり梁部2,3と、可動ミラー11を揺動駆動する駆動部4,5と、可動ミラー11の揺動時に、圧電部13に交流電圧である補償電圧を印加して、揺動によって可動ミラー11に生じる変形を補償する補償変形を可動ミラー11に生じさせる補償電圧印加手段8と、を有している。

Description

本発明は、光走査装置に関する。
ミラーを揺動させることで光を走査する光走査装置は、デジタル複写機、レーザプリンタ、バーコードリーダ、スキャナ、プロジェクタなどで広く用いられている。この光走査装置として、近年の微細加工技術の発展に伴って、Micro Electro Mechanical Systems(MEMS)技術を応用した光走査装置が注目を集めている。
MEMS技術による光走査装置には、次のような利点がある。すなわち、このような光走査装置では、両端を弾性材料からなるねじり梁部で支持されたミラーが、そのねじり梁部を揺動軸として、静電力や電磁力などの駆動力によって揺動することで、光走査が行われている。そのため、モータによってポリゴンミラーやガルバノミラーを回転させるタイプの光走査装置とは異なり、モータなどの機械的な駆動機構が必要ない。その結果、構造が簡単になり、組立性も良好となる点で、低コスト化に寄与することができる。また、モータを使用する上述の光走査装置と比べて、ミラーの振れ角も比較的大きくすることができる。このことは、プロジェクタなどの画像表示装置において大画面表示を実現する上で特に重要となる。
ミラーの振れ角を大きくするために、MEMS技術による光走査装置では、多くの場合、構造体の共振周波数でミラーを駆動させる共振ミラーが用いられている。近年では、大画面表示を実現する共振周波数として、数10kHz程度の高速な揺動が要求されている。共振周波数は、構造体を支持するねじり梁部のねじりばね定数の1/2乗に比例し、構造体の慣性モーメントの1/2乗に反比例することが知られている。そのため、上述のような高速動作を実現する可動部分(ミラー)の構成としては、慣性モーメントができるだけ小さいことが好ましい。
十分なミラーサイズが必要となる高解像度のプロジェクタでは、ミラーの慣性モーメントを小さく抑えるために、板状のミラーの厚さを薄くすることが考えられる。しかしながら、ミラーの厚さを薄くすると、剛性が低下し、高速で揺動することによってミラーが変形する(たわむ)場合がある。この動的たわみは、画像劣化を引き起こし、大きな問題となる。
このような問題に対処するために、ミラーの裏面にリブを設けることで剛性を向上させ、それにより、ミラーの動的たわみを減少させる技術が提案されている(例えば、非特許文献1および非特許文献2参照)。
チャン(Chung)、外6名、「ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペーパーズ、トランスデューサーズ’05(Digest of Technical Papers.Transducers’05)」、(アメリカ)、2005年、p.992−995 タン(Tang)、外3名、「ジャーナル・オブ・マイクロメカニクス・アンド・マイクロエンジニアリング(Journal of Micromechanics and Microengineering)」、(イギリス)、2010年、第20巻、第2号、p.025020
しかしながら、例えば、ミラー径(揺動軸と直交する方向の長さ)が1mm以上のミラーを20kHz以上の周波数で揺動させる場合、ミラーの動的たわみを十分に抑制するためには、厚さ100〜数100μmのリブを設ける必要がある。すなわち、このようなリブの追加は、結果として、ミラーの慣性モーメントの大幅な増加につながってしまう。したがって、リブを設けることで、動的たわみが抑制され画像劣化の問題が低減されたとしても、ミラーの慣性モーメントの増加によって、高速動作やミラーの大きな振れ角など、所望の光走査性能が得られなくなる。
そこで本発明は、光走査性能の低下を回避しながら、ミラーの動的たわみの発生を抑制することができる光走査装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の光走査装置は、光を反射する反射面を一方の面に備え、複数の圧電素子を含む圧電部を他方の面に備えた板状の可動ミラーと、可動ミラーの両端に互いに対向して配置され、可動ミラーを揺動可能に支持するねじれ変形可能な一対のねじり梁部と、可動ミラーを揺動駆動する駆動部と、可動ミラーの揺動時に、圧電部に交流電圧である補償電圧を印加して、揺動によって可動ミラーに生じる変形を補償する補償変形を可動ミラーに生じさせる補償電圧印加手段と、を有している。
以上、本発明によれば、光走査性能の低下を回避しながら、ミラーの動的たわみの発生を抑制することができる光走査装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における光走査装置を光の反射面側から見た概略平面図である。 図1Aの光反射装置を光の反射面とは反対側から見た概略平面図である。 図1BのA−A’線に沿った概略断面図である。 光走査装置における可動ミラーの動的たわみを説明するための概略断面図であり、可動ミラーが静止した状態に対応する図である。 光走査装置における可動ミラーの動的たわみを説明するための概略断面図であり、可動ミラーが揺動した状態に対応する図である。 図1Aから図1Cの光走査装置の第1および第2の圧電部に印加する補償電圧の時間依存性を示すグラフである。 本発明の光走査装置を備えた画像表示装置の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における光走査装置を光の反射面とは反対側から見た概略平面図である。 図5AのB−B’線に沿った概略断面図である。 本発明の第3の実施形態における光走査装置を光の反射面とは反対側から見た概略平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態における光走査装置について説明する。本実施形態の光走査装置は、構造体の共振周波数で動作するように構成された共振型の光走査装置である。
図1Aから図1Cは、本実施形態の光走査装置の構成を示す概略図である。図1Aは、本実施形態の光走査装置を光の反射面側から見た概略平面図であり、図1Bは、本実施形態の光走査装置を光の反射面とは反対側から見た概略平面図である。図1Cは、図1BのA−A’線に沿った概略断面図である。
本実施形態の光走査装置10は、光を走査させるための可動ミラー11と、可動ミラー11の両端に互いに対向して配置され、それぞれ可動ミラー11に連結されたねじり変形可能な一対のねじり梁部2,3と、を有している。すなわち、可動ミラー11は、ねじり梁部2,3によって揺動可能に支持されている。さらに、光走査装置10は、ねじり梁部2,3に連結され、可動ミラー11を揺動駆動する駆動部4,5を有している。これにより、可動ミラー11は、駆動部4,5によって駆動され、棒状のねじり梁部2,3が延びる方向を揺動軸X−Xとして揺動するようになっている。
可動ミラー11は、楕円形の板状に形成され、その短軸方向が可動ミラー11の揺動軸X−Xと実質的に同軸になるように形成されている。すなわち、可動ミラー11は、揺動軸X−Xに対して実質的に回転対称となるように形成されている。これにより、可動ミラー11の慣性モーメントを、揺動軸に対して回転非対称な可動ミラーの場合よりも下げることができる。このことは、所定の共振周波数(例えば20kHz)を得るためのねじり梁部2,3のねじりばね定数を下げることができ、その結果、同じ駆動力でもより大きな振れ角を実現できる点で有利である。
可動ミラー11は、適度な剛性および弾性を有する材料でねじり梁部2,3と一体成形され、ねじり梁部2,3を介して駆動部4,5に連結されている。可動ミラー11およびねじり梁部2,3の材料として、本実施形態では、ステンレスやばね鋼などの弾性を有する金属材料や、単結晶シリコンが好適に用いられる。
可動ミラー11は、光を反射する反射面12を備えている。本実施形態では、反射面12として、使用する光に対して十分に高い反射率を有する材料で構成された、十分平坦な金属薄膜または誘電体多層膜からなる鏡面が用いられている。このような鏡面が、蒸着などの方法によって、可動ミラー11の一方の面(すなわち表面)に形成されている。
ねじり梁部2,3は、上述のように、可動ミラー11と一体成形され、可動ミラー11を揺動可能に支持している。ねじり梁部2,3の寸法は、可動ミラー11の寸法や用いられる材料の密度から求められる慣性モーメントに応じて決定される。すなわち、所定の慣性モーメントを有する可動ミラー11を所定の共振周波数で揺動させるためのねじりばね定数が決定され、それに応じて、ねじり梁部2,3の寸法が決定される。
駆動部4,5は、静電力や電磁力、圧電変形力などの駆動力を用いて可動ミラー11を揺動駆動するように構成されている。その具体的な構成は特に限定されず、設置スペースや必要となる駆動力に応じて適宜選択可能である。また、本実施形態では、駆動部4,5は、ねじり梁部2,3を介して可動ミラー11を支持する支持部としての機能を兼ねているが、支持部が駆動部とは別に設けられていてもよい。大きな駆動力を発生させて、ミラーの大きな振れ角を実現するには、駆動部として、永久磁石とコイルによって駆動力を発生する磁気力型駆動装置を用いることが好ましい。その場合、永久磁石とコイルとがそれぞれ発生する磁界が作用し合うように、永久磁石およびコイルの一方を可動ミラーに配置して、他方を可動ミラーに近接する位置に配置することができる。
板状の可動ミラーが高速で揺動する場合、上述したように、可動ミラーには動的たわみが発生する。この動的たわみを補償するために、本実施形態では、可動ミラー11の他方の面(すなわち裏面)に、電圧の印加によって可動ミラー11を変形させる圧電部13が設けられている。
圧電部13は、図1Cに示すように、電極パットとしてAl薄膜またはPt等の他の材料で形成された、下部電極層15および上部電極層16と、これらの電極層15,16に挟まれた圧電層14と、を有している。下部電極層15は、可動ミラー11の裏面全体に形成され、その上に、所定の位置に配置された複数の圧電素子からなる圧電層14が形成されている。上部電極層16は、圧電層14上に積層されている。
本実施形態では、圧電部13は、揺動軸X−Xを挟んだ両側の領域に異なる交流電圧を印加できるように構成されている。すなわち、圧電部13は、可動ミラー11の揺動軸X−Xを挟んで互いに対向して配置された2つの圧電部13a,13bから構成されている。これに応じて、光走査装置10は、2つの圧電部13a,13bにそれぞれ交流電圧を印加する2つの交流電圧源6a,6bを有している。
第1の交流電圧源6aは、配線によって、第1の圧電部13aの上部電極層16に接続され、第1の圧電部13aに第1の電圧V1を印加するようになっている。第2の交流電圧源6bは、配線によって、第2の圧電部13bの上部電極層16に接続され、第2の圧電部13bに第2の電圧V2を印加するようになっている。また、下部電極層15は接地されている。このような構成によって、本実施形態では、第1および第2の圧電部13a,13bにそれぞれ独立した電圧V1,V2を印加することが可能となる。したがって、圧電部13a,13bに印加するそれぞれの電圧V1,V2を調節すれば、可動ミラー11に所望の変形を生じさせることが可能となる。
本実施形態の光走査装置10は、この電圧V1,V2を調節して、可動ミラー11の動的たわみを補償するように可動ミラー11を変形させる制御部7を有している。すなわち、制御部7は、2つの交流電圧源6a,6bと共に補償電圧印加手段8を構成し、第1および第2の交流電圧源6a,6bを制御して、第1および第2の圧電部13a,13bに補償電圧を印加するようになっている。ここでいう補償電圧とは、可動ミラー11の動的たわみを補償または相殺する補償変形(逆たわみ)を可動ミラー11に生じさせる交流電圧である。
ここで、本実施形態と同様の構成の可動ミラー、すなわち揺動軸に対して回転対称な可動ミラーを例に挙げて、動的たわみと補償電圧とについて説明する。図2Aおよび図2Bは、可動ミラーに発生する動的たわみの様子を示す概略断面図であり、可動ミラーの揺動軸に垂直な方向の断面を示している。図2Aが、可動ミラーが静止した状態に対応し、図2Bが、可動ミラーが揺動した(傾斜した)状態に対応している。
図2Bに示すように、可動ミラーが揺動軸に対して回転対称である場合、発生する動的たわみは揺動軸に対して回転対称となる。すなわち、揺動軸を挟んだ可動ミラーの両側の領域には、それぞれ上下反対方向に湾曲するたわみが発生する。このとき一方の側に発生するたわみの最大たわみ量(たわみが発生しないときの板面から湾曲頂点までの高さ)δmaxは、
δmax≒0.217ρfθmech/Et (1)
で与えられる。ここで、ρは材料密度、fは共振周波数、Dはミラー径(揺動軸と直交する方向の長さ)、θmechは静止状態からのミラーの揺動角度、Eはヤング率、tはミラーの厚さである。
式(1)からわかるように、最大たわみ量δmaxは、可動ミラーの揺動角度θmechに比例して変化し、したがって、可動ミラーの揺動に応じて正弦波状に振動する。このことは、可動ミラーに発生する動的たわみが、可動ミラーの揺動周期に同期して発生することを意味している。また、動的たわみは揺動軸に対して回転対称であるため、揺動軸を挟んだ両側での最大たわみ量の振動は、互いに位相が反転した波形となる。
本実施形態では、揺動軸X−Xに実質的に回転対称に形成された可動ミラー11に対応するように、第1および第2の圧電部13a,13bが、揺動軸X−Xに対して実質的に線対称に配置されている。このような圧電部13a,13bに対して、補償電圧印加手段8は、補償電圧として、可動ミラー11の揺動周期に同期するとともに、互いに位相反転した第1および第2の電圧V1,V2を印加するようになっている。これにより、可動ミラー11の揺動周期に応じて変化する回転対称な変形を可動ミラー11に生じさせることが可能となる。したがって、2つの補償電圧V1,V2の位相と振幅とを調整することで、可動ミラー11の揺動時に発生する動的たわみを打ち消すように、可動ミラー11に逆たわみを生じさせることが可能となる。このような補償電圧V1,V2の一例を図3に示す。
第1および第2の圧電部は、本実施形態のように、それぞれ複数の圧電素子を含み、各圧電素子が揺動軸と直交する方向に延びていることが好ましい。これにより、各圧電素子をそれぞれの延在方向に沿って変形させる(歪ませる)ことができ、可動ミラーを揺動軸と直交する方向に沿って湾曲させることが可能となる。この構成は、ミラーサイズが大きい場合に、特に有利となる。
以上のように、本実施形態では、可動ミラーの反射面とは反対側の面に、複数の圧電素子を含む圧電部が設けられている。圧電部には、可動ミラーの揺動時に、補償電圧印加手段によって補償電圧が印加されるようになっている。これにより、可動ミラーを高速で揺動させる場合にも、可動ミラーの動的たわみを補償する補償変形を可動ミラーに生じさせることで、可動ミラーの平面状態を実質的に保持することができる。このようにして、画像劣化の要因となる可動ミラーの動的たわみの発生を抑制することが可能となる。
しかも、可動ミラーに圧電部を追加することで増加する厚さは、せいぜい3〜10μm程度である。そのため、本実施形態では、リブによって可動ミラーの剛性を向上させる場合と比べて、体積的なオーバーヘッドを増加させることなく、動的たわみの発生を抑制するすることが可能となる。さらには、リブの追加による上述の方法では、リブ自体にたわみが存在することにより、可動ミラーの動的たわみを完全になくすことは困難であるが、本実施形態によれば、動的たわみを打ち消すようにミラーを自発的に変形させることで、そのことが容易になる。
圧電部を構成する圧電素子の個数や配置、形状は、上述した実施形態に限定されず、可動ミラーのサイズや形状、動作速度などに応じて、すなわち実際に発生しうる動的たわみに応じて、適宜変更可能である。また、本実施形態では、補償電圧印加手段が、それぞれ別体の交流電圧源と制御部とから構成されているが、両者が一体に構成されていてもよい。
ここで、本実施形態の光走査装置が組み込まれる画像表示装置の構成および動作について説明する。
図4に、本実施形態の光走査装置を備えた画像表示装置の一構成例を示す。
画像表示装置は、外部から供給される映像信号に応じて変調された各色の光束を生成する光束生成装置P1と、光束生成装置P1で生成された各光束を平行光化するためのコリメート光学系P2と、平行光化された各光束を合成するための合成光学系P3と、を有している。また、画像表示装置は、合成光学系P3で合成された光束を画像表示するために水平方向に走査する水平走査部P4と、水平走査部P4で水平方向に走査された光束を垂直方向に走査する垂直走査部P5と、水平方向と垂直方向走査された光束をスクリーン上に出射するための光学系(図示せず)と、を備えている。本実施形態の光走査装置は、水平走査部P4の走査ミラーP41として画像表示装置に組み込まれる。
光束生成装置P1は、映像信号が入力され、その入力信号に基づいて画像を構成するための要素となる信号を発生させるとともに、水平走査部で使用される水平同期信号と、垂直走査部で使用される垂直同期信号とをそれぞれ出力する信号処理回路を有している。この信号処理回路において、赤(R)、緑(G)、青(B)の各映像信号が生成される。
さらに光束生成装置P1は、信号処理回路から出力される3つの映像信号(R,G,B)をそれぞれ光束にするための光源部P11を有している。光源部P11は、映像信号の各色に対して、光束を発生させるレーザP12と、それを駆動するためのレーザ駆動系P13と、を有している。各レーザとしては、半導体レーザあるいは高調波発生機構(SHG)付き固体レーザが好適に用いられる。
光束生成装置P1の各レーザP12から出射した各色の光束は、コリメート光学系P2によってそれぞれ平行光化された後、合成光学系P3の各色に対応するダイクロイックミラーに入射される。これらの3つのダイクロイックミラーに入射した各色の光束は、波長選択的に反射または透過して合成され、水平走査部P4に出力される。
水平走査部P4および垂直走査部P5では、水平操作部P4に入射した光束を、走査ミラーP41,P51を水平方向および垂直方向に走査することで、画像として投影する。それぞれの走査ミラーP41,P51は、信号処理回路から出力され、走査同期回路を通じて入力される同期信号に基づいて、走査駆動回路によって駆動される。
[第2の実施形態]
図5Aおよび図5Bは、本発明の第2の実施形態における光走査装置の構成を示す概略図である。図5Aは、本実施形態の光走査装置を反射面とは反対側から見た概略平面図であり、図1Bに対応する図である。図5Bは、図5AのB−B’線に沿った概略断面図である。本実施形態は、以下に示すように、第1の実施形態に対して可動ミラーの裏面の構成を変更した変形例である。すなわち、本実施形態では、反射面側から見た光走査装置の構成は、第1の実施形態と同様である。そのため、ここでは、図1Aに対応する図は示していない。また、以下では、第1の実施形態と同様の部材については、図面に同じ符号を付して説明は省略し、第1の実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
本実施形態の光走査装置20では、可動ミラー21が、反射面12と反対側の面に形成されたリブ27を有している。リブ27は、可動ミラー21の揺動軸X−Xに沿って延びる短軸方向リブ27aと、その揺動軸X−Xと実質的に直交する方向に延びる長軸方向リブ27bとから構成されている。圧電部23は、可動ミラー21の裏面の、リブ27が形成されていない領域に設けられている。圧電部23は、第1の実施形態と同様に、可動ミラー21の揺動軸X−Xに対して実質的に線対称に配置された第1および第2の圧電部23a,23bを有している。
本実施形態では、可動ミラー21の裏面に少なくとも長軸方向リブ27bが設けられていることで、動的たわみを補償するために必要な可動ミラー21の変形量を減少させることができる。それに伴い、圧電部23の設置面積を減少させることで、圧電部23に印加する補償電圧を低下させることが可能となる。これにより、可動ミラー21の動的たわみの発生を抑制するための消費電力を低減することが可能となる。また、本実施形態では、リブ27が可動ミラー21の裏面の中心付近に形成され、それに伴い、圧電部23は、可動ミラー21の周縁部に配置されている。このことも、上記消費電力を低減するためには有利である。なぜなら、動的たわみの大きいミラー中心付近にリブ27を設けることで、圧電部23の設置面積をより小さくすることができるためである。
本実施形態によるリブの追加は、補助的なものであって、それだけでたわみ量を大きく減少させるためのものではないことに留意されたい。また、リブの構成は、上述した構成に限定されず、慣性モーメントの増加が光走査性能に悪影響を与えない範囲で、適宜変更可能である。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の第3の実施形態における光走査装置の構成を示す概略図であり、反射面とは反対側から見た概略平面図である。本実施形態は、以下に示すように、第1の実施形態に対して圧電部および補償電圧印加手段に異なる機能を追加した変形例である。すなわち、本実施形態では、このような機能の追加に伴って構成も一部変更されているが、基本的な構造は、圧電素子の個数を除いて、第1の実施形態と同様である。そのため、図6では、反射面とは反対側から見た図1Bに対応する図のみを示している。また、以下では、第1の実施形態と同様の部材については、図面に同じ符号を付して説明は省略し、第1の実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
本実施形態の光走査装置30では、第1および第2の圧電部33a,33bに、それぞれ圧電センサ33c,33dが設けられている。圧電センサ33c,33dは、圧電部33a,33bを構成する複数の圧電素子の一部であり、可動ミラー31に発生する変形(たわみ)を検出する役割を有している。すなわち、本実施形態では、補償電圧印加手段8が、可動ミラー31の揺動時に圧電センサ33c,33dに生じる電圧を検出し、その電圧がゼロになるように、第1および第2の圧電部33a,33bの残りの圧電素子に補償電圧V1,V2を印加するようになっている。これにより、可動ミラー31に生じるたわみ量が温度や湿度などの外的要因や経年変化によって変化する場合や、ミラーのたわみ量の個体ばらつきにも対応することが可能となる。
なお、本実施形態においても、第2の実施形態と同様のリブが補助的に設けられていてもよい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2011年2月25曰に出願された日本出願特願2011−040223を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10,20,30 光走査装置
2,3 主ねじり梁部
4,5 駆動部
6a 第1の交流電圧源
6b 第2の交流電圧源
7 制御部
8 補償電圧印加手段
11,21,31 可動ミラー
12 反射面
13,23,33 圧電部
13a,23a,33a 第1の圧電部
13b,23b,33b 第2の圧電部
14,24 圧電層
15 上部電極層
16,26 下部電極層
27 リブ
27a 短軸方向リブ
27b 長軸方向リブ
33c,33d 圧電センサ

Claims (11)

  1. 光を反射する反射面を一方の面に備え、複数の圧電素子を含む圧電部を他方の面に備えた板状の可動ミラーと、
    前記可動ミラーの両端に互いに対向して配置され、該可動ミラーを揺動可能に支持するねじれ変形可能な一対のねじり梁部と、
    前記可動ミラーを揺動駆動する駆動部と、
    前記可動ミラーの揺動時に、前記圧電部に交流電圧である補償電圧を印加して、前記揺動によって前記可動ミラーに生じる変形を補償する補償変形を前記可動ミラーに生じさせる補償電圧印加手段と、
    を有する光走査装置。
  2. 前記補償電圧印加手段が、前記可動ミラーの揺動周期に同期した前記補償電圧を前記圧電部に印加するようになっている、請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記圧電部が、前記可動ミラーの揺動軸に対して互いに対向して配置された第1および第2の圧電部を有し、
    前記補償電圧印加手段が、前記第1および第2の圧電部に対して、互いに異符号の前記補償電圧を印加するようになっている、請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記可動ミラーが、該可動ミラーの揺動軸に対して実質的に回転対称に形成されているとともに、前記第1および第2の圧電部が、前記可動ミラーの揺動軸に対して実質的に線対称に配置され、
    前記補償電圧印加手段が、前記第1および第2の圧電部に対して、互いに位相反転した前記補償電圧を印加するようになっている、請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記第1および第2の圧電部が、それぞれ複数の前記圧電素子を含む、請求項3または4に記載の光走査装置。
  6. 前記各圧電素子が、前記可動ミラーの揺動軸と実質的に直交する方向に延びている、請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記補償電圧印加手段が、前記複数の圧電部材の一部を用いて前記変形を検出し、該検出した変形に基づいて、前記複数の圧電部材の残りに前記補償電圧を印加するようになっている、請求項1から6のいずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 前記補償電圧印加手段が、前記複数の圧電部材の前記一部に発生する電圧がゼロになるように、前記複数の圧電部材の前記残りに前記補償電圧を印加するようになっている、請求項7に記載の光走査装置。
  9. 前記可動ミラーが、該可動ミラーの前記他方の面に形成されたリブをさらに有し、前記圧電部は、前記可動ミラーの前記他方の面の、前記リブが形成されていない領域に設けられている、請求項1から8のいずれか1項に記載の光走査装置。
  10. 前記リブが、少なくとも前記可動ミラーの揺動軸と実質的に直交する方向に延びている、請求項9に記載の光走査装置。
  11. 前記リブは、前記圧電部が前記可動ミラーの周縁部に配置されるように、該可動ミラーの前記他方の面の中心付近に形成されている、請求項9または10に記載の光走査装置。
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